JP2006033077A - スピーカ装置 - Google Patents

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淳一 田中
Takao Hatayama
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Abstract

【課題】配置作業に手間がかからず、容易に配置換えを行なうことができるスピーカ装置を得ること。
【解決手段】音源部21から出力される複数のチャンネルの音響信号を無線信号に変換して各チャンネルに対応するスピーカに送信する無線通信部29を有する本体部20と、本体部20から受信した無線信号を音声信号に変換して出力する複数のスピーカ10A〜10Eと、を備えるスピーカ装置1であって、本体部20は、センタスピーカ10Cの配置位置を基準として検出される各スピーカ10A〜10Eの配置位置を示す配置情報を作成するスピーカ配置位置決定部26と、配置情報に示される各スピーカ10A〜10Eの配置位置に対応する音響情報のチャンネルを割当てたチャンネル設定情報を作成するチャンネル設定部27と、を備え、無線通信部29はチャンネル設定情報に基づいて音響信号のチャンネルを各スピーカに送信する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数のチャンネル方式によって音響再生を行なうスピーカ装置に関するものである。
近年、プラズマディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置に、ドルビーディジタル(登録商標)方式やDTS(登録商標)方式などのDVD(Digital Versatile DiscまたはDigital Video Disc)プレーヤなどの家庭用AV(Audio Visual)機器を組み合わせて、臨場感のある音場を家庭でも構築することが可能となっている。たとえばドルビーディジタル(登録商標)5.1チャンネル(以下、チャンネルを単にchと表記する)は、ドルビーサラウンドシステムのディジタルアプリケーションであり、前方の中央に1chのセンタスピーカと、前方の左右に1chずつのステレオスピーカと、後方の左右に1chずつのステレオスピーカと、低域成分専用のサブウーハのための0.1chのスピーカとを備える構成を有する。このような5.1chのスピーカは、たとえば、表示装置を設置する側を部屋の前方として、それぞれ配置される。それぞれのスピーカは、DVDプレーヤなどの家庭用AV機器からアンプを介して有線でつながれており、DVDプレーヤからの5.1chの出力は、アンプによって増幅された後に有線によってそれぞれのスピーカへと供給される(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−164000号公報
このようなスピーカ装置を部屋に配置する場合には、大抵の場合部屋の全体を使用して配置するものであるので、スピーカ装置用の配線が部屋中に張り巡らされている状態となっている。また、このようなスピーカ装置用の配線は、視覚的に邪魔であると思われるのが一般的であるとともにその配線によって人がつまずかないようにするために、部屋の隅や壁際に配置したり、配線が隠れるようにじゅうたんなどの下に配置したりしなければならない。そのため、このようなスピーカ装置の配置の作業は、手間がかかってしまうという問題点があった。また、部屋の模様替えなどで表示装置の配置を変えたい場合でも、上記のようにスピーカ装置が配置されているので、容易に配置変えを行なうことができないという問題点もあった。
このようなことから、本発明が解決しようとする課題としては、従来のスピーカ装置は配置作業に手間がかかるとともに、容易に配置換えを行なうことができないという問題が一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、音源から出力される複数のチャンネルの音響信号を無線信号に変換して各チャンネルに対応するスピーカに送信する無線通信手段を有する本体部と、前記本体部から受信した無線信号を音声信号に変換して出力する複数のスピーカと、を備えるスピーカ装置であって、前記複数のスピーカのうちの一つを配置位置の基準となる基準スピーカとし、前記本体部は、前記基準スピーカの配置位置を基準として各スピーカの配置位置を検出し、各スピーカの配置状態を示す配置情報を作成する配置情報作成手段と、前記配置情報に示される各スピーカの配置位置に対応する前記音響情報のチャンネルを割当てたチャンネル設定情報を作成するチャンネル設定情報作成手段と、を備え、前記無線通信手段は、前記チャンネル設定情報に基づいて前記音源からの音響信号を対応するスピーカに無線信号に変換して送信することを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるスピーカ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態により本発明が限定されるものではない。
[実施の形態]
本発明は、複数のチャンネルからなる音声信号をそれぞれ出力する複数のスピーカを有するスピーカ装置に対して適用することが可能であるが、本実施の形態では、5.1chのスピーカ装置の場合を例に挙げて説明する。つまり、前方中央に配置される1ch分のセンタスピーカ、前方と後方の左右に配置されるそれぞれ1ch分のスピーカ、そして低域成分用の0.1ch分の低域成分用スピーカを有するスピーカ装置の場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明にかかるスピーカ装置の構成を模式的に示すブロック図である。このスピーカ装置1は、前方の中央に配置されるセンタスピーカを含む5ch分の5個のスピーカ10A〜10Fと0.1ch分の1個の低域成分用スピーカ10Fの6個のスピーカと、これらの6個のスピーカ10A〜10Fにそれぞれの配置に対応したチャンネルの無線信号を供給する本体部20とを備えて構成され、6個のスピーカ10A〜10Fは、本体部20と着脱可能で、本体部20との間で無線通信を行う機能を有する。6個のスピーカ10A〜10Fは、それぞれを識別するための識別子を有しているものとする。本実施の形態では、図1に示されるように、それぞれのスピーカ10A〜10FにはA〜Fの識別子が付されており、このうち識別子Cのスピーカはセンタスピーカ10Cであり、識別子Fのスピーカは低域成分用スピーカ10Fであるとする。なお、本明細書で、スピーカ10A〜10Fの配置において使用される左右は、本体部20の正面側に向かっての左右を意味するものとする。
スピーカ10A〜10Fは、本体部20から無線で送信される無線信号を受信する無線受信部11と、本体部20から受信した対応するチャンネルの無線信号を音として出力する音声出力部12と、スピーカ10A〜10Eが本体部20に装着されている場合に本体部20との間で該スピーカの識別を行うための通信を行う装着確認部13と、これらの各処理部を制御する制御部14と、を備えて構成される。なお、無線信号の低域成分用のチャンネルは1チャンネルのみであり、低域成分用スピーカ10Fが配置される場所によって低域成分用スピーカ10Fに供給されるチャンネル成分が変わることがないので、低域成分用スピーカ10Fは常に低域成分用のチャンネルのみを受信して、音声信号を出力する。そのため、以下で説明する本発明のスピーカの設定処理がこの低域成分用スピーカ10Fに対して適用されることはないので、以下では低域成分用スピーカ10Fの詳細な説明と図示を省略する。
無線受信部11は、それぞれのスピーカ10A〜10Eに設定されたチャンネルの無線信号のみを受信する機能を有する。たとえば、図2はスピーカの配置の一例を示す図であるが、スピーカ10Aは、部屋100の表示装置110が置かれる側である前方の左側に配置され、スピーカ10Bは部屋100の前方の右側に配置され、センタスピーカ10Cは部屋100の前方の中央部に配置され、スピーカ10Dは部屋100の後方の左側に配置され、そしてスピーカ10Eは部屋100の後方の右側に配置されているとする。この場合、スピーカ10A〜10Eの無線受信部11は、本体部20から送信される無線信号のうちそれぞれ前方左、前方右、中央、後方左、後方右のチャンネル成分のみを受信するように設定される。これにより、スピーカ10A〜10Eの配置位置に対応した音声信号が各スピーカから出力される。なお、ここで「前方」とは、部屋100などのスピーカ装置1を配置する空間においてテレビなどの表示装置110が配置される方向をいうものとし、この基準に対して「後方」が定義されるものとする。したがって、同じ部屋100においても、表示装置110の配置位置が異なれば、前方、後方も異なる方角を指すことになる。
音声出力部12は、無線受信部11で受信された無線信号を復調回路などで音声信号に変換して、音として外部に出力する機能を有する。
装着確認部13は、スピーカ10A〜10Eが本体部20に装着された場合に、本体部20に装着されたスピーカ10A〜10Eの識別子と、その装着位置を本体部20に認識させる機能を有する。つまり、装着確認部13によって、スピーカ10A〜10Eの本体部20への装着が本体部20によって識別されるとともに、装着確認部13を通じて本体部20に装着されたスピーカ10A〜10Eの識別子の情報が送信される。本実施の形態では、後述するようにセンタスピーカ10Cの本体部20への装着の有無で本体部20が前方配置か後方配置かを識別するので、センタスピーカ10Cに装着確認部13は必須である。したがって、本実施の形態ではセンタスピーカ10Cは特許請求の範囲における基準スピーカに対応している。また、センタスピーカ10C以外のスピーカ10A,10B,10D,10Eは、その装着位置を本体部20に認識させるために装着確認部13を設けた方が望ましい。このような装着確認部13として、たとえばピンを用いることができる。このピンを用いる場合には、本体部20側にこのピンを検出することが可能な検出手段を設ければよい。
本体部20は、複数チャンネルの音響信号が出力される音源部21と、スピーカ装置1の使用者(以下、ユーザという)とのインタフェースとなる入力部22と、スピーカ装置1の設定に関する情報を格納する設定情報格納部23と、本体部20に装着されているスピーカ数を検出するスピーカ数検出部24と、本体部20に装着されていないスピーカの配置方向を検出するスピーカ方向検出部25と、それぞれのスピーカ10A〜10Eの配置位置を決定するスピーカ配置位置決定部26と、決定されたスピーカ10A〜10Eの配置位置に基づいてチャンネルの設定を行うチャンネル設定部27と、設定されたチャンネルの結果についてユーザによる入力に基づいて調整を行なうチャンネル設定調整部28と、スピーカ10A〜10Eとの間で無線通信を行う無線通信部29と、これらの各処理部を制御する制御部30とを備えて構成される。なお、本実施の形態では、スピーカ数検出部24、スピーカ方向検出部25およびスピーカ配置位置決定部26が特許請求の範囲における配置情報作成手段に対応し、チャンネル設定部27とチャンネル設定調整部28が特許請求の範囲におけるチャンネル設定情報作成手段に対応している。
音源部21は、記録媒体に記録されるAV情報または放送や通信で受信されるAV情報の再生によって得られる複数チャンネルの音響信号を出力する源であり、たとえばDVDプレーヤやMD(Mini Disc)プレーヤ、CD(Compact Disc)プレーヤやチューナなどのAV機器に対応するものである。この音源部21は、特許請求の範囲における音源に対応している。
入力部22は、本体部20に取り付けられるボタンやカーソルなどの入力装置であり、本実施の形態では、スピーカ10A〜10Eをユーザが配置する場合にその状態をスピーカ装置1に認識させるための調整ボタン221と、ユーザによるスピーカの配置完了後にそのスピーカの配置が適切か否かの判定をはじめるための判定ボタン222と、判定の結果に対して応答するための応答ボタン223とを備える構成となっている。調整ボタン221は、ユーザがスピーカ10A〜10Eの配置をはじめる場合に押されるものであり、スピーカ装置1がスピーカ10A〜10Eの配置が行なわれる状態に入る引き金となるボタンである。つまり、この調整ボタン221が押されることによって、制御部30はスピーカ装置1のスピーカ10A〜10Eが配置され得る状態になったことを認識する。判定ボタン222は、ユーザがスピーカ10A〜10Eの配置を完了した後に押されるものであり、スピーカ装置1がスピーカ10A〜10Eの配置位置が適切か否かの判定状態に入る引き金となるボタンである。つまり、この判定ボタン222が押されることによって、制御部30は、スピーカ10A〜10Eの配置状態についての判定を行なう。応答ボタン223は、チャンネル設定調整部28によるスピーカ10A〜10Eのチャンネル設定の結果を決定したり、キャンセルしたりするボタンである。
設定情報格納部23は、スピーカ装置1に設定される情報を格納する。たとえば、それぞれのスピーカ10A〜10Eの配置状態を格納する配置情報や、それぞれのスピーカ10A〜10Eに割当てられるチャンネルを管理するためのチャンネル設定情報などを格納する。これらの情報は、無線通信部29が音源部21から出力される無線信号を供給する場合に参照される。
スピーカ数検出部24は、本体部20の所定の位置にスピーカ10A〜10Eが装着されているか否かを検出する機能を有する。具体的には、本体部20にセンタスピーカ10Cが装着されているか否かを検出するセンタスピーカ検出部241と、本体部20に装着されているスピーカ10A,10B,10D,10Eを検出する装着スピーカ検出部242と、本体部20に装着されているスピーカ数と装着されていないスピーカ数を算出するスピーカ数算出部243と、を有して構成される。
センタスピーカ検出部241は、センタスピーカ10Cの装着確認部13を検出したか否かによってセンタスピーカが本体部20に装着されているか否かを判定する。センタスピーカCが装着されている場合には、その装着確認部13から得られる信号によって、センタスピーカ10Cを識別する識別子と、センタスピーカ10Cが装着された本体部20上の位置を取得する。
装着スピーカ検出部242は、センタスピーカ10C以外のスピーカ10A,10B,10D,10Eが本体部20に装着されているか否かを検出し、本体部20に装着されているスピーカ10A,10B,10D,10Eの識別子とその装着位置を得る機能を有する。
スピーカ数算出部243は、センタスピーカ検出部241と装着スピーカ検出部242によって検出された結果から本体部20に装着されたスピーカ数を算出するとともに、スピーカ10A〜10Eの総数が予め定まっているので本体部20に装着されたスピーカ数から本体部20に装着されていないスピーカ数を算出し、その識別子を得る機能を有する。
スピーカ方向検出部25は、本体部20に装着されていないスピーカについて、該スピーカに対して送信した信号の応答信号の受信方向を検出して、スピーカの配置方向を検出する機能を有する。このスピーカ方向検出部25として、たとえば複数のマイクと、これらのマイクから得られる音声信号の大きさを比較する比較回路とを用いることができる。図3は、本体部に取り付けられたスピーカ方向検出部としてのマイクの設置状態を模式的に示す図である。この図3では、マイク251a〜251cが本体部20表面に3個設けられている場合を示している。3個のマイク251a〜251cは、それぞれが三角形の頂点になるように配置されている。
たとえば、位置R1に配置されたスピーカから出力される音の強度は、マイク251aで最も強く、マイク251b,251cではそれよりも低く同等の強度となると考えられる。そのため、スピーカはマイク251a寄り、本体部20が設置されている方を前方とした場合には後方左側に存在すると、スピーカ方向検出部25は判定することができる。また、位置R2に配置されたスピーカから出力される音の強度は、マイク251a,251bで同等で、マイク251cではそれよりも低くなると考えられる。そのため、スピーカはマイク251a,251bとの中間付近でマイク251cとは反対の方向、つまり後方中央方向に存在すると、スピーカ方向検出部25は判定することができる。さらに、位置R3に配置されたスピーカから出力される音の強度は、マイク251cで最も強く、マイク251a,251bではそれよりも低く同等の強度となると考えられる。そのため、スピーカはマイク251c寄り、つまり後方右側に存在すると、スピーカ方向検出部25は判定することができる。このようにして、スピーカ方向検出部25は、本体部20の周囲に配置されたスピーカから出力される音声信号のそれぞれのマイクにおける受信強度の違いを用いて、音源すなわちスピーカの配置されている大体の方向を検出することができる。なお、この説明におけるマイク251a〜251cは、特許請求の範囲における集音手段に対応している。
スピーカ配置位置決定部26は、低域成分用スピーカ10Fを除く5個のスピーカ10A〜10Eの配置位置を決定し、スピーカ10A〜10Eの識別子と配置位置を対応付けた配置情報を作成して設定情報格納部23に格納する機能を有する。具体的には、本体部20に装着されるスピーカについては、スピーカ数検出部24によって得られる情報から、どの識別子のスピーカが本体部20のどの位置に装着されているかを得ることができ、また、本体部20に装着されていないスピーカについては、スピーカ方向検出部25からどの識別子のスピーカがどの方向に配置されているかを得ることができるので、これらの情報から各スピーカの配置位置を決定する。このとき、スピーカ10A〜10Eの識別子とその配置位置とが対応付けられる。
チャンネル設定部27は、スピーカ配置位置決定部26で得られた配置情報に基づいて音源部21からの中央、前方左右、後方左右の計5つのチャンネルの無線信号とスピーカ10A〜10Eとの対応付けを行う機能を有する。5個のスピーカ10A〜10Eがほぼ前方の中央と左右、後方の左右に配置されている場合には、5.1chとして各スピーカ10A〜10Eの配置に応じたチャンネルを設定し、5個のスピーカ10A〜10Eが上記の配置からずれている場合で2chとして設定できる場合には2chとして必要なスピーカに対してチャンネルを対応付けし、2chとしても設定できない場合には対応付けが行なわれない。
チャンネル設定調整部28は、チャンネル設定部27で設定されたスピーカ10A〜10Eの識別子と無線信号のチャンネルとの対応付けの結果をユーザに通知し、この結果に対するユーザによる調整処理を行う機能を有する。そして、その調整結果をチャンネル設定情報として設定情報格納部23に格納する機能も有する。
無線通信部29は、チャンネル設定調整部28で調整されたチャンネルセ低情報に基づいて、音源部21から出力される音響情報を無線信号に変換し、この無線信号の各チャンネルを対応するスピーカに供給する機能を有する。
ここで、スピーカ装置1におけるスピーカ10A〜10Eの配置および設定の処理手順について説明する。図4は、本発明のスピーカ装置によるスピーカの配置の際の手順を示すフローチャートである。本体部20の制御部30は、ユーザによって調整ボタン221が押されたか否かを判定する(ステップS11)。調整ボタン221が押されない場合(ステップS11でNoの場合)には、押されるまで待ち状態となる。調整ボタン221が押されると(ステップS11でYesの場合)、ユーザによるスピーカ10A〜10Eの配置が行なわれる状態となる(ステップS12)。その後、制御部30は、ユーザによって判定ボタン222が押されたか否かを判定する(ステップS13)。つまり、ユーザによるスピーカ10A〜10Eの配置が終了するまでは(ステップS13でNoの場合)、待ち状態となる。ユーザがスピーカ10A〜10Eの配置の終了後に判定ボタン222を押すと(ステップS13でYesの場合)、スピーカ数検出部24は、本体部20に装着されているスピーカの数と装着されていないスピーカの数の検出処理を行う(ステップS14)。
図5は、スピーカ数の検出処理の手順を示すフローチャートである。まず、スピーカ数検出部24のセンタスピーカ検出部241は、本体部20にセンタスピーカ10Cが装着されているか否かを判定する(ステップS101)。つまり、センタスピーカ10Cの装着確認部13を検出したか否かによって、センタスピーカ10Cの本体部20への装着を確認する。本体部20にセンタスピーカ10Cが装着されている場合(ステップS101でYesの場合)には、本体部20が前方に配置された状態であるとする(ステップS102)。これにより、以下の処理において各スピーカ10A〜10Eの位置についてこの本体部20の位置が基準とされる。また、センタスピーカ検出部241は、センタスピーカ10Cの本体部20上の装着位置を、センタスピーカ10Cの装着確認部13から取得する(ステップS103)。一方、ステップS101でセンタスピーカ10Cが本体部20に装着されていない場合(ステップS101でNoの場合)には、本体部20が後方に配置された状態であるとする(ステップS104)。これにより、以下の処理において各スピーカ10A〜10Eの位置についてこの本体部20の位置が基準とされる。
その後またはステップS103の後、スピーカ数検出部24の装着スピーカ検出部242は、本体部20に装着されているセンタスピーカ10C以外のスピーカの数を取得する(ステップS105)。つまり、装着スピーカ検出部242は、センタスピーカ10C以外のスピーカ10A,10B,10D,10Eの装着確認部13を検出した数をスピーカ数として取得する。ついで、本体部20上のセンタスピーカ10C以外のスピーカ10A,10B,10D,10Eの識別子と装着位置を、各スピーカの装着確認部13を介して取得する(ステップS106)。スピーカ数検出部24のスピーカ数算出部243は、ステップS101で取得したセンタスピーカ10Cの本体部20への装着の有無と、ステップS105で取得した本体部20に装着されているセンタスピーカ10C以外のスピーカ数とを用いて本体部20に装着されているスピーカ数を算出する(ステップS107)。さらに、スピーカ数算出部243は、スピーカ10A〜10Eの総数とステップS107で算出された本体部20に装着されたスピーカ数を用いて、本体部20に装着されていないスピーカ数を算出する(ステップS108)。たとえば、本実施の形態の説明では5.1chのスピーカのうち低域成分用スピーカを除いたスピーカの配置を判定する場合であるので、スピーカの総数は5個となる。したがって、たとえばステップS107で求められる本体部20に装着されたスピーカ数が3個である場合には、本体部20に装着されていないスピーカ数は5−3=2個と算出される。以上により、スピーカ数検出部24によるスピーカ数の検出処理が終了し、図4のフローチャートへと処理が戻る。
その後、スピーカ方向検出部25は、本体部20に装着されていないスピーカについての配置方向を決定する処理を行う(ステップS15)。図6は、スピーカの配置方向検出処理の手順を示すフローチャートである。まず、スピーカ方向検出部25は、図5のステップS101とS106の処理の結果から、本体部20に装着されていないスピーカの識別子を取得する(ステップS121)。ついで、装着されていないスピーカのうち1個のスピーカに対して、無線通信部29を介して無線信号を送信する(ステップS122)。なお、ここでスピーカ10A〜10Eと無線信号のチャンネルの対応は、スピーカの配置と設定の変更処理の前の状態または初期設定の状態が維持されているものとする。
スピーカは、対応するチャンネルの無線信号を無線受信部11から受信し、音声出力部12で音声信号に変換して出力する。スピーカ方向検出部25は、たとえば音声信号の検知手段として複数のマイクを有する場合には、スピーカからの音声信号を各マイクで受信すると(ステップS123)、各マイクで受信する音声信号の強度の違いなどから音声信号の発信元方向を特定する(ステップS124)。つまり、受信した音声信号によってスピーカの配置方向を特定する。そして、スピーカの識別子と配置方向とを記憶し(ステップS125)、スピーカ方向検出部25は、本体部20に装着されていないすべてのスピーカについて配置方向を特定したか否かを判定する(ステップS126)。
配置方向が特定されていない非装着のスピーカがある場合(ステップS126でNoの場合)には、再びステップS122に戻り上述した処理を配置方向が特定されていない非装着のスピーカがなくなるまで繰り返し実行する。一方、配置方向が特定されていない非装着のスピーカがない場合(ステップS126でYesの場合)には、スピーカ方向検出部25によるスピーカの配置方向検出処理が終了し、図4のフローチャートへと処理が戻る。
つぎに、スピーカ配置位置決定部26は、ステップS14〜S15で得られた結果を基に、すべてのスピーカ10A〜10Eの配置位置を決定した配置情報を作成する(ステップS16)。図7は、配置情報の一例を示す図である。この図7の配置情報は、図2のスピーカの配置に基づいて作成されたものである。なお、スピーカ配置位置決定部26は、上述したステップS102またはS104における設定を基準として各スピーカ10A〜10Eの前後関係を決定している。作成した配置情報は設定情報格納部23に格納される。
つぎに、チャンネル設定部27は、配置情報を基にして各スピーカ10A〜10Eに対してチャンネルの割当てを行なう(ステップS17)。具体的には、無線信号は、前方左側、前方中央、前方右側、後方左側および後方右側の5つのチャンネルから構成されるが、これらのチャンネルと各スピーカ10A〜10Eの配置位置とが概ね一致するように、無線信号のチャンネルの割当てを行なう。たとえば、スピーカ10A〜10Eが前方の中央、左右と、後方の左右に配置された配置情報を有する場合には、5.1chとしてスピーカ装置1を機能させるようにチャンネルの割当てを行なう。また、配置情報から5つのチャンネルを各スピーカ10A〜10Eに割り当てられない場合には2チャンネルとなるように割当て、2チャンネルも割り当てられない場合にはスピーカ10A〜10Eに対するチャンネルの割当ては行なわない。
ここで、スピーカ装置1の配置状態とチャンネル設定の具体例について説明する。図8−1〜図8−2は、本発明にかかるスピーカ装置の一例を示す平面図であり、図8−1は、本体部にスピーカが装着された状態を示す図であり、図8−2は、本体部からスピーカが取り外された状態を示す図である。このスピーカ装置1は、音源となるDVDプレーヤやチューナなどが内蔵されている円盤状の本体部20と、本体部20の周縁部に着脱可能な円弧状の5個のスピーカ10A〜10Eとを含んで構成される。5個のスピーカ10A〜10Eは同じ外形寸法を有しており、本体部20の周縁部に設けられるスピーカ装着孔31a〜31eのいずれにも装着することができる。ここで、それぞれのスピーカ10A〜10Eには、A〜Eの識別子が付されており、そのうち識別子Cで示されるスピーカ10Cはセンタスピーカであり、便宜上図中に目印13Cを付している。また、本体部20のスピーカ装着孔31a〜31eにもそれぞれa〜eの識別子が付されているものとする。これは、本体部20に装着されるスピーカの位置を特定するために使用されるものである。
図9−1〜図9−7は、スピーカの配置状態を模式的に示す図であり、図9−1〜図9−4は、本体部が前方配置の場合の配置状態を模式的に示す図であり、図9−5〜図9−7は、本体部が後方配置の場合の配置状態を模式的に示す図である。また、図10−1〜図10−7は、図9−1〜図9−7のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図であり、図11−1〜図11−5は、配置状態に基づいたチャンネルの割当ての結果を示す図である。なお、図9−1〜図9−7において、各スピーカと各スピーカ装着孔には識別子を符号として付している。
図9−1に示されるようにスピーカA〜Eが配置されると、スピーカ数検出部24、スピーカ方向検出部25、スピーカ配置位置決定部26によって図10−1のような配置情報が得られる。このスピーカA〜Eの配置は、前後方向でともに5chの音声信号を設定するために理想的なスピーカの配置位置となっている。つまり、チャンネル設定部27によって、図11−1に示されるように各スピーカA〜Eにチャンネルが割当てられ、スピーカ装置1は5.1chとして機能する。また、図9−2に示されるスピーカA〜Eの配置は、本体部20に装着されるスピーカA,Dの位置が左右対称ではないが、センタスピーカCに対して左右両方向にスピーカA,Dが位置している。そのため、図9−1の場合と同様に図10−2の配置情報が得られ、チャンネル設定部27によって、この配置情報に基づいて図11−1に示されるように各スピーカA〜Eにチャンネルが割当てられ、スピーカ装置1は5.1chとして機能することが可能である。
図9−3に示されるスピーカA〜Eの配置は、後方のスピーカA,Eが本体部20の左右両方向に位置しているが、前方のセンタスピーカC以外のスピーカB,DがセンタスピーカCに対して2個とも右方向(本体部20のスピーカ装着部e,b)に配置されてしまっている。そのため、5.1chとして機能しない配置となっている(図10−3)。チャンネル設定部27は、後方に配置されているスピーカA,Eは本体部20に対して左右両方向に配置されているので、これら後方の2個のスピーカA,Eのみを機能させ、前方のスピーカB,C,Dを機能させないようにすることによって、スピーカ装置1を2chで機能させるように、スピーカA,Eにチャンネルを割当てる(図11−2)。図11−2において、チャンネル欄の「−」は、チャンネルが割当てられないことを示している。
図9−4に示されるスピーカA〜Eの配置は、前方にセンタスピーカCを含めて2個のスピーカB,Cが配置され、後方に3個のスピーカA,D,Eが配置される構成となっている(図10−4)。この配置では、本体部20にセンタスピーカCが装着されているので、本体部20が前方配置となる。しかし、前方には、右側のスピーカBは存在するが左側のスピーカが存在しない。そのため、スピーカ装置1は5.1chとしては機能しない。また、後方では、本体部20に対して左側、中央、右側と3個のスピーカA,D,Eが配置されているので、2chとしても機能させることができない。したがって、この場合には、チャンネル設定部27は、5.1chとしても2chとしても機能しないと判定し、各スピーカA〜Eに対してチャンネルは割当てられない(図11−3)。図11−3において、チャンネル欄の「−」は、チャンネルが割当てられないことを示している。
図9−5に示されるスピーカA〜Eの配置は、前方に本体部20から取り外されたセンタスピーカCと2個のスピーカA,Bが、本体部20に対してそれぞれ中央、左側、右側に配置され、後方に本体部20に装着された2個のスピーカD,Eが本体部20に対して左右両側にそれぞれ配置されている(図10−5)。図9−1と同様に、前後方向でともに5.1chの音声信号を設定するために理想的なスピーカの配置位置となっている。つまり、チャンネル設定部27によって、図11−4に示されるように各スピーカA〜Eにチャンネルが割当てられ、スピーカ装置1は5.1chとして機能する。また、図9−6に示されるスピーカA〜Eの配置は、本体部20に装着される後方のスピーカD,Eの位置が左右対称ではないが、本体部20の中心に対して左右両方向に2個のスピーカD,Eが位置している。そのため、図9−5の場合と同様に図10−6の配置が得られ、チャンネル設定部27によって、この配置情報に基づいて図11−4に示されるように各スピーカA〜Eにチャンネルが割当てられ、スピーカ装置1は5.1chとして機能することが可能である。
図9−7に示されるスピーカA〜Eの配置は、本体部20にセンタスピーカC以外の4個のスピーカA,B,D,Eが装着され、センタスピーカCのみが本体部20から取り外されて配置されている(図10−7)。この場合、センタスピーカCの左右方向にスピーカがないので、スピーカ装置1は5.1chとしては機能しない。しかし、本体部20には左右対称にスピーカA,B,D,Eが配置されているので、スピーカ装置1を2chとして機能させることは可能である。そのため、チャンネル設定部27は、後方に配置されているスピーカA,B,D,Eを機能させ、前方のセンタスピーカCを機能させないようにすることによって、スピーカ装置1を2chで機能させるように、つまり、本体部20の左側に配置されているスピーカA,Bに左側のチャンネルを割当て、本体部20の右側に配置されているスピーカD,Eに右側のチャンネルを割当てる(図11−5)。図11−5において、チャンネル欄の「−」は、チャンネルが割当てられないことを示している。
以上のようにして、チャンネル設定部27によって、配置情報に基づいてスピーカA〜Eに対してチャンネルが割当てられる。その後、チャンネル設定調整部28によって、割当てられたチャンネル設定の調整処理が行われる(ステップS18)。この調整処理は、ユーザによって入力部22から入力される内容に基づいて、スピーカ10A〜10Eのチャンネル設定や左右のバランス処理の調整などが行なわれる。
図12は、チャンネル設定の調整処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、チャンネル設定調整部28は、割当てられたスピーカ10A〜10Eが5.1chとして機能するか否かを判定する(ステップS141)。5.1chとして機能する場合(ステップS141でYesの場合)には、ユーザに対してステップS17で割当てたチャンネルの内容を通知し(ステップS151)、チャンネル設定の調整処理が終了して図4のフローチャートに処理が戻る。
割当てられたスピーカ10A〜10Eが5.1chとして機能しない場合(ステップS141でNoの場合)には、スピーカ10A〜10Eの左右のバランスが悪いかを判定する(ステップS142)。たとえば、配置情報を参照して、配置位置の右と左の数が等しくない場合にはスピーカ10A〜10Eの左右のバランスが悪いと判定する。スピーカ10A〜10Eの左右のバランスが悪い場合(ステップS142でYesの場合)には、修正すれば5.1chとして機能するか否かを判定する(ステップS143)。この判定は、たとえば、考えられるスピーカ10A〜10Eの配置に対して修正により5.1chとして機能するか否かのテーブルをチャンネル設定調整部28が予め保持し、このテーブルを基にして行なうことができる。修正により5.1chとして機能する場合(ステップS143でYesの場合)には、その旨をユーザに対して通知する(ステップS144)。その後、ユーザによって変更が行われるか否かを判定する(ステップS145)。この判定は、入力部22の応答ボタン223からのユーザによる入力結果によって行なうことができる。ユーザによる変更が行われる場合(ステップS145でYesの場合)には、図4のステップS12に戻り、たとえばステップS144で通知される内容に基づいてスピーカ10A〜10Eの配置をし直した後、上述した処理が繰り返し実行される。
ステップS142でスピーカ10A〜10Eの左右のバランスが悪くない場合(ステップS142でNoの場合)、ステップS143で修正しても5.1chとして機能しない場合(ステップS143でNoの場合)、またはステップS145でユーザによってチャンネルの設定内容の変更が行なわれない場合(ステップS145でNoの場合)には、スピーカが2chとして機能するか否かを判定する(ステップS146)。2chとして機能しない場合(ステップS146でNoの場合)には、スピーカ10A〜10Eの左右のバランスが悪いか否かを判定する(ステップS147)。スピーカ10A〜10Eの左右のバランスが悪い場合(ステップS147でYesの場合)には、修正すれば2chとして機能するか否かをさらに判定する(ステップS148)。修正により2chとして機能する場合(ステップS148でYesの場合)には、その旨をユーザに対して通知する(ステップS149)。その後、ユーザによって変更が行われるか否かを判定し(ステップS150)、ユーザによる変更が行われる場合(ステップS150でYesの場合)には、図4のステップS12に戻り、たとえばステップS149で通知される内容に基づいてスピーカ10A〜10Eの配置をし直した後、上述した処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS146で2chとして機能する場合(ステップS146でYesの場合)、またはステップS147でスピーカの左右のバランスが悪くない場合(ステップS147でNoの場合)には、ユーザに対してステップS17で割当てたチャンネルの内容を通知し(ステップS151)、チャンネル設定の調整処理が終了して図4のフローチャートに処理が戻る。また、ステップS148で修正しても2chとして機能しない場合(ステップS148でNoの場合)またはステップS150でユーザによってチャンネルの設定内容の変更が行なわれない場合(ステップS150でNoの場合)には、ユーザに対してチャンネルが割当てられないことを警告し(ステップS152)、処理が終了する。
なお、上述したステップS144,S149,S151,S152におけるユーザに対する通知は、たとえばすべてのスピーカまたはいずれかのスピーカを介して通知することができる。また、本体部20に液晶ディスプレイなどからなる表示部を設けてこの表示部に上記のチャンネルの設定内容をユーザに対して通知するようにしてもよい。
ステップS151の後に再び図4のフローチャートへと戻り、チャンネル設定調整部28は、スピーカ10A〜10Eの制御方式すなわちチャンネル設定の内容を決定する(ステップS19)。このとき、決定したチャンネル設定の内容をチャンネル設定情報として設定情報格納部23に格納し、各スピーカ10A〜10Eに対して設定されたチャンネルを割当てる。そして、チャンネル設定調整部28は、スピーカ10A〜10Eの配置処理の完了をユーザに対して通知する(ステップS20)。この通知は、上述したようにスピーカ10A〜10Eから音声や所定の音によって知らせるものであってもよいし、スピーカ装置1が表示部を有する場合には該表示部に表示するようにしてもよい。以上により、スピーカ装置1の配置処理が終了する。
このようにしてスピーカ10A〜10Eが配置されたスピーカ装置1の音声の出力処理について説明する。無線通信部29は、音源部21からの複数チャンネルの音響信号を設定情報格納部23のチャンネル設定情報に基づいて、対応するスピーカ10A〜10Eに無線信号として送信する。各スピーカ10A〜10Eの無線受信部11は、対応するチャンネルの無線信号を受信し、音声出力部12で音声信号に変換して音として出力する。これにより、配置位置に対応した音声信号が各スピーカ10A〜10Eから出力され、臨場感溢れる音場が構築される。
上述した説明では5.1chのスピーカ装置1の場合を例に挙げて説明したが、これに限られる趣旨ではなく、複数のチャンネルの音声信号を出力するスピーカ装置に対して同様に適用することが可能である。また、上述した説明ではセンタスピーカ10Cが本体部20に装着されているか否かで、本体部20の位置が前方か後方かを判定するようにしているが、判定の基準となるスピーカは、センタスピーカ10Cに限られず、他のスピーカ10A,10B,10D,10Eであってもよい。
本実施の形態によれば、本体部20からの音声信号を無線によって各スピーカ10A〜10Eに供給するとともに、センタスピーカ10Cが本体部20に装着されているか否かによってスピーカ10A〜10Eの前後左右の配置関係を特定するように構成したので、センタスピーカ10C以外のスピーカ10A,10B,10D,10Eはその配置位置によって自動的にチャンネルが割当てられる。つまり、ユーザは、このスピーカは前方の左側のスピーカ、このスピーカは後方の右側のスピーカ、というように意識することなく、センタスピーカ10C以外のスピーカ10A,10B,10D,10Eを自由に配置することができる。また、ユーザによる自由なスピーカ10A〜10Eの配置結果に基づいて各スピーカ10A〜10Eに割当てられるチャンネルが決定されるので、チャンネルの設定に関する知識を有さないユーザでも容易にスピーカ10A〜10Eの配置を行なうことができる。
本発明によるスピーカ装置の構成を模式的に示すブロック図である。 スピーカの配置の一例を示す図である。 本体部に取り付けられたマイクの設置状態を模式的に示す図である。 本発明のスピーカ装置によるスピーカの配置の際の手順を示すフローチャートである。 スピーカ数の検出処理の手順を示すフローチャートである。 スピーカの配置方向検出処理の手順を示すフローチャートである。 配置情報の一例を示す図である。 本発明によるスピーカ装置の一例を示す平面図であり、本体部にスピーカが装着された状態を示す図である。 図8−1のスピーカ装置で、本体部からスピーカが取り外された状態を示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 スピーカの配置状態の一例を模式的に示す図である。 図9−1のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図9−2のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図9−3のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図9−4のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図9−5のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図9−6のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図9−7のスピーカの配置状態に対応する配置情報を示す図である。 図10−1の配置状態に基づいたチャンネル設定の結果を示す図である。 図10−3の配置状態に基づいたチャンネル設定の結果を示す図である。 図10−4の配置状態に基づいたチャンネル設定の結果を示す図である。 図10−5の配置状態に基づいたチャンネル設定の結果を示す図である。 図10−7の配置状態に基づいたチャンネル設定の結果を示す図である。 チャンネル設定の調整処理の手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 スピーカ装置
10A〜10E スピーカ
10F 低域成分用スピーカ
11 無線受信部
12 音声出力部
13 装着確認部
14,30 制御部
20 本体部
21 音源部
22 入力部
23 設定情報格納部
24 スピーカ数検出部
25 スピーカ方向検出部
26 スピーカ配置位置決定部
27 チャンネル設定部
28 チャンネル設定調整部
29 無線通信部

Claims (9)

  1. 音源から出力される複数のチャンネルの音響信号を無線信号に変換して各チャンネルに対応するスピーカに送信する無線通信手段を有する本体部と、
    前記本体部から受信した無線信号を音声信号に変換して出力する複数のスピーカと、
    を備えるスピーカ装置であって、
    前記複数のスピーカのうちの一つを配置位置の基準となる基準スピーカとし、
    前記本体部は、
    前記基準スピーカの配置位置を基準として各スピーカの配置位置を検出し、各スピーカの配置状態を示す配置情報を作成する配置情報作成手段と、
    前記配置情報に示される各スピーカの配置位置に対応する前記音響情報のチャンネルを割当てたチャンネル設定情報を作成するチャンネル設定情報作成手段と、
    を備え、前記無線通信手段は、前記チャンネル設定情報に基づいて前記音源からの音響信号を対応するスピーカに無線信号に変換して送信することを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記配置情報作成手段は、前記基準スピーカが配置される位置を、スピーカ装置が配置される空間の前方と定めて、他のスピーカの配置位置を決定することを特徴とする請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記チャンネル設定情報作成手段は、前記配置情報に示される各スピーカの配置位置と、前記音響情報のチャンネルとが対応しない場合には、前記スピーカの総数よりも少ない数のチャンネルを使用して、前記スピーカの配置位置に対応する前記チャンネルを割当てたチャンネル設定情報を作成することを特徴とする請求項1または2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記チャンネル設定情報作成手段は、前記音響情報のチャンネル数を少なくしても、前記チャンネルと前記スピーカとの配置位置が対応しない場合には、チャンネル設定情報を作成しないことを特徴とする請求項3に記載のスピーカ装置。
  5. 前記チャンネル設定情報作成手段は、前記配置情報に示される各スピーカの配置位置と、前記音響情報のチャンネルとが対応しない場合または左右のスピーカのバランスが悪い場合には、前記スピーカを介して警告音声を出力することを特徴とする請求項3または4に記載のスピーカ装置。
  6. 前記配置情報作成手段は、前記スピーカの1台ずつに順に無線信号を供給し、その結果出力される音声信号を用いてそれぞれのスピーカの配置位置を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のスピーカ装置。
  7. 前記スピーカは、前記本体部に着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のスピーカ装置。
  8. 前記配置情報作成手段は、
    前記基準スピーカの前記本体部への装着の有無を検出する基準スピーカ検出手段と、
    前記基準スピーカ以外の前記本体部に装着されるスピーカとその位置を検出する装着スピーカ検出手段と、
    前記基準スピーカ検出手段と前記装着スピーカ検出手段による検出結果から本体部に装着されるスピーカ数と本体部に装着されないスピーカ数を算出するスピーカ数算出手段と、
    前記本体部に装着されないスピーカの配置位置を検出するスピーカ方向検出手段と、
    前記基準スピーカ検出手段、前記装着スピーカ検出手段および前記スピーカ方向検出手段による検出結果から各スピーカの配置位置を決定した配置情報を作成するスピーカ配置位置決定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項7に記載のスピーカ装置。
  9. 前記スピーカ方向検出手段は、前記本体部に設けた複数の集音手段によって集音された前記本体部に装着されない1つのスピーカからの音声信号の強度の違いによって、前記スピーカの配置方向を判定することを特徴とする請求項8に記載のスピーカ装置。
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