JP2006031949A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Kenji Ogawa
兼司 小川
Morio Fujitani
守男 藤谷
Shinichiro Ishino
真一郎 石野
Hiroyuki Tachibana
弘之 橘
Tomohiro Murakoso
智宏 村社
Ryuichi Murai
隆一 村井
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Abstract

【課題】輝度の向上と同時に色再現性を確保することを実現し、高画質で高品質のPDP表示装置を提供する。
【解決手段】背面ガラス基板10上に複数本のデータ電極11、データ電極11上に誘電体層12、誘電体層12上にデータ電極11に並行する絶縁性の隔壁13、隔壁13側面と隔壁13間にある誘電体層12上に3色の異なる蛍光体層14R、14G、14Bが順次形成配置される背面板15を有するプラズマディスプレイパネルにおいて、少なくとも1色の蛍光体層が塗布される隔壁13側面と隔壁13間にある誘電体層12上に白色反射層19を設ける構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、大画面、薄型、軽量のディスプレイ装置として知られているガス放電によって発生した紫外線によって蛍光体を励起発光させ、画像表示するプラズマディスプレイパネル(以下、略してPDPと称することがある)に関し、特にAC(交流)型PDPのパネル構造に関するものである。
近年、大型の平板型表示装置(フラットパネルディスプレイとも称する)として希ガス放電による紫外線で蛍光体を励起発光させて画像・映像表示に利用するPDPの開発が加速しており、コンピューター等に代表される情報処理装置の表示機器として、あるいは大型のテレビジョン受信機や公衆表示用モニターとしての社会的要望が増大している。
PDPには交流駆動方式と直流駆動方式があるが、ここでは一般的な交流駆動方式のPDP(以下、交流駆動方式のPDPをAC−PDPと記す)の構造を図5に示した。AC−PDPにも各種の方式があるが、図5(a)は面放電型と呼ばれる方式の構造を一例として、その一部を立体的に描いた斜視図で示している。AC−PDPは、ガラス製の前面板8、背面板15にそれぞれ行電極、列電極が直交配置され、画素(ピクセル)となる行・列両電極の交点および両基板間にある隔壁により放電空間9を形成する構造となっている。
図5(a)に示すように、透明な前面ガラス基板1上には、放電ギャップをあけて平行に対向するX電極とも呼ばれる走査電極2とY電極とも呼ばれる維持電極3とで対をなすストライプ状の表示電極となる行電極4が複数対形成されている。この走査電極2および維持電極3は、それぞれITO(Indium−Tin Oxide)やSnOなどからなる透明電極2a、3aと、この透明電極2a、3aに電気的に接続された銀の厚膜やアルミニウム(Al)薄膜やクロム(Cr)−銅(Cu)−クロム(Cr)の積層薄膜によるバス電極2b、3bとから構成されている。また、隣り合う維持電極3と走査電極2の対間に、表示面のコントラストを高めるため、遮光層となるブラックマトリクス7を必要に応じて形成することもある。そして、前面ガラス基板1には、複数対の電極群を覆うように低融点ガラスからなる誘電体層5が形成され、その誘電体層5上にはMgOからなる保護膜6が形成され、これにより前面板8が構成されている。
また、前面ガラス基板1に対向配置される背面ガラス基板10上には、走査電極2および維持電極3からなる行電極4と直交する方向に、誘電体層12で覆われた複数のストライプ状のいわゆる列電極にあたるアドレス電極(データ電極とも称する)11が形成されている。このアドレス電極11の上の誘電体層12上には、アドレス電極11と平行にストライプ状の複数の隔壁13が配置され、この隔壁13間の側面および誘電体層12の表面に蛍光体層14が設けられ、これにより背面板15が構成されている。
これらの前面板8と背面板15とは、走査電極2および維持電極3からなる行電極4と列電極にあたるアドレス電極11とが直交するように、微小な放電空間9を挟んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、そして放電空間9には、放電ガスとして、ネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが所定の圧力で充填されている。また、放電空間9は、隔壁13によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極となる行電極4とアドレス電極11との交点が位置する複数の放電セルが設けられ、その各放電セルには、赤色、緑色および青色となるように蛍光体層14B、14G、14Rが1色ずつ順次配置されている。
各構成部材の製造方法としては、電極形成およびブラックマトリクス形成については、感光性材料を用いたフォトリソ法や薄膜形成法等により形成され、蛍光体層、誘電体層については各種有機材料と混合されたペーストをスクリーン印刷や各種コーターを用いて塗布する方法等により形成される。電極や誘電体層の形成については、使用材料を保護フィルム上に転写シートとしてシート状に加工して貼りつける工法等も利用される。形成後は所定の温度にて焼成を行い、各種構成部材を基板に固着させて完成する。
このAC−PDPにおいては、電極間に数十kHz〜数百kHzのAC電圧を印加して放電空間に放電を発生させ、励起されたXe原子からの紫外線によって蛍光体層を励起することにより可視光を発生させて表示動作を行う。
図5(b)に示すように表示パネル20から引き出された各電極端に駆動回路を接続してAC−PDP表示装置を完成させる。走査電極2(SC1、SC2、・・、SCn)群端子には走査電極駆動回路16が、維持電極3(SU1、SU2、・・、SUn)群端子には維持電極駆動回路17が接続される。アドレス電極11(A1、A2、・・、An)群端子にはデータドライバ18が接続されて、表示データに応じて書き込みパルスをアドレス電極11(A1、A2、・・、An)群に印加し、行電極と列電極が交差する部分に形成されるセルで放電発光を生じさせて所望の画像表示を行う。
上記の従来のPDPを含め多くのカラー表示装置は、特にTV等での動画映像表示を目的とする場合、明るく、色再現性のよいことが求められる。AC−PDPの場合、明るくすること、すなわち表示輝度を向上させるために、図5(a)に例を示したように背面板15の誘電体層12および隔壁13の各側面と、蛍光体層14との間に誘電体に酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた材料で白色反射層19を形成し、蛍光体層14G、14B、14Rからの励起発光を白色反射層19で反射させ、表示輝度を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
一方、表示の色再現性については、赤、緑、青の各色の蛍光体を同時に発光させて白色を表示したときのホワイトバランス、白色色温度により評価される。また、PDP用の蛍光体としては、赤、緑、青の各色について種々の蛍光体が検討されているが、いずれの材料においても、緑色が最も輝度が高く、青色が低い傾向は変わらない。例えば、赤色としてYBO:Eu、緑色としてZnSiO:Mn、青色としてBaMgAl1017:Euの各蛍光体を用いた場合、各色の輝度比は、赤:緑:青=約2:3:1であり、3色を同時に発光させたとき表示される白色は、色温度が5000度程度と低く、ホワイトバランスが悪い。このため、輝度の高い緑色蛍光体の発光を駆動回路上で制御して抑え、ホワイトバランスを改良して色温度を高める方法を採用することが多い。しかしながら、駆動回路により発光を制御したパネルでは、緑色の輝度を抑えた分だけ、PDPの輝度が低下し、暗くなることが避けられなかった。このことに対し、背面板15の隔壁13の間隔を変化させることによって、各色の蛍光体層を同時に同じ条件で発光させたときの色温度を9000度以上になるように調整して、輝度を大きく落とすことなくホワイトバランスを改良、具体的には隔壁間隔を緑、赤、青の順で広くするように変更したPDPが提案されている(例えば、特許文献4参照)。なお、隔壁間隔を緑、赤、青の蛍光体毎に変更したPDPをバリアブル画素ピッチPDPと呼ぶことがある。図6は一例として示したバリアブル画素ピッチPDPの部分拡大断面図である。
特許第2773393号公報(第2頁〜第3頁、第1図) 特開平9−231910号公報(第3頁〜第5頁、第1図) 特開2000−11885号公報(第2頁〜第4頁、第1図) 特開平11−54047号公報(第2頁〜第4頁、第1図)
しかしながら上述したような、背面板15の誘電体層12および隔壁13の各側面と、蛍光体層14との間に誘電体に酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた材料で白色反射層19を形成し、蛍光体層14G、14B、14Rからの励起発光を白色反射層19で反射させ、表示輝度を向上させた従来のAC−PDPにおいては、通電点灯して5分から10数分後に点灯表示していた画像が残像のように認められる焼き付き現象が生じ、全体的に表示輝度が低下する問題が発生した。この焼き付き現象は長期間同一表示パターンを点灯したパネルで、非点灯で表示面を眺めた場合や全面で白色点灯した場合に、表示していたパターンが認められる(長期)焼き付き現象と区別するため短期焼き付き現象と呼ばれる。そして、短期焼き付き現象の発生したAC−PDPの放電特性を測定すると、放電開始電圧Vi、放電維持電圧Vs等が上昇するといった特性の劣化が認められた。このような短期焼き付き現象を引き起こすPDPの放電特性の著しい低下の原因を調査するため、背面板15の一部を試料として切り出し、TDS分析法(Thermal Desorption Spectroscopy:昇温脱離ガス質量分析法)により解析したところ、白色反射層19を形成したPDPの試料からは白色反射層19を形成していないPDPの試料に比べHO(水分子)が10倍以上多く放出されることが確認された。それ故、短期焼き付き現象の原因は、表示輝度を向上させるために背面板15の誘電体層12および隔壁13の各側面と、蛍光体層14との間に誘電体に酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた材料で形成した白色反射層19に含まれるHOが影響していることが推測された。そのため、PDPの表示輝度を向上させるのに、白色反射層を設けたパネルにおいても、短期焼き付き現象のような放電特性の低下を発生させないAC−PDPを実現することは課題になっていた。さらに、このようなPDPにおいても、輝度の向上と同時に背景技術において述べた色再現性を確保することもまた課題になっていた。
本発明は上記の課題を解決し、AC−PDPの輝度の向上と同時に色再現性を確保することを実現し、高画質で焼き付き現象等の不具合の発生が少ない高品質の交流型PDP表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のプラズマディスプレイパネルは、背面板が、n色(nは3以上の整数)の蛍光体層と、n色の蛍光体層の中から選ばれる最大(n−1)色の蛍光体層の背面板側に、蛍光体層からの発光を表示面側に反射する反射層とを備え、n色の蛍光体層の幅と反射層とで表示画像のホワイトバランスを制御している構成を有している。また、本発明のプラズマディスプレイパネルは、n色の蛍光体層の幅が略等しく、かつ最大(n−1)色の蛍光体層のうち少なくとも1色が青色蛍光体層である構成を有することができる。また、n色の蛍光体層が、赤色、緑色、青色の3色の蛍光体層である構成を有することもできる。
これらの構成により、表示パネルの少なくとも1色の蛍光体層が塗布される背面板に反射層を設けているので表示輝度の向上を図ることができ、また、蛍光体層が塗布される幅を各色で異なる幅にするか、n色のうちで、少なくとも(n−1)色で蛍光体層が塗布される幅を等しくするか、蛍光体層が塗布される幅を等しい間隔で形成し、また、青色を塗布する蛍光体層にのみ反射層を設けているのでホワイトバランスの優れたプラズマディスプレイパネルを実現できる。さらに、反射層をn色全ての蛍光体層に設けていないので、反射層を形成する材料に含まれるHO(水分子)の放出が減少し、短期焼き付き現象が抑えられ、表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルも実現できる。
また、本発明のプラズマディスプレイパネルは、上記構成に加えて、背面板に対して隔壁を挟んで前面板を対向配置し、この前面板は、走査電極と維持電極とで対をなしn色の蛍光体層と交差する表示電極と、表示電極間に設けられた遮光層とを有し、また走査電極および維持電極はそれぞれ、透明電極とこの透明電極と電気的に接続され透明電極より幅の狭いバス電極とを有し、反射層は、表示電極の各バス電極の間の領域を越えて隣り合う遮光層の間の領域内と重なる領域に形成されている構成を有してもよい。
この構成によりプラズマディスプレイパネルの背面板上の輝度向上させるための反射層を選択的に形成しているので、短期焼き付き現象の原因となる反射層を形成する酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた誘電体材料に存在するHO(水分子)の放出を抑制できるので、表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルを実現できる。また、反射層の形成に対応して、ホワイトバランスを最適に設定できるので、高画質で色再現性に優れた高品質のプラズマディスプレイパネルを提供することができるものである。
本発明のプラズマディスプレイパネルは、輝度向上させるための反射層を選択的に形成しているので、反射層形成材料からの放出ガス量を減少させて短期焼き付き現象を抑制し、反射層の形成に対応して、ホワイトバランスを最適に設定できるので、高画質で高品質のプラズマディスプレイパネルを実現できるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルについて、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるAC−PDPの一部を拡大して示す断面斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1におけるAC−PDPの部分拡大断面図である。既に、背景技術として図5(a)を用いて従来のAC−PDPの構造を説明したが、本発明の実施の形態1におけるAC−PDPは、ガラス製の前面板、背面板にそれぞれ行電極、列電極が直交配置され、画素(ピクセル)となる行・列両電極の交点および両基板間にある隔壁により放電空間を形成する構造において基本的に同じであるので、図1、図2において同じ構成要素には同一符号を付している。
図1において、前面板8には、透明な前面ガラス基板1上に放電ギャップをあけて平行に対向する走査電極(X電極とも言う)2と維持電極(Y電極とも言う)3とで対をなしてストライプ状にいわゆる行電極にあたる表示電極4が複数対形成されている。この走査電極2および維持電極3は、それぞれITO(Indium−Tin Oxide)やSnOなどからなる透明電極2a、3aと、この透明電極2a、3aに電気的に接続された、例えば、銀等の厚膜や、また、例えばアルミニウム(Al)薄膜あるいはクロム(Cr)−銅(Cu)−クロム(Cr)の積層薄膜によるバス電極2b、3bとから構成されている。また、隣り合う維持電極3と走査電極2の対間に、表示面のコントラストを高めるため、遮光層となるブラックマトリクス7を必要に応じて形成することもある。そして、前面ガラス基板1には、複数対の表示電極4群を覆うように低融点ガラスからなる誘電体層5が形成され、その誘電体層5上にはMgOからなる保護膜6が形成され、これらの各要素により前面板8が構成されている。
また、前面ガラス基板1に対向配置される背面ガラス基板10上には、前面ガラス基板1上の表示電極4と直交する方向に、誘電体層12で覆われて複数のいわゆる列電極にあたるアドレス電極(データ電極とも言う)11がストライプ状に形成されている。このアドレス電極11上の誘電体層12の上には、アドレス電極11と並行してストライプ状の複数の隔壁13が配置され、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルを構成する背面板15には、従来のプラズマディスプレイパネルでも説明したように、隔壁13間の側面および誘電体層12の表面上に表示輝度向上のための白色反射層19を形成する工程を終えてから、R、G、Bの3色を発光する蛍光体を塗布して蛍光体層14R、14G、14Bが形成される。
また、R、G、Bの3色の蛍光体を全て発光させて白色表示にしたときの白色の色再現性、すなわち、ホワイトバランスを向上させるために、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルにおいては、基本的に、従来のプラズマディスプレイパネルと同様に背面板15の隔壁13の間隔を変化させ、異なる間隔としている。一般的に蛍光体は緑、赤、青の順に輝度値が大きくなるので、図2に示すように、隔壁間隔W、W、Wを緑、赤、青の順、すなわちW<W<Wのように広くすればよい。例えば、一つの方法として、緑、赤、青の隔壁間隔W、W、Wを輝度値に逆比例するように設定、変更してホワイトバランスをとることもできる。また、前面板にフィルタを入れてホワイトバランスを制御するPDPの場合には、図2に示した構成と異なるが、フィルタの光透過特性を考慮し、W<W<Wの順に広くしてもよい。また、上記の本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルの構成では、各色に対応する隔壁間隔W、W、Wが全て異なる場合の例で説明したが、3色のうちの2色が等しい間隔となる構成であってもよい。しかしながら、後述するように、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルは、白色反射層19の配置が従来のプラズマディスプレイパネルとは異なっているので、具体的な緑、赤、青の隔壁間隔W、W、Wは、輝度および色再現性(ホワイトバランス)を考慮して好ましい隔壁間隔にする必要があり、シミュレーション等を利用して設計、設定する。
上記構成の前面板8と背面板15とは、走査電極2および維持電極3からなる行電極にあたる表示電極4と列電極にあたるアドレス電極11とが直交するように、微小な放電空間9を挟んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、例えば真空度1×10−4Pa程度の圧力で高真空排気した後、放電空間9には、放電ガスとして、ネオン(Ne)とキセノン(Xe)の混合ガスが所定の圧力で充填されている。例えば、放電ガスとして、95体積%ネオン(Ne)−5体積%キセノン(Xe)の混合ガスを圧力66.5kPa(500Torr)で封入している。また、放電空間9は、隔壁13によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極4とアドレス電極11との交点が位置する複数の放電セルが設けられ、各放電セルには、前述したように青色、緑色および赤色の各蛍光体層14B、14G、14Rが1色ずつ順次配置されている。
しかしながら、図1、図2に示した本発明の実施の形態1におけるAC−PDPの構成は、図5(a)に示した従来のAC−PDPの構成と異なるところがある。すなわち、輝度を向上させるために設けた白色反射層19の配置において異なっている。図5(a)に示した従来のAC−PDPにおいては輝度を向上させるために設けた白色反射層19を隔壁13の全ての側面と隔壁13間の全ての誘電体層12上に設けていたが、図1、図2に示す本発明の実施の形態1におけるAC−PDPでは、3色の蛍光体のうちの緑色の蛍光体層14Gが蛍光体を塗布される隔壁13の側面とその隔壁13間の誘電体層12に選択的に白色反射層19を形成する例を示しており、隔壁13の全ての側面と隔壁13間の誘電体層12の全てに白色反射層19を形成していない。このように、本発明の実施の形態1におけるAC−PDPの背面板15の隔壁13の側面と隔壁13間の誘電体層12の全てに白色反射層19を形成しないのは、既に従来のAC−PDPの課題として述べたように、白色反射層19を形成する酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた誘電体材料に存在するHO(水分子)に起因する短期焼き付き現象を抑制するために、蛍光体層14Gを形成するために緑色の蛍光体が塗布される隔壁13の側面とその隔壁13間の誘電体層12にのみ選択的に白色反射層19を形成している。プラズマディスプレイパネル全体における白色反射層の面積を減少させることにより、短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放電空間9内への放出を抑えることを図っている。
また、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルでは、白色反射層の面積をさらに減少させて、短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放電空間内への放出を抑えることを図っている。以下、図3を参照して、白色反射層の面積をさらに減少させたプラズマディスプレイパネルの構成について説明する。図3は本発明の実施の形態1における別の構成のプラズマディスプレイパネルの前面板の上側から見た放電セル部分の拡大平面図である。
図3において、透明な前面ガラス基板1上には、走査電極2と維持電極3とで対をなす表示電極4がストライプ状に複数対形成され、この走査電極2および維持電極3は、それぞれ透明電極2a、3aおよびこの透明電極2a、3aにそれぞれ電気的に接続された銀等の金属薄膜からなるバス電極2b、3bとから構成され、バス電極2b、3bはそれぞれの透明電極2a、3aにおける面放電ギャップMGから遠い側の端縁部に配置されている。また、背面ガラス基板10上には誘電体層12で覆われた複数のデータ電極11が形成され、隣り合うデータ電極11の間の誘電体層12上にデータ電極11と平行して隔壁13が設けられている。また、データ電極11上の誘電体層12の表面と隔壁13の側面に赤、緑、青の3色の蛍光体層14R、14G、14Bが設けられ、これらにより背面板15を構成している。なお、図3には示していないが、前面ガラス基板1には、複数対の表示電極4群を覆うように誘電体層5が形成され、その誘電体層5上にはさらに保護膜6が形成され、前面板8を構成しているところは図1、図2に示したプラズマディスプレイパネルの構成と同様である。
また、AC−PDPの表示パネル20の明るい場所での表示動作において、蛍光体層14R、14G、14B等による外光の反射が発生し、外光の反射輝度は、画質の良否を左右する非常に大きな要因の一つである。反射輝度が大きい場合には、表示画像のコントラストが低下し、表示画像が白っぽく見えるようになって、映像を始めとする表示画像の品位を著しく劣化させるので、外光の反射輝度を抑えるために表示パネル20の前面板8に帯状の遮光膜であるブラックストライプ部(以下略してBS部とも言う)7を設けるのが一般的である。そして、図1、図2および図3に示すような面放電タイプのAC−PDPにおいては、通常、放電は走査電極2と維持電極3の間の面放電ギャップMGで発生し、表示電極4を構成する走査電極2のバス電極2bと隣り合う表示電極4を構成する維持電極3のバス電極3bの間に位置する画素間ギャップIPG(Inter−Pixel Gap)では放電が発生していない(維持電極3のバス電極3bと隣り合う走査電極2のバス電極2bの間に位置するIPGも同じ)。IPGにブラックストライプ部7を設けることは、表示パネル20からの発光を損なわず、PDPの発光輝度を低下させることはなく、蛍光体層14R、14G、14B等による外光の反射を避けられるので、表示画像の画質の向上にも適している。
したがって、図3に示すAC−PDPにおいては、表示電極4の対をなす走査電極2と維持電極3のそれぞれの透明電極2a、3aにおける面放電ギャップMGで放電が生じ、表示電極4の下にある蛍光体層を励起発光させているので、輝度向上のために設ける白色反射層319は図中斜線でハッチングを施した部分に設ければよい。また、表示電極4の透明電極2a、3aの面放電ギャップMGから離れた位置にあるバス電極2b、3bは光を透過しないのでバス電極2b、3bの下には白色反射層319はなくてもよい。そして、IPG領域ではBS部7の配設されている部分は発光がほとんどないので、BS部7の下には白色反射層319を設ける必要がない。ただBS部7を除いたIPG領域の下は発光がほとんどないが、表示電極4の下の蛍光体層で発光した光の回り込みや、回り込み反射を期待できるので、白色反射層319を設けてもよい。白色反射層319を設ける領域は、図3中に示した表示電極4の各バス電極2a、2b間の領域Lから、隣り合うBS部7間の領域Lの範囲で設定する。白色反射層319を設ける領域の設定は、白色反射層319の面積が広いほど短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放出が増大するので、表示電極4の各バス電極2a、2b間の領域Lに設定するのが最も好ましい。しかし、白色反射層319を設ける領域は、プラズマディスプレイパネルの輝度および色再現性(ホワイトバランス)にも大きく影響するので、実際の設定に当っては、HO(水分子)の放出量、パネルの輝度および色再現性(ホワイトバランス)を考慮して、好ましい領域面積にする必要がある。前述した隔壁間隔を設定する場合と同様にシミュレーション等を利用して設計、設定することが望ましい。
なお、図1、図2、図3に示した本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルの構成の例においては、3色の蛍光体のうちの緑色の蛍光体層14Gが蛍光体を塗布される隔壁13の側面とその隔壁13間の誘電体層12に選択的に白色反射層19、319を形成する例を示しているが、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイの構成は、この例に限定されるものではない。3色の蛍光体のうちの2色までのいずれかの蛍光体が塗布される隔壁の側面とその隔壁間の誘電体層に選択的に白色反射層を形成する構成であれば、従来のAC−PDPに比べ、白色反射層の面積を減少させることができ、HO(水分子)の放電空間内への放出が減り、短期焼き付き現象の発生を抑制できる。また、2色までのいずれかの蛍光体が塗布される隔壁の側面とその隔壁間の誘電体層に選択的に白色反射層を形成する場合も、白色反射層を設ける領域の設定は、図3に示したように表示電極4の各バス電極2a、2b間の領域Lから、隣り合うBS部7間の領域Lの範囲に設定するのが望ましい。この場合も、白色反射層319を設ける領域の設定は、白色反射層319の面積が広いほど短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放出が増大するので、表示電極4の各バス電極2a、2b間の領域Lに設定するのが最も好ましい。この場合、当然、緑、赤、青の隔壁間隔W、W、Wについては、再考する必要がある。さらに、白色反射層319を設ける領域は、プラズマディスプレイパネルの輝度および色再現性(ホワイトバランス)にも大きく影響するので、実際の設定に当っては、HO(水分子)の放出量、パネルの輝度および色再現性(ホワイトバランス)を考慮して、白色反射層に形成する蛍光体層の種類の選択とともに、隔壁間隔W、W、Wおよび領域面積を最適に設定する必要がある。この場合も、前述した隔壁間隔の設定の説明で述べたようにシミュレーション等を利用して最適に設計、設定することが望ましい。
一方、各構成部材の製造方法としては、電極形成およびブラックマトリクス形成については、感光性材料を用いたフォトリソ法や薄膜形成法等により形成され、蛍光体層、誘電体層については各種有機材料と混合されてペーストとしてスクリーン印刷や各種コーターを用いて塗布する方法等により形成される。電極や誘電体の形成については、使用材料を保護フィルム上に転写シートとしてシート状に加工して貼りつける工法等も利用される。また、白色反射層の形成は、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルにおいては、白色反射層から放出されるHO(水分子)の量を抑制する必要があり、蛍光体層を形成するために各色の蛍光体が塗布される隔壁の側面とその隔壁間の誘電体層の表面全領域に白色反射層を形成せず、表示電極の下部の中心領域(図3中L〜Lの範囲)に白色反射層を選択的に形成するので、感光性材料を利用したフォトリソ法や印刷法により、必要な箇所のみ選択的にパターニングして形成する。このようにして、各構成要素を形成した後は所定の温度にて焼成を行い、各種構成部材を基板に固着させて完成する。
表示パネル20から引き出された各電極端に駆動回路、すなわち走査電極2端子には走査電極駆動回路が、維持電極3端子には維持電極駆動回路が接続され、また、アドレス電極11端子にはデータドライバが接続されて、AC−PDP表示装置を完成させる。このAC−PDPにおいては、電極間に数十kHz〜数百kHzのAC電圧を印加して放電空間中のXeガスを含む放電ガスに放電を発生させ、励起された放電ガス中のXe原子からの紫外線によって蛍光体層を励起することにより可視光を発生させて表示動作を行うのであるが、表示データに応じて書き込みパルスをアドレス電極11に印加し、表示電極(行電極)とデータ電極(列電極)が交差する部分に形成されるセルで放電発光を生じさせて所望の画像表示を行う。
以上説明したように、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルの背面板のアドレス電極上の誘電体層の上およびアドレス電極に並行する隔壁側面に輝度向上させるための白色反射層を選択的に形成しているので、短期焼き付き現象の原因となる白色反射層を形成する酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた誘電体材料に存在するHO(水分子)の放出を抑制できるので、表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルを実現できる。また、白色反射層の形成に対応して、3色の蛍光体層が形成される緑、赤、青の各隔壁間隔W、W、Wや、ホワイトバランスを最適に設定できるので、高輝度で明るく色再現性に優れた高品質のプラズマディスプレイパネルを実現できる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルの部分拡大断面図である。本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルは、実施の形態1において説明したパネル構成をほとんどそのまま踏襲するので、同じ構成要素には同じ符号を付し、プラズマディスプレイパネルの構成および各構成部材の形成方法等、重複する説明を省略する。
本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルが実施の形態1のプラズマディスプレイパネル異なるところは、隔壁間隔を緑、赤、青の蛍光体毎に変更せず等ピッチとした点にある。すなわち、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルでは、図4に示すように、隔壁間隔W、W、WをW=W=Wのように緑、赤、青で全て等しく形成している。また、輝度向上のための白色反射層は、3色の蛍光体のうちの青色の蛍光体層14Bが蛍光体を塗布される隔壁13の側面とその隔壁13間の誘電体層12にのみ選択的に形成している点も実施の形態1と異なっている。
実施の形態1のプラズマディスプレイパネルでは、白色の色再現性(ホワイトバランス)を改善するために、PDP用の蛍光体による発光輝度は青<赤<緑の順に大きくなるので、隔壁間隔W、W、WをW<W<Wのように、蛍光体の発光輝度に合わせて逆順に大きくした例を挙げて説明した。PDP用の蛍光体による発光輝度は、青色が一番低いので、隔壁間隔W、W、WをW=W=Wのように緑、赤、青で等ピッチに形成し、青色の蛍光体が塗布される隔壁13の側面とその隔壁13間の誘電体層12にのみ選択的に白色反射層を形成することで、相対的に青色輝度を上げ、併せて白色の色再現性の向上を図ることが可能になる。また、等ピッチとすることにより、放電開始電圧や放電維持電圧等の放電特性の変動をならして一様化することができ、放電特性が大きく影響する表示品質の安定化を図ることが可能になる。
また、短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放電空間内への放出を抑えるために、白色反射層の面積を減少させるために実施の形態1のプラズマディスプレイパネルで実施した、図3に示した構成は本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルにも適用できる。ただし、本発明の実施の形態2のプラズマディスプレイパネルにおいては、図3中で蛍光体層に付すべき符号14Gと14Bを入れ換え、さらに、WをWと置き換える必要がある。白色反射層を設ける領域の設定は、実施の形態1の説明で図3に示したように、表示電極4の各バス電極2a、2b間の領域Lから、隣り合うBS部7間の領域Lの範囲に設定する。この場合、白色反射層319を設ける領域の設定は、白色反射層319の面積が広いほど短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放出が増大するので、表示電極4の各バス電極2a、2b間の領域Lに設定するのが最も好ましい。
なお、上記本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルの構成の説明では、青色蛍光体が塗布された隔壁13の側面とその隔壁13間の誘電体層12上に白色反射層を形成する例を挙げて説明したが、本発明はこの例に限定されるものではなく、蛍光体の輝度ではなく、パネルの表面板にフィルタを入れる場合には、フィルタの光透過特性を考慮する必要が有り、青色とは異なる蛍光体が塗布された隔壁の側面とその隔壁間の誘電体層上に白色反射層を設けることも可能である。
さらに、白色反射層を設ける領域は、プラズマディスプレイパネルの輝度および色再現性(ホワイトバランス)にも大きく影響するので、実際の設定に当っては、HO(水分子)の放出量、パネルの輝度および色再現性(ホワイトバランス)を考慮して、領域面積を最適に設定する必要がある。この場合も、白色反射層の領域はシミュレーション等を利用して最適に設計、設定することが望ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルの背面板の青色の蛍光体層を形成するアドレス電極上の誘電体層の上およびアドレス電極に並行する隔壁側面に輝度向上させるための白色反射層が選択的に形成されているので、短期焼き付き現象の原因となる白色反射層を形成する酸化チタン(TiO)等の白色顔料を含有させた誘電体材料に存在するHO(水分子)の放出を抑制できる、表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルを実現できる。また、3色の蛍光体で構成される画素を等ピッチとすることにより、放電開始電圧や放電維持電圧等の放電特性の変動をならして一様化することができ、放電特性が大きく影響する表示品質の安定化を図ることが可能になり、白色反射層の形成に対応して、ホワイトバランスを最適に設定できるので、高輝度で明るく色再現性に優れた高品質のプラズマディスプレイパネルを実現できる。
なお、上述した本発明の実施の形態におけるプラズマディスプレイパネルの説明では、蛍光体層を赤色、緑色、青色の3色の蛍光体のみで形成する例で説明した。しかしながら、蛍光体の色を3色に限定する必要はない。なぜなら、蛍光体ではなくカラーインクを用いる最近の写真画質の印刷を目的とするカラープリンターでは3色以上の色数のインクを使用することも普通になってきている。プラズマディスプレイパネルで用いる蛍光体とカラーインクを用いるカラープリンターでは、基本的に色の種類は異なるが、発色(発光)に関し3種類の色が基本になっていることは同じであり、プラズマディスプレイパネルで用いる蛍光体の色の数も3色以上の多色(n色)を用いることは当然可能になる。したがって、本発明の実施の形態1におけるプラズマディスプレイパネルの構成においては、背面板がn色(nは3以上の整数)の蛍光体層と、n色の蛍光体層の中から選ばれる最大(n−1)色の蛍光体層の背面板側に、蛍光体層からの発光を表示面側に反射する反射層とを備える構成とすることができる。また、本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルの構成においては、n色の蛍光体層の幅が略等しく、かつ最大(n−1)色の蛍光体層のうち少なくとも1色が青色蛍光体層であって、青色蛍光体層からの発光を表示面側に反射する反射層を備える構成とすることができる。
本発明のプラズマディスプレイパネルは、輝度向上を目的とする白色反射層を選択的に設けており、短期焼き付き現象の原因となるHO(水分子)の放出を抑えることが、表示品質に優れたプラズマディスプレイパネルを実現でき、高品質で表示画質の優れた交流型PDP表示装置への利用に有用である。
本発明の実施の形態1におけるAC−PDPの一部を拡大して示す断面斜視図 本発明の実施の形態1におけるAC−PDPの部分拡大断面図 本発明の実施の形態1における別の構成のプラズマディスプレイパネルの前面板の上側から見た放電セル部分の拡大平面図 本発明の実施の形態2におけるプラズマディスプレイパネルの部分拡大断面図 (a)は従来のAC−PDPのパネルの一部を拡大して示す断面斜視図(b)は従来のAC−PDP表示装置の構成図 従来のAC−PDPのパネルの部分拡大断面図
符号の説明
1 前面ガラス基板
2 走査電極
2a,3a 透明電極
2b,3b バス電極
3 維持電極
4 表示電極(行電極)
5,12 誘電体層
6 保護膜
7 ブラックストライプ(BS)部(ブラックマトリクス)
8 前面板
9 放電空間
10 背面ガラス基板
11 アドレス電極(データ電極)
13 隔壁
14R,14G,14B 蛍光体層(R)(G)(B)
15 背面板
19,319 白色反射層
20 表示パネル

Claims (5)

  1. 背面板が、n色(nは3以上の整数)の蛍光体層と、前記n色の蛍光体層の中から選ばれる最大(n−1)色の蛍光体層の背面板側に、蛍光体層からの発光を表示面側に反射する反射層とを備え、前記n色の蛍光体層の幅と前記反射層とで表示画像のホワイトバランスを制御していることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記n色の蛍光体層の幅が略等しく、かつ前記最大(n−1)色の蛍光体層のうち少なくとも1色が青色蛍光体層であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記n色の蛍光体層が、赤色、緑色、青色の3色の蛍光体層であることを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記反射層が、白色顔料を含有した白色材料である請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  5. 背面板に対して隔壁を挟んで前面板を対向配置し、前記前面板は、走査電極と維持電極とで対をなしn色の蛍光体層と交差する表示電極と、前記表示電極間に設けられた遮光層とを有し、また前記走査電極および前記維持電極はそれぞれ、透明電極と前記透明電極と電気的に接続され前記透明電極より幅の狭いバス電極とを有し、反射層は、前記表示電極の各バス電極の間の領域を越えて隣り合う前記遮光層の間の領域内と重なる領域に形成されていることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008032355A1 (fr) * 2006-09-11 2008-03-20 Hitachi Plasma Display Limited écran d'affichage plasma et procédé de formation de SA couche de phosphore

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