JPH10241570A - カラープラズマディスプレイパネル - Google Patents

カラープラズマディスプレイパネル

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JPH10241570A
JPH10241570A JP3747597A JP3747597A JPH10241570A JP H10241570 A JPH10241570 A JP H10241570A JP 3747597 A JP3747597 A JP 3747597A JP 3747597 A JP3747597 A JP 3747597A JP H10241570 A JPH10241570 A JP H10241570A
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color
surface discharge
color filter
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plasma display
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Takuo Shinohara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラーフィルタを用いるカラープラズマディス
プレイパネルにおいて、カラーフィルタの赤色、緑色、
青色の各顔料の違いによる駆動電圧の不均一を解消し、
明所コントラストを低下せず、輝度を大幅に上げること
を課題とする。 【解決手段】透明電極102及びバス電極103からな
る1対の面放電電極により発生する面放電エッジ部を除
いた部分にカラーフィルタ層116を形成する。あるい
は面放電電極により発生する面放電のギャップ部を除い
た部分にカラーフィルタ層116を形成する。また、こ
のカラーフィルタ層116は面放電電極と誘電体層の間
に形成するか、誘電体層の内部に形成するか、または誘
電体層と保護層の間に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は情報表示端末や平面
型テレビなどに用いられるカラープラズマディスプレイ
パネルに関し、特に高コントラスト、高輝度化及び色再
現性の良いパネル構造に関する。
【0001】
【従来の技術】カラープラズマディスプレイパネルは、
ガス放電によって発生した紫外線によって、蛍光体を励
起発光させ、表示動作させるディスプレイである。その
放電の形態からAC型とDC型に分類することができ
る。この中でAC型は輝度、発光効率、寿命の点でDC
型より優れており、AC型の中でも反射型AC面放電型
が輝度、発光効率の点で優れている。
【0002】図6に従来の反射型AC面放電カラープラ
ズマディスプレイパネルにおける画素の一部の断面図を
示す。透明なガラスの前面基板201上に透明電極20
2を有している。この透明電極202は紙面に垂直方向
に複数本形成されている。この隣り合う透明電極202
の間に、数十kHzから数百kHzのパルス状AC電圧
を印加し放電を発生させ、表示動作を行なう。
【0003】反射型AC面放電カラープラズマディスプ
レイでは、蛍光体からの発光を遮られないように、透明
電極202には酸化錫(SnO2 )やインジウムティン
オキサイド(ITO)などの透明導電膜が通常使用され
る。しかし、これらの透明導電膜のシート抵抗は高く、
大型パネルや高精細パネルでは電極抵抗が数十kΩ以上
あるので、透明電極のみでは先に述べた周波数でのAC
駆動が困難である。そこで透明電極202の上に、クロ
ム/銅/クロムの多層薄膜やアルミニウム薄膜などの金
属薄膜、あるいは銀などの金属厚膜によるバス電極20
3を形成して抵抗値を下げた透明電極202及びバス電
極203からなる面放電電極が採用されている。
【0004】この面放電電極の上には、面放電電極と直
交するようにストライプ状の顔料微粉末層からなるカラ
ーフィルタ層216が形成される。一般に、このカラー
フィルタ層216は、対向している蛍光体層と同じ発光
色のみを透過する光学特性を有する材料が選択される。
更にこのカラーフィルタ層216を、透明な誘電体層2
05で被覆する。この誘電体層205はAC型プラズマ
ディスプレイ特有の電流制限の機能を有している。誘電
体層205は低融点鉛ガラスを主成分とするペーストを
厚膜印刷法を用いて塗布し、軟化点温度以上の高温で焼
成することによりリフローさせて形成する。
【0005】次に、誘電体層205の全体を被覆するよ
うに形成する保護層206は、蒸着やスパッタリング法
によって形成されるMgOの薄膜、又は印刷やスプレー
法等によって形成されるMgOの厚膜である。この保護
層206は放電電圧の低減と表面スパッタの防止のため
に設けている。一方、後面基板209には表示データを
書き込むデータ電極208が形成されている。図6にお
いて紙面に平行な方向にデータ電極208が伸び、これ
が後述するストライプ状に形成された赤色、緑色、また
は青色の蛍光体層212がカラーフィルタの色に対応し
て形成されている。すなわちデータ電極208は、前面
基板201上に形成された面放電電極と直交している。
このデータ電極208と平行で重ならない位置に隔壁
(図示せず)が通常厚膜印刷で形成されている。そし
て、この隔壁は、隣接する放電セル間を仕切り、誤放電
や光学的なクロストークを防ぐ役割をしている。この隔
壁は紙面に平行に複数本形成されている。
【0006】更に放電セル207の後面基板側には、赤
色、緑色、または青色の発光色に対応する蛍光体212
が塗布されている。
【0007】この後、前述の前面基板201の面放電電
極と後面基板209のデータ電極208とが直交するよ
うに隔壁を介して対向させて周囲を気密封止し、放電セ
ル207の内部に放電可能なガス、例えばHeとNeと
Xeとの混合ガスが封入される。
【0008】図6において、各放電セル207には透明
電極202及びバス電極203からなる面放電電極が2
本ずつ配置され、この面放電電極間で面放電が発生し各
放電セルにプラズマが生じる。このとき発生する紫外光
で赤色、緑色、青色の蛍光体212を励起し、可視光を
発生させて前面基板201のカラーフィルタ層216を
通して表示発光を得る。
【0009】面放電を発生させる隣り合う面放電電極の
一組は、それぞれ走査電極と維持電極の役目を受け持っ
ている。実際のパネル駆動において、走査電極と維持電
極との間には、維持パルスが印加されている。表示開始
のために書き込み放電を発生させるときは、走査電極と
データ電極208との間に電圧を印加して対向放電を発
生させる。そして、この放電が、引き続き印加される維
持パルスによって面放電電極間に維持放電が発生する。
【0010】カラープラズマディスプレイパネルで用い
られる蛍光体は、反射率が非常に高い白色の粉末であ
る。カラープラズマディスプレイパネルでは、室内や屋
外の光(外光)がパネルに入射すると、隔壁上部やバス
電極部等で外光が吸収されるが、30〜50%程度が反
射され、コントラストが著しく損なわれる。この外光反
射を防止してコントラストの良い表示を得るためにパネ
ル面に透過率40〜80%程度のNDフィルタを配置す
る方法もあるが、蛍光体からの可視発光を遮るため、パ
ネル輝度が低下するという欠点がある。
【0011】パネル輝度をできるだけ減らさずに、外光
の反射を抑える方法として、従来からカラーフィルタを
用いる方法が提案されている。これは赤色、緑色、青色
の各放電セルからの発光色に対応して、表示面側に赤
色、緑色、青色の光を透過するカラーフィルタ層を形成
するものである。これによって高コントラストと同時に
高い色再現性を得ることができる。
【0012】AC型プラズマディスプレイのカラーフィ
ルタを用いた従来例として、例えば特開平6−5202
号公報が知られている。この従来のカラーフィルタは、
通常は顔料粉末を主成分として、各色ごとに成膜し、焼
成することにより形成される。なお、顔料粉末は高温
(500〜600℃)の焼成プロセスに耐える必要があ
るため、無機の材料が選ばれる。フィルタ層は赤色、緑
色、青色の3色に対応して3回に分けて印刷を行なうこ
とにより全体のカラーフィルタ層を形成するため、カラ
ーフィルタ各色ごとの継ぎ目に窪みや盛り上がりの段差
ができてしまう。これは絶縁破壊に悪影響を与える。こ
の問題を避けるために、顔料を含む誘電体をカラーフィ
ルタとし、その上を更に透明誘電体層で被覆してカラー
フィルタの表面を平滑化する手段がある。この手段は特
開平7−21924号公報に述べられている。また、カ
ラープラズマディスプレイにおいて、低融点ガラス膜を
形成する手段も知られている(特開平4−24514
0)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラープラズマ
ディスプレイパネルは、各可視発光色に対応したカラー
フィルタを前面基板に形成するので、前述の如く外光反
射を抑えることができコントラストを高くすることがで
きる。カラーフィルタの可視光透過特性は一般に赤色、
緑色、青色それぞれの中心波長で60から80%程度の
透過率であることから発光輝度を40%から20%程度
落としている。しかし、吸収率の波長依存性の乏しいN
Dフィルタを使って同程度のコントラストを得られるよ
うにするには50%程度の可視光透過率のものを使う必
要がある。従って、カラーフィルタはNDフィルタと比
較すると同程度のコントラストを高い輝度で実現するこ
とができる利点がある。また、蛍光体の発光色をカラー
フィルタによって色純度や色度を最適化することがで
き、加えて放電ガスからの可視発光(例えば、Neガス
の橙色の発色)も抑えることができるので色再現範囲を
広げることもできる。
【0014】一般的にカラープラズマディスプレイパネ
ルはCRTなどと比較して輝度が低く、また、同じ放電
現象を利用している蛍光灯などと比較すると発光効率は
著しく悪い。プラズマディスプレイパネルにカラーフィ
ルタを設けると、更に20から40%程度輝度が低下す
る。つまり、外光反射を抑えコントラストを高くしよう
とすると、同時にパネル内の蛍光体からの発光を遮るこ
とになり、外光反射を抑え且つ蛍光体の発光を十分に透
過させることの両立は不可能と考えられていた。
【0015】また、上述したように誘電体層はAC型プ
ラズマディスプレイ特有の電流制御の機能を有してい
る。この電流制御機能は誘電体層の誘電率と厚さに大き
く依存する。しかし、面放電電極と誘電体層の間や、誘
電体層の内部にカラーフィルタ層を形成すると、静電容
量は誘電体層とカラーフィルタ層の直列合成したものに
なる。カラーフィルタ層は、顔料を用いたカラーフィル
タ層を使用する場合、各色別に異なる顔料粉末が含まれ
ている。カラーフィルタ層は、このように赤色、緑色、
青色とそれぞれ異なる材料で構成されるため各色間で誘
電率が異なっている。つまり各色で誘電体層とカラーフ
ィルタ層からなる静電容量が異なることになり、この結
果電流制御機能や面放電が開始される電圧が各色によっ
て異なる。その結果、均一な駆動が非常に難しくなって
くる。
【0016】本発明は、カラープラズマディスプレイパ
ネルの表示面基板に可視光透過率を余り低下させずに外
光反射を抑え、高コントラストを得ることができるパネ
ルを提供することを目的とする。また、カラーフィルタ
層の色に依存しない均一な駆動が行なえるパネルを提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のカラープラズマ
ディスプレイパネルは、透明電極とそれに少なくとも一
部が接するバス電極からなる一対以上の面放電電極群
と、電極群を被覆する誘電体層と、誘電体層を被覆する
ように形成される保護層と、顔料微粒子を主成分とする
赤色、緑色、青色のカラーフィルタ層を有する第1の基
板と、データ電極と放電空間を区切る隔壁と、前記カラ
ーフィルタ層の色に対応した赤色、緑色、青色の可視発
光を行なう蛍光体を有する第2の基板とを備えるAC面
放電型カラープラズマディスプレイパネルにおいて、カ
ラーフィルタ層が第1の基板上に少なくとも面放電電極
群の面放電形成側エッジ部またはギャップ部、もしくは
エッジ部及びギャップ部を除いて設けられていることを
特徴とする。
【0018】本発明のカラープラズマディスプレイパネ
ルによれば面放電電極群の面放電形成側エッジ部にカラ
ーフィルタを形成しない。面放電形成側エッジ部は電圧
を印加した場合最も最初に放電が開始される。この時本
発明は、面放電形成側エッジ部にカラーフィルタを形成
していないので、この部分ではカラーフィルタの赤色、
緑色、青色の材料の違いによる静電容量の異なりが生じ
ない。これによって各色による駆動電圧の不均一が解消
され、均一な駆動が可能となる。
【0019】また、本発明では面放電電極群の面放電形
成側ギャップ部にカラーフィルタを形成していない。面
放電形成側ギャップでは面放電による蛍光体の発光が最
も強い位置であり、その部分に透過率を下げるカラーフ
ィルタが形成されていないので、蛍光体の発光が十分に
取り出せる。更に、その他の部分にはカラーフィルタを
形成しているので外光反射を抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明のカラーフィルタを用いた
カラープラズマディスプレイパネルでは、前面基板上の
少なくとも面放電電極により面放電が発生する面放電形
成側エッジ部またはギャップ部、もしくはエッジ部及び
ギャップ部が除かれたカラーフィルタ層を有する構造を
している。
【0021】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、透明電極及びバス電極からなる一対の面放電
電極で形成される面放電形成側エッジ部を除いた部分に
カラーフィルタを有している。更にそのカラーフィルタ
層は誘電体層内部に有している。このパネルの断面構造
を図1に示す。図1は従来例である図6と対比して示す
ものである。また、図5はパネルの部分的構造の斜視図
である。
【0022】後面基板109は従来例で示したのと同様
にガラス基板上にデータ電極108、隔壁110及び蛍
光体111,112,113を有する。ここで、図5に
示す隔壁110の上部は、鉄、クロム、ニッケル等の金
属酸化物粉末と低融点ガラス等からなるペーストを厚膜
印刷することにより黒色に着色されており、外光の反射
を防止している。各発光色を得る放電セル107は、デ
ータ電極108と隔壁110を介して対向配置される前
面基板101が有する面放電電極とで構成される。一
方、前面基板101、透明電極102、バス電極10
3、誘電体層105、赤、緑、青のカラーフィルタ層1
15,116,117、及び保護層106を有する。こ
こで、カラーフィルタ115,116,117は、一対
の面放電電極で形成される面放電形成側のエッジ部上が
除かれている。すなわち、図1に示すように、カラーフ
ィルタ(緑)116はエッジ部上を除くように不連続に
形成されている。図2は本例の面放電電極とカラーフィ
ルタの形状を示す平面図である。図2に示すA−A線の
断面を示したのが図1である。図2に示すように各色の
カラーフィルタ(赤)115,(緑)116,(青)1
17はストライプ状をしているが、透明電極102上の
面放電形成側エッジ部を除いて不連続な形状をしてい
る。なお、ここで「エッジ部を除いて」というのは、透
明電極の縁(端面)上を必ず除くことを意味するもので
はない。カラーフィルタの除去される開口部分の中心が
面放電電極において面放電形成側寄りに位置していれ
ば、後述する効果を奏し得る。
【0023】この前面基板1の製造方法を次に説明す
る。
【0024】まず、前面基板101上に全面に透明導電
膜を成膜した。この透明導電膜として酸化錫(SnO
2 )やインジウムティンオキサイド(ITO)などが考
えられる。本実施の形態ではITOを使用した。また成
膜方法として、スパッタリング法やCVD、またはペー
スト化されたものを使用しての印刷法などが考えられる
が本実施の形態ではスパッタリング法で成膜した。膜厚
は1000〜2000オングストローム程度の厚さにし
た。透明導電膜を成膜した後、レジストを塗布し乾燥、
露光、現像の処理をした後エッチングを行ない電極とし
ての形を形成した。これにより透明電極102を形成し
た。次に従来例でも述べたように透明電極102の抵抗
値は数十kΩ以上あるので、さらに抵抗値の低いバス電
極103を形成する。バス電極103の材料としてクロ
ム/銅/クロムやアルミニウムあるいは銀などが考えら
れるが、ここでは銀を使用した。また形成方法も、スパ
ッタリング法による薄膜と印刷法による厚膜が考えられ
るが、銀を使用したので厚膜技術である印刷法により形
成した。この時、銀粉末にガラス粉末を混ぜた物に有機
溶剤と樹脂を混ぜペースト化したものを使用したので、
印刷法によりパターンを形成した後、500〜600℃
で焼成することによってペースト中の有機溶剤や樹脂を
燃焼させパターン中に残存しないようにし、また同焼成
によってペースト中のガラスを一度軟化させることによ
ってバス電極103の密着力を得ることができた。
【0025】バス電極103を形成した後、誘電体層1
04を形成した。誘電体層104は低融点ガラスのペー
ストをスクリーン印刷法で印刷し、500〜600℃で
焼成することによって形成した。この時焼成後の膜厚は
バス電極103を全て被覆できる高さが必要である。本
例では約10ミクロンとした。次のこの上にカラーフィ
ルタ層115,116,117を形成する。形成方法は
スクリーン印刷法で行なった。
【0026】まず、酸化鉄を主成分とする赤色の微粒子
顔料(Fe23 系)にバインダーと溶剤を調合したペ
ーストをストライプ状に印刷した。ただし、このストラ
イプ状のパターンは一対の面放電電極で形成される面放
電のエッジには形成されないようにするため、一本のつ
ながったストライプではなく、面放電のエッジに位置す
る部分は印刷されないようにスクリーン版のパターンを
形成しておいた。印刷後、約150℃で溶剤を蒸発させ
乾燥した。次に、コバルト、クロム、アルミニウムの酸
化物を主成分とする緑色の微粒子顔料(CoO−Al2
3 −Cr23 系)にバインダーと溶剤を調合したペ
ーストを用い、既に印刷されている赤色顔料パターンの
横に平行に印刷し、乾燥する。最後にコバルトとアルミ
ニウムの酸化物を主成分とする青色の顔料(CoO−A
23 系)にバインダーと溶剤を調合したペーストを
用い、既に印刷されている緑色顔料パターンの横に平行
に印刷し乾燥した。当然のことながら、緑色、青色の各
顔料とも赤色と同様面放電のエッジ部には形成しなかっ
た。また、印刷後の赤色、緑色及び青色の各フィルタが
重ならないように、スクリーン版のパターン幅はセルの
幅に対して隔壁7の幅程度細くした。この3回の顔料印
刷により表示部に相当する部分を全面各色の顔料で覆っ
た後焼成を行なった。焼成後のカラーフィルタ層の厚さ
は3色とも約2ミクロンとした。使用した無機顔料粒子
の粒径は0.01〜0.05ミクロン程度と非常に細か
く、緻密な層になっている。
【0027】次に、この上に誘電体層105を形成し
た。誘電体層105も104と同様低融点ガラスをペー
スト化した物をスクリーン印刷法で印刷し、500〜6
00℃で焼成した。また、誘電体層105の焼成後の膜
厚は約20ミクロンとした。この誘電体層105を形成
した後に誘電体層105全てを被覆するようにMgOか
らなる保護層106を形成する。MgOは蒸着法により
成膜し、膜厚は0.5〜1ミクロンとした。
【0028】このようにして前面基板101を作成し、
後面基板109と組み合わせてパネルを作成した。ただ
し、前面基板101に作成したカラーフィルタ層11
5,116,117の各色と後面基板109に形成した
蛍光体111,112,113の発光色が一致するよう
にしたことは言うまでもない。
【0029】上述したパネルを動作させた所、高い明所
コントラストが得られ、更にカラーフィルタによる駆動
電圧の上昇及び各カラーフィルタ材料(赤色、緑色、青
色)による駆動電圧の不均一を解消することができた。
【0030】また、本例ではカラーフィルタ層115,
116,117を誘電体層の内部に形成したが、面放電
電極と誘電体層の間、又は誘電体層と保護層の間に形成
しても同様の効果が得られる。
【0031】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態では透明電極102及びバス電極103からなる一対
の面放電電極で形成される面放電のギャップ部を除いて
カラーフィルタを形成し、更にカラーフィルタ層を面放
電電極と誘電体層の間に形成した時の構造及び前面基板
の形成方法を説明する。この時のパネルの断面構造を図
3に示す。図3は従来例である図6と対比して示すもの
である。また、第1の実施の形態と同様後面基板は従来
例で示したのと同様にガラス基板上にデータ電極10
8、隔壁110及び蛍光体111,112,113を有
する。各発光色を得る放電セル107はデータ電極10
8と隔壁110を介して対向する前面基板101が有す
る面放電電極とで構成する。
【0032】一方、前面基板101は透明電極102、
バス電極103、誘電体層105、カラーフィルタ層1
15,116,117、及び保護層6を有する。この時
カラーフィルタ層115,116,117は一対の面放
電電極で形成される面放電のギャップ部上には形成され
ていない。
【0033】この前面基板1の製造方法を次に説明す
る。
【0034】透明電極102、バス電極103の形成方
法は第1の実施の形態で述べたのと同様の方法で形成し
た。本実施の形態では第1の実施の形態と異なる部分で
ある透明電極102、バス電極103の形成以降の工程
から説明する。
【0035】バス電極103を形成した後、この上にカ
ラーフィルタ層115,116,117を形成する。形
成方法としては印刷法で行なった。まず、酸化鉄を主成
分とする赤色の微粒子顔料にバインダーと溶剤を調合し
たペーストをストライプ状に印刷した。ただし、このス
トライプ状のパターンは一対の面放電電極で形成される
面放電のギャップには形成されないようにするため、一
本のつながったストライプではなく、面放電のギャップ
に位置する部分は印刷されないようにスクリーン版のパ
ターンを形成しておいた。印刷後、約150℃で溶剤を
蒸発させ乾燥した。次に、コバルト、クロム、アルミニ
ウムの酸化物を主成分とする緑色の微粒子顔料にバイン
ダーと溶剤を調合したペーストを用い、既に印刷されて
いる赤色顔料パターンの横に平行に印刷し、乾燥した。
最後にコバルトとアルミニウムの酸化物を主成分とする
青色の顔料にバインダーと溶剤を調合したペーストを用
い、既に印刷されている緑色顔料パターンの横に平行に
印刷し乾燥した。当然のことながら、緑色、青色の各顔
料とも赤色と同様面放電のギャップ部には形成しなかっ
た。また、印刷後の赤色、緑色及び青色の各フィルタが
重ならないように、スクリーン版のパターン幅はセルの
幅に対して隔壁7の幅程度細くした。この3回の顔料印
刷により表示部に相当する部分を前面各色の顔料で覆っ
た後、500〜600℃で焼成を行なった。焼成後のカ
ラーフィルタ層の厚さは3色とも約2ミクロンとした。
使用した無機顔料粒子の粒径は0.01〜0.05ミク
ロン程度と非常に細かく、緻密な層になっている。
【0036】この上に低融点ガラスのペーストをスクリ
ーン印刷し、500〜600℃で焼成することによって
誘電体層105を形成した。焼成後の誘電体層105の
膜厚は約30ミクロンとした。この誘電体層105を形
成した後に誘電体層105全てを被覆するようにMgO
からなる保護層106を形成する。MgOは蒸着法によ
り成膜し、膜厚は0.5〜1ミクロンとした。
【0037】このようにして前面基板101を作成し、
後面基板109と組み合わせてパネルを作る。ただし、
前面基板1に作成したカラーフィルタ層115,11
6,117の各色と後面基板109に形成した蛍光体1
11,112,113の発光色が一致するようにしたこ
とは言うまでもない。
【0038】上述したパネルを動作させた所、高い明所
コントラストと高い輝度を得ることができた。
【0039】また、本実施の形態ではカラーフィルタ層
115,116,117を面放電電極と誘電体層の間に
形成したが、誘電体層の内部、又は誘電体層と保護層の
間に形成しても同様の効果が得られる。
【0040】(第3の実施の形態)第3の実施の形態で
は面放電のエッジ部及びギャップ部を除いてカラーフィ
ルタを形成し、更にカラーフィルタ層を面放電電極と誘
電体層の間に形成した時の構造を示す。形成方法は第2
の実施の形態で述べたのと同じ方法で行なった。ただ
し、第2の実施の形態で使用したカラーフィルタ形成の
ためのスクリーン版のパターンを面放電エッジ部及び面
放電ギャップ部に印刷されないようにパターンを変更し
た物を使用した。
【0041】この方法でパネルを製造した構造の断面を
図3に示す。このパネルを動作させたところ高い明所コ
ントラストと高い輝度が得られ、更にカラーフィルタが
存在することによる駆動電圧の上昇及び各カラーフィル
タ材料(赤色、緑色、青色)による駆動電圧の不均一を
解消することができた。
【0042】また、本例ではカラーフィルタ層115,
116,117を面放電電極と誘電体層の間に形成した
が、誘電体層の内部、又は誘電体層と保護層の間に形成
しても同様の効果が得られる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、面放電のエッジ部
にカラーフィルタを形成しない本発明は、最初に面放電
が発生する面放電エッジ部において、カラーフィルタの
赤色、緑色、青色の材料の違いによる静電容量の相違が
ないので、各色間の駆動電圧の不均一が解消された。
【0044】また、面放電のギャップ部を除いてカラー
フィルタを形成すれば、最も蛍光体の発光が強い面放電
のギャップにカラーフィルタがないので、輝度の著しい
低下を起こすことが無く、一方面放電のギャップ部以外
にはカラーフィルタが形成されているので外光反射が抑
えられ、明所での高いコントラストが得られる。
【0045】更に、面放電のエッジ部及びギャップ部共
に除いてフィルタを形成した場合、駆動電圧の不均一が
解消され、更に輝度の著しい低下が抑えられ、外光反射
を低減でき明所での高いコントラストが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるカラープラズ
マディスプレイパネルの一部分の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるカラープラズ
マディスプレイパネルの一部分の平面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態によるカラープラズ
マディスプレイパネルの一部分の断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態によるカラープラズ
マディスプレイパネルの一部分の断面図である。
【図5】本発明のカラープラズマディスプレイパネルの
構造を説明する斜視図である。
【図6】従来のカラープラズマディスプレイパネルの一
部分の断面図である。
【符号の説明】
101 前面基板 102 透明電極 103 バス電極 104 誘電体層 105 誘電体層 106 保護層 107 放電セル 108 データ電極 109 後面基板 110 隔壁 111 蛍光体層(赤) 112 蛍光体層(緑) 113 蛍光体層(青) 115 カラーフィルタ(赤) 116 カラーフィルタ(緑) 117 カラーフィルタ(青) 201 前面基板 202 透明導電膜 203 バス電極 205 誘電体層 206 保護膜 207 放電セル 208 データ電極 209 後面基板 212 蛍光体層(緑) 216 カラーフィルタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部分が透明である複数の面
    放電電極を有する第1の基板と、前記第1の基板に対向
    配置される第2の基板とを備え、前記面放電電極間の面
    放電により蛍光体を発光させ表示するAC面放電型カラ
    ープラズマディスプレイパネルにおいて、前記第1の基
    板上に少なくとも前記面放電電極の面放電形成側エッジ
    部が除かれたカラーフィルタ層を有していることを特徴
    とするカラープラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部分が透明である複数の面
    放電電極を有する第1の基板と、前記第1の基板に対向
    配置される第2の基板とを備え、前記面放電電極間の面
    放電により蛍光体を発光させ表示するAC面放電型カラ
    ープラズマディスプレイパネルにおいて、前記第1の基
    板上に少なくとも前記面放電電極の面放電形成側ギャッ
    プ部が除かれたカラーフィルタ層を有していることを特
    徴とするカラープラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 少なくとも一部分が透明である複数の面
    放電電極を有する第1の基板と、前記第1の基板に対向
    配置される第2の基板とを備え、前記面放電電極間の面
    放電により蛍光体を発光させ表示するAC面放電型カラ
    ープラズマディスプレイパネルにおいて、前記第1の基
    板上に少なくとも前記面放電電極の面放電形成側エッジ
    部及びギャップ部が除かれたカラーフィルタ層を有して
    いることを特徴とするカラープラズマディスプレイパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 透明電極とそれに少なくとも一部が接す
    るバス電極からなる一対以上の面放電電極群と、前記放
    電電極群を被覆する誘電体層と、前記誘電体層を被覆す
    るように形成される保護層と、顔料微粒子を主成分とす
    る赤色、緑色、青色のカラーフィルタ層とを有する第1
    の基板と、データ電極と放電空間を区切る隔壁と、前記
    カラーフィルタ層の色に対応した赤色、緑色、青色の可
    視発光を行なう蛍光体とを有する第2の基板とを備える
    AC面放電型カラープラズマディスプレイパネルにおい
    て、前記カラーフィルタ層が、前記第1の基板上に少な
    くとも前記面放電電極群の面放電形成側エッジ部を除い
    て設けられていることを特徴とするカラープラズマディ
    スプレイパネル。
  5. 【請求項5】 透明電極とそれに少なくとも一部が接す
    るバス電極からなる一対以上の面放電電極群と、前記放
    電電極群を被覆する誘電体層と、前記誘電体層を被覆す
    るように形成される保護層と、顔料微粒子を主成分とす
    る赤色、緑色、青色のカラーフィルタ層とを有する第1
    の基板と、データ電極と放電空間を区切る隔壁と、前記
    カラーフィルタ層の色に対応した赤色、緑色、青色の可
    視発光を行なう蛍光体とを有する第2の基板とを備える
    AC面放電型カラープラズマディスプレイパネルにおい
    て、前記カラーフィルタ層が、前記第1の基板上に少な
    くとも前記面放電電極群の面放電形成側ギャップ部を除
    いて設けられていることを特徴とするカラープラズマデ
    ィスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載のカラープラズマ
    ディスプレイパネルにおいて、前記カラーフィルタ層を
    前記面放電電極群と前記誘電体層の間に有していること
    を特徴とするカラープラズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 請求項4または5記載のカラープラズマ
    ディスプレイパネルにおいて、前記カラーフィルタ層を
    前記誘電体層内部に有していることを特徴とするカラー
    プラズマディスプレイパネル。
  8. 【請求項8】 請求項4または5記載のカラープラズマ
    ディスプレイパネルにおいて、前記カラーフィルタ層を
    前記誘電体層と前記保護層の間に有していることを特徴
    とするカラープラズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】 請求項4または5記載のカラープラズマ
    ディスプレイパネルにおいて、前記カラーフィルタ層が
    各色毎にストライプ状であることを特徴とするカラープ
    ラズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4または5記載の
    カラープラズマディスプレイパネルにおいて、前記カラ
    ーフィルタ層の材料である顔料は、赤色が酸化鉄を主成
    分とし、緑色がコバルト、クロム及びアルミニウムの酸
    化物を主成分とし、青色がコバルト及びアルミニウムの
    酸化物を主成分とするカラープラズマディスプレイパネ
    ル。
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