JP2006023709A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクタは、光変調装置の光路前段に配置され入射光束のうち略同一方向の偏光光のみを透過する入射側偏光板442と、入射側偏光板442の光路前段に配置され光源装置から射出された光束を光変調装置に集光するフィールドレンズ444と、フィールドレンズ444および入射側偏光板442の間に介在配置され入射側偏光板442の光束入射領域を囲む形状を有するスペーサ446とを備える。フィールドレンズ444、スペーサ446、および入射側偏光板442は、互いに密着した状態で配置される。
【選択図】 図2
Description
光学部品としては、光変調装置の他、光変調装置の光路前段および光路後段に配置され入射光束の偏光方位を所定方向に変換する入射側偏光素子および射出側偏光素子、ならびに、入射側偏光素子の光路前段に配置され光源装置から射出された光束を光変調装置に集光する集光素子等が用いられる。
これら光学部品のうち、入射側偏光素子および集光素子の配置構成として、以下の配置構成が提案されている(例えば、特許文献1または2参照)。
特許文献1に記載のプロジェクタでは、集光素子としての集光レンズ、および入射側偏光素子としての入射側偏光板は、所定寸法、離間して互いに独立した状態で配置されている。
また、特許文献2に記載のプロジェクタでは、集光素子としてのコンデンサレンズ、および入射側偏光素子としての入射側偏光板は、互いに接着剤により接着固定された状態で配置されている。
特許文献2に記載のプロジェクタでは、集光素子および入射側偏光素子が互いに接着固定されているので、上述した問題を回避できる。しかしながら、特許文献2に記載の構成では、以下の問題がある。
光源から射出された光束により入射側偏光素子に生じた熱は、集光素子に直接伝達されることとなる。そして、集光素子の温度が上昇した場合には、集光素子にて複屈折が生じやすい。また、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面が互いに当接した状態で接着剤等により接着固定されるので、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面の各端面間において干渉縞が生じやすい。
したがって、集光素子における複屈折の発生、集光素子および入射側偏光素子間の干渉縞の発生により、プロジェクタから投射される投影画像の画質が低下する虞がある、という問題がある。
ここで、スペーサとしては、入射側偏光素子の光束入射領域を囲む形状を有していればよく、1部材で構成してもよいし、2部材以上で構成してもよい。
また、集光素子および入射側偏光素子がスペーサを介して密着した状態で配置されるので、光源装置から射出された光束により入射側偏光素子に熱が生じた場合であっても、該熱が集光素子に直接、伝達されることを回避できる。このため、集光素子の温度上昇を抑制し、集光素子における複屈折の発生を抑制できる。さらに、集光素子および入射側偏光素子間にスペーサが介装されるので、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面が互いに当接しない構成となり、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面の各端面間において干渉縞が発生することがない。したがって、集光素子における複屈折の抑制、集光素子および入射側偏光素子間の干渉縞の発生の防止により、プロジェクタから投射される投影画像の画質を良好な状態で維持できる。
さらに、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を互いに密着した状態で配置するので、集光素子および入射側偏光素子を交換等する場合であっても、従来のように集光素子および入射側偏光素子に接着剤等が残留することがない。したがって、リワーク性を向上できる。
ここで、溝部は、部品収納部材の内側面に形成されていればよく、部品収納部材の底面、および対向する各側面のうち少なくともいずれかに形成されていればよい。
本発明によれば、プロジェクタを構成する光学部品用筐体の部品収納部材には、溝部が形成されているので、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を溝部に挟持させることで、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を互いに密着した状態で部品収納部材に対して容易に収納配置できる。
本発明によれば、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子における対向する端部を各溝部に挿入することで、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を互いに密着した状態で部品収納部材に対してさらに容易に収納配置できる。
また、各溝部が集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子の挿入方向に沿って延びる形状を有しているので、各溝部と集光素子の光束入射側端面、および入射側偏光素子の光束射出側端面と当接する領域を大きく設定でき、各溝部にて集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を互いに密着した状態で良好に支持できる。
本発明では、スペーサが弾性部材から構成されているので、集光素子および入射側偏光素子の間に介装されるスペーサを圧縮することで、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子の照明光軸方向の厚み寸法を小さくできる。また、溝部の溝幅寸法が互いに密着した状態での集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子の照明光軸方向の厚み寸法と同一、あるいは、小さく設定されているので、上述したように集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子の厚み寸法を小さくした状態で溝部に設置し、スペーサの圧縮状態を解放することで、集光素子の光束入射側端面、および入射側偏光素子の光束射出側端面が溝部にそれぞれ当接する。したがって、集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を互いに密着した状態で部品収納部材に対して容易に収納配置できるとともに、溝部にて集光素子、スペーサ、および入射側偏光素子を良好に支持できる。
また、本発明のプロジェクタでは、前記光学膜は、所定の波長領域の光束を透過するダイクロイック膜であることが好ましい。
ところで、従来の集光素子および入射側偏光素子を互いに接着固定する構成において、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面のうち少なくとも一方の端面にダイクロイック膜を形成し他方の端面と接着させた場合には、ダイクロイック膜が空気層と接触せず接着剤層と接触することとなる。このような状態で所定の波長領域を透過させる特性を有するダイクロイック膜を形成する場合には、接着剤層の屈折率が不安定であるため、ダイクロイック膜と接着剤層との屈折率の差の管理が困難な状態となり、安定した特性を有するダイクロイック膜を形成することが困難となる。
本発明によれば、集光素子および入射側偏光素子の間には、スペーサが介在配置されているので、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面のうち少なくともいずれかの端面にダイクロイック膜を形成させた場合であっても、ダイクロイック膜がスペーサによって形成される空気層と接触することとなる。このため、ダイクロイック膜における所定の波長領域の光束を透過する機能を良好に維持できる。したがって、所定の波長領域の光束のみを透過するダイクロイック膜により投影画像の色目を鮮明にし投影画像の画質が向上する構成を実現できる。
また、集光素子の光束射出側端面、および入射側偏光素子の光束入射側端面のうち少なくともいずれかの端面に反射防止膜を形成すれば光の利用効率を向上させることができる。
なお、上述した光学膜は、ダイクロイック膜や反射防止膜に限らず、紫外領域の光束を反射する反射膜など所望の作用を備えた光学膜を採用することができる。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、プロジェクタ1の概略構成を模式的に示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、外装ケース2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4とを備える。
なお、図1において、図示は省略するが、外装ケース2内において、投射レンズ3および光学ユニット4以外の空間には、プロジェクタ1の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ユニット、および光学ユニット等を制御する制御基板等が配置されるものとする。
なお、外装ケース2は、合成樹脂製に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
投射レンズ3は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成される。そして、この投射レンズ3は、光学ユニット4にて形成された光学像(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する。
光学ユニット4は、図1に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光学装置44と、これら光学部品41〜44を収納配置する光学部品用筐体45とを備える。
インテグレータ照明光学系41は、光学装置44を構成する後述する液晶パネルの画像形成領域を略均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図1に示すように、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
リレー光学系43は、図1に示すように、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学系42で分離された赤色光を光学装置44の後述する赤色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
これらフィールドレンズ444R,444G,444Bとしては、例えば、高い屈折率を有する硼珪酸ガラス(BK7:商品名)等を採用できる。なお、本実施形態では、図1に示すように、フィールドレンズ444G,444Bを平凸レンズで構成し、フィールドレンズ444Rを両凸レンズで構成している。
ダイクロイック膜444G1,444B1は、所定の波長領域の光束を透過するとともに、他の波長領域の光束を反射する誘電体多層膜を採用することが好ましい。そして、フィールドレンズ444Gに形成されたダイクロイック膜444G1は、ダイクロイックミラー422によって分離された波長領域(例えば、500nm〜580nm程度)を有する緑色光のうち、高波長側の波長領域を反射し、その他の波長領域を透過する機能を有する。また、フィールドレンズ444Bに形成されたダイクロイック膜444B1は、ダイクロイックミラー421によって分離された波長領域(例えば、400〜500nm程度)を有する青色光のうち、紫外領域(例えば、400nm以下)を反射し、その他の波長領域を透過する機能を有する。
なお、フィールドレンズ444の配置構成については、後述する。
透光性基板442Cは、矩形の板材で構成される。この透光性基板442Cとしては、熱伝導性を有する部材が好ましく、例えば、水晶、サファイアガラス、あるいはYAG(Yttrium Aluminum Garnet)等を採用できる。
偏光膜442Dは、矩形状のフィルムで構成される。この偏光膜442Dとしては、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)にヨウ素を吸着・分散させてフィルム状とした後に、一定方向に延伸し、延伸したフィルムの両面に、アセテートセルロース系のフィルムを接着剤で積層させた構成を採用できる。
なお、入射側偏光板442の配置構成については、後述する。
3つの射出側偏光板443R,443G,443Bは、各液晶パネル441R,441G,441Bの光路後段にそれぞれ配置される。これら射出側偏光板443R,443G,443Bは、入射側偏光板442と略同様の構成を有し、図示は省略するが、透光性基板上に偏光膜が設けられた構成を有している。なお、射出側偏光板443を構成する前記偏光膜は、光束を透過する透過軸が、入射側偏光板442にて光束を透過する透過軸に略直交するように配置される。
これらのうち、部品収納部材451は、光学部品用筐体45の底面、前面、および側面をそれぞれ構成する。
この部品収納部材451において、内側面には、上述した光学部品412〜415,421〜423,431〜434,442,444の対向する各側端部に対応する位置に、光学部品412〜415,421〜423,431〜434,442,444をスライド式に嵌め込む複数の溝部451A(図2参照)がそれぞれ形成されている。なお、部品収納部材451に対する入射側偏光板442およびフィールドレンズ444の配置構成については、後述する。
図2は、部品収納部材451に対する入射側偏光板442およびフィールドレンズ444の配置構成を説明するための分解斜視図である。具体的に、図2では、緑色光側および青色光側の入射側偏光板442G,442Bおよびフィールドレンズ444G,444Bを分解した斜視図である。
なお、入射側偏光板442およびフィールドレンズ444の配置構成は、赤色光側と、緑色光側および青色光側とで異なるものである。以下では、緑色光側および青色光側の入射側偏光板442G,442Bおよびフィールドレンズ444G,444Bの配置構成を主に説明する。
スペーサ446は、図2に示すように、入射側偏光板442Gおよびフィールドレンズ444Gの間に介在配置され、入射側偏光板442Gの光束入射領域を囲む平面視矩形枠状のシート状部材から構成される。このスペーサ446の材料としては、種々の材料を採用でき、例えば、合成樹脂製としてもよく、あるいは、ゴム、シリコンまたは発泡材等の弾性部材を採用してもよい。本実施形態では、スペーサ446をゴム等の弾性部材で構成する。
そして、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gは、互いに密着した状態で、部品収納部材451に収納配置される。
そして、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gを部品収納部材451に収納配置する場合には、入射側偏光板442Gおよびフィールドレンズ444Gを近接する方向に押圧しスペーサ446を圧縮して、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gの照明光軸A方向の厚み寸法を小さくした状態で、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gの対向する側端部を各溝部451A1,451A2にスライド式に嵌め込む。
この後、入射側偏光板442Gおよびフィールドレンズ444Gの押圧状態を解放することで、スペーサ446の照明光軸A方向の厚み寸法が元の状態に戻り、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gが各溝部451A1,451A2に支持固定される。
また、赤色光側のフィールドレンズ444Rとしては、各色光の軸上色収差を補正するために両凸レンズを採用している。このため、赤色光側の入射側偏光板442Rおよびフィールドレンズ444Rの配置構成は、上述した緑色光側および青色光側の入射側偏光板442G,442Bおよびフィールドレンズ444G,444Bの配置構成と異なる配置構成を採用している。具体的には、赤色光側の入射側偏光板442Rおよびフィールドレンズ444Rの配置構成は、他の光学部品412〜415,421〜423,431〜434と同様に、入射側偏光板442Rおよびフィールドレンズ444Rがそれぞれ独立した状態(所定間隔、離間した状態)で、光学部品用筐体45の部品収納部材451の溝部451Aにスライド式に嵌め込まれる。
ここで、フィールドレンズ444R,444G,444Bとして、高い屈折率を有する、例えば硼珪酸ガラス(BK7:商品名)で構成すれば、入射側偏光板442R,442G,442Bからフィールドレンズ444R,444G,444Bに熱が伝達され、フィールドレンズ444R,444G,444Bの温度が上昇した場合であっても、各フィールドレンズ444にて複屈折が生じることがない。
したがって、フィールドレンズ444における複屈折、フィールドレンズ444および入射側偏光板442間の干渉縞が生じることがなく、プロジェクタ1から投射される投影画像の画質を良好な状態で維持できる。
本実施形態では、フィールドレンズ444G,444Bおよび入射側偏光板442G,442Bの間には、スペーサ446が介装されているので、フィールドレンズ444G,444Bの各光束射出側端面にそれぞれ形成されたダイクロイック膜444G1,444B1は、スペーサ446によって形成された空気層と接触する構成となる。このため、屈折率が1である空気層とダイクロイック膜444G1,444B1との屈折率の差の管理は極めて容易であるから、ダイクロイック膜444G1,444B1に、正確に所定の波長領域の光束を透過し、他の波長領域の光束を反射する特性を持たせることができる。
また、フィールドレンズ444Bの光束射出側端面には、ダイクロイック膜444B1が形成されているので、青色光がダイクロイック膜444B1を通過することで、青色光に含まれる紫外線を除去できる。このため、紫外線が照射されることによる入射側偏光板442B、液晶パネル441B、および射出側偏光板443Bの熱劣化を防止できる。
前記実施形態では、スペーサ446は、入射側偏光板442の光束入射領域を囲む平面視矩形枠形状を有していたが、入射側偏光板442の光束入射領域を囲む形状を有していれば、他の形状を採用してもよい。例えば、スペーサ446として、2つの平面視コ字状の部材で構成し、互いのコ字状開口部分が対向するように組合せて入射側偏光板442の光束入射領域を囲むように配置する構成を採用してもよい。すなわち、スペーサ446としては、1部材に限らず、2部材以上で構成してもよい。
前記実施形態では、溝部451A1,451A2として、フィールドレンズ444G,444Bおよび入射側偏光板442G,442Bの挿入方向に沿って延びる形状を採用したが、これに限らない。フィールドレンズ444G,444B、スペーサ446、および入射側偏光板442G,442Bを、光束入射側および光束射出側から挟持可能であれば、いずれの形状を採用してもよい。
前記実施形態では、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gは、スペーサ446の弾性力により各溝部451A1,451A2に支持固定される構成を説明したが、これに限らず、フィールドレンズ444G、スペーサ446、および入射側偏光板442Gを溝部451A1,451A2に対して接着剤により接着固定する構成を採用してもよい。なお、青色光側に上述した構成を採用してもよい。このような構成では、各溝部451A1,451A2の各溝幅寸法を、互いに密着した状態でのフィールドレンズ444、スペーサ446、および入射側偏光板442の照明光軸A方向の厚み寸法よりも大きく設定できる。
前記実施形態では、フィールドレンズ444Rは、両凸レンズで構成していたが、フィールドレンズ444G,444Bと同様に平凸レンズで構成してもよい。
前記実施形態では、ダイクロイック膜444G1,444B1は、フィールドレンズ444G,444Bの各光束射出側端面にそれぞれ形成されていたが、これに限らない。ダイクロイック膜444G1,444B1を、入射側偏光板442G,442Bの各光束入射側端面にそれぞれ設けてもよい。
前記実施形態では、赤色光路中にダイクロイック膜を配置しない構成について説明したが、これに限定されず、赤色光路中に赤色光の波長領域を透過するダイクロイック膜を配置してもよく、赤色光路中におけるダイクロイック膜は、リレー光学系43の入射側レンズ431、リレーレンズ433またはフィールドレンズ444Rのいずれかを平凸レンズで構成できる場合は、平凸レンズの平面側に形成してもよく、入射側レンズ431、リレーレンズ433、およびフィールドレンズ444Rが両凸レンズである場合は、赤色光路中のいずれかの場所に配置される透光性基板に形成してもよい。
前記実施形態では、ダイクロイック膜として誘電体多層膜を採用していたが、これに限定されず、所定の波長領域を透過し、他の波長領域を吸収させる色フィルタを採用してもよい。
前記実施形態では、フィールドレンズや入射側偏光板にダイクロイック膜を形成する構成を説明したが、これに限らない。例えば、ダイクロイック膜の代わりに、反射防止膜や、紫外領域の光束を反射する反射膜等、所望の作用を備えた光学膜を形成する構成を採用してもよい。なお、光学膜は、複数種類の光学膜を重ねて設けてもよい。
前記実施形態では、3つの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、本発明は、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (6)
- 光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置から射出された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
前記光変調装置の光路前段に配置され入射光束のうち略同一方向の偏光光のみを透過する入射側偏光素子と、前記入射側偏光素子の光路前段に配置され前記光源装置から射出された光束を前記光変調装置に集光する集光素子と、前記集光素子および前記入射側偏光素子の間に介在配置され前記入射側偏光素子の光束入射領域を囲む形状を有するスペーサとを備え、
前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子は、互いに密着した状態で配置されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
内部に前記光源装置から射出される光束の中心軸と一致する照明光軸が設定され、前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子を前記照明光軸に対する所定位置に収納配置する光学部品用筐体を備え、
前記光学部品用筐体は、前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子を収納する容器状の部品収納部材と、前記部品収納部材の開口部分を閉塞する蓋状部材とで構成され、
前記部品収納部材の内側面には、互いに密着した状態の前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子を、光束入射側および光束射出側から挟持可能とする溝部が形成され、
前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子は、互いに密着した状態で前記溝部に挟持され、前記部品収納部材に収納配置されることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記溝部は、前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子における対向する端部側にそれぞれ形成され、前記部品収納部材に対する前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子の挿入方向に沿って延びる形状を有していることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2または請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記スペーサは、弾性部材から構成され、
前記溝部の溝幅寸法は、互いに密着した状態での前記集光素子、前記スペーサ、および前記入射側偏光素子の前記照明光軸方向の厚み寸法と同一、あるいは、小さく設定されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記集光素子の光束射出側端面、および前記入射側偏光素子の光束入射側端面のうち少なくともいずれかの端面には、光学膜が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項5に記載のプロジェクタにおいて、
前記光学膜は、所定の波長領域の光束を透過するダイクロイック膜であることを特徴とするプロジェクタ。
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Citations (5)
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