JP2006020282A - アナログデジタル変換器、それを用いた信号処理システム、および撮像装置 - Google Patents

アナログデジタル変換器、それを用いた信号処理システム、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無駄な消費電力を低減することができるアナログデジタル変換器、それを用いた信号処理システム、および撮像装置を提供する。
【解決手段】DSP18は、入力される画像データからCCD12に照射される光量を時間積分して算出する。その光量が所定の閾値以下であるか否かを判定し、所定の閾値以下であれば、AD変換器20に8ビットモードで動作させるための制御信号を出力する。所定の閾値以下でなければ、AD変換器20に10ビットモードで動作させるための制御信号を出力する。AD変換器20は、DSP18の制御により動的に変換ビット数を可変する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アナログデジタル変換器、それを用いた信号処理システム、および撮像装置に関し、特に、システムLSI(Large Scale Integration)等に搭載されるアナログデジタル変換器、それを用いた信号処理システム、および撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラ等の携帯機器にシステムLSIが搭載されるようになってきている。システムLSIは、複数の単機能のLSIを使用して機器を設計するものであり、配線を単純にし、LSIの占有面積も低下させることができる。したがって、機器の小型化にも資するものである。
特許文献1は、デジタルCCDカメラのシステムを開示する。
特開2001−78088号公報
特許文献1の図1に示すシステムはAD(Analog Digital)変換器3を搭載している。このAD変換器3は、仕様が固定されている。そのため、例えば一時的に10ビット精度が必要であるが、通常8ビットでよいシステムにおいても、10ビット仕様のAD変換器が必要になる。
8ビットと10ビットの分解能では、消費電力に差が出るため、10ビット仕様のAD変換器は、8ビットのものに比べて消費電力が大きくなる。したがって、一時的に高精度な信号処理が必要なシステムのAD変換器は、通常動作時に無駄な消費電力を使用していることになる。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、無駄な消費電力を低減することができるアナログデジタル変換器、それを用いた信号処理システム、および撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のアナログデジタル変換器は、アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、回路構成または回路定数を動的に変化させる。「システムの状態」とは、例えば、高精度の信号処理が要求される状態、高精度の信号処理が必要ない状態等を含んでもよい。
本態様によれば、システムの要求に合った回路構成または回路定数で変換することができ、システム要求に対して、オーバースペックの状態で変換して無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明の別の態様もまた、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、変換ビット数を動的に変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合ったビット数で変換することができ、要求を超えるビット数で変換して無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、自己のステージの入力アナログ信号を所定ビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、自己のステージの入力アナログ信号から、または自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、この基本ユニットを1回または繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、ステージの少なくとも1つに与える動作周波数を変更し、変換ビット数を動的に変化させる。
「ステージ」は、1つでも複数でもよい。また、いずれかの「ステージ」が自己の出力が自己の入力にフィードバックして、入力アナログ信号を複数回に分けてデジタル値に変換するものであってもよい。フィードバックするステージを設けた場合、その回転数により変換ビット数を変化させることができるため、同じ回路面積でビット数を動的に変化させることができる。よって、変換ビット数に関わらず冗長な部分のない最適化された回路を作ることができる。
本発明のさらに別の態様は、信号処理システムである。この信号処理システムは、アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、アナログデジタル変換器の変換ビット数を動的に変化させる制御部を備える。制御部は、アナログデジタル変換器のサンプリング周波数に対する動作周波数の比を変更することで、変換ビット数を変化させる。「制御部」は、システムの状態に応じて変換ビット数を動的に変化させてもよい。
本態様によれば、アナログデジタル変換器の無駄な消費電力が低減されるため、システム全体の消費電力を低減することができる。
制御部は、アナログデジタル変換器のサンプリング周波数に対する動作周波数の比を変更することで、変換ビット数を変化させてもよい。この比を変更して変換ビット数を変更するため、冗長な回路部分を設ける必要がないため、回路面積を最適化することができる。また、制御部は、アナログデジタル変換器を構成する回路の一部分への電力供給を停止して、変換ビット数を変化させてもよい。これによれば、消費電力を低減することができる。
制御部は、利得調整に応じて、アナログデジタル変換器の変換ビット数を変化させてもよいし、オフセット調整に応じて、アナログデジタル変換器の変換ビット数を変化させてもよい。「利得調整」には、アナログデジタル変換器の前段に設けられる可変増幅器の利得調整を含んでもよい。「オフセット調整」には、例えば、ダイレクトコンバージョン方式で変換された受信信号等のアナログデジタル変換器に入力されるアナログ入力信号のDCオフセット成分の調整を含んでもよい。
アナログデジタル変換器は、自己のステージの出力が自己のステージの入力にフィードバックするステージを含んでもよい。制御部は、ステージに与える動作周波数を動的に変化させてもよい。フィードバックするステージの動作周波数を変化させることにより、このステージの回転数を容易に変えることができ、容易に変換ビット数を変化させることができる。
本発明のさらに別の態様は、撮像装置である。この装置は、被写体を撮像する撮像部と、撮像部から出力されたアナログ信号を所定の利得で増幅する増幅器と、増幅器から出力されたアナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、システムの状態に応じて、アナログデジタル変換器の変換ビット数を動的に変化させる制御部と、を有する。制御部は、増幅器の利得調整に応じて、変換ビット数を変化させてもよい。
本態様によれば、アナログデジタル変換器の無駄な消費電力が低減されるため、撮像装置全体の消費電力を低減することができる。
本発明のさらに別の態様は、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、消費電流を動的に変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合った消費電流で動作させることにより、無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、自己のステージの入力アナログ信号を所定ビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、自己のステージの入力アナログ信号から、または自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、1回または繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、ステージの少なくとも1つに含まれる増幅回路のバイアス電流を動的に変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合った消費電流で動作させることにより、パイプライン型やサイクリック型などのアナログデジタル変換器の無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様は、信号処理システムである。この信号処理システムは、アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、アナログデジタル変換器に含まれる増幅回路の消費電流を動的に変化させる制御部を備える。制御部は、システム状態を検知する信号に基づいて、増幅回路内部で電流源として動作しているトランジスタへのバイアス電圧を動的に変化させる。
本態様によれば、アナログデジタル変換器の無駄な消費電力が低減されるため、システム全体の消費電力を低減することができる。
本発明のさらに別の態様は、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、アナログデジタル変換器に含まれる増幅回路の回路構成を動的に変化させる。「増幅回路」は、差動増幅回路で構成されてもよく、その差動増幅回路のトランジスタの接続形態を動的に変化させてもよい。
本態様によれば、システムの要求に合った増幅回路の回路構成で動作させることにより、無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、自己のステージの入力アナログ信号を所定のビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、自己のステージの入力アナログ信号から、または自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、1回また繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、ステージの少なくとも1つに含まれる増幅回路の回路構成を変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合った増幅回路の回路構成で動作させることにより、パイプライン型やサイクリック型などのアナログデジタル変換器の無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様は、信号処理システムである。この信号処理システムは、アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、アナログデジタル変換器に含まれる増幅回路の回路構成を動的に変化させる制御部を備える。制御部は、システム状態を検知する信号に基づいて、増幅回路の回路構成を決定する信号を生成する。
本態様によれば、アナログデジタル変換器の無駄な消費電力が低減されるため、システム全体の消費電力を低減することができる。
本発明のさらに別の態様は、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、アナログデジタル変換器に含まれるスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を動的に変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合ったスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値で動作させることにより、無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、自己のステージの入力アナログ信号を所定ビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、自己のステージの入力アナログ信号から、または自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、1回または繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、ステージの少なくとも1つに含まれるスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を動的に変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合ったスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値で動作させることにより、パイプライン型やサイクリック型などのアナログデジタル変換器の無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
本発明のさらに別の態様は、信号処理システムである。この信号処理システムは、アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、アナログデジタル変換器に含まれるスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を動的に変化させる制御部を備える。制御部は、システム状況を検知する信号に基づいて、スイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を決定する信号を生成する。
本態様にれば、アナログデジタル変換器の無駄な消費電力が低減されるため、システム全体の消費電力を低減することができる。
本発明のさらに別の態様は、アナログデジタル変換器である。このアナログデジタル変換器は、アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、動作周波数を動的に変化させる。
本態様によれば、システムの要求に合った動作周波数で動作させることにより、無駄な消費電力を使用することを防止することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、プログラム、プログラムを記録した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、無駄な消費電力を低減することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態は、本発明の信号処理システムを画像信号の処理に適用した例である。図1は、一般的な画像信号処理システムの基本的な構成を示す。CCD(Charge Coupled Device)12は、被写体からの光を取り込んで電気信号に変換し、これをワンチップ化された画像処理用のシステムLSI10へ入力する。このシステムLSI10には、CDS(Correlated Double Sampling)14、可変増幅器16、AD変換器20、DSP(Digital Signal Processor)18が内蔵されている。
CDS14は、CCD12からの各画素信号のうち、画像信号期間をサンプリングしたものと、基準期間をサンプリングしたものとを引き算することによりノイズを除去する。可変増幅器16は、DSP18からのフィードバック制御により指定される利得にしたがい、CDS14の出力信号を増幅するものである。即ち、DSP18からのフィードバック信号を受けて、所定のレンジに収まるようCDS14の出力信号を補償する。具体的に説明すると、CCD12に照射される光量が所定の閾値より少ない即ち暗い画像の場合、光電変換後の電子数が少なく、CCD12の出力信号のフルスケールも狭いので、可変増幅器16はこの出力信号を高利得で増幅する。
AD変換器20は、可変増幅器16の出力アナログ信号をデジタル信号に変換する。AD変換器20は一定の動作周波数で動作し、変換ビット数も一定である。DSP18は、AD変換器20の出力デジタル信号に圧縮などの所定のデジタル信号処理を施す。また、DSP18は、CCD12に照射される時間積分された光量に応じて、可変増幅器16にフィードバック信号を送出して、可変増幅器16の利得を適応的に制御する。
図2は、第1実施形態における信号処理システムの基本的な構成を示す。上述したように暗い画像の場合、CCD12が変換する電子数は少ない。したがって、可変増幅器16がいくら高利得で増幅しようと、AD変換器20が単位電子レベルより細かいレベルで画像信号を分解しても無駄である。したがって、図1のAD変換器20のように分解能が固定であると、暗い画像の信号を過剰に分解していることになる。
図2のシステムは、AD変換器20の分解能、即ち変換ビット数を動的に可変する構成を図1のシステムに付加した構成である。DSP18は、動的に制御している可変増幅器16の利得に応じて、AD変換器20の変換ビット数を動的に制御する。即ち、可変増幅器16の利得が高いときは、暗い画像の信号が入力されているときであるから、通常の変換ビット数より少ないビット数に制御する。
図3は、第1実施例におけるAD変換器20を示す。第1実施例は、非サイクリック型の前段ステージ30で4ビットを変換し、サイクリック型の後段ステージ50で2ビットずつ変換し、後段ステージ50が回転して2回出力または3回出力することにより合計8ビットまたは10ビットを出力するAD変換器20の例である。後段ステージ50の動作周波数は、サンプリング周波数×出力回数となる。例えば、サンプリング周波数が20[MHz]である場合の動作周波数は、2回出力で40[MHz]となり、3回出力で60[MHz]となる。
このAD変換器20において、まず、前段ステージ30について説明する。入力アナログ信号Vinは、第1増幅回路32および第1AD変換回路34に入力される。第1AD変換回路34は、フラッシュ型のものであり、その分解能、即ち変換ビット数は4ビットである。第1AD変換回路34は、入力されるアナログ信号をデジタル値に変換し、上位4ビットを取り出し、エンコーダ70および第1DA変換回路36に出力する。第1DA変換回路36は、第1AD変換回路34により変換されたデジタル値をアナログ値に変換する。第1増幅回路32は、入力されたアナログ信号をサンプルし、所定の期間ホールドして第1減算回路38に出力する。第1増幅回路32は、アナログ信号を増幅せず、サンプル・ホールド回路として機能している。第1減算回路38は、第1増幅回路32の出力から、第1DA変換回路36の出力を減算する。
第2増幅回路40は、第1減算回路38の出力を2倍に増幅する。第2AD変換回路54のコンパレータに供給されるリファレンス電圧を、第1AD変換回路34のコンパレータに供給されるリファレンス電圧の1/2に設定することにより、第2増幅回路40の増幅率が4倍必要だったところを2倍に下げることができる。なお、第1減算回路38および第2増幅回路40は、一体型の第1減算増幅回路42であってもよい。これによれば、回路を簡素化することができる。
次に、後段ステージ50について説明する。第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、交互にオンオフするスイッチである。第1スイッチSW1がオン、第2スイッチSW2がオフの状態において、前段ステージ30から第1スイッチSW1を介して入力されるアナログ信号は、第3増幅回路52および第2AD変換回路54に入力される。第2AD変換回路54も、フラッシュ型のものであり、その分解能、即ち冗長1ビットを含んだビット数は3ビットである。第2AD変換回路54は、入力されるアナログ信号をデジタル値に変換し、エンコーダ70および第2DA変換回路56に出力する。第2DA変換回路56は、第2AD変換回路54により変換されたデジタル値をアナログ値に変換する。
第3増幅回路52は、入力されたアナログ信号を2倍に増幅して、第2減算回路58に出力する。第2減算回路58は、第3増幅回路52の出力から第2DA変換回路56の出力を減算して、第4増幅回路60に出力する。第2DA変換回路56の出力は、実質2倍に増幅されている。
ここで、第2DA変換回路56の出力を2倍に増幅する手法について簡単に説明する。第2AD変換回路54および第2DA変換回路56には、高電位側基準電圧VRTと低電位側基準電圧VRBが供給されている。第2AD変換回路54は、高電位側基準電圧VRTと低電位側基準電圧VRBとを基に生成される基準電圧レンジを利用してリファレンス電圧を生成する。容量アレイ方式のDA変換を行う場合において、第2DA変換回路56は、図示しない複数設けられる各々の容量に高電位側基準電圧VRTと低電位側基準電圧VRBとを、第2AD変換回路54からの制御により選択的に供給することで、出力電圧を得ている。このように一般的に、第2DA変換回路56の基準電圧レンジも、高電位側基準電圧VRTと低電位側基準電圧VRBとを基に生成される。このとき、2倍増幅するには、第2AD変換回路54の基準電圧レンジと、第2DA変換回路56の基準電圧レンジとの比を1:2に設定すればよい。例えば、第2AD変換回路54のリファレンス電圧の入力をシングルで行い、第2DA変換回路56の出力を差動で構成すれば、1:2に設定することができる。
第4増幅回路60は、第2減算回路58の出力を2倍に増幅する。この段階において、第1スイッチSW1がオフ、第2スイッチSW2がオンの状態に遷移している。第4増幅回路60において増幅されたアナログ信号は、第2スイッチSW2を介して第3増幅回路52および第2AD変換回路54へフィードバックされる。以下、上記の処理が繰り返さる。ここで、第2AD変換回路54から冗長ビットを除いて2ビット分のデジタル値を、回転して2回出力した場合、後段ステージ50で4ビット出力することになり、3回出力した場合、6ビット出力することになる。したがって、前段ステージ30および後段ステージ50合計で8ビットまたは10ビットのデジタル値を出力することになる。
エンコーダ70は、前段ステージ30の第1AD変換回路34の出力デジタル値と、後段ステージ50の第2AD変換回路54の出力デジタル値を受け、冗長ビットを分離して、8ビットまたは10ビットのデジタル値に組み立てる。エラー訂正回路72は、冗長ビットを判定してエラー訂正を行う。
図4は、図3のAD変換器20において10ビットを変換する場合の動作過程を示すタイムチャートである。以下、図の上位から順に説明する。3つの信号波形は、第1クロック信号CLK1、第2クロック信号CLK2およびスイッチ信号CLKSWを示す。これらは、システムの図示しないタイミングジェネレータにより生成される基本クロックに対して、図示しない分周器や逓倍器により種々の周波数のクロック信号を生成している。
第1クロック信号CLK1は、第1増幅回路32、第2増幅回路40、第1AD変換回路34および第1DA変換回路36の動作を制御する。第2クロック信号CLK2は、第3増幅回路52、第4増幅回路60、第2AD変換回路54および第2DA変換回路56の動作を制御する。スイッチ信号CLKSWは、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2のオンオフ制御を行う。
第2クロック信号CLK2の周波数は、第1クロック信号CLK1の周波数の3倍である。第1クロック信号CLK1は、第2クロック信号CLK2を基本に分周器を用いて分周されて生成されてもよい。また、第2クロック信号CLK2は、第1クロック信号CLK1を基本にPLL等を用いて逓倍して生成してもよい。第2クロック信号CLK2の周波数は第1クロック信号CLK1の周波数の3倍であるため、後段ステージ50による変換処理速度も前段ステージ30による変換処理速度の3倍である。より上位ビットでの変換処理における減算や増幅等のアナログ処理の精度は全体の変換精度に大きく影響するため、これを担当する前段ステージ30ほど高い精度が要求される。したがって、本AD変換器20の構成において、前段ステージ30ほどには処理精度が要求されない後段ステージ50は、前段ステージ30の処理速度より、その変換処理速度を速めることが可能である。
第1増幅回路32および第1AD変換回路34は、第1クロック信号CLK1の立ち上がりエッジで、入力アナログ信号Vinをサンプルする。第1増幅回路32は、第1クロック信号CLK1がHiのときにサンプルしたアナログ信号をホールドし、第1クロック信号CLK1がLoのときにオートゼロ動作をする。第2増幅回路40は、第1クロック信号CLK1の立ち下がりエッジで、入力されるアナログ信号をサンプルする。第1クロック信号CLK1がLoのときにサンプルしたアナログ信号を増幅して、第3増幅回路52および第2AD変換回路54に出力し、第1クロック信号CLK1がHiのときにオートゼロ動作をする。また、第2増幅回路40の代わりに第1減算増幅回路42を用いた場合は、第1クロック信号CLK1がLoのときにサンプルしたアナログ信号を減算増幅する。第1AD変換回路34は、第1クロック信号CLK1がHiのときに変換動作をしてデジタル値D9〜D6を出力し、第1クロック信号CLK1がLoのときにオートゼロ動作をする。第1DA変換回路36は、第1クロック信号CLK1がLoのときに変換確定データを保持し、第1クロック信号CLK1がHiのときは不定状態となる。
第1スイッチSW1は、スイッチ信号CLKSWがHiのときにオンされ、スイッチ信号CLKSWがLoのときにオフされる。第2スイッチSW2は、スイッチ信号CLKSWがLoのときにオンされ、スイッチ信号CLKSWがHiのときにオフされる。
第3増幅回路52および第2AD変換回路54は、第2クロック信号CLK2の立ち上がりエッジで、入力されるアナログ信号をサンプルする。第3増幅回路52は、第2クロック信号CLK2がHiのときにサンプルしたアナログ信号を増幅し、第2クロック信号CLK2がLoのときにオートゼロ動作をする。第2AD変換回路54が最下位ビットD1〜D0を変換する期間は、増幅しない。第4増幅回路60は、第2クロック信号CLK2の立ち下がりエッジで、入力されるアナログ信号をサンプルする。第2クロック信号CLK2がLoのときにサンプルしたアナログ信号を増幅し、第2クロック信号CLK2がHiのときにオートゼロ動作をする。第4増幅回路60の代わりに第2減算増幅回路62を用いた場合は、第2クロック信号CLK2がLoのときにサンプルしたアナログ信号を減算増幅する。第2AD変換回路54がD1〜D0を変換後の次の半クロック期間は、増幅を行わない。
第2AD変換回路54は、第2クロック信号CLK2がHiのときに変換動作をして冗長ビット分を含んで3ビットを出力し、第2クロック信号CLK2がLoのときにオートゼロ動作をする。第2DA変換回路56は、第2クロック信号CLK2がLoのときに変換確定データを保持し、第2クロック信号CLK2がHiのときは不定状態となる。第2AD変換回路54の出力がD1〜D0のときは変換動作を行わない。
第1増幅回路32、第2増幅回路40、第3増幅回路52、第4増幅回路60、第1AD変換回路34および第2AD変換回路54のオートゼロ期間は、入力される信号をサンプル中の状態である。図のように、第2AD変換回路54がD5〜D4およびD3〜D2を変換処理する間、第1AD変換回路34は次に入力された入力アナログ信号Vinを同時に変換処理する。こうしたパイプライン処理により、AD変換器全体としては第1クロック信号CLK1を基準として1周期に1回、10ビットのデジタル値を出力することができる。
図5は、図3のAD変換器20において8ビットを変換する場合の動作過程を示すタイムチャートである。第2クロック信号CLK2の周波数は、第1クロック信号CLK1の周波数の2倍である。第2クロック信号CLK2の周波数は、10ビットを変換する場合の2/3に変更される。10ビットを変換する場合の第1クロック信号CLK1および第2クロック信号CLK2の周波数は、図示しない分周器や逓倍器により生成することができる。
各構成素子の動作は、図4の説明と基本的に同様である。異なる点は、第2AD変換回路54が3回に分けて下位6ビットD5〜4、D3〜2、D1〜D0を変換するのではなく、2回に分けて下位4ビットD3〜D2、D1〜D0を変換する点である。図のように、第2AD変換回路54がD3〜D2を変換処理する間、第1AD変換回路34は次に入力された入力アナログ信号Vinを同時に変換処理する。こうしたパイプライン処理により、AD変換器全体としては第1クロック信号CLK1を基準として1周期に1回、8ビットのデジタル値を出力することができる。このように図4に示した10ビットの分解能で変換する場合の動作過程と、図5に示した8ビットの分解能で変換する場合の動作過程とを比較すると、8ビットの分解能で変換する場合のほうが、第2クロック信号CLK2の周波数を低くすることが分かる。したがって、8ビットの分解能で変換する場合のほうが消費電力が小さくなる。さらに、クロック周波数に応じて、意図的に増幅回路のバイアス電流を変更し、消費電力を下げてもよい。
図6は、第2実施例におけるAD変換器20を示す。第2実施例は、第1ステージ80で4ビットを変換し、第2ステージ100、第3ステージ120および第4ステージ140で2ビットずつを変換する4ステージからなるパイプライン型のAD変換器20の例である。
入力アナログ信号Vinは、第1増幅回路82および第1AD変換回路84に入力される。第1増幅回路82および第1AD変換回路84は、入力される信号を同じタイミングでサンプルする。第1AD変換回路84は、フラッシュ型のものであり、その分解能、即ち変換ビット数は4ビットである。第1AD変換回路84は、サンプルした信号をデジタル値に変換し、上位4ビットをエンコーダ150および第1DA変換回路86に出力する。第1DA変換回路86は、第1AD変換回路84により変換されたデジタル値をアナログ値に変換する。
第1増幅回路82は、サンプルした信号を所定の期間ホールドし、第1減算回路88に出力する。第1増幅回路82は、サンプルした信号を増幅せず、サンプル・ホールド回路として機能している。第1減算回路88は、第1増幅回路82の出力アナログ信号から第1DA変換回路86の出力アナログ信号を減算する。第2増幅回路90は、第1減算回路88の出力アナログ信号を2倍に増幅する。なお、第1減算回路88および第2増幅回路90の代わりに、一体型の第1減算増幅回路92を用いてもよい。これによれば、回路面積を縮小化することができる。
第2増幅回路90の出力アナログ信号は、第3増幅回路102および第2AD変換回路104に入力される。第3増幅回路102と第2AD変換回路104とは、同じタイミングでサンプルする。第3増幅回路102は、サンプルした信号を2倍に増幅して、第2減算回路108に出力する。第2AD変換回路104は、サンプルした信号をデジタル値に変換し、上位から5,6ビットをエンコーダ150および第2DA変換回路106に出力する。
第2ステージ100の変換ビット数は2ビットであるため、本来、第1ステージ80の出力が実質4(2の2乗)倍に増幅されていなければならない。第1ステージ80においては第2増幅回路90により、2倍に増幅している。それに加えて、第2AD変換回路104内のコンパレータのリファレンス電圧を、第1AD変換回路84の1/2に設定すれば、上記実質4倍を実現することができる。
第2DA変換回路106は、第2AD変換回路104により変換されたデジタル値をアナログ値に変換する。この際、第2AD変換回路104の出力を2倍に増幅しながら、アナログ信号に変換する。第2減算回路108は、第3増幅回路102の出力アナログ信号から第2DA変換回路106の出力アナログ信号を減算する。第4増幅回路110は、第2減算回路108の出力アナログ信号を2倍に増幅する。なお、第2減算回路108および第4増幅回路110の代わりに、一体型の第2減算増幅回路112を用いてもよい。これによれば、回路面積を縮小化することができる。
第4増幅回路110の出力アナログ信号は、第5増幅回路122および第3AD変換回路124に入力される。第5増幅回路122と第3AD変換回路124とは、同じタイミングでサンプルする。第5増幅回路122は、サンプルした信号を2倍に増幅して、第3減算回路128に出力する。第3AD変換回路124は、サンプルしたアナログ信号をデジタル値に変換し、上位から7,8ビットをエンコーダ150および第3DA変換回路126に出力する。
第3DA変換回路126は、第3AD変換回路124により変換されたデジタル値をアナログ値に変換する。この際、第3AD変換回路124の出力を2倍に増幅しながら、アナログ信号に変換する。第3減算回路128は、第5増幅回路122の出力アナログ信号から第3DA変換回路126の出力アナログ信号を減算する。第6増幅回路130は、第3減算回路128の出力アナログ信号を2倍に増幅する。なお、第3減算回路128および第6増幅回路130の代わりに、一体型の第3減算増幅回路132を用いてもよい。
第6増幅回路130の出力アナログ信号は、第4AD変換回路142に入力される。第4AD変換回路59は、入力されるアナログ信号をサンプルし、デジタル値に変換し、上位から9,10ビットをエンコーダ150に出力する。
エンコーダ150は、第1ステージ80の第1AD変換回路84の出力デジタル値、第2ステージ100の第2AD変換回路104の出力デジタル値、第3ステージ120の第3AD変換回路124の出力デジタル値、および第4ステージ140の第4AD変換回路142の出力デジタル値を受け、冗長ビットを分離して、8ビットまたは10ビットのデジタル値に組み立てる。なお、第4ステージ140の第4AD変換回路142から出力デジタル値が出力されない場合、8ビットの出力デジタル値となる。エラー訂正回路152は、冗長ビットを判定してエラー訂正を行う。
このように、本例のAD変換器20は、10ビットの分解能で変換する場合、すべてのステージをアクティブにしておくことにより実現することができる。これに対し、8ビットの分解能で変換する場合、第4ステージ140を休止させることにより実現することができる。なお、8ビットの分解能で変換する場合、第4ステージの電源供給を止めるだけでなく、第3ステージ120の第5増幅回路122および第6増幅回路130の電源供給も止めることができる。よって、8ビットの分解能で変換する場合のほうが、消費電力が小さくなる。
図7は、第1実施形態における信号処理システムの動作を示すフローチャートである。DSP18には、AD変換器20からデジタル化された画像データが入力される(S10)。DSP18は、当該画像データからCCD12に照射される光量を時間積分して算出する(S12)。その光量が所定の閾値以下であるか否かを判定する(S14)。所定の閾値以下であれば(S14のY)、AD変換器20に8ビットモードで動作させるための制御信号を出力する。AD変換器20は、この制御により、図5に示したような8ビットの分解能でデジタル値に変換する(S16)。
所定の閾値以下でなければ(S14のN)、AD変換器20に10ビットモードで動作させるための制御信号を出力する。AD変換器20は、この制御により、図4に示したような10ビットの分解能でデジタル値に変換する(S18)。ここで、所定の閾値は、電子数の観点から設定され、10ビットの分解能でアナログ信号を分解することが無駄となる値に設定すればよい。なお、最適値は、実測やシミュレーションにより求めるとよい。以下、上記処理を画像データの入力がなくなるまで(S20のY)、適応的に行う。本実施形態に限らず、DSPからのプログラム処理に従った利得制御信号に連動して、AD変換器のビット数を制御してもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、本発明の信号処理システムを通信システムに適用した例である。図8は、第2実施形態における信号処理システムの基本的な構成を示す。ここでは、地上波デジタルTV信号を受信するシステムを例に挙げる。アンテナ160は、UHF帯のRF(Radio Frequency:無線周波数)信号を受信し、チューナIC170に出力する。チューナIC170は、図示しないミキサを備え、ダイレクトコンバージョン方式でRF信号を直接ベースバンド信号に変換する。チューナIC170には、可変増幅器172が搭載されており、DSP182からのフィードバック制御により指定される利得にしたがい、ベースバンド信号を増幅する。復調用のシステムLSI180は、AD変換器20およびDSP182を備える。上記ベースバンド信号は、AD変換器20に入力される。AD変換器20は、8または10ビットの分解能でデジタル値に変換し、DSP182に出力する。DSP182は、主に復調処理、可変増幅器172の利得制御、および後述するAD変換器20のモード切替処理を行う。
ダイレクトコンバージョン方式を採用した場合、直接ベースバンドに変換するため、AD変換器20の前段でDCオフセット成分を容量等でカットすることが困難である。そのため、AD変換器20は、オフセット変動を考慮して冗長ビットを設定している。例えば、受信信号を8ビットの分解能でデジタル値に変換するシステムにおいて、冗長ビットを予め2ビット設定し10ビット分のレンジを用意する。この場合、DSP182は、DCオフセット成分を測定して、AD変換器20の出力から不要なオフセット成分をカットする。
図9は、第2実施形態における信号処理システムの動作を示すフローチャートである。DSP182は、10ビットモードで動作しているAD変換器20の出力信号からDCオフセットを測定して、AD変換器20の必要レンジを測定する(S30)。このオフセット測定の期間は、AD変換器20を10ビットモードで動作させるよう制御する。次に、DSP182は、オフセットを確定すると(S32)、このオフセットを持つ受信信号がAD変換器20の8ビット変換用レンジに収まるよう当該レンジを調整する(S34)。そして、8ビットモードで動作させるための制御信号をAD変換器20に出力し、AD変換器20は、通常モードである8ビットモードに遷移する(S36)。DSP182は、オフセット測定を初期に行うが、受信環境の変化等を考慮し、以後、所定の期間ごとにオフセット測定を行ってもよい。その場合、オフセット測定期間中、AD変換器20は10ビットモードで動作する。
図10は、AD変換器20のレンジ調整の一例を示す。図10中3つのレンジa〜レンジcは、それぞれ8ビット変換用レンジである。その4倍の大きさのレンジdは、オフセット測定用の10ビット変換用レンジである。DSP182は、オフセット測定用レンジの出力信号からオフセット成分を測定し、その結果に応じて、上記3つのレンジa〜レンジcから適応するレンジを選択する。AD変換器20は、レンジが選択されると通常モードである8ビット変換モードで動作する。
ここで、AD変換器20のレンジを調整する手法について説明する。DSP182は、図3に示した第1AD変換回路34および第2AD変換回路54の基準電圧レンジを可変制御する。具体的には、8ビットモードの場合の当該基準電圧レンジを、10ビットモードの場合のそれと比較して1/4になるように制御する。例えば、当該基準電圧レンジを生成するための高電位側基準電圧VRTを降圧する等の制御を行えばよい。より具体的には、例えば、基準電圧レンジを生成するために内蔵された抵抗列を、スイッチを使用して高電位側基準電圧VRT、低電位側基準電圧VRBを変更してもよい。
このように第2実施形態によれば、オフセット測定の際にAD変換器20の変換ビット数に冗長ビットを含め、オフセット調整後に冗長ビットを除いた変換ビット数で動作させることにより、AD変換器の消費電力を低減することができる。
以上の説明では、信号処理システムの状態に応じて、変換ビット数が動的に変化するAD変換器20について述べた。以下、信号処理システムの状態に応じて、それ以外の回路定数および回路構成の少なくとも一方が動的に変化するAD変換器20について説明する。
まず、消費電流が動的に変化する機能を実現するAD変換器20について説明する。図11は、第3実施例におけるAD変換器20を示す。第3実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図3に示した第1実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。なお、変換ビット数を動的に変化させる構成は、以下の説明では本質的でなく、搭載されていても、されていなくてもよい。
第3実施例におけるAD変換器20は、第1実施例の構成にバイアス電圧制御回路74が追加された構成である。バイアス電圧制御回路74は、第1増幅回路32、第2増幅回路40、第3増幅回路52および第4増幅回路60に供給するバイアス電圧を、所定のシステム状態検知信号に応じて変化させる。所定のシステム状態検知信号とは、システムの状態を検知した信号であり、例えば、システムがどの程度の精度の信号処理を要求しているかを示す信号である。バイアス電圧制御回路74は、所定のシステム状態検知信号を受けた結果、例えば、システムの要求精度が低い場合、これら増幅回路32、42、52、60の少なくとも1つのバイアス電流を低下させるべく、それに供給するバイアス電圧を低下させる。システムの要求精度が低い場合、出力値が十分にセトリングする必要がないため、バイアス電流を下げて、消費電力を下げることが可能である。
図12は、第4実施例におけるAD変換器20を示す。第4実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図6に示した第2実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。第4実施例におけるAD変換器20も、第2実施例の構成にバイアス電圧制御回路154が追加された構成である。バイアス電圧制御回路154は、第1増幅回路82、第2増幅回路90、第3増幅回路102、第4増幅回路110、第5増幅回路122および第6増幅回路130に供給するバイアス電圧を、所定のシステム状態検知信号に応じて変化させる。
図13は、増幅回路のバイアス電流を可変にする回路構成の第1例を示す。この回路構成は、オペアンプ190と、オペアンプ190の定電流源にバイアス電圧を供給するためのバイアス電圧生成回路を含む。なお、当該バイアス電圧生成回路は、上記バイアス電圧制御回路74、154の一部分を構成する。
オペアンプ190は、1対のPチャネル型MOS(Metal-Oxide Semiconductor)電界効果トランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)M2、M4、1対のNチャネル型MOS電界効果トランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)M6、M8、および1対のNMOSトランジスタM10、M12を備える。
1対のPMOSトランジスタM2、M4は、ドレイン電極に電源電圧Vddが与えられ、ゲート電極に所定のバイアス電圧が与えられる。これらは、カレントミラー回路を構成しており、両方のソース電極に等しいドレイン電流が流れる。1対のNMOSトランジスタM6、M8は、ドレイン電極が上記カレントミラー回路に接続され、ソース電極が定電流源に接続される。ゲート電極には差動入力IN1、IN2が与えられる。そして、PMOSトランジスタM4とNMOSトランジスタM8との接続点から出力OUTを得ている。1対のNMOSトランジスタM10、M12は、定電流源を構成する。1対のNMOSトランジスタM10、M12の共通ゲート電極には、上記バイアス電圧生成回路からバイアス電圧が与えられる。
バイアス電圧生成回路は、電源電圧Vddとグラウンド電位との間にPMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の直列回路を備える。そして、NMOSトランジスタM16のドレイン電極とゲート電極とを接続する。PMOSトランジスタM14は、定電流源として機能する。PMOSトランジスタM14のゲート電極には、定電流源として動作するように制御された電圧が印加される。PMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の接続点の電圧を、オペアンプ190の定電流源として機能する1対のNMOSトランジスタM10、M12のゲート電極にバイアス電圧として供給する。
この基本構成に以下の構成が付加される。上記PMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の接続点とグラウンド電位との間に、NMOSトランジスタM24と並列に、所定数のNMOSトランジスタM24、M34を付加する。それぞれのNMOSトランジスタM24を制御するため、当該接続点とグラウンド電位との間に、プッシュプル回路として機能する2つのNMOSトランジスタM20、M22の直列回路をそれぞれ設ける。この2つのNMOSトランジスタM20、M22の接続点とNMOSトランジスタM24のゲート電極とを接続する。
この3つのNMOSトランジスタM20、M22、M24で1ブロックを構成する。このブロックは所定数設けられる。図13の例では2つ設けている。プッシュプル回路として機能する2つのNMOSトランジスタM20、M22のゲート電極には、それぞれバイアス制御信号CONT1およびその反転信号が入力される。
並列に接続されたNMOSトランジスタM16および複数のNMOSトランジスタM24、M34は、飽和領域で動作し、PMOSトランジスタM14から一定電流がドレイン端子に入力される。バイアス電圧制御回路74、154の図示しない制御部分は、各ブロックにそれぞれ供給する上記バイアス制御信号CONT1、CONT2により、所定数のNMOSトランジスタM24、M34のうち、ゲート端子とドレイン端子を接続して有効にする数を制御する。これにより、上記PMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の接続点の電圧を動的に変化させる。この電圧は、AD変換器20に含まれる増幅回路内部で定電流源として動作するNMOSトランジスタM10、M12の共通ゲート電極にバイアス電圧として印加されるため、その増幅回路のバイアス電流を動的に変化させることができる。
図14は、増幅回路のバイアス電流を可変にする回路構成の第2例を示す。この回路構成は、オペアンプ190ならびにそれにバイアス電圧を供給するためのPMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の直列回路について第1例と同様である。PMOSトランジスタM14と並列に、ドレイン電極が電源電圧Vddに接続された所定数のPMOSトランジスタM44、M54が設けられる。この所定数のPMOSトランジスタM44、M54も定電流源として機能する。
それぞれのPMOSトランジスタM44を制御するため、電源電圧VDDとPMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の接続点との間に、プッシュプル回路として機能する2つのNMOSトランジスタM40、M42の直列回路をそれぞれ設ける。この2つのNMOSトランジスタM40、M42の接続点とPMOSトランジスタM44のゲート電極を接続する。
PMOSトランジスタM44および2つのNMOSトランジスタM40、M42の計3個トランジスタで1ブロックを構成する。このブロックは所定数設けられる。プッシュプル回路として機能する2つのNMOSトランジスタM40、M42のゲート電極には、それぞれバイアス制御信号CONT1およびその反転信号が入力される。
バイアス電圧制御回路74、154の図示しない制御部分は、各ブロックにそれぞれ供給する上記バイアス制御信号CONT1、CONT2により、所定数のPMOSトランジスタM44、M54のうち、本バイアス電圧生成回路の基準となる定電流源として動作する数を制御する。これにより、上記PMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の接続点の電圧を動的に変化させる。よって、AD変換器20に含まれる増幅回路のバイアス電流を可変にすることができる。
図15は、増幅回路のバイアス電流を可変にする回路構成の第3例を示す。この回路構成は、オペアンプ190ならびにそれにバイアス電圧を供給するためのPMOSトランジスタM14およびNMOSトランジスタM16の直列回路について基本的に第1例と同様である。第3例は、オペアンプ190の定電流源として動作するNMOSトランジスタM12、14のゲート電極に印加されるバイアス電圧は変化しないが、オペアンプ190内の定電流源の数を可変にする構成を持つ。
オペアンプ190の差動入力IN1、IN2が与えられる1対のNMOSトランジスタM6、M8の共通ソースと、グラウンド電位との間に所定数の定電流源を設ける。定電流源は、NMOSトランジスタM60で構成することができる。このNMOSトランジスタM60を制御するため、そのゲート電極と上記バイアス電圧をオンオフするためのスイッチSW4と、そのゲート電極とグラウンド電位とをオンオフするためのスイッチSW4を設ける。この1対のスイッチSW4、SW6をバイアス制御信号CONT1およびその反転信号でそれぞれオンオフ制御することにより、いずれかのスイッチSW4、SW6をオンする。このNMOSトランジスタM60、および1対のスイッチSW4、SW6を1ブロックとして所定数のブロック設ける。
バイアス電圧制御回路74、154の図示しない制御部分は、各ブロックにそれぞれ供給する上記バイアス制御信号CONT1、CONT2により、所定数の定電流源として機能するNMOSトランジスタM60の数を制御する。これにより、オペアンプ190を構成する差動増幅回路の定電流源の値を動的に変化させる。よって、AD変換器20に含まれる増幅回路のバイアス電流を可変にすることができる。
次に、増幅回路の回路構成を動的に変化させる機能を実現するAD変換器20について説明する。図16は、第5実施例におけるAD変換器20を示す。第5実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図3に示した第1実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。
第5実施例におけるAD変換器20は、第1実施例の構成にアンプ構成制御信号生成回路76が追加された構成である。アンプ構成制御信号生成回路76は、第1増幅回路32、第2増幅回路40、第3増幅回路52および第4増幅回路60の少なくとも1つに、所定のシステム状態検知信号に応じて、アンプ構成制御信号を出力する。アンプ構成制御信号は、増幅回路の回路構成を変化させるための信号である。この回路構成の変化例は後述する。
図17は、第6実施例におけるAD変換器20を示す。第6実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図6に示した第2実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。第6実施例におけるAD変換器20も、第2実施例の構成にアンプ構成制御信号生成回路156が追加された構成である。アンプ構成制御信号生成回路156は、第1増幅回路82、第2増幅回路90、第3増幅回路102、第4増幅回路110、第5増幅回路122および第6増幅回路130の少なくとも1つに、所定のシステム状態検知信号に応じて、アンプ構成制御信号を出力する。
図18は、増幅回路の回路構成を可変にする例を示す。この例は、完全差動方式の差動増幅回路を採用した例である。図18(a)は、折り返しカスコード型の差動増幅回路の構成を示し、図18(b)は、通常の差動増幅回路の構成を示す。まず、図18(b)に示す共通の回路構成を説明する。当該差動増幅回路は、1対のPMOSトランジスタM70、M72、1対のNMOSトランジスタM74、M76、および定電流源202を備える。
1対のPMOSトランジスタM70、M72は、ドレイン電極に電源電圧Vddが与えられ、ゲート電極に所定のバイアス電圧VB4が与えられる。1対のNMOSトランジスタM74、M76は、ドレイン電極が上記1対のPMOSトランジスタM70、M72のソース電極に接続され、ソース電極が定電流源202に接続される。ゲート電極には差動入力IN1、IN2が与えられる。そして、1対のPMOSトランジスタM70、M72と、1対のNMOSトランジスタM74、M76との接続点から差動出力OUT1、OUT2を得る。
次に、図18(a)に示す折り返しカスコードが付加された回路構成について説明する。上記接続点のそれぞれに、PMOSトランジスタM80、M82、NMOSトランジスタM84、M86、およびNMOSトランジスタM88、M90の3つのトランジスタがカスコード接続される。1対のPMOSトランジスタM80、M82のゲート電極には、所定のバイアス電圧VB3が印加され、1対のNMOSトランジスタM84、M86および1対のNMOSトランジスタM88、M90にもそれぞれ所定のバイアス電圧VB2、VB1が印加される。そして、1対のPMOSトランジスタM80、M82のソース電極と、1対のNMOSトランジスタM84、M96のドレイン電極の接続点から差動出力OUT1、OUT2を得る。
アンプ構成制御信号生成回路76、156の図示しない制御部分は、1対のPMOSトランジスタM80、M82のゲート電極に印加するバイアス電圧VB3を制御することにより、通常の差動増幅回路の構成と折り返しカスコード型の差動増幅回路の構成とを切り替える。具体的には、1対のPMOSトランジスタM80、M82のゲート電極を電源電圧VDDレベルまで引き上げるとことにより、通常の差動増幅回路として動作させることができる。
また、この他に差動増幅回路に駆動回路を付加した2段アンプやテレスコピック型アンプなど様々なアンプがあるが、これらは、切替スイッチを付加することで回路構成を容易に切り替えることができるのは明らかである。
このように増幅回路の回路構成を動的に切り替えることにより、以下のような使用方法が可能となる。例えば、システムの要求精度が高い場合には、増幅回路のDCゲイン値が高くなければならないため、折り返しカスコード型の差動増幅回路を使用する。ただし、折り返しカスコード型差動増幅回路は、動作周波数に対して電流効率が低いという面もある。システムの状況に応じて精度が低くてもよい場合があれば、折り返しカスコード型差動増幅回路ではなく通常の差動増幅回路を使用したほうが電流効率がよいため、より少ない消費電流で動作させることが可能である。したがって、システムの要求に応じて、AD変換器20に含まれる増幅回路の回路構成を変化させて増幅回路の消費電流を調整することにより、固定した回路構成の場合より、消費電流を低減することができる。
次に、増幅回路の容量値を動的に変化させる機能を実現するAD変換器20について説明する。図19は、第7実施例におけるAD変換器20を示す。第7実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図3に示した第1実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。
第7実施例におけるAD変換器20は、第1実施例の構成に容量値制御信号生成回路78が追加された構成である。容量値制御信号生成回路78は、第1増幅回路32、第2増幅回路40、第3増幅回路52および第4増幅回路60の少なくとも1つに、所定のシステム状態検知信号に応じて、容量値制御信号を出力する。容量値制御信号は、増幅回路の容量値を変化させるための信号である。これを実現する回路構成の例は後述する。
図20は、第8実施例におけるAD変換器20を示す。第8実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図8に示した第2実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。第8実施例におけるAD変換器20も、第2実施例の構成に容量値制御信号生成回路158が追加された構成である。容量値制御信号生成回路158は、第1増幅回路82、第2増幅回路90、第3増幅回路102、第4増幅回路110、第5増幅回路122および第6増幅回路130の少なくとも1つに、所定のシステム状態検知信号に応じて、容量値制御信号を出力する。
図21は、増幅回路の容量値を可変にする例を示す。この例は、スイッチトキャパシタ型増幅回路を採用した例である。オペアンプ190の反転入力端子には、入力用容量C12が接続されており、入力電圧Vinが入力される。オペアンプ190の反転入力端子と、増幅回路全体の入力端子との間に、入力用容量C12と並列に所定数の入力用容量C14、C16が設けられる。これらは、それぞれスイッチSW12、SW14およびスイッチSW16およびSW18により、合成容量を形成するか否かが制御される。これらのスイッチSW12、SW14、SW16、SW18は、所定の制御信号によりオンオフ制御される。
オペアンプ190の非反転入力端子は、グラウンド電位との間に接続されている。オペアンプ190の出力端子と反転入力端子とは、帰還用容量C22を介して接続されている。また、帰還用容量C22と並列に所定数の帰還用容量C24、C26が設けられる。これらは、それぞれスイッチSW22、SW24およびスイッチSW26およびSW28により、合成容量を形成するか否かが制御される。これらのスイッチSW22、SW24、SW26、SW28も、所定の制御信号によりオンオフ制御される。このスイッチトキャパシタ型増幅回路は、入力容量値と帰還容量値との比によって、入力電圧Vinを増幅することができる。
容量値制御信号生成回路78、158の図示しない制御部分は、上記スイッチ群を制御して、接続する容量数を変化させて入力容量値および帰還容量値の少なくとも一方を変化させる。
システムの要求精度が高い場合には、増幅回路で発生するサンプリングノイズ値が小さくなければならない。スイッチトキャパシタ型増幅回路のサンプリングノイズは√(kT/C)に依存するため、増幅回路の容量値は大きいほうが望ましい。なお、定数kはボルツマン定数であり、変数Tは絶対温度であり、変数Cは容量値である。これに対し、サイクリック型やパイプライン型のAD変換器においては、増幅回路が縦列接続されており、容量値の増大は前段の負荷容量の増大となり、消費電力の増加を招く。したがって、システムが要求する精度に応じて、サンプリング容量値を変化させることにより、負荷容量を低減できるため、消費電流の削減が可能である。
次に、動作周波数を動的に変化させる機能を実現するAD変換器20について説明する。図22は、第9実施例におけるAD変換器20およびADC制御マスタクロック生成回路210を示す。第9実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図3に示した第1実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。ADC制御マスタクロック生成回路210は、AD変換器20の動作周波数を規定するためのマスタクロックを、AD変換器20内のADC制御クロック生成回路79に供給する。ADC制御マスタクロック生成回路210は、所定のシステム状態検知信号に応じて、水晶振動子などから生成されるシステムクロックからAD変換器20用のマスククロックを生成する。ADC制御クロック生成回路79は、このマスククロックを受けてAD変換器20の動作周波数を設定する。
図23は、第10実施例におけるAD変換器20およびADC制御マスタクロック生成回路214を示す。第10実施例におけるAD変換器20の構成および動作は、図6に示した第2実施例におけるAD変換器20と基本的に同様である。ADC制御マスタクロック生成回路214は、AD変換器20の動作周波数を規定するためのマスタクロックを、AD変換器20内のADC制御クロック生成回路159に供給する。ADC制御クロック生成回路159は、上記マスククロックを受けてAD変換器20の動作周波数を設定する。
第9実施例および第10実施例におけるAD変換器20は、どちらも内部に増幅回路を使用する。したがって、システムの要求する変換速度に応じて、AD変換器20の動作周波数を動的に変化させ、消費電流を最適化すれば、AD変換器20の消費電流を低減することが可能である。また、システムの要求精度に応じて動作周波数を動的に変化させることでも、消費電流の低減が実現できる。
例えば、システムの要求精度が高い場合は、増幅回路のセトリングが十分に行われなければならないため、必然的に動作周波数は低くなる。これに対し、要求精度が低い場合は、精度が高い場合に比べてセトリングが十分でなくてもよいため、動作周波数を高くすることができる。これにより、精度が必要とされない場合は、変換に要する合計時間を短くでき、変換しない期間はAD変換器20をスタンバイ状態にすることや、電源を落とすなど、電流のマネージメントが可能となる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、その各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能である。また、そうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
上述したAD変換器の消費電力を低減するため、その回路構成や回路定数を動的に変化させるための複数の実施例を説明した。これらの実施例は、当然、重畳的に使用されてもよい。
上述したAD変換器は、8ビットモードと10ビットモードとを選択的に切替える例を説明した。この点、このビット数に限定されるものではなく、例えば図3に示したAD変換器は、6ビット、8ビット、10ビット、または12ビットの出力も可能であり、これらを任意に組み合わせた切替モード設定が可能である。
また、サイクリック型のステージを含むAD変換器は、図3に示した形態に限らず、1ステージや3ステージ以上の形態も可能である。それらの1以上のステージがサイクリック型であれば、動作周波数の変更による出力ビット数可変を行うことができる。
また、各実施形態に記載したAD変換器の動作タイミングは、タイムチャートの例に限るものではなく、その各構成要素の動作が保証される限度において任意に設定可能である。
一般的な画像信号処理システムの基本的な構成を示す図である。 第1実施形態における信号処理システムの基本的な構成を示す図である。 第1実施例におけるAD変換器を示す図である。 図3のAD変換器において10ビットを変換する場合の動作過程を示すタイムチャートである。 図3のAD変換器において8ビットを変換する場合の動作過程を示すタイムチャートである。 第2実施例におけるAD変換器を示す図である。 第1実施形態における信号処理システムの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態における信号処理システムの基本的な構成を示す図である。 第2実施形態における信号処理システムの動作を示すフローチャートである。 AD変換器のレンジ調整の一例を示す図である。 第3実施例におけるAD変換器を示す図である。 第4実施例におけるAD変換器を示す図である。 増幅回路のバイアス電流を可変にする回路構成の第1例を示す図である。 増幅回路のバイアス電流を可変にする回路構成の第2例を示す図である。 増幅回路のバイアス電流を可変にする回路構成の第3例を示す図である。 第5実施例におけるAD変換器を示す図である。 第6実施例におけるAD変換器を示す図である。 増幅回路の回路構成を可変にする例を示す図である。 第7実施例におけるAD変換器を示す図である。 第8実施例におけるAD変換器を示す図である。 増幅回路の容量値を可変にする例を示す図である。 第9実施例におけるAD変換器およびADC制御マスタクロック生成回路を示す図である。 第10実施例におけるAD変換器およびADC制御マスタクロック生成回路を示す図である。
符号の説明
10 システムLSI、 12 CCD、 14 CDS、 16 可変増幅器、 18 DSP、 20 AD変換器、 32 第1増幅回路、 34 第1AD変換回路、 36 第1DA変換回路、 38 第1減算回路、 40 第2増幅回路、 42 第1減算増幅回路、 52 第3増幅回路、 54 第2AD変換回路、 56 第2DA変換回路、 58 第2減算回路、 60 第4増幅回路、 62 第2減算増幅回路。

Claims (19)

  1. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、回路構成または回路定数を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  2. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、変換ビット数を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  3. 自己のステージの入力アナログ信号を所定ビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するDA変換回路と、
    前記自己のステージの入力アナログ信号から、または前記自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、前記デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、この基本ユニットを1回または繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、前記ステージの少なくとも1つに与える動作周波数を変更し、変換ビット数を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  4. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、
    前記アナログデジタル変換器の変換ビット数を動的に変化させる制御部を備え、
    前記制御部は、前記アナログデジタル変換器のサンプリング周波数に対する動作周波数の比を変更することで、前記変換ビット数を変化させることを特徴とする信号処理システム。
  5. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、
    前記アナログデジタル変換器の変換ビット数を動的に変化させる制御部を備え、
    前記制御部は、利得調整に応じて、前記アナログデジタル変換器の変換ビット数を変化させることを特徴とする信号処理システム。
  6. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、
    前記アナログデジタル変換器の変換ビット数を動的に変化させる制御部を備え、
    前記制御部は、オフセット調整に応じて、前記アナログデジタル変換器の変換ビット数を変化させることを特徴とする信号処理システム。
  7. 前記アナログデジタル変換器は、自己のステージの出力が自己のステージの入力にフィードバックするステージを含み、
    前記制御部は、前記ステージに与える動作周波数を動的に変化させることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の信号処理システム。
  8. 被写体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部から出力されたアナログ信号を所定の利得で増幅する増幅器と、
    前記増幅器から出力されたアナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    システムの状態に応じて、前記アナログデジタル変換器の変換ビット数を動的に変化させる制御部と、を有することを特徴とする撮像装置。
  9. 前記制御部は、前記増幅器の利得調整に応じて、前記変換ビット数を変化させることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、消費電流を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  11. 自己のステージの入力アナログ信号を所定ビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、
    前記自己のステージの入力アナログ信号から、または前記自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、前記デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、1回または繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、前記ステージの少なくとも1つに含まれる増幅回路のバイアス電流を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  12. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、
    前記アナログデジタル変換器に含まれる増幅回路の消費電流を動的に変化させる制御部を備え、
    前記制御部は、システム状態を検知する信号に基づいて、前記増幅回路内部で電流源として動作しているトランジスタへのバイアス電圧を動的に変化させることを特徴とする信号処理システム。
  13. アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、アナログデジタル変換器に含まれる増幅回路の回路構成を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  14. 自己のステージの入力アナログ信号を所定のビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、
    前記自己のステージの入力アナログ信号から、または前記自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、前記デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、1回また繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、前記ステージの少なくとも1つに含まれる増幅回路の回路構成を変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  15. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、
    前記アナログデジタル変換器に含まれる増幅回路の回路構成を動的に変化させる制御部を備え、
    前記制御部は、システム状態を検知する信号に基づいて、前記増幅回路の回路構成を決定する信号を生成することを特徴とする信号処理システム。
  16. アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、アナログデジタル変換器に含まれるスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  17. 自己のステージの入力アナログ信号を所定ビット数のデジタル値に変換するアナログデジタル変換回路と、
    前記アナログデジタル変換回路の出力をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換回路と、
    前記自己のステージの入力アナログ信号から、または前記自己のステージの入力アナログ信号を所定の増幅率で増幅する増幅回路の出力アナログ信号から、前記デジタルアナログ変換回路の出力を減算する減算回路と、を含むステージの基本ユニットを有し、1回または繰り返して使用することにより、所定のデジタル信号を得るアナログデジタル変換器であって、
    搭載されるシステムの状態に応じて、前記ステージの少なくとも1つに含まれるスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
  18. アナログ信号を所定ビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器を含む信号処理システムであって、
    前記アナログデジタル変換器に含まれるスイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を動的に変化させる制御部を備え、
    前記制御部は、システム状況を検知する信号に基づいて、スイッチトキャパシタ型増幅回路の容量値を決定する信号を生成することを特徴とする信号処理システム。
  19. アナログ信号を所定のビット数のデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器であって、搭載されるシステムの状態に応じて、動作周波数を動的に変化させることを特徴とするアナログデジタル変換器。
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