JP2006019609A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高機能・多機能システムインディスプレイを安価に得る。
【解決手段】 ゲート酸化膜/チャネルを構成する多結晶シリコン界面の欠陥をフッ素により終端することにより、低温ポリシリコン薄膜トランジスタの高性能化・高信頼化を図ると共に、その効果を最大限に得るため、薄膜トランジスタのチャネル部分に、粒界のポテンシャルバリアによる散乱が支配的ではない材料、すなわちチャネルを分断する粒界が少ない略帯状結晶薄膜SPSIを用いる。これにより、急峻な伝達特性と優れたホットキャリア耐性の双方を有し高性能と高信頼性を両立した薄膜トランジスタを実現し、低電力で高速に動作する様々な回路を画素部と同一のガラス基板上に形成することが出来、高機能・多機能システムインディスプレイを安価に得ることができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、画像表示装置に係り、例えば液晶表示装置や有機EL表示装置などのアクティブ・マトリクス基板に駆動回路として搭載するのに好適な改良された電界効果形トランジスタを備えた画像表示装置に関する。
マトリクス状に多数の画素が形成された画素領域と、画素に信号を送るアクティブ回路として画素領域の外周に形成された駆動回路領域とを有するアクティブ・マトリクス基板を備えた画像表示装置は種々の画像表示の分野に広く用いられている。
例えば携帯電話などの中小型フラットパネル表示装置の周辺回路は、一部が画素と同一のガラス基板上に作られているものの、大部分は外付けのLSIチップを使用して構成されている。
画素及び周辺回路の主要部を構成する半導体装置として現在量産品に用いられている薄膜トランジスタは、非結晶シリコン薄膜をエキシマレーザーアニール(Eximer Laser Anneal)により結晶化して得る多結晶シリコン、(以下ELA結晶と略す)を使用したものが主流であり、他に、非結晶シリコン薄膜を電気炉中で熱アニールして得る固相成長結晶や、熱化学気相成長や触媒化学気相成長にて得る直接形成多結晶などがある。
携帯製品の軽量化や、より自由なデザインのために、表示装置はより薄く、かつ額縁を狭くすることが望ましい。周辺回路のガラス基板上への取り込みは、そのための一つの方法である。また、周辺回路のガラス基板上への取り込みは、後付するLSIチップとその取り付け工程を少なくすることが出来、表示装置をより低価格で製造することが出来る。
より多くの周辺回路のガラス基板上への取り込みや、より高画素数の画像表示装置の実現のためには、より高い駆動周波数で動作する回路が要求される。回路の駆動周波数を上げるためには、電源電圧の増加か、薄膜トランジスタの高性能化が必要である。
しかし、携帯機器では電池を電源とするために、消費電力の増加を招く電源電圧の増加は好ましくない。従って、より低電圧で高速動作する高性能な薄膜トランジスタを画素部と同一のガラス基板上に作成する必要がある。
従来からより低電圧で高速動作する高性能な薄膜トランジスタの開発が種々行われている。薄膜トランジスタに限らず、高性能かつ高信頼なトランジスタを得る方法として、ゲート絶縁膜と半導体薄膜の界面に存在する欠陥準位を、水素やフッ素などの一価の元素で終端する方法がある。
終端に用いる元素は、周辺の原子配列を乱さないという観点と、拡散のしやすさという観点から、なるべく小さい方が望ましい。そのため現在は、水素を用いた欠陥準位の終端が主流である。
しかし、水素とシリコン原子の結合は、チャネル中の高電界によって生じる熱温度よりも高いエネルギーを持つに至ったキャリア、(以下ホットキャリアという、)の衝突を受けると、切断され、その終端効果を失う。その結果、薄膜トランジスタの特性が劣化し、画像表示装置の表示特性が劣化する。終端効果の持続という観点からは、シリコン原子との結合は強い方が望ましい。従って、終端に用いる元素として、大きすぎず結合力の強いフッ素が適している。この種の技術に関連するものとして例えば特許文献1が挙げられる。
薄膜トランジスタにフッ素を導入して薄膜トランジスタの高性能化を図る方法は、例えば特許文献2及び3に見られるが、いずれもELAで得られる粒状の結晶を適用した薄膜トランジスタにフッ素を導入している。このため性能と信頼性の大幅な向上が図れず低電圧で駆動する回路を内蔵することは困難であった。
また、画像表示装置の画素を高速で駆動するために、駆動回路を構成する薄膜トランジスタとして、チャネルに略帯状結晶薄膜を適用することを本発明者らは先に特許文献4として提案している。しかし、その後の研究開発において駆動回路を構成する薄膜トランジスタとしては、さらに急峻な伝達特性と優れたホットキャリア耐性の双方を満足する薄膜トランジスタを実現することが急務であるということを認識するに至った。
特許番号2846329号(特開平2-205016号公報) 特開平5-152333号公報 特開平11-330474号公報 特開2002-222959号公報
したがって、本発明の目的は、高画素数で高機能な画像表示装置を安価で実現するために、画素を駆動するに好適な優れた特性と信頼性を持つ薄膜トランジスタを、画素部と同じアクティブ・マトリクス基板上に得ることにある。
すなわち、本発明の目的は、高機能・多機能システムインディスプレイを安価に得るために、急峻な伝達特性と優れたホットキャリア耐性の双方を有し高性能と高信頼性を両立した画素を駆動するに好適な薄膜トランジスタを実現し、低電力で高速に動作する様々な回路を画素部と同一のアクティブ・マトリクス基板上に形成することである。
上記目的を達成するために本発明の特徴は、画素を駆動するための駆動回路を構成するに好適な薄膜トランジスタとして、ゲート酸化膜とチャネルを構成する半導体薄膜との界面にフッ素を導入し、フッ素による界面欠陥準位の終端をはかり、かつ界面終端による薄膜トランジスタの高性能化の効果を活かすため、上記半導体薄膜に、略帯状結晶半導体薄膜を用いる点にある。
すなわち、ゲート絶縁膜とチャネルを構成する半導体薄膜との界面におけるフッ素原子の濃度が、前記半導体薄膜内部における濃度より高く、かつ、半導体薄膜が、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜であるような、薄膜トランジスタを画像表示装置の駆動回路に適用した点にある。
チャネルを構成する半導体薄膜を略帯状結晶薄膜で構成することについては、本発明者等が先に特許文献4(特開2002-222959号公報)で提案しているように、半導体薄膜の表面に対する主配向が{110}であることが特徴である。
さらに、本発明の概要を従来技術と比較しながら以下、図面に基いて、nチャンネル薄膜トランジスタを例にして具体的に説明する。図1および図2は薄膜トランジスタのチャネル領域を上方および断面から観察したときの結晶形状と、nチャネル薄膜トランジスタのオン状態を想定した電子に対するポテンシャル分布の概念図である。
図1(1)は、従来のELA結晶をチャネル領域に用いた薄膜トランジスタを上方から観察したときの結晶形状を示した平面図、図1(2)および図1(4)は、図1(1)のA−A'およびA''−A'''の断面結晶形状を模式的に示した断面図、図1(3)および図1(5)は、図1(2)のB−B'線および図1(4)のB''−B''' 線に対応する電子に対するポテンシャル分布を示した概念図である。なお、これらの図面においてゲート絶縁膜はいずれも省略し、図1(1)ではゲート電極GTも省略した。NSDはソースおよびドレイン領域を示す。
ELA結晶は、図1(2)に示すように膜の厚さ方向には柱状で多数の粒界GBが存在し、上方から観察すると、図1(1)に示すように網の目状に粒界GBが走り、粒状の結晶で埋め合わされた、粒状結晶である。結晶粒界GBには欠陥準位GBTが存在し、ゲート酸化膜と結晶薄膜との界面にも界面欠陥準位ITが存在する。
nチャネル薄膜トランジスタにおいてチャネルを開くべくゲート電極GTに正の電圧を印加すると、フェルミレベルEFが上昇し、粒界および界面の欠陥準位は電子で占有される。特に粒界の欠陥準位GBTは、図1(3)および図1(5)のEC(伝導帯の下端)に示すように、電子に対するポテンシャルバリアを形成し、電子の伝導を阻害する。なお、図中のEVは荷電子帯の上端を示す。
ELA結晶を用いた薄膜トランジスタの電気伝導は、チャネルを横切る粒界のポテンシャルバリアによる散乱で主に支配されるため、ゲート酸化膜とELA結晶の界面の欠陥準位ITをフッ素原子で終端しても、薄膜トランジスタの特性に与える効果は小さい。
次に本発明者らが先に提案した特許文献4に記載の略帯状結晶からなる半導体薄膜でチャネルを構成し、フッ素原子にて界面終端を行う薄膜トランジスタについて図2にしたがって説明する。図2の内容は先に示した図1と同じであり、図2(1)は略帯状結晶をその結晶成長方向を電気伝導方向と平行になるようにチャネル領域に用いた薄膜トランジスタを、上方から観察したときの結晶形状を模式的に示した平面図、図2(2)および図2(4)は、それぞれ図2(1)のA−A'およびA''−A'''の断面結晶形状を模式的に示した断面図、図2(3)および図2(5)は、それぞれ図2(2)および図2(4)のB−B'線およびB''−B''' 線に対応する電子に対するポテンシャル分布を示した概念図である。
略帯状結晶をその結晶成長方向をチャネル方向と略並行になるように使用した薄膜トランジスタでは、図2(1)のA−A' 線および図2(2)に示すようにチャネルを横切る粒界GBが少なくなり、さらには、図2(1)のA'' −A''' 線および図2(4)に示すように、ソース領域(NSD)からドレイン領域(NSD)まで1つの粒界とも交わらずに直線を引ける領域ができる。
略帯状結晶でも粒界GBに存在する欠陥準位GBTによってポテンシャルバリアが形成される。しかし、上述したようにチャネルを横切る粒界の数が少ないこと、加えて粒界のポテンシャルバリアを越えることなくキャリアがソース領域からドレイン領域まで移動できる領域があること、この2点の理由により薄膜トランジスタの電気伝導は、粒界のポテンシャルバリアによる散乱だけでは支配されなくなる。
粒界のポテンシャルバリアによる散乱の他に薄膜トランジスタの特性を左右するのは、界面欠陥準位ITによるゲート電圧と表面電位の関係の鈍化である。界面欠陥準位ITが多く存在する場合、チャネルを開くべくゲート電極GTに正電圧を印加すると、界面におけるフェルミレベルEFが上昇し、界面の欠陥準位は電子で占有され、チャネルの形成を阻害する。界面準位はエネルギー的に分布しており、界面のフェルミレベルを上昇させるほど、より多くの準位がフェルミレベルより低いレベルになるので、界面欠陥準位に捕獲される電子の数は多くなる。その結果、界面欠陥準位の数が多いほど、ゲート電圧と表面電位の関係が鈍化し、薄膜トランジスタの特性は悪くなる。
略帯状結晶を用いた薄膜半導体の界面欠陥準位を本発明のフッ素原子で終端した場合、粒界のポテンシャルバリアによる散乱の支配が弱くなるので、粒状結晶を用いた薄膜半導体の界面欠陥準位を終端した場合よりも、大きな効果を得ることが出来る。
上記薄膜トランジスタを構成するゲート絶縁膜の半導体薄膜との界面における界面準位密度がバンドギャップ中央値で7×1011個/cm2/eV以下であり、かつ、前記半導体薄膜が、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜であることが望ましい。
特にサブスレッショルド領域の立ち上がり特性が急峻で良好となり、低電圧でも高駆動能力を有するトランジスタを得ることが出来る。同時にホットキャリア耐性が向上し高信頼のトランジスタが得られる。
なお、界面におけるフッ素原子のシリコン原子に対する原子濃度が0.05%以上であることが望ましい。
以上はnチャネル薄膜トランジスタに対する効果について述べた。pチャネル薄膜トランジスタについても、同様に効果がある。
本発明によれば、急峻な伝達特性と優れたホットキャリア耐性の双方を両立した薄膜トランジスタを実現し、様々な回路を画素部と同一のアクティブ・マトリクス基板上に形成することが出来、高機能・多機能システムインディスプレイを安価に得ることができる。
以下、本発明の代表的な実施の形態について説明する。
(1)本発明の目的を達成できる第1の発明に係る画像表示装置の特徴は、画素をマトリクス状に多数形成した画素領域と、前記画素領域の周辺に形成され、かつ、前記画素を駆動する回路を形成した駆動回路領域とを有する基板を備えた画像表示装置であって、少なくとも前記駆動回路領域に形成する半導体装置は、チャネルを構成する半導体薄膜となる電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜と前記略帯状結晶薄膜上に形成されたゲート絶縁膜とを有する薄膜トランジスタを含み、かつ前記ゲート絶縁膜と前記チャネルを構成する半導体薄膜との少なくとも界面にはフッ素原子が導入されていることにある。
上記ゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面におけるフッ素原子の濃度は、前記半導体薄膜内部における濃度より高いことが望ましい。
また、上記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面におけるフッ素原子の、シリコン原子に対する原子濃度は0.05%以上であることが望ましい。より好ましくは0.5〜3.0%程度である。
(2)本発明の目的を達成できる第2の発明に係る画像表示装置の特徴は、駆動回路の一部あるいは全てが画素部と同じ基板上に形成されており、前記基板上の駆動回路には、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶半導体薄膜を持ち、かつ、ゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面において半導体薄膜内部より高くなるようなフッ素原子の濃度分布を持つ薄膜トランジスタを、そして前記基板上の駆動回路以外の画素部には、粒状結晶半導体薄膜を用いた薄膜トランジスタを各々具備していることを特徴とする。
また、上記(2)に係る画像表示装置において、駆動回路の一部あるいは全てが画素部と同じ基板上に形成されており、前記基板上の駆動回路には、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶半導体薄膜を持ち、かつ、ゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面において半導体薄膜内部より高くなるようなフッ素原子の濃度分布を持つ薄膜トランジスタと、粒状結晶半導体薄膜を使用した薄膜トランジスタとの二種類の薄膜トランジスタを備え、前記基板上の駆動回路以外の画素部には、粒状結晶半導体薄膜を使用した薄膜トランジスタを備えていることを特徴とする。
上記(1)記載の画像表示装置が、液晶表示装置もしくは有機EL表示装置であることを特徴とする。
また、上記(1)記載の画像表示装置において、上記略帯状結晶構造を有する半導体薄膜をチャネルとする薄膜トランジスタを備えた駆動回路の電源電圧が1.0〜6.0Vの範囲内であることを特徴とする。
また、上記(1)記載の画像表示装置において、上記駆動回路の薄膜トランジスタを構成するゲート絶縁膜中の、半導体薄膜との界面から厚さ10ナノメートルの領域におけるフッ素原子の単位体積あたりの濃度が、前記半導体薄膜内部における濃度より高く、かつ、前記半導体薄膜が、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜からなることを特徴とする。
また、上記(1)記載の画像表示装置において、上記駆動回路の薄膜トランジスタを構成するゲート絶縁膜の半導体薄膜との界面における界面準位密度がバンドギャップ中央値で7×1011個/cm2/eV以下であり、かつ、前記半導体薄膜が、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜からなることを特徴とする。
(3)本発明の目的を達成できる第3の発明に係る画像表示装置の製造方法の特徴は、画素領域の周辺に画素を駆動する駆動回路として薄膜トランジスタが形成された基板を有する画像表示装置の製造方法であって、前記薄膜トランジスタの製造工程においては、非結晶質もしくは多結晶からなる第一の半導体薄膜を絶縁基板上に形成する工程と、前記第一の半導体薄膜の任意の領域に、連続発振レーザ光を照射し、前記連続発振レーザを前記基板に対し相対的に走査することにより、走査方向と略平行な方向に結晶化することにより略帯状結晶からなる第二の半導体薄膜を成長する工程と、前記略帯状結晶からなる第二の半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、イオン注入装置にてフッ素イオンあるいはフッ素原子を含む分子のイオンを、前記ゲート絶縁膜の表面近傍の深さに注入し、熱拡散によってフッ素原子を前記ゲート絶縁膜と前記第二の半導体薄膜の少なくとも界面近傍に導入する工程とを含むことを特徴とする。
以下に、本発明を液晶表示装置および有機EL表示装置に適用した例を示す。ここではアクティブ・マトリクス基板にガラス基板を用いるが、その他、例えばプラスチック基板などの絶縁基板を用いた画像表示装置に対しても適用可能であることは云うまでもない。
<実施例1>
本実施例は、画素を駆動するための薄膜トランジスタをアクティブ・マトリクス基板に形成する製造例を示すものである。なお、ここで説明する製造方法は、CMOSの薄膜トランジスタの製造を例としており、N型薄膜トランジスタは自己整合GOLDD(Gate Overlapped Light Doped Drain)、P型薄膜トランジスタはカウンタードープによって形成する。以下、一連の製造プロセスを図3(A)〜図9(N)に従って順次説明する。
図3(A):先ず、アクティブ・マトリクス基板となる絶縁基板として、厚さが0.3mm〜1.0mm程度で、好ましくは400°C〜600°Cの熱処理で変形や収縮の少ない耐熱性のガラス基板SUB1を準備する。
好ましくは、このガラス基板SUB1の上に熱的、化学的なバリア膜として機能するおよそ約140nm厚のSiN膜および約100nm厚のSiO膜をCVD法で連続かつ均一に堆積する。このガラス基板SUB1上にCVD等の手段でアモルファスシリコン膜ASIを形成する。
図3(B):次に、エキシマレーザ光ELAをx方向に走査し、アモルファスシリコン膜ASIを溶解し、結晶化してガラス基板SUB1上のアモルファスシリコン膜ASI全体を多結晶シリコン膜、すなわちポリシリコン膜PSIに改質する。
なお、エキシマレーザ光ELAに替えて、他の方法、例えば固体パルスレーザアニールによる結晶化、シリコン膜の形成時にポリシリコン膜となるCat−CVD膜、SiGe膜を採用することもできる。
図3(C):レーザアニールにより、後述するパルス変調レーザ等のレーザ光SXL(なお、ここではパルス幅変調レーザを用いるものとして説明する)の照射位置決め等のターゲットとなる位置決めマークMKを形成する。
図4(D):マークMKを参照しながら、パルス変調レーザ光SXLをx方向に走査しながら所定の領域を選択しながら不連続で照射する。この選択的な照射でポリシリコン膜PSIを改質し、当該走査方向に連続した粒界を持つ略帯状結晶シリコン膜SPSI(改質領域)を形成する。なお、図では略帯状結晶シリコン膜SPSIを薄膜トランジスタ形成領域ごとに分けて2つ形成しているが、これを分けずに1つの略帯状結晶シリコン膜SPSIを形成しておき、あとからパターニングしても良い。
図4(E):ホトリソグラフィー法を用いて略帯状結晶シリコン膜SPSIを加工し、薄膜トランジスタを作り込むアイランドSPSI−Lを形成する。
図4(F):略帯状結晶シリコン膜SPSIのアイランドSPSI−Lを覆ってゲート絶縁膜GIを形成する。
図5(G): ここでフッ素イオンの注入を行う。F+イオンを、例えば注入エネルギー15keVで、注入ドーズ量1×1015F+/cm注入する。注入深さは、注入損傷を避けるため、ゲート酸化膜GIと半導体薄膜SPSI−Lの界面をあえて避け、ゲート酸化膜GIの表面近傍とする。
図6(H):N型薄膜トランジスタQ1を形成する領域に閾値を制御するためのインプランテーションNEを行う。このとき、P型薄膜トランジスタQ2を形成する領域をホトレジストRNEで覆う。
次に、P型薄膜トランジスタQ2を形成する領域に閾値を制御するためのインプランテーションPEを行う。このとき、P型薄膜トランジスタQ2の形成領域を覆っていたホトレジストRNEを除去し、その代わりにN型薄膜トランジスタQ1を形成したときと同様の方法でN型薄膜トランジスタQ1が形成された領域を不図示のホトレジストRPEで覆い、インプランテーションPEを行う。
図6(I):この上に、スパッタリング法またはCVD法を用いて薄膜トランジスタのゲート電極となる二層の金属ゲート膜GT1、GT2を形成する。
図7(J):金属ゲート膜GT1、GT2の形成領域をホトレジストRNで覆い、ホトリソグラフィー法により、金属ゲート膜GT1、GT2をパターニングする。このとき、LDD領域(Light Doped Drain領域)を形成するため、上層の金属ゲート膜GT2を所要量サイドエッチングし、下層の金属ゲート膜GT1より後退させる。この状態で、ホトレジストRNをマスクとしてN型の不純物Nをインプランテーションし、N型薄膜トランジスタQ1のソース・ドレイン領域NSDを形成する。
図7(K):ホトレジストRNを剥離し、金属ゲート膜GT2をマスクとしてインプランテーションLDDを行い、N型薄膜トランジスタのLDD領域NLDDを形成する。
図7(L):N型薄膜トランジスタQ1の形成領域をホトレジストRPで覆い、P型薄膜トランジスタQ2のソース・ドレイン形成領域にP型の不純物Pをインプランテーションし、P型薄膜トランジスタのソース・ドレイン領域PSDを形成する。
図8(M):ホトレジストRPを剥離し、インプランテーションによる不純物を熱処理により活性化する。同時に、ゲート絶縁膜GIの表面近傍にイオン注入したフッ素を熱拡散にてゲート絶縁膜GIと略帯状結晶SPSIとの界面に導入する。熱処理はN雰囲気中、600℃にて5時間行った。その後、CVD法等で層間絶縁膜LIを形成する。これによりゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面に導入されたフッ素原子の、シリコン原子に対する原子濃度は約0.5%である。
図9(N):ホトリソグラフィー法により層間絶縁膜LIとゲート絶縁膜GIにコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを介してN型薄膜トランジスタQ1とP型薄膜トランジスタQ2の各ソース・ドレインNSD、PSDに配線用の金属層を接続し、配線Lを形成する。この上に、層間絶縁膜L2を形成し、さらに保護絶縁膜PASSを形成する。なお、この例では層間絶縁膜L1をSiO膜、層間絶縁膜L2をSiN膜、配線金属層Lをアルミ、保護絶縁膜PASSを有機絶縁膜とした。
以上の工程により、略帯状結晶シリコン膜SPSIとゲート絶縁膜GIとの界面にフッ素が導入されたCMOS薄膜トランジスタが形成される。
なお一般に、N型薄膜トランジスタは劣化が激しい。チャネルとソース・ドレイン領域との間に低濃度不純物領域LDD(Light Doped Drain領域)を形成すると、この劣化が緩和される。GOLDDは低濃度不純物領域にゲート電極が被さった構造を有している。この場合、LDDで観測される性能低下が緩和される。
P型薄膜トランジスタでは、その劣化がN型薄膜トランジスタほど深刻でなく、低濃度不純物領域LDDやGOLDDは通常は採用されない。本実施例ではGOLDD構造を用いたが、シングルドレイン構造やLDD構造を用いても、本発明の効果は得られる。このようにして作製されたトランジスタの特性を以下に示す。
図10および図11に、本発明に係る薄膜トランジスタの実証結果を示す。図10はpチャネル薄膜トランジスタに本発明を適用し、その伝達コンダクタンスのゲート電圧依存性を測定したものである。薄膜トランジスタのサイズはチャネル長4μm、チャネル幅4μm、伝達コンダクタンス測定時のドレイン電圧は0.1Vである。
図10(1)は本発明に則って、キャリアの伝導方向に略平衡に結晶成長させた略帯状結晶をチャネルに持つp型薄膜トランジスタのゲート酸化膜/チャネル界面にフッ素の導入を行った例であり、図10(2)はELA結晶をチャネルに持つp型薄膜トランジスタのゲート酸化膜/チャネル界面にフッ素の導入を行った比較例である。いずれの図においても実線はフッ素導入した試料の結果を示し、点線はフッ素を導入しなかった試料の結果を示す。
図10(1)では、F導入により、伝達コンダクタンスの最大値が大きくなり、オフ状態から伝達コンダクタンスの最大値までに至るゲート電圧領域において急峻性が増しており、ゲート酸化膜/チャネル界面へのF導入効果が明らかである。ゲート電圧がしきい値より1V以内の低電圧において特性改善が著しい。従って6V以下の低電圧動作が可能となり、駆動回路の電源電圧1〜6Vにて画素を安定に駆動することができる。
しかし、図10(2)においては、フッ素Fを導入したにもかかわらず、その効果が現れず、このことから本発明の有効性が実証できた。つまり、本発明においては、チャネルを構成する半導体薄膜がキャリアの伝導方向に略平衡に結晶成長させた略帯状結晶であると共に、ゲート絶縁膜とこの半導体薄膜からなるチャネルの界面にフッ素を導入することが重要な要件であることが理解できよう。
図11はnチャネル薄膜トランジスタに本発明を適用し、伝達コンダクタンスのゲート電圧依存性を測定したものである。上記pチャネル薄膜トランジスタと同様に、略帯状結晶とフッ素による界面終端を組み合わせた例を示した図11(1)では、F導入による最大伝達コンダクタンスの増加、オフ状態から伝達コンダクタンスの最大値までに至る領域における急峻性の増加が観測できる。
しかし、従来のELA結晶にフッ素による界面終端を組み合わせた例の図11(2)においては、それらが観測されない。このようにnチャネル薄膜トランジスタにおいても本発明の有効性が実証できた。なお、図10(1)と図11(1)とを対比してみれば明らかなように、フッ素導入の効果は、nチャネル薄膜トランジスタよりもpチャネル薄膜トランジスタの方が大きかった。
図12に図11(1)と同構造の略帯状結晶を持つnチャネル薄膜トランジスタのホットキャリア耐性を示す。薄膜トランジスタを、ホットキャリアの発生する条件(ドレイン電圧=9V、ゲート電圧=しきい値電圧+1V)にて100秒間保持し、オン電流の劣化率を測定した。オン電流はドレイン電圧0.1V、ゲート電圧6Vにおけるドレイン電流値とした。F導入を行うと、ホットキャリアによるオン電流劣化率は1/10まで抑制された。以上のように、本発明は薄膜トランジスタの高信頼化と高性能化を両立させることが出来る。
図13は、以上のようにして作成される薄膜トランジスタを用いたCMOSインバーターの回路例である。図中のVDDは電源電圧、VSSは基準電圧、INは入力端子、OUTは出力端子をそれぞれ示している。図14は図13に示したCMOSインバーターの回路のレイアウト例である。図中のPSDはpチャネル薄膜トランジスタのソース/ドレイン、NSDはnチャネル薄膜トランジスタのソース/ドレイン、Lは金属配線(ゲート電極)、CONDDは電源電圧用コンタクト穴、CONSSは基準電圧用コンタクト穴をそれぞれ示している。
<実施例2>
この実施例は本発明を液晶表示装置に適用したものである。以下、図15および図16にしたがって説明する。図15は本発明の画像表示装置の第1例として液晶表示装置の構成を説明する展開斜視図である。また、図16は図15のZ−Z線方向で切断した断面図である。この液晶表示装置は実施例1に記したアクティブ・マトリクス基板SUB1を用いて液晶表示装置を製造する。
図15と図16において、符号PNLは、アクティブ・マトリクス基板SUB1と対向基板SUB2の貼り合わせ間隙に液晶を封入した液晶セルで、その表裏に偏光板POL1、POL2が積層されている。また、符号OPSは拡散シートやプリズムシートからなる光学補償部材、GLBは導光板、CFLは冷陰極蛍光ランプ、RFSは反射シート、LFSはランプ反射シート、SHDはシールドフレーム、MDLはモールドケースである。
前記した実施例の何れかの構成を有するアクティブ・マトリクス基板SUB1上に周知の工程で液晶配向膜層を形成し、これにラビング等の手法で配向規制力を付与する。画素領域ARの周辺にシール剤を形成した後、同様に配向膜層を形成した対向基板SUB2を所定のギャップで対向配置させ、このギャップ内に液晶を封入し、シール剤の封入口を封止材で閉鎖する。
こうして構成した液晶セルPNLの表裏に図16に示すように偏光板POL1、POL2を積層し、導光板GLBと冷陰極蛍光ランプCFL等からなるバックライト等を、光学補償部材OPSを介して実装することで液晶表示装置を製造する。
なお、液晶セルの周辺に有する駆動回路には図15に示すようにフレキシブルプリント基板FPC1、FPC2を介してデータやタイミング信号が供給される。符号PCBは外部信号源と各フレキシブルプリント基板FPC1、FPC2の間において、当該外部信号源から入力する表示信号を液晶表示装置で表示する信号形式に変換するタイミングコントローラ等が搭載されている。
本実施例のアクティブ・マトリクス基板SUB1を使用した液晶表示装置は、その画素回路に上記した優れた薄膜トランジスタ回路を配置することで、電流駆動能力に優れることから高速動作に適している。LSI数を削減することにより、安価に提供できるのが特長である。
<実施例3>
この実施例は本発明を有機EL表示装置に適用したものである。以下、図17および図18にしたがって説明する。図17は本発明の画像表示装置の第2例としての有機EL表示装置の構成例を説明する展開斜視図である。また、図18は図17に示された構成要素を一体化した有機EL表示装置の平面図である。
前記した各実施例の何れかのアクティブ・マトリクス基板SUB1に有する画素内の電極上に有機EL素子を形成する。有機EL素子は、画素内の電極表面から順次、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、陰極金属層などを蒸着した積層体から構成される。
このような積層層を形成したアクティブ・マトリクス基板SUB1の画素領域PARの周囲にシール材を配置し、封止基板SUBXまたは封止缶で封止する。また、これらの代わりに、保護フィルムを用いても良い。
この有機EL表示装置は、その駆動回路領域DDR、GDRに外部信号源からの表示用信号をプリント基板PLBで供給する。このプリント基板PLBにはインターフェース回路チップCTLが搭載されている。そして、上側ケースであるシールドフレームSHDと下側ケースCASで一体化して有機EL表示装置とする。
有機EL表示装置用のアクティブ・マトリクス駆動では、有機EL素子が電流駆動発光方式であるために高性能の画素回路の採用が良質な画像の提供には必須であり、CMOS型薄膜トランジスタの画素回路を用いるのが望ましい。また、駆動回路領域に形成する薄膜トランジスタ回路も高速、高精細化には必須である。本実施例のアクティブ・マトリクス基板SUB1は、このような要求を満たす高い性能を有している。先の実施例1の製造方法で製造したアクティブ・マトリクス基板SUB1を用いた有機EL表示装置は本実施例の特長を最大限に発揮する表示装置の1つである。
ELA結晶をチャネル領域に用いた薄膜トランジスタを上方および断面から観察したときの結晶形状と電子に対するポテンシャル分布を示す図である。 略帯状結晶をその結晶成長方向を電気伝導方向と略並行になるようにチャネル領域に用いた薄膜トランジスタを上方および断面から観察したときの結晶形状と電子に対するポテンシャル分布を示す図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する工程図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する図3に続く工程図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する図4に続く工程図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する図5に続く工程図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する図6に続く工程図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する図7に続く工程図である。 本発明による画像表示装置の製造方法の実施例を説明する図8に続く工程図である。 本発明の効果を示すpチャネル薄膜トランジスタの伝達特性である。 本発明の効果を示すnチャネル薄膜トランジスタの伝達特性である。 本発明の効果であるホットキャリア耐性の向上を示す図である。 本発明による薄膜トランジスタを使用するCMOSインバーター回路の回路図である。 本発明による薄膜トランジスタを使用するCMOSインバーター回路のレイアウト例である。 本発明の画像表示装置の第1例としての液晶表示装置の構成を説明する展開斜視図である。 図15のZ−Z線方向で切断した断面図である。 本発明の画像表示装置の第2例としての有機EL表示装置の構成例を説明する展開斜視図である。 図17に示された構成要素を一体化した有機EL表示装置の平面図である。
符号の説明
NSD…ソースまたはドレイン領域、
GT…ゲート電極、
GI…ゲート絶縁膜、
GB…粒界、
GBT…粒界欠陥準位、
IT…界面欠陥準位、
EC…伝導帯底、
EF…フェルミレベル、
EV…価電子帯上端、
ASI…アモルファスシリコン膜、
SUB1…基板、
MK…マーク、
ELA…エキシマレーザー光、
SXL…レーザ光、
SPSI…略帯状結晶シリコン膜、
SPSI‐L…略帯状結晶シリコン膜のアイランド、
FI…フッ素イオン注入、
NE…nチャネル薄膜トランジスタ用しきい値調整イオン注入、
RNE…レジスト、
GT1…第一のゲート電極材、
GT2…第二のゲート電極材、
RN…レジスト、
N…nチャネル薄膜トランジスタ用ソース、ドレイン形成のためのイオン注入、
LDD…LDD領域形成のためのイオン注入、
NLDD…LDD領域、
RP…レジスト、
P…pチャネル薄膜トランジスタ用ソース、ドレイン形成のためのイオン注入、
L1…第一の層間絶縁膜、
L2…第二の層間絶縁膜、
L…金属配線、
PASS…保護膜、
VDD…電源電圧、
VSS…基準電圧、
IN…入力端子、
OUT…出力端子、
CONDD…電源電圧用コンタクト穴、
CONSS…基準電圧用コンタクト穴、
CONOUT…出力用コンタクト穴、
SHD…シールドフレーム、
MDL…モールドケース、
FPC1…フレキシブルプリント基板、
FPC2…フレキシブルプリント基板、
CFL…冷陰極蛍光ランプ、
PCB…タイミングコントローラ、
PNL…液晶セル、
OPS…光学補償部材、
GLB…導光板、
POL1…偏光板、
POL2…偏光板、
RFS…反射シート、
LFS…ランプ反射シート、
SUBX…封止基板、
DDR…駆動回路領域、
PAR…画素領域、
GDR…駆動回路領域、
PLB…プリント基板、
CTL…インターフェース回路チップ、
CAS…下側ケース。

Claims (12)

  1. 画素をマトリクス状に多数形成した画素領域と、前記画素領域の周辺に形成され、かつ、前記画素を駆動する回路を形成した駆動回路領域とを有する基板を備えた画像表示装置であって、少なくとも前記駆動回路領域に形成する半導体装置は、チャネルを構成する半導体薄膜となる電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜と前記略帯状結晶薄膜上に形成されたゲート絶縁膜とを有する薄膜トランジスタを含み、かつ前記ゲート絶縁膜と前記チャネルを構成する半導体薄膜との少なくとも界面にはフッ素原子が導入されていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記ゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面におけるフッ素原子の濃度が、前記半導体薄膜内部における濃度より高いことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記チャネルを構成する半導体薄膜の表面に対する主配向が{110}であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記薄膜トランジスタのゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面におけるフッ素原子の、シリコン原子に対する原子濃度は、少なくとも0.05%を有していることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 画素領域の周辺に画素を駆動する駆動回路として薄膜トランジスタが形成された基板を有する画像表示装置の製造方法であって、前記薄膜トランジスタの製造工程においては、
    非結晶質もしくは多結晶からなる第一の半導体薄膜を絶縁基板上に形成する工程と、
    前記第一の半導体薄膜の任意の領域に、連続発振レーザ光を照射し、前記連続発振レーザを前記基板に対し相対的に走査することにより、走査方向と略平行な方向に結晶化することにより略帯状結晶からなる第二の半導体薄膜を成長する工程と、
    前記略帯状結晶からなる第二の半導体薄膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    イオン注入装置にてフッ素イオンあるいはフッ素原子を含む分子のイオンを、前記ゲート絶縁膜の表面近傍の深さに注入し、熱拡散によってフッ素原子を前記ゲート絶縁膜と前記第二の半導体薄膜の少なくとも界面近傍に導入する工程とを含むことを特徴とする画像表示装置の製造方法。
  6. 駆動回路の一部あるいは全てが画素部と同じ基板上に形成されており、
    前記基板上の駆動回路には、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶半導体薄膜を持ち、かつ、ゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面において半導体薄膜内部より高くなるようなフッ素原子の濃度分布を持つ薄膜トランジスタを、そして前記基板上の駆動回路以外の画素部には、粒状結晶半導体薄膜を用いた薄膜トランジスタを各々具備していることを特徴とする画像表示装置。
  7. 駆動回路の一部あるいは全てが画素部と同じ基板上に形成されており、
    前記基板上の駆動回路には、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶半導体薄膜を持ち、かつ、ゲート絶縁膜と半導体薄膜との界面において半導体薄膜内部より高くなるようなフッ素原子の濃度分布を持つ薄膜トランジスタと、粒状結晶半導体薄膜を使用した薄膜トランジスタの二種類の薄膜トランジスタを備え、前記基板上の駆動回路以外の画素部には、粒状結晶半導体薄膜を使用した薄膜トランジスタを備えていることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記画像表示装置が液晶表示装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  9. 前記画像表示装置が有機EL表示装置であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  10. 前記略帯状結晶構造を有する半導体薄膜をチャネルとする薄膜トランジスタを備えた駆動回路の電源電圧が1.0〜6.0Vの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  11. 前記駆動回路の薄膜トランジスタを構成するゲート絶縁膜中の、半導体薄膜との界面から厚さ10ナノメートルの領域におけるフッ素原子の単位体積あたりの濃度が、前記半導体薄膜内部における濃度より高く、かつ、前記半導体薄膜が、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜からなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  12. 前記駆動回路の薄膜トランジスタを構成するゲート絶縁膜の半導体薄膜との界面における界面準位密度がバンドギャップ中央値で7×1011個/cm2/eV以下であり、かつ、前記半導体薄膜が、電気伝導方向と略平行な方向に結晶粒が成長するように結晶化された略帯状結晶薄膜からなることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
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