JP2000243974A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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Abstract
を実現する。 【解決手段】 TFTに利用する絶縁膜、例えばゲート
絶縁膜、保護膜、下地膜、層間絶縁膜等として、ボロン
を0.1〜50atoms %又は1〜50atoms %、望まし
くは0.1〜10atoms %含む窒化珪素膜をスパッタ法
で形成する。その結果、この膜は高い熱伝導性を有する
ため、TFTのオン動作時に発生する熱による劣化を防
ぐことが可能となった。
Description
を結晶化して形成された結晶質半導体膜を利用した半導
体装置の作製方法に関するものであり、特に半導体装置
の信頼性を向上させる方法に関する。本発明の半導体装
置は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TF
T)やMOSトランジスタ等の素子だけでなく、これら
絶縁ゲート型トランジスタで構成された半導体回路を有
する表示装置やイメージセンサ等の電気光学装置をも含
むものである。加えて、本発明の半導体装置は、これら
の表示装置および電気光学装置を搭載した電子機器をも
含むものである。
して半導体回路を構成する技術が急速に進んでいる。そ
のような半導体回路としてはアクティブマトリクス型液
晶表示装置のような電気光学装置が代表的である。
は、同一基板上に画素マトリクス回路とドライバー回路
とを設けたモノシリック型表示装置である。さらにメモ
リ回路やクロック発生回路等のロジック回路を内蔵した
システムオンパネルの開発も進められている。
ライバー回路やロジック回路は高速動作を行う必要があ
るので、活性層として非晶質珪素膜(アモルファスシリ
コン膜)を用いることは不適当である。そのため、現状
では結晶質珪素膜(ポリシリコン膜)を活性層としたT
FTが主流になりつつある。
基板に形成することができるので、アクティブマトリク
ス型表示装置への応用開発が積極的に進められてきた。
ポリシリコン膜を利用したTFTは高移動度が得られる
ので、同一基板上に機能回路を集積させて高精細な画像
表示を実現することが可能とされている。
解像度が高精細になるに従い、画素だけでも100万個
のTFTが必要になってくる。さらに機能回路を付加す
ると、それ以上の数のTFTが必要となり、液晶表示装
置を安定に動作させるためには、個々のTFTの信頼性
を確保して安定に動作させる必要があった。
置において、特に、熱伝導性が悪く保温性がよい基板
(例えばガラス基板)上にTFTを設けた場合、周辺駆
動回路のTFTには大きな電圧及び電流が印加されるた
め、半導体層が発熱してTFTの信頼性を著しく低下さ
せていた。
であり、絶縁表面上に設けられたTFTを駆動させる際
に発生する熱を迅速に拡散して、半導体装置全体を均熱
化させる技術を提供することを課題とする。
めに、本発明は、低温で成膜でき、生産性にも優れたス
パッタ法を用いて熱伝導性の優れた絶縁膜(SiBxN
y:x>0、y>0)を半導体素子または半導体装置の
絶縁膜として用いることを特徴としている。本発明の絶
縁膜(SiBxNy)は、ボロン元素を0.1〜50at
oms %又は1〜50atoms %、望ましくは0.1〜10
atoms %含有しているため高い熱伝導性を有しており、
半導体装置の熱による特性劣化を防止する効果を有して
いる。さらに、本発明の絶縁膜(SiBxNy)はナト
リウム等の可動イオンに対してブロッキング効果を有す
るので、基板等からこれらのイオンが半導体装置中、特
にチャネル形成領域に侵入することを防止する効果も有
している。
表面上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に
ゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に接して、ソース
領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域とドレイン領
域の間に形成されたチャネル形成領域と、を有する半導
体装置において、前記ゲート絶縁膜は、ボロン元素を含
む窒化珪素膜を一層有することを特徴とする半導体装置
である。
接して、ソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領
域とドレイン領域の間に形成されたチャネル形成領域
と、前記チャネル形成領域上にゲート絶縁膜と、前記ゲ
ート絶縁膜上に接してゲート電極と、を有する半導体装
置において、前記ゲート絶縁膜は、ボロン元素を含む窒
化珪素膜を一層有することを特徴とする半導体装置であ
る。
形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された半導体
素子とを備えた半導体装置において、前記絶縁膜はボロ
ン元素を含む窒化珪素膜であることを特徴とする半導体
装置である。
形成された半導体素子と、半導体素子を保護する絶縁膜
とを備えた半導体装置において、前記絶縁膜はボロン元
素を含む窒化珪素膜であることを特徴とする半導体装
置。
ボロン元素の組成比率は0.1〜50atoms %又は1〜
50atoms %、望ましくは0.1〜10atoms %である
ことを特徴としている。
に関する本発明の構成は、不活性ガスを含む雰囲気中に
おいて、一導電型を付与する元素が添加された半導体タ
ーゲットを用いたスパッタリングを行ない、窒化珪素膜
を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の
作製方法である。
含む雰囲気は、アンモニアを含むことを特徴としてい
る。
型を付与する元素とは、ボロン元素であることを特徴と
している。
は、ボロン元素を含むガスと不活性ガスとからなる雰囲
気中において、半導体ターゲットを用いたスパッタリン
グを行ない、ボロン元素を含む窒化珪素膜を形成する工
程を有することを特徴とする半導体装置の作製方法であ
る。
は、アルゴン元素を含むガスであることを特徴としてい
る。
中のボロン元素の含有比率を連続的または段階的に変化
させてスパッタリングを行うことを特徴としている。
は、絶縁表面上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲ
ート電極上にボロン元素を含む窒化珪素膜からなるゲー
ト絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に半導
体薄膜を形成する工程とを有する半導体装置の作製方法
である。
は、絶縁表面上に半導体薄膜を形成する工程と、前記半
導体薄膜上にボロン元素を含む窒化珪素膜からなるゲー
ト絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲー
ト電極を形成する工程とを有する半導体装置の作製方法
である。
明する。ここでは、スパッタ法による絶縁膜(SiBx
Ny)からなるゲート絶縁膜を備えたボトムゲート型T
FTおよびその作製方法について説明する。
としては、ガラス基板、石英基板、結晶性ガラスなどの
絶縁性基板、セラミックス基板、半導体基板、プラスチ
ック基板(ポリエチレンテレフラレート基板)等を用い
ることができる。
て形成した導電材料からなる導電膜をパターニングして
ゲート配線(ゲート電極を含む)102を形成する。ゲ
ート配線102の材料としては、導電性材料または半導
体材料を主成分とする材料、例えばTa(タンタル)、
Mo(モリブデン)、Ti(チタン)、W(タングステ
ン)、クロム(Cr)等の金属材料、これら金属材料と
シリコンとの化合物であるシリサイド、N型又はP型の
導電性を有するポリシリコン等の材料、低抵抗金属材料
Cu(銅)、Al(アルミニウム)等を主成分とする材
料層を少なくとも一層有する構造であれば特に限定され
ることなく用いることができる。
上に窒化珪素膜(SiBxNy)103aをスパッタ法
により形成する。
基本的に、チャンバーと、チャンバー内を真空にする排
気系と、スパッタ用のガスをチャンバーに導入するガス
導入系と、ターゲットやRF電極からなる電極系と、電
極系に接続されたスパッタリング電源とから構成されて
いる。なお、スパッタ用のガスとしては、Ar、He、
Ne、N等の不活性元素から選ばれた一種または複数種
からなるガスを用いる。また、スパッタの条件(スパッ
タ用のガス、ガス流量、成膜圧力、基板の温度、成膜電
力等)は、ターゲットの大きさ、基板の寸法、窒化珪素
膜(SiBxNy)の膜厚、窒化珪素膜(SiBxN
y)の膜質等を考慮して実施者が適宜決定すればよい。
また、RF電力に代えてDC電力を使用することも可能
である。
y)103aの形成方法を特徴の一つとしており、その
形成方法としては以下に示すように2つの方法がある。
またはアンモニア(NH3 )を含む雰囲気中において、
単結晶シリコンにボロン元素を添加したターゲットを用
いたスパッタリング方法である。なお、本発明において
は、ボロン元素が好ましくは1×1017cm-3以上添加
された単結晶または多結晶の半導体ターゲットを用い
る。また、このターゲットのボロン元素含有量を変える
ことで、窒化珪素膜(SiBxNy)中におけるボロン
元素の組成比を変えることができる。また、同時に複数
のターゲット、例えば、ボロン元素を添加したターゲッ
トと、他の一導電型を付与する不純物(例えばガリウム
(Ga))を添加したターゲットとを用いることで、さ
らに複雑な組成比を有する絶縁膜を得ることができる。
ガス(例えばアルゴン:Ar)とボロン元素を含有した
ガス(例えばジボラン:B2 H6 )を用いた雰囲気中に
おいて、単結晶シリコンからなるターゲットを用いたス
パッタリング方法である。また、ボロン元素を含有した
ガス量を変えることで、窒化珪素を主成分とする絶縁膜
(SiBxNy)の組成比を変えることができる。ま
た、雰囲気中のボロン元素含有比率を連続的または段階
的に変化させて、ボロン元素の濃度勾配を膜中に持たせ
る構成としてもよい。
を用いることによって、膜中にボロン元素を0.1〜5
0atoms %又は1〜50atoms %、望ましくは0.1〜
10atoms %含有し、高い熱伝導性を有する窒化珪素膜
(SiBxNy)103aを形成することができる。こ
の窒化珪素膜(SiBxNy)103aは、ボロン元素
を含んでいるため、従来の窒化珪素膜(SiN)と比較
して、高い熱伝導性を有している。勿論、この窒化珪素
膜(SiBxNy)は、十分な絶縁性を有していること
は言うまでもない。特に、窒化珪素膜(SiBxNy)
をゲート電極に接して形成すると、TFTを駆動させる
際に発生する熱を迅速に拡散しやすいため、半導体装置
全体を均熱化させることを効果的に行うことができる。
104を順次大気開放しないで積層形成した。(図1
(B))こうすることにより、界面の汚染を防ぐことが
できる。ここでは、絶縁膜103aと絶縁膜103bと
の二層の絶縁膜をゲート絶縁膜として採用しているが、
単層または三層以上の積層構造としてもよい。
む非晶質半導体膜、例えば非晶質珪素膜、微結晶を有す
る非晶質半導体膜、微結晶珪素膜、非晶質ゲルマニウム
膜、Six Ge1-x (0<X<1)で示される非晶質シ
リコンゲルマニウム膜またはこれらの積層膜を10〜8
0nm、より好ましくは15〜60nmの膜厚範囲で用
いることができる。絶縁膜103b及び非晶質半導体膜
104の形成手段としては熱CVD法、プラズマCVD
法、減圧熱CVD法、蒸着法、スパッタ法等の形成方法
を用いることができる。
理を行い、結晶質半導体膜105を形成する。(図1
(C))結晶化処理としては、公知の如何なる手段、例
えば熱結晶化処理、赤外光または紫外光の照射による結
晶化処理(以下レーザー結晶化と呼ぶ)、触媒元素を用
いた熱結晶化処理等、またはこれらの結晶化処理を組み
合わせた処理を用いることができる。
活性層として利用して、ボトムゲート型TFTを作製す
る。なお、ここでは、結晶質半導体膜105を活性層と
して利用したが、結晶化を行わずに非晶質半導体膜を活
性層として利用して、ボトムゲート型TFTを作製して
もよい。また、以降の工程は、公知の作製方法に従い作
製すればよいので詳細な説明は省略する。
0atoms %又は1〜50atoms %、望ましくは0.1〜
10atoms %含有し、高い熱伝導性を有する絶縁膜(S
iBxNy)をボトムゲート型TFTのゲート絶縁膜の
一層として用いた例を示したが、絶縁膜であれば特に限
定されず、例えば、下地膜、層間絶縁膜、マスク絶縁
膜、チャネル保護膜、保護膜等に用いることができる。
加えて、トップゲート型TFTに利用される絶縁膜、例
えば、下地膜、ゲート絶縁膜、マスク絶縁膜、層間絶縁
膜、保護膜等に用いることも可能である。また、順スタ
ガ型TFTに利用される絶縁膜にも適用することが可能
である。このように、本発明はTFT構造に関係なく適
用することができる。
0atoms %又は1〜50atoms %、望ましくは0.1〜
10atoms %含有し、高い熱伝導性を有する窒化珪素膜
(SiBxNy)を絶縁膜として利用した半導体装置
は、TFTを駆動させる際に発生する熱を迅速に拡散し
て、半導体装置全体を均熱化させることができるため、
従来と比較して高い信頼性を備えることができる。
れらの実施例に限定されないことは勿論である。
本発明の実施例を詳細に説明する。
ニング1737;歪点667℃)を用意した。次いで、
基板101上に積層構造(簡略化のため図示しない)の
ゲート配線(ゲート電極を含む)102を形成した。本
実施例では、スパッタ法を用いて窒化タンタル膜(膜厚
50nm)とタンタル膜(膜厚250nm)を積層形成
し、公知のパターニング技術であるフォトリソグラフィ
ー法を用いて積層構造を有するゲート配線(ゲート電極
を含む)102を形成した。
1000nm、好ましくは10〜100nmであるボロン元
素を含む窒化珪素膜(SiBxNy)103aを形成す
る。(図1(A))本実施例では、窒素(N2 )または
アンモニア(NH3 )を含む雰囲気中において、ボロン
元素が添加された単結晶シリコンのターゲットを用いた
スパッタリングを行い、膜厚50nmの窒化珪素膜(Si
BxNy)を形成した。また、アルゴンとジボラン(B
2 H6 )を用いた雰囲気中において、単結晶シリコンか
らなるターゲットを用いたスパッタリング方法を用いて
窒化珪素膜(SiBxNy)を形成してもよい。こうし
て得られた窒化珪素膜(SiBxNy)は、ボロン元素
を0.1〜50atoms %又は1〜50atoms %、望まし
くは0.1〜10atoms %含有しているため高い熱伝導
性を有しており、半導体装置の熱による特性劣化を防止
する効果を有している。さらに、この窒化珪素膜はナト
リウム等の可動イオンに対してブロッキング効果を有す
るので、基板等からこれらのイオンが半導体装置中、特
にチャネル形成領域に侵入することを防止する効果も有
している。
104を順次大気開放しないで積層形成した。(図1
(B))本実施例では酸化珪素膜103b(膜厚125
nm)をプラズマCVD法により積層形成し、積層構造
のゲート絶縁膜とした。本実施例では二層の絶縁膜をゲ
ート絶縁膜として採用しているが、単層または三層以上
の積層構造としてもよい。また、本実施例ではゲート絶
縁膜上に非晶質半導体膜104として、膜厚54nmの
非晶質珪素膜(アモルファスシリコン膜)をプラズマC
VD法により形成した。なお、いずれの層の界面にも大
気からの汚染物質が付着しないようにするため順次大気
開放せずに積層形成した。その後、半導体膜の結晶化を
妨げる非晶質珪素膜中の水素濃度を低減するための加熱
処理(500℃、1時間)を行った。
非晶質半導体膜104に対して赤外光または紫外光の照
射による結晶化(レーザー結晶化)を行い結晶質半導体
膜(結晶を含む半導体膜)105を形成した。(図1
(C))結晶化技術として紫外光を用いる場合はエキシ
マレーザー光または紫外光ランプから発生する強光を用
いればよく、赤外光を用いる場合は赤外線レーザー光ま
たは赤外線ランプから発生する強光を用いればよい。本
実施例ではKrFエキシマレーザー光を線状にビーム形
成して照射した。なお、照射条件としては、パルス周波
数が30Hz、オーバーラップ率は96%、レーザーエ
ネルギー密度は100〜500mJ/cm2であり本実施例で
は360mJ/cm2とした。なお、レーザー結晶化の条件
(レーザー光の波長、オーバーラップ率、照射強度、パ
ルス幅、繰り返し周波数、照射時間等)は、非晶質半導
体膜104の膜厚、基板温度等を考慮して実施者が適宜
決定すればよい。なお、レーザー結晶化の条件によって
は、初期半導体膜が溶融状態を経過して結晶化する場合
や、初期半導体膜が溶融せずに固相状態、もしくは固相
と液相の中間状態で結晶化する場合がある。この工程に
より非晶質半導体膜104は結晶化され、結晶質半導体
膜105に変化する。本実施例において結晶質半導体膜
とは多結晶珪素膜(ポリシリコン膜)である。
05上にチャネル形成領域を保護する絶縁膜(後にチャ
ネル保護膜となる)106を形成した。本実施例では酸
化珪素膜(膜厚200nm)を形成した。次いで、裏面
からの露光を用いたパターニング(レジスト膜の成膜、
露光、現像)によって、絶縁膜106に接してレジスト
マスク107を形成した。(図1(D))裏面からの露
光によるレジストマスクの形成はマスクを必要としない
ため、製造マスク数を低減することができる。図示した
ようにレジストマスクの大きさは光の回り込みによっ
て、わずかにゲート配線の幅より小さくなった。
用いて絶縁膜106をエッチングして、チャネル保護膜
108を形成した後、レジストマスク107を除去し
た。(図1(E))この工程により、チャネル保護膜1
08と接する領域以外の結晶質珪素膜の表面を露呈させ
た。このチャネル保護膜108は、後のドーピング工程
でチャネル形成領域となる領域にドーパントが添加され
ることを防ぐ役目を果たす。また、本実施例ではチャネ
ル保護膜108として酸化珪素膜を用いたが、酸化珪素
膜に代えて本発明のボロン元素を含む窒化珪素膜(Si
BxNy)を用いて半導体装置の熱による特性劣化を防
止する構成としてもよい。
グによってnチャネル型TFTの一部またはpチャネル
型TFTを覆うレジストマスク109を形成し、表面が
露呈された結晶質半導体膜にn型を付与する不純物元素
を添加する工程を行ない、第1の不純物領域(n+ 領
域)110aを形成した。(図2(A))本実施例で
は、n型の導電性を付与する不純物としてリン元素を用
いた。ドーピングガスとして水素で1〜10%(本実施
例では5%)に希釈したフォスフィン(PH3 )を用
い、ドーズ量5×1014atoms /cm2 、加速電圧は1
0kVとした。また、上記レジストマスク109のパタ
ーンを実施者が適宜設定することによりn+ 型領域の幅
が決定され、所望の幅を有するn- 型領域、及びチャネ
ル形成領域を得ることが比較的容易にできる。
後、LDD領域を形成するための絶縁膜111aを形成
した。(図2(B))本実施例では、絶縁膜111aと
して、酸化珪素膜(膜厚50nm)をプラズマCVD法
により形成した。また、本実施例では絶縁膜111aと
して酸化珪素膜を用いたが、酸化珪素膜に代えて本発明
のボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxNy)を用い
て半導体装置の熱による特性劣化を防止する構成として
もよい。
た結晶質半導体膜にn型を付与する不純物元素を添加す
る工程を行ない、第2の不純物領域(n- 領域)112
を形成した。(図2(C))ただし、絶縁膜111aを
介してその下の結晶質半導体膜に不純物を添加するため
に、絶縁膜111aの膜厚を考慮に入れ、適宜ドーピン
グ条件を設定することが重要である。本実施例ではドー
ピングガスとして水素で1〜10%(本実施例では5
%)に希釈したフォスフィンを用い、ドーズ量3×10
13atoms /cm2 、加速電圧は60kVとした。この絶
縁膜111aを介して不純物元素を添加することにより
所望の濃度(SIMS分析で1×1018〜1×1019at
oms /cm3 )の不純物領域を形成することができた。
また、こうして形成される第2の不純物領域112はL
DD領域として機能する。なお、この時、さらに不純物
が添加されて第1の不純物領域110bが形成され、チ
ャネル保護膜の直下には真性な結晶質半導体領域が残っ
た。ただし、図示しないが実際には多少チャネル保護膜
の内側に回り込んで不純物元素が添加される。
型TFTを覆うレジストマスク114を形成し、結晶質
半導体膜にp型を付与する不純物元素を添加する工程を
行ない、第3の不純物領域(p+ 領域)113を形成し
た。(図2(D))本実施例ではp型を付与する不純物
元素としてB(ボロン元素)を用いた。ドーピングガス
には水素で1〜10%に希釈されたジボラン(B
2 H6 )を用い、ドーズ量4×1015atoms /cm2 、
加速電圧は30kVとした。
レーザーアニールまたは熱アニールによる不純物の活性
化処理を行なった後、水素雰囲気中で熱処理(350
℃、1時間)を行い、全体を水素化した。その後、公知
のパターニング技術により所望の形状を有する活性層を
形成した。(図3(A))この時、活性層を覆う絶縁膜
111aもパターニングされて絶縁膜111bが形成さ
れた。
ソース領域115、ドレイン領域116、低濃度不純物
領域117、118、チャネル形成領域119が形成さ
れ、pチャネル型TFTのソース領域121、ドレイン
領域122、チャネル形成領域120が形成された。
ル型TFTを覆って、プラズマCVD法により膜厚10
0nmの酸化珪素膜と、TEOSと酸素(O2 )を原料
ガスに用いた膜厚940nmの酸化珪素膜との積層構造
の層間絶縁膜123を形成した。(図3(B))また、
本実施例では層間絶縁膜123として酸化珪素膜を用い
たが、酸化珪素膜に代えて本発明のボロン元素を含む窒
化珪素膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の熱によ
る特性劣化を防止する構成としてもよい。
ス配線124、126、ドレイン配線125、127を
形成して、図3(C)に示す状態を得た。最後に水素雰
囲気中で熱処理を行い、全体を水素化してnチャネル型
TFT及びpチャネル型TFTが完成した。
更し非晶質半導体膜のパターニング後に結晶化処理を行
ってもよい。また、本実施例の不純物の添加工程の順序
に限定されず、実施者は適宜、不純物の添加工程の順序
を変更して不純物領域を形成すればよい。
によって非晶質珪素膜を結晶化させたが、本実施例で
は、実施例1と異なる方法で非晶質半導体膜の結晶化を
行う例を示す。以下、図4〜6を用いて本実施例を説明
する。
ゲート電極102、ゲート絶縁膜103a、103bを
形成した。(図4(A))ここまでの工程は実施例1と
同一であるため、符号は図1と同じものを用いた。な
お、ゲート絶縁膜103aは、ボロン元素を含む窒化珪
素膜(SiBxNy)である。
4aを形成した。次に、酸素雰囲気中においてUV光を
照射することにより非晶質珪素膜104aの表面に図示
しない極薄い酸化膜を形成する。この酸化膜は後に塗布
されるニッケルを含んだ溶液の濡れ性を向上させる機能
を有する。
膜104a表面に塗布する。ニッケル含有量(重量換
算)は0.1〜50ppm、より好ましくは1ppm〜
30ppmとすればよい。これは、非晶質珪素膜104
a中のニッケル濃度を1015〜1019atoms/cm3 のオー
ダとするためである。1015atoms/cm3 以下であるとニ
ッケルの触媒作用を得られることができない。1019at
oms/cm3 程度の濃度であれば、ゲッタリングを実施しな
い場合でも動作可能なTFTを作製可能であり、ゲッタ
リング工程を効率良く行うためでもある。なお、上記の
ニッケルの濃度はSIMSによる測定値の最大値で定義
される。
するニッケル酢酸塩溶液を塗布した。そして、スピンコ
ーターにより基板101を回転して、余分なニッケル酢
酸塩溶液を吹き飛ばして除去し、非晶質珪素膜104a
の表面に極薄いニッケル含有層205を形成する。(図
4(B))
気中で温度550℃、4時間加熱して、非晶質珪素膜1
04aを結晶化した。この結晶化工程により結晶質珪素
膜204bが得られた。この結晶成長はニッケルを添加
した非晶質珪素膜104a表面から基板101の方(縦
方向)へ進行するため、本明細書では縦成長と呼ぶこと
にする(図4(C))。なお、本実施例では全面にニッ
ケル含有層を形成する構成としたが、レジスト等を用い
選択的にニッケル含有層を形成して基板表面と平行な方
向(横方向)へ結晶化を進行させる構成としてもよい。
多結晶シリコン膜が形成されるが、異なる条件で微結晶
状態のシリコン膜を形成することができる。
0〜700℃、より好ましくは550〜650℃の温度
で行うことができる。この時、加熱温度の上限は耐熱性
を考慮して、使用するガラス基板101のガラス歪点よ
り低くすることが必要である。ガラス歪点を超えるとガ
ラス基板の反り、縮み等が顕在化してしまう。また、加
熱時間は1〜12時間程度とすればよい。この加熱処理
はファーネスアニール(電熱炉内での加熱処理)によっ
て行われる。なお、ランプアニール等の加熱手段を用い
ることも可能である。
してレーザー光の照射を行い、結晶性の改善された結晶
質珪素膜204cを得る。本実施例では、パルス発振型
のKrFエキシマレーザー(波長248nm)を用いた
(図4(D))。なお、レ─ザー光の照射前に、溶液の
濡れ性を向上させるために形成された極薄い酸化膜を除
去してもよい。
外線領域)のXeClエキシマレーザーや、長波長のY
AGレーザー等を用いる。本実施例で用いたエキシマレ
ーザーは紫外光を発振するので、被照射領域において瞬
間的に溶融固化が繰り返される。そのため、エキシマレ
ーザー光を照射することにより、一種の非平衡状態が形
成され、ニッケルが非常に動きやすい状態となる。
れる結晶質珪素膜204bは非晶質成分が不規則に残存
する。しかし、図4(D)に示すレーザー光の照射によ
ってそのような非晶質成分を完全に結晶化することがで
きるので、結晶質珪素膜204cの結晶性は大幅に改善
されている。
とは可能であるが、レーザー照射することによって、結
晶性の改善の他に、後のゲッタリング工程の効率を向上
させるという効果が得られる。レーザー照射後では、結
晶性珪素膜204c中の残留ニッケル濃度のSIMSの
最高値は、1×1019〜2×1019atoms/cm3 程度であ
る。
残存する触媒元素を除去または低減するゲッタリング技
術(特開平10-270363 号公報)を用いてもよい。なお、
同公報には、リン元素を全面または選択的に添加した後
に加熱処理(300〜700℃、1〜12時間)を行う
技術が記載されている。また、高温の硫酸を用いた液相
による方法やハロゲン元素を含む気相による方法やボロ
ン元素を添加して加熱する方法を用いる方法を用いても
よい。
程と同様に結晶質半導体204c上に膜厚200nmの
チャネル形成領域を保護する絶縁膜(後にチャネル保護
膜となる)206を形成した。また、本実施例では絶縁
膜206として酸化珪素膜を用いたが、酸化珪素膜に代
えて本発明のボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxN
y)を用いて半導体装置の熱による特性劣化を防止する
構成としてもよい。次いで、裏面からの露光を用いたパ
ターニングによって、絶縁膜206に接してレジストマ
スク207を形成した。(図4(E))
用いて絶縁膜206をエッチングして、チャネル保護膜
208を形成した後、レジストマスク207を除去し
た。(図4(F))
グによってnチャネル型TFTの一部またはpチャネル
型TFTを覆うレジストマスク209を形成し、表面が
露呈された結晶質半導体膜にn型を付与する不純物元素
(リン)を添加する工程を行ない、第1の不純物領域
(n+ 領域)210aを形成した。(図5(A))本実
施例では、ドーピングガスとして水素で1〜10%(本
実施例では5%)に希釈したフォスフィン(PH3 )を
用い、ドーズ量5×1014atoms /cm2 、加速電圧は
10kVとした。
後、LDD領域を形成するための制御絶縁膜(本実施例
では、膜厚50nmの酸化珪素膜)211aを形成し
た。(図5(B))本実施例では制御絶縁膜211aと
して酸化珪素膜を用いたが、酸化珪素膜に代えて本発明
のボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxNy)を用い
て半導体装置の熱による特性劣化を防止する構成として
もよい。
られた結晶質半導体膜にn型を付与する不純物元素を添
加する工程を行ない、第2の不純物領域(n- 領域)2
12を形成した。(図5(C))本実施例ではドーピン
グガスとして水素で1〜10%(本実施例では5%)に
希釈したフォスフィンを用い、ドーズ量3×1013atom
s /cm2 、加速電圧は60kVとした。この制御絶縁
膜211aを介して不純物元素を添加することにより所
望の濃度(SIMS分析で1×1018〜1×1019atom
s /cm3 )の不純物領域を形成することができた。ま
た、こうして形成される第2の不純物領域212はLD
D領域として機能する。なお、この時、さらに不純物が
添加されて第1の不純物領域210bが形成され、チャ
ネル保護膜の直下には真性な結晶質半導体領域が残っ
た。
型TFTを覆うレジストマスク214を形成し、結晶質
半導体膜にp型を付与する不純物元素を添加する工程を
行ない、第3の不純物領域(p+ 領域)213を形成し
た。(図5(D))本実施例ではドーピングガスには水
素で1〜10%に希釈されたジボラン(B2 H6 )を用
い、ドーズ量4×1015atoms /cm2 、加速電圧は3
0kVとした。
て、300〜700℃、1〜12時間の加熱処理を行な
い、ニッケル濃度を低減する技術(特開平8-330602号公
報)を本実施例に適用した。本実施例では600℃、8
時間の加熱処理を行ない、LDD領域およびチャネル形
成領域の内部に残存するニッケルを高濃度不純物領域
(ソース領域及びドレイン領域)の方に移動させる。
(図6(A))こうしてニッケル濃度が低減されたチャ
ネル形成領域(SIMS分析で1×1018atoms /cm
3 以下、好ましくは1×1016atoms /cm3 以下)が
得られる。この加熱処理による触媒元素の低減と同時
に、ドーピング時の結晶性の損傷の回復、熱アニールに
よる不純物の活性化処理が行なわれる。加えてファーネ
スアニール、レーザーアニールまたはランプアニールを
行ってもよい。その後、水素雰囲気中で熱処理(350
℃、1時間)を行い、全体を水素化した。
望の形状を有する活性層を形成した。(図6(B))こ
の時、活性層を覆う絶縁膜211aもパターニングされ
て絶縁膜211bが形成された。
ソース領域215、ドレイン領域216、低濃度不純物
領域217、218、チャネル形成領域219が形成さ
れ、pチャネル型TFTのソース領域221、ドレイン
領域222、チャネル形成領域220が形成された。
ル型TFTを覆って、プラズマCVD法により膜厚10
0nmの酸化珪素膜と、TEOSと酸素(O2 )を原料
ガスに用いた膜厚940nmの酸化珪素膜との積層構造
の層間絶縁膜223を形成した。(図6(C))本実施
例では層間絶縁膜223として酸化珪素膜を用いたが、
酸化珪素膜に代えて本発明のボロン元素を含む窒化珪素
膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の熱による特性
劣化を防止する構成としてもよい。
ス配線224、226、ドレイン配線225、227を
形成して、図6(D)に示す状態を得た。最後に水素雰
囲気中で熱処理を行い、全体を水素化してnチャネル型
TFT及びpチャネル型TFTが完成した。
2の作製工程を用いたnチャネル型TFT及びpチャネ
ル型TFTを備えた半導体装置について、図7(A)〜
(C)及び図8(A)、(B)を用いてその構造の一例
を説明する。
基板上に周辺駆動回路部と画素マトリクス回路部とを備
えている。本実施例では図示を容易にするため、周辺駆
動回路部の一部を構成するCMOS回路を図7に示し、
画素マトリクス回路部の一部を構成する画素TFT(N
チャネル型TFT)を図8に示した。なお、実施例1及
び2の作製工程に加え、0.2〜0.4μmのパッシベ
ーション膜(保護膜)319を形成した。パッシベーシ
ョン膜319としては窒素珪素膜、例えばボロン元素を
含む窒化珪素膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の
熱による特性劣化を防止する構成とすることが好まし
い。
とも呼ばれ、半導体回路を構成する基本回路である。こ
のようなインバータ回路を組み合わせたりすることでN
AND回路、NOR回路のような基本論理回路を構成し
たり、さらに複雑なロジック回路をも構成することがで
きる。
る図であり、図7(A)において、点線A−A’で切断
した部分が、図7(B)のCMOS回路の断面構造に相
当する。また、図7(C)は、図7(A)及び図7
(B)に対応するインバータ回路の回路図である。
膜トランジスタ)も基板301上に形成されている。C
MOS回路のPチャネル型TFTの場合には、ゲート電
極302が形成され、その上にボロン元素を含む窒化珪
素膜(SiBxNy)からなる第1絶縁膜303、酸化
珪素からなる第2絶縁膜304が設けられている。第2
絶縁膜上には、活性層としてp+ 領域312(ドレイン
領域)、315(ソース領域)とチャネル形成領域31
4とが形成される。上記実施例1及び2では工程数を低
減するため、Pチャネル型TFTに前記高濃度不純物領
域と前記チャネル形成領域の間に低濃度不純物領域(L
DD領域)を設けていないが、作製してもよい。チャネ
ル形成領域314は絶縁膜313で保護される。なお、
p+ 領域312、315は活性層と同一パターニング形
状を有する絶縁膜(制御絶縁膜)308で保護される。
絶縁膜308の上を覆う第1の層間絶縁膜317にコン
タクトホールが形成され、p+ 領域312、315に配
線318、320が接続され、さらにその上にパッシベ
ーション膜319が形成される。簡略化のため図示しな
いがさらにその上に第2の層間絶縁膜が形成され、配線
320に引き出し配線が接続されて、その上を覆って第
3の層間絶縁膜が形成される。
してn+ 領域(ソース領域)305、n+ 領域311
(ドレイン領域)と、チャネル形成領域309と、前記
n+ 型領域とチャネル形成領域の間にn- 型領域30
6、310が形成される。なお、ドレイン領域に接する
n- 型領域310はn- 型領域306より幅を大きく形
成して信頼性を向上させた。絶縁膜308の上を覆う第
1の層間絶縁膜317にコンタクトホールが形成され、
n+ 型領域305、311には配線316、318が形
成され、さらにその上にパッシベーション膜319が形
成される。簡略化のため図示しないがさらにその上に第
2の層間絶縁膜が形成され、配線320に引き出し配線
が接続されて、その上を覆って第3の層間絶縁膜が形成
される。なお、活性層以外の部分は、上記Pチャネル型
TFTと概略同一構造であり簡略化のため説明を省略す
る。307は313と同じ機能を有する絶縁膜である。
相当する図であり、図8(A)において、点線A−A’
で切断した部分が、図8(B)の画素マトリクス回路の
断面構造に相当する。
ル型TFTについては、基本的に、CMOS回路のNチ
ャネル型TFTと同一構造である。基板上401にゲー
ト電極403が形成され、その上にボロン元素を含む窒
化珪素膜(SiBxNy)からなる第1絶縁膜402、
酸化珪素からなる第2絶縁膜404が設けられている。
第2絶縁膜上には、活性層としてn+ 領域405、40
9、414と、チャネル形成領域407、411と、前
記n+ 型領域とチャネル形成領域の間にn- 型領域40
6、413が形成される。また、チャネル形成領域40
7、411は絶縁膜408、412で保護される。な
お、n- 型領域及びn+ 領域は活性層と同一パターニン
グ形状を有する絶縁膜(制御絶縁膜)410で保護され
る。絶縁膜410の上を覆う第1の層間絶縁膜419に
コンタクトホールが形成され、n+領域405に配線4
16が接続され、n+ 領域414に配線417が接続さ
れ、さらにその上にパッシベーション膜418が形成さ
れる。そして、その上に第2の層間絶縁膜420が形成
される。さらに、その上に第3の層間絶縁膜422が形
成され、ITO、SnO2 等の透明導電膜からなる画素
電極423が接続される。また、421は画素電極42
3と隣接する画素電極である。
1絶縁膜及び第2絶縁膜を誘電体として、容量配線41
5と、n+ 領域414とで形成されている。
作製したが特に限定されない。例えば、画素電極の材料
として反射性を有する金属材料を用い、画素電極のパタ
ーニングの変更、または幾つかの工程の追加/削除を適
宜行えば反射型のLCDを作製することが可能である。
の画素TFTのゲート配線をダブルゲート構造としてい
るが、オフ電流のバラツキを低減するために、トリプル
ゲート構造等のマルチゲート構造としても構わない。ま
た、開口率を向上させるためにシングルゲート構造とし
てもよい。
よりばらつきの少ない電気特性を示す。また、本実施例
を実施例1、実施例2と組み合わせることは可能であ
る。
より説明する。実施例1及び2においては、ボトムゲー
ト型TFTのゲート絶縁膜の一層として、ボロン元素を
含む窒化珪素膜(SiBxNy)を用いた例を示した
が、本実施例では、トップゲート型TFTの下地膜の一
層として、ボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxN
y)を用いた例を示す。
ル型TFTを同一基板上に作製し、CMOS回路の基本
構成であるインバータ回路を形成する例について説明す
る。
板、セラミックス基板などを用いることができる。ま
た、酸化シリコン膜や窒化シリコン膜などの絶縁膜を表
面に形成したシリコン基板やステンレスに代表される金
属基板を用いても良い。勿論、石英基板を用いることも
可能である。
主表面には、ボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxN
y)から成る下地膜502と、窒化酸化珪素膜から成る
下地膜503が形成される。本実施例では、アルゴン
(Ar)とジボラン(B2 H6)を含む雰囲気中におい
て、単結晶シリコンからなるターゲットを用いたスパッ
タリングにより窒化珪素膜(SiBxNy)502を形
成した。また、窒素(N 2 )またはアンモニア(N
H3 )を含む雰囲気中において、ボロン元素が添加され
た単結晶シリコンのターゲットを用いたスパッタリング
方法を用いて、窒化珪素膜(SiBxNy)を形成して
もよい。こうして得られた窒化珪素膜(SiBxNy)
502は、ボロン元素を0.1〜50atoms %又は1〜
50atoms %、望ましくは0.1〜10atoms %含有し
ているため高い熱伝導性を有しており、半導体装置の熱
による特性劣化を防止する効果を有している。下地膜5
03はプラズマCVD法やスパッタ法で形成すれば良
く、基板501からTFTに有害な不純物が半導体層へ
拡散することを防ぐために設けるものである。従って、
ボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxNy)からなる
下地膜502を20〜100nm、代表的には50nm
の厚さに形成し、さらに窒化酸化珪素膜ならなる下地膜
503を50〜500nm、代表的には150〜200
nmの厚さに積層形成すれば良かった。
膜(SiBxNy)からなる下地膜502、または、窒
化酸化珪素膜ならなる下地膜503のどちらか一方のみ
で形成しても良いが、TFTの信頼性を考慮すると2層
構造とすることが最も望ましかった。
は、プラズマCVD法、減圧CVD法、スパッタ法など
の成膜法で形成される非晶質半導体を、レーザー結晶化
法や熱処理による固相成長法で結晶化された、結晶質半
導体を用いることが望ましい。また、前記成膜法で形成
される微結晶半導体を適用することも可能である。ここ
で適用できる半導体材料は、シリコン(Si)、ゲルマ
ニウム(Ge)、またシリコンゲルマニウム合金、炭化
シリコンがあり、その他にガリウム砒素などの化合物半
導体材料を用いることもできる。
50nmの厚さとして形成されるものである。プラズマ
CVD法で作製される非晶質半導体膜には10〜40at
om%の割合で膜中に水素が含まれているが、結晶化の工
程に先立って400〜500℃の熱処理の工程を行い水
素を膜中から脱離させて含有水素量を5atom%以下とし
ておくことが望ましい。また、非晶質シリコン膜をスパ
ッタ法や蒸着法などの他の作製方法で形成しても良い
が、膜中に含まれる酸素、窒素などの不純物元素を十分
低減させておくことが望ましい。
膜法で形成可能であるので、下地膜503と、半導体層
を連続形成すると良い。それぞれの膜が形成された後、
その表面が大気雰囲気に触れないことにより、その表面
の汚染を防ぐことができる。その結果、TFTの特性バ
ラツキを発生させる要因の一つをなくすことができた。
のレーザー結晶化技術または熱結晶化の技術を用いれば
良い。また、触媒元素を用いた熱結晶化の技術により結
晶質半導体膜を形成すると優れたTFT特性を得ること
ができる。
1のフォトマスクを使用して、公知のパターニング法に
よりレジストマスクを形成し、ドライエッチング法によ
り島状の半導体層504、505を形成した。
面に、酸化シリコンまたは窒化シリコンを主成分とする
ゲート絶縁膜506を形成する。また、ゲート絶縁膜5
06としてボロン元素を含む窒化珪素膜(SiBxN
y)を用いて半導体装置の熱による特性劣化を防止する
構成としてもよい。ゲート絶縁膜506は、プラズマC
VD法やスパッタ法で形成し、その厚さを10〜200
nm、好ましくは50〜150nmとして形成すれば良
い。
の導電層507と、第3の導電層508とを形成した。
第1の導電層507は、Ta、Ti、Mo、Wから選ば
れた元素を主成分とする導電性材料を用いる。そして、
第1の導電層507の厚さは5〜50nm、好ましくは
10〜25nmで形成すれば良い。
の厚さは重要であった。これは、後に実施される第1の
不純物添加の工程において、n型を付与する不純物をゲ
ート絶縁膜506と第1の導電層507を通過させて、
半導体層504、505に添加するためであった。実際
には、ゲート絶縁膜506と第1の導電層507の厚さ
を考慮して、第1の不純物添加の工程の条件が決定され
た。ここで、ゲート絶縁膜506や第1の導電層507
の厚さが予め決められた値よりも10%以上変動する
と、添加される不純物濃度が減少してしまうためであっ
た。
成分とする導電性材料を用いる。例えば、Alを用いる
場合には、Ti、Si、Scから選ばれた元素が0.1
〜5atom% 添加されたAl合金を用いても良い。第2の
導電層は100〜1000nm、好ましくは200〜4
00nmで形成すれば良い。これは、ゲート配線または
ゲートバスラインの配線抵抗を下げるための配線材料と
して形成されるものである。(図9(A))
絶縁膜506上に、ゲート電極と同じ材料から形成さ
れ、ゲート電極に接続する配線であり、ゲート電極に接
続する構成においてゲートバスラインもゲート配線の一
部であると見なす。
トマスクを形成し、第3の導電層の不要な部分を除去し
て、ゲートバスラインの一部を形成した(図9(B)の
509)。第3の導電層がAlである場合、リン酸溶液
によるウエットエッチング法により、下地にある第1の
導電層と選択性良く除去することができた。
体層504と、半導体層505のチャネル形成領域を覆
うレジストマスク510、511を形成した。このと
き、配線を形成する領域にもレジストマスク512を形
成しておいても良い。
を添加する工程を行った。結晶質半導体材料に対してn
型を付与する不純物元素としては、リン(P)、砒素
(As)、アンチモン(Sb)などが知られているが、
ここでは、リンを用い、フォスフィン(PH3 )を用い
たイオンドープ法で行った。この工程では、ゲート絶縁
膜506と第1の導電膜507を通してその下の半導体
層にリンを添加するために、加速電圧は80keVと高
めに設定した。半導体層に添加されるリンの濃度は、1
×1016〜1×1019atoms/cm3 の範囲にするのが好ま
しく、ここでは1×1018atoms/cm3 とした。そして、
半導体層にリンが添加された領域513、514が形成
された。ここで形成されたリンが添加された領域の一部
は、LDD領域として機能する第2の不純物領域とされ
るものである。( 図9(B))
512を除去して、第3の導電層515を全面に形成し
た。第3の導電層515は第1の導電層507と同じ材
料で形成されても良く、Ta、Ti、Mo、Wから選ば
れた元素を主成分とする導電性材料を用いる。そして、
第2の導電層515の厚さは100〜1000nm、好
ましくは200〜500nmで形成しておけば良い。
(図9(C))
マスク516、517、518、519を形成した。第
4のフォトマスクは、pチャネル型TFTのゲート電極
と、ゲート配線、ゲートバスラインを形成するためのも
のであった。nチャネル型TFTのゲート電極は後の工
程で形成するため、第1の導電層の一部522と第3の
導電層の一部523が半導体層505上で残るようにレ
ジストマスク517を形成した。
チング法により不要な部分を除去した。そして、ゲート
電極520、521と、ゲート配線524、525と、
ゲートバスライン526、527が形成された。
が第1の導電層526と第3の導電層527とで覆われ
たクラッド型の構造として形成された。第2の導電層は
AlやCuを主成分とした低抵抗材料であり、配線抵抗
を下げることができた。
518、519をそのまま残して、pチャネル型TFT
が形成される半導体層504の一部に、p型を付与する
第3の不純物元素を添加するの工程を行った。p型を付
与する不純物元素としては、ボロン(B)、ガリウム
(Ga)等が知られているが、ここではボロン元素をそ
の不純物元素として、ジボラン(B2 H6 )を用いてイ
オンドープ法で添加した。ここでも加速電圧を80ke
Vとして、2×1020atoms/cm3 の濃度にボロン元素を
添加した。そして、図9(D)に示すようにボロン元素
が高濃度に添加された第3の不純物領域552、553
が形成された。
除去した後、新たに第5のフォトマスクによりレジスト
マスク528、529、530を形成した。第5のフォ
トマスクはnチャネル型TFTのゲート電極を形成する
ためのものであり、ドライエッチング法によりゲート電
極531、532が形成された。このときゲート電極5
31、532は第2の不純物領域513、514の一部
と重なるように形成された。(図9(E))
530を完全に除去した後、レジストマスク533、5
34、535を形成した。レジストマスク534はnチ
ャネル型TFTのゲート電極531、532と、第2の
不純物領域の一部を覆う形で形成されるものであった。
レジストマスク534は、LDD領域のオフセット量を
決めるものであった。
を添加する工程を行った。そして、ソース領域となる第
1の不純物領域537とドレイン領域となる第1の不純
物領域536が形成された。ここでは、フォスフィンを
用いたイオンドープ法で行った。この工程でも、ゲート
絶縁膜506を通してその下の半導体層にリンを添加す
るために、加速電圧は80keVと高めに設定した。こ
の領域のリンの濃度はn型を付与する第1の不純物元素
を添加する工程と比較して高濃度であり、1×1019〜
1×1021atoms/cm3 とするのが好ましく、ここでは1
×1020atoms/cm3 とした。(図10(A))
520、521、531、532、ゲート配線524、
525、ゲートバスライン526、527の表面に第1
の層間絶縁膜538、550を形成した。第1の層間絶
縁膜550は窒化シリコン膜であり、50nmの厚さで
形成された。また第1の層間絶縁膜538は酸化シリコ
ン膜であり、950nmの厚さに形成された。また、第
1の層間絶縁膜550としてボロン元素を含む窒化珪素
膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の熱による特性
劣化を防止する構成としてもよい。
第1の層間絶縁膜550は次の熱処理の工程を行うため
に必要なものであった。これはゲート電極520、52
1、531、532、ゲート配線524、525、ゲー
トバスライン526、527の表面が酸化することを防
ぐために効果的であった。
れたn型またはp型を付与する不純物元素を活性化する
ために行う必要があった。この工程は、電気加熱炉を用
いた熱アニール法や、前述のエキシマレーザーを用いた
レーザーアニール法や、ハロゲンランプを用いたラピッ
トサーマルアニール法(RTA法)で行えば良い。しか
し、レーザーアニール法は低い基板加熱温度で活性をす
ることができるが、ゲート電極の下にかくれる領域まで
活性化させることは困難であった。従って、ここでは熱
アニール法で活性化の工程を行った。加熱処理は、窒素
雰囲気中において300〜700℃、好ましくは350
〜550℃、ここでは450℃、2時間の処理を行っ
た。
後、第7のフォトマスクを用い、所定のレジストマスク
を形成した後、エッチング処理によりそれぞれのTFT
のソース領域と、ドレイン領域に達するコンタクトホー
ルが形成された。そして、ソース電極539、540と
ドレイン電極541を形成した。図示していないが、本
実施例ではこの電極を、Ti膜を100nm、Tiを含
むAl膜300nm、Ti膜150nmをスパッタ法で
連続して形成した3層構造の電極として用いた。
型TFTにはチャネル形成領域545、第1の不純物領
域548、549、第2の不純物領域546、547が
形成された。ここで、第2の不純物領域は、ゲート電極
と重なる領域(GOLD領域)536a、547aと、
ゲート電極と重ならない領域(LDD領域)546b、
547bがそれぞれ形成された。そして、第1の不純物
領域548はソース領域として、第1の不純物領域54
9はドレイン領域となった。
成領域542、第3の不純物領域543、544が形成
された。そして、第3の不純物領域543はソース領域
として、第3の不純物領域544はドレイン領域となっ
た。(図10(B))
面図を示し、TFT部分のA−A'断面構造、ゲート配
線部分のB−B' 断面構造,ゲートバスライン部分の
C−C' 断面構造は、図10(B)と対応している。
本発明において、ゲート電極とゲート配線は、第1の導
電層と第2の導電層とから形成され、ゲートバスライン
は、第1の導電層と第2の導電層と第3の導電層とから
形成されたクラッド構造を有している。
pチャネル型TFTとを相補的組み合わせて成るCMO
S回路を例にして示したが、nチャネル型TFTを用い
たNMOS回路や、液晶表示装置の画素マトリクス回路
に本願発明を適用することもできる。
おいて半導体層504、505として用いる結晶質半導
体膜を、触媒元素を用いた熱結晶化法により形成する例
を示す。触媒元素を用いる場合、特開平7−13065
2号公報、特開平8−78329号公報で開示された技
術を用いることが望ましい。
開示されている技術を本願発明に適用する場合の例を図
11に示す。まず基板601に下地膜602を設け、そ
の上に非晶質珪素膜(アモルファスシリコンとも呼ぶ)
603を形成した。本実施例では、下地膜602の上層
として酸化珪素膜を用い、下層として、ボロン元素を含
む窒化珪素膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の熱
による特性劣化を防止した。なお、膜剥がれが生じない
なら窒化珪素膜(SiBxNy)に接して非晶質珪素膜
を形成してもよい。さらに、重量換算で10ppmのニ
ッケルを含む酢酸ニッケル塩溶液を塗布してニッケル含
有層604を形成した。(図11(A))
後、500〜650℃で4〜24時間(本実施例では5
50℃、14時間)の熱処理を行い、結晶質珪素膜60
5を形成した。こうして得られた結晶質珪素膜(ポリシ
リコンとも呼ぶ)605は非常に優れた結晶性を有し
た。(図11(B))
された技術は、触媒元素を選択的に添加することによっ
て、非晶質半導体膜の選択的な結晶化を可能としたもの
である。同技術を本願発明に適用した場合について、図
12で説明する。
設け、その上に非晶質珪素膜703、酸化シリコン膜7
04を連続的に形成した。下地膜702の上層として酸
化珪素膜を用い、下層として、ボロン元素を含む窒化珪
素膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の熱による特
性劣化を防止した。なお、膜剥がれが生じないなら窒化
珪素膜(SiBxNy)に接して非晶質珪素膜を形成し
てもよい。
して、選択的に開孔部705を形成し、その後、重量換
算で10ppmのニッケルを含む酢酸ニッケル塩溶液を
塗布した。これにより、ニッケル含有層706が形成さ
れ、ニッケル含有層706は開孔部705の底部のみで
非晶質珪素膜702と接触した。(図12(A))
(本実施例では580℃、14時間)の熱処理を行い、
結晶質珪素膜707を形成した。この結晶化の過程で
は、ニッケルが接した非晶質珪素膜の部分が最初に結晶
化し、そこから横方向へと結晶化が進行する。こうして
形成された結晶質珪素膜707は棒状または針状の結晶
が集合して成り、その各々の結晶は巨視的にはある特定
の方向性をもって成長しているため、結晶性が揃ってい
るという利点がある。
媒元素は、ニッケル(Ni)の以外にも、ゲルマニウム
(Ge)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、スズ(S
n)、鉛(Pb)、コバルト(Co)、白金(Pt)、
銅(Cu)、金(Au)、といった元素を用いても良
い。
(結晶質珪素膜や結晶質シリコンゲルマニウム膜などを
含む)を形成し、パターニングを行えば、TFTの半導
体層を形成することができる。本実施例の技術を用い
て、結晶質半導体膜から作製されたTFTは、優れた特
性が得られるが、そのため高い信頼性を要求されてい
た。しかしながら、本願発明の絶縁膜およびTFT構造
を採用することで、本実施例の技術を最大限に生かした
TFTを作製することが可能となった。
いられる半導体層504、505を形成する方法とし
て、実施例5のように非晶質半導体膜を初期膜として前
記触媒元素を用いて結晶質半導体膜を形成した後で、そ
の触媒元素を結晶質半導体膜から除去する工程を行った
例を示す。本実施例ではその方法として、特開平10−
135468号公報または特開平10−135469号
公報に記載された技術を用いた。
膜の結晶化に用いた触媒元素を結晶化後にリンのゲッタ
リング作用を用いて除去する技術である。同技術を用い
ることで、結晶質半導体膜中の触媒元素の濃度を1×1
017atoms/cm3 以下、好ましくは1×1016atoms/cm3
にまで低減することができる。
明する。ここではコーニング社の1737基板に代表さ
れる無アルカリガラス基板を用いた。図13(A)で
は、実施例2で示した結晶化の技術を用いて、下地膜8
02、結晶質珪素膜803が形成された状態を示してい
る。本実施例では、下地膜802の上層として窒化酸化
珪素膜を用い、下層として、ボロン元素を含む窒化珪素
膜(SiBxNy)を用いて半導体装置の熱による特性
劣化を防止した。なお、膜剥がれが生じないなら窒化珪
素膜(SiBxNy)に接して非晶質珪素膜を形成して
もよい。そして、結晶質珪素膜803の表面にマスク用
の酸化珪素膜804が150nmの厚さに形成され、パ
ターニングにより開孔部が設けられ、結晶質珪素膜を露
出させた領域を設けてある。そして、リンを添加する工
程を実施して、結晶質珪素膜にリンが添加された領域8
05が設けられた。
0℃、5〜24時間(本実施例では600℃、12時
間)の熱処理を行うと、結晶質珪素膜にリンが添加され
た領域805がゲッタリングサイトとして働き、結晶質
珪素膜803に残存していた触媒元素はリンが添加され
た領域805に移動させることができた。
リンが添加された領域805とをエッチングして除去す
ることにより、結晶化の工程で使用した触媒元素の濃度
を1×1017atoms/cm3 以下にまで低減された結晶質珪
素膜を得ることができた。この結晶質珪素膜はそのまま
実施例4で示した本願発明のTFTの半導体層として使
用することができた。
示した本願発明のTFTを作製する工程において、半導
体層504、505とゲート絶縁膜506を形成する他
の実施形態を示す。
程度の耐熱性を有する基板が必要であり、石英基板90
0が用いられた。下地膜901の上層として酸化珪素膜
を用い、下層として、ボロン元素を含む窒化珪素膜(S
iBxNy)を用いて半導体装置の熱による特性劣化を
防止した。なお、膜剥がれが生じないなら窒化珪素膜
(SiBxNy)に接して非晶質珪素膜を形成してもよ
い。そして実施例5で示した技術を用い、結晶質半導体
膜が形成され、これをTFTの活性層にするために、島
状にパターニングして半導体層902、903を形成し
た。そして、半導体層902、903を覆って、ゲート
絶縁膜904を、酸化珪素を主成分とする膜で形成し
た。本実施例では、プラズマCVD法で窒化酸化珪素膜
を70nmの厚さで形成した。(図14(A))
素を含む雰囲気中で熱処理を行った。本実施例では、9
50℃、30分とした。尚、処理温度は700〜110
0℃の範囲で選択すれば良く、処理時間も10分から8
時間の間で選択すれば良かった。(図14(B))
902、903とゲート絶縁膜904との界面で熱酸化
膜が形成され、ゲート絶縁膜907が形成された。
7は、絶縁耐圧が高く半導体層905、906とゲート
絶縁膜907の界面は非常に良好なものであった。以降
の工程は実施例4に従えばTFTを作製できる。
み合わせることは実施者が適宜決定すれば良い。
異なる工程で結晶質珪素膜を作製する例を示す。具体的
には実施例5で示したリンによるゲッタリング工程とは
異なるゲッタリング工程について説明する。なお、基本
的な工程は図9または図10に従うものであるので、相
違点のみに着目して説明する。
(A)の状態を得た。ただし、TFTの活性層となる結
晶質珪素膜1005の形成には実施例5に示した熱結晶
化技術を用いている。
した液相中(本実施例では硫酸溶液中)に浸し、結晶化
に用いたニッケルを除去または低減する。本実施例では
活性層をパターニングする前にゲッタリングを行うが、
活性層をパターニングした後に行っても良い。また、硫
酸と接触させる他の手段として、加熱した硫酸溶液を基
板上に均一に滴下する方法を用いてもよい。
ルは溶解して溶け出し、表面近傍から容易に除去され
る。すると内部のニッケルは濃度の低い表面近傍に拡散
してきてさらに多くのニッケルが溶けだす。この現象を
繰り返して、結晶化に用いたニッケルを結晶質珪素膜か
ら除去または低減する。このようにして、液相による触
媒元素の低減処理を行うことで、結晶質珪素膜1106
中の触媒元素の濃度を1×1017atoms/cm3 以下、好ま
しくは1×1016atoms/cm3 にまで低減することができ
る。(図15(B))
性を高めるために、予め結晶質半導体膜の表面の自然酸
化膜等をフッ酸を含むエッチャント等により除去して清
浄化することが望ましい。こうすることでゲッタリング
効率を高めることができる。
説明しているが、前述した他の触媒元素でも同様の現象
によってゲッタリングされる。
006を用いて、実施例5で説明したプロセスを用いれ
ば、図10に示したTFTが得られる。
7のいずれの構成とも自由に組み合わせることが可能で
ある。
ン元素を0.1〜50atoms %又は1〜50atoms %、
望ましくは0.1〜10atoms %含有し、高い熱伝導性
を有する絶縁膜(SiBxNy)をボトムゲート型TF
Tのゲート絶縁膜の一層として用いた例を示したが、本
実施例では、本発明のボロン元素を含む窒化珪素膜(S
iBxNy)を順スタガ型TFTに利用する絶縁膜に適
用した例を図16に示す。
た。まず、下地膜1100が設けられた基板上にソース
層及びドレイン層を形成する。次いで、ソース層及びド
レイン層を覆う非晶質珪素膜を成膜し、レーザー光によ
り結晶化させて半導体層1101を形成する。その後、
絶縁膜を形成し、ゲート電極及び配線電極を形成して、
順スタガ型TFTを形成した。本実施例において、下地
膜1100または絶縁膜1102にボロン元素を含む窒
化珪素膜(SiBxNy)を適用した。
く適用することができる。
によって作製された液晶表示装置の例を図17に示す。
画素TFT(画素スイッチング素子)の作製方法やセル
組工程は公知の手段を用いれば良いので詳細な説明は省
略する。
ス型液晶パネルの概略図である。図17に示すようにア
クティブマトリクス基板と対向基板とが対向し、これら
の基板間に液晶が挟まれている。アクティブマトリクス
基板はガラス基板1200上に形成された画素マトリク
ス回路1201、走査線駆動回路1202、信号線駆動
回路1203を有する。
1203はそれぞれ走査線1230、信号線1240に
よって画素マトリクス回路1201に接続されている。
これら駆動回路1202、1203はCMOS回路で主
に構成されている。
査線1230が形成され、列ごとに信号線1240が形
成されている。走査線1230、信号線1240の交差
部近傍には、画素TFT1210が形成されている。画
素TFT1210のゲート電極は走査線1230に接続
され、ソースは信号線1240に接続されている。更
に、ドレインには画素電極1260、保持容量1270
が接続されている。
O膜等の透明導電膜が形成されている。透明導電膜は画
素マトリクス回路1201の画素電極1260に対する
対向電極であり、画素電極、対向電極間に形成された電
界によって液晶材料が駆動される。対向基板1280に
は必要であれば配向膜や、ブラックマトリクスや、カラ
ーフィルタが形成されている。
にはFPC1231を取り付ける面を利用してICチッ
プ1232、1233が取り付けられている。これらの
ICチップ1232、1233はビデオ信号の処理回
路、タイミングパルス発生回路、γ補正回路、メモリ回
路、演算回路などの回路をシリコン基板上に形成して構
成される。
挙げて説明しているが、アクティブマトリクス型の表示
装置であればEL(エレクトロルミネッセンス)表示装
置やEC(エレクトロクロミックス)表示装置に本願発
明を適用することも可能であることは言うまでもない。
示装置は透過型か反射型かは問わない。どちらを選択す
るのも実施者の自由である。この様に本願発明はあらゆ
るアクティブマトリクス型の電気光学装置(半導体装
置)に対して適用することが可能である。
するにあたって、実施例1〜実施例9のどの構成を採用
しても良いし、各実施例を自由に組み合わせて用いるこ
とが可能である。
術全般に適用することが可能である。即ち、現在市場に
流通している全ての半導体回路に適用できる。例えば、
ワンチップ上に集積化されたRISCプロセッサ、AS
ICプロセッサ等のマイクロプロセッサに適用しても良
いし、液晶用ドライバー回路(D/Aコンバータ、γ補
正回路、信号分割回路等)に代表される信号処理回路や
携帯機器(携帯電話、PHS、モバイルコンピュータ)
用の高周波回路に適用しても良い。
膜を形成し、その上に本願発明を用いて半導体回路を作
製したような三次元構造の半導体装置を実現することも
可能である。このように本願発明は現在LSIが用いら
れている全ての半導体装置に適用することが可能であ
る。即ち、SIMOX、Smart−Cut(SOITEC社
の登録商標)、ELTRAN(キャノン株式会社の登録
商標)などのSOI構造(単結晶半導体薄膜を用いたT
FT構造)に本願発明を適用してもよい。
は様々な電子機器に搭載されて中枢回路として機能す
る。代表的な電子機器としてはパーソナルコンピュー
タ、携帯型情報端末機器、その他あらゆる家電製品が挙
げられる。また、車両(自動車や電車等)の制御用コン
ピュータなども挙げられる。本願発明はその様な半導体
装置に対しても適用可能である。
するにあたって、実施例1〜実施例9のどの構成を採用
しても良いし、各実施例を自由に組み合わせて用いるこ
とが可能である。
性層として結晶質珪素膜を用いた例を示したが、本実施
例では、活性層として非晶質珪素膜を用いた例を示す。
して結晶質珪素膜を用いたポリシリコンTFTよりもむ
しろ、活性層として非晶質珪素膜を用いたアモルファス
シリコンTFTに適している。
形成した。
と非晶質珪素膜を連続的に成膜する。アモルファスシリ
コンTFTの場合は、上記実施例1と同様にゲート絶縁
膜を多層にしてもよいが、アモルファスシリコンからな
る活性層にボロンが混入しても活性化せず導電型に影響
しないため、本実施例ではボロンを添加した窒化珪素膜
と非晶質珪素膜を同一チャンバーで連続的に成膜した。
体膜上にチャネル形成領域を保護する絶縁膜(後にチャ
ネル保護膜となる)を形成した。なお、この絶縁膜も非
晶質珪素膜と連続的に成膜してもよい。
示したようなボトムゲート型TFTを完成させた。
ート絶縁膜の一層として用いた例を示したが、絶縁膜で
あれば特に限定されず、例えば、下地膜、層間絶縁膜、
マスク絶縁膜、チャネル保護膜、保護膜等に用いること
ができる。
窒化珪素膜を用い、チャネル保護膜としてボロンを含む
窒化珪素膜を用いてチャネル形成領域をボロンを含む窒
化珪素膜で挟む構成とするとさらに効果的に放熱効果が
得られる。また、ゲート絶縁膜としてボロンを含む窒化
珪素膜を用い、チャネル保護膜としてボロンを含む酸化
窒化珪素膜(SiNX BY OZ :ただし、X、Y、及び
Zは、組成比を表す値であって、X>0、Y>0、Z>
0である。)を用いてもよい。また、ゲート絶縁膜とし
て窒化珪素膜を用い、チャネル保護膜としてボロンを含
む酸化窒化珪素膜(SiNX BY OZ )を用いてもよ
い。
いたボトムゲート型TFTは、図18に示したような構
造を有している。このような構造においても本発明のボ
ロンを含む窒化珪素膜を適用することができることは言
うまでもない。
1はゲート電極、1312はゲート絶縁膜、1313は
アモルファスシリコンからなる半導体領域、1314は
p型またはn型を付与する不純物元素(リンまたボロン
等)がドーピングされた半導体領域、1315aはソー
ス電極、1315bはドレイン電極、1316は画素電
極、1317は層間絶縁膜、1318はチャネル保護膜
である。本発明は、図18中に示した絶縁膜、例えばゲ
ート絶縁膜1312、層間絶縁膜1317、チャネル保
護膜1318に用いることができる。
ル保護膜1318にボロンを含む窒化珪素膜を用いた場
合、ボロンを含む窒化珪素膜によって半導体領域131
3が挟まれるため効果的に放熱することができる。ま
た、ボロンを含む窒化珪素膜に代えてボロンを含む酸化
窒化珪素膜を用いることができる。
するにあたって、実施例1〜実施例3のどの構成を採用
しても良いし、各実施例10、11と自由に組み合わせ
て用いることが可能である。
れたCMOS回路や画素部は様々な電気光学装置(アク
ティブマトリクス型液晶ディスプレイ、アクティブマト
リクス型ELディスプレイ、アクティブマトリクス型E
Cディスプレイ)に用いることができる。即ち、それら
電気光学装置を表示部に組み込んだ電子機器全てに本願
発明を実施できる。
ラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフ
ロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型
ディスプレイ)、カーナビゲーション、カーステレオ、
パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコン
ピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられ
る。それらの一例を図19、図20及び図21に示す。
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。本発明を画像入力
部2002、表示部2003やその他の信号制御回路に
適用することができる。
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。本発明を表示部2102やその他の信号制
御回路に適用することができる。
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。本発明は表示部2205やその
他の信号制御回路に適用できる。
あり、本体2301、表示部2302、アーム部230
3等を含む。本発明は表示部2302やその他の信号制
御回路に適用することができる。
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。本発明は表示部2402やその
他の信号制御回路に適用することができる。
体2501、表示部2502、接眼部2503、操作ス
イッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。本願
発明を表示部2502やその他の信号制御回路に適用す
ることができる。
であり、投射装置2601、スクリーン2602等を含
む。本発明は投射装置2601の一部を構成する液晶表
示装置2808やその他の信号制御回路に適用すること
ができる。
り、本体2701、投射装置2702、ミラー270
3、スクリーン2704等を含む。本発明は投射装置2
702の一部を構成する液晶表示装置2808やその他
の信号制御回路に適用することができる。
図20(B)中における投射装置2601、2702の
構造の一例を示した図である。投射装置2601、27
02は、光源光学系2801、ミラー2802、280
4〜2806、ダイクロイックミラー2803、プリズ
ム2807、液晶表示装置2808、位相差板280
9、投射光学系2810で構成される。投射光学系28
10は、投射レンズを含む光学系で構成される。本実施
例は三板式の例を示したが、特に限定されず、例えば単
板式であってもよい。また、図20(C)中において矢
印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機
能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィル
ム、IRフィルム等の光学系を設けてもよい。
おける光源光学系2801の構造の一例を示した図であ
る。本実施例では、光源光学系2801は、リフレクタ
ー2811、光源2812、レンズアレイ2813、2
814、偏光変換素子2815、集光レンズ2816で
構成される。なお、図20(D)に示した光源光学系は
一例であって特に限定されない。例えば、光源光学系に
実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィル
ムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等の光
学系を設けてもよい。
おいては、透過型の電気光学装置を用いた場合を示して
おり、反射型の電気光学装置及びEL表示装置での適用
例は図示していない。
01、音声出力部2902、音声入力部2903、表示
部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906
等を含む。本願発明を音声出力部2902、音声入力部
2903、表示部2904やその他の信号制御回路に適
用することができる。
り、本体3001、表示部3002、3003記憶媒体
3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006等
を含む。本発明は表示部3002、3003やその他の
信号回路に適用することができる。
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
本発明は表示部3103に適用することができる。本発
明のディスプレイは特に大画面化した場合において有利
であり、対角10インチ以上(特に30インチ以上)の
ディスプレイには有利である。
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。
するにあたって、実施例1〜実施例9及び実施例12の
どの構成を採用しても良いし、各実施例を自由に組み合
わせて用いることが可能である。また、実施例10、1
1に示した電気光学装置や半導体回路をその様に組み合
わせて用いても良い。
用いてEL(エレクトロルミネッセンス)表示装置を作
製した例について説明する。
装置の上面図である。図22(A)において、4010
は基板、4011は画素部、4012はソース側駆動回
路、4013はゲート側駆動回路であり、それぞれの駆
動回路は配線4014〜4016を経てFPC4017
に至り、外部機器へと接続される。
駆動回路及び画素部を囲むようにしてカバー材600
0、シーリング材(ハウジング材ともいう)7000、
密封材(第2のシーリング材)7001が設けられてい
る。
装置の断面構造であり、基板4010、下地膜4021
の上に駆動回路用TFT(但し、ここではnチャネル型
TFTとpチャネル型TFTを組み合わせたCMOS回
路を図示している。)4022及び画素部用TFT40
23(但し、ここではEL素子への電流を制御するTF
Tだけ図示している。)が形成されている。これらのT
FTは公知の構造(トップゲート構造またはボトムゲー
ト構造)を用いれば良い。
画素部用TFT4023に際して用いることができる。
2、画素部用TFT4023が完成したら、樹脂材料で
なる層間絶縁膜(平坦化膜)4026の上に画素部用T
FT4023のドレインと電気的に接続する透明導電膜
でなる画素電極4027を形成する。画素電極4027
が透明導電膜である場合、画素部用TFTとしては、P
チャネル型TFTを用いることが好ましい。透明導電膜
としては、酸化インジウムと酸化スズとの化合物(IT
Oと呼ばれる)または酸化インジウムと酸化亜鉛との化
合物を用いることができる。そして、画素電極4027
を形成したら、絶縁膜4028を形成し、画素電極40
27上に開口部を形成する。
4029は公知のEL材料(正孔注入層、正孔輸送層、
発光層、電子輸送層または電子注入層)を自由に組み合
わせて積層構造または単層構造とすれば良い。どのよう
な構造とするかは公知の技術を用いれば良い。また、E
L材料には低分子系材料と高分子系(ポリマー系)材料
がある。低分子系材料を用いる場合は蒸着法を用いる
が、高分子系材料を用いる場合には、スピンコート法、
印刷法またはインクジェット法等の簡易な方法を用いる
ことが可能である。
着法によりEL層を形成する。シャドーマスクを用いて
画素毎に波長の異なる発光が可能な発光層(赤色発光
層、緑色発光層及び青色発光層)を形成することで、カ
ラー表示が可能となる。その他にも、色変換層(CC
M)とカラーフィルターを組み合わせた方式、白色発光
層とカラーフィルターを組み合わせた方式があるがいず
れの方法を用いても良い。勿論、単色発光のEL表示装
置とすることもできる。
極4030を形成する。陰極4030とEL層4029
の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが
望ましい。従って、真空中でEL層4029と陰極40
30を連続成膜するか、EL層4029を不活性雰囲気
で形成し、大気解放しないで陰極4030を形成すると
いった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバ
ー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いるこ
とで上述のような成膜を可能とする。
LiF(フッ化リチウム)膜とAl(アルミニウム)膜
の積層構造を用いる。具体的にはEL層4029上に蒸
着法で1nm厚のLiF(フッ化リチウム)膜を形成
し、その上に300nm厚のアルミニウム膜を形成す
る。勿論、公知の陰極材料であるMgAg電極を用いて
も良い。そして陰極4030は4031で示される領域
において配線4016に接続される。配線4016は陰
極4030に所定の電圧を与えるための電源供給線であ
り、導電性ペースト材料4032を介してFPC401
7に接続される。
30と配線4016とを電気的に接続するために、層間
絶縁膜4026及び絶縁膜4028にコンタクトホール
を形成する必要がある。これらは層間絶縁膜4026の
エッチング時(画素電極用コンタクトホールの形成時)
や絶縁膜4028のエッチング時(EL層形成前の開口
部の形成時)に形成しておけば良い。また、絶縁膜40
28をエッチングする際に、層間絶縁膜4026まで一
括でエッチングしても良い。この場合、層間絶縁膜40
26と絶縁膜4028が同じ樹脂材料であれば、コンタ
クトホールの形状を良好なものとすることができる。
を覆って、パッシベーション膜6003、充填材600
4、カバー材6000が形成される。
バー材7000と基板4010の内側にシーリング材が
設けられ、さらにシーリング材7000の外側には密封
材(第2のシーリング材)7001が形成される。
材6000を接着するための接着剤としても機能する。
充填材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
含有させてもよい。このとき、スペーサーをBaOなど
からなる粒状物質とし、スペーサー自体に吸湿性をもた
せてもよい。
ン膜6003はスペーサー圧を緩和することができる。
また、パッシベーション膜とは別に、スペーサー圧を緩
和する樹脂膜などを設けてもよい。
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
0および密封材7001と基板4010との隙間を通っ
てFPC4017に電気的に接続される。なお、ここで
は配線4016について説明したが、他の配線401
4、4015も同様にしてシーリング材7000および
密封材7001の下を通ってFPC4017に電気的に
接続される。
用いて実施例14とは異なる形態のEL表示装置を作製
した例について、図23(A)、図23(B)を用いて
説明する。図23(A)、図23(B)と同じ番号のも
のは同じ部分を指しているので説明は省略する。
上面図であり、図23(A)をA-A' で切断した断面
図を図23(B)に示す。
ってパッシベーション膜6003までを形成する。
6004を設ける。この充填材6004は、カバー材6
000を接着するための接着剤としても機能する。充填
材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
含有させてもよい。このとき、スペーサーをBaOなど
からなる粒状物質とし、スペーサー自体に吸湿性をもた
せてもよい。
ン膜6003はスペーサー圧を緩和することができる。
また、パッシベーション膜とは別に、スペーサー圧を緩
和する樹脂膜などを設けてもよい。
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
000を接着した後、充填材6004の側面(露呈面)
を覆うようにフレーム材6001を取り付ける。フレー
ム材6001はシーリング材(接着剤として機能する)
6002によって接着される。このとき、シーリング材
6002としては、光硬化性樹脂を用いるのが好ましい
が、EL層の耐熱性が許せば熱硬化性樹脂を用いても良
い。なお、シーリング材6002はできるだけ水分や酸
素を透過しない材料であることが望ましい。また、シー
リング材6002の内部に乾燥剤を添加してあっても良
い。
2と基板4010との隙間を通ってFPC4017に電
気的に接続される。なお、ここでは配線4016につい
て説明したが、他の配線4014、4015も同様にし
てシーリング材6002の下を通ってFPC4017に
電気的に接続される。
の画素部のさらに詳細な断面構造を図24に、上面構造
を図25(A)に、回路図を図25(B)に示す。図2
5、図25(A)及び図25(B)では共通の符号を用
いるので互いに参照すれば良い。
れたスイッチング用TFT3502は本願発明のNTF
Tを用いて形成される(実施例1〜12参照)。本実施
例ではダブルゲート構造としているが、構造及び作製プ
ロセスに大きな違いはないので説明は省略する。但し、
ダブルゲート構造とすることで実質的に二つのTFTが
直列された構造となり、オフ電流値を低減することがで
きるという利点がある。なお、本実施例ではダブルゲー
ト構造としているが、シングルゲート構造でも構わない
し、トリプルゲート構造やそれ以上のゲート本数を持つ
マルチゲート構造でも構わない。また、本願発明のPT
FTを用いて形成しても構わない。
明のNTFTを用いて形成される。このとき、スイッチ
ング用TFT3502のドレイン配線35は配線36に
よって電流制御用TFTのゲート電極37に電気的に接
続されている。また、38で示される配線は、スイッチ
ング用TFT3502のゲート電極39a 、39b を電
気的に接続するゲート配線である。
願発明の構造であることは非常に重要な意味を持つ。電
流制御用TFTはEL素子を流れる電流量を制御するた
めの素子であるため、多くの電流が流れ、熱による劣化
やホットキャリアによる劣化の危険性が高い素子でもあ
る。そのため、電流制御用TFTのドレイン側に、ゲー
ト絶縁膜を介してゲート電極に重なるようにLDD領域
を設ける本願発明の構造は極めて有効である。
03をシングルゲート構造で図示しているが、複数のT
FTを直列につなげたマルチゲート構造としても良い。
さらに、複数のTFTを並列につなげて実質的にチャネ
ル形成領域を複数に分割し、熱の放射を高い効率で行え
るようにした構造としても良い。このような構造は熱に
よる劣化対策として有効である。
御用TFT3503のゲート電極37となる配線は35
04で示される領域で、電流制御用TFT3503のド
レイン配線40と絶縁膜を介して重なる。このとき、3
504で示される領域ではコンデンサが形成される。こ
のコンデンサ3504は電流制御用TFT3503のゲ
ートにかかる電圧を保持するためのコンデンサとして機
能する。なお、ドレイン配線40は電流供給線(電源
線)3506に接続され、常に一定の電圧が加えられて
いる。
御用TFT3503の上には第1パッシベーション膜4
1が設けられ、その上に樹脂絶縁膜でなる平坦化膜42
が形成される。平坦化膜42を用いてTFTによる段差
を平坦化することは非常に重要である。後に形成される
EL層は非常に薄いため、段差が存在することによって
発光不良を起こす場合がある。従って、EL層をできる
だけ平坦面に形成しうるように画素電極を形成する前に
平坦化しておくことが望ましい。
素電極(EL素子の陰極)であり、電流制御用TFT3
503のドレインに電気的に接続される。この場合にお
いては、電流制御用TFTとしてnチャネル型TFTを
用いることが好ましい。画素電極43としてはアルミニ
ウム合金膜、銅合金膜または銀合金膜など低抵抗な導電
膜またはそれらの積層膜を用いることが好ましい。勿
論、他の導電膜との積層構造としても良い。
れたバンク44a 、44b により形成された溝(画素に
相当する)の中に発光層45が形成される。なお、ここ
では一画素しか図示していないが、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各色に対応した発光層を作り分けて
も良い。発光層とする有機EL材料としてはπ共役ポリ
マー系材料を用いる。代表的なポリマー系材料として
は、ポリパラフェニレンビニレン(PPV)系、ポリビ
ニルカルバゾール(PVK)系、ポリフルオレン系など
が挙げられる。
な型のものがあるが、例えば「H. Schenk,H.Becker,O.G
elsen,E.Kluge,W.Kreuder,and H.Spreitzer,"Polymers
forLight Emitting Diodes",Euro Display,Proceeding
s,1999,p.33-37」や特開平10−92576号公報に記
載されたような材料を用いれば良い。
発光層にはシアノポリフェニレンビニレン、緑色に発光
する発光層にはポリフェニレンビニレン、青色に発光す
る発光層にはポリフェニレンビニレン若しくはポリアル
キルフェニレンを用いれば良い。膜厚は30〜150n
m(好ましくは40〜100nm)とすれば良い。
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。
光層として用いる例を示したが、低分子系有機EL材料
を用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として
炭化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これ
らの有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いること
ができる。
(ポリチオフェン)またはPAni(ポリアニリン)で
なる正孔注入層46を設けた積層構造のEL層としてい
る。そして、正孔注入層46の上には透明導電膜でなる
陽極47が設けられる。本実施例の場合、発光層45で
生成された光は上面側に向かって(TFTの上方に向か
って)放射されるため、陽極は透光性でなければならな
い。透明導電膜としては酸化インジウムと酸化スズとの
化合物や酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を用いる
ことができるが、耐熱性の低い発光層や正孔注入層を形
成した後で形成するため、可能な限り低温で成膜できる
ものが好ましい。
505が完成する。なお、ここでいうEL素子3505
は、画素電極(陰極)43、発光層45、正孔注入層4
6及び陽極47で形成されたコンデンサを指す。図25
(A)に示すように画素電極43は画素の面積にほぼ一
致するため、画素全体がEL素子として機能する。従っ
て、発光の利用効率が非常に高く、明るい画像表示が可
能となる。
さらに第2パッシベーション膜48を設けている。第2
パッシベーション膜48としては窒化珪素膜または窒化
酸化珪素膜が好ましい。この目的は、外部とEL素子と
を遮断することであり、有機EL材料の酸化による劣化
を防ぐ意味と、有機EL材料からの脱ガスを抑える意味
との両方を併せ持つ。これによりEL表示装置の信頼性
が高められる。
図24のような構造の画素からなる画素部を有し、オフ
電流値の十分に低いスイッチング用TFTと、ホットキ
ャリア注入に強い電流制御用TFTとを有する。従っ
て、高い信頼性を有し、且つ、良好な画像表示が可能な
EL表示パネルが得られる。
構成と自由に組み合わせて実施することが可能である。
また、実施例13の電子機器の表示部として本実施例の
EL表示パネルを用いることは有効である。
に示した画素部において、EL素子3505の構造を反
転させた構造について説明する。説明には図26を用い
る。なお、図24の構造と異なる点はEL素子の部分と
電流制御用TFTだけであるので、その他の説明は省略
することとする。
3は本願発明のPTFTを用いて形成される。作製プロ
セスは実施例1〜12を参照すれば良い。
て透明導電膜を用いる。具体的には酸化インジウムと酸
化亜鉛との化合物でなる導電膜を用いる。勿論、酸化イ
ンジウムと酸化スズとの化合物でなる導電膜を用いても
良い。
b が形成された後、溶液塗布によりポリビニルカルバゾ
ールでなる発光層52が形成される。その上にはカリウ
ムアセチルアセトネート(acacKと表記される)で
なる電子注入層53、アルミニウム合金でなる陰極54
が形成される。この場合、陰極54がパッシベーション
膜としても機能する。こうしてEL素子3701が形成
される。
は、矢印で示されるようにTFTが形成された基板の方
に向かって放射される。
の構成と自由に組み合わせて実施することが可能であ
る。また、実施例13の電子機器の表示部として本実施
例のEL表示パネルを用いることは有効である。
(B)に示した回路図とは異なる構造の画素とした場合
の例について図27(A)〜(C)に示す。なお、本実
施例において、3801はスイッチング用TFT380
2のソース配線、3803はスイッチング用TFT38
02のゲート配線、3804は電流制御用TFT、38
05はコンデンサ、3806、3808は電流供給線、
3807はEL素子とする。
線3806を共通とした場合の例である。即ち、二つの
画素が電流供給線3806を中心に線対称となるように
形成されている点に特徴がある。この場合、電源供給線
の本数を減らすことができるため、画素部をさらに高精
細化することができる。
8をゲート配線3803と平行に設けた場合の例であ
る。なお、図27(B)では電流供給線3808とゲー
ト配線3803とが重ならないように設けた構造となっ
ているが、両者が異なる層に形成される配線であれば、
絶縁膜を介して重なるように設けることもできる。この
場合、電源供給線3808とゲート配線3803とで専
有面積を共有させることができるため、画素部をさらに
高精細化することができる。
造と同様に電流供給線3808をゲート配線3803と
平行に設け、さらに、二つの画素を電流供給線3808
を中心に線対称となるように形成する点に特徴がある。
また、電流供給線3808をゲート配線3803のいず
れか一方と重なるように設けることも有効である。この
場合、電源供給線の本数を減らすことができるため、画
素部をさらに高精細化することができる。
2、14または15の構成と自由に組み合わせて実施す
ることが可能である。また、実施例13の電子機器の表
示部として本実施例の画素構造を有するEL表示パネル
を用いることは有効である。
(A)、図25(B)では電流制御用TFT3503の
ゲートにかかる電圧を保持するためにコンデンサ350
4を設ける構造としているが、コンデンサ3504を省
略することも可能である。実施例16の場合、電流制御
用TFT3503として実施例1〜12に示すような本
願発明のNTFTを用いているため、ゲート絶縁膜を介
してゲート電極に重なるように設けられたLDD領域を
有している。この重なり合った領域には一般的にゲート
容量と呼ばれる寄生容量が形成されるが、本実施例では
この寄生容量をコンデンサ3504の代わりとして積極
的に用いる点に特徴がある。
ート電極とLDD領域とが重なり合った面積によって変
化するため、その重なり合った領域に含まれるLDD領
域の長さによって決まる。
(C)の構造においても同様に、コンデンサ3805を
省略することは可能である。
2、14〜18の構成と自由に組み合わせて実施するこ
とが可能である。また、実施例14の電子機器の表示部
として本実施例の画素構造を有するEL表示装置を用い
ることは有効である。
分とする膜は、ボロン元素を0.1〜50atoms %又は
1〜50atoms %、望ましくは0.1〜10atoms %含
有しているため高い熱伝導性を有しており、半導体装置
の熱による特性劣化を防止する効果を有している。さら
に、本発明の窒化珪素を主成分とする膜はナトリウム等
の可動イオンに対してブロッキング効果を有するので、
基板等からこれらのイオンが半導体装置中、特にチャネ
ル形成領域に侵入することを防止する効果も有してい
る。
たCMOS回路を含む半導体装置、また、具体的には液
晶表示装置の画素マトリクス回路や、その周辺に設けら
れる駆動回路の信頼性を高めることができた。延いて
は、TFTを回路に含む半導体回路や上記液晶表示装置
を部品として組み込んだ電子機器の信頼性も向上した。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
の説明図である。
断面図の説明図である。
る。
上面図である。
板断面図である。
板断面図である。
り、基板断面図である。
り、基板断面図である。
り、基板断面図である。
る。
である。
である。
である。
Claims (16)
- 【請求項1】 絶縁表面上に形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極上にゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に接して、ソース領域と、ドレイン
領域と、前記ソース領域とドレイン領域の間に形成され
たチャネル形成領域と、を有する半導体装置において、 前記ゲート絶縁膜は、ボロン元素を含む窒化珪素膜を一
層有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 絶縁表面上に接して、ソース領域と、ド
レイン領域と、前記ソース領域とドレイン領域の間に形
成されたチャネル形成領域と、 前記チャネル形成領域上にゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に接してゲート電極と、を有する半
導体装置において、 前記ゲート絶縁膜は、ボロン元素を含む窒化珪素膜を一
層有することを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 絶縁表面上に形成された絶縁膜と、前記
絶縁膜上に形成された半導体素子とを備えた半導体装置
において、 前記絶縁膜はボロン元素を含む窒化珪素膜であることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 絶縁表面上に形成された半導体素子と、
半導体素子を保護する絶縁膜とを備えた半導体装置にお
いて、 前記絶縁膜はボロン元素を含む窒化珪素膜であることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一において、
前記窒化珪素膜中のボロン元素の組成比率は0.1〜5
0atoms %であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一において、
前記半導体装置は電気光学装置又は電子機器であること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】 請求項6において、前記電気光学装置と
は液晶表示装置、EL表示装置、EC表示装置又はイメ
ージセンサであることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】 請求項6において、前記電子機器とは、
ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター、ゴー
グルディスプレイ、カーナビゲーション、パーソナルコ
ンピュータ又は携帯情報端末であることを特徴とする半
導体装置。 - 【請求項9】 不活性ガスを含む雰囲気中において、一
導電型を付与する元素が添加された半導体ターゲットを
用いたスパッタリングを行ない、窒化珪素膜を形成する
工程を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項10】 請求項9において、前記不活性ガスを
含む雰囲気は、アンモニアを含むことを特徴とする半導
体装置の作製方法。 - 【請求項11】 請求項9において、前記一導電型を付
与する元素とは、ボロン元素であることを特徴とする半
導体装置の作製方法。 - 【請求項12】 ボロン元素を含むガスと不活性ガスと
からなる雰囲気中において、半導体ターゲットを用いた
スパッタリングを行ない、ボロン元素を含む窒化珪素膜
を形成する工程を有することを特徴とする半導体装置の
作製方法。 - 【請求項13】 請求項12において、前記不活性ガス
は、アルゴン元素を含むガスであることを特徴とする半
導体装置の作製方法。 - 【請求項14】 請求項12において、前記雰囲気中の
ボロン元素の含有比率を連続的または段階的に変化させ
てスパッタリングを行うことを特徴とする半導体装置の
作製方法。 - 【請求項15】 絶縁表面上にゲート電極を形成する工
程と、 前記ゲート電極上にボロン元素を含む窒化珪素膜からな
るゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に半導体薄膜を形成する工程とを有
する半導体装置の作製方法。 - 【請求項16】 絶縁表面上に半導体薄膜を形成する工
程と、 前記半導体薄膜上にボロン元素を含む窒化珪素膜からな
るゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを有
する半導体装置の作製方法。
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JP37017098 | 1998-12-25 | ||
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Publications (3)
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JP2000243974A true JP2000243974A (ja) | 2000-09-08 |
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