JP2006018207A - 画像形成方法 - Google Patents
画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006018207A JP2006018207A JP2004206505A JP2004206505A JP2006018207A JP 2006018207 A JP2006018207 A JP 2006018207A JP 2004206505 A JP2004206505 A JP 2004206505A JP 2004206505 A JP2004206505 A JP 2004206505A JP 2006018207 A JP2006018207 A JP 2006018207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- weight
- cleaning blade
- image forming
- fine particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】CBの感光体への圧接における線圧が10〜80g/cm、両端部の線圧Peと長さ方向中心部の線圧Pcとの比が1.05<Pe/Pc<1.30、CBはtanδのピーク温度が-10℃〜+10℃、ピーク高さが0.90以下、引裂き強さTr(N/mm)と硬度Hs(ショアA)との比Tr/Hsが5.4〜6.4であるポリエステルポリオール系ポリウレタン弾性体にて形成されており、トナーは結着樹脂と着色剤を含む着色樹脂粒子及び外添剤とからなり、着色樹脂粒子の体積平均粒子径が4〜10μm、平均円形度が0.95〜0.995であり、感光体表面上での帯電量の絶対値│Q│が10〜80μC/g、残留スチレン量が200ppm以下である画像形成方法とする。
【選択図】図1
Description
重合トナーは以上のような多くの利点を有するが、その一方で、定着工程後に感光体上に残余するトナーのクリーニングが難しくなり画質を低下させるという問題を生じることが判明した。すなわち、重合トナーは形状が真球状に近いために、感光体に圧接されたクリーニングブレードをくぐり抜けるいわゆるすり抜け現象が起こりやすく、クリーニングが困難となる。特にカラートナーによる画像形成においては、感光体表面に残余するトナーが存在すると、混色が発生するという問題があり、モノクロトナーを使用した画像形成方法以上に感光体の表面の転写残トナーを除去するクリーニング工程が重要となる。さらに、カラートナーの場合、通常、黒トナーの着色剤として使用されるカーボンブラックと比較して、着色剤として使用される有機顔料自体の帯電性が高いため、感光体に、より強く付着し、クリーニングを困難とする。クリーニングを容易にするために感光体上のトナーの帯電量を通常より下げる方法があるが、この場合、長期使用時には帯電性がさらに低下しカブリや画像濃度の低下などの問題を生じる。
しかるに特許文献1および特許文献2に記載のごときクリーニングブレードは、長さ方向の両端部が自由端であるために、感光体に圧接したときの端部の線圧が低くなり、クリーニング性能が十分に発揮されないという問題を有するものである。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意検討した結果、クリーニングブレードの感光体への圧接における線圧を両端部と中心部での線圧比を一定範囲内とし、ブレードを形成するポリエステルポリオールを構成原料とするポリウレタン弾性体の物性を特定範囲とし、特定のトナーを用いて、該トナーの感光体上での帯電量を特定範囲内とすることで上記課題が達成されることに想到した。
前記クリーニングブレードの感光体への圧接における線圧が10〜80g/cm、クリーニングブレードの両端部の線圧Peと長さ方向中心部の線圧Pcとの比が1.05<e/Pc<1.30であり、前記クリーニングブレードは、粘弾性スペクトルにおけるtanδのピーク温度が−10℃〜+10℃、かつピーク高さが0.90以下、かつ引裂強さTr(N/mm)と硬度Hs(ショアA)硬度との比Tr/Hsが5.4〜6.4であるポリエステルポリオールを構成原料とするポリウレタン弾性体にて形成されたものであり、前記トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤を含む着色樹脂粒子と外添剤とからなり、着色樹脂粒子の体積平均粒子径が4〜10μm、平均円形度が0.95〜0.995であり、トナーの感光体表面上での帯電量の絶対値│Q│が10〜80μC/g であり、かつトナー中の残留スチレン量が200ppm以下であることを特徴とする画像形成方法が提供される。
以下、本発明の画像形成方法を、図面に基づき説明する。図1は、本発明の画像形成方法を適用することができる画像形成装置の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成装置は、感光ドラム1を有し、矢印A方向に回転自在に装着してある。感光ドラム1は、導電性支持ドラム体の上に光導電層を設けたものであり、光導電層は、たとえば有機感光体、セレン感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン感光体などで構成される。光導電性層を導電性支持ドラムに結着させる樹脂としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノール樹脂、及びエポキシ樹脂等が挙げられるが、ポリカーボネート樹脂が好ましい。
本発明の画像形成方法では、特定のトナーを用い、感光体表面でのトナー帯電量の絶対値|Q|が10〜80μC/gとすることを特徴としている。
Ci=粒子の投影面積に等しい円の周囲長/粒子投影像の周囲長
上記式(1)において、fiは、円形度Ciの粒子の頻度である。円形度及び平均円形度は、例えば、シスメックス社製フロー式粒子像分析装置「FPIA-2100」や「FPIA−2000」を用いて測定することができる。
本発明のクリーニングブレードはポリウレタン弾性体にて形成されたものであり、該弾性体はポリエステルポリオール、ジイソシアネート化合物、鎖延長剤、架橋剤を構成原料とする。
a)ワンショット法:原料ポリエステルポリオール、多官能イソシアネート、架橋剤、鎖延長剤を混合し、反応させてポリウレタン弾性体とする方法
b)プレポリマー法:原料ポリエステルポリオールと多官能イソシアネートとを反応させて末端イソシアネートのプレポリマーとし、該プレポリマーと鎖延長剤及び架橋剤を含む硬化剤成分とを反応させてポリウレタン弾性体とする方法
c)擬似プレポリマー法:原料ポリエステルポリオールの配合量の一部を多官能イソシアネートと反応させて擬似プレポリマーとし、残りのポリエステルポリオール、鎖延長剤及び架橋剤を含む硬化剤成分と該擬似プレポリマーとを反応させてポリウレタン弾性体とする方法
これらの方法のなかでもクリーニングブレードを構成するポリウレタン弾性体の合成法としては擬似プレポリマー法又はプレポリマー法が好ましい。
着色樹脂粒子の体積平均粒径Dv、並びに体積平均粒径Dvと個数平均粒径Dpとの比Dv/Dpで表わされる粒径分布は、マルチサイザー(ベックマン・コールター社製)により測定した。このマルチサイザーによる測定は、アパーチャー径100μm、媒体イソトン、サンプル濃度10%、測定粒子個数100000個の条件で行った。
容器中に、予めイオン交換水10mlを入れ、その中に分散剤としての界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸)0.02gを加え、さらに着色樹脂粒子0.02gを加え、超音波分散機で60W、3分間分散処理を行った。測定時の着色樹脂粒子濃度を3000〜10000個/μLとなるように調整し、1μm以上の円相当径の着色樹脂粒子1,000〜10,000個についてシスメックス社製フロー式粒子像分析装置「FPIA−2100」を用いて測定した。測定値から平均円形度を求めた。
シリカ微粒子0.5gを100ml容量のビーカーに入れ、界面活性剤を数滴滴下し、イオン交換水50mlを加え、超音波ホモジナイザーUS−150Tを用いて5分間分散させた後、マイクロトラックUPA150(日機装社製)を用いて体積平均粒径及び粒径分布を測定した。
シリカ微粒子の個数平均粒径は、各粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、その写真を画像処理解析装置ルーゼックスIID〔(株)ニレコ製〕により、フレーム面積に対する粒子の面積率:最大2%、トータル処理粒子数:100個の条件でシリカの投影面積に対応する円相当径を算出し、その平均値を求めた。
球形シリカ微粒子の絶対最大長を長径とした円の面積Scを粒子の実質投影面積Srで割った値の球形度Sc/Srは、各粒子の電子顕微鏡写真を撮影し、その写真を画像処理解析装置ルーゼックスIID〔(株)ニレコ製〕により、フレーム面積に対する粒子の面積率=最大2%、トータル処理粒子数=100個の条件で測定し、計算した100個についての平均値を球形度とした。
球形シリカ微粒子の疎水化度は、メタノール法により求めた。シリカ微粒子0.2gを500mlのビーカーに入れ、純水50mlを加え、マグネチックスターラーで撹拌しながら、液面下ヘメタノールを加えた。液面上に微粒子が認められなくなった点を終点とし、下記式により疎水化度を算出した。
疎水化度(%)=〔X/(50+X)〕×100
上記式において、Xは、メタノールの使用量(ml)である。
ポリウレタンエラストマー製クリーングブレードの粘弾性特性(tanδピーク)は、以下の条件で測定した。
粘弾性測定機: レオロジー社製 DVE−V4
測定サンプルの大きさ: 20mmL×5mmW
初期ひずみ: 0.3mm
振幅 : 40μm
周波数: 10Hz
昇温速度: 2.5℃/分
使用したサンプルは、製造例で示したシート状ポリウレタン弾性体から切り出した長さ20mm、幅5mmの短冊状サンプルである。
クリーニングブレードの硬度は、JIS K 6253に規定されているスプリング式のデュロメータ硬さ(タイプA)試験に従って測定した。硬度の測定試料としては、厚さ1.6mmの成形シートを6枚重ねて総厚さを9.6mmにしたものを用いた。
JIS K 6252に従って測定した。測定試料としては、厚み 1.6mm切り込み無しアングル形を用いた。引張速度 500mm/minで、n=5で測定し、中央値を測定値とした。
感光体上でのトナーの帯電量は、以下の方法により測定した値である。市販の非磁性一成分カラープリンター(沖データ社製、機種名「マイクロライン 5300」12枚/分)のクリーニングブレードとそれを抑える金具から成るクリーニング部材を交換した改造したプリンターを用いた。改造したプリンターの黒トナーカートリッジの位置に、製造例で調製したトナーを充填したカートリッジを装着した。温度23℃及び湿度50%の常温常湿(N/N)環境下で一昼夜放置後、ベタ印字を行い、次いで、2枚目のベタ印字を途中で停止させた後、感光体上に現像されたトナーを、吸引式帯電量測定装置(トレックジャパン社製、機種名「210HS−2A」)を用いて吸引し、帯電量の測定を行った。トナーの吸引量(g)と測定値(μC)に基づいて、 トナーの単位重量当りの帯電量Q(μC/g)を算出した。帯電量Q は、絶対値|Q|で表わす。このとき、クリーニングブレードの侵入量を1.2mmとし、設定角θを25°とした。
前記(10)と同様にして、ベタ印字を行い、次に2枚目のベタ印字を途中で停止させた後、感光体上に現像されたトナーを、前記(10)で用いた吸引式帯電量測定装置を用いて吸引した。この測定装置のファラデーゲージに予め重量を正確に測定したフィルターを取り付け、吸引後に吸引した部分の感光体のA(cm2)を測定し、この測定値Aとファラデーゲージの重量増加分〔すなわち、吸引量M(mg)〕とから現像量M/A(mg/cm2)を算出した。
重合トナー中の残留スチレン量は、以下の方法に基づき、ガスクロマトグラフィーにより測定した。トナー3gを1mg単位まで精秤する。重合体粒子3gにN,N−ジメチルホルムアミド27gを加えて15分間撹拌した後、メタノール13gを加えて更にl0分間撹拌する。このようにして得られた溶液を静置して、不溶分を沈殿させる。この溶液の上澄み液を測定用試料とし採取し、2μlをガスクロマトグラフに注入して、以下の条件でスチレン量を定量した。
カラム:TC−WAX(0.25mm×30m)
カラム温度:80℃
インジェクション温度:200℃FID検出側温度:200℃。
[製造例1]負帯電制御樹脂(CCR1)の合成
スチレン85%、n−ブチルアクリレート13%、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸2%からなる重合性単量体100部をトルエン900部中に投入し、アゾビスジメチルバレロニトリル4部の存在下、80℃で8時間反応させた。反応終了後、トルエンを減圧留去して、スルホン酸基含有共重合体を得た。該スルホ ン酸基含有共重合体の重量平均分子量(Mw)は、22,000であった。該スルホン酸基含有共重合体を負帯電制御樹脂(CCR1)と呼ぶ。負帯電制御樹脂(CCR1)の「官能基を持つ構造単位の重量%」は、2%である。
スチレン82%、n−ブチルアクリレート11%、及び2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸7%からなる重合性単量体100部をトルエン900部中に投入 し、2,2‘-アゾビス(2,2-ジメチルバレロニトリル)4部の存在下、80℃で8時間反応させた。反応終了後、トルエンを減圧留去して、スルホン酸基含有共重合体を得た。該スルホン酸基含有共重合体の重量平均分子量(Mw)は、10,000であった。該スルホン酸基含有共重合体を負帯電制御樹脂(CCR2)と呼ぶ。負帯電制御樹脂(CCR2)の「官能基を持つ構造単位の重量%」は、7%である。
シリカ粉末(平均粒子径2μm、最大粒子径60μm)のSiO2分1.0モルと、金属シリコン粉末(平均粒子径10μm、最大粒子径100μm)0.8モルからなる混合粉末100部と純水50部とを混合し、薄型容器内に入れ、2000℃の電気炉へバッチ連続供給した。混合原料の送入と同じ方向から水素ガスを導入し、水素ガス及び発生したガスを反対方向上部に設けた排気ブロワーで吸引し、さらに空気400Nm3/hrと接触させ、冷却しながらバグフィルターでシリカ微粒子を捕集した。このシリカ微粒子を風力分級機で分級した。得られたシリカ微粒子は、Dv50/Dv10=2.54であり、一次粒子の体積平均粒径が0.2μmであり、球形度が1.12であった。
(トナー製造例1)
1)コア用重合性組成物調製
スチレン80.5重量部、n−ブチルアクリレート19.5重量部、ポリメタクリル酸エステルマクロモノマーAA6(東亜合成化学工業製)0.5重量部、ジビニルベンゼン0.6重量部、t−ドデシルメルカプタン1.2重量部、及びマゼンタ顔料C.I.ピグメントレッド122(クライアント社製)6重量部を、メディア型湿式粉砕器(ピコミル;浅田鉄工社製)にて湿式粉砕し、負帯電制御樹脂1(CCR1)2重量部、及びエステル化合物であるジペンタエリスリトールヘキサミリステート(日本油脂工業製)10重量部を添加、混合、溶解してコア用重合性組成物を得た。
別途イオン交換水250重量部に塩化マグネシウム11.8重量部を溶解した塩化マグネシウム水溶液に、イオン交換水50重量部に水酸化ナトリウム6.6重量部を溶解した水酸化ナトリウム水溶液を撹拌しつつ徐々に添加し、水酸化マグネシウムコロイド分散液を調製した。
またメチルメタクリレート1.0重量部とイオン交換水65重量部を混合してシェル形成用重合性単量体水分散液を調製した。
上記の水酸化マグネシウムコロイド分散液に、前記コア用重合性組成物を投入し、液滴が安定するまで撹拌した。液滴が安定した後、ラジカル重合開始剤のジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V601;和光純薬工業製)3重量部を添加し、エバラマイルダーを用いて15,000rpmの回転数で30分間高剪断撹拌して、さらに小さいコア用重合性組成物の液滴を形成させた。このコア用重合性組成物の液滴が分散した水酸化マグネシウムコロイド分散液を、撹拌翼を装着した反応容器に入れ、昇温して85℃にて温度が一定になるように制御した。重合転化率がほぼ100%に達した後に前記シェル用重合性単量体水分散液に水溶性ラジカル重合開始剤2,2′−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ハイドロキシエチル)−プロピオンアミド〕(商品名VA−086;和光純薬社製)0.3重量部を溶解し、それを反応容器に入れた。4時間重合を継続した後、さらに窒素を分散溶液に流入させて残留スチレンを除去した後に反応を停止してコア・シェル型の着色重合体粒子の水分散液を得た。
上記4)にて得られた着色樹脂粒子100重量部に対して外添剤として、球形シリカ微粒子A 2.0部を添加し、ヘンシェルミキサーを用いて5分間、回転数1400rpmで撹拌し、さらに、撹拌機のジャケットを水冷しながら一次粒子の平均粒子径12nmのシリカ(日本アエロジル社製、商品名「R−104」、疎水化度=45%)1.0部、一次粒子の平均粒子径50nmのシリカ微粒子(ワッカー社製、商品名「HDK−H05TX」、疎水化度=80%)0.5部を添加し、回転数1400rpmで10分間撹拌し、静電荷像現像用トナー(マゼンタトナー)を調製した。得られたトナーの体積平均粒子径(Dv)は6.4μm、平均円形度は0.970、残留スチレン量は58ppmであった。
トナー製造例1の5)トナー粒子の調整工程において、シリカ(A)の添加量を1.5重量部とし、シリカ(C)を添加しない点を除いて、トナー製造例1と同様にしてトナーを調整した。得られたトナーの体積平均粒子径(Dv)は6.7μm、平均円形度は0.973、残留スチレン量は60ppmであった。
トナー製造例1の1)コア用重合性組成物調製における帯電調整樹脂1(CCR1)に代えて負帯電制御樹脂2(CCR2)を使用した以外はトナー製造例1と同様にしてトナーを調整した。得られたトナーの体積平均粒子径(Dv)は6.8μm、平均円形度は0.970、残留スチレン量は80ppmであった。
1)コア用重合性組成物調製
スチレン80.5重量部、n−ブチルアクリレート19.5重量部、ポリメタクリル酸エステルマクロモノマーAA6(東亜合成化学工業製)0.8重量部、ジビニルベンゼン0.3重量部、マゼンタ顔料C.I.ピグメントレッド122(クライアント社製)6重量部、ジペンタエリスリトールヘキサミリステート10重量部、帯電制御剤サリチル酸亜鉛塩誘導体 E-84(オリエント化学工業社製)1重量部及びt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート4重量部を高剪断力で混合可能なホモミキサー(TK式、特殊機化工社製)により、12000rpmの回転数で撹拌、混合して、均一分散させて、コア用重合性組成物とした。
別途イオン交換水250重量部に塩化マグネシウム9.8重量部を溶解した塩化マグネシウム水溶液に、イオン交換水50重量部に水酸化ナトリウム6.9重量部を溶解した水酸化ナトリウム水溶液を撹拌しつつ徐々に添加し、水酸化マグネシウムコロイド分散液を調製した。
上記の水酸化マグネシウムコロイド分散液に、前記コア用重合性組成物及び四ホウ酸ナトリウム十水和物を1部添加し、プロペラ式撹拌機を用いて撹拌混合して、重合性組成物分散液を得、次いで、回転子回転数21,000rpmで稼働している造粒装置クレアミックスCLM−0.8S(エムテクニック社製)に、ポンプを用いて、重合性組成物分散液を供給し、コア用重合性組成物の液滴を造粒した。この造粒した組成物水分散液を、撹拌翼を装着した反応容器に移した。重合性組成物水分散液を加熱し、重合を開始した。この時、水分散液温度が95℃で一定になるように、重合反応器ジャケット温度と重合反応溶液内温度とを測定し、カスケード制御法などを用いてジャケット温度をコントロールして制御した。
上記により得られた着色樹脂粒子100重量部に、一次平均粒子径12nm、疎水化度65%のシリカ微粒子RX200(日本アエロジル社製)(シリカ(A)相当)1重量部、一次平均粒子径40nm、疎水化度64%のシリカ微粒子RX50(日本アエロジル社製)(シリカ(C)相当)0.5重量部及び一次平均粒子径0.38μm、球形度1.13のポリスチレン微粒子0.5重量部を同時に添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合してトナーを製造した。得られたトナーの体積平均粒子径(Dv)は7.3μm、平均円形度は0.970、残留スチレン量は480ppmであった。
(クリーニングブレード製造例1)
ネオペンチルグリコール(NPG)をラジカル重合開始剤とし、触媒を使用してε−カプロラクトンを開環付加させて得られた2官能のポリエステルポリオール化合物としてプラクセル230CP(数平均分子量3000;ダイセル化学工業製)59.81gに対して4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)40.19gを添加し、窒素気流中にて80℃にて3時間反応させてNCO基末端擬似プレポリマーを得た。
プラクセル230CPの使用量を59.81gとしたままでプラクセル220の使用量を25.50g、TMPの使用量を3.04g、BDの使用量を7.37gとした以外はクリーニングブレード製造例1と同様にしてクリーニングブレードユニット2を作製した。
プラクセル230CPの使用量を59.81gとしたままでプラクセル220の使用量を27.24g、TMPの使用量を2.31g、BDの使用量を7.91gとした以外はクリーニングブレード製造例1と同様にしてクリーニングブレードユニット3を作製した。
ネオペンチルグリコール(NPG)をポリエステルの重合開始剤とし、触媒を使用してε−カプロラクトンを開環付加させて得られた2官能のポリエステルポリオール化合物としてプラクセル210CP(数平均分子量1000;ダイセル化学工業製)51.14gに対して4,4‘−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)48.86gを添加し製造例1と同様にして擬似プレポリマーを作製した。この擬似プレポリマーに対してTMPの使用量を2.31g、BDの使用量を7.91gとした以外はクリーニングブレード製造例1と同様にしてクリーニングブレードユニット4を作製した。
板バネを使用しない点を除いてクリーニングブレード製造例1と同じクリーニングブレードユニット5を作製した。ブレードを形成するシート状ポリウレタン弾性体はクリーニングブレード製造例1と同じである。
プラクセル230CPを使用せずにプラクセル220の使用量を86.36gとし、MDIの使用量を43.12gとしてNCO基末端プレポリマーを作製し、TMPの使用量を3.12g、BDの使用量を7.21gとした以外はクリーニングブレード製造例1と同様にしてクリーニングブレードユニット6を作製した。
プラクセル230CPを使用せずにプラクセル220の使用量を109.64gとし、MDIの使用量を43.12gとしてNCO基末端プレポリマーを作製し、TMPの使用量を2.18g、BDの使用量を7.12gとした以外はクリーニングブレード製造例1と同様にしてクリーニングブレード7を作製した。
(実施例1〜4、比較例1〜4)
以下の評価方法に記載の装置を使用し、(表2)上段に記載のトナーとクリーニングブレードの組合せにて画像評価を行った。各評価においては、現像ロール上に供給されるトナー量が(M/A)が0.40mg/cm2となるよう規制ブレードで 調整を行った。
感光体上でのトナーの帯電量測定に用いた改造プリンターに印字用紙をセットし、このプリンターの現像装置にトナーを入れ、温度23℃、湿度50%の(N/N)環境下で一昼夜放置した後、5%印字濃度で初期から連続印字を行い、10枚目印字時にベタ印字を行い、マクベス式反射型画像濃度測定機を使用して印字濃度を測定した。同様に、静電荷像現像用トナーを、温度30℃、湿度80%のH/H環境下で2週間放置した後、トナーを現像装置に入れて、同様にして印字濃度を測定した。
上記(1)の印字濃度の評価と同じプリンターを使用し、評価用のクリーニングブレードサンプルを取り付け、現像装置に製造例にて示したトナーを入れ、印字用紙をセットした後にN/N環境下にて5%印字濃度で連続印字を行い、500枚毎に目視で帯電ローラー表面に融着したトナーの有無、外添剤の残留によるローラー表面の変色(白化)の有無などの汚れを確認し、汚れの発生した枚数を確認した。評価は10000枚まで行った。
上記(1)の印字濃度の評価と同じプリンターを使用し、評価用のクリーニングブレードサンプルを取り付け、現像装置に製造例にて示したトナーを入れ、印字用紙をセットした後にN/N環境下にて5%印字濃度で連続印字を行い、500枚毎にハーフトーンの印字をさせて、白くぼけたフィルミングの発生する枚数をカウントした。最終印字枚数は10000枚である。
上記(1)の印字濃度の評価と同じプリンターを使用し、N/N環境下にて5%印字濃度で連続印字を行い、画像部分にスジ状の汚れまたは黒ポチが発生し始めたときの500枚ごとにコピー回数を調べて評価した。評価は10000枚まで行った。
(5)線圧の測定 A4版一般コピー紙を縦方向に幅1cmにカットしブレードと感光体の間に挟み感光体の回転方向に9cm/secの速度で引き抜き、動的部分の線圧の中心値を求める。これを5回繰り返し、平均値を求め線圧(紙の引き抜き力)(gf/cm)を求める。中心部の線圧Pcはブレードの中心部、両端部の線圧Peは端から約2cmの部分で値を測定した。
3 帯電ロール
4 光照射装置
5 転写ロール
10 トナー
11 現像装置
13 クリーニングブレード
Claims (6)
- トナーにより感光体に可視像を形成する現像工程、前記可視像を記録材に転写する転写工程、転写像を定着する定着工程及び転写後の感光体上に残余するトナーを、該感光体に圧接したクリーニングブレードにより回収するクリーニング工程を有する画像形成方法において、
前記クリーニングブレードの感光体への圧接における線圧が10〜80g/cm、クリーニングブレードの両端部の線圧Peと長さ方向中心部の線圧Pcとの比が1.05<Pe/Pc<1.30であり、
前記クリーニングブレードがポリエステルポリオールを構成原料とするポリウレタン弾性体にて形成されたものであり、その粘弾性スペクトルにおけるtanδのピーク温度が−10℃〜+10℃、ピーク高さが0.90以下で、かつ引裂強さTr(N/mm)と硬度Hs(ショアA)硬度との比Tr/Hsが5.4〜6.4であり、
前記トナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤を含む着色樹脂粒子及び外添剤とからなり、着色樹脂粒子の体積平均粒子径が4〜10μm、平均円形度が0.95〜0.995であり、感光体表面上でのトナー帯電量の絶対値│Q│が10〜80μC/g であり、かつトナー中の残留スチレン量が200ppm以下であることを特徴とする画像形成方法。 - 前記外添剤は、少なくとも一次粒子の個数平均粒径5〜20nmのシリカ微粒子(A)と体積平均粒径0.1〜0.5μmの球形シリカ微粒子(B)とを含有し、かつ前記シリカ微粒子(A)の前記着色樹脂粒子100重量部に対する添加量が0.1〜2重量部であり、かつ前記球形シリカ微粒子(B)の添加量が0.5〜2.5重量部である請求項1記載の画像形成方法。
- 前記外添剤は、更に一次粒子の個数平均粒径が25〜80nmのシリカ微粒子(C)を含有し、かつ前記シリカ微粒子(C)の着色樹脂粒子100重量部に対する添加量が0.2〜2重量部である請求項2に記載の画像形成方法。
- 前記クリーニングブレードは、ポリウレタン弾性体から形成され、長さ方向両端部に圧接補助部材が配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記ポリエステルポリオールが、その分子鎖中に側鎖含有グリコールを構成成分として含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記ポリエステルポリオールが、その分子鎖中に側鎖含有グリコールをポリエステルの重合開始剤成分として含有するラクトン系ポリエステルポリオールであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206505A JP4462540B2 (ja) | 2004-06-01 | 2004-07-13 | 画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004163893 | 2004-06-01 | ||
JP2004206505A JP4462540B2 (ja) | 2004-06-01 | 2004-07-13 | 画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006018207A true JP2006018207A (ja) | 2006-01-19 |
JP4462540B2 JP4462540B2 (ja) | 2010-05-12 |
Family
ID=35792525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004206505A Active JP4462540B2 (ja) | 2004-06-01 | 2004-07-13 | 画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4462540B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007279607A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法 |
-
2004
- 2004-07-13 JP JP2004206505A patent/JP4462540B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007279607A (ja) * | 2006-04-11 | 2007-10-25 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4462540B2 (ja) | 2010-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4658927B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP6280684B2 (ja) | トナー、現像剤、及び画像形成装置 | |
KR20080059661A (ko) | 정전하 상 현상용 토너, 토너 키트 및 화상 형성 장치 | |
KR20140039962A (ko) | 화상 형성 장치, 및 프로세스 카트리지 | |
KR101790387B1 (ko) | 정전하상 현상용 토너, 화상 형성 장치, 화상 형성 방법 및 프로세스 카트리지 | |
JP2007206171A (ja) | フルカラー画像形成装置 | |
JPWO2005093522A1 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2007171272A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP4506669B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JPH0798511A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP4500120B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4370422B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP4462540B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP5335333B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP3368024B2 (ja) | フルカラー画像形成方法 | |
JP2003043785A (ja) | 現像方法及び画像形成方法 | |
JP2005227524A (ja) | トナー及び画像形成方法 | |
JP4203901B2 (ja) | トナー | |
JP2009080257A (ja) | 静電荷像現像用トナー並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2003223018A (ja) | 静電荷像現像用カラートナー | |
JP5187317B2 (ja) | 電子写真画像形成方法 | |
CN111433683B (zh) | 静电图像显影用调色剂及其制造方法 | |
JP2008287150A (ja) | トナー、及び画像形成方法 | |
JP2006078928A (ja) | 画像形成装置及びこれに用いるプロセスカートリッジ | |
JP2023138299A (ja) | トナー、トナー収容ユニット、現像剤、画像形成装置、及び、画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20060904 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060904 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070629 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20080905 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100210 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100212 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4462540 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |