JP2006016192A - 塵芥収集車 - Google Patents

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Tatsuya Nunohara
達也 布原
Norihiro Matsumoto
典浩 松本
Masaharu Koyama
正治 甲山
Kazuyuki Torieda
一之 鳥枝
Kazuhiko Akatsuka
和彦 赤塚
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Abstract

【課題】 組付作業を煩雑化することなく、塵芥の収集作業を効率よく行える作業性に優れた塵芥収集車を提供する。
【解決手段】 交流モータ(電動モータ)33により駆動される油圧ポンプ18と、塵芥収容箱内に設けられ、油圧ポンプ18の油圧によって当該塵芥収容箱内に投入された塵芥を塵芥収容箱に積み込む動作を行う積込装置10とを備えた塵芥収集車において、油圧ポンプ18の吐出量の積算値を検出する流量検出手段として交流モータ33の回転数を検出する回転数センサ34と、このセンサ34からの検出信号を基に上記吐出量積算値を求めるコントローラ(制御装置)32とを設ける。そして、コントローラ32が、吐出量積算値に基づいて、積込装置10が塵芥投入箱に形成された投入口を通過するときに交流モータ33の回転数を低減し、投入口を通過する際の積込装置10の移動速度を低速にする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、生ごみや粗大ごみ等の塵芥を効率よく積み込む機能を備えた塵芥収集車に関する。
塵芥収集車は、車両後部の塵芥投入箱に投入された塵芥を塵芥収容箱に積み込むための積込装置を備えている。従来の塵芥収集車では、例えば下記特許文献1、2に記載されているように、電動モータを駆動して、この電動モータに接続された油圧ポンプにより油圧を生じさせ、この油圧により積込装置を動作させる。
実開昭55−164203号公報(第4〜7頁、第1図) 特開昭63−12503号公報(第2〜3頁、第1図)
ところで、上記のような従来の塵芥収集車では、塵芥は塵芥投入箱に形成された投入口から投入された後、当該投入箱内に回動可能に設けられた積込装置の回転板により投入口側から塵芥収容箱側に移動されて、その収容箱内に順次押し込まれることで収集される。
ところが、上記特許文献1の従来の塵芥収集車では、回転板が塵芥投入箱内で投入口に沿って回動し当該投入口を通過する速度が速いために、投入された塵芥が投入口と回転板との間に挟まったり、回転板に当たって投入口から外部にこぼれ落ちたりすることがあった。この結果、回転板と投入口との間に噛み込まれた塵芥を排除するため回転板を逆回転させたり、こぼれ落ちた塵芥を再度投入口に投入したりする必要が生じて、塵芥の収集作業を効率よく行えないことがあった。
また、上記特許文献2の従来の塵芥収集車では、回転板の回動動作の開始を検知するリミットスイッチに加えて、回転板が投入口を通過したことを検知するリミットスイッチを設け、回転板の回動開始から投入口通過までの期間、当該回転板の回動速度を低速にすることにより、投入口と回転板(積込装置)との間に塵芥が挟まることなどに起因する塵芥の収集作業性の低下を防ごうとしていた。しかしながら、この塵芥収集車では、リミットスイッチ及びこれを動作させるドグを回転板や塵芥投入箱内に精度よく取り付ける必要が生じたり、リミットスイッチの配線の引き廻し箇所を確保したりすることが要求されて、塵芥収集車への組付作業が煩雑化することがあった。
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、組付作業を煩雑化することなく、塵芥の収集作業を効率よく行える作業性に優れた塵芥収集車を提供することを目的とする。
本発明の塵芥収集車は、塵芥収容箱と、前記塵芥収容箱に連接して設けられるとともに、塵芥が投入される投入口が形成された塵芥投入箱と、電動モータと、前記電動モータにより駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプの油圧により、前記塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む動作を行うとともに、その積み込む動作の際に前記塵芥投入箱内で前記投入口に沿って移動して当該投入口を通過する積込装置と、前記油圧ポンプの吐出量の積算値を検出する流量検出手段と、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値に基づいて、前記積込装置が前記投入口を通過するか否かについて判断し、かつ前記積込装置が前記投入口を通過するときに前記電動モータの回転数を低減する制御装置とを備えたものである。
上記のように構成された塵芥収集車における制御装置は、上記油圧ポンプの吐出量積算値を基に積込装置が投入口を通過するか否かについて判断し、かつ積込装置が投入口を通過するときに電動モータの回転数を低減する。これにより、制御装置は投入口を通過する際の積込装置の移動速度を低速にすることができ、投入された塵芥が投入口と積込装置との間に挟まったり、積込装置に当たって投入口から外部にこぼれ落ちたりするのを防ぐことが可能となって、塵芥の収集作業性が低下するのを防止することができる。また、上記吐出量積算値は流量検出手段によって検出されるので、上記特許文献2の従来例と異なり、積込装置が投入口を通過したことを検知するための専用のリミットスイッチを設けることなく、制御装置は積込装置の移動速度を遅くして投入口を通過させることができる。
また、上記塵芥収集車において、前記積込装置は、先部が前記投入口を通過するように回動可能に設けられた回転板を備えるとともに、前記制御装置は、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値により、前記回転板の前記塵芥投入箱内での回動位置を判別し、かつ前記回転板の先部が前記投入口を通過するときに前記電動モータの回転数を低減してもよい。
この場合、回転板の先部が投入口を通過するときに当該回転板は低速で回動されるので、回転板と投入口との間に塵芥が挟まったり、回転板により塵芥が投入口外部にこぼれ落ちたりするのを防ぐことができ、投入口と回転板との間に塵芥が挟まることなどに起因する塵芥の収集作業性の低下を防止することが可能となる。
また、上記塵芥収集車において、前記制御装置は、前記回転板の先部が前記投入口を通過していないときに前記電動モータの回転数を増加することが好ましい。
この場合、回転板の先部が投入口を通過していないときでは当該回転板の回動速度が増速されることとなり、投入口通過時に回転板の回動速度を遅くすることによる作業時間の遅延を補償することができ、塵芥の収集作業の効率が低下するのを防ぐことができる。
また、上記塵芥収集車において、前記積込装置は、反転、一次圧縮、二次圧縮、及び押込を1サイクル行程とする動作軌跡を描くように移動可能に設けられた押込板を備えるとともに、前記制御装置は、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値により、前記押込板の前記塵芥投入箱内での移動位置を判別し、かつ前記押込板が前記投入口を通過する前記一次圧縮のときに前記電動モータの回転数を低減してもよい。
この場合、押込板が投入口を通過する一次圧縮のときに当該押込板は低速で移動されるので、押込板と投入口との間に塵芥が挟まったり、押込板により塵芥が投入口外部にこぼれ落ちたりするのを防ぐことができ、投入口と押込板との間に塵芥が挟まることなどに起因する塵芥の収集作業性の低下を防止することが可能となる。
また、上記塵芥収集車において、前記制御装置は、前記押込板が前記投入口を通過していない前記反転、二次圧縮、及び押込のときに前記電動モータの回転数を増加することが好ましい。
この場合、押込板が投入口を通過していない反転、二次圧縮、及び押込のときでは当該押込板の移動速度が増速されることとなり、投入口通過時に押込板の移動速度を遅くすることによる作業時間の遅延を補償することができ、塵芥の収集作業の効率が低下するのを防ぐことができる。
また、上記塵芥収集車において、前記制御装置は、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値に応じて、前記積込装置の作動を制御してもよい。
この場合、リミットスイッチ等の位置検知手段を設けることなく、制御装置は当該積込装置を適切に作動することができ、塵芥収集車の部品点数を削減することができるとともに、その組付作業をより簡単に行うことができる。
本発明によれば、リミットスイッチ等の位置検出スイッチを設けることなく、制御装置が投入口を通過する際の積込装置の移動速度を低速にして、投入口と積込装置との間に塵芥が挟まることなどに起因する塵芥の収集作業性の低下を防止することができるので、組付作業を煩雑化することなく、塵芥の収集作業を効率よく行える作業性に優れた塵芥収集車を構成することができる。
以下、本発明の塵芥収集車を示す好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による塵芥収集車の後部を示す側断面図である。図において、この塵芥収集車1は、塵芥収容箱2と、この塵芥収容箱2に連接して設けられた塵芥投入箱3とを備えている。この塵芥投入箱3の後方には、塵芥が投入される投入口3aが形成されており、また、この投入口3aを、上下にスライドして開閉する蓋3bが設けられている。塵芥投入箱3の前方下部には、塵芥を塵芥収容箱2に積み込むための開口部3dが形成されている。
また、塵芥投入箱3内には、回転板11と押込板13を有する回転板式の積込装置10が設けられており、塵芥投入箱3内に投入された塵芥は、積込装置10の積み込む動作により開口部3dを経て塵芥収容箱2内に移送され収集される。
また、上記塵芥投入箱3は、上部に設けられた支点(図示せず。)を中心に回動可能であり、図示しないスイングシリンダにより、塵芥収容箱2に対して開閉動作を行うように構成されている。
一方、塵芥収容箱2の下面には、車体フレームFにシリンダ側基端部が軸着されたダンプシリンダ5のピストンロッド側先端部が軸着されており、塵芥収容箱2は、支軸4を中心として車体フレームFに対してダンプ動作(上方へ回動)が可能な構造となっている。そして、塵芥収集車1では、上記スイングシリンダにより塵芥投入箱3を上方回動させて塵芥収容箱2を開いた後、図に点線で示す収縮動作状態のダンプシリンダ5を、同図に二点鎖線で示す伸長動作状態にさせると、塵芥収容箱2が支軸4を中心として時計回り方向に回動し、収容した塵芥をダンプ排出することができる。
次に、上記積込装置10について説明する。まず、塵芥投入箱3の左右の側壁3cには押込シリンダ14のシリンダ側基端部14aが軸着されており、これにより押込シリンダ14は回動可能である。また、上記押込板13は、図示のような側面形状の左右の部材間を車幅方向に延びるプレート等(図示せず。)により接続して一体化したものであり、側壁3cに取り付けられた支軸15を中心として回動可能である。押込板13の上端部と押込シリンダ14のピストンロッド先端部とは、ピン16により互いに接続されており、これにより、押込シリンダ14が伸長動作すると、当該押込シリンダ14自身が反時計回り方向に回動しながら押込板13を時計回り方向に回動させ、図の実線で示す状態となる。また、その状態から押込シリンダ14が収縮動作すると、当該押込シリンダ14自身が時計回り方向に回動しながら押込板13を反時計回り方向に回動させ、図の二点鎖線で示す状態となる。
一方、図示の側面形状で車幅方向に延びる上記回転板11は、側壁3cに対して軸周りに回転自在に取り付けられた支軸12に一体化されたものであり、支軸12に接続された後述の油圧モータ(21)により、支軸12とともに正逆転可能に回転駆動される。尚、図に矢印にて示す時計回り方向が回転板11の正転方向である。
また、回転板11では、その先部11aが上記投入口3aに沿って回動して当該投入口3aを通過するように設けられており、さらにはその先部11aが投入口3aを通過するときには通過していないときに比べて低速で回動されるようになっている。具体的には、先部11aが投入口3aの上端部3a1に対向する位置(図に点線にて図示)と先部11aが投入口3aの下端部3a2に対向する位置(同図に二点鎖線にて図示)との間にあるときに、回転板11の回動速度は遅い速度に設定される(詳細は後述)。
また、塵芥投入箱3の内部底面3eは、回転板11の先部11aの回動軌跡に沿って円弧状に形成されており、回転板11が投入口3aから底面3e上に投入された塵芥を確実に掻き上げるようになっている。
図2の(a)は、図1から積込装置10の主要部である回転板11、押込板13、及び押込シリンダ14のみを抜き出した動作説明図である。積込装置10では、矢印方向への軌跡Rにて示す回転板11の回動動作と、両矢印Sにて示す押込板13の揺動動作とにより、上記積み込む動作が行われる。すなわち、回転板11は(a)に示すほぼ9時の位置を原位置として時計回り方向の回動動作を開始し、回転板11が(b)に示すほぼ12時の位置に達すると、回転板11の回動速度は減速され始める。そして、回転板11が(c)に示すほぼ1時の位置に到達したとき(つまり、回転板11が図1に点線にて示した状態のとき)に回動速度の減速が終了される。その後、回転板11は、(d)に示すほぼ3時の位置に到達するとき(つまり、回転板11が図1に二点鎖線にて示した状態のとき)まで減速された遅い速度で回動され、このほぼ3時の位置を過ぎると、回転板11の回動速度は増速され始める。そして、回転板11が(e)に示すほぼ4時の位置に達すると、回動速度の増速が終了されて、回転板11は(f)に示すほぼ9時の位置、すなわち原位置に戻るまでその増速された速度で回動される。また、回転板11が上記ほぼ3時の位置を通過した後、つまり投入口3aを通過した後原位置に戻るまでの間に、回転板11は上記底面3e上の塵芥を掻き上げ、その掻き上げた塵芥を上側に載せた状態で、回転板11の正転方向の回動動作が終了される。
一方、回転板11がほぼ12時の位置を通過すると、押込シリンダ14の収縮動作が開始されて、車体前方側(塵芥収容箱側)の押込位置に位置していた押込板13は車体後方側への揺動動作を開始する。その後、回転板11がほぼ3時の位置に達するまでに、押込シリンダ14の収縮動作が終了されて、押込板13ではその押込位置から車体後方側の戻り位置への戻し動作が行われて当該押込板13は戻り位置で維持される。続いて、回転板11がほぼ9時の原位置に戻されると、押込シリンダ14の伸長動作により、戻り位置から押込位置に押込板13を移動させる押込動作が行われる。この押込板13の押込動作により、回転板11上の塵芥が開口部3dを通って塵芥収容箱2内に積み込まれる。
以上のように、積込装置10では、回転板11の回動動作と押込板13の揺動動作とが互いに同期して周期的に行われることで積み込む動作が実施されて、塵芥を塵芥収容箱2内に収集させる。また、積込装置10では、上記のような周期的動作を1サイクル又は連続サイクルで実施するようになっている。
図3は、上記押込シリンダ14と上記回転板11を回転させる油圧モータ21に関する油圧回路図である。当該油圧回路は、タンク17、油圧ポンプ18、油圧モータ用電磁弁19、押込シリンダ用電磁弁20、油圧モータ21、圧力制御弁22、フィルタ23、圧力センサ24、逆止弁25,26等を図示のように接続して構成されている。なお、この油圧回路には、上記ダンプシリンダ5やスイングシリンダ等も接続されているが、説明を省略する。
上記押込板13は、押込シリンダ用電磁弁20のソレノイド20sが励磁されると図1の二点鎖線の位置に達し、ソレノイド20eが励磁されると実線の押込位置に達する。油圧モータ21は、油圧モータ用電磁弁19のソレノイド19nが励磁されると正転し、回転板11を図1の時計回り方向に回転させる。ソレノイド19rが励磁されると逆転する。
次に、上記油圧ポンプ18を駆動する塵芥収集車1のシステム構成について、図4のブロック図を参照して説明する。図4において、塵芥収集車1のエンジン27には、発電機28が接続されている。発電機28の出力電圧は、整流器29を介してインバータ31に供給される。インバータ31には、油圧ポンプ18を駆動するための交流モータ(誘導電動機)33が接続されている。交流モータ33は回転数センサ34を備えており、その出力信号はコントローラ32に入力される。また、このコントローラ32には、油圧ポンプ18の吐出油路の作動圧を常時検出する上記圧力センサ24からの出力信号も入力されており、当該コントローラ32及びインバータ31が、圧力センサ24の出力信号に基づいて回転数センサ34の出力信号をフィードバック信号として用いながら、交流モータ33の回転数制御を行う制御装置30を構成している。
また、上記コントローラ32は、CPU、メモリ、インタフェース回路等を含んで構成されたものであり、このコントローラ32には、積込装置10に対する動作開始指令等の指令が図示を省略した操作スイッチを介して入力される。さらに、コントローラ32は、入力された指令に応じて、油圧モータ用電磁弁19及び押込シリンダ用電磁弁20の対応するソレノイドを励磁し、油圧モータ21及び押込シリンダ14を適切に作動させるようになっており、例えば上記動作開始指令が入力されたときには、コントローラ32は回転板11及び押込板13をそれぞれ回動動作及び揺動動作させて、積込装置10にその積み込む動作を行わせる。
また、コントローラ32には、上記回転数センサ34からの出力信号を基に油圧ポンプ18の吐出量の積算値を求める演算機能がソフトウェアにより付与されており、コントローラ32は、回転数センサ34とともに、油圧ポンプ18の吐出量積算値を検出する流量検出手段を構成している。つまり、交流モータ33が一回転したときの油圧ポンプ18の吐出量は一定量(例えば、30cc)であり、それゆえ、交流モータ33が例えば一回転する毎に回転数センサ34から出力される出力信号(出力パルス)の数を、コントローラ32がカウントし、当該コントローラ32はこのカウント値を基に油圧ポンプ18の吐出量積算値を検出する。
また、コントローラ32は、求めた吐出量積算値に基づいて、積込装置10の各部の作動状態、つまり回転板11の回動位置及び押込板13の揺動位置の判別を行いつつ、交流モータ33の回転数制御を行うように構成されている。すなわち、吐出量積算値は回転板11の回動位置及び押込板13の揺動位置に応じて累積的に増加することから、コントローラ32が吐出量積算値を基にその時点での回転板11の回動位置及び押込板13の揺動位置を判別して把握することができ、コントローラ32はその把握した回転板11の回動位置及び押込板13の揺動位置に応じて交流モータ33の回転数を制御する。
さらに、コントローラ32は、求めた吐出量積算値を基に回転板11が投入口3aを通過するか否かについて判断し、投入口3aを通過すると判断したときには交流モータ33の回転数を低減する。これにより、回転板11は、投入口3aを通過していないときに比べて低速で回動されて、投入口3aを通過する。
次に、上記コントローラ32の動作について、図5も参照して具体的に説明する。尚、図5の縦軸は油圧ポンプ18から油路に吐出される1分間当たりの吐出量[L/min]を表し、横軸はコントローラ32で検出された動作開始時からの吐出量積算値[L]を表している。
図4において、制御装置30に積込装置10に対する動作開始指令が入力されると、コントローラ32は油圧モータ21が正転するようにソレノイド19n(図3)を励磁するとともに、交流モータ33が所定の高回転数(例えば、1083rpm)で回転されるようにインバータ31に対し制御信号を出力する。これにより、油圧ポンプ18から油路には、図5に示すように、32.5[L/min]の吐出量Q1で作動油が供給されて、回転板11は油圧モータ21によってほぼ9時の位置(図2(a)の位置)から正転方向に回動し始める。その後、コントローラ32は、吐出量積算値が1.09[L]に達するまでは交流モータ33の回転数を上記高回転数に保持させる。
続いて、吐出量積算値が1.09[L]に達したことを検知すると、コントローラ32は回転板11がほぼ12時の位置(図2(b)の位置)に到達したことを判別し、交流モータ33の回転数を所定の低回転数(例えば、767rpm)まで低減するようにインバータ31に対し制御信号を出力する。これにより、回転板11では、その回動速度が漸次減速される。さらに、コントローラ32は、ソレノイド20s(図3)を励磁することにより、押込シリンダ14の収縮動作を開始させ、押込板13を上記戻り位置に移動させる戻し動作を開始させる。
また、吐出量積算値が1.17[L]に達したことを検知すると、コントローラ32は回転板11がほぼ1時の位置(図2(c)の位置)に到達したことを判別し、その先部3aが投入口3aの上端部3a1(図1)に対向していると判断する。また、この1.17[L]に達した時点では、交流モータ33は上記低回転数で回転されており、油圧ポンプ18から油路には、図5に示すように、23.0[L/min]の吐出量Q2で作動油が供給されている。この結果、回転板11の回動速度は、ほぼ9時の位置からほぼ12時の位置まで回動したときよりも遅い速度となる。その後、コントローラ32は、吐出量積算値が1.76[L]に達するまでは交流モータ33の回転数を上記低回転数に保持させる。
続いて、吐出量積算値が1.76[L]に達したことを検知すると、コントローラ32は回転板11がほぼ3時の位置(図2(d)の位置)に到達したことを判別し、その先部3aが投入口3aの下端部3a2(図1)に対向していると判断する。つまり、コントローラ32は、回転板11が投入口3aを通過したと判断して、交流モータ33の回転数を上記高回転数まで増加するようにインバータ31に対し制御信号を出力する。これにより、回転板11では、その回動速度が漸次増速される。さらに、コントローラ32は、押込板13が戻り位置に到達したと判断して、ソレノイド20s(図3)を消磁することにより、押込シリンダ14の収縮動作を終了させ、当該押込板13を戻り位置で保持させる。
次に、吐出量積算値が1.86[L]に達したことを検知すると、コントローラ32は回転板11がほぼ4時の位置(図2(e)の位置)に到達したことを判別する。また、この1.86[L]に達した時点では、交流モータ33は上記高回転数で回転されており、油圧ポンプ18から油路には、図5に示すように、上記吐出量Q1で作動油が供給されている。この結果、回転板11の回動速度は、ほぼ1時の位置からほぼ3時の位置まで回動した時よりも速い速度である、ほぼ9時の位置からほぼ12時の位置まで回動したときと同じ速度に復帰される。その後、コントローラ32は、吐出量積算値が3.51[L]に達するまでは交流モータ33の回転数を上記高回転数に保持させる。
その後、吐出量積算値が3.51[L]に達したことを検知すると、コントローラ32は回転板11がほぼ9時の位置(図2(f)の位置)に到達したことを判別し、ソレノイド19n(図3)を消磁することにより、回転板11の回動動作を終了させる。また、コントローラ32は、ソレノイド20e(図3)を励磁することにより、押込シリンダ14の伸長動作を開始させ、押込板13を上記押込位置に移動させる押込動作を行わせる。この結果、回転板11上に掻き上げられた塵芥は、押込板13によって塵芥収容箱2内に押し込まれる。
その後、吐出量積算値が5.51[L]に達したことを検知すると、押込板13が押込位置に到達したことを判別し、ソレノイド20eを消磁することにより、押込板13の押込動作を終了させる。
以上の処理により、積み込む動作の1サイクルが完了する。吐出量積算値はここでリセットされ、次のサイクルでは再び0から積算される。
以上のように構成された本実施形態では、制御装置30のコントローラ32が吐出量積算値を基に回転板11の塵芥投入箱3内での回動位置を判別するとともに、その回転板11の先部11aが投入口3aを通過するときに交流モータ33の回転数を低減することにより、当該回転板11の回動速度を低速にしている。これにより、回転板11と投入口3aとの間に塵芥が挟まったり、回転板11により塵芥が投入口外部にこぼれ落ちたりするのを防ぐことができ、投入口3aと回転板11との間に塵芥が挟まることなどに起因する塵芥の収集作業性の低下を防止して、塵芥の収集作業を効率よく行うことができる。また、リミットスイッチを用いた上記特許文献2の従来例と異なり、専用の位置検知手段を設けることなく、コントローラ32は回転板11の先部11aが投入口3aを通過したことを検知するので、組付作業が煩雑化するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、コントローラ32は回転板11の先部11aが投入口3aを通過していないとき、すなわち回転板11がほぼ9時の位置からほぼ1時の位置まで回動するとき及びほぼ3時の位置からほぼ9時の位置まで回動するときに、投入口3aを通過しているとき、すなわちほぼ1時の位置からほぼ3時の位置まで回動するときの速度よりも速い速度で回転板11を回動動作させている。これにより、投入口通過時に回転板11の回動速度を遅くしたことによる作業時間の遅延を補償することが可能となり、塵芥の収集作業の効率が低下するのを防ぐことができる。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態による塵芥収集車の後部を示す側断面図である。図において、この実施形態と上記第1の実施形態との主な相違点は、回転板式の積込装置に代えて、プレス式の積込装置を用いた点である。
図において、この塵芥収集車1は、第1の実施形態と同様に、塵芥収容箱2と、塵芥投入箱3とを備え、塵芥投入箱3の後方には、塵芥が投入される投入口3aが形成されており、また、この投入口3aを、上下にスライドして開閉する蓋3bが設けられている。塵芥投入箱3の前方下部には、塵芥を塵芥収容箱2に積み込むための開口部3dが形成されている。
また、塵芥投入箱3内には、押込板45によるプレス式の積込装置40が設けられており、塵芥投入箱3内に投入された塵芥は、積込装置40の積み込む動作により開口部3dを経て塵芥収容箱2内に移送され収集される。
また、上記塵芥投入箱3は、上部に設けられた支点Pを中心に回動可能であり、第1の実施形態と同様に、スイングシリンダ(図示せず。)によって塵芥収容箱2に対して開閉動作を行うように構成されている。
一方、塵芥収容箱2の内部には、当該収容箱2の外部に塵芥を排出するための排出板6と、この排出板6に一端部が接続されたテレスコ式のディスチャージシリンダ7とが設けられている。塵芥収容箱2には、排出板6の後方側(車体前方側)に塵芥を収容する空間が確保されている。また、ディスチャージシリンダ7は、塵芥収容箱2内に押し込まれた塵芥に応じて徐々に収縮動作し、排出板6を図示の位置から車体前方側に移動させる。そして、この塵芥収集車1では、上記スイングシリンダにより塵芥投入箱3を上方回動させて塵芥収容箱2を開いた後、ディスチャージシリンダ7を動作させ排出板6を図示の位置に移動させることで収容した塵芥の排出動作が行われる。
次に、上記積込装置40について説明する。まず、塵芥投入箱3の左右の側壁3cには斜め上下に延びるガイドレール41が設けられており、スライダ42に取り付けられた左右一対二組のローラ43は、このガイドレール41内を斜め上下に移動することができる。スライダ42は、図示のような側面形状の左右の部材間を車幅方向に延びるプレート等(図示せず。)により接続して一体化したものである。また、スライダ42の下端部には、ピン44を介して上記押込板45が回動自在に取り付けられている。この押込板45もまた、図示のような側面形状の左右の部材間を車幅方向に延びるプレート等(図示せず。)により接続して一体化したものである。
一方、プッシュシリンダ46のシリンダ側端部はピン47により側壁3cに取り付けられており、ピストン側端部はピン48により、スライダ42の上端部に接続されている。他方、プレスシリンダ49のシリンダ側端部はピン50により押込板45に接続されており、ピストン側端部は上記ピン48により、スライダ42の上端部に接続されている。スライダ42は押込板45と共に、プッシュシリンダ46の伸長動作により斜めに上昇し、収縮動作により斜めに下降する。これによりスライダ42は、後述する一次圧縮及び押込に対応した往復動が可能である。また、押込板45は、プレスシリンダ49の伸長動作によりピン44を中心として時計回り方向に回動し、収縮動作により反時計回り方向に回動する。これにより押込板45は、後述する反転及び二次圧縮に対応した往復回動が可能である。
図7の(a)は、図6から積込装置40の主要部である押込板45、プッシュシリンダ46及びプレスシリンダ49のみを抜き出した動作説明図である(但し、図面を見易くするためプッシュシリンダ46の位置を少しずらしている。)。押込板45は、(a)に示す位置を原位置として、プレスシリンダ49が収縮動作することにより「反転」の行程を行い、(b)に示す状態となる。次に押込板45は、プッシュシリンダ46が収縮動作することにより「一次圧縮」の行程を行い、(d)に示す状態となる。続いて押込板45は、プレスシリンダ49が伸長動作することにより「二次圧縮」の行程を行い、(c)に示す状態となる。最後に押込板45は、プッシュシリンダ46が伸長動作することにより「押込」の行程を行い、(a)に示す状態に戻る。このようにしてプッシュシリンダ46及びプレスシリンダ49が交互に動作することにより、押込板45は、1サイクルの行程動作(反転、一次圧縮、二次圧縮、押込)を行う。押込板45の先端部45aは、図示のように、動作軌跡が4点を結ぶ閉じた形状を描く。
また、この積込装置40では、一次圧縮の行程のときに、押込板45は上記投入口3aに沿って移動して当該投入口3aを通過しており、さらには一次圧縮行程での押込板45の移動速度は、後に詳述するように、反転、二次圧縮、及び押込の各行程に比べて遅い速度に設定されている。
図8は、上記プッシュシリンダ46及びプレスシリンダ49に関する油圧回路図である。当該油圧回路は、タンク50、油圧ポンプ51、背圧弁52、プッシュシリンダ用電磁弁53、プレスシリンダ用電磁弁54、圧力制御弁55〜57、逆止弁58〜61、フィルタ62,63、及び圧力センサ64を図示のように接続して構成されている。なお、この油圧回路には、上記ディスチャージシリンダ7やスイングシリンダ等も接続されているが、説明を省略する。
上記押込板45が原位置(図7の(a))に停止しているとき、各シリンダ46,49は伸長状態にあり、各電磁弁53,54は中立位置にある。プレスシリンダ用電磁弁54のソレノイド54sが励磁されると「反転」、ソレノイド54eが励磁されると「二次圧縮」、プッシュシリンダ用電磁弁53のソレノイド53sが励磁されると「一次圧縮」、ソレノイド53eが励磁されると「押込」、の各動作が行われる。
次に、上記油圧ポンプ51を駆動する塵芥収集車1のシステム構成について、図9のブロック図を参照して説明する。図9において、塵芥収集車1のエンジン27には、第1の実施形態と同様に、発電機28が接続されている。また、発電機28の出力電圧は、整流器29を介してインバータ71に供給される。インバータ71には、油圧ポンプ51を駆動するための交流モータ(誘導電動機)65が接続されている。交流モータ65は回転数センサ66を備えており、その出力信号はコントローラ72に入力される。また、このコントローラ72には、油圧ポンプ51の吐出油路の作動圧を常時検出する上記圧力センサ64からの出力信号も入力されており、当該コントローラ72及びインバータ71が、圧力センサ64の出力信号に基づいて回転数センサ66の出力信号をフィードバック信号として用いながら、交流モータ65の回転数制御を行う制御装置70を構成している。
また、上記コントローラ72は、CPU、メモリ、インタフェース回路等を含んで構成されたものであり、このコントローラ72には、積込装置40に対する動作開始指令等の指令が図示を省略した操作スイッチを介して入力される。さらに、コントローラ72は、入力された指令に応じて、プッシュシリンダ用電磁弁53及びプレスシリンダ用電磁弁54の対応するソレノイドを励磁し、プッシュシリンダ46及びプレスシリンダ49を適切に作動させるようになっており、例えば上記動作開始指令が入力されたときには、コントローラ72は上記反転、一次圧縮、二次圧縮、及び押込からなる1サイクルの行程動作を押込板45に行わせて、積込装置40にその積み込む動作を行わせる。
また、コントローラ72には、第1の実施形態と同様に、上記回転数センサ66からの出力信号を基に油圧ポンプ51の吐出量の積算値を求める演算機能がソフトウェアにより付与されており、コントローラ72は、回転数センサ66とともに、油圧ポンプ51の吐出量積算値を検出する流量検出手段を構成している。つまり、交流モータ65が一回転したときの油圧ポンプ51の吐出量は一定量(例えば、30cc)であり、それゆえ、交流モータ65が例えば一回転する毎に回転数センサ66から出力される出力信号(出力パルス)の数を、コントローラ72がカウントし、当該コントローラ72はこのカウント値を基に油圧ポンプ51の吐出量積算値を検出する。
また、コントローラ72は、求めた吐出量積算値に基づいて、積込装置40の作動状態、つまり押込板45の移動位置及び行程の判別を行いつつ、交流モータ65の回転数制御を行うように構成されている。すなわち、吐出量積算値は押込板45の移動位置に応じて累積的に増加することから、コントローラ72が吐出量積算値を基にその時点での押込板45の移動位置及び行程を判別し把握することができ、コントローラ72はその把握した押込板45の移動位置及び行程に応じて交流モータ65の回転数を制御する。
さらに、コントローラ72は、求めた吐出量積算値を基に押込板45が投入口3aを通過するか否かについて判断し、投入口3aを通過すると判断したときには交流モータ65の回転数を低減する。これにより、押込板45は、投入口3aを通過していないときに比べて低速で回動されて、投入口3aを通過する。
次に、上記コントローラ72の動作について、図10も参照して具体的に説明する。尚、図10の縦軸は油圧ポンプ51から油路に吐出される1分間当たりの吐出量[L/min]を表し、横軸はコントローラ72で検出された動作開始時からの吐出量積算値[L]を表している。
図9において、制御装置70に積込装置40に対する動作開始指令が入力されると、コントローラ72は押込板45が反転の行程(図7(a)の位置〜図7(b)の位置)を行うようにソレノイド54s(図8)を励磁するとともに、交流モータ65が所定の高回転数(例えば、1350rpm)で回転されるようにインバータ71に対し制御信号を出力する。これにより、油圧ポンプ51から油路には、図10に示すように、40.5[L/min]の吐出量Q1で作動油が供給されて、プレスシリンダ49が収縮動作し、押込板45では反転の行程が開始される。その後、コントローラ72は、吐出量積算値が0.90[L]に達するまでは交流モータ65の回転数を上記高回転数に保持させる。
続いて、吐出量積算値が0.90[L]に達したことを検知すると、コントローラ72は押込板45が反転の行程を終了したことを判別し、ソレノイド54s(図8)を消磁するとともに、ソレノイド53s(図8)を励磁してプッシュシリンダ46を収縮動作させることにより、押込板45に一次圧縮の行程(図7(b)の位置〜図7(d)の位置)を開始させる。さらに、コントローラ72は、一次圧縮行程を開始させると、押込板45が投入口3aを通過すると判断して、直ちに交流モータ65の回転数を所定の低回転数(例えば、1267rpm)まで低減するようにインバータ71に対し制御信号を出力する。これにより、押込板45では、その移動速度が漸次減速されて、反転行程のときよりも遅い移動速度で一次圧縮行程が行われる。
その後、吐出量積算値が1.05[L]に達すると、交流モータ65の回転数は上記低回転数まで減少されており、油圧ポンプ51は、図10に示すように、38.0[L/min]の吐出量Q2で作動油を油路に供給する。また、コントローラ72は、吐出量積算値が2.64[L]に達するまでは交流モータ65の回転数を上記低回転数に保持させる。
続いて、吐出量積算値が2.64[L]に達したことを検知すると、コントローラ72は押込板45が一次圧縮の行程を終了したことを判別し、ソレノイド53s(図8)を消磁するとともに、ソレノイド54e(図8)を励磁してプレスシリンダ49を伸長動作させることにより、押込板45に二次圧縮の行程(図7(d)の位置〜図7(c)の位置)を開始させる。さらに、コントローラ72は、二次圧縮行程を開始させると、直ちに交流モータ65の回転数を上記高回転数まで増加するようにインバータ71に対し制御信号を出力する。これにより、回転板45では、その回動速度が漸次増速されて、一次圧縮行程のときよりも速い移動速度で二次圧縮行程が行われる。
その後、吐出量積算値が2.69[L]に達すると、交流モータ65の回転数は上記高回転数まで増加されており、油圧ポンプ51は上記40.5[L/min]の吐出量Q1で作動油を油路に供給する。また、コントローラ72は、吐出量積算値が4.29[L]に達するまでは交流モータ65の回転数を上記高回転数に保持させる。
続いて、吐出量積算値が4.29[L]に達したことを検知すると、コントローラ72は押込板45が二次圧縮の行程を終了したことを判別し、ソレノイド54e(図8)を消磁するとともに、ソレノイド53e(図8)を励磁してプッシュシリンダ46を伸長動作させることにより、押込板45に押込の行程(図7(c)の位置〜図7(a)の位置)を開始させる。
その後、吐出量積算値が7.25[L]に達したことを検知すると、コントローラ72は押込板45が押込の行程を終了したことを判別し、ソレノイド53eを消磁して押込板45を停止させる。
以上の処理により、積み込む動作の1サイクルが完了する。吐出量積算値はここでリセットされ、次のサイクルでは再び0から積算される。
以上のように構成された本実施形態では、制御装置70のコントローラ72が吐出量積算値を基に押込板45の塵芥投入箱3内での移動位置及び行程を判別するとともに、交流モータ65の回転数を低減することにより、押込板45が投入口3aを通過する一次圧縮の行程での移動速度を低速にしている。これにより、押込板45と投入口3aとの間に塵芥が挟まったり、押込板45により塵芥が投入口外部にこぼれ落ちたりするのを防ぐことができ、投入口3aと押込板45との間に塵芥が挟まることなどに起因する塵芥の収集作業性の低下を防止して、塵芥の収集作業を効率よく行うことができる。また、コントローラ72は、専用の位置検知手段を設けることなく、押込板45が投入口3aを通過したことを検知するので、組付作業が煩雑化するのを防ぐことができる。
また、本実施形態では、コントローラ72は押込板45が投入口3aを通過していない反転、二次圧縮、及び押込の行程のときでの当該押込板45の移動速度を、投入口3aを通過している一次圧縮の行程での速度よりも速い速度としているので、投入口通過時に押込板45の移動速度を遅くしたことによる作業時間の遅延を補償することが可能となり、塵芥の収集作業の効率が低下するのを防ぐことができる。
尚、上記の説明では、交流モータに駆動される油圧ポンプの油圧によって積み込む動作を行う回転板式又はプレス式の積込装置について説明したが、本発明は制御装置が検出された吐出量積算値に基づいて、積込装置が投入口を通過するか否かについて判断し、かつその積込装置が当該投入口を通過するときに電動モータの回転数を低減するものであればよく、積込装置の構成やモータの種類等は上記のものに何等限定されない。例えば交流モータに代えて、例えばブラシレス直流モータを用いることもできる。また、吐出量積算値に応じて電動モータの回転数を高回転又は低回転の二段階に切り換える構成について説明したが、上記以外の吐出量積算値に従って三段階以上に電動モータの回転数を切り換える構成でもよい。
また、上記各実施形態では、コントローラに回転数センサからの出力信号を基に油圧ポンプの吐出量の積算値を求める演算機能をソフトウェアにより付与して、当該回転数センサとともに流量検出手段を構成した場合について説明したが、例えば上記出力信号数をカウントする積算計を設けて、コントローラに演算機能を付与することなく、かつ当該コントローラとは独立した流量検出手段を構成することもできる。また、回転数センサに代えて油圧ポンプの吐出量を直接検出する流量センサを使用することもできる。
また、上記各実施形態の説明ではエンジンに駆動される発電機を電源として用いているが、車体に搭載されたバッテリを電源として用いることも可能である。
また、上記第1の実施形態ではダンプシリンダによるダンプ動作によって塵芥収容箱内に収容された塵芥を排出し、また第2の実施形態ではディスチャージシリンダにより駆動される排出板によって塵芥収容箱内の塵芥を排出する構成について説明したが、互いに逆の排出方式を採用することもできる。
また、上記各実施形態では、制御装置が吐出量積算値に応じて、積込装置の作動を制御する構成について説明したが、積込装置の作動状態を検知するリミットスイッチや近接スイッチ等の位置検知手段を設けることを排除するものではない。但し、これらのリミットスイッチ等を設けることなく、制御装置が吐出量積算値に応じて積込装置の作動を制御する場合の方が、塵芥収集車の部品点数を削減することができるとともに、その組付作業をより簡単に行うことができる点で好ましい。
本発明の第1の実施形態による塵芥収集車の後部を示す側断面図である。 図1から積込装置の主要部である回転板、押込板、及び押込シリンダのみを抜き出した動作説明図である。 上記押込シリンダと上記回転板を回転させる油圧モータに関する油圧回路図である。 図1に示した塵芥収集車のシステム構成を示すブロック図である。 図4に示した油圧ポンプにおける吐出量と積算吐出量との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態による塵芥収集車の後部を示す側断面図である。 図6から積込装置の主要部である押込板、プッシュシリンダ、及びプレスシリンダのみを抜き出した動作説明図である。 上記プッシュシリンダ及びプレスシリンダに関する油圧回路図である。 図6に示した塵芥収集車のシステム構成を示すブロック図である。 図9に示した油圧ポンプにおける吐出量と積算吐出量との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 塵芥収集車
2 塵芥収容箱
3 塵芥投入箱
3a 投入口
10、40 積込装置
11 回転板
11a 先部
18、51 油圧ポンプ
30、70 制御装置
32、72 コントローラ(流量検出手段)
33、65 交流モータ(電動モータ)
34、66 回転数センサ(流量検出手段)
45 押込板

Claims (6)

  1. 塵芥収容箱と、
    前記塵芥収容箱に連接して設けられるとともに、塵芥が投入される投入口が形成された塵芥投入箱と、
    電動モータと、
    前記電動モータにより駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプの油圧により、前記塵芥投入箱に投入された塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む動作を行うとともに、その積み込む動作の際に前記塵芥投入箱内で前記投入口に沿って移動して当該投入口を通過する積込装置と、
    前記油圧ポンプの吐出量の積算値を検出する流量検出手段と、
    前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値に基づいて、前記積込装置が前記投入口を通過するか否かについて判断し、かつ前記積込装置が前記投入口を通過するときに前記電動モータの回転数を低減する制御装置と
    を備えたことを特徴とする塵芥収集車。
  2. 前記積込装置は、先部が前記投入口を通過するように回動可能に設けられた回転板を備えるとともに、
    前記制御装置は、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値により、前記回転板の前記塵芥投入箱内での回動位置を判別し、かつ前記回転板の先部が前記投入口を通過するときに前記電動モータの回転数を低減することを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
  3. 前記制御装置は、前記回転板の先部が前記投入口を通過していないときに前記電動モータの回転数を増加することを特徴とする請求項2に記載の塵芥収集車。
  4. 前記積込装置は、反転、一次圧縮、二次圧縮、及び押込を1サイクル行程とする動作軌跡を描くように移動可能に設けられた押込板を備えるとともに、
    前記制御装置は、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値により、前記押込板の前記塵芥投入箱内での移動位置を判別し、かつ前記押込板が前記投入口を通過する前記一次圧縮のときに前記電動モータの回転数を低減することを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
  5. 前記制御装置は、前記押込板が前記投入口を通過していない前記反転、二次圧縮、及び押込のときに前記電動モータの回転数を増加することを特徴とする請求項4に記載の塵芥収集車。
  6. 前記制御装置は、前記流量検出手段によって検出された吐出量積算値に応じて、前記積込装置の作動を制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の塵芥収集車。
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