JP5142776B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

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Description

本発明は、塵芥収集車、特に車体に塵芥収容箱を搭載し、その塵芥収容箱には、内部に塵芥を投入可能な塵芥投入箱を、該投入箱が塵芥収容箱の後端開口を閉じる積込位置と該後端開口を開放する排出位置との間を強制回動し得るように設け、その塵芥投入箱内には、該投入箱が前記積込位置にあるときに該投入箱内の投入塵芥を塵芥収容箱内に強制的に押込む積込工程を実行可能な塵芥積込装置を設け、塵芥収容箱内の収容塵芥を前記後端開口より強制的に排出するための排出板を塵芥収容箱内に収容し、その排出板と塵芥収容箱との間に、該排出板を少なくとも塵芥収容箱後端近くの所定後退位置と最前進位置との間で強制駆動し得る排出シリンダを連結した塵芥収集車であって、その排出シリンダが、シリンダ摺動部への塵埃の侵入を防止するダストシールを備えるものに関する。
従来の上記塵芥収集車において、塵芥投入箱内の投入塵芥を塵芥積込装置により塵芥収容箱内に積込む工程は、排出板を塵芥収容箱後端近くの所定後退位置に静止させた状態で開始され、その積込工程により塵芥収容箱内に押し込まれた塵芥が、排出板と塵芥積込装置との間で適度に圧縮されつつ塵芥収容箱内に収容される。その収容塵芥の増加に伴い排出板が徐々に前進してゆき、それが最前進位置に達すると、塵芥収容箱が収容塵芥で満杯となる。
その後、塵芥収集車を処分場まで走行移動させ、その処分場で塵芥投入箱を排出位置まで上昇回動させて塵芥収容箱の後端開口を開放した状態で、排出板を後退させることにより塵芥収容箱内の収容塵芥が排出される。この排出工程は、例えば図2の(A)に示すように、排出板Dを最前進位置Dfから、塵芥収容箱1の後端開口より若干オーバハングした最後退位置Drrまで後退動作させることで行われ、これにより、その最後退位置Drrの排出板Dと塵芥収容箱1の後端開口との間に生じる隙間sより、塵芥収容箱1内で排出板前側に溜まる汚水を外部に容易に排出できるようにしている。尚、上記汚水は、排出板と塵芥積込装置との間で圧縮された塵芥から絞り出されて塵芥収容箱内の底部に溜まるものである。
そして、上記排出工程の終了後は、塵芥投入箱を積込位置まで復帰回動させると共に、排出板を最後退位置から前記所定後退位置まで僅かに前進させて該所定後退位置に待機させ、その後は、この待機状態から、次回の塵芥積込装置による積込工程を開始させるようにしている。
特開平9−20402号公報
従来の塵芥収集車では、塵芥収容箱内の収容塵芥の前記排出工程が終了した後、次に塵芥積込装置による積込工程が開始されるまでの間、排出板が最後退位置から所定後退位置まで僅かに前進するだけであるため、排出シリンダが殆ど伸びっ放しの状態が長時間に亘り続いてしまう。
ところが前記排出工程では、塵芥収容箱の前部の底部に溜まる前記汚水が、前記隙間sより排出される前に排出シリンダの伸長状態のピストンロッド表面に付着してしまうことがあり、その付着状態が長く継続すると、その汚水に含まれる化学成分がピストンロッドの表面層の腐食・剥離を促進し、そのピストンロッド表面を早期に錆び付かせる等の問題があった。
尚、この問題を解決するために、例えば排出工程の終了直後に、排出板が最前進位置となるまで排出シリンダを収縮作動させて、シリンダ摺動部のダストシールによりピストンロッド表面の汚水を除去することが考えられるが、その場合には、次回の積込工程の開始時にその都度、作業員が排出シリンダを伸長作動させて排出板を所定後退位置(積込工程の開始位置)まで後退操作させる必要があり、その操作が面倒であるばかりか、積込工程の開始に手間取り、作業能率が低下する虞れがあり、またその操作を失念した場合は排出板が最前進位置に留まって積込工程を適正に行い得ない等の、別の問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもので、従来の上記問題を簡単な構造で一挙に解決することができる塵芥収集車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、車体に塵芥収容箱を搭載し、その塵芥収容箱には、内部に塵芥を投入可能な塵芥投入箱を、該投入箱が塵芥収容箱の後端開口を閉じる積込位置と該後端開口を開放する排出位置との間を強制回動し得るように設け、その塵芥投入箱内には、該投入箱が前記積込位置にあるときに該投入箱内の投入塵芥を塵芥収容箱内に強制的に押込む積込工程を実行可能な塵芥積込装置を設け、塵芥収容箱内の収容塵芥を前記後端開口より強制的に排出するための排出板を塵芥収容箱内に収容し、その排出板と塵芥収容箱との間に、該排出板を少なくとも塵芥収容箱後端近くの所定後退位置と最前進位置との間で強制駆動し得る排出シリンダを連結し、前記積込工程は、排出板を前記所定後退位置に静止させた状態で開始され、また塵芥収容箱内の収容塵芥の排出工程は、塵芥投入箱を前記排出位置に保持した状態で排出板を後退動作させることで行われるようにした塵芥収集車であって、前記排出シリンダが、シリンダ摺動部への塵埃の侵入を防止するダストシールを備えるものにおいて、前記排出工程が終了してから塵芥収集車が走行開始するまでの間の塵芥収集車の所定状態を検出する排出工程後状態検出手段と、排出板が前記最前進位置に達したことを検出し得る第1の位置検出手段と、排出板が前記所定後退位置に達したことを検出し得る第2の位置検出手段と、前記排出工程後状態検出手段および前記第1,第2の位置検出手段の検出結果に基づき排出シリンダの作動を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記排出工程で前記排出シリンダのピストンロッド表面に付着した汚水を塵芥収集車の走行開始前に前記ダストシールで除去し得るように、前記排出工程が終了してから塵芥収集車が走行開始するまでの間に、排出板を前記最前進位置まで前進させ次いで前記所定後退位置まで後退させる排出板往復動作を少なくとも1回実行させることを特徴とする。
また請求項2の発明は、車体に塵芥収容箱を搭載し、その塵芥収容箱には、内部に塵芥を投入可能な塵芥投入箱を、該投入箱が塵芥収容箱の後端開口を閉じる積込位置と該後端開口を開放する排出位置との間を強制回動し得るように設け、その塵芥投入箱内には、該投入箱が前記積込位置にあるときに該投入箱内の投入塵芥を塵芥収容箱内に強制的に押込む積込工程を実行可能な塵芥積込装置を設け、塵芥収容箱内の収容塵芥を前記後端開口より強制的に排出するための排出板を塵芥収容箱内に収容し、その排出板と塵芥収容箱との間に、該排出板を少なくとも塵芥収容箱後端近くの所定後退位置と最前進位置との間で強制駆動し得る排出シリンダを連結し、前記積込工程は、排出板を前記所定後退位置に静止させた状態で開始され、また塵芥収容箱内の収容塵芥の排出工程は、塵芥投入箱を前記排出位置に保持した状態で排出板を後退動作させることで行われるようにした塵芥収集車であって、前記排出シリンダが、シリンダ摺動部への塵埃の侵入を防止するダストシールを備えるものにおいて、前記排出工程が終了してから塵芥収集車が走行開始するまでの間の塵芥収集車の所定状態を検出する排出工程後状態検出手段と、前記排出工程後の塵芥収集車の走行が停止してから塵芥積込装置が前記積込工程を開始するまでの間の塵芥収集車の所定状態を検出する積込工程前状態検出手段と、排出板が前記最前進位置に達したことを検出し得る第1の位置検出手段と、排出板が前記所定後退位置に達したことを検出し得る第2の位置検出手段と、前記排出工程後状態検出手段、前記積込工程前状態検出手段および前記第1,第2の位置検出手段の各検出結果に基づき排出シリンダの作動を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記排出工程で前記排出シリンダのピストンロッド表面に付着した汚水を塵芥収集車の走行開始前に前記ダストシールで除去し得るように、前記排出工程が終了してから塵芥収集車が走行開始するまでの間に排出板を前記最前進位置まで前進させ、その後、塵芥収集車の走行が停止してから塵芥積込装置が前記積込工程を開始するまでの間に排出板を前記最前進位置から前記所定後退位置まで後退させることを特徴とする。
さらに請求項3の発明は、請求項2の発明の前記特徴に加えて、前記積込工程前状態検出手段は、塵芥積込装置の操作スイッチであり、その操作スイッチに対する積込開始入力に基づいて排出シリンダを伸長作動させて排出板を前記最前進位置から前記所定後退位置まで後退させることを特徴とする。
以上のように請求項1の発明によれば、排出工程が終了してから塵芥収集車が走行開始するまでの間に、排出板を最前進位置まで前進させ次いで所定後退位置まで後退させる排出板往復動作を少なくとも1回実行させるように、制御装置が排出工程後状態検出手段と排出板位置検出手段との各検出結果に基づき排出シリンダの作動を制御するので、排出工程後、比較的早い時期(即ち塵芥収集車が走行開始するまで)に排出シリンダを自動で収縮・伸長作動させて、排出工程で付着したピストンロッド表面の汚水を、排出シリンダのシリンダ摺動部のダストシールにより効果的に除去することができ、排出シリンダの耐久性向上に寄与することができる。しかも排出板は最前進位置まで前進した後、所定後退位置まで自動的に後退することから、次回の積込工程の際には、排出板を所定後退位置に復帰動作させる操作を特別に行う必要はなくなり、積込工程をスムーズ且つ的確に開始させることができ、全体として作業能率の向上に大いに寄与することができる。
また請求項2の発明によれば、排出工程が終了してから塵芥収集車が走行開始するまでの間に排出板を前記最前進位置まで前進させ、その後、塵芥収集車の走行が停止してから塵芥積込装置が前記積込工程を開始するまでの間に排出板を前記最前進位置から前記所定後退位置まで後退させるように、制御装置が、排出工程後状態検出手段と積込工程前状態検出手段と排出板位置検出手段との各検出結果に基づき排出シリンダの作動を制御するので、排出工程後、比較的早い時期(即ち塵芥収集車が走行開始するまで)に排出シリンダを自動で収縮作動させて、排出工程で付着したピストンロッド表面の汚水を、排出シリンダのシリンダ摺動部のダストシールにより効果的に除去することができ、排出シリンダの耐久性向上に寄与することができる。しかもこうして収縮作動させた排出シリンダを比較的遅い時期(即ち塵芥収集車の走行が停止してから塵芥積込装置が積込工程を開始するまでの間)に伸長作動させて排出板を最前進位置から所定後退位置まで自動的に後退させることができるため、次回の積込工程の際には、排出板を所定後退位置に復帰動作させる操作を特別に行う必要はなくなり、積込工程をスムーズ且つ的確に開始させることができ、全体として作業能率の向上に大いに寄与することができる。その上、排出工程の終了後、次回の積込工程の開始までの間で、排出シリンダを比較的長時間に亘り収縮状態に保つことができ、排出シリンダのピストンロッド表面が外気や雨水に接触する機会を極力少なくして該シリンダの耐久性向上に寄与することができる。
また請求項3の発明によれば、請求項2の発明の前記効果に加えて、積込工程前状態検出手段としての、塵芥積込装置の操作スイッチに対する積込開始入力に基づいて、排出シリンダを伸長作動させて排出板を最前進位置から所定後退位置まで後退させるので、排出工程の終了後、次回の積込工程の開始直前までの比較的長期間に亘り、排出シリンダを収縮状態に保つことができ、排出シリンダのピストンロッド表面が外気や汚水に接触する機会を一層少なくして該シリンダの更なる耐久性向上に寄与することができる。また塵芥収容箱の前部にメンテナンス用開口が設けられるような場合でも、その開口から侵入した雨水が排出シリンダのピストンロッド表面に接触するのを効果的に防止できる。
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
添付図面において、図1は、本発明を適用した塵芥収集車の一実施例を示す全体縦断面図、図2は、塵芥排出工程から次回の積込工程に至る過程を説明する作用説明図、図3は、油圧アクチュエータの作動を制御する制御装置の制御ブロック図、図4は、実施例1の制御手順を示すフローチャート、図5は、実施例1における投入箱制御のためのサブルーチン、図6は、実施例1〜3における排出板制御のためのサブルーチン、図7は、実施例2の制御手順を示すフローチャート、図8、実施例2,3における投入箱制御のためのサブルーチン、図9は、実施例3の制御手順を示すフローチャートである。
先ず、図1において、塵芥収集車Vの車体F上には塵芥収容箱1が搭載されており、その塵芥収容箱1の底面fは、後下がりの緩やかな傾斜面となっている。また塵芥収容箱1の前壁又は側壁前部には、塵芥収容箱1内を覗くためのメンテナンス用開口(図示せず)が必要に応じて付設される。
塵芥収容箱1の後端開口1aには、塵芥を投入可能な塵芥投入口3aを後端に有する塵芥投入箱3が連設される。この塵芥投入箱3の上端部は塵芥収容箱1に回動可能に軸支され、その軸支部回りに塵芥投入箱3を投入箱用昇降シリンダA1により上下回動させることで、該塵芥投入箱3が、図2(A)実線で示すように塵芥収容箱1の後端開口1aを開放する排出位置(上げ位置)と、図1、図2(B)(C)実線で示すように該後端開口1aを閉じる積込位置(下げ位置)との間を随時に移動可能である。
塵芥投入箱3内には、該投入箱3が前記積込位置にあるときに該投入箱3内の投入塵芥を塵芥収容箱1内に強制的に押込む積込工程を実行可能な塵芥積込装置2が設けられる。この塵芥積込装置2の構造は従来周知のもので、図示例では、塵芥収容箱1の後端開口1aに臨む位置で塵芥投入箱3の左右両側壁に昇降可能に支持される昇降体4と、その昇降体4を強制昇降させる昇降体用シリンダA2と、昇降体4の下部に回動可能に軸支される圧縮板5と、この圧縮板5を強制回動させる圧縮板用シリンダA3とを備える。
而して圧縮板5を後方位置に保持した状態で昇降体4を上昇位置から下降位置まで下降させることにより行なわれる一次圧縮作用と、昇降体4を下降位置に保持した状態で行なう圧縮板5の後方位置から前方位置への前方回動により行なわれる二次圧縮作用と、圧縮板5を前方位置に保持した状態で昇降体4を下降位置から上昇位置まで上昇させることにより行なわれる押込作用とで、塵芥投入箱3内の投入塵芥が塵芥収容箱1内に強制的に押し込まれる。そして、上記各作用を順次動作させるために、塵芥投入箱3内の適所には、昇降体4の上昇位置及び下降位置、並びに圧縮板5の後方位置及び前方位置を各々検出する近接スイッチSW1〜SW4(図1に図示せず、図3にのみ図示)が設けられる。
また塵芥収容箱1内には、積込位置にある塵芥投入箱3に対して進退可能な通称ディスチャージプレートと呼ばれる排出板Dが配設されており、塵芥投入箱3が前記排出位置にあるときに排出板Dを塵芥収容箱1内で後退させることで、塵芥収容箱1内の収容塵芥をその後端開口1aより強制的に排出可能となっている。
排出板Dは、塵芥収容箱1の内部空間の横幅ほぼ一杯に亘る排出板本体Dmと、その本体背面に一体的に連結される支持枠Dsとで構成される。そして、排出板Dと塵芥収容箱1との間には、該排出板Dを起立姿勢で前後摺動可能に案内支持するガイド機構Gが設けられ、そのガイド機構Gは、図示例では支持枠Dsの左右両側下部に設けた転動輪又はスライダGaと、塵芥収容箱1の左右両内側面に設けた案内レールGbとで構成される。
排出板Dの背面と塵芥収容箱1との間には、該排出板Dを塵芥投入箱3に対し進退駆動する一段の又は多段式(即ちテレスコピック型)の油圧式の排出シリンダCが連結される。その排出シリンダCは、塵芥収容箱1の底面fにほぼ沿ってその前後方向に延びるように配置されており、その各段のシリンダ摺動部の外端には、該摺動部への塵埃の侵入を防止するダストシール(図示せず)が介装される。
而して排出シリンダCの伸縮作動によれば、排出板Dを塵芥収容箱1内の最前進位置Df(図2の(B)実線位置)と、塵芥収容箱1の後端開口1aより後方に若干オーバハングした最後退位置Drr(図2の(A)実線位置)との間を往復動可能である。また後述する積込工程の開始位置となる所定後退位置Dr(図1の鎖線位置、図2の(C)実線位置)が、前記最後退位置Drrよりも前側で、塵芥収容箱1の後端開口1a又はその近傍に設定される。
塵芥収集車Vには、前記排出シリンダCを初め、車載の各油圧アクチュエータ(即ち、前記投入箱用昇降シリンダA1、昇降体用シリンダA2、圧縮板用シリンダA3)を作動させるための油圧回路(図示せず)が設けられ、その油圧回路に作動油を供給する油圧ポンプは、車載のエンジンに動力取出装置PTOを介して任意に断接可能に連結駆動できるようになっている。
さらに塵芥収集車Vには、本発明の制御装置を構成する、マイクロコンピュータよりなるコントローラUが搭載され、そのコントローラUには、前記排出シリンダC及び各アクチュエータA1〜A3の作動を制御すべく前記油圧回路に設けられる複数の電磁制御弁を含む制御部と、排出板Dの最前進位置Df・所定後退位置Dr(積込開始位置)・最後退位置Drrをそれぞれ検出する第1・第2・第3の位置検出手段を兼ねる赤外線センサSeと、昇降体4及び圧縮板5の各作動位置を検出する前記第1〜第4近接スイッチSW1〜SW4と、塵芥収容箱1内で排出板Dに作用する収容塵芥の圧縮反力を排出シリンダCの背圧として検出する圧力センサSpとが接続されている。尚、前記赤外線センサSeは、図示例では、塵芥収容箱1の前壁に装着されて測定用の赤外線を排出板Dの背面側に向けて照射し、それが排出板Dで反射して戻って来るまでの経過時間から排出板Dの位置を検出可能である。
更にコントローラUには、作業員が任意に操作可能な種々の操作スイッチ(例えばメインスイッチSm、積込スイッチSt、投入箱昇降スイッチSn、排出板進退スイッチSd等)が接続され、これらの操作スイッチは、運転席Vc又は塵芥収容箱1の適所に設けた操作盤(図示せず)に纏めて設けられる。尚、前記油圧回路の構成は、従来周知であり、本発明に特有のものではないので、これ以上の説明は省略する。
次に前記実施例の作用について説明する。
[積込工程]
塵芥投入箱3内の投入塵芥の塵芥積込装置2による積込工程は、図2の(C)実線で示すように塵芥投入箱3を積込位置に、また排出板Dを塵芥収容箱1の後端近くの所定後退位置Drにそれぞれ保持した状態で開始される。
その積込工程の実行により塵芥収容箱1内に押し込まれた塵芥は、排出板Dと塵芥積込装置2との間で適度に圧縮されつつ塵芥収容箱1内に収容される。この場合、図示例では、排出板Dが収容塵芥より受ける圧縮反力を排出シリンダCの背圧として検知可能な圧力センサSpを備えており、その圧力センサSpの検出圧力が所定値を超えると(即ち前記圧縮反力が上限値を超えると)、排出シリンダCを収縮作動させて排出板Dを前進させ、それにより前記検出圧力が所定値以下になると排出シリンダCの収縮作動を停止させ、このようにして塵芥収容箱1内の収容塵芥の増加に伴い排出板Dを徐々に小刻みに自動前進させる。
そして、その排出板Dが図2の(C)鎖線で示す最前進位置Dfに達すると、塵芥収容箱1が収容塵芥で満杯となる。尚、このような満杯状態は、排出板Dの最前進位置Dfを検出した赤外線センサSeからの検出信号で制御装置Uが、満杯を報知するブザー、ランプ等の報知手段を作動させるようにしてもよい。
[排出工程]
その後、塵芥収集車Vを塵芥処分場まで走行移動させ、図2(A)に実線で示すように塵芥投入箱3を排出位置まで上昇回動させて塵芥収容箱1の後端開口1aを開放した状態で、排出板Dを後退動作させて塵芥収容箱1内の収容塵芥を強制排出する。この排出工程は、例えば排出板Dを、図2(A)の鎖線で示す最前進位置Dfから、積込工程開始の際の前記所定後退位置Drより更に後方位置(即ち塵芥収容箱1の後端開口1aより若干オーバハングした最後退位置Drr)まで後退動作させることで行われる(図2(A)実線位置)。
これにより、その最後退位置Drrの排出板Dと塵芥収容箱1の後端開口1aとの間には隙間sが生じ、この隙間sにより、塵芥収容箱1内に溜まる汚水を効率よく排出できるようにしている。尚、その汚水は、収容塵芥が多量の水分を含む場合、その塵芥からにじみ出たり或いは排出板Dと塵芥積込装置2との間で塵芥が絞られることで塵芥収容箱1内の底部に溜まるものである。
そして、上記排出工程の終了後は、図2(B)〜(C)に示すように、塵芥投入箱3を積込位置まで復帰回動させると共に、排出板Dを前記所定後退位置Drに戻した状態で排出板Dを静止、待機させ、その後、この待機状態から、次回の塵芥積込装置2による積込工程を開始させるが、本発明では、後述するように、上記排出工程の終了から次回の積込工程の開始前の間において、排出板Dを最前進位置Dfまで前進させ次いで前記所定後退位置Drまで後退させる排出板往復動作を少なくとも1回実行させる点に特徴があり、次に3通りの制御例を、実施例1〜実施例3として順次説明する。
[実施例1]
先ず、実施例1を、図4〜図6のフローチャートを参照して説明する。図4のステップS1でメインスイッチSmが「積込」位置に操作されたことが判断されると、ステップS2に進んで、積込スイッチStがオン操作されたか否か判断される。積込スイッチStがオン操作された場合は、ステップS3に進んで、塵芥積込装置2による前記した[積込工程]が実行され、その後、ステップS4に進んで、メインスイッチSmが「OFF」位置に操作されたか否か判断され、否の場合は、ステップS1に戻り、またメインスイッチSmが「OFF」位置に操作されると、全停止となる。
またステップS5でメインスイッチSmが「排出」位置に操作されたことが判断されると、ステップS6へ進んで、投入箱昇降スイッチSnが操作されたか否かが判断される。投入箱昇降スイッチSnが操作された場合は、ステップS7に進んで、投入箱制御が実行され、その後、ステップS4に進む。
ステップS6で投入箱昇降スイッチSnが操作されない、即ち「上げ」又は「下げ」位置にない場合は、ステップS8に進んで、排出板進退スイッチSdが操作されたか否かが判断され、排出板スイッチSdが操作された場合はステップS9に進んで、[排出工程]が実行され、その後、ステップS4に進む。
図5は、ステップS7の処理に相当する投入箱制御のサブルーチンであり、即ち、ステップS10において、投入箱昇降スイッチSnが「上げ」位置か否かが判断され、「上げ」位置である場合は、ステップS11に進んで、投入箱用昇降シリンダA1が伸長作動して塵芥投入箱3を上方回動させ、ステップS12で投入箱スイッチSnが「OFF」位置にないことを確認した上で、ステップS10に戻る。またステップS12で投入箱スイッチSnが「OFF」位置にあると判断された場合は、ステップS13で投入箱用昇降シリンダA1を停止させる。
ステップS10で投入箱スイッチSnが「上げ」位置にないと判断された場合は、ステップS14に進んで、投入箱スイッチSnが「下げ」位置か否かが判断され、「下げ」位置である場合は、ステップS15に進んで、排出シリンダCが収縮作動して排出板Dを前進させる。次いで、ステップS16で赤外線センサSeにより排出板Dが所定後退位置Drに達したことを検出すると、ステップS17に進んで、投入箱用昇降シリンダA1を収縮作動させて塵芥投入箱3の下方回動を開始させる。そして、ステップS18で赤外線センサSeにより排出板Dが最前進位置Dfに達したか否かが判断され、否の場合はステップS17に戻り、達した場合は、ステップS19に進んで排出板Dの前進を停止させ、次いでステップS20で排出板Dを後退させる。その後、ステップS21で赤外線センサSeにより排出板Dが所定後退位置Drに達したか否かが判断され、否の場合はステップS20に戻り、達した場合は、ステップS22に進んで排出板Dを所定後退位置Drに停止させ、その後、ステップS12に進む。尚、塵芥投入箱3の下方回動は自重に基づきなされ、ステップS17〜S22の途中で万一、塵芥投入箱3が積込位置(下降限)に達した場合は、その時点で下方回動は停止する。
図6は、前記ステップS9の処理に相当する排出板制御のサブルーチンであり、即ち、ステップS30において、排出板進退スイッチStが「排出」位置か否かが判断され、「排出」位置である場合は、ステップS31に進んで、排出シリンダCが伸長作動して排出板Dを後退動作させる。次いで、ステップS32で第3の位置検出手段としての赤外線センサSeにより排出板Dが最後退位置Drrに達したか否かが判断され、否の場合にはステップS33に進んで、排出板進退スイッチStが「OFF」位置にないことを確認した上で、ステップS30に戻る。またステップS33で排出板進退スイッチStが「OFF」位置にあると判断された場合は、ステップS34に進んで排出シリンダCを停止させる。一方、ステップS32で赤外線センサSeにより排出板Dが最後退位置Drrに達したと判断された場合は、ステップS34に進んで、排出板Dを最後退位置Drrに停止させる。
またステップS30において、排出板進退スイッチStが「排出」位置でない場合は、ステップS35に進んで、排出板進退スイッチStが「戻し」位置にあるか否かが判断され、否の場合はステップS33に進み、また「戻し」位置であると判断された場合は、ステップS36に進んで、排出シリンダCが収縮作動して排出板Dを前進動作させ、次いでステップS33に進む。
以上の実施例1において、ステップS14〜S22までが本発明(請求項1)の特徴部分であり、排出工程が終了してから塵芥収集車Vが走行開始するまでの間に、排出板Dを最前進位置Dfまで前進させ次いで所定後退位置Drまで後退させる排出板往復動作を1回実行させるように、コントローラUは、排出工程後状態検出手段としての投入箱昇降スイッチSnの「下げ」操作入力(ステップS14)と、排出板Dの第1,第2の位置検出手段としての赤外線センサSeの検出結果(ステップS18、S21)とに基づき排出シリンダCの作動を前述のように制御する。
従って、排出工程後、比較的早い時期(即ち塵芥収集車が走行開始するまで)に排出シリンダCを自動で収縮・伸長作動させて、排出工程で付着したピストンロッド表面の汚水を、該シリンダ摺動部のダストシールにより効果的に除去することができ、排出シリンダCの耐久性向上が達成される。しかも排出板Dは最前進位置Dfまで前進した後、所定後退位置Drまで自動的に後退することから、次回の積込工程の際には、排出板Dを所定後退位置Drに復帰動作させる操作を特別に行う必要はなくなり、積込工程をスムーズ且つ的確に開始させることができ、作業能率の向上が図られる。尚、次回の積込工程前に排出シリンダCが伸長状態に置かれても、この段階では既に、塵芥収容箱1内の水抜きが前記隙間sにより行なわれており且つ塵芥収容箱1内には収容塵芥が排出済みで新たに汚水が生じないため、そのピストンロッド表面に汚水が付着する虞れはない。
[実施例2]
次に実施例2を、図6〜図8のフローチャートを参照して説明する。先ず、図7のステップS1でメインスイッチSmが「積込」位置に操作されたことが判断されると、ステップS2に進んで、積込スイッチStがオン操作されたか否か判断され、否の場合はステップS4に進み、また積込スイッチStがオン操作された場合は、ステップS100に進む。そのステップS100では、赤外線センサSeにより排出板Dが最前進位置Dfにあるか否かが判断され、否の場合は、ステップS3に進み、また最前進位置Dfにある場合は、ステップS101に進んで、排出シリンダCが伸長を開始して排出板Dが後退する。
次いでステップS102に進んで、赤外線センサSeにより排出板Dが所定後退位置Drに達したか否かが判断され、否の場合は、ステップS101に戻り、達した場合は、ステップS103に進んで、排出シリンダCの伸長を停止させて排出板Dを所定後退位置Drに停止させる。
その後、ステップS3に進んで、塵芥積込装置2による前記した[積込工程]が実行され、その後、ステップS4に進んで、メインスイッチSmが「OFF」位置に操作されたか否か判断され、否の場合は、ステップS1に戻り、またメインスイッチSmが「OFF」位置に操作されると、全停止となる。
また、ステップS5でメインスイッチSmが「排出」位置に操作されたことが判断されると、ステップS6へ進んで、投入箱昇降スイッチSnが操作されたか否かが判断される。投入箱昇降スイッチSnが操作された場合は、ステップS7′に進んで、投入箱制御が実行され、その後、ステップS4に進む。
ステップS6で投入箱昇降スイッチSnが操作されない、即ち「上げ」又は「下げ」位置にないと判断された場合は、その後の処理手順(ステップS8,ステップS9)は、前記実施例1と全て同様である。
図8は、前記ステップS7′の処理に相当する投入箱制御のサブルーチンであり、即ち、ステップS10において、投入箱昇降スイッチSnが「上げ」位置か否かが判断され、「上げ」位置である場合は、ステップS11に進んで、投入箱用昇降シリンダA1が伸長作動して塵芥投入箱3を上方回動させ、ステップS12で投入箱スイッチSnが「OFF」位置にないことを確認した上で、ステップS10に戻る。またステップS12で投入箱スイッチSnが「OFF」位置にあると判断された場合は、ステップS13で投入箱用昇降シリンダA1を停止させる。
ステップS10で投入箱スイッチSnが「上げ」位置にないと判断された場合は、ステップS114に進んで、投入箱スイッチSnが「下げ」位置か否かが判断され、否の場合はステップS12に進み、また「下げ」位置である場合は、ステップS115に進んで、排出シリンダCが収縮作動して排出板Dを前進させる。次いで、ステップS116で赤外線センサSeにより排出板Dが所定後退位置Drに達したか否かが判断され、否の場合はステップS115に戻り、また所定後退位置Drに達したと判断された場合は、ステップS117に進んで、投入箱用昇降シリンダA1を収縮作動させて塵芥投入箱3の下方回動を開始させる。
次いで、ステップS118で赤外線センサSeにより排出板Dが最前進位置Dfに達したか否かが判断され、否の場合は、ステップS117に戻り、また最前進位置Dfに達した場合には、ステップS119に進んで排出シリンダCの収縮を停止させて、排出板Dを最前進位置に停止させ、次いでステップS12に進む。尚、塵芥投入箱3の下方回動は自重に基づきなされ、ステップS117〜S119の途中で塵芥投入箱3が万一、積込位置(下降限)に達した場合は、その時点で下方回動は停止する。また前記ステップS114〜S119は、実施例1のステップS14〜S19と基本的に同じである。
以上の実施例2において、ステップS2、S100〜S103、ステップS114〜S119までが本発明(請求項2,3)の特徴部分であり、排出工程が終了してから塵芥収集車Vが走行開始するまでの間に、排出板Dを最前進位置Dfまで前進させ(ステップS114〜S119)、その後、塵芥収集車Vの走行が停止してから塵芥積込装置2が積込工程を開始するまでの間に、排出板Dを最前進位置Dfから所定後退位置Drまで後退させる(ステップS101〜S103)ように、コントローラUは、排出工程後状態検出手段としての投入箱昇降スイッチSnの「下げ」操作入力(ステップS114)と、積込工程前状態検出手段としての積込スイッチStのオン操作入力(ステップS2)と、排出板Dの第1,第2の位置検出手段としての赤外線センサSeの検出結果(ステップS102,S118)とに基づき排出シリンダCの作動を制御する。
従って、排出工程後、比較的早い時期(即ち塵芥収集車Vが走行開始するまで)に排出シリンダCを自動で収縮作動させて、排出工程で付着したピストンロッド表面の汚水を、該シリンダ摺動部のダストシールにより効果的に除去することができ、排出シリンダCの耐久性向上が達成される。しかもこうして収縮作動させた排出シリンダCを比較的遅い時期(即ち塵芥収集車Vの走行が停止してから塵芥積込装置2が積込工程を開始するまでの間)に伸長作動させて排出板Dを最前進位置Dfから所定後退位置Drまで自動的に後退させることができるため、次回の積込工程の際には、排出板Dを所定後退位置Drに復帰動作させる操作を特別に行う必要はなくなり、積込工程をスムーズ且つ的確に開始させることができ、作業能率の向上が図られる。その上、排出工程の終了後、次回の積込工程の開始までの間で、排出シリンダCを収縮状態に比較的長時間に亘り保てるため、排出シリンダCが外気や雨水に接触する機会を極力少なくして該シリンダの耐久性が向上する。
しかも実施例2では、積込工程前状態検出手段としての、塵芥積込装置2の操作スイッチ(即ち積込スイッチSt)に対する積込開始入力に基づいて、排出シリンダCを伸長作動させて排出板Dを最前進位置Dfから所定後退位置Drまで後退させるので、排出工程の終了後、次回の積込工程の開始直前までの比較的長期間に亘り排出シリンダCを収縮状態に保つことができ、従って、排出シリンダCが外気や汚水に接触する機会を一層少なくして該シリンダの更なる耐久性向上が図られる。また塵芥収容箱1の前部に外部開放のメンテナンス用開口が設けられるような場合でも、その開口から侵入した雨水が待機状態の排出シリンダCのピストンロッド表面に接触するのを効果的に防止できる。
[実施例3]
次に実施例3を、図6,図8,図9のフローチャートを参照して説明する。この実施例3は、図7の実施例2において、ステップS2と、ステップS100〜S103との処理順序を逆にしたものである。
即ち、図9のステップS1でメインスイッチSmが「積込」位置に操作されたことが判断されると、直ちにステップS100に進んで、赤外線センサSeにより排出板Dが最前進位置に達したか否かが判断され、達した場合は、ステップS101に進んで、排出シリンダCが伸長を開始して排出板Dが後退する。次いでステップS102に進んで、赤外線センサSeにより排出板Dが所定後退位置Drに達したか否かが判断され、否の場合は、ステップS101に戻り、達した場合は、ステップS103に進んで、排出シリンダCの伸長を停止させて排出板Dを所定後退位置に停止させる。
次いでステップS2′に進んで、積込スイッチStがオン操作されたか否か判断され、否の場合はステップS4に進み、また積込スイッチStがオン操作された場合は、ステップS3に進んで、塵芥積込装置2による前記した[積込工程]が実行される。その後、ステップS4に進んで、メインスイッチSmが「OFF」位置に操作されたか否か判断され、否の場合は、ステップS1に戻り、またメインスイッチSmが「OFF」位置に操作されると、全停止となる。尚、その他の処理手順は、実施例2と同様である。
以上の実施例3において、ステップS1、S100〜S103、ステップS114〜S119までが本発明(請求項2)の特徴部分であり、排出工程が終了してから塵芥収集車Vが走行開始するまでの間に、排出板Dを最前進位置Dfまで前進させ(ステップS114〜S119)、その後、塵芥収集車Vの走行が停止してから塵芥積込装置2が積込工程を開始するまでの間に、排出板Dを最前進位置Dfから所定後退位置Drまで後退させる(ステップS101〜S103)ように、コントローラUは、排出工程後状態検出手段としての投入箱昇降スイッチSnの「下げ」操作入力(ステップS114)と、積込工程前状態検出手段としてのメインスイッチSmの「積込」位置への操作入力(ステップS1)と、排出板Dの第1,第2の位置検出手段としての赤外線センサSeの検出結果(ステップS102,S118)とに基づき排出シリンダCの作動を制御する。
この実施例3の作用効果は、実施例2のそれと基本的に同様であるが、排出工程後、積込工程前の排出板Dの最前進位置Dfから所定後退位置Drへの後退動作が、メインスイッチSmの「積込」位置への操作入力に基づいて開始される点で、同後退動作を実施例2のように、積込工程の開始を直接指令する積込スイッチStのオン操作入力に基づいて開始する制御例よりも、若干早めとなるものである。
本発明の実施例について説明したが、本発明はそれら実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
例えば、前記実施例では、塵芥押込装置2として、昇降体4及び圧縮板5の協働で塵芥押込作用を発揮するタイプのものを使用したが、本発明の塵芥積込装置としては、図示例の構造に代えて、塵芥投入箱内に、回転板及び押込板と、それらを回動駆動するアクチュエータとを備え、その両板の協働により塵芥投入箱内の投入塵芥を塵芥収容箱内に強制的に押し込めるようにしたタイプの塵芥押込装置を使用してもよい。尚、このタイプの塵芥押込装置の構造作用は、例えば特開2006−16197号公報の[図12]に記載されるように従来周知であるので、これ以上の説明は、省略する。
また、実施例1では、排出工程が終了してから塵芥収集車Vが走行開始するまでの間に、排出板Dを最前進位置Dfまで前進させ次いで所定後退位置Drまで後退させる排出板往復動作を1回だけ実行させるようにしたものを示したが、本発明(請求項1)では、上記排出板往復動作を2回以上実行させるようにしてもよい。
また前記実施例では、排出板Dが最前進位置Df・所定後退位置Dr・最後退位置Drrにそれぞれ達したことを検出し得る第1・第2・第3の位置検出手段として、その両検出手段を兼ねる赤外線センサSeを用いたが、そのような赤外線センサに代えて、前記各位置を個別に検出可能な近接センサ又はリミットスイッチを第1・第2・第3の位置検出手段として使用してもよい。また、そのように排出板Dの位置を直接検出する排出板位置検出手段に代えて、排出シリンダCが所定の伸縮位置に達したことを検出し得るシリンダ位置センサを使用してもよく、更にコントローラUが内蔵するタイマーの計時により排出板Dの位置を検出するようにしてもよい。
また前記実施例では、排出工程が終了してから塵芥収集車Vが走行開始するまでの間の塵芥収集車Vの所定状態を検出する排出工程後状態検出手段として、排出工程を終えて塵芥投入箱3を下方回動させる際に用いる投入箱昇降スイッチSnを使用したものを例示したが、本発明では、上記所定状態を検出する検出手段であれば、実施例に限定されず、例えば、塵芥投入箱3が積込位置(下降限)まで戻ったことを検出する位置センサや、塵芥収集車Vの駐車ブレーキの解除操作、或いはPレンジから他のレンジへの切換操作を検出する検出手段を使用してもよい。
また前記実施例2,3では、排出工程後の塵芥収集車Vの走行が停止してから塵芥積込装置2が積込工程を開始するまでの間の塵芥収集車Vの所定状態を検出する積込工程前状態検出手段として積込スイッチSt(実施例2)及びメインスイッチSm(実施例3)を使用したものを例示したが、本発明(請求項2,3)では、上記所定状態を検出する検出手段であれば、実施例に限定されず、例えば、塵芥収集車Vの駐車ブレーキの再作動操作、或いは他のレンジからPレンジへの切換操作を検出する検出手段や、動力取出装置PTOが動力遮断状態から動力伝達状態に切換えられたことを検出可能なPTO用断接切換スイッチを使用してもよい。
また前記実施例では、塵芥収容箱1内からの収容塵芥の排出工程において、排出板Dを塵芥収容箱1の後端開口1aより後方に若干オーバハングした最後退位置Drrまで後退させて、その最後退位置Drrの排出板Dと塵芥収容箱1の後端開口1aとの間に生じる隙間sより、塵芥収容箱1内に溜まる汚水を排出できるようにし、その後の積込工程の開始前に、その開始位置となる所定後退位置Drまで排出板Dを戻すようにしたものを示したが、本発明では、排出工程での排出板Dの後退限を前記所定後退位置Drとしてもよく、その場合には、所定後退位置Drの排出板Dの下縁と塵芥収容箱1の底面fとの間に隙間が形成されるようにして、その隙間から、塵芥収容箱1内の底部に溜まった汚水を排出可能である。
また前記実施例では、排出シリンダCを塵芥収容箱1の底面fにほぼ沿わせて前後方向に配置したものを示したが、本発明では、排出シリンダCを前記底面fに対し傾斜させて配置してもよい。さらに前記実施例では、排出シリンダCを塵芥収容箱1と排出板D間に直接連結したものを示したが、本発明では、排出シリンダCの一端と塵芥収容箱1との間、又は排出シリンダCの他端と排出板Dとの間をリンク機構を介して連結するようにしてもよい。
本発明を適用した塵芥収集車の一実施例を示す全体縦断面図 塵芥排出工程から次回の積込工程に至る過程を説明する作用説明図 油圧アクチュエータの作動を制御する制御装置の制御ブロック図 実施例1の制御手順を示すフローチャート 実施例1における投入箱制御のためのサブルーチン 実施例1〜3における排出板制御のためのサブルーチン 実施例2の制御手順を示すフローチャート 実施例2,3における投入箱制御のためのサブルーチン 実施例3の制御手順を示すフローチャート
C 排出シリンダ
D 排出板
Df 排出板の最前進位置
Dr 排出板の所定後退位置
F 車体フレーム
Se 赤外線センサ(第1、第2の位置検出手段)
Sn 投入箱昇降スイッチ(排出工程後状態検出手段)
St 積込スイッチ(積込工程前状態検出手段)
U コントローラ(制御装置)
V 塵芥収集車
1 塵芥収容箱
1a 後端開口
2 塵芥積込装置
3 塵芥投入箱

Claims (3)

  1. 車体(F)に塵芥収容箱(1)を搭載し、その塵芥収容箱(1)には、内部に塵芥を投入可能な塵芥投入箱(3)を、該投入箱(3)が塵芥収容箱(1)の後端開口(1a)を閉じる積込位置と該後端開口(1a)を開放する排出位置との間を強制回動し得るように設け、その塵芥投入箱(3)内には、該投入箱(3)が前記積込位置にあるときに該投入箱(3)内の投入塵芥を塵芥収容箱(1)内に強制的に押込む積込工程を実行可能な塵芥積込装置(2)を設け、塵芥収容箱(1)内の収容塵芥を前記後端開口(1a)より強制的に排出するための排出板(D)を塵芥収容箱(1)内に収容し、その排出板(D)と塵芥収容箱(1)との間に、該排出板(D)を少なくとも塵芥収容箱(1)後端近くの所定後退位置(Dr)と最前進位置(Df)との間で強制駆動し得る排出シリンダ(C)を連結し、前記積込工程は、排出板(D)を前記所定後退位置(Dr)に静止させた状態で開始され、また塵芥収容箱(1)内の収容塵芥の排出工程は、塵芥投入箱(3)を前記排出位置に保持した状態で排出板(D)を後退動作させることで行われるようにした塵芥収集車であって、
    前記排出シリンダ(C)が、シリンダ摺動部への塵埃の侵入を防止するダストシールを備えるものにおいて、
    前記排出工程が終了してから塵芥収集車(V)が走行開始するまでの間の塵芥収集車(V)の所定状態を検出する排出工程後状態検出手段(Sn)と、
    排出板(D)が前記最前進位置(Df)に達したことを検出し得る第1の位置検出手段(Se)と、
    排出板(D)が前記所定後退位置(Dr)に達したことを検出し得る第2の位置検出手段(Se)と、
    前記排出工程後状態検出手段(Sn)及び前記第1,第2の位置検出手段(Se)の各検出結果に基づき排出シリンダ(C)の作動を制御する制御装置(U)とを備え
    前記制御装置(U)は、前記排出工程で前記排出シリンダ(C)のピストンロッド表面に付着した汚水を塵芥収集車(V)の走行開始前に前記ダストシールで除去し得るように、前記排出工程が終了してから塵芥収集車(V)が走行開始するまでの間に、排出板(D)を前記最前進位置(Df)まで前進させ次いで前記所定後退位置(Dr)まで後退させる排出板往復動作を少なくとも1回実行させることを特徴とする、塵芥収集車。
  2. 車体(F)に塵芥収容箱(1)を搭載し、その塵芥収容箱(1)には、内部に塵芥を投入可能な塵芥投入箱(3)を、該投入箱(3)が塵芥収容箱(1)の後端開口(1a)を閉じる積込位置と該後端開口(1a)を開放する排出位置との間を強制回動し得るように設け、その塵芥投入箱(3)内には、該投入箱(3)が前記積込位置にあるときに該投入箱(3)内の投入塵芥を塵芥収容箱(1)内に強制的に押込む積込工程を実行可能な塵芥積込装置(2)を設け、塵芥収容箱(1)内の収容塵芥を前記後端開口(1a)より強制的に排出するための排出板(D)を塵芥収容箱(1)内に収容し、その排出板(D)と塵芥収容箱(1)との間に、該排出板(D)を少なくとも塵芥収容箱(1)後端近くの所定後退位置(Dr)と最前進位置(Df)との間で強制駆動し得る排出シリンダ(C)を連結し、前記積込工程は、排出板(D)を前記所定後退位置(Dr)に静止させた状態で開始され、また塵芥収容箱(1)内の収容塵芥の排出工程は、塵芥投入箱(3)を前記排出位置に保持した状態で排出板(D)を後退動作させることで行われるようにした塵芥収集車であって、
    前記排出シリンダ(C)が、シリンダ摺動部への塵埃の侵入を防止するダストシールを備えるものにおいて、
    前記排出工程が終了してから塵芥収集車(V)が走行開始するまでの間の塵芥収集車(V)の所定状態を検出する排出工程後状態検出手段(Sn)と、
    前記排出工程後に走行を開始した塵芥収集車(V)が走行を停止してから塵芥積込装置(2)が前記積込工程を開始するまでの間の塵芥収集車(V)の所定状態を検出する積込工程前状態検出手段(St)と、
    排出板(D)が前記最前進位置(Df)に達したことを検出し得る第1の位置検出手段(Se)と、
    排出板(D)が前記所定後退位置(Dr)に達したことを検出し得る第2の位置検出手段(Se)と、
    前記排出工程後状態検出手段(Sn)、前記積込工程前状態検出手段(St)および前記第1,第2の位置検出手段(Se)の各検出結果に基づき排出シリンダ(C)の作動を制御する制御装置(U)とを備え
    前記制御装置(U)は、前記排出工程で前記排出シリンダ(C)のピストンロッド表面に付着した汚水を塵芥収集車(V)の走行開始前に前記ダストシールで除去し得るように、前記排出工程が終了してから塵芥収集車(V)が走行開始するまでの間に排出板(D)を前記最前進位置(Df)まで前進させ、その後、塵芥収集車(V)の走行が停止してから塵芥積込装置(2)が前記積込工程を開始するまでの間に排出板(D)を前記最前進位置(Df)から前記所定後退位置(Dr)まで後退させることを特徴とする、塵芥収集車。
  3. 前記積込工程前状態検出手段(St)は、塵芥積込装置(2)の操作スイッチであり、その操作スイッチ(St)に対する積込開始入力に基づいて排出シリンダ(C)を伸長作動させて排出板(D)を前記最前進位置(Df)から前記所定後退位置(Dr)まで後退させることを特徴とする、請求項2に記載の塵芥収集車。
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