JP6570952B2 - 塵芥収集車 - Google Patents

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本発明は、排出板を備えた塵芥収集車に関するものである。
従来、塵芥収集車では、塵芥が収容される塵芥収容箱内に排出シリンダを介して進退可能な排出板が設けられ、塵芥収容箱への塵芥積込時、排出シリンダの背圧側油室を高圧に維持して積み込まれる塵芥に作用する圧縮力に抗して排出板を保持する一方、塵芥の積み込みに伴って塵芥積込装置に作用する油圧が設定値以上に達すると、排出シリンダの背圧側油室を一定時間オイルリザーバに連通させることにより、排出シリンダを収縮させて排出板を前方に移動させ、塵芥収容空間を拡大させている。これにより、従来の塵芥収集車では、排出板を段階的に前方に移動させて塵芥を圧縮しながら積み込むようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−117502号公報
前述した塵芥収集車では、塵芥積込装置に作用する油圧が設定値以上に達すると、排出シリンダの背圧側油室を一定時間オイルリザーバに連通させることにより排出板が前方に移動するようになっているが、このような構成では排出板が段階的に移動することとなるため、排出板の位置を厳密に制御するのが困難であった。そのため、前述した塵芥収集車では、排出板が前方へ行きすぎて塵芥に作用する圧縮力を保持できなくなる場合があった。
また、前述した塵芥収集車では、塵芥積込装置に作用する油圧が設定値以上に達したことを検知することにより、排出シリンダの背圧側油室を一定時間オイルリザーバに連通させているが、油圧は塵芥積込装置を制御する油圧アクチュエータの周囲の温度変化等により影響を受けやすいため、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を制御するのが困難であった。
そこで、本発明においては、塵芥を塵芥積込装置により塵芥収容箱に積み込む際に、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を制御することができる塵芥収集車を提供することを目的とする。
本発明の第1の塵芥収集車は、車台上に搭載され、後方に開口部を有する塵芥収容箱と、前記塵芥収容箱の開口部に傾動自在に配設された塵芥投入箱と、前記塵芥投入箱の内部に装備され、油圧アクチュエータによって塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置と、前記塵芥収容箱の内部に排出シリンダによって進退自在に配設された排出板と、前記排出板に作用する荷重のうち、前記塵芥収容箱の前後方向に作用する荷重を検知する荷重センサと、前記排出シリンダの背圧側油圧回路に接続され、背圧側圧油を排出可能なリリース弁と、前記排出板の位置を制御する位置制御手段とを備えた塵芥収集車であって、前記位置制御手段は、前記荷重センサにより検知される荷重値が第1閾値以上になった際、前記荷重値が前記第1閾値未満になるまで前記リリース弁を開放して前記排出板を前進させるように制御することを特徴とする。
上記第1の塵芥収集車によれば、荷重センサにより検知される荷重値が第1閾値以上になった際、位置制御手段により荷重値が第1閾値未満になるまでリリース弁を開放して排出板を前進させるように制御するため、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を無段階で制御できる。また、位置制御手段が、排出板の位置を荷重値により決定するため、周囲の温度変化等に影響されずに排出板の位置を制御できる。これにより、塵芥収容箱内に塵芥を効率良く収容することができるため、塵芥収容箱の塵芥積込量を従来よりも増加させることができる。
上記第1の塵芥収集車において、前記塵芥積込装置の油圧アクチュエータに作用する油圧を検知する油圧センサを更に備え、前記位置制御手段は、前記荷重センサにより検知される荷重値が前記第1閾値未満であり、かつ前記油圧センサにより検知される油圧値が所定値以上になった際、前記リリース弁を所定時間だけ開放して前記排出板を前進させた後、前記荷重値が前記第1閾値よりも低い第2閾値に達するまで前記排出シリンダの背圧側の油圧を高めるように制御することが好ましい。この構成によれば、油圧センサにより検知される油圧値が所定値以上になった際、位置制御手段により一旦排出板を前進させた後、排出板に作用する荷重値が第2閾値に達するまで排出シリンダの背圧側の油圧を高めるように制御するため、油圧アクチュエータに過大な負荷がかかることを抑制しつつ、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を無段階で制御できる。
本発明の第2の塵芥収集車は、車台上に搭載され、後方に開口部を有する塵芥収容箱と、前記塵芥収容箱の開口部に傾動自在に配設された塵芥投入箱と、前記塵芥投入箱の内部に装備され、油圧アクチュエータによって塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置と、前記塵芥収容箱の内部に排出シリンダによって進退自在に配設された排出板と、前記塵芥積込装置の油圧アクチュエータに作用する油圧を検知する油圧センサと、前記排出板に作用する荷重のうち、前記塵芥収容箱の前後方向に作用する荷重を検知する荷重センサと、前記排出シリンダの背圧側油圧回路に接続され、背圧側圧油を排出可能なリリース弁と、前記排出板の位置を制御する位置制御手段とを備えた塵芥収集車であって、前記位置制御手段は、前記油圧センサにより検知される油圧値が所定値以上になった際、前記リリース弁を所定時間だけ開放して前記排出板を前進させた後、前記荷重センサにより検知される荷重値が閾値に達するまで前記排出シリンダの背圧側の油圧を高めるように制御することを特徴とする。
上記第2の塵芥収集車によれば、油圧センサにより検知される油圧値が所定値以上になった際、位置制御手段により一旦排出板を前進させた後、排出板に作用する荷重値が閾値に達するまで排出シリンダの背圧側の油圧を高めるように制御するため、油圧アクチュエータに過大な負荷がかかることを抑制しつつ、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を無段階で制御できる。また、位置制御手段が、排出板の位置を荷重値により決定するため、周囲の温度変化等に影響されずに排出板の位置を制御できる。これにより、塵芥収容箱内に塵芥を効率良く収容することができるため、塵芥収容箱の塵芥積込量を従来よりも増加させることができる。
本発明の塵芥収集車によれば、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を無段階で制御できる。これにより、塵芥収容箱内に塵芥を効率良く収容することができるため、塵芥収容箱の塵芥積込量を従来よりも増加させることができる。
本発明の塵芥収集車の一実施形態を示す断面側面図である。 図1の塵芥収集車の油圧回路図である。 図1の塵芥収集車の制御装置に対する入出力状態を示すブロック図である。 図1の塵芥収集車の無接点スイッチ及び操作スイッチの取付位置を示す説明図である。 図1の塵芥収集車の排出板の位置制御方法を示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、前後方向については、塵芥収容箱を基準として塵芥が積み込まれる側を後方とし、その反対側を前方として説明する。
図1には、本発明の塵芥収集車の一実施形態が示されている。この塵芥収集車1は、車台上に搭載された塵芥収容箱2、この塵芥収容箱2の後方開口部4に枢軸5回りに傾動自在に配設された塵芥投入箱3等を備える。
塵芥投入箱3は、その前面が部分的に開放されて塵芥収容箱2の後方開口部4に連通されるとともに、背面下方に投入口6が開口され、その下部に塵芥の貯留室7が形成されている。そして、塵芥投入箱3内には、投入口6を通して貯留室7に投入された塵芥を押し潰して圧縮し、塵芥収容箱2内に積み込む塵芥積込装置Aが装備されている。以下、塵芥積込装置Aについて説明する。
塵芥投入箱3の両側壁には溝型鋼で形成された案内溝部材8が前方上端より後方下部に向かって傾斜して敷設されている。また、塵芥投入箱3内にはその横幅方向一杯にひろがる昇降板9が収容され、昇降板9の両側縁の上下には案内ローラ10が軸着され、これらの案内ローラ10は案内溝部材8の内壁に沿って転動自在に嵌合されている。一方、昇降板9の背面上部には、ブラケットを介して枢軸11が設けられており、この枢軸11は、昇降板9の摺動距離に合致するように塵芥投入箱3の側壁に案内溝部材8の背面に沿って形成された切欠き12を越えて塵芥投入箱3の内方より外方に突出するようになっている。そして、図4にも示すように枢軸11と塵芥投入箱3の下部外側との間には、第1伸縮シリンダ(昇降シリンダ)13が案内溝部材8の傾斜方向に沿って、かつ、その背面上方に偏位して設けられている。これにより、第1伸縮シリンダ13の伸縮作動によって昇降板9を案内溝部材8に沿って上下に往復移動させることができる。
また、昇降板9の下端には塵芥投入箱3の横幅方向一杯にひろがる押込板14が前後に揺動自在に軸支され、押込板14の背面に突設した突片16と昇降板9の背面上部に設けられた枢軸11との間には第2伸縮シリンダ(押込シリンダ)17が設けられている。これにより、第2伸縮シリンダ17の伸縮作動によって押込板14を軸支部15回りに前後に揺動させることができる。
なお、上述した第1伸縮シリンダ13及び第2伸縮シリンダ17は、塵芥積込装置Aの油圧アクチュエータに相当する。
一方、塵芥収容箱2の内部には、前後方向に進退自在な排出板18が配設されている。この排出板18は、幅が塵芥収容箱2の内幅と略等しく、かつ、高さが塵芥収容箱2の底壁から頂壁までの高さと略等しく形成されている。また、塵芥収容箱2の前部に固設されたブラケット25には、排出シリンダ19が連結されている。そして、排出シリンダ19と排出板18下部との間には、荷重センサ20が配設されている。これにより、排出板18と排出シリンダ19とが荷重センサ20を介して連結されるため、排出シリンダ19の伸縮作動によって排出板18を塵芥収容箱2内部で前後に往復移動させることができる。
排出シリンダ19は、それぞれ径の異なる3つのシリンダが組み込まれた3段式シリンダであり、その大径シリンダ側が荷重センサ20に、先端の小径シリンダ側がブラケット25にそれぞれ連結されている。
荷重センサ20は、排出板18に作用する前後方向の荷重を検知する。このような荷重センサ20としては、例えば、ばね、ピエゾフィルム、ひずみ計等を利用した荷重センサが挙げられる。
また、塵芥収容箱2の底面後部には一端を枢支された固縛シリンダ21が配設されており、その他端は塵芥収容箱2の下部に枢支された固縛爪22に連結されている。固縛爪22は、塵芥投入箱3の前面に固設したUボルト23に係合されており、これにより塵芥投入箱3を塵芥収容箱2に対して固縛している。
次に、塵芥収集車1の油圧回路について図2により説明する。
この油圧回路は、油圧ポンプP、オイルリザーバT、第1伸縮シリンダ13を伸縮制御する電磁制御弁V1、第2伸縮シリンダ17を伸縮制御する電磁制御弁V2、排出シリンダ19を伸縮制御する電磁制御弁V3、固縛シリンダ21と塵芥投入箱3を開閉させる開閉シリンダ24とを伸縮制御する電磁制御弁V4等から構成されている。
電磁制御弁V1はソレノイドSOLa及びSOLbを有し、電磁制御弁V2はソレノイドSOLc及びSOLdを有し、電磁制御弁V3はソレノイドSOLe及びSOLfを有し、電磁制御弁V4はソレノイドSOLh及びSOLiを有している。
また、第2伸縮シリンダ17の背圧側油室に連通する回路には、その油圧を検知する油圧センサPSが接続されている。また、排出シリンダ19の背圧側油室に連通する回路には、リリース弁V及びリリーフ弁Rが接続されている。リリース弁Vは、ソレノイドSOLgを有し、通常、排出シリンダ19の背圧側油室がオイルリザーバTに連通するのを阻止する位置に付勢されており、ソレノイドSOLgに通電すると、排出シリンダ19の背圧側油室がオイルリザーバTに連通する位置に切り換えられるものである。また、リリーフ弁Rは、排出シリンダ19の背圧側油室の油圧が設定値以上に達した際に、その圧油をオイルリザーバTに還流させるものである。なお、リリーフ弁Rが作動するのは排出シリンダ19の負荷が過大となった場合であり、通常は後述するように、荷重センサ20により検知される荷重値及び油圧センサPSにより検知される油圧値に基づいて排出シリンダ19を伸縮させ、排出板18の位置を制御する。
次に、塵芥積込装置A、排出板18等を制御する制御装置PLC(プログラマブル ロジック コントローラ)に対する入出力状態について、図3及び図4により説明する。
塵芥収集車1の運転席には、塵芥積込作業と塵芥排出作業とを選択する選択スイッチSW1、塵芥投入箱3の開閉スイッチSW2、排出板18の進退スイッチSW3等が設けられ、塵芥投入箱3の後部には、塵芥積込装置Aの始動スイッチSW4、塵芥積込装置Aの停止スイッチSW5、排出板18の前進スイッチSW6等が設けられている(図4参照)。
また、塵芥投入箱3内には、昇降板9を昇降させる第1伸縮シリンダ13が最伸長した状態を検出する無接点スイッチLS1、第1伸縮シリンダ13が最収縮した状態を検出する無接点スイッチLS2、押込板14を揺動させる第2伸縮シリンダ17が最伸長した状態を検出する無接点スイッチLS4、第2伸縮シリンダ17が最収縮した状態を検出する無接点スイッチLS3等が設けられている(図4参照)。無接点スイッチLS1及びLS2は、塵芥投入箱3と第1伸縮シリンダ13との間において、それぞれ一方に検出体が、他方に被検出体が配設されて切換作動するようになっている。また、無接点スイッチLS3及びLS4は、昇降板9と第2伸縮シリンダ17との間において、それぞれ一方に検出体が、他方に被検出体が配設されて切換作動するようになっている。なお、上記無接点スイッチLS1〜LS4としては、例えば光電スイッチ、近接スイッチ等が使用できる。
これらの各種スイッチSW1〜SW6、無接点スイッチLS1〜LS4、ソレノイドSOLa〜SOLi、油圧センサPS及び荷重センサ20は、制御装置PLCに接続されており、制御装置PLCは、各種スイッチSW1〜SW6、無接点スイッチLS1〜LS4、油圧センサPS及び荷重センサ20の入力状況に基づいて予め設定された手順に従って、対応するソレノイドSOLa〜SOLiに出力するようにプログラムされている。
次に、このように構成された塵芥収集車1の作動について説明する。
まず、塵芥積込装置Aの作動について説明する。塵芥積込装置Aは、通常、図1実線(a)に示す塵芥の積込行程終了状態で停止している。この状態では、第1伸縮シリンダ13及び第2伸縮シリンダ17は何れも最伸長状態にあり、無接点スイッチLS1及びLS4を作動させている。これにより、昇降板9は上昇限界位置に、押込板14は前方揺動限界位置にそれぞれ配置されている。この状態で作業者が、塵芥投入箱3の投入口6より塵芥を貯留室7に投入し、始動スイッチSW4を押圧操作すると、制御装置PLCはソレノイドSOLdに通電し、電磁制御弁V2を上方位置に切り換える。これにより、第2伸縮シリンダ17が収縮作動し、図1鎖線(b)に示すように押込板14をその圧縮面が略水平位置になるまで反転させる。
押込板14が後方揺動限界位置に達すると、すなわち、第2伸縮シリンダ17が最収縮すると、無接点スイッチLS3が作動し、制御装置PLCは、ソレノイドSOLdへの通電を解除して電磁制御弁V2を中立位置に戻すと同時に、ソレノイドSOLbに通電し、電磁制御弁V1を上方位置に切り換える。これにより、第1伸縮シリンダ13が収縮作動し、昇降板9を案内溝部材8に沿って下降させる。この結果、図1鎖線(b)〜(c)に示すように、昇降板9に連結された押込板14が、その圧縮面を略水平となるように保持したまま平行に下降するため、塵芥投入箱3の底面の円弧面との間で塵芥を押し潰すことができる。
昇降板9が下降限界位置に達すると、すなわち、第1伸縮シリンダ13が最収縮すると、無接点スイッチLS2が作動し、制御装置PLCはソレノイドSOLbへの通電を解除して電磁制御弁V1を中立位置に戻すと同時に、ソレノイドSOLcに通電し、電磁制御弁V2を下方位置に切り換える。この結果、図1鎖線(c)に示す塵芥の押し潰し終了状態より第2伸縮シリンダ17が伸長作動し、図1鎖線(d)に示すように、軸支部15を支点として押込板14をその圧縮面が略垂直になるまで時計回りに揺動させる。これにより、押込板14は、前行程で一次的に押し潰された塵芥を塵芥投入箱3の底面の平坦面との間で二次的に圧縮することができる。
押込板14が前方揺動限界位置に達すると、すなわち、第2伸縮シリンダ17が最伸長すると、無接点スイッチLS4が作動し、制御装置PLCは、ソレノイドSOLcへの通電を解除して電磁制御弁V2を中立位置に戻すと同時に、ソレノイドSOLaに通電し、電磁制御弁V1を下方位置に切り換える。この結果、図1鎖線(d)に示す圧縮行程の終了状態より第1伸縮シリンダ13が伸長作動し、押込板14をその圧縮面が略垂直となるように保持したまま平行に上昇させ、前行程にて圧縮した塵芥を塵芥収容箱2内に積み込む。そして、昇降板9が上昇限界位置に達すると、すなわち、第1伸縮シリンダ13が最伸長すると、無接点スイッチLS1が作動し、制御装置PLCは、ソレノイドSOLaへの通電を解除して電磁制御弁V1を中立位置に戻す。これにより、積込行程が終了する。
以上の通り、塵芥積込装置Aは、始動スイッチSW4の押圧操作により、反転行程、押潰行程、圧縮行程、積込行程の順に作動し(以下、「積込サイクル」ともいう。)、塵芥投入箱3に投入された塵芥を塵芥収容箱2に積み込むことができる。
なお、図1鎖線(b)に示される反転終了状態より図1鎖線(c)に至る押潰行程において、制御装置PLCは、昇降板9が下降を開始して設定時間が経過すると、昇降板9の下降を停止させ、押込板14による圧縮行程に移行させることもできる。すなわち、昇降板9の下降が塵芥によって阻止され、第1伸縮シリンダ13が収縮側ストロークエンドに達していなくても、制御装置PLCは、一定時間が経過すれば次の圧縮行程に移行させることもできる。
また、圧縮行程において、制御装置PLCは、押込板14が前方への揺動を開始して設定時間が経過すると、押込板14による圧縮行程を停止させ、昇降板9の上昇による積込行程に移行させることもできる。すなわち、押込板14による圧縮が塵芥によって阻止され、第2伸縮シリンダ17が伸長側ストロークエンドに達していなくても、制御装置PLCは、一定時間が経過すれば次の積込行程に移行させることもできる。
ところで、前述した塵芥の積込行程において、通常、排出シリンダ19を伸縮制御する電磁制御弁V3は中立位置にあって、排出シリンダ19が伸長した状態で、そのピストンロッド側油室及びピストン背圧側油室をポートブロックしている。これにより、塵芥が塵芥収容箱2内に積み込まれる際、排出シリンダ19が伸長状態に保持されるため、塵芥が押込板14と排出板18との間で圧縮される。
次に、排出板18の位置制御方法について、主に図2及び図5を参照しながら説明する。
まず、作業者が、始動スイッチSW4を押圧操作することにより塵芥積込装置Aを作動させる(ステップS1)。次いで、積込サイクルが開始されると(ステップS2のYes)、圧縮される塵芥の反力によって排出板18が押圧され、排出板18と排出シリンダ19との間に配設された荷重センサ20により検知される荷重値が増大する。そして、荷重値が第1閾値以上になった場合(ステップS3のYes)、制御装置PLCは、荷重値が第1閾値未満になるまでソレノイドSOLgに通電してリリース弁Vを開放する(ステップS4)。リリース弁Vが開放されている間、圧油が排出シリンダ19の背圧側油室からオイルリザーバTに還流されるため、圧縮される塵芥の反力により排出板18が前方に移動する。これにより、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板18が配置される。すなわち、制御装置PLCは、排出板18の位置制御手段に相当する。
一方、荷重値が第1閾値未満であり(ステップS3のNo)、かつ油圧センサPSにより検知される油圧値、つまり押込板14を揺動させる第2伸縮シリンダ17の背圧側油室の油圧値が所定値以上になった場合(ステップS5のYes)、制御装置PLCは、ソレノイドSOLgに所定時間、例えば1秒間通電し、リリース弁Vを開放する(ステップS6)。これにより、ステップS4の場合と同様に、排出板18が前方に移動する。
なお、油圧センサPSにより検知される油圧値が所定値未満の場合(ステップS5のNo)は、ステップS3に戻って同様に動作を行う。
上記ステップS6により排出板18を前方に移動させた場合、制御装置PLCは、ソレノイドSOLfに通電し、電磁制御弁V3を下方位置に切り換える。これにより、排出シリンダ19の背圧側油室に圧油が供給され(ステップS7)、排出シリンダ19の背圧側の油圧が高まる。この際、排出板18の押圧力が圧縮される塵芥の反力よりも高い場合は、排出板18が後方に移動する。そして、荷重値が上記第1閾値よりも低い第2閾値に達した場合(ステップS8のNo)、制御装置PLCは、ソレノイドSOLfへの通電を解除して電磁制御弁V3を中立位置に戻す。これにより、排出シリンダ19の背圧側油室への圧油の供給が停止され(ステップS9)、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板18が配置される。
ステップS8の第2閾値は、ステップS3の第1閾値よりも低い値であれば、特に限定されないが、例えば第1閾値の1/2以上3/4以下程度であればよい。
なお、荷重値が第2閾値未満の場合(ステップS8のYes)は、ステップS7に戻って同様に動作を行う。
上記ステップS9により排出シリンダ19の背圧側油室への圧油の供給を停止し、かつ塵芥の積み込み作業が続いている場合、つまり積込サイクル中の場合(ステップS10のYes)は、ステップS3に戻って同様に動作を行う。一方、連続積込サイクル中に積み込む塵芥が無くなった場合(ステップS10のNo)は、作業者が停止スイッチSW5を押圧操作することにより塵芥積込装置Aを停止させる(ステップS11)。
上記実施形態の塵芥収集車1によれば、押込板14を揺動させる第2伸縮シリンダ17への負荷が増大して油圧センサPSにより検知される油圧値が所定値以上になった際、制御装置PLCにより一旦排出板18を前進させた後、排出板18に作用する荷重値が第2閾値に達するまで排出シリンダ19の背圧側の油圧を高めるように制御するため、第2伸縮シリンダ17に過大な負荷がかかることを抑制しつつ、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板18を無段階で制御できる。これにより、塵芥収容箱2内に塵芥を効率良く収容することができるため、塵芥収容箱2の塵芥積込量を従来よりも増加させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成等は適宜設計変更可能である。
例えば、上記実施形態では、荷重センサにより検知される荷重値及び油圧センサにより検知される油圧値に基づいて排出板の位置を制御する構成としたが、油圧センサを用いずに、荷重センサにより検知される荷重値だけで排出板の位置を制御する構成としてもよい。この場合も、荷重値により排出板の位置を決定するため、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を無段階で制御できる。
また、上記実施形態では、まず荷重値を確認した後で油圧値を確認する手順を採用したが、荷重値を確認する前に油圧値を確認する手順を採用してもよい。この場合、例えば図5において、ステップS3及びS4を行わず、ステップS2においてYesの場合はステップS5に進むようにすると共に、ステップS10においてYesの場合はステップS5に戻るように制御すればよい。この場合も、油圧値及び荷重値により排出板の位置を制御するため、油圧アクチュエータに過大な負荷がかかることを抑制しつつ、塵芥に作用する圧縮力に抗して保持できる適切な位置に排出板を無段階で制御できる。
また、上記実施形態では塵芥積込装置の主要部を昇降板及び押込板により構成したが、主要部を回転板及び押込板により構成することもでき、その構造を特に限定するものではない。
1 塵芥収集車
2 塵芥収容箱
3 塵芥投入箱
9 昇降板
13 第1伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
14 押込板
17 第2伸縮シリンダ(油圧アクチュエータ)
18 排出板
19 排出シリンダ
20 荷重センサ
A 塵芥積込装置
PLC 制御装置(位置制御手段)
PS 油圧センサ
V リリース弁

Claims (3)

  1. 車台上に搭載され、後方に開口部を有する塵芥収容箱と、
    前記塵芥収容箱の開口部に傾動自在に配設された塵芥投入箱と、
    前記塵芥投入箱の内部に装備され、油圧アクチュエータによって塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置と、
    前記塵芥収容箱の内部にそれぞれ径の異なる複数のシリンダが組み込まれた多段式の排出シリンダによって進退自在に配設された排出板と、
    前記排出板に作用する荷重のうち、前記塵芥収容箱の前後方向に作用する荷重を検知する荷重センサと、
    前記排出シリンダの背圧側油圧回路に接続され、背圧側圧油を排出可能なリリース弁と、
    前記排出板の位置を制御する位置制御手段と
    を備えた塵芥収集車であって、
    前記位置制御手段は、前記荷重センサにより検知される荷重値が第1閾値以上になった際、前記荷重値が前記第1閾値未満になるまで前記リリース弁を開放して前記排出板を前進させるように制御することを特徴とする塵芥収集車。
  2. 前記塵芥積込装置の油圧アクチュエータに作用する油圧を検知する油圧センサを更に備え、
    前記位置制御手段は、前記荷重センサにより検知される荷重値が前記第1閾値未満であり、かつ前記油圧センサにより検知される油圧値が所定値以上になった際、前記リリース弁を所定時間だけ開放して前記排出板を前進させた後、前記荷重値が前記第1閾値よりも低い第2閾値に達するまで前記排出シリンダの背圧側の油圧を高めるように制御する請求項1に記載の塵芥収集車。
  3. 車台上に搭載され、後方に開口部を有する塵芥収容箱と、
    前記塵芥収容箱の開口部に傾動自在に配設された塵芥投入箱と、
    前記塵芥投入箱の内部に装備され、油圧アクチュエータによって塵芥を前記塵芥収容箱に積み込む塵芥積込装置と、
    前記塵芥収容箱の内部にそれぞれ径の異なる複数のシリンダが組み込まれた多段式の排出シリンダによって進退自在に配設された排出板と、
    前記塵芥積込装置の油圧アクチュエータに作用する油圧を検知する油圧センサと、
    前記排出板に作用する荷重のうち、前記塵芥収容箱の前後方向に作用する荷重を検知する荷重センサと、
    前記排出シリンダの背圧側油圧回路に接続され、背圧側圧油を排出可能なリリース弁と、
    前記排出板の位置を制御する位置制御手段と
    を備えた塵芥収集車であって、
    前記位置制御手段は、前記油圧センサにより検知される油圧値が所定値以上になった際、前記リリース弁を所定時間だけ開放して前記排出板を前進させた後、前記荷重センサにより検知される荷重値が閾値に達するまで前記排出シリンダの背圧側の油圧を高めるように制御することを特徴とする塵芥収集車。
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