JP2006015781A - 窓ガラスと車体の間にモールを取付けるモール取付具 - Google Patents

窓ガラスと車体の間にモールを取付けるモール取付具 Download PDF

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Abstract

【課題】 車体への固定が簡単で且つ確実であり、モールの固定も簡単であり、固定後のモールの取外しも簡単にできる、複雑でない形状のモール取付具を提供する。
【解決手段】 モール取付具3は、車体壁部のスタッドに固定される第1クリップ1と、第1クリップに固定される係止脚13及びモールを支持するモール支持部11を有する第2クリップ2とから構成され、第1クリップ1の保持部14及び第2クリップ2の係止脚13には、係止脚を保持部に挿入できるが抜き方向への移動を阻止する複数段のラチェット歯15、17が形成され、係止脚13のラチェット係止部37は、係止脚先端からモール支持部に折返し、ラチェット歯15に弾性的に係合するラチェット歯17を有し、保持部14には、ラチェット係止部37の自由端部部分を露出する窓25が形成され、ラチェット歯15、17の係合を解除できる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、フロント窓ガラス等の窓ガラスの端面とその窓ガラス端面に対向する車体の壁面との間の隙間にモールを取付けるためのモール取付具に関する。
フロント窓ガラスの端面とその窓ガラス端面に対向する車体壁部の間の隙間にモールを取付けるためのモール取付具は、例えば、実開平2−132511号公報(特許文献1)に示されている。このモール取付具は、車体壁部に固着されたスタッドに係止して車体に固定される第1クリップと、第1クリップに固定される係止脚及びモールの内曲げ縁部に係止してモールを支持するモール支持部を有する第2クリップとの2部品から成り、第1クリップは、第2クリップの係止脚を受け入れて保持する保持部を備え、第1クリップの保持部及び第2クリップの係止脚の相互に対向する面のそれぞれに、係止脚を保持部に挿入できるが抜き方向への移動を阻止するように係合するラチェット歯が形成され、係止脚の挿入深さを調節することによって第1クリップに対する第2クリップの高さ位置を調節でき、モールの窓ガラスへの接面を確実にしている。
実開平6−000834号公報(実用新案登録第258356号:特許文献2)に開示されたモール取付具は、車体壁部に固着されたスタッドに係止して車体に固定される第1クリップと、第1クリップに固定される係止脚及びモールの内曲げ縁部に係止してモールを支持するモール支持部を有する第2クリップとの2部品から成り、第1クリップは、第2クリップの係止脚を受け入れて保持する保持部を備え、第1クリップの保持部には複数の長さの異なる係止爪が形成されて、第2クリップの係止脚には係止脚が保持部に挿入できるが抜き方向への移動を阻止するように係止爪に係合するラチェット歯が形成され、係止脚の挿入深さを調節することによって第1クリップに対する第2クリップの高さ位置を調節でき、モールの窓ガラスへの接面を確実にしている。
特開昭55−114786号公報(特公昭59−51454号:特許文献3)に開示されたモール取付具は、車体壁部に接着テープで固着される第1クリップと、第1クリップの保持部に固定される係止部及びモールの内曲げ縁部に係止してモールを支持するモール支持部を有する第2クリップとの2部品から成り、第1クリップの保持部に固定された第2クリップの係止部は、モールとガラス面の間から挿入された薄い帯板状工具によって押されると、保持部との係合が解除でき、モールをこじり起こしてモール付きの第2クリップを第1クリップから取外せば、モールを車体から取外しできるようになっている。
実開昭62−1397108号公報(実公平5−16011号:特許文献4)には、取付けベースに接着される第1クリップと、モールを保持する第2クリップとから成るモール取付装置が開示されている。このモール取付装置は、取付けベースの弾性を損なわずに第2クリップの保持力を維持できる。特開2004−66960号公報(特許文献5)には、窓枠に取付けられる第1クリップとモールを保持する第2クリップとの2部品で形成され、第1クリップの保持部に第2クリップの係止脚を挿入して係止することによってモールを窓枠に固定するモール装着装置が開示されている。このモール装着装置は、窓枠を形成する車体には、スタッドを介して取付けることができ、また、接着剤でも取付けることができる。
実開平2−132511号公報 実開平6−000834号公報(実用新案登録第2583856号) 特開昭55−114786号公報(特公昭59-51454号) 実開昭62−139710号公報(実公平5-16011号) 特開2004−066960号公報 特願2003−368395号明細書、図面及び要約書
上記特許文献1及び特許文献2に記載のモール取付具は、第1クリップが車体のスタッドに固定され、モールが第2クリップに固定されて、第1クリップに対する第2クリップの高さ位置を調節できるように取付けられるのでモールがガラス面に浮きなく確実に取付けられる。しかし、これらのモール取付具は、モールを車体から取外す場合には、第1クリップ又は第2クリップを破損して強引に引き抜いたり、モールを破損したりせねばならず、簡単に取外すことができなかった。その上、特許文献2のモール取付具の第1クリップの複数の係止爪は、第2クリップのラチェット歯と係合するために、段違いになるよう形成され、そのため、特殊な形状の型を必要としている。特許文献3のモール取付具は、モールを車体に取付けた後にモールを取外すことは簡単にできるが、第1クリップを車体に固定するために、接着テープでの固着作業が必要とされ、固着作業に時間と手間がかかり、位置決めの場合にずれが生ずることがあるので、固定作業には慎重さと熟練が要求される。特許文献4のモール取付装置は、特許文献3と同様に、第1クリップ取付けベースに接着テープで車体に固着する作業を必要とし、更に、取付けたモールの取外しが簡単にはできない。特許文献5のモール取付装置も、モールの取外しが簡単にはできない。
本願出願人は、車体への固定が簡単で且つ確実であり、モールの固定も簡単であり、固定後のモールの取外しも簡単にできる、複雑でない形状のモール取付具を、既に提案している(特許文献6:特願2003−368395号)。特許文献6に記載のモール取付具は、車体壁部のスタッドに係止して固定される第1クリップと、第1クリップに固定される係止脚及びモールを支持するモール支持部を有する第2クリップとから構成され、第1クリップは、第2クリップの係止脚を受け入れて係止脚を保持する保持部を備え、保持部及び係止脚の相互に対向する面のそれぞれに、係止脚を保持部に挿入できるが抜き方向への移動を阻止するラチェット歯が形成されて第1クリップに対する第2クリップの高さ位置が調節可能であり、保持部には、保持部ラチェット歯の面を露出して棒状部材で保持部ラチェット歯面を押して係止脚ラチェット歯との係合を解除するのを可能にする窓が形成され、保持部のラチェット歯を有する係合部は、棒状部材の押込みによって係合解除方向に撓む可撓性を有する。このモール取付具は、車体への固定が簡単で且つ確実であり、モールの固定も簡単であり、モールを第2クリップへ固定するのは、第2クリップを第1クリップへ取付ける前であっても、取付けた後であってもよく現場作業のバリエーションが多くなる利点があり、更に、棒状部材を窓から挿入するだけで、第2クリップを第1クリップから解除できモールの解除が容易にでき、再取付けも第2クリップの係止脚を第1クリップの保持部に挿入するだけで簡単にできる。
特許文献6のモール取付具において、スクリュードライバ等の棒状部材で押すことのできる、保持部の係合部は、撓みの支点が棒状部材の挿入位置に近く、取外しのために撓めるるときやや強い力を必要としている。また、第1クリップの保持部の係合部を棒状部材で押圧できるように棒状部材を挿入する窓が大きく形成されている。そのため、第1クリップの保持部の剛性がやや弱くなり、第2クリップの係止脚を保持する力が十分とはいえない。モール取付具によってフロント窓ガラスの縁部にモールが取付けられた場合、自動車の走行時にはモールを浮き上がらせる力が作用するが、この力は、モールを保持する第2クリップのモール支持部から係止脚へ伝えられ、係止脚は、第1クリップの保持部を強く押圧する。第1クリップの保持部の剛性が十分でない場合、モール支持部へのモール浮き上がり方向の力によって係止脚に加わる保持部への前記押圧力には対抗できなくなり、モールが浮き上がる虞がある。
従って、本発明の目的は、車体への固定が簡単で且つ確実であり、モールの固定も簡単であり、固定後のモールの取外しを強い力でなくても簡単にできるモール取付具を提供することにあり、また、モールの浮き上がり方向の力によって係止脚に加わる保持部への押圧力に十分に対抗できる、モール取付具を提供することにある。
かかる目的を得るために、窓ガラス端面と窓ガラス端面に対向する車体壁部との間の隙間にモールを取付けるための、本発明のモール取付具は、車体壁部に固着されたスタッドに係止して車体に固定される第1クリップと、該第1クリップに固定される係止脚及びモールの内曲げ縁部に係止してモールを支持するモール支持部を有する第2クリップとから構成され、第1クリップは、第2クリップの係止脚の挿入を受入れて該挿入された係止脚を保持する保持部を備え、第1クリップの保持部及び第2クリップの係止脚の相互に対向する面のそれぞれに、係止脚を保持部に挿入できるが抜き方向への移動を阻止するように係合するラチェット歯が形成され、係止脚の挿入深さを調節することによって第1クリップに対する第2クリップの高さ位置が調節可能になっており、係止脚は、係止脚の先端からモール支持部に折返し且つ保持部の対向するラチェット歯に弾性的に係合するラチェット歯が形成されたラチェット係止部を包含し、該ラチェット係止部は、保持部のラチェット歯との係合を解除する方向に撓む可撓性を有しており、第1クリップの保持部には、係止脚のラチェット係止部の自由端部部分を露出し且つ棒状部材の挿入によってラチェット係止部先端を保持部のラチェット歯との係合を解除するように撓めるのを可能にする窓が形成されている、ことを特徴とする。
本発明のモール取付具によれば、第1クリップは車体に固着されたスタッドに固定するだけで車体に固定できるので、車体への固定が簡単で且つ確実であり、モールの固定も第2モールへ固定するだけの操作であるので簡単であり、モールを第2クリップへ固定するのは、第2クリップを第1クリップへ取付ける前であっても、取付けた後であってもよく現場作業のバリエーションが多くなる利点も維持でき、ラチェット係止部は、係止脚の先端からモール支持部に折返して延び、その自由端部部分を棒状部材で押圧できるので、撓みの支点と棒状部材の押圧点との間が長くなり、棒状部材を窓から挿入して第1クリップの保持部を押圧するときの力が弱くてもラチェット係止部が撓んで、第2クリップを第1クリップから解除できモールの解除が容易にでき、再取付けも第2クリップの係止脚を第1クリップの保持部に挿入するだけで簡単にできる。
上記取付具において、保持部の窓は、ラチェット係止部のラチェット歯と保持部のラチェット歯との係合を解除する棒状部材が通過できるだけの小さな窓として形成し、該窓以外の保持部は、ラチェット係止部を含む係止脚を包囲して保持し、モール支持部へのモール浮き上がり方向の力によって係止脚に加わる保持部への押圧力に対抗できるように形成できる。これによって、モールの浮き上がり方向の力によって係止脚に加わる保持部への押圧力に十分に対抗できる。
以下、本発明の1実施形態に係るモール取付具について図面を参照しながら説明する。図1〜図6は、モール取付具を構成する第1クリップ1を示しており、図7〜図11は、モール取付具のもう1つの構成部品である、第2クリップ2を示している。図12は、第1クリップ1と第2クリップ2とが連結される直前を示す、本発明の1実施形態に係るモール取付具3を示している。図13は、第1クリップ1を車体壁部5に固定し、第2クリップ2をモール6に固定して、モール6を車体壁部5に取付ける前の状態を示し、図14は、第1クリップ1に第2クリップ2が連結されて、フロントガラス等の窓ガラス7の端面と車体壁部5との間の隙間にモール6が固定されている様子を示し、図15は、第1クリップ1に連結された第2クリップ2を連結解除するため、スクリュードライバ等の棒状部材9を第1クリップ1に差し込んだ状態を示している。図12に示すように、本発明に係るモール取付具3は、図1〜図6に示す第1クリップ1と、図7〜図11に示す第2クリップ2との、2部品から構成され、第1クリップ1も第2クリップ2も、それぞれ、硬質プラスチック材料で一体成形される。
図1、図7、図12及び図13を参照して、モール取付具3の構成の概略を説明する。第1クリップ1は、車体壁部5に溶接等によって固定された、頭付きのスタッド10(代表的には、図13のTスタッド等)にあてがってスライドすることによって、車体壁部5に固定される。第2クリップ2は、モール6の両縁部の内曲げ縁部に係止してモール6を支持するモール支持部11と、モール支持部11から垂下するように延びて第1クリップ1に係止する一対の係止脚13とを有する。第1クリップ1には、第2クリップ2の係止脚13の挿入を受入れて、挿入後の係止脚13を保持する保持部14が設けられている。第2クリップ2は、第1クリップ1に対して、係止脚13を保持部14の途中まで押し込んだ仮止め状態に連結され、更に押し込むことにより、モール6が本止めされる。第1クリップ1の保持部14及び第2クリップ2の係止脚13の相互に対向する面のそれぞれには、係止脚13を保持部14に挿入できるが抜き方向への移動を阻止するように係合する複数のラチェット歯15及び17が形成され、係止脚13の挿入深さを調節することによって第1クリップ1に対する第2クリップ2の高さ位置が調節可能になっている。
第1クリップ1の詳細について、図1〜図6を参照して説明する。第1クリップ1は、図示のように、係止脚13を受入れる矩形断面の筒状の保持部14を形成する厚さを有する剛性の高い矩形の箱に形成される。第1クリップ1の中央部分には、スタッド10に取付けられるスタッド取付部18が設けられ、第1クリップ1が、車体壁部5に固定されたスタッド10に係合して固定される。スタッド取付部18は、図2及び図4に図示のように、スタッド10の頭部下の軸部を受入れるU字形状の溝19が形成され、溝19に入ったスタッド10を抜けないようにする舌状部21が溝19の入口部分に設けられている。第1クリップ1をスタッド10の頭部が舌状部21に配置した後、図2の右側にスライドさせると、第1クリップ1はスタッド10を介して車体壁部5に固定され、固定後は舌状部21が抜け止めとして作用して車体から外れることがなくなる。図1において、第1クリップ1は、手前側の面が窓ガラスの端面に対面し、背面側の面が車体壁部に接面する。
スタッド取付部18の両側には、第2クリップ2の係止脚13を受入れて保持する保持部14が、係止脚13に合わせて一対形成されている。各保持部14は、図1〜図6に図示のように、第2クリップ2の係止脚13が挿入できるように係止脚13の横断面に合わせた中空の角筒形状に形成される。保持部14の内側には、受入れた係止脚13のラチェット係止部のラチェット歯17に対向する面に、第2クリップ2の係止脚13を押し込み方向にしか移動できないようにする複数段のラチェット歯15が形成されている。図1において、ラチェット歯15は、保持部14の手前側の面の内側に形成されている。なお、ラチェット歯15の成形のため、図4に図示のように、車体壁部に接面する側には、成形穴22が形成されている。
各保持部14の中央には、係止脚13の受入穴23が形成され、入口部分では開放するが他の殆どの部分では閉じている箱形に形成されて、各保持部14は極めて高い剛性を有する。更に、各保持部14には、係止脚13のラチェット歯17が形成されたラチェット係止部の自由端部部分を露出する窓25が形成されている。窓25には、スクリュードライバのような棒状部材9(図15参照)が挿入できる。その挿入によって係止脚13のラチェット係止部の自由端を押して、そのラチェット歯17を保持部14のラチェット歯15との係合から解除するように撓める。この保持部の窓25は、棒状部材9が通過できるだけの小さな窓として形成する。窓25以外の保持部部分の剛性は高く維持され、ラチェット係止部を含む係止脚13を包囲して保持する。この保持部14の剛性によって、モール支持部11へのモール6の浮き上がり方向の力によって係止脚13に加わる保持部14への押圧力に対抗でき、モールの浮き上がり方向の力によって係止脚13に加わる保持部14への押圧力に十分に対抗できる。
なお、第1クリップ1の下側の隅から斜め下方に延びるばね片26が形成されるのが好ましい。ばね片26は、図13〜図15に示すように、第1クリップ1を車体壁部5に固定したとき、車体壁部5に直交する底壁6に撓んで当接し、第1クリップ1がスタッド10の回りに回転するのを防止するとともに、撓んだばね片26の反作用によって第1クリップ1を固く車体に固定する。
第2クリップ2について、図7〜図11を参照して説明する。第2クリップ2は、モール6を支持するモール支持部11と、モール支持部11の細長い基部27の両側の部分から垂下する一対の係止脚13とから成る。モール支持部11は、基部27と、モール6の一方の内曲げ縁部29(図13)に係止する一対の可撓性係止アーム30と、モール6の他方の内曲げ縁部31(図13)に係止する係止突起33と、モール6の内側のゴム層に食い込んでずれ止めを一対のずれ止め用突起34とを有する。モール6は、一方の内曲げ縁部29に係止アーム30を押し込み、他方の内曲げ縁部31を係止突起33に係止することによって簡単にモール支持部11にモール6を連結することができる。この連結によって、ずれ止め用突起34がモール6の内側のゴム層35(図13)に食い込んで第2クリップ2がモール6に対してずれるのを阻止する。
第2クリップ2には、モール支持部11の細長い基部27の両側の部分から一対の係止脚13が垂下するように形成されている。一対の係止脚13は、第1クリップ1の保持部14に挿入できる間隔で配置され、各係止脚13は、各保持部14の矩形断面の受入れ穴に挿入可能な矩形断面の板状に形成される。更に、各係止脚14は、その係止脚14の先端(下端)からモール支持部11の基部27に向けて折返すラチェット係止部37を有する。ラチェット係止部37の表面には、保持部14の対向するラチェット歯15に係合するラチェット歯7が複数段形成されている。ラチェット係止部37は、係止脚13の本体から反転U字形状のスリット38によって両側及び上端において分離され、下端すなわち係止脚13の先端側を支点として弾性的に撓むことができる。ラチェット係止部37は、第1クリップ1の保持部14のラチェット歯15にラチェット歯17が弾性的に係合するように、ラチェット歯15に向けて突き出て形成されている。ラチェット係止部37は、第2クリップ2が第1クリップ1に本止めされるとき先端部分すなわち自由端部分が第1クリップ1の保持部14の窓25から露出する位置にまで延びるように形成されている。棒状部材9を窓14に挿入して押圧すると、ラチェット係止部37の撓みの支点(根元)と棒状部材の押圧点(先端)との間が長くなり、棒状部材9を窓25から挿入して第1クリップ1の保持部14を押圧するときの力が弱くても、ラチェット係止部37は係合解除方向に撓んで、第2クリップ2を第1クリップ1から解除でき、モール6の解除が容易にでき、再取付けも第2クリップ2の係止脚13を第1クリップ1の保持部14に挿入するだけで簡単にできる。
図12に図示のように、各係止脚13の長さは、第1クリップ1の保持部14に対して少し押し込んだ仮止め状態と更に押し込んだ本止め状態とが可能な長さに形成される。図12において、第2クリップ2の係止脚13を、矢印39のように、第1クリップ1の保持部14に挿入すると第1クリップ1に第2クリップ2が連結されてモール取付具3となる。第2クリップ2の係止脚13を第1クリップ1の保持部14に少し挿入すると、係止脚13のラチェット係止部37のラチェット歯17と保持部14のラチェット歯15とが相互に係合し始め、第2クリップ2が第1クリップ1に仮止め状態にされる。更に押込むと、ラチェット係止部37の複数のラチェット歯17と保持部14の複数のラチェット歯15とが確実に係合して本止め状態を得る。
本発明に係るモール取付具3を用いて、モール6を窓ガラス7の端面41と車体壁部5との隙間に取付けるため、図13に示すように、第1クリップ1は、車体壁部5のスタッド10にスタッド取付部18をあてがってスライドして車体壁部5に固定される。一方、第2クリップ2は、モール支持部11の係止アーム30と係止突起33によって、モール6に固定される。次に、図14に図示のように、モール6に取付けられた第2クリップ2の一対の係止脚13を、第1クリップ1の一対の保持部14に位置決めして、係止脚13を保持部14に挿入する。第1クリップ1の保持部14のラチェット歯15と第2クリップ2の係止脚13のラチェット歯17とは噛合い始め、仮止め状態を得ることができ、更にモール6を押すと、第2クリップ2の係止脚13が第1クリップ1の保持部14に押込まれて、本止め状態になる。本止め状態では、モール6の窓ガラス7に延びるシール部材42が窓ガラス7に接面して雨水の浸入を阻止する。ラチェット歯15及び17の係合は本止め状態でのモール高さ位置を適正にすることを可能にする。
図14のように、モール取付具3によってフロント窓ガラス7の縁部にモール6が取付けられた場合、自動車の走行時にはモール6を浮き上がらせる力Fが作用する。この力Fは、モール6を保持する第2クリップ2のモール支持部11から係止脚13へ伝えられ、係止脚13は、第1クリップ1の保持部14を窓ガラス7の端面41に向けて強く押圧する。第1クリップの保持部の剛性が十分でない場合、モール支持部へのモール浮き上がり方向の力によって係止脚に加わる保持部への前記押圧力には対抗できなくなり、モールが浮き上がる。しかし、保持部14の窓25は、棒状部材9が通過できるだけの小さな窓であり、窓以外の保持部14はラチェット係止部37を含む係止脚13を包囲して保持するので、保持部14は高い剛性で第2クリップ2を保持し、モール支持部11へのモール浮き上がり方向の力Fによって係止脚13に加わる保持部14への押圧力に対抗でき、モールの浮き上がり方向の力によって係止脚に加わる保持部への押圧力に十分に対抗できる。
次に、図15を参照して、モール6を取外す操作を説明する。例えば、スクリュードライバ等の棒状部材9をモール6に形成されたシール部材42をめくって、第1クリップ1の窓25に向けて差し込む。棒状部材9の先端は、窓25を通り、第2クリップ2のラチェット係止部37の先端すなわち自由端に当接する。当接後、作業者が棒状部材9を更に押す(既述のように、この力はそれ程強くなくともよい)と、ラチェット係止部37が押されて図示のように撓んで、ラチェット歯17がラチェット歯15との係合から外される。係合が外れた状態でモール6を窓ガラス7から離すように持ち上げると、第2クリップ2が第1クリップ1から外されて、モール6を取外すことができる。その後、修理したモール6に、あるいは、新しいモールに第2クリップ2を固定すれば、再度、図13及び図14の操作によってモールを窓ガラス7及び車体壁部5の隙間に取付けることができる。
本発明の1実施形態に係るモール取付具の第1クリップの斜視図である。 図1の第1クリップの正面図である。 図1の第1クリップの平面図である。 図1の第1クリップの背面図である。 図2の第1クリップのV−V線断面図である。 図2の第1クリップのVI−VI線断面図である。 本発明の1実施形態に係るモール取付具の第2クリップの斜視図である。 図7の第2クリップの正面図である。 図8の第2クリップのIX−IX線断面図である。 図8の第2クリップの背面図である。 図10の第2クリップのXI−XI線断面図である。 図1の第1クリップ及び図7の第2クリップを連結する直前の状態で示す、モール取付具の斜視図である。 本発明に係るモール取付具を用いて、モールを窓ガラス端面と車体壁部との間の隙間に取付ける前の状態を示す断面図である。 本発明に係るモール取付具を用いて、モールを窓ガラス端面と車体壁部との間の隙間に取付けた後の状態を示す断面図である。 本発明に係るモール取付具で取付けられたモールを窓ガラス端面及び車体壁部から取外す操作を示す断面図である。
符号の説明
1 第1クリップ
2 第2クリップ
3 モール取付具
5 車体壁部
6 モール
7 窓ガラス
9 棒状部材
10 スタッド
11 モール支持部
13 係止脚
14 保持部
15 保持部のラチェット歯
17 係止脚のラチェット歯
18 スタッド取付部
19 U字溝
21 舌状部
22 成形穴
23 受入穴
25 窓
26 ばね片
27 基部
29 モールの一方の内曲げ縁部
30 係止アーム
31 モールの他方の内曲げ縁部
33 係止突起
34 ずれ止め用突起
35 モールのゴム層
37 ラチェット係止部
38 スリット
41 窓ガラスの端面
42 シール部材

Claims (2)

  1. 窓ガラス端面と該窓ガラス端面に対向する車体壁部との間の隙間にモールを取付けるためのモール取付具であって、
    前記車体壁部に固着されたスタッドに係止して車体に固定される第1クリップと、該第1クリップに固定される係止脚及び前記モールの内曲げ縁部に係止してモールを支持するモール支持部を有する第2クリップとから構成され、
    前記第1クリップは、前記第2クリップの係止脚の挿入を受入れて該挿入された係止脚を保持する保持部を備え、前記第1クリップの保持部及び前記第2クリップの係止脚の相互に対向する面のそれぞれに、前記係止脚を前記保持部に挿入できるが抜き方向への移動を阻止するように係合するラチェット歯が形成され、前記係止脚の挿入深さを調節することによって第1クリップに対する第2クリップの高さ位置が調節可能になっており、
    前記係止脚は、係止脚の先端からモール支持部に折返し且つ前記保持部の対向するラチェット歯に弾性的に係合するラチェット歯が形成されたラチェット係止部を包含し、該ラチェット係止部は、前記保持部のラチェット歯との係合を解除する方向に撓む可撓性を有しており、
    前記第1クリップの保持部には、前記係止脚のラチェット係止部の自由端部部分を露出し且つ棒状部材の挿入によって前記ラチェット係止部先端を前記保持部のラチェット歯との係合を解除するように撓めるのを可能にする窓が形成されている、
    ことを特徴とするモール取付具。
  2. 請求項1に記載のモール取付具において、前記保持部の窓は、前記ラチェット係止部のラチェット歯と前記保持部のラチェット歯との係合を解除する棒状部材が通過できるだけの小さな窓として形成され、該窓以外の前記保持部は、前記ラチェット係止部を含む前記係止脚を包囲して保持し、前記モール支持部へのモール浮き上がり方向の力によって前記係止脚に加わる前記保持部への押圧力に対抗できる、ことを特徴とするモール取付具。
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