JP2006011610A - 自動販売機のドレン水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることができる自動販売機のドレン水処理装置を提供すること。
【解決手段】自動販売機の機内で発生したドレン水を移送手段によって所定の蒸発部位まで移送させ、該蒸発部位でドレン水を蒸発させて処理するドレン水処理装置30において、上記移送手段は、毛細管力を利用してドレン水を移送させるものである。また、移送手段は、内部に中空構造を有する吸水体32,42により構成したものであることが好ましい。さらに、移送手段は、商品を収容する商品収容庫5a,5b,5cの内部と外部との間で冷却ユニット10により冷却された空気を循環させるための循環ダクト23に生じたドレン水を移送させるものであり、上記移送手段を構成する吸水体42a,42b,42cは、一部が前記循環ダクトの外表面に貼り付けた態様で設けたものであることが好ましい。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動販売機のドレン水処理装置に関し、より詳細には、自動販売機の機内で発生したドレン水を所定の蒸発部位で蒸発させて処理するドレン水処理装置に関する。
例えば、缶商品、瓶商品またはペットボトル商品等のコールド商品を販売する自動販売機では、本体キャビネットの商品収容庫(商品収容室)の庫内に冷却ユニットの構成機器である蒸発器(冷却器)が設けられており、該自動販売機の機内において冷却ユニットの保冷運転により生じた結露水や蒸発器の除霜時に生じた除霜水がドレン水として発生する。そして、この発生したドレン水を処理するために、自動販売機にはドレン水処理装置が設けられているのが一般的である。
ドレン水処理装置は、本体キャビネットの商品収容庫の下部にある機械室に、冷却ユニットの構成機器である圧縮機、庫外送風ファン、凝縮器および膨張機構等とともに設けられている。このようなドレン水処理装置は、機械室内に載置した蒸発皿と、重力を利用して該蒸発皿にドレン水を移送させる移送手段とを備えて構成されている。かかる構成を有するドレン水処理装置は、商品収容庫内や機械室内の機内で発生したドレン水を、移送手段を通じて蒸発皿に移送させ、圧縮機からの高温冷媒ガスや庫外送風ファンの作用により蒸発皿に貯留したドレン水を蒸発させて処理を行っている(例えば、特許文献1参照)。また、ドレン水処理装置の他の例として、吸水性シートを介在させた態様で重力を利用して蒸発皿にドレン水を移送させるようにし、該吸水性シートに吸収されたドレン水を圧縮機からの高温冷媒ガスや庫外送風ファンの作用により蒸発させて処理を行っているものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−198563号公報 特開平11−250330号公報
ところで、自動販売機の機械室は内容積に制限があり、冷却ユニットの構成機器である圧縮機、庫外送風ファン、凝縮器および膨張機構等が配設されていることにより、ドレン水処理装置を配設するスペースは制限されることになる。しかも、上記特許文献1または上記特許文献2に提案されているドレン水処理装置のように重力を利用してドレン水を移送させる場合には、蒸発皿の上端がドレン水の発生個所よりも下方側に位置していなければならず、高さに制限がある機械室の中で蒸発皿の高さがさらに制限を受けることになる。そのため、限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることが求められている。
特に、商品収容庫の内部と外部(機械室)との間で空気を循環させる循環ダクトを備え、機械室に配設されたスターリング冷凍機等の冷凍機器で発生した冷熱を利用して循環ダクト内の空気を冷却することにより、商品収容庫内の商品を冷却するタイプの自動販売機では、機械室におけるドレン水処理装置の配設可能なスペースがさらに制限されるため、限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることが強く求められている。
本発明は、上記実情に鑑みて、限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることができる自動販売機のドレン水処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機のドレン水処理装置は、自動販売機の機内で発生したドレン水を移送手段によって所定の蒸発部位まで移送させ、該蒸発部位でドレン水を蒸発させて処理するドレン水処理装置において、前記移送手段は、毛細管力を利用して前記ドレン水を移送させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る自動販売機のドレン水処理装置は、上記請求項1において、前記移送手段は、内部に中空構造を有する吸水体により構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る自動販売機のドレン水処理装置は、上記請求項2において、前記移送手段は、商品を収容する商品収容室の内部と外部との間で冷却ユニットにより冷却された空気を循環させるための循環ダクトに生じたドレン水を移送させるものであり、前記移送手段を構成する吸水体は、一部が前記循環ダクトの外表面に貼り付けた態様で設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る自動販売機のドレン水処理装置は、上記請求項3において、前記冷却ユニットは、スターリング冷凍機と、前記スターリング冷凍機で発生した冷熱を利用して前記循環ダクト内の空気を冷却する冷却器とを備えたことを特徴とする。
本発明の自動販売機のドレン水処理装置によれば、移送手段が、毛細管力を利用して機内で発生したドレン水を移送させるので、ドレン水を蒸発させるための蒸発部位となる個所を自由に設定することができ、これにより、限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機のドレン水処理装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る自動販売機のドレン水処理装置が適用された自動販売機を示した正面断面図であり、図2は、図1に示した自動販売機の側断面図である。これら図1および図2において、自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成したものである。この本体キャビネット1には、その前面に外扉2と内扉3とが設けてあり、その内部に例えば二つの断熱仕切板4a,4bによって仕切られた三つの独立した商品収容庫5a,5b,5cが左右に並んだ態様で設けてある。より詳細に説明すると次のようになる。外扉2は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものである。内扉3は、商品収容庫5a,5b,5cの前面を開閉するためのものである。商品収容庫5a,5b,5cは、飲料缶やペットボトルを所望の温度に維持した状態で収容するためのものである。
商品収容庫5a,5b,5cには、それぞれ、商品収納ラック6、搬出機構7および商品搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品Wを上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群のうち最下部にある商品Wを一つずつ搬出するためのものである。商品搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品Wを外扉2に設けた商品取出口(図示せず)に導くためのものである。
上記本体キャビネット1の内部において商品収容庫5a,5b,5cの下方側に位置し、該商品収容庫5a,5b,5cの外部となる機械室9には、冷却ユニット10およびドレン水処理装置30が配設してある。
冷却ユニット10は、冷凍機器11と、冷却器21と、放熱器22と、循環ダクト23とを備えて構成してある。冷凍機器11としては、周知な種々のものを用いることができるが、本発明の実施の形態においては、その一例としてスターリング冷凍機11を用いている。スターリング冷凍機11は、本体キャビネット1の機械室9に横置きに載置されており、稼動することにより発生する低温の低温部12と、高温の高温部13とを有している。
冷却器21は、本体キャビネット1の機械室9の内部に配設してある。この冷却器21は、スターリング冷凍機11の低温部12からの冷熱を循環ダクト23まで伝達して、該循環ダクト23の内部の空気を冷却するものである。冷却器21の一例についてより詳細に説明すると次のようなものである。
冷却器21は、熱輸送手段としてのヒートパイプを有している。ヒートパイプは、その内部に冷媒を封入してあり、凝縮部211、蒸発部212、液体ライン213および蒸気ライン214を備えて構成してある。ここに、冷媒としては、例えば二酸化炭素等のように常温では気体であって、スターリング冷凍機11の低温部12からの冷熱では凍らないもの(不凍冷媒)が用いられている。
凝縮部211は、スターリング冷凍機11の低温部12に熱的に接続してある。この凝縮部211では、低温部12から得た冷熱により冷媒が凝縮されて凝縮液になる。蒸発部212は、凝縮部211から所定の距離だけ離隔した位置に配設してある。この蒸発部212では、詳細は後述するが、外部から得た熱により冷媒が蒸発して蒸気になる。換言すると、蒸発部212の周辺領域は、冷媒が蒸発することによって熱が奪われることになり、冷却される。液体ライン213は、凝縮部211と蒸発部212とを繋ぐ流路である。この液体ライン213は、凝縮部211で凝縮した冷媒を、該凝縮部211から蒸発部212まで移動させるためのものである。蒸気ライン214は、上記液体ライン213とは別個に、凝縮部211と蒸発部212とを繋ぐ流路である。この蒸気ライン214は、蒸発部212で蒸発した冷媒を、該蒸発部212から凝縮部211まで移動させるためのものである。液体ライン213と蒸気ライン214との配置関係は、蒸気ライン214が液体ライン213の上方に位置するようになっている。これは、蒸気ライン214を通る冷媒の密度の方が、液体ライン213を通る冷媒の密度よりも小さいためである。このようなヒートパイプは、上述のように、液体ライン213と蒸気ライン214とが別個に設けられており、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと呼ばれるものである。
放熱器22は、本体キャビネット1の機械室9の内部に配設してある。この放熱器22は、スターリング冷凍機11の高温部13から得た高温排熱を自動販売機の外部に放出するためのものである。放熱器22の一例についてより詳細に説明すると次のようなものである。
放熱器22は、熱輸送手段であるヒートパイプと庫外送風ファン225とを有している。ヒートパイプは、その内部に冷媒を封入してあり、蒸発部221、凝縮部222、蒸気ライン223および液体ライン224を備えて構成してある。ここに、冷媒としては、例えば水等のように常温では液体であって、スターリング冷凍機11の高温部13からの高温排熱で蒸発するものが用いられている。
蒸発部221は、スターリング冷凍機11の高温部13に熱的に接続してある。この蒸発部221では、高温部13からの高温排熱により冷媒が蒸発して蒸気になる。凝縮部222は、蒸発部221から所定の距離だけ離隔した位置に配設してある。この凝縮部222では、詳細は後述するが、冷媒は、周囲空気へ高温排熱を放熱し、凝縮して凝縮液になる。換言すると、凝縮部222の周辺空気は、高温排熱により加熱される。蒸気ライン223は、蒸発部221と凝縮部222とを繋ぐ流路である。この蒸気ライン223は、蒸発部221で蒸発した冷媒を、該蒸発部221から凝縮部222まで移動させるためのものである。液体ライン224は、上記蒸気ライン223とは別個に、蒸発部221と凝縮部222とを繋ぐ流路である。この液体ライン224は、凝縮部222で凝縮した冷媒を、該凝縮部222から蒸発部221まで移動させるためのものである。蒸気ライン223と液体ライン224との配置関係は、蒸気ライン223が液体ライン224の上方に位置するようになっている。これは、蒸気ライン223を通る冷媒の密度の方が、液体ライン224を通る冷媒の密度よりも小さいためである。このようなヒートパイプは、上述のように、蒸気ライン223と液体ライン224とが別個に設けられており、ループ型サーモサイフォン式ヒートパイプと呼ばれるものである。
庫外送風ファン225は、凝縮部222の周辺領域における所定の個所に配設してある。この庫外送風ファン225は、凝縮部222で冷媒が凝縮することによって加熱された空気を自動販売機の外部に放出するためのものである。
循環ダクト23は、熱交換ダクト231と、送気ダクト232と、吸気ダクト233とを有して構成してある。熱交換ダクト231は、冷却器21の蒸発部212を包囲する態様で配設した管路であり、その内部を流れる空気を冷却するものである。より詳細に説明すると、熱交換ダクト231は、蒸発部212で冷媒が蒸発することにより、その内部を流れる空気を冷却するものである。また、熱交換ダクト231の内部には、循環用送風ファン231aが配設してある。
送気ダクト232は、熱交換ダクト231と、商品収容庫(商品収容室)5a,5b,5cのそれぞれの内部とを繋ぐ管路である。より詳細に説明すると、送気ダクト232は、熱交換ダクト231で冷却された空気を各商品収容庫5a,5b,5cの内部まで移動させるためのものである。この送気ダクト232は、熱交換ダクト231に接続され、かつ本体キャビネット1の機械室9においてその幅方向に延設された第1送気管路2321と、この第1送気管路2321に接続され、各商品収容庫5a,5b,5cの内部における前面側(開閉側)の下部に臨むよう延設された複数の第2送気管路2322とを備えてなるものである。各第2送気管路2322には、その上端部分にガス吹出口2322aが配設してある。ガス吹出口2322aは、熱交換ダクト231からの冷却された空気を吹き出すための開口である。
吸気ダクト233は、商品収容庫5a,5b,5cのそれぞれの内部と、熱交換ダクト231とを繋ぐ管路である。より詳細に説明すると、吸気ダクト233は、各商品収容庫5a,5b,5cの内部にある空気を熱交換ダクト231まで移動させるためのものである。この吸気ダクト233は、各商品収容庫5a,5b,5cの内部の背面側に配設された複数の第1吸気管路2331と、本体キャビネット1の機械室9において各第1吸気管路2331と熱交換ダクト231とを繋ぐ第2吸気管路2332とを備えてなるものである。
各第1吸気管路2331は、各商品収容庫5a,5b,5cの下部から商品収納ラック6に収納された商品群の所定の高さに対応する位置、すなわち該商品群の略中間領域に対応する位置まで延設してある。また、各第1吸気管路2331には、その上端部分にガス吸込口2331aが配設してある。ガス吸込口2331aは、商品収容庫5a,5b,5cの内部の空気を吸込むための開口である。
上記循環ダクト23においては、送気ダクト232および吸気ダクト233を介して商品収容庫5a,5b,5cのそれぞれの内部と、該商品収容庫5a,5b,5cの外部にある熱交換ダクト231との間で空気が循環するための空気循環路が形成してある。また、上述したように、熱交換ダクト231の内部には、循環用送風ファン231aが配設してある。この循環用送風ファン231aは、商品収容庫5a,5b,5cの内部にある空気を、上記空気循環路を通じて図2中の矢印の方向に循環させるためのものである。より詳細に説明すると、循環用送風ファン231aは、商品収容庫5a,5b,5cの内部にある空気を、吸気ダクト233を通じて熱交換ダクト231まで移動させ、この熱交換ダクト231で冷却された空気を、送気ダクト232を通じて商品収容庫5a,5b,5cの内部に移動させるためのものである。
ドレン水処理装置30は、図3に模式的に拡大して示したように、蒸発皿31と吸水体(移送手段)32とを備えて構成してある。蒸発皿31は、本体キャビネット1の機械室9において、循環ダクト23を構成する熱交換ダクト231の側方に載置してある。
吸水体32は、毛細管力を利用して循環ダクト23で生じた結露水等のドレン水を蒸発皿31に移送させる移送手段を構成するものである。より詳細には、吸水体32は、例えばフェルト、ポリエチレン(PE)焼結体、ポリウレタンフォーム等の内部に中空構造を有し、水分が付着すると毛細管力を利用して該水分を移送させるものである。この吸水体32は、一端部が循環ダクト23のドレン水が生じる個所、例えば熱交換ダクト231の下部に設置してある一方、他端部が蒸発皿31の内部に設置してある。
以上のような構成を有するドレン水処理装置30においては、冷却ユニット10が稼動することにより循環ダクト23(熱交換ダクト231)に生じたドレン水が、吸水体32を通じて毛細管力により蒸発皿31に移送されることになる。蒸発皿31に移送されたドレン水は、その後周囲空気に蒸発して外部に放散されることになる。
よって、本発明の実施の形態1に係るドレン水処理装置30によれば、吸水体32が毛細管力を利用して、冷却ユニット10が稼動することにより循環ダクト23(熱交換ダクト231)で生じたドレン水を蒸発皿31に移送させることができるので、重力を利用してドレン水を移送させる場合のように蒸発皿31の上端を必ずしもドレン水の発生個所よりも下方側に位置させる必要がない。従って、図4に模式的に拡大して示したように、蒸発皿31の上端がドレン水の発生個所よりも上方側に位置する場合にも、毛細管力を利用してドレン水を良好に蒸発皿31に移送させることができる。つまり、ドレン水を蒸発させるための蒸発部位となる個所の制限を緩和して自由に設定することができる。そのため、限られたスペースにおいて蒸発皿31の容量を必要十分な大きさに設定することができ、これにより、限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることができる。
<実施の形態2>
図5は、本発明の実施の形態2に係るドレン水処理装置を模式的に示した説明図である。尚、上述した実施の形態1に係るドレン水処理装置30および該ドレン水処理装置30が適用された自動販売機と同一の構成を有するものには同一の符号を付してその説明を省略する。
この図5において、ドレン水処理装置40は、蒸発皿41と吸水体(移送手段)42a,42b,42cとを備えて構成してある。蒸発皿41は、本体キャビネット1の機械室9において、循環ダクト23を構成する熱交換ダクト231の下方に載置してある。
吸水体42a,42b,42cは、それぞれ例えばフェルト、ポリエチレン(PE)焼結体、ポリウレタンフォーム等の内部に中空構造を有し、水分が付着すると毛細管力を利用して該水分を移送させるものである。吸水体42a(以下、第1吸水体42aともいう)は、熱交換ダクト231の下部で発生したドレン水を該熱交換ダクト231の外部に移送させるものである。吸水体42b(以下、第2吸水体42bともいう)は、第1吸水体42aに連設してあり、熱交換ダクト231の外側面に貼り付けた態様で配設してある。吸水体42c(以下、第3吸水体42cともいう)は、第2吸水体42bに連設してあり、熱交換ダクト231の下端面に貼り付けた態様で配設してある。この第3吸水体42cには、蒸発皿41の内部、すなわち下方に向かって突出する突出片421cが形成してある。
以上のような構成を有するドレン水処理装置40においては、冷却ユニット10が稼動することにより循環ダクト23(熱交換ダクト231)に生じたドレン水が、第1吸水体42aを通じて毛細管力により熱交換ダクト231の外部、すなわち第2吸水体42bおよび第3吸水体42cのそれぞれまで移送されることになる。第2吸水体42bおよび第3吸水体42cのそれぞれまでに移送されたドレン水は、一部が周囲空気へ蒸発して外部に放散されることになるとともに、他の一部が第3吸水体42cの突出片421cから滴下して蒸発皿41に移送されることになる。蒸発皿41に移送されたドレン水は、その後周囲空気に蒸発して外部に放散されることになる。
よって、本発明の実施の形態2に係るドレン水処理装置40によれば、第2吸水体42bおよび第3吸水体42cを熱交換ダクト231の外表面に貼り付けた態様で配設したので、これら第2吸水体42bおよび第3吸水体42cの表面からドレン水を蒸発させることができる。これにより、蒸発皿41の容量が十分に大きいものでなくても、限られたスペースを有効に活用してドレン水の処理能力の向上を図ることができる。
上記ドレン水処理装置40によれば、水が蒸発する際には蒸発潜熱を周囲から奪うため、第2吸水体42bおよび第3吸水体42cの表面からドレン水が蒸発する場合には、第2吸水体42bおよび第3吸水体42cのそれぞれの温度は周囲温度よりも低くなる。これにより、熱交換ダクト231(循環ダクト23)は内部に冷却器21により冷却された低温の空気が流れているために断熱構造を有しているが、熱交換ダクト231の外表面に周囲空気よりも低い第2吸水体42bおよび第3吸水体42cが配設してあることで、熱交換ダクト231の断熱性能をさらに高めることができる。
以上のように、本発明に係る自動販売機のドレン水処理装置は、機内で発生したドレン水を処理するのに有用である。
本発明の実施の形態1に係るドレン水処理装置が適用された自動販売機の正面断面図である。 図1に示した自動販売機の側断面図である。 本発明の実施の形態1に係るドレン水処理装置を模式的に拡大して示した説明図である。 本発明の実施の形態1に係るドレン水処理装置の他の例を模式的に拡大して示した説明図である。 本発明の実施の形態2に係るドレン水処理装置を模式的に拡大して示した説明図である。
符号の説明
11 スターリング冷凍機
12 低温部
13 高温部
21 冷却器
211 凝縮部
212 蒸発部
213 液体ライン
214 蒸気ライン
22 放熱器
221 蒸発部
222 凝縮部
223 蒸気ライン
224 液体ライン
225 庫外送風ファン
23 循環ダクト
231 熱交換ダクト
231a 循環用送風ファン
232 送気ダクト
2321 第1送気管路
2322 第2送気管路
2322a ガス吹出口
233 吸気ダクト
2331 第1吸気管路
2331a ガス吸込口
2332 第2吸気管路
30,40 ドレン水処理装置
31,41 蒸発皿
32,42a,42b,42c 吸水体

Claims (4)

  1. 自動販売機の機内で発生したドレン水を移送手段によって所定の蒸発部位まで移送させ、該蒸発部位でドレン水を蒸発させて処理するドレン水処理装置において、
    前記移送手段は、毛細管力を利用して前記ドレン水を移送させることを特徴とする自動販売機のドレン水処理装置。
  2. 前記移送手段は、内部に中空構造を有する吸水体により構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機のドレン水処理装置。
  3. 前記移送手段は、商品を収容する商品収容室の内部と外部との間で冷却ユニットにより冷却された空気を循環させるための循環ダクトに生じたドレン水を移送させるものであり、
    前記移送手段を構成する吸水体は、一部が前記循環ダクトの外表面に貼り付けた態様で設けたことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機のドレン水処理装置。
  4. 前記冷却ユニットは、
    スターリング冷凍機と、
    前記スターリング冷凍機で発生した冷熱を利用して前記循環ダクト内の空気を冷却する冷却器と
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の自動販売機のドレン水処理装置。
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