JP2008234045A - 商品収容装置 - Google Patents

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Kimimichi Kuboyama
久保山  公道
Koji Takiguchi
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Abstract

【課題】熱交換器に対して気流を均一に流すことのできる商品収容装置を提供すること。
【解決手段】本発明の商品収容装置は、空気吸込口51a,51bを備えた商品収容庫と、商品収容庫の外部に配置され、熱交換器300を収容した熱交換室20と、空気吸込口51a,51bを熱交換室20の入口25に接続し、商品収容庫の内部雰囲気を熱交換室20に送る空気吸込用連絡通路71とを備える。空気吸込用連絡通路71は、熱交換室20の入口との接続部分において、空気吸込用連絡通路71の断面積を通路の下流側に向けて漸次小さくする傾斜部75を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、商品を冷却又は加熱して収容する商品収容装置に関する。
従来、商品を加熱又は冷却して収容する商品収容装置として、熱交換器を収容した熱交換室を商品収容庫の外部に設け、この熱交換室と商品収容庫との間に内部雰囲気を循環させることにより商品収容庫の加熱又は冷却を行う自動販売機が知られている(例えば特許文献1を参照)。
図16は、特許文献1に示される自動販売機を側方から見た断面図である。この自動販売機は、断熱仕切壁を介して3つの商品収容庫を並設したものであり、図16は3つの商品収容庫のうち右庫である商品収容庫5cを示している。この自動販売機は、商品収容庫の外部にスターリング冷凍機10と冷却装置30とを備えている。冷却装置30は、冷却器21、放熱器22、熱交換室23、空気吐出通路34及び空気吸込通路35とを備えている。冷却器21は、スターリング冷凍機10の低温部11からの冷熱を熱交換室23まで伝達して、熱交換室23の内部の空気を冷却するものであり、凝縮部211、蒸発部212、液体流路213及び蒸気流路214を備えて構成してある。凝縮部211は、スターリング冷凍機10の低温部11に熱的に接続され、低温部11から得た冷熱により冷媒を凝縮するものである。蒸発部212は、凝縮機で凝縮された冷媒を蒸発させる際の気化熱により周囲の空気を冷却するものである。液体流路213は、凝縮部211で凝縮した冷媒を、凝縮部211から蒸発部212まで移動させるためのものである。蒸気流路214は、蒸発部212で蒸発した冷媒を、蒸発部212から凝縮部211まで移動させるためのものである。放熱器22は、スターリング冷凍機10の高温部12から得た高温排熱を自動販売機の外部に放出するためのものであり、蒸発部221、凝縮部222、蒸気流路223、液体流路224及び放出用送風ファン225を備えて構成してある。
熱交換室23は、冷却器21の蒸発部212を包囲する態様で配設した管路であり、その内部を流れる空気を冷却するものである。すなわち、熱交換室23は、蒸発部212で冷媒が蒸発することにより、その内部を流れる空気を冷却するものである。この熱交換室23の内部には、循環用送風ファン26が配設してある。
空気吐出通路34は、熱交換室23と、各商品収容庫のそれぞれの内部とを繋ぐ管路であり、熱交換室23で冷却された空気を各商品収容庫内に送るためのものである。空気吸込通路35は、各商品収容庫内と、熱交換室23とを繋ぐ管路であり、各商品収容庫の内部雰囲気を熱交換室23に送るためのものである。この空気吸込通路35は、熱交換室23に接続され、且つ、本体キャビネット1の機械室においてその幅方向に延設された空気吸込管路351と、この空気吸込管路351に接続され、各商品収容庫の内部における前面側の下部に臨むよう延設された複数の空気吸込管路352とを備える。
上記冷却装置30においては、空気吐出通路34および空気吸込通路35を介して各商品収容庫内と、商品収容庫の外部にある熱交換室23との間で空気を循環させるための空気循環流路が形成してある。各商品収容庫の内部雰囲気は、空気吸込口3521から空気吸込通路35に進入し、空気吸込通路35から熱交換室23に送り込まれ、この熱交換室23において冷却される。冷却された空気は、空気吐出通路34を通じて各商品収容庫に送られ、図中の矢印に示すように各商品収容庫内を循環することによって商品Wを冷却する。商品Wとの間で熱交換が行われて暖められた空気は、再び空気吸込口3521から空気吸込管路352に進入して、空気吸込管路351から熱交換室23に送り込まれる。そして、熱交換室23において再び冷却され、上述した循環を繰り返す。
特開2005−3351号公報
ところで、熱交換室内で加熱又は冷却した空気を熱交換室と商品収容庫との間で循環させる場合、熱交換器の熱交換性能を確保するために、熱交換器に対して均一に気流を流す必要がある。しかしながら、特許文献1の商品収容装置のように、空気吸込通路(空気吸込管路351)を流れる気流を、熱交換室との接続口で直角に曲げて熱交換室に流す構成とした場合、空気吸込通路と熱交換室との接続口において偏流が生じやすくなる。その結果、熱交換器に流れる気流を均一に保つことができなくなり、熱交換器の熱交換量が低下するという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑み、熱交換室と商品収容庫との間に内部雰囲気を循環させることにより庫内を加熱又は冷却する商品収容装置において、熱交換器に対して気流を均一に流すことを目的とする。
本発明の請求項1に係る商品収容装置は、空気吸込口を備えた商品収容庫と、商品収容庫の外部に配置され、熱交換器を収容した熱交換室と、前記空気吸込口を前記熱交換室の入口に接続し、前記商品収容庫の内部雰囲気を前記熱交換室に送る空気吸込用連絡通路と、を備え、前記熱交換室と商品収容庫との間に内部雰囲気を循環させることにより前記商品収容庫を所望の温度範囲に維持するようにした商品収容装置において、前記空気吸込用連絡通路は、前記熱交換室の入口との接続部分において、前記空気吸込用連絡通路の断面積を通路の下流側に向けて漸次小さくする傾斜部を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る商品収容装置は、上記請求項1において、前記傾斜部を断熱材で構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る商品収容装置は、上記請求項1又は2において、圧縮機、凝縮器、膨張手段及び蒸発器の間に順次冷媒を循環させる冷媒回路を商品収容庫の外部に配置し、前記熱交換室を、前記凝縮器を配置した加熱室と前記蒸発器を配置した冷却室とから構成するとともに、前記商品収容庫の空気吸込口を、互いに独立した暖気吸込口と冷気吸込口とから構成し、且つ、前記空気吸込用連絡通路を、互いに独立した暖気吸込用連絡通路と冷気吸込用連絡通路とから構成し、該暖気吸込用連絡通路を介して前記暖気吸込口を前記加熱室に接続する一方、該冷気吸込用連絡通路を介して前記冷気吸込口を前記冷却室に接続したことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る商品収容装置は、上記請求項3において、前記商品収容庫が暖気吐出口及び冷気吐出口を備えるとともに、該暖気吐出口を前記熱交換室の出口に接続し、前記加熱室の内部雰囲気を前記商品収容庫内に送る暖気吐出用連絡通路と、冷気吐出口を前記冷却室の出口に接続し、前記冷却室の内部雰囲気を前記商品収容庫内に送る冷気吐出用連絡通路と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る商品収容装置は、上記請求項4において、前記暖気吸込口、冷気吸込口、暖気吐出口、冷気吐出口を開閉することにより前記商品収容庫に対して前記加熱室及び冷却室を択一的に接続するシャッタ手段をさらに備え、前記各シャッタ手段によって選択した前記加熱室又は冷却室と前記商品収容庫との間において内部雰囲気を循環させることを特徴とする。
本発明の商品収容装置によれば、商品収容庫の内部雰囲気を熱交換室に送る空気吸込用連絡通路の、熱交換室入口との接続部分において、空気吸込用連絡通路の断面積を通路の下流側に向けて漸次小さくする傾斜部を設けた構成としたことで、圧力の高い傾斜面付近から圧力の低い熱交換室入口へ気流の流れが生じ、通路内の気流が傾斜面全体で曲げられる。その結果、気流は熱交換室入口を均一に流れ、熱交換器に対して気流が均一に流れるようになるため、熱交換器の熱交換量を増加させ熱交換能力を向上させることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る商品収容装置を、缶入り飲料やペットボトル飲料等の商品を収容する自動販売機に適用した場合の好適な実施の形態について詳細に説明する。
[自動販売機の構成]
図1〜図3は、本発明の実施の形態である商品収容装置を適用した自動販売機を模式的に示したものであり、図1は正面から見た断面図であり、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のC−C線断面図である。この自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の断熱体として形成したものである。この本体キャビネット1の一側縁部には、外扉2及び内扉3を保持させてある。図には示されていないが、この外扉2の前面には、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品Wの見本を展示する商品展示室、商品Wを選択するための選択ボタン、貨幣を投入するための貨幣投入口、払い出された商品Wを取り出すための商品取出口等、商品Wの販売に必要となる構成が配置してある。内扉3は、断熱材によって構成したもので、後述する商品収容庫の前面開口を開閉すべく外扉2と本体キャビネット1との間に配設してある。この内扉3には、商品取出口へ通じる商品搬出口11が形成してある。
本体キャビネット1の内部は、断熱壁12を仕切板として、商品収容庫5と機械室9に区画されている。商品収容庫5は、2つの断熱仕切板4ab,4bcによって仕切られており、3つの独立した商品収容庫5a,5b,5cを並設した構成となっている。また、商品収容庫5の外側下部に設けられた機械室9の内部には、圧縮機200、凝縮器300、膨張弁(図示せず)、電磁弁(図示せず)、蒸発器500を配管によって連結した冷却ユニット10が設置してある。この冷却ユニット10は、圧縮機200、凝縮器300及び送風循環ファン410が収容された加熱室20と、蒸発器500及び膨張弁(図示せず)が収容された冷却室30とから構成され、加熱室20及び冷却室30それぞれを断熱材からなる筐体100,110に収容させたものである。加熱室20では、凝縮器(熱交換器)300において冷媒が凝縮する際に発生する凝縮熱によって空気を加熱し、この加熱した空気をファンによって収容庫内に送り出す。一方、冷却室30では、蒸発器(熱交換器)500に送られた低温低圧の冷媒が蒸発器500において蒸発する際の気化熱によって空気を冷却し、この冷却した空気を収容庫内に送り出す。すなわち、加熱室20と冷却室30では、空気と熱交換器(凝縮器300又は蒸発器500)との間で熱のやり取りが行われる。これを総称して熱交換という。この冷却ユニット10については後述する。
商品収容庫5a,5b,5cは、商品Wを所望の温度に維持した状態で収容するためのものであり、本実施の形態では、商品収容庫5a,5bを冷却加熱兼用とし、商品収容庫5cを冷却専用としてある。商品収容庫5a,5b,5cには、それぞれ、商品収納ラック6、搬出機構7及び商品搬出シュータ8a,8b,8cが設けてある。商品収納ラック6は、商品Wを上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群のうち最下段にある商品Wを一つずつ搬出するためのものである。
商品搬出シュータ8a,8b,8cは、搬出機構7から搬出された商品Wを商品取出口に導くためのものである。この商品搬出シュータは、複数の通気孔13を有したプレート状部材であり、商品収容庫の奥方から手前側に向けて漸次下方に傾斜する態様でそれぞれ商品収容庫5a,5b,5cの下方部に固定してある。
商品搬出シュータ8a,8b,8cによって仕切られた下方部の空間は、断熱仕切壁14a,14b,14cによってそれぞれ2室に仕切られており、自動販売機の前方側に位置する室には、後述する加熱室20からの暖気及び冷却室30からの冷気の吐出通路15a,15b,15cが形成してあり、自動販売機の後方側に位置する室には、各吐出通路15a,15b,15cから吐出され商品収容庫内を循環した空気の吸込通路16a,16b,16cが形成してある。また、自動販売機の後面壁17と商品収容庫5との間には、所定の間隔の背面ダクト18が設けてある。図には明示されていないが、背面ダクト18の上部には、商品収容庫内の空気を吸い込む背面ダクト吸込口が形成してある。また、背面ダクト18の下方には、背面ダクトと各吸込通路16a,16b,16cとを連通させる背面ダクト吐出口19a,19b,19cが形成してある。
なお、図2及び図3に示すように、各商品収容庫内の吐出通路15a,15b,15cの所定位置には、それぞれ送風循環ファン40a,40b,40cが配設してある。この送風循環ファン40a,40b,40cは、加熱室20からの暖気及び冷却室30からの冷気を庫内に循環させるためのものである。なお、本実施の形態では、庫内に設置した温度センサに基づいて送風循環ファン40a,40b,40cをON/OFFすることによって、各商品収容庫内の温度制御を行っている。
商品収容庫5aにおける吸込通路16aの底部の断熱壁には、背面ダクト18から送られた暖気を吸込み、後述する暖気吸込用連絡通路71に流通させる暖気吸込口51aと、背面ダクト18から送られた冷気を吸い込み、後述する冷気吸込用連絡通路72に流通させる冷気吸込口52aとが各1個ずつ設けてある。同様にして、商品収容庫5aにおける吐出通路15aの底部の断熱壁には、加熱室20からの暖気を吐出するための暖気吐出口53aと、冷却室30からの冷気を吐出するための冷気吐出口54aとが各1個ずつ設けてある。つまり、商品収容庫5aの底部には、暖気吸込口51a、冷気吸込口52a、暖気吐出口53a、冷気吐出口54aの4つの通風孔が設けてある。同様にして、図示は省略するが、商品収容庫5bにおける吸込通路16bの底部には、暖気吸込口51b及び冷気吸込口52bが設けてあり、吐出通路15bの底部には、暖気吐出口53b及び冷気吐出口54bが設けてある。また、本実施の形態では商品収容庫5cを冷却専用としているため、図3に示すように、商品収容庫5cの吸込通路16cの底部には冷気吸込口52cのみを、吐出通路15cの底部には冷気吐出口54cのみを設けている。なお、本実施の形態では、この暖気吸込口、冷気吸込口、暖気吐出口、冷気吐出口を、以下に説明する4本の連絡通路の上部断熱壁に設けた構成としている。
図1〜図3に示すように、吸込通路16a,16b,16cと、加熱室20との間には、暖気吸込用連絡通路71及び冷気吸込用連絡通路72が、商品収容庫の並設方向に沿って配設してある。一方、吐出通路15a,15b,15cと加熱室20との間には、冷気吐出用連絡通路74及び暖気吐出用連絡通路73が、商品収容庫の並設方向に沿って配設してある。
暖気吸込用連絡通路71は、断熱壁で囲まれた空気の流通路であり、その上部断熱壁711に上述した暖気吸込口51a,51bが設けてあり、下部断熱壁712の、加熱室20の入口25に対応する部位には、開口55が設けてある(図4−1,4−2を参照)。すなわち、暖気吸込用連絡通路71は、商品収容庫5aの暖気吸込口51aと商品収容庫5bの暖気吸込口51bを連通させ、且つ、これらを加熱室20の入口25に接続するものであり、商品収容庫の内部雰囲気を加熱室20へと送る通路である。この暖気吸込用連絡通路71については後で詳細に説明する。
冷気吸込用連絡通路72は、断熱壁で囲まれた空気の流通路であり、上部断熱壁に上述した冷気吸込口52a,52b,52cが設けてある一方、下流側の端面が冷却室30の入口35につながっている。すなわち、冷気吸込用連絡通路72は、商品収容庫5aの冷気吸込口52a、商品収容庫5bの冷気吸込口52b、商品収容庫5cの冷気吸込口52cとを連通させ、且つ、これらを冷却室30の入口35に接続するものであり、商品収容庫の内部雰囲気を冷却室30へと送る通路である。
暖気吐出用連絡通路73は、断熱壁で囲まれた空気の流通路であり、その上部断熱壁に上述した暖気吐出口53a,53bが設けてあり、下部断熱壁の、加熱室20の出口26に対応する部位には、開口が設けてある。すなわち、暖気吐出用連絡通路73は、商品収容庫5aの暖気吐出口53aと商品収容庫5bの暖気吐出口53bを連通させ、且つ、これらを加熱室20の出口26に接続するものであり、加熱室20の内部雰囲気を商品収容庫内へと送る通路である。
冷気吐出用連絡通路74は、断熱壁で囲まれた空気の流通路であり、上部断熱壁に上述した冷気吐出口54a,54b,54cが設けてある一方、下流側の端面が冷却室30の出口36につながっている。すなわち、冷気吐出用連絡通路74は、商品収容庫5aの冷気吐出口54a、商品収容庫5bの冷気吐出口54b、商品収容庫5cの冷気吐出口54cとを連通させ、且つ、これらを冷却室30の出口36に接続するものであり、冷却室30の内部雰囲気を商品収容庫内へと送る通路である。
本実施の形態では、上述した4本の連絡通路71〜74のうち、暖気吸込用連絡通路71に、以下に説明する傾斜部75を配設してある。図1では、説明の便宜上、自動販売機の最も後方側に配設された暖気吸込用連絡通路71の断面を示している。図1に示すように、暖気吸込用連絡通路71は、加熱室入口25との接続部分において、暖気吸込用連絡通路71の断面積を通路の下流側に向けて漸次小さくする傾斜部75を備えている。
まず、以下に説明する実施例1では、この傾斜部75を、暖気吸込口51bよりも下流側の上壁711を漸次下方に傾斜させた構成としている。すなわち、傾斜部75は、加熱室入口25の上部において、暖気吐出用連絡通路71の上壁711と下壁712をつなぐ態様で漸次下方に傾斜する傾斜面76を有している。この傾斜部75は断熱材から構成され、暖気吸込用連絡通路71の下流側端部に形成してある。
図4−1及び図4−2は、暖気吸込用連絡通路71と加熱室20を側方から見た断面図であり、図4−1は通路内に傾斜部75を設けない場合の空気の流れを模式的に示した図、図4−2は通路内に実施例1の傾斜部75を設けた場合の空気の流れを模式的に示した図である。なお、図4−1,4−2では、空気吸込口として51aのみを示している。また、図5は、図4−2において、傾斜面76を階段状に形成した場合の空気の流れを示したものである。また、図6−1及び図6−2は、暖気吸込用連絡通路71と加熱室20との間に空気を循環させたシミュレーション結果を示したものであり、図6−1は傾斜部75を設けない場合における気流の流速分布及び圧力分布を示した図、図6−2は実施例1における傾斜部75を設けた場合における気流の流速分布及び圧力分布を示した図である。なお、送風循環ファン40は、吐出通路15a,15b,15cに取り付けられているため、各連絡通路71,72,73,74内はマイナス(負圧)になる。
商品収容庫5a内を循環した空気は、空気吸込口51aを介して暖気吸込用連絡通路71内に送り込まれ、加熱室入口25に向けて流れる。図4−1及び図6−1に示すように、通路に傾斜部75を設けない場合、加熱室入口25上部のC部付近は、加熱室入口25との間で圧力差が生じていないため気流は加熱室20へと流れずに直進する。一方、気流の直進方向の行き止まりであるA部での圧力P5は、気流の直進が妨げられることで、手前のC部付近の圧力と比べて高くなる。従って、加熱室入口25付近のB部での圧力をP1とすると、P5>P1となり、A部付近で圧力差が生じ、圧力の高いA部から圧力の低いB部へと気流の流れが生じる。その結果、図6−1に示すように、A部で気流が曲げられ、気流は加熱室入口25のB部に集中して流れてしまう。
一方、図4−2、図5及び図6−2に示すように、通路に傾斜部75を設けた場合、傾斜面76付近の圧力は、斜面により気流の直進が妨げられることで、加熱室入口25付近の圧力P1よりも高くなる。すなわち、図4−2に示すように傾斜面76付近の圧力を上流から下流側に向けてP4,P3,P2とすると、P4>P1、P3>P1、P2>P1となる。また、斜面に沿った気流の流れに伴って圧力も漸次下がり、P4>P3>P2となる。その結果、圧力の高い傾斜面76付近全体から圧力の低い加熱室入口25へと気流の流れが生じ、通路内の気流は傾斜面76全体で曲げられる。その結果、図6−2に示すように、暖気吸込用連絡通路71を通過した気流は、加熱室入口25を均一に流れることになる。
なお、本実施の形態では、暖気吸込用連絡通路71の下流側端部が冷却室30と接する構成となっている。図1に示すように、暖気吸込用連絡通路71の下流側端部に断熱材からなる傾斜部75を設置することで、傾斜部75が暖気吸込用連絡通路71と冷却室30との間を断熱する役割も果たしている。また、図4−2における傾斜部75は、暖気吐出用連絡通路71とは独立に形成され、通路内に適宜な手段で取り付けられた構成としているが、この傾斜部75は、暖気吐出用連絡通路71の断熱壁と一体に形成されていてもよい。
図7は、実施例2の傾斜部75を示すものであり、図7の上図は、暖気吸込用連絡通路71を上から見た断面図、下図は、暖気吸込用連絡通路71と加熱室20を側方から見た断面図である。また、図8は、実施例2の傾斜部75を設けた場合における暖気吸込用連絡通路71と加熱室20の気流の流速分布及び圧力分布を示した図である。図7の上図に示すように、実施例2の傾斜部75は、暖気吸込口51b(図7では図示を省略)よりも下流側の側壁713を、自動販売機の前方側に向けて漸次傾斜させた構成としている。すなわち、この実施例では、加熱室入口25上部の通路側壁713に傾斜面76を形成しているため、加熱室入口25の一部が傾斜部75によって塞がれる構成となるものの、図8のシミュレーション結果によれば、圧力の高い傾斜面76付近全体から圧力の低い加熱室入口25へと気流の流れが生じ、通路内の気流が傾斜面76全体で曲げられることが分かる。従って、実施例2の傾斜部75を通路内に設けた場合も、上記の実施例1の傾斜部75と同様にして、暖気吸込用連絡通路71を通過した気流を加熱室入口25に均一に流すことができる。なお、実施例2の傾斜面76は、側壁713と側壁714をつなぐ態様で漸次傾斜させるように形成されていてもよい。
次に、商品収容庫5a,5b,5cに対して加熱室20及び冷却室30を択一的に接続するシャッタ手段について説明する。図2に示すように、商品収容庫5aにおける暖気吸込口51a、冷気吸込口52a、暖気吐出口53a、冷気吐出口54aには、空気の流通を遮断するシャッタ61a,62a,63a,64aがそれぞれ設けてある。このシャッタは断熱材から構成され、各吸込口及び吐出口を覆うのに十分な面積を有した板状を成すものであり、適宜な手段によって開閉を行うものである。なお、図2は、シャッタ61a及びシャッタ63aが開き、暖気吸込口51a及び暖気吐出口53aが開放された状態が示されている。図2に示すように暖気吸込口51a及び暖気吐出口53aのシャッタ61a,63aを開け、冷気吸込口52a及び冷気吐出口54aを閉めた場合には、加熱室20の暖気は暖気吐出用連絡通路73を通過して暖気吐出口53aから吐出され、送風循環ファン40aにより商品収容庫5a内に送り込まれる。庫内を循環した暖気は、背面ダクト18を通って暖気吸込口51aに吸い込まれ、暖気吸込用連絡通路71を通過して加熱室20に送り込まれる。一方、冷気吸込口52a及び冷気吐出口54aのシャッタ62a,64aによって冷却室30からの冷気が遮断されるため、商品収容庫5a内に冷気が循環することはない。従って、加熱室20と商品収容庫5a内との間に暖気が循環し、庫内の内部雰囲気が加熱される。
一方、冷気吸込口52a及び冷気吐出口54aのシャッタ62a,64aを開け、暖気吸込口51a及び暖気吐出口53aのシャッタ61a,63aを閉めた場合には、冷却室30の冷気は冷気吐出用連絡通路74を通過して冷気吐出口54aから吐出され、送風循環ファン40aにより商品収容庫5a内に送り込まれる。庫内を循環した暖気は、背面ダクト18を通って冷気吸込口52aに吸い込まれ、冷気吸込用連絡通路72を通過して冷却室30に送り込まれる。一方、暖気吸込口51a及び暖気吐出口53aのシャッタ61a,63aによって加熱室20からの暖気が遮断されるため、商品収容庫5a内に暖気が循環することはない。従って、冷却室30と商品収容庫5a内との間に冷気が循環し、庫内の内部雰囲気が冷却される。
同様にして、商品収容庫5bにおける暖気吸込口51b、冷気吸込口52b、暖気吐出口53b、冷気吐出口54bには、空気の流通を遮断するシャッタ61b,62b,63b,64bがそれぞれ設けてある。商品収容庫5bの内部雰囲気を冷却する場合には、冷気吸込口52b及び冷気吐出口54bのシャッタ62b,64bを開けることによって、冷却室30と庫内との間に冷気を循環させる。一方、商品収容庫5bの内部雰囲気を加熱する場合には、暖気吸込口51b及び暖気吐出口53bのシャッタ61b,63aを開けることによって、加熱室20と庫内との間に暖気を循環させる。なお、図3に示すように、本実施の形態では、商品収容庫5cは冷却専用であり冷気のみを循環させる構成としているため、冷気吸込口52c及び冷気吐出口54cにシャッタを設けていない。
[冷却ユニット]
次に上述した加熱室20及び冷却室30についてさらに詳しく説明する。図9は機械室9の内部に設置された冷却ユニット10の概念図、図10は冷却ユニット10における加熱室20及び冷却室30の概念図、図11は加熱室20内の空気の流れを模式的に示した図、図12は冷却室30内の空気の流れを模式的に示した図である。なお、図11及び図12では冷媒回路の配管等を省略して示している。図9に示すように、冷却ユニット10は、圧縮機200、凝縮器300、電子膨張弁510、電磁弁520、蒸発器500とを備えて構成してある。この冷却ユニット10の冷媒としては、不燃性、安全性、不腐食性を有し、さらにオゾン層への影響が少ない二酸化炭素を用いている。上述したように、冷却ユニット10は、2つの熱交換室、すなわち、加熱室20と冷却室30とからなる。加熱室20及び冷却室30は、それぞれ断熱材からなる筐体100,110の内部に収容させてある。加熱室20を収容した筐体100及び冷却室30を収容した筺体110は、機械室9内部に着脱可能に設置されるものであり、上述した4本の連絡通路71,72,73,74の下部に密着させてある。
図10及び図11に示すように、加熱室20は、圧縮機200、凝縮器300、送風循環ファン410、及び、圧縮機200と凝縮器300とを連結する配管610とが配設してある。加熱室20を上記構成とすることにより、凝縮器300の凝縮熱に加えて、高温機器である圧縮機200や配管610から発生する熱を空気の加熱に利用している。図11に示すように、筺体100の上部断熱壁には、上述したように、暖気吸込用連絡通路71と加熱室と20を連通させる開口である加熱室入口25と、暖気吐出用連絡通路73と加熱室20とを連通させる開口である加熱室出口26が形成してある。
また、図11に示すように、加熱室20の前方側及び後方側の断熱壁には、加熱室20の排熱時において、庫外の空気を加熱室内に取り込む排熱用空気吸込口21と、加熱室内の加熱された空気を庫外に排出する排熱用空気排出口22が形成してある。この排熱用空気吸込口21と排熱用空気排出口22にはそれぞれ排熱用シャッタ23,24が設けてある。この排熱用シャッタ23,24は、断熱材から構成され、適宜な手段によって開閉を行うものである。排熱用シャッタ23,24は、商品収容庫の内部雰囲気を加熱する場合には閉じ、商品収容庫内の内部雰囲気を冷却する場合には開けるように制御される。排熱用シャッタ開放時には、加熱室20内の加熱された空気は外部に排出される。
以下、加熱室20内に設置される機器について説明する。圧縮機200は、蒸発器500からの冷媒を圧縮して高温高圧の状態にするものである。図10に示すように、本実施の形態では、圧縮機200として、2回に分けて圧縮動作を行う二段式圧縮機を適用している。より詳細に説明すると、圧縮機200は、1回目(最初)の圧縮動作を行う第1圧縮機210と、2回目(最後)の圧縮動作を行う第2圧縮機220とを有し、これらの間に中間熱交換器(第1凝縮器)230を設けてある。この中間熱交換器230は、第1圧縮機210による1回目の圧縮動作により圧縮された冷媒を冷却、すなわち放熱させて冷媒を第2圧縮機220に戻すものである。中間熱交換器230は、例えば銅等の金属製の配管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用している。このように、中間熱交換器230を介して2回の圧縮動作を実行することで、低消費電力で冷媒を所望の高温高圧の状態に圧縮することが可能になる。圧縮機200としては、レシプロ圧縮機、ロータリー圧縮機、スクロール圧縮機、あるいは、これらの圧縮能力を調整可能なインバータ圧縮機等を適用することができる。
凝縮器(第2凝縮器)300は、圧縮機200で高温高圧の状態に圧縮された冷媒を、放熱させて冷媒を液化するものである。但し、CO2冷媒の場合、冷媒温度が31℃を超えると液化せず、超臨界状態となるときもあり、この場合には凝縮器300がいわゆるガスクーラとして機能する。上述したように、本実施の形態では、凝縮器300が放散する凝縮熱を商品の加熱用に回収している。本実施の形態における凝縮器300は、例えば銅等の金属製の配管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用することができる。
送風循環ファン410は、凝縮器300の近傍に設置してある。商品収容庫の内部雰囲気を加熱する場合には、庫内設置の送風循環ファン40a,40bを回転させることで暖気を循環させる。但し、加熱能力を増加する場合などは、図11の実線の矢印で示すように加熱室20で加熱された空気が暖気吐出口53a,53bに流れるように送風循環ファン410を回転させることにより、商品収容庫の内部において前方側から後方側に向けて暖気を循環させる。一方、商品収容庫全室の内部雰囲気を冷却する際には、送風循環ファン410を上記と逆方向に回転させることにより、破線の矢印で示すように、加熱室20で加熱された空気を前方側から後方側に送り、後方側から外部に排出させる。なお、送風循環ファン410は、必要熱交換量が多い庫外排熱時に正回転方向となる向きで設置してある。
図10及び図12に示すように、冷却室30は、蒸発器500、電子膨張弁510及びこれらを連結する配管620とが配設してある。冷却室30を構成する筐体110の側部断熱壁には、冷気吸込用連絡通路72と冷却室と30を連通させる開口である冷却室入口35と、冷気吐出用連絡通路74と冷却室30とを連通させる開口である冷却室出口36が形成してある。なお、図12では省略されているが、この冷却室入口35と冷却室出口36との間には、吸込空気と吐出空気の通路を隔てる遮蔽板85が設置してある(図13を参照)。同様にして、蒸発器500の上面にも、吸込空気と吐出空気の通路を隔てる水平遮蔽板86が設置してある(図13を参照)。
また、冷却室30の下面を構成する断熱壁には、冷却室30の排熱時において、庫外の空気を冷却室内に取り込む排熱用空気吸込口31と、冷却室内の冷却された空気を庫外に排出する排熱用空気排出口32が形成してある。この排熱用空気吸込口31と排熱用空気排出口32には排熱用シャッタ33,34が設けてある。この排熱用シャッタ33,34は、断熱材から構成され、適宜な手段によって開閉を行うものである。排熱用シャッタ33,34は、商品収容庫の内部雰囲気を冷却する場合には閉じ、商品収容庫の内部雰囲気を加熱する場合には開けるように制御される。排熱用シャッタ33,34の開放時には、冷却室30内の冷却された空気は外部に排出される。
以下、冷却室30内に設置される機器について説明する。電子膨張弁510は、凝縮器300で放熱させた冷媒を断熱膨張させる、すなわち冷媒を減圧して低温低圧の状態に調整するものである。
蒸発器500は、電子膨張弁510で低温低圧の状態に断熱膨張させた冷媒を蒸発させるものである。この冷媒が蒸発することにより、蒸発器500の周辺領域の熱が奪われることによって、空気が冷却される。この蒸発器500は、銅管とアルミフィンとで構成したフィンチューブタイプのものを使用している。
なお、図3に示すように、蒸発器500の下部には、除霜運転により蒸発器500に付着した霜が融けた水(除霜水)を受けるための水受け皿81が設置してある。また、冷却室30(筐体110)の下部断熱壁には、水受け皿81で受けた除霜水を外部に排出するための排水口37が形成してある。また、冷却室30の下方のスペースには、蒸発皿80、送風ファン430、風ガイド82a,82b(図1を参照)が設置してある。蒸発皿80は、排水口37から滴下する除霜水を貯留して蒸発させるためのものであり、排水口37の直下に配設してある。送風ファン430は、蒸発皿80上部に空気を流通させることによって蒸発皿80内の除霜水の蒸発を促進させるものであり、冷却室30と蒸発皿80との間のスペースに設置してある。なお、この送風ファン430は、冷却室30の排熱用シャッタ33,34を開けて排熱を行う際に冷却室30の冷気を外部に排出させる排熱用ファンとして兼用している。風ガイド82a,82bは、排熱用シャッタ33,34を開けて冷却室30の冷気を外部に排出させる際に、外部からの空気を排熱用空気吸込口31へと導くための2枚の板状部材であり、排熱用シャッタ33,34及び送風ファン43の両側を囲う態様で配設してある。
上述した圧縮機200、凝縮器300、電子膨張弁510、蒸発器500、ならびにこれらを接続する配管等により、冷媒を循環させるための冷媒循環路Lが形成される。そして、この冷媒循環路Lには、内部熱交換器650が設けてある。内部熱交換器650は、凝縮器300からの高圧の冷媒と、蒸発器500からの低圧の冷媒とを熱交換させるものであり、加熱室20及び冷却室30の外部に設置してある。より詳細に説明すると、内部熱交換器650の内部には、凝縮器300で放熱させた冷媒が流れる冷媒管路660と、蒸発器500で蒸発させた冷媒が流れる冷媒管路670とが、互いに熱交換可能な距離を有して非接触向流する態様で配設してある。
以上のような構成を有する自動販売機は、次のようにして商品収容庫5a,5b,5cの内部雰囲気を加熱又は冷却することができる。以下、商品収容庫5a,5b,5cのすべての内部雰囲気を冷却する場合(以下、これを「CCCモード」という)と、商品収容庫5bの内部雰囲気を加熱し、商品収容庫5a,5cの内部雰囲気を冷却する場合(以下、これを「CHCモード」という)について説明する。図13は、冷却室30と商品収容庫5cの一部を断面で示した斜視図であり、図14は、加熱室20と商品収容庫5bの一部を断面で示した斜視図である。図13における矢印は、CCCモードにおける冷気の流れを示しており、図14における矢印は、CHCモードにおける暖気と冷気の流れを示している。なお、図13及び図14では、空気を流通させている吐出口及び吸込口におけるシャッタを省略して示している。
また、図15は、本実施の形態における全モード、すなわち、CCCモード、HCCモード(商品収容庫5aの内部雰囲気を加熱し、商品収容庫5b,5cの内部雰囲気を冷却する場合)、HHCモード(商品収容庫5a,5bの内部雰囲気を加熱し、商品収容庫5cの内部雰囲気を冷却する場合)及びCHCモードにおける各シャッタの開閉動作と、各商品収容庫内の温度変化と、この温度変化に対応した庫内の送風循環ファン40a〜40cの作動タイミング、及び、加熱室20及び冷却室30における排熱用シャッタ23,24,33,34の作動タイミングを一覧にして示したものである。なお、図15に示されている庫内空気温度の変化を示すグラフにおける横軸の時間は、各商品収容庫の庫内温度が所定温度に到達した時間を1ステップとして、4ステップ分が示されている。
(CCCモード)
商品収容庫5a,5b,5cのすべてを冷却するCCCモードを行う場合、各庫内の冷気吸込口のシャッタ62a,62bと冷気吐出口のシャッタ64a,64bを開け、各庫内の暖気吸込口のシャッタ61a,61b及び暖気吐出口のシャッタ63a,63bを閉める。これにより、全庫内に冷気を循環させる。一方、CCCモードの運転中は、加熱室20内で発生する熱を外部に排出させる必要があるため、加熱室20の排熱用シャッタ23,24を開け、庫内に内部雰囲気を循環させる場合と逆向きに送風循環ファン410を回転させることにより、暖気を外部に放出する。
加熱室20内において、圧縮機200で圧縮され高温高圧の状態になった冷媒は、凝縮器300に送り出され、凝縮器300で放熱して冷却される。凝縮器300で冷却された冷媒は、内部熱交換器650を通じて冷却室30内の電子膨張弁510に送り出され、この電子膨張弁510で減圧されて断熱膨張し、低温低圧の状態になる。低温低圧の状態の冷媒は、開成状態にある電磁弁520を通じて蒸発器500に送られ、蒸発器500の周辺領域から熱を奪うことによって蒸発し、周辺の空気を冷却する。冷却された空気は、図13中の矢印で示すように冷気吐出用連絡通路74に送り込まれ、冷気吐出口54a,54b,54cから吐出され、吐出通路15の送風循環ファン40a〜40cを通じて庫内を循環する。庫内を循環した空気は、背面ダクトに吸い込まれ、背面ダクト吐出口19を通じて各吸込通路16a,16b,16cに送り込まれ、冷気吸込口52a,52b,52cと冷気吸込用連絡通路72を通過して冷却室20内に送られる。
図15に示すように、庫内の送風循環ファン40a,40b,40cをONにした場合、庫内温度が時間とともに下降し、ファンをOFFにすると時間とともに温度が上昇する。この後、再び送風循環ファン40a,40b,40cをONにする。これを繰り返すことにより、庫内の温度が設定温度(5℃)近くに保たれる。
(CHCモード)
商品収容庫5a,5cの内部雰囲気を冷却し、商品収容庫5bの内部雰囲気を加熱するCHCモードを行う場合には、商品収容庫5aの冷気吸込口のシャッタ62aと冷気吐出口のシャッタ64aを開け、暖気吸込口のシャッタ61a及び暖気吐出口63aのシャッタを閉める。また、商品収容庫5bの暖気吸込口のシャッタ61bと暖気吐出口63bのシャッタ開け、冷気吸込口のシャッタ62bと、冷気吐出口のシャッタ64bを閉める。これにより、商品収容庫5a,5cに冷気を循環させ、商品収容庫5bに暖気を循環させる。CHCモードの運転中は、加熱負荷の方が大きくなるため、庫内の温度変化に応じて冷却室30の排熱用シャッタ33,34を開け、冷気を外部に放出する。
加熱室20で加熱された空気は、送風循環ファン410により、図14中の実線の矢印で示すように暖気吐出用連絡通路73を通じて暖気吐出口53bから吐出され、吐出通路15bの送風循環ファン40bを通じて庫内を循環する。これにより、商品収容庫5b内の内部雰囲気が加熱される。庫内を循環した空気は、背面ダクト18に吸い込まれ、背面ダクト吐出口19bを通じて吸込通路16bに送り込まれ、暖気吸込口51bを介して暖気吸込連絡通路71に送られる。上述したように、暖気吸込用連絡通路71は、加熱室入口25との接続部分に傾斜部75を設けた構成としている。従って、通路内を流通する気流は、傾斜面76全体で直角に曲げられるから、加熱室入口25に均一に送り込まれ、その結果、凝縮器300に対して均一に気流が流れることになり、暖気吸込用連絡通路71と加熱室入口25との接続部分において偏流や逆流が生じるようなことがない。一方、冷却室30で冷却された空気は、図14中の破線の矢印で示すように冷気吐出用連絡通路74に送り込まれ、各冷気吐出口54a,54cから吐出され、吐出通路15a,15cの送風循環ファン40a,40cを通じて庫内を循環する。庫内を循環した空気は、背面ダクト18に吸い込まれ、背面ダクト吐出口19a,19cを通じて吸込通路16a,16cに送り込まれ、冷気吸込口52a,52cと冷気吸込連絡通路72を通過して冷却室30内に送られる。
図15に示すように、商品収容庫5b内の送風循環ファン40bをONにした場合、庫内温度が時間とともに上昇し、ファンをOFFにすると時間とともに温度が下降する。この後、再び送風循環ファン40bをONにする。これを繰り返すことにより、庫内の温度が設定温度(55℃)近くに保たれる。また、商品収容庫5a,5cでは、図15に示すように送風循環ファンをON/OFFすることにより、庫内の温度が設定温度(5℃)近くに保たれる。
以上説明したように、本実施の形態の商品収容装置によれば、商品収容庫の内部雰囲気を加熱室20に送る暖気吸込用連絡通路71の加熱室入口25との接続部分において、暖気吸込用連絡通路71の断面積を通路の下流側に向けて漸次小さくする傾斜部75を設けた構成としたことで、圧力の高い傾斜面76付近から圧力の低い加熱室入口25へと気流の流れが生じ、通路内の気流が傾斜面全体で曲げられる。その結果、気流は加熱室入口25を均一に流れ、熱交換器300に対して気流が均一に流れるようになるため、熱交換器300の熱交換量を増加させ熱交換能力を向上させることができる。
また、上記実施の形態の商品収容装置では、傾斜部75を断熱材で構成している。従って、暖気吸込用連絡通路71を冷却室30に隣接させた構成であっても、冷却室30との間の断熱性が確保され、暖気吸込用連絡通路71から冷却室30への熱侵入量を低減させることができる。
なお、上記実施の形態では、傾斜部75を暖気吸込用連絡通路71にのみ設けた構成としたが、これに限定されない。例えば、冷気吸込用連絡通路72の気流を、冷却室30との接続口で直角に曲げて冷却室30内に流す構成とした場合には、冷気吸込用連絡通路72の、冷却室30との接続口に傾斜部75を設けることにより、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
さらに、上記実施の形態では傾斜部75を中実の断熱材で構成したが、傾斜面76を断熱材からなる適宜な厚さを有する板材で構成し、この板材(傾斜面76)と暖気吐出用連絡通路71の内壁で囲まれた部分を中空に形成してもよい。
なお、上記実施の形態では、本発明の商品収容装置を自動販売機に適用したが、これに限定されるものではなく、商品を冷却又は加熱して収容するものであれば、他の商品収容装置にも適用できるのはもちろんである。
以上のように、本発明は、例えば複数の商品収容庫を備え、各庫内の内部雰囲気を冷却又は加熱して商品を収容する自動販売機として有用である。
図1は、本発明の実施の形態の商品収容装置を適用した自動販売機を正面から見た断面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のC−C線断面図である。 図4−1は、暖気吐出用連絡通路内に傾斜部を設けない場合の空気の流れを模式的に示した図である。 図4−2は、暖気吐出用連絡通路内に実施例1の傾斜部を設けた場合の空気の流れを模式的に示した図である。 図5は、図4−2において、傾斜面76を階段状に形成した場合の空気の流れを示した図である。 図6−1は、暖気吸込用連絡通路と加熱室との間に空気を循環させたシミュレーション結果を示した図である。 図6−2は、暖気吸込用連絡通路と加熱室との間に空気を循環させたシミュレーション結果を示した図である。 図7は、暖気吐出用連絡通路内に実施例2の傾斜部を設けた場合の空気の流れを模式的に示した図である。 図8は、暖気吸込用連絡通路と加熱室との間に空気を循環させたシミュレーション結果を示した図である。 図9は、本発明の実施の形態の商品収容装置を適用した自動販売機における冷却ユニットの概念図である。 図10は、図9に示した冷却ユニットの加熱室及び冷却室の概念図である。 図11は、図10に示した加熱室内の空気の流れを模式的に示した図である。 図12は、図10に示した冷却室内の空気の流れを模式的に示した図である。 図13は、本発明の実施の形態の商品収容装置を適用した自動販売機における冷却ユニットの一部を断面で示した斜視図である。 図14は、本発明の実施の形態の商品収容装置を適用した自動販売機における冷却ユニットの一部を断面で示した斜視図である。 図15は、本発明の実施の形態の商品収容装置を適用した自動販売機におけるCCCモード、HCCモード、HHCモード、CHCモードに対応した各シャッタの開閉動作を一覧にして示した図表である。 図16は、従来の自動販売機を示す図である。
符号の説明
5a,5b,5c 商品収容庫
10 冷却ユニット
20 加熱室
21 排熱用空気吸込口
22 排熱用空気排出口
23,24 加熱室排熱用シャッタ手段
25 加熱室入口
26 加熱室出口
30 冷却室
31 排熱用空気吸込口
32 排熱用空気排出口
33,34 冷却室排熱用シャッタ手段
35 冷却室入口
36 冷却室出口
40a,40b,40c (庫内)送風循環ファン
51a,51b 暖気吸込口
52a,52b 暖気吐出口
53a,53b,53c 冷気吸込口
54a,54b,54c 冷気吐出口
55 暖気吐出用連絡通路開口部
61a,62a,63a,64a シャッタ手段
61b,62b,63b,64b シャッタ手段
71,73 加熱用連絡通路
72,74 冷却用連絡通路
75 傾斜部
76 傾斜面
80 蒸発皿
82a,82b 風ガイド
100 筐体
110 筐体
200 圧縮機
300 凝縮器
410 (加熱室)送風循環ファン
430 (冷却室下方部)送風ファン
500 蒸発器
510 膨張手段
610,620 配管
L 冷媒回路

Claims (5)

  1. 空気吸込口を備えた商品収容庫と、
    商品収容庫の外部に配置され、熱交換器を収容した熱交換室と、
    前記空気吸込口を前記熱交換室の入口に接続し、前記商品収容庫の内部雰囲気を前記熱交換室に送る空気吸込用連絡通路と、
    を備え、前記熱交換室と商品収容庫との間に内部雰囲気を循環させることにより前記商品収容庫を所望の温度範囲に維持するようにした商品収容装置において、
    前記空気吸込用連絡通路は、前記熱交換室の入口との接続部分において、前記空気吸込用連絡通路の断面積を通路の下流側に向けて漸次小さくする傾斜部を備えたことを特徴とする商品収容装置。
  2. 前記傾斜部を断熱材で構成したことを特徴とする請求項1に記載の商品収容装置。
  3. 圧縮機、凝縮器、膨張手段及び蒸発器の間に順次冷媒を循環させる冷媒回路を商品収容庫の外部に配置し、前記熱交換室を、前記凝縮器を配置した加熱室と前記蒸発器を配置した冷却室とから構成するとともに、
    前記空気吸込口を、互いに独立した暖気吸込口と冷気吸込口とから構成し、且つ、前記空気吸込用連絡通路を、互いに独立した暖気吸込用連絡通路と冷気吸込用連絡通路とから構成し、該暖気吸込用連絡通路を介して前記暖気吸込口を前記加熱室に接続する一方、該冷気吸込用連絡通路を介して前記冷気吸込口を前記冷却室に接続したことを特徴とする請求項1又は2に記載の商品収容装置。
  4. 前記商品収容庫が暖気吐出口及び冷気吐出口を備えるとともに、
    該暖気吐出口を前記熱交換室の出口に接続し、前記加熱室の内部雰囲気を前記商品収容庫内に送る暖気吐出用連絡通路と、冷気吐出口を前記冷却室の出口に接続し、前記冷却室の内部雰囲気を前記商品収容庫内に送る冷気吐出用連絡通路と、をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の商品収容装置。
  5. 前記暖気吸込口、前記冷気吸込口、前記暖気吐出口、前記冷気吐出口を開閉することにより前記商品収容庫に対して前記加熱室及び冷却室を択一的に接続するシャッタ手段をさらに備え、前記各シャッタ手段によって選択した前記加熱室又は冷却室と前記商品収容庫との間において内部雰囲気を循環させることを特徴とする請求項4に記載の商品収容装置。
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