JP2006010827A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 少量処理時においても、漂白処理槽でのステインの生成が抑制され、漂白性能に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することである。
【解決手段】 少なくとも発色現像処理工程、漂白処理工程を経て処理するハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法において、該発色現像処理工程で用いる発色現像使用液中に現像主薬としてヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン化合物を含有し、かつ発色現像使用液中の硫酸イオン濃度が0.01mol/L以下であり、該漂白処理工程で用いる漂白使用液が少なくとも1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含有し、かつ漂白補充液の補充量が140ml/m2以上であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法に関する。
発色現像組成物は、目的のカラー画像を提供するカラーフィルムあるいはカラーペーパーのようなハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、感光材料ともいう)を処理するのに用いられる。そのような組成物は、一般的に、ハロゲン化銀の還元剤として発色現像主薬、例えば、N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−アミノアニリンを含有し、色画像形成カプラーと反応して所望の色素を生成する。例えば、米国特許第4,892,804号、同第4,876,174号、同第5,354,646号及び同第5,660,974号の各明細書には、各種の発色現像組成物が記載されている。
発色現像処理においては、現像反応時に消費するか、または処理される感光材料によって持ち出される処理液成分を補充するために、処理槽の発色現像液に発色現像補充液を添加することが一般的である。こうして、現像レベルと発色現像主薬の安定性が維持できるように設計されている。発色現像液組成物は、高温保存時に性能が劣化しやすく、発色現像主薬の残存率の低下やそれに伴う写真性能の劣化を引き起こしやすい。このため、発色現像液には、通常、その保恒性を増すために亜硫酸塩、または亜硫酸塩と硫酸ヒドロキシルアミン(以下、HASともいう)の水溶性塩が保恒剤(酸化防止剤)として添加されている。このうち前者のように、亜硫酸塩を単独に使用した場合、経時でカブリの発生が著しいため、後者のように亜硫酸塩とHASの水溶性塩を併用することにより、現像液の保恒性を著しく改良し、かつ経時した現像液によるカブリの発生を低減させることが行なわれている。
しかしながら、このような保恒剤を用いた発色現像液を連続処理(以下、ランニング処理ともいう)を行った場合、漂白液補充量の少ない条件下では、漂白処理槽の蒸発に伴う漂白液の濃縮が発生する。この漂白液の濃縮は、感光材料の1日当たりの処理量が少なくなればなるほど、漂白液の蒸発の影響が相対的に大きくなり、漂白液の濃縮が顕著となる。漂白液が濃縮されると、感光材料への漂白液の浸透速度が低下するためと推測しているが、脱銀不良、復色不良といった漂白性能の不具合を引き起こす。
これらの不具合を解消するため、漂白処理槽容量の縮小が行われている。しかし、漂白処理槽容量の縮小は、開口面積比(漂白処理槽容量に対する漂白処理槽の気液界面面積である開口面積との比)は逆に大きくなり、漂白性能安定化への改善にはつながらなかった。
また、別法として、漂白液の補充量を増やすことにより、蒸発の影響を小さくして濃縮を防止することができるが、上述のような不具合が解消される反面、処理後に経時保存した画像試料にマゼンタまたはシアンのステインが発生するという問題が新たに発生した。
ステイン対策として、カブリ防止剤または蛍光増白剤を漂白液に加える方法(例えば、特許文献1参照。)が開示されているが、その効果は十分とはいえない。
このステインの生成に関し要因解析を進めた結果、その1つとして、発色現像液を保存した際に生成した成分が、感光材料の現像処理時に発色現像槽から漂白処理槽にキャリーオーバーにより持ち込まれ、さらに漂白処理槽中で酸化が進行することによりステインの原因となることが判明した。特に、漂白補充液量が多い条件では第2鉄錯塩の量が増加し、それに伴いpHが低下し、漂白液の酸化力が強くなり、その結果、染料や増感色素の除去が遅れ、ステインが生じやすいことが判明した。感光材料の経時保存後のステインの生成を防止するため、漂白液の酸化力を弱める方法が考えられるが、それにより漂白能が低下し、写真特性上の不具合、例えば、脱銀性の低下、復色不良を引き起こす結果となり、漂白補充液をより多く補充する処理方法においては、漂白処理槽でのステインの生成及び漂白性能を満足する方法が見出されていないのが現状である。
特開平5−303185号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、少量処理時においても、感光材料の経時保存後のステインの生成が抑制され、漂白性能に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
少なくとも発色現像処理工程、漂白処理工程を経て処理するハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法において、該発色現像処理工程で用いる発色現像使用液中に現像主薬としてヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン化合物を含有し、かつ発色現像使用液中の硫酸イオン濃度が0.01mol/L以下であり、該漂白処理工程で用いる漂白使用液が少なくとも1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含有し、かつ漂白補充液の補充量が140ml/m2以上であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項2)
前記発色現像使用液中の硫酸イオン濃度が0.005mol/L以下であることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項3)
前記漂白補充液の補充量が200ml/m2以上であることを特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項4)
前記漂白使用液がアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩を含有し、該アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩に対する前記1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩のモル比が、0.30以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項5)
前記漂白使用液中の前記アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩に対する前記1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩のモル比が、0.80以上であることを特徴とする請求項4記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項6)
前記発色現像使用液の前記漂白使用液への持ち込み量が80ml/m2以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項7)
前記発色現像使用液が下記一般式(1)または(2)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
一般式(1)
HO−(R1−O)n1−H
(式中、R1は−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−または−CH2−CH(CH3)−を表し、n1は1〜30の整数を表す。)
一般式(2)
〔H(R2O)n23n3NH(3-n3)
(式中、n2は0または1、n3は1〜3の整数であり、R3は炭素数が2〜4のヒドロキシ置換アルキレン基、R2は炭素数が1〜4のアルキレン基あるいはヒドロキシ置換アルキレン基である。ただし、n2が0の場合は、R3の炭素数が2であればn3は2であり、R3の炭素数が3〜4であればn3は1、2または3である。また、n2が1の場合は、R3の種類によらずn3は1、2または3である。)
(請求項8)
前記発色現像処理工程で用いられる発色現像処理液槽は、その開口面積比が25cm2/L以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
本発明によれば、少量処理時においても、漂白処理槽でのステインの生成が抑制され、漂白性能に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、少なくとも発色現像処理工程、漂白処理工程を経て処理するハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法において、該発色現像処理工程で用いる発色現像使用液中に現像主薬としてヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン化合物を含有し、かつ発色現像使用液中の硫酸イオン濃度が0.01mol/L以下であり、該漂白処理工程で用いる漂白使用液が少なくとも1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含有し、かつ漂白補充液の補充量が140ml/m2以上であるハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法により、少量処理時においても、漂白処理槽でのステインの生成が抑制され、漂白性能に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法(以下、本発明の処理方法ともいう)が得られることを見出し、本発明に至った。
以下、本発明を詳細に説明する。
〔発色現像液〕
はじめに、本発明に係る発色現像工程で用いる発色現像液(発色現像使用液、発色現像補充液)について説明する。
本発明に係る発色現像使用液においては、ヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン現像主薬を含有し、かつ硫酸イオン濃度が0.01mol/L以下、より好ましくは0.005mol/L以下であることを特徴とする。
本発明に係るヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン現像主薬について説明する。
本発明に係る発色現像使用液に用いられるヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン発色現像主薬は、公知のパラフェニレンジアミン誘導体であり、代表例を以下に示すがこれらに限定されるものではない。
Figure 2006010827
上記で例示したヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン発色現像主薬の中でも、(C−1)、(C−2)が特に好ましい。これらの化合物は市販されており容易に入手することができる。
上記ヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン発色現像主薬は、硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、ナフタレンジスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の塩の形、または上述のような遊離塩基型(以下、フリー体ともいう)であるが、本発明では発色現像使用液中の硫酸イオン濃度を0.01mol/L以下とするため、硫酸塩以外の塩またはフリー体が好ましい。発色現像使用液中の硫酸イオン濃度はイオンクロマトグラフィーにより測定することができる。
上記ヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン発色現像主薬の発色現像液中の濃度は、1リットル当たり2〜200ミリモルが好ましく、より好ましくは6〜100ミリモル、さらに好ましくは10〜40ミリモルとなるように加えられる。また、後述する発色現像濃縮組成物中の濃度は1リットル当たり0.05〜1.0モルであることが好ましく、より好ましくは1リットル当たり0.07〜0.6モルである。発色現像補充液または発色現像使用液として感光材料の処理に使用する場合に十分な発色濃度が得られ、また、発色現像濃縮組成物の長期安定性を得る観点から、上記の濃度範囲が好ましい。
また、本発明に係る発色現像使用液においては、保恒剤(酸化防止剤)としてヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン誘導体を用いることができる。
ヒドロキシルアミン誘導体は下記一般式(3)で表される。
一般式(3)
HO−N−(X−A)2
(式中、Xは置換されていてもよいアルキレン基を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アミノ基、アンモニオ基、スルファモイル基またはアルキルスルホニル基を表す。これらは塩の形であってもよい。)
以下に、一般式(3)で表される化合物のうち、その代表的な化合物例を示す。
Figure 2006010827
Figure 2006010827
ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン誘導体は、通常、塩酸塩、硫酸塩等の塩の形で用いられるが、本発明では発色現像主薬と同じ理由で硫酸塩以外の塩またはフリー体が好ましい。ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン誘導体の添加量は、0.1mol/L以下が好ましく、0.02mol/L以下であることがより好ましい。
また、本発明の処理方法においては、発色現像工程で用いる発色現像補充液は、シングルパート構成の発色現像液濃縮組成物を希釈して調製されたものでもかまわない。発色現像液に必要な成分(例えば、アルカリ、現像主薬、保恒剤等)を全て含んでいるキット、すなわち、従来広く用いられていた発色現像主薬を含有するパート、アルカリ性を保つための素材(アルカリ剤)を含有するパート、さらに、酸化防止剤等を含有するパートといったそれぞれの目的機能にあわせて、個別のパートで構成されている多構成パートに対し、シングルパート構成とは、上記のような各発色現像組成物を全て1つのパートで構成したものである。
高濃縮したシングルパート構成の発色現像濃縮組成物は、水等により1.2〜10倍に希釈した発色現像使用液(ワーカー液)あるいは発色現像補充液を調製して、像様露光した感光材料を発色現像処理し、次いで脱銀処理を施す。従って、シングルパート構成からなる発色現像濃縮組成物においては、その濃縮率が1.2〜10倍であることが好ましい。さらに、濃縮率が2.0倍以上であれば、保管スペースや輸送上の観点及び本発明の効果の点からより好ましく、上限としては、濃縮状態での安定性や溶解性等の点から5倍以下であることがより好ましい。
本発明の上記構成からなる発色現像液を用いた処理方法においては、上述の複数のパートから構成されている発色現像濃縮組成物であっても、シングルパートの発色現像濃縮組成物のいずれにおいても、目的とする効果を得ることができるが、発色現像濃縮組成物が高温で長期に保管された後に使用されたときの効果を考慮すると、シングルパートの発色現像濃縮組成物の場合には、特に高温環境下での長期保存時に劣化を起こしやすくなり、その結果、漂白液処理後のステインの発生も大きいことから、本発明で規定する構成からなる発色現像液がシングルパートの発色現像濃縮組成物である場合に、本発明の効果をより良好に奏する。
また、本発明の処理方法においては、発色現像使用液及び発色現像補充液が、前記一般式(1)または(2)で表される化合物を含有することが好ましい。
前記一般式(1)において、R1は−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−または−CH2−CH(CH3)−を表し、n1は1〜30の整数を表す。
上記一般式(1)で表される化合物としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール等を挙げることができ、それぞれ重合度の異なる化合物があり、その一例を以下に示す。
1−1:ジエチレングリコール
1−2:ポリエチレングリコール#200(平均分子量200)
1−3:ポリエチレングリコール#400(平均分子量400)
1−4:ポリエチレングリコール#600(平均分子量600)
1−5:ポリエチレングリコール#1000(平均分子量1000)
1−6:ポリエチレングリコール#2000(平均分子量2000)
1−7:ポリプロピレングリコール(平均分子量400)
1−8:ポリプロピレングリコール(平均分子量700)
1−9:ポリプロピレングリコール(平均分子量1000)
1−10:ポリプロピレングリコール(平均分子量2000)
1−11:ポリテトラメチレンエーテルグリコール(平均分子量700)
1−12:ポリテトラメチレンエーテルグリコール(平均分子量1000)
前記一般式(2)において、n2は0または1、n3は1〜3の整数であり、R3は炭素数が2〜4のヒドロキシ置換アルキレン基、R2は炭素数が1〜4のアルキレン基あるいはヒドロキシ置換アルキレン基である。ただし、n2が0の場合は、R3の炭素数が2であればn3は2であり、R3の炭素数が3〜4であればn3は1、2または3である。また、n2が1の場合は、R3の種類によらずn3は1、2または3である。
炭素数が2〜4のヒドロキシ置換アルキレン基としては、エチレン、トリメチレン、プロピレン、ブチレン基のヒドロキシ置換体が挙げられる。炭素数が1〜4のアルキレン基あるいはヒドロキシ置換アルキレン基としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、ブチレン基とそのヒドロキシ置換体が挙げられる。
上記一般式(2)で表される化合物は、アルカノ−ルアミン類で、その一例を以下に示す。
2−1:トリイソプロパノ−ルアミン
2−2:ジイソプロパノ−ルアミン
2−3:モノイソプロパノ−ルアミン
2−4:ジエタノ−ルアミン
2−5:2,3ジヒドロキシプロピルアミン
2−6:ジ(2,3ジヒドロキシプロピル)アミン
2−7:ジ(4−ブタノ−ル)アミン
とりわけ有効なアルカノ−ルアミンは、トリイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミンであり、中でもトリイソプロパノールアミンが好ましい。
一般式(1)または(2)で表される化合物は市販されており、容易に入手することができる。
発色現像液組成物に前記一般式(1)または(2)で表される化合物を含有させることによって現像主薬の溶解度が向上し、沈殿析出が防止され、それに伴って発色現像液組成物の着色と現像処理された感光材料のステインも防止される。
一般式(1)または(2)で表される化合物の添加量は、発色現像使用液1リットル当たりシングルパートの発色現像濃縮組成物の場合には1リットル当たり0.02〜3モルであり、好ましくは0.05〜1モル、さらに好ましくは0.08〜0.5モルである。
次いで、本発明に係る発色現像液のその他の構成要素について説明する。
本発明に係る発色現像液においては、保恒剤として亜硫酸塩を含有することができ、好ましくは0.05〜1.0mol/Lである。本発明で用いることのできる亜硫酸塩としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム等を挙げることができる。
発色現像液には、上記説明した保恒剤の他に、下記に示す保恒剤の使用を制限するものではない。保恒剤とは、感光材料の処理液に含ませることで、芳香族第一級アミン発色現像主薬の劣化速度を減じる化合物全般を指している。即ち、発色現像主薬の空気酸化等を防止する機能を有する有機化合物類であり、ヒドロキサム酸類、ヒドラジド類、フェノール類、α−ヒドロキシケトン類、α−アミノケトン類、糖類、モノアミン類、ジアミン類、ポリアミン類、四級アンモニウム塩類、ニトロキシラジカル類、アルコール類、オキシム類、ジアミド化合物類、縮環式アミン類等を挙げることができる。これらは、特開昭63−4235号、同63−30845号、同63−21647号、同63−44655号、同63−53551号、同63−43140号、同63−56654号、同63−58346号、同63−43138号、同63−146041号、同63−44657号、同63−44656号、米国特許第3,615,503号、同2,494,903号、特開昭52−143020号、特公昭4830496号等の各公報または明細書に開示されている。
その他、特開昭57−44148号及び同57−53749号公報に記載の各種金属類、特開昭59−180588号公報に記載のサリチル酸類、米国特許第3,746,544号明細書等に記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等を必要に応じて含有してもよい。
発色現像液のpHは9.0〜13.5が好ましく、その補充液のpHは9.0〜13.5が好ましい。このため、発色現像液及びその補充液には、そのpH値を維持できるようにアルカリ剤、緩衝剤及び必要によっては酸を含ませることができる。
発色現像液を調製したときに、上記pHを保持する観点からは、下記に示す緩衝剤を用いるのが好ましい。緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシル塩、N,N−ジメチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グアニン塩、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチル−1、3−プロバンジオール塩、バリン塩、プロリン塩、トリスヒドロキンアミノメタン塩、リシン塩等を用いることができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩は、pH9.0以上の高pH領域での緩衝能に優れ、発色現像使用液に添加しても写真性能面への悪影響(カブリ等)がなく、安価であるといった観点から好ましい緩衝剤である。
上記緩衝剤の例示化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)等を挙げることができる。
緩衝剤は、反応・消費される成分ではないので、その濃度は、発色現像液及びその補充液ともに1リットル当たり0.01〜2モルが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5モルになるように発色現像組成物または発色現像濃縮組成物中の添加量が決められる。
発色現像液には、その他の成分として、例えば、カルシウムやマグネシウムの沈澱防止剤や、安定性向上剤でもある各種キレート剤を添加することもできる。例えば、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレンスルホン酸、トランスシロヘキサシジアミン四酢酸、1,2−ジアミノプロバン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、エチレンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N−(2−カルボキシラートエチル)−L−アスパラギン酸、β−アラニンジ酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸、1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6−ジスルホン酸等が挙げられる。これらのキレート剤は必要に応じて2種以上併用してもよい。また、これらのキレート剤の量は、発色現像液処理中の金属イオンを封鎖するのに充分な量であればよい。例えば、1リットル当り0.l〜10g程度になるように添加する。
発色現像液には、必要により現像促進剤を添加することもできる。現像促進剤としては、特公昭37−16088号、同37−5987号、同38−7826号、同44−12380号、同45−9019号及び米国特許第3,813,247号等の各公報または明細書に表されるネオエーテル系化合物、特開昭52−49829号及び同50−15554号公報に表されるパラフェニレンジアミン系化合物、特開昭50−137726号、特公昭44−30074号、特開昭56−156826号及び同52−43429号公報等に表される4級アンモニウム塩類、米国特許第2,494,903号、同3,128,182号、同4,230,796号、同3,253,919号、特公昭41−11431号、米国特許第2,482,546号、同2,596,926号及び同3,582,346号等の各公報または明細書に記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号、同42−25201号、米国特許第3,128,183号、特公昭41−11431号、同42−23883号及び米国特許第3,532,501号等の各公報または明細書に表されるポリアルキレンオキサイド、その他1−フェニル−3−ビラゾリトン類またはイミダゾール類を必要に応じて添加することができる。それらの濃度は、発色現像液及びその補充液ともに1リットル当たり0.001〜0.2モル、好ましくは0.01〜0.05モルになるように発色現像組成物または発色現像濃縮組成物中の添加量を決めることが好ましい。
発色現像液には、必要に応じて、後述するハロゲンイオンの他に、カブリ防止剤を添加できる。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソインダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザインドリジン、アデニンのような含窒素ヘテロ環化合物を代表例として挙げられる。
また発色現像液には、必要に応じて、蛍光増白剤を使用することができる。蛍光増白剤としては、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物が好ましい。ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物としては、公知または市販のジアミノスチルベン系増自剤を用いることができる。公知のビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物としては、例えば、特開平6−329936号、同7−140625号、同10−140849号等の公報に記載の化合物が好ましい。市販の化合物としては、例えば、「染色ノート」第9版(色染社),165〜168頁に記載されており、その中に記載されている化合物の中でも、Blankophor BSU liq.及びHakkol BRKが好ましい。
また、その他のビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物としては特開2001−281823号公報の段落番号〔0038〕〜〔0049〕に記載の化合物I−1〜I−48及び特開2001−281823号公報の段落番号〔0050〕〜〔0052〕に記載の化合物II−1〜II−16を挙げることもできる。上記した蛍光増白剤の添加量としては、発色現像液及びその補充液ともに1リットル当たり0.1ミリモル〜0.1モルとなるように組成物または濃縮組成物中の添加量を決ることが好ましい。
また、発色現像濃縮組成物は、発色現像主薬を高濃度に含有させるためにpHは高く設定してあり、通常11.0〜13.5の範囲にあり、好ましくは12.0〜13.5の範囲にあり、より好ましくは12.5〜13.5の範囲である。それから調製される発色現像液や発色現像補充液はpH9.5以上、より好ましくは10.0〜12.5で用いられる。
また、カラーネガフィルム用の発色現像液では、通常臭素イオンを0.2×10-2〜15.0×10-2mol/L含むことが好ましく、より好ましくは0.5×10-2〜5.0×10-2mol/L含有することが多いが、臭素イオンは、通常現像の副生成物として発色現像液に放出されるので補充液には添加不要のことが多い。また、沃素イオンを0.2×10-3〜15.0×10-3mol/L含むことが好ましく、より好ましくは0.5×10-3〜5.0×10-3mol/L含有することが多いが、沃素イオンは、通常現像の副生成物として現像液に放出されることもあり、逆に未現像ハロゲン化銀に吸着して消費されることもあるので、発色現像液中の沃素イオン濃度を維持するために補充液には添加不要のこともあり、または補充液にも添加することもある。
また、本発明の処理方法で適用されうる発色現像の処理温度は、カラーネガの発色現像処理の場合は、現像温度は20〜55℃が好ましく、より好ましくは30〜55℃であり、さらに好ましくは38〜45℃である。発色現像処理時間は、20秒〜6分が好ましく、より好ましくは30〜200秒である。補充量は少ない方が好ましいが、感光材料1m2当たり100〜800mlが適当であり、好ましくは200〜500ml、特に好ましくは250〜400mlである。なお、本発明でいう発色現像時間とは、感光材料が発色現像液中に入ってから次の処理工程の漂白液に入るまでの時間をいう。例えば、自動現像機等で処理される場合には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ、次の処理工程に向けて液外を搬送される時間(いわゆるクロスオーバータイム)との両者の合計を発色現像時間という。また、クロスオーバータイムは10秒以下が好ましく、より好ましくは5秒以下である。
上記の他にpHの調整の観点からアルカリ金属の水酸化物等を含有しても構わない。
発色現像液が感光材料に付着して漂白液に持ち込まれ(キャリーオーバーともいう)、それが漂白液に多量に蓄積するとステインやスカムの原因となる。近年の地球環境保護の観点や省資源の観点から発色現像処理は低補充化の傾向にあり、さらに少量処理の場合は処理槽中の主薬酸化物の濃度が非常に増加し、上記のキャリーオーバーによる影響が、より一層顕在化するようになってきている。このため本発明においては、発色現像液の漂白使用液への持ち込み量が80ml/m2以下であることが好ましい。発色現像液の漂白使用液への持ち込み量を80ml/m2以下にする方法としては、自動現像処理装置の調整の他、発色現像工程のエアタイム比率を5〜30%、好ましくは5〜25%とすることが有効である。エアタイム比率を5%以下にすると渡り部のスクイズ性が低下する。発色現像工程のエアタイム比率とは、発色現像液に感光材料の先端部が触れてから、この先端部が次工程である漂白使用液に触れるまでの時間A、すなわち発色現像処理工程の時間Aに対し、この先端部が発色現像液から出て次工程の漂白使用液に入るまでの時間(エアタイム)Bの割合、すなわちB/Aで表される値をいう。発色現像工程のエアタイム比率をこの範囲とすることにより、渡り部のスクイズ性が向上し、持ち込み量が減少する。同時に、感光材料の均一なスクイズが行われ、発色現像工程のスクイズローラーへの現像主薬酸化物の付着が減少し、現像ムラを防止できる。
本発明において発色現像処理槽の開口面積比は、25cm2/L以下であることが好ましく、さらに12cm2/L以下がより好ましい。発色現像処理槽の開口面積比とは、発色現像処理槽における総液容量V(L)に対する発色現像処理槽の気液界面面積である開口面積S(cm2)との比、即ち、S/V(cm2/リットル)で表される値である。ここでいう発色現像処理槽とは、感光材料が搬送される処理ラックを収容する主要な部分だけではなく、温度調節、濾過フィルタ等を収容するための槽、固体処理剤の溶解槽等、感光材料と接触している処理液によって連通している部分(必ずしも常時連通している場合に限定されない)の全ての部分が含まれる。
本発明に係る発色現像組成物あるいは発色現像濃縮組成物の収納に適用できる容器の形態としては、特に制限はなく、ボトル容器形態、ピロー形態、スタンディングパウチ形態等、気密性が維持された任意の形態からなる容器を用いることができ、容器の材質としては、紙、ガラス、プラスティック等いかなる材質でもよいが、酸素透過係数が50ml/(m2・day・atm)以下であることが好ましく、より好ましくは20ml/(m2・atm・day)以下の包装材料である。酸素透過度の下限は、ゼロでもよいが、実際的な容器の密閉性を踏まえた下限は0.1ml/(m2・day・atm)程度である。酸素透過係数の測定は、常法に従い、JIS 1707で規定されている方法に準じて求めることができる。
〔漂白液〕
次いで、本発明の処理方法で用いる漂白液(漂白使用液、漂白補充液)について説明する。
本発明に係る漂白使用液は、少なくとも1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含有することを特徴とする。1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩は、アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩の中でも酸化力が強い化合物であり、本発明が解決すべき課題である経時保存後のステインの発生は、このような酸化力の強い漂白剤を含有する漂白液において特に発生するため、本発明で規定した構成からなる処理方法をとることが特に有効となる。
本発明の処理方法において、漂白使用液中の1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩の含有比(モル比)は、漂白使用液中のアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩に対し、0.30以上であることが本発明の目的効果をいかんなく発揮させる観点から好ましく、さらに0.80以上であることが好ましい。1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩、アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩の濃度は、イオンクロマトグラフィーにより測定することができる。
本発明に係る漂白液において、1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩と併用できるアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩としては、鉄イオンとアミノポリカルボン酸が有機錯塩を形成する化合物である。主なアミノポリカルボン酸としては、例えば、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、エチレンジアミン−N−(β−オキシエチル)−N,N′,N′−3酢酸、1,2−ジアミノプロパン4酢酸、1,3−プロピレンジアミン4酢酸、ニトリロ3酢酸、シクロヘキサンジアミン4酢酸、イミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチルエーテルジアミンテトラ酢酸、グリコールエーテルジアミン4酢酸、エチレンジアミン4プロピオン酸、フェニレンジアミン4酢酸、1,3−ジアミノプロパノール−N,N,N′,N′−4メチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−4メチレンホスホン酸、1,3−プロピレンジアミン−N,N,N′,N′−4メチレンホスホン酸、ニトリロ2酢酸モノプロピオン酸、ニトリロモノ酢酸ジプロピオン酸、2−(ビス−カルボキシメチル−アミノ)−プロピオン酸、2−ヒドロキシ−3−アミノプロピオン酸−N,N−2酢酸、セリン−N,N−2酢酸、2−メチル−セリン−N,N−2酢酸、2−ヒドロキシメチル−セリン−N,N−2酢酸、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸、メチルイミノ2酢酸、N−(2−アセトアミド)−イミノ2酢酸、ニトリロトリプロピオン酸、エチレンジアミン2酢酸、エチレンジアミン2プロピオン酸、1,4−ジアミノブタン4酢酸、2−メチル−1,3−ジアミノプロパン4酢酸、2−ジメチル−1,3−ジアミノプロパン4酢酸、s,s−エチレンジアミンジコハク酸、クエン酸及びこれらのアルカリ金属塩(例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩)やアンモニウム塩等であるが、これらに限定されるものではない。
本発明では、迅速処理時における脱銀性の観点から、少なくとも1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を用いるが、それ以外に1種以上の化合物を併用してもよい。併用する化合物としては、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、s,s−エチレンジアミンジコハク酸の第2鉄錯塩が好ましい。
本発明の処理方法においては、漂白補充液の補充量が、感光材料1m2当たり140ml以上、さらに好ましくは200ml以上という多補充で行うことが特徴の1つである。
従来、発色現像液にヒドロキシルアミンを含有し、例えば、エチレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を用いた漂白液においては、補充量が多い処理が存在したが、エチレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩自体の酸化力が弱いため、本発明で規定する感光材料1m2当たり140ml以上という補充量で処理を行っても、漂白液処理後のステインの生成という問題の発生はなかった。しかしながら、エチレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩等を用いた漂白液では、近年の迅速化処理においては、十分な漂白能を維持することが難しいという課題を抱えていた。
また、漂白能に優れた1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含む漂白液を用い、かつ漂白槽の蒸発による濃縮化を防止するため、140ml/m2以上という補充条件であっても、一日当たりの処理量が少ない、いわゆる少量処理店では、処理液の滞留により漂白液処理後のステインが発生し、次工程の定着工程での定着性能にも影響をもたらすことが本発明者により明らかになった。
本発明は、漂白能に優れた1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含む漂白液を用い、かつ漂白槽の蒸発による濃縮化を防止するため、140ml/m2以上という補充条件に加え、発色現像液として上述の本発明に係る構成からなる発色現像液との組み合わせにより、漂白液処理後のステインの生成が抑制され、漂白性能及び定着性能に優れた感光材料の処理方法を実現できた。
次いで、漂白液のその他の構成要素について説明する。
漂白液には、漂白促進剤として種々の化合物を用いることができる。例えば、リサーチディスクロージャー17129号(1978年7月号)に記載のメルカプト基またはジスルフイド結合を有する化合物や、チオ尿素系化合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が漂白力に優れる点で好ましい。
その他、漂白液には、臭化物(例えば、臭化カリウム)または塩化物(例えば、塩化カリウム)または沃化物(例えば、沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤を含むことができる。必要に応じ硼砂、メタ硼酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸等のpH緩衝能を有する一種類以上の無機酸、有機酸及びこれらのアルカリ金属またはアンモニウム塩または、硝酸アンモニウム、グアニジン等の腐蝕防止剤等を添加することができる。
本発明の感光材料の処理方法においては、露光した感光材料を、本発明に係る発色現像液あるいは発色現像液濃縮液を用いた発色処理工程(発色現像液)に続いて、漂白工程(漂白液)、定着工程(定着液)、安定化工程(安定化液)を経て、乾燥する。
定着工程で用いる定着液に使用される定着剤は、公知の定着剤、即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウム等のチオ硫酸塩;チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウム等のチオシアン酸塩;エチレンビスチオグリコール酸、3,6−ジチア−1,8−オクタンジオール等のチオエーテル化合物及びチオ尿素類等の水溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、これらを一種あるいは二種以上混合して使用することができる。本発明においては、チオ硫酸、特にチオ硫酸アンモニウム塩の使用が好ましい。1リットル当たりの定着剤の量は、0.1〜5.0モルが好ましく、さらに好ましくは0.3〜2.0モルの範囲である。定着液のpH領域は、3〜10が好ましく、さらには5〜9が特に好ましい。
また、漂白液、定着液には、その他各種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニルピロリドン、メタノール等の有機溶媒を含有させることができる。
漂白液、定着液には、保恒剤として亜硫酸塩、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム等の添加が一般的であるが、その他、アスコルビン酸や、カルボニル重亜硫酸付加物、あるいは、カルボニル化合物等を添加してもよい。
さらには緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、消泡剤、防カビ剤等を必要に応じて添加してもよい。また、漂白液、定着液のアンモニウムカチオン濃度は作業性の点からは全カチオンに対して50mol%以下であること好ましいが、処理性の点からはアンモニウムカチオン濃度が50mol%以上であること好ましい。
また、本発明の処理方法に適用されうる漂白工程の処理時間の合計は、15〜90秒であることが好ましい。ここでいう漂白工程に要する時間とは、該工程が複数槽を有する場合は、第1槽に感光材料が浸漬してから最終槽を出るまでの時間を指し、1槽の場合は、例えば後続するリンスまたは安定化液へ感光材料が浸漬するまでの時間を指し、その間のクロスオーバータイムを含むものとする。クロスオーバータイムは10秒以下が好ましく、より好ましくは5秒以下である。また、処理温度は25〜50℃であることが好ましい。
定着処理液の補充量は600ml/m2以下が好ましく、より好ましくは20〜500ml/m2である。また、定着工程の処理時間の合計は15〜90秒であることが好ましい。ここでいう定着工程に要する時間とは、該工程が複数槽を有する場合は、第1槽に感光材料が浸漬してから最終槽を出るまでの時間を指し、1槽の場合は、例えば後続するリンスまたは安定化液へ感光材料が浸漬するまでの時間を指し、その間のクロスオーバータイムを含むものとする。クロスオーバータイムは10秒以下が好ましく、より好ましくは5秒以下である。また、処理温度は25〜50℃であることが好ましい。
本発明の処理方法に適用できる感光材料としては、支持体上にハロゲン化銀感光性層を有する多種多様の写真要素、例えば、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィルム、カラーペーパー、並びにカラー映画フィルム等を挙げることができる。
本発明に係る感光材料は、主に、支持体上に、イエロー色素形成カプラー含有青感光性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有緑感光性含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有赤感光性ハロゲン化銀乳剤層及び非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつからなる写真構成層を有する。前記イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はイエロー発色層として、前記マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はマゼンタ発色層として、及び前記シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はシアン発色層として機能する。前記イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層に各々含有されるハロゲン化銀乳剤は、相互に異なる波長領域の光(例えば、青色領域、緑色領域及び赤色領域の光)に対して、感光性を有しているのが好ましい。感光材料は、イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層以外にも、所望により後述する非感光性親水性コロイド層として、アンチハレーション層、中間層及び着色層を有していてもよい。
以下、感光材料の代表的構成要素を説明する。
感光材料の代表的構成要素は、例えば、下記のリサーチ・ディスクロージャー(以下、RDと略す)にその詳細が記載されており、参考にすることができる。
ハロゲン化銀乳剤は、例えば、RDNo.17643、22〜23頁(1979年12月)の「1.乳剤製造法(Emulsion preparation and types)」、及びRDNo.18716、648頁、グラキデ著「写真の物理と化学」ポールモンテル社刊(P.Glkides,Chimie et Physique Photographique,Paul Montel,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Dauffin,Photographic Emulsion Chemistry Focal Press 1966)、ゼリクマン等著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman etal,Making and coating Photographic Emulsion, Focal Press 1964)等に記載された方法を用いて調製することができる。乳剤は、米国特許3,574,628号、同3,665,394号及び英国特許1,413,748号等に記載された単分散乳剤も好ましい。
ハロゲン化銀乳剤には物理熟成、化学熟成及び分光増感を行うことができる。このような工程で使用される添加剤は、RDNo.17643、RDNo.18716及びRDNo.308119(それぞれ、以下、RD17643、RD18716及びRD308119と略す。)に記載されている。下記にその記載箇所を示す。なお、下記に記載の各数値は、記載されている頁を表す。
〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕
化学増感剤 996 III−A項 23 648
分光増感剤 996 IV−A−A、
B、C、D、 23〜24 648〜649
H、I、J項
強色増感剤 996 IV−A−E、J項
23〜24 648〜649
カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649
安定剤 998 VI 24〜25 649
本発明に係る感光材料に使用できる公知の写真用添加剤も、上記RDに記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕
色濁り防止剤 1002VII−I項 25 650
色素画像安定剤 1001VII−J項 25
増白剤 998V 24
紫外線吸収剤 1003VIII−I項、
XIII−C項 25〜26
光吸収剤 1003VIII 25〜26
光散乱剤 1003VIII
フィルター染料 1003VIII 25〜26
バインダー 1003IX 26 651
スタチック防止剤1006XIII 27 650
硬膜剤 1004X 26 651
可塑剤 1006XII 27 650
潤滑剤 1006XII 27 650
活性剤・塗布助剤1005XI 26〜27 650
マット剤 1007XVI
現像剤(感光材料に含有)
1001XXB項
本発明に係る感光性層には、種々のカプラーを使用することができ、その具体例は、上記RDに記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕
イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項
マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項
シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項
カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項
DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項
BARカプラー 1002VII−F項
その他の有用残基放出カプラー 1001VII−F項
アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項
上記各添加剤は、RD308119XIVに記載されている分散法等により、添加することができる。
本発明に係る感光材料には、前述RD308119VII−K項に記載されているフィルター層や中間層等の補助層を設けることもできる。
本発明に係る感光材料は、前述RD308119VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等のさまざまな層構成をとることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、特に断りない限り、実施例中の「%」は「質量%」を表す。
実施例1
《現像処理》
〔発色現像補充液1〜6:1L当たり〕
亜硫酸ナトリウム 6.0g
炭酸カリウム 40.0g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 5.0g
臭化カリウム 0.26g
ヒドロキシルアミン 0.03モル
N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−アミノアニリン
6.2g
pH 10.70
水で1Lに仕上げ、水酸化カリウムでpHを調整した。
なお、発色現像補充液の硫酸イオン濃度が表1記載の値になるように、ヒドロキシルアミンはフリー塩または硫酸塩を選択した。
〔発色現像開始液1〜6:1L当たり〕
亜硫酸ナトリウム 2.0g
炭酸カリウム 40.0g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 4.0g
臭化カリウム 1.5g
沃化カリウム 2.0mg
ヒドロキシルアミン 0.03モル
N−エチル−N−(ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−アミノアニリン
4.3g
pH 10.00
水で1Lに仕上げ、水酸化カリウムでpHを調整した。
なお、発色現像開始液の硫酸イオン濃度が表1記載の値になるように、ヒドロキシルアミンはフリー塩または硫酸塩を選択した。
〔漂白液1〜6:1L当たり〕
開始液 補充液
1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム(表には、PDTAと略記)
表1記載の濃度
エチレンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム(表には、EDTAと略記)
表1記載の濃度
1,3−プロピレンジアミン4酢酸 5g 7g
臭化アンモニウム 60g 90g
マレイン酸 40g 60g
pH 4.5 3.5
水で1Lに仕上げ、pHはアンモニア水または酢酸で調整した。
〔定着液:1L当たり〕
開始液と補充液は同一組成
チオ硫酸アンモニウム 200g
亜硫酸ナトリウム 15g
エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム 2g
pH 7.0
水で1Lに仕上げ、pHはアンモニア水または酢酸で調整した。
〔安定液:1L当たり〕
開始液と補充液は同一組成
m−ヒドロキシベンズアルデヒド 1.0g
エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム 0.6g
β−シクロデキストリン 0.2g
炭酸カリウム 0.2g
pH 8.5
水で1Lに仕上げ、pHはアンモニア水または酢酸で調整した。
〔現像処理条件〕
上記調製した発色現像補充液及び発色現像開始液1〜6と漂白液1〜6を表1記載の組み合わせとし、下記の条件に従って、現像処理1−1〜1−13を行った。
〈処理工程〉 〈処理時間〉 〈処理温度〉 〈補充量〉
発色現像 3分15秒 38.5℃ 500ml/m2
漂白 表1に記載 38.0℃ 180ml/m2
定着−1 45秒 38.0℃
定着−2 45秒 38.0℃ 600ml/m2
安定−1 30秒 38.0℃
安定−2 30秒 38.0℃
安定−3 30秒 38.0℃ 1000ml/m2
乾燥 1分00秒 55.0℃
〔露光及び現像処理〕
ランニング処理は、コニカミノルタフォトイメージング社製の自動現像機KP−46QAを用い、上記の構成からなる現像処理1−1〜1−12により、ハロゲン化銀カラー感光材料は、コニカカラーセンチュリアスーパー800、センチュリアスーパー400、センチュリアスーパー100(以上、コニカミノルタフォトイメージング社製)の35ミリサイズ24枚撮りのフィルムを、一眼レフカメラを用いて標準的な屋外デーライトシーンを撮影したものを、50:25:25の比率として、1日当たり25本づつ処理し、発色現像液の補充が処理槽容量の3倍量の補充がなされるまで連続処理を行った。
《評価》
以上の処理を実施した後、処理済みの試料のマゼンタ、シアン濃度を測定して特性曲線を得、最低濃度(Dmin)を求めた。測定後の試料を65℃、70%RHの条件下に25日間保存し、再度Dminを測定し、保存前後の濃度の差(ΔDmin)を算出し、経時保存によるステイン増加を評価した。ΔDminの値が小さいほどステインの増加が小さいことを示し、好ましい。評価の結果を表1に示す。
Figure 2006010827
表1から明らかなように、本発明の処理方法は処理後の画像保存におけるマゼンタ及びシアンステインの増加を抑え、良好な保存性を実現することができた。また、本発明の処理方法では漂白液の漂白性能が優れていた。
実施例2
実施例1の現像処理1−2において、漂白液の補充量を下記表2のようにした以外は同様にして露光及び現像処理を行い、実施例1と同様にして評価した。評価の結果を表2に示す。
Figure 2006010827
表2より、漂白液補充量が本発明の範囲内である140ml/m2以上の場合は処理後の画像保存におけるマゼンタ及びシアンステインの増加が抑えられることが分かる。補充量を200ml/m2以上とした場合は、さらにマゼンタ及びシアンのステインを抑えられ、本発明の効果がより一層発揮されることが分かった。
実施例3
実施例1の現像処理1−3において、発色現像補充液及び発色現像開始液に下記表3に示すように添加剤を加えた。また、機器の調節により、発色現像処理液の漂白処理槽への持ち込み量A(ml/m2)、及び発色現像処理液槽の開口面積比B(cm2/L)を表3に示す値とした。なお、実施例1の処理条件1−3における持ち込み量A(ml/m2)及び槽開口面積比B(cm2/L)はそれぞれ65ml/m2、25cm2/Lである。上記の変更点以外は、実施例1と同様の方法によりステインの増加を評価した。評価の結果を表3に示す。
Figure 2006010827
表3より、発色現像補充液及び開始液に一般式(1)または(2)で表される添加剤を含有することで、処理後の画像保存におけるマゼンタ及びシアンステインの増加が抑えられ、本発明の効果がより発揮されることが分かった。また、発色現像処理液の漂白処理槽への持ち込み量Aが80ml/m2以下、発色現像処理槽開口面積比Bが25cm2/Lである場合に本発明の効果がさらに発揮されることが分かった。
実施例4
〔発色現像濃縮組成物:1L当たり〕
炭酸カリウム 100.0g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 12.5g
臭化カリウム 0.65g
硫酸ヒドロキシルアミン 1.25g
ジスルホエチルヒドロキシルアミン2ナトリウム 33g
N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−3−メチル−4−アミノアニリン
15.5g
pH 10.00
水で1Lに仕上げ、水酸化カリウムでpHを調整した。
上記の処方で調製した発色現像濃縮組成物を50℃、55%RHの恒温恒湿内で2カ月間保存した。次に保存後の発色現像濃縮組成物を水で2.5倍に希釈して発色現像補充液を作製した。これを発色現像補充液として使用した以外は実施例1の現像処理1−2と同様の露光及び処理をした。連続処理を実施した後、実施例1と同様の方法によりステインの増加を評価した。その結果、処理後の画像保存におけるマゼンタ及びシアンのステインの増加が抑えられ、良好な結果を示した。

Claims (8)

  1. 少なくとも発色現像処理工程、漂白処理工程を経て処理するハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法において、該発色現像処理工程で用いる発色現像使用液中に現像主薬としてヒドロキシアルキル置換パラフェニレンジアミン化合物を含有し、かつ発色現像使用液中の硫酸イオン濃度が0.01mol/L以下であり、該漂白処理工程で用いる漂白使用液が少なくとも1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩を含有し、かつ漂白補充液の補充量が140ml/m2以上であることを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  2. 前記発色現像使用液中の硫酸イオン濃度が0.005mol/L以下であることを特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  3. 前記漂白補充液の補充量が200ml/m2以上であることを特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  4. 前記漂白使用液がアミノポリカルボン酸第2鉄錯塩を含有し、該アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩に対する前記1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩のモル比が、0.30以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  5. 前記漂白使用液中の前記アミノポリカルボン酸第2鉄錯塩に対する前記1,3−プロピレンジアミン4酢酸第2鉄錯塩のモル比が、0.80以上であることを特徴とする請求項4記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  6. 前記発色現像使用液の前記漂白使用液への持ち込み量が80ml/m2以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  7. 前記発色現像使用液が下記一般式(1)または(2)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
    一般式(1)
    HO−(R1−O)n1−H
    (式中、R1は−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−または−CH2−CH(CH3)−を表し、n1は1〜30の整数を表す。)
    一般式(2)
    〔H(R2O)n23n3NH(3-n3)
    (式中、n2は0または1、n3は1〜3の整数であり、R3は炭素数が2〜4のヒドロキシ置換アルキレン基、R2は炭素数が1〜4のアルキレン基あるいはヒドロキシ置換アルキレン基である。ただし、n2が0の場合は、R3の炭素数が2であればn3は2であり、R3の炭素数が3〜4であればn3は1、2または3である。また、n2が1の場合は、R3の種類によらずn3は1、2または3である。)
  8. 前記発色現像処理工程で用いられる発色現像処理液槽は、その開口面積比が25cm2/L以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
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