JP2006072079A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、カラーネガフィルムからのプリント画像形成システムにおける総処理廃液量が低減され、かつ処理安定性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供する。
【解決手段】 カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出されるオーバーフロー写真処理液の少なくとも一部を用いて、カラーネガフィルムの現像処理を行い、得られたネガフィルム画像をデジタルデータとして読み込んだ後、プリント出力することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法に関する。
通常、ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、感光材料ともいう)を現像処理して色素画像を形成する処理方法は、像様露光を与えた後、発色現像液にて発色現像処理を行い、次いで、不要となった銀画像を取り除く脱銀工程、定着工程を経て、水洗工程、更には形成した色素画像を安定化させるための安定化工程により処理される。
現在、上記処理方法においては、処理過程で現像反応により消費するか、もしくは処理するハロゲン化銀カラー写真感光材料によって持ち出される処理液成分を補充するために、例えば、処理槽の発色現像液には、「発色現像補充液」を添加する補充方式により処理されているのが一般的である。この様な補充方式をとることにより、連続処理を行っても、常に現像レベルと各液組成の安定性が維持できるように設計されている。この時、補充液により補充を行った後、処理槽の規定容積を超えた処理液の一部はオーバーフロー液として系外に排出される。
現在、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の現像処理においては、ミニラボと呼ばれる自動現像機を用いた店頭処理が主流であり、処理剤の輸送・保管コストの削減や環境対応の要請から、低補充化及び低廃液化が進んでいる。
しかしながら、1日あたりのハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理量が少ない店舗では、低補充条件下で安定な処理性能を維持するのが難しいという課題を抱えている。すなわち、処理量の少ない店では、現像処理装置の各処理槽に供給される補充液の総量が少ないため、処理槽内での処理液の更新が進まず、その結果、処理槽内に長く処理液が滞留し、処理液の劣化が進みやすくなる。また、通常、処理槽内は処理温度を維持するために温調されているため、処理液の蒸発が生じた場合には、蒸発相当分の水を補給して処理液の組成を一定に保つ必要がある。しかしながら、実際の蒸発量と補給する水の量を正確に一致させることは困難であり、少なからず補水量の過不足が生ずる。1日あたりの補充総量が蒸発量に対して十分に多い場合には、正しい濃度の補充液が供給されることにより、蒸発補水量の過不足による影響はほとんど受けない。ところが、1日あたりの補充総量が蒸発量より少ない場合には、1日の蒸発補水量の過不足が日々加算されて処理液の希釈や濃縮が進み、処理性能に大きな破綻が生じる。このため、特に処理量の少ない店舗では、補充量を増やすなどの個別対応で写真処理性能を維持する努力を行っているが、その結果、コストアップと廃液量の増加が課題となっている。
近年、デジタルカメラ等の普及によりカラーネガフィルムの需要が急激に減退している。そのため、ミニラボ店でのカラーネガフィルム処理量も年々減少傾向にあり、処理液の更新率低下や、濃縮・希釈による現像処理性能の変動が問題となってきている。
上記課題に対し、少量処理に対応したネガフィルム処理方法として、常に少量の新しい処理液を供給して現像処理を行う方式が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。しかしながら、現在広く普及しているの浸漬方式の処理タンクへの補充方式とは異なる特殊な装置を必要とし、そのため新たな処理装置の付加によるコスト増大と、メンテナンス等の煩雑さを抱える結果となる。
一方、カラーネガフィルムとカラーペーパーとを共通の処理液で処理する処理方式も提案されている(例えば、特許文献4、5参照。)。しかしながら、これら提案されている方法は、基本的に活性なカラーネガフィルム用の現像処理剤を用いて、カラーペーパーの処理も行うため、得られるカラーペーパーの処理性能としては、決して満足できるものではなかった。
米国特許第6,722,797号明細書 米国特許第6,729,779号明細書 米国特許第6,729,799号明細書 特許第2566392号公報 特許第2863870号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、カラーネガフィルムからのプリント画像形成システムにおける総処理廃液量が低減され、かつ処理安定性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出されるオーバーフロー写真処理液の少なくとも一部を用いて、カラーネガフィルムの現像処理を行い、得られたネガフィルム画像をデジタルデータとして読み込んだ後、プリント出力することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項2)
読み込んだ前記ネガフィルム画像のデジタルデータを画像処理して、プリント出力することを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項3)
前記カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が、発色現像液であることを特徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項4)
前記カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が発色現像液であり、かつ該発色現像液が下記一般式(2)または(3)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項3に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
Figure 2006072079
〔式中、Lは置換してもよいアルキレン基を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、アルキル置換してもよいアミノ基、アルキル置換してもよいアンモニオ基、アルキル置換してもよいカルバモイル基、アルキル置換してもよいスルファモイル基、アルキル置換してもよいスルホニル基、水素原子、アルコキシル基、または−O−(B−O)n−R′を表し、R、R′は各々水素原子、置換してもよいアルキル基を表す。Bは置換してもよいアルキレン基を表し、nは1〜4の整数を表す。〕
Figure 2006072079
〔式中、R、R′は各々炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素を表す。nは4〜50,000の整数を表す。sは0または1を表す。〕
(請求項5)
前記オーバーフロー写真処理液に、カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種を添加した後、カラーネガフィルムの現像処理に用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項6)
前記カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種が、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリンまたはその塩であることを特徴とする請求項5に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
(請求項7)
前記カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が、漂白定着液であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
本発明によれば、カラーネガフィルムからのプリント画像形成システムにおける総処理廃液量が低減され、かつ処理安定性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出されるオーバーフロー写真処理液の少なくとも一部を用いて、カラーネガフィルムの現像処理を行い、得られたネガフィルム画像をデジタルデータとして読み込んだ後、プリント出力することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法により、カラーネガフィルムからのプリント画像形成システムにおける総処理廃液量が低減され、かつ処理安定性に優れたハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法を実現できることを見出し、本発明に至った次第である。
更に、上記で規定するハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法に加えて、1)読み込んだネガフィルム画像のデジタルデータを画像処理して、プリント出力すること、2)カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が発色現像液であること、3)オーバーフロー写真処理液に、カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種を添加した後、カラーネガフィルムの現像処理に用いること、4)カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種が、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリンまたはその塩であること、5)カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が漂白定着液であることにより、本発明の上記目的効果をより一層発揮できることを見いだした。
以下、本発明の詳細について説明する。
上述のごとく、本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法(以下、単に方法ともいう)においては、カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出されるオーバーフロー写真処理液の少なくとも一部を用いて、カラーネガフィルムの現像処理を行い、得られたネガフィルム画像をデジタルデータとして読み込んだ後、プリント出力することを特徴とする。
一般に、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理プロセスとしては、主に、発色現像工程、脱銀工程、水洗または安定工程から構成されており、その具体的な構成の一例を以下に示す。
1)発色現像(I)→漂白(II)→定着(III)→水洗(IV)
2)発色現像(I)→漂白(II)→定着(III)→水洗(IV)→安定(V)
3)発色現像(I)→漂白(II)→定着(III)→安定(V)
4)発色現像(A)→漂白定着(B)→水洗(C)
5)発色現像(A)→漂白定着(B)→水洗(C)→安定(D)
6)発色現像(A)→漂白定着(B)→安定(D)
上記例示した処理プロセスにおいて、1)〜3)は主にカラーネガフィルムの現像処理に適用される処理プロセスであり、4)〜6)は主にカラーペーパーの現像処理に適用される処理プロセスである。
本発明の処理方法について、カラーペーパーの現像処理が処理プロセス6)である場合を一例として説明する。
処理プロセス6)では、現像処理装置の各処理槽(発色現像槽、漂白定着槽、安定槽)には、使用液が入っており、カラーペーパーの連続処理において、その処理量に従って各補充液が処理槽に補充され、常に一定の処理液組成レベルが維持されている。補充液を処理槽に補充することに伴い、処理槽の容積を超えた処理液は、処理槽外にオーバーフロー写真処理液として系外に排出される。本発明においては、これらのオーバーフロー写真処理液、例えば、オーバーフロー発色現像液(AO)、オーバーフロー漂白定着液(BO)、オーバーフロー安定液(CO)を、別の現像処理装置のカラーネガフィルムの現像処理ラインである処理プロセス3)の処理液、あるいは補充液として使用するものである。
本発明の処理方法においては、使用するオーバーフロー液の少なくとも1種が、オーバーフロー発色現像液(AO)またはオーバーフロー漂白定着液(BO)であることが好ましい。すなわち、処理プロセス3)における発色現像(I)の使用液、または補充液として前記オーバーフロー発色現像液(AO)を用いる方法、あるいは、処理プロセス3)における漂白(II)及び/または定着(III)の使用液、または補充液として前記オーバーフロー漂白定着液(BO)を用いる方法であり、また、安定(V)の使用液、または補充液として前記オーバーフロー安定液(CO)を用いることもできる。
本発明の処理方法において、少なくともカラーペーパー用のオーバーフロー漂白定着液(BO)をカラーネガフィルム用の使用液または補充液に用いる場合には、カラーネガフィルム用処理プロセスとして、上記1)〜3)の他に以下のような構成をとることもできる。
7)発色現像→漂白定着→水洗または安定
8)発色現像→漂白→漂白定着→水洗または安定
9)発色現像→漂白定着→定着→水洗または安定
10)発色現像→漂白→漂白定着→定着→水洗または安定
また、本発明の処理方法においては、現像処理を行ったカラーネガフィルムのカラー画像をデジタルデータとして読み取るため、この後の画像処理で適切な補正を施すことで、カラーネガフィルム処理プロセスの脱銀以降の工程(漂白、漂白定着、定着、水洗および安定)を適宜省略することも可能である。
本発明で規定する上記方法をとることにより、カラーペーパー処理プロセスで排出されるオーバーフロー処理液、すなわち写真廃液を、カラーネガフィルムの処理プロセスに適用することにより、写真廃液の大幅な低減と、加えて、1日あたりのカラーネガフィルムの処理量が少ない状態でも、蒸発等による処理液組成の変動を抑制するに十分な補充液を常に補充することができ、その結果、処理安定性の高いカラーネガフィルムの処理プロセスを実現することができる。
但し、カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出される各オーバーフロー処理液をカラーネガフィルムの現像処理に適用する場合には、その処理特性の違い(例えば、現像活性度、漂白定着能等)により、カラーネガフィルムの処理特性(例えば、現像性、脱銀性等)に差異が生ずるため、本発明においては、現像処理を行ったカラーネガフィルムのカラー画像を一旦スキャナー等を用いてデジタルデータとして読み取りを行った後、例えば、カラーペーパーに出力することが特徴であり、好ましくは読み取ったデジタルデータに最適な画像処理(適正な画像出力のための画像補正処理)を施した後、カラーペーパー等にプリントすることが好ましい。
例えば、本発明の処理方法によって得られたカラーネガフィルム画像は、カラーペーパー用の自動現像機等に備え付けられているスキャナー等を用いてデジタル画像データとして読み取り、電子画像情報に変換することができる。
本発明において、スキャナーとはカラーネガフィルム画像を光学的に走査して、透過の光学濃度を画像情報に変換する装置である。走査する際にはスキャナーの光学部分をカラーネガフィルムの移動方向とは異なった方向に移動させることによって、カラーネガフィルムの必要な領域を走査することが一般的であり、推奨される方法では、カラーネガフィルムを固定してスキャナーの光学部分のみを移動させたり、カラーネガフィルムのみを移動させてスキャナーの光学部分を固定してもよい。またはこれらの組み合わせであってもよい。
カラーネガフィルムの画像情報を読み取る場合には、少なくとも3つの各々の色素の吸収が出来る波長領域の光を全面照射あるいはスリット走査してその反射光、あるいは透過光の光量を測定する方法が好ましい。この場合、拡散光を用いた方が、平行光を用いるより、カラーネガフィルムのマット剤、傷などの情報が除去できるので好ましい。また、受光部には、半導体イメージセンサー(例えば、エリア型CCDまたはCCDラインセンサー)を用いているのが好ましい。また画像読み取り時の処理材料の有無は問わない。また、米国特許第5,465,155号、同第5,519,510号、同第5,988,896号等に記載の赤外光を用いて、感光材料中に像様に生成した現像銀又赤外発色色素像を検出して画像を作製することも可能である。さらに、米国特許第2001/31144号、同第2001/52932号、同第2001/43812号に記載のように、可視光と赤外光によるスキャナー読み取り画像を組み合わせて画像を作製することも可能である。
このようにして得られた画像データは、各種画像表示装置を用いて見ることがでる。画像表示装置としては、カラーもしくはモノクロCRT、液晶ディスプレイ、プラズマ発光ディスプレイ、ELディスプレイなど、任意の装置が用いられる。
本発明では、このようにして読み取られた画像信号を、更に最適の出力条件となるようにカラー補正を施して出力することが好ましい。
また、カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出される各オーバーフロー処理液をカラーネガフィルムの現像処理に適用する場合、その処理液組成の違いを補正する観点で、オーバーフロー写真処理液に、カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種を添加した後、カラーネガフィルムの現像処理に用いることが好ましい。
カラーネガフィルムの現像処理液組成物とは、その詳細に関しては後述するが、例えば、発色現像主薬、緩衝剤、漂白剤、定着剤、保恒剤、安定剤等を挙げることができるが、本発明では、オーバーフロー写真処理液に添加されるカラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種が、発色現像主薬である4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリンまたはその塩であることが好ましい。
次いで、カラーペーパー処理、カラーネガフィルム処理に適用される各処理液の詳細について説明する。
はじめに、発色現像液について説明する。
本発明に係る発色現像液においては、発色現像主薬として、公知の発色現像主薬を適用することができ、その中でも、p−フェニレンジアミン系発色現像主薬を用いることが好ましい。
本発明に係る発色現像液に用いられるp−フェニレンジアミン系発色現像主薬としては、公知のp−フェニレンジアミン誘導体であり、代表例を以下に示すがこれらに限定されるものではない。
1)N,N−ジエチル−p−フェニレンジアミン
2)4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン
3)4−アミノ−N−(β−ヒドロキシエチル)−N−メチルアニリン
4)4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン
5)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン
6)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(3−ヒドロキシプロピル)アニリン
7)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(4−ヒドロキシブチル)アニリン
8)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン
9)4−アミノ−N,N−ジエチル−3−(β−ヒドロキシエチル)アニリン
10)4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−メトキシエチル)アニリン
11)4−アミノ−3−メチル−N−(β−エトキシエチル)−N−エチルアニリン
12)4−アミノ−3−メチル−N−(3−カルバモイルプロピル)−N−n−プロピルアニリン
13)4−アミノ−N−(4−カルバモイルブチル)−N−n−プロピル−3−メチルアニリン
14)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−ヒドロキシピロリジン
15)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン
16)N−(4−アミノ−3−メチルフェニル)−3−ピロリジンカルボキサミド
上記p−フェニレンジアミン誘導体のうち、特に好ましいのはN−ヒドロキシアルキル置換されたp−フェニレンジアミン系発色現像主薬である3)、4)、5)、6)及び7)である。
また、これらのp−フェニレンジアミン誘導体は、硫酸塩、塩酸塩、亜硫酸塩、ナフタレンジスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などの塩の形、或いは上述のような遊離塩基型(以下、フリー体ともいう)として用いられる。
本発明に係る発色現像液においては、保恒剤を添加することが好ましい。中でも好ましい保恒剤は、前記一般式(2)または(3)で表される化合物である。これら一般式(2)または(3)で表される化合物をカラーペーパー用の発色現像液に添加することで、現像処理性能が良好に維持されるばかりか、オーバーフロー液をカラーネガフィルム処理の発色現像液として用いた場合にも、カラーネガフィルムの現像性能に影響を与えず、良好な保恒性能を発揮する。
前記一般式(2)において、Lは置換してもよいアルキレン基を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、アルキル置換してもよいアミノ基、アルキル置換してもよいアンモニオ基、アルキル置換してもよいカルバモイル基、アルキル置換してもよいスルファモイル基、アルキル置換してもよいスルホニル基、水素原子、アルコキシル基、または−O−(B−O)n−R′を表し、R、R′は各々水素原子、置換してもよいアルキル基を表す。Bは置換してもよいアルキレン基を表し、nは1〜4の整数を表す。
前記一般式(2)において、Lは炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の置換してもよいアルキレン基が好ましく、炭素数1〜5が更に好ましい。具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン等の基が好ましい例として挙げられる。置換基としては、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、アルキル置換してもよいアンモニオ基を表し、カルボキシル基、スルホ基、ホスフィン基、ヒドロキシル基が好ましい例として挙げられる。Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、又は、それぞれアルキル置換してもよいアミノ基、アンモニオ基、カルバモイル基又はスルファモイル基を表し、カルボキシル基、スルホ基、ヒドロキシル基、ホスホノ基、アルキル置換してもよいカルバモイル基が好ましい例として挙げられる。−L−Aの例として、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル基を好ましい例として挙げることができ、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特に好ましい例として挙げることができる。Rは水素原子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の置換してもよいアルキル基が好ましく、特に炭素数1〜5が好ましい。置換基としては、カルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ホスフィン酸基、ヒドロキシル基、又は、それぞれアルキル置換してもよいアミノ基、アンモニオ基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシル基、または−O−(B−O)n−R′等が挙げられる。置換基は二つ以上あってもよい。Rとして水素原子、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシプロピル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、スルホブチル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基、ヒドロキシエチル基が好ましい例として挙げることができ、水素原子、カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、スルホエチル基、スルホプロピル基、ホスホノメチル基、ホスホノエチル基が特に好ましい例として挙げることができる。LとRが連結して環を形成してもよい。
以下に、一般式(2)で表される化合物のうち、その代表的な化合物例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2006072079
Figure 2006072079
Figure 2006072079
次いで、一般式(3)で表される化合物について説明する。
前記一般式(3)において、R、R′は各々炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素を表す。この場合、これらの炭化水素は、水酸基、カルボキシル基、スルホン基などで置換されていてもよい。また、カルボニル基等の2価の連結基を含んでもよい。nは4〜50,000の整数を表す。sは0または1を表す。
sが1をとる場合、Aは
Figure 2006072079
を表す。R″はヒドロキシル基で置換されてもよい炭素数2〜8のアルキレン基またはアルカントリイル基を示し、アルキレン基の場合、qは0となり、アルカントリイル基の場合は1となる。qが1の場合、Bは一般式(3)で表されるポリマーを示し、一般式(3)は3次元構造となる。mは0〜30の整数を示す。
sが0をとる一般式(3)で表される化合物、例えば、ポリ(N−ヒドロキシアルキレンイミン)は既知の方法により容易に合成することができる。代表的な例としては、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアティ(J.Chem.Soc.,),75,1009(1899),J.Chem.Soc.,1963,3144等に記載の過酸化水素水を用いた2級アミンの酸化方法により、ポリ(アルキレンイミン)を酸化して合成する方法が挙げられる。この方法により合成された粗ポリ(N−ヒドロキシアルキレンイミン)は写真特性に影響を与える成分を含まないため、精製することなく、そのまま発色現像液の組成物として使用することができる。また、「マクロモレキュルズ」(Macromolecules),21,1995(1988)等に記載の反応と組み合わせて、ポリ(アルキレンイミン)の末端基である1級アミンを2級アミンとすることにより、更に性能の優れたポリ(N−ヒドロキシアルキレンイミン)を合成する方法も挙げられる。その他の方法としては、特開平3−259145号公報等に記載の方法を応用した、ヒドロキシルアミンとジハロゲン化アルキレンとの反応による合成方法等が挙げられる。
以下、一般式(3)で表される化合物のうち、その代表的な化合物例を示すが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
Figure 2006072079
Figure 2006072079
一般式(2)または(3)で表される保恒剤は、発色現像液1L当たり1×10-2モル以上、1×10-1モル以下で含有することが好ましい。
また、発色現像液には、対象とする感光材料の種類によっては保恒剤として亜硫酸塩を含んでも良い。本発明に係る発色現像液において、保恒剤として亜硫酸塩を用いる場合は、0.001mol/L以上含有することが好ましく、より好ましくは0.005〜0.1mol/Lである。
本発明で用いることのできる亜硫酸塩としては、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウムなどを挙げることができる。
また、本発明に係る発色現像液においては、下記一般式〔I〕で表されるスルフィン酸誘導体を含有することが好ましい。
一般式〔I〕
RSO2
上記一般式〔I〕において、Rはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ヘテロ環基、アラルキル基またはアリール基を表す。Mは水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基または4級アミンを表す。
Rがアルキル基である場合、炭素数1〜10が好ましく、より好ましくは1〜3のアルキル基である。また、シクロアルキル基の場合は炭素数6〜10が好ましく、炭素数6の場合が最も好ましい。アルケニル基およびアルキニル基の場合は炭素数3〜10が好ましく、より好ましくは炭素数3〜6である。アラルキル基の場合は、炭素数7〜10が好ましい。アリール基の場合は炭素数6〜10が好ましく、炭素数6の場合が最も好ましい。また、ヘテロ環基の場合は、5または6員環が好ましい。これらの基は各種置換基によって置換されていても良く、好ましい置換基としては、ヒドロキシル基、アミノ基、スルホ基、カルボキシル基、ニトロ基、スルフィン酸基、リン酸基、ハロゲン原子、アルコキシ基、メルカプト基、シアノ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル基、カルバモイル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、ウレイド基及びチオウレイド基が挙げられる。また、これらの置換基が酸基である場合は、上記のMを伴う塩の場合を含んでいる。
以上のうち、Rとしては、炭素数1〜3のアルキル基や、フェニル基である場合が好ましく、好ましい置換基としては、アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基を挙げることができる。一般式〔I〕におけるMは、水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム基または4級アミン基を表すが、水素原子、ナトリウム原子、カリウム原子、アンモニウム基及びトリメチルアンモニウム基が好ましい。
前記一般式〔I〕で表されるスルフィン酸誘導体のなかでも好ましいのは、Rがアリール基であるアリールスルフィン酸誘導体である。
以下に、本発明に係る一般式〔I〕で表されるスルフィン酸誘導体の具体的化合物を例示するが、これらに限定されるものではない。また、下記例示化合物は、主にスルフィン酸基およびカルボン酸基が中性塩の形で示してあるが、上記のMで示した塩の形であってもよい。
Figure 2006072079
Figure 2006072079
本発明に係る前記一般式〔I〕で表されるスルフィン酸誘導体は、スルホニルクロリド化合物の還元により合成する方法が一般的であり、還元剤としては亜鉛末、亜硫酸イオン、アルカリ金属硫化物等が用いられる。また、その他の方法も知られている。上記を含めて、一般式〔I〕で表されるスルフィン酸誘導体の一般的合成方法は、例えば、ケミカル・レビュー(Chem.Rev.)、4508巻、69(1951)、オーガニック・シンセシス(Organic Synthesis),Collective Vol.I.492(1941)、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアティ(J.Am.Chem.Soc.)、72巻、1215(1950)、ibid、50巻、792、274、(1928)等に示されている。
発明に係る前記一般式〔I〕で表されるスルフィン酸誘導体の添加量は、0.005〜0.1mol/Lが好ましい。
また、本発明に係る発色現像液には、上記説明した保恒剤の他に、下記に示す保恒剤も用いることができ、例えば、ヒドロキサム酸類、ヒドラジド類、フェノール類、α−ヒドロキシケトン類、α−アミノケトン類、モノアミン類、ジアミン類、ポリアミン類、四級アンモニウム塩類、ニトロキシラジカル類、アルコール類、オキシム類、ジアミド化合物類、縮環式アミン類などを挙げることができる。これらは、特開昭63−4235号、同63−30845号、同63−21647号、同63−44655号、同63−53551号、同63−43140号、同63−56654号、同63−58346号、同63−43138号、同63−146041号、同63−44657号、同63−44656号、米国特許第3,615,503号、同2,494,903号、特開昭52−143020号、特公昭4830496号などの各公報または明細書に開示されている。
その他、特開昭57−44148号及び同57−53749号公報に記載の各種金属類、特開昭59−180588号公報に記載のサリチル酸類、トリエタノールアミンやトリイソパノールアミンの如き特開昭54−3532号公報に記載のアルカノールアミン類、米国特許第3,746,544号明細書等に記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物等を必要に応じて含有しても良い。
本発明に係る発色現像液は9.5以上、13.0以下であることが好ましく、更に好ましく10.0以上、12.5以下であり、そのpH値を維持できるようにアルカリ剤、緩衝剤及び必要によっては酸を含ませることができる。
発色現像処理液を調整したときに、上記pHを保持する観点からは、下記に示す緩衝剤を用いるのが好ましい。緩衝剤としては、炭酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、グリシル塩、N,N−ジメチルグリシン塩、ロイシン塩、ノルロイシン塩、グアニン塩、3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン塩、アラニン塩、アミノ酪酸塩、2−アミノ−2−メチル−1、3−プロバンジオール塩、バリン塩、プロリン塩、トリスヒドロキンアミノメタン塩、リシン塩などを用いることができる。特に炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩は、pH10.0以上の高pH領域での緩衝能に優れ、発色現像液に添加しても写真性能面への悪影響(カプリなど)がなく、安価であるといった観点から好ましい緩衝剤である。
上記緩衝剤の例示化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸二カリウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、四ホウ酸カリウム、o−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)などを挙げることができる。
緩衝剤は、反応・消費される成分ではないので、その濃度は、発色現像処理液及びその補充液ともに1リットルあたり0.01〜2モルが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5モルになるように添加量が決められる。
本発明に係る発色現像液には、その他の成分として、例えば、カルシウムやマグネシウムの沈澱防止剤や、安定性向上剤でもある各種キレート剤を添加することもできる。例えば、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン四酢酸、N,N,N−トリメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N′,N′−テトラメチレンスルホン酸、トランスシロヘキサシジアミン四酢酸、1,2−ジアミノプロバン四酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、エチレンジアミンジ琥珀酸(SS体)、N−(2−カルボキシラートエチル)−L−アスパラギン酸、β−アラニンジ酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N,N′−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N′−ジ酢酸、1,2−ジヒドロキシベンゼン−4,6−ジスルホン酸等が挙げられる。これらのキレート剤は必要に応じて2種以上併用しても良い。また、これらのキレート剤の量は、発色現像液処理中の金属イオンを封鎖するのに充分な量であれば良い。例えば、1リットル当り0.lg〜10g程度になるように添加する。
本発明に係る発色現像液には、必要により任意の現像促進剤を添加することもできる。現像促進剤としては、特公昭37−16088号、同37−5987号、同38−7826号、同44−12380号、同45−9019号及び米国特許第3,813,247号等の各公報または明細書に表されるネオエーテル系化合物、特開昭52−49829号及び同50−15554号公報に表されるp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭50−137726号、特公昭44−30074号、特開昭56−156826号及び同52−43429号公報等に表される4級アンモニウム塩類、米国特許第2,494,903号、同3,128,182号、同4,230,796号、同3,253,919号、特公昭41−11431号、米国特許第2,482,546号、同2,596,926号及び同3,582,346号等の各公報または明細書に記載のアミン系化合物、特公昭37−16088号、同42−25201号、米国特許第3,128,183号、特公昭41−11431号、同42−23883号及び米国特許第3,532,501号等の各公報または明細書に表されるポリアルキレンオキサイド、その他1−フェニル−3−ビラゾリトン類またはイミダゾール類を必要に応じて添加することができる。
本発明に係る発色現像液には、必要に応じて、ハロゲンイオンのほかに、任意のカブリ防止剤を添加できる。有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾトリアゾール、6−ニトロベンズイミダゾール、5−ニトロイソインダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−ニトロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チアゾリルメチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、ヒドロキシアザインドリジン、アデニンの如き含窒素ヘテロ環化合物を代表例として挙げられる。
また、本発明に係る発色現像液には、必要に応じて、蛍光増白剤を使用することができる。蛍光増白剤としては、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物が好ましい。ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物としては、公知もしくは市販のニアミノスチルベン系増白剤を用いることができる。公知のビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物としては、例えば、特開平6−329936号、同7−140625号、同10−140849号などの公報に記載の化合物が好ましい。市販の化合物としては、例えば、「染色ノート」第9版(色染社),165〜168頁に記載されており、その中に記載されている化合物の中でも、Blankophor BSU liq.及びHakkol BRKが好ましい。
また、その他のビス(トリアジニルアミノ)スチルベンスルホン酸化合物としては特開2001−281823号公報の段落番号〔0038〕〜同〔0049〕に記載の化合物I−1〜I−48及び特開2001−281823号公報の段落番号〔0050〕〜同〔0052〕に記載の化合物II−1〜II−16を挙げることもできる。上記した蛍光増白剤の添加量としては、発色現像処理液及びその補充液とした時、1リットルあたり0.1ミリモル〜0.1モルとなるよう濃縮組成物中の添加量を決ることが好ましい。
また、本発明に係る発色現像液を用いたカラーネガフィルム用の発色現像液では、通常臭素イオンを0.2×10-2〜15.0×10-2モル/リットル、好ましくは0.5×10-2〜5.0×10-2モル/リットル含有することが多いが、臭素イオンは、通常現像の副生成物として発色現像処理現像液に放出されるので補充液には添加不要のことが多い。また、沃素イオンを0.2×10-3〜15.0×10-3モル/リットル、好ましくは0.5×10-3〜5.0×10-3モル/リットル含有することが多いが、沃素イオンは、通常現像の副生成物として現像液に放出されることもあり、逆に未現像ハロゲン化銀に吸着して消費されることもあるので、発色現像処理液中の沃素イオン濃度を維持するために補充液には添加不要のこともあり、または補充液にも添加することもある。また、本発明に係る発色現像液を用いたカラーペーパー用の発色現像処理液中に臭素イオンが含まれる場合は、1.0×10-3モル/リットル以下であることが好ましい。カラーペーパー用の発色現像処理液では、通常塩素イオンを3.5×10-2〜1.5×10-1モル/リットル含有することが多いが、塩素イオンは、通常現像の副生成物として現像液に放出されるので補充液には添加不要のことが多い。
また、本発明において、処理方法で適用されうる発色現像の処理温度は、現像処理される感光材料がカラーペーパーの場合は、30〜55℃が好ましく、より好ましくは35〜55℃であり、より好ましくは38〜45℃である。発色現像処理時間は、5〜90秒が好ましく、より好ましくは、15〜60秒である。補充量は少ない方が好ましいが、感光材料1m2当たり15〜600mlが適当であり、好ましくは20〜150ml、特に好ましくは30〜60mlである。一方、カラーネガの発色現像処理の場合は、現像温度は20〜55℃が好ましく、より好ましくは30〜55℃であり、更に好ましくは38〜45℃である。発色現像処理時間は、20秒〜6分が好ましく、より好ましくは30〜200秒である。補充量は、感光材料1m2当たり200〜2000mlが適当であり、好ましくは400〜1500mlである。なお、本発明でいう発色現像時間とは、感光材料が発色現像液中に入ってから次の処理工程(例えば、漂白定着液)に入るまでの時間をいう。自動現像機などで処理される場合には、感光材料が発色現像液中に浸漬されている時間(いわゆる液中時間)と、感光材料が発色現像液を離れ、次の処理工程に向けて液外を搬送される時間(いわゆるクロスオーバータイム)との両者の合計を発色現像時間という。また、クロスオーバータイムは10秒以下が好ましく、より好ましくは5秒以下である。
次いで、漂白液、定着液、漂白定着液について説明する。
本発明において、漂白液あるいは漂白定着液において用いられる漂白剤としては、いかなる漂白剤も用いることができるが、特に鉄(III)の有機錯塩(例えば、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ニトリロ三酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、エチレンジアミンジコハク酸などのアミノポリカルボン酸類、アミノポリホスホン酸、ホスホノカルボン酸および有機ホスホン酸などの錯塩)もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの有機酸;過硫酸塩;過酸化水素などが好ましい。
これらのうち、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、エチレンジアミンジコハク酸、メチルイミノ二酢酸の鉄(III)錯塩が漂白力が高いことから好ましい。これらの第二鉄イオン錯塩は錯塩の形で使用してもよいし、第二鉄塩、例えば硫酸第二鉄、塩化第二鉄、硝酸第二鉄、硫酸第二鉄アンモニウム、燐酸第二鉄などとアミノポリカルボン酸、アミノポリホスホン酸、ホスホノカルボン酸などのキレート剤とを用いて溶液中で第二鉄イオン錯塩を形成させてもよい。また、キレート剤を第二鉄イオン錯塩を形成する以上に過剰に用いてもよい。鉄錯体のなかでもアミノポリカルボン酸鉄錯体が好ましく、その添加量は0.01〜1.0モル/リットルが好ましく、より好ましくは0.05〜0.50モル/リットルである。
漂白液あるいは漂白定着液には、漂白促進剤として種々の化合物を用いることができる。例えば、リサーチディスクロージヤー17129号(1978年7月号)に記載のメルカプト基またはジスルフイド結合を有する化合物や、チオ尿素系化合物、あるいは沃素、臭素イオン等のハロゲン化物が漂白力に優れる点で好ましい。
その他、漂白液あるいは漂白定着液には、臭化物(例えば、臭化カリウム)または塩化物(例えば、塩化カリウム)または沃化物(例えば、沃化アンモニウム)等の再ハロゲン化剤を含むことができる。必要に応じ硼砂、メタ硼酸ナトリウム、酢酸、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、グリコール酸などのpH緩衝能を有する一種類以上の無機酸、有機酸およびこれらのアルカリ金属またはアンモニウム塩または、硝酸アンモニウム、グアニジンなどの腐蝕防止剤などを添加することができる。
定着液あるいは漂白定着液に使用される定着剤は、公知の定着剤、即ちチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウムなどのチオ硫酸塩;チオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸アンモニウムなどのチオシアン酸塩;エチレンビスチオグリコール酸、3,6−ジチア−1,8−オクタンジオールなどのチオエーテル化合物およびチオ尿素類などの水溶性のハロゲン化銀溶解剤であり、これらを一種あるいは二種以上混合して使用することができる。本発明においては、チオ硫酸特にチオ硫酸アンモニウム塩の使用が好ましい。1リットルあたりの定着剤の量は、0.1〜5.0モルが好ましく、更に好ましくは0.3〜2.0モルの範囲である。漂白定着液または定着液のpH領域は、3〜10が好ましく、更には5〜9が特に好ましい。
また、漂白液、定着液、漂白定着液には、その他各種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは界面活性剤、ポリビニルピロリドン、メタノール等の有機溶媒を含有させることができる。
漂白液、定着液、漂白定着液は、保恒剤として亜硫酸塩、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、メタ重亜硫酸ナトリウムなどの添加が一般的であるが、その他、アスコルビン酸や、カルボニル重亜硫酸付加物、あるいは、カルボニル化合物等を添加してもよい。
更には緩衝剤、蛍光増白剤、キレート剤、消泡剤、防カビ剤等を必要に応じて添加してもよい。また、漂白液、定着液、漂白定着液のアンモニウムカチオン濃度は作業性の点からは全カチオンに対して50mol%以下であること好ましいが、処理性の点からはアンモニウムカチオン濃度が50mol%以上であること好ましい。
また、本発明の処理方法に適用されうる、漂白定着工程に要する時間は、カラーペーパー処理の場合は90秒以下であることが好ましく、より好ましくは45秒以下である。クロスオーバータイムは10秒以下が好ましく、より好ましくは5秒以下である。また。漂白定着液の温度は20〜70℃が好ましく、望ましくは25〜50℃である。また、漂白定着液の補充量は、カラーペーパーの場合は10〜200ml/m2が好ましく、より好ましくは20ml/m2〜100ml/m2である。
次に、リンスまたは安定化工程及びそこで用いる処理液について説明する。
安定化工程で用いるリンスまたは安定化液には、キレート剤(エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸等)、緩衝剤(炭酸カリウム、硼酸塩、酢酸塩、リン酸塩等)、防黴剤(ディアサイド702(米国ディアボーン社製)、p−クロロ−m−クレゾール、ベンゾイソチアゾリン−3−オン等)、蛍光増白剤(トリアジニルスチルベン系化合物等)、酸化防止剤(アスコルビン酸塩等)、水溶性金属塩(亜鉛塩、マグネシウム塩等)等、通常安定液に含有せしめる成分を適宜用いることができる。
更にリンスまたは安定化液には、液保存性の点からp−トルエンスルフィン酸、m−カルボキシベンゼンスルフィン酸などのアリールスルフィン酸などを含有させてもよく、亜硫酸塩、重亜硫酸塩またはメタ重亜硫酸塩も含有させることが好ましい。亜硫酸イオンを放出するものであれば、有機物、無機物いかなるものでもよいが、好ましくは無機塩である。好ましい具体的化合物としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸アンモニウム等が挙げられる。これらの塩は安定液中に少なくとも1×10-3モル/L以上になるような量が添加されることが好ましく、更に好ましくは5×10-3モル/L〜5×10-2モル/Lになるようなに添加されることである。
安定化工程の好ましいpHは4〜10が好ましく、更に好ましくは5〜8である。
安定化工程の温度は、処理するハロゲン化銀カラー写真感光材料の用途・特性等で種々設定し得るが、一般には15〜45℃が好ましく、より好ましくは20〜40℃である。時間は任意に設定できるが短い方が処理時間の低減の見地から望ましい。好ましくは5秒〜3分、更に好ましくは10秒〜1分45秒であるが、ハロゲン化銀カラー写真感光材料がカラーペーパーである場合には、安定化処理工程に要する時間が10秒〜1分であることが好ましく、またハロゲン化銀カラー写真感光材料がカラーネガフィルムである場合には、安定化処理工程に要する時間が20秒〜1分45秒であることが好ましい。
具体的な好ましい補充量は、ハロゲン化銀カラー写真感光材料、単位面積あたり前浴からの持込み量の0.5〜50倍が好ましく、より好ましくは3倍〜40倍である。またはハロゲン化銀カラー写真感光材料1m2当たり1リットル以下が好ましく、より好ましくは500ml以下である。また補充は連続的に行っても間欠的に行ってもよい。
本発明の処理方法においては、安定化液を用いた安定化工程の構成としては、1槽で構成されていても、あるいは2槽以上で構成されていても良いが、好ましくは2槽以上で構成された多段向流方式を用いることが好ましい。
多段向流方式とは、複数に分割された安定化槽において、感光材料の搬送方向の下流から上流にかけて安定化液が多段の各分割安定化槽にオーバーフローしながらハロゲン化銀写真感光材料の搬送路に沿って流れ、安定化処理がなされる方式である。
本発明の処理方法において、各補充剤は、複数パートに分かれた濃厚液、一液濃厚液、水で希釈する必要のない複数パートに分かれた、もしくは一液の補充液、又、粉末、顆粒、錠剤等の固体処理剤、いずれの形態でも良いが、経時での保存安定性に優れた固体処理剤が好ましく、粉塵等の少ない、取り扱い性に優れた錠剤が好ましい。補充の方式としては、濃厚液を水で希釈して補充液として用いる形態、濃厚液と水を直接補充する形態、粉末、顆粒、錠剤等の固体処理剤を水に溶解して補充液として用いる形態、前記固体処理剤と水を直接補充する形態、等、いずれの形態を取ることができるが、固体処理剤と水を直接補充する形態が、補充液を作成しない分、酸化劣化を受けにくく、経時保存安定性に優れ、又補充液の低温析出の発生もなく、好ましい。固体処理剤が錠剤である場合は、補充の精度、定量性の観点からもより好ましく、粉塵が舞わない分、作業環境も好ましい。
本発明に係る発色現像液を用いた処理方法に適用できるハロゲン化銀カラー写真感光材料は、主に、支持体上に、イエロー色素形成カプラー含有青感光性ハロゲン化銀乳剤層、マゼンタ色素形成カプラー含有緑感光性含有ハロゲン化銀乳剤層、シアン色素形成カプラー含有赤感光性ハロゲン化銀乳剤層および非感光性親水性コロイド層のそれぞれ少なくとも一層ずつからなる写真構成層を有する。前記イエロー色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はイエロー発色層として、前記マゼンタ色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はマゼンタ発色層として、及び前記シアン色素形成カプラーを含有するハロゲン化銀乳剤層はシアン発色層として機能する。前記イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層に各々含有されるハロゲン化銀乳剤は、相互に異なる波長領域の光(例えば、青色領域、緑色領域及び赤色領域の光)に対して、感光性を有しているのが好ましい。感光材料は、イエロー発色層、マゼンタ発色層及びシアン発色層以外にも、所望により後述する非感光性親水性コロイド層として、アンチハレーション層、中間層及び着色層を有していてもよい。
本発明に係る発色現像液を用いた処理方法に適用できるハロゲン化銀カラー写真感光材料の具体的な構成としては、例えば、下記のリサーチ・ディスクロージャー(以下、RDと略す。)にその詳細が記載されており、参考にすることができる。
ハロゲン化銀乳剤は、例えば、リサーチ・ディスクロージャー(以下、RDと略す。)No.17643、22〜23頁(1979年12月)の「1.乳剤製造法(Emulsion preparation and types)」、及びRDNo.18716、648頁、グラキデ著「写真の物理と化学」ポールモンテル社刊(P.Glkides,Chimie et Physique Photographique,Paul Montel,1967)、ダフィン著「写真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Dauffin,Photographic Emulsion Chemistry Focal Press 1966)、ゼリクマン等著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman etal,Making and coating Photographic Emulsion, Focal Press 1964)などに記載された方法を用いて調製することができる。乳剤は、米国特許3,574,628号、同3,665,394号及び英国特許1,413,748号などに記載された単分散乳剤も好ましい。
ハロゲン化銀乳剤には物理熟成、化学熟成及び分光増感を行うことができる。このような工程で使用される添加剤は、RDNo.17643、RDNo.18716及びRDNo.308119(それぞれ、以下、RD17643、RD18716及びRD308119と略す。)に記載されている。下記にその記載箇所を示す。なお、下記に記載の各数値は、記載されている頁を表す。
〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕〔RD18716〕
化学増感剤 996 III−A項 23 648
分光増感剤 996 IV−A−A、
B、C、D、 23〜24 648〜649
H、I、J項
強色増感剤 996 IV−A−E、J項
23〜24 648〜649
カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649
安定剤 998 VI 24〜25 649
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料に使用できる公知の写真用添加剤も、上記RDに記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
〔項目〕 〔RD308119の頁〕〔RD17643〕〔RD18716〕
色濁り防止剤 1002VII−I項 25 650
色素画像安定剤 1001VII−J項 25
増白剤 998V 24
紫外線吸収剤 1003VIII−I項、
XIII−C項 25〜26
光吸収剤 1003VIII 25〜26
光散乱剤 1003VIII
フィルター染料 1003VIII 25〜26
バインダー 1003IX 26 651
スタチック防止剤1006XIII 27 650
硬膜剤 1004X 26 651
可塑剤 1006XII 27 650
潤滑剤 1006XII 27 650
活性剤・塗布助剤1005XI 26〜27 650
マット剤 1007XVI
現像剤(ハロゲン化銀カラー写真感光材料に含有)
1001XXB項
本発明に係る感光性層には、種々のカプラーを使用することが出来、その具体例は、上記RDに記載されている。以下に関連のある記載箇所を示す。
〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕
イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項
マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項
シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項
カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項
DIRカプラー 1001VII−F項 VIIF項
BARカプラー 1002VII−F項
その他の有用残基放出 1001VII−F項
カプラー
アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項
上記各添加剤は、RD308119XIVに記載されている分散法などにより、添加することが出来る。
本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光材料には、前述RD308119VII−K項に記載されているフィルター層や中間層等の補助層を設けることも出来る。
本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光材料は、前述RD308119VII−K項に記載されている順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構成をとることが出来る。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
《カラーペーパーの現像処理》
〔処理条件〕
処理工程 処理温度 処理時間 補充量
発色現像 39.8℃ 22秒 125ml/m2
漂白定着 37℃ 22秒 200ml/m2
安定化−1 38℃ 22秒 (*1:カスケードフロー)
安定化−2 38℃ 22秒 (*1:カスケードフロー)
安定化−3 38℃ 22秒 250ml/m2
乾燥 60℃ 30秒
*1カスケードフロー:安定化−3のオーバーフロー液を安定化−2に流入させ、安定化−2のオーバーフロー液を安定化−1に流入させた。
〔処理液組成〕
〈発色現像タンク液(1Lあたり)〉
ベンゼンスルフィン酸ナトリウム(例示化合物I−38) 2g
ビス−N,N−(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン2ナトリウム塩(例示化合物2−16のジナトリウム塩) 4g
p−トルエンスルホン酸ナトリウム 5g
ポリエチレングリコール(平均分子量4000) 10g
ジエチレングリコール 10g
トリアジニルスチルベン系蛍光増白剤 0.5g
亜硫酸ナトリウム(50質量%水溶液) 0.3g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 5g
炭酸カリウム 25g
重炭酸カリウム 5g
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−[β−(メタンスルホンアミド)エチル]アニリン3/2硫酸塩 6.5g
塩化カリウム 2.0g
純水で1Lに仕上げ、硫酸または水酸化カリウムでpHを10.1に調整した。
〈発色現像補充液(1Lあたり)〉
ベンゼンスルフィン酸ナトリウム(例示化合物I−38) 3g
ビス−N,N−(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン2ナトリウム塩(例示化合物2−16のジナトリウム塩) 6g
p−トルエンスルホン酸ナトリウム 5g
ポリエチレングリコール(平均分子量4000) 10g
ジエチレングリコール 10g
トリアジニルスチルベン系蛍光増白剤 1g
亜硫酸ナトリウム(50質量%水溶液) 0.5g
ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 5g
炭酸カリウム 30g
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−[β−(メタンスルホンアミド)エチル]アニリン3/2硫酸塩 9.0g
純水で1Lに仕上げ、硫酸または水酸化カリウムでpHを10.55に調整した。
〈漂白定着タンク液および補充液(1Lあたり)〉
エチレンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム 60g
エチレンジアミン4酢酸 2g
メタ重亜硫酸ナトリウム 15g
チオ硫酸アンモニウム 70g
マレイン酸 5g
純水で1Lに仕上げ、硫酸またはアンモニア水でpHを5.5に調整した。
〈安定化タンク液および補充液(1Lあたり)〉
1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸4ナトリウム塩 3g
o−フェニルフェノール 0.05g
エチレンジアミン4酢酸 1.5g
亜硫酸ナトリウム 0.5g
純水で1Lに仕上げ、硫酸または水酸化ナトリウムでpHを7.5に調整した。
〔ランニング処理1〕
コニカミノルタフォトイメージング社製のペーパープロセッサーR1Superを改造して、上記処理条件および処理液組成でランニング処理1(連続処理)を行った。この時、像様露光したカラーペーパーとして、コニカミノルタフォトイメージング社製のコニカカラーペーパー タイプQAA7を用いて、上記条件で補充を行いながら1日あたり5m2処理した。
《カラーネガフィルムの現像処理》
〔処理条件〕
処理工程 処理温度 処理時間 補充量(*2)
発色現像 39.5℃ 5分12秒 50ml
漂白定着−1 39℃ 1分12秒 (*3:カスケードフロー)
漂白定着−2 39℃ 1分12秒 (*3:カスケードフロー)
漂白定着−3 39℃ 1分12秒 100ml
安定化−1 38℃ 48秒 (*4:カスケードフロー)
安定化−2 38℃ 48秒 (*4:カスケードフロー)
安定化−3 38℃ 48秒 120ml
乾燥 55℃ 1分
*2:135mmカラーネガフィルム1mあたりの補充量
*3:漂白定着−3のオーバーフロー液を漂白定着−2に流入させ、漂白定着−2のオーバーフロー液を漂白定着−1に流入させた。
*4:安定化−3のオーバーフロー液を安定化−2に流入させ、安定化−2のオーバーフロー液を安定化−1に流入させた。
〔処理液組成〕
〈発色現像タンク液および補充液〉
上記カラーペーパーのランニング処理で発生した発色現像槽のオーバーフロー液をそのまま使用した。
〈漂白定着タンク液および補充液〉
上記カラーペーパーのランニング処理で発生した漂白定着槽のオーバーフロー液をそのまま使用した。
〈安定化タンク液および補充液〉
上記カラーペーパーのランニング処理で発生した安定化槽(安定化−1)のオーバーフロー液をそのまま使用した。
〔ランニング処理A〕
コニカミノルタフォトイメージング社製のカラーネガフィルムプロセッサーKP46QAを改造して、上記処理条件および処理液組成でランニング処理Aを行った。現像処理に用いたカラーネガフィルムとして、コニカミノルタフォトーメージング社製のCenturia Super 400(135mm、27枚撮り)に像様露光したものを用い、上記条件で補充を行いながら1日5本処理した。現像処理したカラーネガフィルムは、前記のペーパープロセッサーで画像をスキャニングし、最適出力条件に画像処理を施した後に、カラーペーパー(コニカカラーペーパー タイプQAA7)へデジタル露光し、前記のカラーペーパーの処理条件および処理液で現像処理してプリント画像を得た。
《プリント品質の評価》
本発明で規定の上記処理方法において、カラーペーパー処理のオーバーフロー液をカラーネガフィルムの現像処理に用いることで、カラーネガフィルム処理の補充量を通常よりかなり多くしてもトータル廃液の増加なしに、カラーネガフィルムの現像処理を安定して行うことができた。上記に記載の本発明の処理方法は、カラーネガフィルム処理における補充量が多いため、1日あたりの処理本数が極めて少ない条件下でも、処理液自体の劣化が抑制され、安定な処理ができた。カラーネガフィルムの現像仕上がりは、通常処理に比べて劣るものであったが、プリント出力する前に画像処理を施してカラーバランスを修正することで、プリントは鑑賞に堪える仕上がりとなった。
また、発色現像タンク液と発色現像補充液に添加したベンゼンスルフィン酸ナトリウム(例示化合物I−38)およびビス−N,N−(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン2ナトリウム塩(例示化合物2−16のジナトリウム塩)に代えて、例示化合物I−52のナトリウム塩および例示化合物3−19を添加して上記と同様の評価を行ったところ、同様の結果を得た。
なお、コニカミノルタフォトイメージング社製の標準的なミニラボ用カラーネガフィルム処理CNK−4−52プロセスにおける補充量は、下記の通りである。
発色現像:18.3ml/m(135mmフィルム)
漂白:4.4ml/m
定着:28.7ml/m
安定化:34.8ml/m
実施例2
《カラーペーパーの現像処理》
〔処理条件〕
処理工程 処理温度 処理時間 錠剤投入量 給水量
発色現像 39.8℃ 22秒 4.9m2毎に2錠 49ml/m2
漂白定着 37℃ 22秒 1.9m2毎に2錠 30ml/m2
安定化−1 38℃ 22秒 (*1:カスケードフロー)
安定化−2 38℃ 22秒 (*1:カスケードフロー)
安定化−3 38℃ 22秒 9.7m2毎に1錠 150ml/m2
乾燥 60℃ 30秒
〔処理液組成〕
〈発色現像タンク液、漂白定着タンク液、安定化タンク液〉
それぞれ、コニカミノルタフォトイメージング社製のQAペーパー用発色現像イニシャルキットタイプJ1(ECOJET−P1H)、漂白定着イニシャルキットタイプJ1(ECOJET−P2H)、スーパースタビライザーイニシャルキットタイプJ1(ECOJET−P3H)を使用し、所定の濃度に水で希釈してタンク液とした。
〈発色現像補充剤、漂白定着補充剤、安定化補充剤〉
それぞれ、コニカミノルタフォトイメージング社製のECOJET−P COMPACT TYPE QAペーパーケミカルタイプJ2 発色現像補充剤、同漂白定着補充剤、同スーパースタビライザー補充剤(それぞれ錠剤タイプ)を使用した。
〔ランニング処理2〕
コニカミノルタフォトイメージング社製のペーパープロセッサーR1Super(ECOJET仕様)を改造して、上記処理条件および処理剤でランニング処理2を行った。像様露光したカラーペーパー(コニカカラーペーパー タイプQAA7)を、1日あたり5m2処理した。
《カラーネガフィルムの現像処理》
〔処理条件〕
処理工程 処理温度 処理時間 錠剤投入量 給水量(*5)
発色現像 38.5℃ 3分15秒 9.2m毎に1錠 25ml
漂白 38℃ 45秒 13.8m毎に2錠 3ml
定着−1 38℃ 45秒 (カスケードフロー)
定着−2 38℃ 45秒 5.5m毎に2錠 18ml
安定化−1 38℃ 30秒 (カスケードフロー)
安定化−2 38℃ 30秒 (カスケードフロー)
安定化−3 38℃ 30秒 110m毎に1錠 30ml
乾燥 55℃ 40秒
*5:135mmカラーネガフィルム1mあたりの給水量
〔処理液組成〕
〈発色現像タンク液、漂白タンク液、定着タンク液、安定化タンク液〉
それぞれ、コニカミノルタフォトイメージング社製のカラーネガフィルム用発色現像イニシャルキットタイプJ1(ECOJET−N1H)、漂白イニシャルキットタイプJ1(ECOJET−N2H)、定着イニシャルキットタイプJ1(ECOJET−N3H)、スーパースタビライザーイニシャルキットタイプJ1(ECOJET−N4H)を使用し、所定の濃度に水で希釈してタンク液を調製した。
〈発色現像補充剤〉
以下の操作に従って、錠剤タイプの補充剤を作製した。
炭酸カリウム 3500g
亜硫酸ナトリウム 600g
ポリエチレングリコール(平均分子量6000) 600g
p−トルエンスルホン酸ナトリウム 600g
臭化カリウム 40g
ビス−N,N−(2−スルホエチル)ヒドロキシルアミン2ナトリウム塩 600g
上記の各素材をマツボー製レーディゲミキサー(M−20型)に投入し、ショベル回転数250rpm、チョッパー回転数2500rpmで1分間混合した。次いでチョッパーの回転を停止し、ショベル回転数を250rpmに維持しながら、ウォータージャケットに温水を循環させ、ポリエチレングリコールが溶融する温度まで昇温して造粒を行った。次いで、ウォータージャケットに約20℃の水を循環させて冷却させ、顆粒の温度が40℃以下になるまで混合を続けた。これに4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン3/2硫酸塩の650gとあらかじめホソカワミクロン製バンタムミルで粉砕した1−オクタンスルホン酸ナトリウム20gを添加し、さらに1分間混合を続けた。混合物をレーディゲミキサーから排出し、菊水製作所製プレスコレクト(ロータリー打錠機)を用いて、打錠予圧10kN、打錠本圧100kNで1錠の質量が11gの直径30mmからなる錠剤型の発色現像補充剤をした。
〈漂白補充剤、定着補充剤、安定化補充剤〉
それぞれ、コニカミノルタフォトイメージング社製のECOJET−N カラーネガフィルム用ケミカルタイプJ1 漂白補充剤、定着補充剤、スーパースタビライザー補充剤(それぞれ錠剤タイプ)を使用した。
〔ランニング処理B〕
コニカミノルタフォトイメージング社製のネガプロセッサーKP46Jを改造して、上記処理条件および処理液組成でランニング処理Bを行った。なお、発色現像槽への給水に限っては、上記カラーペーパーのランニング処理2で発生した発色現像槽のオーバーフロー液を使用した。この時の給水量(*5)は、通常のECOJET−Nカラーネガ用ケミカルタイプJ1 発色現像補充剤を使用した場合の約1.5倍の給水量である。現像処理に用いたカラーネガフィルムとしては、コニカミノルタフォトイメージング社製のCenturia Super 400(27枚撮り)に像様露光したものを用い、上記補充条件で1日あたり5本処理した。現像処理したカラーネガフィルムを、前記のペーパープロセッサーで画像をスキャニングし、最適出力条件に画像処理を施した後、カラーペーパー(コニカカラーペーパー タイプQAA7)へデジタル露光し、前記のカラーペーパーの処理条件および処理液で現像処理してプリント画像を得た。
《プリント品質の評価》
カラーペーパー処理の発色現像槽のオーバーフロー液をカラーネガフィルムの発色現像処理の給水に用いることで、カラーネガフィルム処理の発色現像槽への補充量(給水量)を通常より多くしてもトータル廃液の増加なしに、カラーネガフィルムの安定な現像処理ができた。補充量が多いため、1日あたりの処理本数が少なくても、発色現像処理液自体の劣化は抑制され、安定な処理が可能となった。また、カラーペーパー処理の発色現像槽のオーバーフロー液に、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン(CD−4)を含有する添加剤を添加することで、現像仕上がりは実施例1に比べて通常処理に近いレベルとなり、より良好なプリント品質が得られた。
実施例3
実施例2において、カラーネガフィルム処理の条件を以下のように変更した以外は同様にして、ランニング処理Cを行った。
《カラーネガフィルムの現像処理:ランニング処理C》
〔処理条件〕
処理工程 処理温度 処理時間 錠剤投入量 給水量(*6)
発色現像 38.5℃ 3分15秒 9.2m毎に1錠 25ml
漂白 38℃ 45秒 13.8m毎に2錠 4.5ml
漂白定着−1 38℃ 45秒 (*7:カスケードフロー)
漂白定着−2 38℃ 45秒 5.5m毎に2錠 27ml
安定化−1 38℃ 30秒 (*8:カスケードフロー)
安定化−2 38℃ 30秒 (*8:カスケードフロー)
安定化−3 38℃ 30秒 110m毎に1錠 30ml
乾燥 55℃ 40秒
*6:135mmカラーネガフィルム1mあたりの給水量
*7:漂白定着−2のオーバーフロー液を漂白定着−1に流入させた。
*8:安定化−3のオーバーフロー液を安定化−2に流入させ、安定化−2のオーバーフロー液を安定化−1に流入させた。
なお、上記処理条件において、発色現像槽と漂白定着槽への給水は、実施例2に記載のカラーペーパーのランニング処理2で発生した発色現像槽および漂白定着槽のオーバーフロー液を使用した。
《プリント品質の評価》
実施例2に記載の漂白槽と定着槽の給水量に対し、給水量を約1.5倍に増やすことにより、1日あたりのカラーネガフィルムの処理本数が少ない場合でも、両処理液の劣化や蒸発による濃縮が抑制され、より安定な処理が可能となった。給水は、カラーペーパー処理のオーバーフロー液を用いているため、カラーネガフィルム処理の給水量を増やしても、トータル廃液の増加なしに安定な処理方法を実現することができた。

Claims (7)

  1. カラーペーパー用現像処理装置の処理槽から排出されるオーバーフロー写真処理液の少なくとも一部を用いて、カラーネガフィルムの現像処理を行い、得られたネガフィルム画像をデジタルデータとして読み込んだ後、プリント出力することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  2. 読み込んだ前記ネガフィルム画像のデジタルデータを画像処理して、プリント出力することを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  3. 前記カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が、発色現像液であることを特徴とする請求項1または2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  4. 前記カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が発色現像液であり、かつ該発色現像液が下記一般式(2)または(3)で表される化合物を含有することを特徴とする請求項3に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
    Figure 2006072079
    〔式中、Lは置換してもよいアルキレン基を表し、Aはカルボキシル基、スルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、アルキル置換してもよいアミノ基、アルキル置換してもよいアンモニオ基、アルキル置換してもよいカルバモイル基、アルキル置換してもよいスルファモイル基、アルキル置換してもよいスルホニル基、水素原子、アルコキシル基、または−O−(B−O)n−R′を表し、R、R′は各々水素原子、置換してもよいアルキル基を表す。Bは置換してもよいアルキレン基を表し、nは1〜4の整数を表す。〕
    Figure 2006072079
    〔式中、R、R′は各々炭素原子数1〜6の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素を表す。nは4〜50,000の整数を表す。sは0または1を表す。〕
  5. 前記オーバーフロー写真処理液に、カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種を添加した後、カラーネガフィルムの現像処理に用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  6. 前記カラーネガフィルムの現像処理液組成物の少なくとも1種が、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリンまたはその塩であることを特徴とする請求項5に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
  7. 前記カラーネガフィルムの現像処理に用いられるオーバーフロー写真処理液の少なくとも1種が、漂白定着液であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法。
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