JP2006009669A - 遠心式送風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】シュラウドの内径から外径にかけての風速の変化が直線状にして効率が向上する遠心式送風機を提供する。
【解決手段】ケーシング12内部に羽根車28が配され、羽根車28は基板30から複数枚の羽根34が立設され、羽根34にはリング状のシュラウド36が配され、シュラウド36から基板30までの距離が中心から外周にいく程短くなるようにシュラウド36が傾斜し、かつ、シュラウド36の径方向の断面形状が円弧状に形成することにより、シュラウドの内径から外径にかけての風速の変化が直線状になる。
【選択図】 図1
【解決手段】ケーシング12内部に羽根車28が配され、羽根車28は基板30から複数枚の羽根34が立設され、羽根34にはリング状のシュラウド36が配され、シュラウド36から基板30までの距離が中心から外周にいく程短くなるようにシュラウド36が傾斜し、かつ、シュラウド36の径方向の断面形状が円弧状に形成することにより、シュラウドの内径から外径にかけての風速の変化が直線状になる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ターボファン装置やシロッコファン装置等の遠心式送風機に関するものである。
ボイラーの燃焼用ガスの遠心式送風機としては、ターボファン装置やシロッコファン装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
遠心式送風機は、ケーシング内部に羽根車が配され、ケーシングの表面に吸込口が開口し、その側面に排出口が開口している。羽根車は、円形の基板から複数枚の羽根が螺旋状に立設され、羽根にはリング状のシュラウドが配されている。モータが回転することによって羽根車が回転し、ケーシングの吸込口からシュラウドの中心の開口部を経て気体を吸い込み、外周方向にある排出口へ排出する。
特開2004−27919公報
図10は、従来の羽根車100を示すものであり、図10(a)が羽根車100の平面図であり、図10(b)が羽根車100の縦断面図である。
上記したように羽根車100は、基板102、複数枚の羽根104、シュラウド106から構成されている。
このような羽根車100を用いた遠心式送風機においては、図9の表の点線に示すように、シュラウド106の内径から外径にかけての風速変化が二次曲線となり、送風機の効率が悪化するという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、シュラウドの内径から外径にかけての風速の変化が直線状になるようにした遠心式送風機を提供する。
請求項1に係る発明は、ケーシング内部に羽根車が配され、前記ケーシングの表面に吸込口が開口し、その側面に排出口が開口し、前記羽根車は、円形の基板から複数枚の羽根が立設され、前記羽根にはリング状のシュラウドが配された構造であり、モータによって回転する前記羽根車によって、前記吸込口から前記シュラウドの中心の開口部を経て軸方向に気体が吸い込まれ、この吸い込まれた気体が外周方向にある前記排出口へ排出される遠心式送風機において、前記シュラウドから前記基板までの距離が中心から外周に行くほど短くなるように前記シュラウドが傾斜し、かつ、前記シュラウドの径方向の断面形状が曲線形状であることを特徴とする遠心式送風機である。
請求項2に係る発明は、前記曲線形状が円弧状であることを特徴とする請求項1記載の遠心式送風機である。
請求項3に係る発明は、前記遠心式送風機が、ターボファン装置、または、シロッコファン装置であることを特徴とする請求項1記載の遠心式送風機である。
本出願人は、上記したシュラウドの内径から外径にかけての風速の変化が二次曲線になる理由を考察すると共に実験を行った結果、その原因がシュラウドの形状にあることを突き止めた。そのため、このシュラウドの形状を色々な形状に変化させ風速の変化が直線状になるようなシュラウドの形状を実験によって求めた。
その結果、シュラウドの形状が、シュラウドから基板までの距離が中心から外周にいく程短くなるようにシュラウドを傾斜させ、かつ、シュラウドの径方向の断面形状が曲線形状であれば、前記風速の変化が直線状になることを見い出した。特に、この曲線形状が円弧状である場合には、よりその風速の変化が直線状になることを見い出した。
これにより、本発明の遠心式送風機であると、風速の変化が直線状となり、送風機の効率を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態の遠心式送風機のひとつであるターボファン装置10について図面に基づいて説明する。
本実施形態のターボファン装置10はボイラや給湯器の燃焼用のガスを送風する。
(1)ターボファン装置10の構造
ターボファン装置10の構造について、図1から図5に基づいて説明する。
ターボファン装置10の構造について、図1から図5に基づいて説明する。
ターボファン装置10は、ケーシング12とモールドモータ40とより構成されている。
ケーシング12は略円板型の形状をなし、ケーシング12の周面と下面とを構成するケーシング本体14と、このケーシング本体14に被せられる蓋体16とより構成されている。ケーシング本体14及び蓋体16共に金属製である。蓋体16、すなわち、ケーシング12の上面には、燃焼用のガスを吸い込むための円形の吸込口18が開口している(図1参照)。また、ケーシング本体14の周面には、ガスの排出口20が開口している(図3,図4,図5参照)。この排出口20は、ケーシング本体14の円形の周面から直線状の壁面22が延設され、その先端部に設けられている。この蓋体16とケーシング本体14の上面縁部との間にはガスリークを防止するためのOリングよりなるシール部材24が設けられ、蓋体16とケーシング本体14とはネジ止めされている。さらに、貫通孔26がケーシング本体14の下面、すなわちケーシング12の下面に開口している。
ケーシング12内部には、上面の吸込口18から流入した燃焼用のガスを、周面にある排出口20から遠心力によって排出するための羽根車28が設けられている(図1参照)。この羽根車28は、円形の基板30がありその中心にボス32が突出している。この基板30の上面からは複数の羽根34が螺旋状に立設され(図2参照)、この羽根34の上端部外周部にはリング状のシュラウド36が取り付けられている。シュラウド36の中心部にある円形の開口部38から吸い込まれたガスが、羽根34の外側端部から吹き出される。
この羽根車28において、シュラウド36から基板30までの距離が、中心から外周にいく程短くなり、かつ、そのシュラウド36の径方向の形状が、曲線状、詳しくは円弧状となっている。
吸込口18から、シュラウド36の中心にある開口部38に向かって、ベルマウス42が形成されている。
円形の基板30の外径よりも、リング状のシュラウド36の外径を大きい。即ち、複数枚の羽根34の外径よりも、シュラウド36の外径を大きくしている。
ケーシング12の下方には、モールドモータ40が取り付けられている。このモールドモータ40の上面(出力側)と、ケーシング12の下面とは密着してネジによって固定されている。モールドモータ40は、ブラシレスDCモータである。
モールドモータ40の回転軸44は、ケーシング12の下面にある貫通孔26を貫通して、羽根車28のボス32に下面側から挿入し固定されている。
(2)ターボファン装置10の動作
上記構成のターボファン装置10の動作状態について説明する。
上記構成のターボファン装置10の動作状態について説明する。
モールドモータ40が回転すると羽根車28も回転し、吸込口18から燃焼用のガスが吸い込まれ排出口20から排出される。
燃焼用のガスが吸い込み口18からシュラウド36の中心にある開口部38に吸い込まれ、羽根34の外周から排出される。
(3)本実施形態と従来例との比較
次に、本実施形態のターボファン装置10と、従来例におけるターボファン装置の動作状態を比較した実験結果について説明する。
次に、本実施形態のターボファン装置10と、従来例におけるターボファン装置の動作状態を比較した実験結果について説明する。
図6は、本実施形態のシュラウド36と従来例のシュラウド106とを合成して示したものであり、軸部より上方が本実施形態のシュラウド36を示し、軸部より下方が従来例のシュラウド106を示している。
従来例のシュラウド106は、図6に示すように基板102とシュラウド106の間の距離が中心から外周方向にいく程短くなっているが、そのシュラウド106の径方向の形状が直線状となっている。
一方、本実施形態のシュラウド36においては、基板30とシュラウド36の距離が中心から外周にいく程従来例と同様に短くなっているが、シュラウド36の径方向の断面形状が円弧状となっている。図6においては、その円弧状の形状がR105の円弧である。
本実施形態のシュラウド36と従来例のシュラウド106とを用いて、風量Qと風速vを比較した実験結果を図7〜図9に示す。
この実験において、従来例と本実施形態の羽根車の大きさは図6に示すものを用いている。また、風速vの相対的な変化が分かればよいため、本実験では風量Q及び風速vは絶対値でなく相対値で従来例と本実施形態を比較している。そのため、便宜上風量Q=10000としている。なお、羽根の断面積は無視している。そして、面積Aは、直径×π×羽根車の厚さとし、風速vは、風量Qを面積Aで割ったものである。
図7は従来例における風速vの実験結果であり、それをグラフにしたものが図9の点線である。この実験結果によると、翼の入口、すなわち中心から、翼の出口すなわち外周方向に向かって風速vが二次曲線状に変化している。
図8は本実施形態の風速vの結果を表し、それをグラフにしたものが図9の実線である。この実験結果によると、風速vは略直線状に変化している。
以上により、本実施形態のターボファン装置10であると、シュラウド36における風速の変化が中心から外周方向に向かって直線状に変化するため送風機の効率が従来より向上する。
(変更例)
本発明は、上記実施形態に限らずその主旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
本発明は、上記実施形態に限らずその主旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
(1)変更例1
上記実施形態では、遠心式送風機としてターボファン装置10で説明したが、これに代えて、シロッコファン装置であってもよい。
上記実施形態では、遠心式送風機としてターボファン装置10で説明したが、これに代えて、シロッコファン装置であってもよい。
(2)変更例2
モールドモータ40がブラシレスDCモータではなく、誘導電動機であってもよい。
モールドモータ40がブラシレスDCモータではなく、誘導電動機であってもよい。
本発明は、ボイラー燃焼用のターボファン装置やシロッコファン装置等に好適である。
10 遠心式送風機
12 ケーシング
18 吸込口
20 排出口
26 貫通孔
28 羽根車
30 基板
32 ボス
34 羽根
36 シュラウド
38 開口部
40 モールドモータ
42 ベルマウス
44 回転軸
12 ケーシング
18 吸込口
20 排出口
26 貫通孔
28 羽根車
30 基板
32 ボス
34 羽根
36 シュラウド
38 開口部
40 モールドモータ
42 ベルマウス
44 回転軸
Claims (3)
- ケーシング内部に羽根車が配され、前記ケーシングの表面に吸込口が開口し、その側面に排出口が開口し、
前記羽根車は、円形の基板から複数枚の羽根が立設され、前記羽根にはリング状のシュラウドが配された構造であり、
モータによって回転する前記羽根車によって、前記吸込口から前記シュラウドの中心の開口部を経て軸方向に気体が吸い込まれ、この吸い込まれた気体が外周方向にある前記排出口へ排出される遠心式送風機において、
前記シュラウドから前記基板までの距離が中心から外周に行くほど短くなるように前記シュラウドが傾斜し、かつ、前記シュラウドの径方向の断面形状が曲線形状である
ことを特徴とする遠心式送風機。 - 前記曲線形状が円弧状である
ことを特徴とする請求項1記載の遠心式送風機。 - 前記遠心式送風機が、ターボファン装置、または、シロッコファン装置である
ことを特徴とする請求項1記載の遠心式送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004187056A JP2006009669A (ja) | 2004-06-24 | 2004-06-24 | 遠心式送風機 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2004187056A Pending JP2006009669A (ja) | 2004-06-24 | 2004-06-24 | 遠心式送風機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
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- 2004-06-24 JP JP2004187056A patent/JP2006009669A/ja active Pending
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KR101287250B1 (ko) | 2006-11-14 | 2013-07-17 | 파나소닉 주식회사 | 전기송풍기 및 이것을 이용한 전기 청소기 |
EP1923572A3 (en) * | 2006-11-14 | 2010-10-20 | Panasonic Corporation | Electric blower and electric cleaner using the same |
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WO2016066113A1 (zh) * | 2014-10-29 | 2016-05-06 | 珠海格力电器股份有限公司 | 离心式风机及具有其的空调器 |
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