JP2006009367A - キャビネット - Google Patents

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雅哉 坂本
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Abstract

【課題】 閉塞部材を閉じる際に収納物やキャビネット本体への衝撃を緩和し、また閉塞部材によって手指が挟まれることを防止でき、尚且つ長期間使用したとしても高いダンパー能力を維持できるキャビネットを提供する。
【解決手段】 キャビネット本体2の開口部2bを閉塞する開閉自在な閉塞部材3を閉塞する際にダンパーとして機能するダンパー機構として、キャビネット本体2及び閉塞部材3の内、一方に磁石を設けると共に、他方に前記閉塞部材3を閉塞する際に前記磁石に反発する別の磁石を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、閉塞部材を閉塞する際にダンパーとして機能するダンパー機構を備えたキャビネットに関する。
キャビネット本体と、キャビネット本体の開口部を閉塞する引出しや扉等からなる閉塞部材と、を備えたキャビネットにあっては、閉塞部材を閉じる際に収納物やキャビネット本体への衝撃を緩和し、また閉塞部材によって手指が挟まれることを防止するために、閉塞部材を閉塞する際にダンパーとして機能するオイルやガスを利用したダンパー機構を備えたキャビネットが知られている(例えば特許文献1)。
ところでこの種のキャビネットにあっては、ダンパー機構のオイル漏れやガス漏れを防止するためにパッキンを設けているのだが、パッキンの経年変化や劣化によりダンパー機構内のオイルやガスが洩れ、これによりダンパーとしての機能が低下する恐れがある。
実開平06−84041号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、閉塞部材を閉じる際に収納物やキャビネット本体への衝撃を緩和でき、また閉塞部材によって手指が挟まれることを防止でき、尚且つ長期間使用したとしても高いダンパー能力を維持できるキャビネットを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係るキャビネット1は、キャビネット本体2の開口部2bを閉塞する開閉自在な閉塞部材3を閉塞する際にダンパーとして機能するダンパー機構として、キャビネット本体2及び閉塞部材3の内、一方に磁石10(又は11)を設けると共に、他方に前記閉塞部材3を閉塞する際に前記磁石10(又は11)に反発する別の磁石11(又は10)を設けて成ることを特徴とする。
キャビネット本体2及び閉塞部材3の内一方に設けた磁石と、他方に設けた前記磁石に対向する別の磁石、との反発力を利用したダンパー機構を備えることができ、該ダンパー機構により閉塞部材3を閉じる際に収納物やキャビネット本体2への衝撃を緩和し、また閉塞部材3によって手指が挟まれることを防止できるのは勿論、加えて長期間使用したとしても高いダンパー能力を維持できる。
また請求項2は請求項1において、上記両磁石10、11の内一方10を電磁石として成ることを特徴とする。両磁石10、11の内一方10を電磁石とすることで、電磁石を流れる電流の向きや強さを制御して、様々な機能を有するダンパー機構を備えることができる。
また請求項3は請求項2において、閉塞部材3を閉塞する際において閉塞部材3が開状態から半開き状態になるまでの閉動作初期状態にあるか、閉塞部材3を閉塞する際において閉塞部材3が前記半開き状態から閉状態になるまでの閉動作終期状態にあるか、を検知する開閉状態検知手段13を設け、閉塞部材3が閉動作初期状態にある場合には電磁石10に両磁石が反発する方向に電流を流し、閉塞部材3が閉動作終期状態にある場合には電磁石10に両磁石が引き合う方向に電流を流すように設定して成ることを特徴とする。
閉塞部材3を開状態から半開き状態にするまでにおいては電磁石10と他方の磁石11とを反発させてダンパーとしての機能を十分に発揮させることができ、また閉塞部材3を半開き状態から閉状態にするまでにおいては電磁石10と他方の磁石11とを吸引させて閉塞部材3にてキャビネット本体2の開口部2bを強固に閉塞できる。
また請求項4は請求項3において、上記開閉状態検知手段を、閉塞部材3が上記半開き状態にあるか否かを検知する半開き状態検知手段13とし、閉塞部材3が半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に両磁石10、11が反発する方向に電流を流すように予め設定し、半開き状態検知手段13にて閉塞部材3が半開き状態にあることを検知した際に電磁石10に流れる電流の向きを逆方向に切り換えるように設定して成ることを特徴とする。
上記構成により開閉状態検知手段及び該開閉状態検知手段による制御を簡易なものとでき、キャビネット1のコストを削減できる。
本発明では、閉塞部材を閉じる際に収納物やキャビネット本体への衝撃を緩和でき、また閉塞部材によって手指が挟まれることを防止でき、しかも長期間使用しても高いダンパー能力を維持できるキャビネットを提供できる。
図1に本実施形態のキャビネットの概略説明図を示す。キャビネット1は、内部に空所部2aを有し且つ前面に空所部2a内に連通する開口部2bを形成した箱状のキャビネット本体2と、キャビネット本体2の開口部2bを閉塞する開閉自在な閉塞部材3とを有している。
本実施形態の閉塞部材3は上記キャビネット本体2の空所部2a内を前後方向に移動して空所部2a内に出し入れ自在に収納される引出し3aである。引出し3aは、底板4と、底板4の両側端に立設した側板5と、底板4の後端に立設した後板6と、を有する引出し本体8と、引出し本体8の底板4、両側板5、後板6、で囲まれた空間9を前方から覆うように引出し本体8に設けた前板7とからなり、底板4、前板7、両側板5、後板6、によって囲まれた上方に開口する空間9を収納物を収納する収納部としている。
上記引出し3aは、引出し本体8の全部を図1に示すようにその前後方向の移動範囲における後端まで移動してキャビネット本体2の全部を空所部2a内に収納し、引出し3aの前板7でキャビネット本体2の開口部2bを完全に閉塞して閉状態となるものであり、またこの閉状態から引出し3aをやや前方に移動させることで引出し3aの前板7でキャビネット本体2の開口部2bを完全には閉塞しない半開き状態とするものであり、またこの半開き状態からさらに引出し3aを前方に移動させることで引出し3aの前板7でキャビネット本体2の開口部2bを閉塞せずに開放して開状態とするものである。
キャビネット1は引出し3aが閉状態となる方向に常時力が加えられる所謂セルフクロージング機構を備えており、このセルフクロージング機構は引出し3aに常時ばね力を該引出し3aが閉状態となる方向(図3、図4矢印イ参照)に付勢するものである。なおセルフクロージング機構のばね力は電磁石10に電流を流した時の電磁石10と永久磁石11の反発力よりも大きく設定されているものとする。
上記キャビネット1にあっては、引出し3aを閉塞する際にダンパーとして機能するダンパー機構として、キャビネット本体2及び引出し3aの内、一方に磁石を設けると共に、他方に前記閉塞部材3を閉塞する際に前記磁石に反発する別の磁石を設けている。
具体的には、上記両磁石の内一方の磁石として、引出し3aに永久磁石11を設け、他方の磁石としてキャビネット本体2に電磁石10を設けている。永久磁石11は引出し本体8の後板6の後面に設けられており、また電磁石10は、キャビネット本体2の空所部2aの奥面、即ちキャビネット本体2の引出し3aを閉状態とした際において引出し3aの後板6の後面に対向する面に設けられている。ここで電磁石10と永久磁石11は引出し3aを閉状態とした際において引出し3aの移動方向に並設されている。また電磁石10にあっては電流を流した場合に永久磁石11側と永久磁石11とは反対側(即ち引出し3aの移動方向における両側)が異極となるように配設されており、また永久磁石11は電磁石10側と電磁石10とは反対側(即ち引出し3aの移動方向における両側)が異極となるように配設されており、本実施形態の永久磁石11は電磁石10側をN極とし電磁石10とは反対側をS極としている。
上記電磁石10の電源15は電池等の直流電源からなり、キャビネット1(キャビネット本体2又は引出し3a)に設けられている。この電源15は配線12を介して電磁石10に電気的に接続されており、この電源15から前記電磁石10に常時電力が供給されて、電磁石10には該電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向に電流が流されている。
またキャビネット本体2には、引出し3aを閉塞する際において引出し3aが開状態から半開き状態になるまでの閉動作初期状態にあるか、引出し3aを閉塞する際において引出し3aが半開き状態から閉状態になるまでの閉動作終期状態にあるか、を検知する開閉状態検知手段を設けている。
開閉状態検知手段は引出し3aが半開き状態にあるか否かを検知する半開き状態検知手段からなり、本実施形態ではこの半開き状態検知手段を、キャビネット本体2に設けた位置検出スイッチ13としている。位置検出スイッチ13は引出し本体8に設けたスイッチ操作部14が接触した際に引出し3aが半開き状態にあるとし、位置検出スイッチ13にスイッチ操作部14が接触していない時に引出し3aが半開き状態にないとするものであって、キャビネット本体2の内面における引出し3aを閉状態とした際に前記スイッチ操作部14よりもやや前方に位置する箇所に設けられている。
また図示は省略するがキャビネット本体2には、引出し3aが閉動作終期状態にある場合において引出し3aが閉動作初期状態にある場合よりも弱い電流を流す制御手段を設けている。具体的にこの制御手段は、上記半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることを検知した際に電磁石10に流れる電流の強弱を切り換えるものである。ここで引出し3aが半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に引出し3aが半開き状態より閉まった状態にある場合よりも強い電流を流すように予め設定してあるものとする。
また上記電流の強弱を切り換える機構としては、例えば図2に示す機構が採用されている。即ち、電源15と電磁石10とを二経路で電気的に接続し、一方の経路に抵抗16を設け、他方の経路には抵抗16を設けず、これら二経路のいずれかを選択して電磁石10に電力を供給できるようにしている。
以下上記引出し3aを開状態から閉状態にする場合について説明する。
キャビネット1の引出し3aが開状態にある場合には、前述したセルフクロージング機構のばね力により引出し3aは閉状態となるよう後方に移動する。この際、電磁石10には該電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となるように電流が流れており、この電流の強さは強となっている。これにより図3の矢印ロに示すように電磁石10と永久磁石11が強く反発し、この電磁石10と永久磁石11の強い反発力がダンパーとして機能する。
引出し3aが上記開状態からセルフクロージング機構のばね力により上記電磁石10と永久磁石11の強い反発力に抗して後方へ移動し、図4に示すように完全に開口部2bを閉塞する直前の半開き状態になると、上記半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることが検知され、これにより制御手段は前記電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向に流れる電流の強さを強から弱に切り換える。これにより図4の矢印ハに示すように電磁石10と永久磁石11が弱く反発し、この電磁石10と永久磁石11の弱い反発力がダンパーとして機能する。
そして上記半開き状態にある引出し3aはセルフクロージング機構のばね力により電磁石10と永久磁石11の弱い反発力に抗して閉状態となるようにさらに後方に移動し、しかして引出し3aが閉状態となる。
次に引出し3aを上記閉状態から開状態にする場合について説明する。
上記閉状態にある引出し3aが使用者により前方に移動させられ半開き状態となると、上記半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることが検知され、これにより制御手段は電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向に流れる電流の強さを弱から強に切り換える。そしてこの半開き状態からさらに引出し3aが前方に移動させられて、引出し3aは開状態となる。
即ち引出し3aが半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に流れる電流の向きが電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向になり、且つ流れる電流の強さが強となり、引出し3aが半開き状態よりも閉じた状態にある場合には、電磁石10に流れる電流の向きが電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向になり、且つ流れる電流の強さが弱となる。
上記のように本発明では、引出し3aに永久磁石11を設けると共にキャビネット本体2に引出し3aを閉塞する際に永久磁石11に反発する電磁石10を設けることで、電磁石10と永久磁石11の反発力を利用した新規なダンパー機構を備えることができ、これにより引出し3aを閉じる際に収納物やキャビネット本体2への衝撃を緩和し、また引出し3aによって手指が挟まれることを防止できるのは勿論、加えて従来例に示したオイルやガスを利用したダンパー機構のように長期使用によりパッキンが劣化してダンパーとしての機能が低下することがなく、高いダンパー能力を維持できる。
さらに本実施形態では上記したように、引出し3aが閉動作初期状態にあるか、閉動作終期状態にあるか、を検知する開閉状態検知手段を設け、引出し3aが閉動作終期状態にある場合には電磁石10に閉動作初期状態にある場合よりも弱い電流を流すように設定してあるので、引出し3aを開状態から半開き状態にするまでにおいては電磁石10と永久磁石11の反発力を強くしてダンパーとしての機能を十分に発揮させ、引出し3aを半開き状態から閉状態にするまでにおいては電磁石10と永久磁石11の反発力を弱くでき、これにより電磁石10と永久磁石11とを当接した状態で引出し3aにてキャビネット本体2の開口部2bを強固に閉塞することができる。
また本実施形態では、上記開閉状態検知手段を引出し3aが半開き状態にあるか否かを検知する半開き状態検知手段とし、引出し3aが半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に引出し3aが半開き状態より閉まった状態にある場合よりも強い電流を流すように予め設定し、また上記半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることを検知した際に電磁石10に流れる電流の強弱を切り換えるように設定してあるので、開閉状態検知手段及び制御手段を簡易なものとできキャビネット1のコストを削減できる。
なお、本実施形態では引出し3aが閉動作終期状態にある場合には引出し3aが閉動作初期状態にある場合よりも弱い電流を流すように設定したが、引出し3aが閉動作終期状態にある場合に電磁石10に引出し3aが閉動作初期状態にある場合よりも強い電流を流すように設定することも好ましい。この場合、引出し3aを開状態から半開き状態にするまでにおいては電磁石10と永久磁石11の反発力を弱くして引出し3aの引き込む速度を大きくし、引出し3aを半開き状態から閉状態にするまでにおいては電磁石10と永久磁石11の反発力を強くして引出し3aの引き込む速度を小さくすることができ、これにより引出し3aを閉じる際に収納物やキャビネット本体2への衝撃をより一層緩和でき、また引出し3aの前板7によって手指が強い力で挟まれることを防止できる。
図5及び図6に上記とは異なる実施形態について説明する。なお上記実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
本実施形態では制御手段による制御が上記実施形態と異なっている。
制御手段は、上記閉動作初期状態には電磁石10に該電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となって電磁石10と永久磁石11が反発する方向に電流を流し、上記閉動作終期状態には電磁石10に該電磁石10と永久磁石11の対向する極が異極となって電磁石10と永久磁石11が引き合う方向に電流を流すように設定されている。具体的に制御手段は上記半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることを検知した際に電磁石10に流れる電流の向きを逆方向に切り換えるものである。ここで引出し3aが半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に該電磁石10と永久磁石11とが反発する方向に電流を流すように予め設定しているものとする。
以下上記引出し3aを開状態から閉状態にする場合について説明する。
キャビネット1の引出し3aが開状態にある場合には、セルフクロージング機構のばね力により引出し3aは閉状態となるよう後方に移動する。この際、電磁石10には該電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となるように電流が流れている。これにより図5の矢印ニに示すように電磁石10と永久磁石11が反発し、この電磁石10と永久磁石11の反発力がダンパーとして機能する。
引出し3aが上記開状態からセルフクロージング機構のばね力により上記電磁石10と永久磁石11の反発力に抗して後方へ移動し、図6に示す完全に開口部2bを閉塞する直前の半開き状態になると、半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることが検知され、これにより制御手段は電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向に流れる電流の向きを逆方向に切り換え、電磁石10に流れる電流の向きを図6の矢印ホに示すように電磁石10と永久磁石11が引き合う方向とする。これにより電磁石10と永久磁石11の反発は吸引に切り換わる。
そして上記半開き状態にある引出し3aはセルフクロージング機構のばね力と電磁石10と永久磁石11の吸引力によりさらに後方に移動し、そして引出し3aが閉状態になると電磁石10と永久磁石11とが当接し、電磁石10と永久磁石11の吸引力及びセルフクロージング機構のばね力により引出し3aが閉状態に維持される。
次に引出し3aを上記閉状態から開状態にする場合について説明する。
上記閉状態にある引出し3aが使用者により前方に移動させられ半開き状態となると、上記半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることが検知され、これにより制御手段は、電磁石10と永久磁石11の対向する極が異極となる方向に流れる電流の向きを逆方向に切り換え、電磁石10に流れる電流の向きを電磁石10と永久磁石11が反発する方向とする。これにより電磁石10と永久磁石11の吸引は反発に切り換わる。そしてこの半開き状態からさらに引出し3aが前方に移動させられて、引出し3aは開状態となる。
即ち本実施形態では、引出し3aが半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に流れる電流の向きが電磁石10と永久磁石11の対向する極が同極となる方向になり、引出し3aが半開き状態よりも閉じた状態にある場合には、電磁石10に流れる電流の向きが電磁石10と永久磁石11の対向する極が異極となる方向になる。
上記のように本実施形態では、引出し3aが閉動作初期状態にあるか、閉動作終期状態にあるか、を検知する開閉状態検知手段を設け、引出し3aが閉動作初期状態にある場合には電磁石10に両磁石が反発する方向に電流を流し、引出し3aが閉動作終期状態にある場合には電磁石10に両磁石が引き合う方向に電流を流すように設定してあるので、引出し3aを開状態から半開き状態にするまでにおいては電磁石10と永久磁石11とを反発させてダンパーとしての機能を十分に発揮させ、引出し3aを半開き状態から閉状態にするまでにおいては電磁石10と永久磁石11とを吸引させることができ、これにより電磁石10と永久磁石11とを当接した状態で引出し3aにてキャビネット本体2の開口部2bをより一層強固に閉塞することができる。
また本実施形態では、上記開閉状態検知手段を引出し3aが半開き状態にあるか否かを検知する半開き状態検知手段とし、引出し3aが半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石10に該電磁石10と永久磁石11とが反発する方向に電流を流すように予め設定し、半開き状態検知手段にて引出し3aが半開き状態にあることを検知した際に電磁石10に流れる電流の向きを逆方向に切り換えるように設定してあるので、開閉状態検知手段及び制御手段を簡易なものとできキャビネット1のコストを削減できる。
なお本実施形態におけるセルフクロージング機構のばね力は電磁石10に流れる電流の向きを電磁石10と永久磁石11が反発する方向とした時の電磁石10と永久磁石11の反発力よりも大きく設定されているものとする。
また以上説明してきた実施形態ではいずれも、引出し3aの後板6の後面に永久磁石11を設けると共にキャビネット本体2の奥面に電磁石10を設けたが、引出し3aの側板5の外面に永久磁石11を設けると共にキャビネット本体2の空所部2aの内側面にこの永久磁石11に対向する電磁石10を設けても良いし、また引出し3aの前板7の後面に永久磁石11を設けるとキャビネット本体2の前面における開口部2bの周縁部にこの永久磁石11に対向する電磁石10を設けても良いものとする。
さらに上記では、引出し3aに永久磁石11を設け、キャビネット本体2にキャビネット本体2の開口部2bを引出し3aにて閉塞した際において永久磁石11に対向する電磁石10を設けたが、上記実施形態における電磁石10と永久磁石11との位置関係を逆として、キャビネット本体2に永久磁石11を設け、引出し3aにキャビネット本体2の開口部2bを引出し3aにて閉塞した際において永久磁石11に対向する電磁石10を設けても良いものとする。また上記ではキャビネット本体2及び引出し3aの夫々に設けた磁石の内、一方を永久磁石11とし、他方を電磁石10としたが、図7に示すように引出し3aに永久磁石11を設けると共にキャビネット本体2にキャビネット本体2の開口部2bを引出し3aにて閉塞した際において前記永久磁石11に対向する別の永久磁石11を設け、両永久磁石11の対向する極を同極となるように配設しても良いし、また引出し3aに電磁石10を設けると共にキャビネット本体2にキャビネット本体2の開口部2bを引出し3aにて閉塞した際において前記電磁石10に対向する別の電磁石10を設けても良いものとする。なお図7のキャビネット1には上記開閉状態検知手段及び制御手段は設けていないものとする。
また上記実施形態ではいずれも、閉塞部材3を引出し3aとしたキャビネット1に両磁石10、11を設けた例を示したが、図8に示すようにキャビネット1の閉塞部材3を扉3bとし、該キャビネット1において、キャビネット本体2と扉3bの内、一方に磁石を設けると共に、他方に前記扉3bを閉塞する際に前記磁石に反発する別の磁石を設けても良いものとする。ここで図8のキャビネットの扉3bは、その一端をキャビンネット本体2に回動自在に連結しその他端を自由端とする回動扉であり、また電磁石10(又は永久磁石11)を扉3bの後面に設け、永久磁石11(又は電磁石10)を、キャビネット本体2の開口部2bを扉3bにて閉塞した状態において、キャビネット本体2の前面において扉3bの後面に対向する部分である開口部2bの周縁部に設けたものである。
本発明の実施の形態の一例を示し、図は引出しが閉塞状態になった時のキャビネットの説明図である。 同上の電磁石に流れる電流の強弱を切り換える機構を示す回路図である。 同上の引出しが開状態から半開き状態になる時のキャビネットの説明図である。 同上の引出しが開状態から半開き状態となった時のキャビネットの説明図である。 異なる実施の形態の一例を示し、図は引出しが開状態から半開き状態になる時のキャビネットの説明図である。 同上の引出しが開状態から半開き状態となった時のキャビネットの説明図である。 更に異なる実施の形態の一例を示し、(a)は引出しが閉塞状態になった時のキャビネットの説明図であり、(b)は引出しが開状態から閉状態になる時のキャビネットの説明図である。 更に異なる実施の形態の一例を示し、図はキャビネットの要部拡大斜視図である。
符号の説明
1 キャビネット
2 キャビネット本体
2b 開口部
3 閉塞部材
10 電磁石

Claims (4)

  1. キャビネット本体の開口部を閉塞する開閉自在な閉塞部材を閉塞する際にダンパーとして機能するダンパー機構として、キャビネット本体及び閉塞部材の内、一方に磁石を設けると共に、他方に前記閉塞部材を閉塞する際に前記磁石に反発する別の磁石を設けて成ることを特徴とするキャビネット。
  2. 上記両磁石の内一方を電磁石として成ることを特徴とする請求項1に記載のキャビネット。
  3. 閉塞部材を閉塞する際において閉塞部材が開状態から半開き状態になるまでの閉動作初期状態にあるか、閉塞部材を閉塞する際において閉塞部材が前記半開き状態から閉状態になるまでの閉動作終期状態にあるか、を検知する開閉状態検知手段を設け、閉塞部材が閉動作初期状態にある場合には電磁石に両磁石が反発する方向に電流を流し、閉塞部材が閉動作終期状態にある場合には電磁石に両磁石が引き合う方向に電流を流すように設定して成ることを特徴とする請求項2に記載のキャビネット。
  4. 上記開閉状態検知手段を、閉塞部材が上記半開き状態にあるか否かを検知する半開き状態検知手段とし、閉塞部材が半開き状態よりも開いた状態にある場合には、電磁石に両磁石が反発する方向に電流を流すように予め設定し、半開き状態検知手段にて閉塞部材が半開き状態にあることを検知した際に電磁石に流れる電流の向きを逆方向に切り換えるように設定して成ることを特徴とする請求項3に記載のキャビネット。
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