JP2006000286A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 当該電気炊飯器のユーザーの実際の食生活パターンに適した保温制御を行い得るようにした電気炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】 電気炊飯器の保温制御に学習機能を付加し、当該電気炊飯器における保温時間、保温温度、それら相互の関係など必要な条件を学習記憶させることによって、保温時間の長さと経過、その間の食事の時間帯などの各種の条件に応じて、最適な保温温度での保温を可能とした。
【選択図】 図5

Description

本願発明は、保温制御に関して学習機能を備えた電気炊飯器に関するものである。
最近のマイコン制御式の電気炊飯器では、炊飯が完了すると、自動的に保温工程に移行し、ユーザーにより取消スイッチが押されるか又は保温設定時間が経過するまでの間は、ご飯の温度が予じめ設定した保温温度に維持されるように、ご飯の温度を検出しながら保温ヒータ等保温加熱手段の加熱量を制御するようになっている(特許文献1参照)。
また、同電気炊飯器では、一般に、むらし工程が終了した後、ワークコイル又は保温ヒータ等の加熱手段をOFFにして、できるだけ速やかに上記予じめ設定されている通常の目標保温温度(72℃前後)まで低下させて保温工程に移行させるが、中には該通常の目標保温温度よりも低い低温保温シーケンス(目標保温温度64℃前後)を採用したものもある(特許文献2参照)。
ところが、一般にむらし温度は110℃前後と高く、一方同低温保温温度は64℃前後と低い。
したがって、むらし工程終了時にワークコイル又はヒータ等の加熱手段をOFFにしただけでは、目標とする保温温度に低下するまでに相当な時間がかかり、高温状態に長く維持される結果、アミノカルボニール反応による褐変や不快臭の発生などのご飯の劣化が生じやすい。また、その間に蓋部下面等に水蒸気の凝縮による液滴が発生しやすく、それがご飯上に落ちてご飯に白ボケを生じさせやすい等の問題がある。
そこで、上記低温保温シーケンスを採用したものでは、例えばむらし工程終了後、内鍋冷却ファンを作動させて低温の目標保温温度64℃まで速やかにご飯の温度を低下させ、上述のような高温状態が続くことによるご飯の劣化を防止するようにしている(特許文献3参照)。
特開2000−14541号公報(明細書第1−10頁、図1−11)
特開平9−266854号公報(明細書第1−8頁、図1−6) 特開2000−333828号公報(明細書第1−15頁、図1−21)
以上のように、これまでの電気炊飯器の場合、通常保温機能又は通常保温と低温保温の両機能を備えたものなど、種々のものがあるが、いずれの場合にもハード的、ソフト的に予じめ設定された保温制御シーケンスでの保温工程を遂行するものにすぎず、当該ユーザーの食生活パターンに自動的に対応した個別の保温制御シーケンスを有するものではない。
したがって、これをユーザーの食生活パターンに対応したものとにしようと思えば、ユーザーは炊飯の都度、保温温度および保温時間を設定できるようにする必要がある。
本願発明は、以上のような事情に基いてなされたもので、保温制御に学習機能を付加し、当該電気炊飯器における保温時間、保温温度、それら相互の関係など必要な条件を学習記憶させることによって、当該電気炊飯器のユーザーの実際の生活パターンに適した保温制御を行い得るようにした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、1日の内の炊飯を開始した時刻を判定する炊飯開始時刻判定手段を設け、該炊飯開始時刻判定手段により判定された炊飯開始時刻に基いて、上記保温を行う保温時間と該保温時間内における保温温度とを決定するようにしたことを特徴としている。
このような構成の場合、例えば炊飯開始時刻が朝の場合だと、朝、昼又は朝、昼、夕と、短かい時間間隔で2回又は3回の食事が行われる。したがって、省エネ性能よりも食べ味の方を優先して、例えば味の良い高い保温温度で保温を行う。
他方、炊飯開始時刻が夕方以降の場合だと、夕食後、次の日の朝までの長い時間内食事が行われることがない。したがって、そのような場合には、省エネ性能とご飯の味の長持ち性の方を優先して、低い保温温度で保温するようにすることができる。
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、1日の内のユーザーが食事をしたと判定される食事の時間帯を記憶して行く食事時間帯記憶手段を設け、該食事時間帯記憶手段に記憶された食事時間帯がくると、それ以外の時間帯に比べて高温での保温を行うようにしたことを特徴としている。
このような構成の場合、食事の時間帯では食味を優先した高い保温温度に、他方、それ以外の時間帯では、省エネ性能とご飯の味の長持ち性を優先して、低い保温温度で保温するようにすることができる。
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、食事時間帯の判定は、炊飯器本体の蓋の開閉に基いてなされるようになっていることを特徴としている。
食事をする時には、必ず蓋が開閉される。したがって、上記のように炊飯器本体の蓋の開閉に基いて、当該ユーザーの食事の時間帯を判定するようにすると、確実に当該ユーザーの食事の時間帯を判定することができる。
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第2の課題解決手段の構成において、食事時間帯の判定は、炊飯予約タイマーにより設定された炊き上げ時刻に基いてなされるようになっていることを特徴としている。
タイマー予約による炊き上げ時刻は、食事をする時間帯に合わせて設定される。
しがって、上記のように、炊飯予約タイマーにより設定された炊き上げ時刻に基いて、当該ユーザーの食事の時間帯を判定するようにすると、確実に当該ユーザーの食事の時間帯を判定することができる。
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、上記第1,第2,第3又は第4の課題解決手段の構成において、1日の内の食事の時間帯の判定は、所定の複数日分の判定データの累積に基いてなされるように構成されており、それまでは予じめ設定されている通常の保温制御シーケンスでの保温制御が行われるようになっていることを特徴としている。
食事時間帯を判定し、同時間帯に対応した保温温度の学習制御を行わせる場合、ユーザーの生活パターンにも波があり、一定日数以上の日数分の判定データを累積させないと、安定した食事の時間帯を判定することはできない。
そこで、1日の内の食事の時間帯の判定は、所定の複数日分の判定データの累積に基いてなされるようにし、それまでは予じめ設定されている通常の保温制御シーケンスでの保温制御が行われるようにする。
(6) 第6の課題解決手段
この発明の第6の課題解決手段は、上記第1,第2,第3,第4又は第5の課題解決手段の構成において、食事時間帯の判定後、次の保温温度制御のために設定される食事の時間帯は、実際に判定された食事時間帯よりも所定時間長く設定されるようになっていることを特徴としている。
このような構成によると、より安定した保温温度の制御が可能となる。
(7) 第7の課題解決手段
この発明の第7の課題解決手段は、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、当該電気炊飯器の炊飯時毎の保温時間を記憶して行く保温時間記憶手段を設け、次の炊飯後の保温制御では、該保温時間記憶手段に記憶された保温時間が経過すると、保温を停止するようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、当該ユーザーが通常使用する保温時間が自動的に記憶され、それに対応して次の保温制御時における保温時間が自動的に設定されて、保温制御が行われる。
そして、炊飯完了後、保温工程に移行し、同自動的に設定された保温時間が経過すると、保温を停止する。
(8) 第8の課題解決手段
この発明の第8の課題解決手段は、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、当該電気炊飯器の炊飯時毎の保温終了時刻を記憶して行く保温終了時刻記憶手段を設け、次の炊飯後の保温制御では、該保温終了時刻記憶手段に記憶された保温終了時刻が経過すると、保温を停止するようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、当該ユーザーが通常使用する保温終了時刻が自動的に記憶され、それに対応して次の保温制御時における保温終了時刻が自動的に設定されて、保温制御が行われる。
そして、炊飯完了後、保温工程に移行し、同自動的に設定された保温終了時刻になると、保温を停止する。
以上のように、本願発明の電気炊飯器によると、学習制御機能を有し、順次蓄積更新された過去の使用データを基にして、次回の保温制御における保温条件が自動的に設定されて保温制御が行われるようになる。
したがって、ユーザーは炊飯の都度、保温温度や保温時間、保温終了時刻を設定する繁雑さから解放される。
図1〜図3は、以下に述べる本願発明の各最良の実施の形態に共通な、保温制御について学習機能を有したマイコン式電気炊飯器の炊飯器本体の全体および要部の構成と作用をそれぞれ示している。
(全体の特徴)
先ず本願発明の各実施の形態における電気炊飯器は、例えば内鍋(飯器)3として電磁誘導の可能な磁性金属板よりなるものが採用されている一方、当該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段として、合成樹脂製の内ケース4を介して当該内鍋3の底壁部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように当該内鍋3の底壁部3aの中央部側と側方部側、および側壁部3b側の3ケ所の全周に対応する3組のワークコイルC1,C2,C3が設けられ、また当該内鍋3に対する保温時の加熱手段として、当該内鍋3の側壁部3bの全周に対応する保温ヒータH1が設けられている。そして、それらをマイコン制御ユニット32によって適切に駆動制御することによって適切な炊飯機能と保温機能とを実現できるようになっている。
一方、それらの各機能に対するタイマー予約や炊飯および保温メニューの選択、それら各メニューに対応した加熱量、加熱パターン、保温温度、保温時間の操作設定は、当該電気炊飯器本体Aの前面側操作パネル部20に設けられた各種入力スイッチ群22a〜22hを介してユーザーにより行われ、その設定内容に応じて最終的に上記ワークコイルC1〜C3および保温ヒータH1が制御されるようになっている。
なお、上記保温温度、保温時間の設定、変更は、メニュー選択スイッチ22fによって保温温度設定又は保温時間設定機能を選んだ上で、例えば保温スイッチ22dを何度かON操作することにより行われる。
また、上記操作パネル部20の中央部には、炊飯、保温の各メニュー、設定された保温温度、設定保温時間並びに現在時刻および炊飯完了までの残時間その他の必要事項を表示する液晶表示部21が設けられている。
そして、同電気炊飯器では、上述した保温制御に必要な各種の条件、例えばユーザーにより任意に設定される保温温度、保温時間、保温終了時刻などについての学習制御機能が設けられており、所定使用回数(又は所定使用日数)以降は、それらの各条件が直近の所定回数(所定日数)分のデータを基にして自動的に更新設定されるようになっている。
(炊飯器本体部分の構成)
すなわち、先ず該電気炊飯器の炊飯器本体Aは、例えば図1に示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器ないし保温容器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、該内ケース4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形成された炊飯器器体Aの上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット(蓋)2とから構成されている。
上記内ケース4の底壁部(底部)4aの下方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェライトコアを介し、上記内鍋3の底壁部(底部)3aの中央部と側方部および内鍋3の側壁部3bの各位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された3組のワークコイルC1,C2,C3が、それぞれ内鍋3の底壁部3aから側壁部3bに到る略全体を包み込むように設けられており、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。そして、該ワークコイルC1,C2,C3は、それぞれ相互に直列に接続されている(したがって、以下の動作説明および図3の制御回路図では単にワークコイルCとして示す)。そして、その一端は、例えば図3の制御回路図に示すように整流回路35および平滑回路36を介した電源ラインに、また他端はIGBT(パワートランジスタ)37のコレクタにそれぞれ接続されている。
また、上記側壁部側ワークコイルC3の上方部には、保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
また、上記内ケース4およびコイル台7の下方部側には、例えば図2に示されるような、ワークコイルC1,C2,C3、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御する上記IGBT37やヒータ駆動回路33,34、マイコン制御ユニット32、電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路35、平滑回路36などを備えた制御回路基板9が設けられている。
また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記内ケース4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば図2に示すような略半月形状の操作パネル部20が設けられている。該操作パネル部20面には、十分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21と炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h等の各種入力スイッチが設けられている。また、上記肩部材11の肩部内周側には、肩ヒータH2が設けられている。
さらに、図示はしないが、上記内ケース4下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢された状態で図2に示す内鍋温度検知センサSおよび内鍋検知スイッチLSを備えたセンタセンサが設けられている。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバー12と、該外カバー12と内枠14との間に設けられた金属製の断熱構造体13と、該断熱構造体13の内側にパッキン17を介して設けられた金属製の内カバー15と、該内カバー15の下方に設けられた金属製の放熱板16とによって内側が中空の断熱構造体に形成されている。また、上記断熱構造体13は上下2枚の金属板13a,13bを閉断面構造に対向させて一体化することにより形成されている。
この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック機構18が設けられている。
これらヒンジ機構およびロック機構18の何れかには、蓋開閉検知手段が設けられる。この蓋開閉検知手段は、ヒンジ機構に設けられた角度センサー又はロック機構18のロック解除レバーのON操作時に押されてON作動するリミットスイッチその他の手段により構成される。
したがって、該構成では、先ず炊飯時には、上記内鍋3は、上記3組のワークコイルC1,C2,C3の駆動によりその底壁部3aから側壁部3b側にかけて略全体が均一に発熱し、例えば内鍋3内の水に浸された飯米が断熱部として作用する吸水工程などにおいても内鍋3の上部側をもムラなく加熱して略全体に均一な吸水性能を可能にするとともに、炊飯量が多い時などにも内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良く炊き上げることができる。また、沸騰工程以降の水分がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的な熱の集中を防止して焦げ付きの発生を防止することができる。次に、保温時には、上記内鍋3の側壁部3bに対応して設けられた上記保温ヒータH1および肩ヒータH2の駆動により、内鍋3の底壁部3aから側壁部3bおよび上方部の全体が適切な加熱量で均一に加熱されて加熱ムラのない保温が実現される。
一方、上記制御回路基板9のマイコン制御ユニット32には、上記各入力スイッチ22a〜22hを介して入力されたユーザーの指示内容を判断する所望の認識手段が設けられており、該認識手段で認識されたユーザーの指示内容に応じて所望の炊飯又は保温機能、所望の炊飯又は保温メニュー、それら炊飯又は保温メニューに対応した所定の加熱パターンを設定して、その炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯又は保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、上記各入力スイッチ22a〜22hを使って炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、白米又は玄米、早炊、おかゆ、すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保温その他の各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32内の認識手段を介して炊飯および保温加熱パターン等設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制御が所望の制御パターンで適切になされるようになる。
一方、符号8は電源プラグであり、上述した炊飯器本体Aの後部右側に位置して内部に設けた図示しないコードリールに巻き取られた状態で保持されている。
(炊飯器本体側制御回路部分の構成)
次に、図3は上述のように構成された炊飯器本体A側の炊飯および保温制御、保温中止判定制御、その他の制御を行うマイコン制御ユニット32を中心とする制御回路部分の構成を示す。
図中、符号32が上述のような炊飯加熱制御手段および保温加熱制御手段、保温中止判定制御手段に加え、内鍋温度判定手段、内鍋検知手段、ブザー報知手段等を備えた炊飯・保温・保温中止判定等制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えば内鍋3の温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、内鍋3の検知回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータおよび肩ヒータ等駆動制御回路部、保温中止判定/保温中止制御回路部、ブザー報知部、電源回路部等を各々有して構成されている。
そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側センタセンサ部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッチLSに対応して設けられた温度検知回路43および鍋検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSによる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるようになっている。
また、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路40、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデンサ38によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット32のワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルC(C1,C2,C3)の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのないご飯の炊き上げを実現するための適切な出力制御が行われるようになっている。
また同マイコン制御ユニット32の保温ヒータ駆動制御回路部および肩ヒータ駆動制御回路部により、それぞれ保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆動回路34を制御することにより、例えば保温又は炊飯工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、保温又は炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンとを実際の炊飯量を考慮して適切に可変コントロールするための適切な出力制御が行われるようになっている。
また、符号22a〜22hは上述した各種入力スイッチ部であり、同スイッチの必要なものが適切に操作されると、上記マイコン制御ユニット32側の認識手段によってユーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所望の炊飯又は保温加熱パターンを設定して上記炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯又は保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、同入力スイッチ22a〜22hを使用して炊飯又は保温、タイマー予約、予約時刻設定、白米又は玄米、早炊、おかゆ、かため又はやわらかめ、すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常保温又は低温保温等の各種の炊飯又は保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32の上述した認識手段を介して炊飯又は保温加熱パターン設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制御が適切になされる。
なお、図3中の符号39は、上記IGBT37のフライホイールダイオードである。また符号35は、家庭用AC電源30との間に挿入された上記ワークコイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整流回路、36はその平滑回路である。
さらに、符号17は炊飯完了を知らせるブザー報知部、16はリセット回路、21は液晶表示部である。この実施の形態の場合、上記液晶表示部21には、上記入力スイッチ22a〜22hのON操作に対応して所望のメニューや時刻等の必要事項が表示され、以後設定内容に応じた必要な表示がなされて行くようになっている。
なお、図3の制御回路では、繁雑さを避けるために、上記マイコン制御ユニット32側への定電圧電源回路は省略して示している。
(最良の実施の形態1)
次に、以上のように構成された電気炊飯器を用いてなされる本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の保温制御の内容について説明する。
この実施の形態は、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、1日の内の炊飯を開始した時刻を判定する炊飯開始時刻判定手段を設け、該炊飯開始時刻判定手段により判定された炊飯開始時刻に基いて、上記保温を行う保温時間と該保温時間内における保温温度との関係を最適な状態に決定するようにしたことを特徴としている。
(炊飯〜保温制御・・・図4参照)
先ず、図4のフローチャートは、本最良の実施の形態の保温制御の前提となる炊飯〜保温制御フロー(メインルーチン)を示すものである。
すなわち、該炊飯〜保温制御フローでは、先ず炊飯器本体側の炊飯スイッチ22aが押された時点で、上述のワークコイルCをONにして炊飯を開始し、その制御動作をスタートさせる(ステップS1)。
その後、ステップS2で、上述した時計手段により該炊飯を開始した時刻(〇時〇分)をメモリする。そして、それにつづいて、ステップS3で吸水タイマーのタイマー動作をスタートさせた上で吸水工程に入る。
そして、その後、ステップS4の炊き上げ工程に進んで、上記ワークコイルCのフルパワー出力で内鍋3を加熱し、飯米を速やかに昇温させる。その後、ステップS5で炊飯量を判定し、その判定結果(大量),(中量),(小量)に対応して、その量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を設定して、ステップS6の昇温、沸とう維持工程を実行する。
そして、以後、同ステップS6の沸とう維持工程を経てステップS7の炊き上げ検知判定に進み、上記温度検知センサによって検知される内鍋3の温度が、炊き上げ検知温度以下であるか、それよりも高くなったかを判定し、YES(以下)の場合は沸とう維持を継続するが、NO(より高い)の時は炊き上げ完了と判断して、ステップS8のむらし工程に進む。
そして、同むらし工程が終了(むらし時間が経過)すると、それにより炊飯を完了し、以後ステップS9の保温工程に移行する。
そして、本最良の実施の形態の場合、同保温工程では、上記ステップS2でメモリした炊飯の開始時刻に基いて自動的に設定された保温時間、保温温度で、保温制御が実行される。
例えば炊飯開始時刻が朝の場合だと、朝、昼又は朝、昼、夕もしくは昼、夕と、短かい時間間隔で2回又は3回の食事が行われる。したがって、比較的保温時間も短くて足り、省エネ性能、ご飯の長持ち性よりも食べ味の方を優先して、例えば通常よりも味の良い高い保温温度(食べ頃温度)で保温を行う方がよい。
他方、炊飯開始時刻が夕方の場合だと、夕食後、次の日の朝又は昼までの長い時間内食事が行われることがない。したがって、そのような場合には、保温時間も長くし、省エネ性能とご飯の味の長持ち性の方を優先して、通常よりも低い保温温度で保温するようにする方がよい。
本最良の実施の形態の保温工程における制御は、そのような要望に対応した構成となっている。
(炊飯開始時刻に対応した保温制御の詳細・・・図5参照)
次に、図5のフローチャート(サブルーチン)は、そのような保温制御の詳細を示している。
すなわち、該保温制御は、図5のフローチャートのステップS1で保温中であると判定されることによって、つまり保温工程に移行することによって開始される。
そして、先ずステップS2で上記炊飯開始時にメモリした炊飯の開始時刻をメモリから読み出し、次にステップS3,S6,S9で同読み出した時刻に基いて、タイマー予約炊飯又はマニュアル炊飯の何れであるかに拘わらず。炊飯が開始された時刻帯が朝(5:00〜7:00)、昼(11:00〜12:00)、夕(17:00〜19:00)の何れであるかを判定する。
そして、それぞれその判定結果に応じて、先ず朝の場合は、朝、昼又は朝、昼、夕と保温時間内における食事回数が多く、しかも食事から食事までのスパンが短かいことから、ご飯を美味しく食べるために、保温温度については、ステップS4で通常保温温度よりも高い保温温度(食べ頃温度)に設定する一方、保温時間については、ステップS5で短かい保温時間に設定する。
次に上記判定結果が、昼の場合には、昼、夕と保温時間内における食事回数が少なく、しかも食事から食事までのスパンが短かいことから、ご飯を美味しく食べるために、保温温度については、ステップS7で通常保温温度よりも高い保温温度(食べ頃温度)に設定する一方、保温時間については、ステップS8で短かい保温時間に設定する。
他方、上記判定結果が、夕方の場合には、夕、朝と保温時間内における食事回数が少ないが、しかし食事から食事までのスパンが長いことから、ご飯を長持ちさせ、かつ省エネ性能を維持するために、保温温度については、ステップS10で通常保温温度よりも低い保温温度に設定する一方、保温時間については、ステップS11で長い保温時間に設定する。
一方、炊飯開始時刻が上記朝、昼、夕の何れにも属さない中間的な時刻帯の場合(ステップS3,S6,S9の何れの判定でもNOの場合)には、上述した炊飯開始時刻に対応した保温温度、保温時間の自動設定機能を使用することなく、予じめ固定的に設定されている標準モードでの通常保温温度、通常保温時間(例えば24時間)での通常の保温制御(ステップS13)が実行され、同通常保温時間が経過すると、保温制御は終了する(ステップS14)。
これに対して、上記炊飯開始時刻(朝、昼、夕)に対応して保温温度、保温時間が適切に自動設定された場合には、ステップS12で同自動設定回数(又は炊飯器を購入してからの日数)が規定の回数n回以上(又は規定の日数n日以上)となったことを条件として、ステップS15に進み、それら朝、昼、夕各々の内の最も設定頻度の高い保温温度、保温時間での学習保温制御を実行する。
他方、規定回数n回(規定の日数n日)に達しない場合には、上述の標準モードでの保温制御を実行する。
以上の構成の場合、保温工程では、上記ステップS2でメモリした炊飯の開始時刻に基いて自動的に設定された保温時間、保温温度で、適切に保温制御が実行される。
例えば炊飯開始時刻が朝の場合だと、朝、昼又は朝、昼、夕、もしくは昼、夕と、短かい時間間隔で2回又は3回の食事が行われる。したがって、保温時間も短くて足り、省エネ性能よりも食べ味の方を優先して、例えば通常よりも味の良い高い保温が行われる。
他方、炊飯開始時刻が夕方の場合だと、夕食後、次の日の朝又は昼までの長い時間内食事が行われることがない。したがって、そのような場合には、保温時間も長くし、省エネ性能とご飯の味の長持ち性の方を優先して、低い保温温度で保温が行われる。
したがって、保温時間の経過に対応した適切な保温温度が自動設定されるようになり、しかもユーザーは炊飯の都度、保温温度や保温時間、保温終了時刻を設定する繁雑さから解放される。
(最良の実施の形態2)
次に、やはり前述のように構成された電気炊飯器を用いてなされる本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器の保温制御の内容について説明する。
この実施の形態は、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、例えば食事の時間帯では食味を優先した高い保温温度に、他方、それ以外の時間帯では、省エネ性能とご飯の味の長持ち性を優先して、低い保温温度で保温するようにするために、1日の内のユーザーが食事をしたと判定される食事の時間帯を記憶して行く食事時間帯記憶手段を設け、該食事時間帯記憶手段に記憶された食事時間帯がくると、それ以外の時間帯に比べて高温での保温を行うようにしたことを特徴としている。
(炊飯〜保温制御・・・図6参照)
先ず、図6のフローチャートは、本最良の実施の形態の前提となる炊飯〜保温制御の内容を示すものである。
すなわち、該炊飯〜保温制御フロー(メインルーチン)では、先ず炊飯器本体側の炊飯スイッチ22aが押された時点で、上述のワークコイルCをONにして炊飯を開始し、その制御動作をスタートさせる(ステップS1)。
その後、ステップS2で、吸水タイマーのタイマー動作をスタートさせた上で吸水工程に入る。
そして、その後、ステップS3の炊き上げ工程に進んで、上記ワークコイルCのフルパワー出力で内鍋3を加熱し、速やかに昇温させる。そして、その後、ステップS4で炊飯量を判定し、その判定結果(大量),(中量),(小量)に対応して、その量の炊飯に必要な以後の電力量(強),(中),(弱)を設定して、ステップS5の昇温、沸とう維持工程を実行する。
そして、以後、同ステップS5の沸とう維持工程を経てステップS6の炊き上げ検知判定に進み、上記温度検知センサによって検知される内鍋3の温度が、炊き上げ検知温度以下であるか、それよりも高くなったかを判定し、YES(以下)の場合は沸とう維持を継続するが、NO(より高い)の時は炊き上げ完了と判断して、ステップS7のむらし工程に進む。
そして、同むらし工程が終了(むらし時間が経過)すると、それにより炊飯を完了し、以後ステップS8の保温工程に移行する。
そして、本実施の形態の場合、同保温工程では、例えば次に述べるように当該ユーザーの食事の時間帯を判定し、同時間帯では自動的に保温温度を高くする保温制御が実行される。
(食事の時間帯に対応した保温制御の詳細・・・図7、図8参照)
次に、図7のフローチャート(サブルーチン)および図8のタイムチャートは、そのような保温制御の詳細を示している。
すなわち、該保温制御は、図7のフローチャートのステップS1で保温中であると判定されることによって、つまり保温工程に移行することによって開始される。
そして、その後、上述した蓋開閉検知手段で上述した炊飯器の蓋ユニット2の開閉の有無を検知する。次にステップS3で、同検知結果に基いて、実際に蓋ユニット2が開閉されたか否かを判定する。
その結果、YESの蓋ユニット2の開閉があった時は、ステップS4に進んで、実際に食事が行われた食事の時間帯であるとして、1回目の開閉から最後の開閉までの所要時間tに所定の時間t0を加算した時間幅t+t0間の最初の時刻と最後の時刻とで当該ユーザーの食事の時間帯を判定し、さらにステップS5に進んで同時間帯をメモリ部にメモリする。これらの判定およびメモリは、朝、昼、夕その他の各食事の時間帯毎に行われる。
そして、このようにして食事の時間帯であることが判定され、それがメモリされると、次にステップS6に進み、同時間帯では、上述した標準モードの通常の保温温度よりも高い高温(食べ頃温度)で保温加熱制御を行う。
次に、その上でステップS7に進み、さらに同食事時間帯の判定およびメモリ回数が、所定の規定回数n回以上(nは朝、昼、夕の3回の3の倍数・・・規定日数以上)に達したか否かを判定し、YESになると、以後は上記判定、メモリされた食事の時間帯を、朝、昼、夕の各々に分けて全回数の平均時間帯に修正してメモリする。そして、次の回の保温制御では、例えば図8に示すように、それらのデータ(好ましくは、同じデータ+所定時間)に基いてメモリされた朝、昼、夕の食事の時間帯が来る度に、自動的に保温ヒータH2への加熱出力をアップさせて通常保温温度よりも高い高温での保温加熱制御を行ない、食べ頃温度に維持するようにする。
他方、蓋ユニット2の開閉が行われない、上記各食事時間帯と食事時間帯との間の時間帯では、ステップS3からステップS10の方に移って、ご飯の味を長持ちさせるとともに消費電力を節約するために、通常保温温度よりも低い低温で保温制御を行う(図8のタイムチャート参照)。
そして、その後、上記何れの場合にも予じめ設定された保温時間が経過すると、肩ヒータH2への電源をOFFにして保温制御を終了する(ステップS9)。
以上のように、本実施の形態では1日の内のユーザーが食事をしたと判定される食事の時間帯を記憶して行く食事時間帯記憶手段を設け、該食事時間帯記憶手段に記憶された食事時間帯がくると、それ以外の時間帯に比べて高温での保温を行うようにしている。
このような構成の場合、食事の時間帯では食味を優先した高い保温温度に、他方、それ以外の時間帯では、省エネ性能とご飯の味の長持ち性を優先して、低い保温温度で保温することができる。
また、上記1日の内の食事の時間帯の判定は、所定の規定複数回数又は規定複数日分の判定データの累積に基いてなされるように構成されており、それまでは予じめ設定されている通常の保温制御シーケンスでの保温制御が行われるようになっている。
食事時間帯を判定し、同時間帯に対応した保温温度の学習制御を行わせる場合、ユーザーの生活パターンにも波があり、一定回数(一定日数)以上の回数(日数)分の判定データを累積させないと、安定した食事の時間帯を判定することはできない。
そこで、1日の内の食事の時間帯の判定は、所定の複数回(複数日)分の判定データの累積に基いてなされるようにし、それまでは予じめ設定されている通常の保温制御シーケンスでの保温制御が行われるようにする。
また、同構成では、その場合において、食事時間帯の判定が、炊飯器本体の蓋ユニットの開閉に基いてなされるようになっている。
食事をする時には、必ず蓋ユニットが開閉される。したがって、上記のように炊飯器本体の蓋ユニットの開閉に基いて、当該ユーザーの食事の時間帯を判定するようにすると、確実に当該ユーザーの食事の時間帯を判定することができる。
さらに、上記食事時間帯の判定後、次の保温温度制御のために修正設定される食事の時間帯は、実際に判定された食事時間帯tよりも所定時間t0長く設定されるようになっていることを特徴としている。
このような構成によると、より安定した保温温度の制御が可能となる。
(変形例)
なお、以上の実施の形態では、食事の時間帯を判定するのに蓋の開閉を検知することによって行うようにしたが、これは例えばタイマー予約による炊飯の場合であれば、その時の炊き上げ完了予定時刻を基にして判定するようにしても良いことはもちろんである。
タイマー予約による炊き上げ時刻は、食事をする時間帯に合わせて設定される。
しがって、上記のように、炊飯予約タイマーにより設定された炊き上げ時刻に基いて、当該ユーザーの食事の時間帯を判定するようにすると、確実に当該ユーザーの食事の時間帯を判定することができる。
(最良の実施の形態3)
さらに、前述のように構成された電気炊飯器を用いてなされる本願発明の最良の実施の形態3に係る電気炊飯器の保温制御の内容について説明する(図は省略)。
この実施の形態では、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、例えば当該電気炊飯器の炊飯時毎の保温時間を記憶させて行く保温時間記憶手段を設け、次の炊飯後の保温制御では、該保温時間記憶手段に記憶された保温時間が経過すると、保温制御を停止させるようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、当該ユーザーが通常使用する保温時間が自動的に記憶されて行き、それに対応して次の保温制御時における保温時間が、それらの記憶値の内の最も使用回数の多い時間に自動的に設定されて、保温制御が行われる。
そして、炊飯完了後、保温工程に移行し、同自動的に設定された保温時間が経過すると、保温を停止する。
どこの家庭であっても、炊飯終了後に使用される最大保温時間は、その家庭の家族数、年令、それらに応じた炊飯量などで略決まってくる。
したがって、製品の機能上は、仮に同保温時間をユーザーが任意に設定できるようにしたとしても、実際に設定される保温時間は、次第に一定化してくる。
そこで、以上のように構成すると、そのような場合に、その都度保温時間を設定する手間が省けることになり、便利である。
なお、この場合の保温時間には、設定された保温終了時刻の到来までの保温時間や設定保温時間の他に、例えば取消スイッチのONによる保温終了時刻までの保温経過時間も含まれる。
(最良の実施の形態4)
さらに、前述のように構成された電気炊飯器を用いてなされる本願発明の最良の実施の形態4に係る電気炊飯器の保温制御の内容について説明する(図は省略)。
この実施の形態では、上述の各実施の形態のような、炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、例えば当該電気炊飯器の炊飯時毎の保温終了時刻を記憶して行く保温終了時刻記憶手段を設け、次の炊飯後の保温制御では、該保温終了時刻記憶手段に記憶された保温終了時刻が経過すると、保温制御を停止させるようにしたことを特徴としている。
このような構成によると、当該ユーザーが通常使用する保温終了時刻が自動的に記憶され、それに対応して次の保温制御時における保温終了時刻が、最も設定頻度の高い保温終了時刻に自動的に設定されて、保温制御が行われる。
そして、炊飯完了後、保温工程に移行し、同自動的に設定された保温終了時刻になると、保温を停止する。
どこの家庭であっても、炊飯終了後に使用される最大保温時間は、その家庭の家族数、年令、それらに応じた炊飯量などで略決まってくる。
したがって、製品の機能上は、仮に同保温終了時刻をユーザーが任意に設定できるようにしたとしても、実際に設定される保温終了時刻は、次第に一定化してくる。
そこで、以上のように構成すると、そのような場合に、その都度保温終了時刻を設定する手間が省けることになり、便利である。
なお、この場合の保温終了時刻には、上述した設定保温終了時刻の到来や設定保温時間の経過による保温終了時刻などの他に、例えば取消スイッチのONによる保温終了時刻も含まれる。
本願発明の各最良の実施の形態に共通な電気炊飯器本体の構成を示す一部切欠断面図である。 同電気炊飯器の操作パネル部分の正面図である。 同電気炊飯器の制御回路部分の構成を示すブロック図である。 本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器のマイコン制御ユニットによる炊飯〜保温制御の内容を示すフローチャートである。 同電気炊飯器の保温制御の内容を示すフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器のマイコン制御ユニットによる炊飯〜保温制御の内容を示すフローチャートである。 同電気炊飯器の保温制御の内容を示すフローチャートである。 同保温制御の内容に対応した保温工程のタイムチャートである。
符号の説明
Aは炊飯器本体、C1〜C3,Cはワークコイル、SWは電源スイッチ、H1は保温ヒータ、1は外ケース、2は蓋ユニット、3は内鍋、10は電源OFFスイッチ、25は電源スイッチOFF駆動回路、30はAC電源、32はマイコン制御ユニットである。

Claims (8)

  1. 炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、1日の内の炊飯を開始した時刻を判定する炊飯開始時刻判定手段を設け、該炊飯開始時刻判定手段により判定された炊飯開始時刻に基いて、上記保温を行う保温時間と該保温時間内における保温温度とを決定するようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、1日の内のユーザーが食事をしたと判定される食事の時間帯を記憶して行く食事時間帯記憶手段を設け、該食事時間帯記憶手段に記憶された食事時間帯がくると、それ以外の時間帯に比べて高温での保温を行うようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  3. 食事時間帯の判定は、炊飯器本体の蓋の開閉に基いてなされるようになっていることを特徴とする請求項2記載の電気炊飯器。
  4. 食事時間帯の判定は、炊飯予約タイマーにより設定された炊き上げ時刻に基いてなされるようになっていることを特徴とする請求項2記載の電気炊飯器。
  5. 1日の内の食事の時間帯の判定は、所定の複数日分の判定データの累積に基いてなされるように構成されており、それまでは予じめ設定されている通常の保温制御シーケンスでの保温制御が行われるようになっていることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電気炊飯器。
  6. 食事時間帯の判定後、次の保温温度制御のために設定される食事の時間帯は、実際に判定された食事時間帯よりも所定時間長く設定されるようになっていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記載の電気炊飯器。
  7. 炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、当該電気炊飯器の炊飯時毎の保温時間を記憶して行く保温時間記憶手段を設け、次の炊飯後の保温制御では、該保温時間記憶手段に記憶された保温時間が経過すると、保温を停止するようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
  8. 炊飯加熱手段および保温加熱手段と、ご飯の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記炊飯加熱手段の加熱量を制御する炊飯制御手段と、上記温度検出手段により検出されたご飯の温度に基いて上記保温加熱手段の加熱量を制御する保温加熱手段と、時刻を計時する時計手段とを備えてなる電気炊飯器において、当該電気炊飯器の炊飯時毎の保温終了時刻を記憶して行く保温終了時刻記憶手段を設け、次の炊飯後の保温制御では、該保温終了時刻記憶手段に記憶された保温終了時刻が経過すると、保温を停止するようにしたことを特徴とする電気炊飯器。
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