JP2005534778A - ポリビニルブチラールの立体化学を制御することによってポリビニルブチラールの物理的諸特性を制御する方法 - Google Patents

ポリビニルブチラールの立体化学を制御することによってポリビニルブチラールの物理的諸特性を制御する方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、PVB樹脂の立体異性を制御する方法、およびラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率が約2.5〜約5.0のPVB樹脂である。添加物の変更やPVB組成物の操作に加えて、またはその代わりに、PVB立体異性体比を操作することにより、PVBの物理的諸特性を制御する別方法を提供することができる。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2002年8月2日に出願された米国仮出願第60/400,672号の利益を主張する。
可塑化ポリビニルブチラール(PVB)シートは、例えば、自動車、オートバイ、ボート、航空機を含めて車両のウィンドシールド;家および建物;キャビネットおよび陳列ケースの棚;および、ガラスシートで構造強度が望ましい他の物品など積層構造の作製に使用される。
通常のPVBシートは、一般にPVBシートの柔軟性および加工性を向上させるために可塑剤を含む。PVBの製造には様々な可塑剤が従来からある。残念ながら、全ての可塑剤は、PVBに対する相溶性が同一ではない。例えば、ジ(2−エチルヘキサン酸)トリエチレングリコール(3GO)は、他の可塑剤より方法の点で有利であるが、例えば、セバシン酸ジブチル(DBS)、アジピン酸ジヘキシル(DHA)、またはジ(2−ヘプタン酸)トリエチレングリコール(4G7)ほどにはPVBに対して相溶ではない。しかし、PVBのヒドロキシル価を下げることによって、PVB中で特定の可塑剤の相溶性を向上させることができるのは周知である。
PVBを製造する方法を改善すること、かつ/または様々な応用例でのPVBの性能を改善することを試みるPVB製造者は、ポリマーの組成物の変更、または製造方法の変更によって引き起こされる問題に直面する可能性がある。このような変更をする際、製品の性能に影響を及ぼして予期せぬ問題をもたらす恐れがある。
品質が一貫し、先に記載した応用例の多くで有用である製品を作製するために、PVB製造者は通常、様々な試験で製品の性能を監視する。例えば、PVBは、許容される引張クリープ、耐衝撃性、曇り、色、溶融流量、および接着性(例えば、ガラスへの接着性)を有するべきである。PVBの組成物または製造方法のいずれの変更をする場合にも、先に挙げた特性はすべて、工業的に許容され実用される製品に許容されるものであるべきである。
しかし、製造設備のプロセス・パラメータを変更することは、必ずしも支障が無いわけではない。PVB製造方法で使用する可塑剤の特性を変更する実現可能性を評価する間に、本願特許出願人は、複数の問題に直面した。本願特許出願人が直面した1つの問題は、PVBに対する3GOの相溶性を向上させるためにヒドロキシル価を下げることによりPVBの処方を変更すると、PVBの引張クリープ特性に予期せぬ変化が見られたことであった。変更の性質により、本願特許出願人は、このPVBは、靭性および高耐衝撃性が重要な要素である応用例への市販販売に許容されないであろうと確信した。PVBのヒドロキシル価を下げることが依然望まれており、本願特許出願人は、PVBの上記の物理的諸特性、特に引張クリープを望ましいレベルに維持することに取り組んだ。
ポリビニルブチラールは、ポリビニルアルコール(PVA)とブチルアルデヒドとの反応により形成される環状構造により、立体異性であり得る。(特許文献1)で、PVB樹脂中のメソ環状構造とラセミ環状構造の比率は、可塑化PVBシーティングの剛性に関係している。PVB樹脂中の立体異性と可塑化PVBシーティングの物理的諸特性との関係の認識は、この特許文献では十分に理解されていない。さらに、PVB樹脂の立体異性を制御することによって、PVBシーティングの重要な物理的諸特性を操作できることは認識されていない、または十分に理解されていない。さらに、製造方法中PVB樹脂の立体異性を制御する方法はPVB製造の技術分野で認識されていない、または少なくとも十分に理解されていない。
EP0402213号明細書 米国特許第3,153,009号明細書 米国特許第5,886,075号明細書
PVBの製造に関して、PVBの製造方法、またはPVBシートを作製するために使用するPVB樹脂の組成物の変更、またはPVBシートを作製するために使用する他の成分の変更にもかかわらず、シートの重要な物理的諸特性を制御することができる、可塑化PVBシートの調製方法を得ることが望ましいと考えられる。
一態様では、本発明は、引張クリープ3.0未満、PVB樹脂ヒドロキシル価が約15〜約34の可塑化ポリビニルブチラール組成物であって、PVB組成物が、(a)ラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率(M/R)がPVB樹脂中約2.5〜約5.0の範囲であるメソおよびラセミ立体異性体の混合物、および(b)PVBポリマー樹脂の乾燥重量を基準にして100当たり、約30〜約50部(pph)の量の可塑剤を含み、PVB樹脂が、PVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量の界面活性剤を使用する方法により得られる。
別の態様では、本発明は、引張クリープ1.5未満、ヒドロキシル価が約17〜約19の可塑化ポリビニルブチラール組成物であって、PVB組成物が、(a)ラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率(M/R)がPVB樹脂中約3.1〜約3.5の範囲であるメソおよびラセミ立体異性体の混合物、および(b)PVB100当たり、約30〜約50部(pph)の量の可塑剤を含み、界面活性剤が、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム(sodium methyl cocoyl taurate)、ラウリル硫酸ナトリウム、またその混合物から選択される。
別の態様では、本発明は、メソおよびラセミ立体異性体の混合物を含むPVB樹脂組成物 を調製する方法であって、方法が、(a)成分(i)〜(v)を混合して、水性の反応混合物(RM)を得る工程と、(b)RMを約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌して、PVB樹脂組成物を得る工程とを含み、RMの成分が、(i)水、(ii)溶液の総重量を基準にして乾燥重量PVA濃度が約8重量%〜約20重量%であり、少なくとも約80℃の温度に維持されている酸性の水性ポリビニルアルコール溶液、(iii)RMのpHを約1.3〜約2.5にするのに十分な量で存在する酸化合物または酸化合物の混合物、(iv)PVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量で存在する界面活性剤または界面活性剤の混合物、および(v)ブチルアルデヒドであり、(ii)と(v)の比が、PVB樹脂組成物中に未反応ヒドロキシル官能基が存在するのに十分であり、PVB樹脂組成物のヒドロキシル価が約15〜約34であり、さらにPVB組成物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲である。
別の態様では、本発明は、メソおよびラセミ立体異性体の混合物を含むPVB樹脂組成物 を調製する方法であって、PVB組成物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であり、方法が、(a)(i)水、(ii)水と酸または複数の酸に少なくとも80℃の温度でPVA濃度8〜20重量%で溶解させた重合度1以上のポリビニルアルコール、(iii)pH約1.3〜2.5の溶液が得られるリン酸、硫酸、および/またはパラトルエンスルホン酸である酸または酸の混合物、(iv)処方で使用されたPVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、および/またはラウリル硫酸ナトリウムである界面活性剤または界面活性剤の混合物、ならびに(v)ブチルアルデヒドを混合する工程であって、(ii)と(v)の比がヒドロキシル価が約15〜約34のPVB樹脂を得るのに十分である工程と、(b)混合物を約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌して、PVB樹脂を得る工程とを含む。
別の態様では、本発明は、可塑化PVB組成物を調製する方法であって、(a)(i)水、(ii)水と酸または複数の酸に少なくとも80℃の温度でPVA濃度8〜20重量%で溶解させた重合度1以上のポリビニルアルコール、(iii)pH約1.3〜2.5の溶液が得られる酸または酸の混合物、(iv)処方で使用されたPVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量の界面活性剤、および(v)ブチルアルデヒドを添加混合する工程であって、(ii)と(v)の比がヒドロキシル価が約15〜約34のPVB樹脂を得るのに十分である工程と、(b)混合物を約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌する工程と、(c)(i)混合物のpHを少なくともpH7に上げること、(ii)混合物から液体を排出すること、(iii)PVBを中性pHの水で洗浄して、メソおよびラセミ立体異性体の混合物を含み混合物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であるPVB樹脂を得ることにより、混合物を安定化する工程と、(d)その樹脂と、乾燥PVB樹脂の重量を基準にして約30〜約50pphの量の可塑剤を混合する工程と、(e)可塑化PVBを押出して、得られるシーティングの引張クリープが2.5未満である工程とを含む。
別の態様では、本発明は、可塑化PVB組成物を調製する方法であって、(a)(i)水、(ii)水と酸または複数の酸に少なくとも80℃の温度でPVA濃度8〜20重量%で溶解させた重合度1以上のポリビニルアルコール、(iii)pH約1.3〜2.5の溶液が得られるリン酸、硫酸、および/またはパラトルエンスルホン酸である酸または酸の混合物、(iv)処方で使用されたPVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、および/またはラウリル硫酸ナトリウムである界面活性剤または界面活性剤の混合物、ならびに(v)ブチルアルデヒドを添加混合する工程であって、(ii)(v)の比がヒドロキシル価が約15〜約34のPVB樹脂を得るのに十分である工程と、(b)混合物を約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌する工程と、(c)(i)混合物のpHを少なくともpH7に上げること、(ii)混合物から液体を排出すること、(iii)PVBを中性pHの水で洗浄して、メソおよびラセミ立体異性体の混合物を含み混合物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であるPVB樹脂を得ることにより、混合物を安定化する工程と、(d)その樹脂と、乾燥PVB樹脂の重量を基準にして約30〜約50pphの量の可塑剤を混合する工程と、(e)可塑化PVBを押出して、得られるシーティングの引張クリープが2.5未満である工程とを含む。
別の態様では、本発明は、可塑化PVB組成物を調製する方法であって、(a)(i)水、(ii)水と酸または複数の酸に少なくとも80℃の温度でPVA濃度8〜20重量%で溶解させた重合度1以上のポリビニルアルコール、(iii)pH約1.3〜2.5の溶液が得られるリン酸、硫酸、および/またはパラトルエンスルホン酸である酸または酸の混合物、(iv)処方で使用されたPVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量のジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、および/またはラウリル硫酸ナトリウムである界面活性剤または界面活性剤の混合物、ならびに(v)ブチルアルデヒドを添加混合する工程であって、(ii)と(v)の比がヒドロキシル価が約15〜約34のPVB樹脂を得るのに十分である工程と、(b)混合物を約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌する工程と、(c)(i)混合物のpHを少なくともpH7に上げること、(ii)混合物から液体を排出すること、および(iii)PVBを中性pHの水で洗浄して、メソおよびラセミ立体異性体の混合物を含み混合物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であるPVB樹脂を得ることにより、混合物を安定化する工程と、(d)その樹脂と、乾燥PVB樹脂の重量を基準にして約30〜約50pphの量の3GO、4G7、またはDBSと混合する工程と、(e)可塑化PVBを押出して、得られるシーティングの引張クリープが2.5未満である工程とを含む。
一実施形態では、本発明は、乾燥PVB樹脂の重量を基準にして約30〜約50pphの可塑剤を含む可塑化PVB組成物であって、引張クリープが3.0以下であり、PVB樹脂ヒドロキシル価が約15〜約34、PVB樹脂のラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率が約2.5〜約5.0の範囲内である。PVB樹脂は、通常の公知方法により作製することができる。例えば、米国特許公報(特許文献2)は、PVB樹脂の工業製造方法を記載している。
本願特許出願人の方法では、改善されたPVB樹脂は、重合度が異なる1つまたは複数のポリビニルアルコール・ポリマーを水性媒体中、酸または酸の混合物の存在下約5℃〜約100℃の温度で、ブチルアルデヒドと混合させることによって調製することができる。本発明の実施で本願特許出願人により得られた改善は、一部には、PVAが(1)シンジオタクチック、(2)アイソタクチック、(3)ヘテロタクチックの3種の形で存在するという事実を認識し使用したためである。PVAをブチルアルデヒドと縮合させて、PVBの環状アセタールを形成すると、環状構造は、メソまたはラセミ形であり得る。PVBは通常、2種の立体異性体の混合物を含む。PVBのメソ形は、アイソタクチックPVAから誘導され、PVBのラセミ形は、シンジオタクチックPVAから誘導され、PVAのヘテロ形は、隣接するヒドロキシルの立体化学に応じてPVBのメソおよびラセミ形の混合物をもたらす。ここでPVAの立体化学は、3種の立体化学形の三つ組(トリアド)で表される。PVAのシンジオタクチックおよびアイソタクチック形、ならびにPVBのメソおよびラセミ形を、本明細書の図1および図2に示す。
本発明の方法では、PVBシートの物理的諸特性のいくつかを制御するためにヒドロキシル価およびラセミ体に対するメソ体の比率を操作する。本願特許出願人は、本明細書に(M/R)で表示されるラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率によって影響されるPVBの物理的諸特性を特定した。本願特許出願人は、これらの物理的諸特性がM/R比によってのみ影響されるとは示唆も主張もしていないが、M/R比がこれらの物理的諸特性を決定する際に重要な要素であることを確認した。M/R比によって影響される物理的諸特性の1つとしては、引張クリープがあり、本明細書に、PVBの押出シートに固定した重量を用いて行われた引張りに対するシートの伸び率の対数値(log)として記載されている。本発明において、適当な可塑化PVBの引張クリープ値は本明細書に記載されている範囲内であろう。本発明による押出シートの引張クリープは、3.0未満である。好ましくは、引張クリープの範囲が2.5以下である。より好ましくは、引張クリープが1.5以下である。
PVBの作製では、PVBに通常ヒドロキシル価(OH価)として記載される残存ヒドロキシル官能基があるように、ブチルアルデヒドに対するPVAの比率を選択する。PVBのM/R比に影響することができる1つの要素は、PVB組成物のヒドロキシル価である。残存ヒドロキシル官能基は、PVBに望ましい特性に応じて変更することができる。PVB樹脂のOH価について特定の値を得るために必要なブチルアルデヒドとPVAの相対量は、PVB製造の当業者に容易に明らかであろう。本発明の実施で、本発明の実施に適したPVBを作製するための残存ヒドロキシルは、約15〜約34の範囲のOH価であり得る。好ましくは、OH価が約15〜約30である。より好ましくは、OH価が約17〜約20であり、約17〜約19.5の範囲のOH価をもつPVB樹脂が本発明の実施で最も好ましくい。OH価は、ASTM D1396−92など標準的な方法に従って決定することができる。
約15〜約34の範囲のOH価をもつPVB組成物について、PVBのM/R比は約2.5〜約5.0とするべきであることが望ましい。好ましくは、M/Rが約2.8〜約3.6の範囲内であるべきである。より好ましくは、M/Rが約3.1〜約3.5の範囲内、最も好ましくは、約3.2〜約3.4の範囲であるべきである。本明細書に記載の範囲外では、本発明の実施で記載のように、PVB組成物の物理的諸特性が適していないか、または制御することができないものとなる。M/R比は、プロトン磁気共鳴または13C磁気共鳴技法のどちらかまたは両方を使用して核磁気共鳴(NMR)で決定することができる。理論に固執することなく、図3に表されているように、M/R比と引張クリープとの間には関係があるように見える。
本発明は、界面活性剤の使用を必要とする。本明細書の使用に適した界面活性剤としては、通常知られている面活性剤の多くが挙げられる。例えば、ラウリル硫酸ナトリウム;ラウリル硫酸アンモニウム;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム;炭素原子6〜12個のペルフルオロカルボン酸アンモニウム;アリールスルホン酸ナトリウム、塩素化シクロペンタジエンと無水マレイン酸の付加物;部分的に中和したポリメタクリル酸;アルキルアリールスルホネート;N−オレイル−N−メチルタウリンナトリウム;アルキルアリールポリエーテルスルホン酸ナトリウム;ラウリル硫酸トリエタノールアミン;ジエチルジシクロヘキシルラウリル硫酸アンモニウム;第2級アルキル硫酸ナトリウム;硫酸化脂肪酸エステル;硫酸化アリールアルコールなどである。好ましい界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、デシル(スルホフェノキシ)ベンゼンスルホン酸二ナトリウム塩がある。ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(DOSS)およびメチルココイルタウリンナトリウム(COCO)が最も好ましい。本明細書に記載された界面活性剤の混合物または組合せは、本発明の実施に有用となることができる。
界面活性剤または界面活性剤の混合物を、実施したプロセス条件の特定のセットに対して有効な量で含有することができる。本願特許出願人は、有効量が、PVAの乾燥重量を基準にして少なくとも0.1重量%の量であることを見出した。例えば、界面活性剤を約0.10〜約0.70重量%の量で含有することができる。好ましくは、界面活性剤を約0.12〜約0.68重量%の量で含有する。より好ましくは、界面活性剤を約0.15〜約0.60重量%の量で含有する。最も好ましくは、界面活性剤を約0.20〜約0.50重量%の量で含有する。
本発明の方法は、酸性反応混合物を必要とする。本明細書で有用な酸または酸の混合物は、反応混合物のpHを約1.3〜約2.5の範囲内に上げたり、場合によっては下げたりできる有機酸または無機酸であり得る。好ましい酸としては、例えば、リン酸、硫酸、およびパラトルエンスルホン酸がある。
本発明の方法を実施できる温度範囲は広い。本発明の実施で反応温度は、好ましくは約5℃〜約100℃の範囲である。好ましい温度範囲は、約80℃〜約100℃である。
本発明の実施で、望ましいM/R比のPVBを調製する際に1種または複数のPVAタイプが有効となり得る。「PVAタイプ」は、様々な重合度のPVAを意味する。好ましいPVAとしては、重合度約1005のPVA、および重合度約618のPVAがある。本明細書では、PVAが本明細書で使用されるとき、1つまたは複数のPVAタイプを指すと理解されている。
本発明の実施で、PVAは水性溶液として使用される。水中のPVAの濃度は、重量%ベースで、溶液の総重量に対する乾燥PVAの重量を基準にしている。好ましくは、水性PVA溶液のPVA濃度が約8重量%〜約20重量%の範囲である。
PVAとブチルアルデヒド(BA)を、任意の通常の混合手段、例えば、電動メカニカルスターラで約0.25〜約3.0時間混合することができる。本発明の実施で、PVAとBAを約0.5〜約2.0時間混合することが好ましい。混合を十分長い時間行わなければ、反応が不完全になり、望ましい範囲の上限よりも高いヒドロキシル価のPVBをもたらすことになる。混合時間が非常に長い場合には、サイクル時間が長くなり生成物の生産量が減少するので、望ましくない。PVA/BA反応混合物のpHは、始めはpH約2.5より低い。少なくとも約15分混合した後、反応混合物のpHは、アルカリ性物質を添加することにより、少なくともpH約7まで上げることができ、BAとPVAの反応を停止させる。好ましくは、アルカリ性物質を約30分後に添加する。反応混合物をアルカリpHで、約5〜60分、好ましくは10〜45分混合することができる。より好ましくは、混合物をアルカリpHで、15〜40分、最も好ましくは20〜30分攪拌する。アルカリ性物質は、pHを所望のレベルに上げるのに十分なアルカリ性の、化学技術分野で公知の適当な通常のアルカリ性物質であり得る。例えば、金属水酸化物、金属酸化物、金属炭酸塩、および/またはその混合物が、本明細書での使用に適するものとすることができる。
PVAとブチルアルデヒドを所望の時間反応させた後、PVBを、通常の単離技法のいずれでも単離することができる。例えば、水性反応媒体をPVBから排除することができ、PVBを中性pHの水ですすぐことによって、PVBから反応による水溶性残渣の多くを洗い流すことができる。水の量およびすすぎの回数により、その洗浄手法の水溶性反応残渣を除去する際の実効性を決定することができるが、PVB1ポンドあたり0.4ガロンの水を使用して少なくとも1回すすぐことが好ましい。
樹脂を押出シートに変換することを促進するのに可塑化が望ましい可能性がある。通常の方法を使用して、可塑化を実行することができる。例えば、例えば、米国特許公報(特許文献2)に記載されているように、混合物を押出機に投入する前または投入するときに、可塑剤と、PVB樹脂水性スラリーを他の添加物とともに混合する方法により、可塑化を実行することができる。あるいは、例えば、米国特許公報(特許文献3)に記載されているように、混合物を押出機に投入する前または投入するときに、可塑剤と乾燥したPVB樹脂フレークを混合する方法により、可塑化を実行することができる。本発明の可塑剤は、通常可塑化PVBシーティング組成物の製造で知られているまたは使用されている任意のものから選択することができる。例えば、本明細書での使用に適した可塑剤は、ポリエーテルジオールやポリエーテルポリオールのジエステルを含めて、脂肪族ジオールとカルボン酸との化学反応から得られたジエステル;ならびに多価カルボン酸と脂肪族アルコールから得られたエステルからなる群から選択された可塑剤または可塑剤の混合物であり得る。本発明のシート組成物を記載するとき、可塑剤の混合物を、便宜上、本明細書では「可塑剤」と称することができる。すなわち、本明細書で使用されている用語「可塑剤」の単数形は、あるシート組成物中での1種の可塑剤の使用、または2種以上の可塑剤の混合物の使用を表わすことができる。意図した使用は、当業者に明らかであろう。
本明細書での使用に好ましい可塑剤は、トリエチレングリコールまたはテトラエチレングリコールと炭素原子6〜10個の脂肪族カルボン酸との反応から得られたジエステル;ならびにセバシン酸と炭素原子1〜18個の脂肪族アルコールとの反応から得られたジエステルである。より好ましくは、可塑剤が4G7、3GO、またはDBSである。最も好ましくは、可塑剤が3GOである。
可塑剤は、可塑化PVBシートを得るのに望ましい適合量のいずれかで添加することができる。可塑剤を、樹脂の総乾燥重量を基準にして約30〜約50pphの量で添加することができる。本明細書で使用されている「乾燥重量」は、乾燥樹脂の重量、すなわち水を樹脂から除去した後の重量を指す。好ましくは、可塑剤が約30〜約45pphの量、最も好ましくは、約32〜約45pphの量で存在する。
PVBの立体異性への影響のない任意の添加物を、本発明の樹脂組成物に含有することができる。このような添加物としては、酸化防止剤、光安定剤、接着制御剤、および/または表面張力制御剤、ならびに他の添加物がある。
PVBシートは、本明細書に記載されたPVB樹脂フレークから、当技術分野で通常公知であるような押出法または同時押出法で得ることができる。例えば、フレーク、可塑剤、および/または他の任意の添加物を約175℃〜約225℃の温度で同時押出すことによって、本発明のPVB樹脂フレークからPVBシートを得ることができる。
下記の実施例および比較例は、本発明をさらに例示するためのものである。実施例は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものではなく、また本明細書に特許請求される、および/または記載される本発明に一致しないいかなる方法によっても、特許請求の範囲または明細書を定義するために使用されるべきでもない。
下記の試験を、以下の実施例および比較例で用いた。
(ヒドロキシル価):ASTM D 1396−92。
(引張クリープ手順)
・準備したPVBシーティング試料を、押出方向に101cm、横断方向に19mmの大きさに切断する。
・試料に、試験片の一端から1、3、7、9cmに平行線で印を付ける。
・試料を、透明ガラス扉付きのオーブン中に垂直に、60度で30分吊るす。
・この時間の終わりに、カセトメーターで3cmと7cmの印の距離を読み取る。
・10psi荷重を加えるのに十分な重量を、試験片の下部に取り付け、直ちに試料をオーブン中に垂直に吊るす。
・タイマーをかけ、30分の終わりに3cmと7cmの印の距離を読み取る。
・引張クリープ(単位%)を以下の通り計算する。
%クリープ=Lt−Lo/Lo×100(式中、温度において、Loは元のゲージ長、Ltは最終ゲージ長である)。
(M/R)(ラセミ体に対するメソ体の比率)
・20ミリグラムのPVB樹脂を、1ミリリットルのDMSO−d6に120℃で溶解する。
・少なくとも16の過渡状態(トランジェント)において測定して、500mhz核磁気共鳴装置で試料を分析する。NMR積分関数を利用して、4.5ppm(メソ)および4.75ppm(ラセミ)でのC−Hピークの比を求める。これらのピークの比を「M/R」と称する。
Figure 2005534778
以下の実施例をすべて表1に掲載する。実施例1については、十分な説明を行い、後続の実施例については、実施例1の説明を部分的に変更したものである。
(実施例1)
ポリ(ビニルブチラール)シートを下記の通り準備した。32重量部のポリ(ビニルアルコール)(PVA)(平均重合度(adp)おおよそ618)、および68重量部のPVA(adpおおよそ1005)を含む混合物を、約614重量部の脱塩水に90℃で溶解した。この溶液に、1重量部の88%パラトルエンスルホン酸、および溶解させたPVA溶液をpH2にするのに十分な硫酸を加えた。PVAと反応して下記のヒドロキシル価のPVB樹脂を得るのに十分なn−ブチルアルデヒド、上記の乾燥PVA重量を基準にして0.33重量%のDOSS、およびPVA溶液を、90℃に維持した容器に仕込んだ。1時間保持した後、スラリーが得られた。界面活性剤を添加して、発泡を軽減した。水酸化ナトリウム溶液を加えて、スラリーを安定化し、pHを約11に上昇させた。次いで、スラリーを脱塩水で洗浄し冷却した。残存ヒドロキシル価が18.6の粒状白色PVB樹脂が得られた。この樹脂を、約4グラム/リットルのUV遮断光安定剤および約8グラム/リットルの酸化防止剤を含有する3GO可塑剤と混合し、シーティング中の可塑剤濃度を約32.3pphにするために押出システムでの滞留時間が約15〜25分となるように押出した。マグネシウムおよび/またはカリウムを含有する接着制御添加物を、押出機に添加した。スロットダイで測定した溶融温度は210〜215℃であった。PVB樹脂のM/Rは3.65、シーティングの引張クリープは1.33であった。
(実施例2)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、648部の脱塩水、および2部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。界面活性剤として、DOSSの代わりに、0.15重量%のSLSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.45の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は35.88であった。PVB樹脂のM/Rは2.68、シーティングの引張クリープは2.42であった。
(実施例3)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、649部の脱塩水、および2部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。界面活性剤として、DOSSの代わりに、0.4重量%のSLSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.18の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は38.00であった。PVB樹脂のM/Rは2.89、シーティングの引張クリープは2.02であった。
(実施例4)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、649部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。界面活性剤として、0.15重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.42の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は38.31であった。PVB樹脂のM/Rは2.99、シーティングの引張クリープは2.0であった。
(実施例5)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、642部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。界面活性剤として、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.11の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は41.45であった。PVB樹脂のM/Rは3.1、シーティングの引張クリープは1.87であった。
(実施例6)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、645部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.89にするのに十分な硫酸を添加した。界面活性剤として、0.18重量%のSLSを使用した。残存ヒドロキシル価が22.00の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は38.31であった。PVB樹脂のM/Rは3.2、シーティングの引張クリープは1.5であった。
(実施例7)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、655部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを2.07にするのに十分なリン酸を添加した。界面活性剤として、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.84の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は27.38であった。PVB樹脂のM/Rは3.05、シーティングの引張クリープは1.58であった。
(実施例8)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、655部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを2.07にするのに十分なリン酸を添加した。界面活性剤として、0.20重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.00の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は36.92であった。PVB樹脂のM/Rは3.04、シーティングの引張クリープは1.79であった。
(実施例9)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、655部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを2.07にするのに十分なリン酸を添加した。界面活性剤として、0.4重量%のSLSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.94の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は38.78であった。PVB樹脂のM/Rは2.86、シーティングの引張クリープは1.95であった。
(実施例10)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、653部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.88にするのに十分な硫酸を添加した。界面活性剤として、0.1重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.38の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は37.57であった。PVB樹脂のM/Rは2.9、シーティングの引張クリープは2.5より高かった。
(実施例11)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、643部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.96にするのに十分な硫酸を添加した。界面活性剤として、0.3重量%のSLSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.08の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は36.58であった。PVB樹脂のM/Rは2.62、シーティングの引張クリープは2.5より高かった。
(実施例12)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、649部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。界面活性剤として、0.4重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.87の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は36.41であった。PVB樹脂のM/Rは3.32、シーティングの引張クリープは1.61であった。
(実施例13)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、617部の脱塩水、および1.4部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。界面活性剤として、0.4重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.66の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.6であった。
(実施例14)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、612部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用した。残存ヒドロキシル価が19.17の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.62であった。
(実施例15)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、649部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用した。界面活性剤として、0.15重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が22.01の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。100部のPVB樹脂に対して35〜40部の可塑剤の割合で、可塑剤を押出機に供給した。PVB樹脂のM/Rは3.45、シーティングの引張クリープは1.33であった。
(実施例16)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、636部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用した。残存ヒドロキシル価が21.92の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。100部のPVB樹脂に対して35〜40部の可塑剤の割合で、可塑剤を押出機に供給した。PVB樹脂のM/Rは3.8、シーティングの引張クリープは1.17であった。
(実施例17)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、610部の脱塩水を使用した。界面活性剤として、0.33重量%のCOCOを使用した。残存ヒドロキシル価が19.66の粒状白色PVB樹脂が得られた。実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は30.91であった。PVB樹脂のM/Rは3.25、シーティングの引張クリープは1.50であった。
(実施例18)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、623部の脱塩水を使用した。酸触媒として、硫酸のみを使用した。残存ヒドロキシル価が19.84の粒状白色PVB樹脂が得られた。実施例1と同様にして、PVB組成物を形成し、100部のPVB樹脂に対して35〜40部の可塑剤の割合で、可塑剤を押出機に供給した。PVB樹脂のM/Rは3.35、シーティングの引張クリープは1.28であった。
(実施例19)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。649部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.91にするのに十分なリン酸を添加した。残存ヒドロキシル価が19.18の粒状白色PVB樹脂が得られた。実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は30.46であった。PVB樹脂のM/Rは3.29、シーティングの引張クリープは1.39であった。
(実施例20)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。649部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.91にするのに十分なリン酸を添加した。界面活性剤として、0.33重量%のCOCOを使用した。残存ヒドロキシル価が19.44の粒状白色PVB樹脂が得られた。実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は32.20であった。PVB樹脂のM/Rは3.35、シーティングの引張クリープは1.52であった。
(実施例21)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、612部の脱塩水を使用し、反応を2時間保持した。残存ヒドロキシル価が18.18の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.62であった。
(実施例22)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、648部の脱塩水および1部のpTSAを使用し、反応を2時間保持した。残存ヒドロキシル価が19.07の粒状白色PVB樹脂が得られた。実施例1と同様にして、PVB組成物を形成し、100部のPVB樹脂に対して35〜40部の可塑剤の割合で、可塑剤を押出機に供給した。PVB樹脂のM/Rは3.63、シーティングの引張クリープは1.35であった。
(実施例23)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。反応温度は90〜99.9℃であった。残存ヒドロキシル価が19.27の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.51であった。
(実施例24)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。溶解したPVA溶液中で、649部の脱塩水を使用し、反応pHを1.98にするための酸触媒として、硫酸を使用した。反応を1時間20分保持した。残存ヒドロキシル価が19.88の粒状白色PVB樹脂が得られた。実施例11と同様にして、PVB組成物を形成し、100部のPVB樹脂に対して35〜40部の可塑剤の割合で、可塑剤を押出機に供給した。PVB樹脂のM/Rは3.36、シーティングの引張クリープは1.39であった。
(実施例25)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、634部の脱塩水、および酸触媒としてpTSAのみを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHは1.85であった。界面活性剤として、0.15重量%のSLSであった。残存ヒドロキシル価が22.65の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は38.55であった。PVB樹脂のM/Rは2.48、シーティングの引張クリープは1.39であった。
(実施例26)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、645部の脱塩水、および1.3部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHは1.92であった。界面活性剤として、0.35重量%のDOSSを使用した。反応を30分保持した。残存ヒドロキシル価が19.29の粒状白色PVB樹脂が得られた。可塑剤が4G7である点以外は実施例1と同様にして、PVB組成物を形成した。得られた可塑剤含有量は37.09であった。PVB樹脂のM/Rは3.39、シーティングの引張クリープは1.54であった。
(実施例27)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、594部の脱塩水、および1.4部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.48にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は83〜90.1℃の範囲であった。界面活性剤として、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.37の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.23であった。
(実施例28)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。34部の重合度618のPVA、66部の重合度1005のPVA、594部の脱塩水、および1.4部のpTSAを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.48にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は82〜90.3℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.60重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.02の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.37であった。
(実施例29)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。501部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.55にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は83.8〜90.2℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.73の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.33であった。
(実施例30)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。501部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.55にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は83.3〜90.3℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.58の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.25であった。
(実施例31)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。461部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.50にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は82.2〜89.9℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が15.74の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは2.94であった。
(実施例32)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。461部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.50にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は83.1〜90.1℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.60重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が17.32の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.37であった。
(実施例33)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。461部の 脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.52にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は82.6〜89.8℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が24.11の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.98であった。
(実施例34)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。461部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.52にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は82.3〜90.1℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が21.64の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.56であった。
(実施例35)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。0部の重合度618のPVA、100部の重合度1005のPVA、630部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.59にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は84.4〜90.1℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.60重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が17.32の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.18であった。
(実施例36)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。0部の重合度618のPVA、100部の重合度1005のPVA、630部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.59にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は81.1〜90.2℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が17.63の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.05であった。
(実施例37)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。100部の重合度618のPVA、0部の 重合度1005のPVA、630部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.60にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は83.8〜90.1℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.60重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が19.44の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.89であった。
(実施例38)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。100部の重合度618のPVA、0部の重合度1005のPVA、630部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.60にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は82.6〜90.1℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.30重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が18.12の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.38であった。
(実施例39)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。718部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.57にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は84.1〜90.0℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.60重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が16.5の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.29であった。
(実施例40)
表1に概要を示した変更点以外は実施例1と同様にして、PVB樹脂を準備した。718部の脱塩水、ならびに1.4部のpTSAと0.1部のHPOを使用して、溶解したPVA溶液を作製した。反応pHを1.57にするのに十分な硫酸を添加した。反応温度は84.4〜90.1℃の範囲であり、界面活性剤としては、0.60重量%のDOSSを使用した。残存ヒドロキシル価が16.66の粒状白色PVB樹脂が得られた。PVB樹脂のM/Rは3.16であった。

Claims (18)

  1. ヒドロキシル価が約15〜約34の可塑化ポリビニルブチラール組成物であって、前記PVB組成物が、(a)ラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であるメソおよびラセミ立体異性体の混合物と、(b)界面活性剤と、(c)PVB100当たり、約30〜約50部(pph)の量の可塑剤とを含み、引張クリープの対数値(引張クリープ)が3.0以下であることを特徴とする組成物。
  2. 前記界面活性剤が、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、またはその混合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記PVBのヒドロキシル価が約17〜約19であり、ラセミ立体異性体に対するメソ立体異性体の比率(M/R)が約3.1〜約3.5の範囲であることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. 前記PVBの引張クリープが2.5以下であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. 前記PVBの引張クリープが1.5以下であることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. メソおよびラセミ立体異性体の混合物を含有するPVB樹脂組成物を調製する方法であって、(a)成分(i)〜(v)を混合して、水性の反応混合物(RM)を得る工程と、(b)RMを約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌して、前記PVB樹脂組成物を得る工程とを含み、RMの成分が、(i)水、(ii)溶液の総重量を基準にして乾燥重量PVA濃度が約8重量%〜約20重量%であり、少なくとも約80℃の温度に維持されている酸性の水性ポリビニルアルコール溶液、(iii)RMのpHを約1.3〜約2.5にするのに十分な量で存在する酸化合物または酸化合物の混合物、(iv)前記PVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量で存在する界面活性剤または界面活性剤の混合物、および(v)ブチルアルデヒドであり、(ii)と(v)の比が、前記PVB樹脂組成物中に未反応ヒドロキシル官能基が存在するのに十分であり、前記PVB樹脂組成物のヒドロキシル価が約15〜約34であり、さらにPVB組成物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であることを特徴とする方法。
  7. 前記界面活性剤が、前記PVB樹脂処方で使用された乾燥PVA重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量で、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、メチルココイルタウリンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、またはその混合物からなる群の界面活性剤から選択されることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. (i)前記混合物のpHを少なくともpH10に上げる工程と、(ii)前記混合物から液体を排除する工程と、(iii)前記PVBを中性pHの水で洗浄する工程とをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. メチルココイルタウリンナトリウムが前記界面活性剤であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. ラウリル硫酸ナトリウムが前記界面活性剤であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  11. ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムが前記界面活性剤であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  12. リン酸が前記酸反応物質として使用されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  13. (a)成分(i)〜(v)を混合して、水性の反応混合物(RM)を得る工程と、(b)RMを約5℃〜約100℃の範囲の温度で約15分〜約180分の時間攪拌して、前記PVB樹脂組成物を得る工程とを含む方法によって作製された可塑化PVB組成物であって、RMの成分が、(i)水、(ii)溶液の総重量を基準にして乾燥重量PVA濃度が約8重量%〜約20重量%であり、少なくとも約80℃の温度に維持されている酸性の水性ポリビニルアルコール溶液、(iii)RMのpHを約1.3〜約2.5にするのに十分な量で存在する酸化合物または酸化合物の混合物、(iv)前記PVAの乾燥重量を基準にして約0.1重量%〜約0.70重量%の量で存在する界面活性剤または界面活性剤の混合物、および(v)ブチルアルデヒドであり、(ii)と(v)の比が、前記PVB樹脂組成物中に未反応ヒドロキシル官能基が存在するのに十分であり、前記PVB樹脂組成物のヒドロキシル価が約15〜約34であり、さらに前記PVB組成物のラセミ体に対するメソ体の比率(M/R)が約2.5〜約5.0の範囲であることを特徴とする組成物。
  14. メチルココイルタウリンナトリウムが前記界面活性剤であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  15. ラウリル硫酸ナトリウムが前記界面活性剤であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  16. ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムが前記界面活性剤であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  17. 前記引張クリープが2.5以下であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
  18. 前記引張クリープが1.5以下であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
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