JP2005534014A5 - - Google Patents

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Description

共通の基準レッグを備えた可変抵抗センサ
発明の分野
この発明は抵抗センサに関し、より特定的には、流体の質量流量を検出することができ、共通の基準レッグ(leg)のうち少なくとも一部分を共有する別個の上流および下流の回路を有する質量流量センサに関する。
関連技術の説明
質量流量センサは、気体または他の流体の質量流量を測定する多種多様な応用例において用いられる。質量流量センサを用いることのできる一応用例には質量流量コントローラがある。従来の質量流量コントローラにおいては、主要な流体の流路内に流れる流体の質量流量は、質量流量センサの一部を形成する典型的にはより小さな導管へと逸らされる流体の一部分の質量流量に基づいて調節または制御される。主要な流路およびセンサの導管の両方に層流があると仮定すれば、主要な流路内に流れる流体の質量流量は、センサの導管を通って流れる流体の質量流量に基づいて決定(および調節または制御)され得る。
2つの異なる種類の質量流量センサ、すなわち定電流質量流量センサおよび定温度質量流量センサがこれまで用いられてきた。定電流質量流量センサの一例が図1に示される。図1においては、流体がセンサ管または導管内を矢印Xの方向に流れる。大きな熱抵抗率を有する発熱抵抗器または「コイル」R1およびR2がセンサ導管の下流部分と上流部分との上においてセンサ導管の周りに配置され、当該発熱抵抗器または「コイル」R1およびR2には定電流源901から定電流Iが供給される。定電流IがコイルR1およびR2を通って流れた結果、これらのコイルにわたって電圧V1およびV2が発生する。電圧V1とV2との差(V1−V2)は差動増幅器902から取出されるが、その増幅器902の出力はセンサ導管を通る流体の流量に比例している。
0の流量では、図1の回路は、コイルR1の抵抗値(と、これにより温度と)がコイルR2の抵抗値(および温度)に等しく、かつ増幅器902の出力が0となるように構成される。流体がセンサ導管内を流れると、コイルR2によって生成されて流体に伝えられる熱がR1の方に運ばれる。この流体が流れた結果、コイルR2の温度が低下し、コイルR1の温度が上昇する。これらの抵抗器の各々にわたって下げられた電圧がそれぞれの温度に比例しているので、電圧V1は流体の流量の増加にともなって上昇し、電圧V2は、センサ導管を通る流体の質量流量に比例している電圧の差にともなって減少する。
定電流質量流量センサの利点は、それが広範囲の温度にわたって動作可能であり、構造が比較的単純であり、センサ導管に入る流体の周囲温度の変化に対し敏感に反応することである。センサ導管に入る流体の周囲温度が変化すると、コイルR1およびR2の各々の抵抗も変化する。しかしながら、コイルR1およびR2の温度(ならびに、これにより抵抗)が流体の流量の変化に応じて安定するのに比較的長い時間がかかる。
頻繁に用いられる他の種類の質量流量センサは定温度質量流量センサであり、その例が図2〜図4に示される。図2の定温度質量流量センサに示されるように、発熱抵抗器または「コイル」R1AおよびR1Bはセンサ導管の下流部分および上流部分のまわりにそれぞれ配置され、流体がそこを通って矢印Xの方向に流れる。図1の定電流質量流量センサと同
様に、下流のコイルR1Aおよび上流のコイルR1Bの各々は大きな熱抵抗率を有する。コイルR1A、R1Bの各々の抵抗(と、これにより温度と)は、別個の独立した回路によって、抵抗器2A、R3A、R4A、およびR2B、R3B、R4Bの値でそれぞれ調整される所定の同じ値に定められる。制御回路は、センサ導管を通る流体の流量とは無関係な同じ所定の値の抵抗(および、これにより温度)でコイルR1A、R1Bの各々を維持するために設けられる。
流体の流れがない場合、図2の回路は、下流のコイルR1Aおよび上流のコイルR1Bの各々の抵抗(および温度)が同じ所定の値に設定され、回路の出力が0となるように構成される。流体がセンサ導管に流れると、上流のコイルR1Bからの熱がR1Aの方に伝えられる。結果として、下流のコイルR1Aを一定の温度で維持するのに必要なエネルギは、上流のコイルR1Bを同じ一定の温度で維持するのに必要とされるエネルギよりも少なくてすむ。所定の温度でコイルR1A、R1Bの各々を維持するのに必要なエネルギの差が測定されるが、これは、センサ導管を通って流れる流体の質量流量に比例している。
図2に関連して記載される定温度質量流量センサも構築が比較的簡単である。加えて、図2の回路は、センサ導管に入る流体の質量流量の変化に応じて、図1に関連して記載される定電流質量流量センサよりも速やかに安定する。しかしながら、コイルR1AおよびR1Bの各々がセンサ導管に流入する流体の周囲温度から独立した所定の温度で設定および維持されるので、センサ導管に流入する流体の周囲温度が上昇すると問題が生じる。特に、センサ導管に流れる流体の周囲温度が上流のコイルおよび下流のコイルによって維持される所定の温度に近づくと、回路が流体の流量における差を識別する能力を失い、流体の周囲温度がこの所定の温度を超えて上昇すると、センサが動作不能にされる。
これらの不利点を克服するために、いくつかの代替的な定温度質量流量センサが提供されてきた。たとえば、図3の回路は、気体または流体の周囲温度の変化に少なくともある程度まで反応することができる定温度質量流量センサを提供する。さらに、R1BおよびR2Bは、大きな抵抗の温度係数を有する下流および上流の温度検知コイルである。しかしながら、図2の回路と同様に所定の一定の値でコイルの温度を維持するのではなく、図3の回路は、センサ導管に流入する流体の周囲温度を上回る温度でセンサコイルR1B、R2Bの温度を維持する。これは、下流の回路および上流の回路の各々においてセンサコイルR1B、R2Bの抵抗係数に類似した抵抗係数を有する付加的なコイルR3B、R4Bを挿入することによって達成される。流体の周囲温度が変化するので、コイル抵抗R3B、R4Bを温度設定抵抗器5B、R6Bに直列に追加することにより、上流の抵抗コイルおよび下流の抵抗コイルがセンサ導管に流入する流体の周囲温度よりも高く維持される程度にまで当該温度を上昇させることとなる。図2の回路と同様に、コイルR1B、R2Bの温度を同じ温度で維持するために下流の回路および上流の回路の各々によって供給されるエネルギの差は、センサ導管を通る流体の質量流量に比例している。
当業者には認識されるはずであるように、図3の回路が適切に動作するためには、下流の回路における各素子の値および熱特性が上流の回路における対応する素子の値および熱特性に整合することが重要である。したがって、下流のコイルR1Bおよび上流のコイルR2Bの抵抗は同じ値と同じ熱抵抗率とを持たなければならない。加えて、抵抗器3B抵抗器4Bと同じ値および同じ(理想的には大きな)熱抵抗率を持たなければならず、抵抗器5B抵抗器6Bと同じ値および同じ(理想的には0の)熱抵抗率を持たなければならず、抵抗器7B抵抗器10Bと同じ値および同じ(理想的には0の)熱抵抗率を持たなければならず、抵抗器9B抵抗器8Bと同じ値および同じ(理想的には0の)熱抵抗率を持たなければならず、増幅器911と増幅器912とは同じ動作特性および同じ温度特性を持たなければならない。
抵抗器3BおよびR4Bを追加したにもかかわらず、図3の回路が持つ問題は、センサ導管に流入する流体の周囲温度が上昇すると、周囲流体の温度に対する上流のコイルと下流のコイルとの間の比例した温度差がより小さくなるのでセンサの精度がより低くなることである。さらに、ある一つの温度でセンサを較正することにより、何らかの補償回路もなしにそのセンサを他の周囲温度で使用することが必ずしも可能となるわけではないという点で、ずれのために問題が生じる。
上述の問題のうちいくつかを解決するために、米国特許第5,401,912号は(周囲を上回る)定温度上昇質量流量センサを提案しており、その一例が図4に示される。図4の回路は、センサ導管に流入する流体の周囲温度を超える所定の値で上流のセンサコイルR2および下流のセンサコイルR1を維持するよう作動する。図4の回路は、熱抵抗率が本質的に0である図2の固定値の抵抗器3AおよびR3Bが、大きな特定の値の熱抵抗率を有する抵抗器5およびR6とそれぞれ交換されるという点を除いては、図2の回路と同一である。これらの変化の結果、図4の回路は、センサ導管に流入する流体の周囲温度を上回る定温度の上昇を意図的に維持する。したがって、図4に示されるような質量流量センサは、(周囲を上回る)定温度差または(周囲を上回る)定温度上昇質量流量センサと称される。
上述の定温度質量流量センサの各々は、別個の独立した上流の回路および下流の回路を利用して、上流のコイルおよび下流のコイルの温度をある特定の値に、またはセンサ導管に流入する流体の周囲温度を上回る特定の値に設定する。これらの各回路の不利点は、それら回路が上流の回路および下流の回路において対応する回路素子(すなわち、抵抗器、コイルおよび増幅器)の緊密な整合を必要とすることである。
発明の概要
この発明の一局面に従うと、第1の可変抵抗器を有する第1の抵抗ブリッジ回路と、第2の可変抵抗器を有する第2の抵抗ブリッジ回路とを含むセンサが提供される。一実施例に従うと、第1の抵抗ブリッジ回路および第2の抵抗ブリッジ回路は、第1の可変抵抗器と第2の可変抵抗器との抵抗を設定する共通の基準レッグを共有する。共通の基準レッグは、代替的には、第1の抵抗ブリッジ回路および第2の抵抗ブリッジ回路のうちの1つに切換可能に接続される。別の実施例に従うと、第1の抵抗ブリッジ回路および第2の抵抗ブリッジ回路は、第1の可変抵抗器および第2の可変抵抗器の抵抗を設定する基準レッグの一部分しか共有しない。この実施例では、第1の可変抵抗器および第2の可変抵抗器の抵抗を設定する共通の基準レッグの当該部分は、代替的には、第1の抵抗ブリッジ回路および第2の抵抗ブリッジ回路のうちの1つに切換可能に接続される。
一実施例に従うと、センサは第1の回路、第2の回路、電圧分割器および少なくとも1つのスイッチを含む。第1の回路は、物理的な特性の変化に応じて変化する第1の抵抗を有する第1の抵抗器を含む。第2の回路は、物理的な特性の変化に応じて変化する第2の抵抗を有する第2の抵抗器を含む。少なくとも1つのスイッチは第1の状態および第2の状態を有する。少なくとも1つのスイッチの第1の状態は、電圧分割器を第1の回路に電気的に接続して第1の抵抗器の抵抗を設定し、少なくとも1つのスイッチの第2の状態は、電圧分割器を第2の回路に電気的に接続して第2の抵抗器の抵抗を設定する。
別の実施例に従うと、センサは第1の増幅器と第2の増幅器とを含み、各増幅器は、第1の入力、第2の入力および出力、第1の抵抗器および第2の抵抗器、ならびに電圧分割器を有する。第1の抵抗器は、第1の増幅器の出力と基準端子との間で第1の可変抵抗器と直列に電気的に接続され、第1の抵抗器は第1の増幅器の第1の入力と第1の増幅器の
出力との間で電気的に接続されており、第1の可変抵抗器は第1の抵抗器と基準端子との間で電気的に接続されている。第2の抵抗器は、第2の増幅器の出力と基準端子との間で第2の可変抵抗器と直列に電気的に接続され、第2の抵抗器は第2の増幅器の第1の入力と第2の増幅器の出力との間で電気的に接続されており、第2の可変抵抗器は第2の抵抗器と基準端子との間で電気的に接続されている。電圧分割器は、第1の増幅器の出力と第2の増幅器の出力とのうちの1つに切換可能に接続されている入力と、第1の増幅器の第2の入力と第2の増幅器の第2の入力とのうちの1つに切換可能に接続されている出力とを有する。電圧分割器の出力は、電圧分割器の入力が第1の増幅器の出力に接続され、電圧分割器の出力が第1の増幅器の第2の入力に接続されるとき第1の可変抵抗器の抵抗を設定し、電圧分割器の入力が第2の増幅器の出力に接続され、電圧分割器の出力が第2の増幅器の第2の入力に接続されるとき第2の可変抵抗器の抵抗を設定する。
この発明の別の局面に従うと、1対のブリッジ回路で用いるための方法が提供される。各ブリッジ回路は、固定抵抗器および可変抵抗器を含むセンサレッグと、可変抵抗器の抵抗を設定する基準レッグとを有する。当該方法は、可変抵抗器の抵抗を整合させるために第1の回路と第2の回路との間で基準レッグの少なくとも一部分を共有する動作を含む。
この発明の別の局面に従うと、流体の流量を測定するためのフローセンサが提供される。当該フローセンサは、第1の可変抵抗器と、流体が第1の方向に流れる場合に第1の可変抵抗器の下流に配置される第2の可変抵抗器と、第1の可変抵抗器に電気的に結合され、第1の可変抵抗器に供給される電力を示す第1の信号を供給する第1の回路と、第2の可変抵抗器に電気的に結合され、第2の可変抵抗器に供給される電力を示す第2の信号を供給する第2の回路と、第1の信号および第2の信号を受信し、第1の信号と第2の信号との差を示す出力信号を供給する第3の回路とを含む。流体が第1の方向に流れる場合の出力信号の範囲は、流体が第1の方向とは逆の第2の方向に流れる場合の出力信号の範囲と対称的である。
この発明のさらなる局面に従うと、流体の流量を測定するためのフローセンサが提供される。当該フローセンサは、第1の可変抵抗器、第2の可変抵抗器、第1の回路、第2の回路、第3の回路、および電源回路を含む。第1の回路は第1の可変抵抗器に電気的に結合されて、第1の可変抵抗器に供給される電力を示す第1の信号を供給する。第2の回路は第2の可変抵抗器に電気的に結合されて、第2の可変抵抗器に供給される電力を示す第2の信号を供給する。第3の回路は第1の信号および第2の信号を受信し、第1の信号と第2の信号との差を示す出力信号を供給する。電源回路は第1の回路および第2の回路のうち少なくとも1つに電気的に接続されて、流体の流量に依存して第1の回路および第2の回路のうち少なくとも1つに可変量の電力を供給する。
この発明のさらに別の局面に従うと、フローセンサにおける高フロー条件を検出する方法が提供される。当該方法は、フローセンサの現在の動作温度で予想される0のフロー信号を決定する動作と、予想される0のフロー信号に基づいてしきい値を決定する動作と、フローセンサの現在の動作温度でフローセンサによって測定される実際のフロー信号を決定する動作と、フローセンサによって測定された実際のフロー信号をしきい値と比較する動作と、実際のフロー信号がしきい値を超える場合に高フロー条件が存在すると判断する動作とを含む。
この発明の例示的で非限定的な実施例が添付の図面に関連して例示のために説明される。
詳細な説明
この発明の実施例は、添付の図面に関連して読まれるべきである以下の詳細な説明を通じてより完全に理解されるだろう。
図5、図6、図7および図8は、この発明のさまざまな実施例に従ったいくつかの異なった質量流量センサを示す。図5、図6、図7および図8の各々においては、参照符号RUは上流のコイルまたは抵抗器を表わし、参照符号RDは下流のコイルまたは抵抗器を表わす。先行技術のセンサ回路と同様に、コイルRUおよびRDは、流体が流れるセンサ導管(図示せず)の周りに、間隔をあけた位置に配置される。この明細書中に規定されるように、流体という用語は、固体、液体または気体の状態のいかなる材料または材料の組合せをも含む。
コイルRUおよびRDの各々は、各コイルRU、RDの抵抗が温度によって異なるように、大きくて実質的に同一の熱抵抗率を有する。上流のコイルRUおよび下流のコイルRDはこの明細書中において「コイル」と称されるが、この発明がそのように限定されないことが理解されるべきである。たとえば、上流のコイルおよび下流のコイルはセンサ導管の外周に巻付けられるコイルでなくてもよいが、センサ導管の外側に単に取付けられる熱に敏感な抵抗器から形成され得る。このような熱に敏感な抵抗器は、蛇行した形またリボン状の形であり得るのでコイル状の形をしていなくてもよい。さらに、上流のコイルおよび下流のコイルはセンサ導管の外側上に配置されなくてもよい。というのも、空気などの何らかの流体に対しては、コイルはセンサ導管内に配置され得るからである。加えて、この発明の実施例は質量流量センサの点で記載されるが、この発明はそれに限定されない。というのも、この発明の局面が、抵抗ブリッジ回路のレッグの抵抗の変動が抵抗によって異なる特性の変化を示している他の応用例において用いられ得るからである。
この発明の実施例に従った質量流量センサは、別個の上流の抵抗ブリッジ回路と下流の抵抗ブリッジ回路とを用いて、上流のコイルおよび下流のコイルの温度と抵抗とを同じ値に設定するが、上流の回路および下流の回路は共通の基準レッグのうち少なくとも一部分を共有する。結果として、この発明の実施例は、図2〜図4の別個の上流の回路および下流の回路において必要とされる構成要素の値および特性の緊密な整合を必要としない。さらに、基準レッグの共有および共通の部分がプログラム可能な電圧分割器を含んでいるような実施例においては、上流のコイルおよび下流のコイルが設定される抵抗の範囲は、広範囲の周囲温度に対応するよう変えられ得る。
図5は、この発明の一実施例に従った質量流量センサの簡略化した概略図を示す。センサ回路は、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDの抵抗と、これにより温度とをそれぞれ設定するのに用いられる上流の抵抗ブリッジ回路10および下流の抵抗ブリッジ回路20を含む。上流の回路10および下流の回路20は、図5に示される実施例において直列に接続される抵抗器1およびR2を含む共通の基準レッグ30を共有する。
上流の回路10は、第1の増幅器U1と、第1の増幅器U1の出力と基準端子との間で電気的に接続される第1の抵抗器URと第1の可変抵抗器U(上流のコイル)との直列接続とを含む。抵抗器U2およびキャパシタCU2の直列接続は、第1の増幅器U1の出力と第1の増幅器U1の反転(−)入力との間で電気的に接続される。第1の抵抗器URおよび第1の可変抵抗器Uの中間点と第1の増幅器U1の反転入力との間で別の抵抗器U1が電気的に接続される。比較的大きな値のキャパシタCU1は、第1の増幅器U1の非反転(+)入力と基準端子との間で電気的に接続される。キャパシタCU1は、共通の基準レッグ30が下流の回路20に電気的に接続されるとき、第1の増幅器U1の非反転入力に存在する電圧を維持する。
下流の回路20は上流の回路10に類似している。下流の回路20は、第2の増幅器U
2と、第2の増幅器U2の出力と基準端子との間で接続される第2の可変抵抗器Dと直列な第2の抵抗器DRの直列接続とを含む。第2の増幅器U2の反転(−)入力は、第2の抵抗器DRと第2の可変抵抗器Dとの直列接続の中間点に抵抗器D1を介して電気的に接続され、キャパシタCD2と直列な抵抗器D2は、第2の増幅器U2の出力と第2の増幅器U2の反転入力との間で電気的に接続される。第2の増幅器U2の非反転(+)入力は、基準端子に接続される大きな値のキャパシタCD1に電気的に接続される。
図5に図示のとおり、回路はさらに、上流の回路10および下流の回路20の各々に切換可能に接続され、第2の抵抗器2と直列に電気的に接続される第1の抵抗器1を含む共通の基準レッグ30を含む。共通の基準レッグR1、R2は、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDが設定されるべき抵抗の値を設定し、電圧分割器として作動する。スイッチ1Aおよび2Aは、直列接続R1およびR2によって形成される電圧分割器の入力と、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2の出力との間にそれぞれ接続される。スイッチ1Bおよび2Bは各々、電圧分割器の出力と、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2の非反転入力とにそれぞれ接続される。スイッチ1Aおよび1Bならびにスイッチ2Aおよび2Bは、スイッチ1Aおよび1Bならびにスイッチ2Aおよび2Bがともに同時に開かれるかまたは閉じられるようにタンデムに働く。
動作中に、スイッチ1A、1Bおよびスイッチ2A、2Bは交互に開閉して、上流の回路10および下流の回路20のうちの1つに共通の基準レッグ30を接続する。共通の基準レッグが上流の回路に接続されていない時間間隔中(すなわち、スイッチ1A、1Bが開いているとき)に、キャパシタCU1は第1の増幅器U1の非反転入力において電圧レベルを維持する。同様に、共通の基準レッグが下流の回路に接続されていない時間間隔中(すなわち、スイッチ2Aおよび2Bが開いているとき)に、キャパシタCD1は、第2の増幅器U2の非反転入力端子において電圧レベルを維持する。
動作においては、センサ回路は、共通の基準レッグを共有する2つの定温度ドライバ回路として動作する。スイッチ1およびスイッチ2は高速で切換えられて、基準レッグ30(R1およびR2)を上流の回路と下流の回路とに交互に接続する。CU1およびCD1は、対応するスイッチが開いているときに、サンプリングされた基準フィードバックを保持する。第1の増幅器U1は、RU/RUR=R2/R1となるようにサーボ制御する。第2の増幅器U2は、RD/RDR=R2/R1となるようにサーボ制御する。(図5には図示されない)他の増幅器が、第1の抵抗器URと第1の可変抵抗器Uとの直列接続の間における上流の電圧レベルVUと、第2の抵抗器DRと第2の可変抵抗器Dとの直列接続の間における下流の電圧レベルVDとを選び取る(pick off)。次いで、電圧レベルVUおよびVDを用いて、導管を通る流体の流量を示す信号を供給し得るが、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDが当該導管に、または当該導管の周りに配置される。たとえば、一実施例においては、VU−VD/VDの比率が、流体の流量を示す信号をもたらすが、ただし、代替的には、電圧レベルVUおよびVDの他の比較がさらに以下で詳細に述べられるとおりに用いられてもよい。図5に示される残りの構成要素、すなわちRU1、RU2、CU2、RD1、RD2およびCD2は、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2を安定させるのに用いられる。
上流の回路10および下流の回路20が同一の構成要素を含む共通の基準レッグ30を共有するので、図5のセンサ回路がこれらの構成要素を緊密に整合させる必要性を無くすことが理解されるべきである。すなわち、上流の回路および下流の回路がともに基準レッグの同じ構成要素を共有するので、それらの構成要素が必然的に整合される。したがって、図5の回路においては、RUR対RDRの比率は安定しているはずであり、RURおよびRDRの抵抗は好ましくは同じ値を有しているが、それらが全く同様に整合される必要はない。図5の概略図において、スイッチ1およびスイッチ2が、共通の基準レッグによって形成される電圧分割器が安定する機会を持った後にのみ閉じられるべきであることも理解され
るべきである。図5に示されるセンサ回路がいくらかのスイッチングノイズを有する可能性があるが、このスイッチングノイズは、当業者には公知であるように、適切な周波数で、たとえば、電圧レベルVUおよびVDを受信する(図示されない)A−D変換器(ここではこのようなA−D変換器が用いられる)のナイキストレート以下の周波数で、スイッチを切換えることによって適切に制御され得る。
図5の簡略化した概略図はセンサ回路の動作を機能的に示すが、当該回路はさまざまな方法で変形可能であることがさらに理解されるべきである。たとえば、高出力増幅器は、上流のコイルおよび下流のコイルに適量の電流を供給することが必要とされるかもしれない。代替的には、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2の出力は、適量の電流を供給するために大出力トランジスタに電気的に接続され得る。さらに、この発明は4つのスイッチ1A、1Bおよびスイッチ2A、2Bを用いることに限定されない。というのも、より少ない数のスイッチが用いられ得るからである。さまざまな実現例においては、R1およびR2によって形成される共通の基準レッグ30がプログラム可能な電圧分割器と置換えられ得ることがさらに理解されるべきである。したがって、プログラム可能な電圧分割器を適切に制御すると、プログラム可能な温度上昇センサドライバがもたらされ得る。プログラム可能な電圧分割器を含むフローセンサの実施例が、図6に関連してここで説明される。
図6は、大出力トランジスタ60、61が第1の増幅器U1および第2の増幅器U2の各々の出力にそれぞれ設けられている、この発明の別の実施例に従った質量流量センサを示す。図6の回路はまた、より広い範囲を電圧信号VUおよびVDに与えるのに用いられ得る増幅器または範囲回路40を含む。図6に示される実施例においては、電圧信号VUおよびVDはA−D変換器50に供給される。
図5の実施例とは対照的に、図6のセンサは2つのスイッチ、すなわちスイッチAおよびスイッチBしか含まず、これらのスイッチAおよびスイッチBを用いて、上流の回路10および下流の回路20のどちらか一方に(抵抗器1およびR2によって形成される)共通の基準レッグ30を切換可能に接続する。図6に示される位置においては、スイッチAおよびスイッチBはともに上流の回路10に接続されるが、ただし、それらのスイッチAおよびスイッチBは別々の時間に切換えられて下流の回路20に接続され得る。
さらに、共通の基準レッグ30を形成する固定電圧分割器を含んだ図5のセンサ回路とは対照的に、図6の回路はプログラム可能な電圧分割器を含む。具体的には、図6に示されるように、温度信号は、電圧分割器の出力と基準端子との間で1つ以上の抵抗器を接続する第3のスイッチCに供給される。スイッチCが閉じられた状態にある(すなわち、R2'およびR2"と示される抵抗器間の中間点に接続される)場合、電圧分割器の出力によって供給される電圧はR2'/(R1+R2')に比例しているが、スイッチCが開いた位置にあるかまたはキャパシタCD1に接続される場合、電圧分割器の出力は(R2'+R2")/(R1+R2'+R2")に比例している。パルス幅変調信号をスイッチCに供給することにより、これらの2つの値の間である電圧分割器からの出力電圧が供給され得、その分割比はパルス幅変調信号の周波数および期間によって調整されている。図5に関連して上述された実施例と同様に、RUR対RDRの比率は安定しているはずであり、RURおよびRDRの抵抗は好ましくは同じ値を有しているが、それらが全く同様に整合される必要はない。
図7は、この発明の実施例に従った質量流量センサの具体的な一実現例を示す概略図である。図7においては、図5および図6に関連して上述される類似の機能を実行する回路の部分が同じ参照符号で示される。たとえば、図7においては、第1の増幅器U1は、増幅器U53−A、キャパシタC71、抵抗器R159、トランジスタQ1および抵抗器R153の組合せによって形成され得る。下流の増幅器U2は、増幅器U53−B、キャパシタC105、抵抗器R160、トランジスタQ2、ならびに抵抗器R163およびR1
54の組合せから同様に形成される。
図7においては、抵抗器URは、対応する抵抗器DRのように、抵抗値の所望の精度を達成するために、いくつかの同様の値の抵抗器を並列に組合せることによって形成される。この発明の実施例が図示の特定の実現例に限定されないので、これらの抵抗器を設ける他の方法が提供され得ることが理解されるべきである。
図7における共通の基準レッグはまた、R1およびR2の直列の組合せによって形成される。しかしながら、図7の概略図においては、電圧分割器の出力は、広範囲の値を与えるよう設定され得る。具体的には、トランジスタQ3に供給される粗抵抗調整信号PWM_ICOARSEと、トランジスタQ4に供給される微抵抗調整信号PWM_IFINEとに基づいて、抵抗値の範囲が抵抗器2に与えられ得る。したがって、トランジスタQ3およびQ4に供給される粗調整信号および微調整信号を周波数および期間の点で適切に変調することによって、抵抗値の範囲が与えられ得る。
スイッチ1Aおよび2Aは、抵抗器1およびR2の直列の組合せによって形成される電圧分割器の入力を上流の回路および下流の回路のうちの1つに接続するのに用いられるが、スイッチ1Bおよびスイッチ2Bは、電圧分割器の出力を第1の増幅器U1および第2の増幅器U2のうちの1つの増幅器の非反転(+)入力に接続するのに用いられる。スイッチ1Bが閉じられている期間中にキャパシタCU1がVUの値にまで充電され、スイッチ2Bが閉じられている期間中にキャパシタCD1がVDの値にまで充電される。電圧分割器の入力を第1の増幅器および第2の増幅器のうちの一方の出力に選択的に接続する信号に対して時間が遅延しているサンプリング信号を供給することにより、電圧分割器は、上流の電圧レベルVUおよび下流の電圧レベルVDのサンプリング前に安定する時間が許容される。
図8は、この発明の実施例に従った質量流量センサの別の具体的な実現例を示す概略図である。図8には、図5、図6および図7に関連して上述される類似の機能を実行する回路の部分が、同じ参照符号で示される。たとえば、図8においては、第1の増幅器U1は、増幅器U53−A、キャパシタC71、抵抗器R159およびキャパシタC146、トランジスタQ1ならびに抵抗器R153の組合せによって形成され得る。下流の増幅器U2は、増幅器U53−B、キャパシタC105、抵抗器R160およびキャパシタC147、トランジスタQ2ならびに抵抗器R154の組合せから同様に形成される。図7の実施例と同様に、トランジスタQ1およびQ2は、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDの各々に十分な電流を供給するのに用いられる。図8においては、抵抗器URおよびRDRの各々はまた、図7に類似の態様で、抵抗値の所望の精度を達成するためにいくつかの同様の値の抵抗器を並列に組合せることによって形成される。この発明の実施例が図示の特定の実現例に限定されないので、これらの抵抗器を設ける他の方法が提供され得ることが理解されるべきである。
図7の実施例と類似の態様で、図8の共通の基準レッグ30が、広範囲の抵抗値と、これにより分割比とを与えるのに用いることのできるプログラム可能な電圧分割器を含む。しかしながら、プログラム可能な電圧分割器の出力が別個のトランジスタQ3およびQ4に供給されるパルス幅変調(PWM)制御信号PWM_ICOARSEおよびPWM_IFINEに従って変化する図7の実施例とは対照的に、単一の積算デジタル−アナログ(D/A)変換器回路が用いられる。図8においては、D/A変換器回路はU50−B、U4、U13−AおよびC109を含む。図示される実施例においては、U4は、電圧レベルを電流に変換する16ビットの積算D/A変換器である。当該電流は、D/A変換器U4の出力に結合される増幅器U13−Aを用いることによって可変出力電圧に変換される。D/A変換器回路は、R27、R139およびR166ならびにバッファ増幅器U50−Aを含む単一の基準分割器を与える。サンプル・ホールド回路(U32−A、R155
およびC111(CU1);U32−B、R156およびC112(CD1))の各々は、プログラム可能な電圧分割器の出力に切換可能に接続される。図5および図6を参照すると、抵抗器1はR166に対応し得、抵抗器2はR139、R27およびD/A変換器回路の組合せに対応し得る。
図8の実施例は、各実施例が上流の回路と下流の回路との間で完全に共有される共通の基準レッグ30を含むという点で、図7の実施例と同じ多くの利点を共有することが理解されるべきである。上流における直列の抵抗器(R168〜R171)と下流における直列の抵抗器(R172〜R175)とが等しいと仮定すると、実施例はともに、上流のコイル抵抗と下流のコイル抵抗との間に非常に良好な整合をもたらす。しかしながら、図8の実施例は図7の実施例よりも極めて高速である。たとえば、一実現例においては、図7の実施例は(流体パルスの立上がりエッジ上で2%〜98%まで測定された)約110msの補償された立上がり時間を示すが、2%ポイントが流体パルスの立上がりエッジから約30msだけ遅延していたことが示された。この遅延は、約50usの時定数を有する図7のサンプル・ホールド回路(すなわち、U32−A、R155およびC111(CU1);U32−B、R156およびC112(CD1))に組込まれたRCフィルタの時定数のためであると考えられている。対照的に、図8の実施例の実現例は、(流体パルスの立上がりエッジ上で2%〜98%まで測定された)約100msの補償された立上がり時間を示したが、流体パルスの立上がりエッジから2%のポイントにまで遅延が実質的に減っている。この遅延の減少は、約0.33usの時定数を有する図8の実施例におけるサンプル・ホールド回路(すなわち、U32−A、R155およびC111(CU1);U32−B、R156およびC112(CD1))に組込まれたRCフィルタの時定数の減少に起因すると考えられている。図8の実施例は図7の実施例よりも極めて高速であるが、図7の実施例は、図8の実施例に対するより低価格の代替品を提供する。さらに、図7の実施例の応答時間が依然として従来の質量流量センサの応答時間の約2倍であることが理解されるべきである。
図9Aおよび図9Bは、基準レッグの一部分だけが上流の回路10および下流の回路20の両方に共通している、この発明の別の局面に従った質量流量センサを示す。図5、図6、図7および図8の各々と同様に、参照符号RUは上流のコイルまたは抵抗器を表わし、参照符号RDは下流のコイルまたは抵抗器を表わす。前述のように、コイルRUおよびRDは、たとえば、流体が中を流れるセンサ導管(図示せず)の周りに、間隔をあけた位置に配置されてもよく、各コイルRUおよびRDは、各コイルRU、RDの抵抗が温度によって変わるように、大きくて実質的に同一の熱抵抗率を有する。上流のコイルおよび下流のコイルは「コイル」と称されるが、この発明がそのように限定されないことも理解されるべきである。さらに、この発明の実施例は質量流量センサの点で説明されるが、この発明はそのようには限定されない。というのも、この発明の局面が、抵抗ブリッジ回路のレッグの抵抗の変動が抵抗によって異なる特性の変化を示している他の応用例において用いられ得るからである。
図9Aは、基準レッグの一部分だけが別個の上流の回路と下流の回路との間で共有されている質量流量センサの簡略化した概略図を示す。当該センサは、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDの抵抗と、これにより温度とをそれぞれ設定するのに用いられる上流の抵抗ブリッジ回路10および下流の抵抗ブリッジ回路20を含む。
上流の回路10は、第1の増幅器U1と、第1の増幅器U1の出力と基準端子との間で電気的に接続される第1の抵抗器URおよび第1の可変抵抗器U(上流のコイル)の直列接続とを含む。キャパシタCU2および抵抗器U2の直列接続は、第1の増幅器U1の出力と第1の増幅器U1の反転(−)入力との間で電気的に接続される。第1の抵抗器URおよび第1の可変抵抗器Uの中間点と、第1の増幅器U1の反転入力との間で別の抵抗器
U1が電気的に接続される。比較的大きな値のキャパシタCU1が、第1の増幅器U1の非反転(+)入力と基準端子との間で電気的に接続される。抵抗器2Uは、第1の増幅器U1の非反転(+)入力と基準端子との間でキャパシタCU1と並列に接続される。抵抗器2Uは、上流の回路10の基準レッグの一部分を形成する。
下流の回路20は上流の回路10に類似している。下流の回路20は、第2の増幅器U2と、第2の増幅器U2の出力と基準端子との間で接続される第2の可変抵抗器D(下流のコイル)と直列な第2の抵抗器DRの直列接続とを含む。第2の増幅器U2の反転(−)入力は、第2の抵抗器DRと第2の可変抵抗器Dとの直列接続の中間点に抵抗器D1を介して電気的に接続され、抵抗器D2と直列なキャパシタCD2は、第2の増幅器U2の出力と第2の増幅器U2の反転入力(−)との間で電気的に接続される。第2の増幅器U2の非反転(+)入力は、基準端子に接続される大きな値のキャパシタCD1に電気的に接続され、抵抗器2Dは、第2の増幅器U2の非反転(+)入力と基準端子との間でキャパシタCD1と並列に接続される。抵抗器2Dは下流の回路20の基準レッグの一部分を形成する。
図9Aに図示のとおり、回路はさらに、上流の回路10および下流の回路20のうちの1つに、それぞれのスイッチ1Aおよび2Aを介して切換可能に接続される共通の抵抗器1を含む。共通の抵抗器1は、スイッチ1Bおよび2Bを介して抵抗器2UまたはR2Dのうちの1つと直列に電気的に接続されて、上流の回路10および下流の回路20の各々の基準レッグを形成する。R2UおよびR2Dのうちの1つとR1を直列接続することによって形成される基準レッグは、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDが設定されるべき抵抗の値を設定し、電圧分割器として作動する。図示のとおり、スイッチ1Aおよび2Aは、R1とR2UおよびR2Dのうちの1つとの直列接続によって形成される電圧分割器の入力と、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2のそれぞれの出力との間で接続される。スイッチ1Bおよび2Bは各々、電圧分割器の出力と、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2のそれぞれの非反転入力とにそれぞれ接続される。スイッチ1Aおよび1Bならびにスイッチ2Aおよび2Bは、スイッチ1Aおよび1Bならびにスイッチ2Aおよび2Bがともに同時に開かれるかまたは閉じられるようにタンデムに働く。
動作中に、スイッチ1A、1Bおよびスイッチ2A、2Bは、交互に開閉して、共通の抵抗器1を上流の回路10および下流の回路20のうちの1つに接続する。共通の抵抗器1が上流の回路10に接続されていない時間間隔中(すなわち、スイッチ1A、1Bが開いているとき)に、キャパシタCU1は第1の増幅器U1の非反転入力において電圧レベルを維持する。同様に、共通の抵抗器1が下流の回路20に接続されていない時間間隔中(すなわち、スイッチ2Aおよび2Bが開いているとき)に、キャパシタCD1は、第2の増幅器U2の非反転入力端子において電圧レベルを維持する。
動作においては、センサは、基準レッグの一部分を共有する2つの定温度ドライバ回路として作動する。スイッチ1およびスイッチ2は高速で切換えられて、基準レッグ(R1およびR2UまたはR2Dのうちの1つ)を上流の回路と下流の回路とに交互に接続する。CU1およびCD1は、対応するスイッチが開いているときに、サンプリングされた基準フィードバックを保持する。第1の増幅器U1は、RU/RUR=R2U/R1となるようにサーボ制御する。第2の増幅器U2は、RD/RDR=R2D/R1となるようにサーボ制御する。(図9Aには図示されない)他の増幅器が、第1の抵抗器URと第1の可変抵抗器Uとの直列接続の間における上流の電圧レベルVUと、第2の抵抗器DRと第2の可変抵抗器Dとの直列接続の間における下流の電圧レベルVDとを選び取る(pick off)。次いで、電圧レベルVUおよびVDを用いて、導管を通る流体の流量を示す信号を供給し得るが、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDが当該導管に、または当該導管の周りに配置される。たとえば、ある実施例においては、(VU−VD)/VDまたは(VU−VD)/VUの比率を用
いて、流体の流量を示す信号を供給し得る。以下により十分に記載される他の実施例においては、電圧レベルVUおよびVDが組合わされて(VU−VD)/(VU+VD)の比率を与え得るが、この(VU−VD)/(VU+VD)の比率はまた、流体の流量を示すが、(たとえば、上流のコイルから下流のコイルへの、または下流のコイルから上流のコイルへの)流体の流れの方向から独立した対称的な範囲を有する信号を供給する。図9Aに示される残りの構成要素、すなわちRU1、RU2、CU2、RD1、RD2およびCD2を用いて、第1の増幅器U1および第2の増幅器U2を安定させる。
図9Aの回路が本質的に機能的であり、さまざまな方法で変形可能であることが理解されるべきである。たとえば、高出力増幅器は、上流のコイルおよび下流のコイルに適量の電流を供給するのに用いられてもよい。代替的には、第1の増幅器および第2の増幅器の出力は、適量の電流を供給するために大出力トランジスタに電気的に接続されてもよい。さらに、この実施例は4つのスイッチ1A、1Bおよびスイッチ2A、2Bを用いることに限定されない。というのも、より少ない数のスイッチが用いられ得るからである。さまざまな実現例においては、R1とR2UおよびR2Dのうちの1つとによって形成される基準レッグがプログラム可能な電圧分割器と置換えられ得ることも理解されるべきである。したがって、プログラム可能な電圧分割器を適切に制御すると、プログラム可能な温度上昇センサドライバがもたらされ得る。プログラム可能な電圧分割器を含むフローセンサの実施例が、図9Bに関連してここで説明される。
図9Bは、別個の上流の回路および下流の回路がこの発明の実施例に従った基準レッグの一部分しか共有していない質量流量センサの具体的な実現例の概略図を示す。図9Bにおいては、図9Aに関連して上述される類似の機能を実行する回路の部分は、同じ参照符号で示される。たとえば、図9Bにおいては、第1の増幅器U1は、増幅器U53−A、キャパシタC71、抵抗器R159およびキャパシタC146、トランジスタQ1ならびに抵抗器R153の組合せによって形成され得る。下流の増幅器U2は、増幅器U50−A、キャパシタC105、抵抗器R160およびキャパシタC147、トランジスタQ2ならびに抵抗器R154の組合せから同様に形成される。図7および図8の実施例と同様に、トランジスタQ1およびQ2を用いて、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDの各々に十分な電流を供給する。
図9Bにおいては、抵抗器URおよびRDRの各々は、図7および図8と類似の態様で、抵抗値の所望の精度を達成するためにいくつかの同様の値の抵抗器を並列に組合せることによって形成される。しかしながら、この発明の実施例が図示の特定の実現例に限定されないので、これらの抵抗器を設ける他の方法が提供され得ることが理解されるべきである。
図9Bの実施例においては、上流の回路および下流の回路の各々に共通している共有抵抗器1は可変抵抗器であり、これを用いて、抵抗値の範囲と、これにより分割比とを可能にするよう、上流の回路のR2Uと下流の回路のR2Dとを組合せてプログラム可能な電圧分割器を形成することができる。たとえば、図9Bの実施例によって提供され得る基準レッグの分割比は約0.770〜0.834であり得る。図示される実施例においては、共通の共有抵抗器1は、U4、U13−A、U13−B、C109、ならびに抵抗器R110およびR113を含む積算デジタル−アナログ(D/A)変換器回路を含む。U4は、電圧レベルを電流に変換する16ビットの積算D/A変換器である。D/A変換器によって供給される電流は、増幅器U13−AおよびU13−Bならびに抵抗器R110およびR113を用いることによって可変出力電圧に変換される。共通の共有抵抗器1は1対のスイッチ(U6−A、U6B)として図示されるセレクタスイッチに接続され、これが共有抵抗器1を上流の駆動信号および下流の駆動信号(たとえば、以下「駆動電圧」と称されるQ1およびQ2のエミッタにおける駆動電圧信号)に交互に接続する。駆動信
号の上流源と下流源との間での切換えの際に、キャパシタC107を用いて狭い電圧スパイクをなくす。
図5〜図8の前述された各々の実施例とは対称的に、図9Bの上流の回路および下流の回路の各々は、基準レッグのそれ自体の部分も含む。上流の回路のために、(図9AにおいてR2Uと示される)基準レッグのこの部分は抵抗器R166、R139およびR27を含み、下流の回路のために、(図9AにおいてR2Dと示される)基準レッグのこの部分はR127、R136およびR114を含む。これらの基準レッグ部分の各々は、それぞれのサンプル・ホールド回路(上流におけるU32−A、R155、C111(CU1)およびU53B;ならびに下流におけるU32−B、R156、C112(CD1)およびU50−B)によって共通の共有抵抗器1に切換可能に接続される。前述の実施例と同様に、基準レッグが上流の回路に接続されていない時間間隔中(すなわち、スイッチ1A、1Bが開いているとき)に、ホールドキャパシタCU1(C111)は第1の増幅器U1の非反転入力において電圧レベルを維持する。同様に、基準レッグが下流の回路に接続されていない時間間隔中(すなわち、スイッチ2Aおよび2Bが開いているとき)に、ホールドキャパシタCD1は第2の増幅器U2の非反転入力端子において電圧レベルを維持する。
上流のセンサコイルRUおよび下流のセンサコイルRDの各々がブリッジ回路の1本のレッグであることを想起すると、図9Bのセンサ回路は以下の態様で動作する。関連する上流のドライバ増幅器および下流のドライバ増幅器(U1、U2)は、ブリッジへの駆動電圧を変えることによって、その関連するセンサコイルRUおよびRDの抵抗(と、これによりその温度と)を制御する。駆動電圧を上げることにより、センサコイルを通る電流が増大し、これによりセンサコイルがウォームアップすることとなる。各ブリッジは、いくらか温度依存の分割比を与える基準レッグ(R1およびR2Uの直列の組合せ、またはR1およびR2Dの直列の組合せ)と、センサコイル・プラス・リード線Rcおよび直列の抵抗器Rs(すなわち、RURまたはRDR)を含むセンサレッグとを含む。上流の回路10のために、センサレッグは上流のコイルRUプラスそのリード線および抵抗器URを含み、下流の回路のために、センサレッグは下流のコイルRDプラスそのリード線および抵抗器DRを含む。センサレッグがRc/(Rc+Rs)の分割比を有しており、駆動増幅器が連続的にサーボ制御して、その分割比を、R1およびR2Uの直列の組合せまたはR1およびR2Dの直列の組合せによって形成される基準レッグの分割比と整合させるよう試みる。D/A変換器回路(U4、U13−A、U13−B、C109、R110およびR113)は、各々の側の駆動電圧のプログラム可能部分を、そちら側のサンプル・ホールド回路(上流におけるU32−A、R155、C111およびU53B;下流におけるU32−B、R156、C112およびU50−B)に供給する。
図9Bに示される抵抗値を有する理想的な回路であり、理想的な増幅器などであると仮定すれば、D/A変換器が0に設定される場合、U13−Bの出力における電圧は0である。したがって、両方のサンプル・ホールド回路はそれらの出力(上流のU53−B、下流のU50−B)において0Vを生成する。各駆動増幅器(U1、U2)の非反転入力(+)は、0.77032倍の対応する駆動電圧を認識し、センサコイル+リード線の抵抗を3.3539倍の対応するRsに設定するようサーボ制御する。D/A変換器が1に設定される場合、各サンプル・ホールド回路の出力における電圧は対応する駆動電圧に等しい。各駆動増幅器(U1、U2)の非反転(+)入力は、0.83398倍の対応する駆動電圧を認識し、センサコイル+リード線の抵抗を5.0235倍の対応するRsに設定するようサーボ制御する。中間のD/A設定により、D/A設定に線形に比例した中間のセンサコイル+リード線の抵抗が与えられる。
図9Bのセンサ駆動回路が従来のセンサ駆動回路に勝るいくつかの利点を提供することが理解されるべきである。たとえば、駆動電圧が変化すると、駆動増幅器(U1、U2)の
非反転(+)入力における電圧は直ちに最終的な変更の大部分を認識する。D/A設定が0の場合、それは全体的な変化を直ちに認識し、D/A設定が1.0の場合、それは、全体的な変化のうち92%(0.77032/0.83398)までを直ちに認識する。残りの8%は、変化がサンプル・ホールド回路の中を伝搬すると、次の数百マイクロ秒にわたって現れる。さらに、駆動増幅器(U1、U2)の非反転入力が、駆動電圧における変化をほぼ即座に認識するので、これは、応答時間に悪影響を及ぼすことなくサンプル・ホールド回路の各々において時定数を上げることを可能にする。現在の実現例においては、サンプル・ホールド回路の時定数が約40usにまで上げられているが、これらの値はさらに大きくすることができると考えられている。サンプル・ホールド回路の時定数を増すことにより、基準レッグにおける高周波ノイズがサンプル・ホールド回路に大きな影響を及ぼさないようにされることが理解されるべきである。これにより、信号VUおよびVDから形成される結果として生じるフロー信号のノイズレベルが劇的に減じられる。加えて、サンプルスイッチ(すなわち、スイッチ1Bおよび2B)が開くときにホールドキャパシタ(すなわち、CU1およびCD1)上に残されるいかなる残留ノイズも、駆動増幅器への非反転(+)入力における電圧に対してもはや大きな影響を及ぼさない。具体的には、図9Bに示される構成要素の値で、ホールドキャパシタ上の1mVの誤差が駆動増幅器の非反転(+)入力において64uV未満の誤差になる。これはまた、結果として生じるフロー信号におけるノイズレベルを実質的に減ずるのに役立つ。
図9Bの実施例の具体的な実現例の最初のテストの際に、(流体パルスの立上がりエッジ上で2%〜98%まで測定された)約60msの補償された立上がり時間が、過剰なドライバ遅延なしに繰返し得られた。さらに、図9Bに示される実施例の実現例が質量流量コントローラに組込まれた場合、所望の最終値の2%以内である100〜130msの整定時間が得られた。上述の結果は、従来の質量流量コントローラの整定時間の約8分の1の整定時間に対応することが理解されるべきである。
図9Bに示される実施例に戻ると、この実施例は、これまで詳細に記載されていなかったいくつかの構成要素を含む。たとえば、抵抗器R159およびR160を設けて、ドライバ増幅器(U1,U2)の出力が実質的な量だけ(Q1およびQ2のコレクタにおける)センサ供給電圧を超える場合に、スタートアップおよびオーバーフローの状態の間に出力トランジスタQ1およびQ2におけるトランジスタベース電流を制限する。駆動増幅器U53−AおよびU50−A(U1、U2)の出力が何らかの理由で負の供給レールに向かう場合、逆並列のダイオードCR14およびCR15がQ1およびQ2のベースエミッタ接合へのダメージを防ぐ。キャパシタC146およびC147は現在用いられないが、将来、変更を実現するために用いられるかもしれない。抵抗器R153およびR154は起動時に小量のセンサ電流を供給することにより、負電圧に駆動しようとする駆動電圧器に増幅器のオフセットがかからないことを確実にする。U33およびU34は、単一のパルス列(PWM_FLOW)を、スイッチ1Aおよび2Aならびに1Bおよび2B(U6およびU32)を駆動するのに用いられる適切に位相調整された信号USelect、USample、DSampleに変換する。
抵抗器R140およびR141ならびにキャパシタC124およびC125を用いて、ある状況下で高速応答をもたらす。特に、抵抗器R27およびR114が直接グラウンドに接続された初期の試作品においては、回路は安定させるのが難しく、ドライバ補償回路(上流におけるC71、C106、R22およびR20;ならびに下流におけるC105、C108、R57およびR21)において極めて低いACゲインを必要とした。高いACゲインを用いること(R27/R20、R114/R21)により、レール間で180°位相がずれてスラミングする両方のドライバ増幅器で発振が生成された。抵抗器R140およびR141、ならびにキャパシタC124およびC125を追加することにより、駆動電圧の全体的な変化が駆動増幅器の非反転(+)入力に直ちに現れるのを妨げる。値
が示され、D/Aが0に設定されると、約98.5%の最終的な変化が直ちに起こり、残りの1.5%が500usまでの時定数で到達する。非反転(+)入力信号におけるこのごく僅かな遅れによって、ドライバを不安定にさせずに駆動増幅器におけるACゲインをより一層高くすることが可能となり、こうして、流れの変化に一層速く応じることが可能となる。
図9Bに示される特定の構成要素の値が質量流量センサの所望の動作特性と、それに従って動作するよう意図された条件の範囲とに特有であることが当然理解されるべきである。したがって、異なる流量および/または異なる動作条件のために設計されたセンサについては、図9Bに示される構成要素の値はそれに応じて調整可能であることが理解されるべきである。図9Bに示される実現例に対する他の変更も容易に想定可能であることも理解されるべきである。たとえば、より低コストの実現例のために、(U4、U13A、U13−B、C109、ならびに抵抗器R110およびR113を含む)図9Bの積算D/A変換器回路は、図7のそれと類似のD/A変換器回路と置換えられてもよく、この場合、パルス幅変調制御信号を用いて、電圧分割器によって供給される出力電圧を変える。
上述の図5〜図9Bの実施例の各々においては、RUR対RDRの比率は安定しているはずであり、RURおよびRDRの抵抗は好ましくは同じ値を有しているが、これらが全く同様に整合される必要はない。したがって、上述の図5〜図9Bに関連して説明される実施例の各々では、図2〜図4の回路が必要とする構成要素の値と特性とに緊密に整合する必要性はない。
この発明の別の局面に従うと、増幅器回路が、センサによって供給される第1の信号および第2の信号を増幅するために設けられる。増幅器回路は、センサの向きから独立した対称的な範囲を有する出力信号を供給する。有利には、この発明のこの局面は、上述の図5〜図9に関連して記載される実施例の各々で用いることができる。
図5〜図9に戻ると、上流のコイルRUおよび下流のコイルRDは構成、電気的特性および熱的特性において類似しているが、センサ回路の動作は流れの方向に応じて異なり得ることが理解されるべきである。すなわち、流れを検出するのに用いられる上流の電圧レベルおよび下流の電圧レベル(Vu、Vd)の特定の組合せに応じて、センサドライバは、流れの方向が逆にされ、「上流の」コイルが「下流の」コイルとして用いられ、「下流の」コイルが「上流の」コイルとして用いられる場合、全く異なる様に実行し得る。たとえば、質量流量センサを通る流体の流量を示すフロー信号が以下の式に基づいて計算される。
Flow=K*(Vu-Vd)/Vd (1)
フロー信号の範囲は、コイルRUおよびRDのどちらが上流のコイルとして用いられ、どちらが下流のコイルとして用いられるかに応じて異なり得る。このフロー信号は(温度依存の流体およびセンサの材料の熱特性を無視して)周囲温度から(の第1の近似に対して)独立しているが、上流のコイルおよび下流のコイルに供給される電流は流れの関数として変化する。結果として、流体の質量流量が式1に基づいて計算される場合、結果として得られるフロー信号は極めて非対称的であり、(たとえば、流れが上流のコイルから下流のコイルに向かう場合)一方向が他方向よりも実質的に大きな線形の範囲を有している。
しかしながら、この発明のさらなる局面に従うと、式1に基づいて流体の質量流量を計算するのではなく、流量は以下のように計算され得る。
Flow=K*(Vu-Vd)/(Vu+Vd) (2)
流体の流量の上述の定義はまた、(温度依存の流体およびセンサの材料の熱特性を無視して)温度から独立している。しかしながら、(Vu−Vd)および(Vu+Vd)がと
もに流れの対称関数であるので、フロー信号も対称的である。この対称性により、センサドライバ回路が十分に等しい両方向への流れで実行することが可能となる。したがって、「上流の」コイル(RU)が「下流の」コイル(RD)の下流に向けられている逆の向きにセンサを使用することが望ましい場合、センサを物理的に逆にするか、または逆方向の流れを補償するために電子機器を変える必要はない。その代わりに、センサ回路によって供給された出力信号が、出力信号を処理するデジタル信号プロセッサ(図示せず)の内部で単に反転させられるだけでよい。流れの対称関数である流量の別の定義は、上流の電圧と下流の電圧との差、すなわちVu−Vdである。ある実施例においては、この後者の流量の定義は、上述の2つの式で述べられた定義よりも好ましい可能性がある。というのも、それは、どちらのコイルがもう一方のコイルの上流に向けられるかに依存しないが、ノイズにあまり影響を受けず、より低い周囲温度で高い感度をもたらすからである。
図10を参照すると、センサの向きから独立した対称的な範囲を有する出力信号を供給する増幅器回路が説明される。増幅器回路は、1対の増幅器U30およびU17−Bを含んでおり、各々はセンサ回路から出力信号VUおよびVDを受信する。増幅器回路は、K1(Vu−Vd)に等しい差動の分子信号(「DELTAV+」および「DELTAV−」と明示された信号間の差)を与える。この差動の分子信号は、A/D変換器(ADC)の差動信号入力に与えられてもよく、このA/D変換器(ADC)が、質量流量コントローラ(図示せず)のデジタル信号プロセッサ(DSP)による後続の処理のためにこの信号をデジタル値に変換する。増幅器回路はまた、K2(Vu+Vd)に等しく、かつA/D変換器(ADC)のシングルエンドの基準入力に与えられ得る(「VD+VU」と明示される)シングルエンドの分母信号を供給する。こうして、A/D変換器の出力は、質量流量コントローラのDSPによってさらに処理され得る、K(Vu−Vd)/(Vu+Vd)に等しいデジタル出力信号を供給する。
図10の増幅器回路は、図5〜図9に関連して上述されたセンサ回路の実施例のいずれかで用いることができる。というのも、これらの回路の各々は、上流のコイルおよび下流のコイルにわたる電圧を表わすセンサ出力信号VUおよびVDを供給することができるからである。たとえば、図7においては、「フローセンサアンプ」と示される回路の右下部分は、センサの向きから独立した対称的な範囲を有するフロー信号を供給するために、図10に示される増幅器回路と置き換えられてもよい。さらに、図10に示される実現例とは異なる他の増幅器回路が用いられてもよいことが理解されるべきであるが、それは、この発明がそのように限定されないからである。実際、増幅器回路の出力が上流のコイルおよび下流のコイルに与えられた電圧(または電流)の差を示す信号を供給する限り、かつ、センサを通る流体の流れの方向から独立したこれらの信号の何らかの組合せが用いられてそれらの差が検出される限り、フロー信号の範囲は、センサの向きから独立して対称的であるだろう。センサの向きから独立したフロー信号の対称性が必要とされない場合、(VU−VD)/VUおよび(VU−VD)/VDを含むセンサ出力信号VUおよびVDのさまざまな組合せが用いられてもよい。
この発明のさらなる局面に従うと、センサ回路が用いる電力の量を調整することのできる可変出力電源が設けられる。可変出力電源が質量流量センサ回路とともに用いられる一実施例に従うと、可変出力電源は、低い流量の場合よりも高い流量でより多くの電力が質量流量センサ回路に供給されるように、検出された流量に応じて異なる出力を供給することができる。従来の質量流量センサ回路においては、低い流量では質量流量センサに供給される電力の50%ほどが浪費されることが理解されるべきである。別の実施例に従うと、可変出力電源は、可変出力電源によって供給される電力量が極めて高い流量で過剰に増えるのを防ぐことができ、質量流量センサ回路に関連付けられる制御システムにおける位相反転および起こり得るラッチアップを防ぎ得る。有利には、これらの局面はともに、単一の可変出力電源に組込まれてもよい。このような実施例がここで図11に関連して説明
される。
可変出力電源1100は、(「7V制御」と示される)制御回路1120によって制御され、可変出力電圧を供給する部分的に絶縁されたスイッチング電源1110を含む。部分的に絶縁されたスイッチング電源1110の正の出力(「+7V」と明示される信号)は、両方のセンサ駆動回路トランジスタ(すなわち、図7、図8および図9BのトランジスタQ1およびQ2)に電力を供給する。センサからのリターン電流は、「CABLE_SENSE」線(図8および図9Bにおけるセンサ上のピン3)を通り、部分的に絶縁されたスイッチング電源1110へと逆流する。センサの共通点(図8および図9Bにおけるセンサのピン9)への別個のリード線は、可変出力電源1100にグラウンド基準を与える。
可変出力電源1100は、(駆動トランジスタQ1、Q2のいずれかのエミッタにおいて電圧として上述で規定され、上流または下流のセンサコイル電圧VuまたはVdではない)「+7V」線上において最大のセンサ駆動電圧よりも1V大きな電圧を供給する。これにより、両方の駆動トランジスタ(図7、図8および図9BにおけるQ1およびQ2)上においてコレクタとエミッタ(Vce)との間に最低限の1Vの差がもたらされて、どちらかのトランジスタの飽和を防ぐのに十分な駆動電流が供給されるが、駆動トランジスタ内の多量の電力を浪費することはない。
U8−Aと二重ダイオードCR6の右半分との動作をしばらくの間無視して、二重ダイオードCR5および抵抗器R60が、最高の「駆動電圧」未満の、大体1つのダイオード電圧降下分の(CR5のピン3における)電圧を生成する。二重ダイオードCR6の左半分および抵抗器R59がこのバックアップを1回分のダイオード電圧降下に変換して、CR6のピン3において最高の「駆動電圧」にほぼ等しい電圧を生成する。次いで、増幅器U8−Bおよびその関連する受動素子がこの電圧を変換して、CR6のピン3における電圧よりも1ボルト大きな(「+7V」線上の)出力電圧を供給する。
こうして、可変出力電源がセンサ回路の適切な動作に必要とされるよりもわずかに大きな出力電圧を供給して、センサドライバ回路の実際の電力消費に応じ必要に応じてセンサ回路に供給される供給電圧を上げたり下げたりすることが理解されるべきである。この発明のこの局面が、図7、図8および図9Bのセンサ回路の各々に等しく適用可能であり、かつ、電力消費が問題となるときは常に他のセンサ回路とともに用いられ得ることも理解されるべきである。実際に、電力の消費が主要な問題であり、コストが検討すべき問題点ではない場合、上流のセンサ回路および下流のセンサ回路の両方に単一の出力電圧を供給するのではなく、別個の電源回路が設けられ得る。たとえば、上流のセンサドライバ回路はそれ自体の可変出力電源を有し得、下流のセンサドライバ回路はそれ自体の可変出力電源を有し得、各々は図11に関連して上述されたものと類似している。
この発明の別の局面に従うと、可変出力電源はまた、可変出力電源によって供給される電力量が極めて高い流量で過剰に増えるのを防ぐことが可能で有り得、さらに、質量流量センサ回路に関連付けられる制御システムにおける位相反転および起り得るラッチアップを防ぎ得る。当業者には公知であるように、高い流量では、センサを通る流体の流れが速すぎて適切に加熱することができない可能性あり、これにより、上流のセンサコイルおよび下流のセンサコイルの両方から電力が吸い出されてしまう。これは2つの悪影響を及ぼすおそれがある。第一に、センサ回路の出力は、流量が増大すると減少し始め、これが大抵の制御システムにおいては位相反転に繋がり、修正されない場合、後のラッチアップに繋がる。第二に、センサ回路の電力消費は、0のフローの電力消費に比べて2倍以上となるいくつかの場合には、高い流量で劇的に増す。センサ回路の出力が極めて高い流量で減少し、これがほぼ瞬時に起り得るので、センサ回路の出力だけを監視することによって高
フロー条件を検出することは概して不可能である。
この発明の局面に従うと、質量流量センサにおける高フロー条件を検出する方法が提供される。当該方法は、現在の動作温度で予想される0のフロー信号を計算する動作と、予想される0のフロー信号に基づいてしきい値を計算する動作と、実際のフロー信号をしきい値と比較する動作と、実際のフロー信号がしきい値を超える場合に高フロー条件を検出する動作とを含む。この方法はマイクロプロセッサによって実現され得、このマイクロプロセッサは、有利には、質量流量センサ回路を含む質量流量コントローラにおいて用いられるのと同じマイクロプロセッサであり得る。
一実施例に従うと、予想される0のフロー信号は、上流のコイル電圧および下流のコイル電圧(Vu、Vd)の和掛ける定数(K)に従って計算される。すなわち、0のフローで、現在の動作温度では、以下のとおりである。
予想される0のフロー=K(Vu+Vd
しきい値は、予想される0のフロー信号を定数(典型的には1.05〜1.10)倍に逓倍することによって決定される。しきい値と実際のフロー信号(K(Vu+Vd))との比較に基づき、高フロー条件が存在するかどうかについて判断がなされる。高フロー条件が存在すると判断された場合、可変出力電源の+7V線によって供給されるセンサ供給電圧は過剰に上昇しないようにされる。加えて、高フロー条件が存在すると判断された場合、示されたセンサ回路出力は高い(流れの方向に応じて正または負の)値に人為的に設定されて、関連する制御システム(典型的には、マイクロプロセッサたとえば質量流量コントローラのマイクロプロセッサによって実現される、積分(I)、比例積分(PI)、比例積分微分(PID)、進み遅れ(LL)、利得進み遅れ(GLL)などの何らかの制御システム)のラッチアップを防ぐ。マイクロプロセッサは、可変出力電源によってセンサ回路に供給される供給電圧を制限するために、パルス幅変調信号(図11におけるPWM_SUPPLY)に変換されるデジタル出力信号を供給する。
図11に示される実施例においては、PWM(図示されていないパルス幅変調器)を用いて、抵抗器R37およびキャパシタC35を含むRCフィルタを駆動する。実際のフロー信号(K(Vu+Vd))がしきい値未満であるときには常に、マイクロプロセッサによって供給される出力は最大限の値に設定される。この出力はPWMに供給され、PWMの出力(PWM_SUPPLY)は増幅器U8−Aの出力を強制的に高くして、二重ダイオードCR6の右半分に逆バイアスをかけて、部分的に絶縁されたスイッチング電源1110が正常に動作することを可能にする。しかしながら、実際のフロー信号(K(Vu+Vd))がしきい値を超える時には常に、マイクロプロセッサの出力が比例して減じられる。出力が下がると、増幅器U8−Aの出力における電圧も下がる。ある時点で、二重ダイオードCR6の右半分がオンにされると、CR6のピン3における電圧が正常値未満に下げられ、こうして、部分的に絶縁されたスイッチング電源1110の出力が減じられる。これにより、実際のフロー信号(K(Vu+Vd))がさらに増大するのを妨げて、センサを人為的に冷却し、そうでない場合よりも低くセンサドライバの電力消費を実質的に下げる。
センサを通る流れが減ると、センサは、(センサに供給されている利用可能な電力が正常な動作に必要とされる電力よりも大きいので)ウォームバックアップを行い、実際のフロー信号(K(Vu+Vd))が最終的にしきい値未満に下がるだろう。次いで、マイクロプロセッサが出力をその高い正常値に戻すことにより、部分的に絶縁されたスイッチング電源1110が正常な動作を再開することが可能となる。
この実施例をパルス幅変調器に関連して説明してきたが、他の回路素子を用いてもよい
ことが理解されるべきである。たとえば、マイクロプロセッサのデジタル出力信号をアナログ値に変換するためにPWMをD/A変換器として用いるのではなく、他の種類のD/A変換器がまた用いられてもよい。さらに、記載される実施例はセンサ回路に供給される電圧を制限するが、代替的に供給電流を制限し得ることも理解されるべきである。加えて、比較の基準として(Vu+Vd)の組合せを用いるのではなく、代替的には、各センサもしくは両方のセンサに供給される駆動電圧などの他の信号が監視され得るか、または、各センサもしくは両方のセンサに供給されるセンサ電流などが監視され得る。この点に関して、(Vu+Vd)の組合せが用いられる。というのも、この信号は、図10に示されるフローセンサ増幅器の出力から既に利用可能であるが、他の信号の組合せが用いられてもよいからである。
この発明のいくつかの実施例を詳細に説明してきたが、当業者にはさまざまな変形例および改善例が容易に見出されるだろう。このような変形例および改善例は、この発明の範囲内であることを意図するものである。特に、この明細書中に記載される実施例の多くはシステム要素または方法動作の特定の組合せを含むが、これらの要素および動作が異なる様に組合わされ得ることが理解されるべきである。したがって、一実施例のみに関連して述べられる要素、動作また特徴は、他の実施例から除外されることを意図するものではない。したがって、上述の説明は例示のみを目的としており、限定することを意図するものではない。この発明は、添付の特許請求の範囲およびその同等物によってのみ規定されるものとして限定される。
この発明の実施例は半導体製造工程に特に十分に適した質量流量センサに関して記載されてきたが、この発明の実施例が他の応用例およびプロセスにおいても用いられ得ることが理解されるべきである。たとえば、この発明の実施例は、燃焼室に搬送されるガソリンなどの流体またはディーゼル燃料または空気の量を測定するために、自動車の応用例において用いられてもよい。さらに、この発明が他のセンサおよび検出回路において用いられ得るので、この発明の実施例は質量流量センサに限定されない。たとえば、この発明の実施例は、抵抗ブリッジ回路のレッグの抵抗の変動が抵抗によって異なる特性の変化を示している熱線風速計または他のいずれかの応用例において用いるのに容易に整合され得る。
先行技術に従った定電流質量流量センサを示す図である。 先行技術に従った定温度質量流量センサを示す図である。 先行技術に従った流体の周囲温度の変化に対応することのできる定温度質量流量センサを示す図である。 先行技術に従った流体の周囲温度の変化に対応することのできる別の定温度質量流量センサを示す図である。 共通の基準レッグを共有する上流および下流の抵抗ブリッジ回路を含む、この発明の一実施例に従った定温度質量流量センサを示す概略図である。 共通の基準レッグがプログラム可能な電圧分割器を含む、この発明の別の実施例に従った定温度質量流量センサを示す概略図である。 図6に従った定温度質量流量センサの具体的な一実現例を示す詳細な概略図である。 共通の基準レッグがプログラム可能な電圧分割器を含む、定温度質量流量センサの別の具体的な実現例を示す詳細な概略図である。 上流および下流の抵抗ブリッジ回路が共通の基準レッグの一部分だけを共有する、この発明の別の実施例に従った定温度質量流量センサを示す概略図である。 図9Aに従った定温度質量流量センサの具体的な一実現例を示す詳細な概略図である。 図5〜図9の実施例のいずれかとともに用いて、質量流量センサを通る流れの方向から独立した対称的な範囲を有するフロー信号を供給し得るフローセンサ増幅器回路を示す詳細な概略図である。 図5〜図9の実施例のいずれかと用いることのできる可変出力電源を示す詳細な概略図である。

Claims (33)

  1. 第1の抵抗素子および第2の抵抗素子において物理的な特性の差を検知するためのセンサであって、
    第1の入力、第2の入力および出力を有する第1の増幅器と、
    前記第1の増幅器の前記出力と基準端子との間で第1の抵抗素子と直列に電気的に接続される第1の抵抗器とを含み、前記第1の抵抗器は前記第1の増幅器の前記第1の入力と前記第1の増幅器の前記出力との間で電気的に接続され、前記第1の抵抗素子は前記第1の抵抗器と前記基準端子との間で電気的に接続されており、前記センサはさらに、
    第1の入力、第2の入力および出力を有する第2の増幅器と、
    前記第2の増幅器の前記出力と前記基準端子との間で第2の抵抗素子と直列に電気的に接続される第2の抵抗器とを含み、前記第2の抵抗器は前記第2の増幅器の前記第1の入力と前記第2の増幅器の前記出力との間で電気的に接続され、前記第2の抵抗素子は前記第2の抵抗器と前記基準端子との間で電気的に接続されており、前記センサはさらに、
    前記第1の増幅器の前記出力および前記第2の増幅器の前記出力のうちの1つに切換可能に接続される入力と、前記第1の増幅器の前記第2の入力および前記第2の増幅器の前記第2の入力のうちの1つに切換可能に接続される出力とを有する電圧分割器を含み、前記電圧分割器の前記出力は、前記電圧分割器の前記入力が前記第1の増幅器の前記出力に接続され、かつ前記電圧分割器の前記出力が前記第1の増幅器の前記第2の入力に接続される場合、前記第1の抵抗素子の抵抗を維持するよう作用し、前記電圧分割器の前記入力が前記第2の増幅器の前記出力に接続され、かつ前記電圧分割器の前記出力が前記第2の増幅器の前記第2の入力に接続される場合、前記第2の抵抗素子の抵抗を維持するよう作用する、センサ。
  2. 前記電圧分割器はプログラム可能な電圧分割器を含む、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記プログラム可能な電圧分割器は、前記電圧分割器の出力と前記基準端子との間に接続される複数の抵抗器を含み、前記電圧分割器の出力電圧は、前記複数の抵抗器のどれが前記電圧分割器の前記出力と前記基準端子との間で接続されるかに基づいて変えられ得る、請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記電圧分割器の前記出力電圧はさらに、前記複数の抵抗器の各々が前記電圧分割器の前記出力と前記基準端子との間で接続される時間の量に基づいて変えられ得る、請求項3に記載のセンサ。
  5. 前記プログラム可能な電圧分割器は、前記電圧分割器の前記出力を設定する出力を有するデジタル−アナログ変換器回路を含む、請求項2に記載のセンサ。
  6. 前記デジタル−アナログ変換器回路は、
    可変量の電流を供給する出力を有するデジタル−アナログ変換器と、
    前記デジタル−アナログ変換器の前記出力に電気的に結合される入力と、前記デジタル−アナログ変換器回路の前記出力を形成し、かつ前記可変量の電流に基づいて可変出力電圧を供給する出力とを有する増幅器回路とを含む、請求項5に記載のセンサ。
  7. 前記第1の増幅器の前記第2の入力と前記基準端子との間で電気的に接続され、前記電圧分割器の前記出力が前記第2の増幅器の前記第2の入力に接続される場合、前記第1の増幅器の前記第2の入力における電圧レベルを維持する第1のキャパシタをさらに含む、請求項1から6のいずれかに記載のセンサ。
  8. 前記第2の増幅器の前記第2の入力と前記基準端子との間で電気的に接続され、前記電圧分割器の前記出力が前記第1の増幅器の前記第2の入力に接続される場合、前記第2の増幅器の前記第2の入力における電圧レベルを維持する第2のキャパシタをさらに含む、請求項7に記載のセンサ。
  9. 前記第1の増幅器および前記第2の増幅器の前記第2の入力は、開いた状態および閉じた状態を各々が有する第1のスイッチおよび第2のスイッチにそれぞれ接続され、前記第1の増幅器および前記第2の増幅器の前記第2の入力における電圧レベルは、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチが前記閉じた状態にある場合にサンプリングされる、請求項1から8のいずれかに記載のセンサ。
  10. 前記第1のスイッチは、前記電圧分割器の前記入力が前記第1の増幅器の前記出力に接続された後に、前記第1のスイッチを前記閉じた状態に切換える第1のスイッチング信号を受信する、請求項9に記載のセンサ。
  11. 前記第2のスイッチは、前記電圧分割器の前記入力が前記第2の増幅器の前記出力に接続された後に、前記第2のスイッチを前記閉じた状態に切換える第2のスイッチング信号を受信する、請求項9および10のいずれかに記載のセンサ。
  12. 前記センサは質量流量センサである、請求項1から11のいずれかに記載のセンサ。
  13. 前記質量流量センサは質量流量コントローラに含まれる、請求項12に記載のセンサ。
  14. 前記電圧分割器は、
    前記電圧分割器の前記入力と前記出力との間で電気的に接続される第3の抵抗器を含み、前記第3の抵抗器は、前記第1の増幅器の前記出力および前記第2の増幅器の前記出力のうちの1つに切換可能に接続され、前記電圧分割器はさらに、
    前記第1の増幅器の前記第2の入力と前記基準端子との間で電気的に接続される第4の抵抗器と、
    前記第2の増幅器の前記第2の入力と前記基準端子との間で電気的に接続される第5の抵抗器とを含む、請求項1に記載のセンサ。
  15. 前記第1の増幅器の前記第2の入力と前記基準端子との間で電気的に接続され、前記電圧分割器の前記出力が前記第2の増幅器の前記第2の入力に接続される場合、前記第1の増幅器の前記第2の入力における電圧レベルを維持する第1のキャパシタをさらに含む、請求項14に記載のセンサ。
  16. 前記第2の増幅器の前記第2の入力と前記基準端子との間で電気的に接続され、前記電圧分割器の前記出力が前記第1の増幅器の前記第2の入力に接続される場合、前記第2の増幅器の前記第2の入力における電圧レベルを維持する第2のキャパシタをさらに含む、請求項14および15のいずれかに記載のセンサ。
  17. 第1の抵抗素子および第2の抵抗素子において物理的な特性の差を検知するためのセンサであって、
    第1の抵抗素子を含む第1の回路と、
    第2の抵抗素子を含む第2の回路と、
    電圧分割器と、
    第1の状態および第2の状態を有する少なくとも1つのスイッチとを含み、前記少なくとも1つのスイッチの前記第1の状態は、前記第1の抵抗素子の前記抵抗を強制的に第1の所定の値にするために前記電圧分割器を前記第1の回路に電気的に接続し、前記少なくとも1つのスイッチの前記第2の状態は、前記第2の抵抗素子の前記抵抗を強制的に第2の所定の値にするために前記電圧分割器を前記第2の回路に電気的に接続する、センサ。
  18. 前記電圧分割器は入力および出力を有し、前記少なくとも1つのスイッチは、前記第1の状態および前記第2の状態を各々が有する少なくとも1つの第1のスイッチと少なくとも1つの第2のスイッチとを含み、前記少なくとも1つの第1のスイッチは、前記少なくとも1つの第1のスイッチが前記第1の状態を有するとき前記電圧分割器の前記入力を前記第1の回路に電気的に接続し、前記少なくとも1つの第1のスイッチが前記第2の状態を有するとき前記電圧分割器の前記入力を前記第2の回路に電気的に接続し、前記少なくとも1つの第2のスイッチは、前記少なくとも1つの第2のスイッチが前記第1の状態を有するとき前記電圧分割器の前記出力を前記第1の回路に電気的に接続し、前記少なくとも1つの第2のスイッチが前記第2の状態を有するとき前記電圧分割器の前記出力を前記第2の回路に電気的に接続する、請求項17に記載のセンサ。
  19. 前記電圧分割器はプログラム可能な電圧分割器を含む、請求項17および18のいずれかに記載のセンサ。
  20. 前記プログラム可能な電圧分割器の前記出力は、前記第1の抵抗素子および前記第2の抵抗素子が設定される抵抗を変えるよう調整され得る、請求項19に記載のセンサ。
  21. 前記プログラム可能な電圧分割器は、前記電圧分割器の前記出力と基準端子との間で接続される複数の抵抗器を含み、前記電圧分割器の出力電圧は、複数の抵抗器のうちのどれが前記電圧分割器の前記出力と前記基準端子との間で接続されるかに基づいて変えられ得る、請求項19および20のいずれかに記載のセンサ。
  22. 前記電圧分割器の前記出力電圧はさらに、前記複数の抵抗器の各々が前記電圧分割器の前記出力と前記基準端子との間で接続される時間の量に基づいて変えられ得る、請求項21に記載のセンサ。
  23. 前記プログラム可能な電圧分割器は、前記電圧分割器の前記出力を設定する出力を有するデジタル−アナログ変換器回路を含む、請求項19および20のいずれかに記載のセンサ。
  24. 前記デジタル−アナログ変換器回路は、
    可変量の電流を供給する出力を有するデジタル−アナログ変換器と、
    前記デジタル−アナログ変換器の前記出力に電気的に結合される入力と、前記デジタル−アナログ変換器回路の前記出力を形成し、かつ前記可変量の電流に基づいて可変出力電圧を供給する出力とを有する増幅器回路とを含む、請求項23に記載のセンサ。
  25. 前記第1の回路に電気的に接続され、前記少なくとも1つの第1のスイッチおよび前記少なくとも1つの第2のスイッチが前記第2の状態を有するとき前記第1の抵抗素子の前記抵抗を維持する第1のホールドキャパシタと、
    前記第2の回路に電気的に接続され、前記少なくとも1つの第1のスイッチおよび前記少なくとも1つの第2のスイッチが前記第1の状態を有するとき前記第2の抵抗素子の前記抵抗を維持する第2のホールドキャパシタとをさらに含む、請求項18から24のいずれかに記載のセンサ。
  26. 前記少なくとも1つの第2のスイッチは、前記少なくとも1つの第1のスイッチが前記第1の状態に切換わった後に、前記少なくとも1つの第2のスイッチを前記第1の状態に切換えるスイッチング信号を受信する、請求項18から25のいずれかに記載のセンサ。
  27. 前記スイッチング信号は、前記少なくとも1つの第1のスイッチが前記第2の状態に切換わった後に前記少なくとも1つの第2のスイッチを前記第2の状態に切換える、請求項26に記載のセンサ。
  28. 前記電圧分割器は前記第1の回路と前記第2の回路との間で共有される、請求項17から27のいずれかに記載のセンサ。
  29. 前記電圧分割器の一部分だけが前記第1の回路と前記第2の回路との間で共有される、請求項17から27のいずれかに記載のセンサ。
  30. 1対の抵抗ブリッジ回路で用いるための方法であって、各抵抗ブリッジ回路は、固定抵抗器および可変抵抗素子を含むセンサ部分と、前記抵抗素子の抵抗を決定する抵抗を有する基準部分とを有し、前記方法は、
    前記抵抗素子の各々の温度を強制的に実質的に同じ値にするよう前記抵抗素子の各々の前記抵抗を調整するために、前記第1の抵抗ブリッジ回路と前記第2の抵抗ブリッジ回路との間で前記基準部分の少なくとも一部を共有する動作を含む、方法。
  31. 前記共有する動作は、
    前記基準部分の前記共有された部分を前記1対のブリッジ回路の各々に別々の時間に切換可能に接続する動作を含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記基準部分は固定部分と可変部分とを含み、前記共有する動作は、
    前記抵抗素子の前記抵抗を調整するために、前記第1の回路と前記第2の回路との間で前記基準部分の前記可変部分を共有する動作を含む、請求項30に記載の方法。
  33. 前記基準部分は固定部分と可変部分とを含み、前記共有する動作は、
    前記抵抗素子の前記抵抗を調整するために、前記第1の回路と前記第2の回路との間で前記基準部分の前記可変部分と前記基準部分の前記固定部分との両方を共有する動作を含む、請求項30に記載の方法。
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