JPH10267718A - 空気流量測定装置 - Google Patents

空気流量測定装置

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JPH10267718A
JPH10267718A JP9069480A JP6948097A JPH10267718A JP H10267718 A JPH10267718 A JP H10267718A JP 9069480 A JP9069480 A JP 9069480A JP 6948097 A JP6948097 A JP 6948097A JP H10267718 A JPH10267718 A JP H10267718A
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resistor
air flow
response
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flow measuring
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JP9069480A
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Akira Ando
亮 安藤
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定する空気の流速に関係無く、発熱抵抗体の
応答遅れを補償し、応答性の良い空気流量測定装置を実
現する。 【解決手段】発熱抵抗体11、温度補償抵抗12、抵抗
13、14、から構成されるホイートストンブリッジ回
路を、点A(抵抗11と抵抗13との接続点)、点B
(抵抗12と抵抗14との接続点)間の電位差がゼロに
なるように、差動増幅器15、トランジスタ16で調節
するように構成されている。10は電源である。この構
成により、発熱抵抗体11と温度補償抵抗12との温度
差は一定に保たれる。このとき、空気流速に対応する信
号は、発熱抵抗体11を流れる電流であり、A点の電位
から求めることができる。発熱抵抗体11に流れる電流
の変化は、空気流速の変化に対し応答遅れがあるので、
応答遅れを補償するための応答補償回路2が、抵抗11
と抵抗13との接続点であるA点に接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジン等
の制御に用いる空気流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関の空気流量測定装置
としては、質量空気量を直接検知できることから、熱線
式のものが多く用いられている。
【0003】上記熱線式の空気流量装置において、吸入
空気が逆流した場合には、あたかも順流の空気が流れた
と同様な検出信号が出力されてしまい、正確な吸入空気
量を算出することができない。
【0004】このため、上流側と下流側とに、別個に熱
線を配置し、それぞれの出力信号から順流か逆流かを検
知し、順流時と逆流時とで、それぞれの熱線からの出力
信号を切り換えて、空気流量演算部に出力し、この空気
量演算部で空気流量を補正するように構成されている。
【0005】しかし、熱線信号に応答遅れが存在する場
合があるため、空気流に脈動が発生したときには、上記
熱線からの出力信号の切り換えに遅れが生じ、順流時に
逆流信号として演算部に出力され、逆流時に順流信号と
して演算部に出力されることがあった。このため、正確
な空気流量の演算が行えないという問題があった。
【0006】上記問題を解決するための吸入空気量測定
装置としては、特開平8−145754号公報に記載さ
れたものがある。この特開平8−145754号公報に
記載された空気流量測定装置においては、空気流の上流
側及び下流側に配置された2つの熱線素子からの、それ
ぞれの出力信号の位相を進ませる2つのイコライザ回路
が設けられている。
【0007】そして、これら2つのイコライザ回路によ
り、それぞれの熱線からの出力信号の応答遅れが改善さ
れ、空気流の順方向、逆方向信号に基づいて、2つのイ
コライザ回路からの出力信号を切り換えて、空気流量演
算部に出力する。これにより、安価でありながら、応答
遅れが解消され、空気流量の検出精度が向上された空気
流量測定装置を実現しようとするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
8−145754号公報に記載の空気流量測定装置にあ
っては、発熱抵抗体である熱線の応答時定数を常に一定
として応答補償を行っている。
【0009】しかしながら、発熱抵抗体の応答時定数
は、一定ではなく、空気流速により変化する。したがっ
て、従来の空気流量測定装置にあっては、全ての流速範
囲で応答遅れの補償をすることができず、空気流量の測
定を、広範囲の流速範囲では高精度で行うことはできな
かった。
【0010】本発明の目的は、測定する空気の流速に関
係無く、発熱抵抗体の応答遅れを補償し、応答性の良い
空気流量測定装置を実現することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本発明は次のように構
成される。すなわち、空気通路中に配置された発熱抵抗
体を所定温度に加熱するとともに、その加熱電流を検出
して空気流量に応じた信号を出力する空気流量検出部
に、上記発熱抵抗体の応答遅れを補償する応答補償回路
を備えた空気流量測定装置において、上記応答補償回路
は、上記空気通路中を流れる空気の流速に応じて、上記
応答補償回路の応答時定数を変化させる手段を有する。
【0012】発熱抵抗体の応答時定数は、一定ではな
く、空気流速により変化する。したがって、空気通路中
を流れる空気の流速に応じて、応答補償回路の応答時定
数を変化させるように構成すれば、測定する空気の流速
に関係無く、発熱抵抗体の応答遅れを補償し、応答性の
良い空気流量測定装置を実現することができる。
【0013】(2)好ましくは、上記(1)において、
上記応答補償回路の応答時定数は、応答補償回路内の抵
抗手段の抵抗値を制御することで決定される。
【0014】(3)また、好ましくは、上記(1)又は
(2)において、上記応答補償回路は、第1の抵抗及び
第1のコンデンサを有する低域通過フィルタと、第2の
抵抗、第2のコンデンサ及び制御抵抗を有する高域通過
フィルタと、上記制御抵抗の抵抗値を上記空気流速に応
じて変化させる制御電源とを備え、上記第1の抵抗、第
2の抵抗及び上記制御抵抗とで入出力特性が決定され、
上記第1のコンデンサ及び第2のコンデンサで位相進み
要素が決定されて、これら入出力特性及び位相進み要素
により上記応答補償が行われる。
【0015】(4)また、好ましくは、上記(1)又は
(2)において、上記応答補償回路は、位相の進み要素
を決定するコンデンサと、差動増幅器と、制御抵抗と、
この制御抵抗の抵抗値を上記空気流速に応じて変化させ
る制御電源とを備える。
【0016】応答補償回路に、差動増幅器を備えるよう
に構成することで、この応答補償回路の利得を1以上に
することができ、応答補償回路は、小さい信号の応答補
償も可能となる。
【0017】(5)また、好ましくは、上記(4)にお
いて、上記応答補償回路は、上記差動増幅器の前段に、
第1の抵抗、第2の抵抗、第1のコンデンサ及び第2の
コンデンサを有する低域通過フィルタを備え、この低域
通過フィルタにより、上記差動増幅器の入力信号から高
周波数帯のノイズが除去される。
【0018】(6)また、好ましくは、上記(2)にお
いて、上記応答時定数を決定する抵抗手段は、互いに直
列に接続された第1の抵抗及び第1の電解効果形トラン
ジスタと、上記第1の抵抗及び第1の電解効果形トラン
ジスタと並列に接続され、互いに直列に接続された第2
の抵抗及び第2の電解効果トランジスタと、インバータ
回路と、上記第1の電解効果形トランジスタのゲートに
パルス信号を供給するとともに、上記インバータ回路を
介して、上記第2の電解効果形トランジスタのゲートに
パルス信号を供給するパルス発振器とを備え、このパル
ス発振器は、上記空気通路中を流れる空気の流速により
制御された時比率のパルス信号を、上記第1及び第2の
電解効果形トランジスタに供給することにより、上記第
1及び第2の抵抗の平均の抵抗値を制御する。
【0019】(7)また、好ましくは、上記(6)にお
いて、上記パルス発振器から出力されるパルス信号は、
空気流量の平均値をVaとし、bを定数としたときに、
Vref=K1/(Va*Va−b)の式で表される制御電
圧Vrefにより時比率が決定される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態である空気流量測定装置1の概略構成図である。図1
において、発熱抵抗体11、温度補償抵抗12、抵抗1
3、14、から構成されるホイートストンブリッジ回路
を、図中の点A(抵抗11と抵抗13との接続点)、点
B(抵抗12と抵抗14との接続点)間の電位差がゼロ
になるように、差動増幅器15、トランジスタ16で調
節するように構成されている。10は電源である。
【0021】この構成により、発熱抵抗体11と温度補
償抵抗12との温度差は一定に保たれる。このとき、空
気流速に対応する信号は、発熱抵抗体11を流れる電流
であり、図中のA点の電位から求めることができる。
【0022】発熱抵抗体11に流れる電流の変化は、空
気流速の変化に対し応答遅れがあるので、応答遅れを補
償するための応答補償回路2が、抵抗11と抵抗13と
の接続点であるA点に接続してある。
【0023】図2は、図1の応答補償回路2の内部構成
を示す図である。図2において、応答補償回路2は、抵
抗21、コンデンサ23で構成される低域通過フィルタ
と、抵抗22、制御電源40からの電圧で制御される制
御抵抗5a、5b、コンデンサ24で構成される高域通
過フィルタとから構成される。
【0024】抵抗21の一方端は、上記A点に接続され
る入力端子に接続され、この抵抗21の他方端は、コン
デンサ23を介して接地される。また、抵抗21の上記
他方端は、抵抗22及び制御抵抗5bを介して接地され
る。また、抵抗22と制御抵抗5bとの接続中点は、制
御抵抗5aを介して、応答補償回路2の出力端子に接続
される。さらに、抵抗21と抵抗22との接続中点は、
コンデンサ24を介して上記出力端子に接続される。そ
して、制御抵抗5a及び制御抵抗5bは、制御電源40
からの制御電圧によりそれらの抵抗値が制御される。
【0025】また、第1の抵抗である抵抗21、第2の
抵抗である抵抗22及び上記制御抵抗5a、5bとで入
出力特性が決定され、第1のコンデンサであるコンデン
サ23及び第2のコンデンサであるコンデンサ24とで
位相進み要素が決定されて、これら入出力特性及び位相
進み要素により応答補償が行われる。
【0026】上記応答補償回路2は、上記低域通過フィ
ルタで高周波数成分を取り除き、上記高域通過フィルタ
で低周波数成分を取り除いて、所望の周波数成分のみを
通す帯域通過フィルタである。
【0027】発熱抵抗体11の応答遅れの時定数は、空
気流速により変化する。このため、高精度の応答補償を
行うためには、応答補償回路2の時定数を空気流速に合
わせて変化させる必要がある。応答補償回路2の時定数
は制御抵抗5a、5bの抵抗値により決定できる。上述
したように、これら制御抵抗5a、5bは、制御電源4
0からの制御電圧により抵抗値が変わる。
【0028】このため、空気流速に対応した信号を参照
信号とし、応答補償回路2の時定数が発熱抵抗体11の
応答遅れを補償する値となるように、制御電源40から
の制御電圧を適切に制御すれば、空気流速に関係無く、
高精度の応答補償を実現することができる。
【0029】図3は、図2に示した応答補償回路2の他
の例を示す図である。この図3に示す応答補償回路2a
は、差動増幅器31を用いて構成した例である。図3に
おいて、入力端子Eには図1に示したA点が接続され、
入力端子Eに空気流量信号が入力される。そして、入力
端子Eは、差動増幅器31の正の入力端子に接続され
る。また、差動増幅器31の負の入力端子は、コンデン
サ32を介して接地される。このコンデンサ32と、差
動増幅器31の負の入力端子との接続点は、制御抵抗5
を介して差動増幅器31の出力端子に接続される。そし
て、この制御抵抗5は、制御電源40からの制御電圧に
より抵抗値が変化される。
【0030】この図3に示した応答補償回路2aは、入
力端子Eに空気流量信号が入力され、空気流量の平均値
を参照にして、出力電圧が制御される制御電源40によ
り抵抗値が決定される制御抵抗5とコンデンサ32とで
位相を補償し出力する高域通過フィルタである。この応
答補償回路2aは、差動増幅器31を用いることで、こ
の応答補償回路2aの利得を1以上にすることができ
る。このため、応答補償回路2aは、小さい信号の応答
補償も可能となる。
【0031】図4は、図2に示した応答補償回路2の、
さらに他の例を示す図である。この図4に示した応答補
償回路2bは、図3に示した応答補償回路2aに抵抗4
1、42、コンデンサ43、44とから構成される低域
通過フィルタを備え、帯域通過フィルタとした応答補償
回路である。
【0032】図4において、抵抗41の一方端は、応答
補償回路2bの入力端子に接続され、抵抗41の他方端
は、コンデンサ43を介して接地される。また、抵抗4
1とコンデンサ43との接続点は、抵抗42及びコンデ
ンサ44を介して接地される。そして、抵抗42とコン
デンサ44との接続点は、差動増幅器46の正の入力端
子に接続される。
【0033】また、図3の例と同様に、差動増幅器46
の負の入力端子は、コンデンサ44を介して接地され
る。このコンデンサ44と、差動増幅器46の負の入力
端子との接続点は、制御抵抗5を介して差動増幅器46
の出力端子に接続される。そして、制御抵抗5は、制御
電源40からの制御電圧により抵抗値が変化される。
【0034】この図4に示した応答補償回路2bは、小
さい信号の応答補償も可能であるとともに、低域通過フ
ィルタにより高周波数のノイズを除去することができ、
ノイズの少ない良好な波形を得ることが出来る。
【0035】図5は、制御抵抗5、5a、5bの構成例
を示す図である。制御抵抗5、5a、5bは、抵抗5
1、52、電解効果トランジスタ53、54、インバー
タ回路55、パルス発振器56から構成されている。パ
ルス発信器56は、制御電源40からの制御電圧に比例
した時比率のパルス信号を出力する。
【0036】電解効果トランジスタ53のゲートは、前
記パルス発振器56に接続され、電解効果トランジスタ
54のゲートは、インバータ回路55を介してパルス発
振器56に接続される。また、電解効果トランジスタ5
3のソース又はドレインは、抵抗51を介して端子Cに
接続される。電解効果トランジスタ53のドレイン又は
ソースは、端子Dに接続される。また、電解効果トラン
ジスタ54のソース又はドレインは、抵抗52を介して
端子Cに接続され、電解効果トランジスタ54のドレイ
ン又はソースは、端子Dに接続される。
【0037】つまり、抵抗51と電解効果トランジスタ
53とは、互いに直列に接続される。そして、抵抗52
と電解効果トランジスタ54とは互いに直列に接続さ
れ、これら抵抗52と電解効果トランジスタ54とが、
抵抗51と電解効果トランジスタ53とに並列に接続さ
れる。
【0038】上述した制御抵抗5、5a又は5bの構成
により、2つの端子C、D間の抵抗値の時間平均は、抵
抗51、52の抵抗値の間で、制御電圧に対して線形に
変化する。
【0039】図6は、制御電源40の構成例を示す図で
ある。この図6において、制御電源40の入力信号は、
自乗回路61及びゼロ点調整回路62を介して逆数回路
63に供給される。そして、逆数回路63からの出力信
号が、制御電源40の出力信号として出力される。
【0040】ここで、発熱抵抗体11の応答時定数τ
は、空気流速をuとすると、次式(1)で表される。 τ=0.02*u(-0.5) −−−(1) このため、制御抵抗5の抵抗値が、制御電圧に対し線形
に変化するようにした場合、制御電源40の出力制御電
圧Vbは次式(2)となれば良い。 Vb=a1(-0.5) −−−(2) ただし、a1は係数である。
【0041】また、空気流量信号の出力Vaと空気流速
uとは、次式(3)の関係がある。 Va4=a2u −−−(3) ただし、a2は係数である。
【0042】したがって、空気流量信号Vaを自乗回路
61で2乗し、ゼロ点調整回路62でゼロ点を調整した
後、逆数回路63で逆数をとれば、上記(2)式を実現
することが出来る。
【0043】結局、次式(4)に示す制御電圧Vrefを
演算することとすればよい。 Vref=Vb=K1/(Va2−b) −−−(4) ただし、K1、bは係数である(bはゼロ点調整用の係
数)。
【0044】上述した制御電源40によれば、自乗回路
61、ゼロ点調整回路62、逆数回路63は、それぞれ
アナログデバイスからなる回路で構成できるため、マイ
クロコンピュータを用いるよりも安価であり、演算処理
時間を必要としないので速い応答が得られるという効果
がある。
【0045】図7は、本発明の第2の実施形態である空
気流量測定装置1aの概略構成図である。この第2の実
施形態においては、発熱抵抗体11の応答遅れを補償す
る応答補償回路201の後段に、空気流量測定装置全体
の応答遅れを補償する駆動回路用応答補償回路202を
接続し、空気流量測定装置の応答精度を更に向上したも
のである。抵抗体用応答補償回路201は、図1の例に
おける応答補償回路2と同様な構成となっている。その
他の構成は、図1の例と、この図7とは同様となってい
る。つまり、図1の例における抵抗11〜14は、図7
の例の抵抗71〜74に対応し、図1の例における電源
10は、図7の例の電源70に対応する。また、図1の
例におけるトランジスタ16は、図7の例の差動増幅器
75に対応する。
【0046】発熱抵抗体11の応答遅れと、差動増幅器
75やトランジスタ76等の駆動回路の応答遅れとで
は、時定数が異なるため、それぞれ別の応答補償回路を
用いて、応答補償を行なう必要がある。したがって、こ
の例においては、上記駆動回路の応答補償を行うための
補償回路202を備えたものである。なお、駆動回路用
応答補償回路202の構成は、抵抗体用応答補償回路と
同様な構成となっているが、制御電源40の仕様が異な
り、変化させる時定数が異なるように構成されている。
【0047】本発明の第2の実施形態によれば、第1の
実施形態と同様な効果を得ることができる他、空気流量
測定装置の応答精度を更に向上することができる。
【0048】なお、上述した実施形態においては、制御
抵抗の抵抗値を変化させることにより、時定数を変化さ
せるように構成したが、抵抗ではなく、コンデンサの容
量値を変化させて、時定数を変化させるてもよい。例え
ば、図2のコンデンサ24を可変容量形のコンデンサと
し、空気流速に応じて、このコンデンサの容量値を変化
させる構成とすることも可能である。
【0049】また、図示した例は、空気流の上流又は下
流側の一方に配置される発熱抵抗を示したが、上流側及
び下流側にも発熱抵抗体を配置して、逆流補正可能とす
ることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。空気通路中を流れ
る空気の流速に応じて、応答補償回路の応答時定数を変
化させるように構成したので、測定する空気の流速に関
係無く、発熱抵抗体の応答遅れを補償し、応答性の良い
空気流量測定装置を実現することができる。
【0051】また、応答補償回路に、差動増幅器を用い
れば、応答補償回路の利得を1以上にすることができ、
小さい信号の応答補償も可能となる。
【0052】また、発熱抵抗体の応答遅れを補償する応
答補償回路の後段に、空気流量測定装置全体の応答遅れ
を補償する駆動回路用応答補償回路を接続するように構
成すれば、空気流量測定装置の応答精度を更に向上する
ことができる。
【0053】また、平均化されていない瞬時瞬時のエン
ジンに供給される空気流量信号を得ることができるの
で、最適なエンジン制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である空気流量測定装
置の概略構成図である。
【図2】図1の応答補償回路の内部構成を示す図であ
る。
【図3】図2に示した応答補償回路の他の例を示す図で
ある。
【図4】図2に示した応答補償回路の、さらに他の例を
示す図である。
【図5】制御抵抗の構成例を示す図である。
【図6】制御電源の構成例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施形態である空気流量測定装
置の概略構成図である。
【符号の説明】
1、1a 空気流量測定装置 2、2a、2b、201 応答補償回路 5、5a、5b 制御抵抗 10、70 電源 11、71 発熱抵抗体 12、72 温度補償抵抗 13、14、21、22、41、42、51、52、7
3、74 抵抗 15、31、46、75 差動増幅器 16、 76 トランジスタ 23、24、32、43、44、45 コンデンサ 36 パルス発振器 40 制御電源 53、54 電解効果トランジスタ 55 インバータ回路 61 2乗回路 62 ゼロ点調整回路 63 逆数回路 202 駆動回路用応答補償回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気通路中に配置された発熱抵抗体を所定
    温度に加熱するとともに、その加熱電流を検出して空気
    流量に応じた信号を出力する空気流量検出部に、上記発
    熱抵抗体の応答遅れを補償する応答補償回路を備えた空
    気流量測定装置において、 上記応答補償回路は、上記空気通路中を流れる空気の流
    速に応じて、上記応答補償回路の応答時定数を変化させ
    る手段を有することを特徴とする空気流量測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気流量測定装置におい
    て、上記応答補償回路の応答時定数は、応答補償回路内
    の抵抗手段の抵抗値を制御することで決定されることを
    特徴とする空気流量測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の空気流量測定装置に
    おいて、上記応答補償回路は、第1の抵抗及び第1のコ
    ンデンサを有する低域通過フィルタと、第2の抵抗、第
    2のコンデンサ及び制御抵抗を有する高域通過フィルタ
    と、上記制御抵抗の抵抗値を上記空気流速に応じて変化
    させる制御電源とを備え、上記第1の抵抗、第2の抵抗
    及び上記制御抵抗とで入出力特性が決定され、上記第1
    のコンデンサ及び第2のコンデンサで位相進み要素が決
    定されて、これら入出力特性及び位相進み要素により上
    記応答補償が行われることを特徴とする空気流量測定装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の空気流量測定装置に
    おいて、上記応答補償回路は、位相の進み要素を決定す
    るコンデンサと、差動増幅器と、制御抵抗と、この制御
    抵抗の抵抗値を上記空気流速に応じて変化させる制御電
    源とを備えることを特徴とする空気流量測定装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の空気流量測定装置におい
    て、上記応答補償回路は、上記差動増幅器の前段に、第
    1の抵抗、第2の抵抗、第1のコンデンサ及び第2のコ
    ンデンサを有する低域通過フィルタを備え、この低域通
    過フィルタにより、上記差動増幅器の入力信号から高周
    波数帯のノイズが除去されることを特徴とする空気流量
    測定装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の空気流量測定装置におい
    て、上記応答時定数を決定する抵抗手段は、互いに直列
    に接続された第1の抵抗及び第1の電解効果形トランジ
    スタと、上記第1の抵抗及び第1の電解効果形トランジ
    スタと並列に接続され、互いに直列に接続された第2の
    抵抗及び第2の電解効果トランジスタと、インバータ回
    路と、上記第1の電解効果形トランジスタのゲートにパ
    ルス信号を供給するとともに、上記インバータ回路を介
    して、上記第2の電解効果形トランジスタのゲートにパ
    ルス信号を供給するパルス発振器とを備え、このパルス
    発振器は、上記空気通路中を流れる空気の流速により制
    御された時比率のパルス信号を、上記第1及び第2の電
    解効果形トランジスタに供給することにより、上記第1
    及び第2の抵抗の平均の抵抗値を制御することを特徴と
    する空気流量測定装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の空気流量測定装置におい
    て、上記パルス発振器から出力されるパルス信号は、空
    気流量の平均値をVaとし、bを定数としたときに、V
    ref=K1/(Va*Va−b)の式で表される制御電圧
    Vrefにより時比率が決定されることを特徴とする空気
    流量測定装置。
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