JP2005533911A - 繊維反応性アゾ染料、その合成及び使用 - Google Patents

繊維反応性アゾ染料、その合成及び使用 Download PDF

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Abstract

式(I)(式中、Aは、モノアゾ、ポリアゾ、金属錯塩アゾ、アントラキノン、フタロシアニン、ホルマザンまたはジオキサジン発色団の基であり、QおよびQは、互いに独立して、水素あるいは非置換または置換C〜Cアルキルであり、(Q)nは、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、水素およびスルホから選ばれるn個の置換基を示し、Xは、ハロゲン、3−カルボキシピリジン−1−イル、3−カルバモイルピリジン−1−イル、ヒドロキシ、非置換であるか、アルキル部分で置換されているC〜Cアルコキシ、非置換であるか、フェニル部分で置換されているフェノキシ、非置換であるか、アルキル部分で置換されているC〜Cアルキルチオ、非置換または置換アミノ、あるいは更なるヘテロ原子を含有してもよいし、しなくてもよいN−ヘテロ環であり、Yは、ビニルまたは基:−CH−CH−Uであり、Uは、アルカリ性条件下に脱離可能な基であり、kは、数2、3、4、5または6であり、mは、数0または1であり、nは、数0、1または2である、ただし、Aがモノアゾ発色団を示すとき、ヒドロキシナフタレンスルホン酸カップリング成分によってトリアジニル基に直接結合せず、式(II)の基を示さない)の反応染料は、セルロース系または窒素含有繊維材料を染色するのに適している。

Description

本発明は、繊維反応性アゾ染料、それらの合成方法および紡織繊維材料の染色または捺染におけるそれらの使用に関する。
反応染料を使用する染色の実施は、最近、染色の質および染色工程の利益性に対する高い要求を生じた。その結果、依然として、特にそれらの適用に関して、性質が改良された新規な反応染料に対する必要性がある。
現今の染色は、十分な直接性を有し、同時に未固着染料の洗い流しの良好な容易さを有する反応染料を必要としている。それらはまた、良好な着色収率および高い反応性を有すべきであり、その目的は、特に高度の固着を有する染色を提供することにある。既知の染料は、すべての性質においてこれらの要求を満足しているわけではない。
したがって、本発明の基礎をなす問題は、繊維材料の染色および捺染のために、上記に特徴づけた品質を高度に有する改良された反応染料を見出すことにある。該染料は、特に、高い固着収率および高い繊維−染料結合安定性により区別されるべきである。また、繊維に固着しない染料を容易に洗い流すことが可能であるべきである。染料はまた、良好な万能の堅ろう性、例えば耐光堅ろう性および湿潤堅ろう性を有する染色を生じるべきである。
提起された問題は、以下に定義される染料により大部分は解決されることが示された。
したがって、本発明は、式:
Figure 2005533911
(式中、
Aは、モノアゾ、ポリアゾ、金属錯塩アゾ、アントラキノン、フタロシアニン、ホルマザンまたはジオキサジン発色団の中の基であり、
およびQは、互いに独立して、水素あるいは非置換または置換C〜Cアルキルであり、
(Q)nは、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲンおよびスルホから選ばれるn置換基を示し、
Xは、ハロゲン、3−カルボキシピリジン−1−イル、3−カルバモイルピリジン−1−イル、ヒドロキシ、非置換であるか、アルキル部分で置換されているC〜Cアルコキシ、非置換であるか、フェニル部分で置換されているフェノキシ、非置換であるか、アルキル部分で置換されているC〜Cアルキルチオ、非置換または置換アミノ、あるいは更なるヘテロ原子を含有してもよいし、しなくてもよいN−ヘテロ環であり、
Yは、ビニルまたは基:−CH−CH−Uであり、Uは、アルカリ性条件下に脱離可能な基であり、
kは、数2、3、4、5または6であり
mは、数0または1であり、
nは、数0、1または2である、
ただし、Aがモノアゾ発色団を示すとき、ヒドロキシナフタレンスルホン酸カップリング成分によってトリアジニル基に直接結合せず、式:
Figure 2005533911

の基を示さない)
の反応染料に関する。
アルキル基としてのQおよびQは、直鎖状または分岐鎖状であり、例えばヒドロキシ、スルホ、スルファト、シアノまたはカルボキシにより更に置換されてもよい。メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル、ならびに対応する、置換された基を例として述べることができる。置換基として、好ましいものは、ヒドロキシ、スルホ、スルファトまたはカルボキシ、特にヒドロキシまたはスルファトである。
およびQは、好ましくは互いに独立して、水素またはC〜Cアルキル、特に水素、メチルまたはエチル、格別に水素である。
ハロゲンとしてのQは、例えば、フッ素、塩素または臭素、好ましくは塩素または臭素、特に塩素である。
〜CアルキルとしてのQは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、好ましくはメチルまたはエチル、特にメチルである。
〜CアルコキシとしてのQは、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロキシ、n−ブトキシまたはイソブトキシ、好ましくはメトキシまたはエトキシ、特にメトキシである。
は、好ましくはスルホである。
ハロゲンとしてのXは、例えば、フッ素、塩素または臭素、特に塩素またはフッ素である。
〜CアルコキシとしてのXは、例えば、メトキシ、エトキシ、n−またはイソ−プロポキシ、n−、sec−、イソ−、またはtert−ブトキシ、好ましくはメトキシ、エトキシまたはイソプロポキシ、特にメトキシである。言及した基は、非置換であるか、アルキル部分において例えばC〜Cアルコキシ、ヒドロキシ、スルホまたはカルボキシにより置換されている。好ましいものは非置換基である。
フェノキシとしてのXは、非置換であるか、例えばC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイルアミノ、ヒドロキシ、スルホまたはカルボキシにより、フェニル部分において置換されている。好ましいものは、非置換またはスルホ置換基である。
〜CアルキルチオとしてのXは、例えば、メチルチオ、エチルチオ、N−プロピルチオ、イソプロピルチオまたはn−ブチルチオ、特にメチルチオまたはエチルチオである。言及された基は、非置換であるか、ヒドロキシ、カルボキシまたはスルホによりアルキル部分において置換されている。好ましいものは非置換基である。
非置換または置換アミノとしてのXは、非置換であるか、窒素原子で置換されたアミノであり、例えば次の基の一つである、
N−モノ−またはN,N−ジ−C〜Cアルキルアミノであって、これらは非置換基および中断されていないか、酸素によりアルキル部分において中断されている基ならびに例えばC〜Cアルカノイルアミノ、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシ、シアノ、カルバモイルまたはスルファモイル、好ましくはC〜Cアルコキシ、ヒドロキシ、スルホまたはスルファトにより、アルキル部分において置換されているものを含み、好ましいものは、アルキル部分において置換されている基であり、例としてN−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N,N−ジメチルアミノおよびN,N−ジエチルアミノ、N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−2−(β−ヒドロキシエトキシ)エチルアミノ、N−2−〔2−(β−ヒドロキシエトキシ)エトキシ〕エチルアミノ、N−β−スルファトエチルアミノ、N−β−スルホエチルアミノ、N−カルボキシメチルアミノ、N−β−カルボキシエチルアミノ、N−α,β−ジカルボキシエチルアミノ、N−α,γ−ジカルボキシプロピルアミノ、N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノおよびN−メチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノである。C〜Cシクロアルキルアミノであって、これらは、非置換基および例えばC〜Cアルキル、特にメチルまたはカルボキシルによりシクロアルキル環において置換された基を含み、好ましいものは、対応するシクロヘキシル基である。フェニルアミノまたはN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノであって、これらは、非置換基および例えばC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルカノイルアミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルホまたはハロゲンにより、フェニル環において置換された基を含み、例えば2−、3−もしくは4−クロロフェニルアミノ、2−、3−もしくは4−メチルフェニルアミノ、2−、3−もしくは4−メトキシフェニルアミノ、2−、3−もしくは4−スルホフェニルアミノ、ジスルホフェニルアミノ、または2−、3−もしくは4−カルボキシフェニルアミノであり、好ましいものは、非置換であるか、スルホによりフェニル環において置換されている前記の基である。ナフチルアミノであって、これは、非置換であるか、例えばスルホにより、ナフチル環系において置換されており、好ましいものは、スルホ基1〜3個により置換されている基、例えば1−もしくは2−ナフチルアミノ、1−スルホ−2−ナフチルアミノ、1,5−ジスルホ−2−ナフチルアミノまたは4,8−ジスルホ−2−ナフチルアミノである。あるいはベンジルアミノであって、これは、
非置換であるか、例えばC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、カルボキシ、スルホまたはハロゲンにより、フェニル部分において置換されている。
更なるヘテロ原子を含むかまたは含まなくてもよいN−ヘテロ環としてのXは、例えば、モルホリノまたはピペリジン−1−イルである。
Xは、好ましくはフッ素、塩素、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、ヒドロキシ、アミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、スルファトまたはスルホによりアルキル部分において置換されているN−モノ−またはN,N−ジ−C〜Cアルキルアミノ、非置換であるか、スルホ、カルボキシ、アセチルアミノ、塩素、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシによりフェニル環において置換されているフェニルアミノ、またはアルキルが非置換であるか、ヒドロキシ、スルホまたはスルファトにより置換されているN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノ、非置換であるか、スルホ基1〜3個により置換されているナフチルアミノ、またはモルホリノである。
Xは、特にフッ素、塩素、アミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−メチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、モルホリノ、2−、3−もしくは4−スルホフェニルアミノまたはN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノである。
Xは、格別にはフッ素、塩素、アミノ、N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、モルホリノまたは2−、3−もしくは4−スルホフェニルアミノである。
Xとして格別に重要な意味は、フッ素または塩素、特に塩素である。
アルカリ条件下に脱離可能なUとして、例えば、−Cl、−Br、−F、−OSOH、−SSOH、−OCO−CH、−OPO、−OCO−C、−OSO−C〜Cアルキルまたは−OSO−N(C〜Cアルキル)が考慮に入ってくる。Uは、好ましくは式:−Cl、−OSOH、−SSOH、−OCO−CH、−OCO−Cまたは−OPO、特に−Clまたは−OSOHの基である。
したがって、適切な基:Yの例は、ビニル、β−ブロモ−またはβ−クロロ−エチル、β−アセトキシエチル、β−ベンゾイルオキシエチル、β−ホスファトエチル、β−スルファトエチルおよびβ−チオスルファトエチルである。Yは、好ましくはビニル、β−クロロエチルまたはβ−スルファトエチルである。
kは、好ましくは数2または3、特に3である。
mは、好ましくは数1である。
nは、好ましくは数1である。
Aのための置換基としては、染料用の慣例的な置換基を考慮に入れる。次のものが例として挙げることができる。C〜Cアルキル、これらはメチル、エチル、n−またはイソ−プロピル、n−、iso−、sec−またはtert−ブチルであると考えられる、C〜Cアルコキシ、これらはメトキシ、エトキシ、n−もしくはイソ−プロポキシまたはn−、イソ−、sec−もしくはtert−ブトキシであると考えられる、ヒドロキシC〜Cアルコキシ、フェノキシ、非置換であるか、ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシによりアルキル部分において置換されているC〜Cアルカノイルアミノ、例えばアセチルアミノ、ヒドロキシアセチルアミノ、メトキシアセチルアミノまたはプロピオニルアミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、スルホ、ハロゲン、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシによりフェニル部分において置換されているベンゾイルアミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシによりアルキル部分において置換されているC〜Cアルコキシカルボニルアミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、C〜CアルキルまたはC〜Cアルコキシによりフェニル部分において置換されているフェノキシカルボニルアミノ、アミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、スルホ、スルファト、フェニルまたはスルホフェニルによりアルキル部分において置換されているN−C〜Cアルキル−またはN,N−ジ−C〜Cアルキル−アミノ、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、β−シアノエチルアミノ、β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、β−スルホエチルアミノ、γ−スルホ−n−プロピルアミノ、β−スルファトチルアミノ、N−エチル−N−(3−スルホベンジル)−アミノ、N−(β−スルホエチル)−N−ベンジルアミノ、シクロヘキシルアミノ、非置換であるか、ニトロ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、カルボキシ、ハロゲンまたはスルホによりフェニル部分において置換されているN−フェニルアミノまたはN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノ、C〜Cアルコキシカルボニル、例えばメトキシ−またはエトキシ−カルボニル、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、それらは一般的に、例えばフッ素、臭素もしくは特に塩素であると考えられる、ウレイド、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、スルホメチル、カルバモイル、非置換であるか、スルホまたはカルボキシによりフェニル部分において置換されているN−フェニルスルファモイルまたはC〜Cアルキル−N−フェニルスルファモイル、メチル−またはエチル−スルホニル。
繊維反応性基もまた、Aのための置換基として考慮に入る。
繊維反応性基は、セルロースの水酸基と、羊毛および絹のアミノ、カルボキシ、ヒドロキシおよびチオール基と、または合成ポリアミドのアミノおよびおそらくはカルボキシ基と反応して共有化学結合を生成し得るものであると考えられる。繊維反応性基は、一般に染料基に直接または架橋要素を経て結合される。適切な繊維反応性基は、例えば、脂肪族、芳香族またはヘテロ環式基に脱離可能な置換基少なくとも1個を有するもの、あるいは言及した基が繊維材料との反応に適する基、例えばビニル基を含有するものである。
Aの中に存在する繊維反応性基は、例えば、次の式に相当する、
Figure 2005533911
上記式中、
Halは塩素または臭素であり、
は、ハロゲン、3−カルボキシピリジン−1−イルまたは3−カルバモイルピリジン−1−イルであり、
は、独立して、Xと同一定義を有するか、次の式の非繊維反応性置換基または繊維反応性基であり、
Figure 2005533911
上記式中、
およびR1aは、互いに独立して、水素またはC〜Cアルキルであり、
は、水素、非置換であるか、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシまたはシアノにより置換されたC〜Cアルキル、あるいは次の式の基であり、
Figure 2005533911
上記式中、
は、水素、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルカノイルオキシ、カルバモイルまたは基:−SO−Yであり、
alkおよびalkは、互いに独立して、直鎖状または分岐鎖状のC〜Cアルキレンであり、
aryleneは、非置換であるか、スルホ、カルボキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニレンまたはナフチレンであり、
Qは、基:−O−または−NR−であり、ここでRは上記に定義したとおりであり、
Wは、基:−SO−NR−、−CONR−または−NRCO−であり、ここでRは上記に定義したとおりであり、
Yは、上記に示した定義および好ましい意味を有し、
は、基:−CH(Hal)−CH−Halまたは−C(Hal)=CHであり、Halは上記に定義したとおりであり、
kおよびlは、互いに独立して、整数1〜6であり、tは数0または1であり、
は、ハロゲンまたはC〜Cアルキルスルホニルであり、
は、ハロゲンまたはC〜Cアルキルであり、
は、水素、シアノまたはハロゲンである。
、R1aおよびR1bは、好ましくは互いに独立して、水素、メチルまたはエチル、特に水素である。
は、好ましくは水素またはC〜Cアルキル、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、特に水素、メチルまたはエチルである。Rは、とりわけ水素である。
は、好ましくは水素である。
kおよびlは、互いに独立して、数2、3または4、特に数2または3である。
とりわけ、kは数3であり、lは数2である。
非繊維反応性置換基:Tとして、例えば、ヒドロキシまたは非置換であるか、アルキル部分において置換されているC〜Cアルコキシ、非置換であるか、フェニル部分において置換されているフェノキシ、非置換であるか、アルキル部分において置換されているC〜Cアルキルチオ、非置換または置換アミノ、または更にヘテロ原子を含み得るかまたは含み得ないN−ヘテロ環の意味においてXとして上記に示された基のうちの1個を考慮に入れる。
非繊維反応性基として、Tは、好ましくはC〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、ヒドロキシ、アミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、スルファトまたはスルホによりアルキル部分において置換されているN−モノ−またはN,N−ジ−C〜Cアルキルアミノ、モルホリノ、またはおのおの非置換であるか、スルホ、カルボキシ、アセチルアミノ、塩素、メチルまたはメトキシによりフェニル環において置換されているフェニルアミノまたはN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノ(ここでアルキルは、非置換であるか、ヒドロキシ、スルホまたはスルファトにより置換されている)、あるいは非置換であるか、スルホ基1〜3個により置換されているナフチルアミノである。
特に好ましい非繊維反応基:Tは、アミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−メチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアミノ、N,N−ジ−β−ヒドロキシエチルアミノ、モルホリノ、2−、3−もしくは4−カルボキシフェニルアミノ、2−、3−もしくは4−スルホフェニルアミノまたはN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノである。
は、好ましくはハロゲン、例えばフッ素、塩素または臭素、特に塩素またはフッ素である。
ハロゲンとしてのT、XおよびXは、例えばフッ素、塩素または臭素、特に塩素またはフッ素である。
〜CアルキルスルホニルとしてのXは、例えばエチルスルホニルまたはメチルスルホニル、特にメチルスルホニルである。
〜CアルキルとしてのXは、例えばメチル、エチル、n−またはイソ−プロピル、n−、イソ−またはtert−ブチル、特にメチルである。
およびXは、好ましくは互いに独立して、塩素またはフッ素である。
は、好ましくはシアノまたは塩素である。
Halは、好ましくは臭素である。
alkおよびalkは、互いに独立して、例えば、メチレン、エチレン、1,3−プロピレン、1,4−ブチレン、1,5−ペンチレンもしくは1,6−ヘキシレン基またはそれらの分岐鎖状異性体である。
alkおよびalkは、好ましくは互いに独立して、C〜Cアルキレン基、特にエチレン基またはプロピレン基である。
aryleneは、好ましくは、非置換であるか、例えばスルホ、メチル、メトキシまたはカルボキシにより置換されている1,3−または1,4−フェニレン基、特に非置換1,3−または1,4−フェニレン基である。
Qは、好ましくは−NH−または−O−、特に−O−である。
Wは、好ましくは式:−CONH−または−NHCO−の基、特に式:−CONH−の基である。
tは、好ましくは数0である。
式(3a)〜(3f)の反応性基は、好ましくは、Wが式:−CONH−の基であり、R、RおよびRがおのおの水素であり、Qが基:−O−または−NH−であり、alkおよびalkが互いに独立してエチレンまたはプロピレンであり、aryleneが非置換であるか、メチル、メトキシ、カルボキシまたはスルホにより置換されているフェニレンであり、Yがビニルまたはβ−スルファトエチルであり、Yが−CHBr−CHBrまたは−CBr=CHでありtが数0である基である。
A中に存在する繊維反応性基は、特に、Yがビニル、β−クロロエチルまたはβ−スルファトエチルであり、Halが臭素であり、RおよびR1aが水素であり、lが数2または3であり、Xがハロゲンであり、TがC〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、ヒドロキシ、アミノ、非置換であるか、ヒドロキシ、スルファトまたはスルホによりアルキル部分において置換されているN−モノ−もしくはN,N−ジ−C〜Cアルキルアミノ、モルホリノ、またはおのおの非置換であるか、スルホ、カルボキシ、アセチルアミノ、塩素、メチルまたはメトキシによりフェニル環において置換されているフェニルアミノもしくはN−C〜Cアルキル−N−フェニルアミノ(ここでアルキルは、非置換であるか、ヒドロキシ、スルホまたはスルファトにより置換されている)、あるいは非置換であるか、スルホ基1〜3個により置換されているナフチルアミノである式(2a)、(2c)、(2d)、(2e)または(2f)の基に相当するか、あるいは式(3a’)、(3b’)、(3c’)、(3d’)または(3f’)
Figure 2005533911
特に(3c’)または(3d’)
(式中、
Yは上記に定義したとおりであり、
は、基:−CH(Br)−CH−Brまたは−C(Br)=CHである)
の繊維反応性基である。
式(3a’)および(3b’)の基の場合には、Yは好ましくはβ−クロロエチルである。式(3c’)および(3d’)の場合には、Yは好ましくはビニルまたはβ−スルファトエチルである。
Aは、例えば、次の染料基を示す。
a)ベンゼンまたはナフタレン系列の、1:1銅錯体アゾ染料の染料基、ここで銅原子は、各側で、メタル化され得る基に対し、アゾ架橋に対してオルトの位置で結合している。
b)次の式のモノ−またはジ−アゾ染料
Figure 2005533911
またはそれらから誘導された金属錯体の染料基、上記式中
およびDは、互いに独立して、ベンゼンまたはナフタレン系列の、ジアゾ成分の基であり、Mは、ベンゼンまたはナフタレン系列の、中心成分の基であり、KおよびKは、互いに独立して、ベンゼン、ナフタレン、ピラゾロン、6−ヒドロキシピリゾ−2−オンまたはアセト酢酸アリールアミド系列のカップリング成分の基であり、uは数0また1であり、D、D、M、KおよびKは、アゾ染料のための慣例的な置換基を有することができ、ここでナフタレン系列からの基の意味においてKは、式(2b)の基を有しない。
uが数0であるとき、Kは、好ましくは、ベンゼン、ピラゾロン、6−ヒドロキシピリド−2−オンまたはアセト酢酸アリールアミド系列のカップリング成分の基である。
c)次の式のジアゾ染料の染料基:
Figure 2005533911
上記式中、DおよびDは、互いに独立して、ベンゼンまたはナフタレン系列のジアゾ成分の基であり、Kはナフタレン系列のカップリング成分の基であり、ここでD、DおよびKは、アゾ染料のための慣例的な置換基を有することができる。
表現「アゾ染料のための慣例的な置換基」は、繊維反応性および非繊維反応性置換基、例えば上記に言及した置換基の両方を含むことを意図する。
d)次の式のホルマザン染料の染料基:
Figure 2005533911
上記式中、ベンゼン環は、更なる置換基を含有しないか、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルスルホニル、ハロゲンまたはカルボキシにより更に置換されている。
e)次の式のアントラキノン染料の染料基:
Figure 2005533911
上記式中、Gは、非置換であるか、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシまたはスルホにより置換されているフェニレン基であるか、シクロヘキシレン、フェニレンメチレンまたはC〜Cアルキレン基である。
f)次の式のフタロシアニン染料の染料基:
Figure 2005533911
上記式中、Pcは金属フタロシアニンの基、特に銅またはニッケルフタロシアニンの基であり、W’は−OHおよび/または−NQであり、QおよびQは互いに独立して、水素または非置換であるか、ヒドロキシもしくはスルホにより置換されているC〜Cアルキルであり、Qは水素またはC〜Cアルキルであり、Eは、非置換であるか、C〜Cアルキル、ハロゲン、カルボキシもしくはスルホにより置換されているフェニレン基またはC〜Cアルキレン基であり、qは1〜3である。
g)次の式のジオキサジン染料の染料基:
Figure 2005533911
上記式中、E’は、非置換であるか、C〜Cアルキル、ハロゲン、カルボキシまたはスルホにより置換されているフェニレン基あるいはC〜Cアルキレン基であり、sおよびvは互いに独立して、数0または1であり、式(10)中の外側のベンゼン環は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アセチルアミノ、ニトロ、ハロゲン、カルボキシ、スルホまたは式(2a)の、Yが上記に示した定義および好ましい意味を有する繊維反応性基により更に置換されてもよい。
本発明に係る式(1)の染料中の式(4)、(5)または(6)のモノ−またはジ−アゾ染料の基としてのAとして、好ましいものは、次に示される式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11h)、(11i)、(11j)、(11k)、(11l)、(11m)、(11n)、(11o)、(11p)、(11q)および(11r)の染料基である。
Figure 2005533911
上記式中、(R0〜3は、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシおよびスルホと同一または異なる置換基0〜3個を示し、
(R0〜3は、基:ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、スルファモイル、カルバモイル、C〜Cアルキル;非置換であるか、ヒドロキシ、スルファトまたはC〜Cアルコキシにより置換されているC〜Cアルコキシ、アミノ;C〜Cアルカノイルアミノ、ウレイド、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホメチル、C〜Cアルキルスルホニルアミノおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、Zは、式(2a)、(2c)、(2d)、(2e)または(2f)、好ましくは(2a)、(2c)、(2d)または(2e)、特に(2a)の基であり、言及した基は上記に示した定義および好ましい意味を有する。
Figure 2005533911
上記式中、Rは、水素、C〜Cアルキル、スルホフェニル、C〜Cアルカノイル、ベンゾイルまたは上記に示した式(2f)の基であり、ここで該基は上記に示した定義および好ましい意味を有する。
Figure 2005533911
上記式中、(R0〜3は、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示す。
Figure 2005533911
上記式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキルまたはフェニルであり、Rは水素、シアノ、カルバモイルまたはスルホメチルである。
Figure 2005533911
上記式中、(R0〜3およびZは、おのおの上記に示した定義および好ましい意味を有する。
Figure 2005533911
上記式中、(R0〜3、(R0〜3および(R0〜3は、おのおの上記に示した定義および好ましい意味を有し、(R110〜3および(R120〜3は、互いに独立して、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、Zは上記に示した定義および好ましい意味を有する。
式(11a)、(11b)、(11c)、(11f)、(11g)、(11h)、(11l)、(11m)、(11n)および(11o)の基のナフチル環上の数は、可能な結合位置を示す。
式(11q)および(11s)のジアゾアミノ基中の(R0〜3は、好ましくは1〜3個のスルホ基を示す。
示された染料基:A中のZは、特に水素である。
本発明に係る反応染料中の適切な染料基:Aの例は、US−A−5484899(欄13〜40および47〜71)中に挙げられている。
式(4)、(5)または(6)のモノ−またはジ−アゾ染料の基としてのAとして、特に好ましいものは、式(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11h)、(11i)、(11j)、(11k)、(11l)、(11m)、(11n)、(11o)、(11p)、(11q)および(11r)の基である。
式(4)、(5)または(6)のモノ−またはジ−アゾ染料のとりわけ好ましい基は、式(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11i)、(11j)、(11k)、(11l)、(11m)、(11p)および(11q)に相当する。
Aは、好ましくはモノ−またはジ−アゾ染料の基である。
本発明に係る染料の特に好ましい実施態様においては、Aは式(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11i)、(11j)、(11k)、(11l)、(11m)、(11p)、または(11q)のモノ−またはジ−アゾ染料基であり、ここで
(R0〜3、(R0〜3、R、(R0〜3、R、R、R10、(R110〜3およびZは、おのおの上記に示した定義を有し、(R0〜3は、好ましくは、基:メチル、メトキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、(R0〜3は、好ましくは、基:メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、β−ヒドロキシエトキシ、β−スルファトエトキシ、スルホ、アセチルアミノおよびウレイドからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、Rは、好ましくは、水素、メチル、エチル、アセチル、プロピオニル、ベンゾイルまたは上記に示した式(2f)の基であり、ここで定義および好ましい意味は上記に示したとおりであり、(R0〜3は、好ましくは基:メチル、メトキシ、塩素、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、RおよびR10は、互いに独立して、水素、メチルまたはエチルであり、(R110〜3は、好ましくは、基:メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、Zは、存在するときは、好ましくはYがビニルまたはβ−スルファトエチルである式(2a)の繊維反応性基である。
式(1)の反応染料は、好ましくは次の式の染料である。
Figure 2005533911
上記式中、A、Q、Q、X、Yおよびkは、おのおの上記に示した定義および好ましい意味を有する。
本発明に係る特に好ましい実施態様は、
およびQが水素であり、
Aが、(R0〜3、(R0〜3、R、(R0〜3、R、R、R10、(R110〜3およびZが、おのおの上記に示した定義および好ましい意味を有する式(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11i)、(11j)、(11k)、(11l)、(11m)、(11p)または(11q)のモノ−またはジ−アゾ染料基であり、
Xがフッ素または塩素であり、
Yがビニル、β−クロロエチルまたはβ−スルファトエチル、好ましくはビニルまたはβ−クロロエチルであり、
kが数2または3である
式(1a)の反応染料に関する。
本発明はまた、本発明に係る反応染料の合成方法であって、
式:
Figure 2005533911
の化合物約1モル当量、
式:
Figure 2005533911
の化合物約1モル当量、
または式(12)もしくは(13)の化合物の適切な前駆物質、および
式:
Figure 2005533911
の化合物約1モル当量を、任意の順序で、互いに段階的に反応させる、または、式(12)または(13)の化合物の前駆物質を使用するときは、得られる中間体を所望の染料に変換し、適切な場合には、続いて更なる変換反応を実施する(それぞれの場合にA、Q、Q、Q、Y、k、mおよびnは、上記に示した定義および好ましい意味を有し、Xはハロゲン、例えば塩素またはフッ素、好ましくは塩素である)方法に関する。
例えば、第1縮合段階において、式(12)の化合物を式(14)の化合物と反応させ、次いで第2縮合段階において、得られた中間体を式(13)の化合物と反応させる、または、第1縮合段階において、式(13)の化合物を式(14)の化合物と反応させ、次いで第2縮合段階において、得られた中間体を式(12)の化合物と反応させる。
式(12)または(13)の化合物の前駆物質の使用が中間体の最終染料への変換を必要とするときは、そのような変換は、特にアゾ染料を生じるカップリング剤を含有する。
工程の変形は、例えば、式(13)の化合物約1モル当量および式:
Figure 2005533911
の化合物約1モル当量を、任意の順序で段階的に式(14)の化合物約1モル当量と反応させて式:
Figure 2005533911
の化合物を生成し、式:
Figure 2005533911
の化合物をジアゾ化し、式(16)の化合物にカップリングさせることを含む。
更なる好ましい工程の変形は、式(15)の化合物約1モル当量を式(14)の化合物約1モル当量と反応させて式:
Figure 2005533911
の化合物を生成し、式(17)の化合物をジアゾ化し、式(18)の化合物にカップリングさせ、そこで式:
Figure 2005533911
の化合物を得、式(19)の化合物を式(13)の化合物と反応させることにより区別される。
式(17)の化合物のジアゾ化は、慣例的な方法で、例えば−5〜40℃、好ましくは−5〜10℃、特に0〜5℃の温度で、鉱酸媒体、例えば塩酸含有媒体中、亜硝酸塩、例えば亜硝酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩を使用して実施される。
式(12)、(13)および(14)の化合物の間の縮合反応は、一般的に、公知の方法、例えばUS−A−4841049に記載されている方法と同様にして、通常例えば0〜50℃の温度および、例えば2〜10のpH値の水溶液中で実施される。
トリアジンのハロゲン原子Xは、Xがハロゲン、好ましくはフッ素または塩素である得られた式(1)の化合物を、Xがハロゲンを除くXに対して上記に示された意味を有する化合物X−Hと縮合させることにより置換することができる。
式(12)、(13)および(15)の化合物は、公知であるか、そのものは公知である方法で得ることができる。
式(17)の化合物もまた公知であり、例えば、GB−A−1155149に記載されている。
最終生成物を、場合により更なる転換反応に付してもよい。そのような転換反応においては、例えば、ビニル化され得る基:Yまたはビニル化され得るAの中に含有された基を希薄水酸化ナトリウム溶液による処理により、そのビニル形に転換する、たとえば、β−スルファトエチルスルホニルまたはβ−クロロエチルスルホニル基をビニルスルホニル基に転換する。そのような反応そのものは公知である。
本発明に係る反応染料は、それらの遊離酸の形態で、または好ましくは、それらの塩の形態で存在する。適切な塩は、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属もしくはアンモニウム塩または有機アミンの塩である。挙げることができる例は、ナトリウム、リチウム、カリウムもしくはアンモニウム塩またはモノ−、ジ−もしくはトリ−エタノ−ルアミン塩である。
本発明に係る反応染料は、さまざまな材料、特に水酸基含有または窒素含有繊維材料の染色および捺染に適している。例としては、紙、絹、皮革、羊毛、ポリアミド繊維およびポリウレタン並びに特にすべての型のセルロース系繊維材料が挙げられる。そのような繊維材料は、例えば、綿、リネンおよび大麻のような天然セルロース繊維並びにセルロースおよび再生セルロースである。本発明に係る染料はまた、混紡布、例えば綿とポリエステル繊維またはポリアミド繊維の混合物中に存在する水酸基含有繊維を染色または捺染するために適している。
したがって、本発明はまた、水酸基含有または窒素含有、特に綿含有繊維材料の染色または捺染における式(1)の反応染料の使用に関する。
本発明に係る反応染料は、さまざまな方法で、特に染料水溶液または染料捺染糊の形態で、繊維材料に適用し、繊維に固着させることができる。これらは、吸尽法およびパッド染色法による染色の両方に適している。低い染色温度で使用することができ、パッド・スチーム法では短い蒸熱時間しか要らない。固着度は高く、非固着染料は容易に洗い流しができ、吸尽度と固着度の間の相違は著しく小さく、すなわちソーピングロスは非常に小さい。本発明に係る反応染料はまた、捺染、特に綿の捺染に適しており、また窒素含有繊維、例えば羊毛もしくは絹または羊毛を含有する混紡布の捺染に適している。
本発明に係る反応染料を使用して得られた染色および捺染は、酸性およびアルカリ性範囲両方において高い着色強度および高い繊維と染料の結合安定性、また、良好な耐光堅ろう性並びに洗たくに対する、水に対する、海水に対する、クロス染めに対するおよび汗に対する堅ろう性のような、非常に良好な湿潤堅ろう性を有する。得られた染色物は繊維均染性および表面均染性を示す。
本発明はまた、A、Q、Q、Q、X、Y、k、mおよびnが上記に示した定義および好ましい意味を有する、式(1)の反応染料を含む水性インクに関する。
インクに使用される染料は、好ましくは低い塩含量を有するべきであり、すなわち該染料の重量基準で0.5重量%未満の全塩含量を有するべきである。それらの合成および/またはそのあとの希釈剤の添加の結果として高い塩含量を有する染料は、限外ろ過、逆浸透または透析のような膜分離法により、脱塩することができる。
インクは、好ましくは、該インクの全重量基準で1〜35重量%、特に1〜30重量%、とりわけ1〜20重量%の全染料含量を有する。好ましい下限は1.5重量%、特に2重量%、とりわけ3重量%である。
インクは、水混和性有機溶媒、例えばC〜Cアルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノールまたはイソブタノール、アミド、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド、ケトンまたはケトンアルコール、例えばアセトン、ジアセトンアルコール、エーテル、例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン、窒素含有ヘテロ環式化合物、例えばN−メチル−2−ピロリドンまたは1,3−ジメチル−2−イミダゾリドン、ポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコール、C〜Cアルキレングリコールおよびチオグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコールおよびジエチレングリコール、他のポリオール、例えばグリセロールまたは1,2,6−ヘキサントリオール並びに多価アルコールのC〜Cアルキルエーテル、例えば2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)エタノール、2−〔2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ〕エタノールまたは2−〔2−(2−エトキシエトキシ)エトキシ〕エタノール、好ましくはN−メチル−2−ピロリドン、ジエチレングリコール、グリセロールまたは、特に1,2−プロピレングリコールを、インクの全重量基準で通常2〜30重量%、好ましくは5〜30重量%、特に10〜25重量%の量で含むことができる。
インクはまた、可溶化剤、例えばε−カプロラクタムを含むことができる。
インクは、とりわけ粘度調整の目的のために、天然または合成由来の増粘剤を含むことができる。
挙げることができる増粘剤の例は、市販のアルギン酸塩増粘剤、デンプンエーテルまたはイナゴマメガムエーテル、特にそれ独自のまたは変性セルロース、例えばメチル−、エチル−、カルボキシメチル−、ヒドロキシエチル−、メチルヒドロキシエチル−、ヒドロキシプロピル−またはヒドロキシプロピルメチル−セルロースとの、特にカルボキシメチルセルロース20〜25重量%との混合物としてのアルギン酸ナトリウムである。また、合成増粘剤として、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸またはポリ(メタ)アクリルアミドに基づくものを挙げることができる。
インクは、前記の増粘剤を、例えば、インクの全重量基準で0.01〜2重量%、特に0.01〜1重量%、好ましくは0.01〜0.5重量%の量で含む。
インクはまた、緩衝物質、例えばホウ砂、ホウ酸塩、リン酸塩、ポリリン酸塩またはクエン酸塩を含んでもよい。挙げることができる例は、ホウ砂、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ペンタポリリン酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウムを含む。それらは特に、例えば4〜9、特に5〜8.5のpH値を達成するために、インクの全量基準で0.1〜3重量%、好ましくは0.1〜1重量%の量で使用される。
インクは、更なる添加剤として界面活性剤または湿潤剤を含んでもよい。
界面活性剤として、市販のアニオン性またはノニオン性界面活性剤を考慮に入れる。本発明に係るインクにおいては、湿潤剤として、例えば、尿素または乳酸ナトリウム(好都合には50〜60%水溶液の形態で)とグリセロールおよび/またはプロピレングリコールとの混合物を、好ましくは0.1〜30重量%、特に2〜30重量%の量で考慮に入れる。
好ましいものは、粘度1〜40mPa.s、特に1〜20mPa.s、好ましくは1〜10mPa.sを有するインクである。
インクはまた、更なる従来の添加剤、例えば消泡剤または、特に、カビおよび/または細菌の成長を抑制する物質を含んでもよい。該物質は、インクの全重量基準で通常0.01〜1重量%の量で使用される。
インクは、所望量の水の中に個々の成分を混合することにより、従来の方法で調製することができる。
本発明に係るインクは、インクが小さな孔から小滴の形態で出て、像が生成される基材に送られる記録システムに使用するために特に適している。適切な基材は、例えば、紙、紡織繊維材料またはプラスチックフイルムである。適切な記録システムは、例えば、紙または織物のプリントに使用するための市販のインクジェットプリンター、または万年筆またはボールペンのような筆記用具、特にインクジェットプリンターである。
その使用の性状に依存して、例えば、インクの粘性または他の物性、特に問題の基材に対する親和性に影響するそれらの性質を適切に改変することが必要であるかもしれない。
本発明に係るインクでプリントすることができる紙の例としては、市販のインクジェット紙、写真紙、光沢紙、プラスチックコート紙、例えばEpsonインクジェット紙、Epson写真紙、Epson光沢紙、Epson光沢フイルム、HP特殊インクジェット紙、Encad写真光沢紙およびllford写真紙を上げることができる。本発明に係るインクでプリントすることができるプラスチックフイルムは、例えば、透明または乳状/不透明である。適切なプラスチックフイルムは、例えば、3M透明フイルムである。
紡織繊維材料として、例えば、窒素含有または水酸基含有繊維材料、例えばセルロース、絹、羊毛または合成ポリアミド、特にセルロースの紡織繊維材料を考慮に入れる。
したがって、本発明はまた、A、Q、Q、Q、X、Y、k、mおよびnが上記に示した定義および好ましい意味を有する式(1)の反応染料を含む水性インクを使用することを含む、インクジェットプリント法により、紡織繊維材料、紙またはプラスチックフイルム、好ましくは紡織繊維材料または紙、特に紡織繊維材料のプリント法に関する。
インクジェットプリント法においては、インクの個々の小滴は、ノズルから制御された方法で基材に噴射される。この目的のために、おもに連続インクジェット法およびドロップオンデマンド法が使用される。連続インクジェット法においては、小滴が連続的に生成され、プリントに必要とされない小滴は収集容器へ運ばれてリサイクルされる。しかるにドロップオンデマンド法においては、小滴は要求に応じて生成され、プリントされる。すなわち、小滴は、プリントに必要とされるときだけ生成される。小滴の生成は、例えば、ピエゾインクジェットヘッドにより、または熱エネルギー(バブルジェット)により、生成することができる。本発明に係る方法の場合、ピエゾインクジェットヘッドによるプリントが好ましい。また、本発明に係る方法のために好ましいのは、連続インクジェット法によるプリントである。
生成される記録、例えばプリントは、高い着色強度および色の輝かしさにより、また良好な耐光堅ろう性および湿潤堅ろう性により特に区別される。
次の実施例は、本発明を説明するために役立つ。格別の指示なき限り、温度は℃で示され、部は重量部であり、パーセント値は重量%を指す。重量部と容量部との関係は、キログラムとリットルとの関係と同じである。
実施例1
a)1,3−フェニレンジアミン−4−スルホン酸25.6部を中性pHで水200部に溶解し、酢酸ナトリウム4.6部を添加した。得られた溶液に10℃で激しく撹拌しながらγ−(β−クロロエチルスルホニル)ブチリル塩化物31部を添加し、水酸化ナトリウム水溶液の同時添加により、反応混合物のpHを5に維持した。次いで反応混合物のpHを1.8に調整し、得られた沈殿を濾別して乾燥し、次の式のアミン38.5部を得た。
Figure 2005533911
b)a)にしたがって得られたアミンを中性pHの水400部に溶解し、4N亜硝酸ナトリウム溶液25部を添加した。得られた溶液を、0〜3℃で、氷と濃塩酸25部の混合物に滴下した。撹拌をその温度で1時間実施した。
c)塩化シアヌル19部を湿潤剤を添加しながら氷75部および水75部中に分散させた。得られた分散液に水350部中の1−アミノ−8−ナフトール−3,6−ジスルホン酸31.9部の中性溶液を添加した。数時間後、混合物のpHを水酸化ナトリウム水溶液の添加により4〜5.5の値に調整した。
d)b)にしたがって得られたジアゾ化合物を、pH2〜2.5および温度0〜5℃で、c)の反応混合物中に含まれた縮合物と結合させた。
e)d)にしたがって得られた溶液に、一部分づつ10℃で、式:
Figure 2005533911
のアゾ染料51.9部を添加し、水酸化ナトリウム水溶液の同時添加により、反応混合物のpHを4に維持した。約1時間後、水酸化ナトリウム水溶液の連続添加により反応混合物のpHを5に調整した。反応混合物を50℃に加熱して反応が完了するまで撹拌した。次いで得られた溶液を濾過により清澄化し、透析により塩を除去し、凍結乾燥した。遊離酸の形態で次の式に相当する化合物140部を得た。
Figure 2005533911
pH10〜12の希薄NaOH中で式(101)のβ−クロロエチルスルホニル形を処理することにより、遊離酸の形態で次の式に相当するビニルスルホニル形を得た。
Figure 2005533911
式(101)および(102)の染料は、綿および羊毛を良好に多方面にわたる堅ろう性を有する赤い色相に染色した。
実施例2〜38
実施例1e)のアゾ染料の代わりに、式:Ax−NHの染料等モル量を使用することを除いて、実施例1に記載したように手順を進めることにより、おのおのの場合に、遊離酸の形態で次の式に相当する化合物を得た。
Figure 2005533911
上記式中、各場合にAxは、表1に示す染料基を示す。pH10〜12で希薄NaOH中でβ−クロロエチルスルホニル形を処理することにより、遊離酸の形態で次の式に相当するビニルスルホニル形を得た。
Figure 2005533911
上記式中、各場合にAxは、表1に示す染料基を示す。染料は、綿および羊毛を良好な多方面にわたる堅ろう性を有する、各場合に示される色合いに染色した。
Figure 2005533911

Figure 2005533911

Figure 2005533911

Figure 2005533911

Figure 2005533911

Figure 2005533911

Figure 2005533911
実施例39〜41
同じく実施例1に記載した手順と同様にして、遊離酸の形態で式(103)、(104)および(105)に相当し、良好な多方面にわたる堅ろう性を示す色合いに綿および羊毛を染色する化合物を合成することが可能であった。
Figure 2005533911
染色操作手順I
綿布100部を塩化ナトリウム45g/リットルおよび実施例1にしたがって得た反応染料2部を含有する染浴1500部中に60℃で入れた。60℃で45分後、か焼ソーダ20g/リットルを添加した。染色をその温度で更に45分継続した。次いで染色物をすすぎ、ノニオン性洗浄剤を使用して4分の1時間煮沸ソーピングし、再びすすぎ、乾燥した。
この手順の代替として、染色を60℃ではなく80℃で実施することができる。
染色操作手順II
実施例1の染料0.1部を水200部に溶解し、硫酸ナトリウム0.5部、均染剤(高級脂肪族アミンとエチレンオキシドの縮合物に基づく)0.1部および酢酸ナトリウム0.5部を添加した。次いでpH値を酢酸(80%)で5.5の値に調整した。染浴を50℃に10分間加熱し、次いで紡毛布10部を入れた。染浴を約50分かけて温度100℃に加熱し、染色をその温度で60分間実施した。次いで染浴を90℃に冷却して染色物を取り出した。紡毛布を熱水および冷水で洗浄し、次いで回転させて乾燥した。
捺染操作手順
迅速に撹拌しながら、実施例1にしたがって得た染料3部を、5%アルギン酸ナトリウム増粘剤50部、水27.8部、尿素20部、m−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム1部および炭酸水素ナトリウム1.2部を含有する増粘剤原液100部中に散布した。そのようにして得た捺染のりを使用して綿布を捺染した。乾燥を実施し、得られた捺染布を102℃の飽和蒸気で2分間蒸熱した。次いで捺染布をすすぎ、望むときは煮沸ソーピングし、再びすすぎ、次いで乾燥した。

Claims (15)

  1. 式:
    Figure 2005533911

    (式中、
    Aは、モノアゾ、ポリアゾ、金属錯体アゾ、アントラキノン、フタロシアニン、ホルマザンまたはジオキサジン発色団の基であり、
    およびQは、互いに独立して、水素あるいは非置換または置換C〜Cアルキルであり、
    (Q)nは、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲンおよびスルホから選ばれるn個の置換基を示し、
    Xは、ハロゲン、3−カルボキシピリジン−1−イル、3−カルバモイルピリジン−1−イル、ヒドロキシ、非置換であるか、アルキル部分で置換されているC〜Cアルコキシ、非置換であるか、フェニル部分で置換されているフェノキシ、非置換であるか、アルキル部分で置換されているC〜Cアルキルチオ、非置換または置換アミノ、あるいは更なるヘテロ原子を含有してもよいし、しなくてもよいN−ヘテロ環であり、
    Yは、ビニルまたは基:−CH−CH−Uであり、Uは、アルカリ性条件下に脱離可能な基であり、
    kは、数2、3、4、5または6であり
    mは、数0または1であり、
    nは、数0、1または2である、
    ただし、Aがモノアゾ発色団を示すとき、ヒドロキシナフタレンスルホン酸カップリング成分によってトリアジニル基に直接結合せず、式:
    Figure 2005533911

    の基を示さない)
    の反応染料。
  2. およびQが水素である、請求項1記載の反応染料。
  3. Xがフッ素または塩素を示す、請求項1または2のいずれかに記載の反応染料。
  4. Yが、−Cl、−Br、−F、−OSOH、−SSOH、−OCO−CH、−OPO、−OCO−C、−OSO−C〜Cアルキルまたは−OSO−N(C〜Cアルキル)である、請求項1〜3のいずれか1項記載の反応染料。
  5. がスルホである、請求項1〜4のいずれか1項記載の反応染料。
  6. kが数3である、請求項1〜5のいずれか1項記載の反応染料。
  7. mが数1である、請求項1〜6のいずれか1項記載の反応染料。
  8. nが数1である、請求項1〜7のいずれか1項記載の反応染料。
  9. Aが、式:
    Figure 2005533911

    (式中、(R0〜3は、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、
    (R0〜3は、基:ハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、スルファモイル、カルバモイル、C〜Cアルキル;非置換であるか、ヒドロキシ、スルファトまたはC〜Cアルコキシにより置換されているC〜Cアルコキシ;アミノ、C〜Cアルカノイルアミノ、ウレイド、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホメチル、C〜Cアルキルスルホニルアミノおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、
    は、次の式の基を示し
    Figure 2005533911

    上記式中、
    Halは、塩素または臭素であり、
    は、ハロゲン、3−カルボキシピリジン−1−イルまたは3−カルバモイルピリジン−1−イルであり、
    は、独立して、Xと同一定義を有するか、次の式の非繊維反応性置換基または繊維反応性基であり、
    Figure 2005533911

    上記式中、
    およびR1aは、互いに独立して、水素またはC〜Cアルキルであり、
    は、水素、非置換であるか、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシまたはシアノにより置換されているC〜Cアルキル、あるいは次の式の基であり
    Figure 2005533911

    上記式中、
    は、水素、ヒドロキシ、スルホ、スルファト、カルボキシ、シアノ、ハロゲン、C〜Cアルコキシカルボニル、C〜Cアルカノイルオキシ、カルバモイルまたは基:−SO−Yであり、
    alkおよびalkは、互いに独立して、直鎖状または分岐鎖状のC〜Cアルキレンであり、
    aryleneは、非置換であるか、スルホ、カルボキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまたはハロゲンにより置換されているフェニレンまたはナフチレンであり、
    Qは、基:−O−または−NR−であり、ここでRは上記に定義したとおりであり、
    Wは、基:−SO−NR−、−CONR−または−NRCO−であり、ここでRは上記に定義したとおりであり、
    Yは、ビニルまたは基:−CH−CH−Uであり、Uは、アルカリ条件下に脱離可能な基であり、
    は、基:−CH(Hal)−CH−Halまたは−C(Hal)=CHであり、Halは上記に定義したとおりであり、
    lは、整数1〜6であり、tは、数0または1である)
    Figure 2005533911

    (式中、Rは、水素、C〜Cアルキル、スルホフェニル、C〜Cアルカノイル、ベンゾイルまたは上記に示した式(2f)の基である)
    Figure 2005533911

    (式中、(R0〜3は、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示す)
    Figure 2005533911

    (式中、RおよびR10は、互いに独立して、水素、C〜Cアルキルまたはフェニルであり、
    は、水素、シアノ、カルバモイルまたはスルホメチルである)
    Figure 2005533911

    (式中、(R0〜3およびZは、おのおの上記に示した定義を有する)
    Figure 2005533911

    (式中、(R0〜3および(R0〜3は、おのおの上記に示した定義を有し、(R110〜3は、基:C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ハロゲン、カルボキシおよびスルホからの0〜3個の同一または異なる置換基を示し、Zは、上記に示した定義を有する)
    のモノ−またはジ−アゾ染料基である、請求項1〜8のいずれか1項記載の反応染料。
  10. 式:
    Figure 2005533911

    (式中、
    およびQは水素であり、
    Aは、請求項9記載の式(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11i)、(11j)、(11k)、(11l)、(11m)、(11p)または(11q)のモノ−またはジ−アゾ染料基であり、
    Xは、フッ素または塩素であり、
    Yは、ビニル、β−クロロエチルまたはβ−スルファトエチル、好ましくはビニルまたはβ−クロロエチルであり、
    kは、数2または3である)
    の、請求項9記載の反応染料。
  11. 請求項1記載の反応染料の合成方法であって、
    式:
    Figure 2005533911

    の化合物約1モル当量、
    式:
    Figure 2005533911

    の化合物約1モル当量、
    または式(12)もしくは(13)の化合物の適切な前駆物質、および
    式:
    Figure 2005533911

    の化合物約1モル当量を、任意の順序で、互いに段階的に反応させるか、または、式(12)または(13)の化合物の前駆物質を使用するときは、得られる中間体を所望の染料に変換し、適切な場合には、続いて更なる変換反応を実施する(それぞれの場合にA、Q、Q、Q、Y、k、mおよびnは、請求項1に示した定義を有し、Xはハロゲンである)
    方法。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の反応染料または請求項11にしたがって得られた反応染料の、水酸基含有または窒素含有繊維材料の染色または捺染における使用。
  13. セルロース系繊維材料、特に綿含有繊維材料を染色または捺染する、請求項12記載の使用。
  14. 請求項1記載の式(1)の反応染料を含む水性インク。
  15. 請求項14記載の水性インクを使用することを含む、インクジェットプリント法による紡織繊維材料、紙またはプラスチックフイルムのプリント方法。
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