JP2005533067A - 糖新生調節活性を有するアミド置換キサンチン誘導体 - Google Patents

糖新生調節活性を有するアミド置換キサンチン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)で示される1,3,8−置換キサンチン誘導体又は薬学的に許容されうるその塩(式中、R1、R2、及びR3は、明細書中で定義されたとおりである)である。式(I)の化合物及び薬学的に許容されうる塩又はそのプロドラッグは糖新生のモデュレーターとしての効果を示す。

Description

本発明は、式I:
Figure 2005533067
で示される1,3,8置換キサンチン誘導体を目的とする。
式Iの化合物及び薬学的に許容されうるその塩は、糖新生におけるモジュレーターであり、II型糖尿病の処置に有用である。
糖産生の制御は、抗糖尿病治療における主要な局面の一つである。II型糖尿病は、食後及び空腹時の血糖値を上昇させる(Consoli, A. , Nurjhan, N. , Capani, F. and Gerich, J. Diabetes 38, 550-7, 1989; Shulman, GI Am. J. Card. 84 (Suppl. lA) :3J-10J, 1999)。過剰な肝臓の糖産生(HGP)は、II型糖尿病(T2D)の患者に見られる空腹時高血糖の一因である(Gastadelli, A., Baldi S., Pettiti M., Toschi, E., Camastra, S., Natali, A., Landau, B. R. & Ferranini, E., Diabetes 49: 1367-1373, 2000)。糖新生は、増加した糖産生の主要な経路であると信じられている(Defronzo, R. A., Bonadonna, R. C. and Ferrannini, E., Diabetes Care 15: 318-367,1992)。
ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)は、糖新生経路における主要な調節酵素である。PEPCKは、この経路の流量制御律速酵素であると信じられており(Cimbala, A. N., Lamers, W. H., Nelson, J. E., Monahan, J. E., Yoo-Warren, H., and Hanson R. W., J. Biol. Chem. 257: 7629-7636,1982)、したがってこの酵素を阻害することは、グルコースホメオスタシスを向上させる新規の方法を示している。以前は、糖新生の阻害により肝臓糖産生を制御する試みは、メトホルミンのようなビグアナイド剤に限定されていた(Defronzo, R. A., Diabetes Reviews 6: 89-131,1998)。メトホルミンは、HGPを阻害するが、未知の機序によってである。加えて、胃腸(GI)障害及び乳酸性アシドーシスのような副作用を有する。PEPCKの阻害は、優れた効果を提供し、減少した副作用と相まってII型糖尿病の新規な処置を示している。
本発明は、式I:
Figure 2005533067
{式中、
1は、下記:
低級アルケニル、
低級アルキニル、
ハロゲンで置換されている低級アルケニル、
フェニル、及び
ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ及び1、2、3又は4個の窒素原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より独立して選択される1又は2個の置換基で置換されているフェニル(複素環は、環炭素原子でフェニルに結合している)
からなる群より選択され;
2は、下記:
非置換の低級アルキル、
低級アルコキシ若しくはヒドロキシで置換されている低級アルキル、
低級アルケニル、
フェニル、
−(CH2n−非置換低級シクロアルキル、
カルボキシ、低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、及びヒドロキシで置換されている低級アルキルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている−(CH2n−低級シクロアルキル、
−(CH2n−C(O)Rb(ここでRbは、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−NHRcからなる群より選択され、ここでRcは、水素、ベンジル、低級アルキル及び−NHRdからなる群より選択され、ここでRdは、水素又はカルボキシ−低級アルキルである);
酸素又は硫黄を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
酸素又は硫黄である1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−芳香族5員複素環(環はカルボン酸部分で置換されている)、
1,2又は3個の窒素原子を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
少なくとも1個の酸素原子及び0又は2個の窒素原子を有する−(CH2n−非芳香族5員又は6員複素環(非芳香族複素環は、置換基を有していないか、又は1個の環炭素をカルボニルの形態で有している)、
からなる群より選択され;
3は、下記式:
Figure 2005533067
〔式中、Qは、N又はCHであるが、但し
QがNの場合、Reは、−NH−C(O)−CH3であり、そしてRfは、Hであり、
QがCHの場合、Reは、−NRg−C(O)−Rh又は下記式:
Figure 2005533067
であり、そして
fは、H、−NH2及び−NH−C(O)−CH3からなる群より選択され、
gは、下記:
H、
低級アルキル、及び
−(CH2n−非置換低級シクロアルキル
からなる群より選択され、
hは、下記:
N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及び−SO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
低級アルキル、
ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
非置換のフェニル、
低級アルキル、低級アルコキシ、−(CH2mNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されているフェニル
からなる群より選択され、
ここで、Tは、NH又はCH2であり、
TがNHの場合、Rw及びRxは、それらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し、そしてRyは、−(CH2)ORz(ここで、Rzは、水素及び低級アルキルからなる群より選択される)であり、
TがCH2の場合、Rw及びRxは、両方とも水素であるか、又はそれらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成する〕で示され;そして
nは、0、1又は2であり;
mは、0又は1である}で示される化合物、或いは
薬学的に許容されうるその塩が目的である。
ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)は、糖新生経路における主要な調節酵素である。上記で述べたように、PEPCKは、この経路の流量制御律速酵素であると信じられており、したがってこの酵素を阻害することは、グルコースホメオスタシスを向上させる新規の方法を示している。糖新生の阻害により肝臓糖産生(HGP)を制御する以前の試みは、HGPを未知の機序によって阻害するメトホルミンのようなビグアナイド剤に限定されていた。式Iの化合物又は薬学的に有効なその塩の治療有効量を投与することによる、糖新生経路において既知である酵素PEPCKを特に標的とするHGPの阻害は、一つの代替療法である。加えて、式Iの化合物の治療有効量を投与することによるPEPCKの阻害は、優れた効果を提供し、減少した副作用と相まってII型(インスリン非依存性)糖尿病の新規の処置を提供する。
本発明は、また、1個以上の式Iの化合物の治療有効量と、薬学的に許容されうる担体又は佐剤とを含む医薬組成物も目的とする。
本発明は、更に、II型糖尿病の処置方法であって、式Iの化合物又は薬学的に許容されうるその塩の治療有効量を、そのような処置を必要とする患者に投与することを含む方法を目的とする。
本記載で使用される一般的用語の下記の定義は、該当の用語が単独で現れるか、又は組み合わされて現れるかにかかわらず、適用される。
「低級アルキル」には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル、イソブチル等のような、1〜7個の炭素原子を有する直鎖状と分岐鎖状の両方の炭化水素基が挙げられる。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、ブチル及びイソプロピルである。
用語「低級アルコキシ」は、アルキル残基が上記で定義されたとおりであり、酸素原子を介して結合している基を意味する。
用語「アルケニル」は、少なくとも1個のオレフィン性二重結合を有する、アルキルについて定義されたとおりの炭化水素鎖を意味し、例えば、ビニル、アリル、ブテニル等である。
用語「アルキニル」は、少なくとも1個のアセチレン性三重結合を有する、アルキルについて定義されたとおりの炭化水素鎖を意味し、例えば、プロピニル等である。
「低級シクロアルキル」及び「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル等のような、3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素を意味する。シクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルが好ましく、シクロプロピルがより好ましい。これらのシクロアルキル基は、非置換であるか、又は1個以上の置換基で置換されていてよい。
用語「非置換」は、水素以外には鎖又は環に他の原子が結合していないことを意味する。用語「置換」は、置換アルキル又は置換芳香族複素環の場合のように、置換が1つ以上の位置で起こることができ、そして特記のない限り、各置換位置の置換基は、特定の選択肢から独立して選択されることを意味する。用語「少なくとも1個」置換されているとは、1、2又は3個の置換基を意味する。
本明細書で使用されるように、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。好ましいハロゲンは、フッ素及び塩素である。
記載中に使用される他の化学及び構造用語は、有機化学の技術分野において通常の意味により解釈されるべきである。用語「アミノ」及び式「−NH2」は、同義的に使用してよい。
用語「5員又は6員複素環」は、窒素、硫黄及び酸素からなる群より独立して選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を有する非芳香族環を意味する。5員又は6員複素環の例は、テトラヒドロフラニル(THF)、テトラヒドロピラニル(THP)、テトラヒドロチオフェニル等である。用語「5員又は6員芳香族複素環」は、窒素、硫黄及び酸素からなる群より独立して選択される、1、2又は3個のヘテロ原子を有する芳香族環を意味する。5員又は6員芳香族複素環部分の例は、ピラゾール、イミダゾール、チアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、トリアゾール、チオフェン等である。
「薬学的に許容されうる塩」は、式Iの化合物の生物学的効果及び特性を保持し、そして適切な非毒性の有機若しくは無機酸又は有機若しくは無機塩基から形成される、通常の酸付加塩又は塩基付加塩を意味する。酸付加塩の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミド酸、リン酸及び硝酸のような無機酸から誘導されるもの、並びにp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸等のような有機酸から誘導されるものが含まれる。塩基付加塩の例には、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、及び例えば水酸化テトラメチルアンモニウムのような第四級水酸化アンモニウムから誘導されるものが含まれる。医薬化合物(例えば、薬剤)の塩への化学的修飾は、化合物の改良された物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性、並びに可溶性を得るために、薬剤師には周知の技術である。例えば、H. Ansel et. al., Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (6th Ed. 1995) at pp. 196 and 1456-1457を参照すること。
「プロドラッグ」は、生理学的条件下で又は加溶媒分解により、薬学的に活性な化合物に変換されうる化合物を意味する。プロドラッグは、被検者に投与されるときは不活性でありうるが、インビボでは活性な化合物に変換される。すなわち、プロドラッグは、インビトロでの細胞による評価では不活性な種でありうるが、被検者のインビボでは活性な種に変換されうる。
「治療有効量」は、疾患の症状を予防、緩和若しくは改善すること、又は処置を受けている被検者の生存期間を延長することに有効な量である。治療有効量の決定は、当該技術の範囲内である。
1つの実施態様において、本発明は、式I:
Figure 2005533067
{式中、
1は、下記:
低級アルケニル、
低級アルキニル、
ハロゲンで置換されている低級アルケニル、
フェニル、及び
ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、及び1、2、3又は4個の窒素原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より独立して選択される1又は2個の置換基で置換されているフェニル(複素環は、環炭素原子でフェニルに結合している)からなる群より選択され;
2は、下記:
低級アルキル、
低級アルコキシ若しくはヒドロキシで置換されている低級アルキル、
低級アルケニル、
フェニル、
−(CH2n−非置換低級シクロアルキル、
カルボキシ、低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、及びヒドロキシで置換されている低級アルキルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている−(CH2n−低級シクロアルキル、
−(CH2n−C(O)Rb(ここでRbは、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−NHRcからなる群より選択され、ここでRcは、水素、ベンジル、低級アルキル及び−NHRdからなる群より選択され、ここでRdは、水素又はカルボキシ−低級アルキルである);
酸素又は硫黄である1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
酸素又は硫黄である1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−芳香族5員複素環(環はカルボン酸部分で置換されている)、
1,2又は3個の窒素原子を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
少なくとも1個の酸素原子及び0又は2個の窒素原子を有する−(CH2n−非芳香族5員又は6員複素環(非芳香族複素環は、置換基を有していないか、又は1個の環炭素をカルボニルの形態で有している)
からなる群より選択され;
3は、下記式:
Figure 2005533067
〔式中、Qは、N又はCHであり、
QがNの場合、Reは、−NH−C(O)−CH3であり、そしてRfは、Hであり、
QがCHの場合、Reは、−NRg−C(O)−Rh又は下記式:
Figure 2005533067
であり、
fは、下記:
H、
−NH2、及び
−NH−C(O)−CH3
からなる群より選択され、
gは、下記:
H、
低級アルキル、及び
−(CH2n−非置換低級シクロアルキル
からなる群より選択され、
hは、下記:
N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は下記:
低級アルキル、
低級アルコキシ、
ヒドロキシ、
ハロゲン、
−NH2
−NH−C(O)−低級アルキル、
−CN、
−C(O)−NH2、及び
−SO2−低級アルキル
からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
非置換のフェニル、
低級アルキル、低級アルコキシ及び−(CH2mNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されているフェニル
からなる群より選択され、
ここで、Tは、NH又はCH2であるが、但し
TがNHの場合、Rw及びRxは、それらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し、そしてRyは、H又は−(CH2)ORz(ここで、Rzは、水素及び低級アルキルからなる群より選択される)であり、
TがCH2の場合、Rw及びRxは、両方とも水素であるか、又はそれらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成する〕で示され;そして
nは、0、1又は2であり;
mは、0又は1である}で示される化合物、或いは
薬学的に許容されうるその塩が目的である。
式Iの化合物の一つの好ましい実施態様において、R1は、低級アルケニル、ハロゲンで置換されている低級アルケニル、及び低級アルキニルからなる群より選択される。式Iのこの好ましい実施態様に代表的な化合物は、下記:
N−{4−〔1−アリル−3−(2−メトキシ−エチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔3−ブチル−1−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−〔4−(1−ブタ−2−エニル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−〔4−(1−アリル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−{4−〔1−(3−ブロモ−アリル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、及び
N−〔4−(3−ブチル−2,6−ジオキソ−1−プロパ−2−イニル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
からなる群より選択される。
式Iの化合物の別の好ましい実施態様において、R1は、フェニル及び
下記:
ハロゲン、
アミノ、
低級アルコキシ、
ヒドロキシ、
ニトロ、及び
1、2、3又は4個の窒素原子を有する5員又は6員複素環
からなる群より選択される置換基で置換されているフェニル(複素環はフェニルに環炭素原子により結合している)
からなる群より選択される場合のものである。
式Iの更に好ましい化合物は、R1が下記:
Figure 2005533067
からなる群より選択される。
式Iのこれらの更に好ましい化合物の例は、下記:
N−〔4−(1−ベンジル−3−メトキシメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
〔4−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−カルバミン酸tert−ブチルエステル、
N−〔4−(1−ベンジル−3−メチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−〔3−(1−ベンジル−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−(4−{3−ブチル−1−〔4−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミド、
N−〔4−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−〔5−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−ピリジン−2−イル〕−アセトアミド、
N−{4−〔3−ブチル−1−(3−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔3−ブチル−1−(2,6−ジフルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
5−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−ベンジル−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−フラン−2−カルボン酸;トリフルオロ酢酸を有する化合物、
N−〔4−(1−ベンジル−2,6−ジオキソ−3−チオフェン−2−イルメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−〔6−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−ピリジン−3−イル〕−アセトアミド、
N−〔4−(1−ベンジル−3−フラン−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
1−ベンジル−3−ブチル−8−〔4−(2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン、
N−{4−〔1−(5−アミノ−2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物、
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
1−ベンジル−3−ブチル−8−〔4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン、及び
N−{4−〔1−(5−メトキシ−2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
からなる群より選択される化合物である。
式Iの別の好ましい化合物は、式Ia:
Figure 2005533067
(式中、R2及びR3は上記と同義である)を有する。
式Iaの化合物のうち特に好ましいものは、R2が下記:
フェニル、
O及びSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
O及びSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−芳香族5員複素環(5員複素環は、1個のカルボン酸で置換されている)、
1、2又は3個のN原子を有する−(CH2n−非置換芳香族複素環、及び
少なくとも1個の酸素原子及び0又は2個の窒素原子を有する−(CH2n−非芳香族5員又は6員複素環(非芳香族複素環は、置換基を有していないか、又は1個の環炭素をカルボニルの形態で有している)
からなる群より選択される化合物である。
式Iaのこれらの特に好ましい化合物の例は、下記:
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド、
N−(4−{1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−〔2−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−〔1,3,4〕オキサジアゾール−2−イル)−エチル〕−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミド、
N−(4−{1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−〔3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−〔1,3,4〕オキサジアゾール−2−イル)−プロピル〕−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−フェニル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、及び
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−チオフェン−2−イルメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
からなる群より選択される。
特に好ましいものは、R2が、低級アルキル、低級アルコキシ若しくはヒドロキシで置換されている低級アルキル、及び低級アルケニルからなる群より選択され、より好ましくは、非置換の低級アルキル及び低級アルケニルである、式Iaの化合物である。これらの特に好ましい化合物の例は、下記:
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ヘキシル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{3−アセチルアミノ−4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
3−クロロ−4−(プロパン−2−スルホニル)−チオフェン−2−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド、
N−{5−アミノ−2−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{6−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−ピリジン−3−イル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジメチルブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{5−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−ピリジン−2−イル}−アセトアミド、
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−3,4−ジメトキシ−ベンズアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−メチルブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−イソブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−尿素、
1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物、
1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−プロピル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
N−ブチル−N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミド、及び
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
からなる群より選択される。
式Iaの更に好ましい化合物は、R2が、ヒドロキシ若しくは低級アルコキシで置換されている低級アルキルである場合のものである。代表的な化合物は、下記:
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドロキシメチル−ブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(4−ヒドロキシ−プロピル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、及び
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(4−ヒドロキシ−ブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
からなる群より選択される。
式Iaの更に好ましい化合物は、R2が−(CH2n−C(O)Rb〔ここでRbは、下記:
ヒドロキシル、
低級アルコキシ、
−NHRc(ここでRcは、水素、ベンジル、低級アルキルからなる群より選択される)、及び
−NHRd(ここでRdは、水素又はカルボキシ−低級アルキルである)
からなる群より選択される〕
であるものである。
式Iaのこれらの化合物の例は、下記:
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドラジノカルボニル−エチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
3−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−プロピオン酸メチルエステル、
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−N−ブチル−ブチルアミド、
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸メチルエステル、
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−ブチルアミド、
N′−{4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−ブチリル}−ヒドラジンカルボン酸エチルエステル、
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−N−ベンジル−ブチルアミド、
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−プロピオン酸、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドラジノカルボニル−プロピル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、及び
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸
からなる群より選択される化合物である。
式Iaの別の好ましい化合物は、R2が−(CH2n−置換低級シクロアルキルである場合のものである。式Iaの別の好ましい化合物は、R2が置換されているシクロアルキルである場合のものである。式Iaのこれらの好ましい化合物の例は、下記:
2−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−シクロプロパンカルボン酸、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−シクロプロピルメチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔3−(2,2−ビス−ヒドロキシメチル−シクロプロピルメチル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドロキシメチル−シクロプロピルメチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド、及び
2−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
からなる群より選択される。
式Iaの更に好ましい化合物は、R2が−(CH2n−非置換シクロアルキルの場合に見出される。式Iaの更に好ましい化合物は、R2が非置換シクロアルキルの場合に見出される。式Iaの非置換シクロアルキル化合物のうちで好ましいものは、R2が−CH2−シクロペンチルであるものである。式Iaの非置換シクロアルキル化合物のうちで好ましいものは、R2がシクロペンチルであるものであり、N−{4−〔3−シクロペンチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6,−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドにより例示される。
2が−(CH2n−シクロアルキルである式Iaの更に好ましい化合物は、R2が−(CH2)−シクロブチルであるものである。R2がシクロアルキルである式Iaの更に好ましい化合物は、R2がシクロブチルであるものである。これらの化合物の代表的な例は、下記:
N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
N−シクロブチルメチル−N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミド、及び
N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
からなる群より選択される。
2が−(CH2n−シクロアルキルである式Iaの更に好ましい化合物は、R2が−(CH2)−シクロプロピルであるものである。
2が非置換のシクロアルキルである式Iaの化合物から誘導される特に好ましい化合物は、式Ib:
Figure 2005533067
{式中、R3は、下記式
Figure 2005533067
〔式中、Qは、N又はCHであるが、但し
QがNの場合、Reは、−NH−C(O)−CH3であり、そしてRfは、Hであり、
QがCHの場合、Reは、−NRg−C(O)−Rh又は下記式:
Figure 2005533067
であり、そして
fは、H、−NH2及び−NH−C(O)−CH3からなる群より選択され、
gは、下記:
H、
低級アルキル、及び
−(CH2n−非置換低級シクロアルキル
からなる群より選択され、
hは、下記:
N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及び−SO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
低級アルキル、
ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNHRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、その複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、その芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
非置換のフェニル、
低級アルキル、低級アルコキシ及び−(CH2mNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される置換基で置換されているフェニル環
からなる群より選択され、
ここで、Tは、NH又はCH2であるが、但し
TがNHの場合、Rw及びRxは、それらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し、そしてRyは、−(CH2)ORz(ここで、Rzは、水素及び低級アルキルからなる群より選択される)であり、
TがCH2の場合、Rw及びRxは、両方とも水素であるか、又はそれらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し;そして
nは、0、1又は2であり;
mは、0又は1である〕で示される}を有するか、或いは
薬学的に許容されうるその塩である。
式Ibの好ましい化合物は、式Ic:
Figure 2005533067
〔式中、
gは、H、低級アルキル及び−(CH2n−非置換低級シクロアルキルからなる群より選択され;そして
hは、下記:
N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及び−SO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
低級アルキル、
ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNHRii(ここで、Riは、H、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、その複素環は、ハロゲン、低級アルキル及び非置換6員芳香族環からなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、その芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
非置換のフェニル、又は
低級アルキル、低級アルコキシ及び−(CH2mNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より選択される置換基で置換されているフェニル
からなる群より選択され;
nは、0、1又は2であり;そして
mは、0又は1である〕を有するか、或いは
薬学的に許容されうるその塩である。
式Icの特に好ましい化合物は、Rgが低級アルキルであるものである。
低級アルキルであるRgを有する式Icのより好ましい化合物は、式Id:
Figure 2005533067
〔式中、Rhは、下記:
N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及び−SO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
低級アルキル、
ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、その複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、その芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
非置換のフェニル、
低級アルキル、低級アルコキシ及び−(CH2nNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される1個の置換基で置換されているフェニル
からなる群より選択され;そして
nは、0、1又は2であり;
mは、0又は1である〕を有するか、或いは
薬学的に許容されうるその塩である。
式Idの好ましい化合物は、Rhが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は下記:
低級アルキル、
低級アルコキシ、
ヒドロキシ、
ハロゲン、
アミノ、
−NH−C(O)−低級アルキル、
−CN、
−C(O)−NH2、及び
−SO2−低級アルキル
からなる群より選択される少なくとも1個の置換基を有する)
であるものである。
式Idのより好ましい化合物は、Rhが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する非置換の−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環であるものである。式Idのより好ましい化合物の代表例は、下記:
ピリミジン−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
ピラジン−2−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、及び
〔1,2,3〕チアジアゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
からなる群より選択される化合物である。
式Idの別の好ましい化合物は、Rhが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、低級アルキルで置換されている)であるものである。これらの好ましい化合物の例は、下記:
1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−5,N−ジメチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
4−メチル−〔1,2,3〕チアジアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、及び
5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
からなる群より選択される化合物である。
式Idの別の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、ハロゲン及び低級アルキルで、又はアミノで、又はアミノ及び低級アルキルで、又は低級アルコキシで、又は−CNで置換されているものである。
式Idの別の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、ハロゲン及び低級アルキルで置換されているものである。これらの化合物の例は、
3−クロロ−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピル−メチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
である。
式Idの別の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、ヒドロキシで置換されているものである。この好ましい化合物の例は、下記:
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−ヒドロキシ−N−メチル−ニコチンアミド、及び
4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2−ヒドロキシ−N−メチル−ニコチンアミド
からなる群より選択される化合物である。
式Idのより好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、−NH2で置換されている場合に見出される。式Idのこれらのより好ましい化合物の代表例は、下記:
2−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、及び
6−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド
からなる群より選択される。
式Idの別の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、アミノ及びアルキルで置換されているものである。式Idのこの好ましい化合物の例示的化合物は、下記:
2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、及び
4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
からなる群より選択される。
式Idの別の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、低級アルコキシで置換されているものである。この化合物の代表例は、N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,6−ジメトキシ−N−メチル−ニコチンアミドである。
式Idの更に好ましい実施態様において、5員又は6員芳香族複素環は、−CNで置換されている。この更に好ましい実施態様の代表例は、6−シアノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミドである。
式Idの追加の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、−NH−C(O)−低級アルキルで置換されているものである。追加の好ましい化合物の例示的化合物は、下記:
6−アセチルアミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
6−アセチルアミノ−ピリミジン−2−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、及び
4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピル−メチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
からなる群より選択される。
式Idの別の追加の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、低級アルキル及び−NH−C(O)−低級アルキルで置換されているものである。この追加の好ましい化合物の代表例は、
2−アセトアミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−4,6,N−トリメチル−ニコチンアミドである。
式Idの更なる追加の好ましい化合物は、5員又は6員芳香族複素環が、−C(O)−NH2で置換されているものである。式Idのこの好ましい化合物の例は、
チオフェン−2,3−ジカルボン酸3−アミド2−({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド)である。
式Idの追加の好ましい化合物は、Rhが、−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)であるものである。追加の好ましい化合物の例は、N−{4−〔3−シクロプロピル−メチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−オキソ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミドである。
式Idの別の好ましい化合物は、Rhが、フェニルであるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ及び−(CH2nNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される置換基で置換されているフェニルであるものである。式Idのこの好ましい化合物の例は、下記:
〔4−({4−〔3−シクロプロピル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−カルバモイル)−ベンジル〕−カルバミン酸ベンジルエステル、
4−アミノメチル−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル−4−エチルアミノメチル−N−メチルベンズアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物、及び
4−アミノメチル−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチルベンズアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
からなる群より選択される。
式Idの更に好ましい化合物は、Rhが、−(CH2n−NHRj(ここで、Rjは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)で置換されている低級アルキルであるものである。更に好ましい化合物の例は、下記:
2−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−フェニル−アセトアミド、及び
〔({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−カルバモイル)−フェニル−メチル〕−カルバミン酸ベンジルエステル
からなる群より選択される。
式Icの追加の好ましい化合物は、Rgがエチルであるものである。この化合物の例は、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−エチル−アミドである。
式Icの別の追加の好ましい化合物は、Rgがイソプロピルであるものである。この追加の好ましい化合物の例示的化合物は、下記:
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−6−メチル−ニコチンアミド、及び
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド
からなる群より選択される。
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−6−メチル−ニコチンアミドが、式Icの特に好ましい実施態様である。
式Icの別の特に好ましい化合物は、N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミドである。
式Icの別の好ましい化合物は、RgがHであり、そしてRhがハロゲンで置換されている低級アルキルであるものである。この好ましい化合物の例は、N−{4−〔3−シクロペンチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミドである。
式Icの更に別の好ましい化合物は、RgがHであり、そしてRhが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、低級アルキルで置換されている)であるものである。追加の好ましい化合物の例は、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピル−メチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミドである。
式Icの別の好ましい化合物は、RgがHであり、そしてRhが−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)であるものである。
これらの好ましい化合物の例は、下記:
1−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−3−(2,6−ジヒドロ−ピリジン−4−イル)−尿素、及び
1−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−3−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−尿素
からなる群より選択される化合物である。
式Icの更に好ましい化合物は、RgがHであり、そしてRhが−NH−C(O)−低級アルキルであるものである。この好ましい化合物の例は、N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドである。
式Icの追加の好ましい化合物は、RgがHであり、そしてRhが、ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキルであるものである。この好ましい化合物は、N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2−ジメチルアミノアセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物により例示される。
式Ibの更に好ましい化合物は、R3が下記式:
Figure 2005533067
〔式中、
QはCHであり、
eは下記式:
Figure 2005533067
であり、そして
fは、H、−NH2及び−NH−C(O)−CH3からなる群より選択され、
ここで、Tは、NH又はCH2であるが、但し
TがNHの場合、Rw及びRxは、それらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し、そしてRyは、−(CH2)ORz(ここで、Rzは、水素及び低級アルキルからなる群より選択される)である〕で示されるものである。この好ましい化合物は、下記:
8−〔4−(4−tert−ブトキシメチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イル)−ベンジル〕−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン、及び
3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−〔4−(4−(S)−ヒドロキシメチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン
からなる群より選択される化合物により例示される。
本発明の好ましい実施態様は、下記:
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−5,N−ジメチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,6−ジメトキシ−N−メチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド、
6−シアノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
2−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
6−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,N−ジメチル−ニコチンアミド、
ピリミジン−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−オキソ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミド、
3−クロロ−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−エチル−アミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−6−メチル−ニコチンアミド、
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド、及び
N−シクロブチルメチル−N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミド
からなる群より選択される上記で定義された化合物、或いは
薬学的に許容されうるその塩に関する。
本発明の化合物のプロドラッグは、本発明の好ましい実施態様である。上記で定義されたように、プロドラッグは、生理学的条件下で又は加溶媒分解により、薬学的に活性な化合物に変換されうる化合物である。プロドラッグは、当該技術で一般に既知である。例えば、Design of Prodrugs, Bundgaard, Hans, ed., Neth (1985), 360 pp., Elsevier, Amsterdam, Neth.を参照すること。したがって本発明の化合物は、更にそのプロドラッグ形態を含む。
本発明の更なる実施態様は、前記で定義された式Iの化合物の製造方法であって、式II:
Figure 2005533067
(式中、R1、R2及びR3は前記と同義である)の化合物を環化して式Iの化合物を得ることを含む方法に関する。そのような環化に適切な反応条件は、例えば下記の実施例又はその類似物で記載されているように、当該技術において既知である。上記で定義された方法により製造される上記で定義された化合物も、本発明の実施態様を構成する。
上記で記載されたように、本発明の式(I)の化合物は、II型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)などのホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)に関連する疾患の治療及び/又は予防用の医薬として使用することができる。
したがって本発明は、また、上記で定義された化合物と、薬学的に許容されうる担体及び/又は佐剤とを含む医薬組成物に関する。
更に、本発明は、治療上活性な物質として、特に、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)に関連する疾患、とりわけII型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)の治療及び/又は予防における治療上活性な物質としての使用のための上記で定義された化合物に関する。
別の実施態様において、本発明は、II型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)などのホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)に関連する疾患の治療及び/又は予防の方法であって、上記で定義された化合物をヒト又は動物に投与することを含む方法に関する。
本発明は、更に、II型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)などのホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)に関連する疾患の治療及び/又は予防用の上記で定義された化合物の使用に関する。
加えて、本発明は、II型糖尿病(インスリン非依存性糖尿病)などのホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)に関連する疾患の治療及び/又は予防用の医薬の調製のための上記で定義された化合物の使用に関する。そのような医薬は、上記で定義された化合物を含む。
GST−PEPCKの精製
GST−PEPCKを発現するE.coli細胞を、プロテアーゼインヒビターの存在下、5容量の溶解緩衝剤(50mM トリス−ヒドロキシメチルアミノメチル(TRIS)、150mM塩化ナトリウム(NaCl)、10mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、5mMジチオトレイトール(DTT)、1%ノニデットP−40、pH7.4)中に懸濁し、リゾチームの200マイクログラム/mlとともに室温で30分間インキュベートし、4℃で4×30秒間超音波処理した。12,000×gで20分間遠心分離して不溶性物質を除去した後、上澄みをグルタチオン−セファロース(Pharmacia)に装填し、溶解緩衝剤で洗浄し、続いてNP−40を除いた溶解緩衝剤で洗浄した。GST−PEPCKを、20mMグルタチオンを含有する同緩衝剤で溶離した。溶離されたタンパク質を濃縮し、25mMヘペス(N−〔2−ヒドロキシエチル〕ピペラジン−N′〔2−エタンスルホン酸)、150mM NaCl、2.5mM EDTA、5mM DTT、30%グリセロール、pH7.4で透析し、−20℃で保管した。
PEPCKエンザイムアッセイ
本発明の化合物のPEPCK酵素活性に対する阻害効果を、GST−融解物としてE. coliで発現させ精製した組換え型ヒト細胞基質PEPCKを使用して測定した。グアノシン三リン酸(GTP)及びマンガン依存性PEPCK酵素活性が、オキサロ酢酸塩の脱炭酸反応に触媒作用を及ぼし、それがグアノシン二リン酸(GDP)及びホスホエノーリピルビン酸(PEP)の形成を導く。この反応は、ピルビン酸キナーゼ及び乳酸デヒドロゲナーゼ触媒反応と共役し、全体の反応速度は、34nMでの吸光度の変化を測定することにより求められる(Chang, H. C. and Lane M.D., J. Biol. Chem. 241: 2413-2420, 1966)。このプロトコールに対して下記の変更が行われた:組換え型ヒト細胞基質グルタチオンS−トランスフェラーゼ(GST)−PEPCK 2.5μgを反応混合物に室温で加えた(それは、0.3mM GTP、0.3mM オキサロ酢酸塩(OAA)、3nM塩化マグネシウム(MgCl2)、0.075mM塩化マンガン(MnSl2)、30mMリン酸カリウム(KPO4)、pH7.6、1mMジチオトレイトール(DTT)、0.2mMアデノシン二リン酸(ADP)、1mMニコチンアミドアデニンジヌクレオチド還元型(NADH)、それぞれ0.9Unit/mlのピルビン酸キナーゼ及び乳酸デヒドロゲナーゼ、並びに1mg/mlウシ血清アルブミンを含有した)。試験化合物を、DMSOの最終濃度が10%になるように加えた。反応を20分間実施した。GTP及びOAAのKm値を、実質的に上記記載の共役アッセイ条件であるCornish-Bowdenに記載されているMichelis-Menton条件(Fundamentals of Enzyme Kinetics, 1995)に従って測定した。試験化合物が酵素を50%阻害する濃度(IC50)を測定するために、GTP及びOAAのKmの計算値の3倍及び10倍をそれぞれ含有する反応混合物を使用した。試験化合物を様々な濃度で反応体に加え、IC50をインヒビター濃度対酵素速度のプロットから計算した。このIC50値の決定方法は、同様にPEPCK細胞アッセイに基づく計算に適用できる。
前述のPEPCK酵素アッセイにおける幾つかの代表的な本発明の好ましい化合物のインビトロ生物活性を表1に示す。本発明の化合物は、一般に10μMより低い、好ましくは1μMより低い範囲のIC50値を示す。
Figure 2005533067
式Iの化合物及び/又はそれらの薬学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、経腸、非経口又は局所投与の医薬製剤の形態で使用することができる。これらは、例えば、経口的に、例としては錠剤、コーティング剤、糖衣剤、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経腸的に、例としては坐剤の剤形で、非経口的に、例としては注射用液剤又は輸液の剤形で、或いは局所的に、例としては軟膏剤、クリーム剤又は油剤の剤形で投与することができる。経口投与が好ましい。
医薬製剤の製造は、記載された式Iの化合物及び/又はそれらの薬学的に許容されうる塩を、場合により他の治療上有用な物質と組み合わせて、適切な非毒性の、不活性な治療上適合性のある固体又は液体担体材料、及び所望であれば通常の医薬佐剤と一緒にガレヌス製剤にする、当業者に周知であろう方法により実施することができる。
適切な担体材料は、無機担体材料のみならず有機担体材料でもある。したがって、例えば、乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩を、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤の担体材料として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体材料は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、並びに半固形及び液状ポリオールである(しかし、軟ゼラチンカプセル剤の場合、活性成分の性質によっては、担体を必要としないこともある)。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体材料は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖等である。注射液に適切な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール及び植物油である。坐剤に適切な担体材料は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、及び半液体又は液体ポリオールである。局所用製剤に適切な担体材料は、グリセリド、半合成及び合成グリセリド、硬化油、液体ロウ、流動パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール及びセルロース誘導体である。
通常の安定剤、防腐剤、湿潤剤及び乳化剤、稠度向上剤、風味向上剤、浸透圧を変更する塩、緩衝物質、可溶化剤、着色剤及びマスキング剤、並びに酸化防止剤が医薬佐剤として考慮される。
式Iの化合物の用量は、コントロールされるべき疾患、患者の年齢及び個別の状態、並びに投与形態に応じて広範囲に変更でき、当然それぞれの特定の症例における個別の要件に適合されるであろう。成人患者では、約1〜1000mg、特に約1〜100mgの1日量が考慮される。疾患の重篤度及び正確な薬物動態学的プロフィールに応じて、化合物を、1又は数単位の1日投与量、例えば、1〜3単位の投与量で投与することができる。
医薬製剤は、好都合には、式Iの化合物を約1〜500mg、好ましくは1〜100mg含有する。
下記の実施例は、本発明を更に詳細に説明するために役立つ。しかし、これらは本発明の範囲をどのようにも制限することを意図しない。
購入した全ての試薬は、Fisher Scientific、Sigma、Pharamacia, Molecular Probes及びRoche Mannheim Biochemicals製のうちの1つであり、入手可能な最高品質のものであった。本発明の化合物は、下記に示されているか又は実施例若しくは類似の方法に従って製造することができる。出発原料は、下記に示されているか若しくは実施例の方法、又は当該技術に周知の方法により製造することができる。
PEPCKアミド誘導体−合成スキームの一般的記載
幾つかの本発明の1,3,8−三置換キサンチン誘導体製造に使用した一つの経路がスキーム1に示されている。市販のシアノ酢酸エチル及び適切に置換された市販の一置換尿素を、J. Org Chem. 1951, 16, 1879に記載のPapesch及びSchroederによる手順に従って、ナトリウムエトキシドの存在下、還流しているエタノール中で縮合させて、1−置換−6−アミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(スキーム1の一般式1eの化合物)を得た。
Figure 2005533067
1−置換−6−アミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341に記載のMullerらの方法を使用して、3位でアルキル化した。一般式1の化合物を、触媒量の市販の硫酸アンモニウムの存在下、不活性雰囲気下で、市販の1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(HMDS)中で4時間加熱還流して、ペルシリル化誘導体を形成した。一般式1の化合物のペルシリル化誘導体を、高真空下で濃縮して単離し、直ちに所望の市販されているアルキル化剤(典型的には臭化アルキル、アリル又はベンジル)及び触媒量の市販されている元素のヨウ素と還流下で反応させた。一般式2で示される3−置換誘導体への変換が十分に達成されたとき(薄層クロマトグラフィー(TLC)(EM Science TLCプレート、カタログ番号5719−2)により判断)で、かつ多量の望ましくない副産物が形成される前に、反応が完了したと判断した。単離及び精製の前に、残留シリル基をメタノールによる処理で除去した。
一般式2で示される1,3−二置換−6−アミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンのニトロシル化を、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341に記載のMullerらの手順に従って実施した。一般式2の化合物を酢酸水溶液中で加熱し、市販の亜硝酸ナトリウムで処理して、一般式3で示される、橙色〜赤色の6−アミノ−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを形成し、それを0℃に冷却した後、固体として単離した。
6−アミノ−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(3)を一般式4で示される5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンに還元した。一般式3の化合物におけるニトロソ基の化学還元は、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341に記載のMullerらの手順に従って実施した。市販のジヒドロ亜硫酸ナトリウムを、10%水酸化アンモニウム水溶液中のニトロソ誘導体3の溶液に90℃で少量ずつ加えた。ニトロソ化合物の色が完全に褪色したとき、反応が完了したと判断した。一般式4で示される5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンは、相対的に不安定であり、追加の精製をしないで合成経路の次の工程に直ぐに使用した。
一般式4で示される5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンのアシル化を、J. Med. Chem. 1993, 36(10), 1333に記載のJacobsonらの手順に従って実施した。一般式4のジアミンと適切に置換されている酢酸誘導体との混合物を市販の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)により処理することにより、1H−ピリミジン−2,4−ジオン環の5位において選択的にアミドを形成した。一般式5で示されるアミド誘導体は安定した生成物であり、典型的には粗反応生成物の単離の後で精製しなかった。
一般式5で示される5−アセトアミド−6−アミノ誘導体を、Synthesis 1995,1295でMullerらにより記載されたのと同様の方法により、10%水酸化ナトリウム水溶液を含有するメタノール中、約50℃で加熱することにより環化して、一般式6で示される1,3,8−三置換キサンチンを形成した。反応を、全ての出発5−アセトアミド−6−アミノ誘導体5が消費されるまで、TLCで監視した。クロマトグラフィー又は再結晶などの標準的な化学精製技術を使用して、純粋な生成物を得た。
構造5のR3が置換フェニル酢酸(ここで、置換基は環化の実行に使用される条件において安定ではない)である場合、形成されたキサンチン誘導体は、フェニル環に置換基を有し、それはアルカリ加水分解の生成物であった。スキーム2に示すように、フェニル置換基が2,2,2−トリフルオロアセトアミドである一般式7の化合物では、アミド基を環化の実行に使用される条件下で加水分解して、環化の後、一般式8で示される第一級アニリンを得た。このようにして形成されたアニリンを、スキーム8〜13で概説された手順のうちの1つ以上を適用して、更に誘導体化した。
Figure 2005533067
幾つかの本発明の1,3,8−三置換キサンチン誘導体の製造に使用した第2の経路がスキーム3に示されている。市販の6−アミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(9)から出発する、一般構造10の化合物を得るための3位の窒素のアルキル化は、Tetrahedron Lett. 1991, 32 (45), 6539に記載のMullerの手順を使用して達成された。一般構造11の化合物を得る5位でのニトロシル化、一般構造12の5,6−ジアミノ誘導体への還元、及び一般構造13の化合物を得る5−アミノ基の選択的アシル化は、スキーム1の記載と同じ条件を使用し、Synthesis 1995, 1295に記載のMullerらの手順(ここでは、これらの変換は、同様に置換されたウラシル誘導体で実施された)を参照して実施された。一般式11で示されるニトロソ誘導体の還元のための代替的方法は、J. Med. Chem. 1981, 24(8), 954に記載のWellsらのと同様の手順による、エタノール中、水素圧50psiで酸化白金触媒を使用する接触還元であった。一般式11の化合物のR1及びR2置換基に官能基が存在し、これらの条件に感受性をもつ場合、ニトロソ基の水素化は実行可能な代替案ではなかった。
Figure 2005533067
一般式13の5−アセトアミド−6−アミノウラシル誘導体を、Synthesis 1995, 1295に記載のMullerらの手順と同様に、適切なアルキル化剤(典型的には臭化又はヨウ化アルキル、アリル又はベンジル)とDMF中の無水炭酸カリウムとを使用し、1H−ピリミジン−2,4−ジオンの1位で選択的にアルキル化して一般構造14の化合物を得た。一般式14で示される1−アルキル化−5−アセトアミド−6−アミノウラシル誘導体を、スキーム1に示されているように、一般式5で示される化合物の一般式6の化合物への変換に使用したのと同じ方法により環化して、一般式15で示される1,3,8−三置換キサンチンを形成した。
スキーム3に示される一般式14及び15の化合物は、それぞれスキーム1に示されている一般式5及び6の化合物と等価である。しかしスキーム3に示されている経路は、合成の最後から2番目の工程でR2の変形を許容する。スキーム1では、R2置換基は、合成の第1工程で導入された。また、一般式14の化合物のR2置換基がアルキル化により導入することができなかった場合(すなわち、求核置換に不活性)、スキーム1の第1工程において必須尿素が使用可能である場合にそのような化合物を形成することが可能であった。
スキーム4に示すように、R3置換基が2,2,2−トリフルオロアセトアミド基を有するフェニル環であった場合、アルキル化は、アセトアニリド窒素で起こった。したがって、スキーム3に記載の条件を使用して一般式16の化合物をアルキル化すると、一般式17で示されるモノアルキル化化合物と一般式18で示されるジアルキル化化合物との混合物となる。環化の間、トリフルオロアセトアミド基を、環化の実行に使用した条件下で加水分解し、得られたアニリン誘導体19及びアルキル化類似物20を単離し、分離し、続いてスキーム8〜13で概説した手順を適用して別々に誘導体化した。
Figure 2005533067
幾つかの本発明の1,3,8−三置換キサンチン誘導体の製造に使用した第3の経路がスキーム5に示されている。市販の6−クロロ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンから出発する、ピリミジン環の1位の窒素の選択的アルキル化は、Heterocycles 1990, 31(9), 1641に記載のIshikawaらのと同様の方法を使用し、適切なアルキル化剤を用いて一般式21の化合物を得ることにより達成された。同じ反応条件及び第2のアルキル化剤(又は第1のアルキル化剤の第2の等価物)を使用し、置換基をピリミジン環の3位に導入して、一般式22の化合物を得ることができる。
Figure 2005533067
一般式22の化合物のクロライドを、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の炭酸カリウムを周囲温度で用いるか、又はN−メチルピロリジノン(NMP)中のトリエチルアミンを80℃で用いるかして、適切な置換フェニレンアミンに置換して、一般式23の化合物を形成した。これらの手順は、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341でMullerらにより前述されているもの及びJ. Med. Chem. 1989, 32(6), 1231でShaminらにより前述されているもの(ここでは、同様の変換は、N1−非置換ウラシルで実施されている)と本質的に同様である。必要なフェネチルアミンが市販されていなかった場合、これらは、対応するハロゲン化ベンジルから、シアニドによる置換後、続くラネーニッケル及びヒドラジンによる還元の2工程により容易に製造された。
一般式23の化合物を酢酸水溶液中の亜硝酸ナトリウムで処理するか(スキーム1で前述したように)又は市販の亜硝酸イソアミルで処理することにより、一般式24の化合物のように、ウラシル環の5位にニトロソ基が導入されることになる。
一般式24で示された5−ニトロソ−6−アミノ置換ウラシル誘導体の一般式25で示された三置換キサンチンへの環化は、スキーム5で示されているように、還流しているn−ブタノール中で実施される。一般式25の化合物は、スキーム1及び3にそれぞれ示されている三置換キサンチン6及び15と等価である。しかし、スキーム5で使用される異なる反応条件及び一般式25で示される1,3,8−三置換キサンチンの構築に使用される異なる構成成分のため、容易に利用可能な様々な可能な構造の変形が、スキーム1及び3で示されている合成経路からのものを補足する。
スキーム5のR5が4−ニトロ−置換基である場合、スキーム5の最終生成物は、スキーム6で示される一般式26の化合物である。一般式26の化合物を、メタノール水溶液中の亜鉛末と塩化アンモニウムを用いて、一般式27で示される対応するアニリンに還元した。このようにして形成されたアニリンを、スキーム8〜13で概説した手順を適用して、更に誘導体化した。
Figure 2005533067
また、幾つかの本発明の1,3,8−三置換キサンチン誘導体の製造に使用した第4の経路がスキーム7に示されている。スキーム7の第1、第2、第3及び第4工程を、スキーム1の第3、第4、第5及び第6工程と同様に実施した。スキーム7に示された一般式28、29、30及び31の化合物では、スキーム1の類似の化合物で示されたように、R1−(CH2)−置換基は存在しなかった。
Figure 2005533067
一般式31の化合物を、J. Org. Chem. 1980, 45(9), 1711に記載のM. W. Huらのプロトコールを使用して、2,2−ジメチル−プロピオン酸クロロメチルエステル(塩化ピバロイルオキシメチル、POM−Cl)及び炭酸ナトリウムを用いて、N7位を選択的に保護した。N7位にPOM−保護基を結合させると、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)などの有機強塩基の存在下、適切なアルキル化剤により一般式32の化合物をN1位で選択的にアルキル化して、一般式33の化合物を形成することが可能であった。N1−アルキル化に続いて、ピバロイルオキシメチル保護基を、J. Chem. Soc., Perkin Trans. 1, 1986, 2181に記載のDhanakらにより報告されているのと同様の手順により、メタノール中の水酸化ナトリウム水溶液による処理によってN7位から除去し、一般式34で示される三置換キサンチンを遊離した。一般式34の化合物は、スキーム1、3及び5にそれぞれ示されている一般式6、15及び25で示される三置換キサンチンと等価である。スキーム7に示された工程のシーケンスを使用して、N1置換基R1−(CH2)−を、合成の最初ではなく、合成経路の最後から2番目の工程で一般式34の化合物に導入することが可能であった。
スキーム1、3又は7からのそれぞれの一般式6、15又は34の化合物におけるR3置換基が、保護アミンを有するフェニル環であった場合、これら3つのスキームからの生成物の化学的修飾が可能であった。
3が一般式35で示されるtertブチルカルボニルオキシ(Boc)保護アニリンである場合、一般式36で示される対応する第一級アニリンを、スキーム8で示すような酸性条件下で遊離することができる。一般式36で示される第一級アニリンは、それぞれスキーム2、4及び6の一般式8、19及び27で示される第一級アニリンと同一である。一般式36で示される第一級アニリンは幾つかの方法で誘導体化された。一般式36で示される第一級アニリンを、スキーム8で概説する手順を適用して、一般式37で示される対応するγ−ラクタム誘導体に変換した。一般式36の化合物を、J. Am. Chem. Soc. 1975, 97(11), 3239に記載のDanishefskyらの手順に従って、DMF中の6,6−ジメチル−5,7−ジオキサ−スピロ〔2.5〕オクタン−4,8−ジオンにより100℃で処理した場合、報告されている最初に形成されるγ−カルボン酸誘導体は単離されない。その代わりに、高温で脱炭酸反応が起こり、その状況下で反応が実施され、長時間の加熱の後で一般式37で示されるγ−ラクタムが単離された。
Figure 2005533067
一般式36で示される第一級アニリンを、スキーム9で示す2工程法により対応するスクシンイミド誘導体38に変換した。市販の無水コハク酸による一般式36で示される第一級アニリンの処理により、中間体コハク酸モノアミドの形成となった。粗モノアミドと市販の塩化アセチルとの反応は、インシトゥーで無水物の形成を引き起こし、続いて一般式38のスクシンイミド誘導体への環化を引き起こした。
Figure 2005533067
一般式36で示される第一級アニリンを、スキーム10に概説した2つの方法のうちの1つで一般式39のアセトアニリド誘導体に変換した。この変換を実施するために効果的であった方法は、一般式36で示されるアニリンを添加する前に酸を市販のトリフェニルホスフィン及びN−クロロスクシンアミド(NCS)で前処理することによるか、又はアニリンを前形成した酸塩化物とピリジン中で反応させることによる、脂肪族、置換脂肪族、複素環式又は置換複素環式のカルボン酸の酸塩化物誘導体のインシトゥーでの形成であった。この方法により、一般式39で示されるアシル化アニリンが製造された。
Figure 2005533067
一般式36で示される第一級アニリンを、スキーム11で概説されているように、適切なイソシアナート誘導体で縮合することにより、一般式40で示される対応する尿素誘導体に変換した。
Figure 2005533067
一般式36で示される第一級アニリンを、スキーム12で概説する手順を適用して、一般式41で示される対応するヒダントイン誘導体に変換した。標準ペプチド化学プロトコールを使用して、一般式36で示される第一級アニリンを適切に保護されたアミノ酸にカップリングさせることにより、アミド形成となった。脱保護、続く尿素形成及び市販のカルボニルジイミダゾール(CDI)を用いる環化により、一般式41で示される置換ヒダントインの形成となった。一般式41で示されるヒダントインの置換基R9が化学的に反応性であった場合、この置換基の更なる修飾が標準的な化学技術の適用により可能であった。
Figure 2005533067
一般式36で示される第一級アニリンを、スキーム13で概説する合成経路の適用により、それぞれ一般式42及び43で示される対応するN−アルキル化アニリン及びN−アルキル化アニリドに変換した。一般式36で示される第一級アニリンと単純なアルキルアルデヒドから形成された中間体イミンの還元を、10%パラジウム担持炭を大気圧で使用する接触水素添加により実施して、一般式42(式中、R11は、水素又はアルキルであり、そしてR10は、水素である)で示されるアルキル置換アニリン誘導体を得た。一般式36で示される第一級アニリンと単純なアルキルケトンから形成された中間体イミンの還元を、酢酸の存在下、還元剤としてシアノホウ素化水素ナトリウムを使用することにより実施して、一般式42(式中、R10及びR11は、両方ともアルキルである)で示されるアルキル置換アニリン誘導体を得た。一般式36の化合物の単純なアルキルアルデヒドイミン誘導体を還元するシアノホウ素化水素ナトリウムの使用により、多量のジアルキル化アニリンが形成される結果となった。単純なアルキルケトンから誘導されたイミン誘導体36により、接触水素添加が実行不可能なほど遅くなった。一般式42で示されるN−アルキル化アニリンを、一般式36で示される第一級アニリンのアシル化についてスキーム10で以前に概説した条件を適用して、様々な脂肪族、置換脂肪族、複素環式又は置換複素環式のカルボン酸を用いるアシル化により、一般式43で示される対応するN−アルキル化アニリドに変換した。一般式43の化合物において、置換基R12が化学的に反応性の官能基を含有した場合、この置換基の更なる修飾が、適切な標準化学変換技術の適用により可能であった。
Figure 2005533067
下記の実施例は、本発明の化合物及び製剤を合成する好ましい方法を説明する。下記に示された全ての化合物は、報告されているように、標準的な化学技術を使用して調製され、特徴づけられた。
実施例
実施例1
N−〔4−(1−アリル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム1で概説された経路により調製した。
工程1: 6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、濾過工程を濃縮に代えた以外は、J. Org. Chem. 1951, 16, 1879に記載のV. Papesch, E. F. Schroederによる方法Bと同様の方法により調製した。
1Lフラスコに無水エタノール330mLを入れ、ナトリウム金属(11.5g、0.5mol)を少片ずつ加えた。全てのナトリウムが反応した時、市販のN−ブチル尿素(34.9g、0.3mol)及び市販のシアノ酢酸エチル(33mL、35g、0.31mol)を加えた。得られた混合物を室温で1/2時間撹拌し、次に25時間加熱還流した。室温に冷却した後、得られた混合物を真空下で濃縮して、油状固体残渣を得た。この残渣を水に取り、6N塩酸水溶液を加えて酸性化し(その時点で、固体が形成された)、この混合物を0℃の冷蔵庫で一晩冷却した。固体を濾取し、氷水で洗浄し、次に高真空下で乾燥させて、生成物をオフホワイトの固体として得た。1H NMR (DMSO-d6) 0.85 (t, 3H), 1.22 & 1.45 (2 m, 4H), 3.7 (m, 2H), 4.5 (s, 1H), 6.79 (br s, 2H), 10.25 (s, 1H).
工程2: 3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341に記載のC. Mullerらによる方法と同様の方法により調製した。
250mLのフラスコに窒素下、6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(5.0g、0.0273mol)及び市販の1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(70mL)を、触媒量の市販の硫酸アンモニウム(0.1g)と共に入れた。得られた混合物を窒素下で4時間加熱還流した。次に1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザンを高真空下で除去し、ジシリル化中間体を、白色の固体として得た。この固体に、市販の臭化アリル(5mL、7g、0.058mol)及び数個のヨウ素結晶を加え、温かい溶液を16時間加熱還流した。反応混合物を氷浴で冷却し、メタノールを注意深く加え、得られた溶液を室温で1時間撹拌し、次に濃縮して褐色の油状物とし、それをクロロホルム150mLで希釈し、冷凍庫に置いた。生成物を濾過により単離して、95:5 クロロホルム/メタノールで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、明黄色の固体4.2gを2つ得た。1H NMR (CDCl3) 0.97 (t, 3H), 1.42 & 1.65 (2m, 4H), 3.94 (t, 2H), 4.40 (br s, 2H), 4.52 (d, 2H), 5.0 (s, 1H), 5.2 (m, 2H), 5.9 (m, 1H).
工程3: 3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341に記載のC. Mullerらによる方法と同様の方法により調製した。
3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(1.2g、5.37mmol)を、酢酸と水の1:1の混合物(総容量40mL)に溶解した。得られた黄色の溶液を95℃の油浴中で加熱し、市販の亜硝酸ナトリウム(0.76g、11mmol)を40分かけて数回に分けて加えた。添加が完了したら直ちに、反応溶液を0℃で冷却し、濾過して、ニトロソ誘導体を赤色の固体として得た。1H NMR (DMSO-d6) 1.85 (t, 3H), 1.25 & 1.45 (2m, 4H), 3.8 (t, 2H), 4.5 (m, 2H), 5.15 (m, 2H), 5.85 (m, 1 H), 9.18 (br s, 2H).
工程4: 3−アリル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、J. Med. Chem. 1993, 36, 3341に記載されているC. Mullerらによる方法と同様の方法により調製した。
3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ1H−ピリミジン−2,4−ジオン(410mg、1.63mmol)を、10%水酸化アンモニウム水溶液に溶解し、得られた赤色の溶液を、赤色が消えるまで市販のジヒドロ亜硫酸ナトリウム(1.2g、7.0mmol)を数回に分けて加えながら、95℃の油浴中で加熱した。溶液が冷却した後、それをクロロホルムで抽出し、抽出物を乾燥させ、濃縮して、ジアミン(390mg)を明黄色の固体(空気に触れると急速に暗い色になった)として得た。3−アリル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、更に精製しないで合成経路の次の工程で直ちに使用した。
工程5: 2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
本化合物は、J. Med. Chem. 1993, 36, 1333に記載のK. A. Jacobson らによる方法と同様の方法を使用して調製した。
窒素下、3−アリル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(360mg、1.51mmol)及びN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸[〔〔4−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−フェニル〕−酢酸〕の調製のため、J. Amer. Chem. Soc. 1991, 113, 291に記載のK. D. Janda らの方法と同様の方法により調製した](0.29g、1.5mmol)を、無水N,N−ジメチルホルムアミド(12mL)に溶解し、次に市販の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.3g、1.58mmol)を、続いて市販の4−ジメチルアミノピリジン(70mg)並びに市販のイミダゾール(40mg)を加えた。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。次に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、混合物をクロロホルムと水に分配した。クロロホルム抽出物を合わせ、乾燥させ、濃縮して、黄色の油状物(460mg)を得、更なる精製をせずに、環化してN−〔4−(1−アリル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミドとした。LRMS, m/z (M+H) = 414.5.
工程6: N−〔4−(1−アリル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、Synthesis 1995, 1295にMullerらによって報告された方法と同様の方法により調製した。
2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミド(310mg)を、3N水酸化ナトリウム水溶液(11mL)に取り、メタノール(11mL)を固体が溶解するまで加えた。得られた溶液を50℃の油浴中で、TLCが反応の完了を示すまで加熱した。溶液を冷却し、6N塩酸水溶液でpH紙が酸性になるまで酸性化し、沈殿物はpH6で形成された。得られた混合物をクロロホルムで抽出した。抽出物を乾燥させ、濃縮して黄色の固体(190mg)を得た。1H NMR (DMSO-d6) 0.87 (t, 3H), 1.26 (m, 2H), 1.61 (m, 2H), 2.00 (s, 3H), 3.94 (t, 2H), 3.97 (s, 2H), 4.44 (br d, 2H), 5.06 (m, 2H), 5.82 (m, 1H), 7.17 (d, 2H), 7.47 (d, 2H), 9.89 (s, 1H) and 13.4 (s, 1H). MS, m/z (M+) = 395.1947.
実施例2
N−〔4−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、実施例1の化合物の調製のために使用された経路と同様の経路により、又スキーム1に概説されたように調製した。
工程1: 6−アミノ−3−ベンジル−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(1.72g、9.4mmol)、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(30mL)並びに硫酸アンモニウム(0.03g、0.2mmol)を、窒素下で24時間加熱還流した。室温に冷却した後、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザンを真空下で除去し、明褐色の油状物を得、それに臭化ベンジル(1.1mL、1.58g、9.2mmol)及びヨウ素結晶を加えた。得られた混合物を、110℃の油浴中で1時間加熱した。混合物を、メタノールを注意深く加えながら、氷浴中で冷却した。濃縮し、クロロホルムで混錬し、冷凍庫で−20℃に冷却した後、固体の生成物を濾過により単離した。この物質を、9:1 クロロホルム/メタノールで溶離するシリカゲル60パッド(35〜70メッシュ)に通して、純粋な6−アミノ−3−ベンジル−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン1.0gを得た。LRMS, m/z (M+H) = 274.4.
工程2: 3−ベンジル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、6−アミノ−3−ベンジル−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの代わりに使用すること以外は、実施例1の工程3に記載の方法と同様の方法により調製した。3−ベンジル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、赤色の固体として得た。この物質を、更なる精製をせずに合成経路の次の工程の条件に直ちに付した。LRMS, m/z (M+H) = 303.4.
工程3: 3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、3−ベンジル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの代わりに使用すること以外は、実施例1の工程4に記載の方法と同様の方法により調製した。3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、更なる精製をせずに合成経路の次の工程に直ちに使用した。
工程4: 2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−3−ベンジル−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
本化合物は、3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを3−アリル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの代わりに使用し、反応を処理前に室温で24時間続けること以外は、実施例1の工程5に記載の方法と同様の方法により調製した。塩化ナトリウム水溶液を加えた後、得られた混合物を0℃に1/2時間冷却し、次に固体の生成物を濾過により単離し、乾燥させた。粗生成物を更に精製しないで使用した。1H NMR (DMSO-d6) 0.86 (t, 3H), 1.28 (m, 2H), 1.45(m, 2H), 2.01 (s, 3H), 3.49 (s, 2H), 3.83 (t, 2H), 4.90 (s, 2H), 6.66 (brs, 2H), 7.23 (m, 7H), 7.47 (d, 2H), 8.60 (s, 1H), 9.92 (s, 1H).
工程5: N−〔4−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミドの調製
本化合物は、2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−3−ベンジル−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドを2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドの代わりに使用すること以外は、実施例1の工程6に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、メタノール/水から結晶化して精製した。MS, m/z (M+) = 446.2199.
実施例3
N−〔5−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−ピリジン−2−イル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸の塩酸塩を工程4のN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸の代わりに使用し、カップリングをN,N−ジメチルホルムアミド中のO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファートとジイソプロピルエチルアミンで実施すること以外は、実施例2に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 446.2067.
〔(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸は、2−アミノ−5−ブロモ−ピリジン(Aldrich)から下記の5工程により調製した:(i) J. Chem. Soc. Perkin Trans I 1973, 68 に記載のG. J. Foxらの手順に従って、濃硫酸中30%過酸化水素で酸化して、5−ブロモ−2−ニトロピリジンを淡黄色の固体(63%)として形成した;(ii) 臭化物のマロネート置換を、Org. Prep. Proc. Int. 1990, 22 (5), 636に記載と同様にM. A. E. Bowmanらの手順により実施して、2−(6−ニトロ−ピリジン−3−イル)−マロン酸ジエチルエステルを、黄色の油状物(67%)として得た;(iii)2:1 メタノール/水(定量)中の10当量の亜鉛末(粒径<10μ)と25当量の塩化アンモニウムによるニトロ基還元;(iv) ジクロロメタン中の無水酢酸とトリエチルアミンとのアセチル化;及び、(v) テトラヒドロフラン中の3M水酸化リチウム水溶液によるジエチルマロン酸の加水分解及び脱炭酸反応、続いて濃塩酸水溶液(定量)による酸性化。〕
実施例4
N−〔6−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−ピリジン−3−イル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、(5−アセチルアミノ−ピリジン−2−イル)−酢酸の塩酸塩を、(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸の塩酸塩の代わりに使用すること以外は、実施例3に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) =446.2063.
〔(5−アセチルアミノ−ピリジン−2−イル)−酢酸は、マロン酸ジエチルアニオンによるクロライド置換をSynth. Commun. 1990, 20 (19), 2965に記載のM. C. Liuらの手順に従い実施することを除いては、(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸の調製のために使用された方法と同様の方法により、2−クロロ−5−ニトロ−ピリジン(Aldrich)から調製した。〕
実施例5
N−〔4−(1−ベンジル−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム3に概説された経路により調製した。
工程1: 6−アミノ−3−ベンジル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、Tetrahedron Lett. 1991, 36 (45), 6539に記載のMullerらの方法と同様の方法により調製した。
250mLフラスコに、市販の6−アミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオン9(10g、0.08mol)、1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(50mL)並びにアンモニウムスルファート(80mg)を入れた。得られた混合物を窒素下で2.5時間加熱還流し、次に高真空下で濃縮してトリシリル化誘導体を、白色の固体として得た。この固体に、直ちに臭化ベンジル(17g、11.8mL、0.1mol)及び数個のI2結晶をを加え、得られた混合物を2時間加熱還流した。メタノール(120mL)を、氷浴中で冷却した反応混合物に注意深く加え、次にそれを室温に温め、更に2時間撹拌した。これに、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え、現れた固体を濾取し、氷冷水で洗浄し、真空下で乾燥させて、粗生成物7.8gを得た。これをアセトン−水から結晶化して更に精製して、6−アミノ−3−ベンジル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、白色の固体として得た。1H NMR (DMSO-d6) 4.59 (s, 1H), 4.82 (s, 2H), 6.30 (brs, 2H), 7.23 (m, 5H), 10.59 (brs, 1H).
工程2: 6−アミノ−3−ベンジル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、Synthesis 1995, 1295に記載のMullerらの方法と同様の方法により調製した。
6−アミノ−3−ベンジル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(1.0g、4.6mmol)を、氷酢酸(11mL)と水(11mL)に溶解し、次に亜硝酸ナトリウム(0.68g、9.9mmol)を少量ずつ40分間かけて加えながら、98℃の油浴中で加熱した。添加が完了したら直ちに、油浴中での撹拌を15分間続け、次に混合物を0℃に一晩冷却し、次に固体を濾過により単離し、水で洗浄し、高真空下で乾燥させて、6−アミノ−3−ベンジル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、橙色の固体(0.92g)として得た。1H NMR (DMSO-d6-D2O) 5.0 (s, 2H), 7.23 (m, 5H).
工程3: 3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
方法1: 本化合物は、Synthesis 1995, 1295に記載のMullerらの方法と同様の方法により調製した。使用された方法は、6−アミノ−3−ベンジル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを3−アリル−6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの代わりに反応のための基質として使用し、濃縮を固体の沈澱が観察されるまで続ける事以外は、3−アリル−5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製のためにスキーム1で使用された方法と同様にした。次にこの混合物を0℃で一晩冷却し、固体を窒素雰囲気下で濾過により単離して、3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを得た。
方法2: 本化合物は、またJ. Med. Chem. 1981, 24, (8), 954に記載のWellsらによる方法と同様の方法により調製することができる。エタノール中のPtO2を使用し、水素50psiで室温にて、6−アミノ−3−ベンジル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの触媒還元反応。還元が完了したら直ちに、触媒をセライトパッドで濾取し、濾液を濃縮して、3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、褐色の固体として得た。
これら2つの方法のいずれかにより調製した3−ベンジル−5,6−ジアミノ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、更に精製しないで合成経路の次の工程で直ちに使用した。
工程4: 2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−3−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
50mLのフラスコに、工程3からの粗生成物(0.252g、1.09mmol)及び無水N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解したN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸(実施例1の記載と同様にして調製した)(0.235g、1.22mmol)を入れ、次に市販の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.24g、1.24mmol)を、続いて4−ジメチルアミノピリジン(28mg)及びイミダゾール(18mg)を加えた。得られた溶液を室温で29時間撹拌した。次に水(10mL)を加え、混合物を室温で1/2時間撹拌して、濁った混合物を得た。クロロホルムを添加して、不溶性固体を得、それを濾取し、粗生成物を得、それを更に精製しないで使用した(0.26g)。MS m/z (M-H) = 406.3.
工程5: 2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−3−ベンジル−1−フラン−3−イルメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
10mLのフラスコに、試薬用N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解した工程4からの粗生成物(75mg、0.18mmol)を入れ、これに微粉炭酸カリウム(90mg)及び市販の3−ブロモメチルフラン(41mg、0.26mmol)を加え、この混合物に蓋をし、室温で18時間撹拌した。飽和塩化ナトリウム水溶液(5mL)を加え、室温で撹拌を1/2時間続けた。得られた濁っている黄色の溶液をクロロホルムで抽出した。抽出物を合わせ、乾燥させ、濃縮し、粗生成物を得、それを更に精製しないで使用した(110mg)。
工程6: N−〔4−(1−ベンジル−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミドの調製
工程5からの粗生成物(110mg)をメタノール(6mL)に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液(3mL)を加え、次に得られた溶液を55℃の油浴中で2.5時間加熱した。反応溶液をクロロホルムで抽出し、合わせた抽出物を乾燥させ、濃縮して、油状固体を78mg得た。これを、9:1 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーにより精製して、N−〔4−(1−ベンジル−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミドを、オフホワイトの固体(40mg)として得た。MS, m/z (M+) = 469.1748.
実施例6
N−〔4−(1−ベンジル−3−メトキシメチル−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、ブロモメチルメチルエーテルを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。メタノールから結晶化した。MS, m/z (M+Na) = 456.1656.
実施例7
N−〔4−(1−ベンジル−2,6−ジオキソ−3−チオフェン−2−イルメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−臭化チオフェニルメチルを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 486.1593.
〔2−臭化チオフェニルメチルは、チオフェン−2−メタノール(Fluka)から四臭化炭素とトリフェニルホスフィンを用いて、J. Med. Chem. 1992, 35 (10), 1853に記載のHulinらの一般手順を使用して調製した。〕
実施例8
5−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−ベンジル−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−フラン−2−カルボン酸;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
本化合物は、5−クロロメチル−フラン−2−カルボン酸メチルエステルを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。メチルエステルを、環化中に加水分解してカルボン酸とし、キサンチンを形成した。MS, m/z (M+) = 513.1654.
実施例9
N−〔3−(1−ベンジル−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、N−アセチル−3−アミノフェニル酢酸をN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸の代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 470.1832.
〔N−アセチル−3−アミノフェニル酢酸は、実施例1、工程5に記載のN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸の調製のために記載された方法と同様の方法により調製した。〕
実施例10
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−フラン−3−イルメチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−臭化フルオロベンジル(Aldrich)を工程1の臭化ベンジルの代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 488.1748.
実施例11
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、下記の2つの方法のいずれかで調製した。
方法1: 使用された方法は、スキーム3に概説されている。本化合物は、n−臭化ブチル(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 464.2086.
方法2: 使用された方法は、スキーム5に概説されている。
工程1: 1−ブチル−6−クロロ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、Heterocycles 1990, 31 (9), 1641に記載のIshikawaらの方法により調製した。
4−クロロ−ウラシル(Lancaster)(23.36g、0.16mol)をジメチルスルホキシド(100mL)に溶解し、炭酸カリウム(11.2g、0.08mol)及び1−ヨードブタン(Aldrich)(52.8mL、0.48mol)で処理した。23℃で18時間撹拌した後、次に反応を水と混合し、酢酸エチル(3×)で抽出した。次に合わせた酢酸エチル層を、希釈した塩化ナトリウム水溶液とブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮乾固して、粗生成物をオフホワイトの固体(27.34g、85%)として得た。1H NMR (CDCl3, 200 MHz) δH 0.95 (t, 3H), 1.40 (m, 2H), 1.58 (m, 2H), 4.02 (t, 2H), 5.80 (s, 1H), 8.93 (br s, 1H).
工程2: 1−ブチル−6−クロロ−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
工程1からの粗生成物(3.0g、14.8mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、炭酸カリウム(4.08g、29.6mmol)及び2−臭化フルオロベンジル(Aldrich)(1.8mL、14.8mmol)で処理した。反応を23℃で2時間、次に48℃で3時間撹拌した。反応を希釈したブラインと混合し、酢酸エチル(3×)で抽出した。次に合わせた酢酸エチル抽出物を、希釈した塩化ナトリウム水溶液とブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮乾固して、1−ブチル−6−クロロ−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、黄色の油状物(4.07g、89%)として得た。1H NMR (CDCl3, 200 MHz) δH 0.96 (t, 3H), 1.25-1.48 (m, 2H), 1.58-1.76 (m, 2H), 4.03 (t, 2H), 5.20 (s, 2H), 5.97 (s, 1H), 6.97-7.10 (m, 2H), 7.17-7.30 (m, 2H).
工程3: N−(4−{2−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリミジン−4−イルアミノ〕−エチル}−フェニル)−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
N−メチル−ピロリジン−2−オン(2.5mL)中のN−〔4−(2−アミノ−エチル)−フェニル〕−アセトアミド(53mg、0.3mmol)、工程2からの粗生成物(77mg、0.25mmol)並びにトリエチルアミン(90μl、0.5mmol)の混合物を、75℃で4時間撹拌した。次に反応をイオン交換カラム(United Chemical Technologies, Inc., Bristol, PennsylvaniaのCUBCX12M6)に装填し、メタノールで溶離して、過剰量のアミンを除去した。減圧下でメタノール溶離剤の濃縮により粗生成物を得て、それを次の工程で直接使用した。〔N−〔4−(2−アミノ−エチル)−フェニル〕−アセトアミドを、J. Med. Chem. 1977, 20 (3), 405に記載のKornetらの手順によりN−(4−シアノメチル−フェニル)−アセトアミド(Transworld)から調製した。〕
工程4: N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
工程3からの粗生成物を、エタノール(2mL)に溶解し、亜硝酸イソアミル(170μl、1.25mmol)で処理した。濃塩酸水溶液(2滴)を、反応混合物に加え、反応を23℃で40分間撹拌した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をEt2Oで洗浄した。次に固体残渣を、n−ブタノール(2mL)に溶解し、混合物を30分間還流した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下で除去した。次に残渣を逆相HPLCにより精製して、上記生成物を得た。LCMS, m/z (M+H) = 464.17.
実施例12
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、〔4−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−フェニル〕−酢酸(J. Amer. Chem. Soc. 1991, 113, 291に記載のK. D. Jandaらの方法により調製した)を、(4−アセチルアミノ−フェニル)−酢酸に代えた以外は、実施例11(方法1)に記載の方法と同様の方法により調製した。トリフルオロアセチル基を、キサンチンへの環化の実行に使用される条件下で、加水分解した。したがって、トリフルオロアセチル基を、J. Org. Chem. 1988, 53, 3108に記載のBergeronらの一般手順に従って、N−(トリフルオロアセトキシ)スクシンイミドで再導入した。MS, m/z (M+) = 517.1737.
実施例13
N−{5−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−ピリジン−2−イル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸の塩酸塩をN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸に代えて使用し、5,6−ジアミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンとのカップリングを、N,N−ジメチルホルムアミド中のO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート及びジイソプロピルエチルアミンを用いて実施する以外は、実施例11(方法1)に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 464.1971.
〔(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸を、実施例3の記載と同様にして調製した。〕
実施例14
N−{6−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−ピリジン−3−イル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、(5−アセチルアミノ−ピリジン−2−イル)−酢酸の塩酸塩を、(6−アセチルアミノ−ピリジン−3−イル)−酢酸の塩酸塩に代えて使用する以外は、実施例11(方法1)に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 464.1975.
〔(5−アセチルアミノ−ピリジン−2−イル)−酢酸を、実施例4の記載と同様にして調製した。〕
実施例15
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 506.2211.
実施例16
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−チオフェン−2−イルメチル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−ブロモメチルチオフェンを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 503.1436.
〔2−ブロモメチルチオフェンを、実施例7の記載と同様にして調製した。〕
実施例17
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化テトラヒドロフルフリル(Lancaster)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 492.2054.
実施例18
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
工程1: 1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(76mL)中の1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステル(3.0g、0.23mol)の溶液を、25℃でトリフェニルメチルクロリド(7.2g、0.23mol)及びトリエチルアミン(6.41mL、0.23mol)で処理した。反応混合物を25℃で4日間撹拌し、次に酢酸エチルで希釈した。次に混合物を希釈した塩酸水溶液で洗浄した。この時点で、メタオールを有機層に加えた。形成された沈殿物を濾過により除去した。有機物を更に飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体をジエチルエーテルで粉砕した。固体を濾過により回収し、ジエチルエーテルで再び洗浄し、1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステルを、白色の固体(2.45g、84%)として得て、それを更に精製しないで使用した:LR-FAB C23H19N3O2 (M+) at m/z = 369。
工程2: (1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イル)−メタノールの調製
Figure 2005533067
テトラヒドロフラン中の1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステル(4.7g、0.12mol)の溶液を、0℃に冷却したテトラヒドロフラン(63mL)中の水素化アルミニウムリチウム(724mg、0.12mol)の懸濁液に滴加した。反応混合物を25℃に徐々に温めた。次に反応を25℃で48時間撹拌した。この時点で、反応を0℃に冷却し、酢酸エチル(140mL)で希釈した。次に反応混合物を、水(0.925mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.925mL)並びに水(2.8mL)で連続して処理した。この混合物を0℃で15分間撹拌した。この時点で、硫酸マグネシウムを加えた。得られた混合物を濾過して固体を除去した。固体を、テトラヒドロフランとジクロロメタンで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イル)−メタノール(2.2g、51%)を、白色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 8.02 (s,1H), 7.37 (m, 9H), 7.04 (m, 6H), 5.30 (広帯域 s, 1H), 4.41 (s, 2H)。
工程3: 2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−〔6−アミノ−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1−(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル〕−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したテトラヒドロフラン(9.4mL)中の(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イル)−メタノール(320mg、0.47mmol)とトリフェニルホスフィン(136mg、0.47mmol)の混合物を、ジエチルアゾジカルボキシラート(0.82mL、0.47mmol)で処理した。この溶液を25℃に5分間温め、次に0℃に再冷却し、それを更に10分間撹拌した。この時点で、反応を、2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−〔6−アミノ−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル〕−アセトアミド(200mg、0.47mmol)で処理した。次に反応を25℃にゆっくりと温めた。得られた固体を濾過により除去した。濾液を酢酸エチルで希釈し、水と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ)に付して、2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−〔6−アミノ−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1−(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル〕−アセトアミド(55mg、15.6%)を、黄色の泡状物として得た:LR-APCI C43H37FN8O4 (M+H)+ at m/z = 749。
工程4: N−{4−〔1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
メタノール(2.0mL)中の2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−〔6−アミノ−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1−(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル〕−アセトアミド(50mg、0.06mmol)を、10%水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL)で処理した。反応を50℃に8時間加熱した。この時点で、反応を0℃に冷却し、3N塩酸水溶液で酸性化し、濾過し、水で洗浄して、N−{4−〔1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド(36mg、75%)を、オフホワイトの固体として得た:1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 13.45 (広帯域 s, 1H), 9.87 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.47-6.89 (m, 23H), 5.21 (s, 2H), 5.07 (s, 2H), 3.95 (s, 2H), 2.48 (s, 3H)。
工程5: N−{4−〔1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドの調製
ジクロロメタン(1.0mL)中のN−{4−〔1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド(47mg、0.06mmol)の懸濁液を、25℃でトリフルオロ酢酸(1.0mL)で処理した。反応を25℃で1時間撹拌した。この時点で、反応をトリエチルシラン(0.01mL、0.06mmol)で処理し、次に真空下で濃縮した。得られた残渣を、HPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により、精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、N−{4−〔1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−3−(1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−イルメチル)−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド(12mg、26%)を、白色の固体として得た:LR-MS C24H21FN8O3 (M+H)+ at m/z = 489。
S, m/z (イオン) = 503.1436.
実施例19
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−プロピオン酸
Figure 2005533067
本化合物は、エチル3−ブロモプロピオナート(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。キサンチンへの環化(工程6)の実行に使用される条件下で、エチルエステルを加水分解してカルボン酸とした。MS, m/z (M+H) = 480.1684.
実施例20
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸
Figure 2005533067
本化合物は、エチル4−ブロモブチラート(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。
キサンチンへの環化(工程6)の実行に使用される条件下で、エチルエステルを加水分解してカルボン酸とした。MS, m/z (M+) = 494.1823.
実施例21
3−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−プロピオン酸メチルエステル
Figure 2005533067
本化合物は、エチル3−ブロモプロピオナート(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。工程6(キサンチンへの環化)に続き、粗生成物を触媒量の塩酸水溶液を用いてメタノール中で還流して、メチルエステルを形成した。MS, m/z (M+) = 493.
実施例22
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸メチルエステル
Figure 2005533067
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸を、ジクロロメタン/テトラヒドロフラン中の塩化チオニルと室温にて反応させ、次に過剰量のメタノールと反応させて調製した。メタノールから結晶化して、生成物を無色の固体として得た。MS, m/z (M+H) = 508.1986.
実施例23
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(4−ヒドロキシ−ブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸メチルエステルを、テトラヒドロフラン中の水素化ホウ素リチウムを用いて還元して調製した。生成物を、9:1 クロロホルム/メタノールで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 479.1967.
実施例24
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(4−ヒドロキシ−プロピル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、3−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−プロピオン酸メチルエステルを4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸メチルエステルの代わりに使用する以外は、実施例23に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、メタノール/ジエチルエーテルから結晶化して精製した。MS, m/z (M+) = 465.1813.
実施例25
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−N−ベンジル−ブチルアミド
Figure 2005533067
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸を、Synthesis 1995, 162に記載のBackらの手順を使用してN−ベンジルアミドに変換した。詳細には、出発酪酸を、テトラヒドロフラン中の4当量の塩化チオニルを用いて室温にて2時間処理し、次にそのようにして形成された酸塩化物を4当量のベンジルアミン(Aldrich)で処理した。室温で2時間撹拌した後、生成物を単離し、9:1 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+H) = 583.2480.
実施例26
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−N−ブチル−ブチルアミド
Figure 2005533067
本化合物は、ブチルアミン(Aldrich)をベンジルアミンの代わりに使用する以外は、実施例25に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 549.2628.
実施例27
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−ブチルアミド
Figure 2005533067
本化合物は、濃水酸化アンモニウム水溶液をベンジルアミンの代わりに使用する以外は、実施例25に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 493.1979.
実施例28
N′−{4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−ブチリル}−ヒドラジンカルボン酸エチルエステル
Figure 2005533067
本化合物は、過剰量の塩化チロニルをテトラヒドロフラン中のヒドラジンカルボン酸エチルエステルの添加の前に除去する以外は、実施例25に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 580.2293.
実施例29
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドラジノカルボニル−プロピル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸メチルエステルとメタノール/テトラヒドロフラン中のヒドラジン(10当量)は、J.Heterocyclic Chem. 1994, 31, 1439に記載のKramerらの一般手順に従って、反応させて調製した。MS, m/z (M+H) = 508.2111.
実施例30
N−(4−{1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−〔3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−〔1,3,4〕オキサジアゾール−2−イル)−プロピル〕−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミド
Figure 2005533067
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドラジノカルボニル−プロピル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドとホスゲンは、J. Heterocyclic Chem. 1994, 31, 1439に記載のKramerらの一般手順に従って、反応させて調製した。MS, m/z (M+H) = 533.1821.
実施例31
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドラジノカルボニル−エチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、3−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−プロピオン酸メチルエステルを4−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イル〕−酪酸メチルエステルの代わりに使用する以外は、実施例29に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 494.1975.
実施例32
N−(4−{1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−3−〔2−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−〔1,3,4〕オキサジアゾール−2−イル)−エチル〕−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドラジノカルボニル−エチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドをN−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−ヒドラジノカルボニル−プロピル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドの代わりに使用する以外は、実施例31に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 519.1668.
実施例33
N−〔4−(1−ベンジル−3−メチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、市販のヨウ化メチルを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例5に記載された方法と同様の方法により調製した。生成物を、95:5 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用するクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+H) = 404.
実施例34
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−プロピル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化プロピル(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 449.1868.
実施例35
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−ヘキシル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1−ヨードヘキサン(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 491.2332.
実施例36
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−イソブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化イソブチル(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 463.2029.
実施例37
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−メチルブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1−ヨード−3−メチルブタン(Lancaster)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 477.2179.
実施例38
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3,3−ジメチルブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1−ブロモ−3,3−ジメチルブタン(Wiley)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 491.2335.
実施例39
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドロキシメチル−ブチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、(2−ブロモメチル−ブトキシ)−tert−ブチル−ジメチル−シランを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z(M+) = 493.2133.
〔(2−ブロモメチル−ブトキシ)−tert−ブチル−ジメチル−シランを、J. Org. Chem. 1994, 59, 5317に報告されているIharaらの手順に従って調製した。〕
実施例40
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 475.2021.
実施例41
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−フェニル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、市販のフェニル尿素をn−ブチル尿素の代わりに使用し、また2−フルオロベンジルブロミド(Aldrich)を臭化アリルの代わりに使用する以外は、実施例1に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 484.
実施例42
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化シクロプロピルメチル(Lancaster)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 461.1863.
実施例43
N−{4−〔3−シクロペンチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、〔4−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−フェニル〕−酢酸を(4−アセチルアミノ−フェニル)−酢酸の代わりに使用する以外は、実施例42に記載の方法と同様の方法により調製した。トリフルオロアセチル基を、キサンチンへの環化の実行に使用される条件下で加水分解した。したがって、トリフルオロアセチル基を、J. Org. Chem. 1988, 53, 3108に記載のBergeronらの一般手順に従って、N−(トリフルオロアセトキシ)スクシンイミドで再導入した。MS, m/z (M+) = 516.1656.
〔〔4−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−フェニル〕−酢酸を、J. Amer. Chem. Soc. 1991, 113, 291に記載のK. D. Jandaらの方法により調製した。〕
実施例44
N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化シクロブチルメチル(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 475.2028.
実施例45
N−{4−〔3−シクロペンチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、ヨウ化シクロペンチルメチルを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 489.2170.
〔ヨウ化シクロペンチルメチルは、WO0058293 (A2)に報告されたBizzarroらの手順に従って調製した。〕
実施例46
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−メチル−シクロプロピルメチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−メチルシクロプロピルメチルブロミドを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載された方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 475.2025.
〔2−メチルシクロプロピルメチルブロミドは、Tetrahedron Lett. 1997, 38 (39), 6885に記載のGurjarらの方法を使用して、2−メチルシクロプロピルメタノール(Aldrich)から四臭化炭素とトリフェニルホスフィンを用いて調製した。〕
実施例47
2−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−シクロプロパンカルボン酸
Figure 2005533067
本化合物は、2−カルボキシメチルシクロプロピルメチルブロミドを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。メチルエステルを、キサンチンへの環化(工程6)の実行に使用される条件下でカルボン酸へ加水分解した。MS, m/z (M+) = 506.1826.
2−カルボキシメチルシクロプロピルメチルブロミドは、J. Org. Chem. 1971, 36 (22), 1971に記載のSchroffらの手順に従って、3−オキサビシクロ〔3.1.0〕ヘキサン−2,4−ジオン(Aldrich)から、メタノールを用いて無水物の環を開口し、続いてカルボン酸をボラン−テトラヒドロフランを用いて還元することにより調製した。次にアルコールを、J. Med. Chem. 1992, 35, 1853に記載のB. Hulinらの方法を使用して臭化物に変換した。
実施例48
2−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−シクロプロパンカルボン酸メチルエステル
Figure 2005533067
本化合物は、2−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−シクロプロパンカルボン酸と塩化チオニルを反応させて酸塩化物を形成し、次にそれをメタノールと反応させて、調製した。MS, m/z (M+) = 519.1916.
実施例49
N−{4−〔1−(2−フルオロベンジル)−3−(2−ヒドロキシメチル−シクロプロピルメチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−〔8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,6,7−テトラヒドロ−プリン−3−イルメチル〕−シクロプロパンカルボン酸メチルエステルをテトラヒドロフラン中の水素化ホウ素リチウムを用いて還元して、調製した。MS, m/z (M+) = 491.1966.
実施例50
N−{4−〔3−(2,2−ビス−ヒドロキシメチル−シクロプロピルメチル)−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2,2−ビス−ヒドロキシメチル−シクロプロピルメチルブロミドの二安息香酸エステルを3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例10に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 543.1973.
〔2,2−ビス−ヒドロキシメチル−シクロプロピルメチルブロミドの二安息香酸エステルは、J. Med. Chem. 1988, 31, 2304に記載のAshtonらの手順に従って、1−アリル−2,2−ジカルボエトキシシクロプロパン(J. Chem. Soc. 1952, 3610に記載のKiersteadらの手順により調製した)から、ジオールへの還元、ジベンゾエートとしての保護、オゾン分解、並びに還元によって調製した。アルコールの臭化物への変換を、J. Med. Chem. 1992, 35, 1853に記載のB. Hulinらの方法を使用して達成した。〕
実施例51
N−{4−〔1−アリル−3−(2−メトキシ−エチル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化アリル(Aldrich)を臭化ベンジルの代わりに使用し、また臭化メトキシエチル(Aldrich)を3−ブロモメチルフランの代わりに使用する以外は、実施例5に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 398.1834.
実施例52
N−〔4−(1−ブタ−2−エニル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1−ブロモ−ブタ−2−エン(Aldrich)を2−フルオロベンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 410.23.
実施例53
N−{4−〔1−(3−ブロモ−アリル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1,3−ジブロモ−1−プロペン(Aldrich)を2−フルオロベンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 474.09.
実施例54
N−{4−〔3−ブチル−1−(3−メチル−ブタ−2−エニル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン(Aldrich)を2−フルオロベンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 424.17.
実施例55
N−〔4−(3−ブチル−2,6−ジオキソ−1−プロパ−2−イニル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、臭化プロパルギル(Aldrich)を2−フルオロベンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 394.20.
実施例56
N−{4−〔3−ブチル−1−(3−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、3−フルオロベンジルブロミドを臭化アリルの代わりに使用する以外は、実施例1に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+) = 463.2018.
実施例57
N−{4−〔3−ブチル−1−(2,6−ジフルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2,6−ジフルオロベンジルブロミド(Aldrich)を2−フルオロベンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 482.14.
実施例58
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−6−ニトロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−フルオロ−6−ニトロベンジルブロミド(Aldrich)を2−フルオロべンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 509.15.
実施例59
N−(4−{3−ブチル−1−〔4−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、5−(4−クロロメチル−フェニル)−1−メチル−1H−テトラゾールを2−フルオロベンジルブロミドの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 528.13.
実施例60
N−{4−〔1−(5−アミノ−2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム7に概説された経路によって調製した。
工程1: 6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
1N塩酸水溶液(33mL)中の6−アミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(3.0g、16.4mmol)の懸濁液を、25℃にて少量ずつにわけた亜硝酸ナトリウム(1.47g、21.32mmol)で処理した。pHを、水酸化アンモニウム(22mL)を加えてpH=5に調整した。反応を25℃で10分間撹拌した。この時点で、得られた固体を濾過により回収し、pH=5緩衝水溶液で洗浄し、次に真空下で乾燥させて、6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(2.89g、83%)を、紫色の固体として得た。LR-MS C8H12N4O3 (M+H)+ at m/z = 213.
工程2: 5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
水(8.3mL)中の6−アミノ−1−ブチル−5−ニトロソ−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(500mg、2.36mmol)の懸濁液を、85℃にて硫化水素酸ナトリウム(1.23g、7.08mmol)で処理した。反応を85℃で20分間撹拌した。この時点で、反応を0℃に冷却した。得られた緑色の固体を濾過により回収し、水で洗浄し、30分間自然乾燥させて、5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(304mg、65%)を、淡緑色の固体として得た:LR-MS C8H14N4O2 (M+H)+ at m/z =199。
工程3: 2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中の(4−アセチルアミノ−フェニル)−酢酸(348mg、1.65mmol)の溶液を、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(316mg、1.80mmol)で処理した。得られた混合物を25℃で20分間撹拌した。この時点で、反応を5,6−ジアミノ−1−ブチル−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(300mg、1.5mmol)で、続いて4−ジメチルアミノピリジン(37mg、0.3mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣を水(5.0mL)で希釈し、1N塩酸水溶液でpH=5にした。得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミド(330mg、59%)を、明褐色の固体として得た:LR-MS C18H23N5O4 (M+H)+ at m/z = 374。
工程4: N−〔4−(3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミドの調製
Figure 2005533067
メタノール(7.0mL)中の2−(4−アセチルアミノ−フェニル)−N−(6−アミノ−1−ブチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−アセトアミド(330mg、0.88mmol)の溶液を、10%水酸化ナトリウム水溶液(3.54mL)で処理した。得られた溶液を25℃で5分間撹拌し、次に50℃に3時間加熱した。この時点で、10%水酸化ナトリウム水溶液の更なる部分(3.54mL)を加えた。反応を50℃に更に4時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣を0℃に冷却し、次に1N塩酸水溶液で処理した。得られた沈殿物を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、N−〔4−(3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド(196mg、62%)を、橙−黄色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 13.32 (広帯域 s, 1H), 10.96 (広帯域 s, 1H), 9.94 (広帯域 s, 1H), 7.48 (d, J = 8.42 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.42 Hz, 1H), 3.95 (s, 2H), 3.86 (m, 2H), 1.99 (s, 3H), 1.59 (m, 2H), 1.27 (m, 2H), 0.87 (t, J = 7.32 Hz, 3H)。
工程5: 2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(5.0mL)中のN−〔4−(3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−アセトアミド(196mg、0.55mmol)の混合物を、25℃で炭酸ナトリウム(117mg、0.55mmol)及び2,2−ジメチル−プロピオン酸クロロメチルエステル(0.10mL、0.55mmol)で処理した。得られた混合物を50℃に8時間温めた。この時点で、反応混合物を、1N塩酸水溶液(1.65mL)含有水溶液(2.5mL)に注いだ。この溶液を酢酸エチルで抽出した。有機物を水(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、3:2 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(107mg、41.4%)を、黄色の泡状物として得た:FAB-HRMS m/e C24H31N5O5 (M+H)+の計算値470.2403、実測値470.2408。
工程6: 2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステルの調製
Figure 2005533067
アセトニトリル(2.0mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(104mg、0.22mmol)の溶液を、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エン(0.03mL、0.24mmol)及び2−ブロモメチル−1−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼン(56.6mg、0.24mmol)で処理した。得られた溶液を50℃に6時間加熱した。この時点で、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ−7−エンの更なる部分(0.03mL、0.24mmol)を加えた。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を酢酸エチル(200mL)に注ぎ、1N塩酸水溶液(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、1:1 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(45.3mg、33%)を、褐色の固体として得た:FAB-HRMS m/e C31H35N6O7F (M+H)+の計算値623.2630、実測値623.2631。
工程8: 2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(5−アミノ−2−フルオロ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステルの調製
Figure 2005533067
メタノール(30mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−ニトロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(45mg、0.07mmol)の混合物を、10%パラジウム担持炭(45mg)で処理した。反応混合物をParr装置中で水素ガス圧48psiに2時間付した。この時点で、反応混合物をセライトパッドで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(5−アミノ−2−フルオロ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(39.8mg、92.9%)を、オフホワイトの固体として得た:LR-MS C31H37FN6O5 (M-H)+ at m/z = 591。
工程9: N−{4−〔1−(5−アミノ−2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物の調製
メタノール(1.5mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−1−(5−アミノ−2−フルオロ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(39.7mg、0.06mmol)の溶液を、25℃にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.33mL)で処理した。反応を25℃で30分間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(20〜70% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で20分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣を、アセトニトリルと水で希釈し、凍結乾燥して、N−{4−〔1−(5−アミノ−2−フルオロ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドトリフルオロ−酢酸(25mg、78%)を、白色の固体として得た:EI-HRMS m/e C25H27N6O3F (M+)の計算値478.2129、実測値478.2139。
実施例61
N−{4−〔1−(5−メトキシ−2−フルオロベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
工程1: 2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−メトキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステルの調製
Figure 2005533067
アセトニトリル(2.0mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(100mg、0.21mmol)及び2−ブロモメチル−1−フルオロ−4−メトキシ−ベンゼン(56mg、0.25mmol)の溶液を、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデカ-7−エン(0.06mL、0.45mmol)で処理した。反応を25℃で撹拌した。反応を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸水溶液と飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、1:1 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−メトキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(26mg、20%)を、黄色の固体として得た。この物質を更に精製又は特性決定しないで使用した。
工程2: N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−メトキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドトリフルオロ酢酸
メタノール(1.0mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−メトキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(25mg、0.04mmol)の溶液を、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.12mL、0.12mmol)で処理した。反応を25℃で3時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をアセトニトリルと水で希釈し、次にトリフルオロ酢酸で酸性化した。得られた残渣をHPLCにより精製した(20〜70% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で30分間)。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリルと水で希釈し、凍結乾燥して、N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−5−メトキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドトリフルオロ酢酸(9.0mg、36%)を、明紫色の固体として得た:EI-HRMS m/e C26H28N5O4F (M+) の計算値493.2125、実測値493.2121。
実施例62
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
工程1: 2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(100mg、0.21mmol)の溶液を、炭酸ナトリウム(68mg、0.64mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中の(2−ブロモメチル−フェノキシ)−tert−ブチル−ジメチル−シラン(70.6mg、0.23mmol)並びにヨウ化テトラブチルアンモニウム(24mg、0.06mmol)で処理した。反応を50℃で4時間加熱した。この時点で、反応を水(125mL)と1N塩酸水溶液(1.28mL)の溶液に注いだ。生成物を酢酸エチル中に抽出した。有機物を水(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、1:4 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(91.9 mg、63%)を、オフホワイトの泡状物として得た:FAB-HRMS m/e C37H51N5O6Si (M+H)+の計算値690.3687、実測値690.3685。
工程2: N−(4−{3−ブチル−1−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル}−アセトアミドナトリウム塩の調製
Figure 2005533067
メタノール(5.0mL)中の2,2−ジメチル−プロピオン酸8−(4−アセチルアミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−1,2,3,6−テトラヒドロ−プリン−7−イルメチルエステル(91mg、0.13mmol)の溶液を、25℃にて1N水酸化ナトリウム水溶液(0.39mL、0.39mmol)で処理した。反応を25℃で45分間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮して、N−(4−{3−ブチル−1−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミドナトリウム塩(75mg、95%)を得た。この物質を更に精製又は特性決定しないで使用した。
工程3: N−{4−〔3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドの調製
0℃に冷却したテトラヒドロフラン中のN−(4−{3−ブチル−1−〔2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ベンジル〕−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル}−フェニル)−アセトアミドナトリウム塩(75mg、0.12mmol)の懸濁液を、テトラブチルアンモニウムフロリドで処理した。反応を0℃で1.5時間撹拌した。この時点で、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0mL)で処理し、次に酢酸エチル(50mL)で希釈した。この溶液を、水とブラインで洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリルで希釈した。不溶物を回収し、アセトニトリルで洗浄し、真空下で24時間乾燥させて、N−{4−〔3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド(11.4mg、19%)を、白色の固体をとして得た:EI-HRMS m/e C25H27N5O4 (M+)の計算値461.2063、実測値461.2073。
実施例63
〔4−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2005533067
本化合物は、(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−酢酸をN−アセチル−4−アミノフェニル酢酸の代わりに使用する以外は、実施例2に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) =504.2599.
〔(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル)−酢酸を、J. Med. Chem. 1992, 35, 4150に報告されているRaiらの方法に従って調製した。〕
実施例64
1−ベンジル−3−ブチル−8−〔4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム8に概説されたように調製した。
工程1: 8−(4−アミノ−ベンジル)−1−ベンジル−3−ブチル−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
〔4−(1−ベンジル−3−ブチル−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル)−フェニル〕−カルバミン酸tert−ブチルエステル(303mg)を、p−ジオキサン(3mL)に懸濁し、p−ジオキサン(Aldrich、5mL)中の4M HClを加えた。17時間後、反応混合物を水に注ぎ、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で注意深く中和した。ブラインを混合物に加え、次にそれをジクロロメタンで充分に抽出した。合わせた有機抽出物を、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮して、目的生成物を橙色の固体(241mg)として得た。
工程2: 1−ベンジル−3−ブチル−8−〔4−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の8−(4−アミノ−ベンジル)−1−ベンジル−3−ブチル−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(60mg)の溶液に、6,6−ジメチル−5,7−ジオキサ−スピロ〔2.5〕オクタン−4,8−ジオン(Lancaster)(34mg)を加え、混合物を100℃にアルゴン下で16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。95:5 クロロホルム/メタノールで溶離する、2mmシリカプレートを用いたクロマトトロンに付して精製し、目的生成物を淡黄色の固体(36mg)として得た。MS, m/z (M+) = 471.2272.
実施例65
1−ベンジル−3−ブチル−8−〔4−(2,5−ジオキソ−ピロリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の8−(4−アミノ−ベンジル)−1−ベンジル−3−ブチル−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(60mg)(実施例64の記載と同様にして調製した)の溶液に、無水コハク酸(Aldrich)(20mg)を加え、混合物を室温にてアルゴン下48時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、塩化アセチル(Aldrich)(2mL)を残渣に加えた。室温にて更に70時間撹拌した後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)を反応混合物に注意深く加えた。混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。メタノール/水から結晶化により精製して、目的生成物を淡黄色の固体(36%)として得た。融点=208〜212℃。MS, m/z (M+) = 485.2064.
実施例66
1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
工程1: 1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド中の1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステル(3.0g、0.023mol)の溶液を、25℃にてトリフェニルメチルクロリド(7.2g、0.025mol)とトリエチルアミン(6.41mL、0.046mol)で処理した。反応を25℃で4日間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、次に希釈1N塩酸水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体をエーテルで希釈し、濾過により回収し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステル(2.45g、84%)を、白色の固体として得た:LR-FAB C23H19N3O2 (M+H)+ at m/z = 370。
工程2: 1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
メタノール中の1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸メチルエステル(500mg、1.35mmol)の混合物を、25℃にて1N水酸化ナトリウム水溶液(4.0mL)で処理した。反応を25℃で24時間撹拌した。この時点で、反応混合物を水(100mL)に注ぎ、1N塩酸水溶液で酸性化した。この溶液を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機物を飽和塩化ナトリウム水溶液(1×150mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸(326mg、67%)を、白色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 8.37 (s, 1H), 7.39 (m, 9H), 7.05 (m, 6H), 3.82 (s, 3H)。
工程3: 1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸(4−{〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イルカルバモイル〕−メチル}−フェニル)−アミドの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(0.8mL)中の1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸(51mg、0.65mmol)の溶液を、25℃にて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(19.3mg、0.14mmol)及びO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(54mg、0.14mmol)で処理した。得られた混合物を0℃に冷却し、次にN−〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル〕−2−(4−アミノ−フェニル)−アセトアミド(62mg、0.13mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.65mmol)との塩酸塩で処理した。反応を0℃で1時間、次に25℃で4.5時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×15mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×20mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、93:7 ジクロロメタン/メタノール)に付して、1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸(4−{〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イルカルバモイル〕−メチル}−フェニル)−アミド(67.9mg、68%)を、淡黄色の固体として得た:FAB-HRMS m/e C45H41N8O4F (M+Na)+の計算値799.3133、実測値799.3113。
工程4: 1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミドの調製
Figure 2005533067
50℃に加熱したメタノール(3.0mL)中の1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸(4−{〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イルカルバモイル〕−メチル}−フェニル)−アミド(70mg、0.09mmol)の溶液を、10%水酸化ナトリウム水溶液(1.08mL)で処理した。反応を50℃で4時間加熱した。この時点で、反応を3N塩酸水溶液(0.9mL)で処理した。この溶液を25℃で30分間撹拌した。得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド(41.3mg、60.5%)を、淡黄色の固体として得た:EI-HRMS m/e C45H39N8O3F (M+Na)+の計算値781.3027、実測値 781.3039。
工程5: 1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物の調製
ジクロロメタン(1.0mL)中の1−トリチル−1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド(15mg、0.02mmol)の溶液を、25℃にてトリフルオロ酢酸(1.0mL)で処理した。得られた溶液を25℃で45分間撹拌した。この時点で、反応をトリエチルシラン(0.003mL、0.02mmol)で処理した。この溶液を25℃で5分間撹拌し、次に真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(20〜90% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で30分)により精製した。目的生成物を有する画分を凍結乾燥して、1H−〔1,2,4〕トリアゾール−3−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物(4.5mg、40%)を、白色でフワフワした固体として得た:EI-HRMS m/e C26H25N8O3F (M+)の計算値516.2033、実測値516.2027。
実施例67
1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
工程1: 1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド中の1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.0g、7.93mmol)の溶液を、25℃にてトリエチルアミン(2.2mL、15.86mmol)及びトリフェニルメチルクロリド(2.43g、8.72mmol)で処理した。反応を25℃で8時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、次に水、1N塩酸水溶液、水並びに飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、50:50 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(2.88g、98.6%)を白色の油状物として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 7.56 (s, 1H), 7.47 (m, 10H), 7.09 (m, 6H), 3.69 (s, 3H)。
工程2: 1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
メタノール(50mL)中の1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸メチルエステル(1.75g、4.60mmol)の溶液を、25℃にて1N水酸化ナトリウム水溶液(13.8mL、13.8mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌し、次に50℃に1.5時間加熱した。この時点で、反応を25℃に冷却し、水(150mL)で希釈した。水層を、1N塩酸水溶液での処理によりpH=1にして、次に酢酸エチル(250mL)で希釈した。得られた沈殿した生成物を濾過により回収した。濾液を酢酸エチル(1×150mL)で抽出した。次に合わせた有機物を飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。生成物の2つのバッチを合わせて、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(1.55g、95.1%)を、白色の固体として得た:LR-MS C23H18N2O2 (M+H)+ at m/z = 355。
工程3: 1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4−{〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イルカルバモイル〕−メチル}−フェニル)−アミドの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中の1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(67mg、0.19mmol)の溶液を、25℃にて1−ヒロドキシベンゾトリアゾール水和物(25.4mg、0.19mmol)及びO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムへキサフルオロホスファート(71mg、0.19mmol)で処理した。この溶液を0℃に冷却し、次にN−〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル〕−2−(4−アミノ−フェニル)−アセトアミド塩酸塩(81.5mg、0.17mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.85mmol)で処理した。反応を0℃で1時間、次に25℃で4時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄した。次に多少の残留固体を濾過により除去した。濾液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4−{〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イルカルバモイル〕−メチル}−フェニル)−アミド(147mg、定量)を、淡黄色の泡状物として得た:LR-MS C23H18N2O2 (M-H)+ at m/z = 353。
工程4: 1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミドの調製
Figure 2005533067
メタノール(2.0mL)中の1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(4−{〔6−アミノ−1−ブチル−3−(2−フルオロ−ベンジル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イルカルバモイル〕−メチル}−フェニル)−アミド(68.5mg、0.09mmol)の溶液を、25℃にて10%水酸化ナトリウム水溶液(1.06mL、0.26mmol)で処理した。次に反応を50℃に1時間温めた。この時点で、追加のメタノール(1.0mL)を加えた。反応を50℃で2.5時間続けた。この時点で、反応を3N塩酸水溶液(0.88mL)で処理し、10分間撹拌した。得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド(46.6mg、69.6%):EI-HRMS m/e C46H40N7O3F (M+)の計算値757.3177、実測値757.3160。
工程5: 1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物の調製
ジクロロメタン(1.0mL)中の1−トリチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド(46mg、0.06mmol)の溶液を、25℃でトリフルオロ酢酸(1.0mL)で処理した。反応を25℃で30分間撹拌した。この時点で、反応をトリエチルシラン(20μl、0.12mmol)で処理し、次に真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(20〜95% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で20分間)により精製した。目的生成物を有する画分を凍結乾燥して、1H−イミダゾール−4−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド;トリフルオロ−酢酸を有する化合物(27.8mg、74%)を、白色の固体として得た:EI-HRMS m/e C27H26N7O3F (M+)の計算値515.2081、実測値515.2083。
実施例68
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−3,4−ジメトキシ−ベンズアミド
Figure 2005533067
ピリジン(1mL)中の8−(4−アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(実施例72の記載と同様にして調製した)の溶液に、3,4−ジメトキシ−ベンゾイルクロリド(Aldrich)(13mg、0.06mmol)を加えた。反応を室温で1時間撹拌し、次に減圧下で濃縮した。残渣を逆相HPLCにより精製して生成物を得た。LCMS, m/z (M+H) = 586.33.
実施例69
3−クロロ−4−(プロパン−2−スルホニル)−チオフェン−2−カルボン酸{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド
Figure 2005533067
本化合物は、3−クロロ−4−(プロパン−2−スルホニル)−チオフェン−2−カルボニルクロリド(Maybridge International)を3,4−ジメトキシ−ベンゾイルクロリドの代わりに使用する以外は、実施例68に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 671. 99.
実施例70
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド
Figure 2005533067
工程1: 1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したテトラヒドロフラン(35mL)中の水素化ナトリウム(3.24g、12.84mmol)の混合物を、テトラヒドロフラン(10mL)中の1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.5g、10.7mmol)の溶液で処理した。反応を25℃に温め、25℃で1時間撹拌した。この時点で、反応をヨウ化メチル(1.0mL、16.05mmol)で処理し、次に25℃で18時間撹拌した。次に反応を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液で処理した。得られた混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈した。この溶液を水(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.48g、89.7%)を、黄色の油状物として得た:1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 8.27 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 4.18 (q, J = 7.32 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 1.24 (t, J = 6.96 Hz, 3H)。
工程2: 1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したエタノール中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(480mg、3.1mmol)の溶液を、1N水酸化ナトリウム水溶液(9.3mL、9.3mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮し、次に1N塩酸水溶液でpH=2に酸性化した。生成物を酢酸エチル(2×50mL)中に抽出した。有機物を、飽和塩化ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で乾燥させて、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(293mg、74.6%)を、白色の固体として得た:EI-HRMS m/e C5H6N2O2 (M+)の計算値126.0429、実測値126.0429。
工程3: 1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミドの調製
N,N−ジメチルホルムアミド中の8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(50mg、0.12mmol)の溶液を、25℃にて1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(15mg、0.12mmol)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(49.7mg、0.13mmol)並びにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(62μl、0.36mmol)の溶液で処理した。得られた溶液を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解し、次に1N塩酸水溶液(1×10mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×10mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、5:95 メタノール/ジクロロメタン)に付して、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アミド(13.5mg、21.5%)を、褐色の固体として得た:EI-HRMS m/e C28H26N7O3(M+)の計算値527.2081、実測値527.2083。
実施例71
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2−ジメチルアミノ−アセトアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中の8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(45mg、0.11mmol)の溶液を、25℃にてジメチルアミノ−酢酸(11mg、0.11mmol)、O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(45mg、0.12mmol)並びにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(56μl、0.32mmol)で処理した。得られた溶液を25℃で48時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をクロロホルムに溶解し、次に飽和塩化ナトリウム水溶液(1×10mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水/0.075%トリフルオロ酢酸で30分間かけて)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2−ジメチルアミノ−アセトアミド(24mg、44.3%)を、オフホワイトの固体として得た:LR-MS C27H29FN6O3 (M+H)+ at m/z = 505。
実施例72
{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−尿素
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム5、6並びに11に概説された経路に従って調製した。
工程1: 1−ブチル−3−(2−フルオロベンジル)−6−〔2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミノ〕−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミン塩酸塩をN−〔4−(2−アミノ−エチル)−フェニル〕−アセトアミドの代わりに用いる以外は、実施例11(方法2)に記載の同様の手順により、1−ブチル−6−クロロ−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンから調製した。
N−メチル−ピロリジン−2−オン(200mL)中の2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミン塩酸塩(Fluka)(7.85g、38.7mmol)、1−ブチル−6−クロロ−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(8.0g、25.8mmol)並びにトリエチルアミン(10.7mL、77mmol)の混合物を、75℃で16時間撹拌した。次に反応を水と混合し、酢酸エチル(×3)で抽出した。合わせた酢酸エチル層を乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濃縮した。カラムクロマトグラフィーに付して、1−ブチル−3−(2−フルオロベンジル)−6−〔2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミノ〕−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(4.7g、41%)を、固体として得た。1H NMR (CDCl3, 200 MHz) δH 0.84 (t, 3H), 1.11-1.50 (m, 4H), 3.10 (t, 2H), 3.48 (m, 2H), 3.70 (t, 2H), 4.36 (t, 1H), 4.94 (t, 1H), 5.20 (s, 2H), 6.95-7.10 (m, 2H), 7.17-7.30 (m, 2H), 7.39 (d, 2H), 8.20 (d, 2H).
工程2: 3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−(4−ニトロ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
1−ブチル−3−(2−フルオロベンジル)−6−〔2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミノ〕−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(2.3g、5.2mmol)を、エタノール(20mL)に溶解し、亜硝酸イソアミル(Aldrich)(3.6mL、26mmol)で処理した。濃塩酸(1mL)を反応混合物に加えた。反応を23℃で40分間撹拌した。エタノールを減圧下で除去し、残渣をジエチルエーテルで洗浄した。次に固体残渣をn−ブタノール(15mL)に溶解し、混合物を30分間還流した。室温に冷却した後、1−ブチル−3−(2−フルオロベンジル)−6−〔2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミノ〕−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、淡黄色の結晶として分離し、それを濾過により回収した(1.91g、81%)。LCMS, m/z (M+H) = 452.24.
工程3: 8−(4−アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
1−ブチル−3−(2−フルオロベンジル)−6−〔2−(4−ニトロ−フェニル)−エチルアミノ〕−1H−ピリミジン−2,4−ジオン(2.0g、4.46mmol)を、メタノール(100mL)に溶解し、亜鉛末(<10μm、Aldrich;2.91g)で処理し、続いて水(50mL)中の塩化アンモニウム溶液(5.96g、112mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。次に反応混合物を、セライトパッドで濾過した。濾液を濃縮してメタノールを除去し、水性残渣溶液を酢酸エチル(3×)で抽出した。合わせた有機抽出物を、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮して、8−(4−アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを、淡黄色の固体(1.64g、87%)として得た。LCMS, m/z (M+H) = 422.18.
工程4: {4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−尿素の調製
8−(4−アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(25mg、0.06mmol)を、95:5 ジクロロメタン/N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、トリメチルシリルイソシアナート(Aldrich)(47μl、0.3mmol)で処理した。反応を室温で18時間撹拌した。次に反応を減圧下で濃縮し、残渣を逆相HPLCで精製して、目的生成物を得た。LCMS, m/z (M+H) = 464.98.
実施例73
1−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−3−(2,6−ジヒドロ−ピリジン−4−イル)−尿素
Figure 2005533067
本化合物は、臭化シクロプロピルメチル(Lancaster)を1−ヨードブタンの代わりに使用し、またジイソプロピルエチルアミン(1.3当量)の存在下で2,6−ジクロロ−4−イソシアナート−ピリジン(Maybridge International)をトリメチルシリルイソシアナートの代わり使用する以外は、実施例72に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 608.08.
実施例74
1−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−3−(3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−尿素
Figure 2005533067
本化合物は、4−イソシアナート−3,5−ジメチル−1−フェニル−1H−ピラゾール(Chembridge)を2,6−ジクロロ−4−イソシアナート−ピリジンの代わりに使用する以外は、実施例72に記載の方法と同様の方法により調製した。LCMS, m/z (M+H) = 633.22.
実施例75
8−〔4−(4−tert−ブトキシメチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イル)−ベンジル〕−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム12に概説された方法により調製した。
8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.24mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、2S−3−tert−ブトキシ−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−プロピオン酸(Bachem)(96mg、0.25mmol)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(Advanced Chemtech)(248mg、0.48mmol)並びにジイソプロピルエチルアミン(131μl、0.75mmol)で処理した。反応を23℃で3時間撹拌し、次に水と混合し、酢酸エチル(3×)で抽出した。次に合わせた酢酸エチル層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮乾固した。次に得られた残渣を、ジクロロメタン(5mL)中の20%ピペラジンに溶解し、室温で1時間撹拌した。反応を水と混合し、酢酸エチルで抽出した。有機溶液を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃縮した。10%メタノール/ジクロロメタンで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して、純粋なα−アミノアミド中間体を得、それをジクロロメタン(2mL)中のジ−イミダゾール−1−イル−メタノン(Aldrich)(40mg、0.24mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(76μl、0.44mmol)の溶液に加えた。反応を室温で3時間撹拌し、次に窒素ガス流下で濃縮した。乾燥混合物を逆相HPLCで精製して、生成物を得た。LCMS, m/z (M+H) = 589.20.
〔8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンは、6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを1−ブチル−6−クロロ−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンの代わりに使用する以外は、実施例71に記載の方法と同様の方法により調製した。6−クロロ−1−シクロプロピルメチル−3−(2−フルオロベンジル)−1H−ピリミジン−2,4−ジオンを、臭化シクロプロピルメチルをヨウ化ブチルの代わりに使用する以外は、実施例11(方法2)に記載の方法と同様の方法により調製した。〕
実施例76
3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−〔4−(4−(S)−ヒドロキシメチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イル)−ベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン
Figure 2005533067
8−〔4−(4−tert−ブトキシメチル−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−イル)−ベンジル〕−3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンは、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。室温で2時間撹拌後、反応を濃縮し、残渣を逆相HPLCで精製した。LCMS, m/z (M+H) = 533.12.
実施例77
N−{3−アセチルアミノ−4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、(2,4−ビス−アセチルアミノ−フェニル)−酢酸を4−アセチルアミノ−フェニル酢酸の代わりに使用する以外は、実施例11に記載の方法と同様の方法により調製した。MS, m/z (M+H) = 521.2307.
〔(2,4−ビス−アセチルアミノ−フェニル)−酢酸は、2,4−ジニトロフェニル酢酸から、10当量の亜鉛末(<粒度10μm)及び2:1 メタノール/水中の15当量の塩化アンモニウムによるニトロ基の還元により、続いて20:1 アセトニトリル/水中の無水酢酸によるアセチル化により調製した。〕
実施例78
N−{5−アミノ−2−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミド
Figure 2005533067
N−{3−アセチルアミノ−4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−アセトアミドから、20%水酸化カリウム水溶液を用いる還流によって調製した。生成物を、92:8 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカを用いたクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 478.2132.
実施例79
6−アセチルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム13に概説された手順に従って調製した。
工程1: 3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
テトラヒドロフラン(テトラヒドロフラン)(500mL)中の10%パラジウム担持炭(0.50g)の懸濁液に、3−シクロプロピルメチル−8−〔4−アミノベンジル〕−1−(2−フルオロロベンジル〕−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(実施例63に記載と同様にして調製した)(2.10g、5.00mmol)及び37%ホルムアルデヒド水溶液(237μl、8.5mmol)を加えた。混合物を、水素雰囲気下1大気圧で周囲温度にて63時間振とうした。触媒をセライトで濾過して除去し、フィルターパッドをテトラヒドロフランとメタノールで洗浄した。合わせた濾液を真空下で濃縮し、残渣を、1:2 ヘキサン/酢酸エチルで溶離する、シリカを用いたクロマトグラフィーに付して精製した。適切な画分を濃縮して、生成物を無色の固体(1.40g、65%)として得た。MS, m/z (M+H) = 434.
工程2: 6−アセチルアミノ−ピリジン−2−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミドの調製
N−アセチル−6−アミノ−ピリジン−2−カルボン酸(12.4mg、0.069mmol)を、フラスコに入れ、無水ジクロロメタン(1mL)を加えた。得られた懸濁液を、氷−水浴中で撹拌し、PPh3(18.5mg、0.071mmol)を、続いてN−クロロスクシンイミド(8.9mg、0.067mmol)を加えた。この混合物を冷却浴中で1/2時間撹拌し、次に冷却浴を除去した。室温にて15分間撹拌した後、3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン(57.7mg、0.131mmol)を加えた。次に反応を室温で48時間撹拌した。固体を濾取し、ジクロロメタンで洗浄し、濾液をジクロロメタン(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で一度洗浄し、乾燥させ、濃縮して、黄色の泡状物55.6mgを得た。生成物を、96:4 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、回収した出発材料及び標記の生成物(6.6mg)を得た。MS, m/z (M+) = 618.2237.
〔N−アセチル−6−アミノ−ピリジン−2−カルボン酸を、2−アミノ−6−メチルピリジンから、無水酢酸によるアセチル化、続いて過マンガン酸カリウムによる酸化によって調製した。〕
実施例80
〔4−({4−〔3−シクロプロピル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−カルバモイル)−ベンジル〕−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2005533067
本化合物は、N−カルボベンジルオキシカルボニル−4−アミノメチル安息香酸をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、0.62当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン及び0.68当量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として加える以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、95:5 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、続いてアセトニトリルから結晶化した。MS, observe m/z (M+H) = 701. 3 及び m/z (M-H) = 699.4。
〔N−カルボベンジルオキシカルボニル−4−アミノメチル安息香酸は、Ber. 1932, 65, 1192に報告されているようにM. Bergmannらの一般手順に従って、4−アミノメチル安息香酸(Aldrich)から調製した。〕
実施例81
4−アミノメチル−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ベンズアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
本化合物は、〔4−({4−〔3−シクロプロピル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−カルバモイル)−ベンジル〕−カルバミン酸ベンジルエステルを無水エタノール中の10%パラジウム担持炭を使用して水素53psi下にて水素化分解により、調製した。2つの生成物を逆相HPLCにより単離した。溶離した第1の生成物は、4−アミノメチル−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチルベンズアミドで、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS, m/z (M+H) = 567.
実施例82
4−アミノメチル−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕フェニル−4−エチルアミノメチル−N−メチルベンズアミド;トリフルオロ酢酸を有する化合物
Figure 2005533067
本化合物は、実施例81の記載と同様にして調製した。2つの生成物を逆相HPLCにより単離した。溶離した第2の生成物は、4−アミノメチル−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕フェニル−4−エチルアミノメチル−N−メチルベンズアミドで、それをトリフルオロ酢酸塩として単離した。MS, m/z (M+H) = 595.3.
実施例83
〔({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕フェニル}−メチル−カルバモイル)−フェニル−メチル〕−カルバミン酸ベンジルエステル
Figure 2005533067
本化合物は、市販のN−カルボベンジルオキシカルボニル−D,L−フェニルグリシンを、N−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用する以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。反応を、僅か0.67当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを用いて、及び最終試薬として加えた0.74当量の4−ジメチルアミノピリジンを用いて実施した。生成物を、97:3 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+H) = 701.4.
実施例84
2−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−フェニル−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、〔({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕フェニル}−メチル−カルバモイル)−フェニル−メチル〕−カルバミン酸ベンジルエステルを〔4−({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−カルバモイル)−ベンジル〕−カルバミン酸ベンジルエステルの代わりに使用する以外は、実施例81に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、92:8 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 567.2496.
実施例85
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−5,N−ジメチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、5−メチルニコチン酸(Lancaster)をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、また2当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用する以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、96:4 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 553.2365.
実施例86
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、市販の6−メチルニコチン酸をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、反応を0.54当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、1.2当量のトリエチルアミンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、95:5 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、続いてアセトニトリルから結晶化した。MS, m/z (M+) = 553.2365.
実施例87
N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム4及び13に概説された方法に従って調製した。
工程1: 8−(4−アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、〔4−(2,2,2−トリフルオロ−アセチルアミノ)−フェニル〕−酢酸(J. Amer. Chem. Soc. 1991, 113, 291に記載のK. D. Jandaらの方法と同様にして調製した)を(4−アセチルアミノ−フェニル)−酢酸の代わりに使用する以外は、実施例11(方法1)に記載の方法と同様の方法により調製した。1H−ピリミジン−2,4−ジオンの1位におけるモノアルキル化、及び1H−ピリミジン−2,4−ジオンとアセトアニリド窒素の双方の1位におけるビス−アルキル化から発生する、生成物の混合物を得た。この化合物の混合物が、キサンチンへの環化の実行に使用される条件に直接付されたとき、トリフルオロアセチル基を加水分解により除去した。8−(アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンと3−ブチル−8−(4−ブチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの2:1の混合物を得て、それを96:4 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して分離した。MS, m/z (M+) = 421.1914.
工程2: 3−ブチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、3−ブチル−8−〔4−アミノベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−アミノベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用する以外は、実施例79(工程1)に記載された方法と同様の方法により調製した。モノ−メチル生成物を、98:2 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーによるジ−メチル副産物の嵩から分離した。この物質を更に精製しないで使用した。
工程3:N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド
本化合物は、3−ブチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用し、また過剰量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加えること以外は、実施例86に記載の方法と同様にして調製した。生成物を、4:1 酢酸エチル/ヘキサンで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 553.3.
実施例88
N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム4及び13に概説された方法により調製した。
工程1: 8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、臭化シクロブチルメチル(Aldrich)を臭化ブチルの代わりに使用する以外は、実施例87(工程1)に記載の方法と同様の方法により調製した。1H−ピリミジン−2,4−ジオンの1位におけるモノアルキル化、及び1H−ピリミジン−2,4−ジオンとアセトアニリド窒素の双方の1位におけるビス−アルキル化から発生する、生成物の混合物を得た。この化合物の混合物が、キサンチンへの環化の実行に使用される条件に直接付されたとき、トリフルオロアセチル基を加水分解により除去した。8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンと3−シクロブチルメチル−8−〔4−シクロブチルメチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの4:1の混合物を得て、それを5:2 酢酸エチル/ヘキサンで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して分離した。MS, m/z (M+) = 434.1990.
工程2: 3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−ブチル−8−〔4−アミノベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用すること以外は、実施例87(工程2)に記載の方法と同様の方法により調製した。モノ−メチル生成物を、98:2 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーによるジ−メチル副産物の嵩から分離した。この物質を更に精製しないで使用した。1H NMR (DMSO-d6) δH 1.70-1.91 (m, 6H), 2.61 (d, 3H), 2.73 (m, 1H), 3.86 (s, 2H), 4.01 (d, 2H), 5.09 (s, 2H), 5.49 (q, 1H ex), 6.45 (d, 2H), 7.01 (d, 2H), 6.95-7.29 (m, 4H), 13.33 (s, 1H ex).
工程3: N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミドの調製
本化合物は、3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用し、また過剰量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例86に記載の方法と同様にして調製した。生成物を、96:4 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 567.2511.
実施例89
2−アセトアミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−4,6,N−トリメチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−アセチルアミノ−4,6−ジメチルニコチン酸をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、反応を1当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、また過剰量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様にして調製した。生成物を、93:7 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 624.4 及びMS, m/z (M+) = 624.4。
〔2−アセチルアミノ−4,6−ジメチルニコチン酸は、2−アミノ−4,6−ジメチル−ニコチン酸;塩酸塩(Acros)を、少量の水を含むアセトニトリル中の2当量の無水酢酸及び24当量の炭酸ナトリウムを用いて0℃にて2時間処理することにより調製した。生成物を酢酸エチルと水に分配し、酢酸エチル抽出物を0.1M塩酸水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮して、無色の固体を得、それを更に精製しないで使用した。〕
実施例90
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,6−ジメトキシ−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2,6−ジメトキシニコチン酸(Aldrich)をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、反応を1当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、また過剰量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様にして調製した。生成物を、9:1 酢酸エチル/ヘキサンで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、続いてアセトニトリルから結晶化した。MS, m/z (M+) = 599.2417.
実施例91
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、市販の3−ピリジル酢酸をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、反応を0.69当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、また0.78当量のトリエチルアミンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様にして調製した。生成物を、93:7 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、続いてアセトニトリルから結晶化した。MS, m/z (M+) = 553.2364.
実施例92
6−シアノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、6−シアノニコチン酸(Lancaster)をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、反応を0.66当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、また0.68当量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、5:95 ヘキサン/酢酸エチルで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、続いてアセトニトリルから結晶化した。MS, m/z (M+) = 564.2161.
実施例93
2−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−アセチルアミノ−ニコチン酸をN−アセチル−6−アミノ−ピリジン−2−カルボン酸の代わりに使用する以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。目的の2−アセチルアミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミドは、全く得られなかった。反応混合物を、アセトニトリル/水(4%)からの凍結乾燥の後、9:1 ジクロロメタン/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、標記の生成物を淡黄色の固体として得た。MS, m/z (M+H) = 554.2317.
〔2−アセチルアミノ−ニコチン酸を米国特許第3415835号に記載のA. StempelとL. H. Sternbachの手順に従って調製した。〕
実施例94
6−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、6−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ニコチン酸をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用する以外は、実施例79に記載された方法と同様の方法により調製した。標準処理手順を適用後、Boc誘導体を98:2 酢酸エチル/メタノール(95%)で溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。Boc誘導体を、アルゴン下でp−ジオキサン中の4M塩化水素中で、3時間加熱還流した。次に反応混合物を周囲温度に冷却し、真空下で濃縮乾燥した。残渣を0.1M水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。97:3 ジクロロメタン/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を無色の固体(53%)として得た。MS, m/z (M+H) = 554.2313.
〔6−Tert−ブトキシカルボニルアミノ−ニコチン酸は、6−アミノニコチン酸(Acros)から、(i)メタノールに溶解した塩化水素によるメチルエステルの形成(66%)、(ii)Tetrahedron Lett. 1994, 35 (48), 9003 に記載のT. A. Kellyらの一般手順に従って、Boc無水及びナトリウムヘキサメチルジシラジドによる第一級アミンのBoc保護(72%)、及び(iii)テトラヒドロフラン中の3M水酸化リチウム水溶液によるメチルエステルの鹸化(86%)による3工程で調製した。〕
実施例95
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,N−ジメチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−メチルニコンチン酸(Aldrich)をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、N−ブロモスクシンイミドをN−クロロスクシンイミドの代わりに使用し、反応を0.66当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、また1当量のトリエチルアミンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。95:5 酢酸エチル/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を明褐色の固体(34%)として得た。MS, M+H) = 553.2361.
実施例96
ピリミジン−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
本化合物は、ピリミジン−5−カルボン酸をN−アセチル−6−アミノ−2−ピリジンカルボン酸の代わりに使用し、反応を0.75当量の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチルアミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオンを使用して実施し、また1.5当量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例79に記載の方法と同様の方法により調製した。94:6 酢酸エチル/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、続いて高温アセトニトリルを用いて混練して、生成物を無色の固体(72%)として得た。MS, m/z (M+H) = 540.2161.
〔ピリミジン−5−カルボン酸は、5−ブロモピリミジン(Aldrich)から、(i)無水エタノール中のビス(トリフェニルホスフィン)ニ塩化パラジウム、トリエチルアミン及び一酸化炭素を、気圧60psi及び85℃で17時間使用するエチルエステルの形成{Bioorg. Med. Chem. Lett. 2000, 10 (15), 1723におけるJ. R. Youngらによるメチルエステル形成の記載と同様の手順}、及び(ii)テトラヒドロフラン中の2M水酸化リチウム水溶液でエチルエステルの鹸化による2工程で調製した。〕
実施例97
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、ニコチン酸(Aldrich)を2−メチルニコチン酸の代わりに使用する以外は、実施例95に記載の方法と同様の方法により調製した。97:3 酢酸エチル/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を明褐色の固体(79%)として得た。MS, m/z (M+H) = 539.2199.
実施例98
6−アセチルアミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、6−アセチルアミノ−ニコチン酸を2−メチルニコチン酸の代わりに使用し、反応を1.2当量のキサンチンと1.5当量のトリエチルアミン、及び最終試薬として反応混合物に加えた触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを使用して実施した以外は、実施例95に記載の方法と同様の方法により調製した。97:3 酢酸エチル/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を無色の固体(70%)として得た。MS, m/z (M+H) = 596.2423.
実施例99
ピラジン−2−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
本化合物は、ピラジン−2−カルボン酸(Aldrich)を2−メチルニコチン酸の代わりに使用し、反応を1.2当量のキサンチンと1.5当量のトリエチルアミン、及び最終試薬として反応混合物に加えた触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを使用して実施した以外は、実施例95に記載の方法と同様の方法により調製した。97:3 酢酸エチル/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を無色の固体(83%)として得た。MS, m/z (M+Na) = 562.1980.
実施例100
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−ヒドロキシ−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、6−ヒドロキシニコチン酸(Aldrich)を2−メチルニコチン酸の代わりに使用し、またN−ブロモスクシンイミドをN−クロロスクシンイミドの代わりに使用する以外は、実施例95に記載の方法と同様の方法により調製した。9:1 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を明緑色の固体(23%)として得た。MS, m/z (M+H) = 555.2155.
実施例101
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2−ヒドロキシ−N−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、2−ヒドロキシニコチン酸(Aldrich)を2−メチルニコチン酸の代わりに使用し、N−ブロモスクシンイミドをN−クロロスクシンイミドの代わりに使用し、反応を0.67当量のキサンチン及び最終試薬として反応混合物に加えた1当量のトリエチルアミンを使用して実施した以外は、実施例95に記載の方法と同様の方法により調製した9:1 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物をオフホワイトの固体(51%)として得た。
MS, m/z(M+H) = 555.2158.
実施例102
1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
ジクロロメタン(2.5mL)中の1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(71mg、0.46mmol)の混合物を、0℃にてトリフェニルホスフィン(145mg、0.55mmol)とN−クロロスクシンイミド(74mg、0.55mmol)で処理した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次に25℃に10分間温めた。この時点で、反応をジクロロメタン(2.5mL)中の3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(400mg、0.92mmol)の溶液で処理した。反応を25℃で24時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(50mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(2×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、3:97 メタノール/ジクロロメタン)に付して、不純生成物を得た。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(2×50mL)で再抽出した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた固体を、真空下で24時間乾燥させて、1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(169mg、65%)を白色の固体として得た:(ES)+-HRMS m/e C31H32N7O3F (M+H)+の計算値570.2623、実測値570.2619。
実施例103
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−オキソ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミド
Figure 2005533067
工程1: オキソ−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸の調製
Figure 2005533067
0℃に冷却した1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール(630mg、5.71mmol)を、塩化オキサリル(7.0mL)で処理した。次に反応を25℃に温め、次に4時間加熱還流した。この時点で、反応を25℃に冷却し、25℃で24時間撹拌した。この時点で、過剰量の塩化オキサリルを蒸留により除去した。得られた残渣を0℃に冷却し、氷/水(15mL)で処理した。混合物を25℃に4時間かけてゆっくりと温めた。この時点で、得られた固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、オキソ−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸(700mg、70%)を、褐色の固体として得た:LR-MS C8H10N2O3 (M-H)+ at m/z = 181。
工程2: N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−オキソ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミドの調製
ジクロロメタン(4.0mL)中のオキソ−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−酢酸(134mg、0.87mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(145mg、0.55mmol)で処理した。反応を0℃に冷却し、N−クロロスクシンイミド(74mg、0.55mmol)で処理した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次に25℃に20分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(290mg、0.69mmol)及びトリエチルアミン(0.23mL、1.67mmol)で処理した。反応を25℃で24時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタンで希釈し、次に1N塩酸水溶液(2×50mL)で、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、2:98 メタノール/ジクロロメタン)に付して、不純な生成物を得た。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−オキソ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミド(183mg、45.8%)を、白色の固体として得た:(ES)+-HRMS m/e C32H32N7O4F (M+H)+の計算値598.2573、実測値598.2578。
実施例104
3−クロロ−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
ジクロロメタン(2.0mL)中の5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(40mg、0.231mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(72mg、0.28mmol)で処理した。反応を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(37mg、0.28mmol)で処理した。この混合物を0℃で5分間撹拌し、次に25℃に15分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.23mmol)及びトリエチルアミン(0.04mL、0.28mmol)で処理した。この混合物を25℃で24時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(50mL)で希釈し、次に1N塩酸水溶液(1×50mL)、及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、1:99 メタノール/ジクロロメタン)に付して、5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(54mg、48%)を、白色の固体として得た:LR-MS C30H29ClFN7O3 (M+H)+ at m/z = 590。
実施例105
2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
ジクロロメタン(3.0mL)中の2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸(18.1mg、0.11mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(33mg、0.13mmol)で処理した。反応を0℃に冷却し、N−クロロスクシンイミド(19.9mg、0.15mmol)で処理した。この混合物を0℃で20分間撹拌し、次に25℃に20分間温めた。この時点で、反応をN−クロロスクシンイミド(5.0mg、0.04mmol)及び3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.23mmol)で処理し、25℃で2日間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(100mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×20mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、5:95 メタノール/ジクロロメタン)に付して、不純な生成物を得た。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をクロロホルム(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をクロロホルム(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(30.2mg、45.8%)を、白色の固体として得た:EI-HRMS m/e C30H29N6O3FS (M+H)+の計算値573.2079、実測値573.2083。
実施例106
2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
工程1: 4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド中の2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル(1.0g、5.4mmol)の混合物を、25℃にてトリエチルアミン(1.89mL、13.5mmol)及びトリフェニルメチルクロリド(1.66g、5.94mmol)で処理した。反応を2℃で2日間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解し、1N塩酸水溶液(1×20mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×20mL)、並びに飽和塩化ナトリウム水溶液(1×20mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル(2.3g、定量)を得た。生成物を更に精製しないで使用した:LR-MS C26H24N2O2S (M-H)+ at m/z = 427。
工程2: 4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
エタノール(10mL)中の4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル(500mg、1.17mmol)の混合物を、25℃にて1N水酸化ナトリウム水溶液(3.51mL、3.51mmol)で処理した。得られた混合物を50℃に18時間加熱した。この時点で、反応を追加量の1N水酸化ナトリウム水溶液(3.6mL、3.6mmol)で処理した。この混合物を50℃で更に8日間加熱した。この時点で、反応を水(100mL)で希釈し、pH=5に酸性化し、酢酸エチルで処理した。得られた白色の固体を濾過により回収し、真空下で乾燥させた。濾液を酢酸エチルで抽出した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸(55.7mg、11.9%)を、白色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 9.09 (広帯域 s, 1H), 7.22 (m, 15 H), 2.22 (s, 3H)。
工程3: 4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミドの調製
Figure 2005533067
ジクロロメタン(1.0mL)中の4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸(46mg、0.11mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(36mg、0.14mmol)で処理した。反応を0℃に冷却し、N−クロロスクシンイミド(18mg、0.14mmol)で処理した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次に25℃に20分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.23mmol)及びジクロロメタン(2.5mL)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をトリフェニルホスフィン(36mg、0.14mmol)及びN−クロロスクシンイミド(18mg、0.14mmol)の別の部分で処理した。反応を25℃で1時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(100mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、80:20 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(75.1mg、80.0%)を得た。生成物を更に精製又は特性決定しないで使用した。
工程4: 2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミドの調製
ジクロロメタン(1.0mL)中の4−メチル−2−(トリチル−アミノ)−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(74.0mg、0.09mmol)の溶液を、25℃にてトリフルオロ酢酸(1.0mL)で処理した。反応を25℃で1時間撹拌した。この時点で、反応をトリエチルシラン(16μl、0.10mmol)で処理した。反応を真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を、真空下で24時間乾燥させて、2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(3.0mg、5.8%)を、白色の固体として得た:(ES)+-HRMS m/e C29H28N7O3SF (M+H)+の計算値574.2031、実測値574.2035。
実施例107
1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
ジクロロメタン(25mL)とメタノール(25mL)中の5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(81.5mg、0.14mmol)(実施例104に記載と同様にして調製した)、10%パラジウム担持炭(313mg)並びに酢酸ナトリウム(28.3mg、0.35mmol)の混合物を、Parr装置中、50psiで8日間水素化した。この時点で、反応をセライトパッドで濾過し、90/10 ジクロロメタン/メタノール溶液(100mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(7.0mg、9.1%)を、白色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 13.122 (広帯域 s, 1H), 6.79 (m, 9H), 6.33 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.47 (d, J = 6.96 Hz, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.87 (s, 3H), 1.75 (s, 3H), 0.85 (広帯域 s, 1H), 0.026 (m, 4H)。
実施例108
4−メチル−〔1,2,3〕チアジアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
0℃に冷却したジクロロメタン(2.0mL)中の4−メチル−〔1,2,3〕チアジアゾール−5−カルボン酸(12mg、0.08mmol)の混合物を、トリフェニルホスフィン(27mg、0.10mmol)及びN−クロロスクシンイミド(14mg、0.10mmol)で処理した。この混合物を0℃で30分間、25℃で10分間撹拌した。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(75mg、0.17mmol)で処理した。次に反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタンで希釈した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。この溶液を、90/10 ジクロロメタン/メタノール溶液で抽出した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、4−メチル−〔1,2,3〕チアジアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(7.0mg、14.5%)を、白色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 13.14 (広帯域 s, 1H), 6.92-6.67 (m, 8H), 4.75 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.47 (d, J = 7.32 Hz, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.26 (s, 3H), 0.82 (m, 1H), 0.03 (m, 4H。
実施例109
3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
0℃に冷却したジクロロメタン(1.0mL)中の3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸(7.3mg、0.057mmol)の混合物を、トリフェニルホスフィン(17mg、0.063mmol)及びN−クロロスクシンイミド(10mg、0.074mmol)で処理した。この混合物を0℃で15分間、25℃で20分間撹拌した。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(50mg、0.11mmol)で処理した。次に反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×10mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(6.8mg、21.8%)を、オフホワイトの固体として得た:EI-HRMS m/e C29H27N6O4 (M+)の計算値542.2078、実測値542.2077。
実施例110
3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
0℃に冷却したジクロロメタン(1.5mL)中の3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸(8.1mg、0.057mmol)の混合物を、トリフェニルホスフィン(17mg、0.063mmol)及びN−クロロスクシンイミド(10mg、0.074mmol)で処理した。この混合物を0℃で15分間、25℃で20分間撹拌した。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(50mg、0.11mmol)で処理した。次に反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×10mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、2:98 メタノール/ジクロロメタン)に付して、3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(7.4mg、23.2%)を、オフホワイトの固体として得た:EI-HRMS m/e C30H29N6O4F (M+)の計算値556.2234、実測値556.2229。
実施例111
〔1,2,3〕チアジアゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
ジクロロメタン(6mL)中の〔1,2,3〕チアジアゾール−4−カルボン酸(29mg、0.30mmol)の混合物を、25℃でトリフェニルホスフィン−ポリスチレン100〜200メッシュ(372mg、0.46mmol)で処理した。この混合物を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(49mg、0.37mmol)で処理した。この混合物を0℃で15分間、25℃で15分間撹拌した。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(55mg、0.12mmol)及びトリエチルアミン(96μl、0.69mmol)処理した。次に反応を25℃で3日間撹拌した。この時点で、反応を濾過して固体を除去し、ジクロロメタンですすぎ洗いした。濾液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、1:99 メタノール/ジクロロメタン)に付して、〔1,2,3〕チアジアゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(17mg、24.7%)を得た:LR-MS C27H24FN7O3S (M+H)+ at m/z = 546。
実施例112
1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
工程1: 1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステルの調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したテトラヒドロフラン(10mL)中の水素化ナトリウム(216mg、8.57mmol)の混合物を、テトラヒドロフラン(10mL)中の1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(1.0g、7.14mmol)の溶液で処理した。反応を25℃に温め、25℃で45分間撹拌した。この時点で、反応をヨウ化メチル(0.67mL、10.71mmol)で処理した。次に反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液を滴加してクエンチした。この混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈した。有機物を水(1×50mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、40:60 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(897mg、81.5%)を、明澄な油状物として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 8.27 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 4.18 (q, J = 7. 32 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 1.24 (t, J = 7.32 Hz, 3H)。
工程2: 1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したエタノール中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸エチルエステル(300mg、1.95mmol)の溶液を、1N水酸化ナトリウム水溶液で処理した。次に反応を25℃に温め、25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮し、1N塩酸水溶液でpH=2に酸性化した。この溶液を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。有機物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(193mg、78.5%)を、白色の固体として得た:LR-MS C5H6N2O2 (M-H)+ at m/z = 125。
工程3:1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミドの調製
ジクロロメタン(2.0mL)中の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(22mg、0.17mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(54mg、0.21mmol)で処理した。この混合物を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(28mg、0.21mmol)で処理した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次に25℃に温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(150mg、0.34mmol)で処理した。次に反応を25℃で2日間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタンで希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、3:97 メタノール/ジクロロメタン)に付して、1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(87mg、92.8%)を、オフホワイトの固体として得た:LR-MS C29H28FN7O3 (M+H)+ at m/z = 542。
実施例113
4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
工程1: 4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
メタノール(4.0mL)中の4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸メチルエステル(250mg、1.17mmol)の混合物を、25℃にて1N水酸化ナトリウム水溶液(3.5mL、3.51mmol)で処理した。反応を25℃で28時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮し、水(15mL)で希釈し、次に1N塩酸水溶液を加えてpH=2に酸性化した。得られたスラリーを0℃に冷却した。固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸(212mg、90.9%)を、褐色の固体として得た:LR-MS C8H9NO3 (M-H)+ at m/z = 198。
工程2: 4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
ジクロロメタン(3mL)中の4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸(45mg、0.17mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(71mg、0.22mmol)で処理した。この混合物を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(36mg、0.22mmol)で処理した。この混合物を0℃で15分間撹拌し、次に25℃に15分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(75mg、0.17mmol)で処理した。次にこの溶液を0℃に冷却し、トリエチルアミン(38μl、0.22mmol)で処理した。反応を25℃に温め、25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×50mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、4−アセチルアミノ−2−メチル−チオフェン−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(27.8mg、26.1%)を得た:EI-HRMS m/e C32H31N6O4SF (M+Na)+の計算値637.2004、実測値637.2018。
実施例114
5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
ジクロロメタン(1.0mL)中の5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸(7.3mg、0.05mmol)の混合物を、25℃でトリフェニルホスフィン(17mg、0.06mmol)で処理した。この混合物を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(10mg、0.07mmol)と反応させた。この混合物を0℃で15分間撹拌し、次に25℃に20分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(50mg、0.11mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(50mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×10mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、3:97 メタノール/ジクロロメタン)に付して、不純な生成物を得た。得られた残渣をHPLC(15〜60% アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.075%トリフルオロ酢酸)で40分間)により精製した。目的生成物を有する画分を合わせ、真空下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(1×50mL)で再抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を真空下で24時間乾燥させて、5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(7.6mg、24.4%)を、オフホワイトの固体として得た:EI-HRMS m/e C29H27N6O4F (M+)の計算値542.2078、実測値542.2083。
実施例115
チオフェン−2,3−ジカルボン酸3−アミド2−({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド)
Figure 2005533067
工程1: 3−カルバモイル−チオフェン−2−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
メタノール(2.0mL)中の3−カルバモイル−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル(125mg、0.67mmol)の溶液を、25℃で1N水酸化ナトリウム水溶液(2.0mL、2.02mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣を水(10mL)で希釈し、次に1N塩酸水溶液でpH=2に酸性化した。得られたスラリーを0℃に冷却した。固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、3−カルバモイル−チオフェン−2−カルボン酸(102mg、88.3%)を、オフホワイトの固体として得た:LR-MS C6H5NO3S (M-H)+ at m/z = 170。
工程2: チオフェン−2,3−ジカルボン酸3−アミド2−({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド)の調製
ジクロロメタン(3.0mL)中の3−カルバモイル−チオフェン−2−カルボン酸(38mg、0.22mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(71mg、0.27mmol)で処理した。この混合物を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(36mg、0.27mmol)で処理した。この混合物を0℃で15分間撹拌し,次に25℃に15分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(75mg、0.17mmol)で処理した。反応を0℃に冷却し、次にトリエチルアミン(38μl、0.27mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタン(100mL)で希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×25mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、1:99 メタノール/ジクロロメタン)に付して、チオフェン−2,3−ジカルボン酸3−アミド2−({4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(37mg,36.5%)を白色の固体として得た:EI-HRMS m/e C30H27N6O4SF (M+Na)+の計算値609.1691、実測値609.1698。
実施例116
4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド
Figure 2005533067
工程1: 4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
ジクロロメタン中の4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(2.0g、12.7mmol)の混合物を、25℃にて1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(2.68g、14.0mmol)、メタノール(8.2mL)並びに4−ジメチルアミノピリジン(155mg、1.27mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタンで希釈し、1N塩酸水溶液(1×50mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、45:55 酢酸エチル/石油エーテル)に付して、4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(1.06g、48.8%)を、白色の固体として得た:LR-MS C5H5N3O4 (M-H)+ at m/z = 170。
工程2: 1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したテトラヒドロフラン(15mL)中の水素化ナトリウム(167mg、6.96mmol)の混合物を、テトラヒドロフラン(10mL)中の4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(1.0g、5.8mmol)の溶液で処理した。この混合物を0℃で1時間撹拌した。次にそれをヨウ化メチル(0.54mL、8.7mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を0℃に冷却し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(200mL)で希釈した。この溶液を、水(1×100mL)及び飽和塩化ナトリウム水溶液(1×100mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた固体を40%酢酸エチル/石油エーテル中でスラリーにし、冷凍庫で15分間冷却した。この時点で、固体を濾過により回収して、1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(889mg、82.8%)を、白色の固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 8.93 (s,1H), 3.92 (s, 3H), 3.86 (s, 3H)。
工程3: 4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
メタノール(25mL)中の1−メチル−4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(500mg、2.7mmol)及び10%パラジウム担持炭(50mg)の混合物を、Parr装置中、水素ガス60psiに24時間付した。この時点で、反応混合物をセライトパッドで濾過し、メタノールで洗浄した。濾液を真空下で濃縮して、4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(402mg、96%)を、オフホワイトの固体として得た:1H NMR (DMSOd6, 300 MHz) δ 7.10 (s, 1H), 4.65 (広帯域 s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.72 (s, 3H)。
工程4: 1−メチル−4−(トリチル−アミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステルの調製
Figure 2005533067
N,N−ジメチルホルムアミド(1.0mL)中の4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(160mg、1.03mmol)の溶液を、25℃にてトリエチルアミン(0.35mL、2.6mmol)及びトリフェニルメチルクロリド(316mg、1.13mmol)で処理した。追加のN,N−ジメチルホルムアミド(2.0mL)を、撹拌を助けるために反応に加えた。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(50mL)に溶解し、次に1N塩酸水溶液(1×10mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1×10mL)、並びに飽和塩化ナトリウム水溶液(1×10mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、1−メチル−4−(トリチル−アミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(373mg、91.1%)を、オフホワイトの固体として得た:1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz) δ 7.25 (m, 16 H), 3.74 (s, 3H), 3.53 (s, 3H)。
工程5: 1−メチル−4−(トリチル−アミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の調製
Figure 2005533067
0℃に冷却したメタノール(2.0mL)中の1−メチル−4−(トリチル−アミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸メチルエステル(70mg、0.18mmol)の溶液を、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.7mL、0.70mmol)で処理した。反応を25℃で18時間撹拌した。この時点で、反応を1N水酸化ナトリウム水溶液の別の部分(0.7mL、0.70mmol)で処理した。反応を24時間撹拌した。この時点で反応を50℃に5日間温めた。この時点で、反応を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタンとメタノールに溶解し、次に1N塩酸水溶液を加えてpH=4にした。得られた混合物を真空下で濃縮した。固体を冷水中でスラリーし、濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、1−メチル−4−(トリチル−アミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(60mg、88.9%)を、オフホワイトの固体として得た:EI-HRMS m/e C24H21N3O2 (M+Na)+の計算値406.1526、実測値406.1526。
工程6: 4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミドの調製
ジクロロメタン(1.0mL)中の1−メチル−4−(トリチル−アミノ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(44mg、0.46mmol)の混合物を、25℃にてトリフェニルホスフィン(40mg、0.30mmol)で処理した。この混合物を0℃に冷却し、次にN−クロロスクシンイミド(20mg、0.30mmol)で処理した。この混合物を0℃で15分間撹拌し、次に25℃に15分間温めた。この時点で、反応を3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−8−(4−メチルアミノ−ベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(100mg、0.23mmol)で処理した。反応を25℃で4日間撹拌した。この時点で、反応をジクロロメタンで希釈し、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(1x25mL)で洗浄した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(Merck Silica gel 60、230〜400メッシュ、2:98 メタノール/ジクロロメタン)に付して、4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロ−ベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド(17mg、13.3%)を得た:1H NMR (DMSO-d6,300 MHz) δ 13.11 (広帯域 s, 1H), 7.29 (広帯域 s, 1H), 6.73(m, 9H), 4.71 (s, 2H), 4.15 (広帯域 s, 2H), 3.65 (s, 2H), 3.45 (d, J = 6.59 Hz, 2H), 3.12 (s, 3H), 3.04 (s, 3H), 0.45 (m, 1H), 0.03 (m, 4H)。
実施例117
1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−エチル−アミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム13に概説された方法に従って調製した。
工程1: 3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(エチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
テトラヒドロフラン(50mL)中の10%パラジウム担持炭(0.10g)の懸濁液に、3−シクロプロピルメチル−8−〔4−アミノベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(実施例64、工程1と同様にして調製した)(0.21g、0.50mmol)及びアセトアルデヒド(72.6μl、1.3mmol)を加えた。混合物を水素雰囲気下、1気圧、周囲温度にて3日間振とうした。触媒をセライトで濾過して除去し、フィルターパッドをテトラヒドロフランとメタノールを用いて洗浄した。合わせた濾液を真空下で濃縮して、残渣を1:1 ヘキサン/酢酸エチルで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。適切な画分を濃縮して、生成物を無色の固体として得た(0.14g、62%)。MS, m/z (M+H) = 553.
工程2: 1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−エチル−アミドの調製。
ジクロロメタン中のトリフェニルホスフィン(59.3mg、0.226mmol)及び1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(SALOR)(26.8mg、0.174mmol)の懸濁液を0℃に冷却し、N−クロロスクシンイミドを加えた。混合物を0℃で0.5時間、次に周囲温度で更に0.5時間撹拌した。3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(エチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(93.4mg、0.209mmol)を、次にトリエチルアミン(30.2mg、0.226mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(数個の結晶)を加えた。反応を周囲温度で一晩撹拌し、その後、1M塩酸水溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機抽出物(硫酸ナトリウム)を乾燥させ、真空下で濃縮した。5:9 メタノール/ジクロロメタンで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、生成物を無色の固体(83.5mg、69%)として得た。MS, m/z (M+H) = 584.2787.
実施例118
N−ブチル−N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム4及び13に概説された方法により調製した。
工程1: 3−ブチル−8−(4−ブチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、実施例87(工程1)の副産物として単離した。8−(アミノ−ベンジル)−3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンと3−ブチル−8−(4−ブチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの2:1の混合物を得、それを96:4 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して分離した。MS, m/z (M+H) =478.2.
工程2: N−ブチル−N−{4−〔3−ブチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミドの調製
本化合物は、3−ブチル−8−(4−ブチルアミノ−ベンジル)−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用し、過剰量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例86に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、96:4 クロロホルム/メタノールで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 597.2990.
実施例119
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−6−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム13に概説された方法により調製した。
工程1: 3−シクロプロピルメチル−8−〔4−((1−メチル)−エチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
テトラヒドロフラン(テトラヒドロフラン)(5mL)中の3−シクロプロピルメチル−8−〔4−アミノベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオン(0.21g、0.50mmol)の溶液に、アセトン(36.7μl、5.0mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(Aldrich、カタログ番号15,615-9)(94.3mg、1.5mmol)を加えた。周囲温度にて激しく撹拌し、氷酢酸(J. T. Baker、カタログ番号9508-5)(50μl、0.87mmol)を加えた。3時間後、追加の氷酢酸(50μl、0.87mmol)を加え、混合物を周囲温度にて更に1時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、1M水酸化ナトリウム水溶液(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。残渣を、1:2 ヘキサン/酢酸エチルで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーにより精製した。適切な画分を濃縮して、生成物を無色の固体として得た(0.055g、23%)。1H NMR, δH (DMSO-d6, 300 MHz) 13.29 (br s, 1H), 7.30-6.85 (m, 6H), 6.40 (d, J=8.8Hz, 2H), 5.16 (d, J=8.4Hz, 1H), 5.04 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.42 (sept, J=6.4Hz, 1H), 1.25-1.10 (m, 1H), 1.01 (d, J=6.2Hz, 6H) 及び 0.45-0.30 (m, 4H)。
工程2: N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−6−メチル−ニコチンアミドの調製
本化合物は、3−シクロプロピルメチル−8−〔4−((1−メチル)−エチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用する以外は、実施例86に記載の方法と同様の方法により調製した。1.5当量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを反応混合物に加え、続いてアニリンを加え、反応を周囲温度で96時間続け、その後、標準処理手順を適用した。4:96 メタノール/ジクロロメタンで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製した後、生成物を無色の固体(14%)として得た。MS, m/z (M+H) = 581.2673.
実施例120
N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド
Figure 2005533067
本化合物は、3−シクロプロピルメチル−8−〔4−((1−メチル)−エチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用する以外は、実施例91に記載の方法と同様の方法により調製した。トリエチルアミンを省略し、1.5当量の4−ジメチルアミノピリジンを反応混合物に加え、続いてアニリンを加えた。反応を周囲温度で24時間続け、その後、標準処理手順を適用した。生成物を、6:94 メタノール/ジクロロメタンで溶離する、シリカを使用したクロマトグラフィーに付して精製し、更に生成物を9:1 2−プロパノール/ジクロロメタンで溶離する、2mmシリカプレートを備えたクロマトトロンを使用して精製した。アセトニトリル/水から凍結乾燥した後、生成物を無色の固体(8%)として得た。MS, m/z (M+H) = 581.2666.
実施例121
N−シクロブチルメチル−N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミド
Figure 2005533067
本化合物は、スキーム4及び13に概説された方法により調製した。
工程1: 3−シクロブチルメチル−8−〔4−(シクロブチルメチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの調製
Figure 2005533067
本化合物は、実施例88(工程1)から副産物として単離した。8−(4−アミノ−ベンジル)−3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンと3−シクロブチルメチル−8−〔4−(シクロブチルメチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの4:1の混合物を得た。3−シクロブチルメチル−8−〔4−(シクロブチルメチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを、5:2 酢酸エチル/ヘキサンで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して単離した。MS, m/z (M+H) = 502.2.
工程2: N−シクロブチルメチル−N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミドの調製
本化合物は、3−シクロブチルメチル−8−〔4−(シクロブチルメチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンを3−シクロプロピルメチル−8−〔4−(メチル−アミノ)−ベンジル〕−1−(2−フルオロベンジル)−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンの代わりに使用し、過剰量のトリエチルアミン及び触媒量の4−ジメチルアミノピリジンを最終試薬として反応混合物に加える以外は、実施例86に記載の方法と同様の方法により調製した。生成物を、7:3 酢酸エチル/ヘキサンで溶離する、シリカゲルを使用したクロマトグラフィーに付して精製した。MS, m/z (M+) = 621.2981.
本発明による化合物の治療有効量は、広い範囲内で変えることができ、当該技術で周知の方法により決定することができる。そのような用量は、投与される特定の化合物、投与の経路、治療の状態、並びに治療される患者を含む各特定の症例における個々の要求に適合させられる。一般的に、体重約70Kg成人の非経口投与の場合、約10mg〜約10,000mgの1日投与量であり、好ましくは約200mg〜約1,000mgが適切であり、必要性が示される場合、上限を超えることが可能である。一日投与量を、1回量として又は分割量として投与することができ、非経口投与の場合、持続注入として投与してよい。下記の例は、本発明の例示であるが、これらに限定されない。
例A
錠剤の処方
Figure 2005533067
*化合物Aは、本発明の化合物を表している。
製造手順:
項目1、2及び3を適切なミキサーで15分間混合する。
工程1からの粉末混合物を20%Povidone K30溶液(項目4)と造粒する。
工程2からの顆粒を50℃にて乾燥させる。
工程3からの顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
項目5を工程4で粉砕された顆粒に加え、3分間混合する。
工程5からの顆粒を、適切な成形機で圧縮する。
例B
カプセル剤の処方
Figure 2005533067
化合物Aは、本発明の化合物を表している。
製造手順:
項目1、2及び3を適切なミキサーで15分間混合する。
項目4及び5を加え、3分間混合する。
適切なカプセルに充填する。
例C
注射液剤/乳剤の調製
Figure 2005533067
化合物Aは、本発明の化合物を表している。
製造手順:
項目1を項目2に溶解する。
項目3、4及び5を項目6に加え、分散されるまで混合し、次に均質化する。
工程1からの溶液を、工程2からの混合物に加え、分散液が半透明になるまで均質化する。
0.2μmフィルターに通して滅菌ろ過し、バイアルに充填する。
例D
注射液剤/乳剤の調製
Figure 2005533067
化合物Aは、本発明の化合物を表している。
製造手順:
項目1を項目2に溶解する。
項目3、4及び5を項目6に加え、分散されるまで混合し、次に均質化する。
工程1からの溶液を、工程2からの混合物に加え、分散液が半透明になるまで均質化する。
0.2μmフィルターに通して滅菌ろ過し、バイアルに充填する。
本発明を特定な及び好ましい実施態様を参照して説明してきたが、変化や変更を慣例の実験及び本発明の実施を通して行ってよい事を、当業者は理解するであろう。したがって、本発明は前述の明細書に制限されるものでなく、添付の請求項及びその同等物によって決定されるべきであることが意図される。

Claims (34)

  1. 式I:
    Figure 2005533067

    {式中、
    1は、下記:
    低級アルケニル、
    低級アルキニル、
    ハロゲンで置換されている低級アルケニル、
    フェニル、及び
    ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ及び1、2、3又は4個の窒素原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より独立して選択される1又は2個の置換基で置換されているフェニル(複素環は、環炭素原子でフェニルに結合している)
    からなる群より選択され;
    2は、下記:
    非置換の低級アルキル、
    低級アルコキシ若しくはヒドロキシで置換されている低級アルキル、
    低級アルケニル、
    フェニル、
    −(CH2n−非置換低級シクロアルキル、及び
    カルボキシ、低級アルキル、カルボキシ−低級アルキル、及びヒドロキシで置換されている低級アルキルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている−(CH2n−低級シクロアルキル、
    −(CH2n−C(O)Rb(ここでRbは、ヒドロキシル、低級アルコキシ、−NHRcからなる群より選択され、ここでRcは、水素、ベンジル、低級アルキル及び−NHRdからなる群より選択され、ここでRdは、水素及びカルボキシ−低級アルキルからなる群より選択される);
    1個の酸素又は硫黄を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
    1個の酸素又は硫黄を有する−(CH2n−芳香族5員複素環(環はカルボン酸部分で置換されている)、
    1,2又は3個の窒素原子を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
    少なくとも1個の酸素原子及び0又は2個の窒素原子を有する−(CH2n−非芳香族5員又は6員複素環(非芳香族複素環は、置換基を有していないか、又は1個の環炭素をカルボニルの形態で有している)
    からなる群より選択され、
    3は、下記式:
    Figure 2005533067

    〔式中、Qは、N又はCHであるが、但し
    QがNの場合、Reは、−NH−C(O)−CH3であり、そしてRfは、Hであり、
    QがCHの場合、Reは、−NRg−C(O)−Rh又は下記式:
    Figure 2005533067

    であり、そして
    fは、H、−NH2及び−NH−C(O)−CH3からなる群より選択され、
    gは、H、低級アルキル及び−(CH2n−非置換低級シクロアルキルからなる群より選択され、
    hは、下記:
    N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及びSO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
    低級アルキル、
    ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
    −NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
    −C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
    フェニル、
    低級アルキル、低級アルコキシ、−(CH2mNHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されているフェニル
    からなる群より選択され、
    ここで、Tは、NH又はCH2であるが、但し
    TがNHの場合、Rw及びRxは、それらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し、そしてRyは、H及び−(CH2)ORz(ここで、Rzは、水素及び低級アルキルからなる群より選択される)からなる群より選択され、
    TがCH2の場合、Rw及びRxは、両方とも水素であるか、又はそれらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成する〕で示され;そして
    nは、0、1又は2であり、
    mは、0又は1である}で示される化合物、或いは薬学的に許容されうるその塩。
  2. 1が、非置換のフェニルであるか、又は下記:
    ハロゲン、
    アミノ、
    低級アルコキシ、
    ヒドロキシ、
    ニトロ、及び
    1、2、3又は4個の窒素原子を有する5員又は6員複素環からなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されているフェニル(複素環は環炭素原子でフェニルに結合している)である、請求項1記載の化合物。
  3. 1が、下記:
    Figure 2005533067

    からなる群より選択される、請求項2記載の化合物。
  4. 下記式:
    Figure 2005533067

    を有する、請求項1記載の化合物。
  5. 2が、下記:
    フェニル、
    O又はSから選択される1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−非置換芳香族5員複素環、
    O及びSからなる群より選択される1個のヘテロ原子を有する−(CH2n−芳香族5員複素環(5員複素環は、1個のカルボン酸で置換されている)、
    1、2又は3個のN原子を有する−(CH2n−非置換芳香族複素環、及び
    少なくとも1個の酸素原子、及び0若しくは2個の窒素原子を有する−(CH2n−非芳香族複素環(非芳香族複素環は、置換基を有していないか、又は1個の環炭素原子をカルボニルの形態で有している)
    からなる群より選択される、請求項4記載の化合物。
  6. 2が、低級アルキル、低級アルコキシ又はヒドロキシで置換されている低級アルキル、及び低級アルケニルからなる群より選択される、請求項4記載の化合物。
  7. 2が、非置換低級アルキル又は低級アルケニルである、請求項6記載の化合物。
  8. 2が、ヒドロキシ又は低級アルコキシで置換されている低級アルキルである、請求項6記載の化合物。
  9. 2が−(CH2n−C(O)Rb(ここでRbは、ヒドロキシル、低級アルコキシ及び−NHRcからなる群より選択され、ここでRcは、水素、ベンジル、低級アルキル及び−NHRdからなる群より選択され、ここでRdは、水素又はカルボキシ−低級アルキルである)である、請求項4記載の式Iaの化合物。
  10. 2が−(CH2n−非置換シクロアルキルである、請求項4記載の化合物。
  11. 2が−CH2−シクロブチルである、請求項10記載の化合物。
  12. 2が−CH2−シクロプロピルである、請求項10記載の化合物。
  13. 式Ib:
    Figure 2005533067

    {式中、R3は、下記式
    Figure 2005533067

    〔式中、Qは、N又はCHであるが、但し
    QがNの場合、Reは、−NH−C(O)−CH3であり、そしてRfは、Hであり、
    QがCHの場合、Reは、−NRg−C(O)−Rh又は下記式:
    Figure 2005533067

    であり、そして
    fは、H、−NH2及び−NH−C(O)−CH3からなる群より選択され、
    gは、H、低級アルキル及び−(CH2n−非置換低級シクロアルキルからなる群より選択され、
    hは、下記:
    N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及び−SO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
    低級アルキル、
    ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNHRii(ここで、Riは、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
    −NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
    −C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
    非置換のフェニル、
    低級アルキル、低級アルコキシ、−(CH2m−NHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される置換基で置換されているフェニル
    からなる群より選択され、
    ここで、Tは、NH又はCH2であるが、但し
    TがNHの場合、Rw及びRxは、それらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し、そしてRyは、−(CH2)ORz(ここで、Rzは、水素及び低級アルキルからなる群より選択される)であり、
    TがCH2の場合、Rw及びRxは、両方とも水素であるか、又はそれらが結合している炭素と一緒になって、−C(O)−を形成し;そして
    nは、0、1又は2であり、
    mは、0又は1である〕で示される}で示される請求項10記載の化合物、或いは、
    薬学的に許容されうるその塩。
  14. 式Ic:
    Figure 2005533067

    〔式中、
    gは、H、低級アルキル及び−(CH2n−非置換低級シクロアルキルからなる群より選択され;そして
    hは、下記:
    N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、−NH2、−NH−C(O)−低級アルキル、−CN、−C(O)−NH2及び−SO2−低級アルキルからなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基を有する)、
    低級アルキル、
    ハロゲン、フェニル及び−(CH2nNHRii(ここで、Riは、H、低級アルキル、ハロゲンで置換されている低級アルキル、及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より独立して選択される)からなる群より独立して選択される少なくとも1個の置換基で置換されている低級アルキル、
    −NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より独立して選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及び非置換6員芳香族環からなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)、
    −C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)、
    フェニル、
    低級アルキル、低級アルコキシ、−(CH2m−NHR1(ここで、R1は、H、低級アルキル及びカルボニルオキシベンジル(CBZ)からなる群より選択される)からなる群より独立して選択される置換基で置換されているフェニル
    からなる群より選択され;そして
    nは、0、1又は2であり;
    mは、0又は1である〕を有する請求項13記載の化合物、或いは
    薬学的に許容されうるその塩。
  15. gが低級アルキルである、請求項14記載の式Icの化合物。
  16. gがエチルである、請求項15記載の化合物。
  17. gがイソプロピルである、請求項15記載の化合物。
  18. hが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、非置換であるか、又は下記:
    低級アルキル、
    低級アルコキシ、
    ヒドロキシ、
    ハロゲン、
    アミノ、
    −NH−C(O)−低級アルキル、
    −CN、
    −C(O)−NH2、及び
    −SO2−低級アルキル
    からなる群より選択される、少なくとも1個の置換基を有する)である、請求項15記載の化合物。
  19. hが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する非置換の−(CH2n−5員又は6員非置換芳香族複素環である、請求項18記載の化合物。
  20. hが、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する−(CH2n−5員又は6員芳香族複素環(芳香族複素環は、低級アルキルで置換されている)である、請求項15記載の化合物。
  21. 5員又は6員芳香族複素環が、ハロゲン及び低級アルキルで、又はアミノで、又はアミノ及び低級アルキルで、又は低級アルコキシで、又は−CNで置換されている、請求項18記載の化合物。
  22. hが、−C(O)−Rk(ここで、Rkは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環であり、かつその芳香族複素環は、非置換であるか、又は少なくとも1個の低級アルキルで置換されている)である、請求項15記載の化合物。
  23. gがHであり、そしてRhがハロゲンで置換されている低級アルキルである、請求項14記載の化合物。
  24. gがHであり、そしてRhが−NHRj(ここで、Rjは、N、O及びSからなる群より独立して選択される1、2又は3個のヘテロ原子を有する5員又は6員芳香族複素環からなる群より選択され、かつその複素環は、ハロゲン、低級アルキル及びフェニルからなる群より選択される少なくとも1個の置換基で置換されている)である、請求項14記載の化合物。
  25. 下記:
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−5,N−ジメチル−ニコチンアミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
    N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6,N−ジメチル−ニコチンアミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,6−ジメトキシ−N−メチル−ニコチンアミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド、
    6−シアノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
    2−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
    6−アミノ−N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−2,N−ジメチル−ニコチンアミド、
    ピリミジン−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−ニコチンアミド、
    1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−メチル−2−オキソ−2−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−アセトアミド、
    3−クロロ−1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
    2,4−ジメチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
    2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−メチル−アミド、
    1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−エチル−アミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−6−メチル−ニコチンアミド、
    N−{4−〔3−シクロプロピルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−N−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル−アセトアミド、及び
    N−シクロブチルメチル−N−{4−〔3−シクロブチルメチル−1−(2−フルオロベンジル)−2,6−ジオキソ−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−プリン−8−イルメチル〕−フェニル}−6−メチル−ニコチンアミド
    からなる群より選択される、請求項1記載の化合物、又は
    薬学的に許容されうるその塩。
  26. 請求項1〜25のいずれか1項記載の化合物のプロドラッグ。
  27. 請求項1〜26のいずれか1項記載の化合物の製造方法であって、式II:
    Figure 2005533067

    (式中、R1、R2及びR3は、請求項1〜25のいずれか1項で定義されている)の化合物を環化して式Iの化合物を得ることを含む方法。
  28. 請求項27記載の方法により製造される、請求項1〜26のいずれか1項記載の化合物。
  29. 請求項1〜26のいずれか1項記載の化合物と、薬学的に許容されうる担体及び/又は佐剤とを含む医薬組成物。
  30. 治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜26のいずれか1項記載の化合物。
  31. ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼに関連する疾患の治療及び/又は予防のための、請求項1〜26のいずれか1項記載の化合物の使用。
  32. ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼに関連する疾患の治療及び/又は予防用の医薬の調製のための、請求項1〜26のいずれか1項記載の化合物の使用。
  33. II型糖尿病の処置方法であって、請求項1記載の式Iの化合物又は薬学的に許容されうるその塩若しくはプロドラッグの治療有効量を、そのような処置を必要とする患者に投与することを含む方法。
  34. 本明細書中で実質的に記載される新規化合物、工程、方法、ならびにそのような化合物の使用
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