JP2005529622A - 腸吸収を促進するための方法および手段 - Google Patents

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Abstract

本発明は、腸絨毛の高さを増加させ、そして腸吸収を促進するための上皮成長因子(EGF)産生乳酸菌およびその使用に関する。とりわけ、本発明は、EGF産生ラクトコッカス・ラクチスおよびラクトバシラス・カゼイに関する。上記生物は、とりわけ短腸症候群を処置するのに有用である。

Description

本発明は、腸絨毛の高さを増加させ、そして腸吸収を促進するための上皮成長因子(EGF)産生乳酸菌およびその使用に関する。とりわけ、本発明は、EGF産生ラクトコッカス・ラクチス(Lactococcus luctis)およびラクトバシラス・カゼイ(Lactobacillus casei)に関する。上記生物は、とりわけ短腸症候群を処置するのに有用である。
腸吸収の効率は、良好な食物変換に必須である。腸吸収は、主に腸表面により決定され、とりわけ腸の長さおよび絨毛の高さが作用する。癌またはクローン病の場合のように、腸の一部の外科的手術による除去が必要な場合、これは腸吸収の低下に至り、結果的に不十分な食物変換および栄養の欠乏、脱水、および致死の可能性さえある代謝変化に至り得る。小腸の広範囲の切除により引き起こされるこれらの症候群は短腸症候群として公知である。
短腸症候群の患者の腸吸収の術後適応を改善し、そして腸吸収を増強するためにいくつかの方法が提示されている。米国特許第5288703号は、成長因子と同様に、成長ホルモンおよびインスリンの双方が、哺乳動物の腸吸収に明確な効果を有していることを開示している。この明確な効果をグルタミンまたはグルタミン等価物の投与により増強することができる。グルタミンおよび成長ホルモンの投与により、絨毛の長さの増加に至る(Guら(2001); Zhouら(2001))。米国特許第5972887号は、低用量の外因性肝細胞成長因子の投与による腸粘膜量および患者の吸収機能の低下の逆転を実証している。また、グルカゴン様ペプチド GLP−1およびGLP−2の使用によっても陽性の効果があった。実験動物(Scottら(1998))およびヒト(Jeppesenら(2001))に関する研究により、GLP−2の濃度の上昇と腸適合の改善との間に明確な相関関係が示された。回腸が除去されている短腸の患者は、食物誘起のGLP−2分泌の低下を示す(Jeppesenら(1999))。とりわけこれらの患者をGLP−2で処置して成功を収めることができる。レプチンもまたラットモデルにおいて腸適合に明確な効果を有していることも示されている(Pearsonら(2001))。
上皮成長因子(EGF、ウロガストロン)の効果に対して多くの興味が向けられている。EGFは、唾液分泌およびブルンネル腺において産生される、相対的に酸に安定なホルモンである。これは広範な種類の外分泌において、ならびに血液および羊水において見出されている(Martiら(1989))。成熟ヒトEGFの分子量は、6.2kDaである(Carpenterら(1991))。EGFは、系統発生学的に強力に保存され、そして異なる種間で強力に交差反応性である。
EGFは、ウサギモデルにおいてH2O、Na+、Cl-、およびグルコースの吸収を増加させることが解っている(Opleta-Madsenら(1991))。更に、EGFは、絨毛の伸長を刺激する。これにより、先端面の増加および栄養の吸収の一般的な増加に至る(Hardinら(1999))。EGF刺激された膵アミラーゼ分泌により、炭水化物の吸収は、更に促進される(Piiperら(1994))。
いくつかの研究により、短腸症候群の実験動物モデルにおけるEGFの適用の明確な効果が示されている(Helmrathら(1988); Chaetら(1994); O'Loughlinら(1994); Swanikerら(1996); Lukishら(1997); Dunnら(1997))。
腸切除の後のEGF媒介効果は、強力に用量依存的である。特定の限界までは、適合は用量の増加と共に増加する。腸研究では、通常の用量は、30と300μg/kg体重/日の間に設定されている。全身および経腸適用が、有効であると思われる。しかしながら、副作用の可能性のために全身適用は望ましくない。いくつかの腫瘍は、EGFレセプターを有しており、そして血中のEGF濃度の一般的な上昇が、腫瘍形成を刺激するかもしれない。しかしながら、ペプシンが、最初の生物学的活性の25%しか有さないトランケートされた形態に成熟EGFをプロセシングし得るので、EGFの腸適用は、あまり有効ではない(Playfordら(1995))。
驚くべきことに、本発明者らは、EGF産生組換え乳酸菌によりその場でEGFを送達することができることを実証できた。乳酸菌によるEGFの効率的な産生および分泌は明白ではなく、そしてコード化配列の最適化を必要とする。更に、乳酸菌が、胃を通過する間、適当な量のEGFを産生して絨毛の成長を刺激し、栄養吸収を促進し、そして短腸症候群を処置するのに十分に生存していると予測することはできない。
本発明の第1の態様は、EGF産生乳酸菌を提供することである。好ましくは、上記乳酸菌は、成長環境において産生されたEGFを分泌している。好ましくは、上記乳酸菌は、ラクトコッカス・ラクチスおよびラクトバシラス・カゼイである。更に好ましくは、上記乳酸菌は、配列番号1および/または配列番号3を含む。好ましい実施態様は、配列番号3を含むEGF産生ラクトコッカス・ラクチスである。別の好ましい実施態様は、配列番号3を含むEGF産生ラクトバシラス・カゼイである。
本発明の別の態様は、腸吸収を促進するための本発明によるEGF産生乳酸菌の使用である。腸吸収を測定するための方法は、当業者に公知である。本発明の更に別の態様は、短腸症候群を処置するための本発明によるEGF産生乳酸菌の使用である。好ましくは、本発明による乳酸菌を経口的に適用する。当業者に公知のいずれかの処置によりこれを処置して、消化系を通過する間のその生存性を改善することができる。非限定例としては、適当な受体においてこれを凍結乾燥、噴霧乾燥、および/またはカプセル化して、細菌が、小腸においてのみ放出されるようにすることができる。小腸における送達のためのカプセル化および処置については、とりわけ米国特許第5972685号、国際公開公報第0018377号および国際公開公報第0022909号において記載されている。
本発明による乳酸菌を、腸吸収に関して明確な効果を有し、および/またはEGFの明確な効果を増強する別の化合物と組み合わせることができる。非限定例としては、本発明による乳酸菌と組み合わせてグルタミンを使用することができる。
培地および株
M17: バクト・トリプトン5g
バクト・ソイトン5g
食肉消化産物5g
酵母消化産物2.5g
アスコルビン酸0.5g
MgSO40.25g
β−グリセロールリン酸二ナトリウム19g
脱イオン水1l中
GM17:0.5% グルコース含有M17
回復培地: M17 2×1ml
2M スクロース0.5ml
20% グルコース50μl
1M MgCl240μl
1M CaCl24μl
2O406μl
1.2% 寒天を添加することにより寒天培地が得られる。
BM9発現培地 Na2HPO460g
KH2PO430g
NH4Cl10g
NaCl5g
50mM CO3バッファー
2mM MgSO4
0.1mM CaCl2
0.5% カシトン(Difco)
0.5% グルコース
水1l中
ラクトコッカス・ラクチス MG1363はプラスミドであり、そしてプフロファージ不含のラクトコッカス・ラクチスNCDO72株の誘導体である(Gasson(1983))。
〔実施例1〕
ラクトコッカスにおける発現のためのEGFコード化配列の最適化
マウスおよびヒトの双方が、公のデータベース(http//:www.ncbi.nlm.nih.gov hEGFの受け入れ番号 X04571、mEGFの受け入れ番号 NM 010113)から入手可能である。コード化配列を適合させてラクトコッカスにおける発現を最適化した。これらの配列に基づいて、hEGFおよびmEGFの双方の最適化されたコード化配列を組み立てるためにプライマーセットを設計した。コード化配列の3’末端にSpeI制限部位を導入した。プライマーを表1(hEGF)および表2(mEGF)に示す。
Figure 2005529622
Figure 2005529622
オリゴヌクレオチドを100μMの濃度で水に溶解し、そして10倍希釈濃度で使用した。
各オリゴヌクレオチド1μlをTaqバッファー10μl、2mM Mg2+8μl、0.5mM XTP2μl、5U Taq DNAポリメラーゼ(Boehringer、Mannheim、ドイツ)および1U Pfu DNAポリメラーゼ(Promega、Madison、米国)に加えた。反応混合物に水を100μlまで加えた。PCR反応を、94℃で300秒、続いて94℃で45秒、48℃で30秒および72℃で30秒のサイクルを30回、最終工程は、15℃で10秒で実施した。アセンブル後、hEGFおよびmEGFを、Vent DNAポリメラーゼ(New England Biolabs; Beverly、米国)1μl、Taqバッファー10μl、0.5mM XTP4μl、0.5μM 各プライマー5μl、鋳型DNA1μl、2mM Mg2SO41μl、およびH2O74μlを含有するPCR混合物中で増幅した。
hEGFの場合、HEGF01およびHEGF06をプライマーとして使用し、mEGFには、MEGF01およびMEGF06を使用した。hEGFでは、第1工程と同一の温度スケジュールを用いた。mEGFの場合は、48℃の代わりに52℃でハイブリダイゼーション工程を実施した。
アセンブル後、最適化された遺伝子フラグメントのサイズを2% アガロースゲル上で確認した。
〔実施例2〕
pT1hEGFおよびpT1mEGFの構築ならびにラクトコッカス・ラクチスへの形質転換
SpeI切断を組み立てたEGF(hEGFおよびmEGFの双方)をNaeIおよびSpeI消化したpT1NXにライゲートし(Steidlerら(1995))、pT1hEGFおよびpT1mEGFを得た。pT1hEGFの構築の概略図を図1に示す。エレクトロポレーションによりプラスミドをラクトコッカス・ラクチスのコンピテント細胞に形質転換した。予め冷却した2mmキュベット中で細胞50μlを25μF、2.5kV、および400Ω(Bio−Rad エレクトロポレーター)でエレクトロポレーションに供した。2.5% グリシン含有GM17 200ml中、OD600が、0.5になるまで飽和培養の1/100希釈物を成長させることにより、ラクトコッカス・ラクチスをコンピテントにした(Wellsら(1993))。エレクトロポレーションの後、回復培地1mlを加え、そして細胞を28℃で1.5時間インキュベートした。細胞を、エリスロマイシン5μg/mlを含むGM17固形培地にプレートした。
ラクトバシラス・カゼイを形質転換するために、Qiagen−tip100により製造者の指示書に従ってプラスミドをラクトコッカス・ラクチスから単離した。DNAをコンピテントラクトバシラス・カゼイ細胞に形質転換した。1% グリシン含有MRS(Oxoid LTD.、Basingstoke、Hampshire、英国)50ml中37℃で、OD600が0.6になるまで一晩培養の1/50希釈物を成長させることにより、ラクトバシラス・カゼイ細胞をコンピテントにした。細胞を収集し、そして5mM Na3PO4(pH7.4)、1mM MgCl210mlで2回洗浄し、そしてエレクトロポレーションバッファー(0.3M スクロース、5mM Na3PO4(pH7.4)、1mM MgCl2)500μlに再懸濁した。DNA10μlをコンピテント細胞50μlに加え、そしてBio−Radエレクトロポレーターでエレクトロポレーションを実施した。エレクトロポレーションの後、MRS450μlを加え、そして細胞を37℃で2時間インキュベートした。細胞をエリスロマイシン5μg/ml含有MRS寒天に蒔いた。プラスミドの存在をPCRを用いて確認した。
〔実施例3〕
ラクトコッカス・ラクチスおよびラクトバシラス・カゼイにおけるEGFの発現
形質転換したラクトコッカス・ラクチス株MG1363[pT1NX]、MG1363[pT1mEGF]、およびMG1363[pT1hEGF]を、エリスロマイシン5μg/mlを含むGM17 5mlに入れ、そして30℃で一晩成長させた。この前培養物をエリスロマイシン含有GM17 5ml中1/100希釈し、そして28℃で3時間インキュベートした。培養物を遠心し、そしてBM9発現培地に再懸濁し、そして28℃で一晩インキュベートした。形質転換したラクトバシラス・カゼイ株を類似の条件下で成長させるが、前培養としてMRS、および発現培地としてBM9を用いた。
培養上澄に1/10容量のデゾキシコリン酸ナトリウムを加え、そして混合物を氷上で10分間維持した。1/10容量の100% TCAを加え、そして混合物を氷上で15分間インキュベートした。遠心の後、ペレットをH2O50μlおよび1M トリスHCl(pH9.5)50μlに溶解した。20% Laemmliタンパク質ゲル上でタンパク質を分析した。1次抗体としてマウスポリクローナル抗hEGFおよびウサギ抗mEGFを用い、ウェスタンブロットを用いて検出を行った。アルカリ性ホスファターゼ標識抗マウスおよび抗ウサギ2次抗体は、Southern Biotechnology(Birmingham、米国)の提供であった。結果を図2にまとめた。
〔実施例4〕
形質転換した乳酸菌株を用いるマウスのインビボ試験
形質転換した乳酸菌の効果および絨毛の成長および腸吸収を評価するために、7群のBalb/cマウス(IFFA CREDO CR Broekman/ Sulzfield)をmEGFまたはhEGFのいずれかを発現する乳酸菌株で処置した。空ベクターpT1NXまたはBM9培地で形質転換したラクトコッカス・ラクチスおよびラクトバシラス・カゼイを陰性対照としてマウスに与えた。
ラクトバシラス・カゼイ600μlをエリスロマイシン10μg/ml含有MRS15mlに入れた。ラクトコッカス・ラクチスの場合、MRSの代わりにGM17を用い、そして選択のためにエリスロマイシン5μg/mlのみを使用した。ラクトバシラス・カゼイを37℃で一晩インキュベートし、ラクトコッカス・ラクチスには30℃を用いた。一晩培養物を遠心により収集し、そしてペレットをBM9発現培地1.5mlに再懸濁した。この溶液100μlを4週間毎日供給した。実験の最後にマウスを屠殺し、そして腸を単離した。組織を緩衝ホルムアルデヒドで固定し、そして絨毛の顕微鏡分析のためにヘマトキシリンおよびエオシンGを用いて薄片を着色した。いくつかのポイントで絨毛の長さを測定し、代表例の平均を得た。全ての切片を回腸終端部から採取した。
結果を図3にまとめた。とりわけラクトバシラス・カゼイ[pT1hEGF]は、絨毛成長に明確な効果を有し、そして腸吸収を促進するはずである。
Figure 2005529622


Figure 2005529622
pT1hEGFの構築の概要。pT1mEGFの構築は類似の方法で実施した。 ラクトコッカス・ラクチスおよびラクトバシラス・カゼイにおけるmEGF(A)およびhEGF(B)の発現。示したように培養上澄を20%ポリアクリルアミドゲル上で分離し、そしてウェスタンブロットを用いてタンパク質を検出した。 空ベクターpT1NX(pT1NX)、マウスEGF(mEGF)を発現するベクターpT1mEGF、またはヒトEGF(hEGF)を発現するベクターpT1hEGFで形質転換したラクトコッカス・ラクチスまたはラクトバシラス・カゼイで処置したマウスの絨毛の平均の長さ。BM9培地で処置したマウスを更なる陰性対照(BM9)として使用した。

Claims (7)

  1. EGF産生乳酸菌。
  2. 配列番号1を含むEGF産生乳酸菌。
  3. 配列番号3を含むEGF産生乳酸菌。
  4. 上記乳酸菌が、ラクトコッカス・ラクチスである、請求項1〜3のいずれか一項記載のEGF産生乳酸菌。
  5. 上記乳酸菌が、ラクトバシラス・カゼイである、請求項1〜3のいずれか一項記載のEGF産生乳酸菌。
  6. 腸吸収を促進するための、請求項1〜5のいずれか一項記載のEGF産生乳酸菌の使用。
  7. 短腸症候群を処置するための、請求項1〜5のいずれか一項記載のEGF産生乳酸菌の使用。
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