JP2005529231A5 - - Google Patents

Description

本発明の実施態様の場合、基本層は、最大で３０μｍの厚さを有する層で塗布される。

上記したような金属構成成分上に保護コーティングを塗布するための方法は、次の工程：
− 溶射による基本層の塗布および
− 水溶液の噴霧もしくは刷毛塗りまたは電解質水溶液中への浸漬または電解質水溶液との接触による被覆層の塗布を含む。

溶射法は、例えばＨＶＯＦ−（High Velocity Oxygen Flame-）溶射法であり、電解質水溶液中への浸漬または電解質水溶液との接触は、電位を印加してかまたは印加なしに実施されてよい。

Claims (13)

1. 金属構成成分の表面を酸化および／または腐蝕から保護するコーティングを有する、高熱蒸気に晒されている金属構成成分において、該コーティングが金属構成成分の表面上で、ニッケルまたはコバルトをベースとする合金であるかまたはステライト合金である超合金であるか、或いはＭＣｒＡｌＹからなる超合金である、但し、この場合Ｍは、例えばＮｉ、ＣｏまたはＦｅのような金属、またはＮｉおよびＣｏの元素の組合せ物を示すものとし、１つ以上の薄手の耐酸化性基本層を含み、さらに該コーティングが１つ以上の基本層上に塗布され僅かな変形可能性を有しかつ全体で基本層よりも大きな厚さを有する１つ以上の耐酸化性の被覆層を含み、この場合被覆層は、Ｎｉ−Ｐ合金、Ａｌ合金もしくはＡｌ−Ｓｉ合金またはＣｒ合金を含むことを特徴とする、金属構成成分の表面を酸化および／または腐蝕から保護するコーティングを有する、高熱蒸気に晒されている金属構成成分。
2. 基本層が最大で３０μｍの厚さを有する、請求項１記載の金属構成成分。
3. 基本層が５μｍの厚さを有する、請求項１記載の金属構成成分。
4. 被覆層がＮｉ−Ｐ合金、Ａｌ合金もしくはＡｌ−Ｓｉ合金またはＣｒ合金からなる、請求項１から３までのいずれか１項に記載の金属構成成分。
5. 被覆層の厚さが３０〜１００μｍの範囲内にある、請求項１から４までのいずれか１項に記載の金属構成成分。
6. 被覆層の厚さが３０〜７０μｍの範囲内にある、請求項１から５までのいずれか１項に記載の金属構成成分。
7. 金属構成成分の基本材料がフェライト鋼、マルテンサイト鋼またはフェライト−マルテンサイト鋼である、請求項１から６までのいずれか１項に記載の金属構成成分。
8. 金属構成成分がボイラー内の熱交換管、タービン羽根、タービンケーシングの部材、タービン回転子の部材または蒸気発電所の高温蒸気のための管系の部材である、請求項１から７までのいずれか１項に記載の金属構成成分。
9. 請求項１記載の金属構成成分の製造法において、少なくとも１つの基本層を金属構成成分の基本材料の表面上に溶射またはプラズマ溶射によって施こし、少なくとも１つの被覆層を少なくとも１つの基本層上に水溶液の噴霧もしくは刷毛塗りまたは電解質水溶液中への浸漬または電解質水溶液との接触によって塗布することを特徴とする、請求項１記載の金属構成成分の製造法。
10. 電解水溶液中への浸漬または電解水溶液との接触を電位を印加してかまたは印加なしに実施する、請求項９記載の方法。
11. 溶射がＨＶＯＦ−（High Velocity Oxygen Flame-）溶射法またはプラズマ溶射法である、請求項９記載の方法。
12. 金属構成成分を少なくとも１つの基本層および少なくとも１つの被覆層の塗布後に熱処理に掛け、この金属構成成分に被覆層の元素と基本層の元素との間および基本層中の元素と金属構成成分の基本材料との間で内部拡散を行なう、請求項９から１１までのいずれか１項に記載の方法。
13. 熱処理を６５０〜７５０℃の範囲内の温度で行なう、請求項１２記載の方法。