JP2005514936A

JP2005514936A - 鹿茸を使用する菓子および韓菓の製造方法

Info

Publication number: JP2005514936A
Application number: JP2003561353A
Authority: JP
Inventors: ビョン−タエジョン
Original assignee: ビョン−タエジョン
Priority date: 2002-01-21
Filing date: 2003-01-21
Publication date: 2005-05-26
Also published as: WO2003061398A1

Abstract

本発明は、鹿茸を含有する菓子および韓菓（すなわち、羊羹、キャンデー、タブレット、顆粒、クッキー、韓菓および瓊玉膏）に関する。精力回復、老化防止、およびストレス解消のための本発明の鹿茸抽出物を含む菓子は、携帯および摂取に簡便である。

Description

本発明は、鹿茸（ｖｅｌｖｅｔａｎｔｌｅｒｓ）を含有する菓子および韓菓（Ｋｏｒｅａｎｓｗｅｅｔｃｏｏｋｉｅｓ）の製造方法に関する。

枝角（ラテン語で、Ｃｅｒｖｉｐａｒｖｕｍｃｏｒｎｕ）は、東洋において、数千年にわたり、薬草療法における最高の造血剤および強壮薬の１つとして用いられてきた。東洋世界での臨床的観察は、鹿茸が、身体の代謝に影響し、損傷した器官組織を保護しそして回復させ、免疫機能および食細胞の機能を促進し（抗炎症、抗関節炎、抗ストレス）、そして老化プロセスを遅延させる有効成分を含有することを、説得力をもって示している。例えば、韓国古代の医学書（ｍｅｄｉｃａｌｄｏｃｕｍｅｎｔ）に従う。枝角は、精力回復、血液に滋養を与える作用、疼痛緩和、造血、成長促進、心不全治療、および機能亢進を示すことが知られている。さらに、疲労の緩和、活力の増強、および排尿の促進に有効であることが知られている。

現在、枝角のそのような薬理学的活性が検証されている。最近の動物試験および臨床試験はまた、鹿茸が、小児における成長および発達の促進、老化の防止、赤血球形成、心機能改善、筋肉疲労からの回復、および疼痛緩和の、種々の活性を有することを示している。特に、鹿茸が、抗癌剤（例えば、ＭＭＣおよびＣＤＤＰ）の副作用の緩和、免疫亢進、およびストレス耐性を含む強力な免疫学的活性を示すことが報告されている。

本発明者らは、鹿茸を含有する食品を製造するために努力し、そしてフレーバーを増強した、容易に携行することができ、いつでも、どこでも摂取できる菓子を作製した。

従って、本発明の目的は、鹿茸を０．００１〜５０ｗ／ｗ％含む菓子の調製方法を提供することである。

上記菓子とは、羊羹（ｓｗｅｅｔｊｅｌｌｙ）、キャンデー、タブレット、顆粒、ビスケット、クッキー、韓菓（Ｋｏｒｅａｎｃｏｏｋｉｅｓ）などを意味する。

上記鹿茸は、鹿肉、鹿骨、これらに由来する鹿の副産物、またはこれらの抽出物で置換され得、そして粉末または液体の形態で用いられ得る。

本発明の菓子を製造するために、鹿茸が、以下の好ましい実施形態に従って調製され得る。

本発明の１つの局面に従い、鹿茸を小片に切断し、そして２〜７日間にわたり乾燥する。そして乾燥した鹿茸を微粉状にし、滅菌して、本発明に用い得る。

本発明の別の局面に従い、乾燥した鹿茸を、小片に分割する。これらの鹿茸を、１〜１０倍、好ましくは２〜５倍の容量の水、低級アルコール（メタノール、エタノールなど）、またはこれらの混合物と混合し；そして１〜４８時間、好ましくは２〜２４時間の範囲の期間、２０〜１００℃、好ましくは５０℃〜９０℃の範囲の温度で、１〜１０回、好ましくは５回、加熱して、水性粗抽出物を得る。この粗抽出物を遠心分離し、ろ過し、次いで凍結乾燥して、抽出物粉末を得る。この粉末を、使用するまで４℃で貯蔵する。

添加される鹿茸抽出物の量は、その目的、味（ｔａｓｔｅ）、フレーバー、および経済的効率、所望の効果などに依存して種々に修正され得るが、望ましい添加量は、総量の０．０１〜５０ｗ／ｗ％である。

本発明の別の目的は、０．０１〜３０ｗ／ｗ％の鹿茸および０．５〜４０ｗ／ｗ％の白小豆を含む羊羹の調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．１〜２ｗ／ｗ％の鹿茸、２５〜５０ｗ／ｗ％のスクロース、および４７〜７２ｗ／ｗ％のマルトースを含むキャンデーの調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．０１〜２ｗ／ｗ％の鹿茸および０．０１〜５ｗ／ｗ％のキシリトールを含むタブレットの調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．０１〜２ｗ／ｗ％の鹿茸および５〜１５ｖ／ｗ％のオリゴ糖を含む顆粒の調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．０１〜２０ｗ／ｗ％の鹿茸および０．０１〜１ｗ／ｗ％のプロポリスを含むビスケットの調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．０１〜１０ｗ／ｗ％の鹿茸を含むクッキーの調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．０１〜１０ｗ／ｗ％の鹿茸を含む韓菓の調製方法を提供することである。

本発明の別の目的は、０．０１〜９８ｗ／ｗ％の煮出した（ｄｏｕｂｌｅ−ｂｏｉｌｅｄ）鹿茸および種々の薬草抽出物を含む瓊玉膏（Ｋｙｏｎｇ−ｏｋ−ｇｏ）の調製方法を提供することである。

瓊玉膏は、複数の煮出した薬草抽出物を含む韓羊羹（Ｋｏｒｅａｎｊｅｌｌｙ）である。

鹿茸の代わりに、鹿茸抽出物、鹿肉、鹿の副産物（骨または革質部）、またはこれらの抽出物が用いられ得る。ハーブは、ショウガ（Ｚｉｎｇｅｒ）（Ｚｉｎｇｉｂｅｒｏｆｆｉｃｉｎａｌｅ）、當帰（Ａｎｇｅｌｉｃａｓｉｎｅｎｓｉｓ）、

（Ｃｎｉｄｉｕｍｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）、芍薬（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）、五加皮（Ａｃａｎｔｈｏｐａｎａｘｓｅｓｓｉｌｉｆｌｏｒｕｓ）、冬蟲夏草（Ｃｏｒｄｙｃｅｐｓｓｉｎｅｎｓｉｓ）、ヤマブシタケ（Ｈｅｒｉｃｉｕｍｅｒｉｎａｃｅｕｍ）、ヒメマツタケ（Ａｇａｒｉｃｕｓｂｌａｚｅｉ）、茯苓（Ｐｏｒｉａｃｏｃｏｓ）、大棗（Ｚｉｚｙｐｈｕｓｊｕｊｕｂａ）、

（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓｍｅｍｂｒａｎａｃｅｕｓ）、マンエンタケ（靈芝、Ｇａｎｏｄｅｒｍａｌｕｃｉｄｕｍ）、覆盆子（Ｒｕｂｕｓｃｏｒｅａｎｕｓ）、決明子（Ｃａｓｓｉａｔｏｒａ）、芍藥（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）、甘草（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｕｒａｌｅｎｓｉｓ）および葛根（Ｐｕｅｒａｒｉａｔｈｕｎｂｅｒｇｉａｎａ）からなる群より選択される少なくとも１つのものが用いられ得る。前述の薬草療法から選択された薬草が、混合され、そして水と共に加熱されて、有効成分が抽出される。

好ましくは、本発明の瓊玉膏は、鹿茸、鹿肉、鹿の副産物（骨または真皮）、ヤマブシタケ（Ｈｅｒｉｃｉｕｍｅｒｉｎａｃｅｕｍ）、ショウガ（Ｚｉｎｇｅｒ）（Ｚｉｎｇｉｂｅｒｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）、茯苓（Ｐｏｒｉａｃｏｃｏｓ）、大棗（Ｚｉｚｙｐｈｕｓｊｕｊｕｂａ）、

（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓｍｅｍｂｒａｎａｃｅｕｓ）、マンエンタケ（靈芝、Ｇａｎｏｄｅｒｍａｌｕｃｉｄｕｍ）、覆盆子（Ｒｕｂｕｓｃｏｒｅａｎｕｓ）、決明子（Ｃａｓｓｉａｔｏｒａ）、芍薬（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）、甘草（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｕｒａｌｅｎｓｉｓ）及びクズ（Ｐｕｅｒａｒｉａｔｈｕｎｂｅｒｇｉａｎａ）からなる。

より好ましくは、鹿茸を含む瓊玉膏は、１〜５ｗ／ｗ％の鹿茸、２０〜５０ｗ／ｗ％の鹿肉、１〜１０ｗ／ｗ％の鹿の副産物、５〜２０ｗ／ｗ％のヤマブシタケ（Ｈｅｒｉｃｉｕｍｅｒｉｎａｃｅｕｍ）、１〜１０ｗ／ｗ％のショウガ（Ｚｉｎｇｅｒ）（Ｚｉｎｇｉｂｅｒｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）、１〜６ｗ／ｗ％の茯苓（Ｐｏｒｉａｃｏｃｏｓ）、１〜６ｗ／ｗ％の大棗（Ｚｉｚｙｐｈｕｓｊｕｊｕｂａ）、１〜６ｗ／ｗ％の

（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓｍｅｍｂｒａｎａｃｅｕｓ）、１〜６ｗ／ｗ％のマンエンタケ（靈芝、Ｇａｎｏｄｅｒｍａｌｕｃｉｄｕｍ）、１〜６ｗ／ｗ％の覆盆子（Ｒｕｂｕｓｃｏｒｅａｎｕｓ）、１〜６ｗ／ｗ％の決明子（Ｃａｓｓｉａｔｏｒａ）、１〜６ｗ／ｗ％の芍薬（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）、１〜６ｗ／ｗ％の甘草（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｕｒａｌｅｎｓｉｓ）、および１〜６ｗ／ｗ％のクズ（Ｐｕｅｒａｒｉａｔｈｕｎｂｅｒｇｉａｎａ）からなる。上記の成分が、１〜５倍容量の水と混合され、そして二重深鍋中で、５０〜１００℃、好ましくは８０〜９０℃の範囲の温度で、１〜４８時間、好ましくは１２〜２４時間加熱され、次いで、３〜６ｗ／ｗ％の寒天粉末が添加される。次いで、この混合物が攪拌され、成型され、そして冷却されて、固められる。必要とされる場合、フレーバリングまたは有機酸もまた添加され得る。

本発明の別の目的は、０．０１〜５０ｗ／ｗ％の鹿茸を含む菓子を調製するための使用を提供することである。

本発明の菓子が上記の抽出物を必須の成分として示された比率で含有する場合、他の成分についての特定の限定は存在せず、ここで、他の成分は、種々のフレーバリングまたは天然の炭水化物などであり得る。前述の天然の炭水化物の例は、単糖類（例えば、グルコース、フルクトースなど）；二糖類（例えば、マルトース、スクロースなど）；従来の糖（ｃｏｎｖｅｎｔｉｏｎａｌｓｕｇａｒ）（例えば、デキストリン、シクロデキストリン）；および糖アルコール（例えば、キシリトールおよびエリスリトールなど）である。前述のもの以外のフレーバリングとして、天然のフレーバリング、例えばタウマチン（ｔａｕｍａｔｉｎ）、ステビア抽出物（例えば、レバウジオシド（ｌｅｖａｕｄｉｏｓｉｄｅ）Ａ、グリチルリチンンなど）および合成フレーバリング（例えば、サッカリン、アルパルテームなど）が好ましく使用され得る。

前述の菓子に加えて、他の成分は、種々の栄養素、ビタミン、無機物または電解質、合成調味料、着色料、および呈味改善剤（ｔａｓｔｅｉｍｐｒｏｖｉｎｇａｇｅｎｔ）（例えば、チーズ、チョコレートなど）、ペクチン酸およびその塩、アルギン酸およびその塩、有機酸、保護コロイド粘着剤（ｐｒｏｔｅｃｔｉｖｅｃｏｌｌｏｉｄａｌａｄｈｅｓｉｖｅ）、ｐＨ調節剤、安定剤、防腐剤、グリセリン、アルコール、炭化剤であり得、ここで、この成分は、独立または組み合わせで用いられ得る。添加された成分のパーセンテージは、あまり重要ではないが、本発明の組成物１００％当り０〜２０ｗ／ｗ％の範囲を用いることが望ましい。

以下の実施例および実験例が本発明の範囲を限定することなく本発明をさらに例示することが意図される。

実施例１：粉末鹿茸の調製
地方の市場（京東市場）から購入した１ｋｇの鹿茸を、小片に切断し、そして２〜５日間、乾燥した。そして乾燥した鹿茸を微粉状にし、そして滅菌した。

実施例２：鹿茸の抽出物の調製
地方の市場（京東市場）から購入した１ｋｇの鹿茸を小片に切断し、そして２リットルの蒸留水と共に、二重深鍋中で２４時間煮沸した。得られた抽出物を合わせ、ろ過し、そして減圧下で濃縮し、そして凍結乾燥して１００ｇの鹿茸抽出物を得た。

実施例３：羊羹の調製
スクロース２０ｗ／ｗ％、白小豆４０ｗ／ｗ％、オリゴ糖１０ｗ／ｗ％、水和グルコース１０ｗ／ｗ％、ソルビトール５ｗ／ｗ％、寒天粉末７ｗ／ｗ％および最適量の水を混合し、煮沸し、そして濃縮した。次いで、鹿茸抽出物粉末を添加し、そして混合した。最後に、成型、切断、およびパッキングを実施して、鹿茸抽出物粉末を含む羊羹を製造した。

実施例４：キャンデーの調製
スクロース５０ｗ／ｗ％、マルトース４６．５ｗ／ｗ％、洋梨抽出物およびコンデンスミルク２ｗ／ｗ％、および水を混合し、加熱し、そして濃縮した。次いで、フレーバリング０．５ｖ／ｗ％、鹿茸抽出物粉末１ｗ／ｗ％、およびクエン酸０．０５ｖ／ｗ％を添加し、そして混合した。形成、切断、および包装を実施して、鹿茸抽出物粉末を含むキャンデーを製造した。

実施例５：タブレットの調製
鹿茸抽出物粉末０．５ｗ／ｗ％、ソルビトール１０ｗ／ｗ％、リンゴ抽出物５ｗ／ｗ％、キシリトール５ｗ／ｗ％、および最適量の着色料および滑沢剤を混合した。この混合物をタブレット化して、鹿茸抽出物粉末を含むタブレットを製造した。

実施例６：顆粒の調製
鹿茸抽出物粉末０．０５ｗ／ｗ％、ジャガイモ澱粉４０ｗ／ｗ％、コーンスターチ３０ｗ／ｗ％、グルコース１０ｗ／ｗ％、オリゴ糖７．９ｗ／ｗ％、洋梨ジュース１２ｖ／ｗ％、クエン酸０．０５ｖ／ｗ％、最適量の着色料および水を混合した。

この混合物を、造粒機に入れ、乾燥し、そしてパックして、鹿茸抽出物粉末を含む顆粒を製造した。

実施例７：ビスケットの調製
小麦粉３０ｗ／ｗ％、澱粉２０ｗ／ｗ％、卵５ｖ／ｗ％、油脂（ｆａｔｏｉｌ）１０ｖ／ｗ％、砂糖１７ｗ／ｗ％、マルトース８ｖ／ｗ％、粉乳８ｗ／ｗ％、および少量の食塩を混合した。ついで、鹿茸抽出物粉末１ｗ／ｗ％、リンゴジュース１．９ｖ／ｗ％、クエン酸およびプロポリス０．１ｗ／ｗ％を添加し、混合し、成型し、焼き、そして冷却した。バターでコーティングし、そしてその上にピーナッツおよびアーモンドの粉末をふった。

実施例８：クッキーの調製
鹿茸５ｗ／ｗ％、小麦粉７８ｗ／ｗ％、粉乳３ｗ／ｗ％、油脂３ｗ／ｗ％、マルトース３ｗ／ｗ％および卵５ｗ／ｗ％を混合し、そして成型した。３ｗ／ｗ％のチョコレートをふり、続いて、焼き、冷却し、そしてパックして鹿茸抽出物粉末を含むクッキーを製造した。

実施例９：韓菓の調製
鹿茸抽出物粉末５ｗ／ｗ％、粉末状の豆６０ｗ／ｗ％、シロップ１０ｖ／ｗ％、スクロース１４．９ｗ／ｗ％、マルトースまたは穀物シロップ１０ｗ／ｗ％および少量の着色料および食塩０．１ｗ／ｗ％を混合し、パターン化した圧縮機に成型して、本発明の韓菓を製造した。

実施例１０：瓊玉膏の調製
鹿茸粉末１〜５ｗ／ｗ％、鹿肉２０〜５０ｗ／ｗ％、鹿の副産物１〜１０ｗ／ｗ％、ヤマブシタケ（Ｈｅｒｉｃｉｕｍｅｒｉｎａｃｅｕｍ）５〜２０ｗ／ｗ％、ショウガ（Ｚｉｎｇｅｒ）（Ｚｉｎｇｉｂｅｒｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）１〜１０ｗ／ｗ％、茯苓（Ｐｏｒｉａｃｏｃｏｓ）１〜６ｗ／ｗ％、大棗（Ｚｉｚｙｐｈｕｓｊｕｊｕｂａ）１〜６ｗ／ｗ％、

（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓｍｅｍｂｒａｎａｃｅｕｓ）１〜６ｗ／ｗ％、マンエンタケ（靈芝、Ｇａｎｏｄｅｒｍａｌｕｃｉｄｕｍ）１〜６ｗ／ｗ％、覆盆子（Ｒｕｂｕｓｃｏｒｅａｎｕｓ）１〜６ｗ／ｗ％、決明子（Ｃａｓｓｉａｔｏｒａ）１〜６ｗ／ｗ％、芍薬（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）１〜６ｗ／ｗ％、甘草（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｕｒａｌｅｎｓｉｓ）１〜６ｗ／ｗ％、およびクズ（Ｐｕｅｒａｒｉａｔｈｕｎｂｅｒｇｉａｎａ）１〜６ｗ／ｗ％を含有する合計５００ｇの混合物を、１リットルの水と混合し、二重深鍋中で、８０℃の温度で２４時間、加熱し、次いで、３〜６ｗ／ｗ％の寒天粉末を添加した。次いで、この混合物を加熱により濃縮し、成型し、冷却して固め、そしてパックして、本発明の鹿茸を含む瓊玉膏を製造した。

パネルテスト
官能試験において、２０人のパネリストに、本発明の鹿茸抽出物を含む菓子を食べて、味（ｔａｓｔｅ）および臭いを１〜５の範囲でスコア付けするよう指示した。スコア１は、非常に不快であることを意味し、そしてスコア５は、この菓子が非常に美味であることを意味する。

コントロールサンプルを、鹿茸を用いずに、上記実施例に従い製造した。

上記のように製造された、鹿茸抽出物を含む本発明の菓子は、エネルギーの回復、老化防止およびストレス解消のための携行および摂取に簡便である。

Claims

０．００１〜５０ｗ／ｗ％の鹿茸（ｖｅｌｖｅｔａｎｔｌｅｒ）を含む菓子の調製方法。
前記菓子が、羊羹、キャンデー、タブレット、顆粒、ビスケット、クッキーまたは韓菓Ｋｏｒｅａｎｃｏｏｋｉｅｓ）である、請求項１に記載の調製方法。
前記羊羹が、０．０１〜３０ｗ／ｗ％の鹿茸および０．５〜４０ｗ／ｗ％の白小豆（ｗｈｉｔｅｒｅｄ−ｂｅａｎ）を含む、請求項２に記載の調製方法。
前記キャンデーが、０．１〜２ｗ／ｗ％の鹿茸、２５〜５０ｗ／ｗ％のスクロース、および４７〜７２ｗ／ｗ％のマルトースを含む、請求項２に記載の調製方法。
前記タブレットが、０．０１〜２ｗ／ｗ％の鹿茸および０．０１〜５ｗ／ｗ％のキシリトールを含む、請求項２に記載の調製方法。
前記顆粒が、０．０１〜２ｗ／ｗ％の鹿茸および５〜１５ｖ／ｗ％のオリゴ糖を含む、請求項２に記載の調製方法。
前記ビスケットが、０．０１〜２０ｗ／ｗ％の鹿茸および０．０１〜１ｗ／ｗ％のプロポリスを含む、請求項２に記載の調製方法。
前記クッキーが、０．０１〜１０ｗ／ｗ％の鹿茸を含む、請求項２に記載の調製方法。
前記韓菓が、０．０１〜１０ｗ／ｗ％の鹿茸を含む、請求項２に記載の調製方法。
０．０１〜９８ｗ／ｗ％の鹿茸および種々のハーブ抽出物を含む、瓊玉膏（Ｋｙｏｕｎｇ−ｏｋ−ｇｏ）の調製方法。
瓊玉膏が、鹿茸、鹿肉、鹿の副産物（骨または真皮）、ヤマブシタケ（Ｈｅｒｉｃｉｕｍｅｒｉｎａｃｅｕｍ）、ショウガ（Ｚｉｎｇｉｂｅｒｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）、茯苓（Ｐｏｒｉａｃｏｃｏｓ）、大棗（Ｚｉｚｙｐｈｕｓｊｕｊｕｂａ）、

（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓｍｅｍｂｒａｎａｃｅｕｓ）、マンエンタケ（靈芝、Ｇａｎｏｄｅｒｍａｌｕｃｉｄｕｍ）、覆盆子（Ｒｕｂｕｓｃｏｒｅａｎｕｓ）、決明子（Ｃａｓｓｉａｔｏｒａ）、芍薬（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）、甘草（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｕｒａｌｅｎｓｉｓ）およびクズ（Ｐｕｅｒａｒｉａｔｈｕｎｂｅｒｇｉａｎａ）からなる、請求項１０に記載の調製方法。
鹿茸を含有する瓊玉膏が、１〜５ｗ／ｗ％の鹿茸、２０〜５０ｗ／ｗ％の鹿肉、１〜１０ｗ／ｗ％の鹿の副産物、５〜２０ｗ／ｗ％のヤマブシタケ（Ｈｅｒｉｃｉｕｍｅｒｉｎａｃｅｕｍ）、１〜１０ｗ／ｗ％のショウガ（Ｚｉｎｇｅｒ）（Ｚｉｎｇｉｂｅｒｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）、１〜６ｗ／ｗ％の茯苓（Ｐｏｒｉａｃｏｃｏｓ）、１〜６ｗ／ｗ％の大棗（Ｚｉｚｙｐｈｕｓｊｕｊｕｂａ）、１〜６ｗ／ｗ％の

（Ａｓｔｒａｇａｌｕｓｍｅｍｂｒａｎａｃｅｕｓ）、１〜６ｗ／ｗ％のマンエンタケ（靈芝、Ｇａｎｏｄｅｒｍａｌｕｃｉｄｕｍ）、１〜６ｗ／ｗ％の覆盆子（Ｒｕｂｕｓｃｏｒｅａｎｕｓ）、１〜６ｗ／ｗ％の決明子（Ｃａｓｓｉａｔｏｒａ）、１〜６ｗ／ｗ％の芍薬（Ｐａｅｏｎｉａｌａｃｔｉｆｌｏｒａ）、１〜６ｗ／ｗ％の甘草（Ｇｌｙｃｙｒｒｈｉｚａｕｒａｌｅｎｓｉｓ）、および１〜６ｗ／ｗ％のクズ（Ｐｕｅｒａｒｉａｔｈｕｎｂｅｒｇｉａｎａ）からなる、請求項１０に記載の調製方法。
０．０１〜５０ｗ／ｗ％の鹿茸を含む菓子の調製のための使用。