JP2005514049A - 飼料用酵素含有顆粒 - Google Patents

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Abstract

本発明は、酵素を含有する顆粒の製造方法であって、酵素を含有する水性の液体に、任意で固体担体および/または添加成分を添加して、顆粒状に加工し、乾燥させ、次いで、疎水性物質の粒子を含有する分散物でコーティングすることを特徴とする、前記方法について記載する。該疎水性物質は、疎水性の脂肪様物質もしくはワックス様物質または疎水性ポリマー化合物であってもよい。好ましくは、該疎水性ポリマー化合物はポリオレフィンであり、より好ましくは、ポリエチレンおよび/またはポリプロピレンである。このようにしてコーティングされた酵素顆粒は、該顆粒と飼料用成分を混合し、蒸気で処理し、ペレット化することによる動物用飼料組成物の製造に適している。このコーティングされた顆粒は、ペレット化条件下および保存中に高い酵素安定性を示す。同時に、この顆粒の溶解時間は、動物における酵素のバイオアベイラビリティーが向上されるほどに大変短い。

Description

本発明は、酵素、好ましくは飼料用酵素を顆粒状にした製剤に関する。これらの(食用に適する)顆粒は動物の飼料中に使用することができる。
動物の飼料は家畜その他の動物を飼うときに生じる最大の支出のひとつである。動物(例えば、家畜)用飼料中に様々な酵素を使用することは、ほとんど常識となっている。これらの酵素は、通常、酵素製造業者により操作される大規模発酵装置中で、微生物を培養することにより製造される。発酵が終了した時点で、得られた「培養液」は通常、(溶液中の)所望の酵素とバイオマス(微生物)を分離するために一連のろ過工程に付す。次いで、酵素溶液を濃縮して、(種々の安定化剤の添加後が多いが)液体としてまたは乾燥製剤として加工する。
経済的かつ現実的な理由のため、液体酵素製剤よりも乾燥酵素製剤のほうが好ましいことが多い。にもかかわらず、乾燥酵素製剤を選択した場合でさえ、飼料をペレット化する工程のいくつか(例えば、コンディショニングなど)は酵素にとって有害でありうる。様々な酵素製造業者が、飼料のペレット化および保存中の乾燥酵素製品の安定性を向上させるために代わりの製剤化方法を開発して来ている。例えば、ひとつの選択肢は、適切なコーティング剤を用いて酵素含有顆粒をコーティングすることである。
欧州特許出願公開EP 0 569 468は、ペレット化条件に対する抵抗性を向上するとされている高融点のワックスまたは脂肪でコーティングされた酵素含有顆粒からなる製剤について言及している。かかるコーティングの欠点は、顆粒の溶解時間が長いことである(約1時間)。それゆえに、動物における酵素のバイオアベイラビリティーは減少する。さらに、この顆粒は広い粒径分布を有しており、大きな粒子と比較して小さな粒子は相対的に多量のコーティング剤を含有するので、コーティング後に酵素濃度が均一に分布するのが困難になる。
国際公開WO 00/47060はコーティング材料としてのポリエチレングリコール(PEG)の使用について開示している。これらのPEGコーティングは、酵素顆粒のペレット化安定性を所望のレベルまで増加させないという欠点を有する。
したがって、経済的かつ製造が容易で、また、満足し得るペレット化安定性と動物における酵素の良好なバイオアベイラビリティーを併せ持つ、動物用飼料中で使用する酵素の安定した製剤に対する必要性が依然として存在する。
本発明は、動物用飼料中で使用するのに適した酵素含有顆粒の製造方法について開示する。該方法は、乾燥酵素含有顆粒を取得する工程と、適切な溶媒中に分散させた疎水性物質の粒子を含む分散物を用いて該顆粒をコーティングする工程とを含む。かかる分散物によって酵素顆粒をコーティングすることにより、飼料製造工程におけるコンディショニング段階での水分の吸収を少なくすることを可能にし、かつ驚くべきことに、酵素顆粒の溶解時間を魅力的に短くすることができる。
コーティングしようとする顆粒上で適切な層の形成を可能とするために、本発明の分散物は、以下に特定するような粒径を有し、かつ/または、均一であり、かつ/または物理的に安定であるのが好ましい。より好ましくは、分散物中の粒子は、10〜1000 nm (境界値含む)、さらにより好ましくは10〜500 nm、最も好ましくは10〜200 nmの範囲の大きさを有する。
本発明の分散物は、有利なことに、コーティングした顆粒を乾燥させた際に均質な層を形成し得る。
さらに、本発明の分散物は、有利なことに、比較的低い温度で、通常は該疎水性物質の融点よりも実質的に低い温度で乾燥させたときに水不溶性の層を形成させることができる。
さらに、本発明の分散物は、有利なことに、乾燥させたときにクラックを形成しない薄い層を形成させることができる。この薄い層は、通常、50 μm以下、好ましくは20 μm以下、より好ましくは10 μm以下の厚さを有する。層の厚さの下限は1〜2 μmであり得る。層の厚さは、分散物中の疎水性物質の含量によって影響を受け得る。
本発明の酵素顆粒をコーティングするための分散物中に使用する疎水性物質は、飼料ペレット製造条件下で疎水性物質コーティング層が溶融するのを防ぐことができるほど十分に高い融点を有するのが好ましい。より好ましくは、該疎水性物質の融点は、40〜200℃の範囲であり、最も好ましくは、50〜180℃の範囲である。
疎水性物質粒子を分散させるのに適切な溶媒は、該疎水性物質が不溶性である溶媒(例えば、水またはエタノールのような親水性溶媒)である。好ましくは、溶媒として水を使用する。該分散物は、通常、溶媒中に10〜60 %の疎水性物質を、好ましくは20〜40 %の疎水性物質を含む。
安定した分散状態を維持するために、界面活性剤のような安定化剤を該分散物中に添加してもよい。
該疎水性物質は、水不溶性であるのが好ましく、高級脂肪酸のトリグリセリルエステル、ジグリセリルエステル、モノグリセリルエステル、高級脂肪アルコール、高級脂肪酸などの疎水性の脂肪様物質もしくはワックス様物質、または疎水性ポリマー化合物であることができる。
該疎水性ポリマー化合物は、好ましくはポリオレフィンであり、より好ましくはオレフィン(炭化水素)モノマーが2〜10個の炭素原子の長さを有するポリオレフィンであり、最も好ましくはオレフィンモノマーが2〜4個の炭素原子の長さを有するポリオレフィンである。場合によっては、短鎖の分枝を有するポリマーを得るために、重合プロセスにおいて炭素原子5〜10個の鎖長を有するモノマーも含ませてもよい。好ましい実施形態において、本発明の分散物中の疎水性ポリマーとして使用されるポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンおよび/またはポリブタジエン(新命名法に従うと、これらのポリマーはポリエテン、ポリプロペン、ポリブテン、ポリブタジエンと呼ばれる)からなる群より選択される。より好ましくは、該ポリオレフィンはポリエチレンおよび/またはポリプロピレンである。
該ポリオレフィンは、実質的に直鎖状のポリマーであることができ、すなわち、分岐していないか、あるいは低度の分岐しか示していないポリマーであることができる。したがって、実質的に直鎖状のポリマーとは、短い側鎖、すなわち、最大で約10個の炭素原子を有する側鎖を有する直鎖状のポリマーであってもよい。
好ましくは、該ポリオレフィンは、100〜200℃(境界値含む)、より好ましくは105〜190℃、最も好ましくは120〜180℃の範囲の温度に溶融温度の境界値を有する。
ポリエチレンの場合、分子量は3000〜20,000 Daの範囲であり得る。
本発明の好ましい実施形態において、ポリオレフィン分散物は、アミン、好ましくは揮発性アミンによって安定化された酸性基を含むポリオレフィンの分散物である。酸性基は好ましくはカルボキシル基であり、揮発性アミンは好ましくはアンモニアである。
カルボキシル基は、例えば、酸化により、ポリオレフィン中に都合よく導入することができる。ポリオレフィン中に導入される酸性基の量は、いわゆる酸価により特徴付けられる。ポリオレフィンの酸価は、ポリエチレンの場合、2〜30 (境界値含む)、好ましくは4〜30、より好ましくは12〜18の範囲であり得る。
好ましい特性をポリオレフィン分散物に賦与するために、該分散物にさらなる化合物を添加してもよい。例えば、ポリオレフィン粒子は、凝固を防ぐために、および/または沈殿を防ぐために、特定の化合物で物理的に安定化することができる。また、該分散物は、乾燥させたときに水不溶性のフィルムの形成を促進する化合物を含有してもよい。さらなる化合物としては、例えば、界面活性剤またはアミン類を挙げることができる。
疎水性物質コーティングは、好ましくは顆粒の重量の0.1〜20% (顆粒の重量あたりの疎水性物質の重量)、より好ましくは0.2〜10%、最も好ましくは0.4〜5%である。本明細書中で使用するパーセンテージは乾燥重量パーセントを意味し、特に明記しない限り、コーティング前の乾燥した状態の顆粒の重量に基づく。
本発明の顆粒上に、疎水性物質と、場合によりその他のコーティング物質とを適用するために、多数の公知の方法を利用することができる。かかる方法としては、例えば、流動床、高剪断力顆粒製造装置、混合顆粒製造装置、または、Nauta型混合装置を挙げることができる。顆粒上に疎水性物質を適用する好ましい方法では、該疎水性物質を分散物として、コーティングしようとする顆粒の流動床上にスプレーする。
本発明にしたがってコーティングされる顆粒は、飼料用酵素と、場合により固体担体と、および、場合により1種以上の添加物質と、を含んでなる。
該顆粒は、通常、300 μm以上の大きさのものが90%を占めて、大きさの上限が約3 mmである粒子からなり得る。あるいは、該顆粒は、300 μm以下の大きさのものが90%を占めて、大きさの下限が10〜25 mmである微粒子からなり得る。
該顆粒の製造において使用し得る固体担体は、例えば、顆粒状に圧縮し得る、好ましくは、5〜20 μmの範囲の平均粒径を有する粉末である。
例えば、該固体担体は、食用に適した炭水化物ポリマーから本質的になることができる。食用炭水化物ポリマーの使用の数多くの利点が国際公開WO 98/54980中に示されている。
食用炭水化物ポリマーとは、飼料用添加物としての使用が可能な炭水化物ポリマーである。食用炭水化物ポリマーは、飼料を与える動物が食べることができるように、好ましくはそれ自体を消化できるように選択される。該ポリマーは、好ましくは、ヘキソースポリマー単位、より好ましくはグルコースポリマー単位を含んでなる。最も好ましくは、該炭水化物ポリマーは、α-D-グルコピラノース単位、アミロース(直鎖状(1→4) α-D-グルカンポリマー)および/またはアミロペクチン(α-D-(1→4)結合およびα-D-(1→6)結合を有する分枝鎖状D-グルカン)である。デンプンは好ましい炭水化物ポリマーである。デンプンの代わりにまたはデンプンに加えて使用し得る他の適切なヘキソース含有ポリマーとしては、α-グルカン、β-グルカン、ペクチン(例えば、プロトペクチン)、およびグリコーゲンが挙げられる。これら炭水化物ポリマーの誘導体(例えば、そのエーテルおよび/またはエステル)も意図される。該炭水化物ポリマーは水不溶性であるのが適切である。
本発明の他の実施形態においては、1種以上のさらなる成分を、例えば、加工補助剤として、かつ/または、該顆粒のペレット化安定性および/または保存安定性のさらなる向上のために、該顆粒中に組み込ませることができる。かかる添加物質のいくつかについて以下に記載する。
本発明の1実施形態において、該添加物質は、水溶性の無機塩(欧州特許出願公開EP 0 758 018中で示されるような)からなる。好ましくは、該顆粒は、2価のカチオン、より好ましくは亜鉛、を含む水溶性の無機塩を少なくとも0.1%含む。最も好ましくは、該無機塩は、硫酸亜鉛である。最終生成物は、好ましくは、該最終生成物1kgあたり500〜1,500 mgのZn、より好ましくは 700〜1,300 mgのZn、最も好ましくは 900〜1,100 mgのZnを含む。2価のカチオンが好ましいのは、それらが最良の保存安定性と加工安定性をもたらすからである。アニオンとして硫酸塩が好ましいのは、それにより最良の乾燥収量がもたらされるからである。該塩類は固体形態で(例えば、混合物中に)添加してもよいし、あるいは水または酵素含有液体中に、例えば、固体担体と混合する前に、溶解させてもよい。
ペレット化安定性は、疎水性、ゲル形成性かつ/または徐溶解性の化合物を製剤中に組み込むことによりさらに向上し得る。これには、少なくとも0.1% (w/w)の、好ましくは少なくとも0.5%の、より好ましくは少なくとも1%の所望の化合物(水と、存在する場合には、固体担体成分と、の重量を基準とする)を、顆粒状に加工しようとする混合物中に添加するとよい。好適な物質としては、HPMC (ヒドロキシ-プロピル-メチル-セルロース)、CMC (カルボキシ-メチル-セルロース)、HEC (ヒドロキシ-エチル-セルロース)などの誘導化セルロース、ポリビニルアルコール (PVA)、および/または食用油を挙げることができる。例えば、大豆油またはキャノーラ油などの食用油を、加工用補助物質として(例えば、顆粒化しようとする混合物中に)添加してもよい。
顆粒製造工程中、酵素と水は好ましくは酵素を含有する(好ましくは水性の)液体として提供され、該液体は、微生物発酵工程由来のまたは誘導された、例えば、溶液またはスラリーである。この発酵工程は、通常、該工程において酵素を産生しうるものである。この発酵工程は、微生物(所望の酵素を産生するもの)と水性の溶液とを含む培養液を生じ得る。この水性溶液は、一旦、微生物と分離されると(例えば、ろ過によって)、本発明で使用する酵素含有水性液体となり得る。したがって、好ましい実施形態において、酵素含有水性液体はろ過物である。通常、該酵素は活性形態である。好ましくは、該液体は、限外ろ過液(UF)などの濃縮形態であり、これにより所望の活性レベルを有する顆粒の製造が可能となる。
固体担体を使用する場合、担体に吸収させ得る酵素含有液体(およびその酵素)の量は、通常、吸収させ得る水の量によって制限される。該酵素液体は約25% (w/w)の乾燥物質を含有し得る。該固体担体に添加される水の量は、水性液体中の(実質的に)全ての水が該固体担体中に存在する全ての成分によって吸収されるようなものである。より多くの量の酵素含有液体を吸収させるためにより高い温度を使用することも本発明は意図しており、特に、このことは、熱安定性酵素を扱う時に好ましい。したがって、これらの酵素の場合、固体担体と液体(または酵素と水)の混合は、30℃より高い温度、好ましくは40℃より高い温度、より好ましくは50℃より高い温度で行う。あるいはまたはさらに、該液体をこの温度で提供してもよい。通常、非膨潤状態の固体担体(より低い温度状態にある)が、より高い温度での(熱感受性)酵素の不安定性から生じる損失を最小限に抑えるために好ましい。
水または酵素含有液体は1種以上の酵素を含むことができる。適切な酵素は、動物用飼料(ペットフードを含む)中に含有される飼料用酵素である。これら飼料用酵素の機能は、例えば、特定の飼料用化合物の粘度を低下させたり、あるいは該化合物の抗栄養効果を減少させたりすることによって、飼料の転換率を向上させることであることが多い。飼料用酵素(フィターゼ等)は、肥料中の環境に有害な化合物の量を減少させるためにも使用することができる。
1実施形態においては、高濃度の飼料用酵素を含有する顆粒が製造される。高濃度のフィターゼ組成物を製造する利点は、国際公開WO 98/55599にすでに記載されている。
適切な酵素としては、ホスファターゼ、例えば、フィターゼ(3-フィターゼと6-フィターゼ両方)および/または酸性ホスファターゼ、カルボヒドラーゼ、例えば、デンプン分解酵素および/または植物細胞壁分解酵素、例えば、β-グルカナーゼ等のセルラーゼおよび/またはヘミセルラーゼ(例えば、キシラナーゼもしくはガラクタナーゼ)および/またはペクチナーゼ、プロテアーゼ、またはペプチダーゼ、例えば、リゾチーム、ガラクトシダーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ(例えば、哺乳動物膵臓のホスホリパーゼA2)およびグルコースオキシダーゼを挙げることができる。好ましくは、飼料用酵素は、フィターゼ、キシラナーゼ、β-グルカナーゼ、プロテアーゼ、ホスホリパーゼおよびグルコースオキシダーゼからなる群より選択される酵素のうちの少なくとも1つである。より好ましくは、飼料用酵素は、フィターゼおよびキシラナーゼからなる群より選択される酵素のうちの少なくとも1つである。
該酵素がフィターゼの場合、最終的顆粒は、好ましくは4,000〜20,000 FTU/g、より好ましくは5,000〜20,000 FTU/g、最も好ましくは5,000〜15,000 FTU/gの範囲の酵素活性を有し得る。1フィターゼ単位(FTU)とは、フィターゼ活性を"ISL法 61696" (マニュアル モリブデン酸-バナジウム酸アッセイ)という手法にしたがって決定する場合の条件下、37℃、pH 5.5にてフィチン酸ナトリウム (0.0051 mol/L)から1分間あたり1 μmolの無機リン酸を放出させる酵素の量として該手法により規定されている。
該酵素がキシラナーゼの場合、最終的顆粒は、好ましくは5,000〜100,000 EXU/g、より好ましくは10,000〜100,000 EXU/g、最も好ましくは15,000〜100,000 EXU/gの範囲の酵素活性を有する。1エンド-キシラナーゼ単位(EXU)とは、"ISL法 61731"という手法の条件下、1分間あたり、キシロース等価物として測定される4.53 μmolの還元糖を放出させる酵素の量として該手法により規定されている。
ISL法は、請求により、DSM, Food Specialties, Agri Ingredients, A. Fleminglaan 1, P.O. Box 1, 2600 MA, Delft, オランダから利用可能である。
これら飼料用酵素に加えて、本発明は、生物学的活性を有する非酵素的ポリペプチドにも同様に適用でき、かかるポリペプチドとしては、例えば、ワクチンとして使用しうる抗原決定基、および/または必須アミノ酸含量が増大するように操作したポリペプチドを挙げることができ、また、該ポリペプチドの生物学的活性は熱による不活性化に対して感受性を有しうる。
本発明にしたがってコーティングされる顆粒は、酵素含有水性溶液(例えば、前に記載した限外ろ過液)を乾燥させることにより、特に、噴霧乾燥または多段階乾燥させることにより、製造することができる。場合により、例えば、加工補助物質として、またはペレット化安定性を向上させるために、添加物質を乾燥前または乾燥中に添加してもよい。さらに、不活性化合物または物質(例えば、無機塩、マルトデキストリン、顆粒状コムギ粉)を乾燥中に添加してもよく、これにより、いわゆる共乾燥(co-drying)が行われる。
あるいは、コーティングされる顆粒は、酵素、水(例えば、酵素含有液体)、固体担体、および場合により添加物質、の混合物を、食品、飼料、および酵素の配合工程において頻繁に使用される公知の方法で機械的に加工することにより製造することができる。かかる機械的加工としては、例えば、膨張、押し出し、球状化、ペレット化、高せん断力顆粒成形、ドラム顆粒成形、流動床アグロメレーションまたはこれらの組み合わせを含む。これらの工程は、通常、入力する機械的エネルギーにより特徴付けられる。かかる機械的エネルギーとしては、例えば、スクリューまたは混合機構の回転、ペレット化装置の回転機構の圧力、流動床アグロメレーターの底部回転プレートによる粒子の動き、もしくは気体流による粒子の動き、またはこれらの組み合わせを挙げることができる。これらの工程は、(例えば、粉末形態の)固体担体を酵素と水(例えば、酵素含有液体(水性液体またはスラリー))と混合し、次いで、顆粒化することを可能にする。あるいは、該固体担体を(例えば、粉末形態の)酵素と混合し、次いで、そこへ水(例えば、液体またはスラリー)を添加することができる(該液体は顆粒化用の液体として機能することができる)。
本発明のさらに別の実施形態において、顆粒(例えば、凝集体)は、例えば、流動床アグロメレーター等の中で、担体上へ酵素含有液体をスプレーするかまたはコーティングすることにより形成される。この場合、得られる顆粒には、流動床アグロメレーター中で製造されうるような凝集体を含みうる。好ましくは、該酵素含有液体と固体担体との混合工程は、押出し工程前に混合物の混練をさらに含んでなる。これにより、顆粒化を容易にするように該混合物の可塑性を向上することができる。
顆粒を押出しにより製造する場合、該製造は、好ましくは低圧力下で行う。このことにより、押し出す混合物の温度が上昇しないか、あるいはわずかしか上昇しないという利点をもたらしうる。低圧力押出しには、例えば、Fuji Paudalタイプのバスケット押出し機またはドーム押出し機での押出しが含まれる。
得られた押出し物は、例えば、MarumeriserTM 中での丸みづけ工程(たとえば、球状化)および/または圧縮工程に付すことができる。この押出し物は乾燥前に球状化させることができる。これにより、最終的顆粒中でのダスト形成を減少し、かつ/または顆粒のあらゆるコーティングを容易にしうる。
次いで、該顆粒は、例えば、流動床乾燥機中で乾燥させることができ、流動床アグロメレーションの場合、(固体乾燥)顆粒を取得するために(アグロメレーター中で)すぐに乾燥させることができる。食品、飼料または酵素産業における顆粒を乾燥させるその他の公知の方法も当業者により利用することができる。好適には、該顆粒は流動性である。乾燥工程は、25〜60℃、好ましくは30〜50℃の生成物温度で行うのが好ましい。
次いで、このようにして得られた乾燥顆粒を本発明の分散物を用いたコーティングに付す。本発明は、該分散物を適用する前に、本発明の疎水性物質とは異なるコーティング層を用いて顆粒をコーティングしうることも意図する。
好ましくは、コーティング後に得られる顆粒は、相対的に狭い径分布を有する(例えば、それらは単分散である)。これにより、飼料ペレット中での酵素顆粒の均一な分布を可能にすることができる。本発明の方法は、狭い径分布を有する顆粒が生成するという傾向を有する。該顆粒は不規則な形状(好ましくは規則的な形状であるが)、例えば、ほぼ球状であってもよい。
必要に応じて、顆粒の径分布をさらに狭いものとするために該方法にさらなる工程(例えば、スクリーニング)を含めることもできる。
本発明の方法により取得しうる酵素含有顆粒(これは本発明の別の態様を形成する)は、従来技術において経験されていた問題を解決する、または少なくとも軽減することを意図するものである。これらのコーティング顆粒は、ペレット化安定性が高く、溶解時間が短い。したがって、動物における該酵素のバイオアベイラビリティーは、古典的な脂肪コーティング顆粒と比較して、向上している。
このように本発明は、上記方法により取得することができ以下の特徴を有する酵素含有顆粒を提供する。該顆粒は、飼料用酵素と、場合により固体担体と、場合により1種以上の添加物質を含有する顆粒からなり、疎水性物質層によってコーティングされている。
本発明の顆粒は動物用飼料の製造において使用するのに適している。かかる製造工程において、該顆粒は、動物用飼料それ自体として、動物用飼料となるプレミックスの部分として、または動物用飼料となる前駆物質として、飼料用物質と一緒に混合される。本発明の顆粒の特徴は、動物用飼料として好適な混合物の成分のひとつとして使用することを可能とし、特に、該混合物をスチーム処理し、次いで、ペレット化し、場合により乾燥させる場合にその使用を可能とする。
したがって、本発明のさらなる態様は、動物用飼料の製造方法、または動物用飼料となるプレミックスもしくは前駆物質の製造方法に関するものであり、該方法は、本発明により提供される顆粒と、1種以上の動物用飼料物質または成分とを混合する工程を含んでなる。
本発明は、動物の成長を促進させるための方法にも関するものであり、該方法は、本発明により提供される顆粒を含む食餌を動物に与えることを含んでなる。この場合、動物用食餌には、この顆粒自体を含むか、あるいは飼料中に含まれる顆粒として含まれる。適切な動物としては、例えば、家畜、ブタおよび家禽類などの飼育動物と魚類を挙げることができる。
したがって、本発明の別の態様は、本発明の顆粒を含んでなる組成物に関するものであり、好ましくは、該組成物は、動物用飼料などの食用飼料組成物である。
本発明のさらに別の態様は、動物用飼料中でのもしくは動物用飼料の成分としての、または動物用飼料中での本発明の顆粒の使用に関する。
本発明の1態様の好ましい特性および特徴は、別の態様に対しても必要な変更を加えることにより同様に適用しうる。
以下の実施例は、単に本発明を例示するために示すものであり、いかなる限定をも意図するものではない。
一般的方法
フィターゼ含有顆粒の製造
フィターゼ含有顆粒は、国際公開WO98/54980に記載される方法にしたがって製造する。
コンディショニング/ペレット化工程:
50グラムの顆粒を10 kgの選択した飼料のプレミックスと混合し、試験直前に240 kgの同じレシピのものと混合した。この250 kg の混合物を、ミキサー/コンディショナー中で600 kg/時の速度の混合スクリューによって混合した。この際、約80℃の直接蒸気により加熱した。約30〜40秒の滞留時間が経過した時、この熱い混合物をペレット化圧縮機中に入れた。型から出てきたペレットは80〜82℃の温度であり、冷却ベルト上に置いた。このベルトから、サンプルを安定性測定のために回収した。
ペレット化安定性の分析のために使用する家禽飼料:
トウモロコシ(50%)、豆類(5%)、大豆ミール(28%)、タピオカ(1.98%)、フィッシュミール(2.5%)、フェザーミール(1.5%)、大豆油(1.75%)、動物性脂肪(3.5%)、Mervit (Premervo, Utrecht, オランダ) 100 (1%)、ライムストーン(1.1%)、リン酸モノカルシウム(1.22%)、塩(0.3%)、Mervit 394 (0.65%)、Mervit 393 (1.5%)、全量 100%。
飼料ペレット中のフィターゼ活性の分析:
フィターゼ活性は、"ISL法 61696" (マニュアル モリブデン酸-バナジウム酸アッセイ)の手順にしたがって測定した。
実施例1
300グラムの非コーティング顆粒(バッチNPHG 498)を、NIRO-AEROMATIC製のSTREA流動床装置中に入れた。
上部スプレー装置(2相ノズル)を用いて、様々なコーティングを表1に示したように顆粒上にスプレーした。これらのコーティング顆粒について、一般的方法の項において記載したようにしてペレット化試験を行った。
HS粒子とは、脂肪と抗ケーキング剤コーティング(>30%)によってコーティングされた顆粒である(Novo Nordisk社から入手、バッチ番号 HF 98011450)。
表1: 80/81℃でコンディショニング/ペレット化した後で家禽飼料中に残存するフィターゼ活性(%)
Figure 2005514049
驚いたことに、顆粒の溶解時間とペレット化安定性には相関がないように思われる。最適化するための最も重要なパラメーターは溶解時間である。なぜならば、溶解時間によって、動物における該酵素のバイオアベイラビリティーが決定されるからである。
サンプルCとFのコーティングはParamelt B.V. (Heerhugowaard, オランダ)から購入し、サンプルDとEのコーティングはDSM Research (DSM N.V., Geleen, オランダ)から購入した。
実施例2
フィターゼ含有顆粒のペレット化安定性に及ぼすコーティング剤Dispersion1205の影響を大規模製造において調べた。
Glatt製GPCG 300 流動床装置中で、一般的方法の項において記載したようにして調製した非コーティング顆粒300 kgを、120 kgのDispersion 1205 (19.5% 乾量)でコーティングし(サンプルL)、別のバッチを60 kgのPEG 6000溶液(50% 乾量)でコーティングした(サンプルK)。
これらのコーティング顆粒を、非コーティング生成物(サンプルH)と競争業者のHS粒子(サンプルM)と一緒に、一般的方法の項に記載されているようにしてペレット化試験を行った。
結果を表2に示す。
表2: 80/80℃でコンディショニング/ペレット化した後で家禽飼料中に残存するフィターゼ活性(%)
Figure 2005514049
実施例3
Glatt製 流動床型コーティング装置GPCG1.1中、一般的方法の項において記載したようにして製造した非コーティング顆粒1 kgを、表3に記載したように様々なコーティングでコーティングした。
サンプルOは、80℃の温度の融解物でコーティングした。サンプルPは、カゼイン酸ナトリウムと硬化ココナッツ油脂との自分で作った分散物でコーティングした。
表3: 80/80℃でコンディショニング/ペレット化した後で家禽飼料中に残存するフィターゼ活性(%)
Figure 2005514049
試験した様々な脂肪タイプのコーティング(HS顆粒Mひとつは除く)は、顆粒の溶解時間を短くするが、コーティング顆粒のペレット化安定性については、非コーティング顆粒(サンプルN)と比較して、有意に向上してはいない。
実施例4
Dispersion 1205の濃度の違い(2〜24%, サンプルS〜V)が、ペレット化安定性に及ぼす影響と顆粒の溶解時間に及ぼす影響について試験した。非コーティング顆粒は、一般的方法の項において記載したようにして製造した。該顆粒は、表4に示したようにコーティングし、一般的方法の項において記載したペレット化試験を行った。
結果を表4に示す。
表4: 80/80℃でコンディショニング/ペレット化した後で家禽飼料中に残存するフィターゼ活性(%)
Figure 2005514049
顆粒をコーティングするために適用されるポリエチレンの濃度は、顆粒の溶解時間と正の相関関係にあると思われる。
実施例5
本実施例においては、異なる供給業者から入手したポリプロピレン(PP)分散物およびポリエチレン(PE)分散物の影響について調べた。非コーティング顆粒は、一般的方法の項に記載したようにして製造した。次いで、表5に示すように顆粒をコーティングし、一般的方法において記載したようにしてペレット化試験を行った。
結果を表5に示す。
表5: 80/80℃でコンディショニング/ペレット化した後で家禽飼料中に残存するフィターゼ活性(%)
Figure 2005514049
3種類すべてのコーティング(Clariant GmbH, Frankfurt am Mainから入手したPermanolサンプル (XおよびY)、ならびにParamelt BVから入手したDispersion 1205)が、非コーティングサンプルと比較して約2倍の残存活性をもたらし、かつ、依然として同じ溶解時間を確保した。
Permanol 601は、PEよりも高い(30℃高い)融点を有するばかりでなく、Dispersion 1205よりも分散物中でより大きな粒径(10倍大きい)を有するPPコーティングである。
実施例6
本実施例においては、異なる供給業者から入手したポリプロピレン(PP)分散物およびポリエチレン(PE)分散物の影響について別の比較を行った。非コーティング顆粒は、一般的方法の項に記載したようにして製造した。次いで、表6に示すように顆粒をコーティングし、一般的方法において記載したようにしてペレット化試験を行った。
結果を表6に示す。
表6: 80/80℃でコンディショニング/ペレット化した後で家禽飼料中に残存するフィターゼ活性(%)
Figure 2005514049
3種類すべてのコーティング(Clariant GmbH, Frankfurt am Mainから入手したPermanol(C, D, E) サンプル;Paramelt BVから入手したDispersion 1286 (B);BASF Aktiengesellschaft, Ludwigshafenから入手したPolygen WE6およびWE7 コーティング(F, G))が、非コーティングサンプルと比較して有意に高い残存活性をもたらし、かつ依然として同じ溶解時間を確保した。

Claims (20)

  1. 動物用飼料中で使用するのに適した酵素含有顆粒の製造方法であって、乾燥酵素含有顆粒を取得する工程と、適切な溶媒中に分散させた疎水性物質の粒子を含んでなる分散物を用いて該顆粒をコーティングする工程と、を含んでなる、上記方法。
  2. 該粒子が、10〜1000 nm (境界値含む)、好ましくは10〜500 nm、より好ましくは10〜200 nmの範囲の粒径を有する、請求項1記載の方法。
  3. 該疎水性物質が、40〜200℃の範囲、好ましくは50〜180℃の範囲の融点を有する、請求項1または2記載の方法。
  4. 該疎水性物質を、0.1〜20% (該顆粒の重量あたりの該疎水性物質の重量)、好ましくは0.2〜10%、より好ましくは0.4〜5%の割合で適用する、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 溶媒が水である、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 該疎水性物質分散物が、10〜60 % (w/w)の疎水性物質、好ましくは 20〜40 %の疎水性物質を含有する、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 疎水性物質が、疎水性脂肪様物質もしくは疎水性ワックス様物質および/または疎水性ポリマーである、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 疎水性ポリマーがポリオレフィンである、請求項7記載の方法。
  9. ポリオレフィンがポリエチレンおよび/またはポリプロピレンである、請求項8記載の方法。
  10. ポリオレフィン分散物が、アミンによって安定化された酸性基を含むポリオレフィンの分散物である、請求項8または9記載の方法。
  11. 酸性基がカルボキシル基である、請求項10記載の方法。
  12. アミンがアンモニアである、請求項10または11記載の方法。
  13. 酵素が、フィターゼ、キシラナーゼ、β-グルカナーゼ、プロテアーゼ、ホスホリパーゼ、アミラーゼおよび/またはグルコースオキシダーゼである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法によって取得することができる疎水性物質から本質的になる粒子の分散物によってコーティングされている酵素含有顆粒。
  15. 動物用飼料または動物用飼料のプレミックスもしくは前駆物質の製造方法であって、請求項14記載の顆粒と、1種以上の動物用飼料物質または動物用飼料成分とを混合する工程を含んでなる、上記方法。
  16. 飼料用物質と顆粒との混合物を蒸気処理し、ペレット化し、冷却する、請求項15記載の方法。
  17. 請求項14記載の顆粒を含んでなる飼料用組成物。
  18. 動物の成長を促進させる方法であって、請求項14記載の顆粒または請求項17記載の組成物を含む食餌を動物に与えることを含んでなる、上記方法。
  19. 動物用飼料中でのまたは動物用食餌中の成分としての、請求項14記載の顆粒の使用。
  20. 酵素のペレット化安定性を向上させるための、請求項14記載の顆粒の使用。
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