JP2005512888A - 内側および外側でループを形成する補強構造物を有するタイヤ - Google Patents

内側および外側でループを形成する補強構造物を有するタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】ビード中にアンカーされるカーカスタイプの補強構造物とクラウン補強材とを有し、両方のサイドウォールは放射方向外側でトレッドに接合しているタイヤ。
【解決手段】上記補強構造物がクラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している第1フィラメントおよび第2フィラメントを有し、タイヤの周方向所定位置において、第1のビードでは第1フィラメントが放射方向外側の接合部を形成し、第2フィラメントで形成された内側の接合部はこの放射方向外側の接合部の放射方向内側に配置され、第2のビードでは第2フィラメントが放射方向外側の接合部を形成し、第1フィラメントで形成された内側の接合部はこの放射方向外側の接合部の放射方向内側に配置される。

Description

本発明はタイヤ、特にタイヤのサイドウォール、ビードおよびクラウンの補強構造物の配置方法および形状に関するものである。
本発明はさらに、カーカスコードのビードへのアンカー方法およびビードまたはサイドウォールの各種部分の補強方法に関するものである。
現在のタイヤ補強材は一つまたは複数のプライ(一般に「カーカスプライ」、「クラウンプライ」等とよばれる)で構成されている。この名称は製造方法に起因する。すなわち、一般に、細長いコード補強材からプライの形をした一連の半製品を作り、この半製品を組み立ててタイヤを製造する。
プライは大きな寸法の平らな材料を所定寸法に切断して作られる。組立て工程の最初の段階でもプライはほぼ平らである。プライからブランクを作り、それを次の段階でタイヤの円環断面形状に成形する。こうして成形したブランク上に「仕上げ材料」とよばれる半製品を取り付ける。これを加硫すればタイヤになる。
上記の従来法ではサイドウォール底部にカーカスプライをアンカーまたは保持するためにビードワイヤを用いている。すなわち、従来法ではプライの一部をタイヤのビード部に配置されたビードワイヤの周りで上へ折り曲げることで、カーカスプライをビードにアンカーしている。
プライや組立体を製造する方法は他にたくさんあるにものかかわらず上記のような従来法が一般化したため、当業者はこの方法にならった用語を用いるようになった。すなわち、平らなプロフィルから円環状プロフィルへ成形することを表現するための専門用語である「プライ」「カーカス」「ビードワイヤ」「成形」等の用語が一般に用いられている。
しかし、現在では上記の定義に従う「プライ」や「ビードワイヤ」が正確には無いタイヤも存在する。例えば、下記文献にはプライの形をした半製品を用いずに製造されるタイヤが記載されている。
欧州特許第0,582,196号公報
この特許では各種補強構造物のコードがゴム混合物層上に直接取り付けられる。すなわち、一連の層が円環状コア上に取り付けられる。この円環状コアは製造すべきタイヤと同じ最終断面形状が直接得られるような形状をしている。
従って、この場合には「半製品」も「プライ」も「ビードワイヤ」も存在せず、基礎材料、例えばゴム混合物とフィラメントの形をした補強材とがコア上に直接取り付けられる。このコアは円環状をしているのでブランクを平らなプロフィルから円環状プロフィルへ成形する必要はない。
さらに、上記文献に記載のタイヤの場合には従来のもの違ってビードワイヤの周りでカーカスプライを折り返してできる上向き部分がない。この形式のアンカー方法では周方向フィラメントをサイドウォール補強構造物に隣接して配置し、全体をアンカーまたは接着ゴム混合物中に埋め込む構造になっている。
さらに、中心コア上に迅速、効率的、簡単に配置できるように特別に作られた半製品を用いて円環状コアに組立る方法も存在する。また、所定の構造(プライ、ビードワイヤ等)を作る場合には半製品を使用し、その他の構造は混合物および/またはフィラメントの形をした補強材を直接取り付けるようにした方法もある。
本明細書では当該分野の製造および製品コンセプトの最近の技術的進歩を考慮して、「プライ」「ビードワイヤ」等の従来の用語の代わりに、使用プロセスとは無関係な中立的な用語を用いることにする。すなわち、「カーカスタイプの補強材」または「サイドウォールの補強材」という用語は従来法におけるカーカスプライの補強コードを表し、対応するコードはコード半製品を用いない方法で製造されるタイヤの通常サイドウォール位置に取り付けられるコードを表す。
「アンカー帯域(zone)」という用語は従来法のビードワイヤの周りのカーカスプライの反転部分と、円環状コア上に取り付ける方法を用いて製造される周方向フィラメント、ゴム混合物および底部サイドウォール補強材の隣接部分から成る組立体を意味する。
現在のタイヤのカーカス補強材は一つまたは複数のプライ(大抵はラジアルプライ)で構成され、これらのプライはビードに配置された一本または複数のビードワイヤの周りで反転している。このビードはタイヤをリムに固定する手段を構成し、こうして作られたビードの剛性は極めて高い。
特別な用途、例えば大きな荷重や激しい衝撃を受けるタイヤでは、剛性や耐衝撃性のような一定の特性を変えることができるのが望ましい。さらに、タイヤ製造プロセスのいくつかの段階を自動化するためには所定の構成要素の種類および/または配置を変えるのが好ましい。
しかし、従来法ではサイドウォールおよび/またはビードの特性を変えるのは困難である。サイドウォールは高い可撓性を有していなければならず、逆に、ビードは高い剛性を有していなければならない。さらに、タイヤのこの部分に配置される補強材は常に不連続にならざるをえない(すなわち、カーカスの反転部分の放射方向上端の位置では移行部を介さずにカーカスの反転部分を含まない領域へ移らざるをえない)ので、この領域の剛性が低下するのは避けられない。
さらに、コストに対する要求は益々厳しくなっているが、製品の専門技術が無限に増え続けていることを考えると、生産性を上げることは容易ではない。従って、高い品質を維持したまま、より高速度でタイヤを製造できる方法または装置が望まれている。
本発明は上記のような状況および制約を考慮に入れて成されたものである。
本発明は、タイヤの両側でビード中にアンカーされるカーカスタイプの少なくとも1つの補強構造物とクラウン補強材とを有し、各ビードはサイドウォールを通って放射方向外側へ向かって延び、ビードの基部はリムシートに取り付けられ、両方のサイドウォールは放射方向外側でトレッドに接合しているタイヤにおいて、
上記補強構造物が:
(1)クラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している第1フィラメントと、
(2)クラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している第2フィラメントと
を有し、タイヤの周方向所定位置において、第1のビードでは第1フィラメントが放射方向外側の接合部を形成し、第2フィラメントで形成された内側の接合部はこの放射方向外側の接合部の放射方向内側に配置され、第2のビードでは第2フィラメントが放射方向外側の接合部を形成し、第1フィラメントで形成された内側の接合部はこの放射方向外側の接合部の放射方向内側に配置されるように第1フィラメントと第2フィラメントとが配列されることを特徴とするタイヤを提供する。
上記の配列はサイドウォールの底部に最適であり、過剰な厚さを有する部分が最小になり、コードが互いに接触する危険がなくなる。さらに、フィラメントの略平行軌道帯域をサイドウォールからビードの反転部まで延ばすことができる。
クラウンとビードとの間の第1フィラメントおよび第2フィラメントの各軌道において第1フィラメントとそれに隣接する第2フィラメントとによって形成される1つのフィラメントグループが少なくとも1つの略平行な軌道の部分を形成するのが好ましい。
ほぼ平行なグループを有する上記のフィラメント配列によって、マルチフィラメント構造を非常に経済的に作ることができる。このコードグループは例えば単一の取り付けヘッドを用いてほぼ同時に取り付けることができる。すなわち、タイヤの形に予備成形された中心コア上で製造する場合に、本発明の特殊な構造を用いることによってカーカスタイプの補強フィラメントの取り付け時間を2分の1、3分の1、さらにはそれ以下に減らすことができる。
さらに、ほぼ平行なグループの形で配置することによってフィラメントを互いに密接して配置でき、従って、コード密度が高くなる。これは多くの機械特性に有利な有利で、例えば、弾性率、引張強度、等が高くなる。
上記の略平行な軌道の部分がクラウンとアンカー帯域との間のフィラメント軌道全体の少なくとも約25%を占める、好ましくはほぼ平行な軌道の部分がクラウンとアンカー帯域との間のフィラメント軌道全体の約30%〜80%を占めるのが有利である。
コードを対にするか、3本以上にまとめる取り付け時間が短くなり、コストが下がる。
上記の略平行な軌道の部分はアンカー帯域に対してほぼ放射方向外側にあるサイドウォールの所にある、好ましくは、各サイドウォールの赤道に対してほぼ放射方向外側の所にあるのが好ましい。赤道からクラウンへ向かって平行なグループの形で配置するこの構造は最も簡単で最も正確な配置方法である。赤道とはコア(この上でタイヤの各種構成要素が組み立てられる)の赤道に対応するのが好ましい。
本発明の別の有利な実施例では、タイヤは第3フィラメントを有する。この第3フィラメントはクラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している。互いに隣接する第1、第2および第3のフィラメントによって形成される1つのフィラメントグループはクラウンとビードとの間の第1フィラメント、第2フィラメントおよび第3フィラメントの各軌道において少なくとも1つの略平行な軌道の部分を形成する。
上記のようにコードをグループの形で配置することで取り付け時間を3分の1に短縮できる。同一グループのコードの軌道をほぼ同じにし、近づけることによって取り付け密度を上げることもできる。
ほぼ周方向軌道に沿って配置された少なくとも1つのフィラメント配列をビードの所で上記補強構造物にほぼ隣接するのが好ましい。
本発明の別の有利な実施例では、ほぼ平行な軌道の部分が略ジオデシック(geodesique)な軌道に沿っているのが好ましい。
本発明の別の有利な実施例では、互いに異なる少なくとも2つのグループの「往き」の部分と「帰り」の部分とが交差して網状フィラメントを形成する。例えば、タイヤの片側で周方向に互いにオフセットした往き/帰り軌道の形をした軌道を形成するようにほぼ平行な軌道の部分を配列する。この軌道はV字型またはU字型にするのが好ましい。往きまたは帰りの部分の1方を互いに並んで配置した一連のフィラメントの別の往きまたは帰りの部分に沿って延ばし、フィラメントを互いに交差させる。この配置では放射方向位置および/または各フィラメントの傾きに応じた所定の角度で交差するフィラメントの編成物(tressage)が得られる。
タイヤのプライは1つだけにすることができ、そうすることで構造および製造を単純化でき、特に構成要素の数を減らすことができ、コストを削減することができる。
本発明の別の有利な実施例ではビードが1つのビードワイヤを有し、コードの一部がこのビードワイヤに巻き付けられ、それによって補強構造物はビードに効率的かつ確実にアンカーまたは保持される。このアンカー方法はタイヤ工業で広く用いられている従来のビードワイヤに対応する。ループの形成を容易にするために織物タイプのコードを用いるのが好ましい。
本発明のタイヤは、最終製品のプロフィルにほぼ対応したプロフィルを有するコア上に各種構成要素を順番に直接配置する方法、特に、タイヤの片側に第1の補強構造体を配置し、タイヤの反対側に第2の補強構造体を配置し、これらをほぼ同時に行う形式のタイヤ製造方法で製造できる。
最終製品のプロフィルにほぼ対応したプロフィルを有するコア上に各種構成要素を順番に直接配置していくオートメーションプロセスでタイヤを製造する場合には、2本(またはそれ以上)のコードを含むコードグループを配置するのが特に有利であり、そうすることによって補強構造物の取り付け時間が大幅に短縮される。
「コード」とは一般的な意味を有し、モノフィラメント、マルチフィラメンまたは集合体、例えばケーブル、ヤーンを含み、コードの材料や処理、例えばゴムとの接着性をよくするための表面処理や被覆またはプレサイジングの有無とは無関係である。
「放射方向上方」「放射方向上側」とは最大半径へ向う方向を意味する。
ゴム混合物の「弾性率」とは周囲温度で約10%の一軸伸び変形で得られる割線(secant)伸び率を意味する。
コードが90°(90°に近い角度を含む場合もある)に配置されたカーカスタイプの補強材または補強構造物は「ラジアル」といわれる。
従来技術では1本のビードワイヤの周りに一つまたは複数のカーカスプライが巻き付けられている。ビードワイヤはカーカスをアンカーする機能を有する。すなわち、タイヤ圧の作用でカーカスコードに生じる引張力を受ける。従来タイプのビードワイヤは用いない本明細書の構成でもカーカスタイプの補強構造物のアンカー機能は確実に行われる。
また、同じビードワイヤがビードをリムに締め付ける機能もしているということも知られている。従来タイプのビードワイヤを用いない本明細書の構成でも、締め付け機能を確実に行うことができ、特に、シートの最も近くに周方向コードを巻き付けることによって確実に行うことができる。
本発明では、いくつかの変形例で示したように、ビードまたはタイヤの一般的底部にその他の要素を追加できるということは理解できよう。同様に、本発明では同じタイプの補強構造物を多重にしたり、別のタイプの補強構造物を追加して用いることもできる。
以下、添付図面1〜12を参照して実施例をさらに詳細に説明する。
各図では、類似の要素に同じ参照番号が付けてある。
[図1a]、[図1b]、[図2]は本発明のタイヤ1の第1実施例を示している。タイヤ1の断面形状を示す[図1a]および[図1b]には主用な構成要素が示されている。タイヤの両側にあるサイドウォール3の上部にはクラウン2がある。このクラウン2はサイドウォール3の2つの放射方向上側部分に結合している。
サイドウォール3の放射方向内側部分には所定形状/寸法のリムにタイヤを取り付けるためのビード4が設けられている。このビードは補強構造物を確実・完全にアンカーするために積層複合ビードにするのが好ましい。積層複合ビード4内部では周方向に延びたコード60が隣接した補強構造物のコードアライメント間に配置される。コード60は1つのコードの束61(図示した場合)、互いに隣接した複数の束またはパケットにするか、その他の任意の配置にすることができ、いずれにするかはタイヤのタイプおよび/または所望特性に応じて決める。
補強構造物5の放射方向内側端部はビードと一緒になって働き、この放射方向内側端部部分がビード中にアンカーされてタイヤの一体性が確保される。このアンカー作用をより良くするために周方向に延びるコードと補強構造物との間の空間には接着用ゴム混合物が配置される。また、互いに異なる別々の帯域で特性が異なる複数のゴム混合物を使用することもできる。このゴム混合物および配列の組合せ方法はほぼ無限である。
配列の一つの変形例ではコード配列物と補強構造物との交差帯域に弾性率が高い混合物が用いられる。この混合物の弾性率は例えば15MPa以上、さらには30〜40MPaまたはそれ以上にすることができる。しかし、この値に限定されるものではない。
上記混合物は補強構造物5の隣接部分に直接接触するように配置するのが有利である。従来の形態ではカーカスプライ(ゴム混合物層中にコードを含浸したもの)が配置される。その結果、弾性率の高い混合物と補強構造物との間に弾性率の低い混合物からなる薄い中間層を設ける。弾性率の低い混合物からなるこの薄い中間層が存在しない(すなわち直接接触させた)場合には上記帯域内のアンカー混合物の存在が大きく影響する。事実、従来の弾性率の低い薄い層はエネルギーを失なわせ、その結果、機械的特性が低下することがある。
コードは種々の方法で配列、製造することができる。例えば、単一のコードを螺旋状に(ほぼ0°)巻き付ける(好ましくは最小径から最大径まで)ことでコードの束61を形成することができる。また、径が徐々に大きくなる複数のリングを重ねるようにして互いに同心状に配置された複数のコードでコードの束を形成することもできる。補強コードの含浸やコードの周方向の巻き付けを確実にするためにゴム混合物を追加する必要はない。
補強コードをできるだけ正確に配置するためには剛性のある支持体(例えば内部空洞の形状を規定するリジッドなコア)上でタイヤを組み立てるのが有利である。このコア上にタイヤの全構成要素を最終構造で要求される順番でそれぞれの最終位置に直接取り付けることで、タイヤのプロフィルを反転させたり、タイヤ組立時に折り畳む必要がなくなる。
この取り付け方法は例えば下記文献に記載されている。
欧州特許第0、580,055号公報 仏国特許出願第00/01394号公報 欧州特許第0,264,000号公報 米国特許第4,895,692号明細書
特許文献1には装置が記載され、特許文献2にはカーカス補強コードの取り付け方法が記載され、特許文献3にゴム組成物が記載されている。特許文献4にはタイヤの成形および加硫方法が記載されている。
第1実施例([図1a])では、カーカスの形式をした第1と第2の補強フィラメント5がタイヤの円周に沿って配置されて部分的円環状補強構造(すなわち[図1a]に示すタイヤ断面に沿って見た時に逆U字型の補強構造物)を形成する。すなわち、各補強フィラメントの軌道はタイヤの片側から反対側へ横断方向へ延びている。[図1]〜[図8]の各実施例ではこの軌道は一方のビードから他方のビードへ延びている。補強フィラメントは軌道の最内側部分で周方向に変位した後、略180°反転して、サイドウォール3上を上昇し、クラウン部2を横切った後、反対側のサイドウォールに沿って放射方向内側へ延び、第1のサイドウォールの放射方向位置と略対称な放射方向位置に達する。次いで、補強フィラメントは略180°反転し、新しい軌道に沿って反対側へ向かう。反転部分は接合部11を形成する。この接合部11はU字型であるのが有利であるが、鋭角でもよく、また、整った形でなくてもよい。
第1と第2のフィラメントが同様な方法で周方向に配置されるが、両者の周方向位置をわずかにオフセットさせて、長い距離で重ならないようにする。[図2]に示すように、各フィラメントはフィラメントグループ10を形成するのが有利である。[図2]の実施例は2本のフィラメントがグループになっている。このグループは最初の「往き」部分14によってクラウン2から一方のサイドウォール3へ向かって延びる。反転部分でこのグループの2つのフィラメントは反転し、接合部11を形成する。複数の接合部を互いに接近して配置するために第1の接合部を放射方向内側に配置し、第2の接合部は放射方向外側に配置する。
接合部が2つ以上存在する場合には、第1接合部を放射方向外側に配置し、第2、第3、第4・・の接合部はその前の接合部より常に放射方向内側位置にくるように順番に配置していく。従って、一つまたは複数の内部接合部が外部接合部の内部に配置され、全ての接合部において一方が他方の内部に配置された一種の多重結合構成が形成される。
接合部を超えたコードグループは軌道に沿ってクラウンへ向かい、第2の「帰り」部分15を形成する。第1ビードにおいて内側の第1のフィラメント5に形成される第1接合部は第2ビードにおいては放射方向外側となる(その周方向位置は第1接合部のすぐ近く)ように一方のビードから他方のビードへの複数の一連の接合部が交互に配置される。この状態は[図2]〜[図6]に示してある。
[図1a]の変形例は補強構造物5が単一の場合を示し、[図1b]の変形例は内部と外部の2つの構造物がゴム混合物の層によって分離されている状態を示している。
各グループは上記の部分14および15でほぼ平行な軌道部分16を少なくとも1つ有している。この平行な軌道部分16では同一グループ中の互いに隣接した2本のフィラメントはほぼ平行な軌道に沿って延びている。
[図2]は上記の互いにほぼ平行な軌道部分16がほぼクラウンの中心部分13(線A−A)とショルダー部6(線B−B)との間に含まれる例を示している。
[図3]は上記の互いにほぼ平行な軌道部分16がほぼクラウンの中心部分13(線A−A)と赤道部分13(線C−C)との間に含まれる例を示している。
これらの2つの例では互いに隣接する2本のフィラメント(すなわち同一グループ10のフィラメント)の周方向距離は、異なる2つのグループに属する互いに隣接する2本のフィラメントとの間の距離よりも小さい。
コードの軌道がほぼ放射方向(実際にはほぼ子午線軌道)であるので、互いに隣接する2つのコードグループ間の周方向距離は、ピッチPが一定の場合、タイヤ底部とクラウン部との間でほぼ規則的に変化する。タイヤ底部は半径が小さく、大抵の場合、この部分ではフィラメントがより密になっている。クラウンに近づくほど半径は大きくなり、フィラメント間の周方向空間が大きくなる。これは[図2]〜[図7]に明確に示されている(これらの図は、クラウン部は第1の半径R上に配置され、ビード部4は第1の半径Rより小さい別の半径r上に配置されるような空間位置を占めるようにした配列面での投影図である)。略円環状であるタイヤでは上記の半径変化は避けられない。従って、Rとrの間でコード間の距離を一定にすることは実際には考えられていない。
本発明は上記の教示とは逆である。すなわち、グループを形成することによって2本のコード間の距離が所定部分で維持される。その代わり、互いに隣接する2つのグループのコード間の距離を半径位置Rとrとの間で大きく変えて、グループの平行な部分を補償する。
工業的な生産速度および生産性の制約は現在では変わってきており、極めて高速な製造速度が要求され、配置の規則性は絶対に必要というわけではなくなっている。最終品質を全く低下させない限り、精度に関する製品に対する機械的要求も一定のマージンが許容されるようになっている。本発明の場合、タイヤのコード配列は図示したものよりも不規則なコード軌道を有していてもよい。
[図4]は互いに隣接した2本のフィラメント(すなわち同一グループのフィラメント)間の周方向距離が、互いに隣接した2つのグループのそれぞれ属する互いに隣接した2本のフィラメント間の距離よりも大きい実施例の別の例を示している。この形態で生じる効果を見易くするために[図4]と類似配列を部分拡大した図を[図5]に示す。
[図6]〜[図8]はコードグループが異なるバイアスタイプの軌道に沿って配置された実施例の複数の例を示している。
[図6]は各グループ10が3本のコード5から成る変形例の側面図で、コード5はバイアスタイプの軌道に沿って延びている(ラジアルでない)。ほぼ平行な軌道部分16が実質的に一方のビードから他方のビードへ延びている。小さい方の半径rから外側半径Rへ変化するための寸法の補償はビードからクラウンへ向かって徐々に大きくなるグループ間距離によって行われる。図示していない種々の変形例でグループ1つ当たりのコード数を変えることができ、例えば2本、4本、さらにはそれ以上にすることができる。
[図7]はバイアスタイプの別のタイプを示している。このタイプでは、グループ10が、ほぼ放射方向の直線に対して所定の角度φでクラウン2から第1のビード4へ向かう第1の「往き」部分14の後、上向き部分または接合部11を形成し、クラウンへ向かって戻る。「往き」部分の角度φと同じ放射方向位置で測定した場合、「帰り」部分15は「往き」部分と反対の角度(−φ)を成す。
角度φは例えば5〜45°で変えることができる。[図7]の左部分には理解し易くするためにグループ10の軌道の一つを他から離して示してある。この図の左部分は、補強構造物を構成するグループ10を周方向に互いに並んで配置したときに得られる配列を示している。この部分では「帰り」部分が「往き」部分の上側または下側を通って網状または格子パターンを形成しているのを見ることができる。
[図8]は2本のコード5から成るグループがほぼジエオデシック(geodesique)な軌道に沿って延びたバイアスタイプの形態の別の変形例を示している。
[図6]〜[図8]に示す実施例では、コード5のグループがタイヤのほぼ一方のビードから他方のビードまで延びたほぼ平行な軌道の部分16を有している。図示していない他の各種変形例では、この部分16は例えば一方の赤道から他方の赤道まで、または、第1のサイドウォールの任意の点から他方のサイドウォールの対称点までに制限することもできる。
[図9a][図9b]および[図9c]は従来のビードワイヤ20を有する変形例の子午線断面を示している。このビードワイヤは金属または複合ケーブルで構成されている。[図9a]から分るにコード5は中心コア(タイヤの各種構成要素はこのコア上に順次当接する)に沿って延びている。コード5は一方のビード4から他方のビードへ延び、ビードワイヤ20に対して放射方向内側まで延びている。「往き」14部分と「帰り」部分15に沿ったグループ10を成すコード5はビード位置で接合部11を形成する。この製造段階は[図1]〜[図8]に示したものと同じか、それと類似のものにすることができる。すなわち、接合部11をビードワイヤ20に対して放射方向内側に位置させることができる。
[図9b]から分るように、コード5は先ず最初にビードワイヤ20が放射方向内側部分に対して反転し、次に、ビードワイヤの軸線方向外側部分に対して反転し、ビードワイヤ20を実質的に取り囲むまたは被覆するようになっている。反転部分22は全ての接合部11を含むのが有利である。
次に、[図9c]に示すように、タイヤの残りの構成要素が取り付けられて本発明のタイヤ1が形成される。その後、中心コアが引き抜かれる(好ましくは加硫後)。
[図10a]は[図3]に示した実施例の斜視図である。既に説明した要素に加えて[図10a]にはタイヤのクラウン2の部分に周方向に延びた層すなわちクラウンプライ40がさらに示されている。このプライ40は少なくとも一種の補強材、例えば織物タイプの補強材を含む。この補強材は周方向にほぼ0°または周方向に対して一定の角度または変化する所定の角度でプライ中に配置されている。トレッド42とサイドウォール41の保護層41とを取り付けて製品が完成する。
[図10b][図10c]は[図10a]の変形例で、補強構造物をビードにアンカーする方法の実施例を示している。[図10b]ではアンカー帯域43がコード5の基部に押圧されている。コード5とアンカー帯域のコードとの間にゴム混合物の層が残るようにするのが好ましい。アンカー帯域は上記のものが好ましい。[図1a]のようなサンドイッチ配列にして、補強構造物の両側にコードの束を設けることもできる。
[図10c]に示す変形例では、補強構造物の基部間にインタレース部分44を有している。タイヤ底部すなわち放射方向内側部分はこのインタレース部分44に対して軸線方向外側に配置された第1セットの接合部11とインタレース部分44に対して軸線方向内側に配置された第2セットの接合部11とを交互に有している。
このように軸線方向に分離させることによって、半径が小さい場合でも多くのコードを配置することができ、剛性のような機械特性を最適化することができる。[10c]に示す変形例では、コードの一つのグループの「往き」14と「帰り」15の部分が間隔をあけて配置され、別のコードグループの少なくとも1つの「往き」14および/または「帰り」15の部分から離されているのが有利である。一連の接合部11のセットは軸線方向に間隔をあけて配置するだけでなく、放射方向にもオフセットすることができる。例えば[図10c]に示すように、2つの接合部11からなるグループを形成し、各グループを放射方向に互いに間隔を開けて配置する。
[図11a]〜[図11c]は少なくとも2本のコード50をほぼ同時に取り付けることによって上記の図で説明したタイヤを製造する方法の実施例を示している。この方法を用いることによって上記のほぼ平行な軌道部分を容易に製造することができる。
貯蔵/供給手段から出た2本、3本(またはそれ以上の本数)のコードは、ほぼ最終製品の断面形状をしたゴム混合物の第1層上に押圧される。この押圧前に、各コードは同一グループのコード間距離にほぼ対応する距離で互いに隣接して配置される。実際には取り付け手段が最終タイヤにおいてコードが配置される軌道に沿って一方のビードから他方のビードまで空間内を移動することでコードがゴム混合物上に押圧される。
すなわち、コードグループは取り付け手段によって案内されて所定軌道に沿って取り付けられて(押圧されて)いく。この取り付けはコードを受ける製品からほとんど離れない距離の所をコードグループを案内するか、適当な工具を用いて予め塗布したゴム混合物と接触するまでコードグループを引張るか押圧することで行うことができる。ゴム混合物は接着性を有していて、コードとゴム混合物とが接触したときにコードグループが維持・固定されるようになっているのが好ましい。コードグループはサイドウォールおよびクラウン上を一方のビードから他方のビードまで案内される。
コードグループをビードの放射方向下側部分まで取り付けて「往き」部分が形成された時に、コードグループを周方向または角度方向へ移動させる。そのように案内することによって「往き」部分にほぼ隣接した軌道に沿ってコードグループを移動させ、反対側ビードまで「帰り」部分を形成して延ばすことができる。
[図11a]〜[図11d]は上記のようなコードグループを取り付け(配置)するための機構を示している。コードの貯蔵器60は取り付け機構へコードを供給する。この取り付け機構は一連の案内手段53、54(好ましくは取り付けるコードの数だけの案内手段)を有している。この案内手段はコマンド手段50、51、52によって駆動されてタイヤの片側から反対側へ移動するのが好ましい。図示した実施例ではコマンド手段は第1のモータ手段50と運搬部材51、52とを有し、例えば図示した例では、レール上を移動可能なスライダによって2本または3本にグループ化したコード5の案内手段53、54を空間内で移動させる。
[図11a]はタイヤの片側での案内手段の移動状態の一例を示している。ビード位置まで断面形状のできるだけ近くを案内することによって正確かつ規則的に配置することができる。案内手段がコードを底部位置に位置決めした時に案内手段54と組み立てられるタイヤとの間の相対角度を変位させることによってコードを並進移動させ、接合部11を形成することができる。そのためには例えば第2のモータ手段56を用いて案内手段54を自転させて接合部11を形成するのが好ましい。
サイドウォールと取り付け部材との間の各回での位置決めを容易にするために、案内手段54の回転中にタイヤを数度回転するか、案内手段54を底部に沿って変位させるか、これらの運動を組み合わせることができる。図示した有利な一変形例では接合部を成形する前に押圧部材55によってコードの基部にわずかな圧力を加える。そうすることによって取り付け中にコードが誤って滑ったり、ズレたりするのを防止することができる。
[図11b]は上記からわずかに後の軌道を示しており、接合部が形成され、案内手段54が先行する部分から周方向に離れた別のコード部分を取り付けるためにサイドウォールに沿って再び上昇するところである。
[図11c]は同じタイヤでスライダが反対側に達したときを示し、案内手段54はショルダー部分にコードを取り付けている。反対側のサイドウォールに沿った取り付け(配置)とそれに対応する接合部の形成は第1のサイドウォールで既に説明したものと同様に行う。
有利な一変形例では、取り付け前のコード間距離は可変または調節自在であり、コード間隔を製品のタイプに応じて大きくまたは小さくして取り付けることができる。すなわち、同一製品でもコード間隔をプロフィル上での位置の関数で変化させてコードを取り付けることができる。
[図12]はフィラメント5の軌道に沿って案内手段54を移動させる案内手段54をアームまたは多軸ロボット上に配置した有利な一変形例を示している。往き14と帰り15の部分および接合部11は[図11a]〜[図11c]で説明したものと同様にして配置され、作られる。
本発明タイヤの第1実施例のサイドウォール、ビードおよびクラウンを主として示す放射方向断面図。 本発明タイヤの第2実施例のサイドウォール、ビードおよびクラウンを主として示す放射方向断面図。 2つのサイドウォールをクラウン領域の両側に平らに配置して示した本発明タイヤの一実施例の補強構造物の一部の平面図。 2つのサイドウォールをクラウン領域の両側に平らに配置して示した本発明タイヤの別の実施例の補強構造物の一部の平面図。 2つのサイドウォールをクラウン領域の両側に平らに配置して示した本発明タイヤのさらに別の実施例の補強構造物の一部の平面図。 図4の左部分の拡大図。 3本のコードからなるグループがバイアスタイプの軌道に沿って配置された本発明タイヤの未完成状態での部分側面図。 3本のコードからなるグループが左右対称のバイアスタイプの軌道に沿って配置され、「往き」部分は左右対称で「帰り」部分の逆で、各グループを多重に配置してコードを編成物または網状パターンにした本発明タイヤの未完成状態での部分側面図。 コードグループがジオデシックタイプの軌道に沿って配置された本発明タイヤの未完成状態での部分側面図。 金属、複合ケーブル等から成る従来のビードワイヤを有する変形例の子午線断面図。 金属、複合ケーブル等から成る従来のビードワイヤを有する変形例の別の子午線断面図。 金属、複合ケーブル等から成る従来のビードワイヤを有する変形例のさらに別の子午線断面図 周方向アンカー構造物に対するグループ状補強構造物の軌道の例を示す本発明のタイヤの一部を破断した斜視図。 周方向アンカー構造物に対するグループ状補強構造物の軌道の例を示す本発明のタイヤの一部を破断した別の斜視図。 周方向アンカー構造物に対するグループ状補強構造物の軌道の例を示す本発明のタイヤの一部を破断したさらに別の斜視図。 図1〜図10で説明したタイヤを少なくとも2本のコードをほぼ同時に配置しながら製造する方法の一例を示す図。 図1〜図10で説明したタイヤを少なくとも2本のコードをほぼ同時に配置しながら製造する方法の一例を示す別の図。 図1〜図10で説明したタイヤを少なくとも2本のコードをほぼ同時に配置しながら製造する方法の一例を示すさらに別の図。 図1〜図10で説明したタイヤを少なくとも2本のコードをほぼ同時に配置しながら製造する第2の方法を示す図で、取り付け手段は図11a〜図11cに示したものとは相違している。

Claims (11)

  1. タイヤの両側でビード中にアンカーされるカーカスタイプの少なくとも1つの補強構造物とクラウン補強材とを有し、各ビードはサイドウォールを通って放射方向外側へ向かって延び、ビードの基部はリムシートに取り付けられ、両方のサイドウォールは放射方向外側でトレッドに接合しているタイヤにおいて、
    上記補強構造物が:
    (1)クラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している第1フィラメントと、
    (2)クラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している第2フィラメントと
    を有し、タイヤの周方向所定位置において、第1のビードでは第1フィラメントが放射方向外側の接合部を形成し、第2フィラメントで形成された内側の接合部はこの放射方向外側の接合部の放射方向内側に配置され、第2のビードでは第2フィラメントが放射方向外側の接合部を形成し、第1フィラメントで形成された内側の接合部はこの放射方向外側の接合部の放射方向内側に配置されるように第1フィラメントと第2フィラメントとが配列されることを特徴とするタイヤ。
  2. クラウンとビードとの間の第1フィラメントおよび第2フィラメントの各軌道において第1フィラメントとそれに隣接する第2フィラメントとによって形成される1つのフィラメントグループが少なくとも1つの略平行な軌道の部分を形成する請求項1に記載のタイヤ。
  3. 上記の略平行な軌道の部分がクラウンとアンカー帯域との間のフィラメント軌道全体の少なくとも約25%を占める請求項2に記載のタイヤ。
  4. 上記の略平行な軌道の部分がクラウンとアンカー帯域との間のフィラメント軌道全体の少なくとも約30%〜80%を占める請求項3に記載のタイヤ。
  5. 上記の略平行な軌道の部分がアンカー帯域に対してほぼ放射方向外側にあるサイドウォールの所にある請求項1または2に記載のタイヤ。
  6. 上記の略平行な軌道の部分が各サイドウォールの赤道に対してほぼ放射方向外側の所にある請求項1または2に記載のタイヤ。
  7. 第3フィラメントを有し、この第3フィラメントがクラウンおよびサイドウォールの所でほぼタイヤの一方のビードから他方のビードまで延びた一連の横断部分を形成し、ビードの所ではU字型の接合部を形成し、この接合部が互いに連続した2つの横断部分を接合している請求項1〜6のいずれか一項に記載のタイヤ。
  8. クラウンとビードとの間の第1フィラメント、第2フィラメントおよび第3フィラメントの各軌道において互いに隣接する第1、第2および第3のフィラメントによって形成される1つのフィラメントグループが少なくとも1つの略平行な軌道の部分を形成する請求項7に記載のタイヤ。
  9. 上記の略平行な軌道の部分が略ジオデシックな軌道に沿って延びている請求項2〜8のいずれか一項に記載のタイヤ。
  10. 互いに異なる少なくとも2つのグループの「往き」の部分と「帰り」の部分とが交差して網状フィラメントを形成する請求項1〜9のいずれか一項に記載のタイヤ。
  11. ほぼ周方向軌道に沿って配置された少なくとも1つのフィラメント配列がビードの所で上記補強構造物にほぼ隣接している請求項1〜10のいずれか一項に記載のタイヤ。
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