JP2005512493A - 高周波数電源用デジタル制御器 - Google Patents

高周波数電源用デジタル制御器 Download PDF

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Abstract

電圧制御器(150)であって、制御器は、デジタル誤差信号(152)を供給するように動作する電圧比較器(700)と、前記供給された誤差信号に基づいてデジタル制御信号(154)を確定するように動作する補償器(300)と、前記確定されたデジタル制御信号に基づいて電力制御信号(156)を供給するように動作する変調器(400)とを備え、前記比較器、前記補償器、および前記変調器は、完全にデジタル論理ゲートを用いて実施される。

Description

本発明は概して電圧制御に関し、特に、高周波数電圧調整器用のデジタル電圧制御に関する。
本出願は、本出願の開示が参照によって本明細書に組み込まれる、2001年12月12日に出願された、「Digital Controller for High Frequency Switching Power Supplies」という名称の米国仮特許出願第60/338,712号の利益を主張する。本出願はまた、本出願の開示が参照によって本明細書に組み込まれる、2002年11月8日に出願された、「Adaptive Voltage Regulator for Powered Digital Devices」という名称の米国特許出願第10/291,098号に対する優先権を主張する。
アナログ電圧制御器は、DC−DC(直流−直流)変換器用の電力変換器と共に広く用いられている。アナログ制御器は高速であり、広く入手可能な部品を用いて、一般に作られることができる。しかし、アナログ制御器の動作は、制御器に含まれる個々の部品の精度に依存する。したがって、非常に厳密な品質管理規格に従うアナログ部品を確実に選択するにはかなりの努力を費やさねばならない。さらに、こうして慎重に選択した後でさえも、アナログ部品の調子は、製造工程の変動、動作温度、および経時的劣化を受ける。さらに、アナログ設計は、既存の自動設計法を使用して容易には実現されない。したがって、アナログ制御器の設計は、時間がかかり、手間がかかる傾向がある。
既存の電圧制御器の中には、1つまたは複数のデジタル的に実装された部品を含むものもある。しかし、既存の電圧制御器に実装されたデジタル部品は、所望されるように動作していない。たとえば、電圧制御器内で、補償器の動作の一部として、乗算などの算術演算を実行するのに、デジタル信号プロセッサ(DSP)が実装されてきた。しかし、これらのDSPの実装は、なかなか進まず、たくさんのスペースをふさぎ、実行されるタスクにとって過度に複雑である。さらに、DSPはデジタルデータが操作されることを要求するため、DSPの実装によって、大型でエネルギーを消費するアナログ/デジタル変換器(ADC)が必要になる。こうした制御器に含まれるADCは、精密アナログ部品であり、この部品は、チップ上の過大な広さの貴重なスペースをふさぎ、大量の電力を消費し、既存の旧式制御器のアナログ部品と同様の、温度によって誘導され、かつ処理によって誘導される性能変動を受ける。
したがって、電圧制御の技術は、小型で、エネルギーおよびスペース効率がよく、その性能が個々の制御器部品の温度および処理の変動に依存しない電圧制御器が提供されることによって利益を受けるであろう。
本発明は、その性能が、温度の変動および構成要素部品の特性の他の変動に無関係である、小型で、高速で、正確で、エネルギー効率のよい電圧制御器を提供することによって、上述の問題を克服する技術および手助けを提唱する。好ましい実施形態において、本発明の制御器のすべての機能は、デジタル論理ゲートを使用して実装され、それによって、精密アナログ部品に対する必要および精密アナログ部品の性能変動が回避される。好ましい実施形態において、本発明の制御器を形成するデジタル論理ゲートは、ハードウェア記述言語(HDL)などの既存の電子設計自動化を使用して効率的にモデル化されることができ、それによって、設計が単純化され、設計時間が短くなる。
好ましくは、もっぱらデジタル論理ゲートで構成される遅延線ADCは、出力電圧と基準電圧の相違を示すデジタル的に符号化された誤差信号を供給するのが好ましい。本明細書で開示される遅延線ADCは、それによって、既存のアナログ制御器内のアナログ電圧比較デバイスに関連する機能を実行するのが好ましい。別に、遅延線ADCは、部分的にデジタルで実装された既存の電圧制御器において、ADCとデジタル電圧比較デバイスを組み合わせた機能を実行するのが好ましい。
好ましい実施形態において、ハイブリッド/デジタルパルス幅変調および補償器もまたデジタル的に実装される。好ましい実施形態において、補償器は、遅延線ADCからのデジタル誤差信号をデジタル制御信号に高速に変換するルックアップテーブルを含み、デジタル制御信号は、補償器からの出力として供給される、デジタル的に表現されたデューティ比である。好ましい実施形態において、デジタルパルス幅変調器は、補償器が供給するデジタル制御信号を入力として受け取り、このデジタル信号を、制御器からの出力として、デューティ比によって制御された時間可変制御信号に変換する。好ましくは、制御器出力は、電力変換器に供給されて、出力電圧と基準電圧の間の比較に応じて、調整器出力電圧を増減する。
本明細書に開示するデジタル制御器技術を実装する利点は以下の項目を含む。全デジタル制御器は、処理およびパラメータ変動に対して本質的に感度が低いこと、種々の制御器性能特性に対する迅速なプログラム可能性、同調用受動部品の低減または排除、および、他のデジタルシステムとの一体化の容易さのために、高周波数で、低レベルから中レベルの電力DC−DC変換器において非常に魅力がある。補償器のプログラム可能性および受動部品を同調させる必要がないことによる利益は、電力変換器構成および電力段パラメータ値の範囲について用いられる場合がある。さらに、デジタル制御器を実装する場合、アナログ制御器設計には実用的でない制御方式を実装することが可能である。
たとえば、専用デジタル制御器IC(集積回路)を用いて、位相がシフトしたデューティ比を、電圧調整器モジュール(VRM)用の単純で頑健な制御に精密に合わせる能力を有するのが望ましい。変圧器絶縁型DC−DC変換器において、絶縁部を通したデジタル信号伝送を用いて、標準的なアナログ手法に伴う帯域幅の制限および/または大きな利得変動に対処することができる。一般に、動的応答の改善を達成するのに、より洗練された制御方法が用いられる場合がある。
デジタル手法の別の利点は、十分に確立しており、自動化されたデジタル設計手法を適用できることである。制御器設計は、ハードウェア記述言語(HDL)を用いて機能レベルで記述されることができる。好ましくは、HDL記述からの、標準セルASIC(特定用途向け集積回路)またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)への実装を目標として設計するために、合成、シミュレーション、および検証ツールが利用可能である。次に、設計は、他のデジタルシステムと一体化されるか、または、更新された仕様に適合するように変更される、種々の製造工程を使用して実装されることができる。アナログIC制御器の実現と対照的に、デジタル制御器の設計は、十分に基準化されているのが好ましく、したがって、作製技術の進歩を利用することができる。
本発明の上述の、または、他の利点は、図面と共に使われる、本発明の好ましい例示的な実施形態の以下の説明を読めばよりよく理解されるであろう。
本開示において、トランジスタ端子は、電界効果トランジスタ(FET)のソースまたはドレイン、あるいは、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)のエミッタまたはコレクタのいずれかである。本明細書において、比較器は、2つの電圧値を受け取り、出力として、2つの受け取った電圧値の間の差を示す信号を供給する任意のデバイスである。本明細書において、「比較器」および「電圧比較器」という用語は、交換可能に用いられる。本開示において、エネルギー蓄積部品は、たとえば、コンデンサ、誘導子、および電源供給されたデジタル論理ゲートを含むアナログおよびデジタルデバイスの両方を含む。「エネルギー蓄積部品」という用語は、単に、1つの電子部品と別の電子部品を接続するように動作する配線および他の導電性器具を排除することが意図される。本明細書において、抵抗器は、固形形態に凝集した、抵抗値を有するデバイスである。本明細書において、抵抗器は実際には配線または電子部品間の他の導電性リンクを含む。本明細書において、電子メモリは、格納した値の電子メモリのアドレスを識別することに応答して、格納された値を供給することができるデジタル電子格納デバイスである。本明細書において、デジタル電子計算器は、デジタル電子格納デバイスおよび/または加算、減算、乗算、および/または除算のうちの任意の1つまたは複数を含む算術演算を実行するデジタルデバイスを含んでもよい。
本明細書において、信号タップアレイは、任意の数の信号タップを含んでもよい。信号タップアレイは、複数の信号タップを含むのが好ましく、それぞれのタップは、遅延セルのアレイ内の1つの遅延セルに接続されている。しかし、信号タップアレイは、遅延セルアレイ内の遅延セルのサブセットのみに接続される信号タップを含んでもよい。本明細書において、2値デジタル符号は、従来のデジタル符号であり、ある配列のビットは、数「2」を種々に累乗したものに等しい係数値を識別する。たとえば、デジタル符号「101」は、1・1+0・2+1・4=5に対応する。2値デジタル符号は、ある配列の各ビットが同じ数値の重みである「温度計符号」から識別される。
図1は、本発明の好ましい実施形態によるデジタル電圧制御器150を含む電圧調整器100のブロック図である。調整器100は、電力変換器200および制御器150を含むのが好ましい。電力変換器(「変換器」)100は、同期降圧型変換器であるのが好ましい。電力変換器は、トランジスタスイッチ202のゲートに接続されたゲートドライバ204を含むのが好ましく、そのトランジスタの第1端子は、電源102の正ノード114に接続され、そのトランジスタの第2端子はノード116に接続される。ゲートドライバ206は、トランジスタスイッチ208のゲートに接続された出力を供給し、そのトランジスタの一方の端子は、電源の負ノード112に接続され、そのトランジスタの他方の端子はノード116に接続される。誘導子210は、ノード116とノード118の間にあるのが好ましい。コンデンサ212は、ノード118とノード112の間にあるのが好ましい。
図1の実施形態において、電力変換器200は、電源V102に接続され、出力電圧V104を生成する。出力電圧Vは、ノード118と変換器200のノード112の間で、負荷110両端に接続され、負荷はコンデンサ212と並列に接続される。変換器200の動作は、当技術分野ではよく知られており、したがって、本開示では詳細には論じない。本発明は変換器200の設計に限定されないことが理解されるであろう。広範囲の設計および動作原理は、変換器200に組み込まれることができ、制御器150の好ましい実施形態の動作には影響を与えないであろう。図1の変換器200は、制御器150と共に使用される場合がある、多くの変換器設計の1つに過ぎないことが理解されるであろう。
好ましい実施形態において、制御器150は、遅延線ADC700、補償器300、およびパルス幅変調器(PWM)400(好ましくは、ハイブリッドデジタルパルス幅変調器)を含む。好ましくは、電圧Vsense108およびVref106は、制御器150、特に、遅延線ADC700への入力である。Vref106を供給する機器(図示せず)は、制御器150の一部でないのが好ましい。好ましくは、必要な時に補償器300へ情報を供給するために、外部メモリ160が利用できる。遅延線ADC700は、図1の実施形態において電圧比較器として働くのが好ましい。遅延線ADC700は本用途において好ましい電圧比較器であるが、本発明は、電圧Vsense108とVref106の電圧差を示す信号を生成するために遅延線ADC700を使用することに限定しない。代替の実施形態において、2つの電圧源の間の電圧差を示す信号を供給する、アナログかまたはデジタルのいずれかの、ある範囲のデバイスを制御器150で使用することができ、こうしたすべての変形形態が本発明の範囲内に包含されることが意図される。
本実施形態において、変換器200および制御器150は、閉ループフィードバック系100を形成して、好ましくは、入力電圧102の値および負荷電流の範囲にわたって、また、処理および温度変動の範囲にわたって、安定した電圧基準Vref106(または、基準をスケーリングしたもの)に合うように、出力電圧V104を調整する。本実施形態において、出力電圧104は、検知され、Vref106と比較される。デジタル誤差信号152は、補償器300に送信されるのが好ましい。補償器300の出力(デジタル制御信号)154は、パルス幅変調器400への入力であり、パルス幅変調器は、次に、スイッチング電力トランジスタ202、208を制御するための、一定周波数可変デューティ比信号(電力制御信号)156を生成するのが好ましい。本制御方式を実装するためのデジタル制御器アーキテクチャの好ましい実施形態を図3に示す。
好ましくは、Vsense108はV104をスケーリングしたものである。このことを数学的に表現すると、Vsense=HVとなる。しかし、本開示では、簡潔にするために、Hは1の値を有すると考える。したがって、残りを論ずるために、Vsense108およびV104は同じ値を有する。好ましくは、V104は、A/D(アナログ/デジタル)変換器によってサンプリングされた、デジタル誤差信号e(n)152が生成される。好ましくは、V104のサンプリングは、スイッチング期間T当たり1回起こる。ここで、「n」の指標値は現在のスイッチング期間を指す。
一般に言うと、効果的な電圧調整は通常、V(t)104が、Vref106の規定の範囲内に、すなわち、Vref−(ΔVmax/2からVref+(ΔVmax/2の範囲にあることを要求する。別の言い方をすると、定常状態の出力電圧104は、許容可能な範囲は、V=Vref±ΔV/2である。V104を許容可能な範囲内に維持するために、A/D特性の最下位ビット(LSB)のアナログ等化物は、ΔVの所望の大きさを超えてはならない。好ましくは、ΔVおよび(ΔVmaxについての仕様は、Vref106−Vsense108に等しいアナログ電圧誤差の大きさを表すのに、ほんの2、3のデジタル値を必要とするようなものである。
図3は、図1のデジタル電圧制御器150の動作のブロック図である。図3の実施形態において、誤差信号152のデジタル表現は、9つの値、すなわち、−4から+4(10進法)までの1つをとる。ADC158は、V104を正確に調整するために十分に高い分解能を有するのが好ましいが、デジタル誤差信号e(n)152を表すのに、ほんの2、3ビットが必要である。好ましい実施形態において、デジタル誤差信号152の値は、ルックアップテーブルアドレスとして用いられる。その後、デジタル誤差信号152の大きさとデジタル誤差信号152の値が指すルックアップテーブルアドレスにある数値エントリの大きさの間に任意の関連が確立される。本明細書の後ろにある表1において、デジタル誤差値と所望の制御信号の大きさの間の好ましい実施形態の相関性が確認される。本明細書において、「デジタル誤差の大きさ」は、測定された電圧間の相違の大きさに対応する値である。好ましくは、デジタル誤差値は、そのデジタル誤差の大きさがそこにあるルックアップテーブルアドレスに対応する。
必要とされる静的なA/D特性を利用し、それ自体で簡単なデジタル実装をもたらす、新規な遅延線ADC構成700が、図7と関連して述べられる。遅延線ADC700は、ADC158の、唯一利用可能というわけではないが、好ましい実施形態であることが理解されるであろう。
ADC158の必要条件を緩和する以外に、限られた数のビットを用いて誤差信号152を表す能力によって、次の制御器部品、すなわち、補償器300の実装の単純化が可能になる。好ましくは、補償器300は、任意選択で、以前のサイクルからの格納された信号の値と共にデジタル誤差信号152を用いて、デジタル制御信号154を計算する。デジタル制御信号は、好ましい実施形態では、一定周波数信号のデジタル的に表現されたデューティ比である。
補償器300内での計算は、立証済みのデジタル制御理論に従って確立されることができる。しかし、補償器300における線形制御則の標準的な実装は、一般に、デジタル加算器(複数可)および/またはデジタル乗算器(複数可)の使用を伴うであろう。こうしたデバイスは、制御器150のサイズを増加させ、制御器150に対するクロック周波数の必要条件をきつくする傾向がある。デジタル誤差信号152を表すのにほんの少数のビットが必要であるという事実を効果的に活用するために、補償器300の好ましい実施形態は、代わりに、ルックアップテーブル302、304、および306、ならびに、加算器318を用いてデューティ比154を計算する。好ましくは、現在および以前の、デジタル誤差信号152の値は、ルックアップテーブル302、304、および306において、そこから値を取得することができるアドレス(複数可)として役立つ。デジタル誤差信号152は、ほんの少数の値をとるのが好ましいため、ルックアップテーブル302、304、および306のエントリの数は、それに対応して少ない。その結果、テーブル302、304、および306の実装には、チップ上で最小の物的財産のみしか必要としない。さらに、デューティ比154の計算は、システムクロック120の少数のサイクルで行われるのが好ましい。図3で論じたことは、3つのルックアップテーブルおよび1つの加算器を含む実施形態を対象としているが、2つ以上の加算器を使用する場合があること、および、3つ未満か、または4つ以上のルックアップテーブルを使用する場合があることが理解されるであろう。
好ましくは、補償器300は、ルックアップテーブル302、304、および306のエントリの値を調整することによって、異なる制御アルゴリズムを実行するようにプログラムされることができる。図3の実施形態でサポートされる一制御アルゴリズムは以下のように記載される。
(1)d(n+1)=d(n)+α(e(n))+β(e(n−1))+γ(e(n−2))
ここで、α(・)、β(・)、およびγ(・)は、デジタル誤差信号152の線形または非線形関数のいずれかであってもよい。しかし、種々の制御アルゴリズムを実装することができる。1つの追加の例は、
(2)d(n+1)=d(n)+ae(n)+be(n−1)+ce(n−2)
で記述される。ここで、a、b、およびcは定数であり、基本PID(比例、積分、および微分)制御アルゴリズムに対応する。制御器150の設計において、(たとえば、所望の閉ループ帯域幅および適切な位相余裕を達成するために)a、b、およびcが選択されると、積a・e、b・e、およびc・eが、誤差「e」の考えられるすべての値についてあらかじめ計算されるのが好ましく、また、外部メモリ160からルックアップテーブル302、304、および306内にプログラムされるのが好ましい。外部メモリ160を用いる代替法として、ルックアップテーブル302、304、および306が、設計時にチップ上で事前にプログラムされ、かつ実配線されるか、または、実行時に、適当なインタフェースを介して他のシステム部品からプログラムされる場合がある。したがって、外部メモリ160は、ルックアップテーブル302、304、および306にデータを供給するための有益な1つの手法であるが、上述した代替手法が利用できる。
補償器300のプログラム可能性によって、同じ制御器150のハードウェアが、ハードウェアを変更することによってではなく、ルックアップテーブル302、304、および306へのデータエントリを修正することによって、異なる電力段構成および異なる電力段パラメータについて用いられることが可能になるのが好ましい。さらに、補償器300は、手間がかかり、時間がかかり、不便な精密アナログ部品の交換を必要とすることなく、種々の非線形制御アルゴリズムについての実験を可能にするのが好ましい。
図4は、図1のデジタル電圧制御器に含まれるパルス幅変調器400のブロック図である。図5は、図4のパルス幅変調器の種々の信号波形の値をプロットしたものである。パルス幅変調器(PWM)400(好ましくは、ハイブリッドデジタルPWM)は、制御器アーキテクチャを完全なものにするのが好ましい。PWM400は、デューティ比154から周期的波形c(t)156を生成するのが好ましく、周期的波形によって、電力変換器200のトランジスタスイッチ202および208を制御するのが好ましい。好ましくは、PWM400は、狭い規定の範囲内での高スイッチング周波数動作およびVo104の制御を達成するのに効果的に使用されることができる。
PWM400は、電圧調整器100のD/A変換器(DAC)として動作するのが好ましい。一般に、PWM400の分解能は、利用可能な出力電圧値104の値のセットを決める。PWM400の分解能が十分に高くない場合、Vo104の値の好ましくないリミットサイクル発振が起こる可能性がある。達成可能な出力電圧104がどれも、Vref106を中心としてΔVの範囲内に入らない場合、デューティ比154は一般に、2つ以上の値の間で発振する。このリミットサイクル動作の回避は、デューティ比154の最下位ビットに対応する出力電圧増分がΔVより小さくなることを確保することによって達成されることができる。この条件は、異なる変換器構成についての定常状態の入出力電圧の関数として評価されている。
高分解能で、高周波数のデジタルパルス幅変調器(DPWM)は、高速クロックカウンタおよびデジタル比較器を用いて構成されることができる。スイッチング周波数fでnビット分解能を達成するために、所望のクロック周波数は2である。この所望のクロック周波数は一般に、より厳しいタイミング制約および電力消費の増加につながる。たとえば、f=1MHzのスイッチング周波数での8ビット分解能は、256MHzのクロック周波数を必要とするであろう。高い時間分解能および低い電力消費は、スイッチング周波数で動作するリング発振器と同様のタップ付き遅延線方式を用いて、達成することができる。しかし、この実施態様(implementation)は、大面積デジタルマルチプレクサを必要とする。好ましい実施形態で用いるために選択されたPWMアーキテクチャは、ハイブリッド遅延線/カウンタ手法による。この手法において、nビット分解能は、nビットカウンタ(ここで、n<n)を用いて達成される。ここで、分解能の残りのn=n−nビットは、タップ付き遅延線から得られる。
図4の実施形態は、2ビットカウンタ(n=2)406、ならびに、遅延セルとして動作するフリップフロップ416、418、420、および422を含む4セルリング発振器(n=2、2 =4)を用いて、4ビット(n=4)分解能が得られるPWM400である。好ましくは、スイッチングサイクルの始めで、出力SRフリップフロップ410がセットされ(set)、PWM400の出力パルスc(t)156がハイになる。好ましくは、パルスは、2nc=4fの周波数で発振器402を伝播し、そのパルスは、カウンタ406用のクロックパルスの役をする。スイッチング周期は、2 =16スロットに分割されるのが好ましい。好ましくは、カウンタ406の出力がデジタル入力154のn452の最上位ビットに一致し、かつ、パルスが、デジタル入力154のn450の最下位ビットによって選択されたタップに達すると、出力フリップフロップ410はリセットされ、出力パルスはローに下がる。
452およびn454の広範囲のビットを含む、任意の数のビットn450を使用した分解能を使用してもよいことが理解されるであろう。好ましくは、出力パルス156(電力命令信号)がその間オンである「パルスオン」期間は、デジタル入力154の値に対応する。この「パルスオン」期間は、デジタル入力154によって表されるデューティ比とスイッチング期間(fの逆数、スイッチング周期)の積であるのが好ましい。カウンタおよび比較器のみを用いて高分解能を有するパルスオン期間を正確に確立させるのに必要なクロック周波数が非常に高くなるのを回避するために、パルスオン期間は、2つの分離したパルスオン成分を個別に確立させることによって、生ずるのが好ましい。所与のスイッチング期間について、出力信号156についてのパルスオン期間の第1および第2成分を確定することによって、出力信号156についてのデューティ比の第1および第2成分が効率的に確定される。
好ましい実施形態において、パルスオン期間の第1の成分、すなわち第1の部分は、デジタル入力154の最高位に配列された(highest ordered)ビットの選択n452を用いて確立するのが好ましい。カウンタ406は、クロック周波数120で、「2」をn452で累乗したものに等しい値までカウントするのが好ましい。パルスオン期間の第2の成分、すなわち第2の部分は、デジタル入力154の元のn450ビットの最低位に配列された(lowest ordered)ビットの選択n454を用いて確立するのが好ましい。パルスオン期間の第2の成分は、指定された数のフリップフロップを有する遅延線402を用いて確立するのが好ましい。用いるフリップフロップの数は、2をn454で累乗したものに等しいのが好ましい。好ましくは、n454ビットの配列のデジタル値の大きさは、パルスオン期間の第2成分を形成するフリップフロップ遅延の数を決める。このハイブリッド(カウンタと遅延線の組み合わせ)手法は、出力信号c(t)156がその間ハイである、結果として得られるパルスオン期間に対する高精度をやはり維持しながら、カウンタ406についての著しく高い周波数に対する必要を回避するのが好ましい。
図5の例示的な波形において、出力パルスのデューティ比は11/16である。図4のリング発振器402の基本遅延セルは、単一リセット可能フリップフロップからなる。好ましくは、セル416、418、420、および422のそれぞれの遅延およびリング402のセルの数がスイッチング周波数fを決める。スイッチング周波数を調整するために、セルの出力と後続のセルへの入力の間に追加の遅延要素を挿入することによって、セル416、418、420、および422のうちの任意のセルを修正することができる。追加の遅延要素は、スイッチング周波数の調整すなわち外部クロックとの同期が望まれる場合、標準論理ゲートか、または、調整可能遅延を有するゲートであることができる。
図4に示す自己発振DPWM(デジタルパルス幅変調器)の実施形態は、簡単なHDLによる記述、一周期中の偶数の時間スロット、命令によって発振の停止および再始動できること(リングを通る信号の伝播をゲート制御することによる)、および比較的小さなサイズを含む、いくつかの望ましい特性を有する。実験用のプロトタイプチップが設計され、そのチップでは、DPWMは、3ビットカウンタ(n=3)および32セルの長いリング(n=5)を用いて8ビット分解能(n=8)を有していた。PWM400は、f=1MHzのスイッチング周波数で動作するのが好ましい。リングは2nc=8MHzで発振するのが好ましい。この8MHz信号は、全チップに対するシステムクロックとして用いられるのが好ましい。図6に示すPWM400についての実験結果は、出力パルスの測定されたデューティ比を8ビットデジタル入力154の関数として示す。最小(3.1%)デューティ比および最大(97.3%)デューティ比は、設計段階で確立されるのが好ましい。
一般に、静的および動的な出力電圧調整能力は、使用されるA/D変換器の特性によって決まる。従来の高速、高分解能A/D変換器は、電力およびチップ面積を消費し、精密アナログ部品を必要とする。また、スイッチング電源において、検知されたアナログ電圧信号がスイッチング電力変換器によって供給される。この信号は一般に、多くのスイッチング雑音を有しており、スイッチング雑音は、基本フラッシュ構成などの多くの従来のA/D変換器にとって問題になる可能性がある。したがって、本発明者等は、図7に関連して以下で述べる代替のADCの実施形態を探した。
図7は、図1の電圧制御器150の一部を形成するのが好ましい遅延線ADC700のブロック図である。図8は、図7の遅延線ADC700に含まれる遅延セル710、712、714、716、および718に対応する遅延セルADC800の略図である。遅延線ADC700の図7の実施形態のタイミング波形の実施形態が図9に示される。この開示において、「遅延セル800」という名称は、一般に遅延セルを指す時に用いられるであろう。特定の遅延セルが指示されるところでは、その遅延セルを指定する参照数字が使用されるであろう。好ましくは、各遅延セル800は入力804、出力810、およびリセット入力R812を有する。好ましくは、リセット入力812がアクティブハイである時、セル出力810は、ゼロにリセットされる。好ましい実施形態において、(好ましくは、論理ゲートを備える)遅延セル800のアレイ740は、検知されたアナログ電圧108を受け取る。したがって、アレイ740の各セルについて、Vsense108=VDDである。
遅延線ADC700変換器の好ましい実施形態は、ゲート供給電圧が減る場合、CMOS型(相補型金属酸化物半導体)論理ゲートの伝播遅延が増加するという原理による。第1の配列に対して(to the first order)、電源VDDの関数として、CMOS論理ゲートを通る信号の伝播遅延tは、
Figure 2005512493
によって与えられる。ここで、VthはCMOSデバイスのしきい値電圧であり、Kは、デバイス/処理パラメータおよびゲートの容量性負荷によって決まる定数である。明確に、VDDが増加すると伝播遅延が短くなる。しきい値Vthより大きい電源の場合、遅延はほぼVDDに逆比例する。
変換を実行するために、スイッチングサイクルの始めに、試験信号704がセルアレイ740を通して伝播させられる。一定の変換時間間隔(図9の例の波形においては(6/8)Tに等しいのが好ましい)後に、タップt728からt736は、「サンプル」信号738によってサンプリングされるのが好ましく、「サンプル」信号は、Dタイプフリップフロップ720、722、724、および726の系列750に対するクロックパルスであるのが好ましい。フリップフロップの出力q752からq758の結果は、デジタル符号化器730に伝達されて、デジタル誤差信号152が生成されるのが好ましい。好ましくは、次の変換サイクルの準備をするために、スイッチングサイクルの最後の部分を用いて、遅延線700のすべてのセルがリセットされる。
sense108が増加するにつれて、セル遅延tが減少し、試験パルス704がセルアレイ740内をさらに先に伝播する。逆に、Vsense108が減少するにつれて、セル遅延tが増加し、試験パルス704がセルアレイ740内の少数のセル800にしか伝播しなくなる。サンプリングされたタップ出力(q〜q)は、「温度計」デジタル符号におけるA/D変換結果を与える。たとえば、図9の波形900が示す場合について、試験パルスは、タップtからtまで伝播するが、タップtおよびtには伝播しないため、フリップフロップのデジタル出力(q、q、、q)の配列770は、11111100に等しい。
理想的には、Vsense108がVref106に等しく、試験パルス704がタップ付き遅延セルの第1の半分760に伝播する。図7の実施形態において、このゼロ誤差の場合は、(q、q、q、q、q、q、q、q)=11110000に等しいフリップフロップ出力に対応する。好ましくは、符号化器152は、フリップフロップ出力770の配列をより役に立つ形態に符号化したデジタル情報に変換する。好ましい実施形態において、このより役に立つ形態はデジタル誤差信号152である。
好ましい実施形態において、デジタル誤差信号152は、Vsense108とVref106の差、すなわち誤差を示す値を供給する。電源の所望の定常状態の動作は、デジタル誤差信号152のゼロの値に対応する。好ましくは、符号化器730は、その大きさが、Vsense108とVref106のアナログ電圧の差に比例するデジタル値を有するデジタル誤差信号152を供給する。表1および以下の議論が符号化器730を更に詳しく述べる。「デジタル誤差の大きさ」は、本開示において先に論じられた。用語の一貫性のために、「デジタル誤差の大きさ」という用語が表1に含まれる。しかし、表のエントリは便宜上10進形態で表される。
Figure 2005512493
図14は、図7の遅延線ADC700に含まれる変換器730の機能のブロック図である。好ましい実施形態において、符号化器730は、入力として、遅延線ADC700の温度計符号772を受け取り、符号化されたデジタル出力152を出力する。温度計符号772は、フリップフロップ出力の配列770に含まれるデジタル値の配列である。温度計符号は、識別ベクトル776およびオーバフロー指示器778を符号化器784に供給する識別器ブロック774に送られるのが好ましい。その後、符号化器ブロックはデジタル出力152を供給する。
表1の第2および第3列は、符号化器730に対する入出力を指定する。これは、1つの符号化方式から別の符号化方式への簡単な2値変換(transformation)であるため、符号化器は、行動(behavioral)HDLおよび合成技法を用いて実装されることができる。しかし、他の変換メカニズムを使用することができる。表1のデータは例示であることが理解されるであろう。Vsenseの異なる電圧範囲は、表1の1つまたは複数のエントリについての列2および列3のデジタル値と関連する可能性がある。
遅延線ADC700の好ましい実施形態において、遅延線アレイ740の長さは、アナログ/デジタル変換特性がそこを中心とする基準電圧値を確定するのが効果的である。セル800の数および各セル800の遅延が、遅延線ADC700の範囲(ΔVmaxおよび有効LSB電圧分解能を確定するのが好ましい。実験上のプロトタイプチップにおいて、遅延線の長さおよびセル遅延は、値、Vref≒2.5V、ΔV≒40mVを有するように(シミュレーションによって)設計された。それぞれが関連するタップを有する8個のセル800は、A/D電圧変換範囲(ΔVmax=(8+1)ΔV≒360mVを供給する。
好ましい遅延線ADC700のいくつかの利点は、その基本構成が、任意の精密アナログ部品を必要とせず、また、標準的なデジタル論理ゲートを用いて実装されることができることである。したがって、遅延線ADC700は、十分に基準化されており、HDL記述によることができる。遅延線ADC700を用いると、高スイッチング周波数(数百KHz〜数MHzの範囲内)でのサンプリングは、最新のサブミクロンCMOS処理を用いて作られた集積回路を用いて容易に達成されることができる。さらに、遅延線ADC700の好ましい実施形態は、固有(built−in)雑音イミュニティ(noise immunity)を有し、その雑音イミュニティは、サンプリングが、入力アナログ信号Vsense108がその間で効率よく平均化されるスイッチング期間の大部分にわたって延びる可能性があるということから生じる。したがって、デジタル出力152は、電力変換器200の出力電圧104における鋭い雑音スパイクによって影響されないことが好ましい。
プロトタイプ版遅延線ADC700について測定した変換特性1000が図10に示される。特性(プロット)1000の陰影付き部分は、デジタル出力コード152が2つの連続した値のうちの1つをとる電圧を指示する。特性1000は、ある程度の非線形性を示すが、単調である。また、符号「ビン」の幅は、所望のΔV値にほぼ等しい。電圧調整器の用途において、A/Dの欠陥(符号フリッピングおよび非線形性)は、閉ループ動作にほとんど影響を与えない。定常状態の動作中、出力電圧104は、デジタル誤差信号152のゼロの値に対応する電圧に収斂するのが好ましい。10個のプロトタイプチップのセットについて、本発明者等は、ゼロ誤差ビン幅(zero−error bin width)の平均が3.6mVの標準偏差で53mVに等しいことを見出した。測定された基準電圧は、Vref=2.7Vであったが、遅延線ADC700の測定された電流消費は約10μAであった。
基本遅延線ADC700は、遅延線700の長さによって、また、各遅延セル800の遅延対電圧特性によって間接的に決まる基準電圧Vref106を結果的に生じる。実際に、処理および温度変動のために、基本遅延線A/D構成によって得られる基準値は、精密に制御するのが難しい。有効Vref106の変動によって、調整された出力電圧104の変動が引き起こされ、この変動によって、調整器100が最適に及ばないで実行される場合がある。したがって、遅延線ADC700は、動作する電圧調整器100に実装される以前に較正されるのが好ましい。別の言い方をすれば、遅延線ADC700の遅延の程度は、既知の電圧値と相関するのが好ましい。この確立された相関性は、制御器150の後の動作の間に使用されて、遅延セルアレイ740に沿った、試験パルス704の信号伝播遅延の程度を確実に特定の電圧に関連付けることが好ましい。
図11は、図7の遅延線ADC700についての好ましいデジタル較正方式1100のブロック図であり、図12は、図11の較正方式1100のタイミング波形のプロットである。好ましい較正手法は、好ましくは標準的なバンドギャップ技法を用いて生成された、安定した精密な較正基準電圧1102を遅延線ADC700の入力782に印加すること、および、実際のアナログ入力電圧Vsense106が印加される時に得られるデジタル出力152の値からの変換結果をデジタル的に減算することを含む。較正基準電圧1102は、そうである必要があるわけではないが、図1、図3、および図7に関連して論じた基準電圧106と同じであってよい。
好ましい実施形態において、2つの変換がそれぞれのスイッチング期間内に実行される。スイッチング期間の2分の1において、較正基準電圧Vref1102は、遅延線ADC700に印加されるのが好ましい。基準変換の結果eref1108は理想的には0であるが、実際の値は、処理および温度の変動のために有限の大きさを有する可能性がある。基準変換誤差値eref1108はレジスタ1106に格納されるのが好ましい。期間の第2の部分において、Vsense108は、遅延線ADC700に印加されるのが好ましい。好ましくは、遅延線ADC200は、図7と関連して述べた、Vsense108のアナログ電圧値に対応する未較正デジタル出力152を供給する。その後、未較正出力152は、eref1108から減算されて、較正されたデジタル出力1152が得られるのが好ましい。較正が使用される好ましい実施形態において、較正されたデジタル出力1152は、未較正デジタル出力152の代わりに用いられ、それによって、出力電圧V104の補正に対してより高い精度が与えられる。本明細書において、「較正されたデジタル出力」、「補正されたデジタル出力」、「較正されたデジタル誤差信号」、および「補正されたデジタル誤差信号」という用語は交換可能に用いられる。
基準変換誤差値1108の生成は、必要というわけではないが、それぞれのスイッチング期間において行われることができる。基準変換の適切な周波数は、特定の電圧制御器150の特性に基づいて選択されることができる。別に、限定はしないが遅延ロックループ(DLL)原理に基づく方式を含む、他の較正方式を本発明と共に実装することができる。
本明細書で述べる制御器150は、標準的な0.5μ(ミクロン)CMOSプロセスで設計され実装された。チップ設計はHDLを用いて記述された。合成およびタイミング検証ツールを用いて、設計を標準的なセルゲートに縮小した。遅延線ADC700の好ましい実施形態は、0.2mm(平方ミリメートル)未満を占める。制御器150についての全有効チップ面積は1mm未満であるのが好ましい。
好ましい実施形態において、補償器300は、(e(n)、e(n−1)、およびe(n−2)について)3つのテーブルを含む。好ましくは、遅延線ADC700によって生成されたデジタル誤差信号152は、9つの考えられる値を有する可能性がある。好ましい実施形態において、ルックアップテーブル302、304、および306からの出力はそれぞれ、8ビット、9ビット、および8ビットを有する。したがって、オンチップメモリの全格納容量は234ビットであるのが好ましい。しかし、代替の実施形態において、補償器300のテーブルの数、ルックアップテーブルのビット数、デジタル誤差信号152の考えられる値の数、およびオンチップメモリの格納容量の全ビット数は、上述した好ましい実施形態で開示したこれらの項目の数より少ないか、または多い場合があることが理解されるであろう。
好ましい実施形態において、テーブルエントリのビット長は、誤差信号152の値の範囲(±4)によって、また、所望の精度の極ゼロの配置によって決まる。加算器318は、10ビットの符号付き値を生成するのが好ましく、10ビット符号付き値は、符号ビットを排除することによって、また、最下位ビットを切り捨てることによって、8ビットデューティ比信号154に縮小されるのが好ましい。
好ましい実施形態の閉ループ動作を示すために、制御器チップが、図1に示す同期降圧型変換器と共に用いられた。入力電圧V102は4Vと6Vの間に設定され、出力電圧104はV=2.7Vに調整され、負荷電流は0Aと2Aの間に設定され、スイッチング周波数は1MHzに設定された。用いられたフィルタ部品は、L210=1μH(マイクロヘンリ)およびC212=100μF(マイクロファラド)の値を有した。変換器200の標準的な平均化モデルに基づいて、補償器300は、極ゼロマッチング法を用いて設計されて、約50KHzのループクロスオーバ周波数および約50°の位相余裕が達成された。変換器200が電源投入されると、変換器は、外部メモリ160からテーブルエントリを補償器300にロードし、次に、出力電圧104をサンプリングし、パルス状波形c(t)156を生成することを始める。
図2は、図1の調整器100について得られる出力電圧104および出力電流の過渡応答のプロットである。実験での50%〜100%負荷の過渡波形が図2に示される。好ましい実施形態において、V104は、(ΔVmaxの範囲202内のままである。図13Aは、図1の電圧制御器100についての負荷電流に対する測定された負荷電圧104のプロットである。図13Bは、図1の電圧制御器100についての電源102に対する測定された負荷電圧104のプロットである。
新規なデジタル電圧制御器を述べてきた。図面で示し、本明細書内で述べられた特定の実施形態は、例を目的としており、添付特許請求項で述べられるであろう本発明を限定するものと解釈されてはならないことが理解されるべきである。さらに、当業者が、本発明の概念から逸脱せずに、述べられた特定の実施形態を数多く使用することおよび数多くの変更を行うことができることは明らかである。詳述された方法は、多くの例において、異なる順序で実行されることができること、または、等価な構造および処理が、述べられた種々の構造および処理と置き換えられることができることもまた明らかである。したがって、本発明は、本明細書で述べた本発明の中に存在する、かつ/または、本発明が所有するそれぞれのおよびすべての特徴ならびに特徴の新規な組み合わせを包含するものと解釈されるべきである。
本発明の好ましい実施形態によるデジタル電圧制御器を含む電圧調整器のブロック図である。 図1の調整器を用いて得られる出力電圧および出力電流の過渡応答のプロットである。 図1のデジタル電圧制御器の動作のブロック図である。 図1のデジタル電圧制御器に含まれるパルス幅変調器のブロック図である。 図4のパルス幅変調器の信号波形の値のプロットである。 図4のパルス幅変調器についての、デジタル入力の関数としてのデューティ比出力のプロットである。 図1の電圧制御器に含まれる遅延線ADCのブロック図である。 図7の遅延線に含まれる遅延セルに対応する遅延セルADCの略図である。 図7の遅延線ADCのタップ信号についてのタイミング波形のプロットである。 図7の遅延線ADCの変換特性のプロットである。 図7の遅延線ADCについての好ましいデジタル較正方式のブロック図である。 図11の較正方式のタイミング波形のプロットである。 図13Aは、図1の電圧調整器についての負荷電流に対する測定された負荷電圧調整のプロットである。
図13Bは、図1の電圧調整器についての電源に対する測定された負荷電圧調整のプロットである。
図7の遅延線ADC700に含まれる符号化器730の機能のブロック図である。

Claims (51)

  1. 電圧制御器(150)であって、
    変換器出力電圧(104)を基準電圧(106)と比較し、前記比較電圧間の差を示すデジタル誤差信号(152)を生成するように動作する比較器(700)と、
    ルックアップテーブルを含んでおり、前記生成されたデジタル誤差信号に基づいてデジタル制御信号(154)を確定するための補償器(300)と、
    前記確定されたデジタル制御信号に応答して電源制御信号(156)を供給するように動作する変調器(400)とを備える電圧制御器。
  2. 受動電子部品を含まない請求項1に記載の制御器。
  3. 前記比較器は完全にデジタル論理ゲートを用いて実施される請求項1に記載の制御器。
  4. 制御器内のすべてのエネルギー蓄積部品はデジタル論理ゲートである請求項1に記載の制御器。
  5. 前記比較器は遅延線アナログ/デジタル変換器(ADC)(700)である請求項1に記載の制御器。
  6. 前記遅延線ADCは遅延セルアレイ(740)を備える請求項5に記載の制御器。
  7. 前記遅延線ADCは、前記比較された電圧間の前記差を示す温度計符号出力(772)を供給するように動作する請求項5に記載の制御器。
  8. 前記遅延線ADCを通る試験信号伝播の程度は前記温度計符号を確立する請求項7に記載の制御器。
  9. 前記遅延線ADCは、前記温度計符号を前記デジタル誤差信号に変換するように動作する符号化器(730)を備える請求項7に記載の制御器。
  10. 前記補償器は、複数のルックアップテーブル(302)、(304)、(306)を備え、ルックアップテーブルはそれぞれエントリを含む請求項1に記載の制御器。
  11. 前記エントリのそれぞれは、選択された係数と、前記生成されたデジタル誤差信号に対応するデジタル誤差の大きさの積である請求項10に記載の制御器。
  12. 前記エントリのうちの1つのエントリは、第1係数と現在のデジタル誤差の大きさの積である請求項10に記載の制御器。
  13. 前記エントリのうちの1つのエントリは、第2係数と以前のデジタル誤差の大きさの積である請求項10に記載の制御器。
  14. 前記ルックアップテ−ブルは、PID(比例、積分、および微分)制御アルゴリズムを実施するのに有効な情報を含む請求項1に記載の制御器。
  15. 前記補償器は、デジタル誤差の大きさと前記デジタル誤差の大きさの係数の複数の積を合計するように動作する請求項1に記載の制御器。
  16. 前記変調器はデジタルパルス幅変調器である請求項1に記載の制御器。
  17. 前記変調器は、前記電源制御信号についてパルスオン期間の第1成分を確定するように動作するカウンタ(406)を備える請求項1に記載の制御器。
  18. 前記変調器は、前記電源制御信号についてパルスオン期間の第2成分を確定するように動作する遅延線(402)を備える請求項1に記載の制御器。
  19. 前記変調器は、
    前記電源制御信号についてパルスオン期間の第1成分を確定するように動作するカウンタと、
    前記電源制御信号についてパルスオン期間の第2成分を確定するように動作する遅延線を備える請求項1に記載の制御器。
  20. アナログ/デジタル変換器(ADC)(700)であって、
    遅延セルのアレイ(740)と、
    電力を前記セルそれぞれに供給する入力電圧(108)と、
    前記遅延セルアレイに結合した信号タップアレイ(780)とを備えるアナログ/デジタル変換器(ADC)。
  21. 前記遅延セルはデジタル論理ゲートである請求項20に記載のADC。
  22. 受動アナログ部品を含まない請求項20に記載のADC。
  23. 前記遅延セルアレイを通る試験信号の伝播速度は、前記入力電圧の大きさにほぼ比例する請求項20に記載のADC。
  24. 前記信号タップアレイは、前記遅延セルそれぞれに結合した信号タップ(728)を備える請求項23に記載のADC。
  25. 前記信号タップのステータスは、前記遅延セルアレイを通る前記信号の伝播速度を示す請求項24に記載のADC。
  26. 温度計符号(772)を前記信号タップアレイからデジタル誤差信号に変換する符号化器をさらに備える請求項20に記載のADC。
  27. コンデンサを含まないか、または誘導子を含まない請求項20に記載のADC。
  28. コンデンサを含まないか、誘導子を含まないか、または抵抗を含まない請求項20に記載のADC。
  29. 電圧制御器(150)であって、
    デジタル誤差信号(152)を供給するように動作する電圧比較器(700)と、
    前記供給された誤差信号に基づいてデジタル制御信号を確定するように動作する補償器(300)と、
    前記確定されたデジタル制御信号に応答して電源制御信号を供給するように動作する変調器(400)とを備え、前記比較器、前記補償器、および前記変調器は、完全にデジタル論理ゲートを用いて実施される電圧制御器。
  30. 前記デジタル論理ゲートのすべては標準ライブラリセルに対応する請求項29に記載の電圧制御器。
  31. 前記デジタル論理ゲートのすべては、HDL(hardware description language)に適合している請求項29に記載の電圧制御器。
  32. 受動電子部品を含まない請求項29に記載の電圧制御器。
  33. アナログエネルギー蓄積部品を含まない請求項29に記載の電圧制御器。
  34. コンデンサを含まないか、誘導子を含まないか、または抵抗を含まない請求項29に記載の電圧制御器。
  35. 電圧を制御する方法であって、
    変換器出力電圧を基準電圧と比較するステップ(700)と、
    前記比較の結果を示すデジタル誤差信号を生成するステップと、
    前記生成された誤差信号を示す電源制御信号(156)を供給するステップとを含み、前記比較するステップ、前記生成するステップ、および前記供給するステップは、完全にデジタル論理ゲートを用いて実行される方法。
  36. 前記比較するステップは、前記変換器出力電圧を用いて複数の遅延セルのアレイ(740)に電源供給するステップを含む請求項35に記載の方法。
  37. 前記比較するステップは、遅延セルのアレイを通る試験信号伝播の程度を測定するステップを含み、前記遅延セルは前記変換器出力電圧によって電源供給される請求項35に記載の方法。
  38. 前記供給するステップは、制御アルゴリズムに従って前記生成された誤差信号からデジタル制御信号を確定するステップを含む請求項35に記載の方法。
  39. 前記確定するステップは、前記生成された誤差信号の値に基づいてルックアップテーブルエントリを選択するステップを含む請求項38に記載の方法。
  40. 前記供給するステップは、制御アルゴリズムに従って前記生成された誤差信号からデューティ比を確定するステップを含む請求項35に記載の方法。
  41. 電圧を制御する方法(150)であって、
    調整器出力電圧(104)を受け取るステップと、
    遅延線アナログ/デジタル変換器(ADC)(700)を使用して、前記受け取った出力電圧をデジタル誤差信号(152)に変換するステップと、
    前記デジタル誤差信号に基づいて前記調整器出力電圧を調整するステップとを含む方法。
  42. 前記変換するステップは、
    前記受け取った変換器出力電圧(104)を用いて遅延セルアレイ(740)に電源供給するステップと、
    前記電源供給された遅延セルアレイを通る試験信号の伝播速度を測定するステップと、
    前記測定された試験信号を示す前記デジタル誤差信号を生成するステップとを含む請求項41に記載の方法。
  43. 前記変換するステップは前記遅延線ADCを較正するステップをさらに含む請求項42に記載の方法。
  44. 前記較正するステップは、
    前記遅延線ADCを使用して、基準電圧を基準変換誤差値に変換するステップと、
    前記基準変換誤差値を前記デジタル誤差信号に加算するステップ(1114)であって、それによって、補正されたデジタル誤差信号(1152)を供給する、加算するステップとを含む請求項43に記載の方法。
  45. 前記較正するステップは、
    基準電圧(106)を用いて、前記遅延セルアレイに電源供給するステップと、
    前記基準電圧で電源供給された遅延セルアレイを通る試験信号の伝播速度を測定するステップと、
    前記測定された試験信号伝播速度を示す基準変換誤差値(1108)を生成するステップと、
    前記基準変換誤差値を前記生成されたデジタル誤差信号に加算するステップ(1114)とを含む請求項43に記載の方法。
  46. 前記調整するステップは、制御アルゴリズムに従って、前記生成されたデジタル誤差信号に基づいてデジタル制御信号を確定するステップを含む請求項41に記載の方法。
  47. 電圧制御器(150)であって、
    変換器出力電圧源(104)と、
    前記出力電圧に応答して、前記出力電圧と以前に格納された基準電圧の差を示すデジタル誤差信号(152)を生成するようにする遅延線アナログ/デジタル変換器(ADC)(700)と、
    前記デジタル誤差信号に応答して、デジタル制御信号を生成するようにするデジタル電子計算器(300)と、
    前記生成されたデジタル制御信号に応答して、電源制御信号に対するパルスオン期間を生成するようにするパルス幅変調器(400)とを備える電圧制御器。
  48. 前記遅延線ADCは、能動基準電圧源と前記以前に格納された基準電圧の間の比較に応答して、基準変換誤差値を生成するようにする請求項47に記載の電圧制御器。
  49. 前記遅延線ADCは、前記基準変換誤差値を格納するレジスタ(1106)を備える請求項48に記載の電圧制御器。
  50. 前記遅延線ADCは、前記デジタル誤差信号および前記基準変換誤差値に応答して、前記デジタル誤差信号および前記基準変換誤差値の合計値を生成するようにする電圧比較回路(1114)を備える請求項49に記載の電圧制御器。
  51. 前記パルス幅変調器は、
    前記デジタル制御信号の第1選択ビットに応答して、前記パルスオン期間の第1成分を生成するようにするカウンタ(406)と、
    前記デジタル制御信号の第2選択ビットに応答して、前記パルスオン期間の第2成分を生成するようにする遅延線(402)とを備える請求項47に記載の電圧制御器。
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