JP2005509711A - 連鎖末端に及び連鎖中にSi−H単位を含有する水素化シリコーンオイルを基材とした低温で架橋できるシリコーン組成物のための架橋剤 - Google Patents

連鎖末端に及び連鎖中にSi−H単位を含有する水素化シリコーンオイルを基材とした低温で架橋できるシリコーン組成物のための架橋剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、紙又は重合体でできた可撓性基体、特に感熱性可撓性基体のための撥水性剥離性被覆を形成するのに使用できる架橋性の又は架橋したシリコーン組成物に関する。これらの組成物は、SiH単位を含有する架橋性のポリオルガノシロキサンと、白金の存在下に重付加により該架橋剤と反応して該可撓性基体に剥離性の架橋した被覆を形成できる不飽和(好ましくはビニルされた)のポリオルガノシロキサンとを含有する。
本発明の目的は、非常に高速で可撓性基体上に被覆されたこのような組成物の低温(85〜90℃)での瞬間的架橋を可能ならしめることである。
この目的を達成するために、本発明は、連鎖末端に及び連鎖中で水素化されているPOSからなる特定の架橋剤の用途を提供する。
また、本発明は、中でも、Si−Vi含有POS、SiH含有POS架橋剤のα,ω−ビス(ヒドロジメチルシロキシル)ポリ(ヒドロメチル)(ジメチル)シロキサン及び白金触媒を含有する、溶媒を含まないタイプ又はエマルジョンタイプのシリコーン組成物に関する。
応用:感熱性可撓性基体、例えばポリエチレン製の重合体フィルムのための架橋/重付加により得られる剥離性シリコーン被覆。

Description

本発明の分野は、例えば、紙などからできた又は天然若しくは合成重合体からできた繊維質又は非繊維質基体上に撥水性で剥離性の被覆又はフィルムを形成させるのに特に使用できる架橋性又は架橋したシリコーン組成物の分野である。
更に詳しくは、本発明は、
・同じ分子又はそうでない分子上にSi−H及びSi−IE単位(ここに、IEは少なくとも1個のエチレン性(好ましくはビニル)不飽和を含む基を表わし、該Si−H単位はSi−IE単位と重付加によて反応することができる。)を有する官能基付与されたポリオルガノシロキサン(POS)、
・適当な金属触媒、好ましくは白金触媒、
・随意成分としての、例えば、Q(SiO4/2)及び(又は)T(RSiO3/2)シロキシル単位を含有するシリコーン樹脂を基材とした少なくとも1種の付着調節系、
・随意成分としての、その他の添加剤(充填剤、促進剤、禁止剤、顔料、界面活性剤など)
を含むタイプのシリコーン組成物に関する。
また、本発明は、このタイプのシリコーン組成物の製造に関する。
更に、本発明は、架橋したシリコーンからできた物品、特に、上記の目標組成物から繊維質又は非繊維質可撓性基体(紙又は重合体フィルム)のための被覆、例えば、撥水性及び(又は)剥離性被覆の製作方法に関する。
例えば、これらの液状シリコーン組成物は、非常に高速度(例えば、600m/分)で操業されるロールを含む工業的被覆装置においてフィルムを支持するために適用される。これらの非常に高速度での被覆操作においては、液状シリコーン被覆用組成物の粘度は、被覆操作条件に正確に順応しなければならないことは明かである。
本発明との関連で特に興味のある液状シリコーン被覆用組成物は溶媒を含まない。
別の態様では、これらの液状シリコーン被覆用組成物のシリコーン相は、溶媒で希釈することができる。更に有益な別の態様によれば、特に健康及び安全性の理由から、液状シリコーン組成物は水性分散体/エマルジョンである。
事実、剥離性シリコーンの付着の度合は、0.1〜2g/m2、好ましくは0.3〜1g/m2であり、これは1μm程度の厚みに相当する。
シリコーン組成物は、可撓性基体に適用されると、直ぐに架橋してシリコーンからできた硬い剥離性及び(又は)撥水性の被覆(例えば、エラストマー)を形成する。
非常に高速の工業的被覆速度を考えれば、架橋の速さは即座でなければならないし、架橋は正確でなければならない、即ち、剥離性シリコーン被覆は、その剥離の役割をできるだけ最良に果たし且つ望ましい機械的品質を持つことができるように十分に架橋されなければならない。剥離性シリコーンフィルムの架橋の品質の評価は、特に、未架橋の抽出性化合物の定量を通じて行なうことができ、その量はできるだけ少量でなければならない。
シリコーン被覆の自由外部面の剥離能力は、剥離力によって表わされるが、この力は剥離性シリコーンフィルムを塗布した基体上に付着するように意図された要素について弱く且つ制御されなければならない。従って、この要素は、同じ種類のラベル又はテープの付着面であることができる。
従って、この弱く且つ制御された剥離力に加えて、基体へのシリコーン被覆の付着は、非常に高くなければならない。この付着の性質は、例えば、被覆の表面を指でこすり、次いで被覆に損傷を生じさせる連続通過回数を測定することからなる摩擦落ちトレード試験を使用して評価される。
また、ヒドロシリル化によって架橋できるこれらのシリコーン被覆用組成物、例えば≡SiH/≡SiViは、工業的被覆装置において被覆浴の形態にあるときに、できるだけ長い周囲温度での寿命を有することが重要である。
剥離性シリコーン皮膜で被覆される可撓性基体は、例えば、
・接着テープであって、その内部表面が感圧接着剤層で被覆され且つその外部表面が剥離性シリコーン被覆を含むもの、
・或いは、粘着性の要素又は感圧接着剤の接着剤面を保護するための紙又は重合体フィルム、
・或いは、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン、ポリエチレン又はポリエチレンテレフタレート型の重合体フィルム
である。
重付加により架橋する溶媒を含まない液状シリコーン系(Si−H/Si−アルケニル−Vi−)の場合には、架橋は、熱活性化の下で実施される。これらの反応条件は、いくつかの感熱性基体、例えば、ポリエチレン(PE)からなるもの、例えばPEフィルム又はPEで被覆された紙、或いは熱印刷可能紙型のものには好適ではない。これらの感圧性基体は、90℃以上の温度の加熱に耐えない。従って、全ての困難性は、これらの感圧性基体については、低温で、例えば、110℃以下の温度(85〜90℃)で正確な架橋を得ることにある。
シロキシル単位:即ち、ジメチルヒドロシロキシル(M')、メチルヒドロシロキシル(D')、ジメチルシロキシル(D)及びトリメチルシロキシル(M)単位を含有するタイプの架橋剤を使用して、重付加により架橋できる液状シリコーン組成物(≡SiH/Siビニル)のために使用して可撓性基体(被覆した又は未被覆の紙、重合体フィルムなど)上に剥離性被覆を形成させることは、一般に既に開示されている。
これは特許出願EP−A−0523660の場合である。この特許は、100℃以下の温度で数秒間に架橋することができ且つ網状(非線状)の≡Si−Vi含有POS樹脂とMD’及びMDM'型の≡SiH含有POS架橋剤を含有するシリコーン組成物を開示している。しかし、この特許には、得られたシリコーン皮膜の架橋が正確であることは全く示されていない。また、実施例において抽出分は測定されていない。
EP−A−0523660は、特に、液状シリコーン被覆用組成物の低減された抽出分の量の点及び浴の安定性の持続の点で架橋した被覆に有益な性質を与えるような特定の≡Si−Vi含有POS系の架橋剤に関するものではない。
EP−A−0523660
しかして、本発明の必須の目的は、低温で(≦110℃、好ましくは≦100℃、例えば85/90℃程度)で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えると同時に低減された抽出分を特徴とする非常に良好な品質の架橋したシリコーン被覆をもたらすことができる液状シリコーン被覆用組成物における架橋剤としての特定の≡SiH含有POSの新規な用途を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えると共に低温で長い浴寿命を示すことができる液状シリコーン被覆用組成物における架橋剤としての特定の≡SiH含有POSの新規な用途を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えると共に完全に満足できる剥離性を有する正確に架橋されたシリコーン被覆をもたらすことができる液状シリコーン被覆用組成物における架橋剤としての特定の≡SiH含有POSの新規な用途を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えると共に完全に満足できる付着性を有する正確に架橋されたシリコーン被覆をもたらすことができる液状シリコーン被覆用組成物における架橋剤としての特定の≡SiH含有POSの新規な用途を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えると共に完全に満足できる機械的性質を有する正確に架橋されたシリコーン被覆をもたらすことができる液状シリコーン被覆用組成物における架橋剤としての特定の≡SiH含有POSの新規な用途を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えると共に完全に満足できる撥水性を有する正確に架橋されたシリコーン被覆をもたらすことができる液状シリコーン被覆用組成物における架橋剤としての特定の≡SiH含有POSの新規な用途を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えることができ、更に、用途について上記したような特質と同じ特質を有する新規な液状シリコーン被覆用組成物を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、低温で即時に架橋して可撓性基体のための剥離性及び(又は)撥水性の被覆を与えることができ、更に製造するのが容易であり且つ経済的である新規な液状シリコーン被覆用組成物を提供することである。
本発明の他の必須の目的は、感熱性可撓性基体上に剥離性及び(又は)撥水性の架橋されたシリコーン被覆を低温で作製するための方法を提供することである。
他にもあるが、上記の目的は、本発明によって達成される。まず、本発明は、珪素原子に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも3個含有する少なくとも1種の水素化(好ましくは線状の)ポリオルガノシロキサン(POS)よりなり、次の平均線状式:
αM'βγD'δ
[ここに、
M=(R13SiO1/2
M'=Ha(R1bSiO1/2、a+b=3、a=1、2又は3、b=0〜3、
D=(R22SiO2/2
D'=HR3SiO2/2
0≦α≦2、
0<β≦2、
0<γ、
0<δ、
ただし、0<γ/δ、好ましくは0<γ/δ≦1.8、更に好ましくは0<γ/δ≦1.5、
15≦(β/δ)×1,000≦150、好ましくは15≦(β/δ)×1,000≦80、更に好ましくは15≦(β/δ)×1,000≦60]
を有する少なくとも1種のシリコーンオイルの、重付加により架橋して繊維質又は非繊維質基体のための撥水性剥離性被覆を形成することができるシリコーン組成物(該組成物の高粘度のPOSは25℃で1,500mPa・s以下の動的粘度ηを有する。)への架橋剤としての新規な用途に関する。
本発明により注意深く選定された≡SiH含有POS架橋剤の使用は、ポリエチレン(PE)のような感熱性基体上に剥離性被覆を作製させるのを可能にさせる。本発明によって、被覆の正確な架橋が工業的被覆条件下で低温で、例えば90℃で提供される。
更に、これらの新規な≡SiH含有POS架橋剤は、シリコーン組成物の流動学的挙動を改変させないので、それは任意の基体上に、特に任意の可撓性基体上に完全に被覆することができる。
この最終的な性質は、本発明に鑑みて、シリコーン被覆用組成物が有益には“溶媒を含まない”ものであり得るので、一層有益である。このことは、それらが溶媒、特に有機溶媒を欠いていることを意味する。しかして、健康及び安全性に関して与えられる利益は容易に理解される。
重付加による架橋の特質に関して本発明により達成される性能:反応性/架橋度/速度は、反応性及び架橋度に関して、得られた低抽出分によって証明するときに、全く有益である。
上で示した≡SiH含有POS架橋剤の式は、次の場合を包含する全体式である。
・−a−、≡SiH含有POS架橋剤が同じ(好ましくは、線状の)POS分子上にMM'DD'単位を含有する場合で、該架橋剤は1個以上の異なったMM'DD'単位を含有することが可能である。
・−b−、≡SiH含有POS架橋剤が(好ましくは、線状の)POS分子の混合物であって、それぞれがMM'DD'単位の一部分を有するものによって形成される場合。
・−c−、≡SiH含有POS架橋剤が前記の−a−及び−b−タイプの(好ましくは、線状の)≡SiH含有POS架橋剤の混合物により形成される場合。
−b−タイプの≡SiH含有POS架橋剤の例としては、M及びD'単位を含有する≡SiH含有POSとM、D及びD'単位を含有するPOSとの混合物、又はM及びD単位を含有する≡SiH含有POSとM'、D及びD'単位を含有するPOSとの混合物、又はM及びD'単位を含有する≡SiH含有POSとM及びD単位を含有するPOSとの混合物、又はM'及びD'単位を含有する≡SiH含有POSとM及びD単位を含有するPOSとの混合物が挙げられる。
好ましくは、本発明に従う用途に係わるシリコーン組成物は、線状(分岐状でもよい)構造を持つ≡SiH含有POS及び≡Si−アルケニル(例えば、Vi)含有POSからなり、網状架橋構造を有する≡SiH含有POS及び≡Si−アルケニル(例えば、Vi)含有POSは除かれる。
本発明の有益な態様によれば、被覆しようとする基体は、感熱性材料、好ましくは可撓性材料からなり、更に好ましくはポリエチレン及び(又は)ポリエチレンテレフタレートポリプロピレン及び(又は)ポリ塩化ビニルよりなる可撓性材料から及び(又は)熱印刷性可撓性基体から選ばれ、ポリエチレンフィルム及びポリエチレン塗被紙が特に好ましい。
本発明によれば、被覆を架橋させるために、基体は、110℃以下、好ましくは100℃以下、更に好ましくは75〜95℃の温度に、60秒間以内、好ましくは10秒間以内にわたって置かれる。
有益には、シリコーン組成物は、
(I.1)珪素原子に結合したアルケニル基(好ましくはC2〜C6アルケニル基)を1分子当たり少なくとも2個含有する少なくとも1種のPOS、
(I.2)上で定義した、少なくとも1種の架橋性の≡SiH含有POS、
(I.3)及び(又は)Si−アルケニル単位とSi−H単位を含有する少なくとも1種のPOS、
(II)白金族に属する少なくとも1種の金属からなる少なくとも1種の触媒
からなる混合物である。
好ましくは、Si−アルケニル型、例えばSi−Vi型の少なくとも1種のPOS(I.1)とSi−H型の少なくとも1種のPOS(I.2)が使用される。
POS(I.1)は、重量の点から、処方物の必須成分の一つである。
有益には、このPOS(I.1)は、次式:
Figure 2005509711
[ここに、
Wはアルケニル基、好ましくはビニル又はアリル基であり、
Zは触媒の活性に悪影響を及ぼさず、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基(有益にはメチル、エチル、プロピル及び3,3,3−トリフルオルプロピル基)及びアリール基(有益にはキシリル、トリル及びフェニル基)から選ばれる1価の炭化水素基であり、
aは1又は2であり、bは0、1又は2であり、a+bは1〜3である。]
の単位を含有する物質である。
このポリジオルガノシロキサンは、少なくとも10mPa・sに等しく、好ましくは50〜1,000mPa・sの粘度(25℃)を有することが有益である。
この説明と関係する粘度の全ては、“ニュートン”粘度と称される25℃での動的粘度、即ち、それ自体知られた方法で、剪断速度勾配と無関係であるように測定される粘度に対して十分に低い剪断速度勾配で測定される動的粘度に相当する。
ポリオルガノシロキサン(I.1)は、線状、分岐状又は環状の構造を示すことができる。その重合度は、好ましくは、2〜5,000である。
式(I.1)のシロキシル単位の例は、ジメチルビニルシリル末端を有するジメチルポリシロキサン、ビニルジメチルシロキサン単位、ビニルフェニルメチルシロキサン単位及びビニルシロキサン単位である。
ポリオルガノシロキサン(I.1)の例は、トリメチルシリル末端を有するメチルビニル
ジメチルポリシロキサン共重合体、ジメチルビニルシリル末端を有するメチルビニルジメチルポリシロキサン共重合体、又は環状メチルビニルポリシロキサンである。
ポリオルガノシロキサン(I.2)は、好ましくは、次式
Figure 2005509711
(ここで、
Lは触媒の活性に悪影響を及ぼさず、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基(有益にはメチル、エチル、プロピル及び3,3,3−トリフルオルプロピル基)及びアリール基(有益にはキシリル、トリル及びフェニル基)から選ばれる1価の炭化水素基であり、
dは1又は2であり、eは0、1又は2であり、d+eは1〜3の値を有する。]
のシロキシル単位を含有するタイプのものである。
このポリオルガノシロキサン(I.2)の動的粘度ηd(25℃)は、≧5mPa・s、好ましくは≧10mPa・sであり、更に好ましくは20〜1,000mPa・sである。
ポリオルガノシロキサン(I.2)は、線状、分岐状又は環状の構造を有することができる。重合度は2以上である。更に好ましくは、それは5000以下である。
式(I.2)の単位の例は、
M':H(CH32SiO1/2、D':HCH3SiO2/2、D':H(C65)SiO2/2
である。
ポリオルガノシロキサン(I.2)の例は、
・M'DD':ヒドロジメチルシリル末端を有するジメチルポリシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン)(メチルヒドロシロキシル)−α,ω−ジメチルヒドロシロキサン、
・MDD':トリメチルシリル末端を有するジメチル(ヒドロメチル)ポリシロキサン(ジメチル)単位を含有する共重合体、
・M'DD':ヒドロジメチルシリル末端を有するジメチル(ヒドロメチル)ポリシロキサン単位を含有する共重合体、
・MD':トリメチルシリル末端を有するヒドロメチルポリシロキサン、
・D'4:環状ヒドロメチルポリシロキサン
である。
重付加シリコーン組成物用の基礎材料は、線状のポリオルガノシロキサン(I.1)及び(I.2)のみ、例えば、特許US−A−3,220,972、US−A−3,697,473及びUS−A−4,340,709に開示されたものからなることができる。
触媒(II)も周知である。好ましくは、白金化合物及びロジウム化合物が使用される。特に、白金と特許US−A−3,159,601、US−A−3,159,602及びUS−A−3,220,972並びにヨーロッパ特許EP−A−0057459、EP−A−0188978及びEP−A−0190530に記載された有機化合物との錯体、又は特許US−A−3,419,593、US−A−3,715,334、US−A−3,377,432及びUS−A−3,814,730に開示されたビニル化オルガノシロキサンとの錯体を使用することが可能である。一般に、好ましい触媒は白金である。この場合に、触媒(II)の重量による量は、白金金属の重量として計算して、ポリオルガノシロキサン(I.1)及び(I.2)の総重量を基にして、一般に2〜400ppm、好ましくは5〜200ppmである。
好ましくは、架橋性POSは、
1.0≦≡SiH/≡Si−アルケニル(Vi)≦4、
好ましくは、1.4≦≡SiH/≡Si−アルケニル(Vi)≦3
であるような≡SiH/≡Si−アルケニル(Vi)モル比を示す。
POS(I.1)は、好ましくは連鎖末端に位置した“Si−アルケニル”官能基を含有し、100〜1,000mPa・s程度の粘度及びオイル100g当たりのアルケニル官能基の当量数で表わして、次式:
0.01≦La
好ましくは、0.015≦La≦0.04
更に好ましくは、0.015≦La≦0.1
のアルケニル官能基数を有するブロックされた線状のポリジオルガノシロキサンであるのが有益である。
同様に、少なくとも1種の≡SiH官能基含有POS(I.2)を含む架橋剤として有用なオイルは、好ましくは、5〜150mPa・s程度の粘度を示す。
完全な硬化性組成物は標準温度で流動性である。それらの粘度は、25℃で一般に50〜500mPa・s程度である。
別の態様によれば、剥離性で架橋性の組成物は、
・少なくとも1種の付着調節系、
・及び(又は)少なくとも1種のヒドロシリル化禁止剤(好ましくは、アセチレン系アルコール及び(又は)マレイン酸ジアリル、これらの誘導体から選ばれる。)、
・随意としての、殺細菌剤及び(又は)ゲル化防止剤及び(又は)湿潤剤及び(又は)消泡剤及び(又は)充填剤及び(又は)合成ラテックス及び(又は)着色剤及び(又は)酸性化剤から選ばれる少なくとも1種のその他の添加剤
を含有する。
付着調節系は既知の系から選ばれる。それは、フランス特許FR−B−2450642、特許US−B−3,772,247又はヨーロッパ特許出願EP−A−0601938に開示されたものであってよい。例えば、
・次のタイプ:
Figure 2005509711
の少なくとも1種の反応性ポリオルガノシロキサン樹脂(A)96〜85重量部と、
・次のタイプ:MD'Q、MDD'Q、MDT'、MQ又はMDQの少なくとも1種の非反応性樹脂(B)4〜15重量部
を基材とした付着調節系が挙げられる。
付加反応遅延剤(架橋禁止剤)は、次の化合物:
・少なくとも1個のアルケニル基により置換されたポリオルガノシロキサン、有益には環状ポリオルガノシロキサン(テトラメチルビニルテトラシロキサンが特に好ましい。)、
・ピリジン、
・有機ホスフィン及び亜リン酸エステル、
・不飽和アミド、
・アルキル化マレイン酸エステル、及び
・アセチレン系アルコール
から選ばれる。
これらのアセチレン系アルコール(特許FR−B−1528464及びFR−A−2372874を参照)は、ヒドロシリル化反応の好ましい熱ブッロク剤の一部をなし、次式:
1−(R2)C(OH)−C≡CH
(ここに、
1は線状若しくは分岐状アルキル基又はフェニル基であり、
2はH、線状若しくは分岐状アルキル基又はフェニル基であり、
1及びR2基と三重結合のα位にある炭素原子とは環を形成することが可能であり、
1及びR2基中に存在する炭素原子の総数は少なくとも5、好ましくは9〜20である。)
を有する。
該アルコールは、好ましくは、250℃以上の沸点を示すものから選ばれる。例えば、下記のものが挙げられる。
1−エチニル−1−シクロヘキサノール、
3−メチル−1−ドデシン−3−オール、
3,7,11−トリメトキシ−1−ドデシン−3−オール、
1,1−ジフェニル−2−プロピン−1−オール、
3−エチル−6−エチル−1−ノニン−3−オール、
3−メチル−1−ペンタデシン−3−オール。
これらのα−アセチレン系アルコールは市販製品である。
このような遅延剤は、オルガノポリシロキサン(I.1)及び(I.2)の総重量に関して多くとも3,000ppm、好ましくは100〜2,000ppmの割合で存在する。
“溶媒を含まない”実施態様と異なる他の実施態様によれば、組成物は、水性エマルジョン/分散体の形態で提供され、この場合には少なくとも1種の界面活性剤と随意成分としての少なくとも1種のpH固定剤を含有する。
pHの固定維持剤は、好ましくは、HCO3 -/CO3 2-及び(又は)H2PO4 -/HPO4 2-を含有する緩衝剤系である。しかして、所望の緩衝効果を得るためには、本発明に従い、HCO3 -及び(又は)H2PO4 -塩、例えばNaHCO3及び(又は)Na2CO3及び(又は)NaH2PO4及び(又は)Na2HPO4を導入することが推奨される。任意のその他の異なった対陰イオンの塩(例えば、K)が好適であることは自明のことである。特に好ましい態様では、エマルジョンに配合されるNaHCO3からなる緩衝剤系が実用される。
本発明に従い乳化剤としてエマルジョンに存在できる界面活性剤は、非イオン性又はイオン性である。
有益な態様によれば、エマルジョン中の水の割合は、50重量%以上、好ましくは55重量%以上であり、実際には、例えば、55〜60重量%或いは85〜90重量%程度である。
本発明の他の主題によれば、本発明は、重付加により架橋して繊維質又は非繊維質基体のための撥水性剥離性被覆を形成することができるシリコーン組成物であって、
(I.1)珪素原子に結合したアルケニル基(好ましくはC2〜C6アルケニル基)を1分子当たり少なくとも2個含有する少なくとも1種のPOS、
(I.2)珪素原子に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも3個含有する少なくとも1種の水素化線状ポリオルガノシロキサン(POS)よりなり、次の平均線状式:
αM'βγD'δ
[ここに、
M=(R13SiO1/2
M'=Ha(R1bSiO1/2、a+b=3、a=1、2又は3、 b=0〜3、
D=(R22SiO2/2
D'=HR3SiO2/2
0≦α≦2、
0<β≦2、
0<γ、
0<δ、
ただし、0<γ/δ、好ましくは0<γ/δ≦1.8、更に好ましくは0<γ/δ≦1.5、
15≦(β/δ)×1000≦150、好ましくは15≦(β/δ)×1000≦80、更に好ましくは15≦(β/δ)×1000≦60]
を有する少なくとも1種のシリコーンオイル、
(II)白金族に属する少なくとも1種の金属からなる少なくとも1種の触媒
を含有すること、しかも含まれる高粘度のPOSが25℃で1,500mPa・s以下の動的粘度ηを有するものであることを特徴とするシリコーン組成物に関する。
この本発明に従う組成物を規定するためには、用途の説明と関連させて上で定義した特徴が参照される。
本発明の他の観点によれば、本発明は、剥離性で撥水性の被覆の作製のための被覆用基礎原料として特に使用できるシリコン組成物(この組成物自体は上で定義したタイプのものである。)の製造方法に関する。この方法によれば、少なくとも1種の(好ましくは、線状の)≡Si−Vi含有POSオイル(I.1)が、MM'DD'タイプの少なくとも1種の≡Si−H含有POSオイル(I.2)から及び(又は)(好ましくは線状の)POS分子よりなるオイルの混合物であってそれぞれが架橋剤中に存在するMM'DD'単位の一部を含有するものからなる架橋剤と混合される。触媒(II)も随意の他の成分、例えば架橋禁止剤と共にシリコーン相に配合される。
混合手段及び方法論は、溶媒を含まないタイプの組成物であろうと又はエマルジョン型の組成物であろうと、当業者には知られている。
これらの組成物は、紙を被覆するための工業的装置で使用される装置で、例えば、5本ロール被覆ヘッド、エアーナイフ型装置又は均しバー装置を使用して、可撓性の基体又は材料に適用し、次いで70〜200℃に加熱したトンネル炉中を移動させることによって硬化させることができる。炉内の通過時間は、温度に依存する。この時間は、一般に、100℃程度の温度で5〜15秒間、180℃程度の温度で1.5〜3秒間である。
該組成物は、任意の可撓性の材料又は基体、例えば、種々のタイプの紙(スーパーカレンダー紙、塗布紙など)、ボード、セルロースシート、金属シート、プラスチックフィルム(ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなど)などに付着させることができる。
組成物の付着量は、被処理表面単位m2当たり0.5〜2g程度であり、これは0.5〜2μm程度の層の付着量に相当する。
このように被覆された材料又は基体は、次いで、ゴム系、アクリル系又はその他の性質の任意の感圧接着剤と接触させることができる。この場合に、この接着剤は、該基体又は材料から容易に引きはがすことができる。
本発明の他の観点によれば、本発明は、上で定義した架橋剤を使用することによって得られ及び(又は)上で定義した組成物から得られた少なくとも1種の剥離性被覆を含むことを特徴とする基体に関する。
下記の実施例を例示として示すが、本発明の範囲及び精神を制限するものと解してはならない。
図面の説明
図1は、シリコーン抽出分(SE)(%)を、紙の温度(T)(℃)の関数として示した曲線である。
Figure 2005509711
図2は、シリコーン抽出分(SE)(%)を、85℃で架橋する≡Si−H含有POS架橋剤(I.2.3)中の≡Si−H含有POS架橋剤(I.2.1)の量(t1/3)の関数として示した曲線である。
図3は、剥離強さ(PS)を、86〜95℃の架橋温度での剥離速度(PR)の関数として示した曲線である。
図4は、一定期間のヒストグラムを示し、0.3m/分の被覆速度及び86〜95℃の架橋温度についての剥離強さ(PS)を与える。
Figure 2005509711
実施例
Rotomecパイロット規模の被覆プラントで100m/分(炉内で3.6秒間の滞留時間)、異なった炉温でのグラシン紙9564基体又はOPP CR30へのシリコーンの被覆
シリコーン層の温度を赤外線カメラを使用してインラインで測定する。
被覆し、架橋した後の被覆は、下記の試験によって特徴づけられる。
・シリコーン被覆の重量:放射活性源又はX線蛍光管を使用して被覆の珪素原子を励起させ、被覆により再放出されたX線の強度を測定する。しかして、較正曲線を使用して、シリコーン被覆の重量が決定される。使用した装置は、オックスホード社より販売されたLab X1000装置である。
・抽出分(被覆装置の出口:インライン/架橋の4日後:オフライン):試験は、被覆をトルエン中に浸漬し、次いで原子求光分光分析器Perkin−Elmer3100(APL/AA/T173)により定量することからなる。被覆装置の出口での被覆について(インライン)。
較正曲線を使用して、被覆からのシリコーン抽出分を決定する。
・架橋:被覆装置の出口での被覆の重合度を多くの商業試験を使用して説明する。シリコーン表面上を指でなぞることによって表面の油性を評価する汚れ試験。基体への付着を特徴づける摩擦落ち試験。実施するには、指でもって被覆の表面をこすり、被覆が悪化し/剥離する回数を記録する。評点10(10回こすり)は用途にとって満足できるものと見なされる。
・剥離力:使用した試験は、1999年第5版の標準規格Finat No.3及び10に相当する。この試験は、架橋して4日後に(オフライン)、商品名「Tesa7475」(23℃で、アクリルベース)及び商品名「Tesa7476」(70℃で、ゴムベース)として販売された接着剤テープによって行なう。
・1999年第5版の標準規格Finat No.9に従う、シリコーン被覆との接触後のPSAの無圧下での瞬間付着性能の検査。
使用した物質
・連鎖末端でビニル化されたオイル(I.1)
α及びω位置でビニル化され、100g当たり0.022モルのVi及び25℃で200mPa・sの粘度を有するポリジメチルシロキサン。このオイルは、0.15%のエチニルシクロヘキサノール禁止剤を含有する。
・MD'xDyM構造を有し、100g当たり1モルの水素を含む水素化PDMSシリコーンオイル(I.2.1)。
・MD'xM構造を有し、MD'xM構造100g当たり1.5モルの水素を含む水素化PDMSオイル(I.2.2)。
・M'MD'xDyM'M構造を有し、100g当たり0.7モルの水素を含む水素化PDMSオイル(I.2.3)。
・触媒(II):ロディア・シリコーンズ社により商品名「Silcolease 11091M(登録商標)」として販売された、3,000ppmのPtを含有するKarstedt Pt。
試験及びその結果
A:試験1〜11
Figure 2005509711
1.反応性
抽出分を紙の温度の関数として測定する。結果を表1と図1に示す。図1は、試験1〜4についてシリコーン抽出分を可撓性の紙基体の温度の関数として示す。架橋は85℃の低温で行なった。
M'MD'D構造の≡SiH含有POS(I.2.3)である本発明に従う架橋剤(試験2、3及び4)が最低の抽出分、即ち良好な反応性の評点を得るのを可能にさせることが明かである。本発明のために、低温で、即ち80〜85℃で架橋できる処方物が入手可能である。
MDD'構造の≡SiH含有POS(I.2.1)とMM'DD'構造の≡SiH含有POS(I.2.3)との混合物に相当する試験3並びにMD'M構造のPOS(I.2.2)とMM'DD'構造のPOS(I.2.3)との混合物に相当する試験4は、図1において、混合物の反応性(低温での架橋の質)が非常に良好であると同時に可撓性基体に対する付着を改善させる。図2は、MM'DD'以外の構造の架橋剤、例えばのMDD'構造のPOS(I.2.1)の量は高すぎてはならず、好ましくは30%未満でなければならないことを示す。
B.試験12〜19
新たな一連の本発明に従う架橋剤(試験13、14、17及び19)又は本発明に従わない架橋剤(試験12、15、16及び18)を評価した。これらの物質の特徴、比率γ/δ=D/D'及びβ/δ×1000=M'/D'×1000を下記の表2に示す。
使用したビニル化オイルは上記の(I.1)であり、触媒は上記の触媒(II)である。SiH/SiVi比は1.8に一定に保持し、Ptの量は100pmである。
Figure 2005509711
本発明に従う架橋剤(試験13、14、17及び19)は摩擦落ち試験で良好な保持を有し、5%未満のシリコーン抽出分(SE)を示し、本発明に従えば、SE<9〜10%、好ましくは≦7.5%、更に好ましくは≦5%であることが分かる。
2.剥離力及び老化、Tesa7475(インライン)
POS(I.2.3)(82%)/POS(I.2.2)(18%)の架橋剤混合物を含むシリコーン処方物から生じさせた被覆について剥離性を測定した。得られた剥離の状況及びこれらの剥離性の老化に対する安定性を図3及び4に示す。本発明に従う≡SiH含有POS架橋剤が剥離性及び経時安定性に影響しないことが明かとなる。
シリコーン抽出分(SE)(%)を、紙の温度(T)(℃)の関数として示した曲線である。 シリコーン抽出分(SE)(%)を、85℃で架橋する≡Si−H含有POS架橋剤(I.2.3)中の≡Si−H含有POS架橋剤(I.2.1)の量(t1/3)の関数として示した曲線である。 剥離強さ(PS)を、86〜95℃の架橋温度での剥離速度(PR)の関数として示した曲線である。 一定期間のヒストグラムを示す。

Claims (13)

  1. 珪素原子に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも3個含有する少なくとも1種の水素化(好ましくは線状の)ポリオルガノシロキサン(POS)よりなり、次の平均線状式:
    αM'βγD'δ
    [ここに、
    M=(R13SiO1/2
    M'=Ha(R1bSiO1/2、a+b=3、a=1、2又は3、b=0〜3、
    D=(R22SiO2/2
    D'=HR3SiO2/2
    0≦α≦2、
    0<β≦2、
    0<γ、
    0<δ、
    ただし、0<γ/δ、好ましくは0<γ/δ≦1.8、更に好ましくは0<γ/δ≦1.5、
    15≦(β/δ)×1000≦150、好ましくは15≦(β/δ)×1000≦80、更に好ましくは15≦(β/δ)×1000≦60]
    を有する少なくとも1種のシリコーンオイルの、重付加により架橋して繊維質又は非繊維質基体のための撥水性剥離性被覆を形成することができるシリコーン組成物(該組成物の高粘度のPOSは25℃で1500mPa・s以下の動的粘度ηを有する。)への架橋剤としての使用。
  2. 被覆しようとする基体が感熱性材料、好ましくは可撓性材料からなり、更に好ましくはポリエチレン及び(又は)ポリプロピレン及び(又は)ポリエステル及び(又は)ポリ塩化ビニルよりなる可撓性材料から及び(又は)熱印刷性可撓性材料から選ばれる(ポリエチレンフィルム及びポリエチレン塗被紙が特に好ましい。)ことを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 被覆を架橋させるために、基体を110℃以下、好ましくは100℃以下、更に好ましくは75〜95℃の温度に、60秒間以内、好ましくは10秒間以内にわたって置くことを特徴とする請求項1に記載の使用。
  4. シリコーン組成物が、
    (I.1)珪素原子に結合したアルケニル基(好ましくはC2〜C6アルケニル基)を1分子当たり少なくとも2個含有する少なくとも1種のPOS、
    (I.2)上で定義した、少なくとも1種の架橋性の≡SiH含有POS、
    (II)白金族に属する少なくとも1種の金属からなる少なくとも1種の触媒
    からなる混合物である請求項1に記載の使用。
  5. 架橋性のPOSが、
    1.0≦≡SiH/≡Si−アルケニル(Vi)≦4、
    好ましくは1.4≦≡SiH/≡Si−アルケニル(Vi)≦3
    であるような≡SiH/≡Si−アルケニル(Vi)モル比を有することを特徴とする請求項4に記載の使用。
  6. POS(I.1)が次式:
    Figure 2005509711
    [ここに、
    Wはアルケニル基、好ましくはビニル又はアリル基であり、
    Zは触媒の活性に悪影響を及ぼさず、好ましくは1〜8個の炭素原子を有するアルキル基(有益にはメチル、エチル、プロピル及び3,3,3−トリフルオルプロピル基)及びアリール基(有益にはキシリル、トリル及びフェニル基)から選ばれる1価の炭化水素基であり、
    aは1又は2であり、bは0、1又は2であり、a+bは1〜3である。]
    の単位を含む物質であることを特徴とする請求項5に記載の使用。
  7. 剥離性架橋性シリコーン組成物が
    ・少なくとも1種の付着調製系
    ・及び(又は)少なくとも1種のヒドロシリル化禁止剤
    を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の使用。
  8. POS(I.1)が、好ましくは、連鎖末端に位置した“Si−アルケニル”官能基を含有し、100〜1000mPa・s程度の粘度及び次式:
    0.010≦La、
    好ましくは 0.015≦La≦0.04、
    更に好ましくは0.015≦La≦0.10
    に従うアルケニル官能基Laの量(オイル100g当たりのアルケニル官能基の当量数として表わして)を示すことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の使用。
  9. ≡SiH官能基を含む少なくとも1種のPOS(I.2)を含むる架橋剤として使用するオイルが5〜150mPa・sの粘度を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の使用。
  10. 組成物が水性エマルジョン/分散体として提供されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の使用。
  11. 重付加により架橋して繊維質又は非繊維質基体のための撥水性剥離性被覆を形成することができるシリコーン組成物であって、
    (I.1)珪素原子に結合したアルケニル基(好ましくはC2〜C6アルケニル基)を1分子当たり少なくとも2個含有する少なくとも1種のPOS、
    (I.2)珪素原子に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも3個含有する少なくとも1種の水素化線状ポリオルガノシロキサン(POS)よりなり、次の平均線状式:
    αM'βγD'δ
    [ここに、
    M=(R13SiO1/2
    M'=Ha(R1bSiO1/2、a+b=3、a=1、2又は3、 b=0〜3、
    D=(R22SiO2/2
    D'=HR3SiO2/2
    0≦α≦2、
    0<β≦2、
    0<γ、
    0<δ、
    ただし、0<γ/δ、好ましくは0<γ/δ≦1.8、更に好ましくは0<γ/δ≦1.5、
    15≦(β/δ)×1000≦150、好ましくは15≦(β/δ)×1000≦80、更に好ましくは15≦(β/δ)×1000≦60]
    を有する少なくとも1種のシリコーンオイル、
    (II)白金族に属する少なくとも1種の金属からなる少なくとも1種の触媒
    を含有すること、しかも含まれる高粘度のPOSが25℃で1,500mPa・s以下の動的粘度ηを有するものであることを特徴とするシリコーン組成物。
  12. 請求項1〜10のいずれかに定義するような請求項11に記載の組成物。
  13. 請求項1〜10のいずれかに記載の架橋剤を使用することによって及び(又は)請求項11又は12に記載の組成物から得られた少なくとも1種の剥離性被覆を含むことを特徴とする基体。
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