JP2005502751A - コポリエーテル組成物およびその生成方法と使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、スルホン化ジカルボン酸から誘導される繰り返し単位を含むコポリエーテル組成物、およびその生成方法と使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリエステル、とりわけポリアルキレンテレフタレートは、優れた物理的、化学的特性を有し、樹脂、フィルムおよび繊維用に広く使用されている。例えば、ポリエステル繊維は融点が比較的高く、すぐれた配向と結晶性を得ることができる。したがって、ポリエステルは、化学安定性、熱安定性、光安定性、高い強度といった優れた繊維特性を有する。
【0003】
しかしながら、ポリエステル、とりわけポリエステル繊維の場合、染色が困難である。ポリエステルの望ましい特性の所以となるポリエステルの分子構造や配向および結晶性のレベルの高さが、染料化合物による着色への抵抗にもなるのである。また、例えば蛋白繊維とは対照的に、ポリエステルの中にはイオン性染着部位が存在しないということもポリエステルの染色をむずかしくする要因となっている。
【0004】
ポリエステルをカチオン染料または塩基性染料で染色できるようにするためには、ポリエステルに染着部位を導入して改質しなければならない。このような部位を導入する最も一般的な方法は、5−スルホイソフタル酸ナトリウムのジメチルエステルまたはビスエチレングリコールエステルのいずれかの存在下で重合させるという方法である。5−スルホイソフタル酸のビスエチレングリコールエステルは、160〜250℃で過剰なエチレングリコールとエステル交換触媒とを用いて5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩のジメチルエステルのエステル交換によって通常は得られる。米国特許公報(特許文献1)および米国特許公報(特許文献2)には、改質ポリエステルにおける5−スルホイソフタル酸のビスエチレングリコールエステルの調製と有用性が開示されている。米国特許公報(特許文献1)には、1モルの金属スルホジカルボン酸のジメチルエステルが最大でエチレングリコール30モル当量と反応するが、グリコールは実際には2モルしか反応せず、残りのグリコールはもっぱら生成物の溶媒として作用していることが開示されている。米国特許公報(特許文献3)には、ポリエステルの可染性と塩基性染料との親和性とを向上させるためにポリエステル内に導入するための5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩のビスグリコールエステルの調製が開示されている。
【0005】
また、米国特許公報(特許文献4)および(特許文献5)にも、ジカルボン酸と、グリコールと、金属スルホネートと、ポリエーテルグリコールとを一緒に反応させてコポリエステルを調製することが開示されている。こうしてできた生成物におけるモノマーの配列は実際のところランダム状態である。
【0006】
スルホネート塩の量が増えるとコポリエステルの溶融粘度がかなり上昇し、その結果、低分子量ポリマーとなり紡糸工程において問題が生じる。ポリエーテルグリコールをブロック共重合用モノマーとして用いるとポリエステルの溶融粘度を低くできるので、ポリエーテルグリコールを重合工程でスルホネート塩と一緒に添加して溶融粘度の上昇を相殺するということは知られている。(非特許文献1)および(非特許文献2)には添加剤をポリエステルに導入することが開示されている。ポリエーテルグリコールは、通常、環状エーテルの開環重合で得られる。現在用いられている中で最も一般的なポリエーテルグリコールは、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(1,2−プロピレングリコール)およびポリ(テトラメチレングリコール)である。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第3,936,389号明細書
【特許文献2】
米国特許第5,607,765号明細書
【特許文献3】
米国特許第3,900,527号明細書
【特許文献4】
米国特許第4,665,153号明細書
【特許文献5】
特開平10−287814号公報
【非特許文献1】
Datye著、「Colourage」 P.7〜12、1994年2月
【非特許文献2】
Gries等、「ケミカルファイバーズインターナショナル」(Chemical Fibers International)第48巻、P.508〜513、1998年12月
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、ポリエステルの可染性を改善するエーテルエステルを生成するために使用できる組成物、およびその組成物の生成方法を開発することが望ましい。本発明の利点の一つは、スルホイソフタル酸のビスグリコールエステルまたはその塩と、ポリエーテルグリコールとを別々に作製する必要がないことである。本発明のもう一つの利点は、イオン性のポリエーテルグリコールが単一のステップで調製できることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の実施形態によると、可染性ポリエステルの作成に使用できるコポリエーテル組成物が提供される。この組成物は、第1のジオールとスルホン化ジカルボン酸とから誘導される繰り返し単位を含む。
【0010】
本発明の第2の実施形態によると、第1の組成物の作成に使用できる方法が提供される。この方法は、第1のジオールをスルホン化ジカルボン酸に接触させることを含むが、第1のジオールは前記開示のジオールと同じものである。
【0011】
本発明の第3の実施形態によると、コポリエステル組成物の作成に使用できる方法が提供される。この方法は、本発明の第1の実施形態で開示のコポリエーテル組成物を、(1)第2のジオールと少なくとも1種の酸に、または(2)第2のジオールと少なくとも1種の酸とから誘導される生成物に、触媒の存在下で接触させることを含み、前記酸はジカルボン酸、そのエステルまたはこれらの組み合わせである。
【0012】
本発明の第4の実施形態によると、コポリエーテル組成物と、第2のジオールと、少なくとも1種のジカルボン酸、そのエステルまたはこれらの組み合わせとから誘導される繰り返し単位を含むコポリエステル組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の第1の実施形態によるコポリエーテル組成物は、下記式で表されるスルホン化ジカルボン酸から誘導されるポリマーである。
H−{[−O−R1−]y−O−C(O)−A(R2)z(SO3M)−C(O)}c−[−O−R1−]x−OH (式1)
式中、Aは基1個につき炭素原子を約1〜約20個有するヒドロカルビル基である。ヒドロカルビル基は、(1)単環式または二環式芳香族核、または(2)分岐または直鎖で、かつ飽和または不飽和である。ヒドロカルビル基は1個以上のR2によって置換されていてもよく、R2はC1〜C4アルキル基であり、Aが脂肪族である際にはzが0となることを除き、zは0〜2である。R1は、直鎖のC3またはC6〜C12アルキレン基、−CH2−CH(2−n)(CH3)n−CH2−、または−(CH2)3−O−(CH2)3−を含む群から選択される。Mは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、第四アンモニウムもしくはホスホニウム、またはこれらの2種以上の組み合わせである。さらに、nは1または2、xおよびyはそれぞれ1より大きく、(x+y)が4〜50であり、cは2〜10またはc=1のコポリエーテルとc=2〜10の1種または複数種のコポリエーテルとの混合物である。最終的には、x、yおよびcのそれぞれは、約500〜10000、好ましくは500〜4000の範囲内に前記コポリエーテルの数平均分子量をもたらす数である。繊維に使用する可紡性ポリエステルとするには、分子量の範囲は500〜2000が最も好ましい。水溶性が高いポリマーとするには、より高い分子量が一般的に好ましい。
【0014】
第1のジオールとしては、分子1個につき炭素原子が3個または6個〜12個含まれる直鎖のジオール、HO−CH2−CH(2−n)(CH3)n−CH2−OH、HO−(CH2)3−O−(CH2)3−OH、またはこれらの2種以上の組み合わせとすることができる。好ましくは、α,ω−アルカンジオールである。C2、C4またはC5のα,ω−アルカンジオールの場合は、上記に開示した鎖状構造というよりはむしろ環状エーテルをつくる傾向にある。
【0015】
好適な第1のジオールの例としては、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジ(1,3−プロピレングリコール)(DPG)、またはこれらの2種以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ましい第1のジオールは1,3−プロパンジオールであり、1,3−プロパンジオールから調製したコポリエーテルが所望の可染性ポリエステルを生成するのに使用できるからである。
【0016】
「スルホン化ジカルボン酸」という用語は、特に指示のない限り、脂肪族スルホン化ジカルボン酸、芳香族スルホン化ジカルボン酸、その塩、エステル、またはこれらの2種以上の組み合わせのいずれかを指す。塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、ホスホニウム塩またはこれらの2種以上の組み合わせが挙げられる。
【0017】
好適な脂肪族スルホン化ジカルボン酸の例としては、スルホコハク酸、3−(2−スルホエチル)ヘキサン二酸およびその塩であるが、これらに限定されるものではない。好適な芳香族スルホン化ジカルボン酸の例としては、スルホン化フタル酸、スルホン化イソフタル酸、スルホン化テレフタル酸、スルホン化ナフタレンジカルボン酸、その塩、エステル、およびこれらの2種以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
好ましいスルホン化ジカルボン酸は、5−スルホ−イソフタル酸、またはこの酸とこの酸のナトリウム塩のような5−スルホ−イソフタル酸塩との混合物であるが、これらが可染性ポリエステル生成用のコモノマーとして有用だからである。これらのエステルはあまり好ましくない。
【0019】
第1のジオールから誘導される繰り返し単位に対するスルホン化ジカルボン酸から誘導される繰り返し単位のモル比は、本願明細書に開示されているコポリエーテルが生成できればいかなる比であってもよい。好ましい比率は、約1:5〜約1:100、より好ましくは1:10〜1:60の範囲である。
【0020】
コポリエーテル組成物は、この分野の当業者に既知のいかなる方法でも生成することができる。しかしながら、本発明の第2の実施形態に開示した方法で生成されることが好ましい。
【0021】
本発明の第2の実施形態によると、第1のジオールとスルホン化ジカルボン酸との接触は、第1の組成物の生成に有効であればいかなる条件下でも行うことができる。第1のジオールとスルホン化ジカルボン酸とは、上記に開示したものと同じである。条件としては、約140〜約210℃、好ましくは160〜190℃の温度範囲と、反応物を保持するのに十分な圧力が挙げられる。
【0022】
一般に、好ましくは不活性ガスの存在下で、スルホン化ジカルボン酸と(ケース1)、またはスルホン化ジカルボン酸とその塩との混合物と(ケース2)、またはスルホン化ジカルボン酸塩と(ケース3)、第1のジオールを接触させることができる。いかなる不活性ガスも使用可能である。窒素ガスが安価であるので不活性ガスとして好ましい。ケース(3)では、後述のような酸触媒を工程の最中に存在させておくと好ましい。任意であるが、ルイス酸を使うこともできる。スルホン酸と、過フッ素化イオン交換ポリマーのような固体酸触媒とは、脱水とエステル化の両方の触媒として作用する。ルイス酸はエステル化触媒として作用する。
【0023】
第1のジオールとスルホン化ジカルボン酸との接触は、酸触媒の存在下で行うことができる。ケース1および2においては、スルホン化ジカルボン酸の少なくとも1重量%をスルホン酸として存在させることができれば、触媒を最初に投入することができる。残りの最大で99重量%はスルホン酸の塩として、好ましくはナトリウムやリチウムの塩として存在させることができる。ケース1および2ではルイス酸触媒の使用は任意である。あるいは、スルホン酸が存在しないケース3では、固体酸触媒または均一系酸触媒が触媒機能を果たし、このケースでもルイス酸は任意選択である。好適な固体酸触媒または均一系酸触媒としては、スルホン酸基を側鎖に含む過フッ化イオン交換ポリマーが挙げられる。好適な均一系酸触媒は、過フッ化イオン交換ポリマー(PFIEP)であり、例えば本願特許出願人によって市販されている「ナフィロン(NAFION)」(登録商標)として入手できる。ルイス酸触媒の使用量は100ppmw(ppmw:100万分の1重量部)未満とすることができ、触媒を生成物から除去するかどうかは任意である。PFIEPの使用量は5〜10重量%にすることができ、例えば濾過などによってPFIEPは反応生成物から容易に除去することができる。
【0024】
接触の最中に水が形成されるが、窒素気流下または真空状態で、例えば1〜10mmHg(130〜1330Pa)にして水を除去することができ、コポリエーテルの生成を完了することができる。他の揮発性副生成物も同様に除去することができる。コポリエーテルの分子量が約500〜約2000になったら、接触させることをやめて生成物を回収すればよい。
【0025】
本発明の第2の実施形態による方法は、溶媒を用いても用いなくても行うことができる。コポリエーテルの生成を容易にするために溶媒が必要でなければ、この方法は溶媒を用いずに行う方が好ましい。
【0026】
第1のジオールとスルホン化ジカルボン酸との接触で生成する最初の生成物は、通常は酸性を示すが、適した塩基で処理して本発明のコポリエーテルの塩を得ることができる。いかなる塩基も使用可能である。メタノールに溶かしたアルカリ金属メトキシドが塩基として好ましい。
【0027】
本発明の第3の実施形態によると、上記コポリエーテルはポリエステル生成用のコモノマーとして用いられ、最終ポリマーに対してイオノマー基と柔軟なセグメントの両方を付与する。可染性ポリエステルを生成するためのコモノマーとしてコポリエーテルを使用するのであれば、ジオールコモノマー、なかでも1,3−プロパンジオールの脱水を最小限にするためにスルホン酸生成物の酸性度を下げることが好ましい。しかしながら、アルカリ金属メトキシドも過剰にならないようしたほうが好ましい。そこで、アルカリ金属メトキシドの量は、コポリエーテルの酸価を基準とした理論量の95〜105%が好ましく、より好ましくは100〜100.5%である。本発明のコポリエーテルは、さらに精製せずに使用することができる。
【0028】
本発明の第3の実施形態は、触媒の存在下で、第2のジオールと、ジカルボン酸、そのエステルまたはジカルボン酸とそのエステルの組み合わせである少なくとも1種の酸とを、可染性ポリエステルの生成を達成できる十分な条件のもとで本発明のコポリエーテルに接触させることを含む。
【0029】
通常、エステルまたはポリエステルの生成に使用可能なジオールであれば、いかなるジオールも第2のジオールとして使用することができる。適切な第2のジオールは、分子1個につき2〜12個の炭素原子を含むことができる。好適な第2のジオールの例として、エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールまたはこれらの2種以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限られるものではない。好ましい第2のジオールは1,3−プロパンジオールである。
【0030】
第2のジオールと接触させてエステルを生成することができるものであれば、いかなるジカルボン酸も使用できる。一般に、このようなジカルボン酸としては、酸、エステル、オリゴマー、もしくは酸から誘導される繰り返し単位を有するポリマー、またはこれらの2種以上の組み合わせが含まれるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
本願において好ましい酸は、式HO2C−A1−CO2Hで表され、式中、A1は好ましくはアリーレン基である。好適な酸の例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニレンジカルボン酸、これらのエステル、およびこれらの2種以上の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本願において好ましい酸は、テレフタル酸、テレフタル酸ジメチルのようなテレフタル酸エステル、またはこれらの組み合わせであるが、それは、これらから生成したポリエステルの工業的用途の範囲が広いからである。この他のアルキレン二塩基酸としては、コハク酸、アジピン酸およびこれらのエステルが挙げられる。
【0032】
下記の反応1および2に示すように、ポリエステルは2段階で合成することができる。第1の段階は、エステル交換(ジメチルエステルを使用する場合)またはエステル化(ジカルボン酸自体を使用する場合)を含む。第2の段階には、ポリマーの分子量を最適にする重縮合が含まれる。エステル交換のステージを達成するための好適な条件は、温度範囲が約150〜約300℃、好ましくは約170〜約230℃で、メタノールを留去する間、反応物を保持できる圧力が印加された条件である。例えば、ジカルボン酸エステルと、第2のジオールと、コポリエーテルと、重合触媒とを、不活性ガスブランケッティングの状態で加熱し、除去されたメタノールをとばすことができる。あるいは、ジカルボン酸自体を代わりに使うこともでき、この場合は除去された水をとばす。
【0033】
第1の段階で生成した混合物を、真空状態(例えば1mmHg、133Pa)で240〜270℃に加熱して重縮合のステージを実行させ、過剰な低分子量ジオールを取り除き、高分子量のポリエステルを生成することができる。ジカルボン酸エステルを使用する場合は、コポリエーテルは、最初に、即ち、エステル交換の段階で、またはエステル交換の後の重縮合の段階で添加することができる。これに対して、ジカルボン酸を使用する場合は、ポリエステルの所望の固有粘度と分子量が損なわれないように、コポリエーテルは重縮合の段階で添加することが好まれる。反応1または2のいずれかにおけるバッチ重合または連続重合の工程で、酸、第2のジオールおよび触媒と一緒にコポリエーテルを添加することができる。固相重合はこの分野の当業者には既知であるが、分子量と固有粘度とを所望の範囲へとさらに上昇させるために固相重合を用いることができる。
【0034】
【化1】
【0035】
ジカルボン酸またはそのエステルに対する第2のジオールのモル比は、ポリエステルの生成を実行できるモル比であればいかなる比であってもかまわない。一般に、1:1よりもわずかに高い比が用いられる。例えば、約1.1:1〜約2:1の範囲、好ましくは約1.3:1〜約1.6:1の範囲の比にすることができる。同様に、コポリエーテルに対する第2のジオールのモル比は、可染性ポリエステルの生成を実行できるモル比であればいかなる比であってもかまわない。一般に、ポリエステルポリマーの調製に用いるコポリエーテルの量は、スルホン化ジカルボン酸のナトリウム塩の1〜4モル%、好ましくは1〜2モル%、また、最終製品であるポリエステルを基準としたコポリエーテルの1〜10モル%、好ましくは1〜5モル%となるのに十分な量である。
【0036】
既知のエステル化触媒およびエステル交換触媒、例えば、マンガン、コバルト、亜鉛塩および/またはチタン酸テトライソプロピル(例えば「タイザー TPT(TYZOR(登録商標)TPT」、略して「TPT」、下記の「材料」参照)など、いずれも反応1および2において用いることができる。n−ブチルスタノイックアシッド(n−butylstannoic acid)(下記の「材料」参照)のような触媒は、反応2におけるエステル化の際に好まれる。反応2の場合、n−ブチルスタノイックアシッドとTPTとをエステル化および重縮合のステップで順次添加する。あるいは、両方をエステル化のステップで添加するとさらに好都合である。
【0037】
触媒の金属含有量は、最終生成物のポリマーの重量を基準として約1〜1500ppmwの範囲、好ましくは約10〜約1000ppmw、もっとも好ましくは10〜500ppmwとすることができる。触媒の安定性または性能を向上させるために他の成分を含有させることもできる。
【0038】
コポリエーテルを用いることによって、ポリマー鎖中の「柔軟なセグメント」およびアイオノマー基の両方を制御しながら導入する手段が提供される。靭性、カチオン染料による可染性、生分解性、抗菌性、可撓性、繊維やフィルム製造時のより高い処理量、および布地の柔らかい手触りといった触質性を向上させることを目的に、ポリエステルにおいてこのようにモノマー残基を組み合わせることはよく知られている。本発明のコポリエーテルがポリエステルに導入されていると、先行技術の単なるスルホン化ジカルボン酸またはそのエステルを添加する場合と比べて付加的な利点が得られる。例えば、カチオン可染性を向上させるために5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩をポリエステルに導入すると、前述の文献(非特許文献1)および(非特許文献2)に記載の通り、溶融粘度は高く、固有粘度は低く、ジエーテル含有量が高く、物理的特性が優れず、ポリエステルの紡糸が困難といった限界が特徴となる。
【0039】
先行技術の手法を用いて得たセグメント構造と比べると、本発明のコポリエーテルがポリエステルポリマーに導入されることによって、最終生成物のポリエステル中には異なるセグメント構造がみられる。例えば、5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩のビスグリコールエステルは、(特許文献3)のキング(King)とマックギー(McGee)の方法によって調製できる。このようなプレポリマーを用いて、例えばテレフタル酸ジメチルと、α,ω−アルカンジオールと、α,ω−アルカンジオールで前もってエステル化させた5−スルホイソフタル酸エステルまたは5−スルホイソフタル酸のどちらかとから生成されるポリエステルは、式1のコポリエーテルを用いて得られる序列である下記の序列、
−{−[−O−R1−]y−O−C(O)−Ar(SO3M)−C(O)−}c−[−O−R1−]x−O− (式2)
を含まない。式2の序列によって、ポリエステル鎖すべてにわたってスルホン酸基の配列が改善され、ポリエステル鎖内において異なるα,ω−アルカンジオールを選択的に配列させることが可能になる。
【0040】
「背景技術」の項で示したように、スルホン酸を単独で使用すると溶融粘度が上がる。溶融紡糸性を維持するためには分子量を下げなければならず、この変化が繊維の強さを逆に低下させる。しかしながら、本発明のコポリエーテルを使用すれば、溶融粘度を上げることなくスルホン酸のナトリウム塩を導入できる。
【0041】
本発明の第4の実施形態によると、上記開示のコポリエーテル組成物と、第2のジオールと、少なくとも1種の酸とから誘導される繰り返し単位を含むポリエステル組成物が得られる。
【0042】
(試験方法)
(試験方法1)
コポリエーテルの数平均分子量(Mn)の値は、NMR分光法を用いた末端基の分析、滴定またはゲル透過クロマトグラフィー(GPC)を行うことによって従来のようにして求めた。Mwは重量平均分子量である。GPCを用いれば、MnおよびMwの両方を求められる。多分散性(分子量分布)は、通常、Mw/Mn比で定義されるが、縮合重合体の場合、多分散性は約2.0の値を示す。表1記載のコポリエステルのMw/Mn比は1.51〜1.79である。
【0043】
(試験方法2)
コポリエーテルとポリエステルの融点、結晶化温度およびガラス転移温度は、示差走査熱分析により従来の方法で求めた。ポリエステルの溶融粘度は、キャピラリーレオメーター(ダイニスコ(DYNISCO)という商品名でペンシルバニア州ハニーブルックのケイネスポリマーテストシステムズ社(Kayeness Polymer Test Systems (Honey Brook PA))によって販売されている)を用いて、保圧時間を5.5分として260℃で測定した。溶融粘度の単位はPa.sである。
【0044】
(試験方法3)
固相重合前後のポリエステルの固有粘度(表1参照)は従来の方法で測定した。測定の単位はdl/g(100ml/g)である。
【0045】
(試験方法4)
バリアンカーリー(Varian Cary)5 UV/VIS/NIR分光光度計を製造元の手引書に従って操作し、800〜250nmからの反射率のデータを集めて、ポリエステルの明度「b*」を測定した。
【0046】
(材料)
5−スルホイソフタル酸ナトリウム塩(「NRD−75」(登録商標))は、イオン交換法を用いて従来のやり方で酸の形に変換した。1,3−プロパンジオール;テレフタル酸ジメチル;テレフタル酸およびチタン酸テトライソプロピルの「タイザー(登録商標)TPT」(TYZOR TPT)は本願特許出願人より入手した。
【0047】
n−ブチルスタノイックアシッド(「ユーロキャット(登録商標)8200」(EUROCAT 8200)を、ルイジアナ州ハーンビルのウィツコ社(Witco Corporation (Hahnville,LA))から入手した。
【実施例】
【0048】
(実施例1)
(ポリ(オキシトリメチレン−co−5−スルホイソフタレート)グリコールの調製)
250mlの三つ口丸底フラスコに、攪拌器と窒素吹込み管と加熱および温度測定手段と蒸留ヘッドとを取り付けた。フラスコに、1,3−プロパンジオール(159.6g、2.01mol)と5−スルホイソフタル酸(10.422g、42.3mmol)とを仕込み混合物を作成する。混合物を攪拌しながら15分間窒素で洗い流した後、175〜190℃に加熱して39mlの留出物(主に水)を2.5時間かけて取り除いた。コポリエーテルの融点は17.4℃、結晶化温度は−11.8℃、Tgは−70.7℃、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)による数平均分子量(Mn)は約670だった。コポリエーテル生成物の酸価を滴定により測定し、理論量のナトリウムメトキシドのメタノール標準液で中和させて対応のナトリウム塩であるポリ(オキシトリメチレン−co−5−スルホイソフタレート)グリコールナトリウム塩を得た。
【0049】
(実施例2)
(ポリ(トリメチレンテレフタレート)のコポリエステルの調製)
250mlの三つ口フラスコに、テレフタル酸ジメチル(97.0g、0.5mol)と、1,3−プロパンジオール(57.0g、0.75mol)と、チタン酸テトライソプロピルの「タイザー(登録商標)TPT」(TYZOR TPT)(0.031gで、これは最終ポリマーにおけるTi含有量50ppmwに相当)とを仕込んだ。混合物を窒素で洗い流し、窒素気流下170〜210℃でメタノールの留去が終わるまで加熱した。エステル交換終了後、実施例1で調製したコポリエーテルナトリウム塩(17.08gで、これはポリエステルを基準にすると5モル%のコポリエーテルと1モル%のスルホン酸ナトリウムに相当)を低分子量ポリ(トリメチレンテレフタレート)に添加した。重合のステップは、250℃で0.25mmHg(33Pa)の加圧下で行った。できたポリマーをウィリーミルで微粉化した。コポリエステルを固相状態で200℃にして10時間さらに重合させ、表1に示す物性を試験方法1〜4を用いて測定した。
【0050】
(実施例3および4)
実施例3では、コポリエーテル塩の添加を後段の重縮合時ではなくエステル交換の段階で最初に行った以外は、実施例1で調製したコポリエーテル塩を、実施例2に記載の方法にしたがいテレフタル酸ジメチルで調製したポリエステルに導入した。
【0051】
実施例4では、テレフタル酸ジメチルのかわりに等モル量のテレフタル酸を用いた以外は、実施例1で調製したコポリエーテル塩を、実施例2に記載の方法にしたがい調製したポリエステルに導入した。実施例4におけるテレフタル酸の重縮合では、n−ブチルスタノイックアシッド(0.0217gで、これは最終生成物ポリエーテルにおけるSn含有量120ppmに相当)を「タイザー(登録商標)TPT」(TYZOR TPT)と一緒に添加した。できたポリマーをウィリーミルで再度微粉化した。コポリエステルを固相状態で200℃にして9時間さらに重合させ、表1に示す物性を試験方法1〜4を用いて測定した。
【0052】
(比較例A)
中和したコポリエーテルを除いた以外は、実施例4のポリエステルを記載の手順にしたがって調製した。できたポリマーをウィリーミルで微粉化し、固相状態で200℃にして9時間重合させ、表1に示す物性を試験方法1〜4を用いて測定した。
【0053】
(比較例B)
中和したコポリエーテルを他の反応物と一緒に重合の最初に導入した以外は、実施例4のコポリエステルを記載の手順にしたがって調製した。できたポリマーをウィリーミルで微粉化し、固相状態で200℃にして9時間重合させ、表1に示す物性を試験方法1〜4を用いて測定した。
【0054】
この結果から、実施例2、3および4ならびに比較例Bでは塩基性染料サーボブルー(Servo Blue)との親和性が示され;また実施例2、3および4では塩基性染料の受容性が示され、かつ他の特性も比較例Aと同等であることが実証された。実施例2および3によると、DMT使用に際しては、重縮合またはエステル交換の段階でのコポリエーテルの添加が可能であることが実証され;実施例4および比較例Bによると、TPA使用に際しては、最初のエステル化の段階ではなく重縮合時にコポリエーテルを添加することが示唆され、こうすることにより、Mnや溶融粘度の値が低下したりb値が高くなったりという、これらすべての好ましくない状態を回避することができる。
【0055】
【表1】
Claims (17)
- ジオールとスルホン化ジカルボン酸とから誘導される繰り返し単位を含む組成物であって、前記組成物はコポリエーテルであり;前記ジオールは、分子1個につき炭素原子を3個または6個〜12個有する直鎖のジオール、HO−CH2−CH(2−n)(CH3)n−CH2−OH、HO−(CH2)3−O−(CH2)3−OH、またはこれらの2つ以上の組み合わせであり;式中nが1または2であることを特徴とする組成物。
- 前記ジオールが、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジ(1,3−プロピレングリコール)またはこれらの2種以上の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記ジオールが1,3−プロパンジオールであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 前記スルホン化ジカルボン酸が、脂肪族スルホン化ジカルボン酸、もしくはその塩、もしくはそのエステル;芳香族スルホン化ジカルボン酸、もしくはその塩、もしくはそのエステル;またはこれらの2種以上の組み合わせであることを特徴とする請求項1、2または3に記載の組成物。
- 前記スルホン化ジカルボン酸が、スルホコハク酸、3−(2−スルホエチル)ヘキサン二酸、スルホン化フタル酸、スルホン化イソフタル酸、スルホン化テレフタル酸、スルホン化ナフタレン酸、これらの塩、これらのエステル、またはこれらの2種以上の組み合わせであり;好ましくは、5−スルホ−イソフタル酸または5−スルホ−イソフタル酸と5−スルホ−イソフタル酸ナトリウム塩との組み合わせであることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
- 前記ジオールから誘導される繰り返し単位に対する前記スルホン化ジカルボン酸から誘導される繰り返し単位のモル比が、1:5〜1:100の範囲、好ましくは1:10〜1:60の範囲であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記組成物が、下記式
H−{[−O−R1−]y−O−C(O)−A(R2)z(SO3M)−C(O)}c−[−O−R1−]x−OHを有するコポリエーテルであり;式中、R1は、C3もしくはC6〜C12直鎖アルキレン基、CH2−CH(2−n)(CH3)n−CH2または(CH2)3−O−(CH2)3であり;R2はC1〜C4アルキル基であり;Aは基1個につき炭素原子を1〜20個有するヒドロカルビル基であり;Mは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、第四級アンモニウム、ホスホニウムまたはこれらの2種以上の組み合わせであり;nは1または2であり;Aが脂肪族の場合にはzが0となることを除き、zは0〜2であり;xおよびyはそれぞれ1より大きく、(x+y)が4〜50であり;cは2〜10またはc=1のコポリエーテルとc=2〜10の1種または複数種のコポリエーテルとの混合物であり;好ましくはx、yおよびcのそれぞれは、500〜10,000の範囲内に前記組成物の数平均分子量をもたらす数であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。 - 前記組成物が、少なくとも1種の酸と第2のジオールとから誘導される繰り返し単位をさらに含み、前記酸がジカルボン酸またはそのエステルであり、前記第2のジオールが分子1個につき2〜12個の炭素原子を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記第2のジオールが、エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびこれらの2種以上の組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
- 前記酸が、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、これらのエステル、またはこれらの2種以上の組み合わせであることを特徴とする請求項8または9に記載の組成物。
- 前記酸が、テレフタル酸またはテレフタル酸ジメチルであることを特徴とする請求項10に記載の組成物。
- 前記第2のジオールが1,3−プロパンジオールであることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
- (1)第2のジオールと、(2)コポリエーテルと、(3)少なくとも1種の酸とから誘導される繰り返し単位を含む組成物であって、前記第2のジオールは分子1個につき2〜12個の炭素原子を有し;前記酸はジカルボン酸、そのエステル、またはそれらの組み合わせであり;前記ジカルボン酸が式HO2CA1CO2Hを有し;式中A1はアルキレン基であり;前記コポリエーテルは第1のジオールとスルホン化ジカルボン酸とから誘導される繰り返し単位を含み;前記第1のジオールは分子1個につき炭素原子を3個または6個〜12個有する直鎖のジオール、HO−CH2−CH(2−n)(CH3)n−CH2−OHもしくはHO−(CH2)3−O−(CH2)3−OH、またはこれらの2つ以上の組み合わせであり、式中nは1または2であり;前記スルホン化ジカルボン酸の塩が、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、ホスホニウム塩およびこれらの2種以上の組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする組成物。
- 前記コポリエーテルが、下記式
H−{[−O−R1−]y−O−C(O)−A(R2)z(SO3M)−C(O)}c−[−O−R1−]x−OHを有し;式中、R1は、C3もしくはC6〜C12直鎖アルキレン基、CH2−CH(2−n)(CH3)n−CH2または(CH2)3−O−(CH2)3であり;R2はC1〜C4アルキル基であり;Aは基1個につき炭素原子を1〜20個有するヒドロカルビル基であり;Mは、水素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、第四級アンモニウム、ホスホニウムまたはこれらの2種以上の組み合わせであり;nは1または2であり;Aが脂肪族の場合にはzが0となることを除き、zは0〜2であり;xおよびyはそれぞれ1より大きく、(x+y)が4〜50であり;cは2〜10またはc=1のコポリエーテルとc=2〜10の1種または複数種のコポリエーテルとの混合物であり;x、yおよびcのそれぞれは、500〜2,000の範囲内に前記コポリエーテルの数平均分子量をもたらす数であり、
前記第1のジオールが、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ジ(1,3−プロピレングリコール)またはこれらの2種以上の組み合わせであり、
前記スルホン化ジカルボン酸が、スルホコハク酸、3−(2−スルホエチル)ヘキサン二酸、スルホン化フタル酸、スルホン化イソフタル酸、スルホン化テレフタル酸、スルホン化ナフタレン酸、これらの塩、これらのエステル、またはこれらの2種以上の組み合わせであり、
前記第2のジオールが、エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールまたはこれらの2種以上の組み合わせであり、
前記酸が、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニレンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、これらのエステル、またはこれらの2種以上の組み合わせであることを特徴とする請求項13に記載の組成物。 - 前記第1のジオールが1,3−プロパンジオールであり;前記第2のジオールが1,3−プロパンジオールであり;前記酸がテレフタル酸、テレフタル酸ジメチルまたはこれらの組み合わせであり;前記スルホン化ジカルボン酸が5−スルホ−イソフタル酸ナトリウム塩であることを特徴とする請求項14に記載の組成物。
- 第2のジオールを、コポリエーテルと酸とに接触させる工程を含む方法であって、前記第2のジオールと前記コポリエーテルと前記酸とが請求項13、14または15に記載のものであることを特徴とする方法。
- 少なくとも1種の酸を第2のジオールに接触させて中間体を生成させる工程と、その後前記中間体をコポリエーテルに接触させる工程とを含む方法であって、前記第2のジオールと前記コポリエーテルと前記酸とが請求項13、14または15に記載のものであることを特徴とする方法。
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