JP2005502025A - カーボンナノ材料の製造用バーナーと燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2001年8月30日に出願されたアメリカ合衆国特許仮出願No.60/316,426と2002年3月15日に出願されたアメリカ合衆国特許出願No.10/098,829とからの優先権を得ている。これらの出願は、ここでのこの開示に矛盾しない範囲で、ここでは参照として組み入れられる。
背景技術
本発明は煤発生火炎中でのカーボンナノ材料の製造に係り、特にカーボンナノ材料を製造する為のバーナー、燃焼装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ここで、カーボンナノ材料とは一般的には、炭素原子の位置によって形成される六角形の間に五員環を含むことにより、グラファイト平面の曲面化を示す6員環を有し、少なくとも一寸法がナノメートルオーダーである如何なる炭素材料にも本質的に及ぶものである。カーボンナノ材料の例としては、これらに限定されるものではないが、フラーレン、単壁層カーボンナノチューブ(SWNTs)、多壁層カーボンナノチューブ(MWNTs)、ナノチューブル、及びナノメータ程度の寸法を有するネステッドカーボン構造体を含む。「フラーレン」の用語は、ここでは一般的に、その寸法とは別に、両六員及び五員の炭素環を含む閉鎖籠状炭素化合物の全てに及ぶものであり、多量にある低分子量のC60及びC70や、C76、C78、C84を含むより大きな分子量として知られているフラーレン、更には、C2N(但し、N は50以上)で表されるより高次の分子量のフラーレンを含む。また、その用語には、当業者によって理解されている「溶剤抽出可能なフラーレン」(一般的には、トルエンやキシレンに溶ける低分子量のフラーレンが含まれる)と、少なくともC400 程度の大きさの巨大フラーレンを含む抽出できない、より高次の分子量のフラーレンとを含むように解釈されるものである。カーボンナノ材料は煤中で製造可能であり、場合によってはカーボンナノ材料は煤から分離させることもでき、あるいは煤中に富化させることもできる。例えばフラーレンのようなカーボンナノ材料の合成中に生産された煤には、通常はカーボンナノ材料の混合物を含み、これはカーボンナノ材料の更なる純粋化及び富化の元となり、又はこれはカーボンナノ材料の望ましい特質をそれ自身で示し、これらの特質をもたらす付加物として用いることが可能となる。「カーボンナノ材料」の用語は、限定なしで使用される場合には、検知しうる量のカーボンナノ材料が含まれる煤を含むものである。例えば、「フラーレン煤」の用語は、この分野においては、フラーレンを含む煤にも及ぶものである。フラーレン煤は、カーボンナノ材料という用語に包含されるものである。
異なるカーボンナノ材料は異なる利用可能性を有している。フラーレンとフラーレン煤は半導体処理用の電子線レジスト及びフォトレジストとして、燃料電池の陽子伝導膜や光学制限材料及び装置やリチウム電池の陽極として、有機トランジスタの能動素子として、化粧品の顔料として、酸化防止剤として、又は抗ウィルス薬といった治療用としての利用可能性を有している。しかし、この分野においてカーボンナノ材料の大きな商業利用可能性が認められている一方、これらの物質の用途を開発するのに必要な多くの量を製造する場合の高コストや技術的困難が、実用化への大きな障害となっていた。
煤発生火炎はカーボンナノ材料を大量に、すなわち1日に約100gを超える量を製造する為の最も費用効率の高い方法である。予混合火炎におけるフラーレン合成は、ガス出口とバーナー表面を形成する水冷却金属平板上で安定することが先行技術として知られている。(ハワード(Howard)らによるアメリカ合衆国特許No.5,273,729)。この種のバーナーは燃焼学研究用に開発されたものであり、物質製造用に開発されたものではない。しかしながら、水冷表面を備えたバーナーは、比較的狭い範囲の操作パラメータのみで作動する。また、炭化水素の燃焼により発生した熱の大半を、フラーレン形成反応に用いるのではなく、冷却水に放出してしまう。更に、表面を冷却するバーナーを用いるとバーナー表面への堆積物形成を増加させてガス流不整を引き起こし、火炎が不均質となり、物質製造量が減少し製造物の均質性に悪影響を与える結果となる。また最終的にはバーナー表面は堆積物によって覆われるので、バーナー清掃の為にカーボンナノ材料製造工程を中断しなければならなくなる。
フラーレン製造においては、高温で作動することが可能な表面不冷却バーナーは幾つかの利点を有している。ひとつは堆積物がより確実に蒸発するか燃焼してしまう為、バーナー板上へのフラーレンの集積率がおおいに減少し、結果として不冷却バーナーは、必要であるとしても、清掃回数が少なくてすむ。またバーナー上の熱負荷がガス流を熱し火炎温度を上昇させる為、不冷却バーナーを用いるとより効率的である。燃焼によって発生する化学的エネルギーを冷却水中に喪失するよりもより効率的に使用することができる。表面不冷却バーナーを用いれば、燃焼はバーナー直表面上で定着して行われ、ガス噴出速度が上がるにつれて火炎が吹き消されてしまうということを防ぎ、火炎の安定性が著しく増加する。従って、不冷却バーナーの使用により増加する火炎の安定性によってより処理能力が増加する。不冷却バーナーを用いるもうひとつの利点は、バーナーの冷却板上に凝縮物を生成させずに、火炎中に低蒸気圧添加剤をガスとして投入することができることである。このような添加物の一例として、高沸点の多環芳香族炭化水素(PAH)を多く含む原料油があり、これは、フラーレン製造に対してコスト効率及び収率を高める。PAHは2以上の六員環又は2以上の五員環、又は1以上の五員環と1以上の六員環の混合物を含む芳香族炭化水素分子である。その他に、高温で昇華しガス送流に混和しやすい触媒があげられる。
表面が高温(不冷却)のバーナーは、カーボンナノ材料合成の他にも、工業用燃焼炉のような応用もされている。例えばアベ(Abe)らによるアメリカ合衆国特許No.4,673,349では、多孔質セラミック本体を有する表面高温燃焼バーナーについて説明している。この報告された発明の二つの実施例両方において、多孔質セラミック本体は貫通孔を有している。またモリス(Morris)らはアメリカ合衆国特許No.4,889,481で、赤外線加熱源として利用するための二重構造多孔質セラミックバーナーを報告している。ハロークザック(Holowczack)らは、アメリカ合衆国特許No.5,470,222で、加熱装置で利用するための高放射率の多孔質セラミックフレームホルダーを報告していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、相当量のフラーレン製造の為には、特殊な燃料と燃焼条件が必要であることは、この分野において知られている。通常の燃焼や工業燃焼におけるフラーレンの生成は非常に少ない為、フラーレンは最も感度の良い分析技術をもってのみ検知できる(K.−H.ホーマン(K.−H Homann)(1998)『Angew. Chem. Int. Ed.』(37巻)pp.2434−2451)。バーナー設計は効率的で許容しうるフラーレン生成率を提供するために最適化されるべき変数可変要素のひとつである(A.A.ボダノフ(A.A.Bogdanov)ら(2000)『Technical Physics』(45巻)5号、pp.521−527)。燃焼によるフラーレンの高収率に要する条件の多くは非常に特異であり、条件の組み合わせも特異である。熱発生や推進力の為に用いられるバーナーと比較すると、フラーレン合成に用いられるバーナーは大量の固形炭素生成物を製造する。更に、アルカンのような炭化水素ガスの代わりに高次芳香族燃料が最適な供給材料であり、原料油は空気中でではなく酸素中で燃焼されることが好ましい。燃焼によるフラーレン生成の別の特異な一面は、バーナーは大気圧よりも低い気圧で運転されるのが好ましい点である。低気圧での運転ということは、言うまでもなく、他の応用方法に用いられるレイノルズ数が高い(通常は何千)バーナー運転と比較して、レイノルズ数が低い(通常は100未満)バーナー運転である。低レイノルズ数運転は極度な層流と分子拡散のみによるガス混合を示している。フラーレン製造を目的としたバーナーはこれらの特異な操作条件の下で最適に稼動するように設計されなければならない。
よって、製造コストを低減することができ、実用的用途に十分な量のフラーレンを含むカーボンナノ材料を提供することができる、煤発生火炎中でのカーボンナノ材料を製造するための改良された方法とバーナーを含む装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の要約
本発明はカーボンナノ材料製造用の改良された、バーナー、燃焼装置及び方法を提供する。本発明に係るバーナーは燃料と酸化ガスから煤発生火炎を生成する。本発明のバーナーによって製造される燃焼凝縮生成物は、制限なく煤及びフラーレン含有煤及びフラーレンを含むカーボンナノ材料を含有する。本発明に係るバーナーは燃料と酸化ガスの予混合を必要とせず、また相当量の多環芳香族炭化水素を含むような低蒸気圧燃料を用いるのに適している。このバーナーは表面が高温のバーナーであり、冷却又はその他の放熱方式を、もし使用するとしても、ほとんど必要としない。本発明のバーナーは、向上した火炎安定性を提供し、広範囲にわたる酸化剤(例えば空気)/燃料比及びガス速度を用いて使用することができ、一般的に水冷却金属バーナー板を使用するバーナーよりも効率がよい。また、本発明のバーナーはバーナー上及びバーナー下流表面への望ましくない煤の堆積を減少させるように操作することもできる。「下流」「上流」はバーナーを通る燃料と酸化剤の流れの全体的方向に関して定義される。
本発明は、バーナー出口が多孔質耐火材から形成されるカーボンナノ材料製造用バーナーを提供する。多孔質耐火材は、バーナー出口表面又は出口表面近くにおいて火炎を安定させ、バーナープレナムに火炎が逆伝播しないようにするための熱シールドを提供し、燃料と酸化ガスを燃焼前に予熱するように機能する。適する多孔質耐火材は、触媒担持体としてや、ディーゼルエンジン排ガスの粉塵フィルター及び溶融金属フィルターに用いられるような、網目状板、粒子状物質(グロッグ)、細管束、整列した導流路を有する多泡性(cellular)セラミックなどである。多泡性セラミックは、アメリカ合衆国特許No.4,329,162に記載されているように、しばしば「ハニカムフィルター」として引用されており、多くのサイズ及び形状で生産され市場で入手可能である。
バーナープレナム内で燃料及び酸化ガス温度を調節する為に、例えば流体ジャケットを介して、バーナープレナムを随意に加熱又は冷却する。例をあげると、プレナム内での燃料凝縮はプレナムを熱することにより抑制することができる。プレナム内での燃料凝縮抑制は、多環芳香族炭化水素を多く含有した低蒸気圧原料油を燃料に用いる場合には特に重要である。また、バーナープレナムは燃料と酸化ガスがバーナーの耐火域内を通過する前に、燃料と酸化ガスとの混合を促進する為に耐火材の上流にガス混合域を任意に備える。
本発明に係る燃焼装置は、本発明に係るバーナーを1又は2以上組み込み、燃焼において生じる煤中に更に高品質なフラーレンを発生させるのに用いることもできる。更に、本発明に係る燃焼装置は反応域を有し、この装置の反応域はバーナー下流方向にある。反応域での温度は約1000℃から約1600℃の間に維持されるのが好ましい。この反応域で、カーボンナノ材料を形成する燃焼生成物の凝縮が発生又は持続する。具体的一実施例では、バーナー下流の燃焼装置の一部を断熱しバーナーからの熱をより良く保持し、それにより反応域温度をカーボンナノ材料の継続的な発生反応を促進する水準に保つ。バーナー下流の燃焼装置の一部を断熱することによって、カーボンナノ材料収率を増進させる反応域が延長する。
燃焼装置は合成されたカーボンナノ材料を収集する収集装置(コレクタ)を備える。この収集装置は燃焼装置の単に1又は2以上の面であってよく、その面の上で収集されるべき生成物が凝縮する(収集方法は例えば手動又は自動で表面を掻きとる)。また好ましくは、この収集装置は1又は2以上のフィルターを有するカーボンナノ材料捕集のためのフィルター装置、及び捕集した生成物をフィルターから解放する機構を備える。例えばフィルターから生成物を解放するための手段を燃焼装置内に備える。又は、1以上のフィルターが備えられている場合、生成物ガス流からフィルターを取り出す装置を備えて、フィルタークリーニングを可能とすることもできる。また好ましくは、捕集生成物をフィルターからその場で放出する装置を備えることもできる。
燃焼装置には適切なポンプ装置が備えられ、ガス流がバーナーから反応域と収集装置を通過し装置の排気部まで流れることが円滑になる。このポンプ装置は反応域に減圧状態(低気圧)を作り出す。
好ましい一実施例においては、付加的な酸化ガスを燃焼装置内に装置壁に沿って供給するが、好ましくはバーナーの多孔質耐火部分の周囲に供給する。付加的な酸化ガスは、多孔質耐火材上及びバーナー下流の反応域周縁面に堆積する煤の生成を減少させる。
また本発明に係る燃焼装置は、燃料を気化させるチャンバーを備えることもできる。この燃料気化チャンバーは、燃料がバーナー内を通過する前に気化することを確実にする為に、燃料の加熱及び/又は加圧を可能にする。燃料気化チャンバーは、相当量の多環芳香族炭化水素を含有するような低揮発性燃料を用いる際に特に有効である。
本発明はまた、本発明に係るバーナー及び燃焼装置を用いたカーボンナノ材料の製造方法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
発明の詳細な説明
本発明はバーナープレナム出口に少なくとも1の多孔質耐火素材を有するカーボンナノ材料製造用バーナーを提供する。この多孔質耐火素材は、例えば多孔質板のようなガス流を通す単一体の多孔質素材であってもよく、又はグロッグのようなガス流を通す多量の非多孔質耐火粒子で構成されてもよい。バーナー出口に複数の耐火板又は多数のグロッグ粒子が用いられた場合、この耐火板又は粒子は、異なる構成及び/又は多孔特性を有し得る。本発明に係るバーナーは、燃料及び酸化ガスの煤発生火炎を生成する。このバーナーによって生成された燃焼凝縮物はカーボンナノ材料を含有し得る。
図1は、燃料ガス及び酸化ガスをバーナーに供給する少なくとも1のガス入口(3)を有するプレナム(1)と、バーナーからの燃料と酸化ガスの出口を形成する少なくとも1の多孔質耐火素材(2)を有するバーナーの一実施例(20)を示す。バーナープレナムへの多孔質耐火素材の取付は、多孔質耐火素材の種類によって異なる。多孔質耐火板は、ガスの漏れを最小限にし多孔質耐火板を通気するガス流を最大限にする為に、封着(seal)によってプレナムに取り付けられるのが好ましい。好ましくは、効率的で耐久性のある封着を備える為に、この封着は室温でゴム状になるシリコン(RTV)のようなエラストマー封着とする。又は、ガスケット、適切な接着剤又はセラミックシーラントを用いることもできる。図1に示す実施例においては、模範的に燃料と酸化ガスは予混合されガス入口(3)より供給される。
また、多孔質耐火素材はグロッグのような粒子状の耐火材で構成することもでき、この場合、耐火粒子はガス流は通すが耐火材は保持するのに十分な多孔性を有するホルダーに入れて担持される。粒子状耐火材を担持するホルダーには、例えば多孔質金属フリットを用いることができる。
金属フリットがホルダーに用いられた場合、この金属フリットの焼鈍温度以下に金属フリットを断熱する為に十分な粒子状耐火材を使用しなければならない。金属フリットを用いるならば、金属フリットはプレナムに溶接又は封着(例えばエラストマー又はエポキシを用いて)することができる。
耐火材はまた、もともと多泡質であってもよい。この場合、耐火材は、エラストマー、エポキシ、セラミックシーラント又はそれに類する封着によってプレナムに封着することが可能である。
図1はガスを下から上に垂直に噴射するバーナーを図示しているが、多孔質耐火素材用の適当な保持材を備えるならば、ガスを上から下に垂直に噴射又は水平噴射するような、他のバーナー方向も使用できる。特に多孔質耐火材をプレナムの下方にするようにバーナーを向けた場合、重力の影響により燃焼中、多孔質耐火素材上の煤の堆積を減少させるのに役立つ。粒子状耐火材は下方噴射型バーナーのバーナー面を形成するには不向きである。
加熱又は冷却に用いる装置、例えば流体ジャケット(図2の10)は、必要に応じて、プレナム内の燃料と酸化ガスの温度を調節する為にプレナムの周囲に設けられる。例えば、プレナム内の燃料凝縮を抑制する為には、プレナムを熱すると好都合である。プレナム内での燃料凝縮を抑制することは、特に多環芳香族炭化水素を多く含有する原料油のような低蒸気圧燃料には重要である。また、耐火バーナー素材を介したプレナムへの熱伝導量に応じて、プレナムを冷却することは、ガスを分解温度以下に維持する為、又は多孔質耐火バーナー板とプレナム間でエラストマー封着を使用できるようにする為には好都合である。加熱/冷却流体ジャケットに使用するのに適切な液体は、水、プロピレングリコールなどである。望ましければ他のプレナム加熱手段(電気ヒーター)又は他のプレナム冷却手段(冷蔵機器、電気冷却器)もまた使用することができる。
図2はプレナム(1)壁を囲繞する流体ジャケット(10)の使用を説明する別のバーナー実施例(20)を概略的に図示している。この実施例では、一連の6枚の耐火板(2a−f)を使用している。
垂直上方向にガスを噴射するバーナーにおいては、最上段の耐火板は多量の粒子状耐火材とすることもできる。粒子状耐火材を用いる利点は、耐火板とは違って熱負荷によって亀裂が生じない点である。また、全ての多孔質耐火板を多孔質フリットに担持された粒子状耐火材(下記参照)又は単一の多孔質耐火板とすることもできる。また、耐火素材を形成するのにチューブバンドル(tube bundles)や多泡性セラミックを使用してもよい。プレナム内での予混合ガスの引火を防ぐ為に、単数又は複数の耐火素材はどのような形成であっても、下流表面とプレナムとの間で十分な熱勾配を供するべきである。当該技術分野において技術を有する者であれば、異なる種類の多孔質耐火材の組み合わせによる様々な耐火材層の等価性を認めるであろう。粒子状耐火物を用いた場合は粒子間に実質的に空隙が形成され、この場合の耐火素材の多孔性は、使用する粒子の大きさを変えることで調整することができる。
耐火素材間の接合部及びプレナムと耐火素材間の接合部の封着は図2には図示されていないが、同様の封着を図3に示し以下で説明する。また図2ではプレナム内で使用する付加的な混合装置(7、8)を示し、また以下で詳細に記述する。更に、図2のバーナーは燃焼システムにおけるバーナーの水平方向作動を説明する。
図1に示すように、燃料と酸化ガスを予混合し図2に示すバーナーに供給するか、又は混合がバーナー内で起こるようにしてもよい。特に図2に概略図示するように、耐火素材を通過する前に燃料と酸化ガスを混合する為に、バーナープレナムには耐火素材の上流にスタティックミキサー(7)を随意に備える。また、温度を燃料と酸化ガスの混合が起こる温度により良く調節する為に、このプレナム内のスタティックミキサーをプレナム周囲の流体ジャケットと組み合わせることもできる。本発明に用いるのに適するスタティックミキサーは当該分野では知られており、例えばアメリカ合衆国イリノイ州ケイリのコフロ社(Koflo, Inc. Cary, IL)などから市販されている。また、混合の一部はプレナムにつながる導管内又はプレナム自体の内部に調節板又は他の突出部を導入することにより実現できる。プレナムはガスの膨張領域を備えるが、この領域はバーナー直径よりも通常かなり小さいガス送り連結部から耐火素材の上流側に至る。これにより、多孔質耐火素材を通過して圧力をわずかに低下させる(数十torr)と、より均一に耐火素材にガス流を分散するようにプレナムが働く。従って、プレナムと耐火素材は同じ放射状の形状であるのが最も好ましい。プレナムの軸長と形状は概して、火炎への点火困難を避け、反応チャンバーにおける空間を節約する為にプレナム長を制限するのが好ましい場合を除いては、バーナーの性能に影響を及ぼさない。
また、モット社(Mott Corp.)から入手可能であるような多孔質金属板を多孔質耐火板の上流に設置し、燃料と酸化ガスの混合を促進させることができる。この多孔質金属板はガス拡散ミキサーに用いられる典型的な多孔質金属板の孔径、即ち1ミクロンから100ミクロン程度の孔径を有する。そのような多孔質金属板(8)も図2において同様に概略図示されている。また更に、燃料と酸化ガスが多孔質耐火素材(多孔質耐火板、粒子状耐火材、又はその組み合わせ)を通過するための導路は分子拡散による副次的な混合を供することもできる。
好ましい実施例においては付加的な酸化ガス(又は酸化促進剤)が燃焼装置壁に沿って流れるようにする。具体的な実施例では、この付加的酸化ガスは最上層の多孔質耐火素材の周縁で供給される。付加的酸化ガスは耐火部表面上及び反応域の周縁表面上に堆積する煤の形成を減少させる。どんな限定的仮定にも束縛されるものではないが、付加的酸化ガスが反応域の周囲に希薄な燃焼域を作り出して酸化剤と燃料の割合を煤が形成し始める割合から転換させると思われる。加えて、反応域周縁の表面上の煤凝縮は付加的酸化促進剤と燃料ガス、又は付加的酸化促進剤と炭素堆積物との反応によって生み出される熱の為に減少するものと思われる。
図3はバーナーの多孔質耐火素材の最上層周縁に付加的酸化ガスを供給することができる燃焼装置の断面図である。バーナーは真空チャンバー内に図示されている。この図に示す通り、酸化ガスを流入する第2の酸化プレナム(90)に連結している第2の酸化剤入口(5)を介して、第2の酸化ガスを燃焼装置へと添加する。この第2の酸化ガスは火炎生成に使用されるガスと同一でも又は異なっていてもよい。それから酸化ガスは多孔質耐火素材最上層(2a)の周縁に流れる。また、燃焼装置の反応域(80)と煤を発生しない燃焼域(82)も図示している。
なお、図3に示すバーナーは複数(6枚)の多孔質耐火板(上層から2a−2f)を有している。模範実施例においては、図3に示す上層板(2a)は45ppiすなわち1インチあたり45の微細孔を有し、板直径は10.5インチである。下層板(2e及び2f)は板直径9.875インチであり、30ppiすなわち1インチあたり30の微細孔を有している。全ての多孔質耐火板はジルコニアであって、厚さ1インチである。ジルコニアは高い熱負荷下での耐久性があるため、上層の耐火板2aの材質として好ましいが、表面以下の耐火板(2bから2f)は、アルミナ、コーディエライト等で機能を失うことなく構成することができる。耐久性に関しては、45ppiよりも1インチあたりの孔数が多い多孔板が好ましいが、1インチあたりの孔数が少ない耐火板に比較すると多少高価である。この実施例よりも厚みの大きい耐火板を少ない枚数用いると、板全体の熱勾配が大きくなり亀裂が生じる。一方、より厚みの小さい耐火板を多い枚数で用いると、より多くの封着を必要とし封着が剥がれる可能性が高くなる。
また図3には、多孔質耐火素材と主プレナム(1)との間、及び多孔質耐火素材間接合部の、例えばエラストマー物質からなる高温フレキシブル封着(100)を示している。封着(100)を覆い、機械的損傷から保護する為に、セラミックテープで外面を覆うことができる。バーナー出口付近のフレキシブル封着を熱損傷から保護する為に、冷却コイル(107)を備えることもできる。スタティックミキサー(7)及び金属フリット(8)はプレナム内でガスを混合する為に用いられる。スタティックミキサーの詳細は図示されていない。プレナムは冷却剤入口(13)と冷却剤出口(14)を備えた流体ジャケット(10)によって包囲されている。
多孔質耐火は、放射熱負荷で溶解しないカーボン及びジルコニア、アルミナ、コーディエライトのようなセラミック等如何なる耐火材で構成することも可能である。ジルコニアは良好な安定性を示すがアルミナよりも高価である。本発明のバーナーには、1インチから1インチ半の厚みで1インチあたり30から50の孔数(空隙率70−90%)を有する工場で端を密封されたジルコニア板が用いられた。このジルコニア板は、アメリカ合衆国ニューヨーク、アルフレッドのベスビアス・ハイテク社(Vesuvius Hi Tec, Alfred, New York)から調達したものを使用した。バーナー表面である耐火素材を形成するのには、アメリカ合衆国コロラド州ゴールデンのクアーズ・テク・セラミクス社(Coors Tek Ceramics,Golden,CO)の5mmのジルコニアグロッグを使用した。また、アメリカ合衆国ニューヨーク州コーニングのコーニング社(Corning Inc., Corning,NY)の、直径8分の1インチから4分の1インチ径の導管を有する多泡性コーディエライトブロックを、バーナーの耐火素材を形成するのに使用した。多孔質耐火素材の下流表面は、稼動中に熱を保持するように設計されている。高温面は火炎から投射する熱負荷の下での表面の溶解、昇華又は分解を防ぐ為に冷却する必要がない。また、高温面は約1200℃を優に超える温度に耐え得る。
耐火素材(例えば2a)は任意の断面形状であって、円形、六角形又は四角形などである。多孔質耐火素材の側面は、ガス流が漏れることがないように封止されていることが好ましい。耐火素材が粒子状耐火材の場合、粒子は(耐火材又は金属の)多孔質底を有する容器又はホッパーに収納され、粒子の下にありプレナムの上に設置する。なおこの位置は反応域の断熱壁を形成する耐火素材を含む耐火素材又はプレナムに取り付けられている鉄の側壁(又は複数の側壁)の上位置である。チューブバンドルはどのような形状に組み立ててもよく、多泡性セラミック(側壁が封止されている場合のみ)もまた多様な形状で使用できる。
好ましい一実施例においては、1以上の網目状多孔質耐火板をバーナープレナム出口において使用する。複数の耐火板が使用された場合、それらの耐火板は異なる構成及び/又は多孔特性を有してよい。多孔質耐火板の最適数は、材質、多孔性及び厚みと同様に反応チャンバーを通過するガス流の望ましい割合によって決まる。耐火素材の孔サイズと孔の容量率は、カーボンナノ材料製造に重大な影響を与えない範囲において幅広く変動させることが可能である。例えば、ガス流分布に十分な圧力降下をもたらす為に、厚み、孔サイズ及び多孔性が比較的小さい耐火板を使用できるし、一方では熱シールドとして、厚み、孔サイズ及び多孔性が比較的大きい耐火板を使用することもできる。耐火素材がまだ熱シールドとして作用している限りにおいて、わずかな圧力降下をもたらす多孔質耐火素材(例えばチューブバンドル又は多泡性セラミック)上流で用いるのであれば、ガス流分布に十分な圧力降下をもたらす為に、厚み、孔サイズ及び多孔性が小さい金属フリットを用いることができる。しかしながら孔サイズは、火炎を維持できるガス流を妨げるほど小さくしてはならない。
バーナー耐火素材面の上流で反応ガスが十分に混合される場合は、耐火素材の微細孔(例えば、耐火板孔、粒子状耐火材の空隙、チューブバンドルの管径又は発砲セラミックの孔径)はプレナム内でのガスの引火を防ぐため、火炎の消炎距離(quench distance) より小さくなるように選択しなければならない。微細孔が消炎距離を超えてしまうと、火炎は耐火素材内にも入り込み、徐々に上流方向に逆流して、バーナープレート上流表面が高温になりすぎ、予混合ガスに引火するに至る可能性がある。消炎距離は燃料特性と圧力に関連するので、孔サイズの最大値もまた燃料と圧力によって変化する。また、プレナム内でのガス引火防止は多孔質耐火素材の厚みと熱伝導性にも依存する。したがって、プレナム内での引火を抑制するに十分な熱勾配がバーナー板全体に存するように、多孔質耐火材料と厚みが選択される。また、消炎距離は微細孔壁の温度にも関連するので、耐火素材の温度が上昇するにつれて、火炎は多孔質耐火素材の下流表面の上流に向かって逆流する。しかし、多孔質耐火素材の上流表面がプレナム内でガスが引火しないように十分な低温に保たれ、多孔質耐火素材が溶解しないことが確実であれば、火炎の逆流は許容できる。
耐火素材表面の上流で発火が起こるほど十分に反応ガスが混合されていない場合はプレナム内での爆燃が起こる可能性はない。従って、耐火素材を通しての熱伝達は装置稼動にとっては重大なものではない。耐火素材表面下流でのガスの完全混合が望ましい場合、高多孔質性に関する制限は、微細孔サイズは反応ガスの完全混合をかろうじて行える程度となる。燃料と酸化ガスは別々の入口からバーナーに添加するが、望ましいレベルの混合を得る為に集中管又は多岐管を通じて供給する。バーナー耐火素材表面の下流において燃料と酸化ガスが不完全混合する場合にもこのバーナーは稼動する。
本発明に係る燃焼方法において用いられる燃料は、炭化水素、化石燃料、バイオマス燃料又はそれら由来の物質のどれかである。好ましい実施例においては、2002年3月15日に出願されたアメリカ合衆国特許出願No.10/099,095及び2001年8月30日に出願されたアメリカ合衆国特許仮出願No.60/316,314に記載されているように、燃料は多核芳香族炭化水素(PAH)を含有している。本発明に係る高温の下流面によって、コールタール蒸留物及び石油溶媒であるナフタ蒸留物のようなPAHを多く含有する低蒸気圧原料油の使用が可能となる。バーナーは、バーナー内の高温面の上流での燃料凝縮を防ぐ為に、外部から加熱される。例えば、トルエンの場合(1分間につき80mlの流動度)、バーナー壁と熱的接触している流体ジャケット内で75℃の水を流すことにより、バーナー内でのトルエン凝縮を防止できた。バーナー内での凝縮防止の為に燃料を加熱する必要がある場合、燃料供給路及びバーナー入口もまた加熱することができる。
酸化ガス(又は酸化剤)は通常、酸素含有ガス、好ましくは酸素である。空気もまた適しているが、酸化ガス中に含まれる窒素は装置のポンプ単位あたりのカーボンナノ材料生成率を減少させてしまう。バーナー内での凝縮を防ぐ為に燃料を加熱する必要がある場合、酸化ガス供給路及びバーナー入口も、燃料が酸化ガスと混合された時に凝縮しないように加熱できる。付加的な酸化ガスは、バーナー表面周縁において火炎中に添加することができ、これによって、多孔質耐火素材上及び/又はバーナー火炎を包囲する燃焼装置の部分に煤が積もるのを防止することができる。バーナー内で燃料に添加される酸化ガスと、燃焼装置に供給される第2の酸化ガスは同一でもよいし異なっていてもよい。
装置の内周縁への酸化ガス供給では1種又は2種以上の希釈ガスをバーナー内又は燃焼装置内に投入してもよく、窒素は好ましい希釈ガスである。
また、バーナー中に1種又は2種以上の触媒を投入してもよく、気相炭素と気相炭化水素からのカーボンナノチューブ生成においては、鉄、コバルト、及びニッケルはすべて公知の触媒である。鉄、ニッケル又はコバルトは、それらのシクロペンタジエニル誘導体の昇華によって、又はそれらのカルボニル錯体の気化によって火炎に導入される。同様に、ランタニド原子を炭化水素燃料送り中に、ランタニドのトリスシクロペンタジエニル誘導体が昇華することによって反応域中に導入することもできる。適切なフラーレン生成環境において、ランタニドがエンドヘドラルメタロフラーレンを生成するのは知られている。
当量比はバーナー内における燃料/酸化剤比の一つの目安である。当量比は以下のように定義される。
(燃料/酸化剤)実際値/(燃料/酸化剤)理論値
ここで、燃料/酸化剤比はモル比である。燃料/酸化剤比は通常はバーナー入口で計測され、酸化剤と燃料の混合の前に絞り弁又は同様の部材で調整される。燃焼装置における燃料/酸化剤の実際比は、燃焼装置内部の異なる地点で局部的に全体値とは異る可能性がある。所望のカーボンナノ材料製造量を最大にする為に当量比を調整するが、例えば可溶性フラーレン又は抽出可能なフラーレンの製造率を最大にする為に当量比を調整する。所定の燃料によって燃料/酸化剤比を変更することで、燃焼装置で発生する個々の生成物の相対的な量を管理する。すなわち凝縮生成物中のC60/C70比を調整することができる。最適な燃料/酸化剤比は、少なくとも使用される燃料の種類と具体的なバーナー構造によって決まり、トルエンの場合好ましい当量比はおよそ3である。本発明に係るバーナーは、燃料/酸化剤比と同様にガス速度についても広い範囲内で稼動できるので、フラーレン製造用に装置を最適化するためのパラメータを、より広い範囲で詳細に調査することができる。同等の表面積のバーナーであれば、より速いガス速度はより高いモル流量を示唆するが、これはつまり、より高い生産率を示す。
バーナーの下流直近には断熱領域があることが好ましい。この領域を反応域と呼ぶが、断熱により反応域における温度は維持される。反応域がより長くまたより良く断熱されればより多くフラーレンが形成される。しかし生成されるフラーレンの大部分が巨大フラーレンとなり、C60/C70比は減少する。従って反応域の断熱の長さと断熱度は、高熱ガス速度のみならず所望のフラーレン分布とも関連する。反応域においては少なくとも1ミリ秒の滞留時間があることが好ましいが、数十ミリ秒の滞留時間があれば全体的により高いフラーレン収率となる。図3に示す反応域の長さは12インチである。断熱部の内部0.5インチはジルコニアであり、外部分はアルミナである。また比較的に低温である断熱部外殻にはシリカとアルミナの混合物も許容できる。
一実施例において、本発明は多孔質耐火表面を有する少なくとも1のバーナーと、前記バーナーへの点火源と、前記バーナー下流の減圧チャンバーと、生成カーボンナノ材料の収集装置及び減圧状態を作り出す手段とを有するカーボンナノ材料製造用燃焼装置を備える。図4に示す詳細な実施例においては、多孔質耐火素材を備えるバーナー(20)が、真空チャンバー(25)によって包囲されている。冷却コイル(26)がこの真空チャンバーを真空チャンバー出口端に向かって取り巻いている。真空チャンバー内の真空状態は、真空ポンプ(50)によって供給される。図4では、真空チャンバー(25)は、温度制御環(31)及びフィルターバッグ(32)を組み入れた収集装置(30)に連結されている。この温度制御環は水冷式で熱交換器であり、排気ガスがフィルターバッグに到達する前に排気ガスを冷却するが、必ずしも必要というわけではない。また、収集装置に入る前にガスを熱交換器によって冷却してもよい。しかし、如何なる熱交換器の設計であっても煤とカーボンナノ材料による相当量の付着物の原因となる。収集チャンバー(30)は底部にボール弁(34)を有し、ボール弁(34)は収集装置底部から捕集された煤及び他の生成物を回収することを可能にする。具体的な実施例においては、前記収集装置はフィルターをその場でクリーニングする方法を備える。典型的なクリーニング手段は、動力及び/又はガス流又はパルスをフィルターに伝達し、捕集した生成物を放出する。好ましい具体的な実施例においては、収集チャンバーはベンチューリノズル(37)を介してパルスジェット装置(36)に連結している。このパルスジェットフィルタークリーニング装置は、動力又はガスパルスをフィルターバッグ(32)に伝達し煤を解放する。さらに好ましい実施例においては、ガスジェットパルスは逆流構成となっており、フィルター側面下流からフィルター側面上流方向に向かってガスパルスが運ばれ、フィルターをクリーニングするように作動する。収集装置より解放された生成物は、様々な方法によって燃焼装置より除去することができるが、カーボンナノ材料の連続合成に重大な阻害を与えないように、生成物を装置から回収及び除去するのが好ましい。
逆パルスジェットによってクリーニングされるフィルターバッグ装置及び燃焼装置から生成物を回収する方法を含むフィルターをその場でクリーニングする装置の典型例が、2002年3月15日に出願されたアメリカ合衆国特許出願No.10,098,828及び2001年8月30日に出願されたアメリカ合衆国特許仮出願No.60/316,423において更に詳述されている。燃焼装置からの燃焼生成物の回収及び除去その他の手段は、当該分野では知られており、本発明に係る燃焼装置においても利用できるよう簡単に適合することができる。また、フィルターをクリーニングする為に、フィルターに動力及び/又はガス流を加えるその他の手段は当該分野では知られており、本発明にかかる燃焼装置においても利用できるよう簡単に適合することができる。
排ガスは生成物収集装置を通った後、熱交換器(40)及び圧力調整スロットル弁(45)を通り、そして真空ポンプ(50)へと吸入される。
好ましい一実施例においては、燃焼装置は燃焼装置内壁又は反応域内壁に接して付加的な酸化剤を燃焼装置内に供給し、該壁における煤の堆積を減少させるか又は防止する。この酸化ガスは、上で述べたように、バーナーの多孔質耐火素材表面の下流周縁又はその周辺で供給される。しかしながら、付加的な酸化剤は1又は2以上のガス入口より燃焼装置に供給され、単数又は複数のガス入口は酸化ガスがバーナー下流の燃焼装置内壁に接して通過するように配置する。第2の酸化ガスはバーナー構造全体を通して流れる必要はなく、バーナー構造の一部である必要もない。
前記燃焼装置にはバーナーを単数組み込んでもよいし、複数組み込んでもよい。複数のバーナーを備えた燃焼装置は、システムハウジング内に円形バーナー盤と共に複数のバーナーを設置して構成することができる。また、バーナー盤の形は六角形であっても四角形であってもよく、燃焼装置において複数バーナーの狭間隔配置を容易にするのに最適な形を選べばよい。
また、前記燃焼装置は点火源を備える。このバーナーの点火源は、当該分野で知られている如何なる点火源でもよく、特に火花を用いてバーナーに点火することができる。この一例として、2本のワイヤ間に火花を発生させるテスラコイルの使用が可能である。点火源は反応域内に配置してもよいし、その他の点火位置を使用してもよい。燃焼装置内でバーナーを点火するためのその他の方法は、当該分野では非常によく知られており、本発明に係る燃焼装置における使用に関して、過度な実験を必要とせず、容易に適応できる。
減圧チャンバーはバーナーの多孔質耐火素材の表面下流において、大気圧以下の圧力を維持させ、バーナーを完全に包囲することができる。バーナー下流の圧力は、好ましくは約10torrから200torrの間であり、更に好ましくは約20torrから70torrの間である。バーナー表面は多孔質であり減圧チャンバーに流体的連通をしているので、バーナー内圧は概して大気圧以下である。バーナーの燃料と酸化剤を混合する部材とガスを流動させる部材とはバーナー長に沿って圧力を減じてゆくことができるので、バーナー内の圧力はバーナーに沿った軸位置によって変化する。
減圧チャンバー内ではあるが反応域以後に、燃焼されたガスの温度は収集前には熱放射により約600℃まで下げられる。これは断熱されない導管(すなわち、減圧チャンバーの壁)にガスをある程度の距離流す(又は流しながら冷却する)ことで最も簡単に行える。この導管は冷却してもよいし、熱交換器を使用してもよい。流れるガスの温度を選択温度以下まで冷却する多様な手段が当該分野では知られており、それらの多様な方法は本発明に係る燃焼装置において利用できるよう簡単に適合させることができる。
減圧チャンバーは、ガス入口、試料用収集口、バーナー下流のガスを冷却する手段、圧力及び温度を検知する部材及び窓を備えることができる。また、減圧チャンバーはチャンバー若しくはバーナーの内部(バーナーが減圧チャンバーに内在する場合)で温度管理を補助する内部又は外部の断熱材、内部又は外部の流体ジャケット、及び/又は、内部又は外部の冷却部材を備えることができる。
前記の好ましい実施例においては、熱交換器(31)は、熱交換器(31)上に堆積する生成物も収集できるように、フィルター部の上流のガス流中に配置する。
カーボンナノ材料収集装置では、多孔質でない面又は多孔質フィルターのような収集部材をカーボンナノ材料収集に用いる。フラーレン、フラーレン煤といったカーボンナノ材料は、燃焼による凝縮生成物として収集される。凝縮生成物は煤、フラーレン煤及びフラーレンを含有し、フラーレンは反応域において他の燃焼生成物と共に再結合するか凝縮する燃焼生成物を含む。また凝縮生成物は、燃料中又は燃焼で発生した多核芳香族炭化水素を含有する。ここで短く述べるように、フラーレン中及びフラーレン煤中のPAHの存在は望ましくなく、分離されたフラーレン又はフラーレン煤からPAHを除去するのが好ましい。凝縮物とは、バーナー内で放出され収集装置又はフィルターで捕集できる燃焼生成物(又は炭化水素燃料の残渣)である。凝縮物は、バーナーによって排出される、及びベンゼンやトルエンなどの揮発性物質から出るCO、CO2 のようなガス性生成物とは区別される。カーボンナノ材料収集のための好ましい装置は、アメリカ合衆国特許出願No.10/098,828において記述されているパルスジェットクリーン式のフィルターバッグ装置である。
前記の、フィルターバッグによる煤収集の好ましい実施例においては、減圧チャンバー内の圧力はフィルターバッグに煤が蓄積するにつれて上昇する傾向にある。バーナー近辺の圧力を一定に保つため、バーナーを有するチャンバー内の圧力変動に応じてポンプとフィルターバッグの間に配置される圧力調整スロットル弁を絞る。
熱交換器(40)は、少なくともポンプ(50)の操作可能温度までガスを冷却し、これによりポンプの効率性は大きく上昇する。収集器の後に熱交換器を配置することで熱交換器の汚れを最小限にする。
標準的には、燃焼装置の(単数又は複数の)チャンバーは1もしくは2以上の真空ポンプに接続されている。特定の圧力とガス流を可能にする真空ポンプで、当該分野において知られている如何なるポンプも使用できる。それらのポンプは、ロータリーピストン式、液封式(liquid ring type)、ルーツブロワ−などである。他に、真空は蒸気イジェクタを用いて作り出すこともできる。
平均して1分間に80mlのトルエン投入により、図3及び図4に示す装置は、1時間あたり200gの固形炭素生成物を製造する。この炭素生成物の18%がトルエンにより抽出されフラーレンとなるが、最大では30%がフラーレンとして収集できた。当該分野で知られている水冷却金属バーナーは、抽出可能なフラーレン分を同様に含有する煤を製造できるが、大規模なクリーニングなしでは約100gの煤しか製造できない。
本発明は、ここに記述する様々な装置と部材を組み合わせた煤発生火炎燃焼を用いて、フラーレン及びフラーレン煤を含むカーボンナノ材料を合成する方法を提供する。本発明の方法は、特に多孔質耐火素材を備えたバーナーを使用して、煤発生火炎生成を促進して火炎を安定させ、カーボンナノ材料の合成を向上させ、及び煤発生火炎上流に温度約1000℃以上の反応域を提供する。
複数の具体的な実施例においては、本発明の提供するカーボンナノ材料を製造する方法は、少なくとも1の多孔質耐火素材を有するバーナーを有し、巨視的な量のカーボンナノ材料を製造する効果的な条件において、チャンバー内で煤発生火炎を確立するバーナーを用い、結果として生じるカーボンナノ材料を含有する燃焼凝縮生成物を回収し、該凝縮物からカーボンナノ材料を取り出す工程を有する。
複数の好ましい実施例においては、燃焼チャンバーは大気圧以下の圧力であり、煤発生火炎は炭化水素燃料と酸化剤によって持続する。本発明が提供するカーボンナノ材料を製造する方法はまた、酸素含有ガス流と炭化水素ガス流を用いて、前記ガス流を混合し、少なくとも1の多孔質耐火素材全体に該混合ガスを流し、煤発生火炎を確立させる為に多孔質耐火素材の下流で該混合ガスに点火し、煤発生火炎より生成される凝縮物を収集し、該凝縮物からカーボンナノ材料を取り出す工程を有する。
複数の好ましい実施例においては、燃焼チャンバーは大気圧以下の気圧であり、煤発生火炎は、芳香族系物質を含有する炭化水素燃料と酸化剤によって持続する。
本発明に係る方法は、更に、多孔質耐火素材の下流に1000℃を超える温度の反応域を備えてもよい。この改良は、反応域を断熱することで行われ、本願に記述する全ての燃焼装置と燃焼方法において適している。
本発明に係る方法は、更に、多孔質耐素材上の煤の堆積、及びガス流路の被覆を防ぐために、バーナーの縁周辺に付加的な酸化剤を添加する工程を有してもよい。付加的な酸化剤は、カーボンナノ材料生成火炎の周囲への熱喪失を減少させる。この改良工程は、下流に断熱部を有するどのバーナーにおいても適合する。
本発明はバーナー、煤発生火炎における燃焼を用いるカーボンナノ材料生成のための装置及び方法に関連する。ここで「燃焼」という用語は、CO2 及びH2 O等の生成物製造のための特定の反応化学量論に限定されることなく、炭化水素又は炭化水素と酸素(又はその他酸化ガス)との混合物の発熱反応について言及する。酸素又は他の酸化ガス中での、炭化水素の「燃焼」という用語は、前記「燃焼」と同じ意味で用いられる。どちらの用語も炭化水素の熱分解を起こす燃焼をも包含する広範な意味で用いられる。熱分解とは、炭化水素の燃焼により少なくとも部分的に、無酸素状態及び燃焼中に発生した熱分解に必要な熱が発生した状態で炭化水素のような物質が分解することである。熱分解は少なくともある程度炭化水素の燃焼によって引き起こされるので、熱分解とは無酸素状態及び熱分解の熱を起こす燃焼中の熱によって炭化水素のような物質が分解することである 一般的に熱分解を起こす燃焼においては、ある種類の炭化水素又は炭化水素混合物の燃焼は、別の種類の炭化水素又は炭化水素混合物の熱分解を起こす熱を発生させる為に用いられる。
カーボンナノ材料収集装置を以上述べてきたが、好ましい実施例において、パルスジェットクリーン式のフィルターバッグを用いた本発明の凝縮物を収集する方法は、アメリカ合衆国特許出願No.10/098,828に記述されている。
一般的に、燃焼で生成された凝縮物からフラーレンを取り出す方法は、トルエン又はキシレンといった溶媒中での、低分子量の「溶媒抽出可能なフラーレン」を抽出する方法を含む。好ましい実施例においては、燃焼煤からフラーレンを取り出す方法として、2001年8月30日に出願されたアメリカ合衆国特許仮出願60/316,315に記載されている方法を用いる。
当該技術分野において通常の技術を有する者であれば、本発明に包含される部材、方法工程及び材料と周知である全ての等価性のあるものを理解するであろう。ここで参照した全ての引例は、ここでの開示に矛盾しない範囲で、ここでは参照として組み入れられる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明に係るバーナーの概略図である。
【図2】別のバーナーの実施例である。
【図3】模範的な燃焼装置内のバーナーの断面図である。
【図4】本発明に係る燃焼装置の一実施例である。
Claims (37)
- 燃料ガスと酸化ガスをバーナーへ入れるガス入口を少なくとも1有するプレナムと、該燃料ガスと該酸化ガスの前記バーナーからの出口を形成する1又は2以上の多孔質耐火素材とを有する煤発生火炎内でカーボンナノ材料を製造するバーナー。
- 少なくとも1の多孔質耐火素材が多孔質耐火板である請求項1記載のバーナー。
- 前記多孔質耐火板が1インチあたり約20から60の微細孔を有する請求項2記載のバーナー。
- 前記多孔質耐火板がジルコニアからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記多孔質耐火板がコーディエライトからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記多孔質耐火板がカーボンからなる請求項1〜3のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記多孔質耐火板が1インチあたり約20から約60の微細孔を有する網目状ジルコニアからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記多孔質耐火板が1インチあたり約20から約60の微細孔を有する網目状ジルコニアからなり、更に、1又は2以上の多孔質耐火素材が、前記多孔質耐火板の上流に位置し孔のサイズが約1ミクロンの多孔質金属フリットからなる請求項1〜4のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記1又は2以上の耐火素材が耐火粒子で形成される請求項1〜8のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記1又は2以上の耐火素材が耐火グロッグ粒子で形成される請求項9記載のバーナー。
- 前記耐火粒子がジルコニアである請求項9又は10に記載のバーナー。
- 少なくとも1の多孔質耐火素材が耐火粒子で形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載のバーナー。
- 少なくとも1の多孔質耐火素材が多孔質耐火板である請求項12記載のバーナー。
- 少なくとも1の多孔質耐火素材が多泡性セラミックからなる請求項1〜13のいずれか1項に記載のバーナー。
- 少なくとも1の多孔質耐火素材が束になった耐火チューブからなる請求項1〜13のいずれか1項に記載のバーナー。
- 少なくとも1の多孔質耐火素材が網目状耐火板からなる請求項1〜13のいずれか1項に記載のバーナー。
- 前記プレナムが流体ジャケットによって包囲されている請求項1〜16のいずれか1項に記載のバーナー。
- 更に、前記プレナム内に少なくとも1のガス混合装置を含む請求項1〜17のいずれか1項に記載のバーナー。
- 更に、前記バーナー周縁に第2の(secondary) 酸化剤を導入する入口を有する請求項1〜18のいずれか1項に記載バーナー。
- 1又は2以上の多孔質耐火素材を有する少なくとも1のバーナーと、該バーナーの下流に減圧状態を供することが可能な減圧チャンバーと、燃焼によって生成されたカーボンナノ材料を収集する装置とを有するカーボンナノ材料製造用の燃焼装置。
- 更に、前記バーナーの下流少なくとも2インチまで拡大する反応域を作り出す断熱材を備え、該反応域の温度が少なくとも1000℃である請求項20記載の燃焼装置。
- 更に、前記バーナーの周縁に第2の(secondary) 酸化剤を導入する入口を有する請求項20又は21に記載の燃焼装置。
- 複数のバーナーを備えた請求項20〜22のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記カーボンナノ材料を収集する前記装置が多孔質フィルターからなる請求項20〜23のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記バーナーの下流の前記減圧チャンバー内の気圧が約30torrから約50torrである請求項20〜24のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記バーナーの下流の前記減圧チャンバー内の気圧が約20torrから約100torrである請求項20〜24のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記多孔質耐火素材が網目状耐火物である請求項20〜26のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記1又は2以上の多孔質耐火素材が多泡性セラミックからなる請求項20〜27のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記1又は2以上の多孔質耐火素材が束になった耐火チューブからなる請求項20〜27のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記1又は2以上の多孔質耐火素材が耐火粒子からなる請求項2〜27のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- (a)バーナー出口を形成する少なくとも1の多孔質耐火素材を有するバーナーを提供する工程、
(b)巨視的な量のカーボンナノ材料が製造できるという条件において、反応チャンバー内の前記バーナー出口において火炎を形成し、該反応チャンバー内の気圧を大気圧未満に保ち、該火炎を炭化水素燃料と酸化ガスによって持続される煤発生火炎とする工程、
(c)結果として生じる、カーボンナノ材料を含有する凝縮物を収集する工程、及び
(d)該凝縮物から前記カーボンナノ材料を取り出す工程を有するカーボンナノ材料を製造する方法。 - 前記バーナーの下流少なくとも2インチまで拡大しており温度が約1000℃を超える反応域を作り出すため、前記反応チャンバーの少なくとも一部を断熱する工程を更に有する請求項31記載の方法。
- 前記多孔質耐火素材の下流に付加的な(additional)酸素含有ガスを供給する工程を更に有する請求項31又は32に記載の方法。
- (a)酸化ガス流及び芳香族系炭化水素燃料ガス流を供給する工程、
(b)該ガス流を混合する工程、
(c)該混合ガス流を少なくとも1の多孔質耐火素材に分散して流す工程、
(d)大気圧以下に保たれたチャンバー内で該多孔質耐火素材の下流において前記混合ガス流に点火し、煤発生火炎を形成して燃焼凝縮物を発生させる工程、
(e)該燃焼凝縮物を収集する工程、及び
(f)該燃焼凝縮物から該カーボンナノ材料を回収する工程を有するカーボンナノ材料を製造する方法。 - 前記炭化水素燃料が1種又は2種以上の多環芳香族炭化水素からなる請求項34記載の方法。
- 前記煤発生火炎から生成された前記燃焼凝縮物を、該バーナーの下流少なくとも2インチまで拡張しており温度がおよそ1000℃を超える前記断熱された反応域を通過させる工程を更に有する請求項34又は35に記載の方法。
- 該多孔質耐火バーナーの周縁に付加的な(additional)酸化ガスを供給する工程を更に有する請求項34〜36のいずれか1項に記載の方法。
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