JP2005500419A - 被膜二酸化チタンによるポリエステルの製造方法 - Google Patents
被膜二酸化チタンによるポリエステルの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、ポリエステルの製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、カルボニル化合物およびグリコールを被膜二酸化チタンおよびチタン触媒組成物の存在下で重合させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、および概して「ポリアルキレンテレフタレート」と称されるポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルは、重要な工業ポリマーのクラスである。それらは繊維、フィルム、および成形の適用に広範囲に用いられる。
【0003】
ポリエステルを製造するためのいろいろな周知の方法がある。1つの方法において、ポリエステルは、テレフタル酸ジメチル(DMT)などのエステルとグリコールとのエステル交換の後、重縮合によって製造される。別の周知の方法において、テレフタル酸(TPA)などの酸が直接、グリコールでエステル化され、その後、重縮合が行われる。触媒を一般に用い、エステル化、エステル交換、および/または重縮合反応を触媒する。
【0004】
アンチモンがしばしば、重合および/または重縮合反応のための触媒として用いられる。残念なことに、アンチモンベースの触媒は、いろいろな欠点がある。アンチモンは、繊維スピナレットを塞ぐ不溶性アンチモン錯体を形成する。結果として、繊維を紡糸する間、スピナレットを拭いて沈殿したアンチモン化合物をきれいに除くためにしばしば運転停止が必要である。さらに、アンチモンベースの触媒の有毒な特徴のために、特に食物に接触する用途において、環境規制が厳しい。
【0005】
アンチモンベースの触媒ほど有毒でないチタン触媒が、これらのエステル化、エステル交換、および重縮合反応において触媒としての使用するために広く研究されている。チタン触媒が、アンチモンベースの触媒を用いて形成されたポリエステル中の無機固形分の量を低減し、それによって、紡糸時のパック圧力およびボトル樹脂の曇りを低減させる。チタン触媒はまた、紡糸破断を低減し、繊維の紡糸の収量を改善する。
【0006】
ポリエステルを製造する間に、非被膜二酸化チタン(TiO2)は、艶消剤として広範囲に用いられている。しかしながら、非被膜二酸化チタンは、チタン触媒を非活性化させる。この非活性化の結果として、二酸化チタン艶消剤なしに用いたチタン触媒の量と同じ重合度を達成するためにチタン触媒の量を劇的に増大させることが必要になる。
【0007】
二酸化チタンに起因するチタン触媒の非活性化度が低減または除かれる、ポリエステルを製造する新規な方法が必要とされている。
【0008】
【特許文献1】
米国特許第6,066,714号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,166,170号明細書
【特許文献3】
米国特許第5,674,801号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、二酸化チタンによってチタン触媒の非活性化が低減または除かれる、ポリエステルの製造方法を提供する。
【0010】
本発明は、ポリエステルの製造方法を提供する。前記方法は、(i)カルボニル化合物または前記カルボニル化合物のオリゴマーおよび(ii)グリコール、を含む重合混合物をチタン触媒組成物の存在下で重合させてポリエステルを製造する工程を含み、二酸化チタンおよび被膜を含む被膜二酸化チタンが、重合の前またはその間に添加される。
【0011】
被膜二酸化チタンの被膜は、アルミニウム化合物、ケイ素化合物、マンガン化合物、リン化合物、アンチモン化合物、コバルト化合物、有機化合物、またはそれらの組合せを含むことができる。一実施態様において、前記被膜は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化カリウム、酸化アンチモン、または酸化マンガンの少なくとも1つを含む。別の実施態様において、前記被膜は、酸化ポリエチレン、トリメチロールプロパン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、またはそれらの2つ以上の組合せを含む。
【0012】
一実施態様において、二酸化チタンは、被膜二酸化チタンの70〜99.5重量%である。別の実施態様において、前記被膜は、被膜二酸化チタンの0.5〜30重量%である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、ポリエステルの製造方法を提供し、前記方法が、(i)カルボニル化合物または前記カルボニル化合物のオリゴマーおよび(ii)グリコール、を含む重合混合物をチタン触媒組成物の存在下で重合させてポリエステルを製造する工程を含む。本発明の方法において、二酸化チタンおよび被膜を含む被膜二酸化チタンが、重合の前またはその間に添加される。
【0014】
本発明の被膜二酸化チタンは、被膜および二酸化チタンを含む。二酸化チタンは、アナターゼまたはルチルであってもよく、被膜で部分的または完全に被膜される。被膜は、有機および/または無機材料から作製される。適した被膜材料には、アルミニウム化合物、ケイ素化合物、マンガン化合物、リン化合物、アンチモン化合物、コバルト化合物の他、酸化ポリエチレンおよび/またはトリメチロールプロパンなどの有機化合物、およびそれらの2つ以上の組合せなどがあるがそれらに限定されない。好ましくは、前記被膜は、被膜二酸化チタンの0.5〜30重量%、より好ましくは2〜20重量%、最も好ましくは3〜10重量%である。
【0015】
被膜化合物には、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化カリウム、酸化アンチモン、酸化マンガン、酸化ポリエチレン、およびトリメチロールプロパンなどがあるがそれらに限定されない。被膜二酸化チタンの被膜は、被膜二酸化チタンの0.5重量%〜30重量%である。
【0016】
一実施態様において、被膜二酸化チタンの被膜が、被膜二酸化チタンの0.5重量%〜30重量%であるように、以下の1つ以上を含む。すなわち、(i)0.01%〜10%のAl2O3、好ましくは0.01%〜5%、(ii)0.01〜20%のSiO2、好ましくは0.01〜10%、(iii)0.01〜2%のP2O5、好ましくは0.01〜1%、(iv)0.01〜1%のSb2O3、(v)0.01〜1%のMnO、(vi)酸化ポリエチレンまたはトリメチロールプロパンなどの有機化合物の0.01〜20%、好ましくは0.01〜5%。
【0017】
被膜二酸化チタンは、グリコールおよび/または水に混ぜた被膜二酸化チタンを含むスラリーの形状の場合がある。スラリー中の被膜二酸化チタンの濃度は、1〜80重量%、好ましくは10〜60重量%、最も好ましくは20〜30重量%であってもよい。
【0018】
一実施態様において、被膜二酸化チタンスラリーは、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、アルコキシル化グリコール、またはそれらの組合せなど、1分子につき1〜10個、好ましくは1〜8個、最も好ましくは1〜4個の炭素原子を有するグリコールを含有する。適したグリコールの実施例には、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、ブチレングリコール、1−メチルプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシブチレングリコールおよびそれらの2つ以上の組合せなどがあるがそれらに限定されない。最も好ましいグリコールは、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、およびブチレングリコールであるが、それらは、商業的に重要なポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、およびポリブチレンテレフタレートの製造に用いることができる。
【0019】
被膜二酸化チタンのスラリーを、当業者に周知の技術を用いて調製することができる。スラリーは、湿式ミル粉砕、サンドミル粉砕、パールミル粉砕、ボールミル粉砕、コロイドミル粉砕、均質化、遠心分離、撹拌、濾過、およびそれらの2つ以上の組合せなど、当業者に周知の技術によって何れの適した容器またはコンテナ内で調製されてもよい。
【0020】
任意に、被膜二酸化チタンスラリーは、分散剤をさらに含有することができる。被膜二酸化チタンは、三リン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、ポリビニルピロリドン、および/またはポリビニルアルコールなどの分散剤の存在下でグリコールを混合されてスラリーを形成することができる。
【0021】
適した分散化合物の実施例には、ポリリン酸またはその塩、ホスホネートエステル、ピロリン酸またはその塩、ピロ亜燐酸またはその塩、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、およびそれらの2つ以上の組合せなどがあるがそれらに限定されない。ポリリン酸は、式Hn+2PnO3n+1を有することができ、nが≧2である。ホスホネートエステルは、(R1O)2P(O)ZCO2R1、ジ(ポリオキシエチレン)ヒドロキシメチルホスホネート、およびそれらの組合せからなる群から選択され、各R1が独立して、水素、C1~4アルキル、およびそれらの組合せから選択され、ZがC1~5アルキレン、C1~5アルキリデン、およびそれらの組合せから選択される。現在のところ好ましい分散剤には、三リン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、およびトリエチルホスホノアセテートなどがある。
【0022】
被膜二酸化チタンスラリーは、操作するのに簡単で費用のかからない回分方法で製造されてもよい。スラリーはまた、当業者に周知である連続法によって製造されてもよい。
【0023】
一実施態様において、重合混合物に添加される被膜二酸化チタンの量は、重合混合物の0.001〜10重量%、好ましくは、0.03〜2.0重量%である。被膜二酸化チタンは、カルボニル化合物またはカルボニル化合物のオリゴマーのエステル化またはエステル交換プロセスの前、間に、または後に添加されてもよい。被膜二酸化チタンはまた、カルボニル化合物またはカルボニル化合物のオリゴマーの重縮合の前、または間に添加されてもよい。
【0024】
本発明の方法において用いたチタン触媒組成物は、ポリエステルを製造するために通常に用いられるチタン触媒の何れであってもよい。チタン触媒組成物は固体の形状であってもよく、またはチタン触媒組成物がグリコールおよび/または水をさらに含むスラリーまたは溶液であってもよい。
【0025】
一実施態様において、チタン触媒組成物は、容易に入手できる、チタンテトラヒドロカルビルオキシドとも称されるテトラアルキルチタネートを含む。適したテトラアルキルチタネートの実施例には、式Ti(OR)4を有するテトラアルキルチタネートがあり、各Rが個々に、1個の基につき1〜約30、好ましくは2〜約18、最も好ましくは2〜12個の炭素を含有するアルキル、シクロアルキル、アルカリール、ヒドロカルビル基から選択される。ヒドロカルボキシル基が、線状または枝分かれアルキル基である1個の基につき2〜約12個の炭素原子を含有する、チタンテトラヒドロカルビルオキシドが好ましく、その理由は、それらが相対的に高価でなくて、比較的容易に入手でき、溶液を形成するのに効率的であるからである。適したテトラアルキルチタネートには、チタンテトラエトキシド、チタンテトラプロポキシド、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラ−n−ブトキシド、チタンテトラヘキソキシド、チタンテトラ2−エチルヘキソキシド、チタンテトラオクトキシド、およびそれらの2つ以上の組合せがあるがそれらに限定されない。チタンテトラヒドロカルビルオキシドは当業者に周知であり、例えば、米国特許公報(特許文献1)および(特許文献2)(その記載内容を本願明細書に援用するものとする)に提供される。市販の有機チタンの実施例には、本願特許出願人によって市販されている「タイザー(TYZOR)」(登録商標)TPTおよび「タイザー(TYZOR)」(登録商標)TBT(それぞれ、テトライソプロピルチタネートとテトラn−ブチルチタネート)などがあるがそれらに限定されない。
【0026】
チタン触媒組成物はまた、任意に水の存在下で、グリコール酸チタンを含むことができる。グリコール酸チタンは、テトライソプロピルチタネートなどのチタン化合物をエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、またはブチレングリコールなどのアルキルグリコールと接触させることによって製造されてもよい。触媒組成物はまた、式H2TiO3、TiO(OH)2、またはTiO2・H2Oを有するチタン酸、二酸化チタン、またはそれらの組合せであってもよい。
【0027】
本発明の実施態様によって、エステル化、エステル交換、または重合方法は、任意にリン化合物および/または補助触媒の存在下、カルボニル化合物またはそのエステル、第1のグリコール、および第2のグリコールから誘導された反復単位を含むポリマーを製造するのに有効な条件下で(a)第1のグリコールおよび/または水に混ぜたチタン触媒組成物および被膜二酸化チタンスラリーを、カルボニル化合物および第2のグリコールを含む重合混合物と接触させるか、あるいは(b)第1のグリコールおよび/または水に混ぜたチタン触媒組成物および被膜二酸化チタンスラリーを、カルボニル化合物から誘導されたオリゴマーおよび第2のグリコールと接触させる工程を含む。第2のグリコールは第1のグリコールと同じかまたは異なっていてもよい。現在のところ好ましい第2のグリコールは、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール(プロピレングリコール)、ブチレングリコール、またはそれらの2つ以上の組合せである。
【0028】
本発明の方法において、チタン触媒組成物を重縮合触媒として用いることができる。または、チタン触媒組成物が、エステル交換反応を速めるためにエステル交換機(ester exchanger)中に存在してもよく、またはエステル化反応を速めるためにエステル化機(esterifier)中に存在してもよい。概して、チタン触媒組成物は、エステル化またはエステル交換反応よりも重縮合反応において、より活性である。エステル化またはエステル交換のためのチタン触媒組成物の適切な量は、重縮合に過剰な量であってもよい。エステル化機またはエステル交換機(transesterifier)中に存在しているチタン触媒組成物が重縮合に過剰であるか、または重縮合がアンチモンなどの非チタン触媒によって行われるとき、チタン触媒の一部またはすべてが、リン化合物によるエステル化またはエステル交換の後に、好ましくは非活性化されるかまたは抑制され、ポリマーの変色を避ける。
【0029】
チタン触媒組成物は、カルボニル化合物およびグリコールを含む重合混合物の約0.001〜約30,000重量ppmの範囲、好ましくは約0.1〜約1,000重量ppm、最も好ましくは1〜100重量ppmの範囲で存在している補助触媒をさらに含有することができる。適した補助触媒には、例えば、コバルト補助触媒、アルミニウム補助触媒、アンチモン補助触媒、マンガン補助触媒、亜鉛補助触媒、またはそれらの2つ以上の組合せ、などがある。かかる補助触媒は、当業者には周知である。別の実施態様において、補助触媒は、コバルト/アルミニウム補助触媒を含む。コバルト/アルミニウム触媒は、コバルト塩およびアルミニウム化合物を含み、アルミニウムの、コバルト塩に対するモル比が0.25:1〜16:1の範囲である。コバルト/アルミニウム触媒は、米国特許公報(特許文献3)(その開示内容を本願明細書に援用するものとする)に開示されている。補助触媒が本発明の方法に存在しているとき、補助触媒は分離していてもよく、またはチタン触媒組成物の一部として含有されてもよい。
【0030】
チタン触媒組成物はまた、本技術分野に周知である添加剤を含有することができる。例えば、チタン触媒組成物は、リン安定剤化合物などの安定剤(すなわち、チタン触媒組成物溶液がゲル化または沈殿しないようにする物質)、および/または、コバルトトナー化合物などのトナー化合物を含有することができる。
【0031】
ポリエステル中に存在しているチタン触媒は、後に加工する時に劣化および黄色度の増大をもたらすことがある。後に加工する時の劣化および黄色度を低減および/または除くために、チタン触媒の一部またはすべてが、リン化合物との重合後に非活性化または抑制され、ポリマーの変色を避けることができる。同様に、マンガン、亜鉛、コバルト、または他の触媒がエステル化またはエステル交換触媒として用いられ、チタン触媒が重縮合触媒として用いられるとき、これらの触媒を、リン化合物の存在によって非活性化することができる。したがって、チタン触媒組成物はまた、リン化合物を含有することができる。
【0032】
チタングリコール溶液を安定させることができる(すなわち、溶液がゲル化または沈殿しないようにすることができる)何れかのリン化合物を用いて、触媒を非活性化させることができる。適したリン化合物の実施例には、ポリリン酸またはその塩、ホスホネートエステル、ピロリン酸またはその塩、ピロ亜燐酸またはその塩、およびそれらの2つ以上の組合せなどがあるがそれらに限定されない。ポリリン酸は、式Hn+2PnO3n+1を有することができ、nが≧2である。ホスホネートエステルは、式(R2O)2P(O)ZCO2R2を有することができ、各R2が独立して、水素、C1-4アルキル、またはそれらの組合せであってもよく、ZがC1-5アルキレン、C1-5アルキリデン、またはそれらの組合せ、ジ(ポリオキシエチレン)ヒドロキシメチルホスホネート、およびそれらの2つ以上の組合せである。前記塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、またはそれらの2つ以上の組合せであってもよい。
【0033】
適したリン化合物の具体例には、三リン酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラリン酸カリウム、ペンタポリリン酸ナトリウム、ヘキサポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロ亜リン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム十水和物、ピロ亜リン酸ナトリウム、エチルホスホネート、プロピルホスホネート、ヒドロキシメチルホスホネート、ジ(ポリオキシエチレン)ヒドロキシメチルホスホネート、メチルホスホノアセテート、エチルメチルホスホノアセテート、メチルエチルホスホノアセテート、エチルエチルホスホノアセテート、プロピルジメチルホスホノアセテート、メチルジエチルホスホノアセテート、トリエチルホスホノアセテートおよびそれらの2つ以上の組合せ、などがあるがそれらに限定されない。
【0034】
一実施態様において、チタン触媒組成物が、0.001重量%〜10重量%のチタン、50重量%〜99.999重量%のグリコール、および0重量%〜50重量%の水を有するポリリン酸の塩を含み、そこにおいて、リンのチタンに対する分子比が約0.001:1〜10:1である。
【0035】
本発明によって、リン化合物が、カルボニル化合物またはカルボニル化合物のオリゴマーがエステル化またはエステル交換される前、間に、または後に、その方法に存在することができる。同様に、リン化合物が、重縮合の前、間に、または後に存在することができる。
【0036】
グリコールを配合される時にポリエステルを製造することができる何れのカルボニル化合物をも用いることができる。かかるカルボニル化合物には、酸、エステル、アミド、酸無水物、酸ハリド、カルボン酸の塩の他、酸から誘導された反復単位を有するオリゴマーまたはポリマー、またはそれらの2つ以上の組合せ、などがあるがそれらに限定されない。現在のところ好ましい酸は、カルボン酸などの有機酸またはそれらのエステルである。テレフタル酸などのカルボニル化合物のオリゴマーおよびグリコールは概して、カルボニル化合物およびグリコールから誘導された合計約2〜約100の反復単位、好ましくは約2〜約20の反復単位を有する。テレフタル酸などのカルボニル化合物のオリゴマーは、当業者に周知のエステル化、エステル交換、または重合条件下でテレフタル酸、そのエステル、またはそれらの組合せを第2のグリコールと接触させて、テレフタル酸およびグリコールから誘導された反復単位約2〜約100,好ましくは約2〜約20を生じさせることによって製造されてもよい。
【0037】
有機酸またはそのエステルは式R2O2CACO2R2を有することができ、式中、各R2が独立して(1)水素または(2)ヒドロカルビル基であってもよく、各々の基が、1個の基につき1〜約30個、好ましくは約3〜約15個の炭素原子を有し、アルキル、アルケニル、アリール、アルカリール、アラルキル基、またはそれらの2つ以上の組合せであってもよく、Aがアルキレン基、アリーレン基、アルケニレン基、またはそれらの2つ以上の組合せである。各Aが1個の基につき約2〜約30、好ましくは約3〜約25,より好ましくは約4〜約20、最も好ましくは4〜15個の炭素原子を有する。適した有機酸の実施例には、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタル酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、グルタル酸、シュウ酸、およびそれらの2つ以上の組合せなどがあるがそれらに限定されない。適したエステルの実施例には、アジピン酸ジメチル、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、およびそれらの2つ以上の組合せなどがあるがそれらに限定されない。好ましい有機酸は、テレフタル酸またはそのエステルのテレフタル酸ジメチルである。
【0038】
グリコールの、カルボニル化合物に対する分子比は、エステルまたはポリエステルの製造を達成するように選択される。概して、グリコールの、カルボニルに対する比が、約1:1〜約10:1、好ましくは約1:1〜約5:1、最も好ましくは1:1〜4:1の範囲であってもよい。
【0039】
一実施態様において、ポリエステルは、約0.001〜約1気圧(0.1〜101.3kPa)の範囲の圧力下で、約0.2〜20時間、好ましくは約0.3〜約15時間、最も好ましくは0.5〜10時間、約150℃〜約500℃、好ましくは約200℃〜約400℃、最も好ましくは250℃〜300℃の範囲の温度で製造される。
【0040】
本発明の方法はまた、従来の溶融または固体状態の技術の何れかを用いて、トナー化合物を使用または使用せずに実施されて、製造されたポリエステルの色を低減することができる。トナー化合物の実施例には、アルミン酸コバルト、酢酸コバルト、カルバゾールバイオレット(米国、ロードアイランド、コベントリーのホークスト・セラニーズ(Hoechst−Celanese(Coventry,Rhode Island,U.S.A.))、またはオハイオ州、シンシナティのサンケミカル社(Sun Chemical Corp(Cincinnati, Ohio,U.S.A.))から入手できる)、「エストフィルブルー(Estofil Blue)」S−RLS(登録商標)およびソルベントブルー45TM(ノースカロライナ州、シャーロットのサンドズケミカルから入手できる)、「フタロシアニンブルー(CuPc Blue)」(オハイオ州、シンシナティのサンケミカル社(Sun Chemical Corp(Cincinnati,Ohio,U.S.A.))から入手できる)などがあるがこれらに限定されない。これらのトナー化合物は当業者に周知であり、その説明は本明細書では省く。トナー化合物は、製造されたポリエステルの重量に基づいて約0.1ppm〜1000ppm、好ましくは約1ppm〜約100ppmの量で、本明細書中で開示された触媒と共に用いられる。
【0041】
本発明の方法はまた、従来の溶融または固体状態の技術の何れかを用いて、螢光増白化合物を使用または使用せずに実施されて、製造されたポリエステルの黄色度を低減することができる。螢光増白化合物の実施例には、7−ナフトトリアジニル−3−フェニルクマリン(米国、ノースカロライナ州、シャーロットのサンドズケミカル(Sandoz Chemicals(Charlotte,North Carolina,U.S.A.))から入手できる「ロイコピュアEGM」(LEUCOPURE EGM)、4,4’−ビス(2−ベンゾキサゾリル)スチルベン(米国、テネシー州、キングスポートのイーストマンケミカル(Eastman Chemical(Kingsport,Tennessee,U.S.A.))から入手できる「イーストブライト」(EASTOBRITE))などがあるがそれらに限定されない。これらの螢光増白化合物は当業者に周知であり、その説明を本明細書では省く。螢光増白化合物は、製造されたポリエステルの重量に基づいて、約0.1ppm〜約10,000ppm、好ましくは約1ppm〜約1000ppmの量で、本明細書に開示された触媒と共に用いられてもよい。
【実施例】
【0042】
以下の実施例は、本発明をさらに説明するために提供されるが、本発明の範囲を不当に限定するもの解釈されるべきではない。実施例に記載したすべての「タイザー(TYZOR)」(登録商標)製品は、本願特許出願人によって市販されている。すべての濃度(%またはppm(百万分率))は、特に指示しない限り、重量%である。
【0043】
固有粘度(I.V.)を、ヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)中の溶液粘度によって測定した。秤量したポリマー試料をHFIP中に溶解し、4.75%の溶液を作製した。25℃での溶液の滴下時間を、「オクタビスク(Octavisc)」(登録商標)自動粘度計システム内の定容量粘度計を用いて測定した。
【0044】
色を「ハンターラブ」(Hunterlab)比色計D25M−9で測定したが、L色が、より高い明度が望ましい明るさを表し、b色がより低い明度(黄色味が少ない)が望ましい黄色度を表す。
【0045】
これらの実施例で用いた二酸化チタンの組成を表1に記載する。非被膜アナタース二酸化チタンLW−S−Uおよび被膜アナタース二酸化チタンLC−SおよびLOCR−SMが、ドイツ、デュイスブルグのザハトレーベンケミーGmbH(Sachtleben Chemie GmbH(Duisburg,Germany))から得られた。被膜ルチル二酸化チタン、TI−ピュア二酸化チタンR−700、R−900、R−706、R−902、R−960、およびR−931は、本願特許出願人によって市販されている。さらに、3%の二酸化ケイ素被膜を有する名称R−668の被膜ルチル二酸化チタンを用いた。
【0046】
【表1】
【0047】
(実施例1)
この実施例は、チタン触媒が、被膜二酸化チタンによってではなく、非被膜二酸化チタンによって非活性化されることを示す。ポリエチレンテレフタレート樹脂を、オリゴマーおよびエチレングリコールから小さい回分反応器内で製造した。使用したポリエステルのエステル化、重縮合、および紡糸方法は当業者に周知であり、従って、簡単な説明だけを記載する。
【0048】
オリゴマーを、連続パイロットプラント内でテレフタル酸(TPA)から製造した。TPAスラリタンクに、TPAおよびエチレングリコールを約47kg/時間で充填した。充填速度をスクリューフィーダによって制御し、54.4kg/時間の所望のポリマー流量を得た。オリゴマーが触媒を含有しないように未使用のエチレングリコールを用い、エチレングリコールおよびTPAの分子比が2.2であるようにエチレングリコール流量を質量流量計によって制御した。スラリタンク中の温度は、約80℃であった。TPAスラリーを、所望のポリマー流量およびエステル化機中の一定のオリゴマー液体レベルを維持する速度で再循環エステル化機中に注入した。エステル化機の温度を、284℃に制御した。エステル化機からの蒸気を濃縮し、エチレングリコールおよび水に分離し、次に、それを未使用のグリコールと混合し、TPAスラリタンクに充填した。エステル化機からのオリゴマーは、5〜10の重合度を有し、アンチモンまたは二酸化チタンを含有しなかった。
【0049】
回分反応器は1リットルのガラスケットルであり、加熱を温度計で自動的に制御した。櫂形撹拌器の速度を制御し、トルクを測定した。反応装置内の真空を真空ポンプによって作った。蒸気を、水とドライアイスによって濃縮した。
【0050】
エステル化機からのオリゴマー(400グラム)、エチレングリコール(120グラム、すべての添加剤中のエチレングリコールを含める)、二酸化チタン20%のエチレングリコールスラリー(TiO2を0%、0.3%、または1.5%含有するポリマーを製造するために0g、6.0g、または30g)、チタン触媒テトライソプロピルチタネート(本願特許出願人によって市販されているTPT、Tiを7ppm〜30ppm含有するポリマーを製造するために0.017g〜0.071g)、およびリン化合物H3PO4(エチレングリコール溶液中に1%のH3PO4、Pを7ppm含有するポリマーを製造するために0.885g)、またはジ(ポリオキシエチレン)ヒドロキシメチルホスホネート(米国、ケンタッキー州、ルイビルのアクゾノーベル(Akzo Nobel(Louisville,Kentucky,U.S.A.))から入手できるHMP、Pを20ppm含有するポリマーを製造するために0.094g)、またはトリフェニルホスフィット(米国、ウィスコンシン州、ミルウォーキーのアルドリッチ・ケミカル(Aldrich,Chemical(Milwaukee,WI,U.S.A.))から入手できるTPP、Pを40ppm含有するポリマーを製造するために0.160g)を、室温で反応装置に充填した。混合物を、60回転/分で撹拌し、30分間、またはオリゴマーが溶解するまで265℃で加熱した。ケットル内の真空を120mmHg(16kPa)に低減し、温度を10分間、265℃に維持し、次に、20分間、275℃に加熱し、20分間、30mHg(7.5kPa)の真空で280℃で加熱した。次に、ケットルを、1mmHgで285℃または290℃の所望の最終重合温度に加熱した。撹拌器トルクが所望のポリマー分子量の設定値に達したとき、重合を止めた。瞬間真空が1mmHgに達した時から停止時間までの時間を以下の表に、最終重合時間(分)として記録した。高温のポリマーを周囲温度の水中で急冷し、次に、1時間、90℃の真空オーブン内で乾燥および晶出した。晶出したポリエチレンテレフタレート樹脂を、フレークに粉砕し、それをさらに1時間、90℃の真空オーブン内で乾燥させ、次に、化学的性質および物理的性質について分析した。
【0051】
表2に示すように、固有粘度によって測定した、十分な重合度を有するポリエステルを製造するために、二酸化チタンなしで、285℃の重縮合反応のために7〜10ppmだけのチタン触媒が必要とされた。しかしながら、重合混合物が非被膜LW−S−U二酸化チタンを0.3重量%を含有したとき、チタン触媒15〜20ppmが十分な重合度を達成するために必要とされた。従って、非被膜LW−S−U酸化チタンに必要とされたチタンの量は、二酸化チタンを含有しなかった反応に必要とされた触媒量の大体2倍であった。
【0052】
重合混合物が非被膜LW−S−U二酸化チタン1.5%を含有したとき、30ppmのチタン触媒による重合速度は緩慢であった。しかしながら、重合混合物がR−668被膜二酸化チタンを含有したとき、反応性は、二酸化チタンが存在せずに製造されたポリマーに似ていた。
【0053】
【表2】
【0054】
(実施例2)
この実施例において、回分重合方法は、実施例1の回分重合方法と同じであった。
【0055】
チタン触媒溶液は、1.57%のTiを含有する錯体であり、Ti:P:pTSA分子比が1:1:0.25であった。TiはTPT(テトライソプロピルチタネート)由来であり、Pがフェニルホスフィン酸由来であり、pTSAがp−トルエンスルホネートである。
【0056】
表3に示すように、二酸化チタンが290℃の重合混合物に存在していなかったとき、十分な固有粘度を有するポリエステルを製造するために、わずか7ppmのチタン触媒が必要とされた。重合混合物が非被膜二酸化チタンLW−S−Uを0.3重量%含有したとき、チタン触媒15ppmが必要とされた。さらに、重合混合物が非被膜二酸化チタンLW−S−Uを1.5%含有したとき、30〜40ppmのチタン触媒が必要とされた。しかしながら、重合混合物がR−706、R−700、R−900などの被膜二酸化チタン1.5重量%を含有したとき、同じような固有粘度を達成するためにわずか10ppmのチタン触媒が必要であった。
【0057】
【表3】
【0058】
(実施例3)
ポリエチレンテレフタレート繊維を、以下のようにテレフタル酸(TPA)から連続方法のパイロットプラントで製造した。ポリエステルのエステル化、重縮合、および紡糸方法は当業者に周知であり、従って、簡単な説明だけにとどめる。
【0059】
TPAスラリタンクに、TPAおよびエチレングリコールを約47kg/時間で連続的に充填した。充填速度を粉末スクリューフィーダによって制御し、54.4kg/時間の所望のポリマー流量を得た。エチレングリコールの流量を、エチレングリコールおよびTPAの分子比が2.2であるように質量流量計によって制御した。エチレングリコールは、未使用のグリコールとエステル化機および予備重合機および仕上機からの濃縮蒸気から再循環されたグリコールとの混合物であった。スラリタンク中の温度は約80℃であった。TPAスラリーを、所望のポリマー流量およびエステル化機中の一定のオリゴマー液体レベルを維持する速度で再循環エステル化機中に注入した。エステル化機の温度を、284℃に制御した。エステル化機からの蒸気を濃縮し、エチレングリコールおよび水に分離し、前記グリコールを予備重合機および仕上機からの蒸気より得られた濃縮グリコールと混合し、次いで未使用のグリコールと混合し、TPAスラリー中に充填した。
【0060】
エステル化機からのオリゴマーは、5〜10の重合度を有した。触媒、二酸化チタンスラリー、抑制剤および色調節剤などの添加剤を、第1の予備重合機(「フラッシャー」)の前のオリゴマーラインに注入した。注入速度をメーターポンプによって制御し、ビュレットチェックによって検定してポリマー中の望ましい濃度を得た。1%のSb溶液または0.1%のTi溶液をオリゴマーラインに、その後に、スタティックミキサに注入し、重合混合物の所望の触媒濃度を得た。
【0061】
アンチモングリコレート溶液を、次のように調製した。エルフアトケム(Elf Atochem)(米国、ケンタッキー州のキャロルトン(Carollton,Kentucky,U.S.A.))から得られたアンチモングリコレート(1.421kg)を、混合タンク中でエチレングリコール(81.6kg)と混合した。前記混合物を撹拌し、100℃まで加熱し、30分間、100℃に維持した。アンチモングリコレートをグリコール中に完全に溶解し、前記溶液は、1%のSbを含有した。
【0062】
0.1%のチタンを含有するグリコール酸チタン触媒を、以下のように調製した。テトライソプロピルチタネート(本願特許出願人によって市販されているTPT、270グラム)を、撹拌したエチレングリコール(45.1kg)に周囲温度でゆっくりと添加した。
【0063】
20%の二酸化チタンのエチレングリコールスラリーの3つのタイプを、次のように比較した。これらの二酸化チタン艶消剤の組成を、上の表1に示す。非被膜アナタース二酸化チタンLW−S−Uをエチレングリコールと混合して55重量%のプレミックススラリーを生じ、分散剤の三リン酸カリウム(KTPP)を二酸化チタン0.15%において添加した。プレミックススラリーを2回サンドミルし、エチレングリコールで22%に稀釈し、濾過し、次いで20%にさらに希釈した。被膜アナタース二酸化チタンLC−Sをエチレングリコールと混合して60重量%のプレミックススラリーを生じ、それを2回サンドミルし、次いでエチレングリコールで20%に稀釈した。20%のエチレングリコールスラリー中の被膜ルチル二酸化チタンR−668を、LC−S二酸化チタンスラリーと同様にして調製した。セミダル(semidull)および透明ポリマーのために、前記20%二酸化チタンスラリーを、エチレングリコール中でそれぞれ10%および5%にさらに稀釈した。
【0064】
二酸化チタンスラリーを、オリゴマーラインに、その後に、スタティックミキサに注入した。透明ポリマーのために、5%の二酸化チタンのエチレングリコールスラリーを注入し、ポリマー中0.025〜0.045%の二酸化チタンを得た。セミダルポリマーのために、エチレングリコール中10%の二酸化チタンを注入し、0.25〜0.35%の二酸化チタンのポリマーを得た。ダル(dull)ポリマーのために、20%の二酸化チタンのエチレングリコールを注入し、1.4〜1.6%の二酸化チタンのポリマーを得た。
【0065】
ジ(ポリオキシエチレン)ヒドロキシメチルホスホネート(米国、ケンタッキー州、ルイビルのアクゾノーベル(Akzo Nobel(Louisville,Kentucky,U.S.A.))から入手できる「ビクタスタブ(Victastab)」HMP、1.521kg)を、周囲温度の攪拌機付き混合タンク内の80.3kgのエチレングリコールに添加し、0.158%のリンを含有する溶液を製造した。同様に、トリエチルホスホノアセテート(米国、バージニア州、リッチモンドのオルブライト&ウィルソンアメリカ(Albright & Wilson America(Richmond,Virginia,U.S.A.))から入手できるTEPA、263グラム)を、周囲温度の攪拌機付き混合タンク内の22.7kgのエチレングリコールに添加し、0.158%のリンを含有する溶液を製造した。トリフェニルホスフィット(米国、ウィスコンシン州、ミルウォーキーのアルドリッチケミカルから入手できるTPP、360グラム)を、攪拌機付き混合タンク内の22.3kgのエチレングリコールに添加し、60分間、100℃で加熱し、次に、60℃に保持し、0.158%のリンを含有する溶液を製造した。エチレングリコール溶液中5%のH3PO4(2.27kg)を、エチレングリコール20.4kgに添加し、0.5%のH3PO4または0.158%のリンを含有する溶液を製造した。オリゴマーラインの添加剤の注入順序は、チタン触媒溶液、TiO2スラリー、次いでリン溶液であった。各添加剤の注入後にスタティックミキサがあった。
【0066】
最後に、カルバゾールバイオレットのプレスドケーク(米国、オハイオ州、シンシナティのサンケミカル社製、21.8グラム、20%〜30%のカルバゾールバイオレットを含有する)を、エチレングリコール(22.7kg)と混合した。このスラリーをオリゴマーラインに注入し、5ppmのカルバゾールバイオレットのポリマーを生じ、ポリマーのb色を低減した(黄色味の低下)。
【0067】
前記オリゴマーを、275℃および絶対圧力110mmHg(14.7kPa)に制御した第1の予備重合機(「フラッシャー」)にポンプで送った。フラッシャーからのプレポリマーが、第2の予備重合機(「PP」)中に、次いで最終重合機(「仕上機」)に流入した。PPを280℃および30mmHg(4kPa)に制御した。仕上機を、ポリマーの分子量を確認するために用いられ、実験室でポリマー溶液の粘度によって検定した、オンライン溶融粘度計によって制御された絶対圧力で285℃に制御した。2つの予備重合機および仕上機からの蒸発グリコールおよび水を濃縮し、エステル化機からの再循環グリコールと混合し、次いで未使用のグリコールと混合し、TPAスラリタンク中に計量しながら供給した。
【0068】
仕上機からのポリマーを紡糸機にポンプで送った。ポリマーのトランスファーライン温度を285℃に制御した。全デニール265g/9000mを有する丸い断面の34のフィラメントの部分延伸糸(POY)を3283メートル/分で管に巻き取り、8本の管が同時に巻き取られた。巻き取った管を、1時間ごとに巻取機から取った。紡糸パックのポリマー流量をメーターポンプによって制御し、調節して所望のデニールを得た。紡糸パックのポリマー流量は約46.4kg/時間であった。紡糸機中を流れなかったバラストポリマーを廃棄物ドラムにポンプで送った。
【0069】
ポリマー試料を、仕上げが適用される前に紡糸機内で取り、それを、固有粘度(I.V.)およびTiO2、P、Sb、Mn、Coなどの成分の濃度について実験室で分析した。POY管をハンターラブ(Hunterlab)比色計D25M−9で色について分析した。
【0070】
結果を以下の表4に示す。この実施例は、非被膜二酸化チタンLW−S−Uがポリマー中に存在するとき、アンチモン触媒が活性を失わず、他方、チタン触媒が活性を失ったことを明らかにする。1.5重量%のLW−SU二酸化チタン含有ポリマーは、0.035%のLW−S−U二酸化チタン含有ポリマーの6〜8倍のチタン触媒を必要とした。しかしながら、二酸化チタンが酸化アルミニウムまたは二酸化ケイ素で被膜されたとき、チタン触媒は、二酸化チタンによって非活性化されなかった。
【0071】
【表4】
【0072】
上に記載した実施態様は説明に役立てるにすぎず、至るところで改良が行われてもよいことは、当業者には理解されよう。したがって、本発明は、本明細書に開示した実施態様に限定されると見なされるべきではない。
Claims (19)
- ポリエステルの製造方法であって、
(i)カルボニル化合物または前記カルボニル化合物のオリゴマーおよび(ii)グリコール、を含む重合混合物をチタン触媒組成物の存在下で重合させて前記ポリエステルを製造する工程を含み、
二酸化チタンおよび被膜を含む被膜二酸化チタンが、前記重合の前またはその間に添加されることを特徴とする方法。 - 前記二酸化チタンがルチルまたはアナターゼであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記チタン触媒組成物が固体の形状または液体の形状であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記チタン触媒組成物がTi(OR)4を含み、各Rが独立して、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、およびそれらの2つ以上の組合せからなる群から選択され、各Rが、1個の基につき1〜30個の炭素原子を含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記チタン触媒組成物がグリコール酸チタンまたはチタン酸の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記チタン触媒組成物が溶液またはスラリーの形状であり、グリコールまたは水の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記チタン触媒組成物が、コバルト補助触媒、アルミニウム補助触媒、アンチモン補助触媒、マンガン補助触媒、亜鉛補助触媒、またはそれらの2つ以上の組合せをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記被膜がアルミニウム化合物、ケイ素化合物、マンガン化合物、リン化合物、アンチモン化合物、コバルト化合物、有機化合物、またはそれらの2つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記被膜が、酸化ポリエチレン、トリメチロールプロパン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、またはそれらの2つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 前記被膜が、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化カリウム、酸化アンチモン、または酸化マンガンの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 前記二酸化チタンが、前記被膜二酸化チタンの70〜99.5重量%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記被膜が、前記被膜二酸化チタンの0.5〜30重量%であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記被膜二酸化チタンがスラリーの形状であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記被膜二酸化チタンが分散剤をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 前記被膜二酸化チタンが、
前記カルボニル化合物または前記カルボニル化合物の前記オリゴマーのエステル化の前、その間、またはその後に、
前記カルボニル化合物または前記カルボニル化合物の前記オリゴマーのエステル交換の前、その間、またはその後に、あるいは、
前記カルボニル化合物または前記カルボニル化合物の前記オリゴマーの重縮合の前またはその間に添加されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記カルボニル化合物が、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタル酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、グルタル酸、シュウ酸、アジピン酸ジメチル、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、またはそれらの2つ以上の組合せを含み、
前記グリコールが、エチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、ブチレングリコール、1−メチルプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシブチレングリコール、またはそれらの2つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記重合が、リン化合物を前記重合混合物と接触させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記リン化合物が、リン酸またはその塩、亜リン酸またはその塩、ポリリン酸またはその塩、ホスホネートエステル、ピロリン酸またはその塩、ピロ亜燐酸またはその塩、またはそれらの2つ以上の組合せを含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記リン化合物が、チタン触媒組成物と接触されるか、またはそれから分離していることを特徴とする請求項17に記載の方法。
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