JP2005351875A - 鋳巣計測方法 - Google Patents

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【課題】本発明は、小さな鋳巣も検出でき、かつ鋳巣の大きさに関係なく高精度で形状計測できる鋳巣計測方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本願発明の鋳巣計測方法は、検査対象の鋳造品をX線CTで実測し該鋳造品の内部欠陥である鋳巣を計測する鋳巣計測方法において、鋳造品をX線CTで実測し、大きさの異なる前記鋳巣を画像フィルタを用いることで単一の輝度値を閾値として2値化処理することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋳造品の内部欠陥である鋳巣を計測する鋳巣計測方法に関する。より詳しくは、X線CTにより得られた鋳造品の鋳巣データから画像処理により鋳巣の大きさを高精度で計測する計測方法に関する。
X線CT(コンピュータ断層)により鋳造品内部の断面を画像化することで、内部欠陥の状況を視覚的に捉える非破壊検査方法が知られている。この様なX線CTを用いた検査は、検査対象の断面画像が得られるので、内部欠陥の有無や位置、大きさなどを視覚的に確認しやすいという利点がある。
空気と鋳物金属(例えばアルミニウムや鋳鉄など)では、X線の吸収率が大きく異なるため、CT断層画像では両者の画素値(CT値)に大きい差が出る。従って、CT断層画像群からマーチング・キューブ法などの手法でポリゴンモデルを作成すると、鋳造金属部分と空気との境界面がポリゴンデータ化され、鋳造品と外部の境界面だけでなく、鋳造品内部の鋳巣などの内部欠陥による空洞部分の内面も表現され、鋳巣の分布や各鋳巣の大きさなどを知ることができる。
本発明者らは、既に鋳造品における鋳巣などの内部欠陥の検査を容易にする鋳造品内部欠陥検査支援装置とその方法について提案した(特許文献1参照)。
しかし、この検査支援方法をさらに鋳巣解析にまで発展させると、断層画像群から実測モデルを形成する際の2値化処理において、ある輝度値を閾値として2値化処理した場合に、CT画像上では識別可能な微小な鋳巣が2値化画像では検出できなかったり、あるいは鋳巣の形状計測精度が低下するということがあった。このため、亀裂やリークの原因となる小さな鋳巣を見逃すおそれがあるとともに、鋳巣体積を精度よく計測できないので、この測定データを基にした製造条件の絞り込み精度が悪くなり、シミュレーションのやり直しなど不都合が発生するといった問題があった。
前記のようにある一つの輝度値を閾値として2値化処理した場合に、微小な鋳巣が検出できなかったり、あるいは鋳巣の形状計測精度が低下するのは、鋳巣径が小さい場合には、鋳巣の空洞部の輝度値が空気のレベルにまで下がりきらないために、径が大きな鋳巣で最適な閾値をそのまま径が小さな鋳巣へ適用すると鋳巣が検出されない、もしくは、実物よりも小さく計測されてしまい、また、逆に径の小さな鋳巣に最適な閾値を大きな径の鋳巣に適用すると、実際の鋳巣径よりもさらに大きな鋳巣径として計測されてしまうからである。
例えば、あるCT断面画像内に大きさの異なる穴がある場合について図10で模式的に説明する(本来のCT画像は三次元で得られるが、説明を簡単にするため2次元で説明する。)。図10において横軸Xは位置座標であり、縦軸Vは輝度値(CT値)である。今このCT断層面には径の異なる3個の穴がある。すなわち、断面径がdaの穴A(大)、断面径がdbの穴B(中)、断面径がdcの穴C(小)である。なお、V1は空気の輝度値である。
例えば、断面径が大きい穴Aでは、輝度値は金属部で高く穴部では低くなり、穴部ではほとんど空気のレベルV1にまで低下している。しかし、CT値のプロファイルPaは、金属部と穴部との境界で突然空気レベルV1にまで低下するのではなく、穴部中央では空気のレベルV1近傍まで低下するもののその変化はなだらかである。つまり、このプロファイルPaのみからは穴Aの径daを特定することはできない。
また、穴BのCT値のプロファイルPbと穴CのCT値のプロファイルPcとを見ると、Pb、Pcはいずれも穴部で空気のレベルV1にまで到達していない。従って、得られたCTデータに基づいて、例えば、別途何らかの方法で求めた穴Aの径daが正確に得られる輝度値V0で2値化すると、穴Bはその真の径dbよりも小さいdb’として計測され、穴Cは全く検出されないこととなる。つまり、穴Bの最適閾値はV2であり、穴Cの最適閾値はV3である。
特開2004−34144号公報
本発明は、これらの問題に鑑みてなされたもので、小さな鋳巣も検出でき、かつ鋳巣の大きさに関係なく高精度で形状計測できる鋳巣計測方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の鋳巣計測方法は、検査対象の鋳造品をX線CTで実測し、この鋳造品の内部欠陥である鋳巣を計測する鋳巣計測方法において、鋳造品をX線CTで実測し、大きさの異なる鋳巣を画像フィルタを用いることで単一の輝度値を閾値として2値化処理することを特徴とする。
本発明の好適な第1の形態は、鋳造品をX線CTで実測し、得られたCTデータに基づいて第1の輝度値を閾値として2値化処理し、この鋳造品の第1の2値化画像を作成する第1の画像作成工程と、第1の2値化画像内を探索して全ての鋳巣データを取得する鋳巣探索工程と、この鋳巣データに各々の鋳巣の大きさに応じた補正を加える画像フィルタ処理工程と、補正された鋳巣データに基づいて第2の輝度値を閾値として再度2値化処理し第2の2値化画像を作成する第2の画像作成工程と、を有することが望ましい。
ここで、第1の輝度値は第2の輝度値よりも大きいことが好ましく、第2の輝度値は鋳造品の外形形状計測に最適な閾値であることが望ましい。かかる形態においては、外形形状計測に最適な閾値をV0、鋳巣の大きさをd、鋳巣の大きさの最適閾値関数をf(d)として、各鋳巣の大きさに対する輝度値の補正量VcがVc=f(d)−V0で表されることが望ましい。
また、本発明の好適な第2の形態は、鋳造品をX線CTで実測し、得られたCTデータから画像フィルタにより鋳巣を探索して各鋳巣ごとの輝度値の変化量を求める変化量計測工程と、得られた変化量に応じて各鋳巣データに輝度値補正を加えるデータ補正工程と、補正された鋳巣データに基づいて所定の輝度値を閾値として2値化処理し2値化画像を作成する画像作成工程と、を有することが好ましい。
ここで、所定の輝度値をV0、輝度値の変化量をΔV、輝度値の変化量の最適閾値関数をf(ΔV)として、輝度値の変化量対する輝度値の補正量VcがVc=f(ΔV)−V0で表されることが望ましい。
本発明は、鋳造品の全鋳巣について各鋳巣の大きさに応じて最適なフィルタ処理を施すことができる。従って、小さな鋳巣をも見逃すことなく、且つ鋳巣の大きさに関係なく各鋳巣の形状計測精度を向上することができる。また、フィルタ処理後に外形形状計測に最適な一つの閾値で2値化するので、高精度な2値化画像を一度で得ることができ、この2値化画像を用いて精度の高い鋳巣解析や鋳造シミュレーションを実施することができる。
本発明の好適な第1の形態を図1のフローチャートに沿って説明する。
まず、ステップS11では、X線CT装置により対象鋳造品の所定間隔の断面を走査してこれらの断面画像データを取得する。次に、ステップS12で、得られた画像データに基づいて第1の閾値で2値化処理し、2値化画像を作成する。この時、第1の閾値は最終的に2値化画像を得る第2の閾値よりも大きい値であることが好ましい。第2の閾値よりも小さい値では、亀裂やリークの原因となる小さな鋳巣を検出できないことがあるからである。
次いで、ステップS13では、第1の2値化画像から鋳巣を探索し、各鋳巣の大きさと位置のデータとを取得する。取得した鋳巣データは記憶手段20に格納する。鋳巣の探索方法には特に限定はないが、以下の方法を好適に用いることができる。すなわち、ステップS12で得られた2値化画像からマーチング・キューブ法などの手法でポリゴンモデルを作成し、鋳造金属部分と空気との境界面をポリゴンデータ化してポリゴンサーフェスモデルを作成する。この操作により、鋳造品と外部の境界(外形形状)だけでなく、鋳造品内部の鋳巣などの内部欠陥による空洞部分の内面も表現される。得られたポリゴンサーフェスモデルから鋳造品の外形形状に関する部分を削除すれば鋳造品の鋳巣モデルを得ることができる。
続いて、ステップS14では、ステップS13で得られた全ての鋳巣データにその大きさに対応するフィルタ処理を施し、各鋳巣の補正データを作成する。フィルタ処理は、後述する方法で事前に準備した(例えば記憶手段30に格納されている)フィルタを使用する。
次に、ステップS15では、全ての鋳巣データにフィルタにより補正した鋳巣の補正データを所定の第2の閾値で2値化処理して第2の2値化画像を得る。
この様にして得られた第2の2値化画像を用いて、ステップS16で鋳巣解析を行えば精度の高い解析結果を得ることができる。また、ステップS14で画像フィルタ処理を施した鋳巣補正データを用いて、従来の三次元モデル化手法で鋳造品のサーフェスモデルや鋳巣モデルなどを形成することも好ましい(ステップS17)。さらに、これらをステップS16の鋳巣解析に反映することで、従来よりも数段精度の高い解析結果やシミュレーション結果を得ることができる。例えば、鋳造品の鋳巣の体積率などのシミュレーションに好適に用いることができる。
上記のフローチャートの各ステップで、ステップS11とステップS12とが第1の画像作成工程であり、ステップS13が鋳巣探索工程であり、ステップS14が画像フィルタ処理工程であり、ステップS15が第2の画像作成工程である。
ここで、ステップS14でフィルタとして各鋳巣に適用する最適閾値関数f(d)は以下のようにして作成する。
まず、図2に示すような複数個の基準穴12を穿設した基準試料10を用意する。基準試料10の材質は、鋳造品と同材質、すなわち、この第1の形態ではエンジンブロック用のアルミニウム(JIS AC4B)であり、基準試料10の基準穴Hの径D0は、5、4、3、2、1.5、1、0.75、0.53mmの8水準である。これらの基準穴Hを有する基準試料10を所定のX線CTで測定してCTデータを採取する。次に、得られたCTデータを閾値(輝度値)を変えて2値化し、各々の閾値に対応する2値化画像を作成する。ここで、閾値(輝度値)は1900〜3300の間で10水準とする。各閾値で2値化した画像で得られた計測穴H’の径D1を測定し、基準穴Hの径D0との差ΔD(=D1−D0)を閾値による計測誤差とし、閾値による計測誤差の変化を求める。結果を図3に示す。
図3から、例えば、直径が5mmの基準穴H(◆)では、閾値を1900とした場合に計測誤差のない正しい2値化画像を得ることができる。そして、2値化する閾値を大きくするに従って計測誤差ΔDはほぼ直線的に増大する。例えば、閾値が1900よりも大きい2300で2値化すると、5mmの基準穴Hは約5.4mmの径を有する計測穴H’として計測される。また、例えば、直径が1.5mmの基準穴H(*)では、5mmの基準穴と同様に1900の閾値で2値化すると、径が約0.8mm小さい、すなわち径が0.7mmの計測穴H’で表示されることが分かる。この1.5mmの基準穴では、2値化する閾値を2500とすれば計測誤差のない正しい形状の計測穴H’を得ることができる。さらに、径が0.53mmの基準穴H(▽)の場合には、閾値を3200以上としなければ検出することができない。つまり、図3で各基準穴径に対応する線が、誤差が0の線(X軸)と交わる点(閾値)がその基準穴の最適閾値である。
この様にして図4に示す基準穴径D0と最適閾値との関係f(D0)を得ることができる。最適閾値は基準穴径D0が小さいほど大きく、基準穴径D0が大きくなるにつれて急激に低下することが分かる。ここで、2値化する閾値を一つの輝度値V0とすると、各基準穴径D0の穴に対する閾値の補正量Vcは、Vc=f(D0)−V0と表すことができる。例えば、V0を外形形状計測に最適な閾値である1800として、径が1mmの穴については閾値が1000だけ低下するようにフィルタ処理で補正すればよいこととなる。すなわち、本発明の画像フィルタ処理工程では、最初の2値化画像から全ての鋳巣の大きさと位置とを取得して、その大きさに対応するようにVcだけ各鋳巣の輝度値プロファイルを下げるようにすればよい。
なお、図3の閾値と計測誤差との関係から、計測された計測穴径D1と基準(真の)穴径D0との関係は、図3を図5のように変換することで容易に求められる。図5は、計測された計測穴径D1と基準穴径D0との関係を閾値ごとにプロットしたグラフである。
すなわち、ステップS14のフィルタ処理は、第1の閾値で2値化した2値化画像から各鋳巣の計測鋳巣径d1を求め、次に、図5のグラフを用いて計測鋳巣径d1を真の鋳巣径d0に変換し、この真の鋳巣径d0に対して図4の最適閾値関数f(d0)(ここで、D0=d0とする)から閾値の補正量Vcを求め、ステップS13で得られた鋳巣データを補正する処理である。
以上のような本発明の第1の形態では、計測誤差が基準穴径D0の大きさに依存しないため、高精度の計測穴径D1が得られる。従って、鋳巣体積率や、鋳巣分布計測のシミュレーションなどに好適に用いることができる。
次に、本発明の好適な第2の形態について図6のフローチャートに沿って説明する。
まず、第1の形態と同様にステップS21では、X線CT装置により対象鋳造品の断面を走査してこれらの断面画像データを取得する。次に、ステップS22で、得られた画像データをフィルタ処理(後記する)して鋳巣を探索するとともに、各鋳巣の輝度値の変化量を計測する。例えば、図11(a)に示す画像データに対象となる範囲F(3×3)内の最大値と最小値との差を中心の値とするMinMaxフィルタ処理を施すと、図11(b)の「5」で示される変化量の大きい箇所AやBを見出すことができる。つまりこのAやBが鋳巣であり、この概念図では各鋳巣の輝度値の変化量は各々「5」である。実際には、この変化量は材料の輝度値と鋳巣中央の輝度値の最低値との差であり、鋳巣断面が大きければ大きく、小さければ小さい値となる。図2の基準試料10の各基準穴Hについて輝度値の変化量ΔV(図10参照)を計測した結果を図7に示す。
一方、基準穴の直径と最適閾値とは図4に示す関係があるので、図4および図7から図8に示すような輝度値の変化量ΔVと最適閾値との関係f(ΔV)を得ることができる。ここで、2値化する閾値を一つの輝度値V0とすると、各輝度値の変化量ΔVに対する閾値の補正量Vcは、Vc=f(ΔV)−V0と表すことができる。例えば、V0を外形形状計測に最適な閾値である1800として、輝度値の変化量が1200の穴については閾値が1000だけ低下するように鋳巣データを補正すればよいこととなる。すなわち、ステップS23のデータ補正工程では、X線CTデータにMinMaxフィルタ処理を施すことにより鋳巣の位置と各鋳巣の輝度値の変化量とを取得して、その変化量に対応するようにVcだけ各鋳巣の輝度値プロファイルを下げるようにすればよい。ステップS24では、このように補正された鋳巣データをある一の閾値(例えば、外形形状計測に最適な閾値V0)で2値化し、2値化画像を作成する。
図6のフローチャートの各ステップで、ステップS21とステップS22とが変化量計測工程であり、ステップS23がデータ補正工程であり、ステップS24が画像作成工程である。
この様にして得られた2値化画像を用いて、第1の形態と同様にステップS25で鋳巣解析を行えば精度の高い解析結果を得ることができる。また、ステップS23の鋳巣補正データを用いて、ステップS26で鋳造品のサーフェスモデルや鋳巣モデルなどを作成して鋳巣解析に反映することで、従来よりも数段精度の高い解析結果やシミュレーション結果を得ることができる。
以上のような本発明の第2の形態は、一度の2値化処理で高精度の計測穴径が得られるため、鋳巣体積率や、鋳巣分布計測のシミュレーションなどに好適に用いることができる。
図9は、基準試料10をX線CT測定して得られた、各基準穴Hの径に対する計測誤差を示すグラフであり、本発明の方法による実施例と従来法による比較例とを併記したものである。比較例は、X線CTデータを閾値2700で2値化して計測したものであり、実施例は、前記第2の形態を適用して閾値1800で2値化して計測したものである。比較例(◆)では基準穴の径が大きくなるに従って計測誤差は増大し、例えば5mmの基準穴は5.9mmと計測された。しかし、実施例(○)では基準穴の径が変化しても、計測誤差はほとんど変化することなく±0.1mm以下であり、極めて高精度な鋳巣計測ができることが分かる。
本発明の鋳巣計測方法は、エンジンブロックやミッションケースなどの鋳造品の鋳巣解析に用いて好適である。特に、鋳巣の大きさや発生位置を高精度に知ることができるので、シミュレーション結果と対比することにより、鋳造方案の検討、設計変更の検討などのシミュレーション精度を大幅に向上することができる。その結果、鋳造品の開発期間を短縮することができ、産業上極めて有益な方法である。
本発明の第1の形態における計測方法のフローチャートである。 基準穴Hを有する基準試料10のCT画像の一例である。 基準試料における基準穴径ごとの閾値と計測誤差との関係を示すグラフである。 基準穴径D0と最適閾値との関係を示すグラフである。 基準穴の計測値D1と基準穴の真値D0との関係を閾値ごとにプロットしたグラフである。 本発明の第2の形態における計測方法のフローチャートである。 基準穴径D0と輝度値の変化量ΔVとの関係を示すグラフである。 輝度値の変化量ΔVと最適閾値との関係を示すグラフである。 基準穴径D0と計測誤差との関係を示すグラフである。 本発明の画像フィルタ処理を模式的に説明する説明図である。 第2の形態におけるフィルタ処理を説明する概念図である。(a)はX線CTデータのモデルであり、(b)は(a)のデータに3×3のMinMaxフィルタ処理を施した結果である。
符号の説明
10:基準試料 H:基準穴 F:3×3の範囲 A、B:鋳巣

Claims (7)

  1. 検査対象の鋳造品をX線CTで実測し該鋳造品の内部欠陥である鋳巣を計測する鋳巣計測方法において、
    前記鋳造品をX線CTで実測し、大きさの異なる前記鋳巣を画像フィルタを用いることで単一の輝度値を閾値として2値化処理することを特徴とする鋳巣計測方法。
  2. 前記鋳造品をX線CTで実測し、得られたCTデータに基づいて第1の輝度値を閾値として2値化処理し前記鋳造品の第1の2値化画像を作成する第1の画像作成工程と、
    前記第1の2値化画像内を探索して全ての鋳巣データを取得する鋳巣探索工程と、
    前記鋳巣データに各々の鋳巣の大きさに応じた補正を加える画像フィルタ処理工程と、
    前記補正された鋳巣データに基づいて第2の輝度値を閾値として再度2値化処理し第2の2値化画像を作成する第2の画像作成工程と、を有する請求項1に記載の鋳巣計測方法。
  3. 前記第1の輝度値は前記第2の輝度値よりも大きい請求項2に記載の鋳巣計測方法。
  4. 前記第2の輝度値は前記鋳造品の外形形状計測に最適な閾値である請求項3に記載の鋳巣計測方法。
  5. 前記第2の輝度値をV0、前記鋳巣の大きさをd、該鋳巣の大きさの最適閾値関数をf(d)として、前記各鋳巣の大きさに対する輝度値の補正量VcがVc=f(d)−V0で表される請求項2〜4に記載の鋳巣計測方法。
  6. 前記鋳造品をX線CTで実測し、得られたCTデータから画像フィルタにより鋳巣を探索して各鋳巣ごとの輝度値の変化量を求める変化量計測工程と、
    得られた前記変化量に応じて前記各鋳巣データに輝度値補正を加えるデータ補正工程と、
    前記補正された鋳巣データに基づいて所定の輝度値を閾値として2値化処理し2値化画像を作成する画像作成工程と、を有する請求項1に記載の鋳巣計測方法。
  7. 前記所定の輝度値をV0、前記輝度値の変化量をΔV、該輝度値の変化量の最適閾値関数をf(ΔV)として、前記輝度値の変化量に対する輝度値の補正量VcがVc=f(ΔV)−V0で表される請求項6に記載の鋳巣計測方法。
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