JP2003099804A - 3次元構造モデル化装置 - Google Patents
3次元構造モデル化装置Info
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- JP2003099804A JP2003099804A JP2001393877A JP2001393877A JP2003099804A JP 2003099804 A JP2003099804 A JP 2003099804A JP 2001393877 A JP2001393877 A JP 2001393877A JP 2001393877 A JP2001393877 A JP 2001393877A JP 2003099804 A JP2003099804 A JP 2003099804A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来、実在する対象物体から3次元板要素モ
デルを作成するまでには、多大な時間と労力を要してい
た。 【解決手段】 断面像受付部50で受け付けた対象物体
の各X線CT断面像に基づいて、輪郭線作成部60にお
いて輪郭線が作成される。中立点群作成部70におい
て、各輪郭線について、所定の条件を満たす2つの線分
間の中間に位置する中立点が作成される。これにより、
対象物体の3次元の中立点群が得られる。3次元の中立
点群より3次元板要素モデルを容易に作成することがで
きる。
デルを作成するまでには、多大な時間と労力を要してい
た。 【解決手段】 断面像受付部50で受け付けた対象物体
の各X線CT断面像に基づいて、輪郭線作成部60にお
いて輪郭線が作成される。中立点群作成部70におい
て、各輪郭線について、所定の条件を満たす2つの線分
間の中間に位置する中立点が作成される。これにより、
対象物体の3次元の中立点群が得られる。3次元の中立
点群より3次元板要素モデルを容易に作成することがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の3次元構造
をモデル化するモデル化装置に関する。特に本発明は、
物体の板要素モデルを生成することを簡便化するための
3次元構造モデル化装置に関する。
をモデル化するモデル化装置に関する。特に本発明は、
物体の板要素モデルを生成することを簡便化するための
3次元構造モデル化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のボディパネルのような板部品の構
造評価を行う場合には、その物体の板厚の中心面(いわ
ゆる中立面)で評価、解析が行われる。このため、解析
対象となる物体の3次元板要素モデルを生成することが
必要となる。従来、3次元板要素モデルの生成は、以下
のような手順で行われていた(図1参照)。まず、たと
えばX線CT装置によって対象となる物体10の断面像
が撮像される。次に、たとえばマーチングキューブス法
を用いて撮像されたX線CT像からポリゴンメッシュモ
デル20が生成される。最後に、このポリゴンメッシュ
から3次元板要素モデル30を生成することは、CAD
装置や画像処理装置でのオペレータによるマニュアル処
理により行われていた。
造評価を行う場合には、その物体の板厚の中心面(いわ
ゆる中立面)で評価、解析が行われる。このため、解析
対象となる物体の3次元板要素モデルを生成することが
必要となる。従来、3次元板要素モデルの生成は、以下
のような手順で行われていた(図1参照)。まず、たと
えばX線CT装置によって対象となる物体10の断面像
が撮像される。次に、たとえばマーチングキューブス法
を用いて撮像されたX線CT像からポリゴンメッシュモ
デル20が生成される。最後に、このポリゴンメッシュ
から3次元板要素モデル30を生成することは、CAD
装置や画像処理装置でのオペレータによるマニュアル処
理により行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述のよう
に、X線CT像からポリゴンメッシュモデルを得た後
は、手作業で解析に必要な3次元板要素モデルを生成す
る必要があった。しかし、ポリゴンメッシュモデルは、
物体の表面形状や境界をモデル化したただけであり、中
立面がどこかを示してはいない。このため、物体の中立
面をどこに取ればよいかは、オペレータの判断に任され
ていた。このオペレータの判断に基づく処理は、長時間
を要し、構造評価の結果を得るまでの時間の長期化につ
ながっていた。特に、車両のボディパネルのように形状
が複雑になるほど、3次元板要素モデルの生成までの時
間が長期化していた。
に、X線CT像からポリゴンメッシュモデルを得た後
は、手作業で解析に必要な3次元板要素モデルを生成す
る必要があった。しかし、ポリゴンメッシュモデルは、
物体の表面形状や境界をモデル化したただけであり、中
立面がどこかを示してはいない。このため、物体の中立
面をどこに取ればよいかは、オペレータの判断に任され
ていた。このオペレータの判断に基づく処理は、長時間
を要し、構造評価の結果を得るまでの時間の長期化につ
ながっていた。特に、車両のボディパネルのように形状
が複雑になるほど、3次元板要素モデルの生成までの時
間が長期化していた。
【0004】また、従来は、単にX線CT像から中立面
が取得されるだけであり、CAE等の構造解析をより現
実に沿ったものとするための情報は含まれていなかっ
た。
が取得されるだけであり、CAE等の構造解析をより現
実に沿ったものとするための情報は含まれていなかっ
た。
【0005】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる3次元構造モデル化装置を提供することを目
的とする。
とのできる3次元構造モデル化装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、物体の
3次元構造をモデル化する装置において、物体について
の複数の連続した断面像を受け付ける連続断面像受付手
段と、受け付けた断面像ごとに、断面形状の輪郭線を作
成する断面輪郭線作成手段と、輪郭線の一部を形成する
基準線分を基準として物体側に位置する輪郭線の他の一
部を形成する対象線分を検索し、検索された対象線分が
基準線分から所定の距離内であること、および基準線分
と対象線分とがなす角が所定の角度内であることを判定
し、当該条件が満たされた場合に、基準線分と対象線分
との中間に位置する中立点を作成する中立点作成機能を
有し、作成された輪郭線ごとに、基準線分を順次変えつ
つ、基準線分と対向する対象線分との中間に中立点を作
成する中立点群作成部と、を備える。
3次元構造をモデル化する装置において、物体について
の複数の連続した断面像を受け付ける連続断面像受付手
段と、受け付けた断面像ごとに、断面形状の輪郭線を作
成する断面輪郭線作成手段と、輪郭線の一部を形成する
基準線分を基準として物体側に位置する輪郭線の他の一
部を形成する対象線分を検索し、検索された対象線分が
基準線分から所定の距離内であること、および基準線分
と対象線分とがなす角が所定の角度内であることを判定
し、当該条件が満たされた場合に、基準線分と対象線分
との中間に位置する中立点を作成する中立点作成機能を
有し、作成された輪郭線ごとに、基準線分を順次変えつ
つ、基準線分と対向する対象線分との中間に中立点を作
成する中立点群作成部と、を備える。
【0007】物体の3次元構造をモデル化する装置にお
いて、物体についての複数の連続した断面像を受け付け
る連続断面像受付手段と、受け付けた断面像を用いて、
物体のポリゴンモデルを作成するポリゴンモデル作成部
と、作成されたポリゴンモデルの一部を形成する基準要
素平面を基準として物体側に位置する輪郭線の他の一部
を形成する対象要素平面を検索し、検索された対象要素
平面が基準要素平面から所定の距離内であること、およ
び基準要素平面と対象要素平面とがなす角が所定の角度
内であることを判定し、当該条件が満たされた場合に、
基準要素平面と対象要素平面との中間に位置する中立点
を作成する中立点作成機能を有し、作成されたポリゴン
モデル中の基準要素平面を順次変えつつ、基準要素平面
と対向する対象要素平面との中間に中立点を作成する中
立点群作成部と、を備える。
いて、物体についての複数の連続した断面像を受け付け
る連続断面像受付手段と、受け付けた断面像を用いて、
物体のポリゴンモデルを作成するポリゴンモデル作成部
と、作成されたポリゴンモデルの一部を形成する基準要
素平面を基準として物体側に位置する輪郭線の他の一部
を形成する対象要素平面を検索し、検索された対象要素
平面が基準要素平面から所定の距離内であること、およ
び基準要素平面と対象要素平面とがなす角が所定の角度
内であることを判定し、当該条件が満たされた場合に、
基準要素平面と対象要素平面との中間に位置する中立点
を作成する中立点作成機能を有し、作成されたポリゴン
モデル中の基準要素平面を順次変えつつ、基準要素平面
と対向する対象要素平面との中間に中立点を作成する中
立点群作成部と、を備える。
【0008】物体の3次元構造をモデル化する装置にお
いて、物体についての複数の連続した断面像を受け付け
る連続断面像受付手段と、受け付けた断面像の輝度値に
基づいて、物体の材質を推定する材質推定部と、受け付
けた断面像を用いて、物体のポリゴンモデルを作成する
ポリゴンモデル作成部と、作成されたポリゴンモデルの
一部を形成する基準要素平面を基準として物体側に位置
する輪郭線の他の一部を形成する対象要素平面を検索
し、検索された対象要素平面が基準要素平面から所定の
距離内であること、および基準要素平面と対象要素平面
とがなす角が所定の角度内であることを判定し、当該条
件が満たされた場合に、基準要素平面と対象要素平面と
の中間に位置する中立点を作成する中立点作成機能を有
し、作成されたポリゴンモデル中の基準要素平面を順次
変えつつ、基準要素平面と対向する対象要素平面と間の
距離情報を取得するとともに、基準要素平面と対向する
対象要素平面との中間に中立点を作成する中立点群作成
部と、中立点群作成部で作成された中立点を含む要素中
立面を作成するともに、要素中立面毎に、要素中立面に
含まれる中立点について取得された距離情報に基づい
て、板厚情報を作成し、各要素中立面に推定された材
質、および板厚情報を関連づけて記録する3次元中立面
モデル作成部と、を備える。
いて、物体についての複数の連続した断面像を受け付け
る連続断面像受付手段と、受け付けた断面像の輝度値に
基づいて、物体の材質を推定する材質推定部と、受け付
けた断面像を用いて、物体のポリゴンモデルを作成する
ポリゴンモデル作成部と、作成されたポリゴンモデルの
一部を形成する基準要素平面を基準として物体側に位置
する輪郭線の他の一部を形成する対象要素平面を検索
し、検索された対象要素平面が基準要素平面から所定の
距離内であること、および基準要素平面と対象要素平面
とがなす角が所定の角度内であることを判定し、当該条
件が満たされた場合に、基準要素平面と対象要素平面と
の中間に位置する中立点を作成する中立点作成機能を有
し、作成されたポリゴンモデル中の基準要素平面を順次
変えつつ、基準要素平面と対向する対象要素平面と間の
距離情報を取得するとともに、基準要素平面と対向する
対象要素平面との中間に中立点を作成する中立点群作成
部と、中立点群作成部で作成された中立点を含む要素中
立面を作成するともに、要素中立面毎に、要素中立面に
含まれる中立点について取得された距離情報に基づい
て、板厚情報を作成し、各要素中立面に推定された材
質、および板厚情報を関連づけて記録する3次元中立面
モデル作成部と、を備える。
【0009】これによれば、たとえば、物体のX線CT
断面像が得られれば、物体の材質および板厚を加味した
3次元中立面モデルを作成することができ、より現実に
沿った形のCAE等の構造解析を行なうことができる。
断面像が得られれば、物体の材質および板厚を加味した
3次元中立面モデルを作成することができ、より現実に
沿った形のCAE等の構造解析を行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明する。
本発明を説明する。
【0011】[実施形態1]
【0012】図2は、実施形態1にかかる3次元構造モ
デル化装置40の構成を示すブロック図である。本実施
形態の3次元構造モデル化装置40は、断面像受付部5
0、輪郭線作成部60、および中立点群作成部70を備
える。
デル化装置40の構成を示すブロック図である。本実施
形態の3次元構造モデル化装置40は、断面像受付部5
0、輪郭線作成部60、および中立点群作成部70を備
える。
【0013】断面像受付部50は、X線CT装置を用い
て撮像された対象物体のX線CT断面像を受け付ける。
て撮像された対象物体のX線CT断面像を受け付ける。
【0014】輪郭線作成部60は、受け付けた各X線C
T断面像について対象物体の形状の輪郭線を作成する。
輪郭線の作成については、後述する。
T断面像について対象物体の形状の輪郭線を作成する。
輪郭線の作成については、後述する。
【0015】中立点群作成部70は、各X線CT断面像
についての輪郭線に基づいて、互いに対向する線分を抽
出し、抽出された線分から板厚の中心点の集合である中
立点群を作成する。互いに対向する線分の抽出、および
中立点群の作成については、後述する。
についての輪郭線に基づいて、互いに対向する線分を抽
出し、抽出された線分から板厚の中心点の集合である中
立点群を作成する。互いに対向する線分の抽出、および
中立点群の作成については、後述する。
【0016】[輪郭線の作成]図3は、輪郭線を作成する
方法を示す図である。A点(i、j)、B点(i+1、
j)、C点(i、j−1)およびD点(i+1、j−
1)は、対象物体のX線CT断面像中の隣り合う4つの
画素を示す。ここで、A点、B点、C点およびD点の輝
度値をそれぞれ、I1(>0)、I2(=0)、I3
(>0)およびI4(=0)とする。また、対象物体の
輪郭を示す輝度値、すなわち閾値をT(>0)とする。
閾値Tの決め方については、後述する。なお、I1>
T、I3>Tである。
方法を示す図である。A点(i、j)、B点(i+1、
j)、C点(i、j−1)およびD点(i+1、j−
1)は、対象物体のX線CT断面像中の隣り合う4つの
画素を示す。ここで、A点、B点、C点およびD点の輝
度値をそれぞれ、I1(>0)、I2(=0)、I3
(>0)およびI4(=0)とする。また、対象物体の
輪郭を示す輝度値、すなわち閾値をT(>0)とする。
閾値Tの決め方については、後述する。なお、I1>
T、I3>Tである。
【0017】A点−B点間に関しては、I1>T>I2
(=0)という関係から、この間に輪郭線が引かれるこ
とがわかる。輪郭線の位置の特定については、たとえ
ば、A点−B点間の輝度値は直線的に変化すると仮定す
ることにより、閾値Tに対応する点Mが求められる。
(=0)という関係から、この間に輪郭線が引かれるこ
とがわかる。輪郭線の位置の特定については、たとえ
ば、A点−B点間の輝度値は直線的に変化すると仮定す
ることにより、閾値Tに対応する点Mが求められる。
【0018】A点およびC点の輝度値はともに閾値Tよ
り大きいので、A点−C点間に輪郭線は存在しない。す
なわち、A点−C点間は対象物体側に含まれる。
り大きいので、A点−C点間に輪郭線は存在しない。す
なわち、A点−C点間は対象物体側に含まれる。
【0019】C点−D点間についても、A点−B点間の
場合と同様な方法を用いて、点Nが求められる。
場合と同様な方法を用いて、点Nが求められる。
【0020】B点およびD点の輝度値はともに閾値Tよ
り小さいので、B点−D点間に輪郭線は存在しない。す
なわち、A点−C点間は空気側に含まれる。
り小さいので、B点−D点間に輪郭線は存在しない。す
なわち、A点−C点間は空気側に含まれる。
【0021】このようにして得られたM点とN点とを結
ぶことにより、A点、B点、C点およびD点で囲まれた
領域内に輪郭線を引くことができる。
ぶことにより、A点、B点、C点およびD点で囲まれた
領域内に輪郭線を引くことができる。
【0022】対象物体の各X線CT断面像おいて、隣り
合う4つの画素の全ての組について以上のような手順を
順次行う。これにより、対象物体の各X線CT断面像に
ついて、対象物体の輪郭を示す輪郭線が生成される。
合う4つの画素の全ての組について以上のような手順を
順次行う。これにより、対象物体の各X線CT断面像に
ついて、対象物体の輪郭を示す輪郭線が生成される。
【0023】[閾値の設定]図4は、X線CT断面像の輝
度値から閾値Tを求める方法を示す図である。まず、予
め、実際の幅(肉厚)Wが分かっている部分を撮像した
X線CT断面像を用意する。このX線CT断面像の幅方
向の輝度値プロファイルをある輝度値で切ったときの幅
をXとする。このときの幅Xと実際の幅Wとが等しくな
るような輝度値を閾値Tとする。これによれば、実際の
幅Wに対して適切な閾値Tが求められ、ひいては対象物
体の輪郭線を適切に生成することができる。
度値から閾値Tを求める方法を示す図である。まず、予
め、実際の幅(肉厚)Wが分かっている部分を撮像した
X線CT断面像を用意する。このX線CT断面像の幅方
向の輝度値プロファイルをある輝度値で切ったときの幅
をXとする。このときの幅Xと実際の幅Wとが等しくな
るような輝度値を閾値Tとする。これによれば、実際の
幅Wに対して適切な閾値Tが求められ、ひいては対象物
体の輪郭線を適切に生成することができる。
【0024】[対向する線分の抽出]図5は、互いに対向
する線分を抽出する場合の条件を示す図である。ここで
いう互いに対向する線分とは、それぞれ、所定の幅(肉
厚)を規定する2つ輪郭線の一部をなす。まず、互いに
対向する線分については、基準となる線分(以下、基準
線分という)に対向する線分が、基準線分の対象物体側
にある必要がある。このため、まず、基準線分の対象物
体側について、基準線分と対向する線分の候補となる線
分(以下、対象線分という)を検索する。「基準線分と
対象線分とが所定の距離以内である」という条件、およ
び「基準線分と対象線分とがなす角が所定の角度以内で
ある」という条件の両方を満たすとき、基準線分と対象
線分とが「対向している」とみなされる。ここで、所定
の距離は、対象物体の肉厚によって適宜設定可能であ
る。たとえば、対象物体の肉厚が5mm程度の場合に
は、数mmの余裕を取って、所定の距離を7〜8mmと
してもよい。また、所定の角度は、たとえば、5度程度
としてもよい。
する線分を抽出する場合の条件を示す図である。ここで
いう互いに対向する線分とは、それぞれ、所定の幅(肉
厚)を規定する2つ輪郭線の一部をなす。まず、互いに
対向する線分については、基準となる線分(以下、基準
線分という)に対向する線分が、基準線分の対象物体側
にある必要がある。このため、まず、基準線分の対象物
体側について、基準線分と対向する線分の候補となる線
分(以下、対象線分という)を検索する。「基準線分と
対象線分とが所定の距離以内である」という条件、およ
び「基準線分と対象線分とがなす角が所定の角度以内で
ある」という条件の両方を満たすとき、基準線分と対象
線分とが「対向している」とみなされる。ここで、所定
の距離は、対象物体の肉厚によって適宜設定可能であ
る。たとえば、対象物体の肉厚が5mm程度の場合に
は、数mmの余裕を取って、所定の距離を7〜8mmと
してもよい。また、所定の角度は、たとえば、5度程度
としてもよい。
【0025】このように、対向する線分の条件として、
所定の距離内、かつ所定の角度内という条件を設定する
ことにより、基準線分と対象線分とが離れすぎていた
り、角度が付き過ぎている場合のように、肉厚の中心点
としては適切でない場合を除くことができる。
所定の距離内、かつ所定の角度内という条件を設定する
ことにより、基準線分と対象線分とが離れすぎていた
り、角度が付き過ぎている場合のように、肉厚の中心点
としては適切でない場合を除くことができる。
【0026】[中心点群作成]図6は、中心点を作成する
方法を示す図である。ここでは、基準線分(M点とN点
を結ぶ線)と対向条件を満たした対象線分(O点とP点
を結ぶ線)を例にとり、中心点の算出方法を説明する。
方法を示す図である。ここでは、基準線分(M点とN点
を結ぶ線)と対向条件を満たした対象線分(O点とP点
を結ぶ線)を例にとり、中心点の算出方法を説明する。
【0027】まず、基準線分の中心点Qを求める。点Q
を通り、基準線分に垂直な線が対象線分と交わる点をR
とする。この線分QRについて、中心の点を求めること
により中心点Uが求められる。
を通り、基準線分に垂直な線が対象線分と交わる点をR
とする。この線分QRについて、中心の点を求めること
により中心点Uが求められる。
【0028】一方、上記の基準線分と対象線分との関係
を入れ替えることにより、中心を求めることができる。
を入れ替えることにより、中心を求めることができる。
【0029】基準線分を順次変えて、上記のような中心
点の算出を行うことにより、あるX線CT断面像につい
ての中心点群が得られる。さらに、この中心点の算出を
各X線CT断面像について順次行うことにより、3次元
の中心点群が得られる。
点の算出を行うことにより、あるX線CT断面像につい
ての中心点群が得られる。さらに、この中心点の算出を
各X線CT断面像について順次行うことにより、3次元
の中心点群が得られる。
【0030】3次元の中心点群が得られたことにより、
中心点群のうち隣接する3点を結んで3角形を形成する
処理を順次行うことにより、3次元の板要素モデルを容
易に作成することができる。
中心点群のうち隣接する3点を結んで3角形を形成する
処理を順次行うことにより、3次元の板要素モデルを容
易に作成することができる。
【0031】なお、上記実施形態においては、対象物体
の各X線CT断面像そのものを基に、中心点群の算出を
行った。しかし、対象物体のX線CT断面像は、中心点
群を算出するのに適切な角度で撮像されているとは限ら
ない。たとえば、図1の例では、x−z平面またはy−
z平面は適切な断面であるが、x−y平面は中心点群を
算出するための断面としては不適切である。そこで、対
象物体のX線CT断面像を基に、中心点群の算出に適切
な断面像を再構築した後、輪郭線の算出以下の処理を行
ってもよい。これによれば、X線CT断面像が中心点群
の算出に適していない対象物体についても、3次元板要
素モデル(CADデータ)を容易に作成することができ
る。
の各X線CT断面像そのものを基に、中心点群の算出を
行った。しかし、対象物体のX線CT断面像は、中心点
群を算出するのに適切な角度で撮像されているとは限ら
ない。たとえば、図1の例では、x−z平面またはy−
z平面は適切な断面であるが、x−y平面は中心点群を
算出するための断面としては不適切である。そこで、対
象物体のX線CT断面像を基に、中心点群の算出に適切
な断面像を再構築した後、輪郭線の算出以下の処理を行
ってもよい。これによれば、X線CT断面像が中心点群
の算出に適していない対象物体についても、3次元板要
素モデル(CADデータ)を容易に作成することができ
る。
【0032】このように、実在する対象物体から生成し
た3次元板要素モデルで、CAEなどによる構造評価を
行うことにより、実際に即した信頼性の高い解析が可能
となる。また、既にその対象物体のCADデータがある
場合には、実在する対象物体から生成した3次元板要素
モデルと形状を比較することで、製造物の品質を評価す
ることができる。
た3次元板要素モデルで、CAEなどによる構造評価を
行うことにより、実際に即した信頼性の高い解析が可能
となる。また、既にその対象物体のCADデータがある
場合には、実在する対象物体から生成した3次元板要素
モデルと形状を比較することで、製造物の品質を評価す
ることができる。
【0033】なお、対象物体の形状によっては、図7に
示すように中立点群が適切に作成されない場合がありう
る。図7(a)は、対象物体の端部に中立点が作成され
ないケースを示し、図7(b)は、2つの板状の構造物
が交差した領域に中立点が作成されないケースを示す。
このような場合には、対象物体の形状が正しくモデル化
されない可能性がある。このため、作成された中立点の
列を所定のルールに従って延長する機能を備えてもよ
い。
示すように中立点群が適切に作成されない場合がありう
る。図7(a)は、対象物体の端部に中立点が作成され
ないケースを示し、図7(b)は、2つの板状の構造物
が交差した領域に中立点が作成されないケースを示す。
このような場合には、対象物体の形状が正しくモデル化
されない可能性がある。このため、作成された中立点の
列を所定のルールに従って延長する機能を備えてもよ
い。
【0034】[実施形態2]図8は、実施形態2にかかる
3次元構造モデル化装置40の構成を示すブロック図で
ある。本実施形態の3次元構造モデル化装置40は、断
面像受付部80、ポリゴンモデル作成部90、および中
立点群作成部100を備える。
3次元構造モデル化装置40の構成を示すブロック図で
ある。本実施形態の3次元構造モデル化装置40は、断
面像受付部80、ポリゴンモデル作成部90、および中
立点群作成部100を備える。
【0035】断面像受付部80は、X線CT装置を用い
て撮像された対象物体のX線CT断面像を受け付ける。
て撮像された対象物体のX線CT断面像を受け付ける。
【0036】ポリゴンモデル作成部90は、たとえば、
マーチングキューブ法による補間面形成処理により、X
線CT断面像から3次元ポリゴンモデルを作成する。
マーチングキューブ法による補間面形成処理により、X
線CT断面像から3次元ポリゴンモデルを作成する。
【0037】中立点群作成部100は、ポリゴンモデル
作成部90で作成された3次元ポリゴンモデルに基づい
て、互いに対向する要素平面(ポリゴン面)を抽出し、
抽出された要素平面から板厚の中心点の集合である中立
点群を作成する。互いに対向する要素平面の抽出、およ
び中立点群の作成については、後述する。
作成部90で作成された3次元ポリゴンモデルに基づい
て、互いに対向する要素平面(ポリゴン面)を抽出し、
抽出された要素平面から板厚の中心点の集合である中立
点群を作成する。互いに対向する要素平面の抽出、およ
び中立点群の作成については、後述する。
【0038】[3次元ポリゴンモデル作成]3次元ポリゴ
ンモデルは、マーチングキューブ法を用いた補間面形成
処理によって構成される。ここでマーチングキューブ法
とは、W.E.Lorensen及びH.E.Clin
e著「Marching Cubes:A High
Resolution 3D Surface Rec
onstructionAlgorithm」(198
7年;Computer Graphics 21
(4);pp163〜169)において提案された手法
をいう。
ンモデルは、マーチングキューブ法を用いた補間面形成
処理によって構成される。ここでマーチングキューブ法
とは、W.E.Lorensen及びH.E.Clin
e著「Marching Cubes:A High
Resolution 3D Surface Rec
onstructionAlgorithm」(198
7年;Computer Graphics 21
(4);pp163〜169)において提案された手法
をいう。
【0039】[対向する要素平面の抽出]本実施形態の対
向する要素平面の抽出方法は、実施形態1の対向する線
分の抽出方法と基本的には同様である。すなわち、互い
に対向する要素平面については、基準となる要素平面
(以下、基準要素平面という)に対向する要素平面が、
基準要素平面の対象物体側にある必要がある。この条件
の下、「基準要素平面と対象要素平面とが所定の距離以
内である」という条件、および「基準要素平面と対象要
素平面とがなす角が所定の角度以内である」という条件
の両方を満たすとき、基準要素平面と対象要素平面とが
対向しているとみなされる。なお、要素平面とは、マー
チングキューブ法により作成されたポリゴン面のことを
いう。
向する要素平面の抽出方法は、実施形態1の対向する線
分の抽出方法と基本的には同様である。すなわち、互い
に対向する要素平面については、基準となる要素平面
(以下、基準要素平面という)に対向する要素平面が、
基準要素平面の対象物体側にある必要がある。この条件
の下、「基準要素平面と対象要素平面とが所定の距離以
内である」という条件、および「基準要素平面と対象要
素平面とがなす角が所定の角度以内である」という条件
の両方を満たすとき、基準要素平面と対象要素平面とが
対向しているとみなされる。なお、要素平面とは、マー
チングキューブ法により作成されたポリゴン面のことを
いう。
【0040】[中心点群作成]図9は、本実施形態の中心
点群作成方法を示す図である。図9の基準要素平面と対
象要素平面とは、対向条件を満たしているものとする。
まず、基準要素平面の重心Gが求められる。重心Gを通
り、基準要素平面に法線が対象要素平面と交わる点をH
とする。この線分GHについて、中心の点を求めること
により中心点Iが求められる。
点群作成方法を示す図である。図9の基準要素平面と対
象要素平面とは、対向条件を満たしているものとする。
まず、基準要素平面の重心Gが求められる。重心Gを通
り、基準要素平面に法線が対象要素平面と交わる点をH
とする。この線分GHについて、中心の点を求めること
により中心点Iが求められる。
【0041】基準要素平面を順次変えて、上記のような
中心点の算出を行うことにより、あるX線CT断面像に
ついての中心点群が得られる。さらに、この中心点の算
出を各X線CT断面像について順次行うことにより、3
次元の中心点群が得られる。この3次元の中心点群を用
いれば、対象物体の3次元板要素モデルを容易に作成す
ることができる。
中心点の算出を行うことにより、あるX線CT断面像に
ついての中心点群が得られる。さらに、この中心点の算
出を各X線CT断面像について順次行うことにより、3
次元の中心点群が得られる。この3次元の中心点群を用
いれば、対象物体の3次元板要素モデルを容易に作成す
ることができる。
【0042】なお、本実施形態においては、X線CT断
面像に基づいて、3次元の中心点群を作成したが、対象
物体の表面形状を定義した3次元ポリゴンモデルが予め
用意されている場合には、その3次元ポリゴンモデルに
ついて、上記中心点群作成方法を適用することにより、
3次元の中心点群を作成することができる。
面像に基づいて、3次元の中心点群を作成したが、対象
物体の表面形状を定義した3次元ポリゴンモデルが予め
用意されている場合には、その3次元ポリゴンモデルに
ついて、上記中心点群作成方法を適用することにより、
3次元の中心点群を作成することができる。
【0043】[実施形態3]図10は実施形態3にかかる
3次元構造モデル化装置110の構成を示すブロック図
である。本実施形態の3次元構造モデル化装置110
は、断面像受付部120、ポリゴンモデル作成部13
0、中立点群作成部140、材質推定部150、板厚算
出部160および3次元中立面モデル作成部170を備
える。
3次元構造モデル化装置110の構成を示すブロック図
である。本実施形態の3次元構造モデル化装置110
は、断面像受付部120、ポリゴンモデル作成部13
0、中立点群作成部140、材質推定部150、板厚算
出部160および3次元中立面モデル作成部170を備
える。
【0044】断面像受付部120は、X線CT装置を用
いて撮像された対象物体のX線CT断面像を受け付け
る。ポリゴンモデル作成部130は、断面像受付部12
0が受け付けたX線CT断面像から3次元ポリゴンモデ
ルを作成する。ポリゴンモデル作成部130によるポリ
ゴンモデルの作成方法は、実施形態2で述べた方法と同
様である。
いて撮像された対象物体のX線CT断面像を受け付け
る。ポリゴンモデル作成部130は、断面像受付部12
0が受け付けたX線CT断面像から3次元ポリゴンモデ
ルを作成する。ポリゴンモデル作成部130によるポリ
ゴンモデルの作成方法は、実施形態2で述べた方法と同
様である。
【0045】材質推定部150は、断面像受付部120
が受け付けたX線CT断面像に基づいて、対象物体の材
質を推定する。一般に、X線CT断面像のCT値(また
は、CT値に対応する断面像の輝度値)は、材質固有の
X線吸収率と一定の関係を有する。そこで、材質推定部
150は、X線CT断面像のCT値を算出する。そし
て、このCT値と、図11に示す材質とCT値との関係
を表すデータを用いることにより、対象物体の材質を推
定する。対象物体の材質の推定は、各X線CT断面像の
全画素について行い、その推定結果を各画素に対応させ
て記録することにより、より詳細な材質情報を得ること
ができる。
が受け付けたX線CT断面像に基づいて、対象物体の材
質を推定する。一般に、X線CT断面像のCT値(また
は、CT値に対応する断面像の輝度値)は、材質固有の
X線吸収率と一定の関係を有する。そこで、材質推定部
150は、X線CT断面像のCT値を算出する。そし
て、このCT値と、図11に示す材質とCT値との関係
を表すデータを用いることにより、対象物体の材質を推
定する。対象物体の材質の推定は、各X線CT断面像の
全画素について行い、その推定結果を各画素に対応させ
て記録することにより、より詳細な材質情報を得ること
ができる。
【0046】中立点群作成部140は、ポリゴンモデル
作成部130によって作成された対象物体のポリゴンモ
デルに基づいて、互いに対向する要素平面(ポリゴン
面)を抽出し、抽出された要素平面から距離情報および
板厚の中心点の集合である中立点群を作成する。中立点
群の作成は、実施形態2で述べた方法と同様である。各
中立点における距離情報は、図12に示すように、重心
Gと交点Hとの距離および重心Gと交点Hとを結ぶ線分
が含まれる。この距離情報は、各中立点に関連づけて記
録される。
作成部130によって作成された対象物体のポリゴンモ
デルに基づいて、互いに対向する要素平面(ポリゴン
面)を抽出し、抽出された要素平面から距離情報および
板厚の中心点の集合である中立点群を作成する。中立点
群の作成は、実施形態2で述べた方法と同様である。各
中立点における距離情報は、図12に示すように、重心
Gと交点Hとの距離および重心Gと交点Hとを結ぶ線分
が含まれる。この距離情報は、各中立点に関連づけて記
録される。
【0047】3次元中立面モデル作成部170は、図1
3に示すように、中立点群作成部140によって作成さ
れた中立点について、各中立点と近傍の中立点を結んで
3角形(要素中立面)を順次形成することにより、中立
面のポリゴンモデルを作成する。このとき、各要素中立
面には、要素中立面の各頂点部分の中立点に関連づけら
れた距離情報に基づいて、板厚情報が関連づけられる。
この板厚情報は、たとえば、3つの中立点の距離情報の
平均値を算出することにより求められる。さらに、各要
素中立面には、要素中立面に対応するX線CT断面像の
各画素に対して推定された材質が関連づけられる。
3に示すように、中立点群作成部140によって作成さ
れた中立点について、各中立点と近傍の中立点を結んで
3角形(要素中立面)を順次形成することにより、中立
面のポリゴンモデルを作成する。このとき、各要素中立
面には、要素中立面の各頂点部分の中立点に関連づけら
れた距離情報に基づいて、板厚情報が関連づけられる。
この板厚情報は、たとえば、3つの中立点の距離情報の
平均値を算出することにより求められる。さらに、各要
素中立面には、要素中立面に対応するX線CT断面像の
各画素に対して推定された材質が関連づけられる。
【0048】これによれば、物体のX線CT断面像から
作成される3次元中立面モデルには、各要素中立面に物
体の材質および板厚が関連づけられているので、この3
次元中立面モデルを用いてCAE等の構造解析を行なう
ことにより、より現実に沿った形の評価結果を得ること
ができる。
作成される3次元中立面モデルには、各要素中立面に物
体の材質および板厚が関連づけられているので、この3
次元中立面モデルを用いてCAE等の構造解析を行なう
ことにより、より現実に沿った形の評価結果を得ること
ができる。
【0049】なお、以上の説明においては、X線CT像
を例に取り上げたが、MRI(磁気共鳴画像)、3次元
デジタイザなど他のイメージング技術にも応用可能であ
る。
を例に取り上げたが、MRI(磁気共鳴画像)、3次元
デジタイザなど他のイメージング技術にも応用可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、実在する対象物体の3次元板要素モデルを容易
に作成することができる。
よれば、実在する対象物体の3次元板要素モデルを容易
に作成することができる。
【0051】また、物体の材質および板厚を加味した3
次元中立面モデルを作成することができる。
次元中立面モデルを作成することができる。
【図1】 従来の対象物体の3次元板要素モデルを生成
する手順を示す図である。
する手順を示す図である。
【図2】 実施形態1にかかる3次元構造モデル化装置
40の構成を示すブロック図である。
40の構成を示すブロック図である。
【図3】 輪郭線を作成する方法を示す図である。
【図4】 X線CT断面像の輝度値から閾値Tを求める
方法を示す図である。
方法を示す図である。
【図5】 互いに対向する線分を抽出する場合の条件を
示す図である。
示す図である。
【図6】 中心点を作成する方法を示す図である。
【図7】 中立点が作成されない領域を例示する図であ
る。
る。
【図8】 実施形態2にかかる3次元構造モデル化装置
40の構成を示すブロック図である。
40の構成を示すブロック図である。
【図9】 実施形態2の中心点群作成方法を示す図であ
る。
る。
【図10】 実施形態3にかかる3次元構造モデル化装
置110の構成を示すブロック図である。
置110の構成を示すブロック図である。
【図11】 材質とCT値との関係を表すグラフであ
る。
る。
【図12】 中立点における距離情報を示す図である。
【図13】 要素中立面を作成する方法を示す図であ
る。
る。
10 対象物体、20 ポリゴンメッシュモデル、30
3次元板要素モデル、40 3次元構造モデル化装
置、50,80 断面像受付部、60 輪郭線作成部、
70,100 中立点群作成部、90 ポリゴンモデル
作成部。
3次元板要素モデル、40 3次元構造モデル化装
置、50,80 断面像受付部、60 輪郭線作成部、
70,100 中立点群作成部、90 ポリゴンモデル
作成部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 GA08 HA09
HA13 HA14 KA11
5B046 FA18 JA08
5B080 AA00 AA13
Claims (3)
- 【請求項1】 物体の3次元構造をモデル化する装置に
おいて、 物体についての複数の連続した断面像を受け付ける連続
断面像受付手段と、 受け付けた断面像ごとに、断面形状の輪郭線を作成する
断面輪郭線作成手段と、 輪郭線の一部を形成する基準線分を基準として物体側に
位置する輪郭線の他の一部を形成する対象線分を検索
し、検索された対象線分が基準線分から所定の距離内で
あること、および基準線分と対象線分とがなす角が所定
の角度内であることを判定し、当該条件が満たされた場
合に、基準線分と対象線分との中間に位置する中立点を
作成する中立点作成機能を有し、 作成された輪郭線ごとに、基準線分を順次変えつつ、基
準線分と対向する対象線分との中間に中立点を作成する
中立点群作成部と、 を備えることを特徴とする3次元構造モデル化装置。 - 【請求項2】 物体の3次元構造をモデル化する装置に
おいて、 物体についての複数の連続した断面像を受け付ける連続
断面像受付手段と、 受け付けた断面像を用いて、物体のポリゴンモデルを作
成するポリゴンモデル作成部と、 作成されたポリゴンモデルの一部を形成する基準要素平
面を基準として物体側に位置する輪郭線の他の一部を形
成する対象要素平面を検索し、検索された対象要素平面
が基準要素平面から所定の距離内であること、および基
準要素平面と対象要素平面とがなす角が所定の角度内で
あることを判定し、当該条件が満たされた場合に、基準
要素平面と対象要素平面との中間に位置する中立点を作
成する中立点作成機能を有し、 作成されたポリゴンモデル中の基準要素平面を順次変え
つつ、基準要素平面と対向する対象要素平面との中間に
中立点を作成する中立点群作成部と、 を備えることを特徴とする3次元構造モデル化装置。 - 【請求項3】 物体の3次元構造をモデル化する装置に
おいて、 物体についての複数の連続した断面像を受け付ける連続
断面像受付手段と、 受け付けた断面像のCT値に基づいて、物体の材質を推
定する材質推定部と、 受け付けた断面像を用いて、物体のポリゴンモデルを作
成するポリゴンモデル作成部と、 作成されたポリゴンモデルの一部を形成する基準要素平
面を基準として物体側に位置する輪郭線の他の一部を形
成する対象要素平面を検索し、検索された対象要素平面
が基準要素平面から所定の距離内であること、および基
準要素平面と対象要素平面とがなす角が所定の角度内で
あることを判定し、当該条件が満たされた場合に、基準
要素平面と対象要素平面との中間に位置する中立点を作
成する中立点作成機能を有し、 作成されたポリゴンモデル中の基準要素平面を順次変え
つつ、基準要素平面と対向する対象要素平面と間の距離
情報を取得するとともに、基準要素平面と対向する対象
要素平面との中間に中立点を作成する中立点群作成部
と、 中立点群作成部で作成された中立点を含む要素中立面を
作成するともに、要素中立面毎に、要素中立面に含まれ
る中立点について取得された距離情報に基づいて、板厚
情報を作成し、 各要素中立面に推定された材質、および板厚情報を関連
づけて記録する3次元中立面モデル作成部と、 を備えることを特徴とする3次元構造モデル化装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001393877A JP2003099804A (ja) | 2001-07-16 | 2001-12-26 | 3次元構造モデル化装置 |
CN 02159358 CN1428651A (zh) | 2001-12-26 | 2002-12-26 | 胶卷暗盒 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001215155 | 2001-07-16 | ||
JP2001-215155 | 2001-07-16 | ||
JP2001393877A JP2003099804A (ja) | 2001-07-16 | 2001-12-26 | 3次元構造モデル化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003099804A true JP2003099804A (ja) | 2003-04-04 |
Family
ID=26618777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001393877A Pending JP2003099804A (ja) | 2001-07-16 | 2001-12-26 | 3次元構造モデル化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003099804A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351875A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-12-22 | Toyota Motor Corp | 鋳巣計測方法 |
JP2006038625A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Toyota Motor Corp | 鋳巣計測方法 |
JP2011113525A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Canon Inc | 中立面抽出装置、中立面抽出方法及びプログラム |
JP2013206189A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fujitsu Ltd | 輪郭特定装置、輪郭特定方法および輪郭特定プログラム |
CN110385601A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-10-29 | 湖南大学 | 一种汽车覆盖件模具研配型面的球形铣刀刀轨的生成方法 |
JP7478000B2 (ja) | 2020-03-18 | 2024-05-02 | 株式会社日立製作所 | 3d画像データ解析装置 |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001393877A patent/JP2003099804A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351875A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-12-22 | Toyota Motor Corp | 鋳巣計測方法 |
JP2006038625A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Toyota Motor Corp | 鋳巣計測方法 |
JP2011113525A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Canon Inc | 中立面抽出装置、中立面抽出方法及びプログラム |
JP2013206189A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Fujitsu Ltd | 輪郭特定装置、輪郭特定方法および輪郭特定プログラム |
CN110385601A (zh) * | 2019-07-10 | 2019-10-29 | 湖南大学 | 一种汽车覆盖件模具研配型面的球形铣刀刀轨的生成方法 |
JP7478000B2 (ja) | 2020-03-18 | 2024-05-02 | 株式会社日立製作所 | 3d画像データ解析装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060530 |