JP2002008014A - 3次元形状抽出方法及び装置並びに記録媒体 - Google Patents

3次元形状抽出方法及び装置並びに記録媒体

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JP2002008014A
JP2002008014A JP2000185079A JP2000185079A JP2002008014A JP 2002008014 A JP2002008014 A JP 2002008014A JP 2000185079 A JP2000185079 A JP 2000185079A JP 2000185079 A JP2000185079 A JP 2000185079A JP 2002008014 A JP2002008014 A JP 2002008014A
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Eiketsu Kou
英傑 黄
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない処理量で対象物体の全周形状を抽
出する。 【解決手段】 対象物体を、その周囲に配された複数の
マーカーと一緒に、例えば正面側と背面側からそれぞれ
撮影した2組の画像群を入力し、各画像群から対象物体
の特徴点及びマーカーの3次元座標を表す点群データを
生成し、2組の画像群間でマーカーの対応付けを行い、
対応付けられたマーカーの点群データに基づき、例え
ば、背面側の点群データを座標変換して正面側の点群デ
ータと統合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオカ
メラやデジタルスチルカメラなどによって対象物体を撮
影した画像から、対象物体の3次元形状を抽出する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルビデオカメラやデジタルスチル
カメラのようなデジタルメディアによって取り込んだ動
画像や静止画像の系列から、対象物体の3次元形状を推
定する技術は、コンピュータヴィジョンの研究分野にお
ける重要な課題の一つである。また、その応用分野、例
えばロボットヴィジョン、自動走行車、ビデオカメラを
使った3次元形状入力、画像符号化、3次元モデリング
などでも大きな関心が持たれている。
【0003】時系列の2次元動画像からの3次元情報の
抽出問題において、いわゆる「運動からの構造推定(St
ructure From Motion)」という方法では、運動(Motio
n)→距離(Depth)→形状(Shape)という手順にしたがっ
て、まずカメラの運動を求め、次に物体上の特徴点のカ
メラ中心からの距離を求めることにより、形状を推定す
るのが普通である。しかし、時系列動画像では、各フレ
ーム間での対応点の動きが小さいので、運動を平行運動
か回転運動かによって特定するのは不可能に近い。結
局、求められた奥行き(Depth)の解が不可能になり、形
状情報の復元が上手くいかない。逆に時系列のサンプリ
ング間隔を大きくとった場合、すなわち、各フレーム間
の対応点の動きが大きい場合には、特徴点の対応付けの
信頼性が低下してしまう。
【0004】奥行きを計算せずに動きと形状を同時に計
算することによって解を安定させる方法として、Tomasi
とKanadeにより提案された「因子分解法(factorizatio
n)」がある( C.Tomasi and T.Kanade,「Shape and mot
ion from image streamunder orthography: A factoriz
ation method」, International Journal ofComputer V
ision,vol.9,1992,pp.137−154)。この方法は、正射影
モデルに基づいて線形定式化を行い、数値計算的に安定
な行列の特異値分解を用いるため、他の手法に比べて、
解が極めて安定であることが特徴である。
【0005】さらに、定式化の線形性を保ちながら実際
のカメラモデルである中心射影により近い擬似中心射影
(paraperspective)モデルを利用する因子分解法が、Poe
lmanとKanadeにより提案された( C.J.Poelman and T.K
anade,「A paraperspectivefactorization method for
shape and motion recovery」, IEEE Transactionon Pa
ttern Analysis and Machine Intelligence,vol.19,no.
3,pp.206−218)。
【0006】ここで、この擬似中心射影モデルと、それ
を利用する因子分解法について説明する。
【0007】まず擬似中心射影モデルについて述べる。
このモデルは、中心射影のスケーリング効果(近くの物
体が遠くの物体より大きく見えること)と、位置効果
(画像の端に写っている物体が、投影中心の近くにある
物体と違った角度で見える)を考慮しながら、正射影モ
デルの持つ線形性を保持している。擬似中心射影モデル
による対象物体の画像面への投影は、次のようなステッ
プによって行われる。 (1)物体の重心を通り、画像面に平行な平面(仮想平
面)を定義する。 (2)カメラ中心と物体の重心を結ぶ直線の方向に沿っ
て、物体上の点を仮想平面に投影する。 (3)中心射影によって、その仮想平面上の点を画像面
に投影する。
【0008】この操作を図10によって具体的に説明す
る。図10において、1はカメラ中心、2はカメラ中心
1から焦点距離だけ離れた画像面である。Cは、カメラ
により撮影された対象物体の特徴点(その一部が黒四角
マークで表されている)の集合の重心(対象物体の重
心)である。3は重心Cを通り画像面2に平行な仮想平
面である。ワールド座標系の原点を重心Cに採り、特徴
点pのワールド座標系での3次元座標をsp3とす
る。
【0009】時系列画像中のある画像フレームfに関
し、ワールド座標系でのカメラ中心1の座標をtf、画
像面2の2次元ローカル座標系の基底ベクトルをif
f3(ただし、‖if‖=‖jf‖=1,if×jf
0)、カメラの光軸方向をkf=if×jf3とする。
画像フレームfにおいて、画像面2と、ベクトルkf
交点Ofを原点に採り、単位直交ベクトルの組(if,j
f)により、2次元ローカル座標系Σf=(Of;if,j
f)を定義する。
【0010】擬似中心射影では、前述のように、特徴点
pの画像面2への投影は次の2ステップで行われる。第
1のステップで、特徴点pを仮想平面3に投影するが、
この投影はカメラ中心1から重心Cに向かう直線と平行
に行う。そして第2のステップで、仮想平面3に投影さ
れた点を画像面2に中心射影する。特徴点pの画像面2
への投影点のΣf=(Of;if,jf)での座標を
(ufp,vfp)とする。ただし、カメラの焦点距離は1
とする。この(ufp,vfp)は、次のように表現され
る。
【0011】
【数1】
【0012】ただし、
【数2】 ここで、zfはカメラ中心1から仮想平面3までの距
離、(xf,yf)は対象物体の重心C(ワールド座標系
の原点)の中心射影による画像面2への投影である。ま
た、(Ufp,Vfp)は特徴点pを画像面2へ中心射影し
たときの投影点の座標であり、次式により表される。
【0013】
【数3】 この(Ufp,Vfp)をzfの周りでテーラー展開するこ
とにより、擬似中心射影モデルは、中心射影を
【0014】
【数4】 の仮定のもとで近似(一次近似)したものであることが
分かる。
【0015】次に、因子分解法について説明する。因子
分解法においては、F枚の画像フレームにわたってP個
の特徴点を追跡し、その結果として、投影点の画像面Σ
f=(Of;if,jf)上での2次元ローカル座標
(ufp,vfp),f=1,2,...,F;p=1,2,...,Pを
(5)式のよう並べた2F×Pの行列W(「追跡行列」
と呼ぶ)を定義する。
【0016】
【数5】 この追跡行列の上半分は特徴点のx座標値ufpを表し、
下半分は特徴点のy座標値vfpを表す。追跡行列の各列
は一つの特徴点に対する追跡結果、各行は単一フレーム
内の全特徴点のx座標値又はy座標値に対応する。
【0017】次に、各フレーム毎に全特徴点のx座標値
の平均値xfとy座標値の平均値yf
【数6】 を求める。そして、追跡行列の各要素からxf,yfを差
し引いた行列W*(「計測行列」と呼ぶ)を作る。
【0018】
【数7】 この計測行列は、フレーム数Fと特徴点数Pをいくら増
やしても階数が高々3であるので、次のように分解でき
る。
【0019】
【数8】 これを前記(1)式と照らし合わせると、2F×3の行
列Rはカメラの姿勢ベクトル{(mf,nf):f=1,
2,...,F}を、3×Pの行列Sは特徴点の位置ベクトル
{sp:p=1,2,...,P}を、それぞれ並べた行列である
ことがわかる。
【0020】一般的には、計測行列にノイズが含まれる
ため、行列の階数が3であるとは限らないが、その場合
でも、特異値分解を用いて大きな3つの特異値だけを保
つように分解すると、二乗誤差の最小化の意味での最適
分解が得られる。擬似中心射影モデルの場合も同様に、
計測行列をカメラ姿勢行列と特徴点形状行列とに分解で
きる。このような計測行列に対する分解法を「因子分解
法」と呼ぶ。
【0021】計測行列に対する因子分解の基本アルゴリ
ズムについて説明する。計測行列の因子分解には、行列
の特異値分解の手法が用いられる。すなわち、特異値分
解を用いて、計測行列は次のように3つの行列の積に分
解できる。
【0022】
【数9】 ただし、Uは2F×Pの直交行列、Σは計測行列の特異
値(σ12,...,σP)からなるP×Pの対角行列、V
はP×Pの直交行列である。もし、計測行列の階数が3
であれば、σ4以降の特異値は0に近い、小さな値にな
る。ここで、σ4以降を0であるとして計測行列を分解
すると、
【0023】
【数10】 となる。そこで、
【0024】
【数11】 とおけば、一つの分解
【0025】
【数12】 が得られる。しかし、(12)式の分解は一意ではな
い。実際、任意の正則行列Qにより、
【0026】
【数13】 のように、無数の解が存在する。そこで、次のような拘
束条件を導入し、この拘束条件を満たすQを求める。
【0027】
【数14】
【数15】
【数16】 そして、このQを使って
【0028】
【数17】 とおけば、
【0029】
【数18】 に一意に分解できる。Rは2F×3の行列でカメラの姿
勢を示す。Sは3×Pの行列で各特徴点の3次元座標値
を示す。詳細は前述のPoelmanとKanadeの文献に譲る
が、行列Rすなわち{(mf,nf):f=1,2,...,F}
と、(6)式で計算される(xf,yf)とから、カメラ
方向{(if,jf,kf):f=1,2,...,F}を求めること
ができる。次に、(14)式からzfを、(2)式から
カメラの位置tfを計算できる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】正射影モデル、擬似中
心射影モデルのいずれを利用するにしても、因子分解法
においては、選ばれたすべての特徴点が、一連の画像フ
レームにわたって追跡できることを前提としている。す
なわち、最初の画像フレームで見えている特徴点が途中
で隠れて見えなくなったり、途中の画像フレームで新し
い特徴点が導入されたりしないことを仮定している。
【0031】しかしながら、カメラで対象物体の周りを
一回りするように撮影した画像群を用いて対象物体の全
周の3次元形状を抽出するような場合、最初の画像フレ
ームで見えている特徴点の一部は途中で対象物体により
隠蔽されてしまうので、そのような仮定は、長時間にわ
たって撮影された動画像などでは当てはまらない。追跡
行列がかなり大きくなる上に、かなりの数の欠測値がで
きてしまうため、欠測値の推定のための処理量が多くな
り、また、推定精度も悪化しやすい。さらに、欠測値の
推定によって得られる計測行列が大きくなると、点群デ
ータを生成するための演算量が極端に増加する。
【0032】よって、本発明の1つの目的は、対象物体
の全周の3次元形状を表す点群データを、より少ない処
理量で生成できるようにすることである。
【0033】本発明においては、処理量を削減するため
に、例えば、対象物体の正面側を撮影した画像群から対
象物体の正面側の3次元形状を表す点群データを生成
し、また、対象物体の背面側を撮影した画像群から対象
物体の背面側の3次元形状を表す点群データを別々に生
成し、しかる後に、それら2組の点群データを統合する
ことにより対象物体の全周形状を表す点群データを生成
する。もちろん、3組以上の画像群から対象物体の部分
形状を表す3組以上の点群データを別々に生成し、それ
らを統合してもよい。このような点群データの統合のた
めには、画像群間に共通点群を確保し、それらの対応付
けをする必要がある。しかし、撮影方向が大きく異なる
画像群間で、必要な個数の共通点群を検出して対応付け
する処理を自動的に行うことは容易でない。しばしば、
人手によって共通点群の指定と対応付けを行う必要があ
るが、作業者の負担も大きく、対応付けの誤りも起きや
すい。
【0034】よって、本発明のもう1つの目的は、その
ような複数の画像群の間の共通点群の検出と対応付けの
処理を容易に自動化できるようにすることである。ま
た、本発明のもう1つの目的は、複数の画像群間の共通
点群の対応付けに人手を介入させる場合に、作業者の負
担を軽減することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明における処理内容
をやや具体的に説明する。図1は処理の流れを模式的に
示す図である。
【0036】例えば、図1に示すように、対象物体をそ
の正面側から、周囲に配された複数のマーカーと一緒に
撮影した画像群と、対象物体を背面側から周囲のマーカ
ーと一緒に撮影した画像群を入力する。ただし、3組以
上の画像群に分けて撮影し、それを入力するようにして
もよい。例えば、正面側、背面側、右側面側、左側面側
から撮影した4組の画像群を入力してもよい。また、撮
影方法は、例えば対象物体を固定し、その周囲でカメラ
(デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなど)
を移動させる方法でもよいし、マーカーを配した回転台
上に対象物体を固定し、回転台を移動させながら、固定
したカメラで撮影する方法でもよい。
【0037】そして、入力された各画像群から対象物の
特徴点とマーカーの3次元座標を表す点群データを生成
する。より具体的には、各画像群毎に、対象物体の特徴
点及びマーカーを追跡して追跡行列を作成し、この追跡
行列の欠測値を推定することにより計測行列を作成し、
この計測行列から対象物体の特徴点及びマーカーの3次
元座標を表す点群データを生成する。1組の画像群は対
象物体の一部の面だけをカバーするから、対象物体の全
周をカバーする画像群を一括して処理する場合に比べ、
追跡行列及び計測行列のサイズをかなり小さくすること
ができ、また、対象物体による特徴点の隠蔽が生じにく
いため、追跡行列の作成や欠測値の推定のための処理量
は相当に少なくなり、特に、計測行列から点群データを
生成するための演算量は大幅に少なくなる。なお、欠測
値推定前の追跡行列が所定の条件(後述)を満たす場合
には、欠測値推定処理を省略することも可能である。
【0038】また、2組の画像群の共通点群として、両
画像群に共通に含まれるマーカー群を用い、その対応付
けを行う。マーカーは人為的に作成されるものであるた
め、それぞれを識別するための固有の特徴、例えば形状
や色彩を持たせることにより、画像群間のマーカーの対
応付けを容易に自動化することができる。また、例え
ば、ディスプレイに各組の画像群中の画像を表示し、マ
ウスなどを使用して人手作業によりディスプレイ上でマ
ーカーの対応付けを行うにしても、その作業は容易であ
り、作業者の負担も少なく、また、誤りも起きにくい。
【0039】このようにして対応付けられたマーカーの
点群データに基づき、2組の画像群から生成された点群
データを座標変換して統合する。より具体的には、対応
付けられたマーカーの点群データから、例えば背面側の
画像群間の点群データを正面側の画像群の点群データに
座標変換(回転変換)するための行列を作成し、この座
標変換行列を用いて背面側の画像群の点群データに座標
変換を施す。2組の画像群で対象物体の全周がカバーさ
れているならば、統合された点群データにより対象物体
の全周形状を復元することができる。
【0040】以上に述べた本発明の特徴及びその他の特
徴について、本発明の実施の形態に関連して詳細に説明
する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し、本発明
の実施の形態を説明する。なお、カメラモデルとして前
述の擬似中心射影モデルを用いるものとして説明する。
【0042】図2は本発明の一実施形態である3次元形
状抽出装置の一例の構成図である。図2において、10
4は前述のような方法で対象物体をマーカーと一緒に撮
影するためのカメラ(デジタルビデオカメラやデジタル
スチルカメラ)である。このカメラ104で撮影された
複数組の画像群(ここでは、図1に関連して説明したよ
うに対象物体の正面側と背面側から撮影した2組の画像
群とする)から対象物体の3次元形状を抽出するための
処理系は、画像入力部100、2次元演算部101、3
次元演算部102及びパソコンやワークステーションな
どのコンピュータ103から構成される。
【0043】画像入力部100は、カメラ104から画
像群を取り込み、必要に応じて処理に適したデータ形式
に変換してからコンピュータ103のメモリに書き込
む。
【0044】なお、入力される各画像群は少なくとも3
枚以上の画像を含む必要がある。各画像群中の全ての画
像に少なくとも4点以上のマーカーが写っていなければ
ならない。正面側の画像群と背面側の画像群に少なくと
も共通のマーカーが4点以上写っていなければならな
い。
【0045】図3に、2組の画像群がコンピュータ10
3に入力された後の概略処理フローを示し、以下参照す
る。
【0046】2次元演算部101は、コンピュータ10
3のメモリ上の画像群を基に、因子分解のための計測行
列を構築するための処理を行い、処理結果をコンピュー
タ103のメモリに書き込む(ステップ200)。次
に、3次元演算部102は、各画像群から生成された計
測行列から対象物体の3次元形状を抽出するための処理
を行い、その結果をコンピュータ103のメモリに書き
込む。
【0047】次に、画像群間のマーカーの対応付け処理
(ステップ202)、対応付けられたマーカーの点群デ
ータから、例えば背面側の画像群から得られた特徴点群
の点群データを正面側の画像群から得られた特徴点群の
点群データへ座標変換(回転)するための座標変換行列
を作成する処理(ステップ203)、この座標変換行列
を用いて背面側の画像群から得られた特徴点群の点群デ
ータの座標変換を行って、2組の画像群から得られた対
象物体の特徴点群の点群データを統合する処理(ステッ
プ204)が順に行われる。これらの処理は、例えば、
コンピュータ103上でソフトウェアにより行われる。
【0048】好ましくは、コンピュータ103におい
て、処理結果の確認のため、抽出された対象物体の3次
元形状が復元されてディスプレイに表示される。2組の
画像群間のマーカーの対応付け(ステップ202)は、
ステップ200で取得されるマーカーの識別情報(後
述)を利用しソフトウェア処理で容易に行うことができ
るが、コンピュータ103のユーザインターフェースを
利用し人手作業によってマーカーの対応付けを行うこと
も可能である。例えば、コンピュータ103のディスプ
レイに前面側から撮影された画像と背面側から撮影され
た画像を表示させ、マウス操作によって画面上でマーカ
ーを対応付けることができる。
【0049】この3次元形状抽出装置における3次元形
状抽出手順を、一般的なパソコンなどのコンピュータ上
でソフトウェアにより実現することも容易である。その
ためのプログラムは、例えば、同プログラムが記録され
た磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体
記憶素子などの記録媒体からコンピュータに取り込まれ
るが、このようなプログラムが記録された記録媒体も本
発明に包含されるものである。
【0050】次に、ステップ200の処理内容を、図4
に示すフローチャートを参照して説明する。図4に示す
処理は、各画像群毎に実行される。
【0051】2次元演算部112において、まず、コン
ピュータ103のメモリ上に撮影順に時系列に配置され
た画像群中の各画像(以下、1枚1枚の画像をフレーム
と呼ぶ)を取り込み、対象物体の特徴点とマーカーを抽
出する(ステップ300)。対象物体の特徴点として
は、例えば、濃度変化の激しい小画像領域を抽出する。
この際、好ましくは、濃度変化の激しさにより特徴点に
ランク付けをする。すなわち、濃度変化が激しい特徴点
ほど高いランクを付ける。マーカーの抽出においては、
個々のマーカーに固有の形状や色彩の知識を利用し、マ
ーカーの識別も行う。マーカーの識別情報はコンピュー
タ103のメモリに保存される。
【0052】次に、2次元演算部112において、相前
後するフレーム間で特徴点及びマーカーの対応付け、す
なわち追跡を行う(ステップ301)。前ステップで特
徴点のランク付けが行われた場合には、ランクの高い特
徴点から優先して一定個数の特徴点を選んで追跡を行
う。特徴点の追跡では、現フレーム上の特徴点と次フレ
ーム上の特徴点との間でパターン・マッチングを行い、
パターンが一致すると判断される特徴点を対応付けるこ
とになるが、類似したパターンが多数存在する場合は、
特徴点の対応付け、すなわち追跡を誤る可能性がある。
このような追跡誤りを減らすため、好ましくは、対象物
体の周囲に配されたマーカーを利用するとよい。すなわ
ち、特徴点の位置座標を(x,y)とし(ただし、xは
水平方向、yは垂直方向の座標)、現フレームと次フレ
ームにおいて、対応付けた特徴点のy座標と一番近いy
座標を持つマーカーを対応マーカーとして選ぶ。そし
て、対応付けた特徴点の運動ベクトルの方向が対応マー
カーの運動ベクトルの方向と逆であるか、又は、特徴点
の運動ベクトルの大きさと対応マークの運動ベクトルの
大きさとの差が所定の閾値を越えた場合は、追跡が失敗
したと判断し、その追跡結果を捨てる。マーカーについ
ては、前ステップ300で識別情報が得られているの
で、そのマーカーの識別情報に基づいてフレーム間のマ
ーカーの対応付け、すなわち追跡が行われる。ただし、
対象物体の特徴点と同様に、フレーム間のパターンマッ
チングによってマーカーを追跡してもよい。
【0053】次に、2次元演算部112において、前ス
テップの追跡結果に基づき、図5に略図したような追跡
行列を作成する(ステップ302)。なお、1組の画像
群中のフレーム数をFとすると、追跡行列の行数は2F
となるが、図5では、x座標のF行とy座標のF行とを
まとめて示してある。Pは追跡される対象物体の特徴点
数、Mは追跡されるマーカー数である。なお、ここで作
成される追跡行列は、図5に見られるように、前記
(5)式に示した追跡行列にマーカーの追跡結果(M列
分)を追加した形となる。この追跡行列はコンピュータ
103のメモリに書き込まれる。また、ステップ300
で得られたマークの識別情報もコンピュータ103のメ
モリに保存される。
【0054】前述のように、対象物体それ自体による特
徴点の隠蔽、あるいは撮影時の照明の変動や追跡の失敗
などによって、追跡行列には欠測値が含まれているのが
一般的である。そこで、2次元演算部112において、
次に、追跡行列中の欠測値を推定し、推定値によって欠
測値を置き換える処理を行う(ステップ303)。そし
て、欠測値が推定値で置き換えられた追跡行列に基づい
て前記(7)式に示した計測行列を作成する(ステップ
304)。得られた計測行列はコンピュータ103のメ
モリに保存される。
【0055】なお、欠測値推定後の追跡行列で、少なく
とも4個以上のマーカーについては最初のフレームから
最後のフレームまで連続して位置座標が得られなければ
ならない。これはステップ203(図3)で座標変換行
列を作成するための条件である。欠測値推定後の追跡行
列で、最初のフレームから最後のフレームまで連続して
位置座標が得られた特徴点の個数は4以上で、かつフレ
ーム数は3以上でなければならない。これは点群データ
の計算方法すなわち因子分解法によって決まる条件であ
る。また、欠測値推定前の追跡行列で、特徴点の追跡失
敗がある場合には、フレーム数は4以上で、最初のフレ
ームから最後のフレームまで追跡が成功した特徴点の個
数は5以上でなければならない。これは欠測値推定のた
めの条件である。また、欠測値推定前に、この3条件が
全て満足される場合には欠測値推定処理(ステップ30
3)を省略することも可能である。
【0056】次に、ステップ303の欠測値推定処理に
ついて説明する。具体的な処理内容の説明に先立ち、欠
測値推定の基本的な考え方を説明する。
【0057】図6は、特徴点1〜7をフレーム1〜8に
わたって追跡した結果の一例を示している。図中、
「・」印は特徴点の追跡を成功し、その位置座標が得ら
れていることを示し、「?」印は特徴点の追跡を失敗し
その位置座標が欠測値となっていることを示す。欠測値
の推定には、その欠測値の周りの既知の位置座標を利用
する。まず、推定対象の欠測値を1つ選択する。そし
て、選択した欠測値を含む、追跡行列の部分行列(推定
行列と呼ぶ)を作成する。この推定行列では、推定対象
の要素以外の要素は全て既知である(位置座標が得られ
ている)ことが必要である。
【0058】例えば、図6において、特徴点6のフレー
ム5の欠測値を推定対象として選択したとする。この場
合、例えば図6に示した枠の内部に対応した推定行列を
作成する。この推定行列から欠測値を推定し、その推定
値で追跡行列の該当欠測値を書き換える。次に、例え
ば、図6中の特徴点6のフレーム6の欠測値を推定対象
に選び、その推定のための推定行列を作成する。例え
ば、特徴点1〜6、フレーム1〜6に対応する推定行列
を作成し、その欠測値を推定し、追跡行列の当該欠測値
を推定値で書き換える。次に、例えば図6中の特徴点7
のフレーム2の欠測値を推定対象に選択し、例えば、特
徴点1〜7、フレーム2〜6に対応する推定行列を作成
し、当該欠測値を推定する。このようにして、欠測値を
1つずつ順次推定し、最終的に追跡行列中の全ての欠測
値を推定値で置き換える。
【0059】ここで、推定行列から欠測値を推定する方
法として、「行拡張」と呼ばれる方法と、「列拡張」と
呼ばれる方法を説明する。次式に示すような推定行列を
考える。ただし、ufp,vfpが推定対象の欠測値であ
る。
【0060】
【数19】 まず、行拡張法について説明する。(19)式の推定行
列の欠測値所在の行を抜いた部分行列を作る。そして、
この部分行列を次のように分解する。
【0061】
【数20】 2mx3は2m枚のフレームにおけるカメラの姿勢を表す
行列、S3x(n+1)は(n+1)個の特徴点における3次元座
標を表す行列である。第(m+1)フレームの第(n+1)特徴
点(ufp,vfp)は、次の方程式組を満たすことが分か
る。
【0062】
【数21】 (21)式と(22)式には、それぞれ4つの未知数
(ufp,mf T)と(vfp,nf T)があるので、これらの
未知数を解くために、既知特徴点の数(=n+1)は最低
4、すなわちnは3以上であることが分かる。しかし、
ノイズなどの影響を考慮し、既知特徴点の数を4以上に
して、言い換えれば、(21)式と(22)式を優決定
系(over constrained)の最小二乗解で解くのが適当で
ある。
【0063】まず、(21)式を次のように展開する。
【0064】
【数22】 (22.n+1)式以外の式を次のように整理する。
【0065】
【数23】 (23)式から、mfが求められる。そして(22.n+1)
式に代入し、
【0066】
【数24】 のように、座標値ufpを求める。同じように、ufp
求められる。
【0067】
【数25】 次に、列拡張法について説明する。行拡張法とは逆に、
(19)式の推定行列から欠測値所在の列を抜いた部分
行列を作り、次のように分解する。
【0068】
【数26】 2(m+1)x3は2(m+1)のフレームにおけるカメラの姿勢
を表す行列、S'3xnはn個の特徴点における3次元座標
を表す行列である。第(m+1)フレームにおける第(n+1)特
徴点(ufp,vfp)は次の2式を満たすことが分かる。
【0069】
【数27】 (26)式はn個までの特徴点に対し成立するが(2
7)式と(28)式は(n+1)個までの特徴点に対し成立
する。すなわち、S1'+S2'+...+Sn'=0に対し、
1+S2+...+Sn+Sn+1=0でなければならない。
ここで、Sn+1=−nCとすると、
【0070】
【数28】 である。すなわち、
【0071】
【数29】 なお、(27)式と(28)式のxfとyfは次のように
修正しなければならない。
【0072】
【数30】 (30)式と(31)式を(27)式と(28)式に代
入すると
【0073】
【数31】 が得られる。この(32)式から、Sp、そしてufp
fpが求められる。
【0074】さて、推定に用いる推定行列のサイズが大
きいほうが推定精度が上がるが、その反面、1つの欠測
値の推定のための計算コストが高くなってしまう。そこ
で、この実施の形態においては、適当なサイズの推定行
列を作り、欠測値の推定を行い、推定を失敗した場合に
は、推定行列のサイズをある大きさまで少しずつ増大さ
せながら、推定を繰り返す。また、推定行列のサイズを
少しずつ増大させながら推定演算を繰り返す処理をスム
ーズに進めることができるようにするため、この実施の
形態においては、推定処理の過程で追跡行列の「整形処
理」を行う。また、欠測値が残っていて、それ以上は推
定行列を構築できなくなった場合に、追跡行列を上下逆
さに反転させる処理を行って、推定処理を続行する。
【0075】ここで、追跡行列の「整形処理」と「上下
反転」について説明する。特徴点の連続して存在する
(追跡できた)時間(フレーム)によって、特徴点を次
の4つのグループに分ける。 Aグループ:最初のフレームから最後のフレームまで連
続して存在する(全フレームにわたって追跡に成功し
た)特徴点、 Bグループ:最初のフレームでは存在するが、途中のフ
レームから消えてしまう(途中で追跡に失敗した)特徴
点、 Cグループ:途中のフレームで出現するが、しばらくた
って消える特徴点、 Dグループ:途中のフレームで出現して、最後のフレー
ムまで連続して存在する特徴点。 そして、追跡行列のAグループからDグループの特徴点
に対応した列を図7に示すような順番に並べ直す。これ
が整形処理である。図7において、網掛けした部分は位
置座標(計測値)が存在する要素であり、空白部分は位
置座標が存在しない(欠測値となっている)要素であ
る。
【0076】このように整形した追跡行列を用いて、欠
測値に対する推定を行う。推定は1回で成功するとは限
らないので、推定が成功しない場合には、推定行列のサ
イズを、所定の最大サイズまで、少しずつ大きくしなが
ら推定を繰り返す。欠測値の推定を成功した場合には、
その欠測値を推定値で書き換え、それを初めから存在す
る位置座標として扱い、追跡行列の整形処理をやり直
す。
【0077】要約すると、追跡行列の整形処理、推定行
列の構築、推定演算の手順を停止条件を満たすまで、推
定行列のサイズを少しずつ増加させながら繰り返す。こ
の停止条件とは、具体的には、全ての欠測値を推定でき
たこと、又は、推定できない欠測値が残っているが、そ
れ以上は推定行列を構築できないことである。そして、
このような推定手順が終わっても欠測値が残っている場
合は、追跡行列を上下反転させてから、同様の推定手順
を繰り返す。
【0078】以上に説明した2次元演算部101におけ
る欠測値推定処理のフローの一例を図8に示し、説明す
る。コンピュータ103のメモリから取り込まれた追跡
行列に対し前述の整形処理を行う(ステップ402)。
そして、整形後の追跡行列において、1つ以上の欠測値
のための推定行列を構築可能であるか調べる(ステップ
404)。可能ならば、注目した欠測値に対する推定行
列を作成し(ステップ406)、推定演算を行い(ステ
ップ408)、推定の成否を調べる(ステップ41
0)。成功した場合には、推定値で欠測値を書き換え
る。失敗した場合には推定行列のサイズを増加させ(ス
テップ412)、増加後の推定行列のサイズが予め決め
た最大サイズ以下であるか調べる(ステップ414)。
最大サイズ以下であるならば、その増加したサイズの推
定行列を作成して推定演算を再度行う(ステップ40
8)。推定が成功するか、推定行列のサイズが最大サイ
ズを越えると、全ての欠測値の推定が完了したか調べる
(ステップ416)。欠測値が残っていなければ、処理
は終了する。欠測値が推定値で置き換えられた追跡行列
はコンピュータ103のメモリに保存される。
【0079】推定値が残っている場合には、ステップ4
02へ戻り次の欠測値に対する処理を続ける。
【0080】欠測値が残っているが、推定行列の構築が
不可能になった場合、ステップ404よりステップ41
8へ進み、追跡行列の上下反転を既に行ったか判定す
る。反転前ならば、追跡行列の上下反転を行い(ステッ
プ420)、ステップ402へ戻って処理を続ける。追
跡行列の上下反転後の処理でも欠測値が残っていて、推
定行列の構築が不可能となった場合、ステップ404か
らステップ418へ、さらにステップ422へ進み、追
跡行列を再び上下反転させて元の行順に戻し、処理を終
了する。追跡行列はコンピュータ103のメモリに保存
される。
【0081】次に、3次元演算部102による処理ステ
ップ201(図3)の処理内容を説明する。図9は、そ
の概略フローチャートである。この処理は、各画像群に
より得られた計測行列毎に実行される。
【0082】まず、コンピュータ103のメモリより2
次元演算部101によって各作成された計測行列を取り
込む(ステップ500)。次に、この計測行列に対し前
述の因子分解法の演算を行い、対象物体の特徴点群及び
マーカー群の3次元座標を表す点群データ(形状デー
タ)と、特徴点群及びマーカー群とカメラとの相対的な
3次元運動(運動データ)を求める(ステップ50
1)。
【0083】因子分解は一意ではなく、二通りの解があ
り、形状の凹凸の区別がつかないという問題がある。そ
こで、形状の凹凸判断を行って必要な凹凸の修正を行う
(ステップ502)。この凹凸判断は、対象物体のカメ
ラに対する回転方向と、対象物体の特徴点の運動方向と
の一致を調べることによって行うことができる。例え
ば、図1に矢線で示すように、カメラに対し一定の方向
に対象物体が回転するように撮影する場合には、その回
転方向と特徴点の運動方向とを比較すればよい。そし
て、方向が一致した点群データはそのままにし、不一致
の点群データはz軸について反転させる(すなわち凹凸
を反転させる)。このようにして凹凸を修正した点群デ
ータは、コンピュータ103のメモリに書き込まれる
(ステップ503)。
【0084】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
よれば、対象物体を一周するように撮影した画像群を一
括して処理する場合に比べ、より少ない処理量で、対象
物体の全周形状を表す点群データを生成することができ
る。複数の画像群に共通に含まれるマーカー群を共通点
群として利用するため、その対応付けを容易に自動化す
ることができる。その対応付けに人手を介入させる場合
にも、作業者の負担を軽減でき、また、対応付けの誤り
も起きにくくなる等の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により処理の概要を説明するための模式
図である。
【図2】本発明による3次元形状抽出装置の一例の構成
図である。
【図3】画像群入力後の処理フローを示すフローチャー
トである。
【図4】2次元演算部の処理フローを示すフローチャー
トである。
【図5】追跡行列の説明図である。
【図6】追跡行列の欠測値の推定方法の説明のための図
である。
【図7】追跡行列の整形を説明するための図である。
【図8】欠測値推定処理のフローチャートである。
【図9】3次元演算部の処理フローを示すフローチャー
トである。
【図10】擬似中心射影モデルの説明図である。
【符号の説明】
100 画像入力部 101 2次元演算部 102 3次元演算部 103 コンピュータ 104 カメラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物体を、その周囲に配された複数の
    マーカーと一緒に異なった方向から撮影した複数の画像
    群を入力し、 前記各画像群から対象物体の特徴点及びマーカーの3次
    元座標を表す点群データを生成し、 前記複数の画像群の間でマーカーの対応付けを行い、対
    応付けられたマーカーの点群データに基づき、前記複数
    の画像群の特徴点の点群データを座標変換して統合する
    ことを特徴とする3次元形状抽出方法。
  2. 【請求項2】 各画像群から対象物体の特徴点及びマー
    カーを追跡して追跡行列を作成し、この追跡行列の欠測
    値を推定することにより計測行列を作成し、この計測行
    列から対象物体の特徴点及びマーカーの点群データを生
    成することを特徴とする請求項1記載の3次元形状抽出
    方法。
  3. 【請求項3】 複数のマーカーのそれぞれに識別可能な
    特徴を持たせ、マーカーの特徴を利用して複数の画像群
    の間のマーカーの対応付けを行うことを特徴とする請求
    項1又は2記載の3次元形状抽出方法。
  4. 【請求項4】 対象物体を、その周囲に配された複数の
    マーカーと一緒に異なった方向から撮影した複数の画像
    群を入力する手段、 前記各画像群から対象物体の特徴点及びマーカーの3次
    元座標を表す点群データを生成する手段、 前記複数の画像群の間でマーカーの対応付けを行う手
    段、 対応付けられたマーカーの点群データから座標変換行列
    を生成する手段、 生成された座標変換行列を用いて、前記複数の画像群か
    ら生成された特徴点の点群データを座標変換して統合す
    る手段を具備することを特徴とする3次元形状抽出装
    置。
  5. 【請求項5】 点群データを生成する手段は、各画像群
    から対象物体の特徴点及びマーカーを追跡して追跡行列
    を作成し、この追跡行列の欠測値を推定することにより
    計測行列を作成し、この計測行列から対象物体の特徴点
    及びマーカーの点群データを生成することを特徴とする
    請求項4記載の3次元形状抽出装置。
  6. 【請求項6】 マーカーの対応付けを人手により行うた
    めの手段をさらに具備することを特徴とする請求項4又
    は5記載の3次元形状抽出装置。
  7. 【請求項7】 対象物体を、その周囲に配された複数の
    マーカーと一緒に異なった方向から撮影した複数の画像
    群を入力するステップ、 前記各画像群から対象物体の特徴点及びマーカーを追跡
    して追跡行列を作成し、この追跡行列の欠測値を推定す
    ることにより計測行列を作成するステップ、 前記各画像群の計測行列から対象物体の特徴点及びマー
    カーの3次元座標を表す点群データを生成するステッ
    プ、 前記複数の画像群の間でマーカーの対応付けを行うステ
    ップ、 対応付けられたマーカーの点群データから座標変換行列
    を生成するステップ、生成された座標変換行列を用い
    て、前記複数の画像群から生成された対象物体の特徴点
    の点群データを座標変換して統合するステップを含む3
    次元形状抽出処理をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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