JP7478000B2 - 3d画像データ解析装置 - Google Patents

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本発明は3D画像データ解析装置に関する。
従来から各種の分野において画像解析が行われているが、特に近年ではドローン技術の進展に伴い3D画像を対象とする画像解析が求められるようになっている。具体的にはドローン画像による目視点検や、ドローン画像のAI解析による診断技術の導入が進んでいる。
3D画像解析について、特許文献1は複数の2次元画像から作成される3次元モデルについて、2次元画像に撮影されているものが3次元モデルの座標系におけるどの座標に位置するかを特定することができるようにすることを目的として、「検査対象物を検査する検査システムであって、カメラを備える飛行装置が前記検査物を撮影した複数の画像に基づいて、前記検査対象物の3次元モデルを生成する3次元モデル生成部と、前記複数の画像のそれぞれについて、3次元座標系における前記画像を撮影した撮影位置および前記カメラの視点軸方向を取得する撮影情報取得部と、前記複数の画像のそれぞれについて、前記画像に基づいて前記検査対象物の異常を検出する異常検出部と、検出した前記異常について、前記撮影位置および前記視点軸方向に応じて前記3次元座標系における位置である異常位置を特定する異常位置特定部と、前記異常位置をマッピングした前記3次元モデルを表示する3次元モデル表示部と、を備えることを特徴とする検査システム」のように構成することを提案している。
特開2019-211257号公報
特許文献1の画像解析によれば、3Dモデル(3D画像)と異常検出部を備えることにより、検出した異常を3Dモデル上に表示することができる。例えば鉄塔をドローン撮影して得た3D画像の解析により、鉄塔に発生したサビの位置が3D画像上に表示され、把握することができる。
これに対し近年では、対象物全体(この例では鉄塔)の点検・保守の効率化・高精度化を実現することが要望されており、この点について特許文献1では対象である鉄塔の局所的な状態(この例ではさび)は診断できるが、局所的なさびの状態が対象全体である鉄塔に及ぼす影響までを評価することができないものであった。
以上のことから本発明においては、局所的な状態が対象全体に及ぼす影響までを含めて評価することを可能とする3D画像データ解析装置を提供することを目的とする。
以上のことから本発明においては、「対象物の3D画像データから3Dモデルに変換する変換手段と、対象物の画像データから推定した局所の状態から、対象物の全体解析の解析条件を作成する解析条件作成手段と、前記3Dモデルと前記解析条件から対象全体の状態を評価する全体解析手段を備え、対象全体を解析することを特徴とする3D画像データ解析装置」としたものである。
局所的な状態が対象全体に及ぼす影響までを含めて評価することを可能とする3D画像データ解析装置を提供することができる。
本発明に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示す図。 CADモデル変換手法の一例を示すフロー図。 配管の場合の、3D画像10と3DCADモデル50などの例を示す図。 L形鋼の場合の、3D画像10と3DCADモデル50などの例を示す図。 画像解析手段20のデータ処理例を示す図。 構造物に生じた劣化が対象である場合の画像解析手段20の処理フロー例を示す図。 劣化部位を反映した後の部品形状例を示す図。 保温材にまかれた配管に生じた劣化が対象である場合の画像解析手段20の処理フロー例を示す図。 全体解析手段70の処理フロー例を示す図。 全体解析手段70の処理フロー例を示す図。 本発明の実施例2に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示す図。 3D画像の全体あるいは部品についての設計データがCADシステム内などに保有されている場合を示す図。 実施例4に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示す図。 実施例5に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示す図。 L形鋼の劣化部位を3次元位置座標上に示した図。 L形鋼の各部寸法を示した図。 劣化部位の大きさを示す図。
以下,本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
実施例1では、本発明に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を説明する。図1は、本発明に係る3D画像データ解析装置1の基本的な構成例を示している。
図1は、データを計算機装置内で処理することを意図しているが、この図の表記において四角で示す3D画像10、3Dモデル(CADモデル)50、解析結果80は、夫々計算機装置で取り扱う初期データ、中間生成物データ、最終成果物データを示している。これに対し、縁に丸みを持たせた四角で示す画像解析手段20,CADモデル変換手段30,解析条件作成手段40,全体解析手段70は、計算機装置内の演算部で実施される処理機能を記述している。したがって、各種成果物などはこれらの処理結果ということができる。なおデータベース60は環境運用データを記録している。
図1において3D画像データ解析装置1が入力して取り扱う初期の情報は、3D画像10である。ここで3D画像10をどのようにして入手するのかについては、別途説明するが、ここで取り扱う3D画像10は、3Dの点群データであり、全ての点群に区別がない(部位毎の区別がない)3D点群(色つき)と、部位毎に分割され、部位名が付いた3D点群(色付き)の2種類がある。本発明はいずれの点群であってもよい。なお3D画像10は、別途図3、図4を用いて、その一例を説明する。
3D画像10に対しては、2つの異なる処理が実行される。その一つはCADモデル変換手段30により3Dモデル(CADモデル)50を生成する処理であり、他の一つは画像解析手段20と解析条件作成手段40による対象物の状態推定に関する処理である。前者は対象物の形状を追求した処理であるが、後者は対象物の局所的な状態を追求した処理ということができる。
CADモデル変換手段30では、3Dの点群データから3D形状を生成する。図2は、CADモデル変換手法の一例を示すフロー図である。図2の一連の処理では、3Dの点群データから変換する領域を選択(処理ステップS11)し、さらには変換する部品を選択(処理ステップS12)する。ここでは配管を部品として選択したものとし、これにより一般的な配管の3D形状が比較情報として入手される。
処理ステップS13では、一般的な配管の3D形状と選択領域から抽出した点群データを比較し、その誤差が最も小さくなるように一般的な配管の3D形状を修正し、修正後の配管の情報を3D部品のCADモデルとして選択する。
処理ステップS13では、一般的な配管の3D形状と選択領域から抽出した点群データの誤差が大きい点が存在する場合に、処理ステップS16に移動してこの誤差が大きい点を削除し、再度処理ステップS13の処理をくりかえす。これにより、点群の配置状況を反映した部品(配管)の3D形状が生成される。
この一連の処理によれば、誤差が大きなデータが取り除かれることで、3Dモデルが正確に形成できる。この処理では、誤差が大きな点を削除することが重要であり、3D画像が部位毎に分かれた画像であった場合、対象となるCADモデルが確定(例えば、配管)しているため、変換効率が高いという特徴がある。なお、処理ステップS12において部位が特定されていない場合には、3D画像が配管を表すのか、鉄骨を表すのかが、コンピュータには、わからないため、フローチャートの処理ステップS14の処理で、どのモデルがマッチするか試行錯誤的に判定しなければならないことになる。
図3、図4は、それぞれ配管とL形鋼の場合の、3D画像10と3DCADモデル50などの例を示している。3D画像10は、複数の画像データから作成した3Dの点群データである。3DCADモデル50は部品ごとにCADで定義されたパラメトリックな形状要素であり、配管の場合には円柱形状である。なおこれらの図では端部が明確に表示できないことから、端部を縁取りして、見やすい表示としている。
図1に戻り、画像解析手段20は、2D画像または3D画像から対象物の局所的な状態を推定する手段であり、深層学習を活用する。その入力は、2D画像または3D画像、出力は、対象物の局所的な状態である。2D画像の具体的な例としては、サビが発生している鋼材の画像であり、その出力としては、サビによる鋼材の減肉深さ、サビの表面面積などが推定できる。ここで、図1の例では、画像解析手段20は3D画像を用いるような図示になっているが、3D画像の元データとして2D画像を備えているのが通例である。
なお画像解析手段20自体はよく知られた技術であり、例えば図5にデータ処理例を示すように、予め撮影した画像データ21と減肉量が記録された点検データ22の関係を事前学習しておき、画像解析手段20においては学習結果に基づき、減肉量23(減肉範囲、深さ)を数量的に推定することができる。
次に解析条件作成手段40では、画像解析手段20で求めた推定状態を3Dモデル50の形状に反映する。図6aは、画像解析手段20の処理フロー例を示しており、ここではまず処理ステップS31において、劣化がないCAD形状を3Dモデル50から取得する。これはCADモデル変換手段30により得られたCAD形状である。次に処理ステップS32において、解析条件作成手段40から推定した対象物の局所的な状態として例えば表面劣化部位の形状を取得し、処理ステップS33において、元形状から劣化部位を取り除いた形状を新たな形状として設定し、3Dモデル50の形状に反映する。これによれば、現状の部材の状態(形状)を反映できるため、正確なシミュレーション(強度計算など)ができる。図6bは劣化部位を反映した後の部品形状例を示している。白く見える部分が劣化により減肉した部分である。
解析条件作成手段40は、画像解析手段20で求めた推定状態を材質パラメータに反映するものであってもよい。図6cは、材質パラメータに反映する場合の画像解析手段20の処理フロー例を示しており、ここではまず処理ステップS31において、劣化がない部材のCAD形状の材質パラメータを取得する。次に処理ステップS32において、劣化部位の形状から材質パラメータの補正値を算出する。処理ステップS33において、補正値による補正を行う。この処理によれば、現状の部材の状態を、材質パラメータ(強度パラメータ等)に反映できるため、正確なシミュレーション(強度計算等)ができる。
図1に戻り、全体解析手段70は、解析条件作成手段40からの劣化情報、3Dモデル50からの3D画像、データベース60からの環境運用情報を用いて、対象物の全体解析として例えば強度計算を実施する。図7a、図7bは、全体解析手段70の処理フロー例を示している。
外部環境下におかれ荷重がかかる構造物に生じた劣化が対象である場合の全体解析手段70の処理フロー例である図7aでは、処理ステップS41において解析条件作成手段70で求めた解析条件として、例えば減肉量の範囲と深さの情報を数値情報として取得する。処理ステップS42では、データベース60を参照して環境運用条件のデータを取得する。この例では、環境条件データは対象物における振動であり、運用条件は対象物における荷重である。これらの情報から処理ステップS42では、劣化部位が存在する対象物の全体解析として例えば強度計算を実施し、処理ステップS43ではこの結果を出力する。これにより、劣化状態を反映した対象物のシミュレーションができるため、対象物の状態を正確に把握できる。例えば、対象物機器が、その荷重に耐えられるかを判定することができる。
外部環境下におかれ、保温材にまかれた配管に生じた劣化が対象である場合の全体解析手段70の処理フロー例である図7bでは、処理ステップS51において解析条件作成手段70で求めた解析条件として、例えば水分流入係数の情報を数値情報として取得する。処理ステップS52では、データベース60を参照して環境運用条件のデータを取得する。この例では、環境条件データは対象物が設置された場所における降水量であり、運用条件は対象物における配管温度である。これらの情報から処理ステップS53では、保温材中の水分量を計算し、処理ステップS54では、水分による腐食量を計算する。またこれらから、処理ステップS55では現状の減肉量を推定する。これにより、劣化状態を反映した対象物のシミュレーションができるため、対象物の状態を正確に把握できる。配管の減肉量が許容値以内であるかを判定することが可能となる。
ここで、劣化した場合の形状をCADモデルとして再現した場合の全体解析手段70は、例えば、サビにより鉄骨が減肉した場合に、サビの部分を除いた3D形状を作成し、FE解析を実施するのがよい。なお形状を与え、FE解析により強度解析をする技術は公知であり、このとき鉄骨の強度パラメータは劣化がない鉄骨と同じものを使うのがよい。また劣化した場合に強度パラメータを変更し解析するときは、形状そのものではなく、形状に起因するパラメータを与える解析手法を用いて計算するのがよい。
なお3Dモデル50としては、形状のみを推定したCADモデル変換手段30からの情報と、形状に劣化部位を反映した解析条件作成手段40からの情報を備えることになるが、解析結果80として外部提示するときに、どちらの情報と組み合わせて提示するのかは任意に行いうることである。要は、3D形状と劣化の解析結果の情報が組み合わされて提示されることに意味がある。
上記した実施例1は、要するにドローン等で撮影された画像から作成された対象物の3D画像10を、CADモデル変換手段30で3Dモデル50に変換し、3D画像10から画像解析手段20により対象物の局所的な状態(劣化状態)を推定し、これを、解析条件作成手段40により、3Dモデル50の形状に反映し、または、3D形状はそのままとし、劣化部位の強度物性を変更し、劣化した対象物を模擬する。次に、対象物が、特定の環境・運用条件でどのような挙動を示すかを、全体解析手段70にて評価する。これにより、対象物全体の状態を効率的かつ高精度に評価することができる。
実施例2もまた実施例1と同じく本発明に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示したものであるが、実施例2に係る3D画像データ解析装置を示す図8の構成例では、CADモデル変換手段30が属性付きモデル変換手段31とされ、3Dモデル(CADモデル)50が3Dモデル(属性付き)とされている。
この場合に、3D画像10に映っている被写体、あるいはその部品が何であるかが予め判明しており、従ってその部品の属性が知られていることを前提とする。属性の一例としては、配管についてその直径や肉厚、あるいは材質がクロム鋼であることなどがあげられる。これらの情報は、画像情報に付帯する付属の属性情報として取り扱われ、例えば3Dモデル50にはクロム鋼や錆びたときの色に反映されることで、より現実的な画像表現とすることが可能である。
図3、図4の右側には、それぞれ配管とL形鋼の、属性情報があるときの3DCADモデル51の画像例を示している。この場合の属性情報は、部品細部についての詳細な表示情報に反映されている。
実施例3では既存の設計情報を3D画像データ解析装置に反映してより効率的な運用を行うことについて説明する。
図9は、3D画像の全体あるいは部品についての設計データがCADシステム内などに保有されている場合に、この情報をCADモデル変換手段30や全体解析手段70に与えて、活用することを示している。この場合の設計データは、例えば対象物である鉄塔の部品の種別(配管、L形鋼、H形鋼の区別など)設計寸法、材質などの情報を提供してもらうのがよい。
ここで、設計データ90をCADモデル変換へ適用して、3D画像をCADモデルに変換するためには、抽出した点群との誤差が最も小さくなる部品のCADモデルを選択することになる。この時、設計データ90から、あらかじめ、対象物で利用されている部品の種類と仕様の候補を絞り込むことで、3Dモデルへの変換を容易にすることができる。また、3D画像10からは判断ができない形状を設計データ90により推定することもできる。例えば、プラントの配管には、熱を逃がさないために保温材がまかれているものがある。この場合、3D画像10には、配管そのものの情報がないため、配管径がわからない。このような場合に、設計データ90から、保温材の厚みを取得することで、配管の外径を推定できるため、配管の3Dモデルに変換することができる。
また設計データ90を全体解析手段70への活用へ適用したときは、3Dモデル50から得られる形状以外の情報が必要となる。例えば、鉄骨の強度計算をする場合、鉄骨の断面、長さ以外に鉄骨のヤング率など材質情報が必要となる。また、保温材下の配管の腐食量を計算する場合も、配管の材質により腐食速度が異なることから、配管の材質情報が必要となる。これらの材質情報は、設計データ90として保存されている部材の情報から取得する。
実施例1から実施例3では、3D画像が既に存在することを前提としているが、実施例4では2D画像から、3D画像を生成することについて説明する。なお2D画像は、通常の写真であり、ドローンから連続で撮影した写真や、地上から撮影した写真がこれらに含まれる。
実施例4に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示す図10では、3D画像10は、複数の確度から撮影した2D画像15を用いた3D画像作成手段110により作成する。ただし、2D画像15は、同一の対象物またはその部品を複数の角度から撮影した複数の画像群である。なお複数の画像群を用いて3D画像10に変換する3D画像作成手段の具体手法は、すでに公知のものであり、本発明はそのいずれかを適宜採用することができる。
実施例4によれば、一般に2D画像15の方が画像の解析度が高いため、画像解析手段20による状態推定の精度が向上する。
実施例5は、実施例4において複数の2D画像15から3D画像作成手段110により3D画像10を作成するに際し、対象物の2D画像15から解析に重要な部位を特定して特定部位の情報を3D画像10に付与するものである。
実施例5に係る3D画像データ解析装置の基本的な構成例を示す図11は、上記実施例で説明した機能を組み合わせた全体構成例を示している。この図において、部位特定手段120は以下の処理により3D画像上の部位を特定する。まず、深層学習による公知の2D画像15の画像認識技術により、配管、鉄骨、バルブなどの部品の種別を特定する。これにより、2D画像15の上で、どの部分が配管であるかを特定できる。次に、2D画像15の座標と3D画像10の座標の対応関係の情報から、2D画像上で認識した部品が、3D画像上のどこに対応するかを判別する。
なお、3Dの点群の部位を特定する手段として、2D画像を活用せず、3D画像のみから部位を特定する技術を用いても良い。この場合3D画像が部位特定手段120に与えられることになる。
これにより、3D画像10は対象物残体の情報ばかりでなく、各部品についても高精度解析に有利な2D画像から作成されるため、より一層の高解析度とすることが期待できる。
実施例6は、全体解析手段70のさらに具体的な処理事例について説明する。ここでは、図6bに例示したL形鋼の劣化部位について検討する。図12aはL形鋼の劣化部位を3次元位置座標上に示した図である。図12bは各部寸法、図12cは劣化部位の大きさを示している。
断面の劣化と部材が上記のものであるときの強度計算に用いるパラメータには、断面積A、中性軸C、断面二次モーメントI、断面係数Zなどがある。これらの図に示した寸法を用いてこれらを計算すると、それぞれ(1)式~(4)式のようになる。
Figure 0007478000000001
Figure 0007478000000002
Figure 0007478000000003
Figure 0007478000000004
この(1)式から(4)式は、hの多項式となっており、例えば、断面二次モーメントIは、hの3次式となっており、hが大きいほど断面二次モーメントが大きく、曲がりにくい。
ここで、図12cに示したように鉄骨が劣化すると、部分的に高さhが減少する。図の例では、h1だけ完全に減肉している部分があり、劣化部材まで含めると、通常の強度が期待できない寸法はh2となる。
劣化の度合いをパラメータに反映する方法は、断面形状が一定としたまま、劣化の度合いをパラメータに反映することである。例えば、高さhをh-h1または、h-h2とすることで、劣化により断面形状が変化した鉄骨の強度を計算することができる。また、h-h3 (h<h3<h2)としても良い。
また、本実施例では、断面形状パラメータを鉄骨の長さ方向zに対して一定とした近似を用いたが、断面形状をzの関数として強度計算をしてもよい。
1:3D画像データ解析装置
10:3D画像
20:画像解析手段
30:CADモデル変換手段
40:解析条件作成手段
50:3Dモデル
60:環境、運用データベース
70:全体解析手段

Claims (7)

  1. 対象物の3D画像データから3Dモデルに変換する変換手段と、対象物の画像データから推定した局所の状態から、対象物の全体解析の解析条件を作成する解析条件作成手段と、前記3Dモデルと前記解析条件から対象全体の状態を評価する全体解析手段を備え、対象全体を解析するとともに、
    前記変換手段は、3Dの点群データから変換する領域を選択し、変換する部品を選択し、変換する部品の3D形状と選択領域から抽出した点群データを比較し、変換する部品の3D形状と選択領域から抽出した点群データの誤差が最も小さくなるように変換する部品の3D形状を修正するとともに、変換する部品の3D形状と選択領域から抽出した点群データの誤差が大きい点が存在する場合に、この誤差が大きい点を削除して点群の配置状況を反映した部品の3D形状を生成し、
    前記解析条件作成手段は、劣化がないCAD形状を3Dモデルから取得し、推定した対象物の局所的な状態の形状を取得し、元形状から対象物の局所的な状態の形状を取り除いた形状を新たな形状として設定し、3Dモデルの形状に反映し、
    前記全体解析手段は、解析条件として減肉量の範囲と深さの情報を数値情報として取得し、環境運用条件のデータから、劣化部位が存在する対象物の全体解析として強度計算を実施することを特徴とする3D画像データ解析装置。
  2. 請求項1に記載の3D画像データ解析装置であって、
    前記変換手段は、前記対象物の属性を加味した変換により3Dモデルを得ることを特徴とする3D画像データ解析装置。
  3. 請求項1に記載の3D画像データ解析装置であって、
    前記変換手段は、前記対象物の設計データを加味した変換により3Dモデルを得るとともに、前記全体解析手段は前記対象物の設計データを加味した全体解析を行うことを特徴とする3D画像データ解析装置。
  4. 請求項1に記載の3D画像データ解析装置であって、
    前記3D画像データは、複数の角度から撮影した2D画像を用いた3D画像作成手段により作成することを特徴とする3D画像データ解析装置。
  5. 請求項4に記載の3D画像データ解析装置であって、
    前記3D画像作成手段は、複数の2D画像から3D画像を作成するに際し、対象物の2D画像から解析に重要な部位を特定して特定部位の情報を3D画像に付与することを特徴とする3D画像データ解析装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の3D画像データ解析装置であって、
    前記解析条件作成手段は、劣化がない部材のCAD形状の材質パラメータを取得し、劣
    化部位の形状から材質パラメータの補正値を算出し、補正値による補正を行うことを特徴
    とする3D画像データ解析装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の3D画像データ解析装置であって、
    前記全体解析手段は、保温材にまかれた配管に生じた劣化が対象である場合に解析条件として、水分流入係数の情報を数値情報として取得し、環境運用条件のデータを取得し、取得した水分流入係数と環境運用条件の情報から保温材中の水分量を計算し、水分による腐食量を計算解析条件として減肉量の範囲と深さの情報を数値情報として取得することを特徴とする3D画像データ解析装置。
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