JP2005348804A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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智也 川口
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Abstract

【課題】 ドラムと一体に回転するバランサ内の液体の移動を利用して偏心荷重の低減を図る際に、不所望の洗濯物の移動を回避してバランス調整の確度を高める。
【解決手段】ドラムを100rpmで回転している状態で慣性モーメント量を計測し、それに基づき含水状態の負荷量を検知する。バランス調整実行時には、ドラム(及びバランサ)を100rpmで回転させている状態から洗濯物の片寄りによる偏心荷重が所定位置に達したときに(S22)一時的な減速を行うが(S23)、減速から加速への切り替えの回転速度を負荷量が多いほど高く設定する(S24〜S28)。負荷量が多いとドラム最内方側に位置する洗濯物と回転軸との距離が短いが、減速時の回転速度が高いことによって遠心力の低下が小さくて済むため落下にしくい。それによって、ドラムの一時減速時の洗濯物の移動を回避しつつバランサの液体を的確に移動させる。
【選択図】 図6

Description

本発明はドラム式洗濯機に関し、更に詳しくは、遠心脱水の際に発生する振動を抑制又は低減する技術に関する。
ドラム式洗濯機では、周囲に多数の通水穴を有する周面略円筒形状のドラムを水平又は傾斜した軸を中心に高速で回転させ、それによってそのドラム内に収容されている濡れた洗濯物に含まれる水を絞り出し飛散させることで脱水を行う。こうした遠心脱水の際に、洗濯物がドラムの内周面上で周方向に片寄って配置され、それによって回転軸周りに質量のアンバランス(つまり偏心荷重)があると、ドラムの回転速度を上げたときにドラムが大きく振動し、それに伴ってドラムを内装する外槽が振動して外箱の内面に接触したり外箱自体が振動したりして、異常な騒音の発生の原因となる。そのため、こうした遠心脱水時の振動や騒音を軽減することは、ドラム式洗濯機における大きな課題となっている。
こうした遠心脱水時の振動抑制技術の一つとして、特許文献1、2及び非特許文献1に記載のものが知られている。これら文献に記載のドラム式洗濯機では、ドラムの両端面に円環状で中空のバランス室を含むバランサを設けている。バランス室にあっては、その外周壁面から内方に放射状に隔壁が形成され、その隔壁によってバランス室内は、内周側が開放した多数の区画室に区画されている。バランス室内には所定量の液体が封入されており、各区画室の内周側の開放面を通して液体は区画室に出入りする。各区画室にほぼ等量の液体が貯留された状態で該液体に作用する遠心力が重力に勝るような回転速度でドラムを回転させると、各区画室内の液体はその区画室内に保持され、バランサ自体の偏心荷重はほぼゼロになる。この状態からドラムの回転速度を落として一部の区画室に貯留されている液体を落下させて他の区画室に移動させると、各区画室内の液量が不均一になり、それによってバランサ自体に偏心荷重が生じる。洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重がある場合でも、それを相殺し得るような位置にバランサの液体を移動させることで、ドラム全体の偏心荷重を小さくすることができ、それによって遠心脱水時の振動や騒音を抑制することができる。
ドラム式洗濯機では、一般に、遠心脱水を行う回転速度よりも低い範囲に、振動が最大となる共振点が存在する。そのため、ドラム回転速度を脱水回転速度まで立ち上げる際には必ず共振点を通過する。上記バランサを用いたバランス調整はこの共振点よりも低い回転速度において行うことができるため、バランス調整によって偏心荷重を小さくした状態でドラムの回転速度を脱水回転速度まで上げるようにすれば、共振点を通過する際にも外槽や外箱の振動を効果的に抑えることができる。
しかしながら、上述したバランス調整技術では、ドラムの回転速度を一時的に減速することでバランサの液体に作用する遠心力を小さくして区画室から落下させているため、その回転速度の減速時に遠心力によってドラムの内周面に張り付いていた洗濯物も落下したり位置がずれてしまったりする場合がある。そうした場合、洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重の位置や大きさが変化してしまい、元の偏心荷重を打ち消すようにバランサの液体を移動することができたとしても、その偏心荷重自体の位置や大きさが変化したことによって打ち消しができなくなってしまう。また、こうしたことを繰り返すと、結局、バランス調整に非常に時間が掛かってしまい、脱水時間、ひいては洗濯所要時間が非常に長引いてしまうことになる。
特開2003−220293号公報 特開2003−230791号公報 "ドラム式洗濯乾燥機 AWD-B860Z(S) ランニングコストとその他のうれしい機能"、「デジタルG-Fall制御で低振動・低騒音化を実現!」、[online]、三洋電機株式会社、[平成16年5月31日検索]、インターネット、<URL : http://www.sanyo-laundry.com/awd/06/main.html>
本発明は上記課題を解決するために成されたもので、上記のように遠心力と重力との関係を利用してバランサの液体の移動を行うような構成のドラム式洗濯機において、バランス調整時に洗濯物の片寄りによる偏心荷重の状態が変動することを防止してバランス調整が良好に行えるようにすることを目的としている。
上記課題を解決するために成された本発明は、洗濯物を収容したドラムを水平軸又は傾斜軸を中心に高速回転させることで該洗濯物の脱水を行うドラム式洗濯機において、
脱水立ち上げ前の濡れた状態の負荷量を検知する負荷量検知手段と、
ドラム内での洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重を打ち消すような荷重をドラムに発生させるために、前記ドラムの一方又は両方の端面に装着され、ドラム回転軸の周りに放射状に形成された内周側に開口を備える複数の貯液槽を有するバランサと、
ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりも大きくなる回転速度であって且つ共振点に相当する共振回転速度よりも低いような回転速度でドラムを回転させている状態で、洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重を検知する偏心荷重検知手段と、
前記バランサの各貯液槽内の液体に作用する遠心力が重力よりも大きくなるような回転速度でドラムを回転している状態から、前記偏心荷重検知手段により検知される偏心荷重の回転位置に応じたタイミングで短時間だけ減速することにより、回転上方に位置している貯液槽内の液体を落下させて他の貯液槽内に移動させる又は廃棄することでバランサの偏心状態を変化させてドラム全体のバランスを調整するバランス調整制御手段であって、前記減速時の減速から加速へと切り替えを行う回転速度を前記負荷量検知手段による負荷量に応じて変更するバランス調整制御手段と、
を備えることを特徴としている。
なお、具体的な一態様として、前記バランサは、ドラムと同心且つ一体に回転可能に形成され、内部が中空である密閉環状体と、該環状体の内部に封入された液体と、を含み、前記密閉環状体の内部には外周面側から複数の隔壁が放射状に内方に突設され、隣接する隔壁の間に、内周面側で互いに連通し、遠心力によって外周面側に前記液体を保持可能な複数の区画室を前記貯液槽として有するものであり、
前記バランス調整制御手段は、前記区画室内に保持された液体に作用する遠心力が重力に勝る回転速度でドラム及びバランサを回転させている状態から、一時的にその回転速度を低下させることで、各区画室に保持されている液体を他の区画室に移動させるものである構成とすることができる。
本発明に係るドラム式洗濯機では、バランサはドラムと一体に回転するから、バランサの各貯液槽内の液体に作用する遠心力が重力よりも大きくなるような回転速度でドラムを回転していると、各貯液槽内の液体は遠心力によってその貯液槽内に保持され、バランサ自体の偏心状態は一定である。この状態から、貯液槽内の液体に作用する遠心力が重力を下回る回転速度まで短時間だけ回転速度を落とすと、その減速時にちょうど回転上方に到達した貯液槽内の液体は内周側の開口を通して落下する。上記態様のようにバランサが密閉環状体であって液体が封入されている場合には落下した液体は他の貯液槽内に入るし、バランサが開放体であって液体が出入り自由である場合には、落下した液体が他の貯液槽内に入る以外に廃棄されることもある。いずれにしても、貯液槽内の液体量が変化するのでバランサの偏心状態が変化するから、その偏心状態の変化で洗濯物の片寄りによる偏心荷重を相殺してドラム全体のバランスを調整することができる。
当然のことながら、バランサの液体を落下させるためにドラムを減速する際には洗濯物に作用する遠心力も小さくなる。ドラム内に収容されている脱水前の洗濯物は十分に水を含んでおり、水を介して洗濯物同士や洗濯物とドラム内周面とは互いに吸着する。そのため、ドラム回転時に洗濯物には遠心力に加えてこの吸着力が作用していることによって液体よりは落下しにくいが、回転速度を下げすぎると洗濯物も落下してしまう。このときに洗濯物に作用する遠心力はドラム回転軸から洗濯物までの距離(半径)に比例するため、ドラム内方、つまりドラム回転軸に近い位置にある洗濯物ほど遠心力が小さくなって落下し易い。
負荷量が少ない場合、洗濯物はドラム内周面に直接接触するか、或いは重なってドラム内方側に位置しているとしてもドラム回転軸から洗濯物までの距離は相対的に長い。これに対し、負荷量が多い場合には、洗濯物が幾重にも積み重なった状態となるため、ドラム回転軸から最もドラム内方側に位置している洗濯物までの距離は相対的に短い。そこで、バランス調整制御手段は、一時的な減速時に減速から加速へと切り替えを行う回転速度を、負荷量が多い場合には負荷量が少ない場合よりも高く設定する。遠心力は回転速度の二乗に比例するため、減速時の回転速度を相対的に高くしておけばドラム回転軸から近い距離にある洗濯物に作用する遠心力の低下を抑えることができ、洗濯物を落下しにくくすることができる。
このように本発明に係るドラム式洗濯機によれば、洗濯物の片寄りによって生じた偏心荷重をバランサを利用して積極的に解消しようとしたときに、洗濯物の片寄り状態が変化してしまうことを防止することができるので、バランサを利用したバランス調整によってドラム全体の偏心荷重を低減できる可能性が高まる。それによって、脱水立ち上げに要する時間を短縮化することができ、脱水時間、ひいては洗濯所要時間の短縮化を図ることができる。
また本発明に係るドラム式洗濯機において、脱水立ち上げ前の含水状態の洗濯物の負荷量を検知する方法とは各種の方法が考えられるが、好ましくは、重量センサ等の部品や回路を付加することなく、制御のみ、つまりマイクロコンピュータの制御プログラムの追加のみで対応し得ることが望ましい。そこで具体的には例えば、前記負荷量検知手段は、ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりも大きくなる第1回転速度でドラムを回転させている状態から該ドラムを減速させるようにしたときに、ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりも大きく第1回転速度よりは小さい第2回転速度までドラムの回転速度が低下するまでの時間を計測し、該計測時間により慣性モーメント量を求め、該慣性モーメント量から含水状態での負荷量を検知する構成とするとよい。
ドラムを減速させる方法としては、ドラムを回転駆動するモータへの通電を停止する、モータ端子間を短絡させてモータの発電作用(逆起電圧)を利用しブレーキを掛ける、或いは、モータが逆回転するように通電を切り替えることでブレーキを掛ける、といった方法のいずれかを採用することができる。このような減速制御において負荷量が多いほど慣性モーメント量は大きくなるから、上記構成によって容易に且つ制御プログラムの追加のみで負荷量を高い精度で検知することができる。
以下、本発明の一実施例であるドラム式洗濯機について図面を参照して説明する。
図1は本実施例のドラム式洗濯機の外観斜視図、図2は本ドラム式洗濯機の要部の右側面縦断面図、図3は本ドラム式洗濯機の要部の正面縦断面図である。
外形を成す外箱1は上面から前面に掛けて前下がり湾曲形状に形成されており、この部分に大きな洗濯物投入口2が形成されている。この洗濯物投入口2を開閉するための上蓋3は短冊状のスラットが複数連結された構成を有しており、前後方向にスライド移動自在であって、上蓋3が閉鎖した状態で右側方に設けられた蓋開ボタン9を使用者が押すと、上蓋3は図1中に矢印で示すように後方に自動的にスライドして洗濯物投入口2が開放する。開放した状態の上蓋3を閉める際には、使用者は上蓋3の上面手前側に設けられた把手4に指を掛けて手前に引く。上蓋3が洗濯物投入口2を完全に閉鎖する位置まで達すると、図示しないラッチ機構により上蓋3はラッチされて閉鎖状態を保つ。
上蓋3の右側には、前後方向に延伸して複数の操作キーや表示器が設けられた操作パネル5が配置されている。なお、比較的使用頻度の低い操作キーの一部は後方側に起立自在の蓋体で覆われている。また、上蓋3を挟んで操作パネル5と反対側の左方後方には、横開き式の蓋体で覆われた洗剤容器6が設けられている。さらに、洗剤容器6の後方に外部の給水栓等にホースを介して接続される水道水給水口7が設けられ、操作パネル5の後方には別のホースを介して風呂の浴槽内等に接続される風呂水給水口8が設けられている。
次に、本ドラム式洗濯機の内部構成について図2、図3により概略的に説明する。
台座部10の上には、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された外槽11が、外箱1の左右側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方から吊下げ支持する図示しない二本のスプリングと、前後方向に外槽11の下部を支え受ける二本のダンパ13とにより適度に揺動自在に保持されている。外槽11の内部には、多数の通水穴14aが穿孔された、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞されたドラム14が、左右方向に延伸する水平軸線Cを中心に回転自在に設けられている。このドラム14の内周面には、周方向に約120°間隔で3個のバッフル14bが取り付けられている。
ドラム14の左端面中央に固着された主軸15は、外槽11の左端面に固定された第1軸受ケース17に保持される軸受18により支承される。他方、ドラム14の右端面中央に固着された補助軸16は、外槽11の右端面に固定された第2軸受ケース19に保持される軸受20により支承される。この主軸15及び補助軸16により、ドラム14の回転軸である水平軸線Cが形成される。
外槽11の左端面から左方へと突出した主軸15の先端には、アウタロータ型の直流モータであるドラムモータ21の円盤状のロータ21bが固定され、一方、モータ台を兼ねる第1軸受ケース17にはドラムモータ21のステータ21aが固定され、ステータ21aとロータ21bの磁石とは対面している。図示しない制御回路からステータ21aに駆動電流が供給されるとそれに応じてロータ21bが回転し、主軸15を介してロータ21bと同一の回転速度で以てドラム14が回転駆動される。
外槽11の周面の上部から斜め前方にかけて、外箱1の洗濯物投入口2と一致する位置に外槽開口11aが形成され、外槽開口11aを開閉するために、左右方向に水平に延在する内蓋軸22を中心に後方に起立自在の内蓋23が設けられている。また、ドラム14の周面にもドラム開口14cが形成され、このドラム開口14cを開閉するために、前後に観音開き構造を有する二枚の蓋体25a、25bから成るドラム蓋25が設けられている。ドラム14は回転可能であるから、ドラム蓋25の開閉動作時にはドラム開口14cと外槽開口11aとが径方向に一致した位置でドラム14を停止させ、その状態を維持する必要がある。そこで、ドラム14の位置を固定するために、外槽11左端面にあってステータ21aの下方にはドラムロック装置26が設けられている。このドラムロック装置26は、内蔵されたトルクモータ26aの動作によって係合ピン26bが上下方向に進退する構成となっており、進出した係合ピン26bがロータ21bの所定回転位置に形成されている凹部21cに噛み合うことによって、ドラム14は回転しないようにロックされる。
さらにまた、ドラム14の両端面の外周側には、脱水時にドラム14を高速で回転させた際に洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重によるドラム14の振動を抑制するべく、円環状で中空体であるバランス室27を含むバランサが取り付けられている。このバランサを用いた振動抑制動作については後述する。なお、ここでは詳しく述べないが、外槽11の右側面外側には、ファンモータ、乾燥用ヒータ、水冷除湿器等を含む加熱・送風装置が配設されており、補助軸16の周囲からドラム14内に高温の乾燥風を送り込み、ドラム14内で湿った洗濯物との熱交換によって発生した湿気を含む空気を外槽11から取り出して除湿・乾燥させて循環的に利用するようにしている。
図4は本実施例のドラム式洗濯機の要部の電気系構成図である。後述する回転センサ21dとともに本発明におけるバランス調整制御手段、偏心量検知手段、及び負荷量検知手段として機能する制御部30は、CPU、ROM、RAM、タイマなどを含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに格納されている制御プログラムに基づいて、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各行程の運転動作を行うための各種の制御を実行する。
制御部30には、使用者が各種設定や指示を与えるために操作パネル5に設けられた操作部5aからキー入力信号が与えられるとともに、外槽11内に貯留された水の水位を検知する水位センサ33、外槽11内に貯留された水の温度を検知したり乾燥運転時に乾燥風の温度を検知したりするための温度センサ34、上記ドラムロック装置26に内蔵され、ドラムロック状態か解除状態かを検知するためのドラムロック検知部26cなどから、それぞれ検出信号が入力される。
制御部30にはインバータ駆動部32が接続されており、ドラムモータ21の回転に同期したパルス信号を発生する回転センサ21dからの信号を受けつつ、インバータ駆動部32を介してドラムモータ21の回転を制御する。回転センサ21dはホール素子を利用した位置センサであり、ここではドラムモータ21の一回転当たり(つまりドラム14の一回転当たり)72個のパルス信号を等回転角度間隔で発生する。したがって、ドラムモータ21が正確に一定速度で回転している場合にはパルス信号は等時間間隔で発生し、制御部30は隣接するパルス信号の時間間隔によってドラムモータ21の回転速度を検出することができる。
また制御部30には負荷駆動部31が接続されており、この負荷駆動部31を介して加熱・送風装置に含まれるファンモータ35及び乾燥用ヒータ37、外槽11内への給水を制御する給水バルブ38、外槽11内からの排水を制御する排水バルブ39、ドラムロック装置26に内蔵されたトルクモータ26aなどの動作をそれぞれ制御する。さらにまた、制御部30は操作部5aの操作に応じた表示や運転進行状況を知らせるための表示を行うべく表示部5bに表示信号を送る。
次に、バランサの具体的な構成及びその振動抑制動作について、図5を参照して説明する。まず、構成について説明すると、バランス室27は内部に所定量の液体(塩化カルシウム溶液など)が封入された円環状中空体であって、その内部には外周壁面271からL字形状に延出する隔壁272が所定角度間隔で放射状に設けられている。この隔壁272によって、内部に封入された液体の自由な移動が妨げられる。したがって、バランス室27内に封入されている液体に作用する遠心力が重量に勝るような回転速度でドラム14を回転させると、液体は各区画室274内で外周側に片寄り、各区画室274内に保持される。つまり、区画室274間での液体の移動は起こらないので、各区画室274はその内部に保持している液体の重量の分だけ、それぞれの位置に重錘を付加したものとみなすことができる。
この状態では、全ての区画室274に同量の液体が保持されている場合、バランサによる偏心荷重は殆どゼロであるとみなすことができる。一方、液体が特定の1乃至複数の区画室274内に片寄って保持されている場合には、バランサによって回転軸周りにアンバランスが生じ偏心荷重が存在することになる。ドラム14の内周面に張り付いた状態で回転している洗濯物の片寄りによって偏心荷重が生じている場合、その洗濯物に起因する偏心荷重と釣り合うような位置にバランサの偏心荷重を意図的に生じさせれば、ドラム14全体の偏心荷重は減少する。バランサで生じる偏心荷重の位置と偏心量とを適切に制御すれば、ドラム14全体の偏心量を振動の観点から問題のない程度にまで小さくすることができる。
バランサを用いたバランス調整の実行手順は次の通りである。まず、バランス調整動作の開始時には、バランス室27内の液体に作用する遠心力が重力とほぼ均衡する程度の回転速度(本ドラム式洗濯機の場合には65〜75rpm程度)でドラム14を回転させる。このとき、バランス室27の各区画室274において外周側に存在する液体は遠心力によって張り付き、各区画室274の内周側に存在する液体は重力によって落下して他の区画室274へと移動する。このため、ドラム14を上記回転速度で暫時回転させると、全ての区画室274内に存在する液体の量をほぼ同程度にすることができる。このように液量が平均化された状態では、バランサによる偏心荷重はほぼゼロとなり、洗濯物の片寄りによる偏心荷重Wのみがドラム14全体の偏心荷重となる(図5(a))。
次いでドラム14の回転速度を少し上昇させる(通常100rpm程度)ことにより、各区画室274に保持されている液体に加わる遠心力を増加させ、液体の保持状態を安定させる。そして、一定速度制御の状態で、ドラム14(又はロータ21b)の回転速度の変動に基づいてドラム14全体の偏心荷重を検知し、検知した偏心荷重の位置に応じた所定のタイミングで以てドラム14の回転速度を短時間だけ減速させる。すると、液体に作用する遠心力が減少するから、図5(b)に示すように、ドラム14の上方に持ち上げられつつある区画室274a、274b、274cから液体がこぼれ落ちて下方を通過している他の区画室に入る。
なお、上記減速直前には、図5(a)に示すように、回転上方に位置している区画室からは液体が比較的こぼれ落ち易い状態になっているのに対し、回転上方を通り過ぎて回転下方に進みつつある区画室では、隔壁272の突片部273が液体のこぼれを堰き止める役割を果たすので、液体はこぼれにくい状態である。そのため、上記のように一時的に減速したときに、回転上方に持ち上げられつつある区画室及び既に上方に位置している区画室からは液体がこぼれ落ちるものの、回転下方に向かって進んでいる区画室内の液体はこぼれ落ちずに保持される。すなわち、所望の区画室内に収容されている液体のみが高い確度で落下するから、減速のタイミングを適切に決めることによって洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重Wが存在する位置近傍の区画室内の液量を減少させて、それに対向する位置近傍の区画室内の液量を増加させることができる。
上記のような減速動作を1乃至複数回繰り返すことにより、最終的には図5(c)に示すように、偏心荷重Wが存在する位置近傍の区画室274a、274b、274c内の液体は殆どなくなり、それに対向している区画室近傍では液量が増加する。これにより、バランサによる偏心荷重と洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重とがうまくバランスし、ドラム14全体の偏心荷重は小さくなる。
本実施例のドラム式洗濯機では、上記のようにバランサを利用した積極的なバランス調整によって、洗濯物の偏在による偏心荷重を相殺して小さくすることが可能である。しかしながら、上述したようなバランス調整の際に、洗濯物が落下又は移動して偏心荷重Wの状態が変化すると、せっかく液体を適切に移動したとしても、ドラム14全体の偏心荷重は小さくならないばかりか、逆に大きくなってしまうおそれもある。そこで、本実施例のドラム式洗濯機では、こうした不具合が生じないように脱水立ち上げ時に特徴的な制御を行っている。
以下、上記バランス調整動作を利用した、脱水行程初期の脱水立ち上げ時の制御動作について、図6〜図8により詳細に説明する。図6及び図7は制御フローチャート、図8はこの制御動作を説明するための模式図である。なお、この洗濯機では、洗い運転や最終すすぎを除くすすぎ運転の後に中間脱水を行い、最終すすぎの後には最終脱水を行うが、ここでいう脱水行程とは中間脱水と最終脱水の両方を含む。
脱水行程が開始されると、制御部30はまずインバータ駆動部32を介してドラムモータ21を作動させ、ドラム14の回転速度を100rpmまで上昇させるべく制御する(ステップS10)。ドラム14が100rpmで回転されるとき、ドラム14内の洗濯物に作用する遠心力は重力よりも大きくなり、洗濯物は完全にドラム14の内周面に張り付いた状態でドラム14と一体に回転する。
回転センサ21dにより得られるパルス信号に基づいて回転速度が100rpmに到達したことが検知されると(ステップS11でYes)、制御部30は回転速度を100rpmに保つように速度制御を行い、その状態で予備的な偏心量検知処理を実行する(ステップS12)。ここで偏心量は、ドラム14の回転速度を100rpmに維持するように一定速度制御しているときの実際の回転速度の変動に基づいて求める。すなわち、ドラム14に偏心荷重が存在している場合、ドラム14の回転に伴って偏心荷重がドラム14上方から下方に向かうときにはその偏心荷重はドラム14を加速するように作用し、逆に偏心荷重がドラム14下方から上方に向かうときにはドラム14を減速させるように作用する。その加速作用及び減速作用によってドラム14が一回転する間に回転速度は変動するため、制御部30は回転センサ21dから得られるパルス信号の時間間隔を計測することによって速度変動を求め、この変動量に応じて偏心量を推算する。このときに検知された偏心量をP1とする。
次に、制御部30はこの偏心量P1が所定の閾値Wa以下であるか否かを判定する(ステップS13)。閾値Waは後述の負荷量検知を実行するか否かを決める判定値である。そして、偏心量P1が閾値Waを超えている場合にはドラム14の回転速度を減速させるか又は停止させてほぐし運転を実行し(ステップS14)ステップS10へと戻る。一方、偏心量P1が閾値Wa以下である場合には、制御部30は引き続いて100rpmの回転速度において慣性モーメント量Qを測定し、その慣性モーメント量Qからドラム14内の洗濯物の量、つまり負荷量Uを検知する(ステップS15)。具体的には、例えばドラム14を100rpmで回転させている状態からドラムモータ21への通電を一時的に遮断し(又はブレーキを掛けて)、回転センサ21dからのパルス信号に基づいて、慣性力によって回転するドラム14の回転速度が所定値(例えば90rpm)まで落ちるのに要する時間を計測し、その計測時間に応じて慣性モーメント量を求める。負荷量が多いほど慣性モーメントは大きくなる。このときに求まる負荷量Uは脱水前の、各洗濯物が十分に水を含んだ状態における負荷量であり、例えば洗剤目安量を決めるために洗濯運転開始前に検知する負荷量とは異なるものとなる。
その後、偏心量を再度検知して(ステップS16)、検知された偏心量P2がバランス調整可能範囲である閾値Wb以下であるか否かを判定する(ステップS17)。ここで、ステップS16で偏心量を測定するのは、希ではあるが、ステップS15で慣性モーメント量を求める際に洗濯物が移動して偏心量が変化する可能性があるためである。この偏心量P2が閾値Wbを超えている場合にはバランサを用いたバランス調整を最大限行っても、ドラム高速回転時に外槽11の振動が許容し得る範囲に収まる程度にドラム14の偏心量を小さくすることができない。そこで、上記ステップS14へと進んでドラム14の回転を減速して洗濯物をほぐし、脱水立ち上げを始めから再試行する。
ステップS17で偏心量P2が閾値Wb以下であると判定されたときには、次に同じ偏心量P2が閾値Wc以下であるか否かを判定する(ステップS18)。閾値Wcは、ドラム高速回転時に振動が許容し得る範囲(通常、外槽11が振動した際に外箱1内面等に接触することのない振動振幅を許容範囲として定める)に収まる最大値である。したがって、偏心量P2が閾値Wc以下であると判定されたときには、そのままドラム14の回転速度を高速回転速度(500〜1000rpm程度)まで上昇させることで脱水運転を立ち上げる(ステップS19)。なお、高速回転速度は例えば負荷量等に応じてその値を設定してもよいし、或いは、まず一旦500rpmまで速度を上げた後に偏心量を再度確認して、その結果に応じてその後の回転速度を決めるようにしてもよい。
一方、ステップS18で偏心量P2が閾値Wcを超えていると判定された場合には、そのまま、すなわちバランス調整を行わずにドラム14の回転速度を上げると異常振動が発生する可能性が高いためバランス調整動作を実行し(ステップS20)、その後にステップS16へと戻ってバランス調整実行後の偏心量を確認する。
バランス調整の基本的な動作は上述した通りであるが、本実施例のドラム式洗濯機では、上記特徴的な制御を実行している。すなわち、バランス調整時にはまずドラム14の回転速度を100rpmに維持する(ステップS21)。このときにはバランス室27内の液体に作用する遠心力は重力よりも大きく、液体はそれぞれの区画室274内に保持されて区画室274間を移動することはない。一方、ドラム14内に収容されている洗濯物に作用する遠心力も重量より大きいので、洗濯物はドラム14内周面に張り付くようにしてドラム14と一体に回転する。この状態で、制御部30はドラム14の回転速度の変動状態から偏心荷重の位置を検知する。
上述したように回転センサ21dからのパルス信号が得られる度に偏心荷重が求まるから、偏心荷重はほぼ連続的にモニタされるものとみなし得る。制御部30はその偏心荷重の位置を追跡し、その偏心位置が所定の回転位置に達したか否かを繰り返し判定する(ステップS22)。そして、偏心位置が所定の回転位置に達したことが検知されると、電気的なブレーキを作動させて急速に回転速度を下げる(ステップS23)。ブレーキが作動して急速に回転速度が下がり、バランス室27内の液体に作用する遠心力が重力よりも小さくなると、上述したようにドラム14の回転上方に位置している区画室274内から液体が落下し、下方を通過している区画室274に移動する。
一旦ブレーキを作動させてドラム14の回転速度を落とした後に、再びドラム14の回転速度を100rpmに戻すタイミングは次のようにして決める。すなわち、先に検知された負荷量Uが5kg以下であるか否かを判定し(ステップS24)、負荷量Uが5kg以下である場合には減速後の回転速度が58rpmに到達したか否かを繰り返し判定し(ステップS25)、回転速度が58rpmまで落ちたときに100rpmを目標に急加速を行う(ステップS29)。ステップS24で負荷量Uが5kgを超えている場合には次に負荷量Uが15kg以下であるか否かを判定し(ステップS26)、負荷量Uが15kg以下である場合、つまり5kgと15kgの間である場合には減速後の回転速度が60rpmに到達したか否かを繰り返し判定し(ステップS25)、回転速度が60rpmまで落ちたときに100rpmを目標に急加速を行う。さらにステップS26で負荷量Uが15kgを超えている場合には、減速後の回転速度が62rpmに到達したか否かを繰り返し判定し(ステップS28)、回転速度が62rpmまで落ちたときに100rpmを目標に急加速を行う。
すなわち、減速から加速へ切り替えるタイミングを決める回転速度は、負荷量Uが5kg以下のときには58rpm、負荷量Uが5kg〜15kgのときには60rpm、負荷量Uが15kg以上のときには62rpmと、負荷量が多いほど高い回転速度に設定している。これは次のような理由による。
いま、図8(a)及び(b)に、それぞれ少量負荷及び多量負荷の場合に100rpmでドラム14が回転している際のドラム14内の洗濯物の状態を模式的に示している。少量負荷の場合には、洗濯物が少ないので各洗濯物は直接、ドラム14の内周面に張り付いてドラム14と一体に回転する。これに対し、多量負荷の場合には、洗濯物が多いので各洗濯物は重なり合って、全体としてドラム14の内周面に張り付いてドラム14と一体に回転している。ドラム回転軸に近い位置に存在する洗濯物について考えると、少量負荷の場合にはドラム14内周面に張り付いているからその洗濯物までの半径r1はほぼドラム14の半径と同じであって長い。一方、多量負荷の場合には、積み重なっている洗濯物の最内周の洗濯物がドラム回転軸に最も近く、ドラム回転軸からその洗濯物までの半径r2はr1に比べてかなり短くなる。
洗濯物に作用する遠心力はこの半径に比例するとともに回転速度の二乗に比例するため、少量負荷において洗濯物が落下しないような回転速度であっても、多量負荷では内周側の洗濯物が落下してしまう。そこで、多量負荷の場合でも洗濯物の落下を防止して洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重が変化しないようにするためには、回転速度を上げる必要がある。但し、上述したように遠心力は回転速度の二乗に比例するから、回転速度は半径の差ほど大きく変える必要はない。
このように多量負荷の場合に少量負荷の場合よりも減速時の回転速度を高く設定することにより、ドラム回転軸により近い位置にあって落下し易い洗濯物がバランス調整動作の際に落下することを防止し、洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重自体が変化してしまうことを防止することができる。なお、減速から加速への反転時の回転速度が58〜62rpmの範囲で変化しても、バランス室27の区画室274内に保持される液体に作用する遠心力が重力よりも小さくなることには変わりはないので、バランス室27内での液体の移動動作には殆ど影響がない。したがって、バランス調整によって洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重を低減できる確率が向上する。
なお、上記実施例は本発明の一例であって、本発明の趣旨の範囲で、適宜に変更、修正又は追加を行えることは明らかである。例えば、上記実施例は密閉環状体であるバランス室に封入された液体を移動させることでバランス調整を行っていたが、例えば区画室に相当する複数の貯液槽の内周側の開口が外槽内に開放するように設けられ、別途設けた注水機構によりドラムと一体に回転している貯液槽内に水等の液体を満たし、ドラムを減速することで一部の貯液槽内の液体を廃棄することでバランス調整を実行する構成としてもよい。
本発明の一実施例によるドラム式洗濯機の外観斜視図。 本実施例によるドラム式洗濯機の要部の右側面縦断面図。 本実施例によるドラム式洗濯機の要部の正面縦断面図。 本実施例によるドラム式洗濯機の要部の電気系構成図。 本実施例によるドラム式洗濯機におけるバランサを用いた振動抑制動作の概略説明図。 本実施例によるドラム式洗濯機における脱水の立ち上げ時の制御動作を示すフローチャート。 本実施例によるドラム式洗濯機における脱水の立ち上げ時の制御動作を示すフローチャート。 本実施例によるドラム式洗濯機における脱水の立ち上げ時の制御動作を説明するための模式図。
符号の説明
1…外箱
11…外槽
14…ドラム
15…主軸
16…補助軸
21…ドラムモータ
21d…回転センサ
30…制御部
32…インバータ駆動部

Claims (3)

  1. 洗濯物を収容したドラムを水平軸又は傾斜軸を中心に高速回転させることで該洗濯物の脱水を行うドラム式洗濯機において、
    脱水立ち上げ前の濡れた状態の負荷量を検知する負荷量検知手段と、
    ドラム内での洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重を打ち消すような荷重をドラムに発生させるために、前記ドラムの一方又は両方の端面に装着され、ドラム回転軸の周りに放射状に形成された内周側に開口を備える複数の貯液槽を有するバランサと、
    ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりも大きくなる回転速度であって且つ共振点に相当する共振回転速度よりも低いような回転速度でドラムを回転させている状態で、洗濯物の片寄りに起因する偏心荷重を検知する偏心荷重検知手段と、
    前記バランサの各貯液槽内の液体に作用する遠心力が重力よりも大きくなるような回転速度でドラムを回転している状態から、前記偏心荷重検知手段により検知される偏心荷重の回転位置に応じたタイミングで短時間だけ減速することにより、回転上方に位置している貯液槽内の液体を落下させて他の貯液槽内に移動させる又は廃棄することでバランサの偏心状態を変化させてドラム全体のバランスを調整するバランス調整制御手段であって、前記減速時の減速から加速へと切り替えを行う回転速度を前記負荷量検知手段による負荷量に応じて変更するバランス調整制御手段と、
    を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記バランサは、ドラムと同心且つ一体に回転可能に形成され、内部が中空である密閉環状体と、該環状体の内部に封入された液体と、を含み、前記密閉環状体の内部には外周面側から複数の隔壁が放射状に内方に突設され、隣接する隔壁の間に、内周面側で互いに連通し、遠心力によって外周面側に前記液体を保持可能な複数の区画室を前記貯液槽として有するものであり、
    前記バランス調整制御手段は、前記区画室内に保持された液体に作用する遠心力が重力に勝る回転速度でドラム及びバランサを回転させている状態から、一時的にその回転速度を低下させることで、各区画室に保持されている液体を他の区画室に移動させるものであることを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記負荷量検知手段は、ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりも大きくなる第1回転速度でドラムを回転させている状態から該ドラムを減速させるようにしたときに、ドラム内の洗濯物に作用する遠心力が重力よりも大きく第1回転速度よりは小さい第2回転速度までドラムの回転速度が低下するまでの時間を計測し、該計測時間により慣性モーメント量を求め、該慣性モーメント量から含水状態での負荷量を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
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