JP2005348543A - 電源回路 - Google Patents

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俊一 二瓶
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Abstract

【課題】 力率向上と共に高効率の電源回路において、電解コンデンサを保護し、出力直流電圧の電圧降下を抑える。
【解決手段】 脈流が得られる直流電源12の一端をチョークコイル13及びサイリスタ30の直列回路を介して同相に巻装したコンバータトランス15の1次巻線15aの一端及び補助巻線15cの他端の接続中点に接続し、コンバータトランス15の補助巻線15cの一端を電解コンデンサ16を介して直流電源12の他端に接続すると共に1次巻線15aの他端をスイッチング素子17を介して直流電源12の他端に接続し、コンバータトランス15の1次巻線15aと逆相に巻装した2次巻線15bを整流回路18を介して直流電圧出力端子19a,19bに接続し、直流電圧出力端子19aをパルス幅変調制御回路20の入力側に接続し、パルス幅変調制御回路20の出力端子をスイッチング素子17の制御電極に接続するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は比較的大電力が供給できるようにした電源回路に関する。
従来、比較的大電力例えば100Wが供給できるようにしたスイッチング方式の電源回路として図3に示す如きものが提案されている(特許文献1参照)。この図3の電源回路は高調波規制に対応して力率改善回路(PFC回路)が付加されたものである。
図3において、1は例えば100V、50Hzの商用電源を示し、この商用電源1の一端及び他端をダイオードのブリッジ構成の整流回路3の入力側の一端及び他端に接続する。
この整流回路3の出力側の正極端及び負極端には、商用電源1の周波数に応じた正方向の脈流が得られる。この整流回路3の出力側の正極端を力率改善回路4を構成するチョークコイル4a及びダイオード4bの直列回路を介してコンバータトランス5の1次巻線5aの一端に接続し、この1次巻線5aの他端をスイッチング素子を構成する電界効果トランジスタ6のドレインに接続し、この電界効果トランジスタ6のソースを整流回路3の出力側の負極端に接続する。
このチョークコイル4a及びダイオード4bの接続中点を力率改善回路4を構成する電界効果トランジスタ4cのドレインに接続し、この電界効果トランジスタ4cのソースを整流回路3の負極端に接続し、この電界効果トランジスタ4cのゲートにコントロール回路4dよりのスイッチング信号を供給する如くする。またダイオード4b及び1次巻線5aの一端の接続中点を力率改善回路4を構成するコンデンサ4eを介して整流回路3の負極端に接続する。
この力率改善回路4は整流回路3の出力側に得られる脈流をサイン波状として、このコンバータトランス5の1次巻線5aに供給する如くしたものである。
またコンバータトランス5の1次巻線5aとは逆相に巻回された2次巻線5bの一端を整流回路7を構成するダイオード7aを介して一方の直流電圧出力端子8aに接続し、このダイオード7a及び一方の直流電圧出力端子8aの接続中点をこの整流回路7を構成する平滑用コンデンサ7bを介してこの2次巻線5bの他端に接続し、この2次巻線5bの他端を他方の直流電圧出力端子8bに接続する。
この一方の直流電圧出力端子8aを半導体集積回路により構成されたパルス幅変調制御回路9の入力側に接続し、このパルス幅変調制御回路9の出力側に得られるパルス幅変調信号のスイッチング信号を電界効果トランジスタ6のゲートに供給し、このパルス幅変調信号のスイッチング信号でこの電界効果トランジスタ6をスイッチングし、この一方及び他方の直流電圧出力端子8a及び8bに一定の直流電圧V0を得る如くする。
斯る図3に示す如き電源回路においては、力率改善回路4により整流回路3よりの入力脈流電流をサイン波状にする制御をし力率を改善している。
この場合の力率とは、入力電力を|W|とし、入力電流を|A|とし、入力電圧を|V|としたとき力率cosφは
cosφ=|W|/(|A|×|V|)
である。
図3に示す如く力率改善回路4を設けたときには力率cosφは0.8〜0.99まで改善でき、入力電流波形は入力電圧波形に近似する。
然しながら、従来のスイッチング方式の電源回路にこの力率改善回路4を設けたときには、この力率改善回路4の効率がこの電源回路の効率に積算することになり、この効率が低下する。例えば従来のスイッチング方式の電源回路の効率が90%であり、この力率改善回路4の変換効率が90%であったとしても全体の効率は81%になってしまう。
また、この力率改善回路4は電界効果トランジスタ4cにより大電流をスイッチングしているため、ノイズの発生源となる不都合がある。
更に、この力率改善回路4を設けるので、この力率改善回路4の分、回路が複雑化すると共にこの力率改善回路4を配するスペースが必要となり、それだけ高価となる不都合があった。
そこで本出願人は特別に力率改善回路を設けることなく、簡単な構成で力率を改善するようにすると共に高効率とすることができるようにすることを目的として先に図4に示す如き電源回路を提案した(特願2003−279352号)。
この図4に示す電源回路につき説明するに、この図4において、10は例えば100V、50Hzの商用電源を示し、この商用電源10の一端及び他端をダイオードのブリッジ構成の整流回路12の入力側の一端及び他端に接続する。
この整流回路12の出力側の正極端及び負極端間には、商用電源10の周波数に応じた正方向のサイン波状の脈流が得られる。この整流回路12の出力側の正極端を高周波阻止用のチョークコイル13を介してダイオード14のアノードに接続し、このダイオード14のカソードを同相に巻装したコンバータトランス15の1次巻線15aの一端及び補助巻線15cの他端の接続中点に接続する。
この補助巻線15cの一端を電解コンデンサ16を介して整流回路12の負極端に接続する。また1次巻線15aの他端をスイッチング素子を構成する電界効果トランジスタ17のドレインに接続し、この電界効果トランジスタ17のソースを整流回路12の負極端に接続する。
またコンバータトランス15の1次巻線15aとは逆相に巻装された2次巻線15bの一端を整流回路18を構成するダイオード18aのアノードに接続し、このダイオード18aのカソードを一方の直流電圧出力端子19aに接続し、このダイオード18a及び一方の直流電圧出力端子19aの接続中点をこの整流回路18を構成する平滑用コンデンサ18bを介してこの2次巻線15bの他端に接続し、この2次巻線15bの他端を他方の直流電圧出力端子19bに接続する。
この一方の直流出力端子19aを半導体集積回路により構成されたパルス幅変調制御回路20の入力側に接続し、このパルス幅変調制御回路20の出力側に得られる出力直流電圧V0に応じたパルス幅変調信号のスイッチング信号を電界効果トランジスタ17のゲートに供給し、この電界効果トランジスタ17をこのパルス幅変調信号のスイッチング信号でスイッチングして、この一方及び他方の直流電圧出力端子19a及び19b間に一定の直流電圧V0を得る如くする。
この場合、このスイッチング信号の周波数は商用電源の周波数に比し極めて高いものである。
この図4に示す電源回路において、電界効果トランジスタ17がオンのときのチョークコイル13、コンバータトランス15の1次巻線15a、2次巻線15b及び補助巻線15cの各起電力の極性と電流の流れを図5に示す。
この図5につき説明するに、整流回路12の出力の入力電圧VINは商用電源の正弦波を全波整流した脈流電圧である。
このため、電界効果トランジスタ17がオンのときにおいては
入力電圧VIN+補助巻線15c起電力VN2>電解コンデンサ16の電位VC1‥‥(1)
の期間は、整流回路12の正極端→チョークコイル13→ダイオード14→補助巻線15c→電解コンデンサ16→整流回路12の負極端と電流I3が流れる。
またこの(1)式と逆の関係になる
IN+VN2<VC1
の期間では、電解コンデンサ16よりの放電電流I2が、電解コンデンサ16→補助巻線15c→1次巻線15a→電界効果トランジスタ17→電解コンデンサ16と流れる。
また電界効果トランジスタ17がターンオンしてから、整流回路12の正極端→チョークコイル13→ダイオード14→1次巻線15a→電界効果トランジスタ17→整流回路12の負極端と電流I1が流れる。
この電界効果トランジスタ17がオンのときは、コンバータトランス15の2次側の整流用のダイオード18aはオフ状態にあり、このコンバータトランス15の1次側の電流I1+I2によりコンバータトランス15にエネルギーが蓄えられる。
この図4の電源回路において、電界効果トランジスタ17がオフのときのチョークコイル13、コンバータトランス15の1次巻線15a、2次巻線15b及び補助巻線15cの各起電力の極性と電流の流れを図6に示す。
この図6につき説明するに、電界効果トランジスタ17がオフのときにおいては、
IN+チョークコイル13の逆起電力VL1>VC1‥‥(2)
の期間では、整流回路12の正極端→チョークコイル13→ダイオード14→補助巻線15c→電解コンデンサ16→整流回路12の負極端と電解コンデンサ16にエネルギーを供給する電流I4が流れる。
この場合、電界効果トランジスタ17のスイッチング周波数は入力の脈流電圧VINの商用電源の周波数例えば50Hzよりもはるかに高い周波数であり、電解コンデンサ16にエネルギーを供給する電流の導通角は、チョークコイル13の関数設定とコンバータトランス15の1次巻線15a、2次巻線15b、補助巻線15cの巻数設定により広くすることができる。
また電解コンデンサ16に充電する期間は、電界効果トランジスタ17がオンのときは、入力電圧の脈流電圧VINに補助巻線15cの起電力VN2が重畳したときであり、電界効果トランジスタ17がオフのときは、入力電圧の脈流電圧VINにチョークコイル13の逆起電力VL1が重畳したときである。
そのため入力電圧VINの脈流変動に応じて入力電流も流れることになり、入力電流波形が入力電圧VINの波形に近似することになる。よって高周波数でスイッチングされた電流のエンベロープは、入力電圧の脈流電圧VINに相似な波形になり、力率cosφが向上する。本例ではこの力率cosφは0.87〜0.95程度である。
以上述べた如く、本例電源回路によれば一定の出力直流電圧V0を得る如く制御することで、力率の向上も自動的に行うことができる。
また本例によれば、従来に比し力率改善回路を特別に設けないので、効率がダウンすることがなく高効率の電源回路を得ることができ省電力化を図ることができる。
因みに本例の商用電源10として90V〜264V、50Hzの入力電圧に対する効率及び力率(PF)との関係の実験データの例を図7及び図8に示す。図7は電圧20V、電流5A(100W)出力時の入力電圧に対する効率のデータであり、図8は電圧20V、電流5A(100W)出力時の入力電圧に対する力率(PF)のデータである。
ところで、図4に示す如き力率改善回路を設けなくとも力率改善ができ且つ高効率の電源回路においては、軽負荷時にコンバータトランス15の1次巻線15a側の電解コンデンサ16にかかる昇圧電圧が上昇し、この電解コンデンサ16の寿命が短くなり、最悪の場合破壊にいたる不都合があった。
従来、この第1の対策として、この軽負荷時にかかる電圧よりも、この電解コンデンサ16の耐圧の高いものを使用し、この電解コンデンサ16の破壊等を防ぐ方法がある。
また第2の対策として、電解コンデンサ16にかかる電圧を検出し、この電解コンデンサ16にかかる電圧が所定値となったときにパルス幅変調制御回路20の発振を停止し、昇圧電圧が電解コンデンサ16の耐圧を超えないようにし、この電解コンデンサ16を保護する方法がある。
特開平11−164555号公報
然しながら、電解コンデンサ16として耐圧の高いものを使用することとしたときには、この電解コンデンサが大型化すると共に高コストとなり、それに伴い電源装置自体のサイズも大型化しコストも高くなる不都合があった。
またパルス幅変調制御回路20の発振を停止したときは、その停止の期間は2次巻線15b側への電圧供給も停止する。このため出力直流電圧が規格範囲を超えて電圧降下する問題等があり、負荷条件によっては出力直流電圧が無くなる不都合もあった。
本発明は、斯る点に鑑み、力率が向上すると共に高効率の電源回路において、電解コンデンサを保護すると共に出力直流電圧の電圧降下を抑えるようにすることを目的とする。
本発明は脈流が得られる直流電源の一端をチョークコイル及びサイリスタの直列回路を介して同相に巻装したコンバータトランスの1次巻線の一端及び補助巻線の他端の接続中点に接続し、このコンバータトランスの補助巻線の一端を電解コンデンサを介してこの直流電源の他端に接続すると共にこの1次巻線の他端をスイッチング素子を介してこの直流電源の他端に接続し、このコンバータトランスのこの1次巻線と逆相に巻装した2次巻線を整流回路を介して直流電圧出力端子に接続し、この直流電圧出力端子をパルス幅変調制御回路の入力側に接続し、このパルス幅変調制御回路の出力端子をこのスイッチング素子の制御電極に接続するようにした電源回路であって、この電解コンデンサの両端間の電圧を検出する電圧検出手段を設け、この電解コンデンサの両端間電圧が第1の電圧のときに、このサイリスタをオンとし、第2の電圧のときにこのサイリスタをオフとするようにしたことを特徴とする電源回路である。
本発明によれば力率が向上すると共に力率改善回路を特別に設けないので、効率がダウンすることなく高効率且つ小型の電源回路を得ることができる。
また、本発明によれば電解コンデンサの両端電圧を検出し、第1の電圧例えば出力直流電圧に影響のない下限電圧になったときにサイリスタをオンとし、第2の電圧例えば電解コンデンサの耐圧よりやや小の電圧となったときに、このサイリスタをオフとするようにしたので電解コンデンサを保護することができると共に出力直流電圧の電圧降下を抑えることができる。
本発明によれば電解コンデンサを保護することができるので、この電解コンデンサの耐圧を定格負荷時の耐圧に抑えることができ、電源装置の小型化ができ、またコストを抑えることができる。
以下図1及び図2を参照して本発明電源回路を実施するための最良の形態の例につき説明する。図1において図4に対応する部分には同一符号を付して示す。
図1において、10は例えば100V、50Hzの商用電源を示し、この商用電源10の一端及び他端をダイオードのブリッジ構成の整流回路12の入力側の一端及び他端に接続する。
この整流回路12の出力側の正極端及び負極端間には、商用電源10の周波数に応じた正方向のサイン波状の脈流が得られる。この整流回路12の出力側の正極端を高周波阻止用のチョークコイル13を介してサイリスタ30のアノードに接続し、このサイリスタ30のカソードを同相に巻装したコンバータトランス15の1次巻線15aの一端及び補助巻線15cの他端の接続中点に接続する。
この補助巻線15cの一端を電解コンデンサ16を介して整流回路12の負極端に接続する。また1次巻線15aの他端をスイッチング素子を構成する電界効果トランジスタ17のドレインに接続し、この電界効果トランジスタ17のソースを整流回路12の負極端に接続する。この場合、電解コンデンサ16の耐圧を定格負荷時に必要な耐圧とする。
またコンバータトランス15の1次巻線15aとは逆相に巻装された2次巻線15bの一端を整流回路18を構成するダイオード18aのアノードに接続し、このダイオード18aのカソードを一方の直流電圧出力端子19aに接続し、このダイオード18a及び一方の直流電圧出力端子19aの接続中点をこの整流回路18を構成する平滑用コンデンサ18bを介してこの2次巻線15bの他端に接続し、この2次巻線15bの他端を他方の直流電圧出力端子19bに接続する。
この一方の直流出力端子19aを半導体集積回路により構成されたパルス幅変調制御回路20の入力側に接続し、このパルス幅変調制御回路20の出力側に得られる出力直流電圧V0に応じたパルス幅変調信号のスイッチング信号を電界効果トランジスタ17のゲートに供給し、この電界効果トランジスタ17をこのパルス幅変調信号のスイッチング信号でスイッチングして、この一方及び他方の直流電圧出力端子19a及び19b間に一定の直流電圧V0を得る如くする。
この場合、このスイッチング信号の周波数は商用電源の周波数に比し極めて高いものである。
また、本例においては、コンバータトランス15の補助巻線15c及び電解コンデンサ16の接続中点をコントロール回路31の入力側に接続し、このコントロール回路31の出力側をサイリスタ30の制御端子に接続する。
このコントロール回路31は電解コンデンサ16の両端電圧を検出し、図2A及びBに示す如く、この両端電圧が予め決めた第1の電圧V1例えば出力直流電圧V0に影響のない下限電圧になったときにサイリスタ30をオンとし、この両端電圧が予め決めた第2の電圧V2例えば電解コンデンサ16の耐圧よりやや小さい電圧となったときに、このサイリスタ30をオフする如くする。
この場合、サイリスタ30はオンしているときには、逆流防止用ダイオードとして動作する。
この図1に示す電源回路において、電源回路の負荷が定格負荷等でサイリスタ30がオンであり電界効果トランジスタ17がオンのときのチョークコイル13、コンバータトランス15の1次巻線15a、2次巻線15b及び補助巻線15cの各起電力の極性と電流の流れを図5に示す如くである。
この図5につき説明するに、整流回路12の出力の入力電圧VINは商用電源の正弦波を全波整流した脈流電圧である。
このため、電界効果トランジスタ17がオンのときにおいては
入力電圧VIN+補助巻線15c起電力VN2>電解コンデンサ16の電位VC1‥‥(1)
の期間は、整流回路12の正極端→チョークコイル13→ダイオード14→補助巻線15c→電解コンデンサ16→整流回路12の負極端と電流I3が流れる。
またこの(1)式と逆の関係になる
IN+VN2<VC1
の期間では、電解コンデンサ16よりの放電電流I2が、電解コンデンサ16→補助巻線15c→1次巻線15a→電界効果トランジスタ17→電解コンデンサ16と流れる。
また電界効果トランジスタ17がターンオンしてから、整流回路12の正極端→チョークコイル13→ダイオード14→1次巻線15a→電界効果トランジスタ17→整流回路12の負極端と電流I1が流れる。
この電界効果トランジスタ17がオンのときは、コンバータトランス15の2次側の整流用のダイオード18aはオフ状態にあり、このコンバータトランス15の1次側の電流I1+I2によりコンバータトランス15にエネルギーが蓄えられる。
この図1の電源回路において、この電源回路の負荷が定格負荷等でサイリスタ30がオンであり、電界効果トランジスタ17がオフのときのチョークコイル13、コンバータトランス15の1次巻線15a、2次巻線15b及び補助巻線15cの各起電力の極性と電流の流れを図6に示す。
この図6につき説明するに、電界効果トランジスタ17がオフのときにおいては、
IN+チョークコイル13の逆起電力VL1>VC1‥‥(2)
の期間では、整流回路12の正極端→チョークコイル13→ダイオード14→補助巻線15c→電解コンデンサ16→整流回路12の負極端と電解コンデンサ16にエネルギーを供給する電流I4が流れる。
この場合、電界効果トランジスタ17のスイッチング周波数は入力の脈流電圧VINの商用電源の周波数例えば50Hzよりもはるかに高い周波数であり、電解コンデンサ16にエネルギーを供給する電流の導通角は、チョークコイル13の関数設定とコンバータトランス15の1次巻線15a、2次巻線15b、補助巻線15cの巻数設定により広くすることができる。
また電解コンデンサ16に充電する期間は、電界効果トランジスタ17がオンのときは、入力電圧の脈流電圧VINに補助巻線15cの起電力VN2が重畳したときであり、電界効果トランジスタ17がオフのときは、入力電圧の脈流電圧VINにチョークコイル13の逆起電力VL1が重畳したときである。
そのため入力電圧VINの脈流変動に応じて入力電流も流れることになり、入力電流波形が入力電圧VINの波形に近似することになる。よって高周波数でスイッチングされた電流のエンベロープは、入力電圧の脈流電圧VINに相似な波形になり、力率cosφが向上する。本例ではこの力率cosφは0.87〜0.95程度である。
以上述べた如く、本例電源回路によれば一定の出力直流電圧V0を得る如く制御することで、力率の向上も自動的に行うことができる。
また本例によれば、従来に比し力率改善回路を特別に設けないので、効率がダウンすることがなく高効率の電源回路を得ることができ省電力化を図ることができる。
因みに本例の商用電源10として90V〜264V、50Hzの入力電圧に対する効率及び力率(PF)との関係の実験データの例を図7及び図8に示す。図7は電圧20V、電流5A(100W)出力時の入力電圧に対する効率のデータであり、図8は電圧20V、電流5A(100W)出力時の入力電圧に対する力率(PF)のデータである。
また、この電源回路の負荷が軽負荷時は電解コンデンサ16の両端電圧が上昇し、第2の電圧V2例えば電解コンデンサ16の耐圧よりやや小さい電圧となったときにはサイリスタ30がオフとなる。
このときは整流回路12よりの直流電圧が遮断される。この整流回路12よりの直流電圧が遮断されている期間は、電界効果トランジスタ17がオンのときに電解コンデンサ16に充電されていた電荷による放電電流I2が電解コンデンサ16→補助巻線15c→1次巻線15a→電界効果トランジスタ17→電解コンデンサ16と流れて、電解コンデンサ16の両端電圧を低下すると共に2次巻線15b側の負荷に電流I5が流れる。
この電解コンデンサ16の放電によりこの電解コンデンサ16の両端電圧が第1の電圧V1例えば出力直流電圧V0の電圧降下に影響しない下限の電圧となったときにサイリスタ30をオンとし、上述動作を行う。
本例によれば電解コンデンサ16の耐圧を超えることを防止でき、この電解コンデンサ16を保護することができると共にパルス幅変調制御回路20の発振を停止しないので、出力直流電圧V0の電圧降下を抑えることができる。
また本例によれば電解コンデンサ16を保護することができるので、この電解コンデンサ16の耐圧を定格負荷時の耐圧に抑えることができ、比較的小型の電解コンデンサを使用でき、電源装置の小型化ができ、またコストを抑えることができる。
尚、本発明は上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは勿論である。
本発明電源回路を実施するための最良の形態の例を示す構成図である。 本発明の説明に供する線図である。 従来の電源回路の例を示す構成図である。 先に提案した電源回路の例を示す構成図である。 図4の説明に供する線図である。 図4の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。
符号の説明
10‥‥商用電源、12,18‥‥整流回路、13‥‥チョークコイル、15‥‥コンバータトランス、15a‥‥1次巻線、15b‥‥2次巻線、15c‥‥補助巻線、16‥‥電解コンデンサ、17‥‥電界効果トランジスタ、19a,19b‥‥直流出力端子、20‥‥パルス幅変調制御回路、30‥‥サイリスタ、31‥‥コントロール回路

Claims (1)

  1. 脈流が得られる直流電源の一端をチョークコイル及びサイリスタの直列回路を介して同相に巻装したコンバータトランスの1次巻線の一端及び補助巻線の他端の接続中点に接続し、前記コンバータトランスの補助巻線の一端を電解コンデンサを介して前記直流電源の他端に接続すると共に前記1次巻線の他端をスイッチング素子を介して前記直流電源の他端に接続し、前記コンバータトランスの前記1次巻線と逆相に巻装した2次巻線を整流回路を介して直流電圧出力端子に接続し、該直流電圧出力端子をパルス幅変調制御回路の入力側に接続し、該パルス幅変調制御回路の出力端子を前記スイッチング素子の制御電極に接続するようにした電源回路であって、前記電解コンデンサの両端間の電圧を検出する電圧検出手段を設け、前記電解コンデンサの両端間電圧が第1の電圧のときに、前記サイリスタをオンとし、第2の電圧のときに前記サイリスタをオフとするようにしたことを特徴とする電源回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108111038A (zh) * 2016-11-25 2018-06-01 南京航空航天大学 一种基于反激电路和有源纹波抑制的微型光伏并网逆变器
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