JP2005347797A - 再生装置若しくは記録再生装置、又は、再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置 - Google Patents

再生装置若しくは記録再生装置、又は、再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置

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Abstract

【課題】 オフタイマ機能における操作性・省電力性・汎用性・ユーザの自由度の向上が図られた再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置の提供。
【解決手段】 オフタイマ機能動作時において、コンテンツ再生が検出された場合には(ステップ201)コンテンツ再生時間をTOC情報から算出し(ステップ203・ステップ204)、これがオフタイマのタイマ残り時間Xよりも短い場合にはタイマ時間をコンテンツ再生時間とする(ステップ206・ステップ207)ことによって、予め設定したタイマ時間よりも早くコンテンツ再生が終了する場合にはコンテンツ再生終了時に、設定したタイマ時間がコンテンツ再生時間より長い場合にはタイマ時間終了時に電源をオフ状態にする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生する再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、いわゆるオフタイマ若しくはスリープタイマ機能を備えるものに関する。
情報記録媒体(例えばCDやDVD等)に記録されたコンテンツを再生する装置(例えばオーディオ装置)やテレビジョン受像機等には、電源オン状態の装置を、一定時間の経過後に電源オフ状態に自動的に移行させる機能(いわゆるオフタイマ若しくはスリープタイマ等と呼ばれる機能)を有するものが存在する。この電源オフまでの時間間隔はユーザが任意に設定できる若しくは所定の選択肢の中から選択するのが通常であり、オフタイマ機能を設定した場合には、当該装置の動作状態(コンテンツの再生の有無など)にかかわらず、設定時間の経過後に一律に電源オフされるのが一般的である。
このようなオフタイマ機能においては、タイマ時間を設定する等の操作が煩雑となりがちである。これに鑑み、当該設定作業を簡略化させるための技術が特許文献1〜特許文献3等によって開示されている。又、オフタイマ機能は一般的にユーザが就寝する際などのように「電源オフ操作」を手動で行うことができないときに用いられるものであり、基本的に、オフタイマ機能により装置が自動で電源オフ状態となる際には、当該装置を利用している者がいない状態(当該装置の動作が全くの無駄である状態)であることを前提として使用されるものであるため、オフタイマの設定時間によっては無駄な電力を多量に消費してしまうこととなる。このような消費電力の浪費を低減させることを目的の1つとした従来技術が特許文献1や特許文献4によって開示されている。
実開平5−93134号公報 特開平7−153173号公報 特開2001−74870号公報 特開2002−100109号公報
特許文献1で開示される従来技術は、放送局の放送終了を検出することによって、装置の電源を自動的にオフ状態とすることによって、オフタイマ設定の煩雑な操作を不要とし、且つ、消費電力の低減を図ろうとするものである。しかし、近年のコンテンツの多様化に伴い、放送局の放送終了時間は遅くなり、放送局によってはほぼ24時間放送状態となっている場合もあるため、消費電力の低減を十分に図れるものではなかった。
特許文献2で開示される従来技術は、オーディオ装置に挿入されたディスク媒体の最大演奏時間を自動的にオフタイマ設定時間とすることにより、操作の簡略化を図るものである。しかし、近年の情報記録媒体の大容量化及び情報圧縮技術の高度化により、「ディスク媒体の最大演奏時間」が長大となることもあるため、前記した電力浪費の問題が顕著化する問題があった。また、情報記録媒体の大容量化及び情報圧縮技術の高度化は今後益々進むと予想され、場合によっては、事実上「オフタイマ」として機能しなくなる(例えば将来的に情報記録媒体の最大演奏時間が100時間程度であることが一般的となった場合には、100時間経過後でなければ電源が切れない)憂いもある。一方、特許文献4で開示される従来技術は、オフタイマの電源オフとなる条件を細かく設定できるようにすることで、ユーザの選択範囲を広げると伴に省電力化を図るものであるが、オフタイマ設定操作が煩雑になるものであった。さらに、これらの技術は、ディスク媒体に記録されたTOC情報を基に実行されるものであるため、必要なTOC情報が得られない場合には機能しないものであった。
特許文献3で開示される従来技術は、予めオフタイマ機能を働かせる時間帯及びオフタイマ時間を設定して保持しておくことにより、操作の簡略化を図ったものであるが、ユーザの生活リズムが常に同一とは限らないため、「一定の時間帯になると自動的にオフタイマ機能が作動する」ことはユーザにとっての自由度が低いだけでなく、望まない時にオフタイマ機能が作動した場合には、設定の変更・解除操作などを必要とするため、却って操作が煩雑になってしまう憂いもあった。
本発明は、上記した点に鑑み、オフタイマ機能における操作性・省電力性・汎用性・ユーザの自由度の向上が図られた再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置を提供することを目的とする。
請求項1の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能により設定された時間の経過と、コンテンツの再生終了検出とを比較し、どちらかの状況が早く到来した際には、装置の電源をオフすることを特徴とする。
上記構成によれば、オフタイマ機能が動作している状態において情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了が検出された場合には、オフタイマの設定時間の経過前であっても電源オフ処理が行われ、オフタイマの設定時間内にコンテンツの再生終了が検出されなかった場合には、オフタイマの設定時間の経過後に電源オフ処理が行われる。
請求項2の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能が動作している状態において当該オフタイマ機能により設定された時間の経過前に前記再生終了検出手段がコンテンツの再生終了を検出した場合には、再度コンテンツの再生を行わせるようにしたことを特徴とする。
上記構成によれば、オフタイマ機能が動作している状態において情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了が検出された場合には、コンテンツの再生が自動的に繰り返される。
請求項3の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能が動作している状態において当該オフタイマ機能により設定された時間の経過前に前記再生終了検出手段がコンテンツの再生終了を検出した場合には、ユーザの予め若しくは随時の選択により、前記設定時間の経過前であっても前記電源オフ手段によって電源をオフ状態にする、又は、再度コンテンツの再生を行わせる、の何れか1つの動作が行われるようにしたことを特徴とする。
上記構成によれば、オフタイマ機能が動作している状態において情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了が検出された場合の動作を電源オフ動作とするかコンテンツのリピート再生とするかをユーザが選択できる。
請求項4の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出手段を備えることにより、前記再生終了検出手段が、前記タイマ手段と前記記憶手段と前記再生時間算出手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、再生時間算出手段により算出された情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生時間と、タイマ手段によって作成される経過時間とを比較することにより、「コンテンツ再生」が終了したか否かを判断できる。
請求項5の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、請求項4記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体が光ディスク媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置がディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットであって、且つ、前記再生時間算出手段が、光ディスク媒体のTOC情報を読取る前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットによって、又は、光ディスク媒体のTOC情報を読取る前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットと当該読取られたTOC情報を基にコンテンツの再生時間を算出する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、光ディスク媒体の最内周部の信号記録エリア(リードインエリア)に記録されているTOC情報を基に光ディスク媒体のコンテンツ再生時間が算出され、これとタイマ手段によって作成される経過時間とを比較することにより、「コンテンツ再生」が終了したか否かを判断できる。
請求項6の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体が光ディスク媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置がディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットであって、且つ、前記再生終了検出手段が、光ディスク媒体のディスクエンド情報を検出する前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットによって、又は、光ディスク媒体のディスクエンド情報を検出する前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットと当該検出されたディスクエンド情報を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、「コンテンツ再生」が終了したか否かの判断を光ディスク媒体に記録されたディスクエンド情報の検出によって行うことができる。
請求項7の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、請求項1記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体が磁気テープ媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置が磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置であって、且つ、前記再生終了検出手段が、磁気テープ媒体のテープ終了情報を検出する前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置によって、又は、磁気テープ媒体のテープ終了情報を検出する前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置と当該検出されたテープ終了情報を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、オフタイマ機能が設定されている状態において磁気テープ媒体のテープ終了情報が検出された場合には、オフタイマの設定時間の経過前であっても電源オフ処理が行われ、オフタイマの設定時間内に磁気テープ媒体のテープ終了情報が検出されなかった場合には、オフタイマの設定時間の経過後に電源オフ処理が行われる。
請求項8の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、請求項1記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体が磁気テープ媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置が磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置であって、且つ、前記再生終了検出手段が、磁気テープ媒体に記録されるCTL信号を検出するCTL信号検出手段を備えた前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置によって、又は、磁気テープ媒体に記録されるCTL信号を検出するCTL信号検出手段を備えた前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置と当該CTL信号の検出結果を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、オフタイマ機能が設定されている状態において、CTL信号の検出結果によりコンテンツの再生終了と判断された場合には、オフタイマの設定時間の経過前であっても電源オフ処理が行われ、オフタイマの設定時間内にコンテンツの再生終了と判断されなかった場合には、オフタイマの設定時間の経過後に電源オフ処理が行われる。
請求項9の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記再生装置若しくは記録再生装置が、前記情報記録媒体を回転若しくは移動させる駆動装置を備え、且つ、前記駆動装置の動力源であるモータ若しくは前記駆動装置自体の回転数を検出する回転数検出手段を備えることによって、前記再生終了検出手段を前記回転数検出手段又は前記回転数検出手段と前記制御手段とによって構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、回転数検出手段によって検出される駆動装置若しくはモータの回転数の変化を基に「コンテンツ再生」が終了したか否かを判断できる(例えば、駆動装置の停止をもってコンテンツ再生終了と判断する等。)。
本発明の請求項1の、情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能により設定された時間の経過と、コンテンツの再生終了検出とを比較し、どちらかの状況が早く到来した際には、装置の電源をオフすることを特徴とする再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、オフタイマ機能が動作している状態においてコンテンツ再生終了が検出された場合には、オフタイマの設定時間の経過前であっても電源オフ処理が行われるため、オフタイマ設定期間中におけるコンテンツ再生終了後の「装置の電源は入っているが、装置としては再生などの動作を行っていない」という状態を無くすことができ、且つ、オフタイマの設定時間内にコンテンツの再生終了が検出されなかった場合には、オフタイマの設定時間の経過後に電源オフ処理が行われるため、装置の省電力化を有効に図ることができる。また、コンテンツ再生終了の判断及び電源オフ処理は自動的に行われ、この機能のための新たな設定操作などを必要としないため、ユーザに複雑な操作を強いることなく本機能を実現でき、操作性・省電力性に優れたオフタイマ機能を備えた装置を提供することができる。
本発明の請求項2の、情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能が動作している状態において当該オフタイマ機能により設定された時間の経過前に前記再生終了検出手段がコンテンツの再生終了を検出した場合には、再度コンテンツの再生を行わせるようにしたことを特徴とする再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、オフタイマ機能が動作している状態においてコンテンツ再生終了が検出された場合には、コンテンツの再生が自動的に繰り返されるため、オフタイマ設定期間中におけるコンテンツ再生終了後の「装置の電源は入っているが、装置としては再生などの動作をしていない」という状態を無くすことができる。ユーザによっては、予め設定したタイマ時間の経過後に装置が電源オフ状態となることを望む場合もあり、本発明によればオフタイマ機能動作時にコンテンツが再生されていない期間がなく、ユーザの所望した時間の経過後に電源が切れるため上記したようなユーザに対して好適である。また、コンテンツ再生終了の判断及びコンテンツ再生の再開は自動的に行われ、この機能のための新たな設定操作などを必要としないため、ユーザに複雑な操作を強いることなく本機能を実現でき、操作性に優れたオフタイマ機能を備えた装置を提供することができる。
本発明の請求項4の、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出手段を備えることにより、前記再生終了検出手段が、前記タイマ手段と前記記憶手段と前記再生時間算出手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、再生時間算出手段により算出される情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生時間と、タイマ手段によって作成される経過時間とを比較することにより、「コンテンツ再生」が終了したか否かを判断することができるため、コンテンツの再生終了時を的確に判断することができ、オフタイマ機能が設定されている状態においてコンテンツ再生終了が検出された場合には、オフタイマの設定時間の経過前であっても電源オフ処理が自動的に行われるため、煩雑な設定操作を要することなく、省電力化が図られたオフタイマ機能を備えた装置を提供することができる。若しくは、オフタイマ機能が設定されている状態においてコンテンツ再生終了が検出された場合には、コンテンツの再生が自動的に繰り返されるため、煩雑な設定操作などを要することなく、設定したオフタイマ時間内において再生動作が無い状態を無くすことができる。
本発明の請求項5の、前記情報記録媒体が光ディスク媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置がディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットであって、且つ、前記再生時間算出手段が、光ディスク媒体のTOC情報を読取る前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットによって、又は、光ディスク媒体のTOC情報を読取る前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットと当該読取られたTOC情報を基にコンテンツの再生時間を算出する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項4記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、光ディスク媒体の最内周部の信号記録エリア(リードインエリア)に記録されているTOC情報に基づいてコンテンツ再生時間が算出され、これとタイマ手段によって作成される経過時間とを比較することにより、「コンテンツ再生」が終了したか否かが判断されるため、ユーザの自由度が高いと共に省電力性に優れる。すなわち、CD等の光ディスク媒体を再生する機器においては、いわゆるプログラム再生などにより多様な再生モードを備えるものも存在しているが、これはTOC情報に基づいて実現される機能であり、当該多種の再生モードを使用した場合においてもコンテンツの総再生時間を算出することができるため、本発明のオフタイマ設定時に多様な再生モードを使用することができる。例えば、10曲の曲が記録されているCDにおいて、3・4・7曲目だけを選択しこれを再生させる機能(いわゆるプログラム再生)を使用する場合、TOC情報により、3・4・7曲の合計の再生時間(例えばこれを10分とする)を得ることができるため、本発明のオフタイマ設定時に当該プログラム再生を使用した場合、オフタイマの設定時間の経過前であっても、再生開始から10分経過した時(コンテンツ再生終了時)に電源オフ処理が行われる(若しくは、タイマ時間経過までコンテンツの再生が自動的に繰り返される)こととなる。以上のごとく、本発明によれば、オフタイマ設定時に多種のコンテンツ再生機能を使用することができ、ユーザの自由度が高く、且つ、操作性・省電力性にも優れる。
本発明の請求項6の、前記情報記録媒体が光ディスク媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置がディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットであって、且つ、前記再生終了検出手段が、光ディスク媒体のディスクエンド情報を検出する前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットによって、又は、光ディスク媒体のディスクエンド情報を検出する前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットと当該検出されたディスクエンド情報を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、光ディスク媒体のコンテンツ再生終了の判断が、光ディスク媒体に記録されたディスクエンド情報の検出によって行われるため、光ディスク媒体のコンテンツ再生終了をより確実に検出することができる。例えば、TOC情報に誤り・破壊・損失などのエラーがあることにより、TOC情報を基にコンテンツ再生終了を正しく検出できないような場合であっても、ディスクの最外周部(リードアウトエリア)に記録されているディスクエンド情報の検出によって「コンテンツ再生終了」と判断することができるのである。近年では記録可能な光ディスク媒体及び装置の普及が進み、記録方式も多様化しているが、これらの装置においてはユーザがTOC情報を編集できるもの等も存在しており、従って、TOC情報が必ずしも所定の情報を備えているとの保証が無く、又、記録型のディスク媒体は読み取り専用のディスク媒体に比べて情報の破壊・損失等(媒体から情報が読み取れなくなる事態)が生じやすいため、TOC情報の損失も起こり得るものであるが、本発明によれば、このようにTOC情報に不備があるディスク媒体であっても、ディスクの読込み終了時を検出でき、これをもってコンテンツ再生終了と判断できるため、コンテンツ再生終了の判断の信頼性を高めることができる。
本発明の請求項7の、前記情報記録媒体が磁気テープ媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置が磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置であって、且つ、前記再生終了検出手段が、磁気テープ媒体のテープ終了情報を検出する前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置によって、又は、磁気テープ媒体のテープ終了情報を検出する前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置と当該検出されたテープ終了情報を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、磁気テープ媒体のコンテンツ再生終了の判断が、磁気テープ媒体のテープ終了情報の検出によって行われる。磁気テープ媒体にはテープの端部であることを示すためのテープ終了情報が備えられており、これを検出することによってテープ停止動作などが行われているため、本発明の実現に当たり特別の装置の付加等を必要とせず、且つ、磁気テープ媒体への情報の記録方式の相違などの影響を受けないため、汎用性・操作性・省電力性に優れたオフタイマ機能を備えた装置を低コストにて提供することができる。
本発明の請求項8の、前記情報記録媒体が磁気テープ媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置が磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置であって、且つ、前記再生終了検出手段が、磁気テープ媒体に記録されるCTL信号を検出するCTL信号検出手段を備えた前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置によって、又は、磁気テープ媒体に記録されるCTL信号を検出するCTL信号検出手段を備えた前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置と当該CTL信号の検出結果を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、磁気テープ媒体のコンテンツ再生終了の判断が、磁気テープ媒体のCTL信号の検出結果によって行われる。磁気テープ媒体であるビデオテープの映像・音声が記録されている部分には、記録されている映像及び音声信号の同期を保つためのCTL信号が記録されている。従って、CTL信号が正しく記録されていない部分においては、再生動作を行っても映像・音声を正しく再生することができないため、当該CTL信号が正しく記録されていない部分が検出された時をコンテンツ再生終了と判断し、電源オフ処理することで、「無意味な映像・音声が再生されている状態」を無くすことができ、省電力化が図られる。また、コンテンツ再生終了の判断を映像及び音声信号の同期を保つためのCTL信号によって行うことで、本機能を実現するための特別の装置の付加等を必要としないため低コストであると共に、本機能の利用においてユーザによる特別の設定操作も要しないため、操作性にも優れる。
本発明の請求項9の、前記再生装置若しくは記録再生装置が、前記情報記録媒体を回転若しくは移動させる駆動装置を備え、且つ、前記駆動装置の動力源であるモータ若しくは前記駆動装置自体の回転数を検出する回転数検出手段を備えることによって、前記再生終了検出手段を前記回転数検出手段又は前記回転数検出手段と前記制御手段とによって構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置によれば、回転数検出手段によって検出される駆動装置又はモータの回転数の変化を基に「コンテンツ再生」が終了したか否かが判断されるため、情報記録媒体への情報の記録方式の相違や情報の欠落など(例えば、光ディスク媒体におけるTOC情報の破壊・損失など)の影響を直接的には受けないため、汎用性が高く、コンテンツ再生終了の判断をより確実にすることができる。
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
図1は本実施例のDVD記録再生装置内蔵LCDを示す斜視図であり、図2は当該DVD記録再生装置内蔵LCDの本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図である。図3はオフタイマ機能設定時の画面表示の1例を示す図であり、図4はオフタイマ機能設定時の動作の概略を示すフローチャート、図5はオフタイマ動作時の概略を示すフローチャートである。図6はオフタイマ機能における自動オフ処理の動作の概略を示すフローチャートであり、図7はオフタイマ機能における自動リピート処理の動作の概略を示すフローチャートである。
本実施例のDVD記録再生装置内蔵LCD1(以下単にDVD内蔵LCD1)は、図2に示されるように、装置全体の制御を行う制御手段であるマイコン10・ディスク記録再生ユニット11・記憶手段である記憶部12・操作部13・受光部14・電源部15・スピーカ16・モニタ17などを備える。ディスク記録再生ユニット11は回転制御部111や光ピックアップ112等を備え、マイコン10は、ディスク記録再生ユニット11の動作を制御する動作制御部101・タイマ手段であるタイマ部102・電源オフ手段である電源オフ処理部103・データ処理部109・動作指示部110、及び、制御部105等を備える。回転制御部111は、光ディスク媒体18(DVD)を回転させるための駆動装置であるスピンドルモータ(図示せず)を備え、当該駆動装置の回転数を検出しながら駆動装置の回転を制御する。光ピックアップ112は光ディスク媒体18に記録された信号を読込む若しくは光ディスク媒体18に信号を記録するものであり、光ピックアップ112と動作制御部101とデータ処理部109とによって、若しくは光ピックアップ112・動作制御部101・データ処理部109・制御部105によって光ディスク媒体18に記録されたTOC情報・コンテンツ情報・ディスクエンド情報などの検出・取得処理などを行う。
オフタイマ機能のための初期設定の操作・動作の概略を図2・図3・図4を参照しつつ説明する。リモコン装置2に備えられる設定キー21の入力によりオフタイマ機能設定モードとなり、図3に示されるような設定画面がモニタ17に表示され、リモコン装置2によってカーソール操作や数値入力などをすることで、オフタイマ時の動作モードの選択(自動オフ機能若しくは自動リピート機能の何れかをオン又は両機能のオフ)及びオフタイマのタイマ時間を設定する。このとき制御部105は動作指示部110からの指示に応じて、画面表示部107に表示を行うよう制御すると共に、タイマ時間及びオフタイマ時の動作モードの設定情報を取得し(図4・ステップ41)、当該情報をそれぞれ記憶部12に保存する(ステップ42)。オフタイマのタイマ時間とは、オフタイマ機能における電源オフ状態となるまでの時間である。自動オフ機能とは、オフタイマ機能動作中において、コンテンツ再生終了と判断された場合にはタイマ時間経過前であっても電源オフ状態とする機能であり、自動リピート機能とは、オフタイマ機能動作中において、コンテンツ再生終了と判断された場合には再度コンテンツの再生を自動的に行う機能である。本実施例では、自動オフ機能がオンの場合にはAに1が、自動リピート機能がオンの場合にはAに2が代入され、自動オフ機能及び自動リピート機能がオフの場合にはAに0が代入されるものとする(ステップ42)。なお、オフタイマ機能の初期設定の操作において、リモコン装置2を用いることとしたが、DVD内蔵LCD1本体に備えられる操作部13によって設定操作を行うようにしてもよいし、当該オフタイマ機能設定モードをDVD内蔵LCD1の他の機能の設定と同時に行うようにして(いわゆるメニューモード等の設定項目の一部とする)、オフタイマ機能設定モードへ移行するための専用キーとなる設定キー21を不要とすることもできる。
次にオフタイマ機能の動作の概略を図2・図5・図6・図7を参照しつつ説明する。リモコン装置2のオフタイマキー23の入力により、オフタイマモードに移行する(図5・ステップ501)。制御部105はタイマ部102に記憶部12に記憶されているタイマ時間Tの値で(TをXに代入)タイマをスタートさせる(ステップ502・ステップ503)。ステップ504では記憶部12に記憶されているAの値が1(自動オフ機能オン)であるか、2(自動リピート機能オン)であるか、0(自動オフ機能及び自動リピート機能オフ)であるかを判断し、0である場合にはステップ505においてタイマ部102のタイマ時間Xが0であるか否かを判断し、0となった場合には電源オフ処理部103に電源オフ処理を行わせて(ステップ508)処理を終了する。一方、ステップ504においてAの値が1であった場合には自動オフ処理200に処理が移行し、Aの値が2であった場合には自動リピート処理300に処理が移行する。なお、自動オフ処理200は図6で定義される処理、自動リピート処理300は図7で定義される処理であり、以下それぞれを説明する。
自動オフ処理200の動作の概要を図6を参照しつつ説明する。ステップ201において光ディスク媒体18のコンテンツ再生状態であるか否かを制御部105が判断し、再生状態で無い場合にはステップ202へと進む。ステップ202では、タイマ部102のタイマ時間Xが0であるか否かを判断し、0でない場合にはステップ201へと戻り、0となった場合には自動オフ処理200を終了する。一方、ステップ201において、光ディスク媒体18のコンテンツ再生状態であると判断された場合には、光ディスク媒体18のTOC情報を取得し(ステップ203)、現在の再生状態とTOC情報とによりコンテンツ再生時間を算出し、これをSに代入する(ステップ204)。S(現在のコンテンツ再生残り時間)とX(現在のタイマ残り時間)とを比較し(ステップ205)、SがXを下回る場合にはXをSの値で置換え、当該値(現在のコンテンツ再生残り時間)でタイマ部102のタイマを再スタートさせる(ステップ206・ステップ207)。コンテンツ終了検出ループ208では、ステップ208aにおけるタイマ部102のタイマ時間Xが0であるか否かの判断が0である場合、または、ステップ208bにおける回転制御部111から得られる回転数がN以下となっているか否かの判断がN以下である場合、または、ステップ208cにおける制御部105・光ピックアップ112・データ処理部109によって光ディスク媒体18からディスクエンド情報が検出されたか否かの判断でディスクエンド情報が検出された場合に、ループを終了し、自動オフ処理200を終了する。コンテンツ終了検出ループ208においてコンテンツ再生終了(X=0・回転数<N・ディスクエンド情報)が検出されない場合は、ステップ208a〜208cを繰り返す。なお、回転数Nは通常のコンテンツ再生状態においては起こりえない数値(0でもよい)とすることにより、有効にコンテンツ再生の終了若しくは異常終了を検出することができる。
次に、自動リピート処理300の動作の概要を図7を参照しつつ説明する。ステップ301において、光ディスク媒体18のコンテンツ再生状態であるか否かを制御部105が判断し、再生状態で無い場合にはステップ302へと進む。ステップ302では、タイマ部102のタイマ時間Xが0であるか否かを判断し、0でない場合にはステップ301へと戻り、0となった場合には自動リピート処理300を終了する。一方、ステップ301において光ディスク媒体18のコンテンツ再生状態であると判断された場合には、再生リピートループ303へ移行する。再生リピートループ303では、光ディスク媒体18のTOC情報を取得し(ステップ303a)、現在の再生状態とTOC情報とによりコンテンツ再生時間を算出し、これをSに代入する(ステップ303b)。次にステップ303cにおいてステップ303bで得られた時間Sでタイマをスタートさせ、終了検出ループ303dにおいて、コンテンツ再生終了が検出された時には、制御部105が、動作制御部101及びデータ処理部109に光ディスク媒体18のコンテンツ再生を再開させる(ステップ303f)。終了検出ループ303dにおけるコンテンツ再生終了の判断は、自動オフ処理200(図6)のコンテンツ終了検出ループ208と同様に、タイマ時間S(コンテンツ再生時間)=0(ステップ303d1)・回転数<N(ステップ303d2)・ディスクエンド情報(ステップ303d3)の検出によってなされる。再生リピートループ303における終了検出ループ303d中において、タイマ部102のタイマ時間Xが0(オフタイマ設定時間の終了)となった場合にはループを終了し(ステップ303e)、自動リピート処理300を終了する。これにより、オフタイマ設定時間(X)が0となるまでは、DVD(光ディスク媒体18)の再生が繰り返され、オフタイマ設定時間(X)が0となったときに自動リピート処理300の処理が終了することとなる。
上述した自動オフ処理200の終了(図5のステップ200が終了)、又は、自動リピート処理300の終了(図5のステップ300が終了)によって、ステップ508へと移行し、ステップ508では電源オフ処理部103に電源オフ処理を行わせてオフタイマ機能の動作を終了する。
以上のごとく、本実施例のDVD内蔵LCD1によれば、ユーザは予めタイマ時間とオフタイマ時の動作モードの設定を行うことによって、オフタイマ時の動作モード時の自動オフ機能若しくは自動リピート機能の利用の有無を選択できる。ユーザが自動オフ機能オンを予め選択している場合には、例えば、オフタイマ機能を利用している途中(ステップ201とステップ202のループ中)でDVD(光ディスク媒体18)の再生を始めた場合には、DVDのコンテンツ再生時間が算出され(ステップ203・ステップ204)、これがオフタイマの現在のタイマ残り時間より短い場合にはオフタイマのタイマ時間がDVDのコンテンツ再生時間によって置換される(ステップ206・ステップ207)。従って、例えばオフタイマのタイマ残り時間が1時間34分であったとしても、DVDの再生時間が50分しか無い場合には50分経過(コンテンツ再生終了)後に電源オフ処理が行われるため、「何も再生されていないのに装置の電源は入っている」という状態を無くすことができる。また、タイマ残り時間が1時間34分であるのに対しDVDの再生時間が7時間である場合には、現在のタイマ残り時間が優先され(ステップ205)、当該タイマ時間経過後に電源オフ処理がなされるため、装置の省電力化が有効に図られる。一方、ユーザが自動リピート機能オンを予め選択している場合には、例えば、DVD(光ディスク媒体18)の再生中にオフタイマ機能を動作させた(オフタイマキー23の入力)場合には、TOC情報と現在のDVD再生状態とからDVDのコンテンツ再生残り時間(S)が算出され(ステップ303a・ステップ303b)、当該時間Sでタイマがスタートする(ステップ303c)。従って、例えばオフタイマのタイマ時間(X)が1時間であり、DVDの残り再生時間(S)が23分であるような場合であっても、タイマSが0になる(DVD再生終了)ことによりステップ303d1及びステップ303fによってDVDの再生が自動的に再開され、コンテンツの再生が自動的に繰り返されるため、予め設定したオフタイマ時間(T)内において再生動作が無い状態を無くすことができる。
また、最初の設定操作を行った後には、当該オフタイマ機能の利用に当たり複雑な操作を一切必要としない(オフタイマキー23の入力操作のみ)ため、ユーザの操作性に優れる。さらに、ステップ203・ステップ204(ステップ303a・ステップ303b)におけるコンテンツ再生時間の算出においては、TOC情報に基づいて実現される多種類の再生モードにおけるコンテンツ再生時間を算出でき、例えばユーザがDVDのチャプター7のみを再生するようにした場合には、当該チャプター7の再生時間経過後に電源オフ処理がなされる(オフタイマ時間が経過するまで当該チャプター7のみを繰り返し再生し続ける)という使い方も可能であるため、当該オフタイマ機能を利用するユーザの自由度が高いものとなる。加えて、コンテンツ再生終了の判断を、光ディスク媒体18のディスクエンド情報の検出及び光ディスク媒体18を回転する駆動装置の回転数によっても行っているため、コンテンツ再生終了をより確実に検出することができ、当該オフタイマ機能の動作の信頼性が向上される。
なお、本実施例おいては、設定されたオフタイマのタイマ時間を保持し、これを使用することとしているが、オフタイマ機能を使用する際にタイマ時間を設定するようにしてもよい。又、本実施例おいては、再生装置若しくは記録再生装置としてディスク記録再生ユニット(DVD)を用いて説明したが、本発明をこれに限るものではなく、CD・MDなどにも適用できることはいうまでもなく、メモリ媒体や磁気ディスク装置等に対しても、各媒体及び記録方式に応じた、光ディスク媒体におけるTOC情報に相当するコンテンツ情報を基に、コンテンツ再生時間を得るようにすること(HDD等の磁気ディスク装置においてはディスク回転数の検出によってコンテンツ再生終了を判断することも可能)によって本発明を適用することができる。
図8は本実施例のVCRの天板部を取外した状態を示す斜視図であり、図9は同平面図、図10は当該VCRの本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図である。図11はオフタイマ動作時の概略を示すフローチャートである。なお、実施例1と同様の概念となるものには実施例1と同一の符号を使用し、ここでの説明を省略する。
本実施例のビデオカセットレコーダ7(以下単にVCR7)は、図8〜図10に示されるように、装置全体の制御を行う制御手段であるマイコン70・磁気ヘッド71・シリンダモータ72・情報記録媒体(ビデオカセットテープ80に備えられる磁気テープ)を回転若しくは移動させる駆動装置の動力源であるキャプスタンモータ73・テープ端部を検出するための発光部74及び受光部75・Y/C IC76・ACヘッド79・記憶部12・操作部13・受光部14・電源部15などを備える。マイコン70は、ビデオカセットテープ80に備えられる磁気テープに記録されたCTL信号の読取、処理をするCTL読取り部701及びCTLカウント部702・シリンダモータ72及びキャプスタンモータ73の動作を制御する動作制御部703・発光部74及び受光部75の制御を行うテープ端部検出部704・タイマ部102・電源オフ処理部103、及び、制御部705等を備える。
ビデオカセットテープ80に備えられる磁気テープの開始部と終了部とにはテープ端部を示す透明部(テープ終了情報)が設けられており、情報記録可能な磁気テープ部分は光を通さないが、テープ端部における透明部は光を通すため、受光部75が発光部74aから発せられる光を感知した場合はテープ端部検出部704によって「テープの始まり部分」と判断され、受光部75が発光部74bから発せられる光を感知した場合には「テープの終了部分」と判断される。
本実施例では実施例1における自動リピート機能を備えていないが、オフタイマ機能のための初期設定の操作・動作の概念は実施例1におけるものと同様であるため、ここでの詳しい説明は省略し、簡略に説明する。図13に示されるようにタイマ時間及び自動オフ機能の設定情報が取得され(ステップ1301)、それぞれがTとA(自動オフ機能がオンの場合にはAに1が、オフの場合にはAに0が)に代入されて記憶部12に保存される(ステップ1302)。なお、実施例1では設定画面が装置に備えられるモニタに表示されるものとしたが、本実施例においてはVCR7本体に備えられる表示部77に図12に示されるような画面を表示するようにしても良いし、VCR7使用時にVCR7と接続されるテレビ等の表示装置に図12に示されるような画面を表示させてもよい。
次にオフタイマ機能の動作の概略を図10及び図11を参照しつつ説明する。リモコン装置2のオフタイマキー23の入力により、オフタイマモードに移行する(図11・ステップ501)。制御部705はタイマ部102に記憶部12に記憶されているタイマ時間Tの値で(TをXに代入)タイマをスタートさせる(ステップ502・ステップ503)。ステップ504では記憶部12に記憶されているAの値が1(自動オフ機能オン)であるか0(自動オフ機能オフ)であるかを判断し、0である場合にはステップ505においてタイマ部102のタイマ時間Xが0であるか否かを判断し、0となった場合には電源オフ処理部103に電源オフ処理を行わせて(ステップ508)処理を終了する。
ステップ504においてAの値が1であった場合には、ビデオカセットテープ80が再生状態であるか否かを制御部705が判断し(ステップ906)、再生状態で無い場合にはタイマ部102のタイマ時間Xが0であるか否かを判断し(ステップ907)、0でない場合にはステップ906へと戻り、0となった場合には電源オフ処理部103に電源オフ処理を行わせて(ステップ508)処理を終了する。
ステップ906においてビデオカセットテープ80が再生状態であると判断された場合には、ステップ908においてCTL信号検出手段であるACヘッド79によってCTL信号が検出されたか否かを判断し、CTL信号が無い場合には電源オフ処理を行わせ(ステップ508)、ステップ909において動作制御部703から得られるキャプスタンモータ73の回転数がN以下となっているか否かを判断し、N以下である場合には電源オフ処理を行わせ(ステップ508)、ステップ910において発光部74b・受光部75及びテープ端部検出部704によってビデオカセットテープ80のテープ最終部が検出された場合には電源オフ処理を行わせ(ステップ508)、ステップ911においてオフタイマ期間が経過した場合には電源オフ処理を行わせ(ステップ508)て処理を終了する。コンテンツ再生終了(CTL信号無し・回転数<N・テープエンド情報)の検出若しくはオフタイマ期間の経過がない場合は、ステップ908〜911を繰り返す。なお、回転数Nは通常のビデオカセットテープ再生状態においては起こりえない数値(0でもよい)とすることにより、有効にコンテンツ再生の終了若しくは異常終了を検出することができる。
以上のごとく、本実施例のVCR7によれば、CTL信号の有無によるコンテンツ記録の有無の判断と、キャプスタンモータ73の回転数が一定値以上か否かによるコンテンツ再生の異常の有無の判断と、テープ終了部か否かの判断とによって、コンテンツの再生が行われていない若しくは正常に再生されていない状態が検出され、当該状態が検出された場合にはオフタイマのタイマ時間が経過する前であっても、電源オフ処理が行われるため、装置の省電力化を図ることができる。特にテープ媒体においては、テープが絡まる等の不具合が起こる場合があり、このような場合にはテープの再生が停止するが、本実施例のVCR7によれば、キャプスタンモータ73の回転数が一定値以下となった場合には電源オフ処理がなされるため、オフタイマ機能利用時にテープが絡まる等の不具合によりテープが停止した場合に、それ以降の「再生動作は行っていないが装置の電源は入っている」という状態を無くすることでき有効である。また、ユーザはタイマ時間と自動オフ機能オンの設定を行った後は、当該機能の利用に当たり複雑な操作を一切必要としない(オフタイマキー23の入力操作のみ)ため、操作性に優れる。
実施例1のDVD記録再生装置内蔵LCDを示す斜視図 実施例1のDVD記録再生装置内蔵LCDの本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図 実施例1のオフタイマ機能設定時の画面表示の1例を示す図 実施例1のオフタイマ機能設定時の動作の概略を示すフローチャート 実施例1のオフタイマ機能動作時の概略を示すフローチャート 実施例1のオフタイマ機能における自動オフ処理の動作の概略を示すフローチャート 実施例1のオフタイマ機能における自動リピート処理の動作の概略を示すフローチャート 実施例2のVCRの天板部を取外した状態を示す斜視図 実施例2のVCRの天板部を取外した状態を示す平面図 実施例2のVCRの本発明に係る部分のみの概略を示すブロック図 実施例2のオフタイマ動作時の概略を示すフローチャート 実施例2のオフタイマ機能設定時の画面表示の1例を示す図 実施例2のオフタイマ機能設定時の動作の概略を示すフローチャート
符号の説明
1 DVD記録再生装置内蔵LCD
10・70 マイコン(制御手段)
11 ディスク記録再生ユニット
12 記憶部(記憶手段)
18 光ディスク媒体
102 タイマ部(タイマ手段)
103 電源オフ処理部(電源オフ手段)
7 ビデオカセットレコーダ
73 キャプスタンモータ(駆動装置)
79 ACヘッド(CTL信号検出手段)
703 動作制御部(回転数検出手段)
80 ビデオカセットテープ

Claims (9)

  1. 情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能により設定された時間の経過と、コンテンツの再生終了検出とを比較し、どちらかの状況が早く到来した際には、装置の電源をオフすることを特徴とする再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  2. 情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能が動作している状態において当該オフタイマ機能により設定された時間の経過前に前記再生終了検出手段がコンテンツの再生終了を検出した場合には、再度コンテンツの再生を行わせるようにしたことを特徴とする再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  3. 情報記録媒体に記録されたコンテンツを再生することができ、且つ、タイマ機能を有するタイマ手段、電源オフ処理を行う電源オフ手段、所定若しくは任意の数値を記憶する記憶手段及び装置全体の制御を行う制御手段を備えることにより、所定若しくは任意の設定時間の経過後に電源をオフ状態にするオフタイマ機能を備える再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置であって、前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生終了を検出する再生終了検出手段を備え、前記オフタイマ機能が動作している状態において当該オフタイマ機能により設定された時間の経過前に前記再生終了検出手段がコンテンツの再生終了を検出した場合には、ユーザの予め若しくは随時の選択により、前記設定時間の経過前であっても装置の電源をオフ状態にする、又は、再度コンテンツの再生を行わせる、の何れか1つの動作が行われるようにしたことを特徴とする再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  4. 前記情報記録媒体に記録されたコンテンツの再生時間を算出する再生時間算出手段を備えることにより、前記再生終了検出手段が、前記タイマ手段と前記記憶手段と前記再生時間算出手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  5. 前記情報記録媒体が光ディスク媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置がディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットであって、且つ、前記再生時間算出手段が、光ディスク媒体のTOC情報を読取る前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットによって、又は、光ディスク媒体のTOC情報を読取る前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットと当該読取られたTOC情報を基にコンテンツの再生時間を算出する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項4記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  6. 前記情報記録媒体が光ディスク媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置がディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットであって、且つ、前記再生終了検出手段が、光ディスク媒体のディスクエンド情報を検出する前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットによって、又は、光ディスク媒体のディスクエンド情報を検出する前記ディスク再生ユニット若しくはディスク記録再生ユニットと当該検出されたディスクエンド情報を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  7. 前記情報記録媒体が磁気テープ媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置が磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置であって、且つ、前記再生終了検出手段が、磁気テープ媒体のテープ終了情報を検出する前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置によって、又は、磁気テープ媒体のテープ終了情報を検出する前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置と当該検出されたテープ終了情報を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  8. 前記情報記録媒体が磁気テープ媒体であり、前記再生装置若しくは記録再生装置が磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置であって、且つ、前記再生終了検出手段が、磁気テープ媒体に記録されるCTL信号を検出するCTL信号検出手段を備えた前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置によって、又は、磁気テープ媒体に記録されるCTL信号を検出するCTL信号検出手段を備えた前記磁気テープ再生装置若しくは磁気テープ記録再生装置と当該CTL信号の検出結果を基にコンテンツの再生終了を判断する前記制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
  9. 前記再生装置若しくは記録再生装置が、前記情報記録媒体を回転若しくは移動させる駆動装置を備え、且つ、前記駆動装置の動力源であるモータ若しくは前記駆動装置自体の回転数を検出する回転数検出手段を備えることによって、前記再生終了検出手段を前記回転数検出手段又は前記回転数検出手段と前記制御手段とによって構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の再生装置若しくは記録再生装置又は再生装置若しくは記録再生装置を内蔵した映像表示装置。
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