JP2005342395A - スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム - Google Patents
スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005342395A JP2005342395A JP2004168245A JP2004168245A JP2005342395A JP 2005342395 A JP2005342395 A JP 2005342395A JP 2004168245 A JP2004168245 A JP 2004168245A JP 2004168245 A JP2004168245 A JP 2004168245A JP 2005342395 A JP2005342395 A JP 2005342395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lottery
- display
- slot machine
- effect image
- game
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)
Abstract
【課題】 2つの表示手段がもつ役割に関して遊技者が抱く先入観を排除し、遊技の変化に対する予見性を抑えるとともに遊技者の想像力を膨らませ、遊技の興趣を高めることが可能なスロットマシン、及びそのスロットマシンの制御方法、並びにそのスロットマシンに利用される遊技プログラムを提供することにある。
【解決手段】 演出画像を表示する2つの表示手段(透明LCD50及びLCD7)を備えるスロットマシンであって、2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を役抽選の抽選結果に基づいて表示させるとともに、2つの表示手段の他方の演出画像を役抽選の抽選結果とは無関係に表示させることを特徴とする。
【選択図】 図5
【解決手段】 演出画像を表示する2つの表示手段(透明LCD50及びLCD7)を備えるスロットマシンであって、2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を役抽選の抽選結果に基づいて表示させるとともに、2つの表示手段の他方の演出画像を役抽選の抽選結果とは無関係に表示させることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
本発明は、表示される図柄について所定条件が成立すると、遊技者にとって有利な遊技動作状態に移行するスロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラムに関し、特に、演出画像を表示するための表示手段を備えたものに関する。
一般に、スロットマシンでは、始動レバーが操作されることを契機として、役の成立に関する内部抽選が行われる。そして、この内部抽選が終了すると、表示枠(表示窓)内の回転リールの回転によって回転リール上の図柄の変動表示が開始される。その後、停止ボタンの押下を契機として、表示枠内の図柄が順次停止表示される。
このようにして、全ての図柄が停止表示された場合に、有効化された賭けライン(有効ライン)上において、停止表示された図柄の組み合わせと、予め定める役の成立を示す図柄の組み合わせと、が一致したとき、その役は入賞し、入賞役の種類に応じた数の遊技価値媒体(メダルやコインを含む)が払い出される。
近年、回転リールの表示枠外に、画像演出によって遊技状況の変化を報知するための液晶表示装置を設けたスロットマシンが提案されている。例えば、特許文献1には、ボクシングゲームでノックアウトされる様子を画面に表示して、役の成立に関する内部抽選の結果など、遊技者の利益と密接な関係を有する遊技利益情報を間接的に遊技者に対して報知する液晶表示装置を設けることで、遊技の興趣を高めることが可能なスロットマシンが開示されている。
また、回転リールの前方に、遊技者に対して様々な情報を報知するEL(エレクトロ・ルミネッセンス)表示器などの透明表示装置を設けたスロットマシンも提案されている。例えば、特許文献2には、自発光するEL表示器を回転リールの前方に配設し、そのEL表示器にキャラクタ、背景、その他広告などを画像表示させることで、より多彩な画像演出を図ることが可能なスロットマシンが開示されている。
このように、近年のスロットマシンは、液晶表示装置やEL表示器などの画像表示手段を用いて、スロットマシン本来のスロット遊技の他に新たな付加価値を創出するとともに、遊技者の視覚に訴えることでゲーム性を高めるものとなっている。
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、液晶表示装置を用いることによって、遊技者の利益と密接な関係を有する遊技利益情報(例えば当選予兆など)を間接的に遊技者に対して報知するものであるが、この液晶表示装置はスロット遊技の最中、常に遊技利益情報を報知していることから、遊技の変化に対する予見性を高めてしまう、といった問題がある。
すなわち、例えばスロットマシンの熟練者は、液晶表示装置の表示態様を注視しながらスロット遊技を継続し、液晶表示装置の表示態様に変化が見られた場合には、自らの経験と知識に基づき次の遊技展開を予測可能なことから、結果として、遊技の変化に対する予見性を高め、遊技の変化に対する遊技者の想像力を膨らませることができない、といった問題がある。
また、特許文献2に記載の発明は、EL表示器を用いることによって、より多彩な画像演出を図るものであるが、この画像演出が、常に上述した遊技利益情報を報知する演出態様であるときは、スロットマシンの熟練者にとって遊技の変化に対する予見性が高まる一方で、常に上述した遊技利益情報ではない単なるキャラクタや広告等の画像の演出態様であるときは、多くの利益獲得を目指す遊技者の興味が薄れることから、いずれにしても、遊技者の想像力を膨らませることができない、といった問題がある。
このように、例えば特許文献1に記載の発明と特許文献2に記載の発明を組合せ、液晶表示装置とEL表示器の双方を備えるスロットマシンを考えた場合であっても、液晶表示装置は遊技者の利益と密接な関係を有する遊技利益情報を間接的に報知し、EL表示器は当該遊技利益情報とは無関係の単なる広告等を報知する、といった各機器(装置)の役割に関する先入観が遊技者の意識の中に存在することから、スロットマシンの遊技の興趣を高める際の障壁となっていた。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、2つの表示手段がもつ役割に関して遊技者が抱く先入観を排除し、遊技の変化に対する予見性を抑えるとともに遊技者の想像力を膨らませ、遊技の興趣を高めることが可能なスロットマシン、及びそのスロットマシンの制御方法、並びにそのスロットマシンに利用される遊技プログラムを提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、演出画像を表示する2つの表示手段と、役の成立に関する抽選を行う抽選手段と、2つの表示手段に表示される演出画像のうち、一方を抽選結果に基づき、他方を抽選結果と独立して表示する制御を行う演出画像表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 演出画像を表示する2つの表示手段と、役の成立に関する抽選を行う抽選手段と、前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果と独立して表示する制御を行う演出画像表示制御手段と、を備えることを特徴とするスロットマシン。
本発明によれば、(透明)液晶表示装置やプラズマ液晶表示装置など、演出画像を表示する2つの表示手段と、役の成立に関する内部抽選を行う抽選手段と、それら2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を、抽選手段による抽選(内部抽選)の結果に基づき表示する制御を行うとともに、2つの表示手段の他方の演出画像を、抽選手段による抽選(内部抽選)の結果と独立して表示する制御を行う演出画像表示制御手段と、を備えることとしたから、2つの表示手段のいずれか一方において、遊技者の利益と密接な関係を有する内部抽選の抽選結果と全く関係のない画像演出が行われることとなる。
従って、「表示手段(画像表示装置)に表示される演出画像は内部抽選の抽選結果と関係があるかもしれないし、ないかもしれない」といった、一般の遊技者を迷わすような画像演出を行うことができ、ひいては遊技者の想像力を膨らませ、遊技の興趣を高めることができる。
特に、スロットマシンの熟練者にとっては、2つの表示手段のいずれか一方又は双方を注視しながらスロット遊技を継続しても、次の遊技展開(内部抽選の当たりを示唆しているのか否か)を予測するのが困難であることから、2つの表示手段の役割に関して遊技者が抱く先入観を排除することができる。
その結果、遊技の変化に対する予見性を抑え、「この画像演出は、果たして内部抽選の抽選結果とリンクしているのか」といった熟練者の想像力を膨らませることができ、ひいては遊技の興趣を高めることができる。
ここで、演出画像表示制御手段は、2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を、抽選手段の抽選結果と独立して表示する制御を行うが、かかる画像演出として、長時間の遊技を見据えた遊技状況に関するストーリー性のある演出を採用することができる。これにより、スロットマシンのゲーム性を高めつつ、遊技者の想像力を膨らませることができる。また、かかる画像演出として、あたかも一方の表示装置における演出画像と一定の関係があるような演出を採用することもできる。これにより、遊技の変化に対する予見性を更に低下させ、遊技者の想像力を益々膨らませることができる。
なお、演出画像を表示する「2つの表示手段」としては、画像表示し得るものであれば何でもよく、その種類の如何を問わない。例えば、電子銃と蛍光体が塗布された蛍光面等から構成されるブラウン管の他、液晶ディスプレイ(LCD)、透明液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、(有機又は無機)EL(Electroluminescence)ディスプレイ、透明ELディスプレイ、および発光ダイオードディスプレイなど、薄型や低消費電力を実現するフラットパネルディスプレイ、あるいは、複数行複数列のドットから構成されるドットパターンによって画像を表示するドットマトリクス表示器など、様々な表示装置を用いることができる。
また、この「2つの表示手段」に表示される画像は、単一のものであっても複数のものであってもよく、その数・種類(例えばキャラクタ,文字,数字,背景図柄など)・表示態様(静止画・動画)の如何を問わない。
(2) 前記スロットマシンは、さらに、前記2つの表示手段のいずれか一方を選択する表示装置選択手段を備え、前記演出画像表示制御手段は、前記表示装置選択手段によって選択された表示手段の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果に基づき表示する制御を行うことを特徴とする(1)記載のスロットマシン。
本発明によれば、スロットマシンに、上述した2つの表示手段のいずれか一方を選択する表示装置選択手段を設け、上述した演出画像表示制御手段によって、この表示装置選択手段によって選択された表示手段の演出画像が、上述した抽選手段による抽選の結果に基づき表示制御されることから、表示装置選択手段によって選択された表示手段の演出画像は、内部抽選の抽選結果に基づき表示制御され、表示装置選択手段によって選択されなかった表示手段の演出画像は、内部抽選の抽選結果と独立して表示制御されることとなる。
従って、「今回のゲームでは、画像表示装置に表示される演出画像は内部抽選の抽選結果と関係があるのだろうか」といった、一般の遊技者を迷わすような画像演出を行うことができ、ひいては遊技者の想像力を膨らませ、遊技の興趣を高めることができる。
なお、表示装置選択手段による表示装置の選択タイミングの如何は問わない。例えば、1ゲームごとに表示装置選択手段による表示装置の選択があってもよいし、また、大当たり状態におけるラウンドごとに表示装置選択手段による表示装置の選択があってもよい。
(3) 前記スロットマシンは、さらに、前記抽選手段の抽選結果の履歴を記憶する抽選履歴記憶手段を備え、前記演出画像表示制御手段は、前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を前記抽選履歴記憶手段の記憶内容に基づき表示する制御を行うことを特徴とする(1)記載のスロットマシン。
本発明によれば、スロットマシンに、上述した抽選手段の抽選結果の履歴を記憶する抽選履歴記憶手段を設け、上述した演出画像表示制御手段によって、2つの表示手段のいずれか一方の演出画像が、抽選手段による抽選の結果に基づき表示制御され、2つの表示手段の他方の演出画像が、抽選手段による抽選の結果に基づき表示制御されることとしたから、2つの表示手段のいずれか一方の演出画像は、複数回のスロット遊技において、内部抽選の抽選結果と間接的に関連付けられることとなる。
従って、この演出画像は、内部抽選の結果と関係ないと思い込んだ遊技者を飽きさせることなく、遊技の興趣に富んだ新たな遊技性を付加することができる。
なお、「抽選履歴記憶手段の記憶内容」としては、BB(ビッグボーナスゲーム)役又はRB(レギュラーボーナス)役が成立した回数や、大当たり遊技継続時間、大当たりラウンド回数など、様々な記憶内容が考えられる。
(4) 演出画像を表示する2つの表示手段を備えるスロットマシンを制御するための制御方法であって、役の成立に関する抽選を行うステップと、前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を抽選の結果と独立して表示する制御を行うステップと、を含むことを特徴とするスロットマシンの制御方法。
(5) 演出画像を表示する2つの表示手段を備えるスロットマシンに利用される遊技プログラムであって、役の成立に関する抽選を行うステップと、前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を抽選の結果と独立して表示する制御を行うステップと、を含むことを特徴とする、スロットマシンに利用される遊技プログラム。
(4)に記載の制御方法によれば、(1)に記載のスロットマシンを適切に制御することができ、また、(5)に記載の遊技プログラムによれば、(1)に記載のスロットマシンの制御を適切に実行することができるので、遊技の変化に対する予見性を抑えることができ、ひいては遊技者の想像力を膨らませることができる。
なお、(5)の発明に係る遊技プログラムは、スロットマシンの主制御板(或いは副制御板)に搭載されるROMに記憶させるほか、インターネットを介してサーバと接続してゲームを行うパソコン機や、家庭用ゲーム機に用いられるCD−ROMなどの外部記憶媒体に記憶される。また、(5)の発明に係る遊技プログラムは、インターネットを介してサーバから端末機へダウンロードするものであっても構わない。
以上説明したように、本発明は、演出画像を表示する2つの表示手段の役割に関して、一般の遊技者を迷わすような画像演出を行うことができ、ひいては遊技者の想像力を膨らませることができる。また、「2つの表示手段(画像表示装置)のうち、こっちの表示手段が内部抽選の当たりを示唆しているのだろう」といったような、スロットマシンの熟練者が抱く先入観を排除することができ、ひいては遊技の変化に対する予見性を抑えることができるものである。
[スロットマシンの外観構成]
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1の外観構成を示す図である。なお、本実施形態においては、3リール式のスロットマシンについて本発明を適用しているが、本発明は、これに限られることなく、9リール式や液晶リール式など、如何なる形式のスロットマシンにも適用可能である。
図1において、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1は、箱形形状を呈しているマシン本体2と、このマシン本体2に対して開閉自在に取り付けられている前扉3と、を備えている。
前扉3の中央部には、正面パネル4が装着されている。この正面パネル4の主要部には、3つの表示窓5a,5b,5cが横一列に並んだ状態で開口形成されており、これら各表示窓5a〜5cに対して、回転リール6a,6b,6cの3つがマシン本体2内に配置されている。回転リール6a〜6cの外周囲には、複数種類の図柄が周方向に沿って描かれている。なお、これらの図柄は、複数種類の役に対応するもので、各表示窓5a〜5cを通して3つずつ観察される。
表示窓5cの右側には、遊技の演出に関連する情報の表示を行う表示手段の一例として、遊技の演出に関連する情報の表示を行うLCD7が設けられている。なお、このLCD7は、遊技中に視認可能となるように、各表示窓5a〜5cの周囲に配設されていればどこでもよく、例えば、正面パネル4における表示窓5bの上側や、後述する上パネル9に配設されていてもよい。これにより、遊技者は、スロット遊技の途中においてもLCD7に表示された画像が視認容易となり、ひいてはLCD7に表示される画像と、後述する透明LCD(透明液晶パネル)50に表示される画像と、の一体性を向上させることが可能になる。
表示窓5a〜5cの前方には、画像を表示可能な表示手段の一例として、その表示窓5a〜5cを介して回転リール6a〜6cを視認可能とする、透明LCD50が配設されている。
左表示窓5aの左側には、表示窓5a〜5c上を通過する上段,中段,下段について横方向の3本と、斜め方向の2本と、の合わせて5本の賭けラインのうち、何れの賭けラインが有効化されているかを表示するための賭けライン表示ランプ8が配置されている。
前扉3の上部には、上パネル9が装着されている。この上パネル9の主要部には、遊技状況に応じて予め定める態様で点灯する演出ランプ群10が設けられている。一方、前扉3の下部には、機種名及びイメージデザインが印刷された下パネル11が装着されている。
正面パネル4の下方には、操作部12が設けられている。この操作部12には、メダル投入口13、ベットボタン14、始動レバー15、停止ボタン16a,16b,16c、及びクレジット/精算切替ボタン17が備えられている。
ベットボタン14は、遊技媒体としてのメダルの賭け枚数(遊技者の賭け量)を設定するために、メダルをメダル投入口13から投入することに代えて用いられるもので、予め内部的にメダルをクレジットしておき、ベットボタン14を押圧する回数により何枚賭けるかを設定することができる。すなわち、遊技者が、賭けようとするメダルの賭け枚数分に応じてベットボタン14を押圧操作すると、そのメダル賭け枚数に対応する有効ラインが設定され、そのメダル賭けメダル枚数に対応する賭けライン表示ランプ8が点灯する。
有効ラインの数は、メダル投入口13から投入されたメダルの枚数又はベットボタン14の押圧操作回数によって異なる。より具体的には、1回の操作では、表示窓5a〜5cの中段において水平に伸びる1本のラインが有効ラインの対象となる。2回の操作では、上記1本のラインに、表示窓5a〜5cの上下段において水平に伸びる2本のラインを加えた、3本のラインが有効ラインの対象となる。3回の操作では、上記3本のラインに、表示窓5a〜5cの対角線上の2本のラインを加えた、5本のラインが有効ラインの対象となる。なお、4回以上の操作は無効となる。
上記手順に則して有効ラインが設定されると、遊技を開始する条件が整う。そして、この状態において、遊技者が始動レバー15をON操作すると、各回転リール6a〜6cが回転始動する。
各停止ボタン16a〜16cは、各回転リール6a〜6cに対応して配置されている。これらの停止ボタン16a〜16cを押圧操作すると、その押圧操作に対応する回転リール6a〜6cの回転が停止する。そして、この回転リール6a〜6cの停止によって停止表示された図柄の組み合わせと、予め定める役の入賞を示す図柄の組み合わせと、が、有効ライン上で揃った場合には、ホッパー21(図3参照)により、その組み合わせの重み(入賞役の種類)に従って、予め定められている枚数のメダルが放出口18から受け皿19に払い出される。
クレジット/精算切替ボタン17は、メダルのマニュアル投入モードとクレジットモードとを互いに切り替える際に使用される。また、下パネル11の下方には、メダル放出口18、及びメダル受け皿19、並びに遊技状況に応じて予め定める態様で効果音を発するスピーカー20が設けられている。
[スロットマシンの電気的構成]
図2は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。
図2において、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1に内蔵された制御装置100は、スロットマシン1全体を制御する主制御部(メイン基板)200と、この主制御部200と連携して遊技の演出(画像や音による演出を含む)を制御する副制御部(サブ基板)300と、主制御部200と副制御部300とを中継するI/Oポート400と、を備えている。なお、副制御部300は、I/Oポート400を介して、主制御部200からのワンウェイ通信で接続されており、主制御部200のみからアクセス可能となっている。
図3は、図2に示す主制御部200の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、主制御部200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、クロックパルス発生回路204と、乱数発生器205と、モーター駆動制御回路206と、ホッパー駆動制御回路207と、ランプ駆動制御回路208と、バックアップ電源209と、を備えている。
CPU201は、スロットマシン1の制御部中枢を司るものであって、ROM202に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。このCPU201の制御対象は、各回転リール6a〜6cの駆動源であるステッピングモーターMA,MB,MC、メダルの貯留・放出を行うホッパー21、賭けライン表示ランプ8及び演出ランプ群10である。これら各制御対象要素に対する制御信号は、それぞれ、モーター駆動制御回路206、ホッパー駆動制御回路207及びランプ駆動制御回路208を介して、CPU201から与えられる。
CPU201には、ベットボタン14,始動レバー15,停止ボタン16a〜16c,クレジット/精算切替ボタン17の操作信号と、メダル投入検知センサー501,メダル排出検知センサー502のセンサー出力と、回転位置検出回路503の回転位置検出信号と、が与えられる。
停止ボタン16a〜16cの操作信号は、リール停止信号処理回路601により所定の処理が施された後、リール停止信号としてCPU201に入力される。
メダル投入検知センサー501は、メダル投入口13から投入されたメダルを検出するものであって、メダル投入口13に関連して設けられている。一方、メダル排出検知センサー502は、メダルの排出を検出するものであって、ホッパー21のメダル放出位置に関連して設けられている。このメダル排出検知センサー502のセンサー出力は、メダル排出完了信号処理回路602により所定の処理が施された後、メダル排出完了信号としてCPU201に入力される。
回転位置検出回路503は、各回転リール6a〜6cの回転位置を検出するものであって、各ステッピングモーターMA〜MCに対して出力されたパルス数を計数する計数器や、各回転リール6a〜6cに設けられるとともに前記計数器で計数されたパルス数をリセットするための信号を出力する光センサーなどを含んでいる。
遊技を開始する前に、遊技者によりメダル投入口13にメダルが投入され、その検出信号が入力されるか、或いは、ベットボタン14が押圧操作され、その操作信号が入力されると、CPU201は、入力された操作信号が示す値に応じた枚数のメダルを賭け対象としてスロットマシン1に投入させる。
遊技を開始するために、遊技者により始動レバー15がON操作され、その操作信号が入力されると、CPU201は、全回転リール6a〜6cの回転を開始させるべく、モーター駆動制御回路206を介してステッピングモーターMA〜MCに始動信号を出力する。そうすると、回転リール6a〜6cの回転が開始される。その結果、表示窓5a〜5c内において、回転リール6a〜6cの図柄が変動表示される。
回転リール6a〜6cの回転を停止させるために、遊技者により停止ボタン16a〜16cが押圧操作され、その操作信号が入力されると、CPU201は、操作された停止ボタンに対応するリールの回転を停止させるべく、モーター駆動制御回路206を介してステッピングモーターMA〜MCに停止信号を出力する。そうすると、回転リール6a〜6cの回転が停止する。その結果、表示窓5a〜5c内において回転リール6a〜6cの図柄が停止表示される。
ROM202は、スロットマシン1を制御してメダルを払い戻すための遊技プログラム、このプログラムで用いる変数の初期値、入賞図柄の組み合わせと乱数との対応関係を示すデータ群などを記憶している。
上記遊技プログラムには、通常遊技において、始動レバー15がON操作されることを契機に持ち越し役としてのボーナス役及び非持ち越し役としての小役やリプレイ役からなる複数種類の役を抽選対象として当該役の当選フラグの成立に関する内部的な役抽選(内部抽選)を行うための手順を示すステップと、ボーナス役(例えばビッグボーナス役、レギュラーボーナス役など)の当選フラグが成立したときには入賞が果たされるまで次ゲームへとこの当選フラグを持ち越し、小役及びリプレイ役の当選フラグが成立したときには成立したゲームにおいて入賞が果たされなくてもその当選フラグを消去し次ゲームに持ち越さない制御を行うための手順を示すステップと、何らかの役の当選フラグが成立しているゲームにおいて、各停止ボタン16a〜16cが押圧操作されることを契機に有効ライン上に当選フラグが成立している役の入賞を構成する図柄の組み合わせで各回転リール6a〜6cが停止し易いように制御を行うための手順を示すステップと、何れの役の当選フラグも成立していないゲームにおいて、各停止ボタン16a〜16cが押圧操作されることを契機に有効ライン上に何れの役の入賞をも構成しない図柄の組み合わせとなるように各回転リール6a〜6cを停止する制御を行うための手順を示すステップと、何らかの役の当選フラグが成立している場合のゲームにおいて、各停止ボタン16a〜16cが押圧操作されることを契機に有効ライン上に当選フラグが成立している役以外の役の入賞を構成する図柄の組み合わせで各回転リール6a〜6cが停止しない制御を行うための手順を示すステップと、が含まれている。
ボーナス役などの入賞を構成する図柄が有効ライン上に停止するか否かは、例えば回転位置検出回路503による回転リールの図柄の位置信号と停止ボタンによる回転リールの停止操作のタイミングとROM202に格納されているリール停止テーブルにより判定することができる。ここでリール停止テーブルとは、回転リールの停止制御に用いられるもので、当選フラグの有無、当選フラグの役の種類などにより複数用意されており、停止ボタンの操作タイミングにより、回転リールの滑りコマ数(停止ボタンが操作されてから図柄が停止するまでの移動する図柄の個数)を規定し、何れの図柄を表示窓内(有効ライン上)に停止させるかを決定するために用いられるテーブルである。
RAM203は、CPU201と互いにインターフェイスをとっており、CPU201のワーキングエリアとして機能する。換言すると、RAM203では、制御に必要なフラグ(例えば、ボーナス役の当選フラグを含む複数種類の役の当選フラグ)や変数の値の書き込み及び読み出しがランダムに行われる。なお、RAM203は、停電時に備えるため、バックアップ電源209によりバックアップされている。
上記ボーナス役は、上述したように、内部抽選で当選フラグが成立した場合には、その入賞が果たされるまで、次ゲームへと持ち越される役であり、フラグ持ち越し手段により入賞となるまで記憶されている。すなわち、RAM203の特別役フラグの特定領域に記憶されて管理される。一方、小役やリプレイ役の当選フラグが内部抽選で成立した場合には、成立したときのゲームで入賞が果たされないときは、次ゲームにその当選フラグを持ち越すことなく消滅するようになっている。
クロックパルス発生回路204は、基準クロックパルスを発生させるためのものであって、発生させたクロックパルスをCPU201に供給する。
乱数発生器205は、内部抽選に用いる乱数をそれぞれ所定の範囲の中から任意に抽出するものであって、抽出した乱数をCPU201に供給する。具体的には、乱数を発生させるためのコマンドがCPU201から乱数発生器205に対して与えられると、乱数発生器205は、所定の範囲の乱数を発生させ、その乱数の値を示す信号を出力する。乱数が乱数発生器205から入力されると、CPU201は、その乱数に対応する図柄の組み合わせを定めるために、ROM202に記憶されているデータ群を検索し、その組み合わせに対応した数値を代入する。
ホッパー駆動制御回路207は、CPU201からの指示信号に基づいて駆動信号を生成し、この生成した駆動信号をホッパー21に与える。その結果、ホッパー21が駆動され、放出口18からメダルが払い出される。
ランプ駆動制御回路208は、CPU201からの指示信号に基づいて駆動制御信号を生成し、この生成した駆動制御信号を賭けライン表示ランプ8及び演出ランプ群10に与える。その結果、賭けライン表示ランプ8及び演出ランプ群10が点灯又は消灯する。
主制御部200の制御の結果としての遊技状況は、I/Oポート400を介して、副制御部300に全てコマンドとして送信される。換言すると、CPU201は、スロットマシン1において何らかの事象が発生する度に、その事象に応じたコマンドをI/Oポート400を介して副制御部300へ送信する。具体的には、CPU201は、主制御部200内の各要素に送った各種の制御信号と、主制御部200内の各要素から受け取った各種の信号と、RAM203に設定した各種のフラグと、内部抽選の結果に応じたコマンドと、役の入賞判定の結果に応じたコマンドと、をI/Oポート400を介して副制御部300へ送信する。これらの信号、フラグ及びコマンドに基づいて、副制御部300は、各種の処理を行う。
図4は、図2に示す副制御部300の電気的構成を示すブロック図である。
図4において、副制御部300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、EEPROM304と、音出力制御回路305と、VDP307と、キャラクタROM308と、VRAM309と、LCD駆動制御回路310と、を備えている。
CPU301は、副制御部300の制御中枢を司るものであって、I/Oポート400を介して送られてきた、主制御部200からのコマンドに従って所定のプログラム処理を実行する。このCPU301の制御対象は、透明LCD50、LCD7、及びスピーカー20である。透明LCD50及びLCD7に対する制御信号はVDP307及びLCD駆動制御回路310を介して、スピーカー20に対する制御信号は音出力制御回路305を介して、それぞれCPU301から与えられる。
ROM302には、透明LCD50やLCD7に画像を表示させるためのプログラムや、表示装置の選択に関する抽選テーブルなどが記憶されており、キャラクタROM308には、複数種類の演出画像などが記憶されている。ここで、このキャラクタROM308に記憶されている演出画像には、透明LCD50又はLCD7において何も表示しない(非表示)演出画像が含まれている。RAM303は、CPU301と互いにインターフェイスをとっており、CPU301のワーキングエリアとして機能する。すなわち、このRAM303では、データ等の書き込み及び読み出しがランダムに行われる。
EEPROM304は、内部抽選の抽選結果の履歴を含むスロットマシン1の遊技履歴を蓄積して記憶する。このEEPROM304に蓄積された情報は、所定の加工が施された後、遊技の履歴に関連する情報として遊技者に提供される。なお、遊技履歴は、日単位、週単位、又は月単位で更新される。
音出力制御回路305及びVDP307に対するCPU201からの制御信号は、I/Oポート400及びCPU301を経由して受け渡される。それゆえ、音出力制御回路305は、CPU301からの指示信号に基づいて音出力信号を生成し、この生成した音出力信号をスピーカー20に与える。その結果、スピーカー20は効果音を発する。VDP307は、CPU301からの指示信号を基にキャラクタROM308を参照し、この参照結果に基づいて透明LCD50又はLCD7に表示するための画像データを生成する。VDP307により生成された画像データは、VRAM309上で展開され、その後、VDP307に読み出されてLCD駆動制御回路310に与えられる。その結果、LCD駆動制御回路310は、VDP307から与えられた画像データに基づいて、透明LCD50又はLCD7の表示面に所定の演出画像が表示されることとなる。
ここで、CPU301は、主制御部200からI/Oポート400を介して送られてきた内部抽選の結果に応じた情報やLCD画像表示指令情報などを取得すると、内部抽選の結果に基づきVDP307を介してキャラクタROM308から特定の演出画像(透明LCD50及びLCD7のいずれか一方の演出画像)を読み出し、LCD駆動制御回路310を介して透明LCD50又はLCD7に制御信号(指示信号)を送信するとともに、内部抽選の結果とは無関係に(或いは内部抽選の抽選結果の履歴に基づき)VDP307を介してキャラクタROM308から特定の演出画像(透明LCD50及びLCD7の他方の演出画像)を読み出し、LCD駆動制御回路310を介して透明LCD50又はLCD7に制御信号(指示信号)を送信する。
また、CPU301は、ROM302に格納された表示装置の選択に関する抽選テーブルを読み出し、RAM303をワーキングエリアとしつつ、2つの表示手段のいずれか一方を選択するための抽選を行う場合もある。
以上説明したように、本実施形態では、表示装置選択手段及び演出画像表示制御手段としての機能を副制御部300に設けているが、本発明はこれに限られず、これらの機能を主制御部200に設けることとしてもよい。
[画像演出]
図5は、主制御部200における抽選手段の抽選結果に基づき、透明LCD50及びLCD7のいずれか一方の演出画像を表示する制御を行う様子を示した模式図である。
図5は、主制御部200における抽選手段の抽選結果に基づき、透明LCD50及びLCD7のいずれか一方の演出画像を表示する制御を行う様子を示した模式図である。
図5において、あるスロットマシンでは、主制御部200のCPU201及びROM202等によって内部抽選が行われ、その内部抽選の抽選結果に基づき、副制御部300のキャラクタROM308に記憶され、透明LCD50の演出画像に相当する第1画像演出パターンに係る演出画像を表示する制御が行われる(図5(a))。また、他のスロットマシンでは、主制御部200のCPU201及びROM202等によって内部抽選が行われ、その内部抽選の抽選結果に基づき、副制御部300のキャラクタROM308に記憶され、LCD7の演出画像に相当する第2画像演出パターンに係る演出画像を表示する制御が行われる(図5(b))。さらに、他のスロットマシンでは、主制御部200のCPU201及びROM202等によって内部抽選が行われ、副制御部300のCPU301は、その内部抽選の抽選結果に基づき、表示装置選択手段によって選択された表示装置の演出画像を表示する制御を行う(図5(a)又は(b))。
このように、第1画像演出パターンに係る演出画像が表示される表示手段(透明LCD50)、第2画像演出パターンに係る演出画像が表示される表示手段(LCD7)のいずれか一方において内部抽選の抽選結果に基づく画像演出を行い、他方において内部抽選の抽選結果と無関係な画像演出を行うことで、「この画像演出は内部抽選の抽選結果と関係があるかもしれない」といった、遊技者を迷わすような画像演出が可能になり、ひいては遊技者の想像力を膨らませることができる。
図6は、透明LCD50において内部抽選の抽選結果に基づく演出画像が表示され、LCD7において内部抽選の抽選結果とは無関係な演出画像が表示される様子を示す図である。
図6によれば、透明LCD50では「当たり?」「ハズレ?」といった文字が右から飛んできたり(図6(a))、右上から飛んできたり(図6(b))、左上から飛んできたりする(図6(c))。一方で、LCD7では、宝箱とキャラクタが表示され(図6(a))、キャラクタが宝箱を射撃すると(図6(b))、宝箱から金塊が現れる(図6(c))。
ここで、図6(c)において、遊技者(特に、スロットマシンの熟練者)は、LCD7に表示された金塊を見て、内部抽選の抽選結果が当たりであることを予測する。しかしながら、図6においては、LCD7ではなく透明LCD50に内部抽選の抽選結果に基づく演出画像が表示されるような設定(選択)がなされており、LCD7に金塊が現れた後に、内部抽選の抽選結果(ハズレ)を示す「ハズレ!」の文字が透明LCD50に表示される(図6(d))。
このように、LCD7に内部抽選の抽選結果と独立した演出画像(図6(c)に示す金塊、喜ぶキャラクタ)を表示することで(すなわち、ガセ演出を行うことで)、演出画像が内部抽選の当たりを示唆しているのか否かを予測するのが困難になり、ひいては透明LCD50又はLCD7による告知内容に対して遊技者が抱く先入観を排除し、遊技者の想像力を膨らませることができる。なお、図6(d)に示すように、透明LCD50に「ハズレ!」といった文字を大きく表示して強調演出を行うことで、遊技者に対し、「当たった!」という期待感の裏返しとして、インパクトのある画像演出を提供することができる。
図7は、LCD7において内部抽選の抽選結果に基づく演出画像が表示され、透明LCD50において内部抽選の抽選結果とは無関係な演出画像が表示される様子を示す図である。
図7によれば、LCD7には「当たり」と「ハズレ」の文字からなる抽選スロットの演出画像が表示され、透明LCD50には宝箱とキャラクタが表示されている(図7(a))。そして、キャラクタが宝箱を射撃すると(図7(b))、宝箱周辺から「当たり」という文字が現れる(図7(c))。
ここで、図7(c)において、遊技者(特に、スロットマシンの熟練者)は、透明LCD50に表示された「当たり」という文字を見て、内部抽選の抽選結果が当たりであることを予測する。しかしながら、図7においては、透明LCD50ではなくLCD7に内部抽選の抽選結果に基づく演出画像が表示されるような設定(選択)がなされており、透明LCD50に「当たり」という文字が現れた後に、内部抽選の抽選結果(ハズレ)を示す「ハズレ」の文字がLCD7に表示される(図7(d))。
このように、図6と同様に、透明LCD50に内部抽選の抽選結果と独立した演出画像(図7(c)に示す「当たり」の文字、喜ぶキャラクタ)を表示することで、演出画像が内部抽選の当たりを示唆しているのか否かを予測するのが困難になり、遊技者の想像力を膨らませることができる。
図8は、LCD7において内部抽選の抽選履歴に基づく演出画像が表示され、透明LCD50において内部抽選の抽選結果に基づく演出画像が表示される様子を示す図である。
図8によれば、透明LCD50では、「当たり?」「ハズレ?」といった文字が右上から飛んできており、LCD7では、キャラクタが3つの宝箱にライフルの照準を合わせて構えている(図8(a))。そして、図6(d)を用いて説明したとおり、透明LCD50に内部抽選の抽選結果に基づく演出画像(「ハズレ」の文字)を表示するとともに、LCD7に内部抽選の抽選結果と独立した単なる演出画像(図8(b)に示す「当たり」の文字)を表示することで、演出画像が内部抽選の当たりを示唆しているのか否かを予測するのが困難になる。また、次のゲームにおいて、透明LCD50に内部抽選の抽選結果に基づく演出画像(「ハズレ」の文字)を表示するとともに、LCD7に内部抽選の抽選結果と独立した単なる演出画像(図8(c)に示す「当たり」の文字)を表示することで、演出画像が内部抽選の当たりを示唆しているのか否かを予測するのが困難になる。
ここで、次のゲームにおいては、透明LCD50に内部抽選の抽選結果に基づく演出画像(「当たり」の文字)を表示するとともに、LCD7に内部抽選の抽選履歴(2回ハズレで次が3回目の抽選という履歴)に基づく演出画像(図8(d)に示す「当選」の文字)を表示することで、LCDに表示される演出画像と、複数回のスロット遊技における内部抽選の抽選結果とが間接的に関連付けられることになる。LCD7に表示される演出画像は、内部抽選の結果と関係ないと思い込んだ遊技者を飽きさせることなく、遊技の興趣に富んだ新たな遊技性を付加することができる。
[情報処理の流れ]
図9は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1における情報処理(遊技フロー)の流れを示すフローチャートである。より具体的には、図9は、メダル投入から役の抽選及び画像演出処理を経て、停止表示された回転リール6a〜6cが変動表示して再び停止表示するまでの遊技フローを説明するためのフローチャートである。
図9は、本発明の実施の形態に係るスロットマシン1における情報処理(遊技フロー)の流れを示すフローチャートである。より具体的には、図9は、メダル投入から役の抽選及び画像演出処理を経て、停止表示された回転リール6a〜6cが変動表示して再び停止表示するまでの遊技フローを説明するためのフローチャートである。
図9において、まず、遊技者がメダル投入口13に投入した所定枚数のメダルをメダル投入検知センサー501により検知したか否かを判断する(ステップS1)。なお、メダルを検知していないと判別した場合には、このステップS1は、投入されたメダルが検知されるまで繰り返し行われる。
次いで、ステップS1においてメダルが検知されると、検知されメダルの枚数に応じて有効ラインが設定され、それに応じて賭けライン表示ランプ8が点灯する(ステップS2)。
次いで、遊技者による始動レバー15のON操作が行われたか否かを、当該始動レバー15の操作に応じて発信された操作信号がCPU201に送信されたか否かにより判断する(ステップS3)。なお、始動レバー15のON操作が行われていない場合には、このステップS3は、始動レバー15がON操作されるまで繰り返し行われる。
次いで、内部抽選処理が行われる(ステップS4)。より具体的には、CPU201は、ROM202から読み出された遊技プログラムに基づき上記内部抽選を行う。
次いで、画像演出処理が行われる(ステップS5)。より具体的には、CPU201は、内部抽選の抽選結果に応じた情報、LCD画像表示指令情報、といった様々な情報を副制御部300のCPU301に対して送信する。これらの情報を受信したCPU301は、RAM302をワーキングエリアとしつつ、内部抽選の抽選結果に基づき、透明LCD50及びLCD7のいずれか一方を選択するための抽選を行う。そして、CPU301は、VDP307を介してキャラクタROM308から特定の演出画像(この抽選によって選択された画像表示装置の演出画像)を読み出し、LCD駆動制御回路310を介して透明LCD50又はLCD7に適切な制御信号(指示信号)を送信する。一方で、CPU301は、RAM302をワーキングエリアとしつつ、内部抽選の抽選結果とは無関係に、上述の抽選によって選ばれなかった画像表示装置の演出画像をキャラクタROM308から読み出し、LCD駆動制御回路310を介して透明LCD50又はLCD7に適切な制御信号(指示信号)を送信する。その結果、[画像演出]において述べたような演出が行われる(図5〜図8参照)。
次いで、CPU201は、内部抽選の抽選結果として役が成立したか否か(役成立のフラグが立ったか否か)を判断し(ステップS6)、役が成立したと判別したときには、後述する図10に示す遊技フローへ移行する。
一方で、役が成立していないと判別したときには、CPU201の指令に従い全回転リールの回転が開始される(ステップS7)。より具体的には、CPU201の指令に従い、モーター駆動制御回路206に対して各ステッピングモーターMA,MB,MCを作動させることによって、全ての回転リール6a,6b,6cを同時に回転始動させて回転リール上の図柄の変動表示を開始させる。
次いで、CPU201は、遊技者による停止ボタン16a,16b,16cの停止操作が行われたか否かを判断し(ステップS8)、各停止ボタン16a,16b,16cの停止操作に基づいて送信される停止信号が当該CPU201において受信したことを受け、停止操作が行われたと判別したときに、さらに全ての回転リール6a,6b,6cが停止されたか否かを判断する(ステップS9)。
なお、このステップS9における判断は回転位置検出回路による各回転リール6a,6b,6cの回転停止位置の検出した結果として送信される検出信号をCPU201が受信することにより行われる。また、ステップS8において、CPU201は、全ての停止ボタン16a,16b,16cが未だ操作されていないと判別したときには、繰り返しステップS8の判断を行う。同様に、ステップS9において、CPU201は、回転リール6a,6b,6cが未だ停止していないと判別したときには、繰り返しステップS9の判断を行う。
最後に、ステップS9において、全ての回転リール6a,6b,6cが停止されたときには、本サブルーチンを終了し、一連の遊技が終了する。以下、ステップS6において、役が成立したと判別したときに移行する遊技フローについて説明する。
図10は、図9のステップS6において、役が成立したと判別したときに移行する遊技フローの一例を示すフローチャートである。より具体的には、図10は、図9のステップS6において判別された成立役が入賞して特別遊技状態に移行する過程を説明するためのフローチャートである。
図10において、まず、上述したステップS7(図9参照)同様、CPU201の指令に従い全回転リールの回転が開始される(ステップS11)。
次いで、CPU201は、遊技者による停止ボタン16a,16b,16cの停止操作によって全ての回転リール6a,6b,6cが停止されたか否かを判断し(ステップS12)、各各停止ボタン16a,16b,16cの停止操作に基づいて送信される停止信号が当該CPU201において受信したことを受け、停止操作が行われたと判別したときに、さらに全ての回転リール6a,6b,6cが停止されたか否かを判断する(ステップS13)。なお、ステップS12において、全ての停止ボタン16a,16b,16cが未だ操作されていないときには、繰り返しステップS12の処理が行われ、また、ステップS13において回転リール6a,6b,6cが未だ停止していないときには、繰り返しステップS13の処理が行われる。
次いで、ステップS13において、全ての回転リール6a,6b,6cが停止されたときには、CPU201は、成立した役で入賞したか否かを判断する(ステップS14)。
より具体的には、CPU201は、回転リール6a,6b,6cの停止によって停止表示された図柄の組み合わせが、予め定める役の成立を示す図柄の組み合わせであるか否かを、回転位置検出回路503によって判断する。
次いで、ステップS14において、成立した役で入賞したと判別した場合には、CPU201は、ホッパー駆動制御回路207に駆動信号を送信してホッパー21を駆動させて所定枚数のメダルを払い出す制御を行う(ステップS15)。一方で、成立した役で入賞していないと判別した場合には、本サブルーチンを終了し、一連の遊技が終了する。
次いで、停止表示された図柄(及び停止図柄)の組み合わせが、特別役の入賞を示す図柄の組み合わせであるか否か、を判断する(ステップS16)。ステップS16において、特別役で入賞したと判別した場合には、特別遊技へと移行する一方で、特別役で入賞していないと判別した場合には、本サブルーチンを終了し、一連の遊技が終了する。
本発明に係るスロットマシンは、2つの表示手段のうち、片方の表示手段には役抽選の抽選結果に基づいて演出画像が表示され、もう片方の表示手段には役抽選の抽選結果とは無関係に演出画像が表示されるので、遊技者(特に、スロット遊技の熟練者)を迷わすような画像演出を行うことができ、ひいては遊技者の想像力を膨らませ、遊技の興趣を高めるものとして有用である。
1 スロットマシン
2 マシン本体
5a,5b,5c 表示窓
6a,6b,6c 回転リール
7 LCD
8 賭けライン表示ランプ
13 メダル投入口
15 始動レバー
16a,16b,16c 停止ボタン
50 透明LCD
201 CPU
202 ROM
203 RAM
206 モーター駆動制御回路
503 回転位置検出回路
2 マシン本体
5a,5b,5c 表示窓
6a,6b,6c 回転リール
7 LCD
8 賭けライン表示ランプ
13 メダル投入口
15 始動レバー
16a,16b,16c 停止ボタン
50 透明LCD
201 CPU
202 ROM
203 RAM
206 モーター駆動制御回路
503 回転位置検出回路
Claims (5)
- 演出画像を表示する2つの表示手段と、
役の成立に関する抽選を行う抽選手段と、
前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果と独立して表示する制御を行う演出画像表示制御手段と、を備えることを特徴とするスロットマシン。 - 前記スロットマシンは、さらに、前記2つの表示手段のいずれか一方を選択する表示装置選択手段を備え、
前記演出画像表示制御手段は、前記表示装置選択手段によって選択された表示手段の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果に基づき表示する制御を行うことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 前記スロットマシンは、さらに、前記抽選手段の抽選結果の履歴を記憶する抽選履歴記憶手段を備え、
前記演出画像表示制御手段は、前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を前記抽選手段による抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を前記抽選履歴記憶手段の記憶内容に基づき表示する制御を行うことを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。 - 演出画像を表示する2つの表示手段を備えるスロットマシンを制御するための制御方法であって、
役の成立に関する抽選を行うステップと、
前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を抽選の結果と独立して表示する制御を行うステップと、を含むことを特徴とするスロットマシンの制御方法。 - 演出画像を表示する2つの表示手段を備えるスロットマシンに利用される遊技プログラムであって、
役の成立に関する抽選を行うステップと、
前記2つの表示手段のいずれか一方の演出画像を抽選の結果に基づき表示する制御を行うとともに、他方の演出画像を抽選の結果と独立して表示する制御を行うステップと、を含むことを特徴とする、スロットマシンに利用される遊技プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004168245A JP2005342395A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004168245A JP2005342395A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005342395A true JP2005342395A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35495279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004168245A Withdrawn JP2005342395A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005342395A (ja) |
-
2004
- 2004-06-07 JP JP2004168245A patent/JP2005342395A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004049519A (ja) | 遊技機 | |
JP2005342321A (ja) | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム | |
JP2002204850A (ja) | 遊技機 | |
JP2004261393A (ja) | 遊技機 | |
JP2005095415A (ja) | 遊技機 | |
JP5370968B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2004290353A (ja) | 遊技機 | |
JP2004187701A (ja) | スロットマシン及びその制御方法 | |
JP2006305128A (ja) | スロットマシン | |
JP2005074142A (ja) | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム | |
JP2005342327A (ja) | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム | |
JP2006341015A (ja) | 遊技機 | |
JP2005342395A (ja) | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム | |
JP6551836B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2001087450A (ja) | スロットマシン | |
JP2004350884A (ja) | 遊技機 | |
JP2005342159A (ja) | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム | |
JP2006158780A (ja) | スロットマシン及びその制御方法 | |
JP2005177273A (ja) | スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム | |
JP2023048928A (ja) | 遊技機 | |
JP2002085637A (ja) | 遊技機 | |
JP2023048931A (ja) | 遊技機 | |
JP2023048929A (ja) | 遊技機 | |
JP2023048927A (ja) | 遊技機 | |
JP2023048930A (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070807 |