JP2005338823A - 電子放出素子及びこれを利用した電子放出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法 - Google Patents

電子放出素子及びこれを利用した電子放出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005338823A
JP2005338823A JP2005144595A JP2005144595A JP2005338823A JP 2005338823 A JP2005338823 A JP 2005338823A JP 2005144595 A JP2005144595 A JP 2005144595A JP 2005144595 A JP2005144595 A JP 2005144595A JP 2005338823 A JP2005338823 A JP 2005338823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
electrode
electron
electron emission
emitting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005144595A
Other languages
English (en)
Inventor
Choruhyon Chan
チョルヒョン チャン
Sang-Hyuck Ahn
サンヒョク アン
Su-Bong Hong
秀奉 洪
Sang-Jo Lee
相祚 李
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung SDI Co Ltd
Original Assignee
Samsung SDI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung SDI Co Ltd filed Critical Samsung SDI Co Ltd
Publication of JP2005338823A publication Critical patent/JP2005338823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G3/00Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes
    • G09G3/20Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters
    • G09G3/22Control arrangements or circuits, of interest only in connection with visual indicators other than cathode-ray tubes for presentation of an assembly of a number of characters, e.g. a page, by composing the assembly by combination of individual elements arranged in a matrix no fixed position being assigned to or needed to be assigned to the individual characters or partial characters using controlled light sources
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/02Addressing, scanning or driving the display screen or processing steps related thereto
    • G09G2310/0262The addressing of the pixel, in a display other than an active matrix LCD, involving the control of two or more scan electrodes or two or more data electrodes, e.g. pixel voltage dependent on signals of two data electrodes
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2310/00Command of the display device
    • G09G2310/06Details of flat display driving waveforms
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09GARRANGEMENTS OR CIRCUITS FOR CONTROL OF INDICATING DEVICES USING STATIC MEANS TO PRESENT VARIABLE INFORMATION
    • G09G2320/00Control of display operating conditions
    • G09G2320/02Improving the quality of display appearance
    • G09G2320/0209Crosstalk reduction, i.e. to reduce direct or indirect influences of signals directed to a certain pixel of the displayed image on other pixels of said image, inclusive of influences affecting pixels in different frames or fields or sub-images which constitute a same image, e.g. left and right images of a stereoscopic display

Abstract

【課題】 アノード電極の電界を遮蔽してダイオード発光を除去し,電子放出部から放出された電子ビームを集束させて映像の歪曲の少ない電子放出素子及びこれを利用した電子表出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法を提供する。
【解決手段】 本発明は電子放出素子及びこれを利用した電子表出表示装置並びに電子放出素子50の駆動方法に関する。電子放出素子50は,データ信号が印加される第1電極30と,走査信号が印加される第2電極60と,データ信号の電圧と走査信号の電圧との電圧差に応じて電子の放出制御を行う電子放出部50とを備えている。走査信号のオフ電圧は,データ信号のオン電圧より低いレベルをとなるように設定されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は,画質が改善された電子放出素子及びこれを利用した電子表出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法に関する。
電子放出素子には,電子源として熱陰極を利用する方式と冷陰極を利用する方式とが存在する。冷陰極を利用する方式の電子放出素子としては,FEA(Field Emitter Array)型,SCE(Surface Conduction Emitter)型,MIM(Metal−Insulator−Metal)型,MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)型,及びBES(Ballistic Electron Surface Emitting)型などが知られている。
FEA型電子放出素子は,低仕事関数または高ベータ関数の物質を電子放出源として使用する素子であって,このような物質が真空中に置かれた場合に電界差によって電子が容易に放出される原理を利用したものである。モリブデン(Mo),シリコン(Si)などを主材質とし,先端の尖っているチップ構造物や黒鉛(グラファイト),DLC(ダイヤモンド状炭素)などの炭素系物質が電子放出源として使用されている。また最近では,ナノチューブやナノワイヤーなどのナノ級微小物質で製作された電子放出源を用いた素子が開発されている。
SCE型電子放出素子は,第1基板上に互いに対向して配置された第1電極と第2電極との間に導電薄膜を形成し,この導電薄膜に微細亀裂(ギャップ)を形成することによって形成されている。SCE型電子放出素子は,電極に電圧を印加することによって導電薄膜表面に電流を流して,微細亀裂(ギャップ)である電子放出部から電子が放出される原理を利用したものである。
そしてMIM型電子放出素子とMIS型電子放出素子は,各々金属-誘電層-金属(MIM)または金属-誘電層-半導体(MIS)の積層構造によって形成されている。MIM型電子放出素子とMIS型電子放出素子は,誘電層を間に置いて対向する二つの金属の間または金属と半導体との間に電圧を印加する場合に,電子電位の高い金属または半導体から電子電位の低い金属に向かって,電子が移動し加速されながら放出される原理を利用したものである。
BSE型電子放出素子は,半導体のサイズを半導体中の電子の平均自由行程より小さい寸法の領域まで縮少すれば電子が散乱せずに走行する原理を利用したものである。BSE型電子放出素子は,オーミック電極上に金属または半導体からなる電子供給層を形成し,電子供給層上に絶縁層と金属薄膜を形成してオミック電極と金属薄膜の間に電圧を印加することによって電子を放出する。
以上のような電子放出素子は,電子放出部から放出された電子を,第2基板上に形成された蛍光体に衝突させるために,第2基板上に正の高電圧が印加されるアノード電極が形成されている。
しかしながら,従来の電子放出素子では,アノード電極に印加される正の高電圧によって非選択画素領域(蛍光体を衝突させることを望まない画素領域)でも電子が吸引されて蛍光体に衝突して発光してしまうという問題があった。この現象は,アノード電極に印加される正の高電圧によって,電子放出部周囲に電界(以下,‘アノード電界’と言う)が形成されると,電子放出部が電子を放出して第2基板上で発光が行われことに起因するものである。このような,アノード電極による発光をダイオード発光という。
また,電子放出部から放出された電子の集束が不十分であるために,望まない領域の蛍光体に電子が衝突した場合には,映像に歪曲(雑音光や歪)を生じてしまい,画質が低下するという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり,アノード電極の電界を遮蔽してダイオード発光を除去し,電子放出部から放出された電子ビームを集束させて映像の歪曲の少ない電子放出素子及びこれを利用した電子表出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために,本発明に係る電子放出素子は,データ信号が印加される第1電極と;走査信号が印加される第2電極と;上記データ信号の電圧と上記走査信号の電圧との電圧差に応じて電子の放出制御を行う電子放出部と;を含み,上記走査信号のオフ電圧は,上記データ信号のオン電圧より低いレベルをとなるように設定されることを特徴とする。
また,上記電子放出部は,上記第1電極に上記データ信号のオン電圧が印加され,且つ,上記第2電極に上記走査信号のオン電圧が印加された場合に,上記電子を放出することとしてもよい。
さらに,上記走査信号のオン電圧が正の電圧であり,上記走査信号のオフ電圧が負の電圧であってもよい。
また,上記データ信号のオン電圧が,グラウンド電圧と実質的に同一であり,上記データ信号のオフ電圧は正の電圧であってもよい。
さらに,本発明に係る電子放出素子が,第3の電極をさらに含み;該第3の電極には,上記電子放出部から放出される上記電子を集束させるためのフォーカシング信号が印加されていてもよい。
また,上記フォーカシング信号は,一定の負の電圧となるよう設定されていてもよい。
さらに上記第1電極がカソード電極であり;上記第2電極が第1絶縁層を間に置いて上記第1電極上に形成される第1ゲート電極であり;上記第3電極が第2絶縁層を間に置いて上記第2電極上に形成される第2ゲート電極であるものであってもよい。
また,上記電子放出部から放出される電子を引き付けるための第4電極と;上記電子が衝突する場合に画像を表示するように蛍光体が形成される第2基板と;をさらに含んでいてもよい。
本発明に係る電子放出表示装置は,複数の走査電極及びデータ電極が交差して配列されて電子放出部が形成される第1基板と,少なくとも一つの正電極が形成される第2基板とを含むパネルと;上記データ電極に第1電圧と第2電圧を有するデータ信号を印加するデータ駆動部と;上記複数の走査電極のうち選択された走査電極には第3電圧を印加し,選択されなかった走査電極には第4電圧を印加する走査駆動部と;を含み,上記電子放出部は上記データ電極に印加される上記第1電圧と上記選択された走査電極に印加される上記第3電圧との電圧差に応じて電子を放出し;上記第4電圧は上記第1電圧より低いレベルとなるように設定されることを特徴とする。
また,上記第1基板に,上記電子放出部から放出された電子を集束させて上記第4電極からの電界を遮蔽するための第5電極がさらに形成されていてもよい。
さらに,上記第2基板に,上記電子が衝突する場合に画像が表示されるように蛍光体がさらに形成されていてもよい。
また,上記第4電圧が負のレベルとなるように設定されていてもよい。
本発明に係る電子放出素子の駆動方法は,少なくとも一つの正電極が形成される第1基板と;複数の第1電極及び電子放出部が形成された複数の第2電極と上記第1電極上に形成される第3電極とを含む第2基板と;を含む電子放出素子の駆動方法において:上記複数の第1電極を順次に選択して第1電圧を第1期間の間に印加し,第2期間の間に第2電圧を印加する第1段階と;上記第2電極にデータ電圧を印加する第2段階と;上記第1段階及び上記第2段階の間に上記第3電極に第3電圧を印加する第3段階と;を含み,上記第2電圧は,上記第1電極が上記第2期間の間に上記正電極からの電界を遮蔽できる電圧レベルに設定されることを特徴とする。
また,上記第2電圧が,上記データ電圧より低いレベルに設定されていてもよい。
さらに,上記第2電圧が負の電圧であってもよい。
また,上記第3電圧が負の電圧であってもよい。
本発明によれば,アノード電極の電界を遮蔽してダイオード発光を抑制することができる電子放出素子及びその駆動方法を提供することができる。
また,電子放出部から放出された電子ビームを集束させて映像の歪曲が少ない電子放出素子及びその駆動方法を提供することができる。
さらに,アノード電極に印加される電圧を高めることによって輝度が改善された電子放出表示装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は,本発明の実施形態に係る電子放出素子を利用した電子放出表示装置の論理構造を概略的に示す図面である。なお,図1は論理構造を示した図であるため,機械的構造と一義的に対応するものではない。
図1に示すように,本発明の実施形態における電子放出表示装置は,映像を表示する表示パネル100と,データ電極D−Dを駆動するためのデータ電極駆動部200と,走査電極S1−Snを駆動するための走査電極駆動部300と,フォーカシング電極F1−Fnを駆動するためのフォーカシング電極駆動部400とを含んでいる。
表示パネル100は,複数のデータ電極D1−Dmと,データ電極D1−Dmと交差するように形成された複数の走査電極S1−Sn及び複数のフォーカシング電極F1−Fnと,データ電極と走査電極の交差領域に各々形成される複数の画素とを含んでいる。
データ電極駆動部200は,データ電極D1−Dmにデータ信号を供給する。また,走査電極駆動部300は,選択された走査電極S1−Snに走査信号(走査パルス)を供給する。
本発明の実施形態では,走査電極駆動部300は,走査電極S1−Snを順次に選択して走査パルスを印加し,データ駆動部200は,走査パルスが印加されている間にデータ電極にデータ電圧を印加する。
フォーカシング電極駆動部400は,フォーカシング電極F1−Fnに負の電圧を印加して電子放出部(図示せず)から放出される電子ビームを集束させ,アノード電界を遮蔽して,非選択領域におけるダイオード発光を抑制する。
図2は,本発明の実施例1による電子放出素子の機械的構造を示す断面図である。
図2に示すように,電子放出素子は,後面基板10及び前面基板20を含んでいる。後面基板10上にはカソード電極30と第1ゲート電極60とが絶縁層を間に置いて形成され,その上には,第2ゲート電極70が第1ゲート電極60との間に絶縁層を置いて形成されている。そして,電子放出部50が,カソード電極30上に形成されている。
前面基板20は,後面基板10に対向するように形成され,前面基板20上には電子が衝突して画像が表示される蛍光体40と,電子放出部50から放出された電子を引き付けるためのアノード電極80とが形成されている。
このように形成された電子放出素子を動作させる場合には,カソード電極30と第1ゲート電極60の間に印加された電圧を用いて電子放出部50に高電界を集中させ,量子力学的なトンネル効果によって電子放出部50から電子を放出させる。電子放出部50から放出された電子は,アノード電極80に印加される電圧によって加速され,蛍光体40に衝突して蛍光体40を発光させる。
図2では,カソード電極30上に第1ゲート電極60が絶縁層を間に置いて形成される例を示したが,実施状況に応じて第1ゲート電極60をカソード電極30下に形成してもよい。この場合には,電子放出部50が第1ゲート電極60上に形成される。
また,前面基板20上に蛍光体40が形成され,蛍光体40上にアノード電極80が形成された例を示したが,実施状況に応じて,前面基板20上に透明なアノード電極を形成し,その上に蛍光体を塗布する構成としてもよい。そして,蛍光体上に金属薄膜をさらに形成してもよい。
以下,本発明の実施例1による電子放出素子を利用した電子放出表示装置の駆動方法について詳細に説明する。
以下,図2のカソード電極30がデータ電極Dmとして使用され,第1ゲート電極60が走査電極Snとして使用される使用状況を中心に説明する。
なお,電子放出素子の電極構成によっては,カソード電極30を走査電極Snとして使用し,第1ゲート電極60をデータ電極Dmとして使用することも可能である。このような駆動方法の変更は,後述する実施例を参考にして当業者が容易に実現できる自明な事項であるため,この駆動方法についての詳細な説明は省略する。
また,選択された走査電極に印加される走査電圧,つまり走査パルスを“走査信号のオン電圧”とし,選択されなかった走査電極(非選択走査電極)に印加される走査電圧を“走査信号のオフ電圧”とする。また,画素を発光させるためにデータ電極に印加される電圧を“データ信号のオン電圧”とし,画素を発光させないためにデータ電極に印加される電圧を“データ信号のオフ電圧”とする。
図3は,本発明の実施例1における表示装置の駆動波形を示した図面である。
期間T1で,走査電極Snに走査信号のオン電圧VSが印加され,データ電極Dmにはデータ信号のオン電圧V1が印加される。その結果,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧差VS−V1が十分に大きくなって,電子放出部50から電子が放出され,放出された電子が蛍光体40に衝突する。この衝突により,画素が発光する。
この後,期間T2で走査電極Snに印加されていた走査信号のオン電圧VSが維持され,データ電極Dmの印加電圧がデータ信号のオフ電圧VDに変化する。この結果,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧差がVS−VDに減少し,電子放出部50から電子が放出されないようになって画素が発光しなくなる。
そして,期間T3で走査電極Snには走査信号のオフ電圧V1が印加され,データ電極Dmにはデータ信号のオフ電圧V1が印加されるが,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧差が零ボルトに減少して電子放出の停止状態が継続するので,画素が発光しなくなる。この場合,走査信号のオフ電圧V1は,データ信号のオン電圧V1と同一の電圧値に設定される。通常,設定される同一の電圧値は,零ボルトである。
一方,フォーカシング電極Fnには,負の電圧V2が持続的に印加されるが,期間T1では,電子放出部50から放出された電子ビームを集束させて電子ビームが望む位置の蛍光体に衝突するようにし,期間T2,T3では,アノード電極80からの正の高電界を遮断して,望ましくないダイオード発光の発生を抑制する。
この場合,フォーカシング電極Fnに印加される負の電圧の大きさを増加させるほどフォーカシング機能と電界遮蔽機能が増加するが,アノード電極80へ行く電子の数が減少するため表示パネル100の輝度が減少してしまうという短所が存在する。
したがって,フォーカシング電極Fnには適正な負の電圧が印加されなければならず,アノード電極80からの電界を遮蔽させるためにはフォーカシング電極F1−Fnとして使用される第2ゲート電極70の膜の厚さを増加させたり電子放出部50が形成されるホールの深さ/幅の比を大きくしなければならない。しかし,このような方法を使用するための加工過程が非常に複雑であるために生産性及び収率面で多くの問題が発生する。
したがって,本発明の実施例2に示す電子放出素子では,走査信号のオフ電圧をデータ信号のオン電圧より低く設定することによって,選択されなかった画素でダイオード発光が発生することを抑制する。
図4は,本発明の実施例2に係る電子放出素子を用いた電子放出表示装置の駆動波形を示した図面である。
本発明の実施例2に示す電子放出素子は,走査信号のオフ電圧が実施例1の場合に比べて低下して電圧V3になった点で実施例1と異なっている。
このように,走査信号のオフ電圧V3をデータ信号のオン電圧V1より低く設定することによって,非選択走査電極の電子放出部から電子が放出されることを抑制するだけでなく,アノード電極80の電界を遮蔽するフォーカシング電極の機能まで実現することができる。
具体的には,期間T1で走査電極Snに走査信号のオン電圧VSが印加され,データ電極Dmにはデータ信号のオン電圧V1が印加される。この時,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧差VS−V1によって電子放出部50から電子が放出され,放出された電子が蛍光体40に衝突することによって画像が表示される。
この後,期間T2でも走査電極Snに走査信号のオン電圧VSが維持され,データ電極Dmにデータ信号のオフ電圧VDが印加される。したがって,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧差がVS−VDに減少し,電子放出部50から電子が放出されない。
期間T3では,走査電極Snに走査信号のオフ電圧V3が印加され,データ電極Dmにデータ信号のオフ電圧V1が印加される。この場合には,データ電極Dmに印加される電圧より走査電極Snに印加される電圧の方がさらに低くなって,走査電極Snがアノード電極の電界を遮蔽する機能を行う。つまり,第1ゲート電極が走査電極Snとして使用され,カソード電極がデータ電極Dmとして使用される場合,走査信号のオフ電圧が印加される非選択画素の第1ゲート電極にカソード電極に印加される電圧より低い電圧を印加することによって,アノード電極に印加される正の高電圧を第1ゲート電極が遮断する役割を果たす。
したがって,非選択画素でフォーカシング電極F1−Fnによってアノード電界が1次的に遮蔽され,走査電極S1−Snによってアノード電界が2次的に遮蔽されることによって,アノード電界によるダイオード発光を確実に抑制することができる。
また,実施例1よりアノード電極にさらに高い正の高電圧を印加してもダイオード発光は発生せず,結局アノード電極に印加される電圧を高めて画像の輝度を高めることができる。また,ダイオード発光による映像の歪曲が減って表示装置の画質が改善される。
図5は,本発明の実施例2に示す表示装置の全体的な駆動波形を示した図面である。
図5に示すように,複数の走査電極S1−Snに走査信号のオン電圧VSが順次に印加される。このオン電圧VSは,画素の選択されている間は継続して維持され,選択が終了すると走査信号のオフ電圧V3が印加される。
この時,走査信号のオフ電圧V3はデータ信号のオン電圧V1より低いレベルの電圧に設定されるので,前述のように非選択画素でダイオード発光が発生することを抑制することができる。
以下,図6及び図7を参照して,本発明の実施例1及び実施例2に示した駆動方法におけるアノード電界の遮蔽効果を説明する。図6及び図7に示すグラフは,フォーカシング電極F1−Fnの水平幅を110μmに設定し,アノード電極の電圧によって発生する電流が50μAである場合の実験結果を示したものである。
図6は,本発明の実施例1に示した駆動方法を用いて,フォーカシング電極に印加される電圧に対応してダイオード発光が発生するアノード電極の電圧を示したグラフである。図6において,走査信号のオフ電圧は0Vに設定している。
図6に示すように,フォーカシング電極Fnに印加される電圧が負の方向に増加するほどダイオード発光を起こすアノード電極の電圧が高くなる。例えば,フォーカシング電極Fnに印加される電圧が−20Vである場合には,アノード電極に2.1kv内の電圧を印加することができ,フォーカシング電極Fnに印加される電圧が−30Vである場合にはアノード電極に2.3kv内の電圧を印加することができる。
図7は,本発明の実施例2に示した駆動方法を用いて,フォーカシング電極に印加される電圧と,走査電極に印加されるオフ電圧に対応してダイオード発光が発生するアノード電極の電圧とを示したグラフである。
図7に示すように,フォーカシング電極Fnに印加される電圧が負の方向に増加するほどダイオード発光を起こすアノード電極の電圧が高くなる。また,走査信号のオフ電圧が負の方向に増加するほどダイオード発光を起こすアノード電極の電圧はさらに高くなる。
例えば,フォーカシング電極Fnに印加される電圧が−20Vで,走査信号のオフ電圧が−40Vである場合,アノード電極に2.7kv内の電圧を印加することができる。また,フォーカシング電極Fnに印加される電圧が−30Vで,走査信号のオフ電圧が−40Vである場合,アノード電極にほぼ2.9kv内の電圧を印加することができる。
したがって,本発明の実施例2では,フォーカシング電極を利用して発光画素の電子ビームを集束させ,画素のアノード電界を1次的に遮蔽させることができる。また,選択画素の走査電極に印加される電圧をデータ電極に印加される電圧より低く設定することによって,アノード電界を2次的に遮蔽させることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,画質が改善された電子放出素子及びこれを利用した電子表出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法に適用可能である。
本発明の実施形態に係る電子放出素子を利用した表示装置の論理構造を概略的に示した図面である。 本発明の実施例1における電子放出素子の機械的構造を示した断面図である。 本発明の実施例1における表示装置の駆動波形を示した図面である。 本発明の実施例2における表示装置の駆動波形を示した図面である。 本発明の実施例2における表示装置の全体的な駆動波形を示した図面である。 本発明の実施例1による駆動方法におけるフォーカシング電極に印加される電圧に対応してダイオード発光が発生するアノード電極の電圧を示したグラフである。 本発明の実施例2による駆動方法におけるフォーカシング電極に印加される電圧と走査信号のオフ電圧に対応してダイオード発光が発生するアノード電極の電圧を示したグラフである。
符号の説明
10 後面基板
20 前面基板
30 カソード電極
40 蛍光体
50 電子放出部
60 第1ゲート電極
70 第2ゲート電極
80 アノード電極
100 表示パネル
200 データ電極駆動部
300 走査電極駆動部
400 フォーカシング電極駆動部
D1−Dm データ電極
F1−Fn フォーカシング電極
S1−Sn 走査電極

Claims (16)

  1. データ信号が印加される第1電極と;
    走査信号が印加される第2電極と;
    前記データ信号の電圧と前記走査信号の電圧との電圧差に応じて電子の放出制御を行う電子放出部と;
    を含み,
    前記走査信号のオフ電圧は,前記データ信号のオン電圧より低いレベルをとなるように設定されることを特徴とする電子放出素子。
  2. 前記電子放出部は,前記第1電極に前記データ信号のオン電圧が印加され,且つ,前記第2電極に前記走査信号のオン電圧が印加された場合に,前記電子を放出することを特徴とする請求項1に記載の電子放出素子。
  3. 前記走査信号のオン電圧は正の電圧であり,前記走査信号のオフ電圧は負の電圧であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子放出素子。
  4. 前記データ信号のオン電圧は,グラウンド電圧と実質的に同一であり,前記データ信号のオフ電圧は正の電圧であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子放出素子。
  5. 第3の電極をさらに含み;
    該第3の電極には,前記電子放出部から放出される前記電子を集束させるためのフォーカシング信号が印加されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子放出素子。
  6. 前記フォーカシング信号は,一定の負の電圧となるよう設定されることを特徴とする請求項5に記載の電子放出素子。
  7. 前記第1電極はカソード電極であり;
    前記第2電極は第1絶縁層を間に置いて前記第1電極上に形成される第1ゲート電極であり;
    前記第3電極は第2絶縁層を間に置いて前記第2電極上に形成される第2ゲート電極であること;
    を特徴とする請求項5または請求項6に記載の電子放出素子。
  8. 前記電子放出部から放出される電子を引き付けるための第4電極と;
    前記電子が衝突する場合に画像を表示するように蛍光体が形成される第2基板と;
    をさらに含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子放出素子。
  9. 複数の走査電極及びデータ電極が交差して配列されて電子放出部が形成される第1基板と,少なくとも一つの正電極が形成される第2基板とを含むパネルと;
    前記データ電極に第1電圧と第2電圧を有するデータ信号を印加するデータ駆動部と;
    前記複数の走査電極のうち選択された走査電極には第3電圧を印加し,選択されなかった走査電極には第4電圧を印加する走査駆動部と;
    を含み,
    前記電子放出部は前記データ電極に印加される前記第1電圧と前記選択された走査電極に印加される前記第3電圧との電圧差に応じて電子を放出し;
    前記第4電圧は前記第1電圧より低いレベルとなるように設定される
    ことを特徴とする電子放出表示装置。
  10. 前記第1基板には,前記電子放出部から放出された電子を集束させて前記第4電極からの電界を遮蔽するための第5電極がさらに形成されることを特徴とする請求項9に記載の電子放出表示装置。
  11. 前記第2基板には,前記電子が衝突する場合に画像が表示されるように蛍光体がさらに形成されることを特徴とする請求項9〜10のいずれかに記載の電子放出表示装置。
  12. 前記第4電圧は負のレベルとなるように設定されることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の電子放出表示装置。
  13. 少なくとも一つの正電極が形成される第1基板と;
    複数の第1電極及び電子放出部が形成された複数の第2電極と前記第1電極上に形成される第3電極とを含む第2基板と;
    を含む電子放出素子の駆動方法において:
    前記複数の第1電極を順次に選択して第1電圧を第1期間の間に印加し,第2期間の間に第2電圧を印加する第1段階と;
    前記第2電極にデータ電圧を印加する第2段階と;
    前記第1段階及び前記第2段階の間に前記第3電極に第3電圧を印加する第3段階と;
    を含み,
    前記第2電圧は,前記第1電極が前記第2期間の間に前記正電極からの電界を遮蔽できる電圧レベルに設定されることを特徴とする電子放出素子の駆動方法。
  14. 前記第2電圧は前記データ電圧より低いレベルに設定されることを特徴とする請求項13に記載の電子放出素子の駆動方法。
  15. 前記第2電圧は負の電圧であることを特徴とする請求項13または14に記載の電子放出素子の駆動方法。
  16. 前記第3電圧は負の電圧であることを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の電子放出素子の駆動方法。
JP2005144595A 2004-05-28 2005-05-17 電子放出素子及びこれを利用した電子放出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法 Pending JP2005338823A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020040038165A KR20050112757A (ko) 2004-05-28 2004-05-28 전자 방출 소자와 이를 이용한 표시 장치 및 그 구동 방법

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005338823A true JP2005338823A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35424473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005144595A Pending JP2005338823A (ja) 2004-05-28 2005-05-17 電子放出素子及びこれを利用した電子放出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7525519B2 (ja)
JP (1) JP2005338823A (ja)
KR (1) KR20050112757A (ja)
CN (1) CN100487841C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012589A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Samsung Sdi Co Ltd 電子放出素子および電子放出素子の駆動方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09274845A (ja) * 1996-04-03 1997-10-21 Dainippon Printing Co Ltd 電子放出素子と電子放出素子用収束電極およびその製造方法
JPH11272231A (ja) * 1998-03-19 1999-10-08 Toshiba Corp 電界放出型画像表示装置
JP2001100693A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Hitachi Ltd 画像表示装置の駆動方法
JP2002169504A (ja) * 2000-03-10 2002-06-14 Sony Corp 平面型表示装置
JP2003263951A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 電界放出型電子源およびその駆動方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10512690A (ja) * 1995-11-02 1998-12-02 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ エレクトロルミネッセンス表示装置
US6326725B1 (en) * 1998-05-26 2001-12-04 Micron Technology, Inc. Focusing electrode for field emission displays and method
JP3395760B2 (ja) * 1999-06-01 2003-04-14 セイコーエプソン株式会社 電圧生成方法、電気光学装置及び電子機器
JP3863325B2 (ja) * 1999-09-10 2006-12-27 株式会社日立製作所 画像表示装置
JP3915400B2 (ja) * 2000-11-28 2007-05-16 株式会社日立製作所 画像表示装置及び画像表示装置の駆動方法
JP2004172087A (ja) * 2002-11-05 2004-06-17 Ngk Insulators Ltd ディスプレイ
KR100489279B1 (ko) * 2003-02-25 2005-05-17 엘지전자 주식회사 플라즈마 디스플레이 패널의 구동방법 및 장치
JP2004302070A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Tohoku Pioneer Corp 発光表示パネルの駆動装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09274845A (ja) * 1996-04-03 1997-10-21 Dainippon Printing Co Ltd 電子放出素子と電子放出素子用収束電極およびその製造方法
JPH11272231A (ja) * 1998-03-19 1999-10-08 Toshiba Corp 電界放出型画像表示装置
JP2001100693A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Hitachi Ltd 画像表示装置の駆動方法
JP2002169504A (ja) * 2000-03-10 2002-06-14 Sony Corp 平面型表示装置
JP2003263951A (ja) * 2002-03-08 2003-09-19 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 電界放出型電子源およびその駆動方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012589A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Samsung Sdi Co Ltd 電子放出素子および電子放出素子の駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7525519B2 (en) 2009-04-28
KR20050112757A (ko) 2005-12-01
CN1725417A (zh) 2006-01-25
CN100487841C (zh) 2009-05-13
US20050264229A1 (en) 2005-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3293571B2 (ja) 電界放出型冷陰極素子及びその駆動方法並びにそれらを用いた画像表示装置
JP4274840B2 (ja) 電界放出表示装置
US7973742B2 (en) Method of driving field emission device (FED) and method of aging FED using the same
JP2005243648A (ja) 電子放出素子
US20050189868A1 (en) Field emission device with focusing control electrode and field emission display
JP2005338823A (ja) 電子放出素子及びこれを利用した電子放出表示装置並びに電子放出素子の駆動方法
JP2007012589A (ja) 電子放出素子および電子放出素子の駆動方法
JP3460707B2 (ja) 電子放出装置及びその駆動方法
US20060006790A1 (en) Electron emission device and electron emission display having beam-focusing structure using insulating layer
US8120550B2 (en) Edge emission electron source and TFT pixel selection
JP2006018214A (ja) 電子放出表示装置の駆動方法及び電子放出表示装置
JP4227507B2 (ja) 電界放出型表示装置
US7005807B1 (en) Negative voltage driving of a carbon nanotube field emissive display
JP2008130557A (ja) 電界放出素子のエージング方法
JP3125337B2 (ja) 画像表示装置
JP2005174818A (ja) 電子放出素子、発光素子及び冷陰極ディスプレイ装置
JPWO2004003955A1 (ja) 冷陰極構造、電子放出装置及び電子放出型表示装置
JP4829604B2 (ja) 冷陰極アレイ及びこれを用いた電界放出型ディスプレイ
JP4866028B2 (ja) 電界放出型ディスプレイ及びその駆動方法
JP4504655B2 (ja) 電子放射装置、駆動装置およびディスプレイ
JP2005025968A (ja) 電界放出装置、電界放出基板、駆動装置およびディスプレイ
KR20080032532A (ko) 전자 방출 디바이스 및 이를 이용한 전자 방출 디스플레이
JP2002093309A (ja) 電界放出型電子装置
KR20070047458A (ko) 전자 방출 표시 디바이스
JPH10106429A (ja) 電界放射型電子銃の駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110726