JP2007012589A - 電子放出素子および電子放出素子の駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エミッション遅延現象を抑制して動画像の実現の際に輝度の低下を最小化し,表示品質を高めることが可能な電子放出素子および電子放出素子の駆動方法を提供する。
【解決手段】本発明の電子放出素子は,カソード電極6と,絶縁層を介してカソード電極6の上部に形成されるゲート電極10と,カソード電極6に形成され,カソード電極6とゲート電極10に印加された電圧の差から発生する電界によって電子を放出する電子放出部12と,カソード電極6とゲート電極10に電圧を印加する駆動部と,電子放出部12から放出された電子を加速させるために陽の電圧が印加されるアノード電極26とを含み,カソード電極6に印加される第1電圧(Vc)とゲート電極10に印加される第2電圧(Vg)は0.4≦Vc/Vg<0.8を満足する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の電子放出素子は,カソード電極6と,絶縁層を介してカソード電極6の上部に形成されるゲート電極10と,カソード電極6に形成され,カソード電極6とゲート電極10に印加された電圧の差から発生する電界によって電子を放出する電子放出部12と,カソード電極6とゲート電極10に電圧を印加する駆動部と,電子放出部12から放出された電子を加速させるために陽の電圧が印加されるアノード電極26とを含み,カソード電極6に印加される第1電圧(Vc)とゲート電極10に印加される第2電圧(Vg)は0.4≦Vc/Vg<0.8を満足する。
【選択図】図1
Description
本発明は,電子放出素子に係り,特にエミッション遅延を抑制して動画像の実現の際に輝度の変化を防止することが可能な電子放出素子および電子放出素子の駆動方法に関する。
一般に,電子放出素子は,電子源の種類によって,熱陰極(Hot Cathode)を用いる方式と,冷陰極(Cold Cathode)を用いる方式とに大別される。
ここで,冷陰極を用いる方式の電子放出素子としては,電界放出アレイ(FEA型:Field Emitter Array),表面伝導エミッション(SCE型:Surface−Conduction Emission),金属−絶縁層−金属(MIM型:Metal−Insulator−Metal),および金属−絶縁層−半導体(MIS型:Metal−Insulator−Semiconductor)などが知られている。
この中でも,FEA型電子放出素子は,仕事関数(Work Function)が低い,あるいはアスペクト比が大きい物質を電子源として使用する場合,真空中で電界によって容易に電子が放出される原理を利用したものであって,モリブデン(Mo)またはシリコン(Si)などを主材質とする先端の尖ったチップ構造物で電子放出部を形成し,あるいはカーボンナノチューブや黒鉛,ダイヤモンドライクカーボンなどのカーボン系物質で電子放出部を形成した例が開発されている。
公知のFEA型電子放出素子において,第1基板上にはカソード電極,絶縁層およびゲート電極が順次形成され,ゲート電極と絶縁層には開口部が設けられ,開口部の内側にはカソード電極上に電子放出部が形成される。第1基板と対向する第2基板の一面には蛍光層とアノード電極が提供される。
上記カソード電極は,電子放出に必要な電流を電子放出部に供給する役割をし,上記ゲート電極は,カソード電極との電圧差を用いて電子放出を制御する役割をする。上記アノード電極は,数百〜数千Vの直流電圧の印加を受けて蛍光層を高電位状態に維持することにより,電子放出部から放出された電子を蛍光層に向けて加速させる。
通常の場合,ゲート電極は走査電極として用いられ,カソード電極は画像データを書き込むためのデータ電極として用いられる。
これにより,ゲート電極に順次走査パルスを印加し,走査パルスの印加されたゲート電極に対応する複数のカソード電極に選択的にデータパルスを印加すると,両電極間の電圧差がしきい値以上である画素において電子放出部の周囲に電界が形成され,これから電子が放出される。放出された電子は,アノード電極に印加された高電圧に引かれて対応の蛍光層に衝突することにより,蛍光層を発光させる。
このように動作する電子放出素子において,カソード電極とゲート電極に印加される駆動信号に応じて電子放出のオン/オフと電子放出量が迅速且つ正確に制御されるとき,画像信号による正確な表示を行うことができる。電子放出量は,アノード電極に到達するエミッション電流Ieから観察することができる。その後,電子放出とエミッション電流(Emission Current)を同じ意味で使用する。
上述した駆動特性は,電子放出素子が動画像を実現するとき,そして相当大きいエミッション電流の変化を起こす画像を切り替えるときにさらに要求される。一例として,黒色モードから白色モードに画像を切り替えるとき,駆動信号に応じてエミッション電流が迅速に回復しなければならず,そうでない場合には白色モードの初期で相当期間輝度の低下が発生する。
一方,カソード電極とゲート電極には正弦波パルスが印加される。正弦波は,比較的高い電圧を有し,画素数が多いほど,短いオンタイム(ON time)の印加時間を有する。ところが,カソード電極とゲート電極の内部抵抗や,カソード電極とゲート電極との交差領域から発生する寄生キャパシタンスなどによって駆動信号が遅延するなど,信号歪みが発生するおそれがある。駆動信号遅延は,エミッション遅延につながって表示品質の低下を誘発する。
そこで,本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので,その目的は,エミッション遅延現象を抑制して動画像実現の際に輝度の低下を最小化し且つ表示品質を高めることが可能な,新規かつ改良された電子放出素子およびこの駆動方法を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,カソード電極と,絶縁層を介してカソード電極の上部に形成されるゲート電極と,カソード電極に形成され,カソード電極とゲート電極に印加された電圧の差から発生する電界によって電子を放出する電子放出部と,カソード電極とゲート電極に電圧を印加する駆動部と,電子放出部から放出された電子を加速させるために陽の電圧が印加されるアノード電極とを含み,カソード電極に印加される第1電圧(Vc)とゲート電極に印加される第2電圧(Vg)が0.4≦Vc/Vg<0.8を満足する,電子放出素子を提供する。
上記駆動部は,カソード電極とゲート電極にそれぞれ第1電圧と第2電圧を印加し,電子放出部から電子が放出されないようにすることができる。
上記駆動部は,ゲート電極に第2電圧を印加した状態でカソード電極に第1電圧より低い第3電圧と第1電圧を有するパルスを印加し,第3電圧がカソード電極に印加される期間によって電子放出部から放出される電子の量を決定することができる。
上記電子放出素子は,ゲート電極の上部に形成され,0Vまたは陰の電圧が印加される集束電極をさらに含むことができる。
また,本発明の別の観点によれば,第1電極,第1電極と絶縁されて形成された第2電極,および第1電極と第2電極のいずれか一方に形成され,第1電極と第2電極に印加された電圧の差によって電子を放出する電子放出部を含む電子放出素子の駆動方法において,第1電極に第1電圧を印加する段階と,第1電極に第1電圧を印加した状態で,第2電圧と第3電圧を有するパルスを第2電極に印加する段階とを含み,第1電圧と第2電圧が0.4≦Vc/Vg<0.8を満足する,電子放出素子の駆動方法を提供する。この際,Vcは第1電圧と第2電圧のうち低い方であり,Vgは第1電圧と第2電圧のうち高い方を示す。
上記第2電極に第3電圧が印加される場合に電子放出部から電子が放出されるようにすることができる。
上記電子放出部は,第2電極に形成され,Vcが第2電圧,Vgが第1電圧として設定できる。
以上説明したように,本発明によれば,本発明の電子放出素子は,前述したVcとVgの比率最適化によってエミッション遅延現象を抑制して動画像の実現の際に輝度低下を最小化し,表示品質を高めることができる。
以下に,添付した図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する発明特定事項については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1を参照すると,電子放出素子は,表示パネル110と,走査電極Snを駆動する走査駆動部140と,データ電極Dmを駆動するデータ駆動部130と,走査駆動部140およびデータ駆動部130を制御する制御部150とを含む。
表示パネル110は,n個の走査電極Snとm個のデータ電極Dmからなり,走査電極Snとデータ電極Dmとが交差する領域それぞれに電子放出部を設ける。
制御部150は,画像信号R,G,B,垂直同期信号V_SYNCおよび水平同期信号H_SYNCの入力を受けて走査駆動信号とデータ駆動信号を生成し,走査駆動部140とデータ駆動部130にそれぞれ走査駆動信号とデータ駆動信号を印加する。すると,走査駆動部140は,入力された走査駆動信号に基づいて走査電極Snに走査駆動電圧を印加し,データ駆動部130は,入力されたデータ駆動信号に基づいてデータ電極Dmにデータ駆動電圧を印加する。
図2および図3を参照すると,表示パネル110は,所定の間隔をおいて平行に対向して配置される第1基板2と第2基板4を含む。第1基板2には電子放出のための構造物が備えられ,第2基板4には電子によって可視光を放出して任意の発光または表示を行う構造物が備えられる。
まず,第1基板2の上にカソード電極6が第1基板2の一方向に沿ってストライプ状に形成され,カソード電極6を覆いながら第1基板2全体にわたって第1絶縁層8が形成される。第1絶縁層8の上にはゲート電極10がカソード電極6と直交する方向に沿ってストライプ状に形成される。
カソード電極6とゲート電極10との交差領域が単位画素を成し,カソード電極6の上には単位画素ごとに少なくとも一つの電子放出部12が形成され,第1絶縁層8とゲート電極10には各電子放出部12に対応する開口部14が設けられることにより,第1基板上に電子放出部12が露出するようにする。
電子放出部12は,真空中で電界が加えられると,電子を放出する物質,例えばカーボン系物質またはナノメートルサイズの物質からなる。電子放出部12の構成物質としては,カーボンナノチューブ,黒鉛,黒鉛ナノファイバー,ダイヤモンド,ダイヤモンドライクカーボン,C60,シリコンナノワイヤおよびこれらの組み合わせ物質を使用することができ,電子放出部12の製造法としてはスクリーン印刷,直接成長,化学気相成長またはスパッタリングなどを適用することができる。
図面では,電子放出部12が円形に形成され,各単位画素でカソード電極6の長手方向に沿って一列に配列される構成を示した。ところが,電子放出部12の平面形状,単位画素当たりの個数および配列形態などは,図示した例に限定されず,様々に変形可能である。
ゲート電極10と第1絶縁層8の上に第2絶縁層16と集束電極18が形成される。第2絶縁層16と集束電極18にも電子ビーム通過のための開口部20が設けられるが,この開口部20は一例として単位画素当たり一つ備えられる。この場合,集束電極18は,一つの単位画素から放出される電子を包括的に集束させる。
上記集束電極18は,第1基板2全体に形成され,あるいは所定のパターンに分けられて複数形成される。後者の場合,図示は省略した。また,集束電極18は,第2絶縁層16の上にコートされた金属膜からなり,あるいは開口部を有する金属プレートを第2絶縁層16上に固着させた構造からなる。
次に,第1基板2に対向する第2基板4の一面には蛍光層22,例えば赤色,緑色および青色の蛍光層22R,22G,22Bが任意の間隔で形成され,各蛍光層22の間には画面のコントラスト向上のための黒色層24が形成される。
蛍光層22と黒色層24の上には,アルミニウムなどの金属膜からなるアノード電極26が形成される。アノード電極26は外部から電子ビームの加速に必要な電圧の印加を受け,蛍光層22から放射された可視光のうち,第1基板2に向かって放射された可視光を第2基板4側に反射させて画面の輝度を高める役割をする。
一方,アノード電極は,金属膜ではないITO(Indium Tin Oxide)などの透明な導電膜からなる。この場合,アノード電極は,第2基板に接した蛍光層と黒色層の一面に位置し,所定のパターンに区分されて複数形成できる。
上記第1基板2と上記第2基板4は,その間にスペーサ28を配置した状態でガラスフリットなどの密封部材によって縁部が一体に接合され,内部空間を排気させて真空状態に保つことにより表示パネル110を構成する。この際,スペーサ28は,黒色層24の位置する非発光領域に対応して配置される。
前述した構成において,カソード電極6は,データ駆動部130と連結され,これからデータ駆動電圧の印加を受け,ゲート電極10は,走査駆動部140と連結され,これから走査駆動電圧の印加を受ける。集束電極18は,0Vまたは数〜数十Vの(−)直流電圧の印加を受け,アノード電極26は,数百〜数千Vの(+)直流電圧の印加を受ける。
図4は本実施形態の電子放出素子に適用可能な駆動波形の一例を示す。
図4は本実施形態の電子放出素子に適用可能な駆動波形の一例を示す。
図4を参照すると,T1区間において,走査電極Snには走査信号のオン電圧VSが印加され,データ電極Dmにはデータ信号のオン電圧V1が印加される。すると,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧の差VS−V1によって電子放出部から電子が放出され,放出された電子は蛍光層と衝突して蛍光層を発光させる。
その後,T2区間では,走査電極Snに走査信号のオン電圧VSが維持され,データ電極Dmにはデータ信号のオフ電圧VDが印加される。すると,走査電極Snとデータ電極Dmに印加される電圧の差がVS−VDに減少し,電子放出部から電子放出が起こらなくなる。T1区間とT2区間とのパルス幅を変化させて適切な諧調表現を行うことができる。
T3区間では,走査電極Snに走査信号のオフ電圧V1が印加され,データ電極Dmにはデータ信号のオフ電圧V1が印加されることにより,電子放出部から電子放出が起こらなくなる。この際,走査信号のオフ電圧V1は,データ信号のオン電圧V1と同一になるように設定され,通常0Vの電圧に設定される。
上述した走査パルスとデータパルスの組み合わせでエミッション電流のオン/オフとエミッション電流量が制御される。電子放出部12から放出された電子は,集束電極16を通過しながら集束電圧によって電子ビーム束の中心部に集束し,アノード電圧に引かれて対応の蛍光層22を向かって加速して蛍光層22と衝突する。この過程で集束電極18と第2絶縁層16が電子放出部12に対するアノード電界の影響を弱化させる。
上記アノード電極に所定の電圧を印加した状態で外部因子(例えばアノード電界)の干渉なしでゲート電極10とカソード電極6間の電圧差によって電界を形成してエミッション電流を制御するとき,走査信号のオン電圧Vsに対するデータ信号のオフ電圧VDの差,すなわちターンオフ電圧が電子放出素子の駆動特性を決定する重要な要素として作用する。
上記ゲート電極に印加される走査信号のオン電圧VsをVgとし,カソード電極に印加されるデータ信号のオフ電圧VDをVcとすれば,本実施形態において,VgとVcは下記の数式1を満足する。
0.4≦Vc/Vg<0.8・・・(数式1)
図5〜図10は,Vc/Vgの変化によるエミッション遅延特性を測定して示すグラフである。グラフの横軸は時間を示し,グラフの縦軸はエミッション電流を示す。エミッション遅延実験は,白色モードを10分間実現し,黒色モードを1分間実現した後,さらに白色モードに切り替えながら1分単位別にエミッション電流を測定する方法で行った。
まず,図5はVc/Vgが0.4である実施例1の実験結果を示す。実験に適用されたVgは50Vであり,Vcは20Vである。図5を参照すると,2番目の白色モードの切替初期時点でエミッション電流が迅速に回復してエミッション遅延が観察されなかった。
図6はVc/Vgが0.73である実施例2の実験結果を示す。実験に適用されたVgは110Vであり,Vcは80Vである。図6を参照すると,実施例2でも2番目の白色モードの切替初期時点でエミッション電流が迅速に回復してエミッション遅延が観察されなかった。
図7はVc/Vgが0.8である比較例1の実験結果を示す。実験に適用されたVgは100Vであり,Vcは80Vである。図7を参照すると,比較例1では,2番目の白色モードの切替初期時点で約9.3%のエミッション低下率と約1分程度のエミッション遅延時間を示した。
エミッション低下率は,一番目の白色モードの最終時点で測定したエミッション電流に対する2番目の白色モードの初期時点で測定したエミッション電流の比を意味する。エミッション遅延時間は,一番目の白色モードの最終時点で測定したエミッション電流を約±5%以内の範囲に回復するのにかかる時間を意味する。エミッション遅延時間の間には画面の輝度低下が発生する。
図8はVc/Vgが0.83である比較例2の実験結果を示す。実験に適用されたVgは120Vであり,Vcは100Vである。図8を参照すると,比較例2では,2番目の白色モードの切替初期時点で約24.4%のエミッション低下率と約1分程度のエミッション遅延時間を示した。
図9はVc/Vgが0.89である比較例3の実験結果を示す。実験に適用されたVgは90Vであり,Vcは80Vである。図9を参照すると,比較例3では2番目の白色モードの切替初期時点で約31%のエミッション低下率と約4分程度のエミッション遅延時間を示した。
図10はVc/Vgが1である比較例4の実験結果を示す。実験に適用されたVgとVcは全て70Vである。図10を参照すると,比較例4では2番目の白色モードの切替初期時点で約75.6%のエミッション低下率を示し,2番目の白色モードに切り替えて9分が経過した後にもエミッション電流は回復しなかった。
前述した結果は,Vgに対するVcの比率が大きいほど,カソード電極とゲート電極の抵抗または両電極間の寄生キャパシタンスなどの外部要因によって駆動信号の歪みおよび遅延が行われるためであると推定される。一方,Vc/Vgが0.4未満の場合には,ターンオン電圧(図4ではVs−V1)とターンオフ電圧(図4ではVs−VD)との差が小さいため,基本的なデータオフdata−off動作が行われない。
したがって,前述した結果から,Vc/Vgは数式1の条件を満足するように設定され,この条件を満足する本実施形態の電子放出素子は相当大きいエミッション電流の変化を起こす画像切替の際にもエミッション遅延が起こらないため,優れた動画像の品質を得ることができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施例では電子放出部がカソード電極に形成された場合を示したが,ゲート電極
,またはカソード電極およびゲート電極両方に形成されてもよい。
,またはカソード電極およびゲート電極両方に形成されてもよい。
本発明は,電子放出素子に適用可能であり,特にエミッション遅延を抑制して動画像の実現の際に輝度の変化を防止することが可能な電子放出素子および電子放出素子のの駆動方法に適用可能である。
2 第1基板
4 第2基板
6 カソード電極
8 第1絶縁層
10 ゲート電極
12 電子放出部
14,20 開口部
16 第2絶縁層
18 集束電極
22 蛍光層
24 黒色層
26 アノード電極
28 スペーサ
110 表示パネル
130 データ駆動部
140 走査駆動部
150 制御部
4 第2基板
6 カソード電極
8 第1絶縁層
10 ゲート電極
12 電子放出部
14,20 開口部
16 第2絶縁層
18 集束電極
22 蛍光層
24 黒色層
26 アノード電極
28 スペーサ
110 表示パネル
130 データ駆動部
140 走査駆動部
150 制御部
Claims (7)
- カソード電極と;
絶縁層を介して前記カソード電極の上部に形成されるゲート電極と;
前記カソード電極に形成され,前記カソード電極と前記ゲート電極に印加された電圧の差から発生する電界によって電子を放出する電子放出部と;
前記カソード電極と前記ゲート電極に電圧を印加する駆動部と;
前記電子放出部から放出された電子を加速させるために陽の電圧が印加されるアノード電極と;
を含み,
前記カソード電極に印加される第1電圧(Vc)と前記ゲート電極に印加される第2電圧(Vg)が0.4≦Vc/Vg<0.8を満足すること;
を特徴とする,電子放出素子。 - 前記駆動部は,前記カソード電極と前記ゲート電極にそれぞれ前記第1電圧と前記第2電圧を印加して電子放出部から電子が放出されないようにすること;
を特徴とする,請求項1に記載の電子放出素子。 - 前記駆動部は,前記ゲート電極に前記第2電圧を印加した状態で前記カソード電極に前記第1電圧より低い第3電圧と前記第1電圧を有するパルスを印加し;
前記第3電圧が前記カソード電極に印加される期間によって,前記電子放出部から放出される電子の量を決定すること;
を特徴とする,請求項1または2に記載の電子放出素子。 - 前記ゲート電極の上部に形成され,0Vまたは陰の電圧が印加される集束電極をさらに含むこと;
を特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の電子放出素子。 - 第1電極,前記第1電極と絶縁されて形成された第2電極,および前記第1電極と前記第2電極のいずれか一方に形成され,第1電極と第2電極に印加された電圧の差によって電子を放出する電子放出部を含む電子放出素子の駆動方法において:
前記第1電極に第1電圧を印加する段階と;
前記第1電極に前記第1電圧を印加した状態で前記第2電極に第2電圧と第3電圧を有するパルスを印加する段階と;
を含み,
前記第1電圧と前記第2電圧は0.4≦Vc/Vg<0.8を満足し;
前記Vcは前記第1電圧と前記第2電圧のうち低い方であり,前記Vgは前記第1電圧と前記第2電圧のうち高い方を示すこと;
を特徴とする,電子放出素子の駆動方法。 - 前記第2電極に前記第3電圧が印加される場合,前記電子放出部から電子が放出されること;
を特徴とする,請求項5に記載の電子放出素子の駆動方法。 - 前記電子放出部は,前記第1電極に形成され,
前記Vcが前記第2電圧であり,前記Vgが前記第1電圧であること;
を特徴とする,請求項5または6に記載の電子放出素子の駆動方法。
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