JP2005338595A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各配線の抵抗のばらつきに起因した表示品位の低下を抑制する。
【解決手段】 第1基板10の表面には各々の全長が相違する複数の引廻し配線41が形成されている。各引廻し配線41は、第1基板10のうち第2基板20と重なり合う対向領域10bの内側から外側に至るように形成された第1層411と、第1層411よりも抵抗率が低い導電性材料によって形成されて第1層411に導通する第2層412とを有する。各引廻し配線41を構成する第1層411の幅(W1やW2)または長さは、総ての引廻し配線41の全長にわたる抵抗が略同一となるように選定されている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、液晶などの電気光学物質を利用した電気光学装置に関し、特に、電気光学物質に対して駆動信号を供給するための配線の構造に関する。
この種の電気光学装置は、相互に対向するように配置された第1基板および第2基板の間隙に配置された液晶などの電気光学物質とこれに駆動信号を供給するための電極とからなる複数の画素が面状に配列された構成となっている。第1基板および第2基板の各々には、走査信号やデータ信号といった駆動信号を各画素に供給するための複数の配線が形成されている(例えば特許文献1参照)。より具体的には、第1基板に走査線駆動回路が実装される構成のもとでは、第2基板に形成された走査線と導通するように引き廻された多数の配線が第1基板に形成されて各々の端部が走査線駆動回路に接続される。また、第1基板にデータ線駆動回路が実装される構成のもとでは、第1基板上に多数のデータ線が引き廻されて各々の端部がデータ線駆動回路に接続される。
特開2001−75118号公報(段落0031および図1)
しかしながら、この種の構成においては各配線の全長が各々の接続先となる画素の位置に応じて相違することになるため、各配線の全長にわたる抵抗値が配線ごとにばらつくという問題がある。例えば、駆動回路に近い画素に到達するように形成された配線の全長は、より遠い画素まで引き廻された配線の全長よりも短いから、前者の配線の抵抗値は後者の配線の抵抗値よりも小さくなる。このように各配線の抵抗値がばらつくと、各画素に供給される駆動信号の波形歪み(波形の鈍りや遅延など)の程度が配線ごとに相違することになるため、仮に総ての画素に同一の階調を表示させようとしても、各画素によって実際に表示される階調が画素の位置に応じてばらついて表示品位が低下するといった問題がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、各配線の抵抗のばらつきに起因した表示品位の低下を抑制することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明に係る電気光学装置は、相互に対向する第1基板および第2基板と、第1基板と第2基板との間隙に配置された電気光学物質と、第1基板のうち第2基板と対向する表面上に形成されて各々の全長が相違する複数の配線とを具備し、複数の配線の各々は、第1基板のうち第2基板と重なり合う対向領域の内側から外側に至るように形成された第1層と、第1層よりも抵抗率が低い導電性材料によって対向領域の内側に形成されて第1層に導通する第2層とを有し、各配線を構成する第1層の幅または長さは、複数の配線の全長にわたる抵抗(合成抵抗)が略同一となるように選定されている。この電気光学装置は、種々の電気光学装置において画像を表示する手段として採用される。なお、本発明における電気光学物質とは、電気的なエネルギを光学的な作用に変換する物質である。このような物質の典型例は印加電圧に応じて透過率が変化する液晶であるが、本発明が適用される範囲は液晶装置に限定されない。また、本明細書において「第1層の幅」とは、第1層のうち引廻し配線が延在する方向と略直交する方向における寸法であり、「第1層の長さ」とは、第1層のうち引廻し配線が延在する方向における寸法である。
この構成において、各配線を構成する第1層の幅または長さは、複数の配線の全長にわたる抵抗値が略同一となるように選定されている。したがって、各配線の抵抗のばらつきに起因した表示品位の低下が抑制される。加えて、第2層よりも抵抗率が高い第1層の幅または長さが配線ごとに選定されるから、これよりも抵抗率の低い第2層の幅や長さを調整する場合と比較して、各配線の抵抗値を調整し易い(変化させ易い)という利点がある。また、各配線が第1層とこれよりも抵抗率の低い第2層とを含むから、各配線が第1層のみからなる構成と比較して抵抗が低減される。一方、抵抗率が低い導電性材料は水分やイオンの付着によって腐食しやすい(すなわち耐食性が低い)という傾向がある。本発明においては、第1基板のうち第2基板と対向する対向領域の内側に第2層が形成されているから、第2層に対する水分やイオンの付着が防止され、この結果として第2層の腐食を抑制することができる。
本発明の他の観点において、複数の配線のうち第1の配線を構成する第1層は、当該第1の配線よりも全長が長い第2の配線を構成する第1層よりも幅が狭い。この態様においては、各配線のうち対向領域の外側に位置する領域外部分の幅が各配線の全長に応じて選定されることが望ましい。すなわち、各配線の第1層は、対向領域の外側に位置する領域外部分を含み、複数の配線のうち第1の配線を構成する第1層の領域外部分は、第2の配線を構成する第1層の領域外部分よりも幅が狭い。さらに他の観点において、複数の配線のうち第1の配線を構成する第1層の領域外部分は、当該第1の配線よりも全長が長い第2の配線を構成する第1層の領域外部分よりも長い。これらの各構成によっても同様の効果が得られる。なお、第1の配線および第2の配線は複数の配線のなかから任意に選定され得る。より詳細には、複数の配線のなかから全長が相違する2本の配線を選定したときに、このうち全長が短い配線が第1の配線として特定され、全長が長い配線が第2の配線として特定される。
複数の配線の用途は任意である。すなわち、第2基板のうち電気光学物質と対向する表面上に形成されて当該電気光学物質に電圧を印加するための複数の電極(走査線またはデータ線)を具備する構成においては、複数の配線の各々が複数の電極の何れかに導通させられる。また、第1基板のうち電気光学物質と対向する表面上に複数の画素電極が形成された構成においては、複数の配線の各々は複数の画素電極の何れかに接続されて走査線またはデータ線そのものとして機能する。
本発明の望ましい態様においては、第1基板と第2基板との間隙に環状のシール材が配置され、各配線の第2層はシール材の内周縁によって囲まれた領域内に位置する。この態様によれば、第2層が対向領域の周縁よりもさらに内側に位置するから、各第2層に対する水分やイオンの付着がより確実に防止される。
本発明の他の態様において、複数の配線の各々を構成する第1層は、当該配線の一端部から他端部まで延在する。この態様によれば、仮に第2層が断線したとしても第1層を配線として機能させることができるから、電気光学装置の信頼性を向上させることができる。もっとも、第1層は、配線の全長にわたって形成されている必要は必ずしもない。すなわち、本発明における第1層は、本質的には表示領域の内側から外側にわたって形成されて第2層の一部と導通する部分であれば足りる。
さらに他の態様においては、第1導電層と層間絶縁層と第2導電層とを積層してなる二端子型非線形素子が第1基板のうち第2基板と対向する表面上に配置され、二端子型非線形素子の層間絶縁層と同一の材料によって形成されて第1層を部分的に覆う絶縁層が形成される一方、第2層は、第1層のうち絶縁層によって覆われていない部分において当該第1層と導通する。この構成においては、第1層が二端子型非線形素子の第1導電層と同一の材料によって形成され、第2層が二端子型非線形素子の第2導電層と同一の材料によって形成され得る。この構成によれば、配線を構成する各層を二端子型非線形素子の各層と共通の工程において形成することができるから、各々を別個に形成する場合と比較して製造工程の簡素化および製造コストの低減が図られる。
<A:液晶装置>
まず、液晶を採用した電気光学物質として液晶装置に本発明が適用された形態を説明する。以下に示す各図においては、各要素の寸法や縮尺を実際のものとは便宜的に異ならせてある。
<A−1:液晶装置の構成>
図1は、本実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。この液晶装置Dは、液晶に印加される電圧を制御するための非線形素子として二端子型非線形素子を用いたアクティブマトリクス型の表示装置であり、同図に示されるように、X方向に延在する複数の走査線21と、X方向と直交するY方向に延在してデータ線駆動回路33に接続された複数のデータ線13とを有する。複数の走査線21のうち図1における上方から数えて偶数行目の走査線21は左側の走査線駆動回路31に接続される一方、図1における上方から数えて奇数行目の走査線21は右側の走査線駆動回路31に接続される。走査線21とデータ線13とが交差する各位置には画素Pが配置されている。したがって、これらの画素PはX方向およびY方向にわたって表示領域Ad内にマトリクス状に配列する。各画素Pは、画素容量(液晶容量)Gと二端子型非線形素子14とを走査線21およびデータ線13の間隙に直列に接続してなる要素である。
次に、図2は、液晶装置Dの構成を示す平面図であり、図3は、液晶装置Dのうち表示領域Adの構成を示す断面図である。これらの図に示されるように、液晶装置Dは、枠状のシール材35(図2においてハッチングが施された部分)を介して相互に対向するように貼り合わされた第1基板10と第2基板20とを有する。第1基板10および第2基板20は、ガラスやプラスチックなどの光透過性を有する板状部材である。図3に示されるように、両基板とシール材35とによって囲まれた空間には電気光学物質たる液晶36が封止されている。各走査線21は第2基板20のうち液晶36と対向する表面上に形成される。これらの走査線21は、ITO(Indium Tin Oxide)などの光透過性を有する導電性材料からなる帯状の電極である。一方、各データ線13は第1基板10のうち液晶36と対向する表面上に形成されている。なお、実際には、第1基板10または第2基板20の表面に複数色のカラーフィルタや各画素Pの間隙を遮光するブラックマトリクスが形成され、さらに第1基板10および第2基板20の表面には液晶36の配向方向を規定する配向膜が形成されるが、図3や以下に示す各図においてはこれらの要素の図示が省略されている。
図2に示されるように、第1基板10は第2基板20よりも外形の寸法が大きい。第1基板10のうち第2基板20の縁辺から張り出した領域(以下「張出領域」という)10aには、走査線駆動回路31およびデータ線駆動回路33のICチップがCOG(Chip On Glass)技術によって実装されている。各データ線13のうち張出領域10aに引き出された端部はデータ線駆動回路33に接続されている。なお、以下では、第1基板10のうち第2基板20と重なり合う領域(すなわち張出領域10a以外の領域)10bを「対向領域」と表記する。
図4は、第1基板10のうち液晶36に対向する表面上に形成された要素の構成を示す平面図である。なお、同図においてはひとつの画素Pに関わる要素のみが図示されているが、その他の画素Pも同様の構成となっている。図2ないし図4に示されるように、第1基板10の表示領域Adには、複数の画素電極16がX方向およびY方向にわたってマトリクス状に配列されている。各画素電極16は、走査線21と同様にITOなどの導電性材料によって形成された略矩形状の電極である。第2基板20上の各走査線21(図4においては外形が二点鎖線によって示されている)はX方向に並ぶ1行分の画素電極16に液晶36を挟んで対向する。図1に示される画素容量Gは、画素電極16と、これに対向する走査線21と、両者の間隙に挟まれた液晶36とによって構成される。一方、データ線13は各画素電極16の間隙においてY方向に延在する。図4に示されるように、各画素電極16とこれに隣接するデータ線13との間隙には二端子型非線形素子14が配置されている。
図5は、図4におけるV−V線からみた断面図(すなわちデータ線13の断面図)である。図4および図5に示されるように、各データ線13は第1層131と第2層132とを有する。第1層131のうち第1基板10の表面と略平行な表面は絶縁層135によって覆われている。これに対し、第1層131のうちデータ線13の幅方向における縁端部(エッジ部分)131Eは絶縁層135から露出している。第2層132は、第1層131よりも僅かに幅広に形成されて第1層131および絶縁層135を被覆する。この第2層132は、第1層131のうち絶縁層135から露出した縁端部131Eに接触して第1層131と導通する。
次に、図6は、図4におけるVI−VI線からみた断面図である。図4および図6に示されるように、二端子型非線形素子14は、Y方向を長手方向とする長尺状の第1導電層141と、この第1導電層141の表面を陽極酸化することによって形成された絶縁層(以下「層間絶縁層」という)145と、層間絶縁層145の表面に相互に離間して形成された第2導電層1321および142とを有する。このうち第1導電層141は、例えばタンタル(Ta)などの単体金属やタンタルを主成分としてタングステン(W)などの金属を含む合金といった各種の導電性材料によって形成されている。第1導電層141をタンタルによって形成した場合、これを陽極酸化して得られる層間絶縁層145は酸化タンタル(TaO)からなる。ここで、各データ線13の第1層131は、第1導電層141と共通の工程において同一の材料によって形成される。したがって、データ線13の第1層131はタンタルやその合金といった導電性材料からなり、この第1層131を覆う絶縁層135は酸化タンタルからなる。
図4に示されるように、データ線13の第2層132は第1導電層141に向かってX方向に分岐した部分を有する。この分岐した部分が層間絶縁層145を挟んで第1導電層141に重なり合うことによって二端子型非線形素子14の第2導電層1321として機能する。一方、第2導電層142は、層間絶縁層145を挟んで第1導電層141と重なり合うようにX方向に延在する。上述した画素電極16は第2導電層142と重なり合うように形成されて第2導電層142と電気的に接続される。各データ線13の第2層132(第2導電層1321を含む)と二端子型非線形素子14の第2導電層142とは、共通の工程において同一の導電性材料によって形成される。さらに詳述すると、第2層132および第2導電層142は、第1層131や第1導電層141よりも抵抗率が低い導電性材料によって形成される。このような導電性材料としては、クロム(Cr)やアルミニウム(Al)などの単体金属やこれらを主成分とする合金などがある。
図1に示した二端子型非線形素子14は、第1素子14aと第2素子14bとから構成される。すなわち、図6に示されるように、第1素子14aは、第2導電層1321(データ線13)と層間絶縁層145と第1導電層141とがデータ線13側からみてこの順番に積層された構成となっている。このように第1素子14aは金属/絶縁体/金属のサンドイッチ構造となっているため、正負双方向のダイオードスイッチング特性を呈する。一方、第2素子14bは、第1導電層141と層間絶縁層145と第2導電層142とが第1基板10側からみてこの順番に積層された構成となっている。したがって、第2素子14bは第1素子14aとは反対のダイオードスイッチング特性を呈する。このように、二端子型非線形素子14は、2つのダイオードを互いに逆向きとなるように直列に接続した構成となっているため、ひとつのダイオード(第1素子14aおよび第2素子14bの何れか一方のみ)を用いた場合と比較して、電流−電圧の非線形特性が正負双方向にわたって対称化される。この構成のもと、走査信号の供給によって走査線21が選択されているとき(水平走査期間)に所望の階調に応じたデータ信号をデータ線13に供給することによって二端子型非線形素子14がオン状態になると、このデータ信号に応じた電荷が画素容量Gに蓄積されて液晶36の配向方向が変化する。このように液晶36の挙動を画素Pごとに制御することによって所望の画像が表示される。したがって、画素容量Gは表示画像の最小単位となる要素として把握される。一方、電荷が蓄積された後には二端子型非線形素子14がオフ状態となるから、画素容量Gによる電荷は保持される。
次に、走査線21と走査線駆動回路31とを電気的に接続するための構成について説明する。図7は、走査線21の端部の近傍(図2において破線で囲まれた領域A)を拡大して示す平面図である。また、図8は、図7におけるVIII−VIII線からみた断面図であり、図9は、図7におけるIX−IX線からみた断面図である。なお、以下では特に偶数行目の走査線21に関わる要素について説明するが、奇数行目の走査線21に関わる要素も左右の位置関係が逆転する点を除いて同様の構成となっている。
図2および図7に示されるように、偶数行目の各走査線21は、図2における左側に引き出されて端部21aがシール材35と重なり合う。これに対し、奇数行目の各走査線21は、図2における右側に引き出されて端部21aがシール材35と重なり合う。
一方、図2および図7に示されるように、第1基板10の表面のうちシール材35に沿ってY方向に延在する領域には、各々が偶数行目の走査線21の何れかに対応する複数(すなわち走査線21の総本数の半数)の引廻し配線41が形成されている。これらの引廻し配線41は、走査線駆動回路31と走査線21とを電気的に接続するための配線である。各引廻し配線41は、その引廻し配線41に対応する走査線21の端部21aにシール材35を介して重なり合う端部51と、張出領域10aに形成された端部55と、端部51および端部55を相互に連結するように形成された配線部53とを有する。配線部53は、シール材35の内周縁によって囲まれた領域内において端部51からY方向に延在し、張出領域10aに至って端部55に連結されている。
一方、図8に示されるように積層構造に着目すると、各引廻し配線41は、第1層411と第2層412とが第1基板10側からこの順番に積層された構成となっている。このうち第1層411は、図7にハッチングを施して示すように、各引廻し配線41の全長(すなわち端部51から端部55までの全部分)にわたるように延在する。この第1層411は、データ線13の第1層131や二端子型非線形素子14の第1導電層141と共通の工程において同一の導電性材料(例えばタンタルやその合金)によって形成される。このため、第1層411は、絶縁層135や層間絶縁層145と同一の材料(例えば酸化タンタル)からなる絶縁層415によって覆われる。また、第2層412は、データ線13の第2層132や二端子型非線形素子14の第2導電層142と共通の工程において同一の導電性材料(例えばクロムやアルミニウム)によって形成される。この第2層412は、引廻し配線41のうち端部51から配線部53の途中(端部T)まで至るように形成される。さらに、各引廻し配線41は、張出領域10aの端部55に形成された部分(以下「端子部」という)413を有する。この端子部413は、第2層412と共通の工程において同一の導電性材料によって形成される。
引廻し配線41の端部51は、シール材35を挟んで走査線21の端部21aに対向する部分であり、配線部53よりも幅広とされている。図7および図8に示されるように、この端部51に位置する第1層411および絶縁層415には、これらの各層を貫通するように多数のコンタクトホールCH1が形成されている。第2層412は、各コンタクトホールCH1に入り込んで第1層411の内周面と接触する。さらに、図9に示されるように、各第1層411の幅方向における縁端部411Eは、データ線13と同様に絶縁層415から露出しており、第2層412はこの縁端部411Eにおいて第1層411と接触する。このように、第2層412は、第1層411のうち第1基板10の表面と略垂直な表面(縁端部411E)を介して第1層411と電気的に接続される。
さらに、図8に示されるように、引廻し配線41の端部51は導電層43によって覆われている。なお、図7においては図面が煩雑になるのを防止するために導電層43の図示が省略されている。この導電層43は画素電極16と共通の工程において同一の材料(例えばITO)によって形成された膜体であり、第2層412と導通する。図8に示されるように、走査線21の端部21aと引廻し配線41の端部51との間隙には導電性粒子351が介在している。この導電性粒子351はシール材35に分散された導電性の粒子であり、第1基板10と第2基板20との間隙(いわゆるセルギャップ)を一定に維持するスペーサとして機能するほか、走査線21の端部21aと導電層43とに接触することによって走査線21と引廻し配線41とを導通させる役割も担っている。
次に、図10は、図7におけるX−X線からみた断面図である。図7および図10に示されるように、第2層412は、端部51から配線部53の途中まで到達するように形成されている。すなわち、第2層412の端部Tは、第1基板10のうち対向領域10bの内側(さらにはシール材35の内周縁の内側)に画定された境界B上に位置する。したがって、引廻し配線41のうち配線部53の積層構造は境界Bを挟んで互いに相違する。より具体的には、配線部53のうち境界Bからみて端部51側の部分は、図9に示したように第1層411と第2層412とが絶縁層415を挟んで積層された構成となっている。これに対し、配線部53のうち境界Bからみて端部55側の部分は、表面が絶縁層415によって覆われた第1層411のみからなる(すなわち第2層412は形成されていない)。このように、第2層412は対向領域10bの内側(より詳細にはシール材35の内周縁の内側)のみに存在するのに対し、第1層411は、対向領域10bの外側に引き出された部分(以下「領域外部分」という)411aを有する。
一方、図7および図10に示されるように、各引廻し配線41の端部55は、端部51と同様に、第1層411と端子部413とが絶縁層415を挟んで対向するとともにコンタクトホールCH2と第1層411の縁端部411Eとを介して電気的に接続された構成となっている。この端部55を構成する端子部413は、画素電極16と共通の工程において同一の材料(例えばITO)によって形成された導電層44によって覆われている。図3に示した走査線駆動回路31が異方性導電膜37の接着剤371によって第1基板10に接合された状態において、この走査線駆動回路31の各出力端子31aは当該接着剤371に分散された導電性粒子372を介して引廻し配線41の端部55と導通する。この構成により、走査線駆動回路31の各出力端子31aは引廻し配線41を介して走査線21に対して電気的に接続される。第1基板10に実装された走査線駆動回路31やデータ線駆動回路33の周囲には封止材(モールド)38が形成されている。この封止材38は、張出領域10aの全域を覆うように例えばシリコンによって形成され、引廻し配線41(第1層411の領域外部分411a)を覆うとともに走査線駆動回路31やデータ線駆動回路33を第1基板10上に封止する。
以上に説明したように、本実施形態においては、第1層411とこれよりも抵抗率の低い第2層412とによって引廻し配線41が構成されているから、引廻し配線41が第1層411のみからなる構成と比較して引廻し配線41の抵抗が低減される。したがって、引廻し配線41の抵抗に起因した表示品位の劣化が防止される。その一方、クロムやアルミニウムといった抵抗率が低い導電性材料は、第1層411を構成するタンタルなどの導電性材料と比較してイオン化傾向が高い(すなわち耐食性が低い)ため、水分やイオンの付着によって腐食し易い。したがって、第2層412を水分やイオンが付着しやすい箇所に形成した場合には当該第2層412が腐食し、ひいては表示品位の低下が引き起こされるという問題がある。なお、異方性導電膜37や封止材38は水分やイオンを通過させる可能性があるから、第1基板10の張出領域10aが異方性導電膜37や封止材38によって覆われていると言っても、この張出領域10aに形成された配線には水分やイオンが付着し得る。本実施形態においては、第2層412が第2基板20によって覆われるとともに端子部413が走査線駆動回路31によって覆われているから、第2層412に対する水分やイオンの付着を防止することができる。したがって、第2層412の腐食を抑制して装置の耐久性や信頼性を向上させることができる。
ところで、図7に示されるように、各引廻し配線41の全長(端部51から端部55までの全配線長)は、当該引廻し配線41が導通させられる走査線21の位置に応じて相違する。例えば、図7に示されるように、第2行目の走査線21に接続される引廻し配線41(以下では特に「引廻し配線41b」という場合がある)と第4行目の走査線21に接続される引廻し配線41(以下では特に「引廻し配線41a」という場合がある)とに着目すると、引廻し配線41bは引廻し配線41aよりも全長が長い。このため、仮に引廻し配線41aおよび引廻し配線41bの配線幅が略同一であるとすれば、これらの配線の全長にわたる抵抗値は互いに相違する(すなわち引廻し配線41aよりも引廻し配線41bのほうが抵抗値が高い)ことになる。このように各引廻し配線41の抵抗値が相違する場合には、各引廻し配線41によって伝送される走査信号の波形歪み(波形の鈍りや遅延)の程度が走査線21ごとに相違するため、この結果として画素Pの各行ごとに表示品位(特に階調)がばらつくという事態を招きかねない。このような問題を解消するために、本実施形態の液晶装置Dにおいては、総ての引廻し配線41の全長にわたる抵抗値が略同一となるように、第1層411の配線幅が引廻し配線41ごとに独立に選定されている。
さらに詳述すると、引廻し配線41aを構成する第1層411の領域外部分411aにおける配線幅W1は、これよりも長い引廻し配線41bを構成する第1層411の領域外部分411aにおける配線幅W2よりも小さくなされている。したがって、引廻し配線41bの領域外部分411aにおける抵抗値は、引廻し配線41aの領域外部分411aにおける抵抗値よりも小さい。このように第1層411の配線幅を引廻し配線41の全長に応じて適宜に調整することにより、各引廻し配線41aの全長にわたる抵抗値が総ての引廻し配線41について略同一化される。したがって、引廻し配線41ごとの抵抗値のばらつきに起因した表示品位の低下は抑制される。ここで、第1層411は第2層412と比較して抵抗率が高いから、各層の配線幅を変化させたときの抵抗値の変化量は第1層411のほうが大きい。したがって、本実施形態のように特に第1層411の配線長が調整される構成によれば、第2層412の配線長が調整される構成と比較して、各引廻し配線41の抵抗値を容易に制御することができるという利点がある。
ここで、図11は、引廻し配線41と走査線21との電気的な関係を示す等価回路図である。同図に示されるように、引廻し配線41は、相互に並列に接続された抵抗R1と抵抗R2とに対して抵抗R3が直列に接続された構成となっている。このうち抵抗R1は、引廻し配線41の第1層411のうち境界Bからみて端部51側の部分に付随する抵抗であり、例えば30kΩ(キロオーム)程度である。抵抗R2は、第2層412に付随する抵抗であり、例えば3kΩ程度である。一方、抵抗R3は、第1層411のうち境界Bからみて端部55側の部分に付随する抵抗である。なお、同図に示す抵抗Ryは走査線21に付随する抵抗であり、抵抗R1と抵抗R2に対して直列に接続される。本実施形態においては、抵抗R1と抵抗R2と抵抗R3との合成抵抗が総ての引廻し配線41について略同一となるように、第1層411の配線幅を引廻し配線41ごとに選定することによって抵抗R3の抵抗値が調整される。
なお、ここでは引廻し配線41の構成について詳述したが、各データ線13も引廻し配線41の配線部53および端部55と同様の構成となっている。すなわち、データ線13は、シール材35の内周縁の内側に画定された境界を挟んで、第1層131と第2層132とが積層された部分(図5参照)と、第1層131のみからなる部分(すなわち境界よりもデータ線駆動回路33側の部分)とに区分される。このうち第1層131のみからなる部分の配線幅は、総てのデータ線13の全長にわたる抵抗値が略均一化されるようにデータ線13ごとに別個に選定されている。この構成によれば、データ線13のうち第2層132の腐食が抑制されるとともに、各データ線13の抵抗値のばらつきに起因した表示品位の低下が防止される。
<A−2:製造方法>
次に、各画素Pと引廻し配線41の製造工程に特に着目して液晶装置Dの製造方法を説明する。図12(a)から図12(c)は、各工程における画素Pの近傍の様子を示す平面図である。
まず、図12(a)に示されるように、第1基板10の表面上に導電膜61が形成される。より具体的には、スパッタリングなどの成膜技術によって第1基板10の表面に形成されたタンタルの薄膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることによって導電膜61が形成される。この導電膜61は、Y方向に延在するデータ線13の第1層131と二端子型非線形素子14の第1導電層141とが部分611を介して連結された外形となっている。さらに、この工程においては、導電膜61に加えて引廻し配線41の第1層411も導電膜61と連結された状態で形成される。なお、導電膜61の形成前に、第1基板10の表面に酸化タンタル(Ta)などからなる絶縁膜を形成してもよい。この絶縁膜を下地として導電膜61を形成すれば、この導電膜61と第1基板10との密着性を向上させるとともに第1基板10から導電膜61への不純物の拡散を抑制することができる。
次いで、導電膜61と引廻し配線41の第1層411との表面に一括して陽極酸化が施される。より具体的には、第1基板10を電解液中に浸漬したうえで、この電解液と導電膜61および第1層411との間に所定の電圧を印加することにより、導電膜61および第1層411の表面を酸化させる。この後、図12(b)に示されるように、第1層131と第1導電層141とを連結する部分611がフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術(例えばドライエッチング)によって除去される。これにより、二端子型非線形素子14を構成する第1導電層141とその表面の層間絶縁層145とがデータ線13の第1層131から切り離されることになる。また、この工程(素子切離し工程)においては、図12(b)に示されるように、データ線13の第1層131を覆う絶縁層135のうち第1層131の幅方向における縁端部131Eを覆う部分が除去されるとともに、図13(図9に対応する断面図)に破線にて示されるように、引廻し配線41の第1層411を覆う絶縁層415のうち第1層411の縁端部411Eを覆う部分415aが除去される。この工程により第1層131の縁端部131Eが絶縁層135から露出するとともに第1層411の縁端部411Eが絶縁層415から露出する。さらに、図7に示したコンタクトホールCH1およびCH2もこの工程において一括して形成される。
次いで、図12(c)に示されるように、データ線13の第2層132および二端子型非線形素子14の第2導電層142とともに引廻し配線41の第2層412および端子部413が形成される。より具体的には、スパッタリングなどの成膜技術によって第1基板10の表面に形成されたクロムの薄膜をフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いてパターニングすることによってこれらの要素が一括的に形成される。この工程において第2導電層1321と第2導電層142とが層間絶縁層145を覆うように形成されることにより、第1素子14aと第2素子14bとが直列に接続された二端子型非線形素子14が得られる。さらに、第2層412と端子部413bとが第1層411を覆うように形成されることによって引廻し配線41が得られる。この後、スパッタリングなどの成膜技術によって形成されたITOの薄膜がパターニングされることによって、図4に示した画素電極16が形成される。
以上に説明したように、本実施形態においては、引廻し配線41の各層とデータ線13の各層とが二端子型非線形素子14の各層と共通の工程において形成されるから、これらの要素を別個の工程において形成する方法と比較して製造工程の簡素化や製造コストの低減が図られる。また、二端子型非線形素子14の第1層141をデータ線13の第1層131から切り離す工程において、第1層131の縁端部131Eや第1層411の縁端部411Eが露出させられるから、これらの各処理を別個の工程において実施する場合と比較して製造コストの低減や所要時間の短縮が図られる。
<B:変形例>
上記実施形態には種々の変形が加えられ得る。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下に示す各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上記実施形態においては、第1層411の配線幅を引廻し配線41ごとに選定することによって各引廻し配線41の抵抗値を均一化する構成を例示したが、この構成に代えてまたはこの構成とともに、第1層411の長さを引廻し配線41ごとに選定することによって各引廻し配線41の抵抗値を均一化する構成としてもよい。例えば、図7に示される引廻し配線41aとこれよりも全長が長い引廻し配線41bとに着目すると、引廻し配線41aを構成する第1層411のうち領域外部分411aを、引廻し配線41bを構成する第1層411の領域外部分411aよりも長くなるように張出領域10a上に引き廻すといった具合である。この構成によっても上記実施形態と同様の効果が奏される。
(2)上記実施形態においては、総ての引廻し配線41の抵抗値が略同一となるように引廻し配線41の第1層411の配線幅が選定された構成を例示したが、各引廻し配線41の抵抗値が厳密に一致する必要は必ずしもない。すなわち、複数の引廻し配線41のうち何れかの引廻し配線41(例えば図7に示した引廻し配線41a)とこれよりも全長が長い他の引廻し配線41(例えば図7に示した引廻し配線41b)とに着目したときに、前者に係る引廻し配線41の第1層411の配線幅(図7の幅W1)が後者に係る引廻し配線41の配線幅(図7の幅W2)よりも小さくなされた構成であれば、双方の引廻し配線41の第1層411が略同一の配線幅とされた場合と比較して各引廻し配線41の抵抗値を近づけることができるという効果が奏される。第1層411の長さが引廻し配線41ごとに調整される構成においても同様である。
(3)上記実施形態においては、第1層411のうち領域外部分411aの配線幅を引廻し配線41ごとに相違させる構成を例示したが、配線幅が調整される部分はこれに限られない。例えば、第1層411のうち端部51を構成する部分や第2層412によって覆われた部分の幅(あるいは長さ)を引廻し配線41ごとに相違させることによって各引廻し配線41の抵抗値を均一化してもよい。
(4)上記実施形態においては、第1層411が引廻し配線41の全長にわたって延在する構成を例示したが、この第1層411は引廻し配線41の一部分のみに形成されていてもよい。例えば、図7に示された構成に代えて、端部55から境界Bを僅かに越えるまでの区間にわたって第1層411が形成されて第2層412と導通する構成も採用され得る。すなわち、本発明における第1層411は、対向領域10bの内側から外側(張出領域10a)に至るように形成されて第2層412と導通する形状であれば足りる。もっとも、第1層411を引廻し配線41の全長にわたって延在するように形成した構成(上記実施形態の構成)によれば、第2層412が断線した場合であっても第1層412を配線として機能させることができるという利点がある。
(5)上記実施形態においては、二端子型非線形素子14がデータ線13に接続されるとともに画素容量Gが走査線21に接続された構成を例示したが、図14に示されるように、画素容量Gがデータ線13に接続されるとともに二端子型非線形素子14が走査線21に接続された構成も採用され得る。本発明における「配線」とは、液晶に駆動信号を印加するための電極たる走査線21(図14の構成ではデータ線13)と導通する引廻し配線41や、画素電極16に接続された配線たるデータ線13(図14の例では走査線21)など、電気光学物質たる液晶に対して駆動信号を供給するために利用される総ての配線を含む概念である。また、上記実施形態においては、第1素子14aと第2素子14bとを直列に接続してなる二端子型非線形素子14を例示したが、ひとつの素子のみからなる二端子型非線形素子14も採用され得る。
(6)上記実施形態においては、引廻し配線41の第2層412が縁端部411Eを介して第1層411と導通する構成を例示したが、第1層411と第2層412とを導通させるための構成は任意である。例えば、図15および同図のXVI−XVI線からみた断面図である図16に示されるように、絶縁層415と第1層411とを貫通するコンタクトホールCH3を配線部53に形成し、第2層412がこのコンタクトホールCH3に入り込んで第1層411と導通する構成も採用され得る。
(7)上記実施形態においては液晶装置Dを例示したが、液晶以外の電気光学物質を用いた装置にも本発明は適用される。電気光学物質とは、電気信号(電流信号または電圧信号)の供給によって透過率や輝度といった光学的特性が変化する物質である。例えば、有機EL(Electro Luminescence)発光ポリマーなどのOLED(Organic Light Emitting Diode)素子を電気光学物質として用いた表示装置や、黒色の微粒子と白色の微粒子とが分散された液体を封止してなるマイクロカプセルを電気光学物質として用いた電気泳動表示装置、極性が相違する領域ごとに異なる色に塗り分けられたツイストボールを電気光学物質として用いたツイストボールディスプレイ、黒色トナーを電気光学物質として用いたトナーディスプレイ、あるいはネオンやキセノンなどの不活性ガスを電気光学物質として用いたプラズマディスプレイパネルなど各種の電気光学装置に対しても上記実施形態と同様に本発明が適用され得る。
<C:電子機器>
次に、本発明に係る電気光学装置を表示装置として備える電子機器について説明する。図17は、上記実施形態に係る液晶装置Dを有する携帯電話機の構成を示す斜視図である。この図に示されるように、携帯電話機1200は、利用者により操作される複数の操作ボタン1202、他の端末装置から受信した音声を出力する受話口1204、および他の端末装置に送信される音声を入力する送話口1206のほかに、各種の画像を表示する液晶装置Dを有する。
なお、本発明に係る液晶装置が利用され得る電子機器としては、図17に示される携帯電話機のほかにも、ノート型のパーソナルコンピュータや、液晶テレビ、ビューファインダ型(またはモニタ直視型)のビデオレコーダ、デジタルカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。
本発明の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。 同液晶装置の全体の構成を示す平面図である。 同液晶装置のうち表示領域の構成を示す断面図である。 ひとつの画素の構成を示す平面図である。 図4におけるV−V線からみた断面図である。 図4におけるVI−VI線からみた断面図である。 同液晶装置のうち引廻し配線の構成を示す平面図である。 図7におけるVIII−VIII線からみた断面図である。 図7におけるIX−IX線からみた断面図である。 図7におけるX−X線からみた断面図である。 引廻し配線と走査線とに着目した等価回路図である。 同液晶装置の製造工程においてデータ線の第1層と二端子型非線形素子の第1導電層とが形成された様子を示す平面図である。 同液晶装置の製造工程において二端子型非線形素子の第1導電層がデータ線の第1層から切り離された様子を示す平面図である。 同液晶装置の製造工程においてデータ線の第2層と二端子型非線形素子の第2導電層とが形成された様子を示す平面図である。 同液晶装置の製造工程において引廻し配線の第1層を覆う絶縁層が部分的に除去された様子を示す断面図である。 変形例に係る液晶装置の電気的な構成を示すブロック図である。 変形例に係る液晶装置のうち引廻し配線の構成を示す平面図である。 図15におけるXVI−XVI線からみた断面図である。 本発明に係る電子機器の一例である携帯電話機の構成を示す斜視図である。
符号の説明
D……液晶装置、P……画素、10……第1基板、10a……張出領域、10b……対向領域10b、13……データ線、131……第1層、132……第2層、1321……第2導電層、14……二端子型非線形素子、14a……第1素子、14b……第2素子、141……第1導電層、145……層間絶縁層、142……第2導電層、16……画素電極、20……第2基板、21……走査線、21a……端部、31……走査線駆動回路、33……データ線駆動回路、35……シール材、36……液晶、41(41a,41b)……引廻し配線、411……第1層、411E……縁端部、411a……領域外部分、412……第2層、413……端子部、415……絶縁層、51,55……端部、53……配線部、G……画素容量、B……境界、CH1,CH2,CH3……コンタクトホール。

Claims (12)

  1. 相互に対向する第1基板および第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間隙に配置された電気光学物質と、
    前記第1基板のうち前記第2基板と対向する表面上に形成されて各々の全長が相違する複数の配線とを具備し、
    前記複数の配線の各々は、前記第1基板のうち前記第2基板と重なり合う対向領域の内側から外側に至るように形成された第1層と、前記第1層よりも抵抗率が低い導電性材料によって前記対向領域の内側に形成されて前記第1層に導通する第2層とを有し、
    前記各配線を構成する第1層の幅または長さは、前記複数の配線の全長にわたる抵抗が略同一となるように選定されている
    電気光学装置。
  2. 相互に対向する第1基板および第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間隙に配置された電気光学物質と、
    前記第1基板のうち前記第2基板と対向する表面上に形成された複数の配線とを具備し、
    前記複数の配線の各々は、前記第1基板のうち前記第2基板と重なり合う対向領域の内側から外側に至るように形成された第1層と、前記第1層よりも抵抗率が低い導電性材料によって前記対向領域の内側に形成されて前記第1層に導通する第2層と有し、
    前記複数の配線のうち第1の配線を構成する第1層は、当該第1の配線よりも全長が長い第2の配線を構成する第1層よりも幅が狭い
    電気光学装置。
  3. 前記各配線の第1層は、前記対向領域の外側に位置する領域外部分を含み、
    前記複数の配線のうち第1の配線を構成する第1層の領域外部分は、前記第2の配線を構成する第1層の領域外部分よりも幅が狭い
    請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 相互に対向する第1基板および第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間隙に配置された電気光学物質と、
    前記第1基板のうち前記第2基板と対向する表面上に形成された複数の配線とを具備し、
    前記複数の配線の各々は、前記第1基板のうち前記第2基板と重なり合う対向領域の内側から外側に至るように形成された第1層と、前記第1層よりも抵抗率が低い導電性材料によって前記対向領域の内側に形成されて前記第1層に導通する第2層と有し、
    前記複数の配線のうち第1の配線を構成する第1層は、当該第1の配線よりも全長が長い第2の配線を構成する第1層よりも長い
    電気光学装置。
  5. 前記第2基板のうち前記電気光学物質と対向する表面上に形成されて当該電気光学物質に電圧を印加するための複数の電極を具備し、
    前記複数の配線の各々は前記複数の電極の何れかに導通する
    請求項1から4の何れかに記載の電気光学装置。
  6. 前記第1基板のうち前記電気光学物質と対向する表面上に形成された複数の画素電極を具備し、
    前記複数の配線の各々は前記複数の画素電極の何れかに接続される
    請求項1から4の何れかに記載の電気光学装置。
  7. 前記第1基板と前記第2基板との間隙に配置された環状のシール材を具備し、
    前記各配線の第2層は前記シール材の内周縁によって囲まれた領域内に位置する
    請求項1から4の何れかに記載の電気光学装置。
  8. 前記複数の配線の各々を構成する第1層は、当該配線の一端部から他端部まで延在する
    請求項1から4の何れかに記載の電気光学装置。
  9. 前記第1基板のうち前記第2基板と対向する表面上に第1導電層と層間絶縁層と第2導電層とを積層してなる二端子型非線形素子と、
    前記二端子型非線形素子の層間絶縁層と同一の材料によって形成されて前記第1層を部分的に覆う絶縁層とを具備し、
    前記第2層は、前記第1層のうち前記絶縁層によって覆われていない部分において当該第1層と導通する
    請求項1から4の何れかに記載の電気光学装置。
  10. 前記第1層は、前記二端子型非線形素子の第1導電層と同一の材料からなり、
    前記第2層は、前記二端子型非線形素子の第2導電層と同一の材料からなる
    請求項9に記載の電気光学装置。
  11. 前記絶縁層は、前記第1層のうち幅方向における縁端部以外の部分を覆うように形成され、
    前記第2層は、前記第1層のうち前記絶縁層から露出した前記縁端部において当該第1層と導通する
    請求項9または10に記載の電気光学装置。
  12. 請求項1から11の何れかに記載の電気光学装置を備える電子機器。
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