JP2005336828A - 旋回式建設機械 - Google Patents

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Makoto Motozu
誠 本図
Kazunori Yamada
一徳 山田
Tokuji Nagasawa
篤司 永澤
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Abstract

【課題】 走行時や旋回時に外装カバーが周囲の部材に接触するのを防止し、外装カバーを変形、破損から保護する。
【解決手段】 外装カバー18を構成する左後中カバー19、左後上カバー20、右中カバー22、タンクカバー23は、そのカバー半径Rを左,右のサイドフレーム13,14のフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径にし、また、左スカートカバー21は、径寸法ΔRと同等の寸法をもって左サイドフレーム13の張出部13Dよりも内側に引込める構成としている。これにより、外装カバー18は、左,右のサイドフレーム13,14よりも内側に引込めて配設することができるから、走行時や旋回時に周囲の壁面等に接触することがあっても、このときにはサイドフレーム13,14をガード部材として先に接触させ、外装カバー18が壁面等に接触して変形、破損しないように保護する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の旋回式建設機械に関し、特に、上部旋回体の旋回半径を小さくする構成とした旋回式建設機械に関する。
一般に、旋回式建設機械としては、例えば油圧ショベル等が知られており、この油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって大略構成されている。
また、油圧ショベルには、例えば後方小旋回機と呼ばれる小型の油圧ショベル(以下、小旋回式油圧ショベルという)がある。この小旋回式油圧ショベルは、カウンタウエイトを旋回中心に近付けて配置することにより、上部旋回体を上側からみてほぼ円形状に形成し、旋回したときにほぼ車幅内に収まるように構成されている。
そして、小旋回式油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレーム上に設けられたエンジンと、前記作業装置との重量バランスをとるために前記旋回フレームの後端部に設けられたカウンタウエイトと、前記旋回フレームに設けられ、前記エンジン、油圧ポンプ、タンク等の内部機器を覆う外装カバーと、該外装カバーの下側に位置して前記旋回フレームの周囲を覆う左,右のスカートカバーとを備えている。また、外装カバーとスカートカバーは、例えば薄い鋼板にプレス成形を施すことにより所望の形状に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−291071号公報
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルでは、旋回中心からカウンタウエイトの外面までを旋回半径とし、この旋回半径に収まるようにスカートカバーを設けている。しかし、スカートカバーは、旋回フレーム外周側に該旋回フレームの周囲を覆うように設けている。
ここで、油圧ショベルが走行したり、上部旋回体を旋回させたときには、上部旋回体が周囲の壁面、支柱等の障害物に接触する虞がある。この場合には、旋回フレームの周囲を覆う状態で設けられたスカートカバーが壁面等に接触することになる。このようにスカートカバーが周囲の壁面等に接触すると、このスカートカバーは薄い鋼板等によって形成されているから、変形したり破損したりしてしまう。そして、壁面等との接触によってスカートカバー等が破損した場合には、該スカートカバーの修理や交換を行なわなくてはならず、無駄に作業量が増大するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、外装カバーが周囲の部材に接触するのを防止し、外装カバーの変形、破損等を防止できるようにした旋回式建設機械を提供することにある。
請求項1の発明による旋回式建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられ前側に作業装置が取付けられる上部旋回体とからなり、該上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後部側に前記作業装置とバランスをとるために設けられた円弧状のカウンタウエイトと、前記旋回フレーム上に設けられ前記旋回フレームに搭載された内部機器を覆う外装カバーとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記旋回フレームは、前側に前記作業装置が取付けられ後側に前記カウンタウエイトが取付けられるセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に設けられた左,右のサイドフレームとにより形成し、前記左,右のサイドフレームのうち少なくとも後部側は、前記カウンタウエイトの外径により定められた旋回半径以下の半径をもって円弧状に湾曲して形成し、前記外装カバーのうち少なくとも後部側は、前記左,右のサイドフレームに沿う円弧状をなして形成し、かつこれら外装カバーの円弧状部の半径は、前記左,右のサイドフレームの円弧状部の半径よりも小径に形成したことにある。
請求項2の発明によると、前記左,右のサイドフレームは、円弧状に湾曲して前,後方向に延びる左,右の曲げ枠部と、前記センタフレームの前部から該曲げ枠部の前端側に向けて左,右方向に延びる左,右の前枠部と、該前枠部の先端と前記曲げ枠部の前端とを接続する左,右のコーナ部材とにより構成し、前記左,右の曲げ枠部のうち少なくとも後部側は、前記旋回半径以下の半径をもって形成したことにある。
請求項3の発明によると、前記旋回フレームを構成する左サイドフレームの左前側の角隅位置は、オペレータが着座する運転席の前側に床板を配設するために前記旋回半径よりも外側に張出して形成し、前記外装カバーの左前部分は前記左サイドフレームの張出部分よりも内側に引込める構成としたことにある。
請求項4の発明によると、前記外装カバーの左側部位は、前記左サイドフレームの前,後方向の中間部から後側の部位を前記旋回半径よりも小径に形成する構成としたことにある。
請求項5の発明によると、前記外装カバーの右側部位は、前記右サイドフレームの前,後方向のほぼ全長に亘る部位を前記旋回半径よりも小径に形成する構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、外装カバーのうち少なくとも後部側に位置する円弧状部は、その半径を左,右のサイドフレームの円弧状部の半径よりも小径に形成しているから、外装カバーを左,右のサイドフレームの外周縁から内周側に引込んだ位置に配設することができる。これにより、例えば走行時や旋回動作時に、上部旋回体に搭乗したオペレータから見え難い該上部旋回体の後部側が周囲の壁面等に接触することがあっても、外装カバーよりも先に支持構造体の一部をなす高強度なサイドフレームを壁面等に接触させることができる。
この結果、例えば薄い鋼板から形成される外装カバーが変形したり、破損したりするのを左,右のサイドフレームによって防止できるから、外装カバーの修理作業、交換作業を省略することができ、また外装カバーの寿命を延ばすことができ、信頼性、耐久性等を向上することができる。
しかも、外装カバーよりも先にサイドフレームを壁面等に接触させるためには、外装カバーをサイドフレームよりも内周側に僅かに引込ませるだけでよいから、エンジン等の内部機器を収容するためのスペースを狭めることなく外装カバーの変形、破損等を防止することができる。
請求項2の発明によれば、左,右の曲げ枠部のうち少なくとも後部側に位置する円弧状部は、その内側に配設される外装カバーの円弧状部が変形したり、破損したりするのを防止することができる。
請求項3の発明によれば、左サイドフレームの左前側の角隅位置を旋回半径よりも外側に張出して形成しているから、運転席の前側に床板を設置するスペースを確保することができる。しかも、外装カバーの左前部分は、左サイドフレームの張出部分よりも内側に引込めているから、外装カバーの左前部分より先に左サイドフレームの張出部分を周囲の壁面等に接触させることができ、外装カバーの左前部分を左サイドフレームの張出部分によって保護することができる。
請求項4の発明によれば、上部旋回体に搭乗したオペレータは、左側では前,後方向の中間部から後側の部位が見え難い。しかし、外装カバーの左側で左サイドフレームの前,後方向の中間部から後側に位置する部位は、旋回半径よりも小径に形成しているから、この見え難い左後側の部位が変形、破損しないようにすることができる。
請求項5の発明によれば、上部旋回体に搭乗したオペレータは右側が見え難い。しかし、外装カバーの右側で右サイドフレームの前,後方向のほぼ全長に亘る部位は、旋回半径よりも小径に形成しているから、この見え難い右側の部位が変形、破損しないようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る旋回式建設機械として小旋回式油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図7に従って詳細に説明する。
図1、図2において、1は建設機械としての油圧ショベルで、この油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を用いて旋回可能に搭載された上部旋回体4と、該上部旋回体4の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。
また、スイングポスト式の作業装置5は、例えばスイングポスト5A、ブーム5B、アーム5Cおよびバケット5D等を備えている。そして、作業装置5のスイングポスト5Aは、図3に示す連結ピン6等を用いて後述するセンタフレーム9のスイングブラケット9Dに対し左,右方向に揺動可能に取付けられている。
これにより、スイングポスト式の作業装置5は、連結ピン6を中心にして左,右方向に揺動されると共に、ブーム5Bおよびアーム5Cが上,下に俯仰動され、先端側のバケット5Dによって土砂等の掘削作業(側溝堀を含む)を行うものである。
一方、下部走行体2の前側には排土板7が上,下に回動可能に設けられている。そして、排土板7は、土砂等の排土作業、地均し作業等を行うときに用いられる。また、排土板7は、油圧ショベル1の姿勢を安定させるアウトリガとしても使用されるものである。
また、上部旋回体4は、図3に示すように、下部走行体2の車幅とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有し、かつ旋回中心Oを中心とした旋回半径R内に収まるように、上方からみてほぼ円形状に形成されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体4が下部走行体2上で旋回中心Oを中心として旋回したときに、後述するカウンタウエイト15の後面がほぼ下部走行体2の車幅内に収まる後方小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
なお、上述の旋回半径Rは、旋回中心Oからカウンタウエイト15の後面までの距離によって規定され、旋回半径Rは、上部旋回体4の旋回時におけるカウンタウエイト15の後面の軌跡を示している。この場合、旋回半径Rは下部走行体2の車幅よりも僅かに大径となっている。即ち、この旋回半径Rの突出量は、下部走行体2の車幅方向に対し、僅かな寸法(例えば、車幅方向の片側で10〜30mm程度)である。
そして、上部旋回体4は、後述の旋回フレーム8、カウンタウエイト15、外装カバー18、床板25、運転席26等を含んで構成されている。
8は上部旋回体4の支持構造体を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム8は、図5、図6に示す如く、後述のセンタフレーム9、左サイドフレーム13、右サイドフレーム14等により大略構成されている。そして、旋回フレーム8の左サイドフレーム13、右サイドフレーム14は、図3、図6に示す如く、後述する旋回半径Rよりも僅かに小さなフレーム円弧状部半径Rで規定される仮想円内に収めるように円弧状に湾曲して形成されている。
9は旋回フレーム8の中央部分を構成するセンタフレームを示している。このセンタフレーム9は、前,後方向に延びた中央部が下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に取付けられる平板状の底板9Aと、該底板9Aの前側に位置して該底板9A上に左,右に離間して立設された左前縦板9B,右前縦板9Cと、前記底板9Aと各前縦板9B,9Cの前端部に取付けられたスイングブラケット9Dと、前記各前縦板9B,9Cの後端部を左,右方向に延びるように前記底板9A上に立設された横板9Eと、該横板9Eの後側に位置して前記底板9A上に左,右に離間して立設された左後縦板9F,右後縦板9Gと、前記底板9Aの後部に設けられたウエイト取付部9Hとにより大略構成されている。
ここで、スイングブラケット9Dには、連結ピン6を介して作業装置5のスイングポスト5Aが左,右に揺動可能に連結される。また、ウエイト取付部9Hには、後述のカウンタウエイト15が図示しないボルト等を用いて着脱可能に取付けられる。
また、10はセンタフレーム9を構成する横板9Eの下側に位置して底板9Aから左側に延びて設けられた左側の張出ビームで、該張出ビーム10は、後述する左サイドフレーム13の左曲げ枠部13Aを支持するもので、その先端側が該左曲げ枠部13Aに固着されている。
11は左側の張出ビーム10の反対側に位置してセンタフレーム9の底板9Aから右側に延びて設けられた右側の張出ビームで、該張出ビーム11は、後述する右サイドフレーム14の右曲げ枠部14Aを支持するもので、その先端側が該右曲げ枠部14Aに固着されている。
また、12はセンタフレーム9の前側位置から左側に延びて設けられた台座板で、該台座板12は、前縦板9B,9Cの上部に設けられ、後述する床板25の前側部分を下側から支持するものである。
次に、13は旋回フレーム8の一部を構成する左サイドフレームで、該左サイドフレーム13は、張出ビーム10等を介してセンタフレーム9(底板9A)の左側に配設されている。そして、左サイドフレーム13は、図3、図6に示すように、後側が後述のフレーム円弧状部半径R内に収まるように該フレーム円弧状部半径Rに沿って円弧状に湾曲した円弧状部13A1となっている。また、左サイドフレーム13の前側は、フレーム円弧状部半径Rの円弧から外れて後述する床板25の左端に沿ってほぼ真直ぐ前方に延びる直線部13A2となった左曲げ枠部13Aと、センタフレーム9の前部から左方向に直線状に延びた左前枠部13Bと、該左前枠部13Bの先端(左端)と左曲げ枠部13Aの直線部13A2前端とを接続して設けられた左コーナ部材13Cとして構成されている。
ここで、左サイドフレーム13について述べると、後部側に形成される円弧状部13A1は、カウンタウエイト15の後面で規定された旋回半径Rが描く仮想円よりも僅かに小さな半径、即ち、フレーム円弧状部半径Rが描く円弧内に収まるように、該円弧状部半径Rをもって湾曲して形成されている。
また、左サイドフレーム13は、左曲げ枠部13Aの直線部13A2をフレーム円弧状部半径Rの円弧から外側に出してほぼ真直ぐ前方に延ばし、左前枠部13Bの先端をフレーム円弧状部半径Rの円弧から外して左側に延ばし、この位置で左コーナ部材13Cによって両者を接続している。これにより、左サイドフレーム13の左前側に位置する角隅部は、左曲げ枠部13Aの直線部13A2、左前枠部13Bの先端側および左コーナ部材13Cによりフレーム円弧状部半径Rの仮想円から張出した三角形状の張出部13Dを形成している。この張出部13Dは、後述する運転席26の前側に長方形状の床板25を設置するためのスペースを確保するものである。
そして、左サイドフレーム13の最も外周側となる左外周縁13Eは、左曲げ枠部13Aの円弧状部13A1の位置でカウンタウエイト15の左端部からフレーム円弧状部半径Rの仮想円に沿って湾曲し、直線部13A2の位置でほぼ真直ぐに前側に延び、左コーナ部材13Cの位置で右側にほぼ直角に屈曲し、左前枠部13Bの位置でセンタフレーム9の前側部位に向けて右側に直線状に延びている。
ここで、左サイドフレーム13は、例えば横断面が略三角形状またはD字状をした中空なパイプ部材を用いて形成されている。これにより、左サイドフレーム13は、上部旋回体4を旋回動作させたときに周囲の壁面等の障害物に接触することがあっても、変形、破損等を生じない程度の十分な強度を有している。このように高強度に形成された左サイドフレーム13は、その左外周縁13Eが後述する外装カバー18の左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21よりも外側に張出すことにより、該左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21を保護するガード部材として機能するものである。
一方、14は旋回フレーム8の一部を構成する右サイドフレームで、該右サイドフレーム14は、張出ビーム11等を介してセンタフレーム9(底板9A)の右側に配設されている。そして、右サイドフレーム14は、フレーム円弧状部半径Rの仮想円に沿って円弧状に湾曲して前,後方向に延びた右曲げ枠部14Aと、センタフレーム9の前部から右方向に直線状に延びた右前枠部14Bと、該右前枠部14Bの先端(右端)と右曲げ枠部14Aの前端とを接続して設けられた右コーナ部材14Cとにより構成されている。
即ち、右サイドフレーム14の最も外周側となる右外周縁14Dは、右曲げ枠部14Aの位置でカウンタウエイト15の左端部からフレーム円弧状部半径Rの仮想円に沿って湾曲して前側に延び、右コーナ部材14Cの位置で左側に屈曲し、右前枠部14Bの位置でセンタフレーム9の前側部位に向けて左側に直線状に延びている。
ここで、右サイドフレーム14について述べると、少なくとも後部側がフレーム円弧状部半径Rが描く仮想円内に収まっている。なお、右サイドフレーム14は、左サイドフレーム13のように床板25を設置する必要がないため、全体をフレーム円弧状部半径R内に収める構成となっている。
また、右サイドフレーム14は、左サイドフレーム13とほぼ同様に、例えば横断面が略三角形状またはD字状をした中空なパイプ部材を用いて形成され、周囲の壁面等に接触した場合でも変形、破損等を生じない程度の十分な強度を有している。従って、右サイドフレーム14も、後述する外装カバー18の右中カバー22、タンクカバー23よりも外周側に張出すことにより、該右中カバー22、タンクカバー23を保護するガード部材として機能することができる。
15は旋回フレーム8の後端部に設けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト15は、作業装置5との重量バランスをとるもので、例えば鋳造手段を用い重量物として製造されている。また、カウンタウエイト15は、旋回中心Oを中心点として当該カウンタウエイト15の後面により規定される旋回半径Rとし、この旋回半径Rによって描かれる仮想円とほぼ一致するように、左,右方向の中央部が後側に突出する円弧状に形成されている。さらに、カウンタウエイト15は、上部旋回体4の後面を規定する高さ寸法をもって形成され、その中央部には前側に位置して旋回フレーム8上に搭載されたエンジンを点検するための点検口(いずれも図示せず)を有している。
また、16はカウンタウエイト15の一部を構成する左プロテクタで、該左プロテクタ16は、カウンタウエイト15の左下部から前側に延びて設けられた重量物として構成されている。また、左プロテクタ16は、エンジンの左側に設けられた油圧ポンプ(図示せず)等の左後側を覆う後述する外装カバー18の左後下カバーも兼ねている。さらに、左プロテクタ16は、左,右のサイドフレーム13,14とほぼ同様に、フレーム円弧状部半径Rの仮想円に沿って円弧状に湾曲しつつ、前側が傾斜した台形状に形成されている。
そして、左プロテクタ16は、油圧ポンプの下側部分、該油圧ポンプに接続された配管類(図示せず)等の点検作業、メンテナンス作業を行なうときに、カウンタウエイト15とは別個に取外すことができ、取外した状態では広い作業スペースを提供することができる。
一方、17は左プロテクタ16と共にカウンタウエイト15の一部を構成する右プロテクタで、該右プロテクタ17は、カウンタウエイト15の右下部から前側に延びて設けられた重量物として構成されている。また、右プロテクタ17は、エンジンの右側に配設された熱交換器(図示せず)等の右後側を覆う右後下カバーも兼ねており、熱交換器の下側部分等の点検作業等を行なうときにはカウンタウエイト15とは別個に取外すこともできる。さらに、右プロテクタ17は、フレーム円弧状部半径Rに沿って円弧状に湾曲しつつ、前側が傾斜した台形状に形成されている。
18は後述する運転席26の後側から右側に亘って旋回フレーム8上に設けられた外装カバーで、該外装カバー18は、カウンタウエイト15と協働してエンジン、油圧ポンプ、熱交換器、作動油タンク、燃料タンク等を含む内部機器(いずれも図示せず)を覆うものである。そして、外装カバー18は、上部旋回体4の左側に位置する後述の左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21と、右側に位置する右中カバー22、タンクカバー23と、後側に位置するエンジンカバー24等とにより大略構成されている。
まず、上部旋回体4の左側に位置する左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21について説明する。これらの左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21は、カウンタウエイト15の左端部から旋回フレーム8の左サイドフレーム13にほぼ沿うように前側に延びて設けられている。
ここで、左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21は、図6、図7等に示すように、左サイドフレーム13の左外周縁13Eよりも後述の径寸法ΔRまたはこれと同等の寸法だけ内側に引込んだ位置に、該左サイドフレーム13に沿うように湾曲(屈曲)して配設されている。
19は左プロテクタ16の上側でカウンタウエイト15の左端縁部分から前側に延びるように旋回フレーム8に取付けられた左後中カバーで、該左後中カバー19は、例えば薄肉な鋼板にプレス加工を施すことにより製造されている。また、左後中カバー19は、カウンタウエイト15の上,下方向中間部から左プロテクタ16に倣って下向きに傾斜し、前端部は後述の左スカートカバー21に繋がっている。
そして、左後中カバー19は、左サイドフレーム13を構成する左曲げ枠部13Aの円弧状部13A1に沿う円弧状をなして形成され、後述の左後上カバー20と共に外装カバー18の左側の円弧状部を構成している。詳しくは、左後中カバー19は、図6に示すように、左サイドフレーム13の前,後方向の中間部を通る線OAからカウンタウエイト15の左端部近傍を通る線OBとの角度αの範囲に配置され、左曲げ枠部13Aの円弧状部13A1の半径となるフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径なカバー半径Rをもって円弧状に形成されている。
これにより、左後中カバー19は、左サイドフレーム13の左外周縁13Eよりも径寸法ΔRだけ内側に引込んで配設されている。なお、径寸法ΔRは、例えば2〜20mm程度、好ましくは5mm程度に小さく設定されており、径寸法ΔRだけ外装カバー18を内側にずらしてもエンジン等を収容するスペースに影響することはない。また、左後中カバー19は、油圧ポンプ等の左側を覆うもので、油圧ポンプ等の点検作業、メンテナンス作業等を行なうときに取外すことができる。
20は左後中カバー19の上側に位置して旋回フレーム8に取付けられた左後上カバーで、該左後上カバー20は、カウンタウエイト15の左端上側位置から前側に向け斜め下側に延びて形成されている。また、左後上カバー20は、左後中カバー19と同様に、例えば薄肉な鋼板にプレス加工を施すことにより、角度αの範囲でカバー半径Rをもった円弧状に湾曲している。そして、左後上カバー20は、油圧ポンプの上側部分、配管類等の点検作業、メンテナンス作業等を行なうときに取外すことができる。
21は旋回フレーム8の左前側に設けられた左スカートカバー(図1、図3中に図示)で、該左スカートカバー21は、左サイドフレーム13の張出部13Dに対応する位置に設けられ、左後中カバー19の前部に連続している。また、左スカートカバー21は、左後中カバー19と同様に、例えば薄肉な鋼板にプレス加工を施すことにより、ほぼL字状に屈曲した縦板として形成されている。
即ち、左スカートカバー21は、左サイドフレーム13を構成する左曲げ枠部13Aの前側部分に沿うようにほぼ真直ぐ前方に延びた縦板部21Aと、該縦板部21Aの前端から左前枠部13Bに沿うように右側に屈曲して延びた横板部21Bとにより構成されている。そして、左スカートカバー21は、縦板部21Aが左サイドフレーム13を構成する左曲げ枠部13Aの直線部13A2よりも前述した径寸法ΔRとほぼ同じ寸法だけ右側(内側)にずらして配置され、横板部21Bが左サイドフレーム13の左前枠部13Bよりも径寸法ΔRとほぼ同じ寸法だけ後側(内側)にずらして配置されている。なお、左スカートカバー21は、後述する右中カバー22のように、左後中カバー19と一体形成する構成としてもよい。
このように、左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21は、左サイドフレーム13の左外周縁13Eよりも径寸法ΔRまたはこれと同等の寸法だけ内側に引込んだ位置に配設している。このため、例えば上部旋回体4を旋回動作させたときに該上部旋回体4が周囲の壁面等に接触するようなことがあっても、左サイドフレーム13を先に接触させて左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21を保護することができる。
特に、左後側の左後中カバー19、左後上カバー20は、後述の運転席26に着座したオペレータからは見え難く、走行時、作業時に注意を払うことができない。しかし、左後中カバー19、左後上カバー20のカバー半径Rは、左サイドフレーム13の曲げ枠部13Aを形成する円弧状部13A1のフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径に形成しているから、目視で確認できない位置にある左後中カバー19、左後上カバー20を変形、破損等から保護することができる。
次に、上部旋回体4の右側に位置する右中カバー22、タンクカバー23について説明する。これらの右中カバー22、タンクカバー23は、カウンタウエイト15の右端部から旋回フレーム8の右サイドフレーム14にほぼ沿うように前側に延びて設けられている。
ここで、右中カバー22、タンクカバー23は、左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21とほぼ同様に、右サイドフレーム14の右外周縁14Dよりも径寸法ΔRまたはこれと同等の寸法だけ内周側に引込んだ位置に、該右サイドフレーム14に沿うように湾曲(屈曲)して配設されている。
22は右プロテクタ17の上側でカウンタウエイト15の右端縁部分から前側に延びるように旋回フレーム8に取付けられた右中カバーを示している。この右中カバー22は、カウンタウエイト15の上,下方向中間部から右プロテクタ17に倣って下向きに傾斜した後、旋回フレーム8の周囲を覆うように前側に延びている。また、右中カバー22は、左後中カバー19等と同様に、例えば薄肉な鋼板にプレス加工を施すことにより形成されている。
また、右中カバー22は、後側に位置してほぼS字状に屈曲した後カバー部22Aと、該後カバー部22Aから前側に延びた前カバー部となる右スカートカバー22Bとにより一体的に構成されている。また、右スカートカバー22Bは、右サイドフレーム14を構成する右曲げ枠部14Aの前側部分に沿うように湾曲して前方に延びた縦板部22B1と、該縦板部22B1の前端部から右前枠部14Bに沿うように左側に屈曲して延びた横板部22B2とにより構成されている。
さらに、右中カバー22は、右サイドフレーム14の前,後方向のほぼ全長に亘る部位、即ち、図6に示すように右サイドフレーム14の前角隅部を通る線OCからカウンタウエイト15の右端部近傍を通る線ODとの角度βの範囲に配置され、右曲げ枠部14Aのフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径なカバー半径Rをもって円弧状に形成されている。
そして、右中カバー22は、熱交換器、作動油タンク、燃料タンク等の右側を覆うもので、熱交換器等の点検作業、メンテナンス作業等を行なうときに取外すことができる。また、右中カバー22は、左後中カバー19と左スカートカバー21のように、後カバー部22Aと右スカートカバー22Bとを別個に設ける構成としてもよい。
23は上部旋回体4の右側に位置して旋回フレーム8上に設けられたタンクカバー(図2、図3中に図示)で、該タンクカバー23は、熱交換器、作動油タンク、燃料タンク等を上側から覆う右上カバーとして形成されている。また、タンクカバー23は、例えば前側を支点として後側を上,下させることにより開閉することができる。そして、タンクカバー23は、鋼板を用いたプレス加工、樹脂成形等の加工手段により製造され、その右側面は右中カバー22とほぼ同様に、角度βの範囲でフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径なカバー半径Rまたはそれ以下の半径をもって円弧状に湾曲して形成されている。
このように、右中カバー22、タンクカバー23は、左後中カバー19、左後上カバー20、左スカートカバー21とほぼ同様に、右サイドフレーム14の右外周縁14Dよりも径寸法ΔRまたはこれと同等の寸法だけ内側に引込んだ位置に配設している。このため、旋回動作時等には、右サイドフレーム14を周囲の壁面等に先に接触させることにより、オペレータから見難い位置にある右中カバー22、タンクカバー23を保護することができる。
また、24はカウンタウエイト15の外面側に設けられたエンジンカバーで、該エンジンカバー24は、外装カバー18の一部を構成するもので、カウンタウエイト15に沿って円弧状に湾曲している。また、エンジンカバー24は、例えばリンク機構(図示せず)を用いて上,下方向に移動させることにより、点検口を開,閉することができる。そして、エンジンカバー24を開いたときには、点検口を開放してエンジン等の点検作業、メンテナンス作業を行なうことができる。
25は左サイドフレーム13の張出部13Dに嵌るように旋回フレーム8上の左前側に設けられた床板(図1、図3中に図示)で、該床板25は、例えば左,右方向に長尺な長方形状に形成されている。ここで、床板25は、左サイドフレーム13を構成する左曲げ枠部13Aの直線部13A2、左前枠部13Bの先端側および左コーナ部材13Cをフレーム円弧状部半径Rの円弧から三角形状に張出した張出部13Dとすることにより、この張出部13Dによって左,右方向に広く設置することができ、オペレータに広い足元スペースを提供することができる。
26は床板25の後側に位置して旋回フレーム8の上側に配設された運転席(図1、図2等参照)で、該運転席26は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着座するものである。また、運転席26の左,右両側には、作業装置5、旋回装置3を操作する作業レバー27,27が配設されている。さらに、運転席26の前側には、床板25の前部に位置して下部走行体2を走行させる走行レバー・ペダル28等が配設されている。
また、29は上部旋回体4に設けられたキャノピで、該キャノピ29は、運転席26の上側を覆うもので、例えば前,後位置と左,右位置に合計4本の支柱を有する4柱キャノピとして形成されている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1が作業を行なうときの動作について説明する。
まず、オペレータは、運転席26に着座して走行レバー・ペダル28を操作することにより、下部走行体2のクローラを駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。
また、運転席26に着座したオペレータは、左,右の作業レバー27を操作することにより、作業装置5を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。さらに、作業装置5を下部走行体2の例えば左側に移動させて側溝掘り作業を行なうときには、作業装置5のスイングポスト5Aを右側に揺動させると共に、上部旋回体4を作業装置5の揺動方向とは反対側となる左側に旋回させることにより、作業装置5を左側に平行移動させ、該作業装置5を用いて左側の側溝掘り作業を行なう。さらに、逆方向の操作を行うことにより、右側の側溝掘り作業を行なうこともできる。
ここで、小旋回式油圧ショベル1は、狭い作業現場で作業することが多いから、走行時、旋回動作時に上部旋回体4等が周囲の壁面等に接触する虞がある。この場合、上部旋回体4は、旋回フレーム8を形成する左サイドフレーム13,右サイドフレーム14の外周縁13E,14Dよりも外装カバー18を径寸法ΔRまたはこれと同等の寸法だけ内周側に引込めて配設しているから、外装カバー18よりも先に各サイドフレーム13,14をガード部材として壁面等に接触させることができる。そして、各サイドフレーム13,14は、例えばパイプ材料を用いて高強度に形成しているから、薄肉な鋼板からなる外装カバー18が壁面に接触して変形したり、破損したりするのを防止することができる。
かくして、本実施の形態によれば、外装カバー18の左後中カバー19、左後上カバー20は、そのカバー半径Rを左サイドフレーム13の後部側のフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径にし、また、左スカートカバー21は、径寸法ΔRと同等の寸法をもって左サイドフレーム13の前部側よりも内側に引込め、さらに、右中カバー22、タンクカバー23は、左後中カバー19、左後上カバー20と同様に、そのカバー半径Rを右サイドフレーム14のフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径に形成する構成としている。
これにより、外装カバー18は、左,右のサイドフレーム13,14よりも径寸法ΔRまたはこれと同等の寸法だけ内周側に引込めて配設することができる。このため、下部走行体2を走行させたり、上部旋回体4を旋回動作させたときに、周囲の壁面等の障害物に接触することがあっても、このときには旋回フレーム8の各サイドフレーム13,14がガード部材となって壁面等に接触し、外装カバー18が壁面等に接触しないように保護することができる。
この結果、薄肉な鋼板からなる外装カバー18が壁面に接触して変形したり、破損したりするのを防止することができるから、変形、破損した外装カバー18の修理作業、交換作業を省略することができ、信頼性、耐久性等を向上することができる。
また、左,右のサイドフレーム13,14を外装カバー18よりも先に壁面等に接触させるためには、外装カバー18をサイドフレーム13,14よりも内周側に僅かに引込ませるだけでよい。従って、エンジン等の内部機器を収容するためのスペースを狭めることなく外装カバー18の変形、破損を防止することができる。
一方、左サイドフレーム13の前側部分に位置する左曲げ枠部13Aの直線部13A2、左前枠部13Bの先端側および左コーナ部材13Cをフレーム円弧状部半径Rの円弧から三角形状に張出す張出部13Dとして構成としている。これにより、運転席26の前側に床板25を設置するスペースを確保することができ、オペレータに広い足元スペースを提供することができる。
また、左前側に配置された左スカートカバー21は、左サイドフレーム13の張出部分となる左曲げ枠部13Aの直線部13A2、左前枠部13Bよりも径寸法ΔRとほぼ同じ寸法だけ旋回中心O側(内周側)にずらして設けている。これにより、フレーム円弧状部半径Rから張出した左スカートカバー21も左サイドフレーム13により保護することができる。
さらに、運転席26に着座したオペレータからは見難い位置にある左後中カバー19、左後上カバー20、右中カバー22、タンクカバー23は、左,右のサイドフレーム13,14のフレーム円弧状部半径Rよりも径寸法ΔRだけ小径なカバー半径Rとして形成している。従って、目視によって注意を払うことができない左後中カバー19、左後上カバー20、右中カバー22、タンクカバー23を変形、破損等から保護することができる。
なお、実施の形態では、左,右のサイドフレーム13,14のフレーム円弧状部半径Rは、カウンタウエイト15の旋回半径Rよりも小さく形成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図8に示す変形例のように、カウンタウエイト15′を旋回中心O側に引込めることにより、左,右のサイドフレーム13,14のフレーム円弧状部半径Rとカウンタウエイト15′の旋回半径R′とを同じ径寸法に形成してもよい。この場合には、カウンタウエイト15′の後面が描く仮想円は、フレーム円弧状部半径Rによる仮想円と重なり、下部走行体2の車幅内に収めることができる。
また、実施の形態では、左サイドフレーム13、右サイドフレーム14は、横断面が略三角形状またはD字状をした中空なパイプ部材を用いて形成する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば横断面が四角形、円形状の中空なパイプ部材またはコ字形状をしたフレーム部材等を用いる構成としてもよい。
また、実施の形態では、外装カバー18の左後中カバー19と左後上カバー20とを別個に設けることにより、左後中カバー19、左後上カバー20を小型軽量にし、保守、点検時に容易に着脱できるようにした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば左後中カバー19と左後上カバー20とを一体化して大型な1つの左後カバーとして形成してもよい。この場合には、左後カバーを取外すだけで広い範囲の保守、点検作業を行なうことができる。また、右中カバー22を複数のカバーに分割する構成としてもよい。
また、実施の形態では、運転席26の上側を覆う4柱式のキャノピ29を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば2柱、3柱、5柱式等の他のキャノピを備えた油圧ショベル、運転室を画成するキャブを備えた油圧ショベル等に適用してもよい。
さらに、実施の形態では、スイングポスト式の作業装置5が設けられた小旋回式油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばオフセットブーム式の作業装置が設けられた油圧ショベル、標準機と呼ばれる油圧ショベル等、種々の旋回式建設機械にも適用してもよいものである。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す背面図である。 図1の油圧ショベルを上側から拡大して示す平面図である。 図1の油圧ショベルを右側から拡大して示す右側面図である。 旋回フレームを単体で示す平面図である。 旋回フレームにカウンタウエイトを取付けた状態で示す一部破断の平面図である。 左,右のサイドフレームと外装カバーとの位置関係を後側から示す要部拡大の右側面図である。 本発明の変形例によるカウンタウエイトを取付けた旋回フレームを示す一部破断の平面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(旋回式建設機械)
2 下部走行体
3 旋回装置
4 上部旋回体
5 作業装置
8 旋回フレーム
9 センタフレーム
13 左サイドフレーム
13A 左曲げ枠部
13A1 円弧状部
13A2 直線部
13B 左前枠部
13C 左コーナ部材
13D 張出部
13E 左外周縁
14 右サイドフレーム
14A 右曲げ枠部
14B 右前枠部
14C 右コーナ部材
14D 右外周縁
15,15′ カウンタウエイト
18 外装カバー
19 左後中カバー(円弧状部)
20 左後上カバー(円弧状部)
21 左スカートカバー
22 右中カバー(円弧状部)
22A 後カバー部
22B 右スカートカバー
23 タンクカバー(円弧状部)
24 エンジンカバー
25 床板
26 運転席
O 旋回中心
,R′ 旋回半径
フレーム円弧状部半径
カバー半径
ΔR 径寸法

Claims (5)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられ前側に作業装置が取付けられる上部旋回体とからなり、該上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後部側に前記作業装置とバランスをとるために設けられた円弧状のカウンタウエイトと、前記旋回フレーム上に設けられ前記旋回フレームに搭載された内部機器を覆う外装カバーとを備えてなる旋回式建設機械において、
    前記旋回フレームは、前側に前記作業装置が取付けられ後側に前記カウンタウエイトが取付けられるセンタフレームと、該センタフレームの左,右両側に設けられた左,右のサイドフレームとにより形成し、
    前記左,右のサイドフレームのうち少なくとも後部側は、前記カウンタウエイトの外径により定められた旋回半径以下の半径をもって円弧状に湾曲して形成し、
    前記外装カバーのうち少なくとも後部側は、前記左,右のサイドフレームに沿う円弧状をなして形成し、
    かつこれら外装カバーの円弧状部の半径は、前記左,右のサイドフレームの円弧状部の半径よりも小径に形成したことを特徴とする旋回式建設機械。
  2. 前記左,右のサイドフレームは、円弧状に湾曲して前,後方向に延びる左,右の曲げ枠部と、前記センタフレームの前部から該曲げ枠部の前端側に向けて左,右方向に延びる左,右の前枠部と、該前枠部の先端と前記曲げ枠部の前端とを接続する左,右のコーナ部とにより構成し、
    前記左,右の曲げ枠部のうち少なくとも後部側は、前記旋回半径以下の半径をもって形成してなる請求項1に記載の旋回式建設機械。
  3. 前記旋回フレームを構成する左サイドフレームの左前側の角隅位置は、オペレータが着座する運転席の前側に床板を配設するために前記旋回半径よりも外側に張出して形成し、
    前記外装カバーの左前部分は前記左サイドフレームの張出部分よりも内側に引込める構成としてなる請求項1または2に記載の旋回式建設機械。
  4. 前記外装カバーの左側部位は、前記左サイドフレームの前,後方向の中間部から後側の部位を前記旋回半径よりも小径に形成する構成としてなる請求項1,2または3に記載の旋回式建設機械。
  5. 前記外装カバーの右側部位は、前記右サイドフレームの前,後方向のほぼ全長に亘る部位を前記旋回半径よりも小径に形成する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の旋回式建設機械。
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