JP4323352B2 - 建設機械 - Google Patents

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本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に関し、特に、車体に設けられた運転席を上方から覆うキャノピを備えた建設機械に関する。
一般に、土砂の掘削作業等に用いられる建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な車体と、該車体の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。そして、比較的小型な油圧ショベルは、通常、車体に設けられた運転席をキャノピによって覆うことにより、運転席に着席したオペレータに雨水等が降りかかるのを抑える構成となっている。
ここで、この種のキャノピは、通常、車体から立設された支柱と、該支柱の上側に設けられ運転席の上方を覆う天井板とにより構成されている。従って、運転席に着席したオペレータを雨水等から保護するために天井板の面積を大きく設定すると、この天井板によってオペレータの上方視界が大きく遮られてしまい、掘削作業時における作業装置の操作性が低下するという不具合がある。
これに対し、従来技術によるキャノピとして、天井板の前端部の左,右方向の中央部に天窓を設けたものが知られている。そして、この天窓は、天井板の前端部を後側に向けてU字状に切欠くことにより形成され、運転席に着席したオペレータは、天窓を通じてキャノピの上方を目視することができる構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−73407号公報
しかし、上述した従来技術によるキャノピの天窓は、天井板の前端部うち左,右方向の中央部をU字状に切欠くことにより形成されているため、この天窓を通じてオペレータが目視できる範囲が限られてしまい、キャノピの上方の視界を大きく確保することができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、運転席に着席したオペレータを雨水等から確実に保護することができ、かつ、キャノピの上方の視界を大きく確保することができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、前部側に作業装置が設けられた自走可能な車体と、該車体に設けられオペレータが着席する運転席と、該運転席を覆うキャノピとを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、キャノピは、車体から立設された支柱と、該支柱の上側に設けられ運転席の上方を覆う天井板と、運転席よりも前側に位置して該天井板から前方に突出して設けられた透明な天窓部材とにより構成し、前記天窓部材の前端側には、上向きに折曲げられ左,右方向に延びる前側折曲部を設ける構成としたことにある。
請求項の発明は、天窓部材の後端側には、下向きに折曲げられ左,右方向に延びる後側折曲部を設ける構成としたことにある。
請求項の発明は、支柱は運転席よりも前側に位置して左,右方向に延びる前連結梁を備え、天窓部材の後端側には、下向きに折曲げられ前連結梁に沿って左,右方向に延びる後側折曲部を設ける構成としたことにある。
請求項の発明は、天窓部材は天井板とは別部材により形成し、天井板に締結部材を用いて着脱可能に取付ける構成としたことにある。
請求項の発明は、支柱は運転席よりも前側に位置して左,右方向に延びる前連結梁を備え、天窓部材は、前連結梁よりも前側に位置して天井板の下面側に設ける構成としたことにある。
請求項の発明は、支柱は運転席よりも前側に位置して左,右方向に延びる前連結梁を備え、天井板は、運転席を上方から覆う覆い部と、該覆い部の左,右両側から前連結梁の前方に突出して設けられた左,右の天窓固定部とにより構成し、天窓部材は、天井板の左,右の天窓固定部に取付ける構成としたことにある。
請求項の発明は、支柱は、運転席の左前側に立設された左前支柱と、運転席の右前側に立設された右前支柱と、運転席の左後側に立設された左後支柱と、運転席の右後側に立設された右後支柱と、左,右方向に延びて左前支柱と右前支柱との間を連結する前連結梁と、左,右方向に延びて左後支柱と右後支柱との間を連結する後連結梁と、前,後方向に延びて左前支柱と左後支柱との間を連結する左連結梁と、前,後方向に延びて右前支柱と右後支柱との間を連結する右連結梁とにより構成し、天窓部材には、前連結梁よりも前側で左方向に張出し左前支柱と重なり合う左側の張出し部と、前連結梁よりも前側で右方向に張出し右前支柱と重なり合う右側の張出し部とを設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、運転席の上方を覆う天井板に、運転席よりも前側に位置して該天井板から前方に突出する透明な天窓部材を設け、該天窓部材の前端側には左,右方向に延びる前側折曲部を設けることにより、運転席に着席したオペレータは、天窓部材を通じてキャノピの上方を広い範囲に亘って目視することができる。従って、キャノピの上方の視界を大きく確保することができ、建設機械の操作性を高めることができる。また、天窓部材と天井板とによって運転席の上方を広範囲に覆うことができるので、オペレータを雨水等から確実に保護することができる。
しかも、天窓部材の前端側に左,右方向に延びる前側折曲部を設けたので、雨水等を天窓部材の前側折曲部に沿って左,右方向に案内することができる。これにより、雨水等が天窓部材の前端側から下方へと落下するのを抑え、運転席に着席したオペレータの足等に雨水等が降りかかるのを防止することができる。
請求項の発明によれば、天窓部材の後端側に左,右方向に延びる後側折曲部を設ける構成としたので、この後側折曲部によって天窓部材の剛性を高めることができる。
請求項の発明によれば、天窓部材の後端側に、下向きに折曲げられ前連結梁に沿って左,右方向に延びる後側折曲部を設けたので、この後側折曲部によって天窓部材の剛性を高めることができる。
請求項の発明によれば、天窓部材を天井板とは別部材により形成し、天井板に締結部材を用いて着脱可能に取付ける構成としている。これにより、汚れや破損を生じた天窓部材に代えて、新たな天窓部材を天井板に交換して取付けることができるので、天窓部材を通じてキャノピの上方視界を常に大きく確保しておくことができる。
請求項の発明によれば、天窓部材を、支柱を構成する前連結梁よりも前側に位置して天井板の下面側に設ける構成としたので、天井板に落下した雨水等が天窓部材へと流れるときに、この雨水等が、天井板と天窓部材との接続部分から天窓部材の下面側に流込むことがなく、雨水等が運転席に向けて落下するのを確実に抑えることができる。
請求項の発明によれば、天井板を、運転席を上方から覆う覆い部と、該覆い部の左,右両側から前連結梁の前方に突出して設けられた左,右の天窓固定部とにより構成し、これら左,右の天窓固定部に天窓部材を取付ける構成としている。これにより、透明な天窓部材が天井板によって遮蔽される範囲を小さく抑えることができ、天窓部材を通じて透視できる範囲を可及的に大きくすることができる。
請求項の発明によれば、天窓部材に、前連結梁よりも前側で左前支柱と重なり合う左側の張出し部と、前連結梁よりも前側で右前支柱と重なり合う右側の張出し部とを設けたので、天窓部材に落下した雨水等は、天窓部材の前側折曲部に沿って左,右方向に流れた後、左,右の張出し部から左前支柱と右前支柱とに導かれ、これら左前支柱、右前支柱を伝って下方へと流れ落ちるようになる。これにより、雨水等が運転席に向けて落下するのを確実に抑え、運転席に着席したオペレータを雨水等から保護することができる。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態について、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示し、図中、1は建設機械としての油圧ショベルで、該油圧ショベル1の車体は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより大略構成されている。そして、上部旋回体3の前部側には、後述するスイング式の作業装置4が揺動及び俯仰動可能に設けられている。
4は上部旋回体3の前部側に設けられたスイング式の作業装置で、該作業装置4は、後述する旋回フレーム14の前端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたスイングポスト5と、該スイングポスト5に俯仰動可能に取付けられたブーム6と、該ブーム6の先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム7と、該アーム7の先端部に回動可能に取付けられた作業具としてのバケット8と、アーム7とバケット8との間に設けられたバケットリンク9とを備えて構成されている。
また、旋回フレーム14とスイングポスト5との間には、スイングポスト5を左,右方向に揺動させるスイングシリンダ10が設けられ(図3参照)、スイングポスト5とブーム6との間には、ブーム6を俯仰動させるブームシリンダ11が設けられ、ブーム6とアーム7との間には、アーム7を俯仰動させるアームシリンダ12が設けられ、アーム7とバケットリンク9との間には、バケット8を上,下方向に回動させるバケットシリンダ13が設けられている。
次に、上部旋回体3について説明する。まず、上部旋回体3は、図3に示すように下部走行体2の車幅とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有し、かつ旋回中心Oを中心とした旋回半径Rの仮想円C内に収まるように、上方からみて略円形状に形成されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回中心Oを中心として旋回したときに、カウンタウエイト15の後端面がほぼ下部走行体2の車幅内に収まる後方小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
そして、上部旋回体3は、後述の旋回フレーム14、カウンタウエイト15、床板16、運転席19、キャノピ23等により大略構成されている。
14は上部旋回体3のベースとなる旋回フレームで、該旋回フレーム14の前端側には、上述した作業装置4のスイングポスト5が左,右方向に揺動可能に取付けられている。一方、旋回フレーム14の後端側には、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト15が固定され、該カウンタウエイト15の前側にはエンジン、油圧ポンプ等(いずれも図示せず)が配設されている。
16は旋回フレーム14上に設けられた床板で、該床板16は、後述の運転席19に着席したオペレータの足乗せ場となる足乗せ板17と、該足乗せ板17の後側から上方に立上り運転席19を支持する運転席支持台18とにより大略構成されている。
19は床板16を構成する運転席支持台18上に支持された運転席で、該運転席19は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着席するものである。そして、運転席19の左,右両側には、作業装置4等を操作するための作業操作レバー20が配設され、運転席19の前側には、下部走行体2の走行を操作するための走行操作レバー・ペダル21が配設されている。
22は運転席19の周囲を取囲んで設けられた外装カバーで、該外装カバー22は、旋回フレーム14に搭載されたエンジン、油圧ポンプ、熱交換器、作動油タンク、燃料タンク等(いずれも図示せず)をカウンタウエイト15等と共に覆うものである。
23は運転席19の上方を覆うキャノピで、該キャノピ23は、運転席に着席したオペレータを雨水等から保護するものである。そして、キャノピ23は、後述の支柱24、天井板25、天窓部材26等により、剛性に優れた4柱キャノピとして構成されている。
24は運転席19を取囲んで立設された支柱で、この支柱24は、運転席19の左前側に立設された左前支柱24Aと、運転席19の右前側に立設された右前支柱24Bと、運転席19の左後側に立設された左後支柱24Cと、運転席19の右後側に立設された右後支柱24Dと、左,右方向に延びて左前支柱24Aと右前支柱24Bとの間を連結する前連結梁24Eと、左,右方向に延びて左後支柱24Cと右後支柱24Dとの間を連結する後連結梁24Fと、前,後の連結梁24E,24F間でく字状に屈曲しつつ前,後方向に延び左前支柱24Aと左後支柱24Cとの間を連結する左連結梁24Gと、前,後の連結梁24E,24F間で直線状に前,後方向に延び右前支柱24Bと右後支柱24Dとの間を連結する右連結梁24Hとにより大略構成されている。なお、右後支柱24Dは、図2中において右前支柱24Bの後方に重なっている。
25は支柱24の上端側に設けられた天井板で、該天井板25は、例えば薄肉な鋼板材等を用いて平板状に形成され、左連結梁24Gと右連結梁24Hとの間に挟まれた状態で前連結梁24Eから後連結梁24Fにかけて前,後方向に延び、運転席19の上方を覆うものである。
ここで、天井板25は、図6等に示すように、前連結梁24Eと後連結梁24Fとの間に位置して運転席19を上方から覆う覆い部25Aと、覆い部25Aの左側から前連結梁24Eの前方に突出して設けられた左天窓固定部25Bと、覆い部25Aの右側から前連結梁24Eの前方に突出して設けられた右天窓固定部25Cとにより構成されている。そして、左,右の天窓固定部25B,25Cは後述の天窓部材26が固定されるもので、これら左,右の天窓固定部25B,25Cには、後述のボルト27が挿通される2個のボルト挿通孔25Dがそれぞれ穿設されている。
26は天井板25の前部側に前方に突出して設けられた天窓部材で、該天窓部材26は、天井板25とは別部材として構成され、後述のボルト27、袋ナット28等を用いて天井板25に着脱可能に取付けられるものである。
そして、天窓部材26は、図6及び図7に示すように、例えばアクリル板等の1枚の透明な板材を用いて形成され、左前支柱24Aと右前支柱24Bとの間に配置され左,右方向が長手方向となった長方形状の平板部26Aと、平板部26Aの前端側から上向きに折曲げられ左,右方向に延びた前側折曲部26Bと、平板部26Aの後端側から下向きに折曲げられ、前連結梁24Eに沿って左,右方向に延びた後側折曲部26Cとにより構成されている。また、天窓部材26の平板部26Aの左,右両側には、天井板25に設けた各ボルト挿通孔25Dと対応する位置に、2個のボルト挿通孔26Dがそれぞれ穿設されている。
ここで、天窓部材26の前側折曲部26Bは、天窓部材26上に落下した雨水等を左,右方向に案内する雨樋の役目を果たすもので、雨水等が天窓部材26の前端側から下方へと落下するのを前側折曲部26Bによって抑える構成となっている。また、天窓部材26の後側折曲部26Cは、全体として平板状をなす天窓部材26の剛性を高める役目を果たすものである。
そして、天窓部材26の平板部26Aを、天井板25に設けた左,右の天窓固定部25B,25Cの下面に対面させた状態で、天窓部材26の各ボルト挿通孔26Dと天井板25の各ボルト挿通孔25Dとに締結部材としてのボルト27を挿通し、天井板25の上面側に突出したボルト27の先端側に袋ナット28を螺合する。
これにより、天窓部材26は、ボルト27、袋ナット28を用いて天井板25(各天窓固定部25B,25C)の下面側に着脱可能に取付けられ、天窓部材26は、下向きに傾斜しつつ天井板25から前方に突出し、キャノピ23の幅方向のほぼ全域に亘って左,右方向に延びる構成となっている。
29,29,…は天井板25の各天窓固定部25B,25Cと天窓部材26の平板部26Aとの間、及び天窓部材26の平板部26Aとボルト27との間に設けられた環状のシール材(パッキン)である。そして、これらシール材29は、天井板25のボルト挿通孔25D、天窓部材26のボルト挿通孔26Dを通じて雨水等が天窓部材26の下面側に流込むのを抑えるものである。
なお、30は天窓部材26よりも前側に位置して左前支柱24Aの上端側に取付けられた作業灯で、該作業灯30は、夜間作業時等において作業装置4、作業場所等を照らすものである。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、該油圧ショベル1を用いて土砂の掘削作業等を行う場合には、まず、オペレータは運転席19に着席し、走行操作レバー・ペダル21を操作することにより、油圧ショベル1を作業現場まで自走させる。そして、運転席19に着席したオペレータが、作業操作レバー20を操作することにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置4を俯仰動させ、該作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行なうことができる。
ここで、本実施の形態による油圧ショベル1は、キャノピ23を構成する天井板25の前端側に、該天井板25から前方に突出しキャノピ23の幅方向のほぼ全域に亘って左,右方向に延びる透明な天窓部材26を設ける構成としている。
このため、運転席19に着席したオペレータは、天窓部材26を通じてキャノピ23の上方を広い範囲に亘って目視することができ、例えば掘削作業時に作業装置4を上方に持上げた場合でも、この作業装置4の上端部分を確実に目視しつつ該作業装置4を操作することができる。このように、運転席19に着席したオペレータは、キャノピ23の上方の視界を大きく確保することにより、作業装置4の操作性を高めることができるので、油圧ショベル1を用いた掘削作業等の作業性、安全性を高めることができる。
また、天窓部材26は、天井板25の前端側から前方に突出して設けられるので、これら天井板25と天窓部材26とによって運転席19の上方を広範囲に亘って覆うことができる。従って、雨天時に油圧ショベル1を用いる場合でも、運転席19に着席したオペレータを雨水等から確実に保護することができる。
しかも、天井板25は、運転席19を覆う覆い部25Aと、この覆い部25Aの前端部の左,右両側から前方に突出して設けられた左天窓固定部25B,右天窓固定部25Cとにより構成し、これら左,右の天窓固定部25B,25Cに天窓部材26を固定したので、透明な天窓部材26が天井板25によって遮蔽される範囲を小さく抑えることができ、天窓部材26を通じて透視できる範囲を可及的に大きくすることができる。
また、天窓部材26には、平板部26Aの前端側から上向きに折曲げられ左,右方向に延びる前側折曲部26Bを設けたので、天窓部材26の平板部26A上に落下した雨水は、平板部26Aの傾斜によって前方へと流れた後、前側折曲部26Bに沿って左,右方向に案内され、キャノピ23の角隅部に位置する左前支柱24A、右前支柱24Bの近傍部位から下方へと落下するようになる。
これにより、雨水等が天窓部材26の前端側から下方に向けて落下するのを抑え、運転席19に着席したオペレータの足等に雨水がかかるのを防止できるので、雨天時の作業環境を向上させることができる。
しかも、天窓部材26は、支柱24の前連結梁24Eよりも前側に位置して天井板25の下面側に設ける構成としたので、天井板25上に落下した雨水等が天窓部材26へと流れるときに、この雨水等が、天井板25と天窓部材26との接続部分から天窓部材26の下面側に流込むことがなく、雨水等が運転席19に向けて落下するのを確実に抑えることができる。
また、天窓部材26には、平板部26Aの後端側から下向きに折曲げられ前連結梁24Eに沿って左,右方向に延びる後側折曲部26Cを設けたので、例えばアクリル板等の樹脂材料を用いて天窓部材26を形成した場合でも、前側折曲部26Bと後側折曲部26Cとによって天窓部材26の剛性を高めることができ、該天窓部材26の信頼性を高めることができる。
一方、本実施の形態によれば、天窓部材26を天井板25とは別部材によって形成し、この天窓部材26を、ボルト27、袋ナット28等の締結部材を用いて天井板25に着脱可能に取付ける構成としている。これにより、天窓部材26が長期間の使用によって汚れや破損等を生じた場合には、この汚れ等を生じた天窓部材26に代えて、新たな天窓部材26を天井板25に交換して取付けることができるので、天窓部材26を通じてキャノピ23の上方視界を常に大きく確保しておくことができる。
次に、図8及び図9は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、天窓部材に、左前支柱と重なり合う左側の張出し部と、右前支柱と重なり合う右側の張出し部とを設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は天井板25の前部側に設けられた透明な天窓部材で、該天窓部材31は、上述した第1の実施の形態による天窓部材26に代えて本実施の形態に用いたもので、ボルト27、袋ナット28等を用いて天井板25に着脱可能に取付けられるものである。
ここで、天窓部材31は、第1の実施の形態によるものとほぼ同様に、アクリル板等の1枚の透明な板材を用いて形成され、左前支柱24Aと右前支柱24Bとの間に配置された長方形状の平板部31Aと、平板部31Aの前端側から上向きに折曲げられ左,右方向に延びた前側折曲部31Bと、平板部31Aの後端側から下向きに折曲げられ、前連結梁24Eに沿って左,右方向に延びた後側折曲部31Cとにより構成され、平板部31Aの左,右両側には、天井板25に設けた各ボルト挿通孔25Dと対応する2個のボルト挿通孔31Dがそれぞれ穿設されている。
しかし、本実施の形態による天窓部材31は、その前端側に後述の左張出し部31Eと右張出し部31Fとが設けられている点で、第1の実施の形態による天窓部材26とは異なるものである。
31Eは天窓部材31の左前端側に一体に設けられた左張出し部で、該左張出し部31Eは、前連結梁24Eよりも前側で平板部31Aから左前支柱24Aに向けて左方向に張出している。そして、左張出し部31Eの先端部は、図8に示すように左前支柱24Aの表面に重なり合っている。これにより、天窓部材31の平板部31A上に落下し、前側折曲部31Bに沿って左方向に案内された雨水を、左張出し部31Eから左前支柱24Aへと導き、該左前支柱24Aの表面に沿って下方へと流すことができる構成となっている。
31Fは天窓部材31の右前端側に一体に設けられた右張出し部で、該右張出し部31Fは、前連結梁24Eよりも前側で平板部31Aから右前支柱24Bに向けて右方向に張出している。そして、右張出し部31Fの先端部は、図8に示すように右前支柱24Bの表面に重なり合っている。これにより、天窓部材31の平板部31A上に落下し、前側折曲部31Bに沿って右方向に案内された雨水を、右張出し部31Fから右前支柱24Bへと導き、該右前支柱24Bの表面に沿って下方へと流すことができる構成となっている。
本実施の形態による油圧ショベルは、キャノピ23の天井板25に上述の如き天窓部材31を取付けたもので、その基本的作動については第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、天窓部材31の前端側に、左前支柱24Aに重なり合う左張出し部31Eと右前支柱24Bに重なり合う右張出し部31Fとを設ける構成としたので、天窓部材31の平板部31A上に落下した雨水等は、平板部31Aから前側折曲部31Bに沿って左,右方向に流れた後、左,右の張出し部31E,31Fから左前支柱24Aと右前支柱24Bとに導かれ、これら左前支柱24A、右前支柱24Bの表面を伝って下方へと流れ落ちることができる。
このように、キャノピ23を構成する左前支柱24A、右前支柱24Bを雨樋として利用することができ、運転席19に着席したオペレータを雨水等から一層確実に保護することができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、天窓部材26を、アクリル板等の透明な板材によって形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば色付きの半透明な板材を用いて天窓部材を形成することにより、当該天窓部材をサンシェードとして利用してもよい。このことは、第2の実施の形態による天窓部材31についても同様である。
また、上述した各実施の形態では、天窓部材26を設けるキャノピとして、左前支柱24A、右前支柱24B、左後支柱24C、右後支柱24D、前連結梁24E、後連結梁24F、左連結梁24G、右連結梁24H等からなる4柱式のキャノピ23を用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば右前支柱、左後支柱、右後支柱、左連結梁、右連結梁、前連結梁等からなる3柱式のキャノピ、あるいは左後支柱、右後支柱、左連結梁、右連結梁、前連結梁等からなる2柱式のキャノピを用いてもよい。
そして、3柱式のキャノピを用いた場合には、天窓部材を前連結梁よりも前側に位置して天井板の前部側に設ける構成とし、2柱式のキャノピを用いた場合には、天窓部材を前連結梁よりも前側に位置して天井板の前部側に設ける構成とすればよい。
さらに、上述した各実施の形態では、キャノピを備えた建設機械としてクローラ式の油圧ショベルを例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の油圧ショベル、ホイールローダ等のキャノピを備えた建設機械に広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態が適用された油圧ショベルを示す正面図である。 油圧ショベルを作業装置を取外した状態で示す左側面図である。 油圧ショベルの平面図である。 図2中の各支柱、天井板、天窓部材等を拡大して示す拡大側面図である。 図3中の各支柱、天井板、天窓部材等を拡大して示す拡大平面図である。 各支柱、天井板、天窓部材等を示す分解斜視図である。 天井板、天窓部材、ボルト、ナット等を図5中の矢示VII−VII方向からみた拡大断面図である。 第2の実施の形態による各支柱、天井板、天窓部材等を拡大して示す図5と同様な拡大平面図である。 第2の実施の形態による各支柱、天井板、天窓部材等を示す図6と同様な分解斜視図である。
符号の説明
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
4 作業装置
23 キャノピ
24 支柱
24A 左前支柱
24B 右前支柱
24C 左後支柱
24D 右後支柱
24E 前連結梁
24F 後連結梁
24G 左連結梁
24H 右連結梁
25 天井板
25A 覆い部
25B 左天窓固定部
25C 右天窓固定部
26,31 天窓部材
26A,31A 平板部
26B,31B 前側折曲部
26C,31C 後側折曲部
27 ボルト(締結部材)
28 袋ナット(締結部材)
31E 左張出し部
31F 右張出し部

Claims (7)

  1. 前部側に作業装置が設けられた自走可能な車体と、該車体に設けられオペレータが着席する運転席と、該運転席を覆うキャノピとを備えてなる建設機械において、
    前記キャノピは、前記車体から立設された支柱と、該支柱の上側に設けられ前記運転席の上方を覆う天井板と、前記運転席よりも前側に位置して該天井板から前方に突出して設けられた透明な天窓部材とにより構成し
    前記天窓部材の前端側には、上向きに折曲げられ左,右方向に延びる前側折曲部を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記天窓部材の後端側には、下向きに折曲げられ左,右方向に延びる後側折曲部を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記支柱は前記運転席よりも前側に位置して左,右方向に延びる前連結梁を備え、
    前記天窓部材の後端側には、下向きに折曲げられ前記前連結梁に沿って左,右方向に延びる後側折曲部を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記天窓部材は前記天井板とは別部材により形成し、前記天井板に締結部材を用いて着脱可能に取付ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  5. 前記支柱は前記運転席よりも前側に位置して左,右方向に延びる前連結梁を備え、
    前記天窓部材は、前記前連結梁よりも前側に位置して前記天井板の下面側に設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
  6. 前記支柱は前記運転席よりも前側に位置して左,右方向に延びる前連結梁を備え、
    前記天井板は、前記運転席を上方から覆う覆い部と、該覆い部の左,右両側から前記前連結梁の前方に突出して設けられた左,右の天窓固定部とにより構成し、前記天窓部材は、前記天井板の左,右の天窓固定部に取付ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の建設機械。
  7. 前記支柱は、前記運転席の左前側に立設された左前支柱と、前記運転席の右前側に立設された右前支柱と、前記運転席の左後側に立設された左後支柱と、前記運転席の右後側に立設された右後支柱と、左,右方向に延びて前記左前支柱と右前支柱との間を連結する前連結梁と、左,右方向に延びて前記左後支柱と右後支柱との間を連結する後連結梁と、前,後方向に延びて前記左前支柱と左後支柱との間を連結する左連結梁と、前,後方向に延びて前記右前支柱と右後支柱との間を連結する右連結梁とにより構成し、
    前記天窓部材には、前記前連結梁よりも前側で左方向に張出し前記左前支柱と重なり合う左側の張出し部と、前記前連結梁よりも前側で右方向に張出し前記右前支柱と重なり合う右側の張出し部とを設ける構成としてなる請求項1,2,3,4,5または6に記載の建設機械。
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