JP2005335473A - 風量独立制御エアコンユニットの制御方法 - Google Patents

風量独立制御エアコンユニットの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005335473A
JP2005335473A JP2004154874A JP2004154874A JP2005335473A JP 2005335473 A JP2005335473 A JP 2005335473A JP 2004154874 A JP2004154874 A JP 2004154874A JP 2004154874 A JP2004154874 A JP 2004154874A JP 2005335473 A JP2005335473 A JP 2005335473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
conditioned
blower
conditioning
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004154874A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Soma
普 相馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Kansei Corp filed Critical Calsonic Kansei Corp
Priority to JP2004154874A priority Critical patent/JP2005335473A/ja
Publication of JP2005335473A publication Critical patent/JP2005335473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 一部の空調領域への空調風の空調条件が変化した際に、他の空調領域への風量変動を防止できる風量独立制御エアコンユニットの制御方法の提供。
【解決手段】 運転席側の空調領域A1への空調風の空調条件の変化に対応して助手席側の空調領域A2への空調風の風量を調節するコントローラ29を備えた。例えば、空調領域A1への空調風の風量増加の操作を行なう場合、コントローラ29でブロア6の回転数を制御してブロア6からの送出風量を増加させた後、配風ドア13の回動角度を制御して第2送風路11への風量割合を減少させる。これにより、助手席側の空調領域A2への空調風の風量を一定に保持できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1つのブロアで空調風を複数の空調領域毎に独立して供給する風量独立制御エアコンユニットの制御方法に係わり、特に、車両空調装置などとして用いるのに好適な風量独立制御エアコンユニットの制御方法に関する。
従来、この種の風量独立制御エアコンユニットとしては、1つのブロアに接続される2つの送風路と、これらの送風路への配風量を調節する配風ドアと、前記送風路から空調風を2つの空調領域へ吹き出す複数箇所の吹出口とを有し、各送風路に、ヒータコアの通風量を調節するミックスドアと、前記各吹出口を開閉する吹出口ドアとを備え、一方の送風路に備えられるミックスドアまたは吹出口ドアの開閉位置が変更された場合、他方の送風路に備えられる吹出口からの吹出風量の変動を小さく抑えるように配風ドアの回動角度を制御するようにしたものが挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
また、1つのブロアに接続される2つの送風路と、これらの送風路への配風量を調節する配風ドアと、前記送風路から空調風を2つの空調領域へ吹き出す複数箇所の吹出口とを有し、各送風路に、ヒータコアの通風量を調節するミックスドアと、前記各吹出口を開閉する吹出口ドアとを備え、複数の所定箇所に設置される温度センサからの出力信号を演算処理してブロア、ミックスドアおよび吹出口ドアをそれぞれ制御し、2つの空調領域の温度をそれぞれ独立して制御するようにしたものも挙げられる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−94928号公報(段落番号0020〜段落番号0030、図1) 特許第3399101号公報(段落番号0015〜段落番号0027、図1)
ところで、上記した従来技術にあって、特開2000−94928号公報に記載されているものでは、一方の送風路に備えられるミックスドアまたは吹出口ドアの開閉位置が変更された場合、配風ドアの回動角度を制御して2つの送風路への配風量を調節することにより、他方の送風路に備えられる吹出口からの吹出風量の変動を小さく抑えるようになっているが、ブロア自体を制御することなくブロアからの送出風量は変化しないため、一方の送風路内の風量を変更した場合には、他方の送風路内の風量が変化するという問題があった。例えば、該風量独立制御エアコンユニットを車両に搭載し、運転席側および助手席側の空調領域にそれぞれ空調風を供給する場合、運転席側で利用者が操作して空調風の風量を増減した際に、助手席側の空調領域では別の利用者の意図に反して空調風の風量が変化してしまうため、助手席側の空調領域での快適な空調効果を損なうおそれがあった。
また、特許第3399101号公報に記載されているものでは、2つの空調領域、例えば運転室側および助手席の空調領域の温度をそれぞれ独立して制御できるが、一方の送風路内の風量を増減した場合、ブロア自体を制御することなくブロアからの送出風量は変化しないため、他方の送風路内の風量が変化するという問題があり、さらに、複数の温度センサが必要であるためにコストがかさむという問題もあった。
本発明は、上記のような従来技術を考慮してなされたもので、その目的は、複数の空調領域の少なくとも1つに供給する空調風の空調条件が変化した際に、他の空調領域に供給する空調風の風量変動を防止することのできる風量独立制御エアコンユニットの制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、1つのブロアで複数の送風路に送風し、これらの送風路への配風量を調節する配風ドアと、複数の空調領域へ空調風を吹き出す複数箇所の吹出口とを備えた風量独立制御エアコンユニットであって、前記空調風の風量制御および温度調整と前記複数箇所の吹出口の切替制御とを各空調領域毎に独立して行なう制御方法において、前記複数の空調領域のうち第1空調領域へ供給する空調風の空調条件の変化に対応して、他の第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度をそれぞれ変化させるコントローラを備えたことを構成にした。
このように請求項1記載の発明では、複数の空調領域のうち第1空調領域に供給する空調風の空調条件が変化した場合、コントローラでブロア回転数を制御してブロアからの送出風量を調節することとともに、配風ドアを制御して各送風路への配風量を調節することにより、第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するようにしたので、この第2空調領域に供給する空調風の風量変動を防止することができる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1空調領域に供給する空調風の風量の変化に対応して、前記第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度をそれぞれ変化させる構成にした。
このように請求項2記載の発明では、例えば、第1空調領域に供給する空調風の風量増加の操作を行なった場合、コントローラでブロア回転数を制御してブロアからの送出風量を増加させるとともに、配風ドアを制御して第1空調領域への空調風の風量を増加させて、第2空調領域への空調風の風量を減少させることにより、第2空調領域への風量を一定に保持する。同様に、第1空調領域に供給する空調風の風量減少の操作を行なったときも、第2空調領域への風量を一定に保持する。これにより、第1空調領域への空調風の風量を変化させた場合、第2空調領域への空調風の風量変動を防止することができる。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1空調領域に供給する空調風の温度モードの変化に対応して、前記第2空調領域へ供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度をそれぞれ変化させる構成にした。
このように請求項3記載の発明では、第1空調領域に供給する空調風の温度モードを切替えた場合、各温度モードにより通路抵抗がそれぞれ異なり通路抵抗が変化するため、ブロアの回転数および配風ドアの回動角度をそれぞれ変化させて第2空調領域へ供給する空調風の風量を一定に保持するようにしたので、この場合も第2空調領域に供給する空調風の風量変動を防止することができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1空調領域に供給する空調風の吹出口位置の変化に対応して、前記第2空調領域へ供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度をそれぞれ変化させる構成にした。
このように請求項4記載の発明では、第1空調領域に供給する空調風の吹出口位置を切替えた場合、吹出口位置により通路抵抗が異なり通路抵抗が変化するため、ブロアの回転数および配風ドアの回動角度をそれぞれ変化させて第2空調領域へ供給する空調風の風量を一定に保持するようにしたので、この場合も第2空調領域に供給する空調風の風量変動を防止することができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記コントローラに、前記第1空調領域に供給する空調風の風量変化に対応して前記第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度を算出する第1算出手段と、前記第1空調領域に供給する空調風の温度モード変化に応じて前記第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度を算出する第2算出手段と、前記第1空調領域に供給する空調風の吹出口位置の変化に応じて前記第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように前記ブロアの回転数および前記配風ドアの回動角度を算出する第3算出手段とを備えた構成にした。
このように請求項5記載の発明では、第1空調領域に供給する空調風の風量が変化した場合、コントローラの第1算出手段によりブロアの回転数および配風ドアの回動角度を算出し、この算出結果に基づいて配風ドアの回動角度およびブロア回転数を制御するので、第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるに各送風路への配風量およびブロアからの送出風量をそれぞれ調節できる。同様に、第1空調領域に供給する空調風の温度モードが変化した場合には、第2算出手段によりブロアの回転数および配風ドアの回動角度を算出し、また前記第1空調領域に供給する空調風の吹出口位置が変化した場合には、第3算出手段によりブロアの回転数および配風ドアの回動角度を算出する。次いで、各算出結果に基づいて配風ドアの回動角度およびブロア回転数を制御するので、第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように各送風路への配風量およびブロアからの送出風量をそれぞれ調節できる。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第1算出手段が、前記ブロアの回転数に基づいて前記配風ドアの回動角度を算出する構成にした。
このように請求項6記載の発明では、第1空調領域に供給する空調風の風量が変化した場合、ブロアの回転数を制御してブロアからの送出風量を調節した後、このブロアの回転数を制御ファクタとして用いることにより、第2空調領域への空調風の風量を一定に保持するように第1算出手段で配風ドアの回動角度を演算することができる。
また、請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第2算出手段が、前記温度モード変化に対応して回動するミックスドアの回動角度に基づいて、前記ブロアの回転数を算出する構成にした。
このように請求項7記載の発明では、第1空調領域に供給する空調風の温度モードが変化し、この温度モード変化に対応してミックスドアが回動した場合、各温度モードにより通路抵抗がそれぞれ異なり通路抵抗が変化するため、ミックスドアの回動角度を制御ファクタとして用いることにより、上記通路抵抗の変化に対応するように第2算出手段でブロアの回転数を演算することができる。
また、請求項8記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記第3算出手段が、前記吹出口位置に基づいて前記ブロアの回転数を算出する構成にした。
このように請求項8記載の発明では、第1空調領域に供給する空調風の吹出口位置が変化した場合、各吹出口位置により通路抵抗がそれぞれ異なり通路抵抗が変化するため、前記吹出口位置を制御ファクタとして用いることにより、上記通路抵抗の変化に対応するように第3算出手段でブロアの回転数を演算することができる。
以上説明したように本発明では、複数の空調領域のうちの第1空調領域に供給する空調風の空調条件が変化した場合、他の第2空調領域へ供給する空調風の風量を一定に保持することにより、第2空調領域で空調風の風量が利用者の意図に反して変動することを防止できる。したがって、風量独立制御エアコンユニットの1つのブロアで複数の空調領域に風量を独立して供給する際に各空調領域で快適な空調効果を確保できるという効果がある。また特に、複数の温度センサを備えた従来のものと比べて、センサの個数を低減できることから、コストが安価であるという効果もある。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わる制御方法が用いられる風量独立制御エアコンユニットの説明図、図2は本実施形態の制御方法により風量独立制御エアコンユニットの制御を行なう際の処理手順を示すフローチャート、図3は本実施形態の制御方法による風量独立制御エアコンユニットの制御例を説明する図である。
図1に示す風量独立制御エアコンユニット1は、例えば図示しない車両に設けられ、送風を行なう送風部2、温度調整を行なう空調部3、および空調風を運転席側の空調領域A1と助手席側の空調領域A2とに吹き出す吹出部4とから構成されている。
送風部2は、ブロアモータ5と、このブロアモータ5により駆動されるブロア(送風機)6と、出入口を有しブロアモータ5およびブロア6を収納する収納ケース7とからなっている。空調部3は、一端が収納ケース7の出口に接続される筒状ケース8を有している。この筒状ケース8内には、空気を冷却する蒸発器9と、この蒸発器9の下流側に延設され、筒状ケース8を第1送風路10および第2送風路11に仕切る仕切り壁12と、この仕切り壁12の上流側の端部に配設され、送風路10,11への配風量を調節する配風ドア13と、この配風ドア13の下流側に配設されるヒータコア14と、このヒータコア14を通過する風量とバイパスする風量との割合を調節するミックスドア15,16とを収容している。
第1送風路10および第2送風路11の各断面積は略同等に設定され、それぞれ筒状ケース8の全断面積の半分に相当する。蒸発器9は、筒状ケース8の全断面積を遮るように設けられ、ヒータコア14は、送風路10,11の各断面積の略半分を遮るように設けられている。配風ドア13は、仕切り壁12の上流側端部に設けられる支軸13aと、この支軸13aに回動可能に取付けられる回動片13bと、支軸13aを介して回動片13bを駆動する制御モータ13cとからなり、回動片13bを所定角度まで回動することにより各送風路10、11への配風量の割合を調節するようになっている。例えば、制御モータ13cの作動により回動片13bが図1の時計方向(図1の矢印Aで示す方向)へ回動した場合、第1送風路10への配風量の割合が減少し、第2送風路11への配風量の割合が増加する。これとは逆に、回動片13bが図1の反時計方向(図1の矢印Bで示す方向)へ回動した場合、第1送風路10への配風量の割合が増加し、第2送風路11への配風量の割合が減少する。第1送風路10内のミックスドア15は、ヒータコア14の上流側角部(図1の左上角部)に回動可能に取付けられ、ヒータコア14を経て第1送風路10を通る空気を、すべてヒータコア14に導くフルホット(全開)位置からヒータコア14をバイパスさせるフルクール(全閉)位置までの範囲にわたって回動するようになっている。同様に、第2送風路11のミックスドア16も、ヒータコア14の上流側角部(図1の左下角部)に回動可能に取付けられ、ヒータコア14を経て第2送風路11を通る空気を、すべてヒータコア14に導くフルホット(全開)位置からヒータコア14をバイパスさせるフルクール(全閉)位置までの範囲にわたって回動するようになっている。
吹出部4は、運転席側の空調領域A1内に設置されるベント吹出口17、フット吹出口18およびデフ吹出口19と、助手席側の空調領域A2内に設置されるベント吹出口20、フット吹出口21およびデフ吹出口22と、各吹出口17〜22を開閉する吹出口ドア23〜28とからなっている。第1送風路10からの空調風は、ベント吹出口17およびフット吹出口18を介して空調領域A1の利用者(運転者)の上半身および足元に向かってそれぞれ供給され、デフ吹出口19を介して空調領域A1のフロントガラスに向かって供給されるとともに、各吹出風量は吹出口ドア23〜25の開閉位置により調節される。同様に、第2送風路11からの空調風は、ベント吹出口20およびフット吹出口21を介して空調領域A2の利用者(助手)の上半身および足元に向かってそれぞれ吹出され、デフ吹出口22を介して空調領域A2のフロントガラスに向かって吹出されるとともに、各吹出風量は吹出口ドア26〜28の開閉位置により調節される。
本実施形態の制御方法にあっては、空調領域A1、A2のうち第1空調領域に供給する空調風の空調条件の変化に対応して、他の第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように配風ドア13の回動角度およびブロア6の回転数をそれぞれ変化させるコントローラ29が用いられている。このコントローラ29は、第1空調領域に供給する空調風の風量変化に対応して他の第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように配風ドア13の回動角度およびブロア6の回転数を算出する第1算出手段30と、第1空調領域に供給する空調風の温度モード変化に応じて第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように配風ドア13の回動角度およびブロア6の回転数を算出する第2算出手段31と、第1空調領域に供給する空調風の吹出口変化に応じて第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように配風ドア13の回動角度およびブロア6の回転数を算出する第3算出手段32とを備え、配風ドア13の回動角度とブロア6の回転数とをそれぞれ制御する制御信号を出力するようになっている。
そして、本実施形態の制御方法では、運転席側の空調領域A1に供給する空調風の空調条件が変化した場合、図2に示す処理手順にしたがって助手席側の空調領域A2へ供給する空調風の風量を調節するようになっている。すなわち、例えば手順S1として、図3の(a)の制御例(1)のように運転席側の空調領域A1に供給する空調風の風量増加の操作を行なう場合、手順S2として、該風量の操作信号に応じて第1算出手段30によりブロア6の回転数を算出してコントローラ29から出力することによって、手順S3として、ブロアモータ5を増速してブロア6からの送出風量を増加させる。次いで、手順S4として第1算出手段30で配風ドア13の回動角度を算出してコントローラ29から配風ドア13へ出力するので、制御モータ13cの駆動により回動片13bが図1の反時計方向(図1の矢印Bで示す方向)へ回動して所定角度で停止する。その結果、第1送風路10への配風量の割合が増加するとともに、第2送風路11への配風量の割合が減少し、既に手順3でブロア6からの送出風量が増加しているので、手順5として、第1送風路10への配風量がさらに増加するとともに、第2送風路11への配風量が一定に保持される。
このとき、空調領域A1、A2への風量をそれぞれV1、V2とし、ブロア6からの送出風量をV3(=V1+V2)とすると、第1送風路10への風量割合はV1/V3となり、第2送風路11への風量割合はV2/V3となる。そして、上記のように空調領域A1で風量V1の増加操作を行なった場合、第1送風路10への風量割合V1/V3が増加するとともに、ブロア6からの送出風量V3が増加することにより、運転席側の空調領域A1へ風量V1が増加し、同時に、第2送風路11への風量割合V2/V3が減少して送出風量V3の増加の影響を打ち消すことにより、助手席側の空調領域A2への風量V2が一定となる。
一方、図3の(a)の制御例(2)のように運転席側の空調領域A1で風量減少の操作を行なった場合、配風ドア13で第2送風路11への風量割合を増加させてブロア6からの送出風量を減少させることにより、助手席側の空調領域A2への風量を一定に保持する。
また手順S6として、図3の(b)の制御例(3)のように運転席側の空調領域A1で冷房モードから中立モードへ変更操作を行なった場合、手順S7として、第1送風路10内のミックスドア15がヒートコア14への通風路を閉じた状態(図1の反時計方向に回動した状態)から時計方向へ回動して図1に示すように中立位置で停止する。その結果、一般に冷房モードの通路抵抗は中立モードの通路抵抗より大きく、この温度モード切替時に通路抵抗が減少するため、手順S2として上記温度モードの操作信号に基づいて、第2算出手段31でブロア6の回転数を算出してコントローラ29からブロア6へ出力することによって、手順S3として、ブロアモータ5を減速してブロア6からの送出風量を減少させる。次いで、手順S4として第2算出手段31で配風ドア13の回動角度を算出し、コントローラ29から配風ドア13へ回動信号を出力するので、制御モータ13cの駆動により回動片13bが図1の時計方向(図1の矢印Aで示す方向)へ回動して所定角度で停止する。その結果、第1送風路10への配風量の割合が減少するとともに、第2送風路11への配風量の割合が増加し、既に手順3でブロア6からの送出風量が減少しているので、手順5として、第1送風路10への配風量がさらに減少するとともに、第2送風路11への配風量が一定に保持される。
一方、図3の(b)の制御例(4)のように運転席側の空調領域A1で冷房モードから暖房モードへ切替操作を行なった場合、一般に冷房モードの通路抵抗は暖房モードの通路抵抗より小さく、この温度モード切替時に通路抵抗が増大するため、ブロア6からの送出風量を増加させて配風ドア13で第2送風路11への風量割合を減少させることにより、助手席側の空調領域A2への風量を一定に保持する。
また手順S8として、図3の(c)の制御例(5)のように運転席側の空調領域A1でフット吹出口18からベント吹出口17へ変更操作を行なった場合、手順S9としてフット吹出口18を閉じてベント吹出口17を開いた後、一般にフット吹出口18の通路抵抗はベント吹出口17の通路抵抗より大きく、この吹出口切替時に通路抵抗が減少するため、手順S2として上記吹出口変更の操作信号に基づいて、第3算出手段32でブロア6の回転数を算出してコントローラ29からブロア6へ出力することによって、手順S3として、ブロアモータ5を減速してブロア6からの送出風量を減少させる。次いで、手順S4として第3算出手段34で配風ドア13の回動角度を算出し、コントローラ29から配風ドア13へ回動信号を出力するので、制御モータ13cの駆動により回動片13bが図1の時計方向(図1の矢印Aで示す方向)へ回動して所定角度で停止する。その結果、第1送風路10への配風量の割合が減少するとともに、第2送風路11への配風量の割合が増加し、既に手順3でブロア6からの送出風量が減少しているので、手順5として、第1送風路10への配風量がさらに減少するとともに、第2送風路11への配風量が一定に保持される。
一方、図3の(c)の制御例(6)のように運転席側の空調領域A1でフット吹出口18からデフ吹出口19へ切替操作を行なった場合、一般にフット吹出口18の通路抵抗はデフ吹出口19の通路抵抗より小さく、この吹出口切替時に通路抵抗が増加するため、ブロア6からの送出風量を増加させて配風ドア13で第2送風路11への風量割合を減少させることにより、助手席側の空調領域A2への風量を一定に保持する。
このように構成した本実施形態では、運転席側の空調領域A1に供給する空調風の空調条件(空調風の風量、温度モードおよび吹出口位置)が変化した際に、助手席側の空調領域A2に供給する空調風の風量変動を防止することができる。
なお、上記実施形態では、運転席側の空調領域A1に供給する空調風の空調条件が変化した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、助手席側の空調領域A2に供給する空調風の空調条件が変化した場合についても同様であり、この場合、運転席側の空調領域A1の風量を一定に保持することができる。
さらに、上記実施形態では、車両内の2つの空調領域A1、A2に空調風を供給する場合を例示したが、本発明はこれに限らず、3つ以上の空調領域に空調風を供給する場合も同様である。
本発明の一実施形態に係わる制御方法が用いられる風量独立制御エアコンユニットの説明図である。 本実施形態の制御方法により風量独立制御エアコンユニットの制御を行なう際の処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態の制御方法による風量独立制御エアコンユニットの制御例を説明する図である。
符号の説明
1 風量独立制御エアコンユニット
2 送風部
3 空調部
4 吹出部
5 ブロアモータ
6 ブロア(送風機)
8 筒状ケース
9 蒸発器
10 第1送風路
11 第2送風路
12 仕切り壁
13 配風ドア
13a 支軸
13b 回動片
13c 制御モータ
14 ヒータコア
15,16 ミックスドア
17 ベント吹出口
18 フット吹出口
19 デフ吹出口
20 ベント吹出口
21 フット吹出口
22 デフ吹出口
23〜28 吹出口ドア
29 コントローラ
30 第1算出手段
31 第2算出手段
32 第3算出手段
A1 運転席側の空調領域(第1空調領域)
A2 助手席側の空調領域(第2空調領域)

Claims (8)

  1. 1つのブロア(6)で複数の送風路(10,11)に送風し、これらの送風路(10,11)への配風量を調節する配風ドア(13)と、複数の空調領域(A1,A2)へ空調風を吹き出す複数箇所の吹出口(17〜22)とを備えた風量独立制御エアコンユニット(1)であって、前記空調風の風量制御および温度調整と前記複数箇所の吹出口(17〜22)の切替制御とを各空調領域(A1,A2)毎に独立して行なう制御方法において、
    前記複数の空調領域(A1,A2)のうち第1空調領域へ供給する空調風の空調条件の変化に対応して、他の第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度をそれぞれ変化させるコントローラ(29)を備えたことを特徴とする風量独立制御エアコンユニットの制御方法。
  2. 前記第1空調領域に供給する空調風の風量の変化に対応して、前記第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度をそれぞれ変化させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
  3. 前記第1空調領域に供給する空調風の温度モードの変化に対応して、前記第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度をそれぞれ変化させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
  4. 前記第1空調領域に供給する空調風の吹出口(17〜22)位置の変化に対応して、前記第2空調領域に供給する空調風の風量を一定に保持するように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度をそれぞれ変化させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
  5. 前記コントローラ(29)に、前記第1空調領域に供給する空調風の風量変化に対応して前記第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度を算出する第1算出手段(30)と、前記第1空調領域に供給する空調風の温度モード変化に応じて前記第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度を算出する第2算出手段(31)と、前記第1空調領域に供給する空調風の吹出口(17〜22)位置の変化に応じて前記第2空調領域に供給する空調風の風量が一定となるように前記ブロア(6)の回転数および前記配風ドア(13)の回動角度を算出する第3算出手段(32)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
  6. 前記第1算出手段(30)が、前記ブロア(6)の回転数に基づいて前記配風ドア(13)の回動角度を算出するようにしたことを特徴とする請求項5記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
  7. 前記第2算出手段(31)が、前記温度モード変化に対応して回動するミックスドアの回動角度に基づいて、前記ブロア(6)の回転数を算出するようにしたことを特徴とする請求項5記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
  8. 前記第3算出手段(32)が、前記吹出口(17〜22)位置に基づいて前記ブロア(6)の回転数を算出するようにしたことを特徴とする請求項5記載の風量独立制御エアコンユニット(1)の制御方法。
JP2004154874A 2004-05-25 2004-05-25 風量独立制御エアコンユニットの制御方法 Pending JP2005335473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004154874A JP2005335473A (ja) 2004-05-25 2004-05-25 風量独立制御エアコンユニットの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004154874A JP2005335473A (ja) 2004-05-25 2004-05-25 風量独立制御エアコンユニットの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005335473A true JP2005335473A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35489519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004154874A Pending JP2005335473A (ja) 2004-05-25 2004-05-25 風量独立制御エアコンユニットの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005335473A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011121572A (ja) * 2009-11-16 2011-06-23 Denso Corp 車両用空調装置
KR101170503B1 (ko) * 2005-12-19 2012-08-02 한라공조주식회사 차량용 좌,우 독립 공조장치
KR101767038B1 (ko) * 2011-04-05 2017-08-14 주식회사 두원공조 차량용 공기조화 시스템
KR20210047671A (ko) * 2019-10-22 2021-04-30 에스트라오토모티브시스템 주식회사 차량용 듀얼 모드 hvac의 풍량 제어를 위한 조화 공기 토출구의 밸브 개도율 산출 방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101170503B1 (ko) * 2005-12-19 2012-08-02 한라공조주식회사 차량용 좌,우 독립 공조장치
JP2011121572A (ja) * 2009-11-16 2011-06-23 Denso Corp 車両用空調装置
KR101767038B1 (ko) * 2011-04-05 2017-08-14 주식회사 두원공조 차량용 공기조화 시스템
KR20210047671A (ko) * 2019-10-22 2021-04-30 에스트라오토모티브시스템 주식회사 차량용 듀얼 모드 hvac의 풍량 제어를 위한 조화 공기 토출구의 밸브 개도율 산출 방법
KR102275582B1 (ko) 2019-10-22 2021-07-09 에스트라오토모티브시스템 주식회사 차량용 듀얼 모드 hvac의 풍량 제어를 위한 조화 공기 토출구의 밸브 개도율 산출 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5128977B2 (ja) 自動車用空気調和装置
JP5631809B2 (ja) 車両用空調装置
JP4196492B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008080889A (ja) 車両用空気調和装置
JP4356440B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006082640A (ja) 車両用空調装置
JP2005343390A (ja) 風量独立制御エアコンユニットの制御方法
JP2005335473A (ja) 風量独立制御エアコンユニットの制御方法
JP2008222133A (ja) 左右独立温度調節オートエアコン制御装置
JP2004330961A (ja) 車両用空調装置
JP2000094928A (ja) 空気調和装置
JP4313175B2 (ja) 車両用空調装置
JP7010793B2 (ja) 車両用空調装置及びそれを用いた空調制御方法
WO2023182147A1 (ja) 車両用空調ユニット
JP2019093767A (ja) 空調システム
JPS606809B2 (ja) 車輌用空調装置
WO2023182146A1 (ja) 車両用空調ユニット
JP2007038793A (ja) 車両用空調装置
JP2537272Y2 (ja) 自動車用空気調和装置
JPS6374710A (ja) 自動車用空調装置
JP3891019B2 (ja) 車両用空調装置
JP4426405B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003104028A (ja) 車両用空調装置
JP2004291683A (ja) 車両用空調装置
JPH07186688A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090721

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090728

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02