JP2004291683A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】後席吹出口を前席の乗員に対して用いる際に、各設定温度に応じた適切な温調風を供給することのできる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】ドライバ側空調ダクト部15及びパッセンジャ側空調ダクト部16を後席吹出口66に連通するエアミックスダクト65内に、ルーバ67で調整される風向に応じて各空調ダクト部15,16と後席吹出口66との連通状態を切り換える温調風切換ドア70を設ける。ルーバ67がドライバ側に傾倒された際に温調風切換ドア70によってパッセンジャ側空調ダクト部16とエアミックスダクト65との連通を制限する一方、ルーバ67がパッセンジャ側に傾倒された際に温調風切換ドア70によってドライバ側空調ダクト部15とエアミックスダクト65との連通を制限する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライバ側とパッセンジャ側とにそれぞれ独立した温調風を供給する左右独立制御式の車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用空調装置においては、乗員の設定温度等に応じて、温調風をドライバ側とパッセンジャ側(アシスト側)とで左右独立して制御する技術が提案されている。この種の車両用空調装置は、例えば特許文献1に開示されているように、空調ダクト内をクーリングユニットの下流側で一対の空調ダクト部に区画する隔壁と、両空調ダクト部の中途に介装されたヒータコアへの通風量をそれぞれ独立して調整する一対のエアミックスダンパとを有し、各エアミックスダンパによって左右独立して温調された温調風を、各空調ダクト部にそれぞれ連通された左右のデフロスタ吹出口(前席吹出口)、フット吹出口、及びベンチレータ吹出口等を通じて車室内に供給する構成となっている。
【0003】
また、車両用空調装置においては、前席乗員のみならず、後席乗員の快適性を向上することを目的として、温調風を後席に供給するためのアッパーベンチレータ吹出口(後席吹出口)をインストルメントパネル上に追加した技術が提案されている。この種の車両用空調装置に用いられる後席吹出口は、例えば特許文献2に開示されているように、インストルメントパネル上の車幅方向中央部で車室内の後部上方に指向して開口されており、後席吹出口には、空調ダクトをベンチレータ吹出口に連通するベンチレータダクトから分岐した温調風が導かれる構成となっている。
【0004】
またさらに、近年、車両用空調装置においては、後席吹出口をインストルメントパネル上に備えた左右独立制御式の車両用空調装置が提案されている。この種の車両用空調装置において、後席吹出口は、一般に、単一のエアミックスダクトを介して左右の各ベンチレータダクトに連通され、各ベンチレータダクトから分岐されてエアミックスダクト内で混合された温調風(混合風)を後席乗員までガイドする構成となっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−20456号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−94925号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような後席吹出口を備えた車両用空調装置においては、後席に乗員が搭乗していない場合等に、後席吹出口からの温調風を前席の乗員(前席のドライバ或いはパッセンジャ)に対して有効活用するため、後席吹出口のルーバを左右に風向調整可能なもので構成することが望ましい。
【0008】
しかしながら、後席吹出口を備えた左右独立制御式の車両用空調装置においては、後席吹出口から車室内に供給される温調風は左右のベンチレータダクトからの混合風であることが一般的であるため、このような混合風を前席のドライバ或いはパッセンジャに供給することは乗員に却って違和感を与える虞がある。特に、左右の設定温度が大きく相違している場合、後席吹出口から供給される混合風の温度はドライバ及びパッセンジャの何れの意図したものとも大きくかけ離れるため、このような調温風(混合風)を前席乗員に供給することは、乗員に違和感を与える虞がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバ側とパッセンジャ側とで独立して温度調整可能な左右独立制御式の車両空調装置において、左右の調温風を混合して供給可能な吹出口を左右個別に設定された温調風を受けている乗員に対して用いる際に、各設定温度に応じた適切な温調風を供給することのできる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ドライバ側空調ダクト部とパッセンジャ側空調ダクト部とが内部に区画形成された空調ダクトを有し、上記各空調ダクト部でそれぞれ独立して温度調整した温調風をドライバ側とパッセンジャ側とで個別に車室内に供給可能な車両用空調装置において、上記ドライバ側空調ダクト部及び上記パッセンジャ側空調ダクト部と連通された吹出口と、上記吹出口から吹き出される温調風の風向をドライバ側とパッセンジャ側との間で調整可能なルーバと、上記ルーバで調整される風向に応じて上記各空調ダクト部と上記吹出口との連通状態を切り換える温調風切換手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2記載の発明による車両用空調装置は、請求項1記載の発明において、上記温調風切換手段は、上記ルーバが中立位置にあるとき上記ドライバ側空調ダクト部及び上記パッセンジャ側空調ダクト部を上記吹出口に対して等しく連通するとともに、上記ルーバがドライバ側に傾倒されているとき上記パッセンジャ側空調ダクト部と上記吹出口との連通を制限し、上記ルーバがパッセンジャ側に傾倒されているとき上記ドライバ側空調ダクト部と上記吹出口との連通を制限することを特徴とする。
【0012】
また、請求項3記載の発明による車両用空調装置は、請求項1または請求項2記載の発明において、上記温調風切換手段は、上記エアミックスダクト内で揺動する温調風切換ドアであって、上記温調風切換ドアは、リンク機構部を介して上記ルーバに連動されることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4記載の発明による車両用空調装置は、請求項1または請求項2記載の発明において、上記温調風切換手段は、上記エアミックスダクト内でドア駆動手段を介して揺動する温調風切換ドアであって、上記ドア駆動手段は、上記ルーバの傾倒角を検出する角度検出手段からの信号に基づいて上記温調風切換ドアを駆動することを特徴とする。
【0014】
また、請求項5記載の発明による車両用空調装置は、請求項3または請求項4記載の発明において、上記調温風切換ドアは、上記吹出口側の端部にリブを有することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実施の一形態に係わり、図1は車両用空調装置の概略構成図、図2はインストルメントパネルの斜視図、図3は温調風切換ドアの動作説明図である。
【0016】
図1において符号1は、操作パネル4からの入力等に基づいてドライバ側とパッセンジャ側にそれぞれ独立した温調風を供給可能な左右独立制御式の車両用空調装置を示し、車両用空調装置1はインストルメントパネル2(図2参照)内に収容された空調ダクト3を有して構成されている。
【0017】
空調ダクト3の最上流側には、車室内空気を取り入れるための一対の内気吸込口5と、車室外空気を取り入れるための外気吸込口6とが開口され、さらに、これらの近傍には一対のインテークドア7が配設されている。インテークドア7にはサーボモータ等から構成されるインテークドアアクチュエータ8が連設されており、このインテークドアアクチュエータ8によってインテークドア7は適宜回動されるようになっている。
【0018】
また、空調ダクト3の内部において、内,外気吸込口5,6の下流側には、ブロアファン10と、クーリングユニット11とが順次配設されている。
【0019】
ブロアファン10は、空調ダクト3内に形成されたスクロールケース内に回転自在に収容されている。ブロアファン10にはブロアモータ10aが連設されており、ブロアモータ10aが印加電圧に応じてブロアファン10を回転駆動することにより、ブロアファン10は空調ダクト3内に所定の空気流を発生するようになっている。
【0020】
クーリングユニット11は、ブロアファン10の下流側で、空調ダクト3内の中途全面に渡って露呈されている。クーリングユニット11は、図示しないコンプレッサ等とともに冷凍サイクルを構成し、コンプレッサがONされた際に、流通する空気の冷却,除湿を行うようになっている。
【0021】
また、クーリングユニット11の下流側には、空調ダクト3内を空気の流通方向に沿ってドライバ側空調ダクト部15とパッセンジャ側空調ダクト部16とに区画形成する隔壁17が設けられ、これら両空調ダクト部16,17の中途にはヒータコア18が配設されている。
【0022】
ヒータコア18は、クーリングユニット11の下流側で、各空調ダクト部15,16の中途にそれぞれ部分的に露呈されている。ヒータコア18は、図示しないエンジンの冷却水を熱源とし、流通する空気の加熱を行うようになっている。
【0023】
また、各空調ダクト部15,16内において、ヒータコア18の近傍にはエアミックスダンパ19,20が配設されている。各エアミックスダンパ19,20にはサーボモータ等から構成されるダンパアクチュエータ21,22がそれぞれ連設されており、これらダンパアクチュエータ21,22によって各エアミックスダンパ19,20が個別に回動されるようになっている。
【0024】
また、ドライバ側空調ダクト部15において、ヒータコア18の下流側には、デフロスタダクト25、フットダクト27、及びベンチレータダクト29が連通されており、これら各ダクト25,27,29の下流側には、インストルメントパネル2上のドライバ側に配設されたデフロスタ吹出口35、フット吹出口37、及びベンチレータ吹出口39(図2参照)がそれぞれ連通されている。また、ドライバ側空調ダクト部15内において、各ダクト25,27,29の上流端近傍には、デフロスタダンパ45、フットダンパ47、及びベンチレータダンパ49が配設されている。これら各ダンパ45,47,49にはサーボモータ等から構成される各アクチュエータ55,57,59が連設されており、これらアクチュエータ55,57,59によって各ダンパ45,47,49が個別に回動されるようになっている。
【0025】
同様に、パッセンジャ側空調ダクト部16において、ヒータコア18の下流側には、デフロスタダクト26、フットダクト28、及びベンチレータダクト30が連通されており、これら各ダクト26,28,30の下流側には、インストルメントパネル2上のパッセンジャ側に配設されたデフロスタ吹出口36、フット吹出口37、及びベンチレータ吹出口40(図2参照)がそれぞれ連通されている。また、パッセンジャ側空調ダクト部16内において、各ダクト26,28,30の上流端近傍には、デフロスタダンパ46、フットダンパ48、及びベンチレータダンパ50が配設されている。これら各ダンパ46,48,50にはサーボモータ等から構成される各アクチュエータ56,58,60が連設されており、これらアクチュエータ56,58,60によって各ダンパ46,48,50が個別に回動されるようになっている。
【0026】
また、両ベンチレータダクト29,30の中途には、単一のエアミックスダクト65が連通されており、このエアミックスダクトの下流側には、吹出口としての後席吹出口66が連通されている。すなわち、後席吹出口66は、エアミックスダクト65を介して、ドライバ側空調ダクト部15及びパッセンジャ側空調ダクト部16に連通されている。ここで、後席吹出口66は、主として後席乗員に対する温調風の供給を行うためのもので、インストルメントパネル2上の車幅方向中央部で車室内の後部上方に指向して開口されている(図2参照)。
【0027】
また、後席吹出口66から吹き出される温調風を必要に応じて前席乗員(前席のドライバ或いはパッセンジャ)にも供給するため、後席吹出口66の内部には、ルーバノブ69の操作によって温調風の風向をドライバ側とパッセンジャ側との間で調整可能なルーバ67が配設されている。
【0028】
また、エアミックスダクト65の内部には、各空調ダクト部15,16と後席吹出口66との連通状態を切り換えるための温調風切換手段としての温調風切換ドア70が揺動自在に配設され、この温調風切換ドア70はリンク機構部71を介してルーバ67に連設されている。
【0029】
リンク機構部71は、ルーバノブ69と一体に揺動するアーム部72と、温調風切換ドア70に設けられたカム溝73と、アーム部72の自由端をカム溝73に摺動自在に連結するカムピン74とを有して構成されている。そして、温調風切換ドア70は、リンク機構部71によって動作されることにより、ルーバ67で調整される風向に応じて各空調ダクト部15,16と後席吹出口66との連通状態を可変に切り換えるようになっている。
【0030】
具体的に説明すると、本実施の形態において、ルーバ67が中立位置にあるとき、温調風切換ドア70は、中立位置に位置され、ドライバ側空調ダクト部15及びパッセンジャ側空調ダクト部16を後席吹出口66に対して等しく連通するようになっている(図1及び図3(a)参照)。
【0031】
また、ルーバノブ69の操作によってルーバ67がドライバ側に傾倒されると、温調風切換ドア70は、リンク機構部71を通じてパッセンジャ側に傾倒され、ベンチレータダクト30(すなわち、パッセンジャ側空調ダクト部16)と後席吹出口66との連通を制限する(図3(b)参照)。なお、図示のように、ルーバ67のドライバ側への傾倒量が最大であるとき、温調風切換ドア70は、パッセンジャ側空調ダクト部16と後席吹出口66との連通を遮断するようになっている。
【0032】
逆に、ルーバノブ69の操作によってルーバ67がパッセンジャ側に傾倒されると、温調風切換ドア70は、リンク機構部71を通じてドライバ側に傾倒され、ベンチレータダクト29(すなわち、ドライバ側空調ダクト部15)と後席吹出口66との連通を制限する(図3(c)参照)。なお、図示のように、ルーバ67のパッセンジャ側への傾倒量が最大であるとき、温調風切換ドア70は、ドライバ側空調ダクト部15と後席吹出口66との連通を遮断するようになっている。
【0033】
ここで、図1に示すように、ルーバ67が中立位置に設定された際の後席乗員に対する温調風の供給を効果的に実現するため、ルーバ67は拡散タイプのものが採用されることが望ましい。また、図3(a)に示すように、温調風切換ドア70が中立位置近傍にあるとき、エアミックスダクト65内で乱流を発生させて両空調ダクト部15,16からの温調風を効果的に混合するため、温調風切換ドア70は後席吹出口66側の端部にリブ75を有していることが望ましい。
【0034】
次に、車両用空調装置1の制御系について説明する。
【0035】
図1において符号80は空調制御装置を示す。この空調制御装置80は、インストルメントパネル2の内部に収容されるもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータで構成されている。
【0036】
この空調制御装置80には、操作パネル4が接続されているとともに、図示しない温度センサ、日射量センサ、及び水温センサ等の各種センサ類が接続されている。そして、空調制御装置80は、これらスイッチ・センサ類からの各種信号に基づいて、空調ダクト3への吸込モードや空調ダクト3からの吹出モード等を設定するとともに、空調ダクト3からの吹出風量やドライバ側及びパッセンジャ側での目標温度等を設定するようになっている。
【0037】
また、空調制御装置80には、上述の各種アクチュエータ8,21,22,55,56,57,58,59,60やブロアモータ10a等が接続されており、これらを上述の各種設定に基づいて動作制御するようになっている。
【0038】
具体的に説明すると、空調制御装置80は、インテークドアアクチュエータ8を通じてインテークドア7の回動制御を行うことにより内,外気吸込口5,6を選択的に開閉し、空調ダクト3への空気の吸込モードを、例えば、内気循環モード或いは外気導入モードに設定する。
【0039】
また、空調制御装置80は、ブロアモータ10aの駆動制御を行うことにより、空調ダクト3からの温調風の吹出風量を制御する。
【0040】
また、空調制御装置80は、各アクチュエータ21,22を通じて各エアミックスダンパ19,20の回動制御を行うことにより、各空調ダクト部15,16内でヒータコア18を流通する空気量を個別に制御し、ドライバ側及びパッセンジャ側の各目標温度に応じた温調風を生成する。すなわち、ドライバ側空調ダクト部15とパッセンジャ側空調ダクト部16とに分流されたクーリングユニット11通過後の空気は、ヒータコア18への流通量が個別に制御されることで、それぞれ個別に温度調整される。
【0041】
また、空調制御装置80は、各アクチュエータ55,57,59を通じて各ダンパ45,47,49の回動制御を行うとともに、各アクチュエータ56,58,60を通じて各ダンパ46,48,50の回動制御を行うことにより、各ダクト25,27,29及び各ダクト26,28,30を選択的に開閉し、各空調ダクト部15,16内で温度調整された温調風の車室内への吹出モードを、例えば、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、或いはデフロスタモードの何れかに設定する。
【0042】
これにより、ドライバ側空調ダクト部15で温度調整された温調風は、吹出モードに応じて、デフロスタ吹出口35、フット吹出口37、或いはベンチレータ吹出口39から適宜車室内に供給され、同様に、パッセンジャ側空調ダクト部16で温度調整された温調風は、吹出モードに応じて、デフロスタ吹出口36、フット吹出口38、或いはベンチレータ吹出口40から適宜車室内に供給される。
【0043】
さらに、吹出モードがフェイスモード或いはバイレベルモードに設定されると、ベンチレータダクト29,30に導入された温調風は、その一部が分岐されて後席吹出口66からも車室内に供給されれる。
【0044】
この場合、ルーバ67が中立位置に設定されると、後席吹出口66は、ドライバ側空調ダクト部15及びパッセンジャ側空調ダクト部16からの温調風を、後席の乗員に対して供給する。すなわち、ルーバ67が中立位置にあるとき、温調風切換ドア70が中立位置に位置されてドライバ側空調ダクト部15及びパッセンジャ側空調ダクト部16をエアミックスダクト65に等しく連通することにより、エアミックスダクト65には両空調ダクト部15,16から略同量の温調風が供給され、これらがエアミックスダクト65内で混合された後、後席の乗員に供給される。その際、エアミックスダクト65内において、各空調ダクト部15,16からの温調風にリブ75の作用による乱流が発生されることにより、これらは互いに混合される。
【0045】
また、ルーバ67がドライバ側に傾倒されると、後席吹出口66は、主としてドライバ側空調ダクト部15からの温調風を、前席のドライバに対して供給する。すなわち、ルーバ67がドライバ側に傾倒されているとき、温調風切換ドア70がパッセンジャ側に傾倒されてパッセンジャ側空調ダクト部16とエアミックスダクト65との連通を制限することにより、エアミックスダクト65には主としてドライバ側空調ダクト部15からの温調風が供給され、前席のドライバ側に供給される。
【0046】
また、ルーバ67がパッセンジャ側に傾倒されると、後席吹出口66は、主としてパッセンジャ側空調ダクト部16からの温調風を、前席のパッセンジャに対して供給する。すなわち、ルーバ67がパッセンジャ側に傾倒されているとき、温調風切換ドア70がドライバ側に傾倒されてドライバ側空調ダクト部15とエアミックスダクト65との連通を制限することにより、エアミックスダクト65には主としてパッセンジャ側空調ダクト部16からの温調風が供給され、前席のパッセンジャ側に供給される。
【0047】
このような実施の形態によれば、ドライバ側空調ダクト部15及びパッセンジャ側空調ダクト部16を後席吹出口66に連通するエアミックスダクト65内に、ルーバ67で調整される風向に応じて各空調ダクト部15,16と後席吹出口66との連通状態を切り換える温調風切換ドア70を設けたことにより、後席吹出口66を前席の乗員に対して用いる際に、ドライバ側及びパッセンジャ側の各設定温度に応じた適切な温調風を供給することができる。
【0048】
次に、図4,5は本発明の第2の実施の形態に係わり、図4は温調風切換ドアの概略構成図、図5は温調風切換ドアの変形例を示す概略構成図である。なお、本実施の形態においては、温調風切換ドア70の動作を、リンク機構部71に代えてアクチュエータ86を用いて行う点が上述の第1の実施の形態と主として異なる。その他、同様の構成については同符号を付して説明を省略する。
【0049】
図4に示すように、ルーバ67には、ルーバノブ69(すなわち、ルーバ67)のドライバ側或いはパッセンジャ側への傾倒角を検出する角度検出手段としてのルーバ角センサ85が設けられている。本実施の形態において、ルーバ角センサ85は、ルーバノブ69の軸部に連設され、検出した傾倒角信号を空調制御装置80に出力するようになっている。
【0050】
また、エアミックスダクト65内において、温調風切換ドア70の基部にはルーバ角センサ85からの傾倒角信号に基づいて温調風切換ドア70を回動するドア駆動手段としてのアクチュエータ86が設けられている。
【0051】
このアクチュエータ86は、空調制御装置80によって駆動制御されるもので、例えば、ルーバ67がドライバ側に傾倒された際に、この傾倒角に応じて温調風切換ドア70をパッセンジャ側に傾倒させるとともに、ルーバ67がパッセンジャ側に傾倒された際に、この傾倒角に応じて温調風切換ドア70をドライバ側に傾倒させるようになっている。
【0052】
ここで、本実施の形態においては、図5に示すように、ルーバ67の傾倒角に応じて接点位置が切り替わる多段式スイッチ87を角度検出手段として用いてもよい。
【0053】
このような実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態と略同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
なお、上述の各実施の形態においては、温調風切換手段として単一の温調風切換ドア70を適用した一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ドライバ側のベンチレータダクトとパッセンジャ側のベンチレータダクトのエアミックスダクトとの連通を個別に開閉する一対の温調風切換ドアを設けてもよく、また、温調風切換ドアに代えて所定のシャッタ等を設けてもよい。
【0055】
また、上述の実施の形態においては、デフロスタ吹出口35,36もそれぞれ個別に温度調整される例を示したが、左右の個別に設定された調温風が混合されて吹き出されるようにしてもよいし、ドライバ側の設定温度に合わせて調整されるようにしてもよい。
【0056】
また、上述の実施の形態においては、本発明をインストルメントパネルに設けた後席吹出口に適用した例を示したが、これ以外にもルーフトリム等に設けた吹出口に適用してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、左右の調温風が混合して供給される吹出口を左右個別に設定された調温風を受けている乗員に対して用いる際に、各設定温度に応じた適切な温調風を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の一形態に係わり、車両用空調装置の概略構成図
【図2】同上、インストルメントパネルの斜視図
【図3】同上、温調風切換ドアの動作説明図
【図4】本発明の第2の実施の形態に係わり、温調風切換ドアの概略構成図
【図5】同上、温調風切換ドアの変形例を示す概略構成図
【符号の説明】
1 … 車両用空調装置
2 … インストルメントパネル
3 … 空調ダクト
15 … ドライバ側空調ダクト部
16 … パッセンジャ側空調ダクト部
65 … エアミックスダクト
66 … 後席吹出口(吹出口)
67 … ルーバ
70 … 温調風切換ドア(温調風切換手段)
71 … リンク機構部
75 … リブ
85 … ルーバ角センサ(角度検出手段)
86 … アクチュエータ(ドア駆動手段)
87 … 多段式スイッチ(角度検出手段)

Claims (5)

  1. ドライバ側空調ダクト部とパッセンジャ側空調ダクト部とが内部に区画形成された空調ダクトを有し、上記各空調ダクト部でそれぞれ独立して温度調整した温調風をドライバ側とパッセンジャ側とで個別に車室内に供給可能な車両用空調装置において、
    上記ドライバ側空調ダクト部及び上記パッセンジャ側空調ダクト部と連通された吹出口と、
    上記吹出口から吹き出される温調風の風向をドライバ側とパッセンジャ側との間で調整可能なルーバと、
    上記ルーバで調整される風向に応じて上記各空調ダクト部と上記吹出口との連通状態を切り換える温調風切換手段とを備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 上記温調風切換手段は、上記ルーバが中立位置にあるとき上記ドライバ側空調ダクト部及び上記パッセンジャ側空調ダクト部を上記吹出口に対して等しく連通するとともに、
    上記ルーバがドライバ側に傾倒されているとき上記パッセンジャ側空調ダクト部と上記吹出口との連通を制限し、
    上記ルーバがパッセンジャ側に傾倒されているとき上記ドライバ側空調ダクト部と上記吹出口との連通を制限することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 上記温調風切換手段は、上記エアミックスダクト内で揺動する温調風切換ドアであって、
    上記温調風切換ドアは、リンク機構部を介して上記ルーバに連動されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 上記温調風切換手段は、上記エアミックスダクト内でドア駆動手段を介して揺動する温調風切換ドアであって、
    上記ドア駆動手段は、上記ルーバの傾倒角を検出する角度検出手段からの信号に基づいて上記温調風切換ドアを駆動することを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用空調装置。
  5. 上記調温風切換ドアは、上記吹出口側の端部にリブを有することを特徴とする請求項3または請求項4記載の車両用空調装置。
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