JP2005332805A - リチウム二次電池の充電器およびその充電器を備える電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極にLixSiを含む二次電池を、サイクル寿命の低下を早めることなく高容量に、さらには、必要に応じて、より高容量に充電することができる充電器およびこのような充電器を備える電子機器を提供する。
【解決手段】正極、組成式LixSiで表されるリチウム含有ケイ素からなる負極および電解質からなる二次電池の充電器であって、(1)充電されている二次電池の電圧を検出する電圧検出部、(2)電圧検出部の出力に基づいて、二次電池に含まれるLixSiにおけるx値を求め、求められたx値が、予め設定された閾値に達すると、二次電池の充電を停止する充電制御部を具備する。充電制御部は、第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値を有し、第1閾値は2.33以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウム二次電池の充電器に関する。
近年、情報機器、通信機器、受信機器、映像、音楽等の記録・再生機器などの携帯型電子機器や、電動式車両のような輸送機器などにおいて、その処理能力、表示能力、動力性能、駆動時間等の向上が求められている。このため、上記のような機器に用いられる電気化学素子は、より高容量で高出力であるとともに、サイクル寿命の向上が要求されている。このような要求に対し、電池の高エネルギー密度化を実現するための電極材料の開発、および高エネルギー密度化された電池の性能を最大限に引き出し、機器を効率良く駆動させるための充電システムの開発が行われている。
上記リチウム二次電池の電極材料として、負極活物質には黒鉛を代表とする炭素材料が可逆性、信頼性に優れるため負極活物質材料として既に実用化されている。しかしながら、黒鉛の利用容量が理論容量に近づいているため、より高容量の電極材料が研究されている。従来よりも理論的に大幅な高容量化が期待できるシリコン(Si)やスズ(Sn)などの元素やそれらを含む合金などが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
従来の充電システムを備える電子機器の概略図を図5に示す。
図5に示される電子機器50は、電源部51、電気化学素子52、負荷部53、閾値電圧Vthを基準として電気化学素子52の電圧を測定する電圧比較器54、充電制御部55、充電回路56、電気化学素子52に流れる電流を測定する電流測定手段57、ならびに電気化学素子52の温度を測定する温度検出手段58からなる。ここで、充電システムは、電圧比較器54、充電制御部55、充電回路56、電流測定手段57および温度検出手段58から構成される。また、上記閾値電圧Vthは、基準電源59によって印加される。
このような充電システムにより、リチウム二次電池やニッケル水素電池のような電気化学素子の電圧を検出し、その電圧検出時の電流や温度のような条件の違いを考慮して、その電気化学素子の残量を検知する。
上記のような従来の充電システムにおいては、電気化学素子が満充電まで充電されると、その電気化学素子の充電が停止され、その電気化学素子の電圧が機器の最低作動電圧を下回ると、その電気化学素子の放電が停止される。次いで、満充電になるまで、その電気化学素子が充電される。この結果、電気化学素子は、機器の使用前に常に最大の残量が確保されるため、安定した電力供給を行うことができる。従って、この電力の安定供給により、機器の駆動時間を、最大限に確保することが可能となる。
しかしながら、電気化学素子を、残量100%まで充電し、機器の最低作動電圧まで放電する上記充放電方法では、充放電のサイクルを繰り返すごとに、満充電時の電池容量が大きく低下する、つまりサイクル寿命が低下するという問題が生じる。この問題を解決するために、電気化学素子の充電容量が可能な限り大きくなる第1の充電終止電圧と、前記第1の充電終止電圧よりも低い第2の充電終止電圧の2つの充電終止電圧を設定し、状況に応じて、その一方の充電終止電圧まで充電する方法が提案されている(例えば、特許文献3および特許文献4参照)。
特開平07−29602号公報 特開2002−352797号公報 特開2002−218668号公報(第9頁、図1) 特開2002−359008号公報
しかしながら、特許文献3および特許文献4に記載の充電方法において、その電圧の決め方および電気化学素子の劣化のメカニズムについては明示されていない。このため、上記充電方法を電気化学素子の充電に用いるとしても、結果的に試行錯誤により、充電終止電圧を決定せざるを得ない。そのようにして決定した充電終止電圧を基準にして充放電制御を行う場合、電気化学素子の劣化を完全に解析したわけではないので、設定された充電終止電圧が、好ましい充電終止電圧よりも低くなる可能性がある。この場合、電気化学素子が満充電にまで充電されないため、電子機器や輸送機器などの使用時間が短くなるという問題が生じる。
一方、設定された充電終止電圧が、好ましい充電終止電圧よりも高い場合は、電池の寿命のみならず、充放電システムの信頼性、安全性および保守性が低下する。
さらに、特許文献3に記載される充電方法において、第2の充電終止電圧は、ノートパソコンに組み込まれた電池の自己放電により減少した容量を、ACアダプタからのAC電源により充電するトリクル充電において用いられている。ここでは、この第2の充電終止電圧を、第1の充電終止電圧よりも低い電圧にすることにより、高温環境下における電池の劣化を防止している。この場合、高温環境下においても電解液の分解が防止されることを想定して、第1の充電終止電圧より低い第2の充電終止電圧を決定していると考えられる。サイクル寿命の低下を想定して、第2の充電終止電圧を決定したものではない。
また、Siなどの高容量を期待できる材料では、充電時にその材料に吸蔵されるリチウム量が多くなると、その電池のサイクル寿命が低下する場合がある。以下にその理由について述べる。
負極が組成式LixSiで表されるリチウム含有ケイ素を含む場合、負極の充放電深度を表すLiのSiに対するモル比xと充放電サイクル寿命とは関連している。
上記リチウム含有ケイ素には、LiのSiに対するモル比xが増加するにつれて、所定のモル比xで相変化が起こり、この相変化により、5種類の相が生じることが知られている:x=0(Si:立方晶);x=1.71(Li12Si7:斜方晶);x=2.33(Li14Si6:菱面体);x=3.25(Li13Si4:斜方晶);x=4.4(Li22Si5:立方晶)。また、上記リチウム含有ケイ素において、x値が大きいほど、理論容量は高くなる。
一方、上記のように、x値の変化に伴って相変化が起こると、その相変化により、リチウム含有ケイ素の体積が変化する。例えば、x=4.4の場合の上記リチウム含有ケイ素の体積は、x=0の場合の体積と比較して、約4.1倍に増加する。リチウム含有ケイ素を負極活物質として含む電池の完全充電および完全放電を繰り返した場合、リチウム含有ケイ素の体積変化が大きくなる。このような充放電を続けた場合、リチウム含有ケイ素がその体積変化に対応できなくなり、リチウム含有ケイ素自体が破損していまい、電池のサイクル寿命が低下する。
さらに、x値が増加して、負極の膨張が大きくなると、リチウム含有ケイ素の集電性能が低下するために、リチウム含有ケイ素からなる負極を有する電池においては、その実際の電池容量が低下するという問題も生じる。
そこで、本発明は、リチウム含有ケイ素を負極活物質として用いるリチウム二次電池を、サイクル寿命の低下を早めることなく、高容量に充電するとともに、必要に応じて、さらに高容量に充電することができる充電器およびこのような充電器を備える電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、正極と、組成式LixSiで表されるリチウム含有ケイ素を含む負極と、電解質とを備える二次電池用の充電器に関し、この充電器は、
(1)充電されている二次電池の電圧を検出する電圧検出部、
(2)電圧検出部の出力に基づいて、その二次電池に含まれるLixSiにおけるx値を求め、前記求められたx値が、予め設定された閾値に達すると、その二次電池の充電を停止する充電制御部を具備する。充電制御部は、第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値を有し、第1閾値は2.33以下である。
上記充電器において、充電制御部は、第1閾値および第2閾値を含む少なくとも2つの設定可能な閾値を有し、第1閾値と第2閾値とは任意に切替可能であり、第1閾値は2.33以下であり、第2閾値は2.33より大きく4.4以下であることが好ましい。
上記負極において、負極には、LixSiとともにMeSi2(MeはTi、Ni、CoおよびFeよりなる群より選ばれた少なくとも1種である)を含むことが好ましい。また、MeSi2は、TiSi2を含むことが好ましい。
また、本発明は、正極と組成式LixSiで表されるリチウム含有ケイ素を含む負極と電解質とからなる二次電池、負荷部、ならびに上記充電器からなる電子機器に関する。
本発明により、負極にLixSiを含む二次電池を、サイクル寿命の低下を早めることなく、高容量に充電することができ、さらには、必要に応じて、二次電池をさらに高容量に充電することができる充電器およびこのような充電器を備える電子機器を提供することができる。
以下、本発明について、図面を参照しながら説明する。
実施の形態1
図1に、正極、組成式LixSiで表されるリチウム含有ケイ素からなる負極および電解質からなる二次電池用の充電器を備える電子機器の概略図を示す。
図1に示される電子機器10は、負荷部12、二次電池13、および充電器からなる。充電器は、電圧検出部14、充電制御部15、および充電回路16からなる。
例えば、携帯型の電子機器10は、二次電池13から、負荷部12に電力が供給されることにより、駆動される。
本実施形態において、二次電池13は、電源部11から充電回路16を通して供給される電力により充電される。
電源部11としては、例えば、燃料電池、太陽電池、またはエンジンに設けられた発電機などの電力供給手段が挙げられる。また、商用電源からACアダプタを介して電力を供給するものであってもよい。
次に、充電器について説明する。
上記のように、二次電池13は、電源部11から充電回路16を通して供給される電力により充電される。本発明においては、二次電池13に含まれるリチウム含ケイ素(LixSi)のLiが所望のモル比x’となるように充電される。このような二次電池13の充電は、充電制御部15からの出力に基づいて、充電回路16が制御している。充電制御部15には、少なくとも1つの所望のモル比x’が、閾値xthとして予め設定されている。
充電されている二次電池13に含まれるLixSiのLiのモル比xは、例えば、充電されている二次電池13の電圧に基づいて、充電制御部15において計算される。本実施形態において、充電されている二次電池13の電圧は、二次電池13に接続された電圧検出部14により測定される。上記Liのモル比xは、その二次電池の充電とともに増加し、また、モル比xの増加とともに、その二次電池の電圧も上昇する。このとき、Liのモル比xの増加と二次電池の電圧の増加との間には所定の関係があるため、Liのモル比xから二次電池の電圧を、または二次電池の電圧からLiのモル比xを予測することが可能となる。
また、Liのモル比xを計算する場合、図1に示されるような、二次電池13と直列に接続された、二次電池13の充電電流を測定する電流計測手段17、および二次電池13の温度を測定する温度計測手段18からの出力を考慮して、x値を計算することもできる。これは、Liのモル比の値がxである場合の電池電圧は、二次電池13の温度および/または充電電流によって変化する可能性があるためである。なお、閾値xthに対応するVthの範囲は、二次電池13への充電電流、二次電池13の温度、および/またはに二次電池13のインピーダンスなどの変化を考慮し、そのx値に対応して決定される電圧の±10%から20%の範囲であることが好ましく、その上限を+0%とし、その下限を−10%とした場合が最も好ましい。
二次電池13に接続された電圧検出部14は、上記閾値xthにおける二次電池13の電圧Vthを閾値電圧とし、これを電圧基準として用いて、充電されている二次電池13の電圧を検出する。ここで、閾値電圧とは、二次電池の負極に含まれるリチウム含有ケイ素のLiのモル比xが、所定の閾値xthであるときの、前記二次電池の電圧Vthをいう。
充電制御部15においては、計算されたモル比xと、予め設定された閾値xthとが比較され、その計算されたモル比xが設定されている閾値xthを超えた場合、充電制御部15からの出力に基づいて、充電回路16が、二次電池13の充電を停止する。計算されたx値が、設定されている閾値を超えない場合には、充電制御部15からの出力に基づいて、充電回路16により、二次電池13の充電が継続される。なお、充電回路16による二次電池13の充電は、定電流充電、または定電流充電と定電圧充電との組み合わせ等によって行うことができる。本発明においては、充電されている二次電池13の電圧を電圧検出部により求め、その電圧検出部からの出力に基づいて、充電制御部において、リチウムのモル比xを求めている。よって、基本的に、二次電池13の充電は、定電流充電により行うことができる。
また、定電流充電と定電圧充電とを組み合わせても、二次電池13の充電を行うこともできる。この場合、まず、定電流充電により、二次電池13に含まれるLixSiのリチウムのモル比xが、所望のモル比x’に近い値にまで充電し、次いで、定電圧充電により、そのリチウムのモル比xが、所望のモル比x’となるように充電される。
ここで、図2に、炭素材料を負極活物質として含む負極、正極および電解質からなるリチウム二次電池の放電曲線の一例(A)と、リチウム含有ケイ素を負極活物質として含む負極、正極および電解質からなるリチウム二次電池の放電曲線の一例(B)を示す。
一般に、炭素材料を負極活物質として含むリチウム二次電池では、充電終止電圧が4.2Vであり、放電終止電圧が3.0Vである。
一方、図2のVth2(これは、充電終止電圧でもある)を4.2Vにして、リチウム含有ケイ素を負極活物質として含むリチウム二次電池と炭素材料を負極活物質として含むリチウム二次電池とを比較する。この場合、本発明で用いられるリチウム含有ケイ素を負極活物質として含むリチウム二次電池において、その電圧は多少低下するが、電池容量は増加する。例えば、従来の炭素材料を負極活物質として含むリチウム二次電池が使用できないか、あるいは使用できたとしても、その容量におけるメリットがほとんどなかった2.5Vまで、リチウム含有ケイ素を負極活物質として含む二次電池を使用すると仮定する。このような条件では、この電池の電池容量を高くすることが可能となる。
また、本発明で用いられるリチウム含有ケイ素を負極活物質として含むリチウム二次電池の充電終止電圧を、Vth2よりも低いVth1としたとしても、炭素材料を負極活物質として含むリチウム二次電池よりも高い電池容量が得られることがわかる。
本発明において、充電制御部15は、所望のモル比x’として、第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値、または第1閾値および第2閾値を含む少なくとも2つの設定可能な閾値を有する。ここで、第1閾値は2.33以下であり、第2閾値は、2.33より大きく4.4以下である。
第1閾値としては、2.33以下の設定可能な値が選ばれる。例えば、Liのモル比xが2.33になるまで充電した場合、負極に炭素材料を用いる従来の電池と比較すると、高容量とすることができるとともに、そのサイクル寿命を高く維持することができる。これは、x値が2.33以下であれば、充電に伴うLixSiの体積変化が顕著に抑制されるからである。
第2閾値としては、2.33より大きく4.4以下の設定可能な値が選ばれる。この場合には、第1閾値まで充電したときよりも高容量まで充電することが可能となる。これにより、飛躍的に長時間の使用が可能となる。ここで、LixSiに吸蔵可能なリチウムの量は、x=4.4の場合に最大となる。
さらに、充電制御部15が第1閾値および第2閾値を含む少なくとも2つの設定可能な閾値を有する場合、少なくとも第1閾値と第2閾値とを、任意に切り替えることが可能である。従って、充電制御部に設定された閾値を切り替えるのみで、負極にLixSiを含む二次電池を、高サイクル寿命でかつ高容量に、またはより高容量に、充電することを簡単に行うことが可能となる。
リチウム含有ケイ素を含む負極、正極および電解質を備えた二次電池において、負極は、負極活物質であるリチウム含有ケイ素の他に、充放電時のリチウム含有ケイ素の体積変化を抑制する目的で、金属間化合物、SiO、SiO2、Li2Oなどの酸化物、TiN、TiB2、TiCなどの導電性セラミックス等を含むことが好ましい。上記金属間化合物としては、一般式:MeSi2(Meは、Ti、Ni、CoおよびFeよりなる群より選ばれた少なくとも1種である)で表されるもの等が挙げられる。
上記の中でも、MeSi2(Meは、Ti、Ni、CoおよびFeよりなる群より選ばれる少なくとも1種である)が、電子伝導性の観点から好ましい。つまり、MeSi2は、Siへの電子伝導を向上させることができる。さらには、MeSi2は、充放電時においてリチウムを吸蔵も放出もしないため、リチウム含有ケイ素を含む負極の体積変化を効率良く抑制し、活物質であるリチウム含有ケイ素の破損を防止することができる。このように、負極にMeSi2等が含まれることにより、それらが含まれない場合と比較して、x値が大きい領域においてもサイクル特性を維持することが可能となる。このため、広範囲のxにわたり、高容量とサイクル特性を両立することが可能となる。
また、負極がリチウム含有ケイ素とMeSi2とを含む場合、リチウム含有ケイ素とMeSi2とは複合体化されていることが好ましい。このとき、その複合体において、リチウム含有ケイ素の相とMeSi2の相の両方が非晶質であるか、あるいは両方の相が数nm〜数十nm程度の結晶子サイズの微結晶からなり、それらが互いに混在していることがさらに好ましい。これにより、高容量とサイクル特性を両立する効果をさらに向上することが可能となる。
負極には、1種類のMeSi2が含まれていてもよいし、2種類以上のMeSi2が含まれていてもよい。また、MeSi2は、TiSi2を含むことが好ましい。これは、上記MeSi2で表されるものの中でも、TiSi2は電子伝導性が高いからである。同様に、負極に2種類以上のMeSi2が含まれる場合には、それらの中の1つが、TiSi2であることが好ましい。
なお、上記のように負極活物質が、リチウム含有ケイ素と他の物質とからなる場合、リチウム含有ケイ素のリチウム量を表すx値は、活物質の化学組成に応じて、その表現を変えることができる。例えば、負極活物質にリチウム含有ケイ素(LixSi)の相とMeSi2の相とが含まれる場合、LixSiとMeSi2との含有比率をモル分率で1−y:y(0≦y<1)とすると、その負極活物質は、組成式:Lix(1-y)MeySi(1+y)で表される。x値の範囲は、LixSiにおいては、例えば、x≦2.33と規定されているが、その負極活物質においては、x(1−y)≦2.33(1−y)とも表すことができる。
LixSiとMeSi2との混合比(モル比)は、1:0.03〜1:1.5であることが好ましい。MeSi2のモル比が0.03より小さくなると、電子伝導性が損なわれ、サイクル特性が低下することがある。MeSi2のモル比が1.5より大きくなると、LixSiの割合が小さくなり、高容量化できない場合がある。
次に、充電制御部が第1閾値および第2閾値を有する場合について、図1を参照しながら説明する。
図1に示される充電制御部15には、第1閾値xth1および第2閾値xth2が設定されている。また、電圧検出部14は、2つの電圧比較部141aおよび141b、切替手段142からなる。電圧検出部14には、充電制御部15において設定された第1閾値xth1に対応する電圧Vth1と第2閾値xth2に対応する電圧Vth2の2つの閾値電圧が設定される。電圧検出部14は、この閾値電圧を電圧基準として、二次電池の電圧を検出する。
電圧比較部141aは、第1閾値に対応する閾値電圧Vth1を電圧基準として有し、電圧比較部141bは、第2閾値に対応する閾値電圧Vth2を電圧基準として有する。電圧比較器141aおよび141bにおいて、閾値電圧Vth1およびVth2は、それぞれ基準電源143aおよび143bによって印加されている。
例えば、充電制御部15において、所望のモル比x’として第2閾値xth2が選択されると、図1に示されるように、電圧比較部141bと充電制御部15とが、切替手段142により選択的に接続される。これにより、二次電池13の電圧を検出するときの電圧基準となる閾値電圧Vth2を選択することができる。
上記のようにして検出された電圧に関する情報は、電圧検出部14からの出力として、充電制御部15に送られる。
充電制御部15では、電圧検出部14からの出力に基づいて、充電されている二次電池13の負極に含まれるLixSiのx値が計算される。この計算されたx値が、設定された閾値xthと比較される。
充電回路16は、充電制御部15からの出力に基づいて、二次電池13の充電を制御する。計算されたx値が、設定されて閾値xthよりも小さい場合、充電制御部15は、二次電池13の充電を継続するように、充電回路16に指示を送る。充電制御部15は、計算されたx値が設定された閾値xthに達したと判断した場合、二次電池13の充電を停止するように、充電回路16に指示を送り、二次電池13の充電を停止する。
このように、本発明では、充電制御部15において、1つの閾値を選び、電圧検出部14において、この閾値に対応する二次電池の電圧を電圧基準として選択する。これにより、二次電池の負極に含まれるLixSiのx値が所定の値となるように、簡単に充電を行うことが可能になる。
上記では、電子回路等のアナログのハードウエアを用いて、充電されている二次電池13の電圧を検出し、モル比xを求めている。このような方法以外にも、電圧比較器としてADコンバータを用い、充電制御部15において、ADコンバータからのデジタルデータをソフトウエアで処理して、モル比xを求めることもできる。
また、上記充電制御部における閾値の選択および切替手段の操作は、ユーザーが行ってもよい。また、ユーザーが、充電制御部における閾値を選択すると、切替手段の操作が自動的に行われるようにしてもよい。さらには、本発明の充電器を含む電子機器が、ユーザーの使用状況を学習して、充電制御部における閾値を選択し、それともとに切替手段を操作してもよい。
また、充電制御部15は、充電回路16の機能を有していてもよい。この場合、充電回路16は設けなくてもよい。
実施の形態2
充電制御部が3つの閾値を有し、これに伴い、電圧検出部が3つの電圧比較部を有する充電器を備える電子機器の概略図を図3に示す。
本実施形態において、電子機器30は、負荷部32、二次電池33、および充電器からなる。充電器は、電圧検出部34、充電制御部35、および充電回路36からなる。
上記実施の形態1と同様に、電子機器30は、負荷部二次電池33から負荷部32に電力を供給することにより駆動される。二次電池33は、電源部31から充電回路36を通して供給される電力により充電される。
本実施形態においては、電子機器30において、充電制御部35が、第1閾値xth1、第2閾値xth2および第3閾値xth3の3つの閾値を有し、電圧検出部34が、3つの電圧比較部341a、341bおよび341cを有すること以外は、上記実施の形態1と同様である。
3つの電圧比較器341a、341bおよび341cは、それぞれ、上記第1閾値xth1、第2閾値xth2、および第3閾値xth3に対応する二次電池の電圧Vth1、Vth2およびVth3を電圧基準として有する。これら3つの電圧比較器341a、341bおよび341cにおいて、上記3つの電圧は、それぞれ基準電源343a、343bおよび343cによって印加されている。なお、図3においては、充電制御部35が、電圧比較器341bに接続された状態を示している。
本実施形態において、第1閾値は2.33以下であり、第2閾値は2.33より大きく4.4以下である。また、第3閾値には、4.4以下であり、第1閾値とも、第2閾値とも異なる値が設定される。
図4に、リチウム含有ケイ素を負極活物質として含む負極、正極および電解質からなる二次電池の放電曲線の一例(B)を示す。上記実施の形態1で説明した図2の場合と同様に、リチウム含有ケイ素を負極活物質として含む負極、正極および電解質からなる二次電池(B)は、閾値電圧Vth1、Vth2またはVth3まで充電し、また2.5Vまで使用できるという条件であれば、炭素材料を負極活物質として含む電池(A)と比較して、より高い容量を有することがわかる。
例えば、第3閾値を、2.33以下の設定可能なx値とし、充電制御部35において、これらの閾値を状況に応じて切り替えて用いることにより、高容量だけでなく、高いサイクル寿命を維持できるように二次電池33を充電する場合に適した充電器とすることが可能となる。
第3閾値を、2.33と4.4との間にある設定可能な値とし、充電制御部35において、これらの閾値を状況に応じて切り替えて用いることにより、本発明の充電器を、二次電池33をより高容量に充電する場合に適した充電器とすることが可能となる。
また、上記実施の形態1と同様に、充電制御部35における閾値の選択、および切替手段342の操作は、ユーザーが行ってもよい。また、ユーザーが、充電制御部35における閾値を選択すると、切替手段342の操作が自動的に行われるようにしてもよい。さらには、本発明の充電器を含む電子機器が、ユーザの使用状況を学習して、充電制御部35で用いられる閾値を選択し、それとともに切替手段を操作してもよい。
また、上記実施の形態1と同様に、充電制御部35において、電流計測手段37および温度計測手段38からの出力を考慮して、x値を計算することもできる。
実施の形態3
ここでは、充電制御部が、第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値を有し、その第1閾値が2.33以下である場合について説明する。
この場合、電圧検出部には、第1閾値に対応する電圧を含む少なくとも1つの電圧が閾値電圧として設定される。
なお、電圧検出部以外の部分は、上記実施の形態1と同様である。
上記のように、2.33以下の第1閾値を設定して、二次電池に含まれるリチウム含有ケイ素におけるLiのモル比xが、その第1閾値になるまで充電することにより、高容量かつ高サイクル寿命となるように、二次電池の充電を行うことが可能となる。
また、例えば、充電制御部が、第1閾値以外に2.33よりも小さい他の閾値を有する場合、さらに高いサイクル寿命を維持できるように、二次電池の充電を行うこともできるようになる。
このとき、電圧検出部においては、第1閾値に対応する二次電池の電圧の他に、2.33より小さい他の閾値に対応する二次電池の電圧を、電圧基準として閾値電圧に設定する。この場合にも、電圧基準として設定される閾値電圧の数だけ、電圧比較器および基準電源が必要となる。
また、充電制御部における閾値の選択、および電圧検出部における閾値電圧の選択は、上記実施の形態1と同様にして行うことができる。
このように、充電制御部が、第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値を有することにより、高容量で、特にサイクル寿命を向上させるように、二次電池の充電を行うことも可能となる。
また、この場合にも、上記実施の形態1と同様に、充電制御部において、電流計測手段および温度計測手段からの出力を考慮して、x値を計算することもできる。
(二次電池の作製)
(負極の作製)
[負極A]
負極活物質にSiを用いた。14μmの銅箔上に、スパッタリング法により、厚さ5μmのSi層を形成して、負極を得た。これを負極Aとした。
[負極B]
溶融法で得たTi−Si合金を出発原料とし、アルゴン雰囲気中でメカニカルアロイング法を用いて、負極活物質を合成した。ここで、出発原料のTi−Si合金としては、Tiが9重量%であり、Siが91重量%であるものを用いた。合成した負極活物質は、透過型電子顕微鏡装置を用いた電子線回折法により、それぞれSiとTiSi2の2相を含むことを確認した。また、SiとTiSi2との比(モル比)は、1:0.07であった。
次に、上記のようにして得た負極活物質80重量部と、導電剤としてのアセチレンブラック15重量部と、結着剤としてのSBR樹脂5重量部とを、水に加えて混練して、負極合剤ペーストを調製した。この負極合剤ペーストを、集電体として機能する銅箔(厚さ:14μm)上に、ドクターブレード法を用いて塗布したのち、十分に乾燥させて、負極を得た。これを負極Bとした。
(正極の作製)
正極活物質であるLiCoO2を90重量部と、導電剤であるアセチレンブラックを3重量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン粉末5重量部を混合した。得られた混合物にN−メチルピロリドンを加え、正極合剤ペーストを作製した。この正極合剤ペーストを、集電体としてのアルミニウム箔(厚さ:15μm)上にドクターブレード法で塗布し、十分に乾燥させて正極とした。
(電解液の作製)
エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)を体積比1:1で混合した。得られた混合溶媒に、LiPF6を1Mの濃度で溶解することにより、電解液を作製した。
(電池の組み立て)
上記のようにして得られた負極Aと正極とを、ポリエチレンからなる微多孔膜を介して配置し、これを捲回して、電極体を得た。次いで、得られた電極体を、アルミニウムを主成分とする角形の外装ケースに挿入し、電解液を注入した。こののち、外装ケースを封口して、電池を得た。この電池を電池Aとした。
また、負極Aの代わりに、負極Bを用いたこと以外、上記と同様にして、電池Bを得た。
負極活物質として人造黒鉛を用いたこと以外、電池Aと同様にして、リチウム二次電池を作製した。得られた二次電池を電池Cとした。
(サイクル寿命の評価)
本実施例では、図1に示されるような、充電器を用いた。充電制御部は、第1閾値および第2閾値を有するようにした。ここで、第1閾値を2.33とし、第2閾値を4.4とした。
これに対応させて、電圧比較部には、2つの電圧比較器を用意した。2つの電圧比較器の一方の電圧基準である閾値電圧Vth1を、第1閾値(x=2.33)に対応する電池AまたはBの電圧である4.05Vに設定した。また、他方の電圧比較器の電圧基準である閾値電圧Vth2を、第2閾値(x=4.4)に対応する電圧である4.3Vに設定した。
なお、従来、リチウム二次電池の放電終止電圧は3V〜3.2V程度であったが、電池Aや電池Bの特徴である高容量を実現するため、これらの電池の放電終止電圧は、2.5Vとした。
上記電池Aおよび電池Bについて、負極に含まれるLixSiのx値が第1閾値となるように充電した場合と、x値が第2閾値となるように充電した場合とについて、充放電サイクルを繰り返した。また、充電制御部において選択された第1閾値または第2閾値に合わせて、電圧検出部において、閾値電圧Vth1と閾値電圧Vth2との切替を切替手段を用いて行った。
電池Cについては、充電終止電圧を4.2Vとし、放電終止電圧を3.0Vとして、従来の装置を用いて充放電を行った。
容量維持率を、以下の式:
容量維持率(%)=(100サイクル目の電池容量)/(1サイクル目の電池容量)×100から求めた。また、電池Cの1サイクル目の電池容量に対する、電池Aまたは電池Bの1サイクル目の電池容量の割合を百分率で表したものを、電池容量比とした。
得られた容量維持率および電池容量比を、表1に示す。
Figure 2005332805
電池Aにおいても、電池Bにおいても、x=2.3の場合には、従来の条件で充放電を行った電池Cの電池容量よりも高い電池容量であった。また、このように高い電池容量であるにも関わらず、これらの容量維持率は、従来の条件で充電した電池Cの電池容量と同程度であった。
x=4.4となるように充電した場合には、電池Aおよび電池Bの容量維持率は低下した。一方、その電池容量を1.5〜1.6倍に増加するように充電することができた。さらに、LixSiとTiSi2とが複合体化されている電池Bにおいては、TiSi2を含まない電池Aと比較して、容量維持率の低下を抑制できることがわかる。この効果は、x値が大きくなるほど、顕著であった。
本実施例においては、実施例1で作製した電池Bを用い、図1に示されるような、充電器を用いた。充電制御部は、第1閾値、第2閾値および第3閾値を有するようにした。ここで、第1閾値を2.33とし、第2閾値を3.25とし、第3閾値を4.4とした。
これに対応させて、電圧比較部には、3つの電圧比較器を用意した。閾値電圧Vth1を、第1閾値(x=2.33)に対応する電池Bの電圧である4.05Vに設定した。閾値電圧Vth2を、第2閾値(x=3.25)に対応する電池Bの電圧である4.2Vに設定した。また、閾値電圧Vth3を、第3閾値(x=4.4)に対応する電池Bの電圧である4.3Vに設定した。なお、放電終止電圧は、2.5Vに設定した。
電池Bに含まれるLixSiのx値が、第1閾値となるように充電した場合と、x値が第2閾値となるように充電した場合と、第3閾値となるように充電した場合とについて、充放電サイクルを繰り返した。また、充電制御部において選択された第1閾値、第2閾値または第3閾値に合わせて、電圧検出部において、閾値電圧Vth1と、閾値電圧Vth2と、閾値電圧Vth3との切替を切替手段を用いて行った。
実施例1と同様にして、容量維持率および電池容量比を求めた。得られた結果を表2に示す。
Figure 2005332805
表2に示されるように、本発明の充電器を用いることにより、負極にLixSiを含む電池を、モル比xが2.33の場合でも、従来のリチウム二次電池である電池Cよりも高容量にできることがわかる。
さらに、x=2.33の場合には、負極にLixSiを含む電池Bの容量維持率は、電池Cの容量維持率とほとんど変わらなかった。このように、負極にLixSiを含む電池を、従来のリチウム二次電池よりも高容量とし、またその容量維持率を従来のリチウム二次電池も容量維持率と同程度に維持することができた。
また、xの値を、3.25、4.4と増加させた場合、容量維持率は多少低下するが、その電池容量を大きく増加させることができた。
以上のように、充電制御部が第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値、または第1閾値および第2閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値を有し、そのなかから1つの閾値を選択し、またこれらの閾値の間で切り替えることができる。このため、状況に応じて、閾値を切り替えることにより、高容量と優れたサイクル寿命を維持するように、またはより高容量に電池を充電することができる。
さらに、本発明の充電器を用いることにより、従来から問題となっているリチウム二次電池を含む電源システムにおける充放電サイクル寿命の不要な加速を防止できることができる。このため、電源システム全体の安定性、信頼性、電池交換頻度などの保守性を向上させることができる。
上記実施例1および2では、負極活物質としてSiまたはTi−Si合金を用いたが、これら以外のLiを吸蔵および放出が可能なSi化合物を負極活物質として用いることができる。また、Sn、Geなどの金属、ならびにそれらからなる合金を負極活物質として用いる電池を充電する場合にも、本発明の充電器を用いることができる。
また、負極活物質にSiまたはTi−Si合金を用いた電池の正極活物質としては、LiCoO2以外に、リチウム二次電池の正極活物質として従来から公知のものを用いることができる。このような正極活物質としては、LiNiO2、LiMn24、およびこれらの化合物に他の元素が添加されたもの、これらの化合物の元素の一部が他の元素に置換されたものなどを用いることができる。
また、上記実施の形態1〜3では、本発明の充電器を備える電子機器について説明したが、充電器のみ場合でも、上記のような効果が得られる。
本発明の充電器は、二次電池を高容量に充電するか、または長寿命となるように充電するかを適宜選択できるため、リチウム二次電池を用いた携帯電話などに用いることができる。また、本発明の充電器は、発電部を持たない充電式自動車などの輸送機器にも適用することができる。
本発明の一実施形態に係る充電器を備える電子機器を示す概略図である。 負極活物質に炭素材料が用いられた電池の放電曲線(A)と、本発明で用いる、負極活物質にケイ素を用いた電池の放電曲線(B)を示す。 本発明の別の実施形態に係る充電器を備える電子機器を示す概略図である。 負極活物質に炭素材料が用いられた電池の放電曲線(A)と、本発明で用いる、負極活物質にケイ素を用いた電池の放電曲線(B)を示す。 従来の充電器を含む電子機器を示す概略図である。
符号の説明
10、30、50 電子機器
11、31、51 電源部
12、32、53 負荷部
13、33 二次電池
14、34 電圧検出部
141a、141b、341a、341b、341c、54 電圧比較部
142、342 切替手段
143a、143b、343a、343b、343c、59 基準電源
15、35、55 充電制御部
16、36、56 充電回路
17、37、57 電流計測手段
18、38、58 温度計測手段
52 電気化学素子

Claims (5)

  1. 正極、組成式LixSiで表されるリチウム含有ケイ素を含む負極および電解質からなる二次電池の充電器であって、
    (1)充電されている二次電池の電圧を検出する電圧検出部、
    (2)前記電圧検出部の出力に基づいて、前記二次電池に含まれるLixSiにおけるx値を求め、前記求められたx値が、予め設定された閾値に達すると、前記二次電池の充電を停止する充電制御部を具備し、
    前記充電制御部は、第1閾値を含む少なくとも1つの設定可能な閾値を有し、前記第1閾値は2.33以下である充電器。
  2. 前記充電制御部は、第1閾値および第2閾値を含む少なくとも2つの設定可能な閾値を有し、第1閾値と第2閾値とは任意に切替可能であり、第1閾値は2.33以下であり、第2閾値は2.33より大きく4.4以下である請求項1記載の充電器。
  3. 前記負極が、MeSi2(Meは、Ti、Ni、CoおよびFeよりなる群から選ばれる少なくとも1種である)をさらに含む請求項1または2記載の充電器。
  4. 前記MeSi2が、TiSi2を含む請求項3記載の充電器。
  5. リチウム二次電池、負荷部および請求項1〜4のいずれかに記載の充電器からなる電子機器。
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